JP2017218667A - 金属微粒子の製造方法及び金属微粒子の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属前駆物質と該金属前駆物質の還元剤とを含有する反応液8を、流通管7に流通させて金属微粒子を製造する金属微粒子の製造装置であって、前記製造装置は、マイクロ波照射空間2と、マイクロ波照射空間2にマイクロ波を照射するマイクロ波発振器6と、温度調節器とを有し、流通管7は、マイクロ波照射空間2内に配置された部分と前記温度調節器内に配置された部分とを有し、反応液8はマイクロ波照射空間2内から前記温度調節器内へと流通管7内を流通し、マイクロ波発振器6から照射されるマイクロ波は、マイクロ波照射空間2内において流通管7内の反応液8を流通方向の長さ方向全体にわたって均一に加熱する、金属微粒子の製造方法。
【選択図】図1
Description
そのような材料としては、Ag,Au,Ir,Pt,Pd,Rh,Re,Ru,Cu,Ni、及びOsなどの遷移金属や、Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tmなどの希土類元素が挙げられる。
これらの金属ナノ粒子の製造方法としては、粉砕など原料金属を物理的に微細化するトップダウン法と、金属前駆物質から化学反応により微粒子の成長を行う、ボトムアップ法がある。特に100nm以下で粒径分布が揃った微粒子を製造するにはボトムアップ法が広く利用されている。特にボトムアップ法の一つである湿式還元法は、様々な種類の金属ナノ粒子を分散性よく製造できることから、研究例が多い。湿式還元法は溶液中の化学反応のため、粒子径の揃ったナノ粒子を製造するには精密な反応温度制御や反応時間の制御が重要となる。このため、均一な温度場、反応場を維持するために、バッチ型の反応器が多く利用されている。しかしバッチ法では、溶液の交換や洗浄など手間が掛かるため工業的な大量生産には向いていないという問題点があった。またマイクロリアクターを用いた連続合成も行われている。しかしマイクロリアクターを利用する方法は、初期コストと運転コスト、反応管の閉塞の問題など解決すべき点がある。
ナノ粒子をマイクロ波照射によって連続合成を行う試みとしては、非特許文献1がある。これら調理用電子レンジ内に反応管を配置するものであり、反応管への電磁波照射には、空間的な電磁波強度のムラや、時間的な変動を生じることにより均質な温度場の維持が困難で、粒子径分布や粒子性状が不均質となる可能性がある。また特許文献3によるナノ粒子連続合成の試みもある。これは、導波管内に反応管を配置するものであるが、この場合導波管入口部のマイクロ波強度が導波管出口部のマイクロ波強度より高くなることや、反応物にマイクロ波が完全に吸収されないためエネルギー効率が悪いという課題があった。また、特許文献3には、定在波(空胴共振器)によるマイクロ波照射方法も提案されているが、空胴共振器内のマイクロ波分布に依存したマイクロ波照射ムラが発生するおそれがあった。
(1)金属前駆物質と該金属前駆物質の還元剤とを含有する反応液を、マイクロ波照射空間内に配置された流通管内に流通させるとともに、該マイクロ波照射空間内の該流通管内に向けて、均一かつ集中的なマイクロ波を照射し、このマイクロ波照射により前記マイクロ波照射空間内の前記流通管内にある反応液をその流通方向の長さ方向全体にわたって、均一に加熱し、金属微粒子を生成させる金属微粒子の製造方法であって、該製造方法は、前記マイクロ波の周波数が5.8GHzのときのマイクロ波照射空間を通る流通管の内径を2.9mmより細いこと、及び、マイクロ波照射空間を通過した反応液を温度調節器に導入することを含み、さらに、下記(a)〜(e)のうち少なくとも一つを調節することを含む金属微粒子の製造方法であることを特徴とする。
(a)前記反応液中への前記金属前駆物質の添加量
(b)前記反応液中への前記還元剤の添加量
(c)前記反応液中への添加剤の添加量
(d)前記反応液の流通速度
(e)前記マイクロ波の照射条件
(2)そして例えば、前記マイクロ波の周波数が5.8GHzのときのマイクロ波照射空間を通る流通管の内径を1mm以下とすること特徴とする。
(3)、また例えば、前記金属が、金、銀、白金、及びパラジウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
(4)さらに例えば、照射する前記マイクロ波の周波数を変更及び/もしくは調整する機構又はそれと同等の効果を及ぼす機構を用いることを特徴とする。
(5)また例えば、前記添加剤が前記金属微粒子の分散剤であることを特徴とする。
(6)更に例えば、前記マイクロ波照射により、前記マイクロ波照射空間内に定在波を形成させることを特徴とする。
(7)または、金属前駆物質と該金属前駆物質の還元剤とを含有する反応液を、流通管に流通させて金属微粒子を製造する金属微粒子の製造装置であって、前記製造装置は、マイクロ波照射空間と、該マイクロ波照射空間にマイクロ波を照射するマイクロ波発振器と、温度調節器とを有し、前記流通管は、前記マイクロ波照射空間内に配置された部分と前記温度調節器内に配置された部分とを有し、前記反応液は前記マイクロ波照射空間内から前記温度調節器内へと前記流通管内を流通するものであり、前記マイクロ波発振器から照射されるマイクロ波は、前記マイクロ波照射空間内において流通管内の反応液を流通方向の長さ方向全体にわたって均一に加熱するものであり、照射されるマイクロ波の周波数が5.8GHzのとき、流通管の、前記マイクロ波照射空間内に配置された部分の内径が2.9mmより細いことを特徴とする金属微粒子の製造装置とする。
(8)そして例えば、前記マイクロ波の周波数が5.8GHzのときのマイクロ波照射空間を通る流通管の内径を1mm以下とすることを特徴とする。
(9)また例えば、前記金属が、金、銀、白金、及びパラジウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴する。
(10)更に例えば、照射される前記マイクロ波の周波数を変更及び/もしくは調整する機構又はそれと同等の効果を及ぼす機構を有することを特徴とする(11)また例えば、前記マイクロ波照射により、前記マイクロ波照射空間内に定在波が形成されることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る方法で製造しうる金属微粒子としては、遷移金属及び典型金属の錯体にあっては、Ag,Au,Ir,Pt,Pd,Rh,Re,Ru,及びOsなどの遷移金属が最も望ましいが、Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Y,Zr,Nb,Mo,Tc,Wなどの遷移元素、Al,In,Ga,Zn,Cd,Sb,Sn,Ge,Be,Mgなどの典型元素であっても差し支えない.
本発明の実施の形態の製造方法により、好ましくは、平均粒子径が約100nm以下の粒子径を有する金属微粒子を製造することができる。本明細書において、金属微粒子の粒子径の平均粒子径は、後述の実施例に示すように、ナノ粒子懸濁液の動的光散乱により測定された値をいう。
本発明に実施の形態に用いられる流通管は、マイクロ波を透過しやすいものが望ましく、該容器の材質としては、例えば、ガラス、石英、アルミナ、フッ素樹脂テフロン(登録商標)、プラスチック、ポリエチル・エーテル・ケトン樹脂などがあげられる。しかし、本発明は、これらに限定されるものではなく、これらと同等の材質のものであれば、同様に使用することができる。
流通管の管壁の厚さは、好ましくは0.05〜10mm、より好ましくは0.1〜2mmである。管壁の厚さを上記範囲にすることにより安定した金属ナノ粒子の連続合成が可能であり、管壁の厚さが薄すぎては反応管としての流通管の形状を維持することが困難であり、また反応管内の圧力変動による破損の可能性があり、厚すぎてはマイクロ波の伝達ロスによる加熱効率の低下という問題を生ずる。
流通管中の金属前駆物質含有液に対する電磁波(マイクロ波)の照射強度は好ましくは0.1mW〜20kW、より好ましくは1mW〜100Wである。電磁波の照射強度がこの範囲内で、金属前駆体の還元が起こり、金属微粒子が生成する。電磁波強度が低すぎると、金属微粒子が生成せず、高すぎると、流通溶液が沸騰する。また流通管中の金属前駆物質含有液の送液速度は、好ましくは0.1ml/h〜5l/h、より好ましくは5〜200ml/hである。送液速度を上記の範囲に調節することにより、目的のサイズの金属微粒子が生成する。送液速度が大きすぎると、液は沸騰しないが粒子径のnmオーダーの金属微粒子が得られにくく、小さすぎると液が沸騰し、目的の粒径の金属微粒子が得られにくくなる。
溶媒としては、沸点の高い溶媒が好適に使用され、これら溶媒を混合して用いることも差し支えない。
上記において、送液により流通する金属前駆体物質を含む反応液を上記によって適正にすることにより、ナノメーターサイズの金属微粒子を製造することができる。
本発明の実施の形態は、連続的に供給される前述の反応液に対し、電磁波を照射することで、短時間で、高い収率で、かつ高エネルギー効率で、連続的に、前述の金属微粒子を合成できる方法を提供するものである。以下に、本発明の実施の形態の望ましい電磁波照射方法を説明する。
ここでシングルモードキャビティとは、特定の定在波を安定に形成することができるマイクロ波照射空間内のことをいう。定在波とは、波形が進行せずに止まって振動しているように見える波動のことで、電界強度が0の場所と、電界強度の強い場所の位置が変化しない状態が作られる。特に円筒型の共振空胴(キャビティ)により、TMnm0モード(nは0以上、mは1以上の整数)の定在波を形成した場合、円筒中心軸に配置した反応管流路部分に、マイクロ波を集中して照射することができるうえ、中心軸の軸方向には電界強度の分布が一様になり、反応液は常に制御された電界強度のマイクロ波を照射させることができる。このとき、反応管流路をマイクロ波を透過しやすい材料で構成することで、マイクロ波は内部の溶液に直接到達し、反応液を直接誘電加熱することができる。誘電加熱は、従来の伝熱による加熱よりきわめて短時間に発熱させることができるため、所定の反応温度になるよう溶液を迅速に加熱できる。また、反応液中の金属前駆体物質の化学反応が、マイクロ波照射により促進される場合もある。この場合は、加熱に必要な時間だけでなく、反応時間の短縮も期待できる。
本発明の実施の形態に用いられる電磁波照射手段は、電磁波を反応液に集中して照射できるものが好ましい。
例えば、電界を集中できる構造の電磁波照射空間の一つとして、空胴共振器とよばれる空間を利用した、特定の定在波を安定に形成できる容器を用いる方法がある。図2は円筒型の空胴共振器内に形成されたTM010とよばれる定在波の電界強度分布を示したものである。図中(A)は空胴共振器11の全体図、(B)は上記(A)に対応する、空胴共振器の円筒内径方向と電界強度との関係を示すグラフ、(C)は上記(A)に対応する空胴共振器の円筒の軸方向と電界強度との関係を示すグラフである。図2(A)において、11は空胴共振器、12はマイクロ波照射口であり、図2(B)のグラフは空胴共振器11の半径方向に対する電界強度を示す(横軸が空胴共振器11の半径と対応している)。TM010の定在波を用いれば、円筒の中心部に電界を集中できることがわかる。図2(C)のグラフは空胴共振器11の中心軸上の軸方向に対する電界強度を示す(縦軸が円筒空胴の中心軸上の位置に対応している)。TM010の定在波を用いれば、円筒中心軸上の電界強度は、位置によらず均一であることがわかる。つまり、円筒内に形成したTM010の定在波を有する空胴共振器を用い、その円筒の中心軸に沿って配置したチューブ状の反応器は、つねに強力でかつ均一な電界をもつマイクロ波を照射することが可能となる。図2では、TM010について説明したが、TMmn0(mは0以上、nは1以上の整数)の定在波も、円筒の半径方向に電界の集中する場所があり、中心軸に平行な部位では均一な電界強度を有するため、同様に利用することができる。また、図2では電界で説明したが、電磁波は磁界による加熱作用もあるため、磁界が強くなる部分を利用しても同様な効果を得ることができる。
マイクロ波発振器・制御器6には、キャビティからの反射波を低減させるため、整合器を組み込んでも良い。また、反射波により、マイクロ波発振器や制御器の破損を防ぐために、反射波を吸収するアイソレータを組み込んでも良い。
また、マイクロ波周波数が2.5GHzより大きな場合、例えば5.8GHzを用いる場合には少なくとも内径2.9mmより細い流通管が望ましいが、具体的な例を検討する。例えば,2.45GHzのときに流通管内径2.9mmを式[1]に代入して、反応源が吸収するマイクロ波のパワーが一定とみなすと、5.8GHzのときの流通管の内径を計算すると、例えば。2.9×(2.45/5.8)=1.225となり、例えば内径1.225mmの流通管を採用すれば同等の作用効果が期待できる。
図1に示すマイクロ波利用化学反応装置を用い、TM010キャビティ中心軸に沿って反応管として内径1mm、外径3mm長さ200mmのテフロン(登録商標)反応管を取り付けた。テフロン(登録商標)反応管の片側からエチレングリコールに溶解させた反応原料をシリンジポンプにより供給した。反応原料には、100mmの区間で均一なエネルギー分布をもつマイクロ波が照射される。これにより溶液温度が上昇する。溶液の温度は、TM010キャビティのマイクロ波照射空間の出口から10mm離れた部分に挿入された熱電対により温度の計測を行い、この部分の温度が一定になるようマイクロ波電力の調整をフィードバック制御により行っている。
マイクロ波の周波数としては、後述の実施例25では、2.45GHzと5.8GHzのものを用い、それ以外では、2.45GHzのものを用いた。
この場合においても、反応管として内径1mm、外径3mm長さ200mmのテフロン(登録商標)反応管を採用することで問題が発生していないので、反応管の内径1mmにおいて何らの問題も起きていないことが明らかとなっております。
なお、実施例25でマイクロ波の周波数として2.45GHzと5.8GHzのものを用いたのは、産業科学医療用(ISM)として総務省から割り当てられた周波数帯域での流通管の最適内径を特定するためであり、代表的な産業科学医療用(ISM)帯域としての2.4GHz〜2.5GHzの中心周波数の2.45GHzと、産業科学医療用(ISM)帯域としての5.725GHz〜5.875GHzの中心周波数として選択した5.8GHzを用いることとしたのである。本発明の実施の形態には他の産業科学医療用(ISM)として割り当てられている周波数帯域にもそのまま適用可能なことはもちろんである。
反応率=(1−未反応液に含まれる原料物質の濃度)÷(反応前溶液に含まれる原料物質の濃度)×100%
実施例1〜16については、金属前駆物質として硝酸銀を用い、液媒体としてエチレングリコールを用いて、銀ナノ粒子の合成を行ったものである。添加剤としてポリビニルピロリドンを加えることで、粒子サイズの調整や合成した銀ナノ粒子の安定化を行っている。反応原料は特に記述がない限り、送液速度10ml/hで行った。照射マイクロ波パワーは15Wであり、そのときの溶液温度は160℃であった。
実施例20および実施例21は、生産性を考慮し、金属前駆物質を高濃度とした場合の、合成された粒子に及ぼす影響を調べたものである。図16は、反応温度160℃、送液速度10ml/hで合成した場合の銀ナノ粒子および白金ナノ粒子の粒径分布を示している。金属前駆物質を高濃度として合成した場合においても、粒子径分布の揃った粒子が合成されることがわかる。
実施例22〜24は、添加剤として高分子分散剤を用いた場合の、合成された粒子に及ぼす影響を調べたものである。実施例22〜24で使用した高分子分散剤は数平均分子量が10,000〜50,000の分散剤である。図17は実施例22の条件で合成した銀ナノ粒子、図18は実施例23の条件で合成した白金ナノ粒子、図19は実施例24の条件で合成した白金ナノ粒子の透過電子顕微鏡画像である。粒子径の揃った球形のナノ粒子が合成されていることがわかる。
実施例25は、照射したマイクロ波の周波数を変えた場合の、合成された粒子に及ぼす影響を調べたものである。図20は、マイクロ波周波数が2.45GHzおよび5.8GHzで合成した銀ナノ粒子の粒子径分布を示している。マイクロ波周波数が5.8GHzにおいても、粒子径分布の揃った銀ナノ粒子が合成されていることがわかる。
実施例26は、図1で示される構成例と図23で示される第2の構成例にて、銀ナノ粒子を合成した場合の、合成された粒子に及ぼす影響を比較したものである。図21は反応温度160℃ 総送液速度10ml/hで合成した場合の銀ナノ粒子の粒子径分布を示している。硝酸銀を含むエチレングリコール溶液と、添加剤を含むエチレングリコール溶液を個別に供給した場合においても、粒子径分布の揃った銀ナノ粒子が合成されることがわかる。
実施例27は、図24で示される第3の構成例にて銀ナノ粒子を合成した場合の、合成された粒子に及ぼす影響を調べたものである。図22は、温度調節器を用いて冷却した場合における銀ナノ粒子の透過電子顕微鏡画像である。粒子径の揃った球形の銀ナノ粒子が合成されていることがわかる。
2 TM010キャビティ
3 送液ポンプ
4 電界モニター
5 温度計
6 マイクロ波発振器・制御器
7 反応管
8 反応液
11 空胴共振器
12 マイクロ波照射口
13 混合器
14 温度調節器
Claims (11)
- 金属前駆物質と該金属前駆物質の還元剤とを含有する反応液を、マイクロ波照射空間内に配置された流通管内に流通させるとともに、該マイクロ波照射空間内の該流通管内に向けて、均一かつ集中的なマイクロ波を照射し、このマイクロ波照射により前記マイクロ波照射空間内の前記流通管内にある反応液をその流通方向の長さ方向全体にわたって、均一に加熱し、金属微粒子を生成させる金属微粒子の製造方法であって、
該製造方法は、前記マイクロ波の周波数が5.8GHzのときのマイクロ波照射空間を通る流通管の内径を2.9mmより細い流通管とすること、及び、マイクロ波照射空間を通過した反応液を温度調節器に導入することを含み、さらに、下記(a)〜(e)のうち少なくとも一つを調節することを含む、金属微粒子の製造方法。
(a)前記反応液中への前記金属前駆物質の添加量
(b)前記反応液中への前記還元剤の添加量
(c)前記反応液中への添加剤の添加量
(d)前記反応液の流通速度
(e)前記マイクロ波の照射条件 - 前記マイクロ波の周波数が5.8GHzのときのマイクロ波照射空間を通る流通管の内径を1mm以下とすること、請求項1に記載の金属微粒子の製造方法。
- 前記金属が、金、銀、白金、及びパラジウムから選ばれる少なくとも1種である、請求項1または請求項2に記載の金属微粒子の製造方法。
- 照射する前記マイクロ波の周波数を変更及び/もしくは調整する機構又はそれと同等の効果を及ぼす機構を用いることを含む、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の金属微粒子の製造方法。
- 前記添加剤が前記金属微粒子の分散剤である、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の金属微粒子の製造方法。
- 前記マイクロ波照射により、前記マイクロ波照射空間内に定在波を形成させる、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の金属微粒子の製造方法。
- 金属前駆物質と該金属前駆物質の還元剤とを含有する反応液を、流通管に流通させて金属微粒子を製造する金属微粒子の製造装置であって、
前記製造装置は、マイクロ波照射空間と、該マイクロ波照射空間にマイクロ波を照射するマイクロ波発振器と、温度調節器とを有し、
前記流通管は、前記マイクロ波照射空間内に配置された部分と前記温度調節器内に配置された部分とを有し、前記反応液は前記マイクロ波照射空間内から前記温度調節器内へと前記流通管内を流通するものであり、
前記マイクロ波発振器から照射されるマイクロ波は、前記マイクロ波照射空間内において流通管内の反応液を流通方向の長さ方向全体にわたって均一に加熱するものであり、
照射されるマイクロ波の周波数が5.8GHzのとき、流通管の、前記マイクロ波照射空間内に配置された部分の内径が2.9mmより細いことを特徴とする金属微粒子の製造装置。 - 前記マイクロ波の周波数が5.8GHzのときのマイクロ波照射空間を通る流通管の内径を1mm以下とすること、請求項7に記載の金属微粒子の製造装置。
- 前記金属が、金、銀、白金、及びパラジウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴する請求項7または請求項8に記載の金属微粒子の製造装置。
- 照射される前記マイクロ波の周波数を変更及び/もしくは調整する機構又はそれと同等の効果を及ぼす機構を有することを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の金属微粒子の製造装置。
- 前記マイクロ波照射により、前記マイクロ波照射空間内に定在波が形成されることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の金属微粒子の製造装置。
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