JP2017209979A - 液体吐出ヘッド - Google Patents
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図1(a)は本発明の第1の実施形態の液体吐出ヘッドの模式的部分平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図である。第1の方向Xは記録媒体の幅方向に対応しており、第2の方向Yは記録媒体の搬送方向に対応している。
液体吐出ヘッド101は、基板1と、基板1上に形成された吐出口形成部材4と、を有している。基板1はシリコンで形成され、吐出口形成部材4は樹脂で形成されている。本実施形態では、熱や膨潤の影響を受けやすい樹脂部材から構成される吐出口形成部材について説明するが、本発明はこれに限定されない。シリコン等の無機材料やステンレス等の金属材料から構成される吐出口形成部材にも本発明を適用可能である。基板1には液体を吐出するためのエネルギーを発生する複数のエネルギー発生素子2が形成されている。エネルギー発生素子2は、電流の印加によって発熱する発熱抵抗体を備えている。基板1にはインクを供給する複数の液体供給口3aと、インクを回収する複数の液体回収口3bが形成されている。液体回収口3bはエネルギー発生素子2に関し液体供給口3aの反対側に設けられている。液体供給口3aと液体回収口3bは基板1を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、それぞれ図示しない共通液体流路に接続されている。複数のエネルギー発生素子2と複数の液体供給口3aと複数の液体回収口3bはそれぞれ、第2の方向Yに列をなしている。
第1の側壁11は互いに隣接する液室7で共有されているが、それぞれの液室7が個別の第1の側壁11を備えていてもよい。この場合、液室7とインクが流入しない空間が交互に配列することになる。
図4(a)は本発明の第2の実施形態の液体吐出ヘッド201の模式的部分平面図を示している。第2の実施形態では、吐出口8は記録媒体の幅方向に配列している。すなわち、第2の方向Yが記録媒体の幅方向に対応している。液室7はエネルギー発生素子2に関し液体供給口3aの反対側が行き止まりとなっており、液体回収口3bが省略されている。第1の側壁11には、液体供給口3aと吐出口8の間に一つの分断部9だけが設けられている。吐出口8及び液体供給口3aは第2の方向Yに600dpiで配置されている。記載を省略した構成、効果等については第1の実施形態と同様である。
図5は本発明の第3の実施形態の液体吐出ヘッド301の模式的部分平面図を示している。本実施形態では、一つの液室7が、一つの液体供給口3aと、複数の(実施形態では2つ)エネルギー発生素子2と、各エネルギー発生素子2と対向する複数の(実施形態では2つ)吐出口8と、を備えている。本実施形態では吐出口8は第2の方向Yに600dpiで配置され、インク液体供給口3a、液体回収口3b及び第1の側壁11は第2の方向Yに300dpiで配置されている。エネルギー発生素子2と液体供給口3aの間にフィルタ18が配置されている。第1の実施形態に対して液体供給口3aの開口面積を大きくし、複数の圧力室6にインクを供給する構成であるため、エネルギー発生素子2をより高速で駆動することができる。
図8(a)は本発明の第4の実施形態の液体吐出ヘッド401の模式的部分平面図を示している。第4の実施形態では、吐出口8は記録媒体の幅方向に配列している。すなわち、第2の方向Yが記録媒体の幅方向に対応している。液室7はエネルギー発生素子2に関し液体供給口3aの反対側が行き止まりとなっており、液体回収口3bが省略されている。第1の側壁11には、液体供給口3aと吐出口8の間に一つの分断部9だけが設けられている。本実施形態では、一つの液室7が、一つの液体供給口3aと、複数の(実施形態では2つ)エネルギー発生素子2と、各エネルギー発生素子2と対向する複数の(実施形態では2つ)吐出口8と、を備えている。吐出口8は第2の方向Yに600dpiで配置され、液体供給口3aは第2の方向Yに300dpiで配置されている。記載を省略した構成、効果等については第1の実施形態と同様である。
本発明によれば、複数の吐出口の、膨潤による変形のばらつきを抑えることが可能な液体吐出ヘッドを提供することができる。
3a 液体供給口
7 液室
8 吐出口
9 分断部
11 第1の側壁
X 第1の方向
Y 第2の方向
Claims (20)
- 液体を吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、液体を吐出する吐出口と、前記エネルギー発生素子に液体を供給する液体供給口と、をそれぞれ備え、液体が第1の方向に流れ、前記第1の方向と交差する第2の方向に配列した複数の液室と、
前記複数の液室の、前記第1の方向に延びる両側の壁面を形成する複数の第1の側壁と、を有し、
各々の前記第1の側壁は、前記第1の側壁を前記第1の方向に分断する分断部、または前記第1の方向と垂直な断面が縮小された断面縮小部を有する、液体吐出ヘッド。 - 前記第1の側壁は互いに隣接する前記液室で共有されている、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記第2の方向における端部に位置する前記第1の側壁との間でダミー液室を形成する、連続的に延びる第2の側壁を有する、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記ダミー液室には前記エネルギー発生素子が設けられていない、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記ダミー液室に、駆動されないダミーの素子が設けられている、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記各々の第1の側壁に設けられる前記分断部または前記断面縮小部は、前記第2の方向に関して直線上に設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記液室は、前記エネルギー発生素子に関し前記液体供給口の反対側に前記液体を回収する液体回収口または前記液体を供給する第2の液体供給口を有し、各第1の側壁には、2つの前記分断部または前記断面縮小部が、前記第1の方向に関し前記吐出口の両側の、前記吐出口から等距離の位置に設けられている、請求項6に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記液室は、前記エネルギー発生素子に関し前記液体供給口の反対側が行き止まりとなっており、前記第1の側壁には一つの前記分断部または前記断面縮小部が設けられている、請求項6に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記液室を挟んで前記第2の方向に延び、前記第1の側壁とともに前記液室を画定する2つの第3の側壁を有し、前記第1の側壁は前記エネルギー発生素子に近接する前記第3の側壁から分離されている、請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記分断部または前記断面縮小部は、前記第1の方向において、前記吐出口の中心よりも前記液体供給口に近い位置に設けられている、請求項6から9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
- 各液室は一つの前記液体供給口と、複数の前記エネルギー発生素子と、各エネルギー発生素子と対向する複数の吐出口と、を備え、各液室の前記複数のエネルギー発生素子は前記第1の方向に延びる隔壁で分離されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記液室を挟んで前記第2の方向に延び、前記第1の側壁とともに前記液室を画定する2つの第3の側壁を有し、前記隔壁は前記エネルギー発生素子に近接する前記第3の側壁から分離されている、請求項11に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記隔壁の前記第1の方向における長さの半値をP、前記吐出口の中心から前記分断部までの前記第1の方向における距離をDとしたときに、0.7P≦D≦Pである、請求項11または12に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記分断部の前記第1の方向における長さは10μm以下である、請求項1から13のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
- 前記分断部の前記第1の方向における長さは5μm以下である、請求項1から13のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
- 前記エネルギー発生素子と、前記液体供給口と、を備える基板と、
前記吐出口と、前記第1の側壁と、を備える吐出口形成部材と、
を有する、請求項1から15のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。 - 前記吐出口形成部材は樹脂で形成されている、請求項16に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記エネルギー発生素子から液体を回収するための液体回収口を備える、請求項1から17のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記液室内の液体は当該液室の外部との間で循環される、請求項1から18のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記液室は、前記エネルギー発生素子を内部に備える圧力室を含み、前記圧力室内の液体は当該圧力室の外部との間で循環される、請求項1から19のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
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