JP2014047473A - 止水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浸入しようとする水の多寡に応じて、止水する高さを簡易に変更できる止水装置を提供する。
【解決手段】出入口の両側面及び床面の各々に凹設された収納領域からなる収納部と、床面に凹設された収納領域に折畳可能に収納され、複数の止水軸が出入口の幅方向と平行に、且つ、各々離間して取り付けられた止水用シートと、両側面に凹設された収納領域において上下方向に各々離間して形成され、複数の止水軸の各々と係合するための複数の係合部と、を備え、止水用シートの下端は、床面に凹設された収納領域の底面に固定され、止水用シートは、止水すべき水の水位に応じて、複数の止水軸のうち複数の係合部に係合させる止水軸を切り替え可能である。
【選択図】図7

Description

本発明は、建造物の地下室や地下道等の入口通路に設けられ、水の浸入を防止する止水装置に関する。
大雨や洪水時においては、建造物の地下室や地下道等の入口通路に対する水の浸入を迅速に防止する必要がある。そこで、入口通路を止水するための止水装置に係る各種発明がなされてきた(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1には、通路の一側に設けた止水用直立板の後向き面に軸受板を突設し、軸受板に通路の止水扉開閉用支軸を設けてなり、止水扉の一側端縁寄りの後向き面にL形腕を突設し、L形腕の後端ボス部を支軸に回動自在及び昇降摺動自在に枢支して、止水扉を支軸を中心に開閉自在とし、通路を閉じた止水扉の一側端縁の後向き面が止水用直立板の前向き面に対面し、通路の他側に、止水扉の他側端縁の後向き面に対面する開閉自在の止水直立板を設けてなる通路用止水装置が開示されている。
また特許文献2には、床面と左右の壁面とを有する出入口に設置される止水装置であって、少なくとも一方の壁面に設けられた支持手段と、支持手段に支持された止水扉と、を備え、支持手段は、支軸と、この支軸周りに設けられ、床面に対して止水扉の荷重がかからないように支持する支持部とを有し、止水扉は、壁面に沿うようにして配置される第1の位置にあるときに支持部に支持され、出入口を止水する第2の位置に達したときに、支持部に支持される支持領域から外れて第1の位置にあるときよりも下方に移動した状態となって、出入口を止水する止水装置が開示されている。
特許第4214187号公報 特開2012−31658号公報
しかしながら、上記特許文献1や特許文献2に開示された止水装置は、一定の高さまでの水の浸入を止水するものとなっており、浸入しようとする水の多寡に応じて止水する高さを変更可能に構成することが望ましかった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、浸入しようとする水の多寡に応じて、止水する高さを簡易に変更できる止水装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、出入口の両側面及び床面の各々に凹設された収納領域からなる収納部と、前記床面に凹設された収納領域に折畳可能に収納され、複数の止水軸が前記出入口の幅方向と平行に、且つ、各々離間して取り付けられた止水用シートと、前記両側面に凹設された収納領域において上下方向に各々離間して形成され、前記複数の止水軸の各々と係合するための複数の係合部と、を備え、前記止水用シートの下端は、前記床面に凹設された収納領域の底面に固定され、前記止水用シートは、止水すべき水の水位に応じて、前記複数の止水軸のうち前記複数の係合部に係合させる止水軸を切り替え可能であることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、前記止水用シートの左右端を、前記両端面に凹設された収納領域内の所定の面に圧着可能に取り付けられるとともに、止水すべき水の水位に応じて、取り付ける数を切り替え可能な複数の側方支柱を有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、前記止水用シートを、当該止水用シートが止水すべき水の浸入方向と逆側から支持するための補強用支柱を有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、前記補強用支柱と、前記両端面に凹設された収納領域との間に横架される連結梁を有することを特徴とする。
本発明によれば、浸入しようとする水の多寡に応じて、止水する高さを簡易に変更できる。
本実施形態に係る止水装置の概要例を示す図である。 本実施形態に係る止水装置の概要例を示す図である。 本実施形態に係る止水用シートの一例を示す図である。 本実施形態に係る第一収納領域の一例を示す図である。 本実施形態に係る第一の側方支柱の一例を示す図である。 本実施形態に係る第一の側方支柱を取り付けた場合の止水装置を示す図である。 本実施形態に係る第二の側方支柱の一例を示す図である。 本実施形態に係る第二の側方支柱を取り付けた場合の止水装置を示す図である。 本実施形態に係る補強用支柱の一例を示す図である。 本実施形態に係る連結梁の一例を示す図である。 本実施形態に係る補強用支柱と一段目の連結梁とを取り付けた場合の止水装置を示す図である。 本実施形態に係る補強用支柱と一段目の連結梁と二段目の連結梁とを取り付けた場合の止水装置を示す図である。
本技術に係る止水装置は、出入口の両側面及び床面の各々に凹設された収納領域からなる収納領域と、床面に凹設された収納領域に折畳可能に収納され、複数の止水軸が出入口の幅方向と平行に、且つ、各々離間して取り付けられた止水用シートと、両側面に凹設された収納領域において上下方向に各々離間して形成され、複数の止水軸の各々と係合するための複数の係合部と、を備え、止水用シートの下端は、床面に凹設された収納領域の底面に固定され、止水用シートは、止水すべき水の水位に応じて、複数の止水軸のうち複数の係合部に係合させる止水軸を切り替え可能であることにより、浸入しようとする水の多寡に応じて、止水する高さを簡易に変更するものである。以下、本技術の実施形態を説明する。
[止水装置の概要]
図1A及び図1Bは、本実施形態に係る止水装置の概要例を示す図である。図1Aでは、不使用時の止水装置1を示している。図1Bでは、使用時の止水装置1を示している。
図1A及び図1Bに示す止水装置1は、壁面W1、W2を有する建造物の地下室や地下道等の出入口に設置され、図中手前側から奥側に向かう水の浸入を止水するものである。
この止水装置1は、壁面W1に凹設される第一収納領域10、壁面W2に凹設される第二収納領域20、出入口の床面Fに凹設される第三収納領域30からなる収納部40を有する。なお、第一収納領域10及び第二収納領域20は、それぞれ第三収納領域30と連通している。
第一収納領域10は、壁面W1に凹設された縦長略直方体状の空間領域であり、図1Aに示すように、ヒンジ11を介して収納扉12が開閉可能に取り付けられる。図1A及び図1Bでは、それぞれ収納扉12が閉状態、開状態である場合を示す。第一収納領域10の内部構造の詳細については後述する。
第二収納領域20は、壁面W2に凹設された縦長略直方体状の空間領域であり、図1Aに示すように、ヒンジ21を介して収納扉22が開閉可能に取り付けられる。図1A及び図1Bでは、それぞれ収納扉22が閉状態、開状態である場合を示す。第二収納領域20の内部構造の詳細については後述する。
第三収納領域30は、床面Fに凹設される横長直方体状の空間領域である。この第三収納領域30には、四角形状の収納板31及びL字状の収納板32の二枚の収納板が取外し可能に取り付けられる。図1A及び図1Bでは、それぞれ収納板31、32を取り付けた状態、取り外した状態を示す。
第三収納領域30には、図1Bに示すように、止水用シート4が折り畳んで収納されている。また止水用シート4以外の止水に用いられる各種部材(例えば図4、図6に示す側方支柱7、8、図8に示す補強用支柱9、図9に示す連結梁100等)が収納されている。また、第三収納領域30の奥側略中央には不図示の補強用支柱9(図8参照)を差し込むための差込部34が形成されている。この差込部34及び第三収納領域30の内部構造の詳細については後述する。
以上に示すように、本実施形態に係る止水装置1では、初期状態では壁面W1、W2や床面Fに凹設された第一収納領域10、第二収納領域20、第三収納領域30に止水用の各種部材が収納されるよう構成されている。
図2は、本実施形態に係る止水用シートの一例を示す図である。ここでは図1の第三収納領域30に収納される止水用シート4について説明する。
止水用シート4は、液体不透過性のビニール等によって構成される長方形状のシートである。この止水用シート4の下端は、第三収納領域30の底面において左右に亘って設けられた金属板41及び金属板41よりも手前に左右に亘って設けられた金属薄板42と、第三収納領域30の底面との間で挟持されるとともに、ボルト等によって第三収納領域30の底面に固定される。
また、この止水用シート4の下端は、第三収納領域30の底面に接着剤等によって接着される。このように、止水用シート4の下端が第三収納領域30の底面に接着固定されることによって、止水用シート4の下端からの水の浸入を防ぐことができる。
また、第三収納領域30の底面において金属薄板42の左右両側には、不図示の側方支柱7(図4参照)を差し込むための差込部43、44が形成されている。これら差込部43、44の詳細については後述する。
また、止水用シート4の上下略中央には、金属製の棒状部材である第一止水軸5が補助シート45を介して取り付けられる。第一止水軸5の端部51、52は円盤状に形成されており、差込部43、44の略上方において、第一止水軸5よりも径が大きい軸部53が形成されている。
また、止水用シート4の上端には、金属製の棒状部材である第二止水軸6が止水用シート4に内包されて取り付けられる。第二止水軸6の端部61、62は輪っか状に形成されており、第二止水軸6の略中央には、第二止水軸6よりも径が大きい軸部63が形成されている。また、第二止水軸6は、厳密には2本の止水軸64、65が長さ調整部66に螺合されて伸縮可能に構成されている。
以上に示すように、本実施形態に係る止水用シート4では、複数(ここでは2本)の止水軸5、6が出入口の幅方向と平行に、且つ、各々離間して取り付けられている。そして、このような止水用シート4を用いて止水する場合、止水すべき水の多寡に応じて、止水する高さを変更する。具体的には、止水すべき水の水位が床面Fから第一止水軸5までの高さより低い場合には、第一止水軸5より下側の部分、すなわち止水用シート4の一部を用いて止水する。一方、止水すべき水の水位が床面Fから第一止水軸5の高さより高い場合には、第二止水軸6より下側の部分、すなわち止水用シート4の全体を用いて止水する。
図3は、本実施形態に係る第二収納領域の一例を示す図である。ここでは図1Aの第二収納領域20の内部構造の一例について説明する。
なお、第一収納領域10については、第二収納領域20と左右対称である点を除き同様であるとして、ここでは説明を省略する。また図3では、第二収納領域20と第三収納領域30との重複部分(金属板41、差込部43)についても図示している。
第二収納領域20には、金属板41よりも奥側上下方向に凸部23が形成されている。この凸部23の手前面23Aの壁側には係合部24、25が上下方向に各々離間して形成されている。係合部24は、第一止水軸5の端部51(図2参照)が挿入されて係合する。係合部25は、係合部24の上方に形成され、第二止水軸6の端部61(図2参照)が嵌め込まれて係合する。
また凸部23の側面23Bには、差込部26A、26Bが形成されている。差込部26A、26Bの上方は開口しており、後述する連結梁100の端部101等(図9参照)を差し込み可能に構成されている。これら差込部26A、26Bの側面には円状の開口部26a、26bがそれぞれ形成されている。
また凸部23の上面23Cには、掛合部27が形成されている。この掛合部27は、後述する第二の側方支柱8の上面に形成された止め金具83(図6参照)と掛合する。
また第二収納領域20の側面20Aにおける第二収納領域20の底面と係合部24の略中央の位置において、内側表面にゴム等の弾性部材が貼着されたコの字状の掛合部28が形成されている。この掛合部28は、後述する第一の側方支柱7に取り付けられた操作部75(図4参照)が掛合する。また第二収納領域20の側面20Aの上方には、止水に用いられる各種部材を収納可能に吊り下げるためのフック29が突設されている。
以上に示すように、第二収納領域20には、止水時に前述の止水用シート4や止水用の各種部材を取り付けるための各種機構が形成されている。特に止水用シート4の左右端は、凸部23の手前面23Aのうち係合部24、25よりも通路側の領域23Dにおいて、不図示の側方支柱(図4、図6参照)との間で挟持され、止水用シート4の左右からの水の浸入を防ぐことができる。
図4は、本実施形態に係る第一の側方支柱の一例を示す図である。第一の側方支柱7は、止水用シート4の一部を用いて止水する場合に用いられる支柱であり、例えば図2の差込部43、44に差し込まれる。
図4に示す第一の側方支柱7は、略直方体状の形状をしており、下面手前側に突起部71が形成されている。この突起部71は、例えば図2の差込部43に差し込まれて差込部43と係合する。
また第一の側方支柱7の上部には、前述の差込部43と同様の形状をした差込部72がやや手前側に形成される。この差込部72は、第一の側方支柱7の上方に設置される第二の側方支柱6(図6参照)と係合する。これに伴い、第一の側方支柱7の上部奥側には凹部73が形成される。この凹部72は、例えば図2の軸部53の下に差し込まれて軸部53と係合する。
また第一の側方支柱7の前面には、回転軸74を中心に回動可能な操作部75が設置されている。この操作部75は、使用者が把持及び作動可能な把持部75aと、把持部75aと回転軸74を挟んで反対側に形成された板部75bとを有する。特に板部75bは、例えば図3の掛合部28に差し込まれて掛合されることによって、第一の側方支柱7を固定する。
以上に示す第一の側方支柱7は、止水用シート4の一部を用いて止水する場合に、止水用シート4の左右端に配設される。
図5は、本実施形態に係る第一の側方支柱を取り付けた場合の止水装置を示す図である。ここでは、止水装置1の使用時に図4に示した第一の側方支柱7を取り付ける態様について説明する。
なお、説明の便宜上、ここでは止水用シート4の第二収納領域20側にのみ第一の側方支柱7を取り付ける態様を例に説明するものとし、第一収納領域10側についての取り付け態様については説明を省略する。また図5では、止水用シート4のうちの第一止水軸5よりも上側の部分については図示を省略している。
前述のように、本実施形態に係る止水装置1の初期状態では、止水用シート4は第三収納領域30に折り畳んで収納されている。この収納された止水用シート4を取り出して、第一止水軸5の両端部51、52を、それぞれ第二収納領域20に形成された係合部24、第一収納領域10に形成された係合部14に取り付ける。
その後、第一の側方支柱7の下面に形成された突起部71を、差込部43に差し込むとともに、第一の側方支柱7の背面側に形成された凹部73を、第一止水軸5の軸部53の側方及び下方から嵌め込む。そして、第一の側方支柱7の操作部75を回転軸74を中心に回動させて、板部75bを掛合部28に掛合させる。
以上に示す取り付け動作により、第一の側方支柱7を差込部43と軸部53との間に上下方向に設置するとともに、止水用シート4の一端側を第一の側方支柱7と凸部23との間で挟持し圧着する。これにより、止水用シート4のうち第一止水軸5より下側の部分についての側方からの水の浸入を防ぐことができる。
なお、止水用シート4のうち第一止水軸5より上側の部分については、第一止水軸5を中心に当該止水用シート4を折り曲げることによって、第三収納領域30側又は第三収納領域30と逆側に垂らす態様で配設させて良い。
図6は、本実施形態に係る第二の側方支柱の一例を示す図である。第二の側方支柱8は、止水用シート4の全部を用いて止水する場合に用いられる支柱であり、例えば図4の差込部72に差し込まれる。
図6に示す第二の側方支柱8は、略直方体状の形状をしており、下面手前側に突起部81が形成されている。この突起部81は、例えば図4の差込部72に差し込まれて差込部72と係合する。
また第二の側方支柱8の上部にはコの字状に開いた凹部82が形成されている。この凹部82は、例えば図2の第二止水軸6を軸通するための領域である。また第二の側方支柱8の上面には、止め金具83が取り付けられている。この止め金具83は、例えば図3の掛合部27と掛合する。
以上に示す第二の側方支柱8は、止水用シート4の全部を用いて止水する場合に、止水用シート4の両端で前述の第一の側方支柱7の上方に配設される。
図7は、本実施形態に係る第二の側方支柱を取り付けた場合の止水装置を示す図である。ここでは、止水装置1の使用時に図6に示した第二の側方支柱8を取り付ける態様について説明する。
なお、説明の便宜上、ここでは止水用シート4の第二収納領域20側にのみ第二の側方支柱8を取り付ける態様を例に説明するものとし、第一収納領域10側についての取り付け態様については説明を省略する。また、あらかじめ第一の側方支柱7が取り付けられているものとする。
止水装置1に第一の側方支柱7が取り付けられた状態において、止水用シート4の第二止水軸6の両端部61、62を、それぞれ第二収納領域20に形成された係合部25、第一収納領域10に形成された係合部15に取り付ける。この際、長さ調整部66と止水軸64又は止水軸65との間の螺合長さを調整することによって、第二止水軸6の軸長を適宜調整する。
その後、第二の側方支柱8の下面に形成された突起部81を、第一の側方支柱7の上部に形成された差込部72に差し込む。そして、第二の側方支柱8の上面に形成された止め金具83を、第二収納領域20の掛合部27に掛合させる。
以上に示す取り付け動作により、第二の側方支柱8を第一の側方支柱7の上方に設置するとともに、止水用シート4の一端側を第一の側方支柱7及び第二の側方支柱8と凸部23との間で挟持し圧着する。これにより、止水用シート4の全体についての側方からの水の浸入を防ぐことができる。
以上図2〜図7を用いて説明してきたように、本実施形態に係る止水装置1では、壁面W1、W2や床面Fに凹設された第一収納領域10、第二収納領域20、第三収納領域30及びこれら第一収納領域10、第二収納領域20、第三収納領域30に収納された止水用の各種部材等を用いる。
ここで、止水用シート4は、止水べき水の水位に応じて、第一止水軸5、第二止水軸6のうち係合部14、24、15、25に係合させる止水軸を、第一止水軸5のみ、又は第一止水軸5、第二止水軸6の両方との間で切り替え可能である。また、取り付けられる側方支柱の数は、二本の第一の側方支柱7(図5参照)と、二本の第一の側方支柱7及び二本の第二の側方支柱8(図7参照)との間で切り替え可能である。これにより、例えば図7の手前側から奥側へ向かう水の浸入、特に、止水用シート4の底面及び両端側からの水の浸入を、水の水位に応じて段階的に防ぐことができる。
図8は、本実施形態に係る補強用支柱の一例を示す図である。補強用支柱9は、止水用シート4を背面側、すなわち図7の奥側から支持する。止水用シート4の背面側とは、止水用シート4が止水すべき水の浸入方向(図7の手前側から奥側)と逆側とも言い換えることができる。
図8に示す補強用支柱9は、略直方体状の形状をしており、下面左右略中央に突起部91が形成されている。この突起部91は、図1Bの差込部34に差し込まれて差込部34と係合する。
また補強用支柱9の両側面には、差込部92A、92B、93A、93Bが形成されている。差込部92A、92B、93A、93Bの上方は開口しており、後述する連結梁100の端部101等(図9参照)を差し込み可能に構成されている。これら差込部92A、92B、93A、93Bの側面には円状の開口部92a、92b、93a、93bがそれぞれ形成されている。なお、図8では開口部92a、92bのみ図示している。
また補強用支柱9の上面には、第二止水軸6の軸部63と嵌合するための軸受部94が形成されており、補強用支柱9の前面には、直角三角形状の支持補助板95が形成されている。
以上に示す補強用支柱9は、止水用シート4の一部又は全部を用いて止水する場合に、止水用シート4の左右略中央を背面側から支えるよう配設される。
図9は、本実施形態に係る連結梁の一例を示す図である。図9(a)では連結梁100の斜視図を示しており、図9(b)では連結梁100の背面に取り付けられるロック機構103の具体例を示している。
図9(a)に示す連結梁100は、横長直方体状の梁部材であり、両端部101、102が下方に向かって平板状に延設されている。これら端部101、102の側面には円状の開口部101a、102aがそれぞれ形成されている。なお、図8では開口部92a、92bのみ図示している。これら端部101、102が例えば図3の差込部26Aや図8の差込部92Aに差し込まれることで、連結梁100は、差込部26Aと差込部92Aとを連結する。
このような連結梁100の下面には、端部101、102付近にそれぞれロック機構103、104が設置されている。
図9(b)に示すように、ロック機構103は、本体部103Aと、軸部103Bと、ロック解除ボタン103Cとを備える構成である。軸部103Bは、本体部103Aの内部を貫通するとともに一端側が押し下げられることによって、他端側が突き出た状態で軸方向に固定される。なお、他端側が突き出されると、軸部103Bは、端部102に形成された開口部102aを貫通する。ロック解除ボタン103Cは、本体部103Aの背面に形成され、軸部103Bの他端の突出しを元に戻す。このようなロック機構103は一般的であるとして詳細な説明を省略する。なお、ロック機構104については左右対称である点を除いてロック機構103と同様であるとして、ここでは説明を省略する。
以上に示す連結梁100は、止水用シート4の背面側において、補強用支柱9と、第一収納領域の凸部13、又は第二収納領域20の凸部23との間に横架されることによって、同じく止水用シート4の背面側に取り付けられた補強用支柱9を補強する。
図10は、本実施形態に係る補強用支柱と一段目の連結梁とを取り付けた場合の止水装置を示す図である。ここでは、止水装置1の使用時に図8に示した補強用支柱9及び図9に示した連結梁100を取り付ける態様について説明する。
なお、説明の便宜上、図10では図5の奥側から見た止水装置1を示している。また、ここでは止水用シート4の第一収納領域10側にのみ連結梁100を取り付ける態様を例に説明するものとし、第二収納領域20側についての取り付け態様については説明を省略する。また図10では、止水用シート4のうちの第一止水軸5よりも上側の部分については図示を省略している。
まず、補強用支柱9の下面に形成された突起部91を、第三収納領域30に形成された差込部34に差し込む。次に、連結梁100の両端部101、102を、それぞれ第一収納領域10に形成された差込部16A、補強用支柱9に形成された差込部93Aに差し込む。
その後、連結梁100の下面に形成されたロック機構103、104の軸部103B、104Bの一端側を押し下げることによって、他端側に突き出た状態で軸方向に固定する。
具体的には、軸部103Bを、差込部16Aに形成された開口部16aと連結梁100の端部101に形成された開口部101aとを貫通した状態で軸方向に固定させる。同様に、軸部104Bを、差込部93Aに形成された開口部93aと連結梁100の端部102に形成された開口部102aとを貫通した状態で軸方向に固定させる。
以上に示す取り付け動作により、連結梁100は、補強用支柱9と第一収納領域10に形成された差込部16Aとを連結する。連結梁100は、このような態様で止水用シート4の背面側に取り付けられることによって、止水用シート4の背面側に取り付けられた補強用支柱9を補強する。これにより、図中奥側から手前側に向かって水が流れてきた場合であっても、止水用シート4の水圧に対する耐性を強化することができる。
図11は、本実施形態に係る補強用支柱と一段目の連結梁と二段目の連結梁とを取り付けた場合の止水装置を示す図である。ここでは、止水装置1の使用時に図8に示した補強用支柱9及び図9に示した連結梁100を二段取り付ける態様について説明する。
なお、説明の便宜上、図10では図7の奥側から見た止水装置1を示している。また、ここでは止水用シート4の第一収納領域10側にのみ連結梁100を取り付ける態様を例に説明するものとし、第二収納領域20側についての取り付け態様については説明を省略する。また、あらかじめ一段目の連結梁100が取り付けられているものとする。
まず、補強用支柱9の上面に形成された軸受部94と、第二止水軸6とを嵌合させる。次に、二段目の連結梁(以下、一段目の連結梁と区別するために「連結梁110」という、連結梁110の構成要素についても同様)の両端部111、112を、それぞれ第一収納領域10に形成された差込部16B、補強用支柱9に形成された差込部93Bに差し込む。
その後、連結梁110の下面に形成されたロック機構113、114の軸部113B、114Bの一端側を押し下げることによって、他端側に突き出た状態で軸方向に固定する。
具体的には、軸部113Bを、差込部16Bに形成された開口部16bと連結梁110の端部111に形成された開口部111aとを貫通した状態で軸方向に固定させる。同様に、軸部114Bを、差込部93Bに形成された開口部93bと連結梁110の端部112に形成された開口部112aとを貫通した状態で軸方向に固定させる。
以上に示す取り付け動作により、補強用支柱9は第二止水軸6に連結するとともに、連結梁110は、補強用支柱9と第一収納領域10に形成された差込部16Bとを連結する。連結梁100、110は、このような態様で止水用シート4の背面側に取り付けられることによって、止水用シート4の背面側に取り付けられた補強用支柱9を補強する。これにより、図中奥側から手前側に向かって水が流れてきた場合であっても、止水用シート4の水圧に対する耐性を強化することができる。
以上図8〜図11を用いて説明してきたように、本実施形態に係る止水装置1では、補強用支柱9や複数の連結梁100を用いる。また、取り付けられる連結梁100の数は、二本の場合(図10参照)と、四本の場合(図11参照)との間で切り替え可能である。これにより、例えば図7の手前側から奥側へ向かう水の流れによって止水用シート4が受ける水圧に対する耐性を、水の水位に応じて段階的に強化することができる。
以上説明してきた本実施形態によれば、浸入しようとする水の多寡に応じて、止水する高さを簡易に変更できる。具体的には、第一止水軸5までの取り付けで止水可能である場合には、第一止水軸5までの取り付けのみによって出入口を塞ぎ、第一止水軸5までの取り付けで止水不可能な高さの場合には、第一止水軸5及び第二止水軸6を用いて出入口を塞ぐことができる。
なお、本実施形態では、止水装置1が上下二段の止水軸を備える場合を例に説明してきたが、三段以上の止水軸を備える構成にしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 止水装置
5 第一止水軸
6 第二止水軸
7 第一の側方支柱
8 第二の側方支柱
9 補強用支柱
10 第一収納領域
14、15 係合部
20 第二収納領域
24、25 係合部
30 第三収納領域
40 収納部
100 連結梁
W1、W2 壁面(側面)
F 床面

Claims (4)

  1. 出入口の両側面及び床面の各々に凹設された収納領域からなる収納部と、
    前記床面に凹設された収納領域に折畳可能に収納され、複数の止水軸が前記出入口の幅方向と平行に、且つ、各々離間して取り付けられた止水用シートと、
    前記両側面に凹設された収納領域において上下方向に各々離間して形成され、前記複数の止水軸の各々と係合するための複数の係合部と、を備え、
    前記止水用シートの下端は、前記床面に凹設された収納領域の底面に固定され、
    前記止水用シートは、止水すべき水の水位に応じて、前記複数の止水軸のうち前記複数の係合部に係合させる止水軸を切り替え可能であることを特徴とする止水装置。
  2. 前記止水用シートの左右端を、前記両端面に凹設された収納領域内の所定の面に圧着可能に取り付けられるとともに、止水すべき水の水位に応じて、取り付ける数を切り替え可能な複数の側方支柱を有することを特徴とする請求項1に記載の止水装置。
  3. 前記止水用シートを、当該止水用シートが止水すべき水の浸入方向と逆側から支持するための補強用支柱を有することを特徴とする請求項1に記載の止水装置。
  4. 前記補強用支柱と、前記両端面に凹設された収納領域との間に横架される連結梁を有することを特徴とする請求項3に記載の止水装置。
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