JP7139514B2 - ストラドルドビークルエンジンユニット、及びストラドルドビークル - Google Patents
ストラドルドビークルエンジンユニット、及びストラドルドビークル Download PDFInfo
- Publication number
- JP7139514B2 JP7139514B2 JP2021504855A JP2021504855A JP7139514B2 JP 7139514 B2 JP7139514 B2 JP 7139514B2 JP 2021504855 A JP2021504855 A JP 2021504855A JP 2021504855 A JP2021504855 A JP 2021504855A JP 7139514 B2 JP7139514 B2 JP 7139514B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- physical quantity
- misfire
- crankshaft
- rotation speed
- timing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/22—Safety or indicating devices for abnormal conditions
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62M—RIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
- B62M7/00—Motorcycles characterised by position of motor or engine
- B62M7/02—Motorcycles characterised by position of motor or engine with engine between front and rear wheels
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/009—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating position or synchronisation signals
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/0097—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating speed signals
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1497—With detection of the mechanical response of the engine
- F02D41/1498—With detection of the mechanical response of the engine measuring engine roughness
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M15/00—Testing of engines
- G01M15/04—Testing internal-combustion engines
- G01M15/11—Testing internal-combustion engines by detecting misfire
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D2200/00—Input parameters for engine control
- F02D2200/02—Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
- F02D2200/10—Parameters related to the engine output, e.g. engine torque or engine speed
- F02D2200/101—Engine speed
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D2200/00—Input parameters for engine control
- F02D2200/02—Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
- F02D2200/10—Parameters related to the engine output, e.g. engine torque or engine speed
- F02D2200/1015—Engines misfires
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
鞍乗型車両に設けられる内燃機関は、小さい慣性モーメントを有する。このため、鞍乗型車両に設けられる内燃機関は、操作又は外乱に対する回転速度の応答性が高い。つまり、鞍乗型車両に設けられる内燃機関は、失火に対する回転速度の応答性も高い。例えば燃焼行程といった特定行程のタイミング毎に見た場合、失火の影響によりあるタイミングで回転速度が低下し、次のタイミングで失火による回転速度の低下は完了する。
本発明者らは、鞍乗型車両エンジンユニットにおいて、失火の判定精度向上を困難にする要因と考えられていたエンジンの小さい慣性モーメントの性質を利用し、失火の検出精度を高めることができることを見出した。
前記鞍乗型車両エンジンユニットは、
クランク軸と、前記クランク軸の回転に応じてクランク角信号を周期的に出力するクランク角信号出力器とを有し、複数の種類の行程を前記クランク軸の720度回転毎に繰り返す内燃機関と、
前記クランク角信号出力器の信号に基づいて、前記複数種類の行程のうち特定行程における前記クランク軸の回転速度の変動量に関する物理量を取得するクランク軸回転速度変動物理量取得器、及び、
前記クランク軸回転速度変動物理量が取得される毎に、前記クランク軸回転速度変動物理量が取得される取得タイミングよりも前の前記特定行程に対応する第1先行タイミングで取得された物理量である第1先行物理量と、前記第1先行タイミングよりも前の前記特定行程に対応する第2先行タイミングで取得された物理量である第2先行物理量との差分に基づき第1先行タイミングにおける前記クランク軸の回転速度の低下を検出し、且つ、前記クランク軸回転速度変動物理量と前記第1先行物理量との差分に基づき前記取得タイミングにおける前記回転速度の低下が完了したことを検出した場合に前記内燃機関で失火が生じたと判定する失火判定器を有する失火検出装置と、
を備える。
失火検出装置は、クランク軸回転速度変動物理量取得器、及び失火判定器を有する。クランク軸回転速度変動物理量取得器は、クランク角信号出力器の信号に基づいて、クランク軸回転速度変動物理量を取得する。クランク軸回転速度変動物理量は、複数種類の行程のうち特定行程におけるクランク軸の回転速度の変動量に関する物理量である。
失火判定器は、クランク軸回転速度変動物理量が取得される毎に、失火状態の判定を行う。失火判定器は、第1先行タイミングにおけるクランク軸の回転速度の低下を検出し、且つ、取得タイミングにおける回転速度低下の完了を検出した場合に失火が生じたと判定する。第1先行タイミングは、クランク軸回転速度変動物理量が取得される取得タイミングよりも前のタイミングである。第1先行タイミング及び第2先行タイミングはいずれも、特定行程に対応するタイミングである。第2先行タイミングは、第1先行タイミングよりも前のタイミングである。
第1先行タイミングにおけるクランク軸の回転速度の低下は、第1先行タイミングで取得された第1先行物理量と第2先行タイミングで取得された第2先行物理量との差分に基づき検出される。また、取得タイミングにおける回転速度低下の完了は、クランク軸回転速度変動物理量と第1先行物理量との差分に基づき検出される。
上記構成によれば、クランク軸回転速度変動物理量が取得される取得タイミングよりも前の第1先行タイミングにおけるクランク軸の回転速度の低下を検出し、且つ、上記取得タイミングにおける回転速度低下の完了を検出した場合に内燃機関で失火が生じたと判定される。従って、鞍乗型車両エンジンユニットの内燃機関の失火を、鞍乗型車両エンジンユニットの内燃機関の小さい慣性モーメントを利用して高い精度で失火を判定することができる。
前記内燃機関は、複数の気筒を備え、
前記失火判定器は、前記クランク軸回転速度変動物理量が取得される毎に、前記クランク軸回転速度変動物理量が取得される取得タイミングよりも720度クランク角前の前記特定行程に対応する第1先行タイミングで取得された第1先行物理量と、前記第1先行タイミングよりも720度クランク角前の前記特定行程に対応する第2先行タイミングで取得された第2先行物理量との差分に基づき第1先行タイミングにおける前記クランク軸の回転速度の低下を検出し、且つ、前記第1先行物理量と前記クランク軸回転速度変動物理量との差分に基づき前記回転速度低下の完了を検出した場合に前記内燃機関の失火と判定する。
前記クランク軸回転速度変動物理量取得器は、前記特定行程における前記クランク軸の回転速度の変動量に関する物理量として、前記特定行程内の第1クランク角位置における回転速度と、前記第1クランク角位置に対し720度クランク角より小さい角度前の第2クランク角位置における回転速度との間の差分を表す量を取得する。
差分同士の差分に基づき検出がされることによって、例えば、鞍乗型車両の加速・減速を伴う緩やかな回転速度の変動の影響が抑えられる。従って、鞍乗型車両エンジンユニットの内燃機関の高い精度で失火を判定することができる。
前記失火判定器は、前記第1先行物理量に対する前記クランク軸回転速度変動物理量の差における正負の極性が、前記第2先行物理量に対する前記第1先行物理量の差における正負の極性と逆である場合に、前記内燃機関で失火が生じたと判定する。
前記内燃機関によって駆動される車輪とを有する
鞍乗型車両。
本明細書にて使用される用語「および/または」はひとつの、または複数の関連した列挙された構成物のあらゆるまたはすべての組み合わせを含む。
本明細書中で使用される場合、用語「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」または「有する(having)」およびその変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分および/またはそれらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループのうちの1つまたは複数を含むことができる。
本明細書中で使用される場合、用語「取り付けられた」、「接続された」、「結合された」および/またはそれらの等価物は広く使用され、直接的および間接的な取り付け、接続および結合の両方を包含する。更に、「接続された」および「結合された」は、物理的または機械的な接続または結合に限定されず、直接的または間接的な電気的接続または結合を含むことができる。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術および本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されることはない。
本発明の説明においては、複数の技術および工程が開示されていると理解される。
これらの各々は個別の利益を有し、それぞれは、他の開示された技術の1つ以上、または、場合によっては全てと共に使用することもできる。
従って、明確にするために、この説明は、不要に個々のステップの可能な組み合わせをすべて繰り返すことを控える。
それにもかかわらず、明細書および特許請求の範囲は、そのような組み合わせがすべて本発明および請求項の範囲内にあることを理解して読まれるべきである。
本明細書では、新しい鞍乗型車両エンジンユニットについて説明する。
以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細を述べる。
しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることが明らかである。
本開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面または説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
鞍乗型車両の駆動輪は、例えば後輪である。駆動輪はこれに限られず、例えば前輪であってもよい。
クランク軸回転速度変動物理量は、クランク軸の回転速度の変動量に関する物理量である。クランク軸回転速度変動物理量は、回転速度の変動量を表す値でもよく、また、回転速度を表す値でもよい。回転速度を表す複数の値が継続して取得されることによって、クランク軸回転速度変動物理量が取得される。例えば、クランク軸の回転速度は、クランク角信号出力器から周期的に順次出力されるクランク角信号の1つの時間間隔に基づいて取得される瞬時回転速度であってもよく、所定クランク角度(例えば180CAD、360CAD)の区間における平均回転速度(移動平均回転速度)であってもよい。クランク軸回転速度変動物理量は、例えば、第1のクランク角度の区間に対応する回転速度(瞬時回転速度又は平均回転速度)と、第2のクランク角度の区間に対応する回転速度(瞬時回転速度又は平均回転速度)との差分値であってもよい。この場合、第1のクランク角度の区間は、例えば、失火検出対象の気筒の圧縮上死点から、内燃機関において次に到来する圧縮上死点までの区間と少なくとも部分的に重複するように設定される。一方、第2のクランク角度の区間は、例えば、当該圧縮上死点の前に設定される。当該圧縮上死点で失火が生じた場合、第1のクランク角度の区間に対応するクランク軸の回転速度は減少するが、第2のクランク角度の区間に対応するクランク軸の回転速度は、当該失火による影響を受けない。従って、差分値を取得することにより、正常時と失火時との違いが反映されたクランク軸回転速度変動物理量が得られる。各区間に対応する回転速度は、必ずしも、そのまま差分値の取得に用いられる必要は無い。各区間に対する回転速度の各々に対して演算乃至補正の処理が行われ、処理後の各回転速度に基づいて、差分値が取得されてもよい。クランク軸回転速度変動物理量は、等爆エンジンに係るクランク軸回転速度変動物理量であってもよく、不等爆エンジンに係るクランク軸回転速度変動物理量であってもよい。クランク軸回転速度変動物理量は、例えば、クランク軸から車輪までの動力伝達経路における回転体(例えば、ギア、軸等)の回転速度であってもよい。
回転速度の低下の完了は、時間経過に伴う回転速度の推移において低下(decrease)のピークを過ぎたことである。回転速度の低下が完了する場合、例えば微分値が正に転じる。回転速度の推移には、低下、上昇、維持がある。回転速度の低下が完了する場合は、回転速度の上昇または維持である。
失火検出装置は、クランク軸回転速度変動物理量と第1先行物理量との差分に基づき、取得タイミングにおける回転速度の低下が完了したことを検出する。失火検出装置は、例えば、基準値に対する、クランク軸回転速度変動物理量と第1先行物理量との差分の比較結果に応じて回転速度の低下の完了を検出する。失火検出装置は、これに限られず、クランク軸回転速度変動物理量と第1先行物理量との差分に対し、更に先行のタイミングで得られた差分の割合に応じて回転速度の低下を検出してもよい。
但し、失火判定器は、これに限られず、例えば、回転速度変動物理量の差分の増加/減少の変動が所定のパターンに該当するか否かを判定してもよい。
エンジン20は、内燃機関である。エンジン20は、クランク軸21と、クランク角信号出力器27(以降、角信号出力器27とも称する)とを有する。エンジン20の動力は、クランク軸21から出力される。角信号出力器27は、クランク軸21の回転に応じてクランク角信号を周期的に出力する。
失火検出装置10は、クランク軸回転速度変動物理量取得部11(以降、変動物理量取得部11とも称する)、及び失火判定部12を有する。失火検出装置10は、更に、報知信号送信部16と、燃焼制御部17とを備える。
また、報知信号送信部16は、失火判定部12によって失火が検出された場合、失火の検出結果を表す失火情報を報知装置30に出力する。報知信号送信部16は、報知装置30としての診断装置が失火検出装置10と接続された時又は接続されている時に、記憶された情報を出力する。
また更に、失火判定部12は、回転速度変動物理量SOMG(0)と第1先行物理量SOMG(1)との差分ΔOMG(0)に基づき取得タイミング(「0」)における回転速度の低下が完了したことを検出する。
図1のパート(b)に示す回転速度変動物理量SOMGの例では、「0」のタイミングにおいて、差分ΔOMG(1)は、第1基準範囲P1a内にある。差分ΔOMG(0)は、第2基準範囲P1b内にある。
失火判定部12は、第1先行タイミングにおけるクランク軸21の回転速度OMGの低下を検出し、且つ、上記取得タイミングにおける回転速度OMG低下の完了を検出することによって、エンジン20における失火の発生を高い精度で判定することができる。失火判定部12によれば、鞍乗型車両50に設けられるエンジン20の失火を、エンジン20の小さい慣性モーメントの性質を利用して高い精度で判定することができる。
図2に示す鞍乗型車両50は、車体51及び車輪52a,52bを備えている。車輪52a,52bは、車体51に支持されている。鞍乗型車両50は、2つの車輪52a,52bを有する自動二輪車である。車輪52a,52bは、鞍乗型車両50の車体51に対して、鞍乗型車両50の前後方向Xに並んで配置されている。後ろの車輪52bは駆動輪である。
鞍乗型車両50は、鞍乗型車両エンジンユニットEU、及び駆動系59を備えている。鞍乗型車両エンジンユニットEUは、失火検出装置10及びエンジン20を備えている。駆動系59は、エンジン20の動力を伝達することによって、鞍乗型車両50を駆動する。
CPU101は、制御プログラムに基づいて演算処理を行う。メモリ102は、制御プログラムと、演算に必要な情報とを記憶する。I/Oポート103は、外部装置に対し信号を入出力する。
I/Oポート103には、角信号出力器27が接続されている。角信号出力器27は、エンジン20のクランク軸21が検出角度回転する毎に角信号を出力する。
I/Oポート103には、報知装置30も接続されている。報知装置30は、失火検出装置10から出力される信号に基づいて情報を表示する。報知装置30は、例えば鞍乗型車両50に設けられた表示ランプである。また、報知装置30には、例えば、鞍乗型車両50の外部装置である診断装置も含まれる。
変動物理量取得部11は、角信号出力器27からの信号が出力されるタイミングの時間間隔を計測することによって回転速度を得る。また、変動物理量取得部11は、回転速度変動物理量を得る。変動物理量取得部11が取得する回転速度変動物理量は、エンジン20の回転速度変動物理量である。
エンジン20の回転速度の変動には、エンジン20の燃焼による変動だけでなく、例えば悪路走行による変動が含まれる場合がある。悪路走行は、エンジン20の外的要因である。
図4のグラフの横軸はクランク軸21の回転角度θを示し、縦軸は回転速度を示す。図4に示す例では、回転速度の関係を分かりやすくするため、エンジン20の外的要因による変動を含まない。
図4のグラフは、回転速度OMGの変動を概略的に示している。回転速度OMGのグラフは、燃焼行程及び吸気行程に対応するクランク角度について算出された回転速度の値を曲線で結ぶことによって得られる。
図4のグラフは、時間を基準とした回転速度の推移ではなく、クランク角度を基準とした回転速度OMGの推移を示している。
図4のグラフにおいて、ある時点における検出対象のクランク角度の位置の番号を「0」とし、「0」の位置から240度クランク角度毎に「1」,「2」,「3」…の番号を割り当てている。また、「0」と「1」の間に「0a」、そして、「1」と「2」の間に「1a」のように文字付きの番号を割り当てている。図4の例では、3つの気筒のうち第3の気筒の吸気行程(#3S)を、ある時点における検出対象である「0」の位置とする。「1」,「2」,「3」の位置は、第2の気筒、第1の気筒、第3の気筒における吸気行程(#2S,#1S,#3S)にそれぞれ対応している。
例えば、図4に示す「0」の位置が検出対象となる場合、同一の行程が連続する気筒に対応するクランク角度の位置は、「0」と「1」の位置である。例えば、「1」の位置は、第2の気筒の吸気行程(図4の#2S)に対応する。「0」の位置は、第3の気筒の吸気行程(図4の#3S)に対応する。つまり、「1」の位置と「0」の位置で第2の気筒の吸気行程と第3の気筒の吸気行程が連続する。「0」の位置における回転速度変動物理量は、回転速度OMG1と回転速度OMG0の差分である。
変動物理量取得部11は、算出した差分を回転速度変動物理量として取得する。
このようにして、変動物理量取得部11は吸気行程を特定行程とし、特定行程のタイミングでの回転速度変動物理量を取得する。
図5には、「1」の直前のタイミング(位置)で失火が生じている場合の回転速度OMG及び回転速度変動物理量SOMGが示されている。また、図5には、回転速度変動物理量SOMGから取得される差分ΔOMGが示されている。
図5において、ある特定行程のタイミングにおける回転速度変動物理量SOMGは、この特定行程の1つ前の特定行程のタイミングで取得された回転速度OMGから、この特定行程のタイミングで取得された回転速度OMGを引いた差分である。例えば、「0」のタイミングにおける回転速度変動物理量SOMG(0)は、「0」の一つ前である「1」のタイミングにおける回転速度OMG(1)から、「0」のタイミングにおける回転速度OMG(0)を引いた差分である。従って、図5のチャートに示す回転速度変動物理量SOMGの正の値は、回転速度OMGの減速を示している。回転速度変動物理量SOMGの負の値は、回転速度の加速を示している。
より詳細には、失火判定部12は、回転速度変動物理量SOMGが取得される取得タイミングよりも1つ前の特定行程に対応する第1先行タイミングで取得された第1先行物理量と、第1先行タイミングよりも1つ前の特定行程に対応する第2先行タイミングで取得された第2先行物理量との差分に基づき、第1先行タイミングにおけるクランク軸の回転速度の低下を検出する。また、失火判定部12は、回転速度変動物理量と第1先行物理量との差分に基づき、上記取得タイミングにおける回転速度の低下が完了したことを検出する。そして、失火判定部12は、上述したクランク軸の回転速度の低下を検出し、且つ回転速度の低下の完了を検出した場合に、エンジン20で失火が生じたと判定する。
従って、図5に示す回転速度変動物理量SOMGに対し、失火判定部12は、「1」のタイミングで失火が生じたと判定する。
図5に示す回転速度OMGの変動の例では、「-3」のタイミングで失火は生じていない。しかし、「1」のタイミングで失火による回転速度の低下の反動で回転速度が一旦上昇した後、回転速度が収束するため「-3」のタイミングで低下する。1つの差分ΔOMGを基準値ARと比較する場合、「-3」のタイミングでの回転速度の低下によって、差分ΔOMG(-3)が基準値ARを超えるため失火と誤判定される。
図6の横軸は、クランク軸の回転速度を示す。縦軸はエンジン20の負荷を示す。図6は、エンジン20が出力可能な回転速度と負荷の範囲全体を表している。
図6には、エンジン20が出力可能なクランク軸回転速度の範囲を等分した3つの領域が示されている。また、図6には、エンジン20が出力可能な負荷の範囲を等分した3つの領域が示されている。つまり、図6には、クランク軸回転速度の大きさと負荷大きさの組合せが異なる9つの領域が示されている。9つの領域のうち、高負荷・高回転速度領域HHと低負荷・低回転速度領域LLに符号を付している。例えば、低負荷・低回転速度領域LLは、エンジン20で出力可能なクランク軸回転速度の範囲を等分した3つの領域のうち最も小さいクランク軸回転速度を含む低回転速度領域で、且つ、前記内燃機関で出力可能な負荷の範囲を等分した3つの領域のうち最も小さい負荷を含む領域である。
エンジン20は、鞍乗型車両50(図2参照)に搭載するため、クランク軸21の慣性モーメントが小さくなるように構成されている。クランク軸21の慣性モーメントの低減に起因して、低負荷・低回転速度領域LLにおいて、分布Eと、分布Mとが、互いに重なるように生じる。分布Eと、分布Mとが、互いに重なるように生じるエンジン20の動作領域を重複動作領域と称する。低負荷・低回転速度領域LLは、重複動作領域に含まれている。重複動作領域において分布Eの裾Etと、分布Mの裾Mtとの間に、間隔Gaが無い。その結果、低負荷・低回転速度領域LLにおける失火の検出性能が低下する。低負荷・低回転速度領域LLにおいては、悪路走行状態と失火との区別が困難である。
例えば、高負荷・高回転速度領域HHのように、分布Eの裾Etと、分布Mの裾Mtとの間隔が充分に離れていれば、悪路走行によって回転速度変動物理量SOMGが増大しても分布Eの裾Etと、分布Mの裾Mtとの間隔が離れている。従って、回転速度変動物理量の差分が物理量判定基準ARよりも大きいか否かを判定することによって失火を判定することも可能である。
また、例えば鞍乗型車両50(図2参照)の悪路走行状態では、失火時でない場合に物理量判定基準ARよりも大きいと判定される回転速度変動物理量SOMGの数が増大する場合がある。すなわち、判定結果には、誤判定が混在する場合がある。
まず、失火判定部12は、エンジン20が重複動作領域で動作しているか否か判定する(S11)。
例えば、エンジン20が高負荷・高回転速度領域HHで動作している場合、エンジン20が重複動作領域で動作していない。この場合(S11でNo)、失火判定部12は、簡略失火検出を行う(S12)。簡略失火検出では、回転速度変動物理量の1つの差分毎に、この差分が物理量判定基準ARよりも大きいか否かを判定することによって失火を判定する。
上記ステップS14において、差分が、図5に示した第1基準範囲P1aにある場合(S14でYes)、失火判定部12は、クランク軸の回転速度が失火により低下した可能性があると判定する。この場合、失火判定部12は、今回の取得タイミングで取得された回転速度変動物理量SOMG(0)と、第1先行物理量SOMG(1)との差分が、図5に示した第2基準範囲P1b内にあるか否か判定する(S15)。回転速度変動物理量SOMG(0)と、第1先行物理量SOMG(1)との差分が第2基準範囲P1b内にある場合(S15でYes)、失火判定部12は、回転速度の低下が完了したと判定する。
判定期間が経過した場合(S19でYes)、失火判定部12は、失火カウンタの値が、報知のための基準値を越えているか否か判定する(S22)。
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。
本発明の第二実施形態は、失火の判定に用いる失火パターン範囲P2に第3基準範囲Pcを含み第3基準範囲Pcについても判定を行う点において、第一実施形態と異なる。第二実施形態におけるこの他の点は、第一実施形態と同じである。従って、第二実施形態の説明では、第一実施形態についての図面を流用し、第一実施形態と同じ符号を用いる。
本実施形態における失火判定部12が失火の判定に用いる失火パターン範囲P2は、3つの基準範囲P2a,P2b,P2cを有している。第1基準範囲P2aは、第2先行物理量SOMG(2)に対する第1先行物理量SOMG(1)の差分ΔOMG(1)に適用される。第2基準範囲P2bは、第1先行物理量SOMG(1)に対する回転速度変動物理量SOMG(0)の差分ΔOMG(0)に適用される。
第3基準範囲P2cは、第3先行物理量SOMG(3)に対する第2先行物理量SOMG(2)の差分ΔOMG(2)に適用される。
実施形態における失火判定部12は、第一実施形態の処理(図7参照)に対し、更に、差分ΔOMG(2)が第3基準範囲P2c内にあるか否かの判定(S16)を追加で実施する。その他の処理は、第一実施形態の処理と同じである。
失火パターン範囲P2における第3基準範囲P2cは、上限及び下限を有している。失火パターン範囲P2における第3基準範囲P2cの大きさは、差分ΔOMG(1)の値に応じて決定される。第3基準範囲P2cの上限及び下限は、差分ΔOMG(1)の値に対し係数を乗じることによって算出される。
第3基準範囲P2cの上限は、差分ΔOMG(1)以下である。図9に示す例において、第3基準範囲P2cの上限は、正の値である。また第3基準範囲P2cの下限は負の値である。すなわち、第3基準範囲P2cは差分ΔOMG=0を含むように設定される。また、第3基準範囲P2cの上限は、差分ΔOMG(1)以下である。図9に示す例において、第3基準範囲P2cの上限は、第1基準範囲P2aの下限よりも小さい。
第3基準範囲P2cの上限及び下限は、例えば、差分ΔOMG(1)に対し、鞍乗型車両50の状態を表す係数を乗じた値を設定することが可能である。この場合、第3基準範囲P2cの上限及び下限は、差分ΔOMG(1)が取得される度に変化する。第3基準範囲P2cの上限は、差分ΔOMG(1)以下の値に設定される。但し、第3基準範囲P2cの上限として、物理量判定基準ARよりも大きい値を設定することが可能である。また、例えば、第3基準範囲P2cの上限として、例えば、負の値も採用可能である。この場合、第3基準範囲P2cは差分ΔOMG=0を含まない。
また、第3基準範囲P2cは、例えば、鞍乗型車両エンジンユニットEUが適用される鞍乗型車両50(図2参照)の種類や鞍乗型車両50の走行状態に基づいて調整することも可能である。
このため、エンジン20で失火が生じた場合、この失火が生じた気筒の次の燃焼によって、回転速度が、通常よりも高くなる。この場合、更に次の燃焼によって、回転速度が通常の速度に戻る。つまり、失火が生じた気筒では、その後回転速度の上昇と低下を繰り返しやすい。
続いて、本発明の第三実施形態について説明する。
本発明の第三実施形態は、回転速度変動物理量が取得される取得タイミング、第1先行タイミング、第2先行タイミング、第3先行タイミングが互いに720度クランク角の間隔を有する点において、第二実施形態と異なる。第三実施形態におけるこの他の点は、第二実施形態と同じである。従って、第三実施形態の説明では、第二実施形態についての図面を流用し、第二実施形態と同じ符号を用いる。
本実施形態の失火判定部12は、同じ気筒で特定が2回実施される時の回転速度変動物理量SOMG同士の差分ΔOMGに基づき失火の判定を行う。
ここで、例えば第2の気筒で特定工程が実施されるタイミングに着目する。第2の気筒の吸気行程(#2S)に対応する「-2」のタイミングで回転速度変動物理量SOMG(0)が取得された場合、失火判定部12は、第1先行物理量SOMG(1)として、第2の気筒の吸気行程に対応する「1」のタイミングの回転速度変動物理量を参照する。また、失火判定部12は、第2先行物理量SOMG(2)として、第2の気筒の吸気行程に対応する「4」のタイミングの回転速度変動物理量を参照する。
また、失火判定部12は、回転速度変動物理量SOMG(0)と第1先行物理量SOMG(1)との差分ΔOMG(0)に基づき取得タイミング(「-2」)における回転速度の低下が完了したことを検出する。
また、失火判定部12は、第1先行タイミング(「1」)よりも720度クランク角前の吸気行程に対応する第2先行タイミング(「4」)に対応する差分ΔOMG(2)も、判定の条件に含める。
続いて、本発明の第四実施形態について説明する。
本発明の第四実施形態において、変動物理量取得部11(図1参照)は、回転速度変動物理量SOMGとして、回転速度の差分に代えて回転速度そのものを取得する点において、第二実施形態と異なる。すなわち変動物理量取得部11は、回転速度変動物理量SOMGとして、回転速度を出力する。
従って、失火判定部12は、回転速度変動物理量の差分ΔOMGとして回転速度の差分を判断に用いる。
第四実施形態におけるこの他の点は、第二実施形態と同じである。従って、第四実施形態の説明では、第二実施形態についての図面を流用し、第二実施形態と同じ符号を用いる。
図11に示す回転速度は、第一実施形態で参照した図5の回転速度と同じである。但し、本実施形態において、回転速度はそのまま、回転速度変動物理量SOMGとして用いられる。
図11の「0」のタイミングで回転速度変動物理量SOMG(0)が取得された場合、失火判定部12は、第1先行物理量SOMG(1)と、第2先行物理量SOMG(2)との差分ΔOMG(1)に基づき、第1先行タイミング(「1」)におけるクランク軸の回転速度の低下を検出する。本実施形態における回転速度変動物理量SOMG(0)、第1先行物理量SOMG(1)、及び第2先行物理量SOMG(2)は、実際には、回転速度である。
図11に示す失火パターン範囲P4は、2つの基準範囲P4a,P4bを有している。第1基準範囲P4aは、第1先行物理量SOMG(1)に対する回転速度変動物理量SOMG(0)の差分ΔOMG(0)に適用される。第2基準範囲P4bは、第2先行物理量SOMG(2)に対する第1先行物理量SOMG(1)の差分ΔOMG(1)に適用される。
失火判定部12は、差分ΔOMG(1)の値が第1基準範囲P4a内にあり、ΔOMG(0)が第2基準範囲P4b内にある場合に、回転速度OMGの低下及びこれに続く低下の完了が失火に起因すると判定する。すなわち、失火判定部12は、複数の差分ΔOMG(1),ΔOMG(0)の組合せを評価する。
本実施形態による判定でも、失火による回転速度の低下の反動で回転速度が上昇する影響による誤検出の頻度を抑えることができる。従って、高い精度で失火を検出することができる。
回転速度を回転速度変動物理量として用いる判定でも、失火パターン範囲P4として、2つの基準範囲P4a,P4bに加え、更に異なる基準範囲を含む3つの基準範囲を有する失火パターン範囲を用いることは可能である。また、前のタイミングとして、例えば図10を参照して説明したように、同じ気筒の特定行程のタイミングにおける回転速度変動物理量を用いることも可能である。
10 失火検出装置
11 クランク軸回転速度変動物理量取得部(変動物理量取得部)
12 失火判定部(失火判定器)
20 エンジン(内燃機関)
21 クランク軸
27 クランク角信号出力器(角信号出力器)
50 鞍乗型車両
52b 車輪(駆動輪)
Claims (5)
- 鞍乗型車両に設けられる鞍乗型車両エンジンユニットであって、
前記鞍乗型車両エンジンユニットは、
クランク軸と、前記クランク軸の回転に応じてクランク角信号を周期的に出力するクランク角信号出力器とを有し、複数の種類の行程を前記クランク軸の720度回転毎に繰り返す内燃機関と、
前記クランク角信号出力器の信号に基づいて、前記複数種類の行程のうち特定行程における前記クランク軸の回転速度の変動量に関する物理量を取得するクランク軸回転速度変動物理量取得器、及び、
前記クランク軸回転速度変動物理量が取得される毎に、前記クランク軸回転速度変動物理量が取得される取得タイミングよりも前の前記特定行程に対応する第1先行タイミングで取得された物理量である第1先行物理量と、前記第1先行タイミングよりも前の前記特定行程に対応する第2先行タイミングで取得された物理量である第2先行物理量との差分に基づき第1先行タイミングにおける前記クランク軸の回転速度の低下を検出し、且つ、前記クランク軸回転速度変動物理量と前記第1先行物理量との差分に基づき前記取得タイミングにおける前記回転速度の低下が完了したことを検出した場合に前記内燃機関で失火が生じたと判定する失火判定器を有する失火検出装置と、
を備える。 - 請求項1記載の鞍乗型車両エンジンユニットであって、
前記内燃機関は、複数の気筒を備え、
前記失火判定器は、前記クランク軸回転速度変動物理量が取得される毎に、前記クランク軸回転速度変動物理量が取得される取得タイミングよりも720度クランク角前の前記特定行程に対応する第1先行タイミングで取得された第1先行物理量と、前記第1先行タイミングよりも720度クランク角前の前記特定行程に対応する第2先行タイミングで取得された第2先行物理量との差分に基づき第1先行タイミングにおける前記クランク軸の回転速度の低下を検出し、且つ、前記クランク軸回転速度変動物理量と前記第1先行物理量との差分に基づき前記回転速度低下の完了を検出した場合に前記内燃機関の失火と判定する。 - 請求項1又は2記載の鞍乗型車両エンジンユニットであって、
前記クランク軸回転速度変動物理量取得器は、前記特定行程における前記クランク軸の回転速度の変動量に関する物理量として、前記特定行程内の第1クランク角位置における回転速度と、前記第1クランク角位置に対し720度クランク角より小さい角度前の第2クランク角位置における回転速度との間の差分を表す量を取得する。 - 請求項3に記載の鞍乗型車両エンジンユニットであって、
前記失火判定器は、前記第1先行物理量に対する前記クランク軸回転速度変動物理量の差における正負の極性が、前記第2先行物理量に対する前記第1先行物理量の差における正負の極性と逆である場合に、前記内燃機関で失火が生じたと判定する。 - 請求項1から4いずれか1項に記載の鞍乗型車両エンジンユニットと、
前記内燃機関によって駆動される車輪とを有する
鞍乗型車両。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019045539 | 2019-03-13 | ||
JP2019045539 | 2019-03-13 | ||
PCT/JP2020/006043 WO2020184073A1 (ja) | 2019-03-13 | 2020-02-17 | ストラドルドビークルエンジンユニット、及びストラドルドビークル |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2020184073A1 JPWO2020184073A1 (ja) | 2020-09-17 |
JPWO2020184073A5 JPWO2020184073A5 (ja) | 2022-02-03 |
JP7139514B2 true JP7139514B2 (ja) | 2022-09-20 |
Family
ID=72427366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021504855A Active JP7139514B2 (ja) | 2019-03-13 | 2020-02-17 | ストラドルドビークルエンジンユニット、及びストラドルドビークル |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11536215B2 (ja) |
EP (1) | EP3929422B1 (ja) |
JP (1) | JP7139514B2 (ja) |
WO (1) | WO2020184073A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7392672B2 (ja) * | 2021-01-29 | 2023-12-06 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の失火検出装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152971A (ja) | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の失火判定装置 |
JP2009293501A (ja) | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 多気筒内燃機関の失火検出装置 |
US20100211296A1 (en) | 2009-02-13 | 2010-08-19 | Denso Corporation | Method and apparatus for misfire detection |
JP2012077700A (ja) | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Mitsubishi Motors Corp | エンジンの燃焼状態検出装置 |
JP2017214857A (ja) | 2016-05-31 | 2017-12-07 | ヤマハ発動機株式会社 | 失火検出装置及びビークル |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69331157T2 (de) * | 1992-06-09 | 2002-08-14 | Mitsubishi Jidosha Kogyo K.K., Tokio/Tokyo | Methode zur Erkennung von Fehlzündungen |
JP2795062B2 (ja) * | 1992-06-09 | 1998-09-10 | 三菱自動車工業株式会社 | クランク軸回転変動による失火検出方法 |
JP2807737B2 (ja) * | 1993-09-10 | 1998-10-08 | 本田技研工業株式会社 | 内燃エンジンの燃焼状態検出装置 |
JPH09195826A (ja) * | 1996-01-12 | 1997-07-29 | Yamaha Motor Co Ltd | 多気筒エンジンの空燃比制御方法 |
US7540185B2 (en) * | 2007-02-01 | 2009-06-02 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | System and method for detecting engine misfires |
GB2496207B (en) * | 2011-11-07 | 2018-08-22 | Ec Power As | Engine generator |
JP6353333B2 (ja) | 2014-10-01 | 2018-07-04 | 川崎重工業株式会社 | 失火判定装置 |
CN107110056B (zh) * | 2015-02-05 | 2020-03-13 | 日立汽车系统株式会社 | 爆燃检测装置 |
WO2016194953A1 (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-08 | 株式会社デンソー | 制御装置 |
JP6395116B2 (ja) * | 2016-03-23 | 2018-09-26 | マツダ株式会社 | エンジンの失火判定装置 |
JP7208710B2 (ja) * | 2017-11-02 | 2023-01-19 | 株式会社デンソー | エンジン用失火判定装置及び車両 |
-
2020
- 2020-02-17 JP JP2021504855A patent/JP7139514B2/ja active Active
- 2020-02-17 WO PCT/JP2020/006043 patent/WO2020184073A1/ja unknown
- 2020-02-17 EP EP20769035.5A patent/EP3929422B1/en active Active
-
2021
- 2021-09-13 US US17/473,908 patent/US11536215B2/en active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152971A (ja) | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の失火判定装置 |
JP2009293501A (ja) | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 多気筒内燃機関の失火検出装置 |
US20100211296A1 (en) | 2009-02-13 | 2010-08-19 | Denso Corporation | Method and apparatus for misfire detection |
JP2012077700A (ja) | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Mitsubishi Motors Corp | エンジンの燃焼状態検出装置 |
JP2017214857A (ja) | 2016-05-31 | 2017-12-07 | ヤマハ発動機株式会社 | 失火検出装置及びビークル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11536215B2 (en) | 2022-12-27 |
US20210404406A1 (en) | 2021-12-30 |
EP3929422A4 (en) | 2022-04-27 |
WO2020184073A1 (ja) | 2020-09-17 |
EP3929422B1 (en) | 2024-06-19 |
EP3929422A1 (en) | 2021-12-29 |
JPWO2020184073A1 (ja) | 2020-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4353130B2 (ja) | 内燃機関の失火検出装置 | |
US7353803B2 (en) | Misfire detection apparatus for internal combustion engine based on piston speed | |
EP3203058B1 (en) | Misfire determination device | |
JP4461586B2 (ja) | 内燃機関用失火検出装置 | |
US9562841B2 (en) | Engine output soot diagnostic control system based on transient drive cycle detection | |
US10309872B2 (en) | Misfire determination apparatus for internal combustion engine | |
GB2335989A (en) | Method of detecting rotational speed in order to sense combustion misfires | |
JP7139514B2 (ja) | ストラドルドビークルエンジンユニット、及びストラドルドビークル | |
US10788397B2 (en) | Engine misfire determination device and vehicle | |
JP7208709B2 (ja) | 不等間隔燃焼エンジン用失火判定装置及び車両 | |
JP2003343340A (ja) | 内燃機関の失火検出装置 | |
JP4027893B2 (ja) | エンジン制御装置 | |
JP7139513B2 (ja) | ストラドルドビークルエンジンユニット、及びストラドルドビークル | |
JP5577088B2 (ja) | エンジンの制御装置及び制御方法 | |
JP2006291738A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
US11168633B2 (en) | Engine unit including internal combustion engine and misfire detection device, and vehicle | |
JPH062609A (ja) | 内燃機関の失火検出装置 | |
JP2020060156A (ja) | 内燃機関失火検出装置 | |
WO2021054394A1 (ja) | 悪路走行判定装置及び異常判定装置 | |
JP7139512B2 (ja) | ストラドルドビークル用駆動系異常判定装置、及びストラドルドビークル | |
JP2021050618A (ja) | 内燃機関失火検出装置 | |
JPH0734947A (ja) | 内燃機関の燃焼状態診断装置 | |
KR20090032860A (ko) | 자동차의 연료 차단 제어 장치 및 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210910 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210910 |
|
AA64 | Notification of invalidation of claim of internal priority (with term) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764 Effective date: 20211130 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426 Effective date: 20220105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20220105 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220907 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7139514 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |