JP2017220706A - ガラスアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制する。
【解決手段】車両用窓ガラス1に配設されたガラスアンテナ10は、アンテナアンプ3に接続される給電端子15と、給電端子15に接続されると共に中心周波数の波長が第1波長である第1周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第1アンテナ20と、第1波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有して給電端子15に接続される結合素子30と、結合素子30に容量結合されると共に中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第2アンテナ40とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガラスアンテナに関し、特に車両用窓ガラスに配設されたガラスアンテナに関する。
自動車等の車両では、後部窓ガラスに、熱線をプリントして該熱線に電流を供給することで曇り止めを行うデフォッガや導体線をプリントしてアンテナとして用いてFMラジオ放送の受信などを行うガラスアンテナが配設されたものが知られている。
また、ガラスアンテナとして、後部窓ガラスにプリントされた導体線からなるアンテナと、該アンテナに接続されると共にアンテナアンプを介して受信機に接続される給電端子とを有し、給電端子に、88〜108MHzの周波数帯域を有するFMラジオ放送と174〜240MHzの周波数帯域を有するデジタルラジオ放送(DAB)など、2つの異なる周波数帯域のラジオ放送を受信するように設定された2つのアンテナを接続したものが知られている。
例えば特許文献1には、アンテナアンプに接続された給電端子に第1エレメントと第2エレメントとが接続され、第2エレメントが、給電端子から延びる本体部と、該本体部の端部から折り返されて本体部に沿って配置された折り返し部とを備え、FMラジオ放送とデジタルラジオ放送とを受信するようにしたガラスアンテナが開示されている。
特開2015−142162号公報
しかしながら、1つの給電端子に、FMアンテナとデジタルラジオアンテナとを接続する場合、アンテナアンプ及び給電端子を共用して部品点数を削減すると共に配置スペースを小さくすることができるものの、FMアンテナとデジタルラジオアンテナとを別のアンテナアンプ及び給電端子にそれぞれ接続する場合に比して、FMアンテナ及びデジタルラジオアンテナの受信感度が低下するおそれがある。したがって、1つの給電端子に30〜300MHzのVHFなどの高周波信号を受信する2つのアンテナを接続する場合に2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することが望まれる。
そこで、本発明は、2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することができるガラスアンテナを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車両用窓ガラスに配設されたガラスアンテナであって、アンテナアンプに接続される給電端子と、前記給電端子に接続されると共に中心周波数の波長が第1波長である第1周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第1アンテナと、前記第1波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有して前記給電端子に接続される結合素子と、前記結合素子に容量結合されると共に中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第2アンテナとを備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1アンテナは、デジタルラジオ放送を受信するように設定されたデジタルラジオアンテナであり、前記第2アンテナは、FMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記車両用窓ガラスにデフォッガが配設され、前記給電端子、前記第1アンテナ、前記結合素子及び前記第2アンテナは、前記デフォッガの上方側に配置され、前記給電端子は、前記車両用窓ガラスの上方側に配置されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記第1アンテナは、前記車両用窓ガラスの上下方向に延び、前記給電端子は、前記第1アンテナの上部に接続されて前記車両用窓ガラスの上方側且つ車幅方向一方側に配置され、前記結合素子は、前記給電端子の車幅方向一方側に配置され、前記第2アンテナは、前記結合素子の下方側に配置されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記車両用窓ガラスの上方側且つ車幅方向他方側に前記第2アンテナと離間して設けられて中心周波数の波長が第3波長である第3周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第3アンテナを備えていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明において、前記車両用窓ガラスにおける前記第2アンテナ及び前記第3アンテナの下方側にデフォッガが配設され、前記第2アンテナ及び前記第3アンテナは、前記デフォッガに容量結合されていることを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、ガラスアンテナは、アンテナアンプに接続される給電端子に接続されると共に中心周波数の波長が第1波長である第1周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第1アンテナと、第1波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有して給電端子に接続される結合素子と、結合素子に容量結合されると共に中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第2アンテナとを備えている。
これにより、第1アンテナが接続される給電端子に第1周波数帯域の中心周波数の波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有する結合素子を設けて第1周波数帯域におけるインピーダンスを無限大若しくは高くしつつ、結合素子に中心周波数の波長が第1波長とは異なる第2波長である第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域を受信するように設定された第2アンテナを容量結合させることで、給電端子に第1アンテナ及び第2アンテナが接続される場合に比して、第1アンテナ及び第2アンテナの受信感度が低下することを抑制することができ、2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。30〜300MHzのVHFなどの高周波信号を受信する2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、第1アンテナは、デジタルラジオ放送を受信するように設定されたデジタルラジオアンテナであり、第2アンテナは、FMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナであることにより、デジタルラジオアンテナとFMアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつデジタルラジオアンテナとFMアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、給電端子、第1アンテナ、結合素子及び第2アンテナは、デフォッガの上方側に配置され、給電端子は、車両用窓ガラスの上方側に配置されることにより、第1アンテナ及び第2アンテナの受信感度を向上させることができ、前記効果を有効に得ることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、給電端子は、上下方向に延びる第1アンテナの上部に接続されて車両用窓ガラスの上方側且つ車幅方向一方側に配置され、結合素子は、給電端子の車幅方向一方側に配置され、第2アンテナは、結合素子の下方側に配置されることにより、前記効果を具体的に実現することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、第2アンテナと離間して設けられて中心周波数の波長が第3波長である第3周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第3アンテナを備えることにより、第3波長を第2波長と等しく設定すると共に第3周波数帯域を第2周波数帯域と等しく設定することで、第2アンテナと第3アンテナとをダイバシティ化することができ、第2周波数帯域の受信感度を向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、第2アンテナ及び第3アンテナは、車両用窓ガラスにおける第2アンテナ及び第3アンテナの下方側に配設されたデフォッガに容量結合されることにより、デフォッガを第2アンテナ及び第3アンテナを補助するアンテナとして用いることができ、第2アンテナ及び第3アンテナの受信感度をさらに向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るガラスアンテナの構成を示す図である。 図1に示すガラスアンテナの要部拡大図である。 ガラスアンテナのデジタルラジオ放送帯域における周波数特性を示すグラフである。 ガラスアンテナのFMラジオ放送帯域における周波数特性を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るガラスアンテナの構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るガラスアンテナの構成を示す図である。本発明の第1実施形態に係るガラスアンテナ10は、図1に示すように、車両用窓ガラスとしての後部窓ガラス1に配設されている。なお、図1では、後部窓ガラスに配設されたガラスアンテナを車内側から見た状態を示している。
ガラスアンテナ10は、後部窓ガラス1の上方側且つ車幅方向一方側である車両左側に、給電端子15と、給電端子15に接続される第1アンテナ20と、給電端子15に接続される結合素子30と、結合素子30の下方側に配置されて結合素子30に容量結合される第2アンテナ40とを備えている。第1アンテナ20、結合素子30及び第2アンテナ40はそれぞれ、後部窓ガラス1に導電性銀ペーストからなる導体線をプリントして形成されている。
図2は、図1に示すガラスアンテナの要部拡大図である。図2に示すように、第1アンテナ20は、後部窓ガラス1の上下方向に延び、該第1アンテナ20の上部に給電端子15が接続されている。
第1アンテナ20は、中心周波数の波長が第1波長である第1周波数帯域の高周波信号を受信するように設定され、本実施形態では中心周波数が207MHzである174〜240MHzの第1周波数帯域(デジタルラジオ放送帯域)のデジタルラジオ放送を受信するように設定されたデジタルラジオアンテナである。第1アンテナ20の長さL1は具体的には、アンテナの一部として機能する後述する150mmほどのアンテナ接続線2と併せて174〜240MHzの第1周波数帯域のデジタルラジオ放送を受信するように170mmに設定されている。
ガラスアンテナ10では、給電端子15に150mmほどのアンテナ接続線2を介してアンテナアンプ3が接続され、アンテナアンプ3に図示しない受信機に接続された同軸ケーブル4が接続され、第1アンテナ20が受信した第1周波数帯域の電波が給電端子15から前記受信機にアンテナアンプ3によって増幅させて伝送することができるようになっている。アンテナアンプ3はまた、車両のルーフ部にアース固定されている。
結合素子30は、給電端子15から車両左側に延びて給電端子15の車両左側に配置され、第1アンテナ20が受信するように設定された第1周波数帯域、本実施形態では174〜240MHzの第1周波数帯域の中心周波数の波長である第1波長の二分の一に後部窓ガラス1のガラス短縮率αを掛けた長さに基づいて設定された長さを有するように形成されている。後部窓ガラス1では、ガラス短縮率αは0.7に設定されている。
結合素子30の長さは具体的には、174〜240MHzの第1周波数帯域の中心周波数の波長である第1波長の二分の一に後部窓ガラス1のガラス短縮率αを掛けた長さに対して所定範囲内、例えば±2%内の長さが設定され、本実施形態では500mmに設定されている。前記所定範囲は、174〜240MHzの第1周波数帯域の周波数特性において所定受信感度、例えばダイポールアンテナとの比で−10dB以上の平均受信感度が得られるように設定される。
結合素子30は、図2に示すように、給電端子15から車両左側に水平方向に延びる第1横部31と、第1横部31の車両左側の端部から下方側に延びる第1縦部32と、第1縦部32の下端部から車幅方向他方側である車両右側に水平方向に延びる第2横部33と、第2横部33の車両右側の端部から下方側に延びる第2縦部34と、第2縦部34の下端部から車両左側に水平方向に延びる第3横部35とを備えている。
そして、第1横部31、第1縦部32、第2横部33、第2縦部34及び第3横部35の長さの総和が、174〜240MHzの第1周波数帯域の中心周波数の波長である第1波長の二分の一に後部窓ガラス1のガラス短縮率αを掛けた長さに基づいて設定された長さを有するように形成されている。
具体的には、第1横部31の長さL2が190mmに設定され、第1縦部32の長さL3が10mmに設定され、第2横部33の長さL4が140mmに設定され、第2縦部34の長さL5が10mmに設定され、第3横部35の長さL6が150mmに設定されている。
第2アンテナ40は、第1アンテナ20の車両左側に第1アンテナ20に容量結合されないように第1アンテナ20と離間して配置されると共に、結合素子30の下方側に結合素子30に容量結合されるように結合素子30と離間して配置されている。本実施形態では、第2アンテナ40と第1アンテナ20の距離L7が50mmに設定され、第2アンテナ40と結合素子30の距離L8が5mmに設定されている。
第2アンテナ40は、中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域の高周波信号を受信するように設定され、本実施形態では中心周波数が98MHzである88〜108MHzの第2周波数帯域(FMラジオ放送帯域)のFMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナである。
第2アンテナ40は、結合素子30の第3横部35に沿って水平方向に平行に延びる複数の横部、具体的には上方側から順に所定距離離間して配置される第1横部41、第2横部42、第3横部43、第4横部44及び第5横部45と、複数の横部41、42、43、44、45の車両左側及び車両右側の端部をそれぞれ接続して上下方向に延びる第1縦部46及び第2縦部47とを備えている。
本実施形態では、第1横部41、第2横部42、第3横部43、第4横部44及び第5横部45の長さL9が150mmに設定され、第1横部41と第2横部42の距離L10、第2横部42と第3横部43の距離L11、第3横部43と第4横部44の距離L12及び第4横部44と第5横部45の距離L13が30mmに設定され、第1縦部46及び第2縦部47の長さL14が120mmに設定されている。
ガラスアンテナ10では、第2アンテナ40は給電端子15に接続される結合素子30に容量結合され、第2アンテナ40が受信した第2周波数帯域の電波が給電端子15から前記受信機にアンテナアンプ3によって増幅させて伝送することができるようになっている。アンテナアンプ3は、第1アンテナ20が受信した第1周波数帯域の電波を増幅させると共に第2アンテナ40が受信した第2周波数帯域の電波を増幅させるようになっている。
このように、給電端子15に第1アンテナ20が受信するように設定された第1周波数帯域の中心周波数の波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有する結合素子30を設けて第1周波数帯域におけるインピーダンスを無限大若しくは高くしつつ、結合素子30に中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域を受信するように設定された第2アンテナ40を容量結合させることで、第1アンテナ20及び第2アンテナ40の受信感度が低下することを抑制することができる。
ガラスアンテナ10はまた、図1に示すように、後部窓ガラス1の上方側且つ車両右側に、給電端子55と、給電端子55に接続される第3アンテナ60とを備えている。
第3アンテナ60は、中心周波数の波長が第3波長である第3周波数帯域の高周波信号を受信するように設定され、本実施形態では、第2アンテナ40と同様に、中心周波数が98MHzである88〜108MHzの第3周波数帯域(FMラジオ放送帯域)のFMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナである。
第3アンテナ60は、該第3アンテナ60の上部に給電端子55が接続され、水平方向に平行に延びる複数の横部61、具体的には上方側から順に所定距離離間して配置される第1横部、第2横部、第3横部、第4横部、第5横部、第6横部及び第7横部と、複数の横部61の車両左側及び車両右側の端部をそれぞれ接続して上下方向に延びる第1縦部62及び第2縦部63とを備えている。
本実施形態では、第3アンテナ60について、第1横部、第2横部、第3横部、第4横部、第5横部、第6横部及び第7横部の長さが150mmに設定され、第1横部と第2横部の距離、第2横部と第3横部の距離、第3横部と第4横部の距離、第4横部と第5横部及び第5横部と第6横部の距離が30mmに設定され、第6横部と第7横部の距離が20mmに設定され、第1縦部62及び第2縦部63の長さが170mmに設定されている。
ガラスアンテナ10ではまた、給電端子55にアンテナ接続線5を介してアンテナアンプ6が接続され、アンテナアンプ6に前記受信機に接続された同軸ケーブル7が接続され、第3アンテナ60が受信した第3周波数帯域の電波が給電端子55から前記受信機にアンテナアンプ6によって増幅させて伝送することができるようになっている。アンテナアンプ6はまた、車両のルーフ部にアース固定されている。
第3アンテナ60は、第2アンテナ40と離間して設けられて中心周波数の波長が第3波長である第3周波数帯域のFMラジオ放送を受信するように設定され、本実施形態では第3波長が第2波長と等しく設定されると共に第3周波数帯域が第2周波数帯域と等しく設定されている。これにより、第2アンテナ40と第3アンテナ60とをダイバシティ化することができる。
給電端子55にはまた、第4アンテナ70が接続されている。第4アンテナ70は、給電端子55に接続された第3アンテナ60の第1横部61の車両左側の端部から車両左側に延びて第3アンテナ60の車両左側に配置されている。第4アンテナ70はまた、第1アンテナ20の車両右側に配置され、後部窓ガラス1の上方側且つ車幅方向中央側に配置されている。
第4アンテナ70は、第3アンテナ60と併せて500〜1700kHzの第4周波数帯域(AMラジオ放送帯域)のAMラジオ放送を受信するように設定されている。第4アンテナ70は、水平方向に平行に延びる複数の横部71、具体的には上方側から順に所定距離離間して配置される第1横部、第2横部、第3横部、第4横部、第5横部及び第6横部と、複数の横部71の車両左側の端部を接続して上下方向に延びる縦部72とを備えている。
第3アンテナ60及び第4アンテナ70についてもそれぞれ、後部窓ガラス1に導電性銀ペーストからなる導体線をプリントして形成されている。
ガラスアンテナ10ではまた、第3アンテナ60及び第4アンテナ70が受信した第4周波数帯域の電波が給電端子55から前記受信機にアンテナアンプ6によって増幅させて伝送することができるようになっている。アンテナアンプ6は、第3アンテナ60が受信した第3周波数帯域の電波を増幅させると共に第3アンテナ60及び第4アンテナ70が受信した第4周波数帯域の電波を増幅させるようになっている。
後部窓ガラス1にはまた、デフォッガ80が配設されており、デフォッガ80は、後部窓ガラス1の車幅方向一方側から他方側に亘って配置されている。第1アンテナ20、第2アンテナ40、第3アンテナ60、第4アンテナ70、給電端子15、55及び結合素子30は、デフォッガ80の上方側に配置されている。
デフォッガ80は、後部窓ガラス1の車両左側から車両右側に亘ってほぼ平行に左右対称に配置される複数の熱線81と、複数の熱線81の車両左側及び車両右側の端部をそれぞれ接続して上下方向に延びる左右一対のバスバー82とを備え、図示しない電源からバスバー82を介して複数の熱線81に電流が供給されることで、後部窓ガラス1の曇り止めを行うようになっている。
デフォッガ80はまた、複数の熱線81のうち最も上方側の熱線81から下方側に複数の熱線81に交差するように延びる導体線83を備えている。本実施形態では、後部窓ガラス1の車両左側、車両右側及び車両中央側にそれぞれ導体線83が設けられている。
デフォッガ80は、第2アンテナ40の下方側に第2アンテナ40に容量結合されるように第2アンテナ40と離間して配置されると共に、第3アンテナ60の下方側に第3アンテナ60に容量結合されるように第3アンテナ60と離間して配置されている。本実施形態では、デフォッガ80と第2アンテナ40の距離L15が30mmに設定され、デフォッガ80と第3アンテナ60の距離L16が10mmに設定されている。
デフォッガ80についても、熱線81及び導体線83は、後部窓ガラス1に導電性銀ペーストをプリントして形成されている。
本実施形態ではまた、このようにして構成されるガラスアンテナ10について、デジタルラジオ放送帯域及びFMラジオ放送帯域における周波数特性について調べた。
図3は、ガラスアンテナのデジタルラジオ放送帯域における周波数特性を示すグラフである。図3では、デジタルラジオ放送帯域の周波数を横軸にとり、デジタルラジオ放送帯域の周波数に対する受信感度を縦軸にとって表示している。受信感度は、アンテナアンプ3によって増幅される前の受信感度を示し、ダイポールアンテナとの比で示している。
図3に示すように、ガラスアンテナ10では、デジタルラジオ放送帯域の低い周波数の受信感度に比してデジタルラジオ放送帯域の高い周波数の受信感度が低下しているものの、デジタルラジオ放送帯域の周波数全体の平均受信感度を−10dB以上にすることができ、良好な受信感度を得ることができることが分かる。
図4は、ガラスアンテナのFMラジオ放送帯域における周波数特性を示すグラフである。図4では、FMラジオ放送帯域の周波数を横軸にとり、FMラジオ放送帯域の周波数に対する受信感度を縦軸にとって表示している。受信感度は、アンテナアンプ3、6によって増幅される前の受信感度を示し、ダイポールアンテナとの比で示している。なお、車両左側の給電端子15を介して測定される受信感度を実線で示し、車両右側の給電端子55を介して測定される受信感度を破線で示している。
図4の実線で示すように、車両左側の給電端子15を介して測定される受信感度は、周波数が106MHzにおける受信感度が他の周波数における受信感度より低下しているものの、FMラジオ放送帯域の周波数全体の平均受信感度を−10dB以上にすることができ、良好な受信感度を得ることができることが分かる。
また、図4の破線で示すように、車両右側の給電端子55を介して測定される受信感度についても、周波数が106MHzにおける受信感度が他の周波数における受信感度より低下しているものの、FMラジオ放送帯域の周波数全体の平均受信感度を−10dB以上にすることができ、良好な受信感度を得ることができることが分かる。
本実施形態では、給電端子15に接続される第1アンテナ20がデジタルラジオアンテナであり、給電端子15に接続される結合素子30に容量結合される第2アンテナ40がFMアンテナであるが、第1アンテナ20と第2アンテナ40とを30〜300MHzのVHFなどの高周波信号を受信するその他のアンテナとすることも可能である。かかる場合においても、結合素子30は、第1アンテナ20が受信するように設定された第1周波数帯域の中心周波数の波長である第1波長の二分の一に後部窓ガラス1のガラス短縮率αを掛けた長さに基づいて設定された長さを有するように形成される。
このように、本実施形態に係るガラスアンテナ10は、アンテナアンプ3に接続される給電端子15に接続されると共に中心周波数の波長が第1波長である第1周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第1アンテナ20と、第1波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有して給電端子15に接続される結合素子30と、結合素子30に容量結合されると共に中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第2アンテナ40とを備えている。
これにより、第1アンテナ20が接続される給電端子15に第1周波数帯域の中心周波数の波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有する結合素子30を設けて第1周波数帯域におけるインピーダンスを無限大若しくは高くしつつ、結合素子30に中心周波数の波長が第1波長とは異なる第2波長である第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域を受信するように設定された第2アンテナ40を容量結合させることで、給電端子15に第1アンテナ20及び第2アンテナ40が接続される場合に比して、第1アンテナ20及び第2アンテナ40の受信感度が低下することを抑制することができ、2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。30〜300MHzのVHFなどの高周波信号を受信する2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。
また、第1アンテナ20は、デジタルラジオ放送を受信するように設定されたデジタルラジオアンテナであり、第2アンテナ40は、FMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナである。これにより、デジタルラジオアンテナとFMアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつデジタルラジオアンテナとFMアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。
また、給電端子15、第1アンテナ20、結合素子30及び第2アンテナ40は、デフォッガ80の上方側に配置され、給電端子15は、車両用窓ガラス1の上方側に配置される。これにより、第1アンテナ20及び第2アンテナ40の受信感度を向上させることができる。
また、第2アンテナ40と離間して設けられて中心周波数の波長が第3波長である第3周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第3アンテナ60を備える。これにより、第3波長を第2波長と等しく設定すると共に第3周波数帯域を第2周波数帯域と等しく設定することで、第2アンテナ40と第3アンテナ60とをダイバシティ化することができ、第2周波数帯域の受信感度を向上させることができる。
また、第2アンテナ40及び第3アンテナ60は、車両用窓ガラス1における第2アンテナ40及び第3アンテナ60の下方側に配設されたデフォッガ80に容量結合される。これにより、デフォッガ80を第2アンテナ40及び第3アンテナ60を補助するアンテナとして用いることができ、第2アンテナ40及び第3アンテナ60の受信感度をさらに向上させることができる。
ガラスアンテナ10は、給電端子15、第1アンテナ20、結合素子30及び第2アンテナ40を備えると共に、給電端子55、第3アンテナ60及び第4アンテナ70を備えているが、給電端子55、第3アンテナ60及び第4アンテナ70を備えないようにすることも可能である。
前述した実施形態では、ガラスアンテナ10は、給電端子15に接続されて上下方向に延びる第1アンテナ20と、給電端子15に接続されて給電端子15の車幅方向一方側に配置される結合素子30と、結合素子30の下方側に配置されて結合素子30に容量結合される第2アンテナ40とを備え、給電端子15、第1アンテナ20、結合素子30及び第2アンテナ40がデフォッガ80の上方側に配置されているが、結合素子30の下方側に配置されて結合素子30に容量結合される第2アンテナとしてデフォッガを用いることも可能である。
図5は、本発明の第2実施形態に係るガラスアンテナの構成を示す図である。第2実施形態に係るガラスアンテナは、結合素子の下方側に配置されて結合素子に容量結合される第2アンテナとしてデフォッガを用いたものであり、第1実施形態に係るガラスアンテナと同様の構成については説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態に係るガラスアンテナ10´についても、後部窓ガラス1の上方側且つ車両左側に、給電端子15と、給電端子15に接続される第1アンテナ20´と、給電端子15に接続される結合素子30と、結合素子30の下方側に配置されて結合素子30に容量結合される第2アンテナ40´とを備えている。
ガラスアンテナ10´では、第1アンテナ20´は、給電端子15から下方側に延びると共に下端側から車両左側に延び、L字状に形成されている。第1アンテナ20´の上部に給電端子15が接続されている。
第1アンテナ20´についても、中心周波数の波長が第1波長である第1周波数帯域の高周波信号を受信するように設定され、本実施形態では中心周波数が207MHzである174〜240MHzの第1周波数帯域(デジタルラジオ放送帯域)のデジタルラジオ放送を受信するように設定されたデジタルラジオアンテナである。第1アンテナ20´の長さは具体的には、アンテナの一部として機能する150mmほどのアンテナ接続線2と併せて174〜240MHzの第1周波数帯域のデジタルラジオ放送を受信するように170mmに設定されている。
ガラスアンテナ10´においても、第1アンテナ20´が受信した第1周波数帯域の電波が給電端子15から前記受信機にアンテナアンプ3によって増幅させて伝送することができるようになっている。
結合素子30は、第1実施形態に係るガラスアンテナ10と同様に、給電端子15から車両左側に延びて給電端子15の車両左側に配置され、第1アンテナ20´が受信するように設定された第1周波数帯域、本実施形態では174〜240MHzの第1周波数帯域の中心周波数の波長である第1波長の二分の一に後部窓ガラス1のガラス短縮率αを掛けた長さに基づいて設定された長さを有するように形成されている。
結合素子30の長さは具体的には、174〜240MHzの第1周波数帯域の中心周波数の波長である第1波長の二分の一に後部窓ガラス1のガラス短縮率αを掛けた長さに対して所定範囲内、例えば±2%内の長さが設定され、本実施形態では500mmに設定されている。
後部窓ガラス1にはまた、デフォッガ80´が配設されており、デフォッガ80´は、後部窓ガラス1の車幅方向一方側から他方側に亘って配置されている。第1アンテナ20´、給電端子15及び結合素子30は、デフォッガ80の上方側に配置されている。
ガラスアンテナ10´では、第2アンテナ40´はデフォッガ80´によって構成され、デフォッガ80´は、結合素子30の下方側に結合素子30に容量結合されるように結合素子30と離間して配置されている。本実施形態では、結合素子30とデフォッガ80´の距離L15´が20mmに設定されている。
デフォッガ80´は、中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域の高周波信号を受信するように設定され、本実施形態では中心周波数が98MHzである88〜108MHzの第2周波数帯域(FMラジオ放送帯域)のFMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナとして機能する。
デフォッガ80´は、後部窓ガラス1の車両左側から車両右側に亘ってほぼ平行に左右対称に配置される複数の熱線81と、複数の熱線81の車両左側及び車両右側の端部をそれぞれ接続して上下方向に延びる左右一対のバスバー82とを備え、図示しない電源からバスバー82を介して複数の熱線81に電流が供給されることで、後部窓ガラス1の曇り止めを行うようになっている。
デフォッガ80´はまた、複数の熱線81のうち最も上方側の熱線81から下方側に複数の熱線81に交差するように延びる導体線83を備えている。本実施形態では、後部窓ガラス1の車両左側、車両右側及び車両中央側にそれぞれ導体線83a、83b、83cが設けられている。
導体線83aは、最も下方側の熱線81よりも下方側に延びると共に下端側から車両左側に延びるように形成され、導体線83bは、最も下方側の熱線81よりも下方側に延びると共に下端側から車両右側に延びるように形成され、導体線83cは、最も下方側の熱線81よりも下方側に延びると共に下端側から車両左側及び右側に延びるように形成されている。
本実施形態では、デフォッガ80´の熱線81及び導体線83は、中心周波数が98MHzである88〜108MHzの第2周波数帯域(FMラジオ放送帯域)のFMラジオ放送を受信するように設定されている。
ガラスアンテナ10´においても、デフォッガ80´によって構成される第2アンテナ40´は給電端子15に接続される結合素子30に容量結合され、第2アンテナ40´が受信した第2周波数帯域の電波が給電端子15から前記受信機にアンテナアンプ3によって増幅させて伝送することができるようになっている。
ガラスアンテナ10´はまた、図5に示すように、後部窓ガラス1の上方側且つ車両右側に、給電端子55に接続される第3アンテナ60´を備えている。第3アンテナ60´は、中心周波数の波長が第3波長である第3周波数帯域の高周波信号を受信するように設定され、中心周波数が98MHzである88〜108MHzの第3周波数帯域(FMラジオ放送帯域)のFMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナである。
第3アンテナ60´は、該第3アンテナ60´の上部に給電端子55が接続され、水平方向に平行に延びる複数の横部61、具体的には上方側に配置される第1横部及び下方側に配置される第2横部と、複数の横部61の車両左側及び車両右側の端部をそれぞれ接続して上下方向に延びる第1縦部62及び第2縦部63とを備え、下方側に配置される第2横部61には第1縦部62の車両左側に延びる延長部61aが設けられている。
第3アンテナ60´の横部61、第1縦部62及び第2縦部63は、中心周波数が98MHzである88〜108MHzの第2周波数帯域(FMラジオ放送帯域)のFMラジオ放送を受信するように設定され、第3アンテナ60´が受信した第3周波数帯域の電波が給電端子55から前記受信機にアンテナアンプ6によって増幅させて伝送することができるようになっている。
本実施形態においても、デフォッガ80´は、第3アンテナ60´の下方側に第3アンテナ60´に容量結合されるように第3アンテナ60´と離間して配置されている。デフォッガ80´と第3アンテナ60´の距離L16´は10mmに設定されている。
給電端子55にはまた、第4アンテナ70´が接続されている。第4アンテナ70´は、給電端子55から車両左側に延びて第3アンテナ60´の車両左側に配置されている。第4アンテナ70´はまた、第1アンテナ20の車両右側に配置され、後部窓ガラス1の上方側且つ車幅方向中央側に配置されている。
第4アンテナ70´は、第3アンテナ60´と併せて500〜1700kHzの第4周波数帯域(AMラジオ放送帯域)のAMラジオ放送を受信するように設定されている。第4アンテナ70´は、水平方向に平行に延びる複数の横部71、具体的には上方側から順に所定距離離間して配置される第1横部、第2横部及び第3横部と、複数の横部71の車両左側の端部を接続して上下方向に延びる縦部72とを備えている。
ガラスアンテナ10´においても、第3アンテナ60´及び第4アンテナ70´が受信した第4周波数帯域の電波が給電端子55から前記受信機にアンテナアンプ6によって増幅させて伝送することができるようになっている。
このように、本実施形態に係るガラスアンテナ10´についても、アンテナアンプ3に接続される給電端子15に接続されると共に中心周波数の波長が第1波長である第1周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第1アンテナ20´と、第1波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有して給電端子15に接続される結合素子30と、結合素子30に容量結合されると共に中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第2アンテナ40´とを備えている。
これにより、第1アンテナ20´が接続される給電端子15に第1周波数帯域の中心周波数の波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有する結合素子30を設けて第1周波数帯域におけるインピーダンスを無限大若しくは高くしつつ、結合素子30に中心周波数の波長が第1波長とは異なる第2波長である第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域を受信するように設定された第2アンテナ40´を容量結合させることで、給電端子15に第1アンテナ20´及び第2アンテナ40´が接続される場合に比して、第1アンテナ20及び第2アンテナ40´の受信感度が低下することを抑制することができ、2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。30〜300MHzのVHFなどの高周波信号を受信する2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。
また、第1アンテナ20´は、デジタルラジオ放送を受信するように設定されたデジタルラジオアンテナであり、第2アンテナ40´は、FMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナである。これにより、デジタルラジオアンテナとFMアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつデジタルラジオアンテナとFMアンテナの受信感度が低下することを抑制することができる。
ガラスアンテナ10´では、結合素子30の下方側に配置されて結合素子30に容量結合される第2アンテナとしてデフォッガ80´が用いられる。これにより、第2アンテナとデフォッガとを別々に設ける場合に比して、ガラスアンテナ10´の配置スペースを小さくすることが可能である。後部窓ガラス1の上下方向における寸法が小さい場合においても、第1アンテナ20´及び第2アンテナ40´のアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ第1アンテナ20´及び第2アンテナ40´の受信感度が低下することを抑制することができる。
前述した実施形態では、車両用窓ガラスとして後部窓ガラス1にガラスアンテナ10が配設されているが、前部窓ガラスや側部窓ガラスなどのその他の車両用窓ガラスにガラスアンテナ10を配設することも可能である。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、2つのアンテナのアンテナアンプ及び給電端子を共用しつつ2つのアンテナの受信感度が低下することを抑制することが可能となるから、ガラスアンテナが配設される自動車等の車両の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 車両用窓ガラス
3、6 アンテナアンプ
10、10´ ガラスアンテナ
15、55 給電端子
20、20´ 第1アンテナ
30 結合素子
40、40´ 第2アンテナ
60、60´ 第3アンテナ
80、80´ デフォッガ

Claims (6)

  1. 車両用窓ガラスに配設されたガラスアンテナであって、
    アンテナアンプに接続される給電端子と、
    前記給電端子に接続されると共に中心周波数の波長が第1波長である第1周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第1アンテナと、
    前記第1波長の二分の一にガラス短縮率を掛けた長さに基づいて設定された長さを有して前記給電端子に接続される結合素子と、
    前記結合素子に容量結合されると共に中心周波数の波長が第2波長である第2周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第2アンテナと
    を備えていることを特徴とするガラスアンテナ。
  2. 前記第1アンテナは、デジタルラジオ放送を受信するように設定されたデジタルラジオアンテナであり、
    前記第2アンテナは、FMラジオ放送を受信するように設定されたFMアンテナである
    ことを特徴とする請求項1に記載のガラスアンテナ。
  3. 前記車両用窓ガラスにデフォッガが配設され、
    前記給電端子、前記第1アンテナ、前記結合素子及び前記第2アンテナは、前記デフォッガの上方側に配置され、
    前記給電端子は、前記車両用窓ガラスの上方側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラスアンテナ。
  4. 前記第1アンテナは、前記車両用窓ガラスの上下方向に延び、
    前記給電端子は、前記第1アンテナの上部に接続されて前記車両用窓ガラスの上方側且つ車幅方向一方側に配置され、
    前記結合素子は、前記給電端子の車幅方向一方側に配置され、
    前記第2アンテナは、前記結合素子の下方側に配置されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のガラスアンテナ。
  5. 前記車両用窓ガラスの上方側且つ車幅方向他方側に前記第2アンテナと離間して設けられて中心周波数の波長が第3波長である第3周波数帯域の高周波信号を受信するように設定された第3アンテナを備えている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のガラスアンテナ。
  6. 前記車両用窓ガラスにおける前記第2アンテナ及び前記第3アンテナの下方側にデフォッガが配設され、
    前記第2アンテナ及び前記第3アンテナは、前記デフォッガに容量結合されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のガラスアンテナ。
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