JP2017221113A - 一本釣り機 - Google Patents

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Daigo Sawada
三木智宏
Tomohiro Miki
浜出絵梨
Eri Hamaide
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Abstract

【課題】釣り針に掛かったマグロの動きに即応させることにより釣り糸の不用意な切断を防止し、一定の範囲での遊泳は許容するが野放図な動きを規制することが出来る一本釣り機の提供。【解決手段】回転ドラムと、駆動モータと、電磁クラッチと、エンコーダと、制御部とを具備し、制御部は、当初は巻取トルクを巻上力1とした巻取動作を行なわせ、負荷が増大して回転ドラムの回転が予め設定された巻上力2基準回転数になったとき、巻取トルクを巻上力1より小さな巻上力2とするとともに、回転ドラムの回転数の増減に合わせて巻取トルクを増減させるリバーストルク動作に切り替える運転モードを実行する。リバーストルク動作の巻取トルクの増減の比率は、巻上力2と、予め設定された最大トルクである巻上力3と、巻上力3に達する巻上力3基準回転数とから決定される。予め各設定された上記5種類の設定値をワンタッチキーにより保存しまた呼び出して動作させる。【選択図】図13

Description

本発明は、船上に設置されてリバーストルク動作をする一本釣り機に係り、特に、予め登録保存しておいた設定値をワンタッチで呼出してリバーストルク動作させ、釣り針に掛かったマグロの動きに即応させることにより釣り糸の不用意な切断を防止し、また、一定の範囲での遊泳は許容するが野放図な動きを規制できるように工夫したものに関する。
一本釣りされる魚としてマグロを例にして説明すると、餌に食いついたマグロは釣り針から逃れようとする。その際、マグロは海中におけるあらゆる方向に逃げ回り、捕獲者との間にやりとり、いわゆるファイティングをするため、釣り糸に過度なテンションが掛かることがあり、最悪の場合釣り糸が切断されてしまう。
このような問題に対して、従来は、径の大きな釣り糸を使用し、釣り糸の切断を防止していた。
因みに、従来は、例えば、100号(外径:1.6mm)、200号(外径:2.3mm)程度の釣り糸を使用していた。
特開平8−205725号公報 特許第4584108号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、径の大きな釣り糸を使用すると、釣り餌の動きが不自然なものとなり、動体視力が良いとされるマグロに判別されてしまい、マグロが食いつき難く、釣果をあげることができないという問題があった。
又、釣り針に掛かったマグロに野放図な動作をさせておくと、疲労過多によりいわゆる「身焼け」をおこしてしまうという問題もあった。
「身焼け」とは、マグロ肉本来の赤色と肉質の粘稠性、保水性が失われ、身の色が白っぽく又は茶褐色を帯びた状態となるという。このような状態となった魚肉は「焼け肉」と言われ、pH値が低下して酸性化するため、品質の低下を起こし、安価要因となる。焼け肉は蛋白質の変性速度が最大で約300倍も速くなるという研究報告もある。
マグロは、筋力が強くかつ迅速な泳ぎ手であり、鰓蓋に筋肉がないため、口を開けて泳ぐことで、口から鰓に流入する水に含まれている酸素を鰓の表面から体内に取り込む。つまり生涯泳ぎ続ける魚であるところ、釣り針に喰いつくと、逃げようとするため、強い力で釣り糸を引張ることになる。これにより体温が上昇するため身焼けを起こす。つまり、マグロの身焼けは魚体(筋肉)ストレスによる体温上昇に起因すると言われる。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、漁具、餌、海況等の状況に応じて最適のリバーストルク動作をさせ、釣り針に掛かったマグロ等の動きに即応させることにより釣り糸の不用意な切断を防止し、確実にマグロ等を釣り上げることにある。また、一定の範囲での遊泳は許容するが野放図な動きを規制することができる一本釣り機を提供することにある。
尚、この種の問題に対する従来の提案としては、例えば、特許文献1、特許文献2がある。本件発明は、これら特許文献1、特許文献2に記載された発明をさらに改良しようとするものである。
ちなみに、特許文献2は本件特許出願人によるものである。
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1による一本釣り機は、釣り糸が巻回され巻取方向及び繰出方向に正転/逆転可能な回転ドラムと、上記回転ドラムを駆動する駆動モータと、上記回転ドラムと上記駆動モータとの間に介挿され負荷が伝達トルクに達するまでは上記駆動モータの回転を上記回転ドラムに伝達して回転ドラムを巻取方向に正転させ負荷が伝達トルクを越えると上記回転ドラムの繰出方向への逆転を許容する電磁クラッチと、上記回転ドラムの回転方向及び回転数を検出するエンコーダと、上記エンコーダからの信号に基づいて上記電磁クラッチを制御する制御部と、を具備し、上記記制御部は、当初は巻取トルクを巻上力1による通常動作を行なわせ、負荷が増大して上記回転ドラムの回転が予め設定された巻上力2基準回転数になったとき、巻取トルクを上記巻上力1との関係で設定された巻上力2とするとともに、上記回転ドラムの回転数の増減に合わせて巻取トルクを増減させるリバーストルク動作に切り替える運転モード(運転モード1)を実行するものであり、上記リバーストルク動作の巻取トルクの増減の比率は、上記巻上力2と、予め設定された最大トルクである巻上力3と、上記巻上力3に達する巻上力3基準回転数と、から決定されるものであり、予め各設定された巻上力1、巻上力2、巻上力3、巻上速度及び巻下速度の設定値をワンタッチキーにより保存しまた呼び出して動作可能としたことを特徴とするものである。
又、請求項2による一本釣り機は、請求項1記載の一本釣り機において、巻上力1、巻上力2、巻上力3、巻上速度及び巻下速度の上記各設定値が複数通り保存されることを特徴とするものである。
又、請求項3による一本釣り機は、請求項1又は請求項2記載の一本釣り機において、上記回転ドラムの回転数が上記巻上力3基準回転数に至ったときは上記巻取トルクを巻上力3とする定トルク動作に切り替えることを特徴とするものである。
又、請求項4による一本釣り機は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、上記巻上力2基準回転数は繰出方向への逆転の所定値であることを特徴とするものである。
又、請求項5による一本釣り機は、請求項4記載の一本釣り機において、上記通常動作からリバーストルク動作に切り替った直後のトルク(上記巻上力2のトルク)を上記巻上力1のトルクより小としたことを特徴とするものである。
又、請求項6による一本釣り機は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、上記巻上力2基準回転数は「0rpm」であることを特徴とするものである。
又、請求項7による一本釣り機は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、上記巻上力2基準回転数は巻取方向への正転の所定値であることを特徴とするものである。
又、請求項8による一本釣り機は、請求項7記載の一本釣り機において、上記リバーストルク制御に切り替わってから上記回転ドラムが繰出方向に逆転するまでの間は巻取トルクを上記巻上力2で固定とすることを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1による一本釣り機によると、釣り糸が巻回され巻取方向及び繰出方向に正転/逆転可能な回転ドラムと、上記回転ドラムを駆動する駆動モータと、上記回転ドラムと上記駆動モータとの間に介挿され負荷が伝達トルクに達するまでは上記駆動モータの回転を上記回転ドラムに伝達して回転ドラムを巻取方向に正転させ負荷が伝達トルクを越えると上記回転ドラムの繰出方向への逆転を許容する電磁クラッチと、上記回転ドラムの回転方向及び回転数を検出するエンコーダと、上記エンコーダからの信号に基づいて上記電磁クラッチを制御する制御部と、を具備し、上記制御部は、当初は巻取トルクを巻上力1による通常動作を行なわせ、負荷が増大して上記回転ドラムの回転が予め設定された巻上力2基準回転数になったとき、巻取トルクを上記巻上力1との関係で設定された巻上力2とするとともに、上記回転ドラムの回転数の増減に合わせて巻取トルクを増減させるリバーストルク動作に切り替える運転モード(運転モード1)を実行するものであり、上記リバーストルク動作の巻取トルクの増減の比率は、上記巻上力2と、予め設定された最大トルクである巻上力3と、上記巻上力3に達する巻上力3基準回転数と、から決定されるものであり、予め各設定された巻上力1、巻上力2、巻上力3、巻上速度及び巻下速度の設定値をワンタッチキーにより保存しまた呼び出して動作可能としたので、海況等の状況に応じた最適な数値データにより釣り針に掛かったマグロ等の動きに即応させて釣り糸の不用意な切断を防止することができ、確実にマグロ等を釣り上げることができる。また、一定の範囲での遊泳は許容するが野放図な動きを規制し、それによって、マグロ等の身焼けを防止することができる。さらに、釣り糸の切断が防止されることにより、より径の小さな釣り糸の使用が可能となり、それによって、釣果の向上を図ることができる。
又、請求項2による一本釣り機によると、請求項1記載の一本釣り機において、巻上力1、巻上力2、巻上力3、巻上速度及び巻下速度の上記各設定値が複数通り保存されるので、予め設定保存された最適な数値データを状況に応じて容易に設定することができ、釣果の向上を図ることができる。
又、請求項3による一本釣り機によると、請求項1又は請求項2記載の一本釣り機において、上記回転ドラムの回転数が上記巻上力3基準回転数に至ったときは上記巻取トルクを巻上力3とする定トルク動作に切り替えるようにしたので、マグロ等の野放図な動きを規制して速やかな引き上げを可能にすることができる。
又、請求項4による一本釣り機によると、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、上記巻上力2基準回転数は繰出方向への逆転の所定値であるので、巻上力2基準回転数とそれに対する出力トルクを設定できることにより、切替りのトルク配分を微調整することができ、釣り糸の不用意な切断防止を図ることができる。
又、請求項5による一本釣り機によると、請求項4記載の一本釣り機において、上記通常動作からリバーストルク動作に切り替った直後のトルク(上記巻上力2のトルク)を上記巻上力1のトルクより小としたので、リバーストルク動作に切り替わるときのトルクを緩和することができ、釣り糸の不用意な切断防止を図ることができる。
又、請求項6による一本釣り機によると、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、上記巻上力2基準回転数は「0rpm」であるので、釣り糸の不用意な切断防止を図ることができる。
又、請求項7による一本釣り機によると、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、上記巻上力2基準回転数は巻取方向への正転の所定値であるので、糸ふけによる釣り糸の切断を確実に防止することができる。
又、請求項8による一本釣り機によると、請求項7記載の一本釣り機において、上記リバーストルク制御に切り替わってから上記回転ドラムが繰出方向に逆転するまでの間は巻取トルクを上記巻上力2で固定とするので、釣り糸の切断を確実に防止することができる。
本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一部を切り欠いて示す一本釣り機の構成を示す平面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の側面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の要部の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の要部の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の制御部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図7(A)は一本釣り機の正面パネルの構成を示す正面図、図7(B)は図7(A)のB−B断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図8(A)は外部押し釦の構成を示す正面図、図8(B)は遠隔操作パネルの構成を示す正面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モードの設定を説明するための図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、当初の巻取動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングの設定を説明するための図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、リバーストルク動作時の巻取トルクの増減の比率の設定を説明するための図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、現場の作業手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施の形態を示す図で、図11に示す作業の一部であって自動制御される部分の情報処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード1であって、当初の巻取動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングを「−1rpm」に設定したときの様子を示す特性図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード1であって、当初の巻取動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングを「0rpm」秒に設定したときの運転モード1の様子を示す特性図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード1であって、当初の巻取動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングを「10rpm又は2rpm」に設定したときの運転モード1の様子を示す特性図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード2の様子を示す特性図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード3の様子を示す特性図である。
以下、図1乃至図18を参照して本発明の一実施の形態を説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。本発明による一本釣り機は船上に設置される。図1乃至図3に示すように、まず、取付ベース1があり、この取付ベース1上にはターンテーブル3が設置されている。このターンテーブル3の上には本体ケース5が取り付けられている。上記本体ケース5内には駆動モータ7が設置されていて、この駆動モータ7には減速機9が連結されている。上記減速機9の図示しない出力軸にはスプロケット(図示せず)が固着されている。
尚、上記ターンテーブル3には操作ハンドル4が設置されており、この操作ハンドル4を把持して全体を回転させることができる構成になっている。
上記本体ケース5内であって上記駆動モータ7の上には電磁クラッチとしてのパウダークラッチ13が設置されている。上記パウダークラッチ13は、駆動側回転子13aと従動側回転子13bとから構成されている。上記駆動側回転子13aにはスプロケット15(図4に示す)が固着されている。このスプロケット15と上記減速機9側の図示しないスプロケットにはチェーン17が巻回されており、駆動モータ7の駆動力がパウダークラッチ13を経、螺旋シャフト19を介して、主軸35に伝達される。又、上記従動側回転子13bには螺旋シャフト19が固着されている。上記螺旋シャフト19には螺旋ギア21が固着されている。又、図1に示すように、上記螺旋シャフト19の先端は、軸受20によって軸支されている。
上記螺旋シャフト19は、あやふりの動作をし、同時に主軸35が回転することにより、回転ドラム37に釣り糸41が均等に巻回される。
上記本体ケース5内であって、上記螺旋シャフト19の側方には主軸ギア23が設置されていて、この主軸ギア23は上記螺旋ギア21に噛合されている。上記螺旋ギア21と主軸ギア23は一対のギアプレート25、27の間に挟み込まれた状態で設置されている。上記一対のギアプレート25、27は4組の締結具29により締結・固定されている。
上記ギアプレート25には爪ホルダ31が固着されていて、この爪ホルダ31内には螺旋爪33が内装されている。この螺旋爪33は上記螺旋シャフト19に螺合されている。
上記主軸ギア23には主軸35が同軸に固着されていて、この主軸35の先端(図1の右端)には回転ドラム37が固着されている。上記主軸35の基端(図1の左端)は上記本体ケース5を貫通・配置されていて、本体ケース5に固着された軸受パイプ39に軸支されている。同様に、上記主軸35の先端側の上記本体ケース5の貫通部にも軸受パイプ40が固着されていて、上記主軸35が軸支されている。上記回転ドラム37には釣り糸41が巻回されていて、この釣り糸41の先端にはマグロを掛けるための図示しない釣り針等の仕掛けが連結されている。上記主軸35には、エンコーダブラケット43に取り付けられたエンコーダ45が設けられる。47はエンコーダチェーンであり、パウダークラッチ13を介してトルクが伝達されると、螺旋シャフト19が回ることによりスプロケット15が回転し、エンコーダチェーン47を介して動力をエンコーダ45に伝える。
上記パウダークラッチ13であるが、上記駆動側回転子13aと従動側回転子13bの間に細かなパウダ(細かな鉄粉)が充填されている。又、上記駆動側回転子13aと従動側回転子13bは外部から電磁石によって磁化可能に構成されている。そして、上記駆動側回転子13aと従動側回転子13bが磁化されていない場合には、駆動側回転子13aと従動側回転子13bの間には隙間が形成されており、よって、動力の伝達は行われない。これに対して、駆動側回転子13aと従動側回転子13bが磁化されると、駆動側回転子13aと従動側回転子13bとの間にパウダ(細かな鉄粉)が吸い寄せられ、駆動側回転子13aと従動側回転子13bとの間が埋められた状態になる。それによって、動力の伝達が行われる。
尚、パウダークラッチ13はあくまで電子クラッチの一例でありそれに限定されるものではない。
又、上記エンコーダ45は、上記回転ドラム37の回転数及び回転方向を検出するためのものである。
又、図6に示すように、制御部51が設置されている。この制御部51には、入力手段53、表示手段55、CPU57、ROM59、RAM61、回転数検出手段63、回転方向検出手段65、トルク増減率算出手段67、電磁クラッチ制御手段69、等が設置されている。上記回転数算出手段63は、エンコーダ45からの信号に基づいて回転ドラム37の回転数を算出する。又、上記回転方向判別手段65は、エンコーダ45からの信号に基づいて回転ドラム37の回転方向(巻取方向/繰出方向)を判別する。又、上記トルク増減率算出手段67は、上記回転ドラム37が繰出方向に逆転し始めた時のトルク(巻上力2)と、予め設定された最大トルク(巻上力3)と、予め設定された上記最大トルク(巻上力3)に達する巻上力3基準回転数と、から、「リバーストルク動作」時の巻取トルクの増減の比率を算出するものである。さらに、上記電磁クラッチ制御手段69は、あらゆる運転モードにおいて、上記パウダークラッチ13による巻取トルクを制御するものであり、例えば、「リバーストルク動作」時には、上記トルク増減率算出手段67により算出された巻取トルクの増減の比率に基づいて上記パウダークラッチ13を制御するものである。
上記入力手段53、表示手段55は、図7に示す前面パネル52に具現化されている。入力手段53の構成から説明する。まず、巻上力1設定キー71、巻上力2設定キー73、巻上力3設定キー75、巻上速度設定キー77、巻下速度設定キー79が設置されている。上記巻上力3設定キー75の下には水深キー81が設置されている。この水深キー81を押すことにより上記表示手段55を水深表示に切り替えることができる。又、停止時に水深キー81を押すことにより「0」合わせを行うことができる。又、プリセットキー83、85、87、89が設置されている。又、カウントキー91、93が設置されていて、各設定値のカウントアップ/ダウンを行う。さらに、ファンクションキー95が設置されていて、各種設定モードの際に使用する。上記プリセットキー83、85、87、89にて、巻上力1、巻上力2、巻上力3及び後述する巻上速度、巻下速度の各設定値を予め入力しておき、状況に応じてワンタッチで上記各設定値に切り替えることができる。又、上記カウントキー91、93にて上記各設定値を「0」から「100」までデジタル入力することができる。
又、上記表示手段55は、各種設定値、深度を表示する。又、その表示の切り替えは、巻上力1設定キー71、巻上力2設定キー73、巻上力3設定キー75、巻上速度設定キー77、巻下速度設定キー79、水深キー81によって行う。
尚、上記前面パネル52は裏カバー54に被覆され、図示しないパッキング等により、密閉構造に構成される。
又、図7に示すように、上記入力手段53、表示手段55の下方には、外部機器接続端子部101、103、105、107が設置されており、これら外部機器接続端子101、103、105、107には、例えば、押釦ユニット121(図8に示す)、遠隔操作ユニット131(図8に示す)、フットブレーキ(図示せず)、吐出装置(図示せず)、等が接続される。又、電源接続部109が設置されていて、この電源接続部109には電源ラインが接続されることになる。又、メインスイッチ111が設置されている。
尚、図7中符号56は表示用基板、58はCPU用基板、110はパワー用基板、113、115はロック付パッチン錠である。
又、図8(A)に示すように、既に述べた押釦ユニット121があり、この押釦ユニット121には下げ釦123、上げ釦125、止め釦127が設置されている。上記下げ釦121を押圧操作することにより繰出状態となり、既に説明した巻下速度設定キー79により設定した巻下速度にて釣り糸41を繰り出していく。一方、上記上げ釦125を押圧操作するとこにより巻取状態となり、既に説明した巻上力1設定キー71、巻上力2設定キー73、巻上力3設定キー75により設定したトルク、巻上速度設定キー77により設定した巻上速度にて、釣り糸41を巻き取る。又、上記止め釦127を押圧操作することにより動作は停止される。
さらに、オプションとして、既に述べた遠隔操作ユニット131が設置されている。この遠隔操作ユニット131には、巻上力1設定ダイヤル133、巻上力2設定ダイヤル135、下げ釦137、上げ釦139、止め釦141が設置されている。
次に、運転モードについて説明する。運転モードとしては、運転モード1(MR400)、運転モード2(MR−250)、運転モード3(MR−2)がある。なお、工場出荷時は運転モード1(MR400)となっている。
「運転モード1(MR−400)」は、通常動作からリバーストルク動作に適宜切り替える運転モードである。通常動作は「巻上力1」による巻取動作であり、リバーストルク動作は、回転ドラムが繰出方向に逆転しているとき、逆転の回転数の増減に応じてトルクを増減させる制御を行う運転モードである。つまり、引きが強い時にトルクを増大させて釣り糸の「ふけ」を防止する制御を行なう運転モードである。この運転モード1(MR−400)は、負荷が軽くて回転ドラム37が巻取方向に正転している場合、巻取トルクを予め設定された「巻上力1」とした巻取動作が行われる。これに対して、負荷が増大して、回転ドラム37の回転数が著しく低下した場合或いは逆転した場合には、「リバーストルク動作」に移行する。この「リバーストルク動作」においては、その初期の段階で、トルクを上記「巻上力1」に対してより小さな「巻上力2」に切り替えることができる。その後、回転ドラム37の繰出方向への逆転時の回転の増減に応じてトルクを増減させる制御が行われる。その際、巻取トルクの増減の比率は、予め設定された上記「巻上力2」と、予め設定された最大トルク(「巻上力3」)と、予め設定された上記最大トルク(巻上力3)に達する巻上力3基準回転数によって設定される(図14乃至図16参照)。
運転モード2(MR−250)は、回転ドラム37の回転方向によって、巻取トルクが自動的に変化する運転モードであり、回転ドラム37が巻取方向に正転しているときには、巻取トルクを予め設定された「巻上力1」とした運転が行われ、回転ドラム37が繰出方向に逆転したときには、巻取トルクを予め設定された「巻上力2」とした運転が行われる(図17参照)。
図17の場合には、上記「巻上力2」は上記「巻上力1」より大きな値として設定されている。
運転モード3(MR−2)は、常に、巻取トルクを予め設定された「巻上力1」とした運転が行われる(図18参照)。
尚、各運転モードにおける「巻上力1」、「巻上力2」、「巻上力3」の意味を整理すると、次の表1に示すようなものとなる。
Figure 2017221113
上記「表1」に示すように、「巻上力1」、「巻上力2」、「巻上力3」は、各運転モードにおいて所定の内容で定義されている。
上記運転モードの選択は、図9に示すように、巻上力2設定キー73、カウントキー91、93、ファンクションキー95を使用して行う。
まず、巻上力2設定キー73を押しながらメインスイッチ111を操作して電源を投入する。それによって、表示手段55に、既に説明した3種類の運転モードの何れかが表示される。その状態で、カウントキー91、93を操作することにより、所望の運転モードを選択する。最後に、ファンクションキー95を押すことにより確定する。
次に、運転モード1における運転モードの切り替えのタイミングの設定について図10を参照して説明する。切り替えのタイミングとしては、予め4種類が用意されている。すなわち、設定値「−1」は「−1rpmまで減速するとリバーストルク動作に切り替える」、設定値「0」は「0rpmまで減速するとリバーストルク動作に切り替える」、設定値「2」は「2rpmまで減速するとリバーストルク動作に切り替える」、設定値「10」は「10rpmまで減速するとリバーストルク動作に切り替える」を夫々意味する。
即ち、「−1rpm」の場合、釣り針に掛かったマグロに引張られ巻取方向に回転している回転ドラム37が繰出方向に1rpmまで減速されるとリバーストルク動作に切り替わり、「0rpm」の場合、同回転ドラム37が停止するとリバーストルク動作に切り替わり、「2rpm」の場合、同巻取方向に2rpmまで減速されるとリバーストルク動作に切り替わり、「10rpm」の場合、同巻取方向に10rpmまで減速されるとリバーストルク動作に切り替わる。
なお、工場出荷時は設定値「−1」となっている。
そして、図10に示すように、巻上力3設定キー73を押しながらメインスイッチ111を操作して電源を投入する。それによって、表示手段55に、既に説明した4種類のタイミングの何れかが表示される。その状態で、カウントキー91、93を操作することにより、所望のタイミングを選択する。最後に、ファンクションキー95を押すことにより確定する。
次に、図11を参照して、リバーストルク動作時における巻上トルクの増減の比率の設定について説明する。これは、「巻上力2」、「巻上力3」、巻上力3に至る回転ドラムの繰出方向への回転数(巻上力3基準回転数)を設定することにより設定される。
上記巻上力3基準回転数として予め4種類が用意されている。すなわち、設定値「1」は「−100rpm」、設定値「2」は「−150rpm」、設定値「3」は「−200rpm」、設定値「4」は「−250rpm」をそれぞれ意味し、それらの4種類が用意されている。なお、工場出荷時は設定値「1」となっている。
ここで、「−100rpm」はマグロに引張られ、回転ドラム37が繰出方向に100rpmで逆転していることを意味し、「−150rpm」は同繰出方向に150rpmで逆転していることを意味し、「−200rpm」は同繰出方向に200rpmで逆転していることを意味し、「−250rpm」は同繰出方向に250rpmで逆転していることを意味している。
そして、図11に示すように、巻上速度キー77を押しながらメインスイッチ111を操作して電源を投入する。それによって、表示手段55に、既に説明した4種類の回転数の何れかが表示される。その状態で、カウントキー91、93を操作することにより、所望の回転数を選択する。最後に、ファンクションキー95を押すことにより確定する。
ここでプリセットについて説明する。巻上力1、巻上力2、巻上力3、巻上速度及び巻下速度の設定において、保存したい設定値をプリセットキーとともに選択し、カウントキー91又はカウントキー93を操作することにより入力する。既に述べたように、巻上力1、巻上力2、巻上力3及び巻上速度、巻下速度の各設定値は、予め設定したものを保存することができる。例えば、プリセット1には、巻上力1として「70」、巻上力2として「30」、巻上力3として「50」、巻上速度として「80」、巻下速度として「100」の如く、各設定値をプリセットキー83を操作して保存しておく。同様にプリセットキー85、87、89を操作することにより、5種類からなる他の設定値をプリセット2、3、4として保存しておく。ここで巻上速度の設定値は、駆動モータ7の出力電圧を設定している。巻上速度の設定値を変えることにより、駆動モータ7の回転を速くしたり遅くしたりする。巻上時は、駆動モータ7の回転とパウダークラッチ13への出力が組み合わさることにより、巻上動作を行う。一方、巻下動作時は、駆動モータ7が回転しないため、外部よりの負荷により釣り糸41が繰出される。よってこの繰出しの際に巻下動作の設定値(回転速度)となるよう、回転速度が速いときはパウダークラッチ13を強めたり、回転速度が遅いときはパウダークラッチ13を緩めたりするよう制御する。
かくして保存された特定の設定値は、海況等の状況に応じてプリセットキー83、85、87、89を操作することにより呼出し、リバーストルク動作を実行させる。4通りのプリセットの各設定値が保存されているので、海況等の状況に応じてワンタッチでプリセット1からプリセット4までのいずれかに切り替えることができる。よって漁具、餌、海況等刻々変化する船上作業において、迅速に対応することができる。なお、プリセットキー83、85、87、89は、巻下動作、巻上動作、止動作の実行も操作できる。
プリセットは巻取動作中、繰出動作中、止め動作中に切り替えることができる。切替のタイミングは、例えば(ア)漁獲過程の初期段階、即ち、マグロを発見後餌の投入時、(イ)漁獲過程の初期乃至中期段階、即ち、マグロが掛かり遊泳したとき、(ウ)漁獲過程の後期段階、即ち、掛かったマグロが弱ったときであり、漁獲過程の各段階において、予め設定された特定の設定値にワンタッチで切り替えることができる(図12)。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、図12及び図13を参照して、現場におけるマグロ一本釣りの作業手順、それら作業手順において自動制御される部分について説明する。
図12は現場におけるマグロ一本釣りの作業手順を示すフローチャートであり、まず、電源を投入する。但し、機械は止め状態とする。次いで、プリセット1乃至3に設定値を入力する。次いで、プリセット1に切り替える。次に、マグロを発見したか否かを判断する。現場作業員がマグロを発見した場合には釣り糸41を海に放り込む。そして、押し釦ユニット121の下げ釦123を押圧・操作して釣り糸41を繰り出す。その後、マグロが掛かった否かを判別する。現場作業員によりマグロが掛かったと判断した場合には、釣り糸41の張り具合を微調整する。次いで、押し釦ユニット121の上げ釦125を押圧・操作する。これによって機械は後述する巻上動作に入り自動制御される。次いで、現場作業員によりマグロが弱ってきたか否かを判断し、弱ってきたと判断した場合にはプリセット3に切り替える。そして、マグロを引き上げて一連の作業を終了する。
上記自動制御される部分について図13を参照して説明する。上記したように、現場作業員による上げ釦125の押圧・操作により機械は巻上動作に入る。まず、予め設定された「巻上力1」による巻上動作が行われ(ステップS1)、次いで、ステップS2に移行して、回転ドラム37の回転数が予め設定された巻上力2基準回転数に至ったか否かが判別される。巻上力2基準回転数に至ったと判別された場合には、ステップS3に移行して、リバーストルク動作に移行する。これに対して、未だ巻上力2基準回転数に至っていない判別された場合には「巻上力1」による巻上動作が継続される。
次に、ステップS4に移行して、回転ドラム37の回転数が予め設定された巻上力3基準回転数に至ったか否かが判別される。巻上力3基準回転数に至ったと判別された場合には巻上力3による巻取動作に移行する(ステップS5)。これに対して、未だ至っていないと判別された場合には、リバーストルク動作が継続される(ステップS6)。リバーストルク動作については後述する。
そして、ステップS7に移行して、巻取動作が終了したか否かが判別される。終了したと判別された場合には終了する。これに対して、未だ終了していないと判別された場合には、ステップS4に戻る。
次に、図14乃至図16を参照して、図13に示した処理の具体例を説明する。
まず、図14を参照し、「運転モード1」が選択されている場合であって、巻上力2基準回転数が「−1rpm」に設定されている場合、すなわち、回転ドラム37が繰出方向に「1rpm」で逆転し始めたとき、通常動作の領域Nからリバーストルク動作の領域Rに切り替える場合について説明する。
図14は、横軸xに巻取ドラム37の実際の回転数をとり、縦軸yに巻取トルクをとり、巻取トルクの回転数変化を示す特性図である。図中、aは巻上力1の設定値、bは巻上力2の設定値、cは巻上力3の設定値、dはトルク上昇線を示す。また、eは巻上力2基準回転数で、本例の場合0rpmに固定されている。fは動作領域切替り点で、本例の場合−1rpmに設定されている。gは巻上力3基準回転数を示す。
図14において、当初は、「巻上力1」での巻取動作が行われている。その後釣り針に掛かったマグロの引張りにより負荷が増大していくにしたがって、回転ドラム37の巻取方向への回転数は減少していき、「0回転」(e点)を通過して、「−1rpm」(f点)、すなわち、繰出方向に1rpmで逆転する状態になる。その状態で、リバーストルク動作に切り替える。この領域Rでは、リバーストルク動作に入った当初のトルクは、上記「巻上力1」aに対してより小さな「巻上力2」b’となる。それによって、釣り糸41の切断を防止する。又、このリバーストルク動作で、マグロの逃げ遊泳により、回転ドラム37が繰出方向に逆転しているときには、トルク上昇線dに従って、逆転の速度が速くなればなる程巻取トルクが自動的に増加し、また逆転の速度が遅くなればなる程巻取トルクが自動的に減少していく。
すなわち、逆転時、マグロが高速で遊泳すると「バックラッシュ」が発生するため、逆転方向への回転数が高速になった場合にはトルクを強めて、釣り糸41が一気に繰出されないように調整する。逆に、逆転時の回転数が低速になった場合にはトルクを弱める。かくしてマグロとのやりとり、即ち、ファイティングと呼ばれるマグロのあらゆる方向の逃げるための遊泳に即応させることができる。そして、マグロが弱り、回転ドラム37が巻取方向への正転に戻ってマグロを引き上げるものである。
巻取トルクの増減の比率は、前述したように、予め設定された上記「巻上力2」のトルクbと、予め設定された最大トルク(「巻上力3」)cと、巻上力3に達する巻上力3基準回転数gとから決定される。即ち、動作領域切替り点fにおけるトルクb’から予め設定された最大トルクcである巻上力3基準回転数gのトルクに至るまでのトルク上昇線dにより決定される。トルク上昇線dは回転ドラム37の回転数xとパウダークラッチ13の出力値yの一次関数として直線状に示される。例えば回転ドラム37の実回転数が繰出方向にx=−50rpmになったとき、回転ドラム37の巻上力yはトルク上昇線d上のh値のトルクで動作する。
そして、回転ドラム37の回転数が巻上力3基準回転数gに至ったら、巻上力3のトルクcによる一定トルク動作に移行する。
ここで「バックラッシュ」について説明する。
「バックラッシュ」とは、回転ドラム37の回転と釣り糸(テグス)の繰り出しが対応せず、釣り糸がでないにもかかわらず、慣性力により、回転ドラム37が回転され、回転ドラム37内で釣り糸が絡む現象をいう。マグロが高速大トルクで遊泳し逃げる場合、回転ドラム37が強い外力で回されるため、バックラッシュとなることがあり、かかる場合、釣り糸が過度に繰り出される「糸ふけ」となり、釣り糸41が絡まる原因となる。釣り糸が絡まると、釣り糸の切断という最悪の事態となることもある。
次に、図15を参照して、「運転モード1」が選択されている場合であって、動作領域切替り点fが巻上力2基準回転数と同一に設定された場合について説明する。この場合、巻上力2基準回転数eは「0rpm」に設定され、回転ドラム37の回転数が「0rpm」になったとき、リバーストルク動作Rの領域に切り替える。
図15において、当初は、「巻上力1」での巻取動作が行われている。その後釣り針に掛かったマグロの引張りにより負荷が増大してくにしたがって、回転ドラム37の巻取方向への正転の回転数は減少していき、やがて、「0rpm」、すなわち、停止した状態になる。その状態で、リバーストルク動作に切り替わる。
リバーストルク動作の内容は上記した通りである。
次に、図16を参照して、「運転モード1」が選択されている場合であって、巻上力2基準回転数が「10rpm又は2rpm」に設定されている場合、すなわち、回転ドラム37の巻取方向への正転の回転数(動作領域切替り点f)が「10rpm又は2rpm」になったとき、リバーストルク動作に切り替える場合について説明する。
図16において、当初は、「巻上力1」aでの巻取動作が行われている。その後釣り針に掛かったマグロの引張りにより負荷が増大してくにしたがって、回転ドラム37の巻取方向への正転の回転数は減少していき、やがて、「10rpm」又は「2rpm」の状態になる。その状態で、リバーストルク動作に切り替わる。
リバーストルク動作の内容は上記した通りである。
尚、この場合には、図16に示すように、回転ドラム37が繰出方向に逆転し始めるまで、即ち、f点からe点まで、トルクbに設定された「巻上力2」での巻取動作が行われる。
次に、図17を参照して、「運転モード2」が選択されている場合について説明する。
図17も、横軸xに巻取ドラム37の実際の回転数をとり、縦軸yに巻取トルクをとり、巻取トルクの回転数変化を示す特性図である。
図17において、当初は、「巻上力1」aでの巻取動作が行われている。その後釣り針に掛かったマグロの引張りにより負荷が増大してくにしたがって、回転ドラム37の正転方向の回転数は減少していき停止し、動作領域切替り点f点に至って逆転し始めた場合に、トルクbに設定された「巻上力2」での巻取動作に移行する。運転モード2は大きな負荷(獲物)により回転ドラム37が繰出方向に逆転した時に切り替える運転モードである。
次に、図18を参照して、「運転モード3」が選択されている場合について説明する。
図18も、横軸xに巻取ドラム37の実際の回転数をとり、縦軸yに巻取トルクをとり、巻取トルクの回転数変化を示す特性図である。
運転モード3はドラムの正回転・逆回転にかかわらず、常に「巻上力1」aでの巻取りが行われる運転モードである。この場合には、巻上力2、巻上力3は使用されない。なお、本例では「巻上力1」aの設定値は0rpmとなっている。
以上、本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、運転モード1を選択し、海況等の状況に応じた最適な数値データを用いることができるので、釣り針に掛かったマグロの動きに即応させることができる。これは、回転ドラム37が繰出方向に逆転しているときに、速度が速くなればなる程巻取トルクが自動的に増加し、速度が遅くなればなる程巻取トルクが自動的に減少していく、という制御を実行することにより実現される。その結果、釣り糸41の不用意な切断を防止することができる。
また表示手段55に設定及び表示されるデータは数値により入力、表示されるから、漁具、餌等、種々の状況に応じ、最適なリバーストルク動作をするための数値を他のユーザに正確に伝達し、共有することができる。また船上において、刻々変化する状況に応じ、設定値を瞬時に正確に変更することができる。よって、マグロの捕獲に一層効果を発揮することができる。
船上では海況により陸上のように作業が一定しない。まして捕獲対象がマグロの場合、高速かつ強い力で餌に喰い付き逃げ遊泳をするため、海況だけでなく、漁具、餌等、種々の状況に対応して釣果作業をしなければならない。大海原での釣果作業は漁師(ユーザ)同士の情報交換が必要であるところ、従来においては感覚的な情報交換であったので、良い釣果を得た漁師の情報を他のユーザに伝達するのが困難であった。しかしながら本発明によれば、この点を改善することができる。
上記制御により、マグロに負荷をかけ疲労させるのであるが、マグロに過度の負荷をかけないうちに捕獲することになる。即ち、上記制御により、マグロの一定の範囲での遊泳は許容するが野放図な動きを規制することができ、またこれにより、マグロの身焼けを防止することができる。
又、従来のように、径の大きな釣り糸41を使用する必要はないので、釣果を高めることができる。具体的には、例えば、40号(外径:1.050mm)の釣り糸41を使用することができる。
又、運転モード1において、通常動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングを選択することができるので、釣果との関係で、最適な切り替えのタイミングを設定することができる。
つまり、マグロが逃げるときのタイミングで逆回転(繰出方向)に回転ドラムの回転数を増加させ、マグロが接近するときのタイミングで正回転(巻取方向)に回転ドラムの回転数を増加させるので、釣り糸の切断やバックラッシュを防止することができる。このように巻上力2基準回転数とそれに対する出力トルクを設定できることにより、切替りのトルク配分を微調整することができ、釣り糸の不用意な切断防止を図ることができる。
又、運転モード1において、リバーストルク動作における巻取トルクの増減の比率を調整することができるので、これについても、釣果との関係で、最適な比率を設定することができる。またこれにより、釣り針に掛かったマグロの引きが強い時にトルクを増大させ、またマグロが船方向に戻り遊泳をするときにも即応可能であり、釣り糸の「ふけ」を防止することができる。
図14の場合、通常動作からリバーストルク動作に切り替わった直後のトルクは、それまでのトルク(巻上力1)より小さな(巻上力2)となるので、リバーストルク動作に切り替わるときのトルクを緩和することができ、釣り糸41の不用意な切断は防止される。
図14の場合、上記巻上力2基準回転数は繰出方向への逆転の所定値であるので、巻上力2基準回転数とそれに対する出力トルクを設定できることにより、切替りのトルク配分を微調整することができ、釣り糸の不用意な切断防止を図ることができる。
図15の場合、上記巻上力2基準回転数は「0rpm」であるので、釣り糸の不用意な切断防止を図ることができる。
図16の場合、上記巻上力2基準回転数は巻取方向への正転の所定値であるので、糸ふけによる釣り糸の切断を確実に防止することができる。
又、本実施の形態の場合には、パウダークラッチ13側から主軸35側への回転伝達を、ラセンギア21及び主軸ギア23を介して行っているので、動力の伝達がよりダイレクトなものとなる。
さらに、釣り機全体がターンテーブル3上に設置されているので、操作ハンドル4を把持してその向きを自由に変更することができる。
本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。例えば、回転ドラム37のトルク設定に関し、図14乃至図16において、「巻上力2」は「巻上力1」より大なる値に設定することもできる。また図17において、「巻上力2」は「巻上力1」より小なる値に設定することもできる。
また、釣り機本体の機械構成は図示したものに限定されない。例えば、動力の伝達は、スプロケット・チェーン、ギア群、その他の機構、何れでも良い。
又、前記一実施の形態においては、電磁クラッチとしてパウダークラッチを使用したが、それに限定されるものではない。
その他、各部の構成はあくまで一例である。
本発明は、マグロ一本釣りに好適であり、また、マグロのように食い付きのあったとき、魚とのやりとりいわゆるファイティングをする魚の捕獲に利用可能である。
1 取付ベース
3 ターンテーブル
4 操作ハンドル
5 本体ケース
7 駆動モータ
9 減速機
13 パウダークラッチ
13a 駆動側回転子
13b 従動側回転子
15 スプロケット
17 チェーン
19 螺旋シャフト
20 軸受
21 螺旋ギア
23 主軸ギア
25 ギアプレート
27 ギアプレート
29 締結具
31 爪ホルダ
33 螺旋爪
35 主軸
37 回転ドラム
39 軸受パイプ
40 軸受パイプ
41 釣り糸
43 エンコーダブラケット
45 エンコーダ
47 エンコーダチェーン
51 制御部
52 前面パネル
53 入力手段
54 裏カバー
55 表示手段
56 表示用基板
57 CPU
58 CPU用基板
59 ROM
61 RAM
63 回転数検出手段
65 回転方向検出手段
67 トルク増減率算出手段
69 電磁クラッチ制御手段
71 巻上力1設定キー
73 巻上力2設定キー
75 巻上力3設定キー
77 巻上速度設定キー
79 巻下速度設定キー
81 水深キー
83 プリセットキー
85 プリセットキー
87 プリセットキー
89 プリセットキー
91 カウントキー
93 カウントキー
95 ファンクションキー
101 外機器接続端子部
103 外機器接続端子部
105 外機器接続端子部
107 外機器接続端子部
109 電源接続部
110 パワー用基板
111 メインスイッチ
113 ロック付パッチン錠
115 ロック付パッチン錠
121 押釦ユニット
123 下げ釦
125 上げ釦
127 止め釦
131 遠隔操作ユニット
133 巻上力1設定ダイヤル
135 巻上力2設定ダイヤル
137 下げ釦
139 上げ釦
141 止め釦
「身焼け」とは、マグロ肉本来の赤色と肉質の粘稠性、保水性が失われ、身の色が白っぽく又は茶褐色を帯びた状態となるという。このような状態となった魚肉は「焼け肉」と言われ、pH値が低下して酸性化するため、品質の低下を起こし、安価要因となる。焼け肉は蛋白質の変性速度が最大で約300倍も速くなるという研究報告もある。
マグロは、筋力が強くかつ迅速な泳ぎ手であり、鰓蓋に筋肉がないため、口を開けて泳ぐことで、口から鰓に流入する水に含まれている酸素を鰓の表面から体内に取り込む。つまり、マグロは、生涯泳ぎ続ける魚であるところ、釣り針に喰いつくと、逃げようとするため、強い力で釣り糸を引張ることになり、これにより体温が上昇するため身焼けを起こす。つまり、マグロの身焼けは魚体(筋肉)ストレスによる体温上昇に起因すると言われる。
上記入力手段53、表示手段55は、図7に示す前面パネル52に具現化されている。入力手段53の構成から説明する。まず、巻上力1設定キー71、巻上力2設定キー73、巻上力3設定キー75、巻上速度設定キー77、巻下速度設定キー79が設置されている。上記巻上力3設定キー75の下には水深キー81が設置されている。この水深キー81を押すことにより上記表示手段55を水深表示に切り替えることができる。又、停止時に水深キー81を押すことにより「0」合わせを行うことができる。又、プリセットキー83、85、87、89が設置されている。又、カウントキー91、93が設置されていて、各設定値のカウントアップ/ダウンを行う。さらに、ファンクションキー95が設置されていて、各種設定モードの際に使用する。上記プリセットキー83、85、87、89にて、巻上力1、巻上力2、巻上力3及び後述する巻上速度、巻下速度の各設定値を予め入力しておき、状況に応じてワンタッチで上記各設定値に切り替えることができる。又、上記カウントキー91、93にて上記各設定値を「0」から「100」までデジタル入力することができる。
又、上記表示手段55は、各種設定値、深度を表示する。又、その表示の切り替えは、巻上力1設定キー71、巻上力2設定キー73、巻上力3設定キー75、巻上速度設定キー77、巻下速度設定キー79、水深キー81によって行う。
尚、上記前面パネル52は裏カバー54にて被覆され、図示しないパッキング等により、密閉構造に構成される。
又、図8(A)に示すように、既に述べた押釦ユニット121があり、この押釦ユニット121には下げ釦123、上げ釦125、止め釦127が設置されている。上記下げ釦12を押圧操作することにより繰出状態となり、既に説明した巻下速度設定キー79により設定した巻下速度にて釣り糸41を繰り出していく。一方、上記上げ釦125を押圧操作するとこにより巻取状態となり、既に説明した巻上力1設定キー71、巻上力2設定キー73、巻上力3設定キー75により設定したトルク、巻上速度設定キー77により設定した巻上速度にて、釣り糸41を巻き取る。又、上記止め釦127を押圧操作することにより動作は停止される。
さらに、オプションとして、既に述べた遠隔操作ユニット131が設置されている。この遠隔操作ユニット131には、巻上力1設定ダイヤル133、巻上力2設定ダイヤル135、下げ釦137、上げ釦139、止め釦141が設置されている。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、図12及び図13を参照して、現場におけるマグロ一本釣りの作業手順、それら作業手順において自動制御される部分について説明する。
図12は現場におけるマグロ一本釣りの作業手順を示すフローチャートであり、まず、電源を投入する。但し、機械は止め状態とする。次いで、プリセット1乃至3に設定値を入力する。次いで、プリセット1に切り替える。次に、マグロを発見したか否かを判断する。現場作業員がマグロを発見した場合には釣り糸41を海に放り込む。そして、押し釦ユニット121の下げ釦123を押圧・操作して釣り糸41を繰り出す。その後、マグロが掛かった否かを判別する。現場作業員によりマグロが掛かったと判断した場合には、釣り糸41の張り具合を微調整する。次いで、押し釦ユニット121の上げ釦125を押圧・操作し、プリセット2に切り替える。これによって機械は後述する巻上動作に入り自動制御される。次いで、現場作業員によりマグロが弱ってきたか否かを判断し、弱ってきたと判断した場合にはプリセット3に切り替える。そして、マグロを引き上げて一連の作業を終了する。
本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一部を切り欠いて示す一本釣り機の構成を示す平面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の側面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の要部の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の要部の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、一本釣り機の制御部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図7(A)は一本釣り機の正面パネルの構成を示す正面図、図7(B)は図7(A)のB−B断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図8(A)は外部押し釦の構成を示す正面図、図8(B)は遠隔操作パネルの構成を示す正面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モードの設定を説明するための図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、当初の巻取動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングの設定を説明するための図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、リバーストルク動作時の巻取トルクの増減の比率の設定を説明するための図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、現場の作業手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施の形態を示す図で、図11に示す作業の一部であって自動制御される部分の情報処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード1であって、当初の巻取動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングを「−1rpm」に設定したときの様子を示す特性図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード1であって、当初の巻取動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングを「0rpm」に設定したときの運転モード1の様子を示す特性図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード1であって、当初の巻取動作からリバーストルク動作に切り替えるタイミングを「10rpm又は2rpm」に設定したときの運転モード1の様子を示す特性図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード2の様子を示す特性図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、運転モード3の様子を示す特性図である。

Claims (8)

  1. 釣り糸が巻回され巻取方向及び繰出方向に正転/逆転可能な回転ドラムと、
    上記回転ドラムを駆動する駆動モータと、
    上記回転ドラムと上記駆動モータとの間に介挿され負荷が伝達トルクに達するまでは上記駆動モータの回転を上記回転ドラムに伝達して回転ドラムを巻取方向に正転させ負荷が伝達トルクを越えると上記回転ドラムの繰出方向への逆転を許容する電磁クラッチと、
    上記回転ドラムの回転方向及び回転数を検出するエンコーダと、
    上記エンコーダからの信号に基づいて上記電磁クラッチを制御する制御部と、
    を具備し、
    上記制御部は、当初は巻取トルクを巻上力1による通常動作を行なわせ、負荷が増大して上記回転ドラムの回転が予め設定された巻上力2基準回転数になったとき、巻取トルクを上記巻上力1との関係で設定された巻上力2とするとともに、上記回転ドラムの回転数の増減に合わせて巻取トルクを増減させるリバーストルク動作に切り替える運転モード(運転モード1)を実行するものであり、上記リバーストルク動作の巻取トルクの増減の比率は、上記巻上力2と、予め設定された最大トルクである巻上力3と、上記巻上力3に達する巻上力3基準回転数と、から決定されるものであり、予め各設定された巻上力1、巻上力2、巻上力3、巻上速度及び巻下速度の設定値をワンタッチキーにより保存しまた呼び出して動作可能としたことを特徴とする一本釣り機。
  2. 請求項1記載の一本釣り機において、
    巻上力1、巻上力2、巻上力3、巻上速度及び巻下速度の上記各設定値が複数通り保存されることを特徴とする一本釣り機。
  3. 請求項1又は請求項2記載の一本釣り機において、
    上記回転ドラムの回転数が上記巻上力3基準回転数に至ったときは上記巻取トルクを巻上力3とする定トルク動作に切り替えることを特徴とする一本釣り機。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、
    上記巻上力2基準回転数は繰出方向への逆転の所定値であることを特徴とする一本釣り機。
  5. 請求項4記載の一本釣り機において、
    上記通常動作からリバーストルク動作に切り替った直後のトルク(上記巻上力2のトルク)を上記巻上力1のトルクより小としたことを特徴とする一本釣り機。
  6. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、
    上記巻上力2基準回転数は「0rpm」であることを特徴とする一本釣り機。
  7. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の一本釣り機において、
    上記巻上力2基準回転数は巻取方向への正転の所定値であることを特徴とする一本釣り機。
  8. 請求項7記載の一本釣り機において、
    上記リバーストルク制御に切り替わってから上記回転ドラムが繰出方向に逆転するまでの間は巻取トルクを上記巻上力2で固定とすることを特徴とする一本釣り機。
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