JP2017210846A - 防水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートを設置する際に可撓性を有する芯材が筒状部の内側に入り込んでいたとしても、速やかに芯材を引き出して縦枠に固定でき、設置作業を速やかに完了できる防水装置を提供する。【解決手段】防水装置10は、地面FLに埋設される収納枠11と、収納枠11の両側のそれぞれに配置される縦枠12と、縦枠12の間に張設され、上端部に横方向に延びる筒状部70が形成されるシート20と、筒状部70の内側に挿通され、両側の縦枠12に接続されるワイヤ25と、ワイヤ25のターンバックル26側のリング部75に接続されるロープ80と、を備える。縦枠12の内側には係合軸85が配置され、シート20の左右両側の端部には係合軸85に係合するハトメ部71が形成され、ロープ80におけるワイヤ25に接続される側と反対側の輪81がハトメ部71に接続される。【選択図】図10

Description

本発明は、シートを張設して水の侵入を防止する防水装置に関する。
従来、上端部を筒状に構成し、筒状部の内側にワイヤ等の芯材を通したシートを張設する防水装置が知られている。この種の防水装置を開示するものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、チェーンの両端部を中央部シートの縁部から突出させ、その一方側にターンバックルが連結される構成について記載されている。
特開2001−182452号公報
ワイヤやチェーン等のような可撓性を有する芯材は、パイプ等の棒材を用いる場合に比べて持ち上げ易く、シートの上端部を撓ませることができるので作業性も高い。しかしながら、シートの張設作業において、芯材の一側の端部を建物側に連結したときに、他側の端部がシートの筒状部の内側に引き込まれてしまうことがあった。ワイヤの端部が引き込まれないようにワイヤの長さを長く設定することも考えられるが、ワイヤを長くしてしまえば張設時にシートが撓んだ状態になる。筒状部の内側にいったん引き込まれた芯材の端部を外側に引き出す作業は手間の掛かるものであり、防水シートを設置完了するまでの時間が長くなってしまう。防水装置を設置する建物の開口部の幅が広い場合はシートの横方向も長くなり、他側の端部が入り込みやすくなってしまう。
本発明は、シートを設置する際に可撓性を有する芯材が筒状部の内側に入り込んでいたとしても、速やかに芯材を引き出して縦枠に固定でき、設置作業を速やかに完了できる防水装置を提供することを目的とする。
本発明は、地面又は床面に埋設される下枠(例えば、後述の収納枠11)と、前記下枠の両側のそれぞれに配置される縦枠(例えば、後述の縦枠12)と、前記縦枠の間に張設され、上端部に横方向に延びる筒状部(例えば、後述の筒状部70)が形成されるシート(例えば、後述のシート20)と、前記筒状部の内側に挿通され、両側の前記縦枠に接続される可撓性を有する芯材(例えば、後述のワイヤ25)と、前記芯材の少なくとも一側の端部に配置され、可撓性を有する線状部材(例えば、後述のロープ80)と、を備える防水装置(例えば、後述の防水装置10)に関する。
前記縦枠の内側には係合軸(例えば、後述の係合軸85)が配置され、前記シートの左右両側の端部には前記係合軸に係合する係合孔(例えば、後述のハトメ部71)が形成され、前記線状部材における前記芯材に接続される側と反対側の端部が前記係合孔に接続されることが好ましい。
前記防水装置は、両側の前記縦枠の間に配置される1又は複数の中柱(例えば、後述の中柱14)を更に備え、前記中柱は、前記縦枠の前記芯材が接続される高さに対応する位置に配置され、前記芯材を係合可能な芯材係合部(例えば、後述のワイヤ係合部16)を有し、前記筒状部には、前記中柱の位置に対応して前記芯材を外側に露出させる切欠部(例えば、後述の切欠部88)が形成されることが好ましい。
本発明の防水装置によれば、シートを設置する際に可撓性を有する芯材が筒状部の内側に入り込んでいたとしても、速やかに芯材を引き出して縦枠に固定でき、設置作業を速やかに完了できる。
本発明の一実施形態に係る防水装置の使用状態を示す内観図である。 本実施形態の防水装置の収納時を示す側面図である。 本実施形態のシートの上端部の筒状部断面を示す拡大図である。 本実施形態のシートの上端部の両側を示す図である。 本実施形態の縦枠のシートの上端部を係止する構造を示す図である。 本実施形態のシートの片側を縦枠に取り付ける様子を模式的に示す図である。 本実施形態のターンバックルと接続される側とは反対側のリング部をフックに取り付ける様子を示す図6の拡大図である。 本実施形態の中柱のワイヤ係合部を建物外部側から見た様子を示す拡大図である。 本実施形態のターンバックルが内蔵される縦枠を示す図6の拡大図である。 本実施形態のターンバックルに連結される側のワイヤのリング部が筒状部の内側に入り込んだ様子を示す図である。
以下、本発明の好ましい一実施形態として、地下駐車場の出入口等、建物の外部から内部への通路となる開口部にシートを横設可能な防水装置を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る防水装置10の使用状態を示す内観図である。この図1では、建物1の内部側から見た防水装置10の使用状態が示されている。以下の説明において、単に左右方向といった場合は、建物1の内部側から見た防水装置10の左右方向のことを示すものとする。
図1に示すように、防水装置10は、左右両側にそれぞれ配置される縦枠12と、地面FLに埋設される収納枠11と、左右の縦枠12と収納枠11に囲まれる空間に横設されるシート20と、左右の縦枠12の間でシート20を保持する複数の中柱14と、中柱14の下端部を差込可能に構成される複数の支持枠15と、を備える。
図1に示すように、左右の縦枠12は、その内側にシート20の左右両側の端部をそれぞれ把持する側部把持部40を備える。側部把持部40は、シート20の左右方向の端部を金物によって押圧保持する機構であり、ヒンジ部(図示省略)によって把持位置と解除位置の間を回動可能に構成される。
図2は、本実施形態の防水装置10の収納時を示す側面図である。以下の説明において、水平方向における建物1の外部2側を建物外部側とし、建物1の内部3側を建物内部側として説明する。
本実施形態の防水装置10は、使用時にはシート20を張設して建物外部側から建物内部側への水の浸入をシート20によって防ぎ(図1に示す状態)、通常時はシート20及び中柱14を収納枠11に収納可能に構成される(図2に示す状態)。
図2に示すように、本実施形態の縦枠12は、シート20の収納時に、側部把持部40等のシート20を把持する構造を外部から覆う扉92を備えている。
収納枠11は、その内側にシート20の下端部を把持する下側把持部60を備える。下側把持部60は、シート20の下端部を金物によって押圧保持する機構であり、ヒンジ部(図示省略)によって把持位置と解除位置の間を回動可能に構成される。
収納時は、シート20が折り畳んで収納枠11に収容されるとともに、中柱14が支持枠15から引き抜かれて収納枠11に収容される。本実施形態では、収納枠11の内側に収容されるシート20及び中柱14を覆う保護シート90が収納枠11の内部に設けられている。保護シート90を覆い被せた状態でチェッカープレート5を置き、収納枠11を外部から閉鎖する。また、中柱14を抜き取った支持枠15にもチェッカープレート6を置く。なお、シート20の収納時においても下側把持部60によるシート20の把持状態は維持される。
中柱14は、その下端部が支持枠15に挿入されることで立設し、シート20の上端部を所定の高さで保持するためのものである。中柱14が収納枠11や縦枠12に対して建物内部側に位置するように支持枠15の位置が設定されている。使用後、中柱14は、横に向けた状態で折り畳まれたシート20の上に置かれる。
シート20は、基布に両面樹脂コーティングを施した可撓性のある面材で構成される。シート20の上端部には、可撓性を有する芯材としてワイヤ25を通すための筒状部70が形成される。防水装置10には、水の侵入を防ぐことができる基準として水位WLが設定されており、シート20の筒状部70は、その張設時に水位WLよりも上方の位置に設定している。
図3は、本実施形態のシート20の筒状部70断面の形状を示す図である。図3に示すように、シート20は、その上側を折り返して縫製又は溶着加工79されることによって筒状部70を形成している。この筒状部70の内側の空間にワイヤ25(図3において図示省略)が挿通される。
図4は、本実施形態のシート20の上端部の両側を示す拡大図である。図4に示すように、本実施形態のシート20の上端部の左右両側には、ハトメ部71が設けられる。また、シート20におけるハトメ部71と筒状部70の間には切欠部72が形成される。
ワイヤ25の両端には、リング部75がそれぞれ設けられている。ワイヤ25は、その長さが両端のリング部75が筒状部70の外側にはみ出す長さに設定される。本実施形態のリング部75は、その内側に金属製のシンブル76を配置して構成される。
ワイヤ25の一側の端部に設けられるリング部75は、ターンバックル26を介して右側の縦枠12に連結される。また、ターンバックル26に連結される側と反対側のリング部75は、直接的に左側の縦枠12に連結される。以下の説明において、ターンバックル26に接続される側のリング部75をターンバックル26側のリング部75とし、ターンバックル26に接続される側と反対側のリング部75を反対側のリング部75として説明する。
本実施形態のワイヤ25には、ターンバックル26側のリング部75が筒状部70の内側に入り込んでしまったときに、該リング部75を筒状部70の外側に引き出すためのロープ80が取り付けられる。なお、ロープ80の径は、ワイヤ25の径と同等かそれ以下のものが好ましい。
ロープ80は、その両端に輪81が形成されており、左側の輪81がターンバックル26に接続される側のリング部75(シンブル76)に連結されるとともに、他側の輪81が右側のハトメ部71に連結される。ロープ80は、筒状部70の内側から引き出されるように、リング部75に接続される側と反対側の端部が筒状部70の端部から離れるように配置される。ロープ80は、左右両側のリング部75が筒状部70の外側に出ている適正位置にあるときは撓んだ状態になるようにその長さが余裕をもって設定されている。なお、ロープの長さは、反対側のリング部75をフック86に引っ掛けたときにターンバックル26側のリング部75が筒状部70に引き込まれる量に基づいて設定したり、ワイヤ25、筒状部70及びシート20の横方向の長さに設定したりする等、事情に応じて適宜変更することができる。
図5は、本実施形態の縦枠12のシート20の上端部を係止する構造を示す図である。図5では、扉92が開いた状態の縦枠12の内側上部の様子が示されている。
図5に示すように、縦枠12の建物内部側の面には、ハトメ部71を係合するための係合軸85が配置される。係合軸85は、建物内部側から建物外部側に向かって水平に突出している。また、係合軸85の近傍には、リング部75又はターンバックル26を連結するフック86が配置されている。なお、左右両側の縦枠12の内側の構造は同様の構造となっており、右側の縦枠12にはターンバックル26がフック86に係合された状態で内蔵されている。
シート20の設置方法の手順について説明する。作業者は収納枠11のチェッカープレート5を外して中柱14を取り出す。支持枠15のチェッカープレート6を外して中柱14を支持枠15に嵌め込む。このときワイヤ係合部16が建物外部側に位置するように、中柱14を配置する。また、シート20を収納枠11から引き出す。このとき、シート20の下端部は収納枠11の下側把持部60に把持された状態が維持されている。次に、シート20の左右方向の端部の縦枠12への固定に移行する。
シート20の縦枠12への固定では、ターンバックル26と接続される側とは反対側の端部から先に固定作業を行う方がよい。図6は、本実施形態のシート20の片側を縦枠12に取り付ける様子を模式的に示す図である。図7は、本実施形態のターンバックル26と接続される側とは反対側のリング部75をフック86に取り付ける様子を示す図6の拡大図である。
図6及び図7に示すように、シート20のハトメ部71に係合軸85を挿通し、ハトメ部71と係合軸85を係合する。次に、ワイヤ25のリング部75を斜め上方に持ち上げてフック86に係合させる。ハトメ部71と係合軸85の係合及びワイヤ25の一側のリング部75とフック86の係合が終わると側部把持部40によってシート20におけるハトメ部71の下方を把持する。
次に、支持枠15に支持されて立設している各中柱14にワイヤ25を係合する。図6に示すように、シート20の筒状部70にはワイヤ25を外部に露出させる切欠部88が中柱14の立設位置に応じて複数形成されている。中柱14には、この切欠部88から露出するワイヤ25を係合するワイヤ係合部16が設けられる。
図8は、本実施形態の中柱14のワイヤ係合部16を建物外部側から見た様子を示す拡大図である。図8に示すように、中柱14の建物外部側の面にはワイヤ係合部16が設けられる。本実施形態のワイヤ係合部16は、シート20が横設された状態のワイヤ25の高さよりもやや高い位置に設定される。
図5に示すように、ワイヤ係合部16は、ワイヤ25の脱落を防止するように建物外部側に延びた後、上方に屈曲するように形成されている。また、ワイヤ係合部16におけるワイヤ25に接触する部分が水平方向で見たときに係合軸85及びフック86の一部と重なっている。本実施形態では、中柱14が複数配置されており、ワイヤ係合部16は中柱14に対して同じ高さで固定される。
次に、ターンバックル26が内蔵される側の縦枠12へのシート20の固定作業を行う。図9は、本実施形態のターンバックル26が内蔵される縦枠12を示す図6の拡大図である。図9に示すように、ターンバックル26は、一側の端部がフック86に係合されるかたちで縦枠12に内蔵されている。
図4や図5に示すように、本実施形態のターンバックル26は、フック86に係合されるフック側係合部27がリング状に形成される一方、ワイヤ25に係合されるワイヤ側係合部28がフック状に構成される。
縦枠12への固定作業では、まず、シート20の右側のハトメ部71を縦枠12の係合軸85に係合させる。次に、縦枠12に内蔵されるターンバックル26を取り出してワイヤ側係合部28にワイヤ25のリング部75を係合する。
図10は、ターンバックル26に連結される側のワイヤ25のリング部75が筒状部70の内側に入り込んだ様子を示す図である。図10に示すように、ワイヤ25におけるターンバックル26側と反対側をシート20に固定するときに、リング部75が上方に引き出され、その分、ターンバックル26側のリング部75が筒状部70の内側に引き込まれる。また、中柱14のワイヤ係合部16へのワイヤ25を引っ掛けるときにも、ワイヤ25がやや上方で保持された状態となってワイヤ25が筒状部70の内側に引き込まれることがある。
このように、リング部75が筒状部70の内側に張り込んでいるときは、ロープ80を外側(白抜きの矢印方向)に引っ張ることでリング部75を筒状部70の外側に引き出すことができる(図4参照)。外側に引き出したリング部75をターンバックル26のワイヤ側係合部28に連結し、ターンバックル26の長手方向のサイズを調節してワイヤ25に適切な張力を付与する。縦枠12の側部把持部40によってシート20の端部を把持させることにより、シート20は、収納枠11及び左右の縦枠12の間で横設される。
以上説明した実施形態の防水装置10によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態の防水装置10は、地面FLに埋設される収納枠11と、収納枠11の両側のそれぞれに配置される縦枠12と、縦枠12の間に張設され、上端部に横方向に延びる筒状部70が形成されるシート20と、筒状部70の内側に挿通され、両側の縦枠12に接続されるワイヤ25と、ワイヤ25のターンバックル26側のリング部75に接続される(配置される)ロープ80と、を備える。
これにより、シート20の一側を縦枠12に連結したときに、ワイヤ25の他側の端部が筒状部70の内側に入り込んでしまった場合でも、作業者がロープ80を引っ張ることによってワイヤ25の他側の端部を筒状部70の外側に引き出すことができる。また、ワイヤ25が引き込まれてもロープ80で引き出すことができるので、筒状部70の幅を大きくすることができる。シート20の製造時において、リング部75を有するようなワイヤ25であっても、後工程で筒状部70に通すことができ、製造コストの観点からも有利である。また、ワイヤ25が引き込まれてもロープ80で引き出すことができるので、筒状部70の横方向の幅の長さを大きく確保することができ、耐水圧という観点からも有利である。更に、ワイヤ25の筒状部70の内側での挿通方向での移動を許容できるので、シート20の張設時や収納時にワイヤ25によってシート20が撓みにくくなる事態も防止でき、シート20を容易に取り扱うことができる。
縦枠12の内側には係合軸85が配置され、シート20の左右両側の端部には係合軸85に係合するハトメ部71が形成され、ロープ80におけるワイヤ25に接続される側と反対側の輪81がハトメ部71に接続される。
これにより、ロープ80が筒状部70の内側に張り込んでしまう事態を確実に防止できる。また、ハトメ部71に連結されているので、ロープ80の姿勢もシート20の長手方向に沿ったものとなり、手掛かりよく、速やかにロープ80をもってワイヤ25を引き出すことができる。また、ロープ80側をターンバックル26側に接続する間違えを防止することもできる。大雨や洪水等の緊急時に使用される場合であっても、シート20の誤接続を防止して速やかにシート20を張設できる構成が実現できる。
防水装置10は、両側の縦枠12の間に配置される複数の中柱14を更に備え、中柱14は、縦枠12のワイヤ25が接続される高さに対応する位置に配置され、ワイヤ25を係合可能なワイヤ係合部16を有し、筒状部70には、中柱14の位置に対応してワイヤ25を外側に露出させる切欠部88が形成される。
これにより、中柱14によってシート20の位置を適切に保持しつつ、中柱14に係合させることによって筒状部70の内側にワイヤ25のリング部75が引きこまれたとしてもロープ80によってワイヤ25を筒状部70の外側に引き出すことができる。特に本実施形態のように、複数の中柱14を用いる必要がある幅が広いシート20を用いる場合はワイヤ25の他側の端部(リング部75)が筒状部70の内側に入り込みやすいため、ロープ80の役割は大きい。また、ワイヤ係合部16の位置が縦枠12のワイヤ25が接続される高さに対応しているので、ワイヤ係合部16にワイヤ25を係合させながらワイヤ25のテンションを調整する作業も容易に行うことができる。
本実施形態の手順によれば、ターンバックル26の反対側からシート20を縦枠12に固定している。ターンバックル26側から先に取り付けた場合、シート20の反対側を縦枠12に固定した後に再びターンバックル26側に戻って張力を付与する必要があるため、速やかにターンバックル26による張力の付与を行うという観点ではターンバックル26の反対側からシート20を縦枠12に固定する手順で作業を行うことが好ましい。また、ロープ80が、後に固定する側、即ちターンバックル26側のリング部75に配置することにより、一側のシート20の縦枠12への固定作業によって筒状部70の内側に入り込んだワイヤ25のリング部75を筒状部70の外側に容易に引き出すことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、ロープ80におけるリング部75に接続される側と反対側の輪81がハトメ部71に接続される構成であるが、この構成に限定されない。例えば、ロープ80におけるリング部75に接続される側と反対側の端部をハトメ部71に接続せずに、自由な状態とすることもできる。この構成においても、筒状部70の内側に入り込んだワイヤ25のリング部75をロープ80によって引き出すことができる。このように、ロープ80の取り回しや配置方法は適宜変更することができる。
上記実施形態では、可撓性を有する線状部材としてロープ80が用いられているが、繊維で構成される紐に限定されるわけではなく、ワイヤ等、その他の材料で構成されるものを用いることができる。また、ロープ80をワイヤ25やターンバックル26に固定するための部分も輪81ではなく、フック部材や別部材とすることもできる。
上記実施形態では、ターンバックル26に接続される側のリング部75にロープ80が接続される構成であるが、ターンバックル26に接続される側と反対側のリング部75にロープ80を接続する構成としてもよいし、左右両方のリング部75にロープ80を接続する構成としてもよい。また、右側の縦枠12に内蔵されるターンバックル26を省略して直接的にリング部75をフック86に連結させる構成としてもよい。
上記実施形態では、縦枠12が建物1に埋め込まれる埋め込み型のものを例として説明したが、縦枠12の設置方法は、事情に応じて適宜変更できる。例えば、建物1に固定される支持プレートを介して固定される露出型の縦枠を用いることもできる。また、上記実施形態では、複数の中柱14を備える防水装置10を例に説明したが、中柱が1本の防水装置や中柱を有していない防水装置にも本発明を適用することができる。
10 防水装置
11 収納枠(下枠)
12 縦枠
14 中柱
16 ワイヤ係合部(芯材係合部)
20 シート
25 ワイヤ(可撓性を有する芯材)
71 ハトメ部(係合孔)
80 ロープ(可撓性を有する線状部材)
85 係合軸

Claims (3)

  1. 地面又は床面に埋設される下枠と、
    前記下枠の両側のそれぞれに配置される縦枠と、
    前記縦枠の間に張設され、上端部に横方向に延びる筒状部が形成されるシートと、
    前記筒状部の内側に挿通され、両側の前記縦枠に接続される可撓性を有する芯材と、
    前記芯材の少なくとも一側の端部に配置され、可撓性を有する線状部材と、
    を備える防水装置。
  2. 前記縦枠の内側には係合軸が配置され、
    前記シートの左右両側の端部には前記係合軸に係合する係合孔が形成され、
    前記線状部材における前記芯材に接続される側と反対側の端部が前記係合孔に接続される請求項1に記載の防水装置。
  3. 両側の前記縦枠の間に配置される1又は複数の中柱を更に備え、
    前記中柱は、前記縦枠の前記芯材が接続される高さに対応する位置に配置され、前記芯材を係合可能な芯材係合部を有し、
    前記筒状部には、前記中柱の位置に対応して前記芯材を外側に露出させる切欠部が形成される請求項1又は2に記載の防水装置。
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