JP2017222265A - チャイルドシート固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストライカをカバー体により被う構成のチャイルドシート固定構造において、カバー体がストライカと干渉したとき、カバー体が変形して開閉回動可能とする。それにより、結合体を乗員着座用シート表面に近い位置に設置可能として、チャイルドシートの乗員着座用シート上への固定操作を容易化する。【解決手段】カバー体20は、ストライカ11をシート(1)の前方から被い隠す隠蔽位置と、ヒンジ軸21を中心としてストライカ11方向に回動して、ストライカ11を露出させる露出位置との間で回動自在とされ、しかも、その回動途中でストライカ11と干渉する配置とされている。カバー体20は、カバー体20が露出位置から隠蔽位置に向かう方向に操作可能な突起22を備える。また、カバー体20は、回動に伴いストライカ11と干渉したとき、この干渉位置を越えて回動可能となるように変形可能な変形可能部23を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載されるチャイルドシートの固定構造に関する。
車両において、乗員着座用シート上にチャイルドシートを固定する場合、乗員着座用シート後方の車体構成部材にストライカを設け、このストライカにチャイルドシートの後部に設けられたラッチを結合するシステムが採用されている。ストライカは乗員着座用シート後方に設けられているため、乗員着座用シートの一部に貫通孔を開けて、ラッチの結合操作を可能としている。その貫通孔にはカバー体が設けられ、チャイルドシートを使用しないときは、カバー体により貫通孔を閉じてストライカを隠蔽し、見栄えの悪化を防止している。カバー体は、乗員着座用シートの構造体にヒンジ結合され、開閉回動自在とされている。しかも、カバー体は、ばね付勢されており、その付勢力により常時は貫通孔を閉鎖し、チャイルドシートのラッチを結合させる際にはストライカに向かうラッチによりばねの付勢力に抗して開放されるように構成されている。係るシステムは、例えば特許文献1に開示されている。
ドイツ特許第10044621号公報
ラッチの結合操作の容易化のため、ストライカを乗員着座用シート表面に近い位置に設置することが検討されている。しかし、そのようにストライカを設置すると、カバー体の回動軌跡内にストライカが侵入して、カバー体の開閉時にストライカとカバー体とが干渉してカバー体を必要な位置まで回動できない問題が生じる。
本発明の課題は、チャイルドシートを乗員着座用シート上に固定するためのストライカ等の結合体をカバー体により被う構成のチャイルドシート固定構造において、カバー体が結合体と干渉したとき、カバー体が変形して開閉回動可能とすることにある。それにより、結合体を乗員着座用シート表面に近い位置に設置可能として、チャイルドシートの乗員着座用シート上への固定操作を容易化することにある。
第1発明は、乗員着座用シート上にチャイルドシートを固定するため、互いに結合される第1結合体及び第2結合体を備え、前記第1結合体は、車体構成部材に固定されて前記乗員着座用シート後部に配置され、前記第2結合体は、前記チャイルドシートから延びて設けられ、前記乗員着座用シートに形成された貫通孔を通じて前記第1結合体に結合されるチャイルドシート固定構造である。前記貫通孔には、前記第1結合体を前記乗員着座用シートの前方から被い隠すためのカバー体を備える。前記カバー体は、前記第1結合体を前記乗員着座用シートの前方から被い隠す隠蔽位置と、ヒンジ部を中心として前記第1結合体方向に回動して、前記第1結合体を前記貫通孔を介して露出させる露出位置との間で回動自在とされ、しかも、その回動途中で前記第1結合体と干渉する配置とされている。前記カバー体は、前記ヒンジ部を中心として前記カバー体が前記露出位置から前記隠蔽位置に向かう方向の回転モーメントを発生させるように操作可能な操作部を備える。また、前記カバー体は、前記回動に伴い前記第1結合体と干渉したとき、この干渉位置を越えて回動可能となるように、前記第1結合体と干渉する部位及びそれより回動端側が変形可能な変形可能部とされている。
第1発明において、第1結合体及び第2結合体は、ストライカ及びラッチのように互いに結合される各種結合体が採用可能である。車体構成部材には、車体構成部材そのもの、又は車体構成部材に固定される強度部材が含まれる。貫通孔は、乗員着座用シートのシートバック、シートクッション、又はシートバックとシートクッションとの隙間に形成される。カバー体のヒンジ部は、貫通孔の上下左右いずれの位置に設けられてもよい。変形可能部は、当該部位の材料選定、若しくは構造により実現することができる。なお、変形可能部の構造は、例えば、カバー体における変形可能部の境界部を薄肉として、折れ曲がり変形を容易にする構造が考えられる。
第1発明によれば、カバー体は、変形可能部が変形可能とされている。そのため、カバー体が回動途中で第1結合体と干渉しても、変形可能部が変形して、カバー体は干渉位置を越えて回動可能となる。このとき、回動方向に係わらず変形可能部は変形される。従って、カバー体は、第2結合体が第1結合体に結合されるために隠蔽位置から露出位置へ回動することも可能であり、操作部により露出位置から隠蔽位置へ向けて回動することも可能である。その結果、第1結合体をカバー体の回動軌跡内に侵入させることが可能となり、第1結合体を乗員着座用シート表面に近い位置に設置して、チャイルドシートの乗員着座用シート上への固定操作を容易化することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記操作部は、前記ヒンジ部より回動端側で、且つ前記変形可能部より前記ヒンジ部側の前記カバー体表面に突出して設けられた突起である。
第2発明において、突起は、指先により押圧操作されるもの、若しくは2本の指により摘んで引張り操作されるものとすることができる。
第2発明によれば、操作部が突起により構成されているため、突起に対する操作によりカバー体を容易に回動することができる。
第3発明は、上記第1発明において、前記操作部は、前記カバー体が前記ヒンジ部より反回動端側に延長された延長部である。
第3発明によれば、操作部が延長部により構成されているため、延長部を押圧操作することによりカバー体を容易に回動することができる。
第4発明は、上記第1ないし第3発明のいずれかにおいて、前記カバー体は、可撓性の異なる2種類の素材の組合せにより構成されており、前記変形可能部は、撓み易い側の素材にて構成されている。
第4発明において、撓み難い側の素材と撓み易い側の素材との組合せとしては、例えば、前者が樹脂で後者がフェルト、前者が金属で後者が樹脂、前者が木で後者が紙、又は前者が撓み難い樹脂で後者が撓み易い樹脂の各組合せがある。2種類の素材の組合せ方は、接着、素材同士の係合、別の結合部材を使った結合等がある。
第4発明によれば、2種類の素材の組合せにより変形可能部とそれ以外の部位との撓み易さを変えている。そのため、各部位の素材の選択のみにより変形可能部を備えたカバー体を容易に構成することができる。
第5発明は、上記第1ないし第3発明のいずれかにおいて、前記カバー体は、可撓性の異なる2種類の樹脂の組合せにより構成されており、前記変形可能部は、撓み易い側の樹脂にて構成されている。
第5発明によれば、2種類の樹脂の組合せにより変形可能部とそれ以外の部位との撓み易さを変えている。そのため、変形可能部を備えたカバー体を容易に構成することができる。
第6発明は、上記第5発明において、前記操作部は、少なくとも一部が撓み難い側の樹脂にて構成されている。
第6発明によれば、操作部が撓み難い側の樹脂にて構成されている。そのため、操作部の操作によるカバー体への操作力の伝達が、撓み難い側の樹脂により確保される。
第7発明は、上記第2発明において、前記カバー体は、可撓性の異なる2種類の樹脂の組合せにより構成されており、前記突起は、その構成材料が内部側と表面側とに分けられて、内部側は撓み難い側の樹脂にて構成され、表面側は撓み易い側の樹脂にて構成されている。
第7発明によれば、突起を構成する樹脂が内部側と表面側とに分けられ、内部側は撓み難い側の樹脂にて構成され、表面側は撓み易い側の樹脂にて構成されている。そのため、突起操作時の突起からカバー体への操作力の伝達は、撓み難い側の樹脂にて確保される。一方、突起操作時の突起の操作感触は、撓み易い側の樹脂により軟らかくすることができる。
第8発明は、上記第7発明において、前記カバー体を構成する前記2種類の樹脂は、互いに異なる色に着色されている。前記カバー体は、その構成材料が表面側と裏面側とに分けられ、且つ前記変形可能部側と前記変形可能部より前記ヒンジ部側とに分けられて、表面側は撓み易い側の樹脂にて構成され、裏面側で、且つ前記変形可能部より前記ヒンジ部側は撓み難い側の樹脂にて構成されている。前記カバー体の表面側で、且つ前記ヒンジ部側の中央部には、前記裏面側の樹脂がマークを表す形状に表面側に表出して前記チャイルドシートのマークが表示されている。前記突起は、前記マークと前記ヒンジ部との間に備えられている。
第8発明によれば、カバー体の表面側は撓み易い側の樹脂にて構成され、裏面側で、且つ変形可能部よりヒンジ部側は撓み難い側の樹脂にて構成され、しかも2種類の樹脂は、互いに異なる色に着色されている。その結果、撓み易い側の樹脂と撓み難い側の樹脂とを組合せて、変形可能部、マーク及び突起を容易に構成することができる。
第9発明は、上記第1ないし第8発明のいずれかにおいて、前記ヒンジ部には、節度機構が設けられ、前記節度機構は、前記カバー体が前記隠蔽位置とそれ以外の位置との間で回動されるとき、操作力に節度感を持たせる。
第9発明によれば、カバー体が回動されて隠蔽位置に達したとき節度機構により、カバー体はその位置に保持される。そのため、ばね付勢なしでもカバー体を隠蔽位置に保持することができる。
第10発明は、上記第2、第7又は第8発明において、前記第2結合体が前記第1結合体に結合され、且つ前記第2結合体により前記カバー体が前記隠蔽位置から前記露出位置へ向けて押圧されている状態で、前記突起は、前記第2結合体に当接しない位置に設けられている。
第10発明によれば、第2結合体が第1結合体に結合されているとき、突起は第2結合体に当接しない。そのため、突起は第2結合体により押圧されて損傷しないようにすることができる。
本発明の第1実施形態を適用した車両用シートの斜視図である。 第1実施形態におけるカバー体及び枠体の分解拡大斜視図である。 第1実施形態におけるカバー体及び枠体の拡大正面図である。 第1実施形態におけるカバー体及び枠体の拡大側面図である。 図3のV−V線断面矢視図である。 図3のVI−VI線断面矢視図である。 図3のVII−VII線断面矢視図である。 図3のVIII−VIII線断面矢視図である。 図3のIX−IX線断面矢視図である。 第1実施形態におけるカバー体の回動操作を説明する図5と同様の断面図である。 第1実施形態におけるカバー体の分解拡大斜視図である。 第1実施形態におけるカバー体の拡大正面図である。 第1実施形態におけるカバー体の拡大側面図である。 図12のXIV−XIV線断面矢視図である。 図13のXV−XV線断面矢視図である。 本発明の第2実施形態を示す図5に対応する断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態を適用した車両用シート(本発明における乗員着座用シートに相当する。以下、単にシートという。)を示す。なお、各図中、矢印によりシートを車両に搭載した状態における各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
シート1は、セダン型車両における前後2列のシートのうち後部シートである。シート1は、座部を成すシートクッション2と背凭れを成すシートバック3とを備える。シートクッション2上にはチャイルドシート4が固定可能とされている。チャイルドシート4には、後方に向けて一対のラッチ(本発明における第2結合体に相当)12が突出されている。そのラッチ12に対応して、シートクッション2の後方には、本発明における第1結合体であるストライカ(図示略)が車体構成部材に固定されている。なお、ラッチ12とストライカ11は、ロック機構として公知のものであり、ピン形状のストライカ11に対してフォーク形状のラッチ12を係合させることにより両者を結合して、その状態を維持するものである。
ストライカに対応してシートクッション2には貫通孔が開けられ、その貫通孔に枠体30が嵌め込まれている。枠体30には、開閉可能なカバー体20が設けられ、シート1に着座する乗員からストライカが見えないようにカバー体20により隠蔽している。ここでは、枠体30及びカバー体20の組合せは、シート1の左右方向に4個設けられている。従って、シートクッション2上にチャイルドシート4が左右に並べて2脚固定可能とされている。これらの個数については、シートクッション2上に固定したいチャイルドシート4の脚数、並びにチャイルドシート4の1脚当りラッチ12の数により適宜設定される。
図2〜9は、枠体30及びカバー体20を拡大して示す。枠体30は、矩形枠形状を成す環状枠31を備える。環状枠31は、シートクッション2の貫通孔の前端部に被せられる縁を持った形状とされている。環状枠31の内側の左右には、後方に向けて延びる側壁34が一体に形成されている。従って、環状枠31により囲まれる領域の後方側は、左右の側壁34に挟まれて空間が形成される(図9参照)。また、環状枠31の上下部には、環状枠31をシートクッション2に固定するための溝である、上側溝32と下側溝33とが形成されている(図3、4、6参照)。上側溝32及び下側溝33には、シートクッション2の骨組みを成すワイヤ41、42が嵌め込まれる。このように構成された枠体30は、環状枠31の側壁34をシートクッション2の貫通孔に挿入し、環状枠31の上側溝32及び下側溝33にワイヤ41、42を嵌め込むことによりシートクッション2の各貫通孔の前端部に固定される。
図5、6のように、枠体30の左右の側壁34に挟まれた空間には、ストライカ11が固定されている。ストライカ11は、ブラケット6を介して車体構成部材5に固定されている。ブラケット6は、車体構成部材5に対してボルト7a及びナット7bにより固定されている。ここでは、ストライカ11が比較的前側に突出されている。それによりラッチ12をストライカ11に結合させる操作を容易にしている。なぜなら、ラッチ12をストライカ11に結合させる際、ストライカ11が操作者から見える位置にある方がラッチ12の結合操作が容易となる。
図2、4のように、環状枠31の上側溝32の前方で左右両側には、軸受35が形成されている。この軸受35には、カバー体20の上部の左右方向に突出されたヒンジ軸21が嵌合される。ヒンジ軸21はカバー体20の上部に設けられており、軸受35は環状枠31の上部に設けられている。そのため、図5のように、カバー体20は、環状枠31の上部を中心として回動自在とされ、環状枠31の前面に沿って位置することができる。この位置のカバー体20は、シート1に着座する乗員からストライカ11を見えないように隠蔽する隠蔽位置となる。図5のように、カバー体20は、チャイルドシート4を固定する際、ラッチ12に押されて「20A」、「20B」で示すように後方に回動される。このようにカバー体20が後方に回動された位置は、シート1に着座する乗員からストライカ11を見えるように露出する露出位置となる。なお、軸受35及びヒンジ軸21は、本発明のヒンジ部を構成している。
カバー体20は、その左右幅が環状枠31の内側の左右幅と等しくされ、その上下幅が環状枠31の内側の上下幅より小さくされている。そのため、カバー体20は、枠体30に取り付けられて隠蔽位置にあるとき、環状枠31の内側の上部から中央部までの範囲を被い、下部には隙間が形成されている。このカバー体20下部の隙間の設定は必須ではないが、カバー体20の上下幅は、着座乗員からストライカ11が見えない程度で、回動が容易となる寸法に設定されている。
図11〜15は、カバー体20の構成を示す。カバー体20は2色成形にて形成されている。即ち、カバー体20は、可撓性の異なる2種類の樹脂により一体に構成されている。例えば、撓み易い側の軟質樹脂20aは、ABS樹脂にゴムを加えた樹脂とされ、撓み難い側の硬質樹脂20bは、ABS樹脂とされる(図11参照)。しかも、2種類の樹脂は、互いに異なる色に着色されている。
図11のように、カバー体20は、その主に裏面側(後側)が硬質樹脂20bにより形成され、主に表面側(前側)が軟質樹脂20aにより形成されている。但し、図14のように、カバー体20の中心部及び周辺部では、軟質樹脂20aにより硬質樹脂20bを包み込むようにして両者を一体化している。
硬質樹脂20bでは、ヒンジ軸21が一体に形成されている。また、硬質樹脂20bに軟質樹脂20aが前後に重ねられた状態で、軟質樹脂20aの下方が硬質樹脂20bから食み出し、この食み出し部分が変形可能部23とされている。変形可能部23は、カバー体20が隠蔽位置と露出位置との間を回動するとき、ストライカ11と干渉する部位、及びその部位より回動端側の部位である。
硬質樹脂20bと軟質樹脂20aとが前後に重ねられた状態で、変形可能部23より上側で、且つヒンジ軸21より下側のカバー体20の中央部には、マーク24が表示されている。マーク24は、硬質樹脂20bがマーク24を表す形状に軟質樹脂20a上に表出することで形成されている。そのため、硬質樹脂20b上でマーク24に対応する位置は、マーク24の形状に突出する部位24bが形成され、軟質樹脂20a上で部位24bに対応する部位24aには、部位24bが挿入される貫通孔が形成されている。また、マーク24の上側で、且つヒンジ軸21より下側には、操作部としての突起22が形成されている。突起22は、その構成材料が内部側(後側)と表面側(前側)とに分けられており、内部側が硬質樹脂20bとされ、表面側が軟質樹脂20aとされている。
図2、4、7、11〜13、15のように、ヒンジ軸21の両端部には、前下方に向けて腕部25aが突出して形成されている。一方、腕部25aに対応して、環状枠31の軸受35の下部には、突部25bが形成されている。腕部25aは、カバー体20が隠蔽位置にあるとき、図4、7、15のように、突部25bの前側に位置して、カバー体20が露出位置へ向けて移動するのを規制している。一方、カバー体20が隠蔽位置から露出位置へ向けて回動したとき、腕部25aは突部25bの後側に位置する関係とされている。腕部25aが突部25bの前側と後側との間を移動するときは、腕部25a及び突部25bが共に弾性変形して、腕部25aが突部25bを乗り越える。この乗り越える動作によりカバー体20の回動操作に節度感が付与されている。従って、腕部25aと突部25bとにより節度機構25が構成されている。なお、ここでは、突部25bが形成されている枠体30は、ポリプロピレン樹脂にて構成されている。
第1実施形態の構成によれば、チャイルドシート4が取り付けられないとき、カバー体20が図5の実線で示す隠蔽位置にある。そのため、シートクッション2の貫通孔の奥に固定されたストライカ11は、カバー体20により隠蔽され、シート1の着座乗員から見えないようにされている。
チャイルドシート4が取り付けられるときは、図5のように、「12A」で示すラッチ12により後方に押されてカバー体20が「20A」で示すように回動される。このとき、カバー体20の下部の変形可能部23は、回動途中でストライカ11と干渉する。しかし、カバー体20は、変形可能部23が変形することによりストライカ11との干渉位置を越えて回動することができる。そのため、ラッチ12はストライカ11と結合することができる。このようにして、チャイルドシート4は、シートクッション2上で固定される。
チャイルドシート4がシートクッション2上に固定された状態では、ラッチ12は、ストライカ11と結合した状態を維持し、図5の「12B」で示す位置にある。このとき、カバー体20は、自重によりラッチ12に当接する位置まで回動して「20B」で示す位置にある。また、突起22はラッチ12から離れた位置にある。そのため、この状態で突起22はラッチ12に押圧されて損傷しないようにすることができる。
ラッチ12のストライカ11に対する結合を解除して、チャイルドシート4をシートクッション2上から除去すると、カバー体20は、ラッチ12による押圧から開放される。カバー体20は、ばね付勢されていないため、軸受35に対するヒンジ軸21の摩擦が小さい場合には、図10のように、カバー体20の自重により、カバー体20の変形可能部23がストライカ11に当接する位置まで回動する。
チャイルドシート4をシートクッション2上から除去した状態では、見栄えを考慮して、カバー体20が図5の実線で示す隠蔽位置とする必要がある。そこで、図10のようにカバー体20の突起22に操作者の指Fを引掛けて、矢印で示すように、カバー体20を隠蔽位置に向けて回動操作する。このとき、指Fにより突起22を上前方向に押圧することによりカバー体20にヒンジ軸21を中心とした矢印方向の回転モーメントを発生させることができる。カバー体20が回動されると、変形可能部23は変形して、カバー体20はストライカ11との当接位置を越えて移動することができる。
指Fにより押圧操作される突起22は、表面側が軟質樹脂20aにより構成され、内部側が硬質樹脂20bにより構成されている。そのため、突起22操作時の突起22からカバー体20への操作力の伝達は、主に硬質樹脂20bにより確保される。一方、突起22操作時の突起22の操作感触は、軟質樹脂20aにより軟らかくすることができる。
カバー体20が隠蔽位置に戻る際は、腕部25aと突部25bとの組合せから成る節度機構25により、カバー体20の回動操作力に節度感が付与されている。そのため、操作者はカバー体20が隠蔽位置に戻ったことを、節度感により認識することができる。しかも、カバー体20は、腕部25aが突部25bに前側から当接することにより隠蔽位置に保持される(図4、7、15参照)。
以上のとおり、第1実施形態によれば、カバー体20は、変形可能部23が変形可能とされている。そのため、カバー体20が回動途中でストライカ11と干渉しても、変形可能部23が変形して、カバー体20は干渉位置を越えて回動可能となる。このとき、回動方向に係わらず変形可能部23は変形される。従って、カバー体20は、ラッチ12がストライカ11に結合されるために隠蔽位置から露出位置へ回動することも可能であり、突起22により露出位置から隠蔽位置へ向けて回動することも可能である。その結果、ストライカ11をカバー体20の回動軌跡内に侵入させることが可能となり、チャイルドシート4のシートクッション2上への固定操作を容易化することができる。
また、カバー体20は2色成形にて形成され、表面側は軟質樹脂20aとされ、裏面側で、且つ変形可能部23よりヒンジ軸21側は硬質樹脂20bとされている。しかも、2種類の樹脂20a、20bは、互いに異なる色に着色されている。その結果、軟質樹脂20aから成る変形可能部23、二つの樹脂20a、20bをマークの形状に組み合わせて成るマーク24、並びに内部側が硬質樹脂20b、表面側が軟質樹脂20aの組合せとされた突起22を容易に構成することができる。
図16は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態における操作部である突起22に代えて、延長部26を操作部として設けた点である。その他の点は、第2実施形態も第1実施形態と同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
延長部26は、カバー体20がヒンジ軸21より反回動端側に延長されて形成されている。延長部26は、第1実施形態における突起22と同様に、カバー体20の左右方向の中央部で、先端が上前方向に突出する角形状に形成されている。しかも、延長部26は、第1実施形態の突起22と同様、表面側が軟質樹脂20aにより構成され、内部側が硬質樹脂20bにより構成されている。
第1実施形態における突起22と同様に、延長部26を指Fにより押圧操作することによりカバー体20を露出位置から隠蔽位置へ戻すことができる。即ち、延長部26の押圧操作によりカバー体20にはヒンジ軸21を中心に露出位置から隠蔽位置へ向かう方向の回転モーメントを発生させることができる。従って、第2実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を車両用シートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 車両用リアシート(乗員着座用シート)
2 シートクッション
3 シートバック
4 チャイルドシート
5 車体構成部材
6 ブラケット
7a ボルト
7b ナット
11 ストライカ(第1結合体)
12 ラッチ(第2結合体)
20 カバー体
20a 軟質樹脂
20b 硬質樹脂
21 ヒンジ軸(ヒンジ部)
22 突起(操作部)
23 変形可能部
24 マーク
25 節度機構
25a 腕部
25b 突部
26 延長部(操作部)
30 枠体
31 環状枠
32 上側溝
33 下側溝
34 側壁
35 軸受(ヒンジ部)
41、42 ワイヤ

Claims (10)

  1. 乗員着座用シート上にチャイルドシートを固定するため、互いに結合される第1結合体及び第2結合体を備え、
    前記第1結合体は、車体構成部材に固定されて前記乗員着座用シート後部に配置され、
    前記第2結合体は、前記チャイルドシートから延びて設けられ、前記乗員着座用シートに形成された貫通孔を通じて前記第1結合体に結合されるチャイルドシート固定構造であって、
    前記貫通孔には、前記第1結合体を前記乗員着座用シートの前方から被い隠すためのカバー体を備え、
    前記カバー体は、前記第1結合体を前記乗員着座用シートの前方から被い隠す隠蔽位置と、ヒンジ部を中心として前記第1結合体方向に回動して、前記第1結合体を前記貫通孔を介して露出させる露出位置との間で回動自在とされ、しかも、その回動途中で前記第1結合体と干渉する配置とされており、
    前記カバー体は、前記ヒンジ部を中心として前記カバー体が前記露出位置から前記隠蔽位置に向かう方向の回転モーメントを発生させるように操作可能な操作部を備え、
    前記カバー体は、前記回動に伴い前記第1結合体と干渉したとき、この干渉位置を越えて回動可能となるように、前記第1結合体と干渉する部位及びそれより回動端側が変形可能な変形可能部とされているチャイルドシート固定構造。
  2. 請求項1において、
    前記操作部は、前記ヒンジ部より回動端側で、且つ前記変形可能部より前記ヒンジ部側の前記カバー体表面に突出して設けられた突起であるチャイルドシート固定構造。
  3. 請求項1において、
    前記操作部は、前記カバー体が前記ヒンジ部より反回動端側に延長された延長部であるチャイルドシート固定構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記カバー体は、可撓性の異なる2種類の素材の組合せにより構成されており、
    前記変形可能部は、撓み易い側の素材にて構成されているチャイルドシート固定構造。
  5. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記カバー体は、可撓性の異なる2種類の樹脂の組合せにより構成されており、
    前記変形可能部は、撓み易い側の樹脂にて構成されているチャイルドシート固定構造。
  6. 請求項5において、
    前記操作部は、少なくとも一部が撓み難い側の樹脂にて構成されているチャイルドシート固定構造。
  7. 請求項2において、
    前記カバー体は、可撓性の異なる2種類の樹脂の組合せにより構成されており、
    前記突起は、その構成材料が内部側と表面側とに分けられて、内部側は撓み難い側の樹脂にて構成され、表面側は撓み易い側の樹脂にて構成されているチャイルドシート固定構造。
  8. 請求項7において、
    前記カバー体を構成する前記2種類の樹脂は、互いに異なる色に着色されており、
    前記カバー体は、その構成材料が表面側と裏面側とに分けられ、且つ前記変形可能部側と前記変形可能部より前記ヒンジ部側とに分けられて、表面側は撓み易い側の樹脂にて構成され、裏面側で、且つ前記変形可能部より前記ヒンジ部側は撓み難い側の樹脂にて構成され、
    前記カバー体の表面側で、且つ前記ヒンジ部側の中央部には、前記裏面側の樹脂がマークを表す形状に表面側に表出して前記チャイルドシートのマークが表示されており、
    前記突起は、前記マークと前記ヒンジ部との間に備えられているチャイルドシート固定構造。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記ヒンジ部には、節度機構が設けられ、
    前記節度機構は、前記カバー体が前記隠蔽位置とそれ以外の位置との間で回動されるとき、操作力に節度感を持たせるチャイルドシート固定構造。
  10. 請求項2、7又は8において、
    前記第2結合体が前記第1結合体に結合され、且つ前記第2結合体により前記カバー体が前記隠蔽位置から前記露出位置へ向けて押圧されている状態で、前記突起は、前記第2結合体に当接しない位置に設けられているチャイルドシート固定構造。
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