JP4720489B2 - レーザ装置 - Google Patents

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    • G01J9/02Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength by interferometric methods
    • G01J9/0246Measuring optical wavelength

Description

この発明は、外部共振器型半導体レーザの構成のレーザ装置、特に、波長変化の検出に関する。
近年、レーザ装置は、小型でかつ低消費電力である等の理由から、情報機器に多く使われるようになってきた。例えば、ホログラフィックデータストレージ(HDS:Holographic Data Storage)については、シングルモードレーザが用いられる。HDSは、1本のレーザ光をビームスプリッタで2本に分けた後に記録メディア上で再び合わせ、その干渉によってデータを記録する。
このような、ホログラム記録再生用の光源としては、シングルモードの光源であるガスレーザやSHGレーザが用いられることが多い。しかしながら、マルチモード発振である、レーザダイオード(LD)のような半導体レーザでも、これを外部共振器と組み合わせることによってシングルモード化することができ、ホログラム記録再生用の光源として使用することが可能である。
ここで、従来の代表的な外部共振型半導体レーザを含むリットロー型のレーザ装置の構成を、図1を参照して説明する。図1は、レーザ装置200の平面図である。このレーザ装置200の構成は、下記の非特許文献1に記載されたレーザ装置の構成と同様のものである。
L. Ricci, et al. :"A compact grating-stabilized diode laser system for atomicphysics", Optics Communications, 117 1995, pp541-549
レーザ装置200では、レーザダイオード201から出射された縦多モードのレーザ光がコリメートレンズ202によって平行に集められ、反射型回折格子(以下、グレーティングと称する)203に入射される。グレーティング203は、入射した光の1次回折光を出力する。グレーティング203の配置角度に応じた特定の波長の1次回折光がレンズ202を介してレーザダイオード201に逆注入される。この結果、レーザダイオード201が、注入された1次回折光に共振してシングルモードの光(矢印Fによって表された0次光)を出射するようになり、その光の波長は、グレーティング203から戻ってきた光の波長と同じになる。
グレーティング203は、支持部204に保持されている。支持部204には、溝206が設けられており、支持部204に設けられたネジ205を回転させることにより、溝206の間隔が部分的に広がり、あるいは狭まり、それによってグレーティング203の水平方向の配置角度が僅かに変化する。グレーティング203によって反射した1次光の反射角は、波長によって異なり、所望の波長に対応する1次光がレーザダイオード201に戻るように、グレーティング203の角度を設定することによって、所望の波長のレーザ光を発生することができる。
同様の機構が、グレーティング203の垂直方向の角度を調整するために設けられている。グレーティング203を保持する支持部204は、支持部207に保持されている。支持部207には、溝(図示しない)が設けられており、支持部207に設けられたネジ208を回転させることにより、溝の間隔が部分的に広がり、あるいは狭まり、それによってグレーティング203の垂直方向の配置角度が僅かに変化する。
ここで、レーザダイオード201として例えば青色レーザダイオードが使用される。また、上述したように構成された外部共振型は、単一モードのシングル性のレーザ光が要求されるホログラフィメモリ用ライタ等の用途にも利用可能である。
次に、図2のグラフを参照して、図1で説明したような外部共振器型のレーザ装置から出力されるレーザ光のレーザパワーと波長の関係を説明する。図2に示すグラフの横軸はレーザパワーを示し、単位はmWである。一方、グラフの縦軸は波長を表しており、単位はnmである。図2から分かるように、レーザ光のレーザパワーの増加に伴って、レーザ光の波長は、概ね、のこぎり波状の変化を示す。
外部共振器型のレーザ装置では、レーザパワーの増加に伴って射出されたレーザ光の波長が徐々に大きくなる外部共振器モードホップの領域と、レーザパワーが増加した場合に、射出されたレーザ光の波長が急激に小さくなる、半導体レーザ内のレーザチップによるモードホップの領域が存在する。レーザ光の波長は、レーザパワーの増加に伴い、ある程度離散的に推移する。
また、例えば、レーザパワーが30mW付近では単一の波長のレーザ光が射出されて完全なシングルモードとなっているが、レーザパワーが32mW付近では、3つのモード(3モード)の光が発生している。さらに、半導体レーザ内のレーザチップによるモードホップの領域にあたる、レーザパワーが35mWの付近においては、波長409.75nm付近で3モードの光が発生し、さらに波長409.715nm付近で3モードの光が発生し、全体として6モードの光が射出されている。
図3は、いくつかのレーザ光のスペクトラムを表している。上述したように、レーザ光の波長が徐々に大きくなる外部共振器モードホップの領域では、図3A、図3B、図3Cのようなスペクトラムとなる。一方、例えば、レーザパワーが35mW付近の半導体レーザ内のレーザチップによるモードホップの領域では、図3Dに示すようなスペクトラムとなる。
これらのレーザ光をHDSに用いる場合、レーザパワーが32mW付近で生じるような(すなわち、図3Aに示すような)3モードの光や、2モードの光(すなわち、図3Bに示すような光)は、完全なシングルモードの光(図3Cに示すスペクトラムの光)と同等の記録再生特性を示すので、シングルモードの光と同様に使用することができる。ここでは、例えば、レーザパワーが30mW付近で発生するような完全なシングルモードと、例えば、レーザパワーが32mW付近で生じるような3モードや2モードを総称して使用可能モードと呼ぶことにする。
一方、例えば、図3Dに示すような、レーザパワーが35mW付近で生じるような6モード状態は、2つの3モードの組が、互いに約40pm程度離れているために、良好なホログラム記録を実現することができない。ここでは、このようなモードを使用不可モードと呼ぶことにする。
使用可能モードのレーザ光が得られる領域は、外部共振器モードホップの領域にほぼ対応し、使用不可モードのレーザ光が得られる領域は、半導体レーザ内のレーザチップによるモードホップの領域にほぼ対応する。図2のグラフから分かるように、一般的には、使用可能モードのレーザ光が得られる領域の方が、使用不可モードのレーザ光が得られる領域よりはるかに広いので、使用不可モードのレーザ光を効果的に排除できれば、HDSに外部共振器型半導体レーザを用いることは十分可能である。
また、図2に示すような、レーザパワーとレーザ光の波長の特性は、外部共振器型半導体レーザ内の温度によって変動する。例えば半導体レーザの温度が一定でないと、使用不可モードとなるレーザパワーの位置が変化する。したがって、従来より、この外部共振器型半導体レーザ内の温度を、ほぼ一定に保ち、使用不可モードのレーザ光が得られる領域が変動しないようにしたうえで、その領域に属するレーザパワーの使用を回避するという手法がとられている。
しかしながら、上述した従来の手法により、使用不可モードのレーザ光が射出されないよう外部共振器型半導体レーザを制御するためには、外部共振器型半導体レーザ内の温度を、ほぼ一定に保ったうえで、レーザパワーを制御する必要があり、レーザ装置の構造や制御が複雑なものとなる。
また、波長の検出結果を利用して、外部共振器型半導体レーザのレーザパワーを制御する方法も考えられるが、従来の波長検出装置は非常に大きく、高価なものであり、HDS等の用途には適合しない。
かかる問題点を解決するために、本願出願人は、先に、簡単な構造を用いて外部共振器型半導体レーザから射出されるレーザ光の上述したような0.04nmの波長変化を検出することが可能な装置および方法を提案している。具体的には、オプティカルウェッジを用いて外部共振器型半導体レーザから射出されるレーザ光の波長を検出することを提案している。
先に提案している波長検出装置では、オプティカルウェッジの表面および裏面でそれぞれ反射された光の光路上に2分割ディテクタを配置する。オプティカルウェッジの反射光は、sin波状に明るさが変化する干渉縞を生じ、干渉縞の位相がレーザ光の波長によって
移動する。この干渉縞の位置を2分割ディテクタによって受光することにより波長変化を検出できる。
図4に示すように、所望の波長における干渉縞の光量が極大(または極小)となる位置と2分割ディテクタPDの二つのディテクタPaおよびPbを分割する位置(以下、単に2分割ディテクタの中心と称する)とを一致させると、波長変化を検出することが容易となる。2分割ディテクタPDの各ディテクタPaおよびPbのそれぞれの検出信号AおよびBの差信号(A−B)を生成すると、図4の位置関係で、差信号が0となり、干渉縞が図面に向かって見て右側に移動すると、差信号が+となり、干渉縞が左側に移動すると、差信号が−となる。
意図的にレーザパワーを例えば0から50mWスイープしてモードホップを起こさせた場合の波長変化の測定結果の実測値を図5に示す。図5に示す測定結果は、図2と対応しており、波長変化を検出できていることが判る。
これに対して2分割ディテクタPDの中心が干渉縞の(極大値+極小値)/2付近に位置する関係では、図6に測定結果を示すように、波長変化を正しく検出することが難しい。例えば波長が長くなった場合に、差信号が大きくなることもあれば、小さくなることもあって、扱いずらい上に、その境界付近では、波長が変化しても差信号のレベル変化が小さいからである。
レーザが発生する波長が固定の場合では、その波長で生じる干渉縞の極大値または極小値と2分割ディテクタの中心との位置合わせを行えば良い。しかしながら、チューナブルレーザの場合では、数nm例えば6nmにわたって波長を変化させるので、ある波長に対して2分割ディテクタの位置を最適に設定しても、他の波長に対しては、最適と言えない問題が生じる。
したがって、この発明の目的は、干渉縞が波長によって移動することを2分割ディテクタによって検出する場合に、チューナブルレーザのように、波長が変化する場合でも波長検出を良好になしうるレーザ装置を提供することにある。
この発明は、上述した問題点を解決するために、レーザ発生源からのレーザ光の少なくとも一部を受光し、干渉縞を生じさせる光学素子と、
干渉縞が並ぶ方向に2つのディテクタが配列され、各ディテクタが干渉縞の光量を検出する第1の2分割ディテクタと、
干渉縞が並ぶ方向に2つのディテクタが配列され、各ディテクタが干渉縞の光量を検出すると共に、干渉縞の光の光路と直交する面上で、第1の2分割ディテクタと干渉縞のほぼ1/4周期の奇数倍の間隔でもって配置された第2の2分割ディテクタと、
第1の2分割ディテクタが有する2つのディテクタの検出信号の第1の差信号を演算する演算手段と、
第2の2分割ディテクタが有する2つのディテクタの検出信号の第2の差信号を演算する演算手段と、
第1および第2の差信号の一方の差信号を選択する選択手段と、
選択された第1および第2の差信号の一方の差信号の値に基づいて、レーザ光の波長の判定を行う判定手段とを備えたレーザ装置である。
この発明は、レーザ発生源からのレーザ光の少なくとも一部を受光し、干渉縞を生じさせる光学素子と、
干渉縞が並ぶ方向に順に第1の間隔で配列された第1および第2のディテクタと、
干渉縞が並ぶ方向に順に第2の間隔で配列された第2および第3のディテクタと、
第1のディテクタの検出信号と第2のディテクタの検出信号の第1の差信号を演算する演算手段と、
第2のディテクタの検出信号と第3のディテクタの検出信号の第2の差信号を演算する演算手段と、
第1および第2の差信号の一方の差信号を選択する選択手段と、
選択された第1および第2の差信号の一方の差信号の値に基づいて、レーザ光の波長の判定を行う判定手段とを備え、
干渉縞の1周期2πに対して、干渉縞の光の光路と直交する面上における、第1の間隔および第2の間隔がほぼ(2π/3,π/3)、またはほぼ(2π/3,2π/3)とされたレーザ装置である。
この発明では、2個の2分割ディテクタ、または3個のディテクタを設け、得られる複数の検出信号の中で正しく波長検出を行っていると判定される検出信号に基づいて波長を検出する。したがって、チューナブルレーザのように、波長が変化する場合でも、確実に波長変化を検出することができる。
この発明の一実施形態は、オプティカルウェッジを用いて外部共振器型半導体レーザから射出されるレーザ光の波長を検出するものである。
ここで、最初に、干渉縞を生じさせる光学素子の一例であるオプティカルウェッジについて説明する。オプティカルウェッジとは、両面のなす角が数十分程度の断面くさび形のガラス板である。これに単一波長のレーザ光を約45度傾けて入射すると、ガラス板の表面と裏面で反射した光が干渉縞を形成する。すなわち、二つの反射光の位相が一致すれば、明となり、二つの反射光の位相が反対であれば、暗となる。位相差は、オプティカルウェッジの厚みによって変化するので、厚みの変化する方向に明暗の縞模様の像(干渉縞と称する)が得られる。また、波長が変化すると、明暗の位置が変化する。
図7は、オプティカルウェッジ1にレーザ光3が入射された様子を示す。レーザ光3は、オプティカルウェッジ1で反射し、曇りガラス2に入射する。オプティカルウェッジ1は、図7に示す座標のz軸方向に進むにつれて、厚さdが小さくなるように形成されている。z軸方向は、図7の記載面または表示面の手前から裏側に向かう方向である。また、x軸方向は、オプティカルウェッジ1の表面1aおよび裏面1bに平行でかつy軸と垂直な方向であり、y軸方向は、x軸とz軸に直交する方向である。
レーザ光3は、オプティカルウェッジ1の表面1aで反射して曇りガラス2に入射するとともに、オプティカルウェッジ1の裏面1bで反射して曇りガラス2に入射するため、光路差が生じ、その結果、図8のような干渉縞10が発生する。なお、オプティカルウェッジ1の厚さdが小さくなる方向は、x軸方向でも良い。この場合、図8に示す干渉縞10が横向きとなる。
この発明では、図8に示された干渉縞10を人間が肉眼で見る必要はないので、曇りガラス2はこの発明に必須の構成要素ではない。この発明では、干渉縞10の検出に、2組以上の2分割ディテクタ、あるいは1組以上の3分割ディテクタを用いる。
ここで、オプティカルウェッジについてさらに詳細に説明する。図9に示すように、1本のレーザ中の光線A、Bがオプティカルウェッジ1に入射する場合を考える。ここで、オプティカルウェッジ1は、図7に示すものと同様であり、図に示すz軸方向に進むにつれて、オプティカルウェッジ1の厚さdが小さくなるように形成されている。
光線Aは、オプティカルウェッジ1の表面1aで反射して光線Cとなり、光線Bは、オプティカルウェッジ1の裏面1bで反射して、やはり光線Cとなるとする。このとき、光線Aと光線Bの光路差を求め、それを使って光線Cでの位相差を計算する。まず、Snellの法則より、以下の式1の関係が成り立つ。
sinθ/sinθ’=n ・・・(1)
一方、Lgの長さは、以下の式2で表される。
Lg=2d*tanθ’*sinθ ・・・(2)
また、光線Bが、オプティカルウェッジ1内を通過する距離Lpは、以下の式3で表される。
Lp=2(Lp/2)=2(d/cosθ’)=2d/cosθ’ ・・・(3)
ここで、Lp’を、Lpの光学距離とすると、Lp’は以下の式4で表される。
Lp’=2nd/cosθ’ ・・・(4)
Lp’とLgの光路差△Lは、以下の式5となる。
△L=Lp’−Lg=2nd/cosθ’−2d*tanθ’*sinθ=2d(n/cosθ’−sinθ*tanθ’) ・・・(5)
△Lによる位相差△δは、以下の式6で表される。
△δ=2π×△L/λ+π ・・・(6)
ただし、πは反射時の位相変化のために付加されている。
ここで、光強度Iは、以下の式7となる。
I=2{1+cos△δ)} ・・・(7)
図10に示すように、オプティカルウェッジ1は、x軸に沿って見ると、先端部15が角度(ウェッジ角と適宜称する)αで構成されるくさび型をしている。しかしながら、オプティカルウェッジ1は、先端部15までを有している必要はなく、通常は、先細の先端部分を含まない、およそ台形の形状で構成される。また、図10に示すように、オプティカルウェッジ1の厚さdは、z軸座標における変位zの関数となり、以下の式8のように表される。ここで、zは、z軸上における、先端部15からの距離である。
d=z*tanα ・・・(8)
次に、オプティカルウェッジ1で反射される光がどのような干渉縞を発生するのかを、2つの波長の光の強度に着目して実験する。ここでは、外部共振器型半導体レーザにおけるのこぎり波状の波長変化で見られる典型的な下限波長(λ1)および上限波長(λ2)の光を用いるものとする。すなわち、λ1を410.00nm、λ2を410.04nmとする。また、屈折率n=1.5、入射角θ=45度、オプティカルウェッジ1のウェッジ角α=0.02度とする。
図11は、波長λ1の光と波長λ2の光が入射されるオプティカルウェッジ1の位置に応じて、オプティカルウェッジ1の反射光の強度がどのように変化するかを示すグラフであり、縦軸は相対的な光強度を表し、横軸はオプティカルウェッジ1の先端部15からの距離、すなわち、図10に示すオプティカルウェッジ1の先端部15からz軸方向への距離を表している。図11は、波長λ1の光と波長λ2の光を、オプティカルウェッジ1の先端部15から3mm程度までの間に照射した場合の、反射光の強度の変化を表している。
上述したように、反射光による像を生じさせると、強度が大きい位置が明るい帯となり、強度が小さい位置が暗い帯となり、明るい帯と暗い帯が交互に位置する干渉縞が現れる。この場合、2つの波長λ1とλ2が非常に近接しており、さらに、それらの光がオプティカルウェッジ1の先端部15に近い部分に照射されているため、光路差もきわめて小さい。したがって、波長λ1の光の反射光の強度を表す曲線21と波長λ2の光の反射光の強度を表す曲線22は、ほぼ同一の曲線となり、干渉縞は重なって見える。
図12は、図11と同様に、オプティカルウェッジ1に入射した光の反射光の強度がどのように変化するかを示すものである。図12は、光の入射する位置が、オプティカルウェッジ1の先端部15から1000mm(1m)付近である場合について示したものである。オプティカルウェッジ1の先端部15からの距離が約1mといっても、1mの長さのオプティカルウェッジが必要なわけではない。上述したように、先端部15から1m付近の部分を台形に切り出して形成されるので、オプティカルウェッジ自体の大きさは小さくすることが可能である。
この場合、オプティカルウェッジ1の先端部15から約1mの位置では、オプティカルウェッジ1の厚さdがかなり大きく、これによって、λ1とλ2の波長差0.04nmが蓄積され、曲線21と曲線22のわずかな位相差が生じてくる。位相差が小さいため、それぞれの場合に観察される縞模様はほとんど変わらない。
これは、波長λ1の光と、波長λ2の光を個別に所定の位置に照射して実験した結果である。図2に示すような、のこぎり波状の波長変化を繰り返す光が、このオプティカルウェッジ1に照射されたと仮定する。ここで、波長変化における波長の下限はλ1であるとし、上限はλ2であるとする。そうすると、最初は、波長λ1の光の反射光による曲線21が現れる。その後、半導体レーザのレーザパワーを増加していくと、波長はλ1からλ2に徐々に変化して曲線22に近づく。その後、さらにレーザパワーを増加していくと、曲線21と曲線22の両方が存在する状態となり、その後、波長λ1の光の反射光による曲線21のみとなる。これ以降、レーザパワーの増大に伴って、このような干渉縞の変化が周期的に観察されることになる。
図13は、図11と同様に、オプティカルウェッジ1に入射した光の反射光の光強度がどのように変化するかを示すものである。図13では、光の入射する位置が、オプティカルウェッジ1の先端部15から約6000mm(6m)の場合について示したものである。この場合は、波長λ1の光の反射光の強度を表す曲線21と、波長λ2の光の反射光の強度を表す曲線22がほぼ逆相となっており、両方の光が同時にオプティカルウェッジ1に入射した場合は、干渉縞が観察しづらい状態になる。
また、図12に示す状態で、ウェッジ角αを0.02度から0.04度に変えると、曲線21と曲線22の周期がどちらも小さくなり、同じ距離における縞の数が、図12に示すものより多くなる。このように、オプティカルウェッジの光が照射される位置や、ウェッジ角α等を調整することによって、干渉縞の態様を自在に調整することが可能となる。
ディテクタ31とディテクタ32による検出の結果、各波長ごとに、図14に示すようなプッシュプル値が得られる。ただし、これは、各波長の光が、単独でオプティカルウェッジ1の位置zに照射された場合の信号である。
また、こうして求められたプッシュプル値は、光量の増減によっても変化してしまうので、和信号を用いてノーマライズすることが望ましい。このようにノーマライズされたプッシュプル値と波長の関係が図15に表されている。
この発明の一実施形態は、チューナブルレーザ装置である。図16に示すように、チューナブルレーザ装置では、グレーティングの角度を変えることによって、中心波長例えば403.5nmに対して波長を例えば±2nm程度変える構成とされる。演算出力(A−B)/(A+B)は、後述するように、レーザの波長によって変化するスポットの位置を2分割ディテクタで検出した検出信号AおよびBを演算したものである。
一例として、中心波長で演算出力が0となるように設定される。波長多重方法でホログラムメディアに対して記録を行う場合に、波長変化のステップとしては、100pm程度が要求される。この波長変化のステップは、グレーティングの回転角度の変化のステップに関して0.015°となる。
しかしながら、グレーティングの角度を変化させた場合、出射される0次光L0の方向も変化し、レーザ装置を光源として使用する上で問題を生じる。グレーティングの角度を変えても、出射光が同じ光路をとるように、グレーティングとミラーを組み合わせる構成が下記の文献に記載されている。
T.M.Hard :"Laser Wavelength Selection and Output Coupling by a Grating", APPLIED OPTICS, Vol. 9, No. 8, August 1970, pp1825-1830
図17は、かかるレーザ装置を示す。グレーティング43とミラー例えば半透過ミラー44とが例えば90°の開き角でもって対向されている。レーザダイオード41からのレーザ光がコリメートレンズ42を介してグレーティング43で反射され、さらに、半透過ミラー44で反射されて外部に出射される。グレーティング43と半透過ミラー44は、回転軸Rを中心に、開き角を維持したまま回転する。回転軸Rは、グレーティング43の他端に設けられ、レーザダイオード41からのレーザ光の光軸に垂直で、かつ、グレーティング43の格子溝の延長方向と平行に延びる。なお、本明細書において、半透過ミラーの「半」の用語は、透過率50%を意味するものではなく、透過率が10%以下例えば5%のような少量の透過光を生じさせるミラーを意味する。
グレーティング43と半透過ミラー44とが実線で示す位置にある場合と、矢印で示すように、これらが回転されて破線で示す位置にある場合とで、0次光L0の出射位置が変化する。このように、0次光の出射位置が変化することは、レーザ光源として使用する上で好ましいことではない。
次に、グレーティング43と半透過ミラー44を回転させた時に、出射されるレーザ光の方向が変化しないことについて図18を参照して説明する。ここで、グレーティング43の一端と半透過ミラー44の一端は、グレーティング43と半透過ミラー44の反射面を延長した線の交点の位置で、グレーティングの格子溝の延長方向に水平な回転軸51で連結される。回転軸51は、円52の中心でもある。また、グレーティング43の反射面と半透過ミラー44の反射面がなす角はVである。
ここで、点cから点dまで所定の入射光53が与えられると、その入射光53が点dでグレーティング43に入射し、0次光54は入射角と同じ角度で反射し、点eに進む。そこで、半透過ミラー44が0次光54を受光し、点fに向けて反射光55を出射する。入射光53を延長した線と反射光55を延長した線は点jで交差し、これらの延長線と0次光53の線は、それぞれ円52の接線となっている。
さらにここで、グレーティング43と半透過ミラー44を、回転軸51を中心に角度Vを維持したまま回転させると、これらはそれぞれ、点線で示す位置に移動する。このとき、所定の入射光53は、点cから点gまで延び、点gにおいてグレーティング43に入射し、0次光56が出射される。0次光56は、点gから点hまで延び、そこで半透過ミラー44に反射し、反射光55が点hから点fまで延びる。
グレーティング43と半透過ミラー44を回転させた後も、入射光53を延長した線、反射光55を延長した線および0次光56の線は、それぞれ円52の接線となっている。このことから、グレーティング43と半透過ミラー44を、それぞれの反射面の延長線の交点を支点として回転させれば、所定の入射光53と反射光55のなす角はWという一定の値に維持されるということが分かる。
この原理を応用すれば、波長を変えるためにグレーティング43の傾きを変更しても、出力レーザ光を一定の位置に出射させることができ、チューナブルレーザを構成することができる。
図19は、この発明の一実施形態の構成を示す。レーザ40は、レーザダイオード41、コリメートレンズ42、グレーティング43、半透過ミラー44および2分割ディテクタ45を備えている。グレーティング43および半透過ミラー44は、所定の角度を維持したまま軸46を支点として回転する。レーザダイオード41は、マルチモードのレーザ光を発光する。コリメートレンズ42は、レーザ光を平行光とする。
図示しないが、グレーティング43および半透過ミラー44の裏面を支持する支持部材が設けられ、この支持部材が例えばピエゾ圧電効果による圧電素子の伸びまたは縮みにより生じた直線運動によって支持部材を回転させるリニアモータによって回転される。前述したように、グレーティング43および半透過ミラー44の回転によって反射後のレーザ光の方向も位置も変動しない。反射後のレーザ光が例えばホログラフィックデータストレージの光源として使用される。
グレーティング43は、波長毎に異なる方向へ1次光を発生し、その内の特定の波長例えば410nmに対応した1次光がレーザダイオード41に戻るように、グレーティング43の角度が設定されている。その結果、レーザダイオード41内でその波長成分だけが大きくなり、シングルモードとなる。レーザダイオード41により発光されるレーザ光の大半は、1次光ではなく、0次光である。したがって、リットロー型と呼ばれる外部共振器型半導体レーザでは、グレーティング43の角度を変えることで発振波長を可変することができる。
半透過ミラー44の透過光が2分割ディテクタ45に入射される。2分割ディテクタ45は、土台(ベース)に対して固定されている。2分割ディテクタ45は、波長を例えば±2nmにわたって変化させる場合の波長をモニタするものである。このようなチューナブルレーザとしての波長変化をモニタするユニットを波長モニタまたは波長モニタ用2分割ディテクタと称する。
半透過ミラー44で反射した0次光がオプティカルウェッジ47に入射され、オプティカルウェッジ47の反射光が二組の2分割ディテクタPD1およびPD2によって受光される。オプティカルウェッジ47を透過した光が出力光として出射され、例えばホログラフィックデータストレージの光源として使用される。オプティカルウェッジ47および2分割ディテクタPD1,PD2は、例えば0.04nmの波長変化をモニタするものである。このようなモードホップによる波長変化をモニタするユニットを波長変化モニタまたは波長変化モニタ用2分割ディテクタと称する。
グレーティング43の角度によってグレーティング43で反射されて半透過ミラー44に対して入射されるレーザ光の方向も変化する。その結果、グレーティング43の角度を変えると、2分割ディテクタ45に対する光の入射位置が矢印Aで示すように変化する。この変化を検出することによって、レーザ光の波長の変化を検出することができる。
図20は、2組の2分割ディテクタPD1およびPD2の配置を示す。オプティカルウェッジ47の反射光は、例えば図面と直交する方向で2分割ディテクタPD1およびPD2の受光面に照射される。2分割ディテクタPD1は、幅Wをそれぞれ有し、中心(1点鎖線で示す)に対してギャップGを空けて配列されたディテクタPa1およびPb1からなる。2分割ディテクタPD2も同様の配列とされたディテクタPa2およびPb2からなる。2組の2分割ディテクタの中心の物理的な間隔は、オプティカルウェッジ47の反射光の光路と直交する面上での中心間の長さLが干渉縞のほぼ1/4周期の奇数倍となるように設定される。干渉縞の周期は、波長を数nm変化させることによって10%程度変化するが、干渉縞の移動、すなわち、位相変化によって波長変化を検出することができる。
オプティカルウェッジ47の角度および厚みを調整することによって干渉縞の周期を調整することができる。一例として、干渉縞の周期が300μmに調整される。この場合、π/4が75μmとなる。例えばL=75×7=525μmに設定される。また、W=130μm、G=30μmにそれぞれ設定される。
干渉縞のほぼ1/4周期の奇数倍に間隔Lを設定するのは、一方の2分割ディテクタが波長検出にとって不都合な位置にある場合には、他方の2分割ディテクタを使用するためである。図21に示すように、2分割ディテクタPD1の中心が干渉縞の極大値にほぼ一致する場合、並びに図22に示すように、2分割ディテクタPD1の中心が干渉縞の極小値にほぼ一致する場合が2分割ディテクタPD1が波長検出のために選択的に使用される。一方、図23に示すように、2分割ディテクタPD2の中心が干渉縞の極小値にほぼ一致する場合、並びに図24に示すように、2分割ディテクタPD2の中心が干渉縞の極大値にほぼ一致する場合が2分割ディテクタPD2が波長検出のために選択される。なお、3組以上の2分割ディテクタを使用するようにしても良い。
図25を参照して波長検出のためのアナログ回路による処理について説明する。2分割ディテクタPD1の二つのディテクタPa1およびPb1のそれぞれの出力信号が差信号演算回路71および和信号演算回路72に供給され、差信号Sd1および和信号Sa1がそれぞれ求められる。2分割ディテクタPD2の二つのディテクタPa2およびPb2のそれぞれの出力信号から差信号演算回路73および和信号演算回路74によって、差信号Sd2および和信号Sa2がそれぞれ求められる。
割り算回路75によってSd1/Sa1の割り算がなされ、差信号Sd1が正規化される。割り算回路76によってSd2/Sa2の割り算がなされ、差信号Sd2が正規化される。正規化された差信号が選択部77およびディテクタ選択判定部78に供給される。選択部77は、判定部78の出力に応じて一方の正規化差信号を選択して出力する。図示しないが、選択部77の出力信号がレーザパワー制御部に供給され、モードホップに起因する使用不可領域を避けるように、レーザパワーが制御される。
ディテクタ選択判定部78は、2組の2分割ディテクタの一方を選択するための判断を行う。2組の2分割ディテクタの何れが波長変化検出にとって好都合な位置に近いかは、各2分割ディテクタの出力信号の値を比較することで分かる。一実施形態では、正規化された差信号が例えば±12Vの範囲で出力される。この値の絶対値が小さい方の2分割ディテクタが好都合の位置に近い。分子が差信号なので、図21〜図24を参照して説明したように、絶対値が小さい方が2分割ディテクタの中心が極大値または極小値に近いからである。また、波長変化検出信号として、正規化された差信号を使用するのは、パワー変化による差信号の変化を打ち消すためである。
ディテクタ選択判定部78は、|Sd1/Sa1|<|Sd2/Sa2|ならば、Sd1/Sa1を波長変化検出信号として選択するためのハイレベルの選択制御信号を発生し、|Sd1/Sa1|>|Sd2/Sa2|ならば、Sd2/Sa2を波長変化検出信号として選択するためのローレベルの選択制御信号を発生する。|Sd1/Sa1|=|Sd2/Sa2|の場合は、何れか一方を波長変化検出信号として選択する。なお、正規化差信号の代わりに、差信号の絶対値|Sd1|、|Sd2|を使用してディテクタ選択制御信号を形成するようにしても良い。
波長選択判定処理は、アナログ回路のようなハードウェアに限らず、マイクロコンピュータによるソフトウェアによって行うことも可能である。図26は、ソフトウェア処理の一例を示すフローチャートである。ステップS1において、出力するレーザ光の波長が設定される。マイクロコンピュータは、2分割ディテクタ45を使用する波長モニタの検出波長が設定値に一致するか否かをステップS3において判定する。一致しない場合には、ステップS2に戻り、グレーティング43の角度が変化される。
ステップS3において、波長モニタの検出波長が設定値に一致したと判定されると、ステップS4に処理が移る。ステップS4において、上述したように、差信号の絶対値を使用した判定がなされる。ハイレベルの判定結果が得られた場合には、ステップS5において、2分割ディテクタPD1が選択される。ローレベルの判定結果が得られた場合には、ステップS6において、2分割ディテクタPD2が選択される。
ステップS7では、選択した2分割ディテクタの正規化差信号から波長変化が検出され、モードホップ中か否かが判断される。モードホップしていれば、レーザダイオード41の駆動電流値が微調整される(ステップS8)。一例として、0.数mA〜数mAの範囲で電流値が変更される。モードホップしていなければ、レーザダイオード41の駆動電流値が変更されない(ステップS9)。
レーザパワーを変えるために、レーザダイオード41に対する電流値を変更した場合の処理について図27のフローチャートを参照して説明する。ステップS11において、電流値が変更されると、ステップS12において、上述したように、差信号の絶対値を使用したディテクタ選択判定処理がなされる。ハイレベルの判定結果が得られた場合には、ステップS13において、2分割ディテクタPD1が選択される。ローレベルの判定結果が得られた場合には、ステップS14において、2分割ディテクタPD2が選択される。
ステップS15では、選択した2分割ディテクタの正規化差信号から波長変化が検出され、モードホップ中か否かが判断される。モードホップしていれば、レーザダイオード41の駆動電流値が微調整される(ステップS16)。モードホップしていなければ、レーザダイオード41の駆動電流値が変更されない(ステップS17)。
上述したこの発明の一実施形態において、オプティカルウェッジ47によって生成された干渉縞の周期と2組の2分割ディテクタPD1、PD2の中心間の距離が適切なものに合わない場合には、オプティカルウェッジ47と2分割ディテクタPD1、PD2との間に光学素子を配置して干渉縞の周期を変えるようにしても良い。
図28は、オプティカルウェッジ47と2分割ディテクタPD1、PD2の間に凸レンズ48を挿入する構成である。凸レンズ48によって干渉縞の周期をより小さくできる。凹レンズを使用した場合には、干渉縞の周期をより大きくすることができる。
図29に示すように、オプティカルウェッジ47と2分割ディテクタPD1、PD2の間にプリズム49を挿入して干渉縞の周期を変えるようにしても良い。図示しないが、円筒レンズ等の他の光学素子を使用して干渉縞の周期を調整しても良い。
図30は、2分割ディテクタPD1、PD2の受光面をオプティカルウェッジ47の反射光に対して垂直から傾けるものである。この例は、図31Aおよび図31Bに示すように、2分割ディテクタPD1、PD2の物理的間隔がLaで等しいが、この間隔の反射光と直交する面上での長さをLaからLbに変えることに相当する。この発明では、反射光の光路と直交する面上での中心間の長さLbが干渉縞のほぼ1/4周期の奇数倍となるように設定される。若し、干渉縞の間隔を図31Aと同一とし、すなわち、直交する面上での長さをLaと等しくしたい場合には、2分割ディテクタPD1、PD2の物理的間隔をLaより大きくする必要がある。図31の例では、(La>Lb)となり、図31Cに示すように、反射光の光路と直交する面上にLc=Lbの間隔で2分割ディテクタPD1、PD2を設けることと等価と考えて、干渉縞の間隔をより狭いものに変えるとする見方も可能である。なお、2分割ディテクタが1組の場合においても、干渉縞の周期と二つのディテクタの間隔および幅を適切なものに調整するために、図30に示す構成は有効である。
図32に示すように、オプティカルウェッジ47の反射光をビームスプリッタ50によって二つに分け、それぞれの光が受光される2分割ディテクタPD1およびPD2を配置するようにしても良い。干渉縞に対する2分割ディテクタPD1およびPD2の間隔が上述したように設定される。
この発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態は、2組の2分割ディテクタを使用するのに代えて干渉縞が並ぶ方向に順に配置された3個のディテクタPx、Py、Pzを使用するものである。ディテクタPxおよびPzに挟まれたディテクタPyがディテクタPxおよびPzのそれぞれと共に2分割ディテクタを構成する。
図33は、干渉縞の周期を2πとしてディテクタの配置の一例を示す。ディテクタPyに対してディテクタPxが(−2π/3)ずらした位置に配置され、ディテクタPzが(π/3)ずらした位置に配置される。したがって、ディテクタPxとディテクタPzの間隔がπとなる。干渉縞が移動した場合を図33Bに示す。
図33Aにおいて、ディテクタPxおよびPyの中心が干渉縞の極大値の位置とほぼ一致し、ディテクタPyおよびPzの中心が極大値から2π/3ずれた位置となる。したがって、ディテクタPxおよびPyにより2分割ディテクタPD1が構成され、ディテクタPyおよびPzにより2分割ディテクタPD2が構成されると考えると、前述した図21と同様の配置関係が実現できる。したがって、図33Aの状態では、ディテクタPxおよびPyにより波長変化が検出され、図33Bの状態では、ディテクタPyおよびPzにより波長変化が検出される。
ディテクタPxの位置が−2π/3−2mπ(mは整数)、ディテクタPzの位置がπ/3+2nπ(nは整数)の場合も同様である。各ディテクタの幅が広いために、π/3の間隔で配置できないときに、さらに2nπずらすことが有効である。
図34は、3分割ディテクタを使用する場合の2個のディテクタの間隔の他の設定例を示す。ディテクタPyに対してディテクタPxが(−2π/3)ずらした位置に配置され、ディテクタPzが(2π/3)ずらした位置に配置される。したがって、ディテクタPxとディテクタPzの間隔が4π/3となる。干渉縞が2π/3移動した場合を図34Bに示す。
図34Aに示すように、ディテクタPxおよびPyの中心が干渉縞の極大値の位置とほぼ一致する場合には、ディテクタPxおよびPyが波長変化検出のために選択される。位相が2π/3変化した図34Bの状態では、ディテクタPyおよびPzにより波長変化が検出される。
図35は、3分割ディテクタを使用する場合の2個のディテクタの間隔の好ましくない例を示す。ディテクタPyに対してディテクタPxが(−π)ずらした位置に配置され、ディテクタPzが(π)ずらした位置に配置される。干渉縞がπ/4移動した場合を図35Bに示す。
図35Aの状態では、ディテクタPxおよびPy、またはディテクタPyまたはPzの何れの組によっても波長変化を検出することができる。しかしながら、干渉縞が移動した図35Bの状態では、ディテクタPxおよびPy、またはディテクタPyまたはPzの何れの組によっても波長変化を検出することができない。このように、ディテクタPxおよびPyの組と、ディテクタPyおよびPzの組との一方では、モードホップを検出しにくい場合に、他方によってモードホップを検出できる関係を実現できるように、各ディテクタの間隔が選定される。
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨
を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えばこの発明は、リットマン型のような、他の外部共振器型半導体レーザを用いることもできる。さらに、半導体レーザに限らず、モードが安定でないガスレーザをレーザ発生源として使用する場合に対してもこの発明を適用できる。
図36は、リットマン型レーザの構成例を示す。レーザダイオード81からのレーザ光がコリメートレンズ82を介してグレーティング83に入射される。グレーティング83で反射された0次光が出力光として取り出される。グレーティング83で回折された1次光がチューニングミラー84に入射され、チューニングミラー84の反射光がグレーティング83を介してレーザダイオード81に戻される。このようにレーザダイオード81に戻るレーザ光は、特定の波長に対応したものであり、特定の波長のレーザ光を発生することができる。
チューニングミラー84が点85を回転中心として回転される。チューニングミラー84の角度によって出力レーザ光の波長が設定される。図示しないが、オプティカルウェッジを出力光の光路中に配置し、オプティカルウェッジで生じた干渉縞が2組以上の2分割ディテクタ、または1組以上の3分割ディテクタによって検出される。
また、この発明は、オプティカルウェッジと同等の効果が得られる他の光学部品を使用しても良い。例えば、オプティカルウェッジの替わりに、両面がフラットなガラスを用いた場合、レーザ光がわずかでも拡散光あるいは収束光であれば、オプティカルウェッジと同様に、波長の変化に伴って縞模様が変化する。入射レーザ光とフラットなガラスの角度によって、縞模様の各縞は、ほぼ直線の形状となったり、湾曲した形状となる。
拡散光あるいは収束光のレーザ光が入射された場合、波面が平面でないため、フラットなガラスが所定の角度で入射光を受光すると、同心円の縞模様が現れる。このときに、波長が変化すると同心円の縞模様は外に広がったり、内側に集まったりする。そこで、フラットなガラスの角度を変えると、同心円の中心から離れた縞模様が現れ、この場合に、各縞が湾曲した縞模様となる。一方、フラットなガラスの角度をさらに調整すると、同心円の中心から、さらに離れた縞模様が現れ、この場合に、各縞がほぼ直線の縞模様となる。
リットロー型の外部共振器型半導体レーザの構成を示す略線図である。 外部共振器型半導体レーザから射出されるレーザ光の波長をレーザパワーの変化に応じて示すグラフである。 外部共振器型半導体レーザから射出されるレーザ光のモードのパターンを示した略線図である。 オプティカルウェッジによる干渉縞と2分割ディテクタの位置関係の一例を示す略線図である。 2分割ディテクタにより検出された波長変化の測定結果を示すグラフである。 2分割ディテクタにより検出された波長変化の測定結果を示すグラフである。 オプティカルウェッジの作用を説明するための略線図である。 オプティカルウェッジで反射することによって発生する干渉縞を示す略線図である。 オプティカルウェッジの光路差を計算するための略線図である。 オプティカルウェッジをx軸方向に沿って見た略線図である。 波長λ1と波長λ2の光がオプティカルウェッジに反射した場合の反射光の強度を示すグラフである。 波長λ1と波長λ2の光がオプティカルウェッジに反射した場合の反射光の強度を示す別のグラフである。 波長λ1と波長λ2の光がオプティカルウェッジに反射した場合の反射光の強度を示すグラフである。 2つのディテクタからの検出値をもとに計算されたプッシュプル値の遷移を示すグラフである。 図14に示すプッシュプル値をノーマライズした値を示すグラフである。 チューナブルレーザの波長変化の一例を示すグラフである。 合わせ鏡の構成のリットロー型レーザの構成を示す略線図ある。 合わせ鏡の構成のリットロー型レーザの構成に関してレーザ出射光の方向が変化しないことを説明するための略線図である。 この発明の一実施形態のレーザの構成を示す略線図である。 この発明の一実施形態における2組の2分割ディテクタの配置例を示す略線図である。 2組の2分割ディテクタの一方によって波長変化を検出できる場合の一例を示す略線図である。 2組の2分割ディテクタの一方によって波長変化を検出できる場合の他の例を示す略線図である。 2組の2分割ディテクタの他方によって波長変化を検出できる場合の一例を示す略線図である。 2組の2分割ディテクタの他方によって波長変化を検出できる場合の他の例を示す略線図である。 2組の2分割ディテクタの出力信号をハードウェアで処理するための構成の一例を示すブロック図である。 2組の2分割ディテクタの出力信号をソフトウェアで処理するための構成の一例を示すブロック図である。 2組の2分割ディテクタの出力信号をソフトウェアで処理するための構成の一例を示すブロック図である。 この発明の一実施形態において一部を変形した第1の例を示す略線図である。 この発明の一実施形態において一部を変形した第2の例を示す略線図である。 この発明の一実施形態において一部を変形した第3の例を示す略線図である。 第3の例の説明に用いる略線図である。 この発明の一実施形態において一部を変形した第4の例を示す略線図である。 この発明の他の実施形態を説明するための略線図である。 この発明の他の実施形態を説明するための略線図である。 この発明の他の実施形態を説明するための比較例を示す略線図である。 この発明を適用できるリットマン型レーザの一例を示す略線図である。
符号の説明
1,47・・・オプティカルウェッジ、41・・・レーザダイオード、43・・・グレーティング、44・・・半透過ミラー、45・・・2分割ディテクタ、PD1,PD2・・・2分割ディテクタ、Pa1,Pa2,Pb1,Pb2,Px,Py,Pz・・・ディテクタ、77・・・選択部、78・・・ディテクタ選択判定部

Claims (12)

  1. レーザ発生源からのレーザ光の少なくとも一部を受光し、干渉縞を生じさせる光学素子と、
    上記干渉縞が並ぶ方向に2つのディテクタが配列され、各ディテクタが上記干渉縞の光量を検出する第1の2分割ディテクタと、
    上記干渉縞が並ぶ方向に2つのディテクタが配列され、各ディテクタが上記干渉縞の光量を検出すると共に、上記干渉縞の光の光路と直交する面上で、上記第1の2分割ディテクタと上記干渉縞のほぼ1/4周期の奇数倍の間隔でもって配置された第2の2分割ディテクタと、
    上記第1の2分割ディテクタが有する2つのディテクタの検出信号の第1の差信号を演算する演算手段と、
    上記第2の2分割ディテクタが有する2つのディテクタの検出信号の第2の差信号を演算する演算手段と、
    上記第1および第2の差信号の一方の差信号を選択する選択手段と、
    選択された上記第1および第2の差信号の一方の差信号の値に基づいて、上記レーザ光の波長の判定を行う判定手段とを備えたレーザ装置。
  2. 請求項1において、
    上記レーザ発生源は半導体レーザであり、
    上記半導体レーザと上記光学素子との間に、上記半導体レーザからのレーザ光を受光し、所定の波長の1次回折光を上記半導体レーザに向けて出射し、0次光を出力光として反射する回折格子とをさらに備えたレーザ装置。
  3. 請求項1において、
    上記レーザ発生源は半導体レーザであり、
    上記半導体レーザからのレーザ光を受光し、所定の波長の1次回折光を上記半導体レーザに向けて出射し、0次光を反射する回折格子と、
    上記回折格子によって反射された0次光を反射するミラーと、
    上記回折格子と上記ミラーの開き角を一定に維持した状態で、上記回折格子及びミラーを支持すると共に、上記回折格子の表面の延長線と上記ミラーの表面の延長線との交点を支点として、回転自在に上記回折格子と上記ミラーを支持する支持手段とをさらに備えたレーザ装置。
  4. 請求項1、請求項2、または請求項3において、
    上記光学素子と上記第1および第2の2分割ディテクタの間で、上記干渉縞の間隔を変更するようにしたレーザ装置。
  5. 請求項1、請求項2、または請求項3において、
    上記干渉縞の光の光路に対して傾いた面上に上記第1および第2の2分割ディテクタが配置されたレーザ装置。
  6. 請求項において、
    上記ミラーが半透過ミラーとされ、上記半透過ミラーの透過光が入射され、波長を検出する他の波長検出手段をさらに有するレーザ装置。
  7. レーザ発生源からのレーザ光の少なくとも一部を受光し、干渉縞を生じさせる光学素子と、
    上記干渉縞が並ぶ方向に順に第1の間隔で配列された第1および第2のディテクタと、
    上記干渉縞が並ぶ方向に順に第2の間隔で配列された第2および第3のディテクタと、
    上記第1のディテクタの検出信号と上記第2のディテクタの検出信号の第1の差信号を演算する演算手段と、
    上記第2のディテクタの検出信号と上記第3のディテクタの検出信号の第2の差信号を演算する演算手段と、
    上記第1および第2の差信号の一方の差信号を選択する選択手段と、
    選択された上記第1および第2の差信号の一方の差信号の値に基づいて、上記レーザ光の波長の判定を行う判定手段とを備え、
    上記干渉縞の1周期2πに対して、上記干渉縞の光の光路と直交する面上における、上記第1の間隔および上記第2の間隔がほぼ(2π/3,π/3)、またはほぼ(2π/3,2π/3)とされたレーザ装置。
  8. 請求項7において、
    上記レーザ発生源は半導体レーザであり、
    上記半導体レーザと上記光学素子との間に、上記半導体レーザからのレーザ光を受光し、所定の波長の1次回折光を上記半導体レーザに向けて出射し、0次光を出力光として反射する回折格子とをさらに備えたレーザ装置。
  9. 請求項7において、
    上記レーザ発生源は半導体レーザであり、
    上記半導体レーザからのレーザ光を受光し、所定の波長の1次回折光を上記半導体レーザに向けて出射し、0次光を反射する回折格子と、
    上記回折格子によって反射された0次光を反射するミラーと、
    上記回折格子と上記ミラーの開き角を一定に維持した状態で、上記回折格子及びミラーを支持すると共に、上記回折格子の表面の延長線と上記ミラーの表面の延長線との交点を支点として、回転自在に上記回折格子と上記ミラーを支持する支持手段とをさらに備えたレーザ装置。
  10. 請求項7、請求項8、または請求項9において、
    上記光学素子と上記第1および第2の2分割ディテクタの間で、上記干渉縞の間隔を変更するようにしたレーザ装置。
  11. 請求項7、請求項8、または請求項9において、
    上記干渉縞の光の光路に対して傾いた面上に上記第1および第2の2分割ディテクタが配置されたレーザ装置。
  12. 請求項において、
    上記ミラーが半透過ミラーとされ、上記半透過ミラーの透過光が入射され、波長を検出する他の波長検出手段をさらに有するレーザ装置。
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