JP2017218159A - パウチ - Google Patents

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祐輔 仲野
Yusuke Nakano
祐輔 仲野
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Abstract

【課題】パウチの加熱時に内容物を適度に蒸らすことができるパウチを提供する。【解決手段】パウチ1は、内部空間14を含む袋本体10と、袋本体10内に取り付けられ、内部空間14を、内容物を収容可能な収容空間14aと水蒸気が収容空間14aから袋本体10の外部に移動するときに通過する連通空間14bとに区画するシート31とを備える。袋本体10は、連通空間14bと袋本体10の外部とが連通しないように閉じられている第1の端部を含む。シート31には、収容空間14aの水蒸気を連通空間14bに排出する蒸気抜き孔36が形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、食品等の内容物を収容可能なパウチに関する。
レンジ等の加熱手段により加熱されることにより内容物から発生する水蒸気を収容空間の外部に流出させる蒸気抜きを備えるパウチが知られている。その一例である特許文献1のパウチは、包装袋に設けられた円形の貫通孔とこの貫通孔の周縁を円環状にシールしたシール部とからなる蒸気抜きシール部を備える。この構成によれば、パウチが加熱されたとき、内容物から発生する水蒸気による収容空間の圧力の上昇にともないシール部が剥がされるため、収容空間と包装袋の外部とが連通する。
特開2002−249176号公報
例えば推奨されたレンジ出力よりも大きいレンジ出力により特許文献1のパウチが加熱された場合、収容空間の圧力の上昇速度が過剰に速くなり、シール部が大きく剥がれる場合がある。これにより、内容物が適度に蒸される前に収容空間から水蒸気が包装袋の外部に一気に抜けてしまうおそれがある。なお、このような問題は、液体調味料等から発生する蒸気により内容物を蒸らすパウチについても同様に生じる場合がある。
本発明の目的は、パウチの加熱時に内容物を適度に蒸らすことができるパウチを提供することである。
〔1〕本発明のパウチの一形態は、内部空間を含む袋本体と、前記袋本体内に取り付けられ、前記内部空間を、内容物を収容可能な収容空間と蒸気が前記収容空間から前記袋本体の外部に移動するときに通過する連通空間とに区画するシートとを備えるパウチであって、前記袋本体は、前記連通空間と前記袋本体の外部とが連通しないように閉じられる予定の部分である閉鎖予定部、または、前記連通空間と前記袋本体の外部とが連通しないように閉じられている閉鎖部を含み、前記シートには、前記収容空間の蒸気を前記連通空間に排出する蒸気抜き孔が形成されている。
上記パウチによれば、パウチが加熱される前にエンドユーザーが連通空間と袋本体の外部とが連通するように閉鎖部を開けた場合、蒸気抜き孔を通じて収容空間と連通空間とが連通するため、パウチが加熱される前に収容空間と袋本体の外部とが連通した状態となる。パウチの加熱時には、収容空間の蒸気は、蒸気抜き孔および連通空間を介して袋本体の外部に抜ける。このように、パウチが加熱される前に蒸気抜き孔が収容空間と連通空間とを連通した状態となっているため、パウチが加熱されることによる収容空間の圧力の影響により、蒸気抜き孔の開口面積が過度に大きくなることが抑制される。したがって、パウチの加熱時に収容空間の蒸気が蒸気抜き孔から袋本体の外部に一気に抜けることが抑制されるため、パウチの加熱時に内容物を適度に蒸らすことができる。
〔2〕前記パウチの一例によれば、前記蒸気抜き孔を塞ぐシール部をさらに備える。
上記パウチによれば、内容物が蒸気抜き孔を通じて連通空間に漏れることが抑制される。またパウチが加熱される前にエンドユーザーが連通空間と袋本体の外部とが連通するように閉鎖部を開け、シール部を剥がして蒸気抜き孔を開口させた場合、蒸気抜き孔および連通空間を通じて収容空間と袋本体の外部とが連通する。このため、上記〔1〕と同様の効果が得られる。
〔3〕前記パウチの一例によれば、前記袋本体は、互いに対向する第1の袋シートおよび第2の袋シートを備え、前記シートは、前記第1の袋シートに取り付けられる第1のシート部、および、前記第2の袋シートに取り付けられる第2のシート部を備え、前記シール部は、前記第1のシート部と前記第2のシート部とを互いに貼り合わせることにより前記蒸気抜き孔を塞ぐ。
上記パウチによれば、エンドユーザーは、互いに貼り付けられた第1のシート部および第2のシート部を離すことにより、シール部が剥がされて蒸気抜き孔が開口する。このため、蒸気抜き孔を容易に開口させることができる。
〔4〕前記パウチの一例によれば、前記蒸気抜き孔の開口面積の合計は、54.0πmm以下である。
上記パウチによれば、パウチの加熱時に収容空間の蒸気が蒸気抜き孔を通じて一気に抜けることが抑制されるため、内容物を適度に蒸らすことができる。
〔5〕前記パウチの一例によれば、前記蒸気抜き孔の開口面積の合計は、1.5πmm以上である。
上記パウチによれば、パウチの加熱時に収容空間の圧力が過度に高くなる前に蒸気抜き孔を通じて収容空間の蒸気を収容空間の外部に抜くことができる。
〔6〕前記パウチの一例によれば、前記袋本体に収容された内容物をさらに備える。
上記パウチによれば、パウチの加熱時に内容物を適度に蒸らすことができる。
実施の形態のパウチの正面図。 図1のパウチに内容物が収容された状態の正面図。 図1のZ3−Z3線に沿う断面図。 シートの正面図。 ファスナーが開放された状態のパウチの断面図。 シール部が剥がされた状態のパウチの断面図。 シートが破断した状態のパウチの断面図。 変形例のパウチの正面図。 図8のZ9−Z9線に沿う断面図。
(実施の形態)
図1は、内容物が封入されていないスタンディングパウチ(以下、「パウチ1」)の外観であり、図2は、パウチ1に内容物が封入されているスタンディングパウチの外観である。なお、別の例では、パウチ1は平パウチである。
図1および図2に示されるように、パウチ1は、互いに対向する第1の袋シート11および第2の袋シート12、ならびに、パウチ1を自立させるためのガゼットシート13から構成される袋本体10を備える。袋本体10内には、内部空間14が形成されている。内部空間14は、第1の袋シート11、第2の袋シート12、および、ガゼットシート13が互いにシールされることにより密封されている。内部空間14は、内容物100を収容可能な収容空間14a、および、水蒸気が収容空間14aから袋本体10の外部に移動するときに通過する連通空間14bを含む。内容物100は、固体状食品および水分を含む。図2では、内容物100として枝豆および水が収容空間14aに収容されている。
各シート11〜13は、同一の層構造を有する積層シートであり、例えば透明な材料であるポリエチレンテレフタレート、延伸ナイロン、および、無延伸ポリプロピレンが外側から内側に順に積層されたシートである。このシートには、絵柄や商品説明のテキスト等が印刷されている。なお、パウチ1は、レトルトパウチ食品に用いられるような遮光性を有するシートから構成されてもよい。
袋本体10は、袋本体10の外周部を構成する複数の端部20、袋本体10の中心側から袋本体10の側部の外方に突出するように形成された突出部15、袋本体10の上部に設けられ、連通空間14bを開放する第1の開口部16、および、第1の開口部16とは別の位置で収容空間14aを開放する第2の開口部17を含む。複数の端部20は、袋本体10の上端部である第1の端部21、袋本体10の一方の側端部である第2の端部22、袋本体10の他方の側端部である第3の端部23、および、袋本体10の下端部である一対の第4の端部24を含む。袋本体10における収容空間14aよりも上方かつ第1の端部21よりも下方の部分には、2つのノッチ18と、2つのノッチ18と繋がる切取線19とが形成されている。一方のノッチ18は第2の端部22に形成され、他方のノッチ18は第3の端部23に形成されている。第2の端部22には、突出部15が形成されている。
第1の開口部16は、第1の端部21に沿うように設けられている。第2の開口部17は、製造段階において内容物100を収容空間14aに投入するために利用される袋本体10の開口であり、エンドユーザーに利用されない。第2の開口部17は、第1の開口部16と対向しない位置に形成されている。その一例として、第2の開口部17は、第1の開口部16が形成される第1の端部21とは別の端部であり、第1の端部21と対向しない第2の端部22の突出部15に形成されている。
図1に示されるように、内容物100(図2参照)が封入されていないパウチ1は、第1の端部21、第3の端部23、および、一対の第4の端部24のそれぞれがシールされている。このため、第1の開口部16は、第1の端部21のシール部分により閉じられている。すなわち、シールされた第1の端部21は、連通空間14bと袋本体10の外部とが連通しないように閉じられている閉鎖部を構成している。図2に示されるように、内容物100が封入されたパウチ1は、内容物100が袋本体10の外部に漏れないように、複数の端部20の全てがシールされている。このため、第2の開口部17は、第2の端部22のシール部分により閉じられている。なお、図示される網掛け部分は袋本体10のシール部分である。
図1に示されるように、パウチ1は、第1の開口部16を開封および密封するファスナー30、ならびに、ファスナー30に内容物100が付着することを妨げるように構成されたシート31を備える。ファスナー30およびシート31は、第1の端部21に沿って延びている。これにより、第2の開口部17から内容物100が投入されたとき、内容物100が第2の開口部17と対向する第3の端部23により受けられ、シート31に強い力が加えられにくい。このため、シート31が破断することを抑制できる。なお、別の例では、シート31は、ファスナー30とは別に設けられる。
ファスナー30は、第1の開口部16内に設けられている。ファスナー30により第1の開口部16が密封されているとき、内部空間14がファスナー30と第1の端部21との間の空間である第1の空間14Xと、第1の空間14Xよりも下方の空間である第2の空間14Yとに区画される。ファスナー30により第1の開口部16が密封されているとき、エンドユーザーにより第1の端部21が切り取られた場合でもファスナー30により第2の空間14Yを閉塞できる。
図3に示されるように、ファスナー30は、互いに嵌め合わせられる雄型30aおよび雌型30b、雄型30aが形成される雄型シート30c、ならびに、雌型30bが形成される雌型シート30dを含む。雄型シート30cは、第2の端部22から第3の端部23(図1参照)までにわたり第1の袋シート11の内面にシールされている。雌型シート30dは、第2の端部22から第3の端部23までにわたり第2の袋シート12の内面にシールされている。図4に示されるように、ファスナー30およびシート31の長手方向の両端部は、第1の袋シート11および第2の袋シート12に挟み込まれた状態で第2の端部22および第3の端部23と一体にシールされる。
図3に示されるように、シート31は、第2の空間14Yのうちのファスナー30寄りの部分に設けられ、第2の空間14Yを、収容空間14aと連通空間14bとに区画している。シート31を構成する材料の一例は、ポリプロピレンである。シート31は、雌型シート30dの下端部から連続して下方に延びる第1のシート部32、および、雄型シート30cの下端部から連続して下方に延びる第2のシート部33を含む1枚の長方形状のシートからなる。シート31は、脆弱部34が折り目となるように谷折りされている。脆弱部34は、シート31における脆弱部34以外の部分よりも強度が低い。脆弱部34の一例は切込みである。
第1のシート部32および第2のシート部33には、第1のシート部32および第2のシート部33を互いに貼り合わせるシール部35が設けられる。シール部35の一例は、イージーピールシールである。シール部35は、第2のシート部33にシールされる基材フィルム35aと、基材フィルム35aにおいて第1のシート部32側の端面に積層され、第1のシート部32にシールされる易剥離部35bとを含む。易剥離部35bは、第1のシート部32から剥がれやすく、かつ、基材フィルム35aから剥がれにくい。
図3および図4に示されるように、シート31は、収容空間14aから連通空間14bに抜ける水蒸気の量を調節するための構造を含む。その構造は、第1のシート部32を貫通する複数の蒸気抜き孔36である。蒸気抜き孔36は、第1の端部21(図1参照)に沿った方向において等間隔に設けられている。蒸気抜き孔36の形状の一例は円形状である。複数の蒸気抜き孔36の開口面積の合計は、パウチ1が加熱されたときに内容物100(図2参照)から発生する水蒸気が内容物100を適度に蒸らしつつ、収容空間14aの圧力が過度に上昇することがないように設定されている。
なお、蒸気抜き孔36は、三角形、四角形などの多角形の貫通孔やスリットであってもよい。また、蒸気抜き孔36の個数、配置態様、および、開口面積は任意の設定事項である。また、複数の蒸気抜き孔36の少なくとも1つの開口面積や形状が他の蒸気抜き孔36の開口面積や形状と異なってもよい。要するに、複数の蒸気抜き孔36の開口面積の合計を、パウチ1が加熱されたときに内容物100(図2参照)から発生する水蒸気が内容物100を適度に蒸らしつつ、収容空間14aの圧力が過度に上昇することがないような範囲内に設定すれば、1つの蒸気抜き孔36の開口面積や形状は限定されない。また複数の蒸気抜き孔36は、第1のシート部32に設けられず、第2のシート部33に設けられてもよい。この場合、シール部35の基材フィルム35aが第1のシート部32にシールされ、易剥離部35bが第2のシート部33にシールされる。
複数の蒸気抜き孔36は、シール部35により塞がれている。言い換えると、シール部35は、第1のシート部32と第2のシート部33とを互いに貼り合わせることにより複数の蒸気抜き孔36を塞いでいる。このため、エンドユーザーにより第1の端部21が切り取られ、ファスナー30により第1の開口部16が開封された場合でもシート31により収容空間14aを閉塞できる。このため、内容物100が蒸気抜き孔36から連通空間14bに漏れないので、内容物100がファスナー30に付着しない。また、図3に示されるように、シート31におけるシール部35よりも下方の部分およびシール部35により囲まれた空間に内容物100が溜まらない。またパウチ1の加熱時には、エンドユーザーはシール部35を第1のシート部32から剥がすことにより複数の蒸気抜き孔36を開口させる。
エンドユーザーがシール部35を第1のシート部32から剥がすために第1のシート部32と第2のシート部33とを離れさせる場合、シート31の長手方向の端部では、シート31の長手方向の中央部分よりもシール部35が第1のシート部32から剥がれにくい。そこで、図4に示されるように、複数の蒸気抜き孔36のうちのシート31の長手方向の両端部の蒸気抜き孔36は、シート31において長手方向において第2の端部22および第3の端部23から離れた位置に形成されることが好ましい。これにより、エンドユーザーがシート31の全ての蒸気抜き孔36からシール部35を剥がしやすくなる。
図2および図5〜図7を参照して、パウチ1の加熱調理の手順について説明する。
エンドユーザーは、ノッチ18および切取線19(ともに図2参照)に従って袋本体10の一部を切り取る。これにより、第1の端部21が袋本体10から分離される。そして、エンドユーザーは、ファスナー30(図3参照)を開封する。これにより、図5に示されるように、第1の開口部16が開放されることにより、連通空間14bが第1の空間14Xを通じて袋本体10の外部と連通した状態となる。
次に、エンドユーザーは、第1の開口部16を広げて、第1のシート部32からシール部35を剥がす。これにより、図6に示されるように、シール部35の易剥離部35bが第1のシート部32から剥離するため、シール部35が蒸気抜き孔36を塞ぐように残ることが抑制される。その結果、蒸気抜き孔36を通じて収容空間14aと袋本体10の外部とが連通した状態となる。またエンドユーザーがシート31に加えられた力は、シール部35に作用し、脆弱部34に作用しにくい。このため、脆弱部34が破断することが抑制される。
次に、エンドユーザーは、パウチ1を電子レンジ(図示略)等の加熱手段にセットする。加熱手段によってパウチ1が加熱されることにより内容物100が加熱されるとともに内容物100から水蒸気が発生する。このとき、収容空間14a内に滞留した水蒸気により内容物100が蒸らされる。また水蒸気の一部は、複数の蒸気抜き孔36および収容空間14aの外部を介して袋本体10の外部に抜ける。
次に、エンドユーザーは、パウチ1を加熱した時間が規定の時間に達したとき、パウチ1を加熱手段から取り出す。そしてエンドユーザーは、第1の開口部16を図6の第1の開口部16よりもさらに広げる。このとき、シート31に加えられた力が脆弱部34に作用することにより、図7に示されるように、シート31の脆弱部34が破断する。そしてエンドユーザーは、内容物100(図2参照)を第1の開口部16から外部に取り出す。なお、エンドユーザーは、パウチ1の外部に取り出した内容物100を第1の開口部16から再び収容空間14aに投入し、ファスナー30により密封できる。
図6を参照して、本実施の形態の作用および効果について説明する。なお、以下の説明において、「比較構造」は、シールされた袋本体の外周部の一部が切り取られることにより、1つの蒸気抜き孔が形成される構成である。
エンドユーザーは、パウチ1の加熱前に、第1の開口部16を開封し、第1のシート部32からシール部35を剥がす。これにより、パウチ1の加熱前に複数の蒸気抜き孔36を通じて収容空間14aと袋本体10の外部とが連通した状態となる。複数の蒸気抜き孔36の開口面積の合計はパウチ1が加熱されたときに内容物100(図2参照)から発生する水蒸気が内容物100を適度に蒸らしつつ、収容空間14aの圧力が過度に上昇することがないように設定されているため、パウチ1の加熱時に収容空間14aの水蒸気が袋本体10の外部に一気に抜けてしまうことが抑制される。したがって、パウチ1の加熱時に内容物100を適度に蒸らすことができる。
また、比較構造では、蒸気抜き孔をシールする部分は切り取りやすく構成されるため、蒸気抜き孔をシールする部分の一部または全部が誤って切り取られるおそれがある。その結果、内容物が袋本体の外部に漏れるおそれがある。加えて、比較構造では、袋本体の外周部に蒸気抜き孔を形成するため、蒸気抜き孔の形状を自由に設計しにくい。一方、パウチ1では、密閉された袋本体10内に形成された内部空間14を区画するように設けられたシート31に複数の蒸気抜き孔36が形成されているため、複数の蒸気抜き孔36が誤って開口してもファスナー30および袋本体10のシール部分により内容物100が袋本体10の外部に漏れない。加えて、比較構造に比べ、蒸気抜き孔36の形状を自由に設計できる。
また、比較構造では、蒸気抜き孔をシールする部分が切り取られたとき、水蒸気が通過する通路面積が比較的広い1つの通路が形成される。このため、袋本体において水蒸気が流れる部分が偏るため、パウチの加熱後に蒸気抜き孔周辺が特に熱くなる。さらに、従来のパウチでは、袋本体に形成された蒸気抜き孔を通過して水蒸気が排出されるため、袋本体の外部に熱い水滴が付着しやすい。一方、パウチ1は、複数の蒸気抜き孔36から水蒸気が排出されるため、水蒸気が流れる部分の偏りが小さくなり、局所的に熱い部分が生じにくい。さらに、袋本体10内に設けられたシート31を通過して水蒸気が抜けるため、袋本体10の外部に熱い水滴が付着しにくい。
(実施例)
パウチ1の複数の蒸気抜き孔36は、収容空間14aの水蒸気により内容物100を適度に蒸らすこと、および、収容空間14aの圧力が過度に大きくなり、袋本体10のシール部分(図1および図2の網掛け部分)が剥がれて内容物100が袋本体10の外部に漏れないことが要求される。そこで、本願発明者は、パウチ1の内容物100の蒸らし具合と複数の蒸気抜き孔36の開口面積の合計との関係を確認するための試験、および、袋本体10のシール部分の剥がれの発生の有無と蒸気抜き孔36の開口面積との関係を確認するための試験を実施した。なお、試験に用いられたパウチ1の蒸気抜き孔36の個数は6個である。また内容物100は、枝豆200gおよび水20mlである。
本願発明者は、電子レンジにパウチ1をセットし、レンジ出力600(W)で2分間に亘って加熱した。本願発明者は、パウチ1の加熱後、電子レンジからパウチ1を取り出し、内容物100の蒸らし具合の確認と、パウチ1の各シート11〜13の端部のシール部分が剥がれているか否かの確認とを行った。その試験の結果は、表1に示されるとおりである。なお、蒸らし具合は、複数人の試食者が内容物100を試食したときの食感に基づいて判定される。本願発明者は、複数人の試食者がパウチ1の加熱後の内容物100を食したとき、全員がぱさついていない食感であるとした場合、内容物100が適度に蒸らされていると判定し、複数人の試食者が内容物100を食したとき、少なくとも1人の試食者がぱさつく食感であるとした場合、内容物100の蒸らし具合が適切ではないと判定した。
上記表1から分かるとおり、6個の蒸気抜き孔36の開口面積の合計が54.0πmm以下の範囲であれば、内容物100を適度に蒸らすことができる。6個の蒸気抜き孔36の開口面積の合計が1.5πmm以上であれば、パウチ1の各シート11〜13の端部が剥がれていない。
(変形例)
上記実施の形態に関する説明は、本発明のパウチが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明のパウチは上記実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・変形例のパウチ1によれば、複数の蒸気抜き孔36は、第2のシート部33にも形成される。シール部35は第2のシート部33に形成された複数の蒸気抜き孔36を塞ぐ。この場合、易剥離部35bが基材フィルム35aの両側に積層されている。これにより、エンドユーザーが第1のシート部32および第2のシート部33が離れるようにシート31を開くとき、シール部35が第1のシート部32および第2のシート部33の一方から剥がれるため、第1のシート部32および第2のシート部33のうちの一方の複数の蒸気抜き孔36が開口する。
・変形例のパウチ1によれば、シール部35は、シート31における複数の蒸気抜き孔36よりもファスナー30側にシールされる。これにより、大きい内容物100がシート31により連通空間14bに移動することが妨げられる。またファスナー30が密封されている場合には、内容物100が第1の空間14Xに移動することが妨げられる。
・変形例のパウチ1によれば、第1のシート部32および第2のシート部33が互いに貼り合わせられていない。この場合、複数の蒸気抜き孔36を通じて収容空間14aと収容空間14aの外部とが常時連通している。またファスナー30により第1の開口部16が密封された状態となり、内容物100が袋本体10の外部に漏れることが抑制される。またパウチ1からファスナー30が省略された構成の場合、シールされた第1の端部21により第1の開口部16が閉じられた状態となる。
・変形例のパウチ1によれば、図8に示されるように、シート31とは別に、収容空間14aと連通空間14cとを区画するシート40を備える。シート40は、第3の端部23に形成された突出部25を構成する第1の袋シート11の内面および第2の袋シート12の内面にシールされている。連通空間14cは、第3の端部23とシート40とにより形成される空間であり、収容空間14aの水蒸気を袋本体10の外部に連通させる空間である。シールされた第3の端部23は、閉鎖部を構成している。図9に示されるように、シート40は、図3に示されるシート31と概ね同様の形状である。一方、図8のシート31には、蒸気抜き孔36が形成されていない。
エンドユーザーは、第3の端部23に設けられた一対のフィン26が互いに離れるように一対のフィン26を引っ張る。これにより、第3の端部23のシール部分が剥がれ、第1の袋シート11および第2の袋シート12が互いに離れる。このとき、シール部35が第1のシート部32から剥がれることにより、複数の蒸気抜き孔36および連通空間14cを通じて収容空間14aと袋本体10の外部とが連通する。そしてパウチ1の加熱時において内容物100から発生する水蒸気は、シート40の複数の蒸気抜き孔36を通じて収容空間14aから袋本体10の外部に抜ける。
・変形例のパウチ1によれば、ファスナー30が省略される。この場合、シート31は、内容物100が袋本体10の第1の端部21のシール部分の内面に付着することが妨げることができるように構成されている。第1の端部21のシール部分が切り取られていない状態では、収容空間14aの内容物100が袋本体10の外部に漏れない。
・変形例のパウチ1によれば、ファスナー30およびシール部35が省略される。この場合、シート31は、内容物100が袋本体10の第1の端部21のシール部分の内面に付着することが妨げることができるように構成されている。未使用のパウチ1が傾けられる等の理由により、収容空間14aの内容物が複数の蒸気抜き孔36を通過したとしても、連通空間14b側に移動する内容物100の量がシート31により制限されるため、内容物100が第1の端部21のシール部分の内面に付着しにくい。
・変形例のパウチ1によれば、内容物100が封入されていない状態において、袋本体10の第1の端部21がシールされていない。この場合、第1の端部21は、閉鎖予定部として構成される。第1の端部21は、内容物100が収容空間14aに投入される工程よりも前または後の工程においてシールされる。
1 :パウチ
10 :袋本体
11 :第1の袋シート
12 :第2の袋シート
14 :内部空間
14a :収容空間
14b :連通空間
14c :連通空間
21 :第1の端部(閉鎖部、閉鎖予定部)
31 :シート
32 :第1のシート部
33 :第2のシート部
35 :シール部
36 :蒸気抜き孔
40 :シート
100 :内容物

Claims (6)

  1. 内部空間を含む袋本体と、
    前記袋本体内に取り付けられ、前記内部空間を、内容物を収容可能な収容空間と蒸気が前記収容空間から前記袋本体の外部に移動するときに通過する連通空間とに区画するシートと
    を備えるパウチであって、
    前記袋本体は、前記連通空間と前記袋本体の外部とが連通しないように閉じられる予定の部分である閉鎖予定部、または、前記連通空間と前記袋本体の外部とが連通しないように閉じられている閉鎖部を含み、
    前記シートには、前記収容空間の蒸気を前記連通空間に排出する蒸気抜き孔が形成されている
    パウチ。
  2. 前記蒸気抜き孔を塞ぐシール部をさらに備える
    請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記袋本体は、互いに対向する第1の袋シートおよび第2の袋シートを備え、
    前記シートは、前記第1の袋シートに取り付けられる第1のシート部、および、前記第2の袋シートに取り付けられる第2のシート部を備え、
    前記シール部は、前記第1のシート部と前記第2のシート部とを互いに貼り合わせることにより前記蒸気抜き孔を塞ぐ
    請求項2に記載のパウチ。
  4. 前記蒸気抜き孔の開口面積は、54.0πmm以下である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のパウチ。
  5. 前記蒸気抜き孔の開口面積は、1.5πmm以上である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のパウチ。
  6. 前記袋本体に収容された内容物をさらに備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のパウチ。
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