JPH09214229A - ガラスアンテナ - Google Patents

ガラスアンテナ

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Publication number
JPH09214229A
JPH09214229A JP1667996A JP1667996A JPH09214229A JP H09214229 A JPH09214229 A JP H09214229A JP 1667996 A JP1667996 A JP 1667996A JP 1667996 A JP1667996 A JP 1667996A JP H09214229 A JPH09214229 A JP H09214229A
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JP
Japan
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antenna
defogger
glass
antenna element
length
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Application number
JP1667996A
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English (en)
Inventor
Tatsuaki Taniguchi
龍昭 谷口
Kazuo Shigeta
一生 重田
Kenji Kubota
健治 久保田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デフォッガが設けられ限られたスペースしか
確保できないガラスにおいて、TV電波とFM電波の双
方の幅広い周波数帯域に亘って高い受信感度を確保でき
るガラスアンテナを提案する 【解決手段】 車幅方向に複数の熱線がデフォッガとし
て延設されたデフォッガ領域(130,140)と熱線
が延設されていない空白領域とを有するガラス上に設け
られたガラスアンテナであって、前記デフォッガ領域に
おいて、デフォッガの熱線と直交して交差して延設され
た第1のアンテナ素子(100,150)と、空白領域
に延設され、前記第1のアンテナ素子と容量結合する第
2のアンテナ(110,120)と、前記空白領域に延
設され、前記第1のアンテナ素子との容量結合が無視で
きる程度に少ない第3のアンテナ素子であって、縦方向
の長さと横方向の長さとの和が60cm以下に設定された
枠形状を有する第3のアンテナ素子(170,180)
とを具備するガラスアンテナ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両等のウィン
ドガラスに設置されるガラスアンテナに関し、特に、T
V周波数帯とFM周波数帯の両電波に対して高感度の受
信特性を発揮するガラスアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用アンテナとして、そのボ
ディにポール(ロッド)を絶縁状態で突設してこれに給
電するようにしたポールアンテナが広く知られている
が、このポールアンテナは、ポールの折れ曲がりや破損
を招き易く、しかも走行時に風切り音が発生するという
問題があることから、これに代わるアンテナとしてガラ
スアンテナが実用化されている。
【0003】このガラスアンテナは、例えば実開昭63
−92409号公報等に開示されるように、車両のウィ
ンドガラスに設けられるデフォッガの側部に近接してア
ンテナ線を配置し、それに給電するようにしたものであ
る。しかし、この従来のガラスアンテナでは、アンテナ
線をデフォッガに対し近接配置してアンテナの受信性能
をチューニングしており、そのアンテナの性能を向上さ
せるための方法が定性的でなく、チューニングが不明確
で予測し難いとともに、アンテナ自体の構成が複雑にな
るという問題がある。
【0004】一方、これとは別に、特開昭62−131
606号公報に開示されるように、ガラス面に透明導電
膜を設けるとともに、この導電膜上側のガラス面に、給
電点を有するアンテナ体を配置し、このアンテナ体と透
明導電膜とを容量結合させてアンテナとするようにした
ものが提案されている。また、米国特許第5,029,
308号では、デフォッガ熱線が張られた領域内におい
てデフォッガ領域の略中央で上下方向に延びた第1のア
ンテナ導体を設け、この第1のアンテナ導体と交差する
熱線を電気的に接続する。さらに、デフォッガの最上位
(若しくは最下位)の熱線に接続させるようにして、デ
フォッガの上部(若しくは下部)において第2のアンテ
ナ導体を設ける。即ち、前記第1のアンテナ導体と第2
のアンテナ導体とが1つのアンテナとして機能するよう
にしているのである。しかしながら、第1,第2のアン
テナ導体を接続すると、デフォッガに流れる直流電流が
第1のアンテナ導体に分流してしまい、上記接続点近傍
において曇り除去の効果が落ちてしまう。そこで、この
米国特許では、第1のアンテナ導体と第2のアンテナ導
体との間にコンデンサを設け、デフォッガに流れる電流
が第1のアンテナ導体に分流しないようにしている。
尚、このコンデンサの容量は、第1のアンテナ導体と第
2のアンテナ導体とが1つのアンテナとして機能するよ
うに、受信周波数帯域において、低いインピーダンスを
有するものが選択されている。
【0005】また、さらに、特開昭55−60304号
は、デフォッガ領域内に上下方向に第1のアンテナ導体
を、デフォッガ領域外に第2のアンテナ導体を設ける。
そして、第1の導体に接続し且つこの第1の導体に直交
(即ち、デフォッガ熱線に平行するように)するように
して設けた第1の導線と、この第1の導線に平行させ前
記第2のアンテナ導体に接続された第2の導線とをガラ
ス面上に設け、これらの第1,第2の導線同士を近接さ
せて容量結合させるというものである。
【0006】上記提案の従来例(実開昭63−9240
9号や特開昭62−131606号)では、アンテナ体
を透明導電膜と容量結合させているものの、ガラスの透
明性を確保すべく、この導電膜の透明度を確保しようと
して薄膜のものを利用すると、その電気抵抗値が極めて
高くならざるを得ず、受信電流が流れ難くなり、実用上
は良好なアンテナ性能を期待できない虞れがある。
【0007】また、米国特許第5,029,308号で
は、設けられたコンデンサが受信電波の周波数帯域にお
いて低インピーダンスとなるように選ばれているため
に、デフォッガ熱線がアンテナとして機能してしまい、
アンテナ性能が劣化してしまうという欠点がある。
【0008】また、特開昭55−60304号において
も、上記米国特許第5,029,308号と同じよう
に、デフォッガ領域外に設けられたアンテナ形状に配慮
がないために、換言すれば、デフォッガ熱線がアンテナ
として機能させないようにすることを考慮していないた
めにアンテナ性能が劣化していた。このように、上述の
従来のガラスアンテナでは、デフォッガの影響を解消す
るという概念に基づいた設計がなされていないのが通常
である。
【0009】そこで受信感度を確保するために、特開昭
55−60304号は、車幅方向にアンテナ線の長さを
拡張している。しかしながら、車幅方向にアンテナの長
さを長くすると言っても、このアンテナはデフォッガの
設けられていない領域に配置されることになるために、
その領域を占有することになる。そして、その限られた
領域に配置するが故に、アンテナを1種類しか設定でき
ず、そのために広い周波数帯域に亘って高い受信感度を
確保できるというものではない。
【0010】また、従来のガラスアンテナでは、車体構
造の要請から、ガラスアンテナの給電点をアンテナパタ
ーンの端部に設けることができない場合が多く、それ故
に、例えば特開平2−42802号のように、アンテナ
端部から給電位置までガラス面上にフィーダ線を設ける
ことにより給電点を確保し、受信感度をそのフィーダ線
の幅を調節することで上げようとしている。このために
場合によってはフィーダ線の幅を大きく取らなければな
らず、そのフィーダ線によって後方視認性が阻害された
り、美観が阻害されたりする。
【0011】この問題を解決するために、本出願人は、
デフォッガが設けられ限られたスペースしか確保できな
いガラスにおいて、幅広い周波数帯域に亘って高い受信
感度を確保できるガラスアンテナを、特願平7−295
53号として提案した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の提案になるガラ
スアンテナは容量結合型アンテナを基本思想とし、その
発想はモノポールアンテナに基づくものであるが故に、
ウインドガラス面上では大きなスペースを必要としない
という利点を有する。換言すれば、ウインドガラス上に
は、他のアンテナを設定できる空間的余裕があるという
ことである。
【0013】一方、本出願人は、特にFM電波に対して
高受信感度を有し、また設置場所にも比較的制限のない
ガラスアンテナの設計手法を特願平7−218888号
として提案した。換言すれば、この特願平7−2188
88号のガラスアンテナは、容量結合の必要性がないが
故に、容量結合型アンテナの有する設置場所の制限から
自由であり、即ち、限られたスペースしか有さない車両
用ウインドガラスでは、特定の周波数帯域用のみに用い
るとしたら好都合であるということである。
【0014】そこで、本発明の目的は、限られたスペー
スの車両用ウインドガラスにおいて、広い周波数帯域に
おいて、例えば特にTV電波とFM電波の両方の周波数
帯域において、高感度に受信することのできるガラスア
ンテナを提案するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、請求項1に係る本発明の、車幅方向に複数の熱線が
デフォッガとして延設されたデフォッガ領域と熱線が延
設されていない空白領域とを有するガラス上に設けられ
たガラスアンテナは、前記デフォッガ領域において、デ
フォッガの熱線と直交して交差して延設された第1のア
ンテナ素子と、前記空白領域に延設され、前記第1のア
ンテナ素子と容量結合する第2のアンテナと、前記空白
領域に延設され、前記第1のアンテナ素子との容量結合
が無視できる程度に少ない第3のアンテナ素子であっ
て、縦方向の長さと横方向の長さとの和が60cm以下に
設定された枠形状を有する第3のアンテナ素子とを具備
する。
【0016】容量結合する第1と第2のアンテナ素子は
その基本機能はモノポール型アンテナであり、従って、
スペースを多くを必要としない。したがって、残ったス
ペースに異なる周波数帯域を受け持つ枠形状の第3のア
ンテナ素子を余裕を持って設定することができる。本発
明の好適な一態様に拠れば、前記第3のアンテナ素子は
前記デフォッガの所定の熱線から略30mm以上離間して
いる位置に設けられていることにより、非容量結合を確
保することができる。
【0017】本発明の好適な一態様に拠れば、前記第3
のアンテナ素子の枠は矩形形状を有し、その矩形の上辺
もしくは下辺の近傍に、前記第3のアンテナ素子のため
の給電部を設けられている。本発明の好適な一態様に拠
れば、前記第3のアンテナ素子の枠は矩形形状を有し、
その矩形の縦方向の長さは約8cm〜40cmの範囲に、横
方向の長さは約30cm以下に設定されている。
【0018】本発明の好適な一態様に拠れば、前記第3
のアンテナ素子の枠は矩形形状を有し、その矩形の縦方
向の長さは約5cm〜40cmの範囲に、横方向の長さは約
3cm〜10cm以下に設定されている。本発明の好適な一
態様に拠れば、前記第2のアンテナ素子は、異なる位置
に延設された複数のアンテナ素子片を有し、これら複数
のアンテナ素子片は、前記デフォッガの熱線を介して前
記第1のアンテナ素子と容量結合することにより、ダイ
バシテイアンテナシステムを構成する。
【0019】本発明の好適な一態様に拠れば、前記第3
のアンテナ素子は、前記第1のアンテナ素子と容量結合
せず、且つ互いに異なる位置に延設された複数のアンテ
ナ素子片を有することにより、ダイバシテイアンテナシ
ステムを構成する。本発明の好適な一態様に拠れば、前
記第2のアンテナ素子は前記第3のアンテナ素子とはダ
イバシテイアンテナシステムを構成することを特徴とす
る。
【0020】
【実施形態】以下、本発明の最も好適な実施形態を図面
に基づいて説明する。 〈実施形態のアンテナシステム〉図1は、この発明が適
用された自動車用のガラスアンテナを図示し、車内から
見た様子を示している。このガラスアンテナには、ガラ
ス300上において、領域130には車幅方向に互いに
略平行に延びた複数のデフォッガ熱線131t(最上位
熱線),131,…,131b(最下位熱線)が設けら
れ、領域130の下側の領域140には車幅方向に互い
に略平行に延びた複数のデフォッガ熱線141t,14
1,…,141m,141bが設けられている。
【0021】領域130内において、デフォッガ熱線1
31t,131,…,131bの車幅方向略中央でこれ
ら熱線と交差し且つ電気的に接続されているアンテナ導
体素子100が設けられ、領域140内において、デフ
ォッガ熱線141t,141,…,141m(後述する
理由で141bとは交差しない)の車幅方向略中央でこ
れら熱線と交差し且つ電気的に接続されているアンテナ
導体素子150が設けられている。
【0022】ガラスウインド300の上部にはデフォッ
ガ熱線が設けられていない領域があり、この領域に4つ
のアンテナ(図1において左から順に110,170,
180,120)が配置されている。アンテナ110,
120は目の字形状をしており、アンテナ170,18
0は一例として矩形枠の形状である。ここで、矩形枠と
は、所定幅の導体線が矩形の辺に沿って延設され、略
「口」の文字状の形状をいう。
【0023】矩形枠形状アンテナ170が受信した信号
はフィーダ線173を介して給電点174に伝達され、
不図示のTVチューナ等に入力される。同じく矩形枠形
状アンテナ180が受信した信号はフィーダ線183を
介して給電点184に伝達され、不図示のTVチューナ
等に入力される。本実施形態では、後述するように、矩
形枠形状アンテナ170と同じく矩形枠形状アンテナ1
80とは、異なる周波数帯域用のダイバーシティアンテ
ナシステムを構成する。
【0024】モノポール型のアンテナ導体素子100は
熱線131bに電気的に接続しており、またモノポール
型のアンテナ導体素子150は熱線141tに電気的に
接続している。従って、アンテナ導体素子100とアン
テナ導体素子150とは、熱線131b,141tを介
して容量結合する。かくして、アンテナ導体素子100
とアンテナ導体素子150とは「第1のアンテナ」を構
成する。目の字形状アンテナ110と最上位デフォッガ
熱線131tとの距離は短いd1であり、従って、アン
テナ110はデフォッガ熱線131tを介してアンテナ
導体素子100と容量結合する。目の字形状アンテナ1
20と最上位デフォッガ熱線131tとの距離は短いd
2であり、従って、アンテナ120もデフォッガ熱線1
31tを介してアンテナ導体素子100と容量結合す
る。従って、目の字形状アンテナ110と120は、そ
の各々が「第2のアンテナ」を構成する。
【0025】矩形枠形状アンテナ170と最上位デフォ
ッガ熱線131tとの距離は長いd 3であり、従って、
アンテナ170はデフォッガ熱線131tを介してアン
テナ導体素子100と容量結合することはない。同じ
く、逆矩形枠形状アンテナ180と最上位デフォッガ熱
線131tとの距離は長いd4であり、従って、アンテ
ナ180はデフォッガ熱線131tを介してアンテナ導
体素子100と容量結合することはない。かくして、ア
ンテナ170,180は共に、夫々「第3のアンテナ」
として機能する。
【0026】第3のアンテナとしての、矩形枠形状アン
テナ170,180の、デフォッガ熱線からの距離は、
容量結合が無視できるようにするためには、約30mm以
上離間させることが好ましい。
【0027】図1に示したアンテナシステムの特徴は、
第1のアンテナ(アンテナ導体素子100とアンテナ導
体素子150)と第2のアンテナ(アンテナ120)と
が容量結合し、第3のアンテナ(アンテナ170または
アンテナ180)が第1のアンテナとの容量結合を無視
できるような距離に配置されたことにより、限られた空
間しか有さないリヤガラス上において幅広い周波数帯域
で高い受信感度を確保できることにある。
【0028】〈容量結合アンテナ〉図1のアンテナシス
テムにおいて、第1のアンテナ(100,150)が第
2のアンテナ(110,120)と容量結合し、この結
合容量を適当に設定することにより、第1のアンテナ
(100,150)が第2のアンテナ(110,12
0)とが、高感度のモノポール型アンテナとして機能す
る理由を、図2〜図9を用いて説明する。
【0029】この容量決定の手法は、本発明の出願人が
特願平6−271005号などで明らかにしたものであ
る。図2〜図11は、容量結合の原理説明を間略化する
ためのものである。図2は本明細書に於いてガラスアン
テナが適用される車両の後部を示し、1は車両のボディ
であって、このボディ1の後部にはリヤウィンド2が開
口され、このリヤウィンド2にはリヤウィンドガラス3
(以下、単にウィンドガラスという)が略気密状に嵌装
されている。
【0030】図3に示すように、自動車のリヤウインド
ガラス3にはデフォッガ5の熱線が、ウィンドガラス3
の上端部(ウィンド2周囲上側のボディ1)から所定の
大きさの空白部4だけ隔てられ、さらに左右方向におけ
る中央部がウィンドガラス3の左右中央部と略一致する
ように配置されて取り付けられている。このデフォッガ
5は、上下段部5a,5bを有するコ字状のもので、車
幅方向に左右に延びる複数本のヒータ線6,6,…(熱
線)を上下2段に分け、上段側ヒータ線6,6,…及び
下段側ヒータ線6,6,…の各一側(右側)の端部同士
をそれぞれ独立バスバー7,8で接続し、全体のヒータ
線6,6,…の他側(左側)の端部同士を共通バスバー
9で接続したものである。
【0031】尚、図示しないが、上側独立バスバー7は
ボディ1にアースされてデフォッガ5のアース側とされ
ている。また、下側独立バスバー8は図外のスイッチを
介して車載バッテリーの+電源に接続されており、スイ
ッチをON操作することで、バッテリーからデフォッガ
5の各ヒータ線6に給電して発熱させ、その発熱により
ウィンドガラス3面の曇りを除去するようになってい
る。
【0032】デフォッガは、ガラスアンテナの性能に大
きな影響を与える。特に、デフォッガに流れる直流電流
はノイズ成分が多く、このノイズがアンテナに載らない
ことが好ましい。さらに、デフォッガの熱線がアンテナ
導体素子として機能してしまい、目標の性能のガラスア
ンテナを設計することはなかなか難しかった。容量結合
型アンテナは、従来のガラスアンテナよりも飛躍的に性
能を高めるために、本発明の発明者達が、デフォッガか
らのノイズ成分をカットし、さらに、デフォッガ熱線が
アンテナ素子として機能しないようにしたもので、特願
平6−205767号として提案されたものである。こ
の特願平6−205767号に提案されたガラスアンテ
ナの設計方法およびその設計方法によって構成されたガ
ラスアンテナの構造を先に説明することにより、デフォ
ッガの熱線がアンテナの動作に影響を与えないようにす
ることができる理由について説明する。
【0033】図4は、デフォッガの熱線が配された領域
において熱線6に交差して導体41が配線されていると
ころを示す。最上位の熱線6に平行して導体42が配さ
れ、この導体42に直交して導体40が配されている。
導体40の給電点からの長さをL、デフォッガの熱線
(最上位の熱線6a)の長さを2Yとする。導体40と
熱線6との関係を見るために、図5のような等価回路図
を考える。図5でコンデンサ43は導体42と熱線6a
とによる結合容量である。コンデンサ43によるガラス
面上でのアンテナ短縮率をαで表す。今、結合容量C=
11pF(84MHz)、L=12cm、Y=28cmとする
と、コンデンサ43による短縮効果により、図5のアン
テナは図6に示したアンテナと等価となる。この例で
は、コンデンサ43以降のアンテナ導体の長さが28cm
から22cmに短縮したので、コンデンサ短縮率αは、 α=22/28 となる。短縮率αと結合容量との関係を実験的に求めれ
ば、図7及び図8のようになる。図7,図8のグラフに
よれば、結合容量Cが増えれば短縮率αは増加する。し
かし、短縮率αは、結合容量Cが40pFを超えると、
容量Cが増えても1を超えない。このことは、結合容量
を40pFを超えて増やすことは意味がないことを物語
っている。
【0034】長さ2Yの熱線6がアンテナに大きく影響
しなくなるためには、その熱線のインピーダンスが極め
て大きくなればよい。発明者達による実験の結果、熱線
6のインピーダンスが極めて大きくなるためには、 β・λ/4=L+α・Y …(1) の関係を満足するように、導体(アンテナの一部)の長
さLと、熱線(最上位の熱線)の長さYと、容量結合に
よる短縮率αとの関係を設定すれば良いことを見いだし
た。ここで、λは受信しようとする電波の波長であり、
βはガラスによるアンテナ短縮率であり、自動車用のガ
ラスであれば、通常、β=0.6程度であることが知ら
れている。
【0035】(1)式を変形すると、 α=(β・λ/4 −L)・1/Y …(2) となる。(2)式を使って、車両が異なる場合について
考察する。車両によって、Lが長くなる場合は、(2)
式からαは小さくなることが分かるから、デフォッガの
影響を少なくするためには、図7のグラフに従って結合
容量Cを低くする。一方、Yの長さが短いような車両で
は、(2)式からαが大きくなることが分かるから、容
量Cを大きく設定する。
【0036】このような手法により決定された、デフォ
ッガがアンテナ特性にほとんど影響しなくなるような設
定は、FM周波数域の波長であれば、 70cm≦λ/4≦100cm であり、車載状態ではガラス短縮率(β=0.6)を掛
けて、 42cm≦β・λ/4≦60cm、 即ち、 42cm≦L+α・Y≦60cm となる。
【0037】尚、上記式(1)の関係はデフォッガのバ
スバー端部が車体ボデイに短絡されている理想状態を想
定した場合に成り立つもので、実際の車両においては、
バスバーとボデイ間とはある程度の容量結合によって接
続されている構成と見做されえることから、FMラジオ
用としての、上記のL+α・Yの取るべき好ましい範囲
としては、 20cm≦L+α・Y≦70cm …(3) であることが実験的に得られた。また、FMラジオの周
波数帯域が88MHz〜108MHzの北米に於て使用するに
特に相応しいアンテナについては、 40cm≦L+α・Y≦50cm となり、一方、日本におけるFM電波の周波数帯域76
MHz〜90MHzについては、 50cm≦L+α・Y≦60cm に設定されるガラスアンテナが特に好ましい性能を示
す。
【0038】また、実際にはFMラジオ用電波等広がり
を有する周波数帯域の電波を受信するので、全域に亘っ
て受信性能を確保するためには、L+α・Yは受信しよ
うとする周波数帯域の略中央部分の周波数にあわせた長
さとするのが良いことは勿論である。図1の第1のアン
テナは目の字形状を有している。
【0039】そこで、図4のアンテナに於て、第1の導
体40部分をループ45に変更した場合のアンテナを図
9,図10に示す。ループ導体の特徴は、車幅方向に幅
Wを有することであり、このようなループ導体を用いる
と、結合容量の調整をWを変えることにより簡単に行な
うことができる。図11に、ループ導体45の幅Wを色
々と変えたときに、そして、ループ導体45とデフォッ
ガ熱線6との距離dを色々と変えたときに、結合容量が
どのように変わるかを示す。
【0040】図9のような形状のガラスアンテナはアン
テナ性能として十分なモノが得られるもので、また、従
来のリアポールアンテナ(90cmのロッドアンテナ)に
比して保守性の面や風切り音等の面で圧倒的に優れてい
るので、実用的な価値は特に大きい。
【0041】次に、図10のように、ループ導体45
(W=20cm)をデフォッガの下部に配し、デフォッガ
の中央位置に於てこのアンテナ45に給電した例でも、
高性能が得られる。なお、発明者達の知見(例えば、特
願平6−205767号)によると、モノポール型アン
テナをガラスアンテナとして車両に搭載した場合、モノ
ポール型アンテナの長さをLxとすると、 20cm≦Lx≦70cm …(4) の範囲で高性能のアンテナが得られる。また、上記のア
ンテナシステムは、前述したように(1)式を満足する
ように設定すれば、TVのVHF帯にも適用が可能であ
る。
【0042】TVのVHF帯域の波長(92MHz〜22
2MHz)に於ては、デフォッガがアンテナ特性に殆ど影
響しなくなる設定は、 34cm≦λ/4≦82cm であり、車載状態ではガラス短縮率(β=0.6)を掛
けて、 20cm≦β・λ/4≦50cm 即ち、 20cm≦L+α・Y≦50cm …(5) となる。
【0043】前述のように、(1)式はデフォッガのバ
スバーの端部が車体ボデイに短絡されている理想状態を
考えた場合に成り立ち、実際の車載状態に於いてはバス
バーとボデイとの間はある程度の容量結合によって接続
されていると見做すことができるから、上記TVのVH
F帯域用としてのL+α・Yの取り得る好ましい範囲と
してはFM周波数用のアンテナと同様に理想状態よりも
若干の広がりを有することとなり、10cm以上60cm以
下である。さらに、実用上VHF帯全域に亘って受信性
能を確保するためには、L+α・YはVHF帯の略中央
部分の周波数にマッチした長さとするのが良いことは勿
論である。
【0044】以上が、本発明の発明者達が、先行出願に
おいて明らかにした容量結合型アンテナ(即ち、アンテ
ナ100,110,120)の動作原理である。図1に
示した実施形態のアンテナシステムは、この容量結合型
アンテナの原理を更に発展したもので、容量結合する2
つのアンテナシステム(アンテナ導体素子100と、ア
ンテナ110並びにアンテナ120)の組み合わせに、
更に、容量結合しない2つのアンテナシステム(矩形枠
形状アンテナ170,180)とを組み合わせることに
より、上述の,の効果を狙ったものである。即ち、
本発明の出願人による上記先行出願におけるアンテナシ
ステムは、モノポール型アンテナを形成することを狙っ
たもので、このようなモノポール型アンテナアンテナに
ついては必要とされる車幅方向のスペースの問題は起こ
りにくい。換言すれば、機能上モノポール型アンテナア
ンテナであるアンテナ110,120は大きなスペース
を必要としないがために、デフォッガが設けられていな
い空白領域には、容量結合しないアンテナ(170,1
80)のための比較的大きなスペースが残されているこ
とになる。スペースの限られたウインドガラス上におい
て広帯域のアンテナシステムを実現するという本発明の
課題は、上記先行出願における理論解析があって初めて
完成したものである。
【0045】そこで、図1のアンテナシステムの説明に
戻り、このアンテナシステムをさらに詳細に説明する。
デフォッガ熱線への電流は端子134から流れ、ライン
135を介して熱線131t,131,…,131bを
通り、さらに端子133,144を介して、熱線141
t,141,…,141m,141bを流れ、ライン1
46を介して端子145にリターンする。
【0046】アンテナ110は、図12に示すように、
FM用のメインアンテナとして機能し、アンテナ120
は、FM用サブアンテナ並びにTV用の低周波帯域(T
L)をカバーするアンテナとして機能する。即ち、ア
ンテナ110が受信したFM電波信号はライン113を
介して同軸ケーブル114から不図示のチューナ等に出
力される。また、アンテナ110が受信した電波の信号
はライン112を介して端子134から不図示のチュー
ナ等に出力される。アンテナ120が受信したFM用並
びにTV用の低周波帯域の電波信号は同軸ケーブル12
3を介して不図示のチューナ等に出力される。
【0047】アンテナ導体素子150は、デフォッガ電
流が流れる領域140に設けられている。前述したよう
に、アンテナ導体素子100はアンテナ導体素子150
と容量結合するから、前記(1)式の関係を基に、受信
しようとする電波の波長(中心)λとガラスに配される
デフォッガの長さYとから、デフォッガの影響を受けに
くい最適なアンテナ110(あるいはアンテナ120)
の高さLと結合容量C(短縮率αに関連する)の組み合
わせを決定する。アンテナの幅Wや熱線131tとの距
離dは、この結合容量Cの値に基づいて決定される。ア
ンテナ110の高さをL1、アンテナ120の高さを
2、アンテナ110と熱線との距離をd1、アンテナ1
20と熱線との距離をd2、導体100の長さをX1、導
体150の長さをX2とし、デフォッガ130とデフォ
ッガ140との間の距離をd5とすると、アンテナ11
0に対して、 20cm≦L1+α1・(X1+α2・X2)≦70cm …(6) アンテナ120に対して、 20cm≦L2+α1’・(X1+α2・X2)≦70cm …(7) が成り立つと、好ましいアンテナ長として、性能の良い
ガラスアンテナが提供される。但し、α1はアンテナ1
10のデフォッガ130による短縮率であり、α1’は
アンテナ120のデフォッガ130による短縮率であ
り、α2は、導体150の、デフォッガ130と140
との容量結合による短縮率である。
【0048】〈非容量結合アンテナ〉以上が容量結合型
アンテナとしてのアンテナ100,110,150の構
成及び動作の説明である。次に、非容量結合型アンテナ
としての矩形枠形状アンテナ170,180について説
明する。図13,図14に、矩形枠形状アンテナ17
0,180の一例を示す。
【0049】アンテナ170は主にTV電波を受信する
ためのアンテナで、図12に示されたループ矩形形状
で、横方向(車幅方向)長さがx1(一例として例えば
10cm)、縦方向の長さy1(一例として例えば20c
m)を有する。アンテナ180は図14に示されたよう
に横長のループ矩形形状のアンテナである。これら2つ
のアンテナ(1170,180)でTV電波用のダイバ
シティアンテナシステムを構成する。
【0050】尚、非容量結合型アンテナとしてのアンテ
ナ170,180は、矩形枠形状に限定されるものでは
なく、例えば、図15に示す如く、円形のループ形状の
アンテナであってもよい。これら非容量結合型アンテナ
アンテナの横方向長さxと縦方向長さyには次のような
関係がある。即ち、受信周波数の波長をλ、ガラス短縮
率をαとすると、 y≦λ/4・α … (8) 60cm−y≧x … (9) である。(9)式の意味するところ(xとyの和が60
cmを越えないこと)は後述するが、このように設定する
ことで受信感度を確保できる。
【0051】リアウインドガラスに矩形枠形状アンテナ
170,180を設けるに際してウインド上方(あるい
は下方)にアンテナを設ける場合には、運転手の後方視
野の妨げとならないようにすることが好ましい。尚、ア
ンテナ170,180が非容量型であるためには、デフ
ォッガ熱線までの距離が30mm以上に設定することが好
ましいことは前述した。
【0052】アンテナ180(図14)については、
x,yを、上記(8),(9)式を満足する範囲で、さ
らに、運転手の視界が妨げにならないようにy2が10
0mm以内に収まるように設定する。例えば、x2=15c
m、y2=65mmとする。尚、これらアンテナを図15に
示す如き円形状とするためには、その直径x3=y3を1
00mm以内(一例として例えば80mm)に設定する。さ
らに、アンテナ170については、縦方向の長さLy
100mm以内に納め、横方向の長さLxを66mm以内に
納める(例えば丁度66mm)ようにする。このようにす
ると、アンテナ170,180は全て運転手の視界が妨
げにならないように設置されることになる。尚、アンテ
ナ170,180については線幅の一定のものを用い
る。
【0053】また、アンテナの縦方向の長さyは受信周
波数の波長をλとすると、 y=(λ/4)・α でほぼ決定されるので、y2=65mm、y3=80mm、L
y=100mmとすると、良好に受信できる周波数波は夫
々692.3MHz、562.5MHz、450MHz近
辺となり、TVのUHF帯に適したアンテナとなる。
【0054】図12において、アンテナ110或いはア
ンテナ120をFM用及びTVのVHF用のアンテナと
し、アンテナ170及びアンテナ180を上述の寸法設
定によりTVのUHF用のアンテナとすれば、FM帯か
らTVのUHF帯という広い帯域に亙って高感度のアン
テナシステムが得られる。アンテナは170,180は
取り外し可能とすることができる。ガラスウインド面へ
の展着方法には種々の手法がある。形状および展着位置
が固定であれば、工場において、周知の方法で、薄板状
の導線を付着させる。この場合には、給電のための導線
の配線は視界の妨げにならない最良の位置に設定するこ
とが可能となる。また、接地線も接地抵抗が最も少ない
ように車体に接続することが可能である。
【0055】TV用の矩形枠形状アンテナをウインドガ
ラスに設定するか否かはドライバの好みに依存する。従
って、この実施形態では、工場出荷後において、通常の
ドライバが簡単にアンテナ線をガラスウインドに展着す
る手法を採用する。そのためには、粘着層が塗布された
シールをアンテナ線に設けることが好ましい。図16
は、このようなアンテナが市販される時点での、そのア
ンテナの断面形状を示す。即ち、アンテナ170,18
0は、市販されるときは、図16に示すように、基紙層
63の上に、粘着剤層62が形成され、粘着剤層62と
アンテナ導線層61との間には接着剤層が形成され、接
着剤層によって粘着剤層62とアンテナ導線層61が固
着されている。アンテナ導線の上に保護膜60が形成さ
れている。保護膜60は導線の表面のみに形成され、導
線の酸化を防止し損傷から守る。ユーザが基紙層63を
引っ張ると、基紙層63と粘着剤層62とが乖離して、
粘着剤層62が露出する。ユーザは、粘着剤層62が露
出したアンテナを所望のガラス状の位置に添付する。こ
の場合、耐候性を考慮してウインドの内側に張り付けす
るのが好ましい。
【0056】一般ユーザが矩形枠形状アンテナを設置す
るときはアースが問題になる。通常、自動車の車体を構
成する鉄板は非導電性の塗料で保護されているからであ
る。そこで、この実施形態では、自動車のルーフの鉄板
と天井クッション材との間にわずかの空隙があることを
利用して、図17に示したようなアース板80を挿入す
ることを提案する。このアース板80を自動車のルーフ
の鉄板と天井クッション材との間に挿入する。
【0057】図19に、アンテナを設置するためのアダ
プタ50の構成を示す。アダプタ50は、ケース51
と、低インピーダンスのワイヤ54と、このワイヤ54
の先端に設けられた導電性クリップ52と、シールドワ
イヤ53と、同軸コネクタ55とからなる。アンテナ側
の接続片(図13の175或いは図14の185)はア
ダプタ50に接続される。コネクタ55の心線はアンテ
ナのチューナなどに接続される。また、シールドワイヤ
53のシールド線とワイヤ54ならびにクリップ52は
電気的に(直流的に)に接続されている。クリップ52
はアース板80の舌片81に接続される。
【0058】図20にアース板80の構成を示す。即
ち、アース板80は、磁石層83と導電性の金属層82
とからなる。アース板80を図18に示すようにルーフ
トリムとルーフパネルとの間に挿入し、クリップ52を
舌片81に接続すると、図21に示したような関係で、
アース板80がルーフの金属と接する。アース板80の
金属層82とルーフの金属との間には空隙86(空気層
もしくは塗装層)があるので、アース板80と車体とは
容量結合することになる。本実施形態では結合容量を1
0pFとなるように、アース板80の面積を設定する。
容量10pFはアンテナ170がFM電波帯域で実用的
な感度を示す容量だからである。又、図22に示すよう
に、直接磁石によりルーフに取り付けてもよい。
【0059】図23〜図38は、アンテナ170を例に
して、アンテナ170の高さ(=y)をある値に設定し
て、幅xを色々と変えたときの、FMラジオ及びTVの
VHF帯における受信電波の周波数に対する平均受信感
度を示す。例えば、図23は、高さyを5cmに固定し
て、幅xを0.5cmに設定したときの受信感度を曲線Iによ
って表わし、幅xを2cmに設定したときの受信感度を曲
線IIによって表わし、幅xを5cmに設定したときの受信
感度を曲線IIIによって表わし、幅xを10cmに設定し
たときの受信感度を曲線IVによって表わし、幅xを15
cmに設定したときの受信感度を曲線Vによって表わし、
幅xを25cmに設定したときの受信感度を曲線VIによっ
て表わし、幅xを30cmに設定したときの受信感度を曲
線VIIによって表わし、幅xを40cmに設定したときの
受信感度を曲線VIIIによって表わし、幅xを50cmに設
定したときの受信感度を曲線VIIIIによって表わし、幅
xを60cmに設定したときの受信感度を曲線Xによって
表わす。また、図24は、上記10本のテスト結果を表
わす曲線を、評価周波数範囲内で平均化したものであ
る。図25のグラフ(y=10cm)に対して図26の平
均受信感度の表が対応する。図27のグラフ(y=15
cm)に対して図28の平均受信感度の表が対応する。図
29のグラフ(y=20cm)に対して図30の平均受信
感度の表が対応する。図31のグラフ(y=25cm)に
対して図32の平均受信感度の表が対応する。図33の
グラフ(y=30cm)に対して図34の平均受信感度の
表が対応する。図35のグラフ(y=35cm)に対して
図36の平均受信感度の表が対応する。図37のグラフ
(y=40cm)に対して図38の平均受信感度の表が対
応する。
【0060】これらの図が示すことは、非容量結合型ア
ンテナ(170,180)の高さyは、略40cm程度ま
で、一般的には最大 λ/4・α まで実用的な感度が得られる。また、縦方向長さ、即ち
高さyが0〜λ/4・αの範囲で相対的に短いときは高い
周波数領域で、しかも幅xが広い範囲で良好な受信感度
が得られる。一方、yが0〜λ/4・αの範囲で相対的に
長いときは相対的に低い周波数領域で、しかも幅xが広
い範囲で良好な受信感度が得られる。さらに、 8cm≦y≦40cm x≦30cm の範囲では、TVのVHF帯を中心とする周波数帯にお
いて理想的な受信感度が得られること、また、幅xを変
化させることで受信感度を確保できる帯域が変化してい
ることがわかる。さらに、xとyの和が60cmを超える
と、受信感度が低下しているのがわかる。
【0061】図60〜図65は、受信電波がUHF周波
数帯であるときに、アンテナ幅40cm以下であれば、受
信感度が−20dBを達成できることを示している。図
60,図61は、y=3cmに固定しておいて、アンテナ
幅長xを、5cmとしたとき(曲線I)、10cmとしたと
き(曲線II)、15cmとしたとき(曲線III)、20cm
としたとき(曲線IV)、25cmとしたとき(曲線V)、
30cmとしたとき(曲線VI)、35cmとしたとき(曲線
VII)、40cmとしたとき(曲線VIII)のグラフであ
る。さらに、図62,図63はy=5cmの時、図64,
図65はy=10cmの時を示す。
【0062】前述の(8)式においてαを0.6とする
と、(8)式はUHF周波数帯を受信するにはyは10
cm以下(450Mhz以上)が適していることがわかる
が、この長さは車両のフロントウインドガラスに設置さ
れるアンテナとしては、ドライバの視界を妨げない領
域、即ち、ウインド端部から内側へ10cmまでの領域に
設置でき、好都合である。従って、UHF周波数帯に適
したアンテナとしては、 5cm≦x≦40cm y≦10cm 好ましくは、受信感度を確保するためにyの下限とし
て、 3cm≦y≦10cm とするのがよい。
【0063】図39は、図23〜図38及び図60〜図
65に示された結果をまとめ、xとyの関係をグラフと
して表わしたものである。同図において、線分ABは一
次直線 x+y=60cm である。これは前述した、受信感度を確保するための幅
xと高さyの和の臨界値が60cmであることを式で示し
たもので、線分ABとx軸、y軸とに囲まれる領域は、 x+y≦60cm と表される。
【0064】この三角形領域ABOはアンテナ170,
180が従来のユニポール型アンテナよりも良い性能を
発揮する領域である。また、多角形領域CDEHJKL
は、FM周波数帯、VHF周波数帯に亙って実用的な高
感度が得られる領域である。多角形領域HFGLKJ
は、TV用VHF周波数帯において実用的な高感度が得
られる領域である。多角形領域PQRSは、TV用UH
F周波数帯において実用的な高感度が得られる領域であ
る。尚、線分CGが示すx=2cmは実用的な効果が認め
られる最低限のアンテナ幅である。また、線分GFが示
すy=8cmはVHFを中心としたテレビ用アンテナとし
て実用的な効果が認められる最低限のアンテナ高さであ
る。
【0065】図40〜図59は、給電点の位置をアンテ
ナの導体辺の中央においたときと端部においたときと
で、受信感度がどのように変化するかを示したものであ
る。各グラフにおいて、実線は給電点を端部に、波線は
給電点を中央部においたことを示す。また、グラフ中の
数字は評価周波数範囲内での平均感度を示す。本実施形
態のアンテナシステムは目標である−20dBを達成し
ているが、特に、給電点を端部に設置すると、x>yと
して設定されるアンテナにおいては、UHF帯で感度が
向上しているのがわかる。
【0066】前述したような、運転手の視界確保要件、
および受信感度と帯域の広がりを両立しつつ、実際に非
容量結合アンテナの寸法の設定方法について説明する。
まず、縦寸法yを決定する。アンテナの縦の長さは受信
周波数の波長をλ、ガラス短縮率をαとすると、λ/4
・αによってほぼ決定される。
【0067】本実施形態では、アンテナ170,180
はα=0.6としてそれぞれ225MHzを狙った20
cm、562.5MHzを狙った8cm、692.3M
Hzを狙った6.5cmにそれぞれ設定している(図1
3〜図15)。続いて横寸法xを設定する。横寸法は前
述したように受信感度の確保できる帯域の広がりに影響
する。傾向として幅を広げるほど帯域は広がるものの、
広くなり過ぎると受信感度は下がる。その限界は縦寸法
yと横寸法xの和が60cm(x+y=60)となる長
さである。
【0068】TVは周波数帯が広いため(VHF90M
Hz〜UHF770MHz)1本のアンテナではカバー
できない。そのため、2本のアンテナ170,180
で、アンテナ170で90MHz〜230MHzの主に
TVのVHF帯を、アンテナ180で500MHz〜7
70MHzの主としてTVのUHF帯をそれぞれカバー
するように横幅を設定しており、それぞれの横寸法は図
13〜図15に示すように10cm,15cmとしてい
る。
【0069】〈実施形態の効果〉以上説明した図1の実
施形態によると、アンテナ導体素子100とアンテナ1
20とが容量結合したことにより、この容量結合がデフ
ォッガの影響を最小化させ、しかも、このアンテナ導体
素子100の存在がアンテナ120の最適受信周波数帯
域を低くする効果を発揮させている。また、アンテナ1
70とアンテナ180とは、アンテナ導体素子100と
の容量結合が無視できるような距離に設定されているの
で、アンテナ導体素子100はアンテナ170とアンテ
ナ180の最適受信周波数帯域を低める効果を発揮する
ことはないので、アンテナ170とアンテナ180の本
来に設定されている高めの受信周波数帯域が、アンテナ
170とアンテナ180の最適受信周波数帯域となる。
即ち、容量結合するアンテナ導体素子100とアンテナ
120のアンテナシステムが低帯域を受け持ち、アンテ
ナ170またはアンテナ180が高帯域を受け持つとい
う周波数ダイバシテイアンテナシステムが達成する。
【0070】更に、容量結合しない2つのアンテナ17
0,180の夫々の長さを式(8),(9)に示すよう
に変えることにより、前者を中間周波数帯域用に、後者
を高周波数帯域用に設定することができるので、アンテ
ナ導体素子100とアンテナ120とのアンテナシステ
ム、アンテナ170、アンテナ180が、夫々、低周波
数帯、高周波数帯という2領域の周波数ダイバシテイシ
ステムを実現できる。
【0071】〈変形〉本発明はその主旨を逸脱しない範
囲でさらに変形することができる。上述の種々の実施形
態のガラスアンテナは、想定される使用状態として、F
MラジオおよびTVのVHF帯に適用されるものとして
いるが、これらの周波数帯を用いる他の通信装置(例え
ば、キーレスエントリーシステム)にも適用可能である
ことは勿論である。
【0072】また、上述の種々の実施形態においては、
アンテナ導体素子間の容量結合を、互いに離間させてガ
ラス面上に配置することにより得ているが、アンテナ導
体素子間にチップコンデンサを設けて容量結合を得る構
成としてもよい。さらにこのチップコンデンサを容量を
変化できる可変コンデンサとすれば、アンテナ導体素子
間の結合容量の調整がガラスを車体に取り付けた後でも
可能になり、受信周波数に対するマッチング、また車体
個体差から必要となる最適アンテナ長の微調整が、車体
が生産ラインからラインオフした後でも可能となり、そ
の効果は絶大である。
【0073】また、デフォッガの設定領域は上部に限ら
れず、下部に設定しても同じ効果を得ることができる。
また、アンテナ素子の数は4つに限定されない。また、
上記実施形態の矩形枠形状アンテナの給電点は上部に設
けられていたが、それを、矩形の下辺に設けても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガラスアン
テナによれば、デフォッガが設けられ限られたスペース
しか確保できないガラスにおいて、特にFM用及びTV
用電波の幅広い周波数帯域に亘って高い受信感度を確保
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施形態のガラスアンテナの構
成を示す図。
【図2】実施形態が適用される車両のリヤウィンドをウ
ィンドガラス面と直交する方向から見た平面図である。
【図3】デフォッガの影響が極小化される原理を説明す
るためのアンテナの構成を原理的に示す図。
【図4】デフォッガの影響が極小化される原理を説明す
るためのアンテナの構成をモデル化した図。
【図5】デフォッガの影響が極小化される原理を説明す
るためのアンテナの構成をモデル化した図。
【図6】デフォッガの影響が極小化される原理を説明す
るためのアンテナの構成をモデル化した図。
【図7】短縮率αと結合容量Cとの関係を示す図。
【図8】短縮率αと結合容量Cとの関係を例示した図。
【図9】図3〜図7に示された原理により構成したガラ
スアンテナを示す図。
【図10】図3〜図7に示された原理により構成したガ
ラスアンテナの他の例の構成を示す図。
【図11】実施形態における、結合容量Cと間隔dとの
関係を説明する図。
【図12】図1のアンテナシステムの周波数分担を示す
図。。
【図13】 矩形枠形状アンテナ170の構成を示す
図。
【図14】 アンテナ180の構成を示す図。
【図15】 アンテナ170,180の他の形状を示す
図。
【図16】 アンテナが展着される前のアンテナ製品の
構造を示す断面図。
【図17】 アース板の構成を示す図。
【図18】 矩形枠形状アンテナをどのように設置する
かを車内において眺めた図。
【図19】 矩形枠形状アンテナをアース板に接続する
ためのアダプタの構成を示す図
【図20】 アース板の構成を示す図。
【図21】 アース板が車体と容量結合する様子を説明
する図。
【図22】 アース板が車体と容量結合する様子を説明
する図。
【図23】 y=5cmとしたときのxを色々と変えたと
きの平均受信感度の変化を示す図。
【図24】 y=5cmとしたときのxを色々と変えたと
きの評価周波数範囲内で平均を取った受信感度の変化を
示す図。
【図25】 y=10cmとしたときのxを色々と変えた
ときの平均受信感度の変化を示す図。
【図26】 y=10cmとしたときのxを色々と変えた
ときの評価周波数範囲内で平均を取った受信感度の変化
を示す図。
【図27】 y=15cmとしたときのxを色々と変えた
ときの平均受信感度の変化を示す図。
【図28】 y=15cmとしたときのxを色々と変えた
ときの評価周波数範囲内で平均を取った受信感度の変化
を示す図。
【図29】 y=20cmとしたときのxを色々と変えた
ときの平均受信感度の変化を示す図。
【図30】 y=20cmとしたときのxを色々と変えた
ときの評価周波数範囲内で平均を取った受信感度の変化
を示す図。
【図31】 y=25cmとしたときのxを色々と変えた
ときの平均受信感度の変化を示す図。
【図32】 y=25cmとしたときのxを色々と変えた
ときの評価周波数範囲内で平均を取った受信感度の変化
を示す図。
【図33】 y=30cmとしたときのxを色々と変えた
ときの平均受信感度の変化を示す図。
【図34】 y=30cmとしたときのxを色々と変えた
ときの評価周波数範囲内で平均を取った受信感度の変化
を示す図。
【図35】 y=35cmとしたときのxを色々と変えた
ときの平均受信感度の変化を示す図。
【図36】 y=35cmとしたときのxを色々と変えた
ときの評価周波数範囲内で平均を取った受信感度の変化
を示す図。
【図37】 y=40cmとしたときのxを色々と変えた
ときの平均受信感度の変化を示す図。
【図38】 y=40cmとしたときのxを色々と変えた
ときの評価周波数範囲内で平均を取った受信感度の変化
を示す図。
【図39】 実施形態のアンテナシステムの高さxと幅
yとの関係を示すグラフ図。
【図40】 x=10cm、y=10cmとして給電位置を
変えたときの受信感度の変化を示す図。
【図41】 x=15cm、y=10cmとして給電位置を
変えたときの受信感度の変化を示す図。
【図42】 x=20cm、y=10cmとして給電位置を
変えたときの受信感度の変化を示す図。
【図43】 x=25cm、y=10cmとして給電位置を
変えたときの受信感度の変化を示す図。
【図44】 x=30cm、y=10cmとして給電位置を
変えたときの受信感度の変化を示す図。
【図45】 x=10cm、y=3cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図46】 x=15cm、y=3cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図47】 x=20cm、y=3cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図48】 x=25cm、y=3cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図49】 x=30cm、y=3cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図50】 x=35cm、y=3cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図51】 x=40cm、y=3cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図52】 x=5cm、y=5cmとして給電位置を変え
たときの受信感度の変化を示す図。
【図53】 x=10cm、y=5cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図54】 x=15cm、y=5cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図55】 x=20cm、y=5cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図56】 x=25cm、y=5cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図57】 x=30cm、y=5cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図58】 x=35cm、y=5cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図59】 x=40cm、y=5cmとして給電位置を変
えたときの受信感度の変化を示す図。
【図60】 y=3cmとしてアンテナ幅を変化させたと
きのUHF受信特性を示す図。
【図61】 アンテナ幅を変化させたときのUHF受信
特性(評価周波数における平均受信感度)を示す図。
【図62】 y=5cmとしてアンテナ幅を変化させたと
きのUHF受信特性を示す図。
【図63】 アンテナ幅を変化させたときのUHF受信
特性(評価周波数における平均受信感度)を示す図。
【図64】 y=10cmとしてアンテナ幅を変化させた
ときのUHF受信特性を示す図。
【図65】 アンテナ幅を変化させたときのUHF受信
特性(評価周波数における平均受信感度)を示す図。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に複数の熱線がデフォッガとし
    て延設されたデフォッガ領域と熱線が延設されていない
    空白領域とを有するガラス上に設けられたガラスアンテ
    ナであって、 前記デフォッガ領域において、デフォッガの熱線と直交
    して交差して延設された第1のアンテナ素子と、 前記空白領域に延設され、前記第1のアンテナ素子と容
    量結合する第2のアンテナと、 前記空白領域に延設され、前記第1のアンテナ素子との
    容量結合が無視できる程度に少ない第3のアンテナ素子
    であって、縦方向の長さと横方向の長さとの和が60cm
    以下に設定された枠形状を有する第3のアンテナ素子と
    を具備するガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記第3のアンテナ素子は前記デフォッ
    ガの所定の熱線から略30mm以上離間している位置に設
    けられていることを特徴とする請求の範囲1に記載のガ
    ラスアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記第3のアンテナ素子の枠は矩形形状
    を有し、その矩形の上辺もしくは下辺の近傍に、前記第
    3のアンテナ素子のための給電部を設けられたことを特
    徴とする請求の範囲2に記載のガラスアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記第3のアンテナ素子の枠は矩形形状
    を有し、その矩形の縦方向の長さは約8cm〜40cmの範
    囲に、横方向の長さは約30cm以下に設定されているこ
    とを特徴とする請求の範囲2に記載のガラスアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記第3のアンテナ素子の枠は矩形形状
    を有し、その矩形の縦方向の長さは約5cm〜40cmの範
    囲に、横方向の長さは約3cm〜10cm以下に設定されて
    いることを特徴とする請求の範囲2に記載のガラスアン
    テナ。
  6. 【請求項6】 前記第2のアンテナ素子は、異なる位置
    に延設された複数のアンテナ素子片を有し、これら複数
    のアンテナ素子片は、前記デフォッガの熱線を介して前
    記第1のアンテナ素子と容量結合することにより、ダイ
    バシテイアンテナシステムを構成することを特徴とする
    請求の範囲2に記載のガラスアンテナ。
  7. 【請求項7】 前記第3のアンテナ素子は、前記第1の
    アンテナ素子と容量結合せず、且つ互いに異なる位置に
    延設された複数のアンテナ素子片を有することにより、
    ダイバシテイアンテナシステムを構成することを特徴と
    する請求の範囲2に記載のガラスアンテナ。
  8. 【請求項8】 前記第2のアンテナ素子は前記第3のア
    ンテナ素子とはダイバシテイアンテナシステムを構成す
    ることを特徴とする請求の範囲2に記載のガラスアンテ
    ナ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109155455A (zh) * 2016-06-03 2019-01-04 马自达汽车株式会社 玻璃天线

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