JP2017216947A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2017216947A5
JP2017216947A5 JP2016114536A JP2016114536A JP2017216947A5 JP 2017216947 A5 JP2017216947 A5 JP 2017216947A5 JP 2016114536 A JP2016114536 A JP 2016114536A JP 2016114536 A JP2016114536 A JP 2016114536A JP 2017216947 A5 JP2017216947 A5 JP 2017216947A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting stay
stay member
wire
work vehicle
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016114536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6520835B2 (ja
JP2017216947A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2016114536A priority Critical patent/JP6520835B2/ja
Priority claimed from JP2016114536A external-priority patent/JP6520835B2/ja
Priority to CN201720206414.9U priority patent/CN206551804U/zh
Publication of JP2017216947A publication Critical patent/JP2017216947A/ja
Publication of JP2017216947A5 publication Critical patent/JP2017216947A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6520835B2 publication Critical patent/JP6520835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

作業車両
本発明は、圃場での作業を行う作業車両に関するものである。
従来より、作業車両の一例として、走行車体の後部に苗植付装置を連結した苗移植機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のこの様な作業車両のフレーム構成は、走行車体の前後方向に沿って左右にメインフレームが配置され、そのメインフレームを前側で連結する前側フレームと、後側で連結する後側フレームで構成されている。
一方、作業車両が圃場内の泥濘等の影響で移動出来なくなった場合、その泥濘等から脱出させるためのウィンチ装置を装着する必要があるが、その場合、従来は、上記前側フレームの左右方向の中央部に対して、ウィンチステーを介してウィンチ装置を装着する。
特開2015−159776号公報
しかしながら、ウィンチ装置のワイヤを引っ掛ける対象物が、畦において、常に走行車体の正面に存在するとは限らず、斜め前方にワイヤを引っ掛けて、ウィンチ装置で巻き取る場合もある。
このとき、ウィンチ装置に斜めの大きな負荷がかかり続けると、ウィンチステーが変形したり破損したりする場合がある。
本発明は、上記従来の作業車両の課題を考慮し、牽引装置の取り付け強度を向上させることが出来る作業車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、請求項1の発明は、行車体(2)に牽引装置(50)を備えた作業車両において、前記走行車体(2)は、走行車体(2)の左右方向に沿って配置される前連結フレーム(20)を備え、前記牽引装置(50)は、第1装着ステー部材(110L,110R)と第2装着ステー部材(120L,120R)を介して前記前連結フレーム(20)に連結され、前記第1装着ステー部材(110L,110R)または第2装着ステー部材(120L,120R)の少なくとも一方は、前記前連結フレーム(20)から前記牽引装置(50)に向けて左右方向内側または左右方向外側に向かう姿勢で配置される構成としたことを特徴とする作業車両である。
求項2の発明は、前記第1装着ステー部材(110L,110R)と前記第2装着ステー部材(120L,120R)は、少なくとも前記前連結フレーム(20)側では左右方向に間隔を空けて配置され、前記走行車体(2)の前後方向に沿って配置されるメインフレーム(10L,10R)の前部は、前記第1装着ステー部材(110L,110R)と第2装着ステー部材(120L,120R)の左右方向の間で前記前連結フレーム(20)に連結されることを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
求項3の発明は、前記第1装着ステー部材(110L,110R)または第2装着ステー部材(120L,120R)に、前記前連結フレーム(20)の外周部の少なくとも一部と接する固定部材(101b)を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両である。
求項4の発明は、前記走行車体(2)に燃料タンク(60)を設け、前記第1装着ステー部材(110L,110R)と第2装着ステー部材(120L,120R)を連結部材(130L,130R)で連結し、前記連結部材(130L,130R)に、前記燃料タンク(60)の下方に向かう折曲部を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の作業車両である。
求項5の発明は、前記牽引装置(50)は、牽引用ワイヤ(53)を巻き取る巻取部(51a)と、前記牽引用ワイヤ(53)を前記巻取部(51a)に案内するワイヤガイド部(170,270)で構成し、前記ワイヤガイド部(170,270)は、前記牽引用ワイヤ(53)の接触により回動する回動部材(172)、または、前記牽引用ワイヤ(53)の接触により変形可能な弾性部材(272)で構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両である。
また、上記の請求項1から請求項5に関連する、第1の関連発明は、前記エンジン(9)からの駆動力を変速して出力する油圧式無段変速装置(40)を備え、前記油圧式無段変速装置(40)は、前記駆動力を変速する変速機構(41)と、前記変速機構を収納するケース(42)と、前記変速機構(41)に前記駆動力を入力する入力軸(43)と、前記変速機構により変速された駆動力を出力する出力軸(44)と、前記入力軸(43)を回動可能に支持する、前記ケース(42)により保持された入力軸受部(45)と、前記出力軸(44)を回動可能に支持する、前記ケース(42)により保持された出力軸受部(46)と、を有し、前記ケース(42)と前記入力軸受部(45)との間、及び前記ケース(42)と前記出力軸受部(46)との間に、前記ケース(42)の温度上昇に基づいて体積が膨張する膨張部材(47)を配置したことを特徴とする作業車両である。
請求項1の発明により、第1装着ステー(110L,110R)と前記第2装着ステー(120L,120R)と前連結フレーム(20)でトラス構造を形成することができるので、牽引装置(50)に斜め方向から負荷がかかっても破損しにくくなり、牽引装置(50)外れたり、変形したりすることが防止される
また、牽引方向の自由度が広がるので、作業性が向上する。
請求項2の発明により、請求項1の発明の効果に加えて、牽引装置(50)と前連結フレーム(20)にかかる負荷を第1装着ステー(110L,110R)と第2装着ステー(120L,120R)とメインフレーム(10L,10R)で分散することができるので、牽引装置(50)前連結フレーム(20)破損することが防止される
請求項3の発明により、請求項1または2の発明の効果に加えて、前連結フレーム(20)の外周部の少なくとも一部と接する固定部材(101b)を介して第1装着ステー(110L,110R)または第2装着ステー(120L,120R)を連結することにより、第1装着ステー(110L,110R)または第2装着ステー(120L,120R)と前連結フレーム(20)の取付強度が向上し、牽引装置(50)が外れることや、破損することが防止される。
請求項4の発明により、請求項1から3のいずれか1項の発明の効果に加えて、第1装着ステー(110L,110R)と第2装着ステー(120L,120R)を連結部材(130L,130R)で連結することにより、強度が向上し、牽引装置(50)が外れることや、破損することが防止される
また、連結部材(130L,130R)に折曲部を形成したことにより、連結部材(130L,130R)の強度が向上すると共に、牽引時に燃料タンク(60)の下部に泥が接触することを防止できるので、燃料タンク(60)の破損が防止される
請求項5の発明により、請求項1から4のいずれか1項の発明の効果に加えて、牽引線材をワイヤガイド部(170,270)で案内することにより、牽引時に走行車体(2)を前上がり姿勢にしやすく、沈没状態からの脱出が容易になる
また、ワイヤガイド部(170,270)を、回動部材(172)または弾性部材(272)で構成することにより、牽引用ワイヤ(53)とワイヤガイド部(170,270)を傷付きにくくできるので、牽引装置(50)の耐久性が向上する。
また、上記の請求項1から請求項5の発明の効果に加えて、第1の関連発明により、高温時でもケース(42)と軸受部との間で安定した締め代を確保できるので、軸受部の振動、騒音等を低減することができる
本発明の作業車両の一実施の形態にかかる苗移植機の概略左側面図 本実施の形態にかかる苗移植機の概略平面図 本実施の形態の牽引装置の取り付け構成を説明するための苗移植機の前端側の概略の部分拡大平面図 (a):本実施の形態の牽引装置の取り付け構成を説明するための概略左側面図、(b):左第1装着ステー部材及び左第2装着ステー部材と、それらを連結する左連結部材との分解状態を示す分解斜視図 (a):本実施の形態の苗移植機のワイヤガイド部の正面図、(b):本実施の形態の苗移植機の別の例としての第2ワイヤガイド部を軸芯に沿って垂直に切断した場合の断面を正面から見た図、(c):本実施の形態の苗移植機のまた別の例としての第3ワイヤガイド部を軸芯に沿って垂直に切断した場合の断面を正面から見た図、(d):本実施の形態の苗移植機の更に別の例としての第4ワイヤガイド部を軸芯に沿って垂直に切断した場合の断面を正面から見た右半分の図 本実施の形態の苗移植機の別の例としての第4ワイヤガイド部を示す概略左側面図 (a):本実施の形態の苗移植機のHSTの概略断面図、(b):図7(a)に示す軸受部の拡大断面図 本実施の形態の苗移植機の、図7(a)に示したHSTとは別の例としての第2のHSTの概略断面図 (a):第1の圧力調整式リリーフバルブ機構の構成例を示す、一体型HSTのポートブロックの断面図、(b):従来のリリーフバルブ機構の構成例を示す、従来の一体型HSTのポートブロックの断面図 第2の圧力調整式リリーフバルブ機構の構成例を示す、一体型HSTの第2のポートブロックの断面図 第3のリリーフバルブ機構の構成例を示す、一体型HSTの第2のポートブロックの断面図 (a):本実施の形態の他の例としての、牽引装置の取り付け構成を説明するための苗移植機の前端側の概略の部分拡大平面図、(b):図12(a)の左側面図
以下に、本発明の作業車両の一実施の形態にかかる苗移植機について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施の形態にかかる苗移植機1の内部構造を表した概略左側面図である。
図2は本実施の形態にかかる苗移植機1の概略平面図である。
この苗移植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置12Aを介して植付装置12が昇降可能に装着されている。なお、図1では、昇降リンク装置12A及び植付装置12は、二点鎖線で示した。
図1、図2に示す通り、走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪3L、3R及び左右一対の後輪4L、4Rを備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にトランスミッションケース5が配置されている。
また、走行車体2の全体を構造的に支える、左右一対のメインフレーム10L、10R(図1、図2参照)が、走行車体2の前後方向に沿ってフロア部14の下側に互いに平行に配置されている。また、走行車体2の左右方向に沿って配置され左右一対のメインフレーム10L、10Rの前端部を連結する前連結フレーム20(図2参照)と、走行車体2の左右方向に沿って配置され左右一対のメインフレーム10L、10Rの後端部を連結する後連結フレーム30が設けられている。
これらの左右一対のメインフレーム10L、10R、前連結フレーム20、及び後連結フレーム30は、何れも断面が矩形状のパイプであり、互いに連結固定されて、図2に示す通り、平面視で略矩形状の枠体を構成している。
更に、前連結フレームと後連結フレーム30との間には中間フレーム35が左右一対のメインフレーム10L、10Rと交差して配置されている。また、右メインフレーム10Rの右外側には、後連結フレーム30の右側端と、中間フレーム35の右側端とを連結する右外側フレーム15Rが配置されている。また、左メインフレーム10Lの外側には、後連結フレーム30の左側端と、中間フレーム35の左側端とを連結する左外側フレーム15Lが配置されている。
また、牽引装置50が、走行車体2の前側に着脱可能に設けられている。牽引装置50は、例えば、苗移植機1が圃場内の泥濘等の影響で移動出来なくなった場合、その泥濘等から苗移植機1を脱出させるための装置である。即ち、根本部が牽引装置50の巻き取り機側に固定されているワイヤの先端部を圃場の外側に設けられた支柱等に固定して、モータ駆動式の巻き取り機でそのワイヤを巻き取ることにより、走行車体2を牽引し、泥濘等から脱出させる装置である。
また、走行車体2の最前端にはバンパ17が設けられている。
なお、牽引装置50については、図3〜図6を用いて更に後述する。
また、走行車体2の中央部には運転座席7が設けられており、運転座席7の前方には、左右一対の前輪3L、3Rを操舵するステアリングハンドル8が設けられている。また、運転座席7の下方にはエンジンカバー11で覆われたエンジン9が配置されている。
また、エンジン9は左右一対のメインフレーム10L、10Rの上に搭載されており、該エンジン9の回転動力が、ベルト伝動装置6及びHST(静油圧式無段階変速装置)40を介してトランスミッションケース5に伝達される。トランスミッションケース5に伝達された回転動力は、該トランスミッションケース5内の変速装置により変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が左右一対の前輪ファイナルケース(図示省略)に伝達されて左右一対の前輪3L、3Rを駆動すると共に、残りが左右一対の後輪ギヤケース(図示省略)に伝達されて左右一対の後輪4L、4Rを駆動する。
なお、HST40については、図7(a)〜図8を用いて更に説明する。
また、トランスミッションケース5の片側側面より取出された外部取出動力は、植付伝動軸(図示省略)によって植付装置12へ伝動される。
また、走行車体2の先端部からフロントカバー13の左右両側に亘りフロントステップ16が着脱可能に設けられており、フロントステップ16の後端部は、フロア部14の前端部と隣接し、同一平面の床面を構成している。
また、走行車体2の先端部には、フロントカバー13の下方に燃料タンク60(図1、図2参照)が配置されている。 本実施の形態の牽引装置50は、本発明の牽引装置の一例にあたる。また、本実施の形態の左右一対のメインフレーム10L、10Rは、本発明の左右一対のメインフレームの一例にあたり、本実施の形態の前連結フレーム20は、本発明の第2フレームの一例にあたる。
次に、牽引装置50について、図3〜図6を用いて更に説明する。
図3は、本実施の形態の牽引装置50の取り付け構成を説明するための苗移植機1の前端側の概略の部分拡大平面図である。
また、図4(a)は、牽引装置50の取り付け構成を説明するための概略左側面図であり、図4(b)は、左第1装着ステー部材110L及び左第2装着ステー部材120Lと、それらを連結する左連結部材130Lとの分解状態を示す分解斜視図である。
また、図5(a)は、ワイヤガイド部70の正面図である。
牽引装置50は、図3〜図4(a)に示す様に、牽引装置本体51と、牽引装置本体51をその上面に搭載し固定する台座52と、台座52の前端側に固定されたワイヤガイド部70(図5(a)参照)と、を備えている。
また、牽引装置本体51は、牽引用ワイヤ53をモータ駆動により巻き取る巻き取り機51aを有している。牽引用ワイヤ53の根本部は巻き取り機51a側に固定されており、牽引用ワイヤ53の先端部53aはフック54が取り付けられている。
また、ワイヤガイド部70は、図5(a)に示す様に、(1)断面が円形の棒状部材の両端が下方に折り曲げられた、正面視で略ゲート形状のガイド部材71と、(2)正面視で略L字状に折り曲げられた左右一対のガイド部材固定プレート72L、72Rであって、それぞれのL字の短辺72La、72Raが台座52に固定され、且つそれぞれのL字の長辺72Lb、72Rbの内壁面側にガイド部材71の両端部が溶接固定された左右一対のガイド部材固定プレート72L、72Rと、を備えている。
これにより、牽引時には、巻き取り機51aにより巻き取られる牽引用ワイヤ53が、ガイド部材71の外周面の下面側と接触するが、ガイド部材71は断面が円形の丸棒形状であるため、牽引用ワイヤ53が引っ掛かることが無く、牽引用ワイヤ53をスムーズに巻き取り機51aに案内することが出来る。
また、これにより、ガイド部材71及び牽引用ワイヤ53の耐久性が向上する。
なお、ガイド部材71の表面をゴム又は樹脂でコーティングしても良い。これにより、ガイド部材71及び牽引用ワイヤ53の耐久性が更に向上する。
なお、本実施の形態の牽引用ワイヤ53は、本発明の牽引用ワイヤの一例にあたる。また、本実施の形態の巻き取り機51aは、本発明の巻き取り部の一例にあたり、本実施の形態のワイヤガイド部70は、本発明のワイヤガイド部の一例にあたる。
次に、牽引装置50の走行車体2への取り付け構成について、図3〜図4(b)を用いて説明する。
牽引装置50は、左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rにより前連結フレーム20に着脱可能に固定されている。
左牽引装置装着ステー100Lは、図3に示す通り、左第1装着ステー部材110Lと、左第2装着ステー部材120Lとを有している。左第1装着ステー部材110Lは、平面視で、略への字形状を成しており、左第1装着ステー部材前端部110Laが台座52の前左角部に固定され、左第1装着ステー部材後端部110Lbが前連結フレーム20の後面20a側に着脱自在に連結されている。
また、左第1装着ステー部材110Lは、図3に示す通り、平面視で、略への字の屈曲部を境にして、その前側がバンパ17から外側に突き出して前方斜め中央に向けて傾斜しており、後側が後方に向けて真っ直ぐに延び、左メインフレーム10Lの外側において前連結フレーム20に上述した通り連結されている。
また、左第1装着ステー部材110Lは、図4(a)に示す通り、側面視で、略L字形状を成しており、略L字の長辺の前端部である左第1装着ステー部材前端部110Laが台座52に上述した通り固定され、略L字の長辺の後端側は後方に向けて水平に延び燃料タンク60の最下面60aを経て上方に向けて立ち上がり、略L字の短辺の端部である左第1装着ステー部材後端部110Lbが前連結フレーム20の後面20a側に着脱自在に連結されている。
具体的な連結構造は次の通りである。
即ち、側面視で逆L字形状であり、且つ左第1装着ステー部材後端部110Lbの左右幅より広い左右幅を有する板状基材101aが、左第1装着ステー部材後端部110Lbの前面及び上面に亘り溶接固定されており(図4(a)参照)、その板状基材101aの両端部には、左右一対のボルト用下孔が設けられている。そして、左側面視で略逆コの字状で且つその下端部が下方に直角に折り曲げられた形状の固定部材101bが、前連結フレーム20に対してその上下面及び前面と接触する様に嵌め込まれており、その固定部材101bの両端部に設けられた左右一対のボルト貫通用孔に挿入された固定用ボルト102が、板状基材101aの左右一対のボルト用下孔に固定されることにより、左第1装着ステー部材後端部110Lbが前連結フレーム20の後面20a側に連結されている(図4(a)参照)。
また、左第2装着ステー部材120Lは、平面視で、上述した左第1装着ステー部材110Lの略への字の屈曲部を境にして後側に延びる部分と平行に配置され、左第2装着ステー部材前端部120Laが台座52の後左角部に固定され、左第2装着ステー部材後端部120Lbが左メインフレーム10Lの内側において前連結フレーム20の後面20a側に着脱自在に連結されている。
また、左第2装着ステー部材120Lは、上述した、左第1装着ステー部材110Lと同様に、側面視で、略L字形状を成しており、略L字の長辺の前端部である左第2装着ステー部材前端部120Laが台座52に上述した通り固定され、略L字の長辺の後端側は後方に向けて水平に延び燃料タンク60の最下面60aを経て上方に向けて立ち上がり、略L字の短辺の端部である左第2装着ステー部材後端部120Lbが前連結フレーム20に上述した通り連結されている。
また、左第1装着ステー部材110Lと左第2装着ステー部材120Lとを連結する左連結部材130Lが、図3に示す通り、平面視で、燃料タンク60の、前側左端の下方に位置している。
これにより、トラス構造を形成することが出来て、左牽引装置装着ステー100Lの強度が向上する。
また、左連結部材130Lは、図4(a)、図4(b)に示す様に、側面視で、略への字状に下方に向けて折り曲げられた折曲板状部130Laを有しており、左連結部材130Lの強度を向上させると共に、牽引時に、燃料タンク60の下部が泥で後方に押されて破損することを防止する泥除けの機能を果たす。
なお、右牽引装置装着ステー100Rが、上述した左牽引装置装着ステー100Lと同様、右第1装着ステー部材110Rと右第2装着ステー部材120Rとを有しており、また、右連結部材130Rが、右第1装着ステー部材110Rと右第2装着ステー部材120Rとを連結する構成である点は、上記と同じであるので、その説明は省略する。また、右第1装着ステー部材110Rと右第2装着ステー部材120Rの、台座52及び前連結フレーム20に対する連結構造についても、上述した左牽引装置装着ステー100Lと同じである。
上記構成により、例えば、苗移植機1が圃場内の泥濘等の影響で移動出来なくなった場合、作業者は、フロントステップ16を取り外し、左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rを前連結フレーム20の後面20a側に固定することにより、牽引装置50を走行車体2の前側に装着することが出来る。
これにより、左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rが、それぞれ第1及び第2の2つの装着ステー部材(図3の左第1装着ステー部材110Lと左第2装着ステー部材120L、及び右第1装着ステー部材110Rと右第2装着ステー部材120Rを参照)を備え、それぞれの2つの装着ステー部材の内の外側の装着ステー部材(図3の左第1装着ステー部材110L、及び右第1装着ステー部材110Rを参照)が、走行車体2の左右方向を基準として、左右一対のメインフレーム10L、10Rの外側において前連結フレーム20に固定されており、且つ、それぞれの2つの装着ステー部材の内の内側の装着ステー部材(図3の左第2装着ステー部材120L、及び右第2装着ステー部材120Rを参照)が、走行車体2の左右方向を基準として、左右一対のメインフレーム10L、10Rの内側において前連結フレーム20に固定されていることで、ヨーイング方向にかかる負荷に対し強度が増すと共に、前連結フレーム20にかかる負荷が、左右一対のメインフレーム10L、10Rとの連結部を中心として前連結フレーム20の左右両側に分散されるので、変形も低減される。
また、左右一対の第1装着ステー部材110L、110Rは、平面視で、略への字形状を成し、その前側がバンパ17から外側に突き出して前方斜め中央に向けて傾斜していることにより、斜め前方からの牽引時の負荷に対しても強度が増すと共に、バンパ17から外側に突き出した部分が、走行車体2の前側のガード部材の役割も果たす。
また、上述した通り、左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rが、燃料タンク60の最下面60aを通り、前連結フレーム20に固定されていることにより(図4(a)参照)、図4(a)に示す様に、牽引装置50の下面(即ち、台座52の裏面)の、圃場の表面を基準とした垂直方向の高さは、燃料タンク60の最下面60aの、圃場の表面を基準とした垂直方向の高に比べて、同じかそれより低く配置することが出来る。
これにより、牽引時において走行車体2の前側が上方に持ち上げられ易くなるので、即ち、機体の姿勢を前上がりにし易くなるので、圃場での沈没状態から脱出させ易くなる。
また、機体の姿勢を前上がりにし易くなるので、燃料タンク60やホース類(図示省略)の破損を低減することが出来る。
なお、本実施の形態の左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rは、本発明の左右一対の牽引装置装着ステーの一例である。また、本実施の形態の左第1装着ステー部材110L及び左第2装着ステー部材120L、又は、右第1装着ステー部材110R及び右第2装着ステー部材120Rは、本発明の複数の装着ステー部材の一例にあたる。
また、本実施の形態の左連結部材130L、又は右連結部材130Rは、本発明の連結部材の一例にあたる。
なお、上記実施の形態では、ワイヤガイド部70は、両端が下方に折り曲げられた、正面視で略ゲート形状のガイド部材71により牽引用ワイヤ53を案内する構成について説明したが、これに限らず例えば、図5(b)に示す様に、ワイヤガイド部70に代えて第2ワイヤガイド部170を備えた構成であっても良い。
図5(b)は、第2ワイヤガイド部170を軸芯に沿って垂直に切断した場合の断面を正面から見た図である。なお、図5(a)と基本的に同じ構成の部材には同じ符号を付した。
第2ワイヤガイド部170は、図5(b)に示す様に、(1)左右一対のガイド部材固定プレート72L、72Rと、(2)当該左右一対のガイド部材固定プレート72L、72Rの上端部に貫通固定された、断面が円形の棒状のガイド軸部材171と、(3)当該ガイド軸部材171を軸芯として回動自在に保持された円筒状のローラ部材172と、を備えている。
ローラ部材172は、金属製であっても良いし、或いは樹脂製であっても良い。また、ローラ部材172の外周面をゴム又は樹脂でコーティングしても良い。これにより、ローラ部材172及び牽引用ワイヤ53の耐久性が更に向上する。
また、ローラ部材172の中央、左端、及び右端における外周壁面には内周壁面にまで貫通した、注油用の中央貫通孔172C、左端貫通孔172L、及び右端貫通孔172Rが、それぞれ一対ずつ対向配置されている。
これにより、牽引時に、牽引用ワイヤ53が回動自在のローラ部材172と接触することで、牽引がスムーズに行われ、沈没状態から脱出し易くなる。また、ローラ部材172に注油用の貫通孔を設けたことにより、メンテナンス性が向上するが、注油用の貫通孔は必ずしも設ける必要は無い。
また、図5(b)に示した構成例では、左右一対のガイド部材固定プレート72L、72Rの上端部に貫通固定されたガイド軸部材171と、当該ガイド軸部材171を軸芯として回動自在に保持された円筒状のローラ部材172とを有する場合について説明したが、これに限らず例えば、固定されたガイド軸部材171に代えて、左右一対のガイド部材固定プレート72L、72Rの上端部に回動可能に保持された回動ガイド棒状部材(図示省略)を設け、ローラ部材172を省略した構成としても良い。また、回動ガイド棒状部材の表面をゴム又は樹脂でコーティングしても良い。これにより、回動ガイド棒状部材及び牽引用ワイヤ53の耐久性が更に向上する。
図5(b)に示す第2ワイヤガイド部170は、本発明のワイヤガイド部の一例にあたり、ローラ部材172は、本発明の回動部材の一例にあたる。
また、上記実施の形態では、ワイヤガイド部70は、両端が下方に折り曲げられた、正面視で略ゲート形状のガイド部材71により牽引用ワイヤ53を案内する構成について説明したが、これに限らず例えば、図5(c)に示す様に、ワイヤガイド部70に代えて第3ワイヤガイド部270を備えた構成であっても良い。
図5(c)は、第3ワイヤガイド部270を軸芯に沿って垂直に切断した場合の断面を正面から見た図である。なお、図5(a)と基本的に同じ構成の部材には同じ符号を付した。
第3ワイヤガイド部270は、図5(c)に示す様に、(1)左右一対のガイド部材固定プレート72L、72Rと、(2)当該左右一対のガイド部材固定プレート72L、72Rのそれぞれの上端部に貫通固定された、外側に底部を有する円筒状の左右一対のホルダ部材271L、271Rと、(3)当該左右一対のホルダ部材271L、271Rにより両端部を回動自在に支持されたガイド棒状部材272と、を備えている。ガイド棒状部材272は弾性変形が可能なスプリング材で構成されており、過負荷が加わった場合でも、弾性変形により過負荷を逃がすことが出来るので、変形や破損などの問題が生じにくい。
また、ガイド棒状部材272は、左右一対のホルダ部材271L、271Rで支持される両端部のみ回動可能に加工するだけで良いので、部品のコストダウンを図れる。
図5(c)に示す第3ワイヤガイド部270は、本発明のワイヤガイド部の一例にあたり、ガイド棒状部材272は、本発明の棒状の弾性部材の一例にあたる。
また、図5(c)に示した構成例では、左右一対のホルダ部材271L、271Rには、グリスニップルが設けられていない場合について説明したが、これに限らず例えば、図5(d)に示す様に、第3ワイヤガイド部270に代えて第4ワイヤガイド部370を備えた構成であっても良い。
図5(d)は、第4ワイヤガイド部370を軸芯に沿って垂直に切断した場合の断面を正面から見た右半分の図である。なお、図5(c)と基本的に同じ構成の部材には同じ符号を付した。
第4ワイヤガイド部370は、図5(d)に示す様に、左右一対のホルダ部材271L、271Rの底部の中央にグリスニップル371を貫通配置し、極圧添加剤入りグリスを注入可能とした構成である。これにより、牽引時に牽引用ワイヤ53がガイド棒状部材272に過負荷状態で接触した場合でも、ガイド棒状部材272がスムーズに回動するので、ガイド棒状部材272及び牽引用ワイヤ53の耐久性が更に向上する。
図5(d)に示す第4ワイヤガイド部370は、本発明のワイヤガイド部の一例にあたる。
また、上記実施の形態では、ワイヤガイド部70は、両端が下方に折り曲げられた、正面視で略ゲート形状のガイド部材71により牽引用ワイヤ53を案内する構成について説明したが、これに限らず例えば、図6に示す様に、ワイヤガイド部70に代えて、第5ワイヤガイド部470を備えた構成であっても良い。
図6は、第5ワイヤガイド部470を示す概略左側面図であり、ワイヤガイド本体471については断面を示した。
第5ワイヤガイド部470は、図6に示す様に、牽引時に牽引用ワイヤ53を案内する開口部471aを有するワイヤガイド本体471と、ワイヤガイド本体471を牽引装置本体51の前側に配置する、側面視で略L字形状のガイドプレート保持部材472とを備えている。
ガイドプレート保持部材472の後端側は台座52に固定されている。
ワイヤガイド本体471は、正面視で、上下方向によりも左右方向に長い横長形状を成し、その略中央部に横長形状の開口部471aが設けられた鍛造製である。また、開口部471aの角部471bは、C面取りが施されておりエッジを無くしてあるので、ワイヤガイド本体471に牽引用ワイヤ53が引っ掛かり難く、牽引用ワイヤ53をスムーズにガイドすることが出来る。また、これにより、牽引用ワイヤ53の摩耗が低減されて耐久性が向上する。
なお、角部471bは、C面取りに代えてR面取りが施されていても良い。
また、ワイヤガイド本体471自体に強度を持たせるために部分的に厚みを変えても良い。
次に、HST40について、図7(a)〜図8を用いて説明する。
図7(a)は、一体型のHST40の概略断面図であり、図7(b)は、図7(a)に示す軸受部の拡大断面図である。
また、図8は、図7(a)に示したHST40とは別の例としての第2のHST540の概略断面図である。
HST40は、図7(a)に示す様に、エンジン9からの駆動力を変速して出力する油圧式の変速機構41と、当該変速機構41を収納するケース42と、変速機構41に上記駆動力を入力する入力軸43と、変速機構41により変速された駆動力を出力する出力軸44と、ケース42の片側を覆うポートブロック48と、入力軸43を回動可能に支持する、ケース42により保持された入力軸受部45と、出力軸44を回動可能に支持する、ケース42により保持された出力軸受部46と、を有している。
また、入力軸受部45、及び出力軸受部46は、図7(b)に示す様に、それぞれの外輪45aの外周部に、リング状の溝45bが2本平行に形成されている。そして、それぞれの溝45b、45bには、ケース42の温度上昇に伴って体積が膨張する熱膨張率の大きい高分子材料を主成分としたリング状の成形品である膨張部材47が配置されている。
これにより、苗移植機1の運転時にHST40が高温になり、アルミ製のケース42と、入力軸受部45及び出力軸受部46の外輪45aとの間に隙間が発生した場合でも、ケース42と外輪45aとの間に設けられた膨張部材47の体積が熱膨張することで、ケース42と外輪45aとの間で安定したしめ代を確保出来、ガタの発生が防止出来るので、入力軸受部45及び出力軸受部46の振動による騒音を軽減すると共に、ケース42のクリープ変形も防止出来、容積効率の低下も防止出来る。
なお、上記実施の形態のHST40は、本発明の油圧式無段変速装置の一例にあたる。
また、油圧式の変速機構41は、本発明の変速機構の一例にあたり、ケース42は、本発明のケースの一例にあたる。また、入力軸43は本発明の入力軸の一例にあたり、出力軸44は本発明の出力軸の一例にあたる。また、入力軸受部45は本発明の入力軸受部の一例にあたり、出力軸受部46は本発明の出力軸受部の一例にあたる。また、膨張部材47は本発明の膨張部材の一例にあたる。
次に、図7(a)に示したHST40とは別の第2のHST540について、図8を用いて説明する。なお、図7(a)で示したHST40と基本的に同じ構成には同じ符号を付す。
第2のHST540は、図8に示す様に、エンジン9からの駆動力を変速して出力する油圧式の変速機構41と、当該変速機構41を収納する一体型のケース42と、変速機構41に上記駆動力を入力する入力軸43と、変速機構41により変速された駆動力を出力する出力軸44と、入力軸43を回動可能に支持する、ケース42により保持された第2入力軸受部545と、出力軸44を回動可能に支持する、ケース42により保持された第2出力軸受部546と、を有している。
また、第2のHST540は、図8に示す様に、第2入力軸受部545及び第2出力軸受部546のそれぞれが挿入される、ケース42の軸受挿入部の内周壁面にリング状の壁面溝42aを一つずつ備えている。そして、それぞれの壁面溝42aには、リング状の弾性体(Oリング)547が装着されている。
これにより、第2入力軸受部545及び第2出力軸受部546に適度な弾性力を与え、第2入力軸受部545及び第2出力軸受部546の振動を防止することにより、騒音の軽減やクリープ変形による効率低下の防止を、低コストで実現することが出来る。
次に、上述した苗移植機1を含む作業車両などに搭載される、エンジンからの駆動力を変速して出力する一体型のHST(静油圧式無段階変速装置)(図7(a)のHST40、図8の第2のHST540参照)に設けられたリリーフバルブ機構について、図9(a)〜図11を用いて説明する。
図9(a)は、第1の圧力調整式リリーフバルブ機構600の構成例を示す、上述した一体型HSTのポートブロック48(図7(a)、図8参照)の断面図であり、図9(b)は、従来のリリーフバルブ機構700の構成例を示す、従来の一体型HSTのポートブロック48の断面図である。
なお、図9(a)では、図9(b)と基本的に同じ構成のものには同じ符号を付した。
従来のリリーフバルブ機構700では、図9(b)に示す様に、ポペットバルブ701と、ポペットバルブ701に押圧力を与えるスプリング702とを内部に収納した円筒状のボディー710がポートブロック48の穴部740に挿入されて、当該スプリング702の後端側が蓋720により覆われている。また、スプリング702の後端部と蓋720との間に入れるシム730の枚数でスプリング702の押圧力を変えてポペットバルブ701の圧力調整を行っているため、目標圧力に達するまでに試験を繰り替える必要があり、試験工数が多くなり、コストアップの要因となっている。
そこで、図9(a)に示す第1の圧力調整式リリーフバルブ機構600では、図9(b)の蓋720に代えて、回動させることでスプリング702の軸方向に移動可能なロックナット610と、回動させることでスプリング702の押圧力を変更する調整ネジ蓋620とを備え、調節ネジ蓋620を回動させてスプリング702の押圧力を変更して適切な圧力になる様に調整した後、ロックナット610を回動して調整ネジ蓋620に当接することで調節ネジ蓋620をロックする構成とした。
これにより、シム730を使用しなくても、圧力調整が容易に行えるので、試験工数を削減してコストダウンを実現出来る。
また、オーバーホール等のメンテナンス時においても圧力調整が容易に行える。
次に、図10は、第2の圧力調整式リリーフバルブ機構800の構成例を示す、一体型HSTの第2のポートブロック848の断面図である。
図10と図9(a)との構成上の主な相違点は、図10の第2の圧力調整式リリーフバルブ機構800では、ボディー710(図9(a)参照)を廃止した点である。
なお、図10では、図9(a)と基本的に同じ構成のものには同じ符号を付した。
即ち、第2の圧力調整式リリーフバルブ機構800では、図10に示す様に、第2のポペットバルブ801と、第2のポペットバルブ801に押圧力を与えるスプリング702とを、第2のポートブロック848の第2の穴部840にそのまま挿入されて、当該スプリング702の後端側を第2の調整ネジ蓋820により覆われている。また、第2の調整ネジ蓋820の外周部には、第2の調整ネジ蓋820の位置を固定する第2のロックナット810が設けられている。
第2の調節ネジ蓋820を回動させてスプリング702の押圧力を変更して適切な圧力になる様に調整した後、第2のロックナット810を回動して第2の調整ネジ蓋820をロックする構成である。
これにより、シム730を使用しなくても、圧力調整が容易に行えるので、試験工数を削減してコストダウンを実現出来る。
また、オーバーホール等のメンテナンス時においても圧力調整が容易に行える。
また、従来のリリーフバルブ機構700では、図9(b)に示す様に、ポペットバルブ701とスプリング702とを収納したボディー710が組品としてポートブロック48の穴部740に挿入されて構成されているため、試験工数、部品点数、組立工数が多くなり、コストアップの要因となっていた。
これに対して、図10に示す第2の圧力調整式リリーフバルブ機構800では、ボディー710を廃止し、第2のポペットバルブ801とスプリング702とを、第2のポートブロック848の第2の穴部840にそのまま挿入しているので、部品点数、組立工数を削減出来、コストダウンを実現出来る。
また、ボディー710を廃止したことによる、第1部位804からのオイル漏れを防止するために、第2のポペットバルブ801の第2部位805をテーパ形状とした。
次に、図11は、第3のリリーフバルブ機構900の構成例を示す、一体型HSTの第2のポートブロック848の断面図である。
図11と図10との構成上の主な相違点は、図11の第3のリリーフバルブ機構900では、図10の第2のロックナット810と第2の調整ネジ蓋820に代えて、スプリング702の後端部とプラグ910との間に配置するシム730(図11参照)の枚数を変えることにより、第2のポペットバルブ801の圧力調整を可能とする点である。
なお、図11では、図10と基本的に同じ構成のものには同じ符号を付した。
図11の第3のリリーフバルブ機構900によれば、圧力調整は、図9(b)と同様にシム730を用いて行うが、ボディー710を廃止し、第2のポペットバルブ801とスプリング702とを、第2のポートブロック848の第2の穴部840にそのまま挿入しているので、図9(b)の構成に比べて、部品点数、組立工数を削減出来、コストダウンを実現出来る。
なお、上記実施の形態では、左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rの双方とも、2つの装着ステー部材(図3の左第1装着ステー部材110Lと左第2装着ステー部材120L、右第1装着ステー部材110Rと右第2装着ステー部材120R参照)を有する場合について説明したが、これに限らず例えば、左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rの内の何れか一方が、1つの装着ステー部材しか有していない構成であっても良い。また、その1つの装着ステー部材は、左メインフレーム10L又は右メインフレーム10Rの外側において、前連結フレーム20に連結されていても良いし、或いは、左メインフレーム10L又は右メインフレーム10Rの内側において、前連結フレーム20に連結されていても良い。
また、上記実施の形態では、左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rの双方とも、2つの装着ステー部材(図3の左第1装着ステー部材110Lと左第2装着ステー部材120L、右第1装着ステー部材110Rと右第2装着ステー部材120R参照)を有する場合について説明したが、これに限らず例えば、左右一対の牽引装置装着ステー100L、100Rの内の何れか一方が、3つ以上の装着ステー部材を有していても良いし、或いは、双方とも3つ以上の装着ステー部材を有していても良い。また、3つ以上の装着ステー部材の内、1つの装着ステー部材が、左メインフレーム10L又は右メインフレーム10Rの外側において、前連結フレーム20に連結され、且つ残りの装着ステー部材が、左メインフレーム10L又は右メインフレーム10Rの内側において、前連結フレーム20に連結された構成であっても良いし、或いは、2以上の装着ステー部材が、左メインフレーム10L又は右メインフレーム10Rの外側において、前連結フレーム20に連結され、且つ残りの装着ステー部材が、左メインフレーム10L又は右メインフレーム10Rの内側において、前連結フレーム20に連結された構成であっても良いし、若しくは、3つ以上の全ての装着ステー部材が、左メインフレーム10L又は右メインフレーム10Rの外側において、前連結フレーム20に連結されていても良い。
また、上記実施の形態では、左第1装着ステー部材110Lと左第2装着ステー部材120L、及び右第1装着ステー部材110Rと右第2装着ステー部材120Rが、側面視で、それぞれの後端側において略L字状に湾曲して立ち上がっており、その立ち上がった後端部が、前連結フレーム20の後面20a側に、作業者が着脱可能に連結されている場合について説明したが、これに限らず例えば、作業者が着脱出来ない構成で固定されている場合でも良い。
また、上記実施の形態では、左第1装着ステー部材110Lと左第2装着ステー部材120L、及び右第1装着ステー部材110Rと右第2装着ステー部材120Rが、側面視で、それぞれの後端側において略L字状に湾曲して立ち上がっており、その立ち上がった後端部(図4(a)の左第1装着ステー部材後端部110Lb参照)が、前連結フレーム20の後面20a側に連結されている場合について説明したが、これに限らず例えば、後端部が、前連結フレーム20の前面側、底面側、又は上面側に連結されている構成でも良い。また、各装着ステー部材は、側面視で、略L字状に湾曲しておらず水平に後方に延びた形状であっても良い。
また、上記実施の形態では、図4(a)に示す様に、牽引装置50の下面(即ち、台座52の裏面)の、圃場の表面を基準とした垂直方向の高さは、燃料タンク60の最下面60aの、圃場の表面を基準とした垂直方向の高に比べて、同じかそれより低く配置出来る構成について説明したが、これに限らず例えば、図12(a)、図12(b)に示す様に、牽引装置50の下面(即ち、台座52の裏面)の、圃場の表面を基準とした垂直方向の高さは、燃料タンク60の最下面60aの、圃場の表面を基準とした垂直方向の高さより高く構成されていても良い。図12(a)は、本実施の形態の他の例としての、牽引装置50の取り付け構成を説明するための苗移植機の前端側の概略の部分拡大平面図であり、図12(b)は、図12(a)の左側面図である。
図12(a)、図12(b)に示す他の構成例と上記実施の形態で説明した構成例(図3、図4(a)参照)との主な相違点は、他の例では、牽引装置50の台座52の裏面の圃場面からの高さが、タンク60の最下面60aの圃場面からの高さより高く構成されている点である。また、他の構成例では、左右一対の第1装着ステー部材(その2)1110L、1110Rの先端部の方が、左右一対の第2装着ステー部材(その2)1120L、1120Rの先端部よりも、平面視で、台座52に対して後方で固定されている点が相違する。また、左右一対の第1装着ステー部材(その2)1110L、1110Rは、燃料タンク60の左右側面の外側を通って、前連結フレーム20に連結されている点が相違する。この他の構成例の場合でも、上記実施の形態で説明した構成例の場合と概ね同様の効果を発揮する。
また、上記実施の形態では、作業車両の一例として苗移植機を取り上げて説明したが、本発明の作業車両はこれに限定されるものではない。
本発明によれば、牽引装置の取り付け強度を向上させることが出来る作業車両を提供す
ることが出来、苗移植機等として有用である。
2 走行車体
10L メインフレーム
10R メインフレーム
12 植付装置
20 前連結フレーム
50 牽引装置
51 牽引装置本体
51a 巻取機(巻取部)
53 牽引用ワイヤ
60 燃料タンク
101b 固定部材
110L 左第1装着ステー(第1装着ステー)
120L 左第2装着ステー(第2装着ステー)
110R 右第1装着ステー(第1装着ステー)
120R 右第2装着ステー(第2装着ステー)
130L 左連結部材(連結部材)
130R 右連結部材(連結部材)
170 第2ワイヤガイド部(ワイヤガイド部)
172 ローラ部材(回動部材)
270 第3ワイヤガイド部(ワイヤガイド部)
272 ガイド棒状部材(弾性部材)

Claims (5)

  1. 行車体(2)に牽引装置(50)を備えた作業車両において
    前記走行車体(2)は、走行車体(2)の左右方向に沿って配置される前連結フレーム(20)を備え、前記牽引装置(50)は、第1装着ステー部材(110L,110R)と第2装着ステー部材(120L,120R)を介して前記前連結フレーム(20)に連結され、
    前記第1装着ステー部材(110L,110R)または第2装着ステー部材(120L,120R)の少なくとも一方は、前記前連結フレーム(20)から前記牽引装置(50)に向けて左右方向内側または左右方向外側に向かう姿勢で配置される構成としたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記第1装着ステー部材(110L,110R)と前記第2装着ステー部材(120L,120R)は、少なくとも前記前連結フレーム(20)側では左右方向に間隔を空けて配置され、
    前記走行車体(2)の前後方向に沿って配置されるメインフレーム(10L,10R)の前部は、前記第1装着ステー部材(110L,110R)と第2装着ステー部材(120L,120R)の左右方向の間で前記前連結フレーム(20)に連結されることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記第1装着ステー部材(110L,110R)または第2装着ステー部材(120L,120R)に、前記前連結フレーム(20)の外周部の少なくとも一部と接する固定部材(101b)を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。
  4. 前記走行車体(2)に燃料タンク(60)を設け、
    前記第1装着ステー部材(110L,110R)と第2装着ステー部材(120L,120R)を連結部材(130L,130R)で連結し、前記連結部材(130L,130R)に、前記燃料タンク(60)の下方に向かう折曲部を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の作業車両。
  5. 前記牽引装置(50)は、牽引用ワイヤ(53)を巻き取る巻取部(51a)と、前記牽引用ワイヤ(53)を前記巻取部(51a)に案内するワイヤガイド部(170,270)で構成し、
    前記ワイヤガイド部(170,270)は、前記牽引用ワイヤ(53)の接触により回動する回動部材(172)、または、前記牽引用ワイヤ(53)の接触により変形可能な弾性部材(272)で構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。
JP2016114536A 2016-06-08 2016-06-08 作業車両 Active JP6520835B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114536A JP6520835B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 作業車両
CN201720206414.9U CN206551804U (zh) 2016-06-08 2017-02-27 作业车辆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114536A JP6520835B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 作業車両

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017216947A JP2017216947A (ja) 2017-12-14
JP2017216947A5 true JP2017216947A5 (ja) 2018-06-28
JP6520835B2 JP6520835B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=60362342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016114536A Active JP6520835B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 作業車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6520835B2 (ja)
CN (1) CN206551804U (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5710035B2 (ja) * 1972-04-13 1982-02-24
JP3491858B2 (ja) * 1995-10-03 2004-01-26 ヤンマー農機株式会社 田植機
JP3238328B2 (ja) * 1996-08-09 2001-12-10 株式会社クボタ 田植機の機体構造
US6290271B1 (en) * 2000-05-11 2001-09-18 Warn Industries, Inc. Vehicle brush and grill guard
JP4465850B2 (ja) * 2000-10-11 2010-05-26 井関農機株式会社 苗植機
JP4699642B2 (ja) * 2001-06-20 2011-06-15 ヤンマー株式会社 農作業機
JP2009067242A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Kubota Corp 作業車のロプス連結構造
JP2015160743A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 井関農機株式会社 農作業機の牽引装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2392485A1 (en) Work vehicle
US6902026B2 (en) Wheel type traveling and operating vehicle
JP2007290657A (ja) シート支持構造
JP5018897B2 (ja) 苗移植機
JP2017216947A5 (ja)
JP2017216947A (ja) 作業車両
JP5658019B2 (ja) 農作業用トラクタ
JP6794097B2 (ja) トラクタ
JP5694403B2 (ja) 田植機
US9919558B2 (en) Rear axle case of agricultural work vehicle and rear axle assembly of agricultural work vehicle, including same
WO2024142479A1 (ja) 電動作業車
JP5020290B2 (ja) 田植機
JP5710875B2 (ja) 乗用型農作業機
JP6385099B2 (ja) 作業装置
JP5019675B2 (ja) 田植機
JP4694717B2 (ja) クローラ式作業機
JP2008173052A (ja) モアの昇降リンク機構
JP2014193716A (ja) 田植機
JP6249854B2 (ja) 作業装置
JP4439132B2 (ja) 乗用田植機
JP6482430B2 (ja) 作業車
JP5246894B2 (ja) 田植機
JP4443065B2 (ja) 乗用田植機
CN106856675A (zh) 尾轮操纵踏板前置式手扶拖拉机的旋耕机结构
JP3990510B2 (ja) 乗用田植機の機体フレーム構造