JP2017214857A - 失火検出装置及びビークル - Google Patents

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一輝 岩本
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Abstract

【課題】検出の信頼性が向上した失火検出装置及びビークルを提供する。
【解決手段】 失火検出装置は、4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度を得るように構成された回転速度取得部と、前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度に基づいて前記4ストロークエンジンの失火の有無を判定するように構成された失火判定部と、前記回転速度取得部により得られる回転速度に基づいて、前記4ストロークエンジンの回転変動に含まれ、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期内に複数の極値を有するように一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動を検出するように構成された周期的変動検出部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、4ストロークエンジンの失火を検出する失火検出装置及びビークルに関する。
従来、4ストロークエンジンの失火を検出する失火検出装置としては、例えば、特許文献1に開示された内燃機関用失火検出装置がある。前記内燃機関用失火検出装置は、回転角センサの出力に基づいて各気筒毎に爆発行程における平均回転数ωを求める。次に、爆発行程が連続する各気筒の平均回転数ωの偏差(第1の変動量(ωn−1−ω))とこれより回転角360°CA(crank angle)前の連続する各気筒の平均回転数の偏差(第2の変動量(ωn−4−ωn−3))を求めて平均回転数変動量Δωを設定する。そして、平均回転数変動量Δωに基づいて失火を判別する。
特開平4−365958号公報
特許文献1に開示されるような検出対象である4ストロークエンジンは、複数の伝動車に巻き掛けられた巻掛伝動体を駆動するように設けられる場合がある。例えば、4ストロークエンジンは、巻掛伝動体によって伝達される駆動力で走行するビークルに搭載される場合がある。
特許文献1に開示されるような従来の失火検出装置では、失火の検出対象である4ストロークエンジンが、例えば、巻掛伝動体を備えたビークルに設けられている場合には、ビークルが悪路ではなく平坦路を走行している時であっても、失火を適切に判別することが困難な場合がある。また、特許文献1に開示されるような従来の失火検出装置では、失火を適切に判別することが困難な場合に、平坦路を走行している時であっても、悪路のため失火が判別困難であると処理される場合があった。
この結果、従来の失火検出装置では、4ストロークエンジンが設けられる装置(ビークル等)によっては、失火検出の信頼性が低い場合があった。失火検出装置では、検出の信頼性を向上することが望まれていた。
本発明の目的は、検出の信頼性が向上した失火検出装置、及び失火検出装置を備えたビークルを提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(1) 循環的に移動するように複数の伝動車に巻き掛けられた巻掛伝動体を駆動する4ストロークエンジンの失火を検出する失火検出装置であって、
前記失火検出装置は、
前記4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度を得るように構成された回転速度取得部と、
前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度に基づいて前記4ストロークエンジンの失火の有無を判定するように構成された失火判定部と、
前記回転速度取得部により得られる回転速度に基づいて、前記4ストロークエンジンの回転変動に含まれ、前記巻掛伝動体及び前記複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期内に複数の極値を有するように前記一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動を検出するように構成された周期的変動検出部と
を備える。
(1)の失火検出装置によれば、4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度に基づいて失火の有無が判定されるとともに、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期内に複数の極値を有するように前記一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動が検出される。前記周期的変動は、失火の有無の判定に影響を与える場合がある。失火の有無の判定が影響を受けているか否かを示す指標として、周期的変動検出部による周期的変動の検出結果を利用することができる。これによって、前記一つの要素が失火の有無の判定に影響しているか否かを判断することが可能になる。つまり、失火の有無の判定の有効性が高い場合と低い場合とが区別される。従って、失火検出装置における失火の検出の信頼性を向上することができる。
本発明者らは、上述した課題について検討を行い、以下の知見を得た。
装置(ビークル等)に設けられた4ストロークエンジンの回転変動には、例えば、エンジンのクランク角速度と関連しない変動と、エンジンのクランク角速度と関連する変動とが含まれる。エンジンのクランク角速度と関連しない変動としては、例えば、前記装置が操作されることによる4ストロークエンジンの加速又は減速、前記装置に対する外的負荷の変化による4ストロークエンジンの回転速度の変化等が挙げられる。なお、前記装置に対する外的負荷の変化には、例えば、悪路走行時のビークルの4ストロークエンジンに加わる負荷の変化等が含まれる。また、エンジンのクランク角速度と関連する変動としては、例えば、燃焼のバラツキ、気筒の偏り、クランク角速度センサ又はセンサの被検出部の公差等が挙げられる。
通常、クランク角速度センサにより検出される4ストロークエンジンの回転速度には、上述したような種々の原因による回転変動が含まれている。特許文献1に開示されたような従来の失火検出装置によれば、これらの原因による回転変動の影響を抑えて、失火の有無の判別等の診断を行うことができる。
しかしながら、4ストロークエンジンが設けられる装置によっては、エンジンのクランク角速度と関連する変動として、上述した変動以外の変動が生じる場合がある。例えば、ビークルでは、エンジンのクランク角速度と関連する変動として、燃焼のバラツキ、気筒の偏り、クランク角速度センサ又はセンサの被検出部の公差等のエンジンの内的要因による変動だけではなく、エンジンの外的要因による変動が生じる場合がある。そのため、4ストロークエンジンが設けられる装置(ビークル等)によっては、従来の制御装置を適用することが困難な場合があった。
そこで、本発明者らは、エンジンの外的要因による変動について検討を行った。そして、本発明者らは、巻掛伝動体を駆動する4ストロークエンジンの回転速度の変動には、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素に起因する変動が含まれている場合があることを見出した。さらに、本発明者らは、4ストロークエンジンの回転変動に、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素に起因する変動が含まれているため、従来の失火検出装置では、悪路走行時でないにも拘わらず、4ストロークエンジンにおける失火を判別することが困難であったことを見出した。加えて、本発明者らは、巻掛伝動体等による変動は、巻掛伝動体等の循環周期に対応した周期性を有しており、ビークルが走行する路面の一時的な状態等による変動よりも恒常的に失火の有無の判断に影響することを見出した。
本発明は、上述した知見に基づいて完成した発明である。
本発明の失火検出装置では、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期で繰り返される前記4ストロークエンジンの回転速度の周期的変動の検出が行われる。このため、例えば、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素に起因して失火の検出が困難である状態を検出することが可能となる。また、この結果、前記要素に起因して失火の検出が困難である場合に、例えば悪路走行のため一時的に失火検出できないと誤認識される事態が抑えられる。従って、検出の信頼性を向上することができる。
本発明の失火検出装置は、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動と、4ストロークエンジンの失火とのみを検出するように構成されている必要はない。
本発明の失火検出装置は、例えば、4ストロークエンジンの回転変動に含まれる、前記一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動以外の変動を検出するように構成されていてもよい。失火検出装置は、例えば、前記周期的変動以外の周期で変動する滑らかなうねり、又は加減速に伴う変動を検出するように構成されていてもよい。
本発明の失火検出装置では、4ストロークエンジンの失火の有無の判定が、4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度に基づいて行われる。4ストロークエンジンの失火の有無の判定は、4ストロークエンジンの圧力に基づかずに行われる。4ストロークエンジンの失火の有無の判定は、4ストロークエンジンの温度に基づかずに行われる。4ストロークエンジンの失火の有無の判定は、後述する実施形態のように、4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度のみに基づいて行われてもよい。
本発明の失火検出装置では、失火判定部が、例えば、回転体の回転速度の変動量に基づいて失火の有無を判定する。失火判定部は、例えば、回転速度の変動量の、所定クランク角度区間の経過後における変化に基づいて失火の有無を判定する。ただし、失火判定部は、例えば、変動量の、所定クランク角度区間の経過後における変化に基づかずに失火の有無を判定してもよい。また、失火判定部は、例えば、回転体の回転速度の変動量によらずに、失火の有無を判定してもよい。
周期的変動検出部は、急峻な変動を含む周期的変動を検出する。ただし、周期的変動検出部が検出する周期的変動は、滑らかな変動でもよい。周期的変動は、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期内に複数の極値を有する。複数の極値は、一つの循環周期内でランダムな間隔で出現してもよく、等間隔に出現してもよい。
複数の極値は、極大値又は極小値を含む。極大値は、回転体の回転速度が、取得の順に見て、増加から減少に転じる箇所における回転速度である。極小値は、回転体の回転速度が、取得の順に見て、減少から増加に転じる箇所における回転速度である。
例えば周期的変動検出部が、回転速度が取得されるタイミング間隔よりも大きい区間で平均化された回転速度に基づいて周期的変動を検出する場合、極値は平均化されたそれぞれの回転速度に基づいて判断される。例えば周期的変動検出部が、回転速度取得部によって取得された回転速度から間引かれた回転速度の周期的変動を検出する場合、極値は間引かれた回転速度に基づいて判断される。
周期的変動検出部は、少なくとも、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動の振幅が、4ストロークエンジンの燃焼動作に伴う変動の振幅よりも大きい場合に、周期的変動を検出する。ただし、周期的変動検出部は、周期的変動の振幅が、燃焼動作に伴う変動の振幅よりも小さい場合に周期的変動を検出してもよい。
本発明の失火検出装置では、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動の検出が、4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度に基づいて行われる。周期的変動の検出は、巻掛伝動体又は伝動車に設けられた加速度センサに基づかずに行われる。巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動の検出は、後述する実施形態のように、4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度のみに基づいて行われてもよい。
本発明の失火検出装置において、回転速度取得部は、例えば、クランク角度を取得タイミングの基準として、4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度を得る。また、周期的変動検出部は、例えば、回転速度取得部でクランク角度を基準として得られる回転速度に基づいて、周期的変動を検出する。ただし、回転速度取得部は、例えば、一定時間の経過を取得タイミングの基準として、回転速度を得てもよい。また、周期的変動検出部は、例えば、一定時間の経過を基準として得られる回転速度に基づいて、周期的変動を検出してもよい。
失火検出装置は、例えば、4ストロークエンジンの動作を制御する燃焼制御部を有してもよい。ただし、失火検出装置は、エンジンの動作を制御する装置とは別の装置であってもよい。
失火検出装置は、例えば、失火検出装置の外部に、失火判定部による失火の有無の判定結果を表す情報を出力するように構成された失火報知部を更に備える。ただし、失火検出装置は、例えば、失火検出装置の外部に検出情報を出力しなくともよい。例えば、失火検出装置は、判定結果を、失火検出装置が有する他の機能で利用してもよい。
失火検出装置は、例えば、4ストロークエンジンとともに装置に搭載される。4ストロークエンジン及び失火検出装置は、例えば、ビークルに搭載される。ただし、4ストロークエンジン及び失火検出装置は、ビークル以外の装置に適用されてもよい。4ストロークエンジン及び失火検出装置は、例えば、発電装置に適用されてもよい。
4ストロークエンジンは、例えば、単気筒エンジンまたは2以上の気筒を有するエンジンである。
回転体は、4ストロークエンジンにより回転される。回転体は、4ストロークエンジンから直接駆動力を受けるように構成されている必要はない。回転体は、4ストロークエンジンから4ストロークエンジン以外の機構を介して間接的に駆動力を受けてもよい。回転体は、例えば、クランクシャフト、ギヤ、車輪、又はプロペラ等である。
巻掛伝動体は、例えばチェーン又はベルトである。ただし、伝動車は、例えばスプロケット又はプーリでもよい。巻掛伝動体は、例えばコグドベルトでもよい。
(2) (1)の失火検出装置であって、
前記失火検出装置の外部に、前記周期的変動検出部による前記周期的変動の検出結果を表す検出情報を出力するように構成された情報出力部を更に備える。
(2)の失火検出装置によれば、前記周期的変動の検出結果を表す検出情報が出力される。従って、前記周期的変動の影響で失火の有無の判定結果の有効性が高い場合と低い場合とが識別できる。このため、失火の有無の判定結果が利用される場面において、利用される情報の信頼性が向上する。
情報出力部は、必ずしも周期的変動検出部が周期的変動を判定するごとに周期的変動の検出結果の情報の出力を行わなくてもよい。例えば、周期的変動検出部により周期的変動の判定が行われるごとに、情報出力部が周期的変動の判定結果を記憶してもよい。記憶された周期的変動の判定結果が所定の条件を満たした場合に、情報出力部が周期的変動の情報を出力してもよい。
失火報知部及び/又は情報出力部が情報を出力する装置は、例えば、ランプ、画像表示装置である。失火報知部及び/又は情報出力部が情報を出力する装置は、例えば、任意のタイミングで失火検出装置と接続される診断装置でもよい。
情報出力部から情報を受信する装置が、例えば、失火検出装置と任意のタイミングで接続される装置である場合、情報出力部は、当該装置と接続された時に情報を出力してもよい。
(3) (2)の失火検出装置であって、
前記情報出力部は、前記周期的変動検出部による前記周期的変動の検出に基づいて、前記一つの要素の異常を表す情報として前記検出情報を出力する。
(3)の失火検出装置によれば、前記周期的変動の検出に基づいて、前記一つの要素の異常状態の報知が可能である。前記一つの要素の異常を表す情報によって、失火の有無の判定結果の有効性が識別されることに加え、前記一つの要素の修理又は交換が促される。この結果、判定の有効性の向上が図られる。
(4) (1)から(3)いずれか1の失火検出装置であって、
前記失火判定部は、前記周期的変動検出部による前記周期的変動の検出に基づいて、前記4ストロークエンジンが作動している期間の少なくとも一部において、前記4ストロークエンジンの失火の有無の判定を停止する。
(4)の失火検出装置によれば、周期的変動検出部による前記周期的変動の検出に基づいて、前記4ストロークエンジンが作動している期間の少なくとも一部において、前記4ストロークエンジンの失火の有無の判定が停止する。前記周期的変動に起因して失火の有無の判定の信頼性が低下しやすい状況で、失火の有無の判定を停止することができる。このため、有効性が低い判定の結果が出力される事態が抑えられる。従って、失火の有無の判定についての信頼性がより向上する。
(5) (1)から(4)いずれか1の失火検出装置であって、
前記周期的変動検出部は、前記一つの要素の循環周期と、前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度とに基づいて、前記周期的変動を検出する。
(5)の失火検出装置によれば、前記一つの要素の循環周期と、回転体の回転速度とに基づいて前記周期的変動が検出されるので、前記一つの要素についての周期的変動が精密に検出される。従って、失火の有無の判定についての信頼性がより向上する。
前記一つの要素の循環周期と、回転体の回転速度とに基づいて前記周期的変動を検出する方法として、例えば、循環周期で特定の変動のパターンが現れるか否かを判別する方法がある。前記周期的変動を検出する方法としては、例えば、回転速度の変化を周波数領域に変換する方法がある。
(6) (5)の失火検出装置であって、
前記周期的変動検出部は、前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度と、前記回転速度が得られた時よりも前記循環周期の自然数倍の期間前に前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度とを用いる演算を行うことによって、前記周期的変動を検出する。
(6)の失火検出装置によれば、回転速度取得部で得られた回転体の回転速度と、回転速度が得られた時よりも循環周期の自然数倍の期間前に回転速度取得部で得られた回転体の回転速度とを用いる演算を行うので、簡易な演算で周期的変動が検出できる。このため、限られた時間で精密に周期的変動を検出することができる。従って、失火の有無の判定についての信頼性がより向上する。
回転速度取得部で得られた回転体の回転速度と、回転速度が得られた時よりも循環周期の自然数倍の期間前に回転速度取得部で得られた回転体の回転速度とを用いる演算として、例えば、次のような演算が採用され得る。
・繰り返す周期的変動の相互間の相関が大きいほど、演算結果の値が大きくなる演算。
・周期的変動の振幅が大きいほど、演算結果の値が大きくなる演算。
上記の演算として、周期的変動検出部は、例えば、自己相関関数の演算を行う。ただし、演算はこれに限られない。演算としては、演算結果の値が相関又は振幅に応じて大きくならない演算も採用され得る。
前記循環周期の自然数倍の期間は、例えば、循環周期である。なお、前記循環周期の自然数倍の期間は、例えば、前記循環周期の2倍以上の期間でもよい。
(7) (1)から(6)いずれか1の失火検出装置であって、
前記巻掛伝動体は、前記複数の伝動車と噛み合うように構成されている。
巻掛伝動体が複数の伝動車と噛み合うように構成されている場合、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の異常による回転速度の変動が、前記一つの要素の循環周期で生じやすい。(7)の失火検出装置によれば、前記一つの要素の異常によって生じる回転速度の周期的変動を、失火検出の有効性を判断するための情報として検出できる。従って、失火の有無の判定についての信頼性が向上する。
(8) (7)の失火検出装置であって、
前記複数の極値は、前記4ストロークエンジンの回転速度の変動において、前記巻掛伝動体と前記複数の伝動車のいずれかとの噛み合いに起因して生じる。
(8)の失火検出装置によれば、巻掛伝動体及び複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の異常によって生じる、複数の極値を含む回転速度の周期的変動を、失火検出の有効性を判断するための情報として検出できる。従って、失火の有無の判定についての信頼性が向上する。
(9) 複数の伝動車と、循環的に移動するように前記複数の伝動車に巻き掛けられた巻掛伝動体と、前記巻掛伝動体を駆動する4ストロークエンジンと、前記4ストロークエンジンにより回転される回転体とを備えたビークルであって、
前記ビークルは、(1)から(8)いずれか1の失火検出装置を備える。
(9)のビークルによれば、失火検出装置による失火の検出の信頼性を向上することができる。
ビークルは、例えば、自動二輪車、三輪車両または四輪車両を含む鞍乗型車両である。ただし、ビークルは、車室を有する四輪車両であってもよい。ビークルは、有人の乗物、又は無人の輸送機関である。ビークルは、例えばエンジンで駆動されるプロペラを備えた船外機でもよい。
失火検出装置が、ビークルに備えられる場合、失火判定部は、ビークルが悪路を走行していることを検出する。ただし、失火判定部は、必ずしも悪路の走行を検出しなくともよい。
本発明によれば、検出の信頼性が向上した失火検出装置及びビークルを提供できる。
本発明の第一実施形態に係る失火検出装置を備えたビークルを示す外観図である。 図1に示す制御装置及びその周辺の装置の構成を模式的に示す構成図である。 図2に示す制御装置の構成を示すブロック図である。 図3に示す制御装置の動作を示すフローチャートである。 エンジンにより回転されるクランクシャフトの回転速度の第1の例を示すグラフである。 エンジンにより回転されるクランクシャフトの回転速度の第2の例を示すグラフである。 (A)は、クランクシャフト21の回転速度の測定例を示すグラフである。(B)は、劣化した巻掛伝動体が用いられた場合におけるクランクシャフトの回転速度の測定例を示すグラフである。 劣化した巻掛伝動体59aが用いられた場合のクランクシャフトの回転速度の変動を拡大して示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る失火検出装置を備えたビークルを示す外観図である。
図1に示すビークル50は、車体51及び車輪52を備えている。ビークル50は、2つの車輪52を有する自動二輪車である。車輪52は、ビークル50の車体51に対して、ビークル50の前後方向Xに並んで配置されている。車体51には、サスペンション56、57が設けられている。車輪52は、サスペンション56、57により支持されている。車体51は、車体51に対して左右方向に延びる軸Aの周りに上下方向Zに揺動可能なスイングアーム55を有している。スイングアーム55は、軸Aと反対の端において、後ろの車輪52を支持している。従って、後ろの車輪52は、車体51に対して左右方向に延びる軸Aの周りに上下方向Zに揺動可能に支持されている。
ビークル50は、制御装置10、4ストロークエンジン20、巻掛伝動体59a、及び複数の伝動車59bを備えている。4ストロークエンジン20を単にエンジン20とも称する。制御装置10及びエンジン20は、車体51に設けられている。
巻掛伝動体59aは、無端であり、複数の伝動車59bに巻き掛けられている。巻掛伝動体59aは伝動車59bの回転に伴い循環的に移動する。本実施形態において、巻掛伝動体59aは、複数の伝動車59bと噛み合うように構成されている。巻掛伝動体59aはチェーンである。伝動車59bはスプロケットである。
エンジン20は、変速機58を介して巻掛伝動体59aを駆動する。エンジン20の駆動力は、巻掛伝動体59a及び伝動車59bを介して車輪52に伝達される。エンジン20は、車輪52を駆動する。
巻掛伝動体59a及び複数の伝動車59bは、エンジン20の駆動力を伝動する。巻掛伝動体59a及び複数の伝動車59bの内の少なくとも一つの要素を、伝動要素59とも称する。
制御装置10は、エンジン20の失火を検出する。制御装置10は、本発明の失火検出装置の一例に相当する。本明細書では、制御装置10を、失火検出装置10とも称する。また、制御装置10は、エンジン20の制御を行う。
[制御装置]
図2は、図1に示す制御装置及びその周辺の装置の構成を模式的に示す構成図である。
図2に示す制御装置(失火検出装置)10は、4ストロークエンジン20(エンジン20)に係る装置である。本実施形態に係るエンジン20は、3気筒エンジンである。図2には、1気筒分の構成が示されている。ただし、エンジン20の種類としては、単気筒エンジンまたは2気筒エンジンも採用可能であり、また、4以上の気筒を有するエンジンも採用可能である。
エンジン20は、クランクシャフト21を備えている。クランクシャフト21は、本発明にいう回転体の一例に相当する。クランクシャフト21はエンジン20の動作に伴い回転する。つまり、クランクシャフト21は、エンジン20により回転される。クランクシャフト21には、クランクシャフト21の回転を検出させるための複数の被検出部25が設けられている。被検出部25は、クランクシャフト21の周方向に、クランクシャフト21の回転中心から見て予め定められた検出角度を空けて並んでいる。検出角度は、例えば15度である。被検出部25は、クランクシャフト21の回転と連動して移動する。
制御装置10は、CPU101、メモリ102、及びI/Oポート103を備えている。
CPU101は、制御プログラムに基づいて演算処理を行う。メモリ102は、制御プログラムと、演算に必要な情報とを記憶する。I/Oポート103は、外部装置に対し信号を入出力する。
I/Oポート103には、クランクシャフト21の回転を検出するための回転センサ105が接続されている。回転センサ105は、エンジン20のクランクシャフト21の回転速度を得るためのセンサである。回転センサ105は、被検出部25の通過を検出すると信号を出力する。回転センサ105は、エンジン20のクランクシャフト21が検出角度回転する毎に信号を出力する。
I/Oポート103には、表示装置30も接続されている。表示装置30は、制御装置10から出力される情報を表示する。
本実施形態の制御装置10は、クランクシャフト21の回転速度に基づいて、エンジン20の失火を検出する。本実施形態の制御装置10は、エンジン20の動作を制御する電子制御装置(ECU)としての機能も有する。制御装置10には、不図示の吸気圧力センサ、燃料噴射装置、及び、点火プラグが接続される。
図3は、図2に示す制御装置10の構成を示すブロック図である。
制御装置10は、回転速度取得部11、周期的変動検出部12、周期的変動報知部13、失火判定部14、失火報知部15、及び燃焼制御部16を備えている。制御装置10の各部は、制御プログラムを実行するCPU101(図2参照)が、図2に示すハードウェアを制御することによって実現される。
回転速度取得部11は、回転センサ105の出力に基づいてクランクシャフト21の回転速度を得る。
周期的変動検出部12は、エンジン20の回転変動に含まれ、伝動要素59(図1参照)の循環周期で繰り返される変動を検出する。周期的変動検出部12は、回転速度取得部11により得られるクランクシャフト21の回転速度に基づいて、伝動要素59の循環周期で繰り返される周期的変動を検出する。本実施形態の周期的変動検出部12は、巻掛伝動体59aの循環周期で繰り返される周期的変動を検出する。
周期的変動報知部13は、周期的変動検出部12による周期的変動の検出結果を表す検出情報を、制御装置10の外部の表示装置30に出力する。これにより周期的変動の検出が報知される。周期的変動報知部13を情報出力部13とも称する。
失火判定部14は、回転速度取得部11により得られるクランクシャフト21の回転速度に基づいて、エンジン20の失火を検出する。失火判定部14は、悪路走行の検出を行う。詳細には、失火判定部14は、回転速度取得部11により得られる回転速度に基づいて、エンジン20及び制御装置10を搭載するビークル50(図1参照)が悪路を走行しているか否か検出する。なお、失火判定部14は、例えば、回転速度取得部11により得られる回転速度によらず、悪路の走行を検出してもよい。例えば、悪路の走行は、例えば、車輪52の回転速度に基づいて検出されてもよい。
失火報知部15は、失火判定部14による失火の有無の判定結果を表す失火検出情報を表示装置30に出力する。これにより失火の検出が報知される。また、失火報知部15は、悪路走行の検出結果も出力する。
燃焼制御部16は、不図示の燃料噴射部及び点火プラグを制御することによって、エンジン20の燃焼動作を制御する。
図4は、図3に示す制御装置10の動作を示すフローチャートである。
制御装置10では図4に示す処理が繰り返される。まず、燃焼制御部16がエンジン20の燃焼動作を制御する(S11)。次に、回転速度取得部11がエンジン20のクランクシャフト21の回転速度を得る(S12)。次に、周期的変動検出部12が、エンジン20の回転変動に含まれた、伝動要素59の循環周期で繰り返される周期的変動を検出する(S13)。周期的変動検出部12によって周期的変動が検出された場合(S14でYes)、周期的変動報知部13が、周期的変動の検出を表す検出情報を出力する。周期的変動検出部12によって伝動要素59の循環周期で繰り返される周期的変動が検出されない場合(S14でNo)、失火判定部14が、エンジン20の失火の有無の判定を行う(S16)。また、失火判定部14は、悪路走行の検出も行う。なお、回転速度取得部11、周期的変動検出部12、周期的変動報知部13、及び失火判定部14のそれぞれは、各部のデータが処理可能となった時に、それぞれのデータの処理を実行する。
失火判定部14によって悪路走行が検出された場合(S17でYes)、失火報知部15が悪路走行の検出結果を表す情報も出力する(S18)。失火判定部14によって悪路走行が検出されず(S17でNo)、かつ、失火が有りと判定された場合(S19でYes)、失火報知部15が失火の検出結果を表す情報を出力する(S21)。
なお、回転速度取得部11、周期的変動検出部12、周期的変動報知部13、失火判定部14、失火報知部15、及び燃焼制御部16が動作する順は、図4に示す順に限られない。また、いくつかの部分の処理は、一つの式の演算としてまとめて実施されてもよい。
また、必ずしも、失火判定部14が失火有りと判定するごとに失火報知部15が失火有りの情報を出力する必要はない。例えば、失火判定部14により失火有りの判定が行われるごとに、失火判定部14が失火有りの判定結果を記憶しておき、記憶された失火有りの判定結果が所定の条件を満たした場合に、失火報知部15が失火有りの情報を出力してもよい。この場合の所定の条件は、例えば、所定の頻度で失火有りの判定が行われることである。また、必ずしも、失火判定部14が悪路走行を判定するごとに失火報知部15が悪路走行の情報の出力を行う必要はない。例えば、失火判定部14により悪路走行の判定が行われるごとに、失火判定部14が悪路走行の判定結果を記憶しておき、記憶された悪路走行の判定結果が所定の条件を満たした場合に、失火報知部15が悪路走行の情報を出力してもよい。また、必ずしも、周期的変動検出部12が周期的変動を判定するごとに周期的変動報知部13が周期的変動の検出結果の情報の出力を行う必要はない。例えば、周期的変動検出部12により周期的変動の判定が行われるごとに、周期的変動報知部13が周期的変動の判定結果を記憶しておき、記憶された周期的変動の判定結果が所定の条件を満たした場合に、周期的変動報知部13が周期的変動の情報を出力してもよい。また、図2に示す表示装置30が例えば、制御装置10と任意のタイミングで接続される診断装置である場合、周期的変動報知部13又は失火報知部15は、表示装置30が制御装置10と接続された時に情報を出力してもよい。
続いて、図3及び図4に示す各部の詳細を説明する。
[回転速度取得部]
回転速度取得部11は、回転センサ105(図2参照)からの信号に基づいて、クランクシャフト21の回転速度を得る。回転センサ105は、クランクシャフト21が検出角度回転する毎に信号を出力する。回転速度取得部11は、回転センサ105からの信号が出力されるタイミングの時間間隔を計測することによって、クランクシャフト21が検出角度回転するのに要した時間を計測する。回転速度取得部11は、この時間を計測することにより定まる回転速度を得る。即ち、回転速度取得部11は、クランク角度を取得タイミングの基準としてクランクシャフト21の回転速度を得る。具体的に、回転速度取得部11は、一定のクランク角度ごとにクランクシャフト21の回転速度を得る。本実施形態において、回転速度取得部11が得る回転速度はクランクシャフト21の回転速度であるので、回転速度取得部11が得る回転速度はエンジン20の回転速度である。
エンジン20の回転速度の変動には、エンジン20の燃焼による変動が含まれている。エンジン20の燃焼による変動は、4ストロークに相当するクランク角度より短い角度周期を有する。エンジン20の回転速度の変動には、エンジン20の燃焼による変動だけでなく、ビークル50の構造といったエンジン20の外的要因による変動が含まれる場合がある。
本実施形態における回転速度取得部11は、回転速度として、複数の検出角度に亘る区間に対応する回転速度も得る。回転速度取得部11は、例えば、各気筒の爆発行程に対応する180度クランク角度の区間の回転速度と、爆発行程の間の行程に対応する180度クランク角度の区間の回転速度とを得る。
図5は、エンジン20により回転されるクランクシャフト21の回転速度の第1の例を示すグラフである。
図5において横軸はクランクシャフトの回転角度θを示す。縦軸は回転速度を示す。図5に示す第1の例では、回転速度の関係を分かりやすくするため、伝動要素59の循環周期で繰り返される周期的変動を含まない場合の回転速度が示されている。図5には、エンジン20の燃焼動作に伴う回転速度の変動が模式的に示されている。
一点鎖線のグラフは、回転センサ105から、1つの被検出部25の通過に応じて信号が出力される毎に得られる回転速度OMG’を示す。一点鎖線のグラフは、被検出部25の通過ごとに得られる回転速度OMG’を曲線で結ぶことにより生成されている。回転速度OMG’は、信号が出力される時間間隔により得られる。つまり、回転速度OMG’は、検出角度ごとの回転速度である。回転速度OMG’は、瞬時回転速度を示している。
本実施形態に係るエンジン20は、等間隔爆発の3気筒4ストロークエンジンである。従って、各気筒の同じ行程に対応する回転速度のピークは、720/3度毎、即ち240度クランク角度毎に現れる。
実線のグラフは、複数の検出角度に亘る区間での回転速度OMGを示す。実線のグラフは、180度クランク角度の区間における回転速度OMGを示す。
回転速度取得部11は、検出角度ごとの回転速度OMG’について、180度クランク角度の区間での平均を算出することによって、回転速度OMGの値を得る。なお、回転速度OMGの各点の値は、回転センサ105から受ける信号の時間間隔を複数の区間に渡って累計することにより得ることもできる。回転速度OMGのグラフは、120度クランク角度毎(各気筒の同じ行程に対応する240度クランク角度の半分毎)に得られた値の点を、曲線で結ぶことにより生成されている。従って、回転速度OMGのグラフにおけるピークの位置は、瞬時回転速度のピークの位置からずれる場合もある。回転速度OMGのグラフにおける各点の値は、その点を含んだ180度クランク角度の区間における速度である。なお、上記の180度は、回転速度OMGの値を算出する区間の一例である。この一例において、回転速度OMGの値は、値に対応する回転角度より90度前の区間、及び当該回転角度より90度後の区間に亘る瞬時回転速度の平均を算出することによって得られている。回転速度OMGのグラフは、得られた平均の値を曲線で結ぶことにより生成されている。
回転速度OMGは、瞬時回転速度である検出角度ごとの回転速度OMG’と比べて変動幅は小さい。しかし、回転速度OMGは、エンジン20の燃焼による回転変動を表している。本実施形態の制御装置10は、180度クランク角度の区間における回転速度OMGを用いて、エンジン20の失火の有無の検出を行う。
なお、回転速度OMGの値を算出する区間として、180度クランク角度以外の角度を採用することも可能である。例えば、回転速度OMGを算出する区間として、120度クランク角度又は90度クランク角度といった、180度よりも小さいクランク角度を採用することも可能である。また、回転速度OMGを算出する区間として、例えば15度クランク角度である検出角度を用いることも可能である。言い換えると、回転速度OMGとして回転速度OMG’を用いることも可能である。つまり、回転速度OMGの値を算出する区間として、180度以下の角度を採用することが可能である。
また、上記の180度クランク角度の区間は、各行程と完全に重なるように設定される必要はなく、各行程に対しずれを有していてもよい。
本実施形態の説明では、回転速度として、回転速度OMG、及び平均化された回転速度等が用いられる。これらの回転速度を表す形式は、特に限定されない。即ち、回転速度は、例えば、クランクシャフト21が予め定められた角度回転するのに要する時間の形式で表されてもよく、また、時間の逆数として演算される単位時間当たりの回転数又は角度の形式で表されてもよい。
[失火判定部]
図3に示す失火判定部14は、エンジン20の燃焼による回転変動に基づいて、エンジン20の失火の有無を判定する。失火判定部14は、回転速度取得部11で得られたクランクシャフト21の回転速度に基づいてエンジン20の失火の有無を判定する。
失火判定部14は、エンジン20の回転速度OMGについて、同一の行程が連続する気筒における変動量を算出する。失火判定部14は、変動量を算出することによって4ストロークエンジンの失火を判定する。
図6は、エンジン20により回転されるクランクシャフト21の回転速度の第2の例を示すグラフである。
図6のグラフの横軸はクランクシャフト21の回転角度θを示し、縦軸は回転速度を示す。図6のグラフは、図5のグラフよりも広い回転角度の範囲を表している。実線のグラフは、図5の場合と同様に、クランクシャフト21の回転速度OMG、即ち、エンジン20の回転速度を示している。グラフは、回転速度OMGの変動を概略的に示している。回転速度OMGのグラフは、図5と同様に、爆発行程及び吸気行程に対応するクランク角度について算出された回転速度の値を曲線で結ぶことによって得られる。
図6のグラフは、時間を基準とした回転速度の推移ではなく、クランク角度を基準とした回転速度OMGの推移を示している。
本実施形態に係るエンジン20は、等間隔爆発の3気筒4ストロークエンジンである。各気筒の圧縮行程に対応する回転速度のピークは、240度クランク角度毎に表れる。
図6のグラフにおいて、ある時点における検出対象のクランク角度の位置の番号を「0」とし、「0」の位置から120度クランク角度ごと順に番号を付している。図6の例では、3つの気筒のうち第3の気筒の吸気行程(#3S)を、ある時点における検出対象である「0」の位置とする。「0」の位置は、第1の気筒の爆発行程(#1W)に対応する「1」の位置と、第2の気筒の爆発行程(#2W)に対応する「−1」の位置との中間の位置である。また、「2」,「4」,「6」の位置は、第2の気筒、第1の気筒、第3の気筒における吸気行程(#2S,#1S,#3S)にそれぞれ対応している。
各位置「0」,「1」,「2」,…における回転速度OMGの値を、OMG0,OMG1,OMG2,…と表す。回転速度取得部11が得るクランクシャフト21の回転速度は、エンジン20の回転速度である。従って、クランクシャフト21の回転速度OMGをエンジン20の回転速度OMGとして説明する。
図6に示すクランクシャフト21の回転速度OMGのグラフは、エンジン20の回転変動(回転速度の変動)を表している。
エンジン20の回転変動は、エンジン20の燃焼動作による回転変動を有している。燃焼動作による回転変動は、720度クランク角度あたり、気筒数に相当する数の繰返し周期を有する。図6に示す回転速度OMGの回転変動は、720度クランク角度当たり3つの繰返し周期を有している。即ち、エンジン20の燃焼動作による回転変動の周期は、4ストロークに相当するクランク角度(720度)より短い。
失火判定部14は、エンジン20の回転速度OMGについて、同一の行程が連続する気筒における変動量を算出する。失火判定部14は、変動量を算出することによって4ストロークエンジンの失火を判定する。
詳細には、失火判定部14は、同一の行程が連続する気筒における回転速度の差を算出する。失火判定部14は、回転速度として、エンジン20の回転速度OMGを用いる。算出した差を第1の変動量とする。例えば、図6に示す「0」の位置が検出対象となる場合、同一の行程が連続する気筒に対応するクランク角度の位置は、「0」と「2」の位置である。例えば、「2」の位置は、第2の気筒の吸気行程(図6の#2S)に対応する。「0」の位置は、第3の気筒の吸気行程(図6の#3S)に対応する。つまり、「2」の位置と「0」の位置で第2の気筒の吸気行程と第3の気筒の吸気行程が連続する。第1の変動量は、回転速度OMG2と回転速度OMG0の差である。ここで、回転速度OMG2は、図6に示す「2」の位置の回転速度である。また、回転速度OMG0は、「0」の位置での回転速度である。
また更に、失火判定部14は、第1の変動量を算出したクランクシャフト21の位置よりも720度クランク角度前の位置において、同一の行程が連続する気筒における差を算出する。この差を第2の変動量とする。720度クランク角度前の位置において、同一の行程が連続する気筒に対応するクランクシャフトの位置は、「6」と「8」の位置である。第2の変動量は、回転速度OMG8と回転速度OMG6の差である。ここで、回転速度OMG6は、「6」の位置での、エンジン20の回転速度OMGである。また、回転速度OMG8は、「8」の位置での回転速度である。
また、失火判定部14は、変動指標ΔOMGとして、上記の第1の変動量と第2の変動量との差を算出する。失火判定部14は、変動指標ΔOMGが、所定の失火判定範囲内にある場合には、失火有りと判断する。これは、失火の場合における変動量の差が、所定の範囲に分布するためである。失火判定部14は、例えば、変動指標ΔOMGが、失火判定値CKよりも大きい場合には、失火有りと判断する。失火判定値CKは、失火判定範囲の下限である。失火判定部14は、変動指標ΔOMGが、失火判定値CKよりも小さい場合には、失火無しと判断する。
図6の破線MS_OMGは、失火が生じた場合の回転速度の変動を示している。破線MS_OMGは、第1の気筒の爆発行程(#1W)において、失火が生じた場合の回転速度の変動を概略的に示している。失火が生じた場合、爆発による回転速度の上昇が生じないため、第1の気筒の前の気筒の爆発行程(#3W)から、第1の気筒の次の気筒の爆発行程(#2W)まで、回転速度が低下し続ける。つまり、「0」の位置における回転速度OMG0が、失火が生じない場合と比べて低い。このため、「0」の位置における第1の変動量は、失火が生じない場合と比べ増大する。この場合、「0」の位置における変動指標ΔOMGは、失火が生じない場合と比べて増大する。変動指標ΔOMGが失火判定値CKよりも大きい場合、失火ありと判断される。
変動指標ΔOMGは、上述した失火の他の要因によっても増大し得る。変動指標ΔOMGは、例えば、エンジン20を搭載したビークル50(図1参照)が平坦路ではなく悪路を走行する場合に増大する。ビークル50が悪路を走行する場合、路面の凹凸等による負荷の変動が、車輪52(図1参照)から伝動要素59等を介して、エンジン20のクランクシャフト21に伝達される。この結果、回転速度OMGが変動する。回転速度OMGの変動に含まれる、悪路の走行に起因する変動が増大すると、失火判定部14が適切な失火の判定を実施できなくなる。
悪路の走行に起因して回転速度が変動する場合、回転速度はランダムな変動を含む。即ち、回転速度の変化の周期は不規則である。また、回転速度の変化量も不規則である。従って、第1の変動量及び第2の変動量がランダムに変化する。従って、変動指標ΔOMGがランダムに変化する。失火判定部14は、変動指標ΔOMGが上述した失火判定範囲外にある場合、ビークル50(図1参照)が悪路を走行していると判定する。例えば、変動指標ΔOMGが所定の悪路判定値を超える頻度が所定の値を超える場合、ビークル50(図1参照)が悪路を走行していると判定される。例えば、悪路判定値は、ビークル50が平坦路を失火なしで走行している場合に、変動指標ΔOMGが取り得る上限値に設定されている。悪路判定値は、失火判定値CKよりも小さい。ただし、悪路の走行時における変動指標ΔOMGは、失火判定値CKを超える場合がある。
なお、判定として、変動指標ΔOMGが判定値を超えた頻度を判定する例を説明した。しかし各判定はこれに限られず、例えば、変動指標ΔOMGが判定値を超えた回数に基づいて行われてよい。
悪路の走行による回転速度の変動は、エンジン20自体又はビークル50の構造又は性能に起因する変動ではない。悪路の走行による回転速度の変動は、エンジン20又はビークル50が置かれた一時的な環境を反映している。
[失火報知部]
失火報知部15は、失火判定部14による失火の判定結果を報知する。失火報知部15は、失火判定部14により失火有りと判定された場合には、表示装置30(図3参照)に失火有りの表示を行わせる。また、失火報知部15は、表示装置30に悪路走行の情報を表示させる。失火判定部14によって悪路の走行が検出された場合、悪路走行の検出結果を表す失火情報を表示装置30に出力する。
表示装置30は、例えば、ランプである。表示装置30は、失火の表示及び悪路走行の表示を兼用するものであってもよい。また、表示装置30は、画像表示であってもよい。表示装置30は、例えば、ビークル50の点検・修理時に制御装置10に接続される診断装置であってもよい。この場合、表示装置30は、制御装置10に常時接続されていなくともよい。失火報知部15は、ビークル50の運転時、失火判定部14による判定の結果を表す情報をメモリ102に記憶しておく。失火報知部15は、表示装置30としての診断装置が制御装置10接続された時に、メモリ102に記憶された情報を出力する。その結果、表示装置30としての診断装置が失火判定部14による判定の結果を表示する。この場合、表示装置30は、判定の結果の履歴を表示する。
上述した失火判定部14による失火の有無の判別の処理をまとめて、図6を参照しながら説明する。
失火判定部14は、回転速度の変動量の、所定のクランク角度期間経過後における変化に基づいて失火の有無を判定する。より詳細には、失火判定部14は、回転速度の第1の変動量と第2の変動量との変化に基づいて失火の有無を判定する。第1の変動量は、回転速度のうちの同一行程が連続する気筒間での回転速度の変動量である。第2の変動量は、前記同一行程が連続する気筒間での回転速度よりも所定のクランク角度期間後における回転速度の変動量である。所定のクランク角度期間は、例えば720度クランク角度である。
失火判定部14は、変動指標ΔOMGとして、第1の変動量と第2の変動量との差を算出する。失火判定部14は、第1の変動量と第2の変動量との差が、所定の失火判定範囲内にある場合には、失火有りと判断する。
第1の変動量又は第2の変動量は、例えばエンジンの回転が制御に応じて加速又は減速する場合にも増大する。本実施形態では、失火判定部14が、第1の変動量と第2の変動量との差を算出することによって、回転速度の変動量の、720度クランク角度期間の経過後における変化について判断する。これによって、エンジンの回転が制御に応じて加速又は減速する場合の影響が抑制される。また、回転速度の変動量の、720度クランク角度期間の経過後の変化が判断されることによって、同じ行程についての回転速度の変化が判断される。従って、変化を判断する対象のクランク角度位置による影響が抑制される。従って、失火の検出において、制御に応じた加速又は減速の影響が抑えられる。
失火以外に起因する回転変動には、上記の加速又は減速による回転変動以外に、伝動要素59の劣化に起因する回転変動が含まれ得る。伝動要素59は、エンジン20が駆動する機構であり、また、エンジン20が搭載されるビークル50の部品である。従って、伝動要素59の劣化による回転変動は、悪路走行のような一時的な環境による回転変動とは本質的に異なる。
[周期的変動検出部]
図3の周期的変動検出部12は、エンジン20の回転変動に含まれ、伝動要素59の循環周期で繰り返される周期的変動を検出する。周期的変動検出部12は、回転速度取得部11により得られる回転速度に基づいて、周期的変動を検出する。より詳細には、周期的変動検出部12は、伝動要素59の循環周期と、回転速度取得部11で得られたクランクシャフト21の回転速度とに基づいて、周期的変動を検出する。
周期的変動検出部12は、巻掛伝動体59aの循環周期で繰り返される周期的変動を検出することによって、巻掛伝動体59aの異常状態を検出する。
図7(A)は、クランクシャフト21の回転速度の測定例を示すグラフである。図7(A)のグラフの横軸はクランクシャフト21の回転角度θを示し、縦軸は回転速度OMGを示す。図7(A)のグラフは、図6のグラフよりも広い回転角度の範囲を表している。また、図7(A)のグラフは、図6のグラフよりも広い回転速度の範囲を表している。このため、回転速度OMGの変動は、図6のグラフよりも細かく描かれている。
図7のグラフは、エンジン20が搭載されたビークル50を走行させた場合の回転速度を示している。図7(A)には、エンジン20の燃焼動作に伴う回転速度の変動が示されている。
図7(B)は、巻掛伝動体59aとして、劣化した巻掛伝動体が用いられた場合におけるクランクシャフト21の回転速度の測定例を示すグラフである。図7(B)の縦軸及び横軸は、図7(A)の縦軸及び横軸とそれぞれ同じである。図7(B)の縦軸及び横軸のスケールは、図7(A)の縦軸及び横軸のスケールとそれぞれ同じである。
図7(A)及び図7(B)のいずれのグラフも、悪路走行時でなく、且つ、エンジン20の失火が生じていない状態での回転速度を示している。図7(B)のグラフに示す回転速度は、劣化した巻掛伝動体59aの影響を受けている。劣化した巻掛伝動体59aが用いられた場合の回転速度は、劣化していない正常な巻掛伝動体59aが用いられた場合の回転速度の変動とは異なる変動を含んでいる。
正常な巻掛伝動体59aを用いた場合の回転速度の変動(図7(A))と異なる変動の振幅は、図7(A)に示すエンジン20の燃焼動作に伴う変動の振幅よりも大きい。正常な巻掛伝動体59aを用いた場合の回転速度の変動と異なる変動は、所定の循環周期で繰り返されている。
図8は、劣化した巻掛伝動体59aが用いられた場合のクランクシャフト21の回転速度の変動を拡大して示すグラフである。図8は、図7(B)の一部を拡大したグラフに相当する。
図8に示す回転速度OMGには、伝動要素59(図1参照)の循環周期で繰り返される周期的変動が含まれている。図8に示す例において、回転速度OMGは、巻掛伝動体59aの循環周期で繰り返される周期的変動を含んでいる。
図8のグラフには、巻掛伝動体59aの循環周期Pcが示されている。循環周期Pcは、循環周期Pcでの変動の繰返しが分かりやすいよう、複数の極値を代表する典型的な極値Hに対応して示されている。極値Hは極大値Hである。また、循環周期Pcは、極値Hとは別の極値Lにも対応して示されている。極値Lは極小値Lである。極値H,Lは、回転速度OMGに含まれる極値の一例である。回転速度OMGは、極値H,L以外の極値を有している。図8では、例として、一つの循環周期Pc内の極値に符号pkが付されている。
極値H,Lを含む複数の極値pkは、循環周期Pcで繰り返される。詳細には、極値pkは、循環周期Pcごとに異なる値を有する。また、全ての極値が循環周期Pcで繰り返すとは限らない。詳細には、回転速度OMGは、循環周期Pcで複数の極値pkを繰り返す傾向を有する。つまり、回転速度OMGは、循環周期Pcで繰り返される周期的変動を有する。
図8に示す循環周期Pcで繰り返される周期的変動は、伝動要素59(図1参照)の劣化に起因している。
図3の周期的変動検出部12は、巻掛伝動体59aの循環周期Pc(図8参照)で繰り返される周期的変動を検出する。
周期的変動検出部12は、回転速度取得部11で得られたクランクシャフト21の回転速度と、当該回転速度が得られた時よりも循環周期Pcの自然数倍の期間前に回転速度取得部11で得られたクランクシャフト21の回転速度とを用いる演算を行う。これによって、周期的変動検出部12は、循環周期Pcで繰り返される周期的変動を検出する。これによって、周期的変動検出部12は、伝動要素59としての巻掛伝動体59aの異常状態を検出する。
周期的変動検出部12は、少なくとも、伝動要素59の循環周期で繰り返される周期的変動の振幅が、エンジン20の燃焼動作に伴う変動の振幅よりも大きい場合に、周期的変動を検出する。
周期的変動検出部12は、詳細には、循環周期Pcで繰り返す周期的変動の相互間の相関が大きいほど、演算結果の値が大きくなる演算を行う。また、周期的変動検出部12は、周期的変動の振幅が大きいほど、演算結果の値が大きくなる演算を行う。
周期的変動検出部12は、詳細には、回転速度OMGに対し、循環周期Pcの自然数倍を検出周期とした自己相関関数を算出する。周期的変動検出部12は、より詳細には、クランク角度を取得タイミングの基準として得られた回転速度に対し、循環周期Pc遅れた回転速度の値との積を演算する。
演算した積が所定の判定値よりも大きい場合、周期的変動検出部12は、巻掛伝動体59aの劣化に起因した回転速度の変動が含まれていると判定する。判定値は、実測又はシミュレーションによって予め定められる。
周期的変動検出部12は、循環周期Pcで繰り返す周期的変動の相互間の相関が大きいほど、演算結果の値が大きくなり、周期的変動の振幅が大きいほど、演算結果の値が大きくなる演算を行う。このため、判定値を調整することにより、失火判定に影響を与える回転速度の変動が高い精度で検出される。
本実施形態において、回転速度取得部11は、時間ではなくクランク角度を取得タイミングの基準としてクランクシャフト21(回転体)の回転速度を取得する。つまり、回転速度取得部11は、所定の時間ごとでなく所定のクランク角度ごとにクランクシャフト21(回転体)の回転速度を取得する。周期的変動検出部12は、回転速度取得部によってクランク角度を基準として取得された回転速度に基づいて、伝動要素59の循環周期Pcで繰り返される周期的変動を検出する。詳細には、循環周期Pcは、クランクシャフト21の回転速度と、変速機58における変速比に基づいて決定される。
巻掛伝動体59aによる回転速度の変動は、エンジンの外的要因による変動である。しかし、巻掛伝動体59aによる変動の周期は、時間軸で見た場合、エンジンの回転速度の変動に応じて動的に変化する。このため、一定の時間を基準として回転速度を取得した場合、巻掛伝動体59aに起因する回転速度の変動の検出は困難である。
本実施形態では、エンジンの外的要因である巻掛伝動体59aによる回転速度の変動が、クランク角度を基準として得られた回転速度に基づいて検出される。このため、検出に対するエンジンの回転速度の変動の影響を抑えることができる。従って、巻掛伝動体59aの劣化に起因する回転速度の変動が高い精度で検出される。
巻掛伝動体59aと伝動車59bとの噛み合いに起因して生じる回転速度の変動は、回転速度のうねりではなく、比較的急峻な変動である。周期的変動検出部12は、上記の噛み合いに起因して生じる回転速度の変動を検出するので、巻掛伝動体59aの劣化に起因する回転速度の変動が高い精度で検出される。
[周期的変動報知部]
周期的変動報知部(情報出力部)13は、周期的変動検出部12による周期的変動の検出結果を表す変動検出情報を表示装置30に出力する。これにより周期的変動の検出が報知される。
表示装置30は、上述したように、例えば、ランプである。表示装置30は、周期的変動の検出結果の表示、及び失火の表示の表示を兼用するものであってもよい。また、表示装置30は、上述したように、例えば、ビークル50の点検・修理時に制御装置10に接続される診断装置であってもよい。周期的変動報知部13は、ビークル50の運転時、周期的変動検出部12による判定の結果を表す情報をメモリ102に記憶しておく。周期的変動報知部13は、表示装置30としての診断装置が制御装置10接続された時に、メモリ102に記憶された情報を出力する。その結果、表示装置30としての診断装置が周期的変動検出部12による検出結果を表示する。この場合、表示装置30は、検出結果の履歴を表示する。
例えば、表示装置30には、失火判定部14による判定の結果と、周期的変動の検出結果が示される。
周期的変動報知部13は、失火判定部14による失火の有無の判定結果の有効性を表す情報として変動検出情報を出力する。変動検出情報に基づく表示装置30の表示は、失火の判定の有効性が低いことを示す。また、周期的変動報知部13は、周期的変動検出部12による周期的変動の検出に基づいて、巻掛伝動体59aの異常状態を表す情報として変動検出情報を出力する。変動検出情報に基づく表示装置30の表示は、巻掛伝動体59aの異常状態を示す。
本実施形態において、失火判定部14は、クランクシャフト21の回転速度に基づいてエンジンの失火を判定する。
回転速度に、図7(B)に示すような変動が含まれると、失火判定部14による失火の有無の判定の精度が低下する。つまり、失火の判定の有効性が低下する。
巻掛伝動体59aの劣化は、エンジン20が駆動する機構の性能に関わる。このため、巻掛伝動体59aの劣化に起因する回転速度の変動は、例えばビークルが悪路を走行する場合のような一時的な変動と異なり、恒常的に失火の検出の精度に影響する。つまり、失火判定部14による判定の精度が恒常的に低下するおそれがある。また、失火判定の精度は、巻掛伝動体59aを交換することによって、回復する。巻掛伝動体59aは、エンジン20に関連する部品である。エンジン20の失火検出の条件として、巻掛伝動体59aの状態は、悪路走行のような環境とは本質的に異なる。
本実施形態によれば、巻掛伝動体59aの劣化に起因して失火判定部14による失火判定の精度が低下する状況において、巻掛伝動体59aの劣化が検出される。
従って、例えば、失火が検出されない場合に、実際に失火が生じていない場合と、失火判定部14が検出不能な状態にある場合とが明確に区別される。つまり、失火の判定結果が有効である場合が明確になる。従って、失火判定部14による判定の結果における信頼性が向上する。
また、周期的変動報知部13によって、周期的変動検出部12による検出の結果の情報が制御装置10の外部に出力される。このため、制御装置10の外部で失火判定部14による判定の結果を利用する場合に、結果をそのまま利用してよい場合と、結果をそのまま利用できない場合とが明確になる。つまり、制御装置10の外部で用いる失火の検出結果が有効である場合が明確になる。
本実施形態では、図4のフローチャートを参照して説明したように、周期的変動検出部12によって巻掛伝動体59aの循環周期で繰り返される周期的変動が検出された場合(図4のS14でYes)、失火の有無の判定(図4のS19)及び判定結果の出力(図4のS21)が停止する。つまり、エンジン20が作動している期間において、失火の有無の判定が停止する。従って、周期的変動によって失火の判定で誤判定が生じ得る状況において、誤判定の結果の出力が防止される。失火の判定の結果の出力内容における信頼性が向上する。
本実施形態では、失火判定部14が悪路走行の判定を行う。本実施形態によれば、失火の判定の精度が低下している原因が明確になる。つまり、悪路走行のような一時的な環境によって失火の判定の精度が低下しているのか、あるいは、エンジン20と密接に関連する機能によって失火の判定の精度が低下しているのかが明確に区別される。
周期的変動報知部13が、周期的変動検出部12による周期的変動の検出に基づいて、巻掛伝動体59aの異常を表す情報として検出情報を出力する。この結果、修理作業及び保守作業による巻掛伝動体59aの修理又は交換が促進される。巻掛伝動体59aが修理又は交換されることによって、巻掛伝動体59aの循環周期で繰り返される周期的変動が低下する。従って、失火判定部14による判定の信頼性が向上する。
なお、上記の実施形態では、失火検出装置の例として、3気筒エンジンに係る制御装置を説明した。本発明の失火検出装置はこれに限られず、単気筒エンジンに係る失火検出装置であってもよい。単気筒エンジンの場合、上述した「同一の行程が連続する気筒」は、同一の気筒を意味する。
また、上記の実施形態では、周期的変動検出部の例として、巻掛伝動体の循環周期で繰り返される変動を検出する周期的変動検出部を説明した。本発明の失火検出装置が備える周期的変動検出部はこれに限られず、巻掛伝動体が巻き掛けられた複数の伝動車の循環周期で繰り返される変動を検出してもよい。伝動車の摩耗に起因する周期的変動が検出される。
また、本発明の失火検出装置が備える周期的変動検出部は、巻掛伝動体及び伝動車のそれぞれの循環周期で繰り返される変動を検出してもよい。巻掛伝動体及び伝動車それぞれの摩耗に起因する周期的変動が検出される。
上記実施形態に用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。本発明は、クレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきである。
10 制御装置(失火検出装置)
11 回転速度取得部
14 失火判定部
12 周期的変動検出部
13 周期的変動報知部(情報出力部)
20 エンジン
21 クランクシャフト(回転体)
50 ビークル
59 伝動要素
59a 巻掛伝動体
59b 複数の伝動車

Claims (9)

  1. 循環的に移動するように複数の伝動車に巻き掛けられた巻掛伝動体を駆動する4ストロークエンジンの失火を検出する失火検出装置であって、
    前記失火検出装置は、
    前記4ストロークエンジンにより回転される回転体の回転速度を得るように構成された回転速度取得部と、
    前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度に基づいて前記4ストロークエンジンの失火の有無を判定するように構成された失火判定部と、
    前記回転速度取得部により得られる回転速度に基づいて、前記4ストロークエンジンの回転変動に含まれ、前記巻掛伝動体及び前記複数の伝動車の内の少なくとも一つの要素の循環周期内に複数の極値を有するように前記一つの要素の循環周期で繰り返される周期的変動を検出するように構成された周期的変動検出部と
    を備える。
  2. 請求項1に記載の失火検出装置であって、
    前記失火検出装置の外部に、前記周期的変動検出部による前記周期的変動の検出結果を表す検出情報を出力するように構成された情報出力部を更に備える。
  3. 請求項2に記載の失火検出装置であって、
    前記情報出力部は、前記周期的変動検出部による前記周期的変動の検出に基づいて、前記一つの要素の異常を表す情報として前記検出情報を出力する。
  4. 請求項1から3いずれか1項に記載の失火検出装置であって、
    前記失火判定部は、前記周期的変動検出部による前記周期的変動の検出に基づいて、前記4ストロークエンジンが作動している期間の少なくとも一部において、前記4ストロークエンジンの失火の有無の判定を停止する。
  5. 請求項1から4いずれか1項に記載の失火検出装置であって、
    前記周期的変動検出部は、前記一つの要素の循環周期と、前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度とに基づいて、前記周期的変動を検出する。
  6. 請求項5に記載の失火検出装置であって、
    前記周期的変動検出部は、前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度と、前記回転速度が得られた時よりも前記循環周期の自然数倍の期間前に前記回転速度取得部で得られた前記回転体の回転速度とを用いる演算を行うことによって、前記周期的変動を検出する。
  7. 請求項1から6いずれか1項に記載の失火検出装置であって、
    前記巻掛伝動体は、前記複数の伝動車と噛み合うように構成されている。
  8. 請求項7に記載の失火検出装置であって、
    前記複数の極値は、前記4ストロークエンジンの回転速度の変動において、前記巻掛伝動体と前記複数の伝動車のいずれかとの噛み合いに起因して生じる。
  9. 複数の伝動車と、循環的に移動するように前記複数の伝動車に巻き掛けられた巻掛伝動体と、前記巻掛伝動体を駆動する4ストロークエンジンと、前記4ストロークエンジンにより回転される回転体とを備えたビークルであって、
    前記ビークルは、請求項1から8いずれか1項に記載の失火検出装置を備える。
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