JP2017216371A - 光源装置 - Google Patents

光源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017216371A
JP2017216371A JP2016109499A JP2016109499A JP2017216371A JP 2017216371 A JP2017216371 A JP 2017216371A JP 2016109499 A JP2016109499 A JP 2016109499A JP 2016109499 A JP2016109499 A JP 2016109499A JP 2017216371 A JP2017216371 A JP 2017216371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
laser light
light
diffraction grating
source device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016109499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6705289B2 (ja
Inventor
出島 範宏
Norihiro Dejima
範宏 出島
雅樹 大森
Masaki Omori
雅樹 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Chemical Industries Ltd filed Critical Nichia Chemical Industries Ltd
Priority to JP2016109499A priority Critical patent/JP6705289B2/ja
Publication of JP2017216371A publication Critical patent/JP2017216371A/ja
Priority to JP2020085296A priority patent/JP6928288B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6705289B2 publication Critical patent/JP6705289B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】 ホログラム記録再生に適用可能な光を安定して出力可能なコンパクトな光源装置を提供する。【解決手段】 レーザ光を発するレーザ光源4と、レーザ光源からの出射光の一部を透過する回折格子6と、回転軸24を中心に回折格子6を回転させる回転機構20と、を備え、回折格子6からの戻り光がレーザ光源4に入射し、回折格子6を透過した光が出力光となる外部共振器型レーザ光源装置であって、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路上に、前記レーザ光源からの出射光を前記回折格子に向けて入射光として反射する第1の反射ミラー8aを備え、レーザ光源4からの出射光が、該入射光の光路に対して回転軸24側から第1の反射ミラー8aに入射する外部共振器型レーザ光源装置2を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光源を備える光源装置であって、特に、ホログラム記録再生用光源として適用可能な光源装置に関する。
光の干渉縞を用いて、光ディスクの記録層を立体的(三次元)に用いることによって、記録容量を飛躍的に増大させたホログラム記録再生技術が知られている。このホログラム記録再生のためには、可干渉性(コヒーレント)の高い光を出力する光源装置を用いることが重要であり、例えば、レーザ光源及び回折格子を備えた外部共振器型レーザ光源装置が用いられている。
このような外部共振器型レーザ光源装置において、単一の波長で発振するシングルモード出力を安定して実現するため、複数の発振波長が存在するマルチーモ−ド出力を抑制するようにした光源装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−186923号公報
内部共振または外部共振において、光伝播方向の電磁界のモードを縦モードと称し、隣接する縦モードの波長間隔を、縦モード間隔と称するとき、特許文献1に記載の光源装置では、外部共振における縦モード間隔を、内部共振の1つのモードの波長帯域以上にすることにより、外部共振におけるモードホップを抑制するようにしている。
しかし、仮に外部共振におけるモードホップが生じた場合には、縦モード間隔が大きいので可干渉性の低下が大きくなり、ホログラム記録再生に適用することが困難になる。これに対処するため、モードホップの要因となるレーザ光源の温度上昇を抑制するため、冷却装置等を備えた場合には、光源装置の大きさが大きくなる問題も生じる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ホログラム記録再生に適用可能な光を安定して出力可能なコンパクトな光源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る光源装置は、レーザ光を発するレーザ光源と、前記レーザ光源からの出射光の一部を透過する回折格子と、回転軸を中心に前記回折格子を回転させる回転機構と、を備え、前記回折格子からの戻り光が前記レーザ光源に入射し、前記回折格子を透過した光が出力光となる外部共振器型レーザ光源装置であって、前記レーザ光源及び前記回折格子の間の光路上に、前記レーザ光源からの出力光を前記回折格子に向けて入射光として反射する第1の反射ミラーを備え、前記レーザ光源からの出射光が、該入射光の光路に対して前記回転軸側から前記第1の反射ミラーに入射するようになっている。
上記の態様によれば、安定して出力可能なコンパクトな光源装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光源装置を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光源装置を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光源装置を模式的に示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光源装置を模式的に示す図である。 リトロー型の光源装置における回折格子の透過光、反射光を模式的に示した図である。 リットマン型の光源装置における回折格子の透過光、反射光を模式的に示した図である。 反射ミラーに入射する光の光路が、回転軸と回折格子の入射光の入射点とを結ぶ線に対して、平行な位置と、平行な位置から所定の角度をなすように配置された光源装置を模式的に示す平面断面図である。 光源装置を構成するレーザ光源(内部共振器)及び外部共振器を模式的に示す図である。 レーザ光源(内部共振器)及び外部共振器における縦モードのパターンを模式的に示す図である。 従来の光源装置を構成するレーザ光源(内部共振器)及び外部共振器における縦モードのパターンの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る光源装置を構成するレーザ光源(内部共振器)及び外部共振器における縦モードのパターンの一例を示す図である。 図8Aに示す外部共振器長の従来の光源装置において、外部共振器のモードホップが生じた場合の縦モードのパターン及び光強度分布を示すグラフである。 図8Bに示す外部共振器長の本発明の実施形態に係る光源装置において、外部共振器のモードホップが生じた場合の縦モードのパターン及び光強度分布を示すグラフである。 図8Aに示す外部共振器長の従来の光源装置において、レーザ光源への入力電流を横軸とし、出力する光の波長を縦軸とした場合の出力光のCRの状態を示す図である。 図8Bに示す外部共振器長の本発明の実施形態に係る光源装置において、レーザ光源への入力電流を横軸とし、出力する光の波長を縦軸とした場合の出力光のCRの状態を示す図である。 図10Aに示す従来の光源装置の出力光におけるCRの状態の分布を示すグラフである。 図10Bに示す本発明の実施形態に係る光源装置の出力光におけるCRの状態の分布を示すグラフである。 外部共振器型レーザ光源装置において、外部共振器長を横軸とし、出力する光のPLGを縦軸とした場合のグラフである。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。
(本発明の実施形態に係る光源装置)
はじめに、図1から図4を参照ながら、本発明の実施形態に係る光源装置の説明を行う。図1は、本発明の第1の実施形態に係る光源装置を模式的に示す図であり、図2は、本発明の第2の実施形態に係る光源装置を模式的に示す図であり、図3は、本発明の第3の実施形態に係る光源装置を模式的に示す図であり、図4は、本発明の第4の実施形態に係る光源装置を模式的に示す図である。
何れの実施形態に係る光源装置2も、レーザ光を発するレーザ光源4と、レーザ光源4からの出射光の一部を透過する回折格子6とを備える。
レーザ光源4として、例えば、活性層(発光層)をn側層及びp側層で挟んだ構造体が基板上に設けられた半導体レーザを用いることができる。順方向に電圧をかけるとn側層から電子が、p側層からホールが活性層に流入し、活性層内で再結合して発光する。発生した光は活性層内に閉じ込められ、また活性層の両端面が反射鏡の役目をするので、光は活性層内を内部共振する。つまり、レーザ光源4は内部共振器として機能し、内部共振時に、誘導放出による光の増幅が行われる。この増加エネルギが内部共振器内の損出エネルギを越えるとレーザ発振が起こってレーザ光が放出され、レーザ光源4の出射光となる。
回折格子6は、格子状のパターンによる光の回折を利用した光学素子である。光の回折により、0次、1次、2次・・・の干渉縞を形成する。これにより、選択された波長の光を透過または反射することができる。本実施形態の回折格子6では、レーザ光源4からの出射光の一部を透過して、透過光の一部が光源装置2の出力光となる。また、本実施形態の回折格子6では、レーザ光源4からの出射光の一部を反射し、反射された戻り光がレーザ光源4に再び入射する。
例えば、図5Aに示す回折格子6では、0次の透過光(レーザの出射光の78%)が光源装置2の出力光となり、1次の反射光(レーザの出射光の20%)がレーザ光源4に戻る。
つまり、レーザ光源4からの出射光のうち、選択された特定の波長の光がレーザ光源4に戻る。レーザ光源4に戻された光は、レーザ光源2で共振し、選択された波長で誘導放出を誘起する。これにより、選択された波長の光強度を強めて取り出すことができる。
図1〜図4に示す光源装置2においては、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路上に、反射ミラーを備える。図1及び図3に示す実施形態では、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路上に、第1の反射ミラー8aを備える。図2及び図4に示す実施形態では、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路上に、2つの反射ミラーである、第1の反射ミラー8a及び第2の反射ミラー8bを備える。
また、レーザ光源4の出射側であって、レーザ光源4及び第1の反射ミラー8aの間の光路上(図1、3の場合)、またはレーザ光源4及び第2の反射ミラー8bの間の光路上(図2、4の場合)に、コリメートレンズ10が備えられている。コリメートレンズ10により、レーザ光源4からの出射光は平行光となり、第1の反射ミラー8a(図1、3の場合)または第1と第2の2つの反射ミラー8a及び8b(図2、4の場合)を介して、回折格子6へ入射する。
図1〜図4に示す光源装置2では、回転軸24を中心に回折格子6を回転させる回転機構20を備えている。更に詳細に述べれば、回転機構20は、一端に回転軸24が取り付けられ、他端に回折格子6が取り付けられたアーム22を備える。アーム22は、回転軸24により、光源装置2に対して回転自在に取り付けられている。光源装置2において、アーム22は図面で上下方向に伸びており、図面で下側の端部に回転軸24が取り付けられ、上側の端部に回折格子6が取り付けられている。
アーム22はアクチュエータによって駆動され、回折格子6の角度を精密に調整することができる。アクチュエータとしては、ステッピングモータ、サーボモータを例示することができるが、これに限られるものではない。
以上のように、図1〜図4に示す光源装置2は、回折格子6の角度を連続的に変更できる回転機構20を備えているので、回折格子6で選択する光の波長を連続的に変えることができる。
回折格子6は、回転機構20がニュートラルポジションを取る基準位置において、レーザ光源2からの光の入射角が45度となるように配置されている。ただし、これに限られるものではなく、用途に応じて、その他の任意の入射角になるようにすることもできる。
回転機構20により、回折格子6への入射角を小さくすると、選択する波長が短波長側へ移動し、入射角を大きくすると、選択する波長が長波長側へ移動する。ホログラム記録再生において、データ書込時の温度とデータ読込時の温度が異なる場合、メディアの伸縮により正確なデータが取り出せない。この場合、回転機構20により、回折格子6への入射角を微調整して、波長を微調整することで、データ取り出しが可能となる。回転機構20による回折格子6の回転角度として、+40〜+50度を例示することができるが、これに限定されるものではない。
(反射ミラーの配置及び光の進み方)
以上のような光源装置2における反射ミラーの配置及び光の進み方について、図1から図4を参照しながら以下に説明する。レーザ光源4から出射された光の進む方向を実線の矢印で示し、回折格子6を透過した光源装置2の出力光の進む方向を太い破線の矢印で示し、光源装置2へ戻る方向の光の進む方向を細い破線の矢印で示す。その他の微細な光(例えば、図5Aに示す1次透過光や0次反射光)の進む方向の記載は省略する。
図1に示す第1の実施形態に係る光源装置2では、レーザ光源4から図面上向きに出射された光は、コリメートレンズ10により平行光となり、更に図面上方へ進んで反射ミラー8aに入射する。そして光は、反射ミラー8aで反射されて図面右側へ進み、回折格子6に入射する。回折格子6に入射した光は一部が反射され、この回折格子6からの戻り光(例えば、図5AのR−1で示す1次反射光)が図面左側を進んで、反射ミラー8aに入射する。そして光は、反射ミラー8aに反射されて図面下側へ進み、コリメートレンズ10を通過してレーザ光源4へ入射する。これにより、レーザ光源4及び回折格子6の間で外部共振器を構成している。回折格子6に入射した光は一部が透過して、透過した光(例えば、図5AのT0で示す0次透過光)が光源装置2の出力光となる。
以上のように、回折格子6の回折角により選択された波長の光のみをレーザ光源4に戻して共振させるので、光源装置2からの出力光は、より可干渉性が高いより光強度が強いレーザ光になる。
図1に示す本発明の第1の実施形態に係る光源装置2は、レーザ光源4及び回折格子6の間に第1の反射ミラーを備えたリトロー型の外部共振器型レーザ光源装置である。
図1から明らかなように、第1の反射ミラー8aから反射した光が回折格子6への入射光となり、レーザ光源4からの出射光は、回折格子6への入射光の光路に対して、回転軸24側から第1の反射ミラー8aに入射するようになっている。別の表現をすれば、レーザ光源4からの出射光の光路は、図面で上下方向にアーム22が伸びた回転機構20の横に並んで配置されている。
図2に示す第2の実施形態に係る光源装置2では、レーザ光源4から図面右向きに出射された光は、コリメートレンズ10により平行光となり、更に図面右側へ進んで第2の反射ミラー8bに入射する。そして光は、第2の反射ミラー8bで反射されて図面上側へ進み、第1の反射ミラー8aに入射する。そして光は、第1の反射ミラー8aで反射されて図面右側へ進み、回折格子6に入射する。
回折格子6に入射した光は一部が反射され、この回折格子6からの戻り光(例えば、図5AのR−1で示す1次反射光)が図面左側を進んで、第1の反射ミラー8aに入射する。そして光は、第1の反射ミラー8aに反射されて図面下側へ進み、第2の反射ミラー8bに入射する。そして光は、第2の反射ミラー8bに反射されて図面左側へ進み、コリメートレンズ10を通過してレーザ光源4へ入射する。これにより、レーザ光源4及び回折格子6の間に外部共振器を構成している。回折格子6に入射した光は一部が透過して、透過した光(例えば、図5AのT0で示す0次透過光)が光源装置2の出力光となる。
以上のように、回折格子6の回折角により選択された波長の光のみをレーザ光源4に入射させて共振させるので、光源装置2からの出力光は、より可干渉性が高いより光強度の強いレーザ光になる。
図2に示す本発明の第2の実施形態に係る光源装置2は、レーザ光源4及び回折格子6の間に第1と第2の2つの反射ミラー8a及び8bを備えたリトロー型の外部共振器型レーザ光源装置である。
図2から明らかなように、第1の反射ミラー8aから反射した光が回折格子6への入射光となり、レーザ光源4からの出射光(特に、第2の反射ミラー8bの反射光)は、回折格子6への入射光の光路に対して、回転軸24側から第1の反射ミラー8aに入射するようになっている。別の表現をすれば、レーザ光源4からの出射光(特に、第2の反射ミラー8bの反射光)の光路は、図面で上下方向にアーム22が伸びた回転機構20の横に並んで配置されている。
図3に示す第3の実施形態に係る光源装置2では、レーザ光源4から図面上向きに出射された光は、コリメートレンズ10により平行光となり、更に図面上方へ進んで第1の反射ミラー8aに入射する。そして光は、第1の反射ミラー8aで反射されて図面右側へ進み、回折格子6に入射する。
回折格子6に入射した光は一部が反射されて、この回折格子6からの戻り光(例えば、図5BのR−1で示す1次反射光)が、図面斜め左上側へ進み、更なる反射ミラー30に入射する。そして光は、更なる反射ミラー30で反射されて、図面斜め右下側へ進み、回折格子6に入射する。
光は回折格子6で反射され、図面左側へ進んで、第1の反射ミラー8aに入射する。そして光は、第1の反射ミラー8aに反射されて図面下側へ進み、コリメートレンズ10を通過してレーザ光源4へ入射する。これにより、レーザ光源4及び更なる反射ミラー30の間で外部共振器を構成している。回折格子6に入射した光は一部が透過して、透過した光の少なくとも一部(例えば、図5BのT0で示す0次透過光)が光源装置2の出力光となる。
以上のように、回折格子6の回折角により選択された波長の光のみをレーザ光源4に入射させて共振させるので、光源装置2からの出力光は、より可干渉性が高いより光強度が強いレーザ光になる。
図3に示す本発明の第3の実施形態に係る光源装置2は、レーザ光源4及び回折格子6の間に第1の反射ミラー8aを備え、回折格子6の反射側に更なる反射ミラー30を備えたリットマン型の外部共振器型レーザ光源装置である。
図3から明らかなように、第1の反射ミラー8aから反射した光が回折格子6への入射光となり、レーザ光源4からの出射光は、回折格子6への入射光の光路に対して、回転軸24側から反射ミラー8に入射するようになっている。別の表現をすれば、レーザ光源4からの出射光の光路は、図面で上下方向にアーム22が伸びた回転機構20の横に並んで配置されている。
図4に示す第4の実施形態に係る光源装置2では、レーザ光源4から図面右向きに出射された光は、コリメートレンズ10により平行光となり、更に図面右側へ進んで第2の反射ミラー8bに入射する。そして光は、第2の反射ミラー8bで反射されて図面上側へ進み、第1の反射ミラー8aに入射する。そして光は、第1の反射ミラー8aで反射されて図面右側へ進み、回折格子6に入射する。
回折格子6に入射した光は一部が反射されて、この回折格子6からの戻り光(例えば、図5BのR−1で示す1次反射光)が、図面斜め左上側へ進み、更なる反射ミラー30に入射する。そして光は、更なる反射ミラー30で反射されて、図面斜め右下側へ進み、回折格子6に入射する。
光は回折格子6で反射され、図面左側へ進んで、第1の反射ミラー8aに入射する。そして光は、第1の反射ミラー8aに反射されて図面下側へ進み、第2の反射ミラー8bに入射する。そして光は、第2の反射ミラー8bに反射されて図面左側へ進み、コリメートレンズ10を通過してレーザ光源4へ入射する。これにより、レーザ光源4及び更なる反射ミラー30の間に外部共振器を構成している。回折格子6に入射した光は一部が透過して、透過した光の少なくとも一部(例えば、図5BのT0で示す0次透過光)が光源装置2の出力光となる。
以上のように、回折格子6の回折角により選択された波長の光のみをレーザ光源4に入射させて共振させるので、光源装置2からの出力光は、より可干渉性が高いより光強度の強いレーザ光になる。
図4に示す本発明の第4の実施形態に係る光源装置4は、レーザ光源4及び回折格子6の間に第1と第2の2つの反射ミラー8a及び8bを備え、回折格子6の反射側に更なる反射ミラー30を備えたリットマン型の外部共振器型レーザ光源装置である。
図4から明らかなように、第1の反射ミラー8aから反射した光が回折格子6への入射光となり、レーザ光源4からの出射光(特に、第2の反射ミラー8bの反射光)は、回折格子6への入射光の光路に対して、回転軸24側から第1の反射ミラー8aに入射するようになっている。別の表現をすれば、レーザ光源4からの出射光(特に、第2の反射ミラー8bの反射光)の光路は、図面で上下方向にアーム22が伸びた回転機構20の横に並んで配置されている。
図1から図4に示す本実施形態に係る光源装置2では、何れも回折格子6の0次透過光と1次反射光を出力光として用いる。この場合、下記のような利点を有する:
(a)光学的な取り扱いが容易であり、
(b)反射による損失がないので、出力光の取り出し効率が高く、
(c)入射角度によるビーム径が変化する虞もない。
なお、さらなる別の形態として、透過型の回折格子にかえて、反射型の回折格子を用いることもできる。
(外部共振における縦モード間隔)
内部共振または外部共振において、光伝播方向の電磁界のモードを縦モードと称し、隣接する縦モードの波長間隔を縦モード間隔と称する。外部共振器型レーザ光源装置において、単一の波長で発振するシングルモード出力を実現するため、従来は、外部共振における縦モード間隔を広げて、マルチーモ−ド出力を抑制するようにしていた。しかし、仮にモードホップが生じた場合には、縦モード間隔が大きいので可干渉性の低下が大きくなり、ホログラム記録再生に適用することが困難になるという問題があった。
本発明の発明者は、研究の結果、逆に外部共振における縦モード間隔を狭めることにより、安定してホログラム記録再生用の光を出力する光源装置を実現できることを知見した。つまり、外部共振における縦モード間隔を狭めた場合には、仮に、外部共振におけるモードホップが生じたとしても、可干渉性の低下は小さく、シングルモード出力と同様に、ホログラム記録再生に適用可能な光を出力することができることを知見した。なお、更にこの知見に関する更に詳細な説明は、図8(図8A、8B)から図12を参照しながら後述する。
外部共振における縦モード間隔を狭めるためには、外部共振器型レーザ光源装置の外部共振器長を長くする必要がある。リットマン型外部共振器型レーザ光源装置の場合には、リトロー型外部共振器型レーザ光源装置よりも外部共振器長を長く取ることができるが、回折格子及びリットマン型の反射ミラーの間の寸法を大きく取ると、光源装置の大きさが大きくなる問題が生じる。
一方、十分に縦モード間隔を狭めるため、レーザ光源及び回折格子の間の光路を伸ばすことが考えられるが、レーザ光源及び回折格子の間の光路を伸ばすことにより、同様に光源装置の大きさが大きくなる問題が生じる。
そこで、光源装置2では、図1から図4に示すように、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路上に第1の反射ミラー8aまたは第1と第2の反射ミラー8a、8bを備え、第1の反射ミラー8aから反射した光が回折格子6への入射光となり、レーザ光源4からの出射光が、この回折格子6への入射光の光路に対して、回転軸24側から第1の反射ミラー8aに入射するようになっている。
レーザ光源4及び回折格子6の間の光路上に第1の反射ミラー8aまたは第1と第2の反射ミラー8a、8bを備えることにより、限られた空間においても、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路の距離を長くとることができる。更に、レーザ光源4からの出射光が、回折格子6への入射光の光路に対して、回転軸24側から第1の反射ミラー8aに入射するようになっているので、回転機構20の回転軸24から回折格子6の間のスペースを有効利用して、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路の距離を長くとることができる。
よって、光源装置の寸法増大を抑制しながら、ホログラム記録再生に適用可能な光を安定して出力可能なコンパクトな光源装置を提供することができる。
以上のように、光源装置2では、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路の距離を十分長くとることができるので、リトロー型外部共振器型レーザ光源装置であっても十分な外部共振器長を得ることができる。
図2または図4に示すように、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路上に、第1の反射ミラー8aに加えて第2の反射ミラー8bを備える場合には、更にレーザ光源4及び回折格子6の間の光路の距離を十分長く取ることができる。
2つの反射ミラーを有する図2または図4に示す実施形態では、1つの反射ミラーを有する図1または図3に示す実施形態に比べて、光源装置2の図面左右方向の寸法が大きくなる可能性がある。よって、必要とされる外部共振器長や光源装置を設置する周囲の条件等にあわせて、適宜最適な実施形態を選択するのが好ましい。また、本発明に係る光源装置は、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路上に、1つまたは2つの反射ミラーを備える場合だけでなく、3以上の任意の数の反射ミラーを備えることもできる。
上記のように、光源装置2では、レーザ光源4及び第1の反射ミラー8a(または第2の反射ミラー8b)の間の光路上にコリメートレンズ10を備えるので、外部共振における屈折率を高めることができる。これにより、実質的に、外部共振器長を長くすることができ、可干渉性の改善に貢献できる。
図5Aには、図1または図2に示すリトロー型外部共振器型レーザ光源装置に用いる回折格子6の光の透過光及び反射光の一例を示す。ここでは、レーザ光源からの光の入射角が、基準位置で45度となるように回折格子6が配置されている。
レーザ光源からの光が回折格子6に入射すると、1次反射光R−1が入射方向に対して180度反対向きに反射される。ここでは、入射した光強度を100%とすると、1次反射光R−1の光強度は20%になっている。この1次反射光R−1がレーザ光源に戻り、外部共振に用いられる。
レーザ光源からの光が回折格子6に入射すると、0次透過光T0が出射方向に透過し、この0次透過光T0と1次反射光R−1が、光源装置2の出力光となる。回折格子6に入射した光の強度を100%とすると、0次透過光T0と1次反射光R−1の光強度は78+20=98%になっている。
残りの0次反射光及び1次透過光の光強度は、回折格子6に入射した光の強度を100%とすると、それぞれ1%という小さい値である。これらの光を、例えばセンサ検出用に用いることができる。2次以下の透過光、反射光の光強度は非常に僅かであり、詳細な説明は省略する。
図5Bには、図3または図4に示すリットマン型外部共振器型レーザ光源装置に用いる回折格子6の光の透過光及び反射光の一例を示す。図5Bでも、レーザ光源からの光の入射角が、基準位置で45度となるように、回折格子6が配置されている。
図5Aの場合では、1次反射光R−1が入射方向に対して180度反対向きに反射されるが、図5Bの場合には、回折格子6の面の法線方向に反射される点で異なる。法線方向に反射された1次反射光R−1は、リットマン型のための更なる反射ミラー30により180度反対向きに反射され、再び回折格子6に入射する。そして、光は、回折格子6により、レーザ光源からの光の入射方向に対して180度反対向きに反射される。この光がレーザ光源に戻り、外部共振に用いられる。
各透過光、反射光の光強度は、図5Aの場合と同様にすることもできるし、その他の光強度となるように回折格子6を設計することもできる。
本実施形態においては、光強度の強い0次透過光及び1次反射光を、出力光及び外部共振に用いるので、高い効率で光を出力することができる。
(反射ミラーに入射する光の光路)
次に、図6を参照しながら、第1の反射ミラー8aに入射する光の光路が、回転機構20の回転軸24と回折格子6の入射光の入射点とを結ぶ線とのなす角度について説明する。
図6は、第1の反射ミラー8aに入射する光の光路が、回転軸24と回折格子6の入射光の入射点とを結ぶ線に対して平行に配置された光源装置2と、平行に配置された位置から、所定の角度(+θ〜−θ)をなすように配置された光源装置2を模式的に示す平面断面図である。なお、反射ミラーの位置は光源装置の位置によって適宜角度が調整される。
このθの値としては0度以上30度以下が許容される。このように0度以上30度以下の範囲の角度をなすようにすれば、外部共振器として光学的に優れた性能を発揮するとともに、回転機構20の回転中心24から回折格子6の間のスペースを有効利用して、レーザ光源4及び回折格子6の間の光路の距離を長くとることができる。
(モードホップしたときの可干渉性の変化)
次に、モードホップしたときの光源装置の出力光の可干渉性の変化について、図7(図7A、7B)から図12を参照しながら詳細に説明する。特に、本発明に係る外部共振器型レーザ光源装置における出力光の可干渉性について、従来の外部共振器型レーザ光源装置における出力光の可干渉性と比較しながら説明する。
図7Aは、光源装置を構成するレーザ光源(内部共振器)及び外部共振器を模式的に示す図であり、図7Bは、レーザ光源(内部共振器)及び外部共振器における縦モードのパターンを模式的に示す図である。
図7Aには、内部共振した光の一部をレーザ光として出射するレーザ光源4と、レーザ光源4からの出射光の一部を透過する回折格子6とを備え、回折格子6からの戻り光がレーザ光源4に入射して外部共振し、回折格子6から透過した光が出力光となる外部共振器型レーザ光源装置2が示されている。
図7Aにおいて、レーザ光源(内部共振器)4の共振波長をλ、レーザ光源(内部共振器)4の屈折率をnLD、レーザ光源(内部共振器)4の内部共振器長をL1とすると、レーザ光源(内部共振器)4の縦モード間隔ΔλLDは、下式で表される。
光源装置2の外部共振器の共振波長(=レーザ光源(内部共振器)4の共振波長)をλ、外部共振器の屈折率をnexternal、外部共振器長をL2とすると、外部共振器のモード間隔Δλexternalは、下式で表される。
これらの縦モードのパターン(波形)が、図7Bに模式的に示される。外部共振器長L2>内部共振器長L1なので、図7Bでは、外部共振器の縦モード間隔Δλexternalが、内部共振器の縦モード間隔ΔλLDよりも小さく示されている。
次に、図8A及び図8Bを参照しながら、レーザ光源(内部共振器)及び外部共振器を備えた光源装置の具体的な縦モードパターンを説明する。図8Aは、従来の光源装置を構成するレーザ光源(内部共振器)及び外部共振器における縦モードのパターンの一例を示すグラフである。図8Bは、本発明に係る光源装置を構成するレーザ光源(内部共振器)及び外部共振器における縦モードのパターンの一例を示すグラフである。どちらのグラフも、横軸に波長を示し、縦軸に光強度を示す。なお、縦軸はそれぞれの任意の光強度を表しており、それぞれの相対的な大きさに意味はない。
図8Aに示す従来の光源装置では、外部共振器長が15.6mmであり、図8Bに示す本発明に係る光源装置では、外部共振器長が55mmである。よって、本発明に係る光源装置の外部共振器の縦モード間隔は、従来の光源装置の外部共振器の縦モード間隔の約1/3.5(=15.6/55)になっている。
次に、図9Aでは、図8Aに示す外部共振器長(15.6mm)の従来の光源装置において、外部共振器のモードホップが生じた場合の縦モードのパターン及び、ウェッジを用いて表示した出力光の干渉縞の光強度分布を示す。また、図9Bでは、図8Bに示す外部共振器長(55mm)の本発明に係る光源装置において、外部共振器のモードホップが生じた場合の縦モードのパターン及び、ウェッジを用いて表示した出力光の干渉縞の光強度分布を示す。上側のグラフでは、横軸に波長を示し、縦軸に任意の光強度を示す。下側の光強度分布を示すグラフでは、横軸に幅方向の位置(光強度を計測したセンサポジション)を示し、縦軸は光強度を示す。
図9A及び図9Bともに上図の縦モードを表す図において、内部共振器の縦モードと外部共振器の縦モードが一致しておらず、モードホップが生じた状態を表している。
従来の光源装置に関する図9Aにおいて、上図に示すように、外部共振器のモードホップが生じた場合には、下図に示すように、光強度がほぼゼロになる谷点が現れず、全体として山形のグラフ形状となる。よって、干渉縞が形成されておらず、ホログラム記録再生に適用できない。
ここで、可干渉性を示す指標として、CRを用いることができる。CRは、Contrast Ratioを略した語であって、0から1の値をとり、1において可干渉性が最も高く、0において可干渉性が最も低いことを示す。図9Aに示す従来の光源装置においては、外部共振器のモードホップが生じると、CRが大きく低下する。なお、レーザ光源(内部共振器)においてモードホップが生じた場合にも、CRは大きく低下し、ホログラム記録再生に適用できない。
一方、本発明に係る光源装置に関する図9Bにおいて、上図に示すように、外部共振器のモードホップが生じた場合であっても、外部共振器における縦モード間隔が小さいので、下図に示すように、光強度がピークとなる頂点と、光強度がゼロ近傍になる谷点とが交互に現れ、干渉縞が形成される。よって、ほぼシングルモード発振と同等と扱える発振をしており、ホログラム記録再生に適用可能である。つまり、本発明に係る光源装置では、外部共振器のモードホップが生じても、CRの低下が抑制される。
なお、レーザ光源(内部共振器)においてモードホップが生じた場合には、CRが大きく低下し、ホログラム記録再生に適用できない。
以上のように、本発明に係る光源装置の外部共振器の縦モード間隔が、従来の光源装置の外部共振器の縦モード間隔よりも小さいので、外部共振器のモードホップが生じた場合であっても、CRの低下が抑制され、ホログラム記録再生に適用可能な干渉縞が形成されることが証明された。なお、図9A、図9Bはモードホップが生じた状態の従来の光源装置と本発明にかかる光源装置とを比較して説明したが、モードホップが生じていない状態では、いずれもシングルモード発振をしており、出力光の光強度分布に差異はない。
次に、図10Aには、図8Aに示す外部共振器長(15.6mm)の従来の光源装置において、レーザ光源への入力電流を横軸とし、出力光の波長を縦軸とした場合の出力光のCRの状態を示す。また、図10Bには、図8Bに示す外部共振器長(55mm)の本発明に係る光源装置において、レーザ光源への入力電流を横軸とし、出力光の波長を縦軸とした場合の出力光のCRの状態を示す。つまり、出力光の各波長において、レーザ光源への投入電流(つまり投入電力)を変化させたときのCRを示す。
図10A、10Bにおいて、CRが最も高いCR=1の場合に白色で示され、色が濃くなるにつれてCRの値が低くなり、CRが最も低いCR=0の場合に黒色で示される。図10A、及び図10Bの比較から、本発明に係る光源装置におけるCRの値が、従来の光源装置におけるCRの値よりも全般的に高いことが明らかである。次に、このデータを統計的に示したグラフを図11A、11Bに示す。
図11Aは、図10Aに示す従来の光源装置の出力光におけるCRの状態の分布を示すグラフであり、図11Bは、図10Bに示す本発明に係る光源装置の出力光におけるCRの状態の分布を示すグラフである。図11A、11Bにおいて、横軸にCRを示し、縦軸に分布度数を示す。
図11Aに示す従来の光源装置では、モードホップをしてないシングルモード発振の場合には、CRの値が0.7〜0.9の範囲にあり、ホログラム記録再生に適用可能である。一方、図9Aに示すような外部共振器でモードホップを生じた場合には、大半のCRの値が0.2〜0.4の範囲にあり、ホログラム記録再生に適用できない。また、内部共振器でモードホップを生じた場合にも、CRの値が0.2〜0.3の範囲にあり、ホログラム記録再生に適用できない。
図11Bに示す本発明に係る光源装置では、モードホップをしてないシングルモード発振の場合には、CRの値が0.7〜0.9の範囲にあり、ホログラム記録再生に適用可能である。また、図9Bに示すような外部共振器でモードホップを生じた場合にもおいても、CRの値が0.55〜0.8の範囲にあり、ホログラム記録再生に適用可能である。一方、内部共振器でモードホップを生じた場合には、CRの値が0.2〜0.3の範囲にあり、ホログラム記録再生に適用できない。
つまり、図11Bに示す本発明に係る光源装置では、レーザ光源4に所定の範囲の電力(電流値)が印加されたとき(図11Bでは100〜108mAの電流値)に、光源装置2から出力される所定の波長範囲(図11Bでは402.0〜408.0nm)の出力光のCRにおいて、外部共振におけるモードホップが生じたときのCRが、内部共振におけるモードホップが生じたときのCRよりも、シングルモードにおけるCRに近い値を示している。
この外部共振における波長範囲として、400nm以上410nm以下であることを例示することができるが、これに限られるものではない。
本発明に係る光源装置では、外部共振器長を所定値より長くとることにより、外部共振器の縦モード間隔を所定値以下にすることができ、これにより、外部共振におけるモードホップが生じたときのCRが、内部共振におけるモードホップが生じたときのCRよりも、シングルモードにおけるCRに近い値を示すようにできる。よって、温度変化等により外部共振器でモードホップが生じた場合であっても、安定してホログラム記録再生に適用することができる。このことが、図10B及び11Bに示す試験結果から証明された。
このことは、外部共振におけるモードホップが生じたときのCRの値が、ホログラム記録再生用光源として実用可能な所定の閾値以上であるということもできる。この所定の閾値として0.5であることが好ましく、0.55であることが更に好ましい。
次に、本発明者らは、様々な試験を行って、外部共振器のモードホップが生じた場合であっても安定してホログラム記録再生に適用可能な干渉縞が形成されるのに必要な外部共振器長を検討した。その結果を図12に示す。図12は、外部共振器型レーザ光源装置において、外部共振器長L2を横軸とし、出力する光のPLGを縦軸としたグラフである。
ここで、PLG(Paul’s Laser Goodness)とは、シングルモード比率を表す数値であり、一例として、PLG=0.8以上であれば、ホログラム記録再生に適用可能なレーザ光を容易に選択することができる。反対に、PLGが0.8よりも低い場合は、ホログラム記録再生に使用可能なレーザ光を選択するまでの調整に時間を要し、ホログラム記録再生機としての処理速度および性能を低下させる。従って、外部共振器長L2=25mm以上であれば、外部共振器のモードホップが生じた場合であってもホログラム記録再生に適用可能なレーザ光が発振されると言える。
このとき、光の波長λ=405nm、外部共振器の屈折率をnexternal、=1.0とすると、外部共振器の縦モード間隔Δλexternalが、3.2pm以上であれば、外部共振器のモードホップが生じた場合であってもホログラム記録再生に適用可能なレーザ光が発振されるといえる。以上により、外部共振器のモードホップが生じた場合であっても安定してホログラム記録再生に適用可能な光源装置を得ることができる。
本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
2 光源装置
4 レーザ光源
6 回折格子
8a 第1の反射ミラー
8b 第2の反射ミラー
10 コリメートレンズ
20 回転機構
22 アーム
24 回転軸
30 更なる反射ミラー

Claims (6)

  1. レーザ光を発するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からの出射光の一部を透過する回折格子と、
    回転軸を中心に前記回折格子を回転させる回転機構と、
    を備え、
    前記回折格子からの戻り光が前記レーザ光源に入射し、前記回折格子を透過した光が出力光となる外部共振器型レーザ光源装置であって、
    前記レーザ光源及び前記回折格子の間の光路上に、前記レーザ光源からの出射光を前記回折格子に向けて入射光として反射する第1の反射ミラーを備え、
    前記レーザ光源からの出射光が、該入射光の光路に対して前記回転軸側から前記第1の反射ミラーに入射することを特徴とする外部共振器型レーザ光源装置。
  2. 前記レーザ光源に所定の範囲の電力が印加されたときに前記光源装置から出力される所定の波長範囲の出力光のCRにおいて、
    前記レーザ光源と前記回折格子との間の外部共振におけるモードホップが生じたときのCRが、前記レーザ光源の内部共振におけるモードホップが生じたときのCRよりも、シングルモードにおけるCRに近い値を示す、請求項1に記載の外部共振器型レーザ光源装置。
  3. 前記外部共振器型レーザ光源装置は、リトロー型である、請求項1または2に記載の外部共振器型レーザ光源装置。
  4. 前記レーザ光源及び前記第1の反射ミラーの間の光路上にコリメートレンズを備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の外部共振器型レーザ光源装置。
  5. 前記回折格子から前記レーザ光源に入射する光は、1次回折光であり、前記出力光は、0次回折光であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の外部共振器型レーザ光源装置。
  6. 前記レーザ光源及び前記第1の反射ミラーの間の光路上に、第2の反射ミラーが備えられていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の外部共振器型レーザ光源装置。
JP2016109499A 2016-05-31 2016-05-31 光源装置 Active JP6705289B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016109499A JP6705289B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 光源装置
JP2020085296A JP6928288B2 (ja) 2016-05-31 2020-05-14 光源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016109499A JP6705289B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 光源装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020085296A Division JP6928288B2 (ja) 2016-05-31 2020-05-14 光源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017216371A true JP2017216371A (ja) 2017-12-07
JP6705289B2 JP6705289B2 (ja) 2020-06-03

Family

ID=60575876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016109499A Active JP6705289B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 光源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6705289B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102168373B1 (ko) * 2019-05-24 2020-10-22 세종대학교산학협력단 무선 광 충전 시스템 및 그 충전 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006049785A (ja) * 2004-06-29 2006-02-16 Anritsu Corp 波長可変光源及びそれを用いた歪測定装置
JP2008071798A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Sharp Corp レーザ光源装置
JP2008227407A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Yokogawa Electric Corp 外部共振器型波長可変光源及び光源装置
JP2009529786A (ja) * 2006-03-09 2009-08-20 インフェイズ テクノロジーズ インコーポレイテッド 外部キャビティレーザ
JP2016046290A (ja) * 2014-08-20 2016-04-04 日本板硝子株式会社 外部共振器型半導体レーザ用回折格子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006049785A (ja) * 2004-06-29 2006-02-16 Anritsu Corp 波長可変光源及びそれを用いた歪測定装置
JP2009529786A (ja) * 2006-03-09 2009-08-20 インフェイズ テクノロジーズ インコーポレイテッド 外部キャビティレーザ
JP2008071798A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Sharp Corp レーザ光源装置
JP2008227407A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Yokogawa Electric Corp 外部共振器型波長可変光源及び光源装置
JP2016046290A (ja) * 2014-08-20 2016-04-04 日本板硝子株式会社 外部共振器型半導体レーザ用回折格子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102168373B1 (ko) * 2019-05-24 2020-10-22 세종대학교산학협력단 무선 광 충전 시스템 및 그 충전 방법
WO2020242020A1 (ko) * 2019-05-24 2020-12-03 세종대학교산학협력단 무선 광 충전 시스템 및 그 충전 방법
US11901742B2 (en) 2019-05-24 2024-02-13 Industry Academy Cooperation Foundation Of Sejong University Wireless optical charging system and charging method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP6705289B2 (ja) 2020-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4947367B2 (ja) 外部共振器型の波長可変光源
JP3341795B2 (ja) レーザ走査発振装置
JP4085970B2 (ja) 外部共振器型半導体レーザ
JP2008071798A (ja) レーザ光源装置
JPH04361584A (ja) 位相同期型半導体レーザ
JP6705289B2 (ja) 光源装置
JP2005519476A (ja) 高出力ダイオードレーザーシステム
JP6928288B2 (ja) 光源装置
JP6223650B1 (ja) レーザ発振装置
JP4402030B2 (ja) 外部共振型半導体レーザ
JP4720489B2 (ja) レーザ装置
JP2005340783A (ja) 波長判定装置、波長判定方法、半導体レーザ制御装置、および半導体レーザ制御方法
US20100061214A1 (en) Apparatus and method for the production of a hologram in an optical medium
JPWO2015190570A1 (ja) 外部共振器型発光装置
JP2005159000A (ja) 半導体レーザ
JP2008186923A (ja) 外部共振器型レーザ光源装置
US7515320B2 (en) Holographic device
JP2004511914A (ja) 波長可変単一モードレーザ装置
JP4876446B2 (ja) レーザ装置
JP2007178307A (ja) レーザ光の波長検出器およびレーザ装置
JP2009266959A (ja) レーザ光源装置とそれを用いた情報記録再生装置および電子機器
KR100924876B1 (ko) 회절 광학 소자, 및 광 헤드 장치
JPH10190148A (ja) 面発光光源およびこれを用いた光学式センサー
US6631005B1 (en) Optical displacement sensor having a semiconductor laser light source using an optical element which can control beam angle and a beam shape
KR100941152B1 (ko) 주파수 가변 테라헤르츠파 광원 소자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6705289

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250