以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図23)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<第1実施形態>
まず、図1を参照して本発明の第1実施形態に係るタブレット端末装置100の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るタブレット端末装置100の構成を示す。タブレット端末装置100はタッチパネル1及び制御部2を備える。タブレット端末装置100は、「表示制御装置」の一例に相当する。タッチパネル1は画像を表示すると共に、ユーザーからの操作を受け付ける。制御部2はタッチパネル1の動作を制御する。
タッチパネル1は、ディスプレー11、及びタッチセンサー12を備える。ディスプレー11は画像を表示する。タッチセンサー12はタッチパネル1への物体の接触位置を検出する。タッチセンサー12は、例えばディスプレー11の表示面上に配置される。
制御部2は、プロセッサー21、及び記憶部22を備える。記憶部22は、制御プログラムを記憶している。プロセッサー21は、記憶部22に記憶された制御プログラムを読み出して実行することによってタッチパネル1の動作を制御する。
次に、図2を参照して制御部2の構成について説明する。図2は、制御部2の構成を示す。制御部2は、第1操作検出部210、退避部211、移動部212、第2操作検出部213、第1階層変更部214、第3操作検出部215、追加部216、第4操作検出部217、第2階層変更部218、第5操作検出部219、グループ解除部220、及び表示部221を備える。具体的には、プロセッサー21は、記憶部22に記憶された制御プログラムを読み出して実行することによって、第1操作検出部210、退避部211、移動部212、第2操作検出部213、第1階層変更部214、第3操作検出部215、追加部216、第4操作検出部217、第2階層変更部218、第5操作検出部219、グループ解除部220、及び表示部221として機能する。
次に、図2〜図19を参照して制御部2の機能について説明する。まず、図2〜図4を参照して第1操作検出部210、退避部211、移動部212及び表示部221について説明する。図3は、第1操作OP1の一例を示す図である。図3に示す画面は、表示部221がタッチパネル1に表示する。図2及び図3に示すように、表示部221は、複数のオブジェクトBJAをスクロール可能にタッチパネル1の主領域RAに表示する。表示部221は、複数のオブジェクトBJAを第1方向DR1に沿って所定順序で配列する。オブジェクトBJAは、主領域RAに表示されているオブジェクトBJを示す。スクロール可能な方向は、第1方向DR1又は第1方向DR1と逆方向である。第1方向DR1は、例えば、ディスプレー11の表示面の4辺のうちの第1辺に略平行である。主領域RAは、「所定領域」に相当する。
図3に示すように、表示部221は、タッチパネル1の主領域RAに、オブジェクトBJAの一例として、オブジェクト3A〜オブジェクト3Eを第1方向DR1に沿って配列して表示する。オブジェクト3A〜オブジェクト3Eは、それぞれ、文字列を示す。また、表示部221は、スクロールバー31を主領域RAに表示する。スクロールバー31は、ユーザーが主領域RAに表示したオブジェクトBJAをスクロールする場合に、ユーザーからの操作を受け付ける。
続いて、図2及び図3を参照して第1操作検出部210について説明する。第1操作検出部210は、タッチパネル1の主領域RAに表示された複数のオブジェクトBJAのうち1つのオブジェクトBJAに対する第1操作OP1を検出する。第1操作OP1は、タッチパネル1への物体の接触位置を第2方向DR2に移動する操作を含む。第2方向DR2は、第1方向DR1と交差する方向を示す。第2方向DR2は、第1実施形態では、第1方向DR1と略直交する方向である。第2方向DR2は、例えば、ディスプレー11の表示面の4辺のうちの第1辺に直交する第2辺に略平行である。第1操作OP1は、例えば第2方向DR2へのスワイプ操作SWRを示す。
続いて、第1操作OP1の一例について説明する。図3に示すように、まず、ユーザーの手Hの指がオブジェクト3B上の位置P11に接触する。そして、手Hの指がタッチパネル1に触れた状態で、手Hの指を方向AR1に位置P12まで移動する。方向AR1は、第2方向DR2と略一致する。次に、位置P12において手Hの指をタッチパネル1から離す。位置P11で接触してから位置P12で離すまでタッチパネル1を操作した場合に、第1操作検出部210は第2方向DR2のスワイプ操作SWRを検出する。
更に、第1操作検出部210は、位置P12と境界線LL1との距離が第1距離LS1以下であるかを判定する。位置P12と境界線LL1との距離が第1距離LS1以下である場合に、第1操作検出部210はオブジェクト3Bに対する第1操作OP1を検出する。具体的には、第1操作検出部210は、位置P12が直線L1に対して第2方向DR2の先端側にあるか否かを判定する。位置P12が直線L1に対して第2方向DR2の先端側にある場合に、第1操作検出部210はオブジェクト3Bに対する第1操作OP1を検出する。境界線LL1は、スクロールバー31とオブジェクト3A〜オブジェクト3Eとの境界を示す。直線L1は、境界線LL1に対して第2方向DR2の後端側に位置し、境界線LL1からの距離が第1距離LS1の直線を示す。
次に、図2及び図4を参照して退避部211、移動部212及び表示部221について説明する。図4は、第2操作OP2の一例を示す図である。図4に示す画面は、オブジェクト3Bに対して第1操作OP1を行った場合にタッチパネル1に表示される。退避部211は、第1操作検出部210が第1操作OP1を検出した場合に、タッチパネル1の一部に主領域RAと相違する退避領域REを定める。具体的には、退避部211はタッチパネル1のうち第2方向DR2の先端側に退避領域REを定める。退避部211は、例えばディスプレー11の表示面の4辺のうちの第1辺側に退避領域REを定める。
また、退避部211が退避領域REを定めた場合に、移動部212は、1つのオブジェクトBJAを主領域RAから退避領域REに移動する。移動部212は、例えば、主領域RAに表示されるオブジェクト3A〜オブジェクト3Eのうちオブジェクト3Bを退避領域REへ移動する。また、移動部212が1つのオブジェクトBJAを主領域RAから退避領域REに移動した場合に、表示部221は、1つのオブジェクトBJAを主領域RAから消去すると共に、1つのオブジェクトBJAを退避領域REに表示する。
次に、図4を参照して、タッチパネル1に表示される画面の一例について説明する。表示部221はタッチパネル1の主領域RAに、オブジェクト3A、及びオブジェクト3C〜オブジェクト3Fを表示する。また、表示部221は、オブジェクト3BをオブジェクトBJEの一例として退避領域REに表示する。オブジェクト3Bは、1つのオブジェクトBJAの一例である。オブジェクトBJEは、退避領域REに表示されているオブジェクトBJを示す。また、オブジェクトBJEとオブジェクトBJAとをオブジェクトBJと総称する場合がある。
次に、図4及び図5を参照して、第2操作検出部213、第1階層変更部214及び表示部221について説明する。まず、図2及び図4を参照して第2操作OP2について説明する。退避部211が退避領域REを定めた場合に、第2操作検出部213は、タッチパネル1に上位階層表示ボタンBUを表示する。第2操作検出部213は、上位階層表示ボタンBUを、例えば退避領域REにおいて第1方向DR1の先端側に表示する。上位階層表示ボタンBUをユーザーがタッチした場合に、第2操作検出部213は第2操作OP2を検出する。第2操作検出部213が第2操作OP2を検出した場合に、第1階層変更部214は主領域RAに表示するオブジェクトBJAの階層を変更する。第1実施形態では、タッチパネル1の主領域RAに表示するオブジェクトBJAを1つ上位の階層に変更する。上位階層表示ボタンBUは、「所定のボタン」の一例に相当する。
次に、図5を参照して、タッチパネル1に表示される画面について説明する。図5は、スクロール操作SRの一例を示す図である。図5に示す画面は、第2操作検出部213が第2操作OP2を検出した場合にタッチパネル1に表示される。表示部221は、オブジェクト3AU〜オブジェクト3EUを主領域RAに表示する。オブジェクト3AU〜オブジェクト3EUは、オブジェクト3A、オブジェクト3C〜オブジェクト3Fの1つ上位の階層のオブジェクトBJAの一例を示す。
次に、図5〜図8を参照して、第3操作検出部215、追加部216及び表示部221について説明する。まず、図2及び図5を参照して、スクロール操作SRについて説明する。ユーザーの手Hの指が位置P21に接触する。そして、手Hの指がタッチパネル1に触れた状態で、手Hの指を方向AR2に位置P22まで移動する。次に、位置P22において手Hの指をタッチパネル1から離す。方向AR2は、第1方向DR1の略逆方向を示す。位置P21で接触してから位置P22で離すまでタッチパネル1を操作した場合に、制御部2は第1方向DR1の逆方向のスクロール操作SRを検出する。
そして、表示部221が主領域RAのオブジェクトBJAを第1方向DR1の逆方向にスクロール表示する。表示部221は、例えば主領域RAのオブジェクト3AU〜オブジェクト3EUを第1方向DR1の逆方向にスクロールする。
次に、図6を参照して、表示部221がタッチパネル1に表示する画面について説明する。図6は、第3操作OP3の一例を示す図である。図6に示す画面は、オブジェクト3AU〜オブジェクト3EUを第1方向DR1の逆方向にスクロールした場合にタッチパネル1に表示される。表示部221がタッチパネル1の主領域RAにオブジェクト3EU〜オブジェクト3IUを表示する。例えばオブジェクト3EUは、図5において、オブジェクト3AU〜オブジェクト3EUのうち第1方向DR1の最も先端側に表示されていた。スクロール操作SRによってオブジェクト3AU〜オブジェクト3EUは第1方向DR1と逆方向にスクロールされる。その結果、オブジェクト3EUは、第1方向DR1の最も後端側に表示される。
続いて、図2及び図6を参照して第3操作検出部215について説明する。第3操作検出部215は、退避領域REに表示されたオブジェクトBJEのうち1つのオブジェクトBJEに対する第3操作OP3を検出する。第3操作OP3は、例えばオブジェクトBJEを退避領域REから主領域RAに移動するドラッグアンドドロップ操作DADを示す。
続いて、第3操作OP3の一例について説明する。図6に示すように、まず、ユーザーの手Hの指がオブジェクト3B内の位置P31に接触する。そして、手Hの指がタッチパネル1に触れた状態で、手Hの指を方向AR3に位置P32まで移動する。手Hの指の移動に応じて、表示部221は、オブジェクト3Bの表示位置を移動する。次に、位置P32において手Hの指をタッチパネル1から離す。位置P31で接触してから位置P32で離すまでタッチパネル1を操作した場合に、第3操作検出部215は、オブジェクト3Bに対するドラッグアンドドロップ操作DADを検出する。
更に、第3操作検出部215は、位置P32が境界線LRより第2方向DR2の後端側であるか否かを判定する。そして、位置P32が境界線LRより第2方向DR2の後端側である場合に、第3操作検出部215はオブジェクト3Bに対する第3操作OP3を検出する。境界線LRはスクロールバー31と退避領域REとの境界を示す。
次に、図2及び図7を参照して追加部216及び表示部221について説明する。図7は、オブジェクトBJEを追加する位置を示す吹出マークGN1の一例を示す。第3操作検出部215がオブジェクトBJEに対する第3操作OP3を検出した場合に、追加部216は、オブジェクトBJEが追加される位置を算出する。そして、表示部221は、オブジェクトBJEが追加される位置を主領域RAに表示する。
続いて、オブジェクトBJEを追加する位置について具体的に説明する。追加部216は、オブジェクト3Bが追加される位置を以下のようにして定める。すなわち、追加部216は、例えば、境界線LAから位置P32までの距離が第2距離LS2未満であるか否かを判定する。境界線LAから位置P32までの距離が第2距離LS2未満である場合に、追加部216は、オブジェクト3Bを追加する位置を、境界線LAの示すオブジェクト3FUとオブジェクト3GUとの間の位置に決定する。境界線LAは、オブジェクト3FUとオブジェクト3GUとの境界を示す。第2距離LS2は、例えばオブジェクトBJAの第1方向DR1の大きさの半分を示す。
また、表示部221は、例えば吹出マークGN1を表示する。吹出マークGN1は、オブジェクト3Bが追加される位置を示す。具体的には、吹出マークGN1の先端位置が、オブジェクト3Bが追加される位置を示す。オブジェクト3Bが追加される位置は、例えばオブジェクト3FUとオブジェクト3GUとの間の位置である。
更に、追加部216は、第3操作検出部215が第3操作OP3を検出した場合に、1つのオブジェクトBJEを主領域RAに表示されるオブジェクトBJAの1つとして追加する。第3操作検出部215が第3操作OP3を検出した場合に、表示部221は、1つのオブジェクトBJEを退避領域REから消去すると共に、1つのオブジェクトBJEを主領域RAに表示する。図7に示すように、追加部216は、例えばオブジェクト3FUとオブジェクト3GUとの間の位置にオブジェクト3Bを追加する。表示部221は、例えばオブジェクト3Bを退避領域REから消去すると共に、オブジェクト3Bを主領域RAに表示する。
次に、図2及び図8を参照して表示部221が表示する画面を説明する。図8は、第3操作OP3によって表示される画面の一例を示す。表示部221はオブジェクト3EU、オブジェクト3FU、オブジェクト3B、オブジェクト3GU及びオブジェクト3HUを主領域RAに表示する。また、オブジェクト3Bが退避領域REから主領域RAに移動された結果、退避領域REに表示するオブジェクトBJEが無くなるため、表示部221は退避領域REを表示しない。その結果、表示部221はタッチパネル1に主領域RAのみを表示する。
以上、図2〜図8を参照して説明したように、第1操作検出部210が第1操作OP1を検出した場合に、退避部211が以下の処理を行う。すなわち、退避部211がタッチパネル1の一部に、主領域RAと相違する退避領域REを定める。また、第2操作検出部213が第2操作OP2を検出した場合に、第1階層変更部214は主領域RAに表示するオブジェクトBJAの階層を変更する。第3操作検出部215が、退避領域REに表示されたオブジェクトBJEのうち1つのオブジェクトBJEに対する第3操作OP3を検出する。第1階層変更部214が主領域RAに表示するオブジェクトBJAの階層を変更し、第3操作検出部215が第3操作OP3を検出した場合に、追加部216は、以下の処理を行う。すなわち、追加部216は、1つのオブジェクトBJEを主領域RAの階層が変更されたオブジェクトBJAの1つとして追加する。よって、主領域RAに表示されたオブジェクトBJAを、階層が異なるオブジェクトBJAの1つとして追加することができる。したがって、主領域RAに表示されたオブジェクトBJAの階層を変更すると共に、変更した階層においてユーザーが所望する位置に追加することができる。その結果、タッチパネル1の操作性を簡素な構成で向上できる。
また、第1操作OP1は、タッチパネル1への物体の接触位置を第1方向DR1と交差する第2方向DR2に移動する操作を含む。具体的には、例えば、第1操作OP1は、第1方向DR1と直交する第2方向DR2へのスワイプ操作SWRである。よって、ユーザーの直感に合致した操作でオブジェクトBJAを退避領域REに移動できる。したがって、タッチパネル1の操作性を更に向上できる。
更に、退避部211は、タッチパネル1のうち第2方向DR2の先端側に退避領域REを定める。また、第1操作OP1は、第2方向DR2へのスワイプ操作SWRである。よって、ユーザーの直感に合致した位置に退避領域REを定めることができる。したがって、タッチパネル1の操作性を更に向上できる。
加えて、第1階層変更部214は、第2操作検出部213が第2操作OP2を検出した場合に、主領域RAに表示するオブジェクトBJAの階層を、1つ上位の階層に変更する。よって、主領域RAに表示されたオブジェクトBJAを、1つ上位の階層にオブジェクトBJAの1つとして追加することが可能になる。したがって、タッチパネル1の操作性を更に向上できる。
また、第2操作検出部213は、タッチパネル1に表示された上位階層表示ボタンBUがタッチされた場合に、第2操作OP2を検出する。よって、第2操作OP2を簡単に行うことができる。したがって、タッチパネル1の操作性を更に向上できる。
更に、表示部221は、第3操作検出部215が第3操作OP3を検出した場合に、オブジェクトBJEが追加される位置を主領域RAに表示する。例えば、表示部221は、オブジェクトBJEが追加される位置を示す吹出マークGN1を表示する。よって、主領域RAのユーザーが所望する位置にオブジェクトBJEを容易に追加できる。したがって、タッチパネル1の操作性を更に向上できる。
次に、図2、図9〜図19を参照して、主に、第4操作検出部217、第2階層変更部218、第5操作検出部219、グループ解除部220及び表示部221について説明する。まず、図2及び図9を参照して第1操作OP1の他の一例について説明する。図9は、第1操作OP1の他の一例を示す。図9に示す第1操作OP1は、オブジェクト3Cに対して行う点で図3に示す第1操作OP1と相違する。図9に示す画面の表示内容は図4に示す画面の表示内容と同じである。
図9に示すように、まず、ユーザーの手Hの指がオブジェクト3C上の位置P41に接触する。そして、手Hの指がタッチパネル1に触れた状態で、手Hの指を方向AR4に位置P42まで移動する。方向AR4は、第2方向DR2と略一致する。次に、位置P42において手Hの指をタッチパネル1から離す。位置P41で接触してから位置P42で離すまでタッチパネル1を操作した場合に、第1操作検出部210は、第2方向DR2へのスワイプ操作SWRを検出する。
更に、第1操作検出部210は、位置P42と境界線LL2との距離が第3距離LS3以下であるか否かを判定する。位置P42と境界線LL2との距離が第3距離LS3以下である場合に、第1操作検出部210は、オブジェクト3Cに対する第1操作OP1を検出する。具体的には、第1操作検出部210は、位置P42が直線L2に対して第2方向DR2の先端側にあるか否かを判定する。位置P42が直線L2に対して第2方向DR2の先端側にある場合に、第1操作検出部210は、オブジェクト3Cに対する第1操作OP1を検出する。境界線LL2は、スクロールバー31とオブジェクト3A及びオブジェクト3C〜オブジェクト3Fとの境界を示す。直線L2は、境界線LL2に対して第2方向DR2の後端側に位置し、境界線LL2からの距離が第3距離LS3の直線を示す。
第1操作検出部210がオブジェクト3Cに対する第1操作OP1を検出した場合に、退避部211はオブジェクト3Cを主領域RAから退避領域REに移動する。また、表示部221は、オブジェクト3Cを主領域RAから消去すると共に、オブジェクト3Cを退避領域REに表示する。同様にして、オブジェクト3Dに対する第1操作OP1を第1操作検出部210が検出した場合に、退避部211はオブジェクト3Dを主領域RAから退避領域REに移動する。また、オブジェクト3Eに対する第1操作OP1を第1操作検出部210が検出した場合に、退避部211はオブジェクト3Eを主領域RAから退避領域REに移動する。
次に、図10を参照して、表示部221がタッチパネル1に表示する画面について説明する。図10は、第4操作OP4の一例を示す図である。図10に示す画面は、オブジェクト3C〜オブジェクト3Eを主領域RAから退避領域REに移動したときに、タッチパネル1に表示される。表示部221はオブジェクト3A及びオブジェクト3F〜オブジェクト3Iを主領域RAに表示する。また、表示部221はオブジェクト3B〜オブジェクト3Eをタッチパネル1の退避領域REに表示する。
続いて、図2及び図10を参照して第4操作検出部217及び第2階層変更部218について説明する。第4操作検出部217は、退避領域REに表示された2つ以上のオブジェクトBJEのうち2つのオブジェクトBJEに対する第4操作OP4を検出する。第4操作OP4は、例えば1つのオブジェクトBJEを他のオブジェクトBJEに重ねるドラッグアンドドロップ操作DADを示す。1つのオブジェクトBJEと他のオブジェクトBJEとが、2つのオブジェクトBJEに対応する。第4操作検出部217が第4操作OP4を検出した場合に、第2階層変更部218は、1つのオブジェクトBJEの属する階層を、他のオブジェクトBJEの属する階層の1つ下位の階層に変更する。1つのオブジェクトBJEは、ドラッグアンドドロップ操作DADによって他のオブジェクトBJEに重ねるオブジェクトBJEを示す。他のオブジェクトBJEは、ドラッグアンドドロップ操作DADによって1つのオブジェクトBJEが重ねられるオブジェクトBJEを示す。また、第2階層変更部218は、1つのオブジェクトBJEと他のオブジェクトBJEとが一体に移動するように、1つのオブジェクトBJEと他のオブジェクトBJEとを1つのグループGRに定める。1つのオブジェクトBJEは、「一方のオブジェクト」に相当し、他のオブジェクトBJEは、「他方のオブジェクト」に相当する。
続いて、第4操作OP4の一例について説明する。図10に示すように、まず、ユーザーの手Hの指がオブジェクト3B内の位置P51に接触する。そして、手Hの指がタッチパネル1に触れた状態で、手Hの指を方向AR5に位置P52まで移動する。手Hの指の移動に応じて、表示部221はオブジェクト3Dの表示位置を移動する。次に、位置P52において手Hの指を所定時間TD停止する。その後、位置P52において手Hの指をタッチパネル1から離す。位置P51に接触してから位置P52で離すまでタッチパネル1を操作した場合に、第4操作検出部217は、オブジェクト3Bに対するドラッグアンドドロップ操作DADを検出する。
更に、第4操作検出部217は、位置P52がオブジェクト3C内の位置であるか否かを判定する。また、第4操作検出部217は、所定時間TDが時間TS以上であるか否かを判断する。時間TSは、例えば5秒である。そして、位置P52がオブジェクト3C内の位置であり、所定時間TDが時間TS以上である場合に、第4操作検出部217はオブジェクト3B及びオブジェクト3Cに対する第4操作OP4を検出する。
次に、図2及び図11を参照して第4操作OP4の一例について更に説明する。図11は、第4操作OP4の一例を示す。また、図11に示す画面は、手Hの指が位置P52に移動したときに、表示部221がタッチパネル1に表示する。図11では、所定時間TDが時間TS以上である場合について説明する。位置P52はオブジェクト3B内の位置であるため、第4操作検出部217はオブジェクト3B及びオブジェクト3Cに対する第4操作OP4を検出する。そして、第2階層変更部218は、オブジェクト3Bの属する階層を、オブジェクト3Cの属する階層の1つ下位の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、オブジェクト3Bとオブジェクト3Cとが一体に移動するようにオブジェクト3Bとオブジェクト3Cとを1つのグループ3CBに定める。
次に、図2及び図12を参照して、表示部221がタッチパネル1に表示する画面について説明する。図12は、第3操作OP3の他の一例を示す図である。図12に示す画面は、第2階層変更部218がオブジェクト3C及びオブジェクト3Bを1つのグループ3CBに定めたときに、タッチパネル1に表示される。表示部221は、退避領域REにグループ3CBを表示する。グループ3CBは、グループGRの一例であり、オブジェクト3Bとオブジェクト3Cとから構成されている。更に、表示部221は退避領域REにおいてグループ3CBの第1方向DR1の先端側にオブジェクト3D及びオブジェクト3Eを表示する。
続いて、第3操作検出部215について説明する。第3操作検出部215は、退避領域REに表示されたグループGRに対する第3操作OP3を検出する。図12に示す第3操作OP3は、グループGRに対する操作である点で図6に示す第3操作OP3と相違する。
図12に示すように、まず、ユーザーの手Hの指がグループ3CB内の位置P61に接触する。そして、手Hの指がタッチパネル1に触れた状態で、手Hの指を方向AR6に位置P62まで移動する。手Hの指の移動に応じて、表示部221はグループ3CBの表示位置を移動する。次に、位置P62において手Hの指をタッチパネル1から離す。位置P61で接触してから位置P62で離すまでタッチパネル1を操作した場合に、第3操作検出部215はグループ3CBに対するドラッグアンドドロップ操作DADを検出する。
更に、第3操作検出部215は位置P62が境界線LRより第2方向DR2の後端側であるか否かを判定する。そして、位置P62が境界線LRより第2方向DR2の後端側である場合に、第3操作検出部215は第3操作OP3を検出する。境界線LRは、スクロールバー31と退避領域REとの境界を示す。
次に、図2及び図13を参照して、表示部221及び追加部216について説明する。図13は、オブジェクトBJEを追加する位置を示す吹出マークGN2の他の一例を示す。図13に示す吹出マークGN2は、グループGRに含まれるオブジェクトBJEの追加する位置を示す点で図7に示す吹出マークGN1と相違する。第3操作検出部215がグループGRに対する第3操作OP3を検出した場合に、追加部216は、グループGRに含まれるオブジェクトBJEが追加される位置を算出する。そして、表示部221は、オブジェクトBJEが追加される位置を主領域RAに表示する。
続いて、表示部221及び追加部216について具体的に説明する。追加部216は、グループ3CBに含まれるオブジェクト3Cが追加される位置を以下のようにして決定する。すなわち、追加部216は、例えば、境界線LBから位置P62までの距離が第2距離LS2未満であるか否かを判定する。境界線LBから位置P62までの距離が第2距離LS2未満である場合に、追加部216は、オブジェクト3Cを追加する位置を、境界線LBの示すオブジェクト3Fとオブジェクト3Gとの間の位置に決定する。境界線LBは、オブジェクト3Fとオブジェクト3Gとの境界を示す。
表示部221は吹出マークGN2を表示する。吹出マークGN2は、グループ3CBに含まれるオブジェクト3Cが追加される位置を示す。具体的には、吹出マークGN2の先端位置が、オブジェクト3Cが追加される位置を示す。オブジェクト3Cが追加される位置は、例えばオブジェクト3Fとオブジェクト3Gとの間の位置である。
また、追加部216は、第3操作検出部215が1つのグループGRに対する第3操作OP3を検出した場合に、1つのグループGRに含まれるオブジェクトBJEを主領域RAに表示されるオブジェクトBJAとして追加する。具体的には、追加部216は、1つのオブジェクトBJEを、主領域RAに表示されるオブジェクトBJAとして追加する。1つのオブジェクトBJEは、グループGRに含まれる複数のオブジェクトBJEのうち、第2階層変更部218によって階層が変更されていないオブジェクトを示す。追加部216は、例えば主領域RAに表示されるオブジェクト3Gとオブジェクト3Hとの間に、オブジェクト3Cを追加する。オブジェクト3Cは、グループ3CBに含まれる複数のオブジェクトBJEのうち、第2階層変更部218によって階層が変更されていないオブジェクトBJEの一例を示す。第3操作検出部215が1つのグループGRに対する第4操作OP4を検出した場合に、表示部221は、1つのグループGRを退避領域REから消去する。また、表示部221は、1つのグループGRに含まれる複数のオブジェクトBJEのうち、1つのオブジェクトBJEを主領域RAに表示する。
次に、図14を参照して、表示部221が表示する画面について説明する。図14は、第3操作OP3によって表示される画面の他の一例を示す。図14に示す画面は、追加部216がオブジェクト3Cを主領域RAに表示するオブジェクトBJAとして追加した場合に表示される。表示部221はオブジェクト3A、オブジェクト3F、オブジェクト3C、オブジェクト3G及びオブジェクト3Hを主領域RAに表示する。グループ3CBに含まれていたオブジェクト3Bは、オブジェクト3Cの1つ下位の階層に属するため、主領域RAには表示されない。また、追加部216がグループ3CBを退避領域REから主領域RAに移動するため、表示部221は、退避領域REからグループ3CBを消去する。
次に、図2及び図15を参照して第4操作OP4の他の一例について説明する。図15は、第4操作OP4の他の一例を示す。図15に示す第4操作OP4はグループGRをオブジェクトBJEに重ねる点で図10及び図11に示す第4操作OP4と相違する。第4操作検出部217は、退避領域REに表示された1つのグループGR1と1つのオブジェクトBJEとに対する第4操作OP4を検出する。第4操作OP4は、例えば1つのグループGRを1つのオブジェクトBJEに重ねるドラッグアンドドロップ操作DADを示す。第4操作検出部217が第4操作OP4を検出した場合に、第2階層変更部218は、1つのグループGR1に含まれる複数のオブジェクトBJEの属する階層を、それぞれ、1つ下位の階層に変更する。具体的には、1つのグループGR1に含まれる複数のオブジェクトBJEのうち最上位の階層に属するオブジェクトBJEを、グループGR1が重ねられたオブジェクトBJEの1つ下位の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、1つのグループGR1と1つのオブジェクトBJEとが一体に移動するように、1つのグループGR1と1つのオブジェクトBJEとを1つのグループGR2に定める。グループGR2は、グループGR1とオブジェクトBJEとから構成される。
続いて、第4操作OP4の一例について説明する。図15に示すように、まず、ユーザーの手Hの指がグループ3CB内の位置P71に接触する。そして、手Hの指がタッチパネル1に触れた状態で、手Hの指を方向AR7に位置P72まで移動する。手Hの指の移動に応じて、表示部221はグループ3CBの表示位置を移動する。次に、位置P72において手Hの指を所定時間TD停止する。その後、位置P52において手Hの指をタッチパネル1から離す。位置P71で接触してから位置P72で離すまでタッチパネル1を操作した場合に、第4操作検出部217はグループ3CBに対するドラッグアンドドロップ操作DADを検出する。
更に、第4操作検出部217は、所定時間TDが時間TS以上であるか否かを判断する。また、第4操作検出部217は、位置P72がオブジェクト3E内の位置であるか否かを判定する。そして、所定時間TDが時間TS以上であり、位置P72がオブジェクト3E内の位置である場合に、第4操作検出部217はグループ3CB及びオブジェクト3Eに対する第4操作OP4を検出する。
次に、図2及び図16を参照して第4操作OP4の他の一例について更に説明する。図16は、第4操作OP4の他の一例を示す図である。図16に示す画面は、手Hの指が位置P72に移動したときに、表示部221がタッチパネル1に表示する。位置P72はオブジェクト3E内の位置であるため、第4操作検出部217はグループ3CB及びオブジェクト3Eに対する第4操作OP4を検出する。そして、第2階層変更部218は、グループ3CBに含まれるオブジェクト3B及びオブジェクト3Cの属する階層を、それぞれ、1つ下位の階層に変更する。具体的には、第2階層変更部218は、オブジェクト3Cの属する階層を、オブジェクト3Eの属する階層の1つ下位の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、オブジェクト3Bの属する階層を、オブジェクト3Eの属する階層の2つ下位の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、グループ3CBとオブジェクト3Eとが一体に移動するようにグループ3CBとオブジェクト3Eとを1つのグループ3ECBに定める。グループ3CBは、グループGR1の一例を示し、グループ3ECBは、グループGR2の一例を示す。
また、例えば、図15を参照して、第4操作OP4の更に他の一例について説明する。第4操作検出部217は、オブジェクト3Eをグループ3CBのオブジェクト3Bに重ねるドラッグアンドドロップ操作DADを検出し、グループ3CB及びオブジェクト3Eに対する第4操作OP4を検出する形態でもよい。この形態では、第2階層変更部218は、オブジェクト3Eの属する階層を、オブジェクト3Cの属する階層の2つ下位の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、グループ3CBとオブジェクト3Eとが一体に移動するようにグループ3CBとオブジェクト3Eとを1つのグループ3CBE(図示省略)に定める。
次に、図2及び図17を参照して、表示部221がタッチパネル1に表示する画面について説明する。図17は、第5操作OP5の一例を示す図である。図17に示す画面は、第2階層変更部218がグループ3CB及びオブジェクト3Eを1つのグループ3ECBに定めたときに表示される。表示部221は、退避領域REにグループ3ECBを表示する。グループ3ECBは、グループGR2の一例であり、グループ3CBとオブジェクト3Eとから構成されている。更に、表示部221は退避領域REにおいてグループ3ECBの第1方向DR1の後端側にオブジェクト3Dを表示する。
続いて、第5操作検出部219及びグループ解除部220について説明する。第5操作検出部219は、退避領域REに表示された1つのグループGRに対する第5操作OP5を検出する。第5操作OP5は、例えばグループGR2に含まれるグループGR1を退避領域REに移動するドラッグアンドドロップ操作DADを示す。第5操作検出部219が第5操作OP5を検出した場合に、第2階層変更部218は、グループGR1に含まれる複数のオブジェクトBJEの属する階層を、1つ上位の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、グループGR2を解消する。具体的には、第2階層変更部218は、グループGR2をグループGR1と1つのオブジェクトBJEとに分解する。
続いて、第5操作OP5の一例について説明する。図17に示すように、まず、ユーザーの手Hの指がグループ3CB内の位置P81に接触する。そして、手Hの指がタッチパネル1に触れた状態で、手Hの指を方向AR8に位置P82まで移動する。手Hの指の移動に応じて、表示部221はグループ3CBの表示位置を移動する。次に、位置P82において手Hの指をタッチパネル1から離す。位置P81で接触してから位置P82で離すまでタッチパネル1を操作した場合に、第5操作検出部219はグループ3CBに対するドラッグアンドドロップ操作DADを検出する。
更に、第5操作検出部219は、位置P82が退避領域RE内の位置であるか否かを判定する。具体的には、第5操作検出部219は、位置P82が下記の3つの条件を満たすか否かを判定する。
条件1:位置P82が退避領域RE内の位置であること。
条件2:位置P82が退避領域REに表示されたオブジェクトBJE内の位置ではないこと。
条件3:位置P82が退避領域REに表示されたグループGR内の位置ではないこと。
位置P82が3つの条件を満たす場合に、第4操作検出部217はグループ3ECBに含まれるグループ3CBに対する第5操作OP5を検出する。
次に、図2及び図18を参照して第5操作OP5の一例について更に説明する。
図18は、第5操作OP5の一例を示す図である。図18に示す画面は、手Hの指が位置P82に移動したときに、表示部221がタッチパネル1に表示する。位置P82は3つの条件を満たすため、第5操作検出部219はグループ3ECBに対する第5操作OP5を検出する。そして、第2階層変更部218は、グループ3CBに含まれるオブジェクト3B及びオブジェクト3Cの属する階層を、1つ上位の階層に変更する。具体的には、第2階層変更部218は、オブジェクト3Cの属する階層を、オブジェクト3Eの属する階層と同一の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、オブジェクト3Bの属する階層を、オブジェクト3Eの属する階層の1つ下位の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、グループ3ECBを、グループ3CBとオブジェクト3Eとに分解する。
次に、図2及び図19を参照して、表示部221がタッチパネル1に表示する画面について説明する。図19は、第5操作OP5によって表示される画面の一例を示す。図19に示す画面は、第2階層変更部218がグループ3ECBをグループ3CBとオブジェクト3Eとに分解したときに、表示部221がタッチパネル1に表示する。表示部221は、オブジェクト3Eとグループ3CBとを退避領域REに表示する。更に、表示部221は退避領域REにおいてオブジェクト3Eの第1方向DR1の後端側にオブジェクト3Dを表示する。
図17〜図19を参照して説明したように、第5操作検出部219はグループ3CBに対する第5操作OP5を検出するが、本発明はこれに限定されない。例えば、第5操作検出部219がオブジェクト3Bに対する第5操作OP5を検出してもよい。この形態では、第2階層変更部218がグループ3ECBをグループ3ECとオブジェクト3Bとに分解する。グループ3ECは、オブジェクト3Eとオブジェクト3Cとから構成される。また、第2階層変更部218は、オブジェクト3Bの属する階層を、オブジェクト3D及びオブジェクト3Eの属する階層と同一の階層に変更する。
また、例えば、図12を参照して、第5操作OP5の更に他の一例について説明する。第5操作検出部219がグループ3CBに含まれるオブジェクト3Bに対する第5操作OP5を検出する形態でもよい。この形態では、第2階層変更部218がグループ3CBをオブジェクト3Bとオブジェクト3Cとに分解する。また、第2階層変更部218は、オブジェクト3Bの属する階層を、オブジェクト3C〜オブジェクト3Eの属する階層と同一の階層に変更する。
以上、図2、図9〜図19を参照して説明したように、第4操作検出部217は、複数のオブジェクトBJAのうち2つ以上のオブジェクトBJAを主領域RAから退避領域REに移動した場合に、以下の処理を行う。すなわち、第4操作検出部217は、退避領域REに移動された2つ以上のオブジェクトBJEのうち2つのオブジェクトBJEに対する第4操作OP4を検出する。第4操作検出部217が第4操作OP4を検出した場合に、第2階層変更部218は、以下の処理を行う。すなわち、第2階層変更部218は、2つのオブジェクトBJEのうち、一方のオブジェクトBJEの属する階層を、他方のオブジェクトBJEの属する階層の1つ下位の階層に変更する。また、第2階層変更部218は、第4操作検出部217が第4操作OP4を検出した場合に、2つのオブジェクトBJEが一体に移動するように2つのオブジェクトBJEを1つのグループGRに定める。よって、退避領域REにグループGRを生成することができる。したがって、グループGRに含まれる2つのオブジェクトBJEを一体に移動することができる。また、グループGRを構成する2つのオブジェクトBJEのうち一方のオブジェクトBJEの属する階層を変更することができる。したがって、オブジェクトBJEの階層をユーザーが所望する階層に変更できる。その結果、タッチパネル1の操作性を簡素な構成で向上できる。
また、第4操作OP4は、2つのオブジェクトBJEのうち他方のオブジェクトBJEに重なる位置まで一方のオブジェクトBJEを移動する操作を含む。例えば、第4操作OP4は、他方のオブジェクトBJEに重なる位置まで一方のオブジェクトBJEを移動するドラッグアンドドロップ操作DADを含む。よって、ユーザーの直感に合致した操作でグループGRを生成することができる。また、ユーザーの直感に合致した操作で2つのオブジェクトBJEのうち一方のオブジェクトBJEの属する階層を変更することができる。したがって、タッチパネル1の操作性を簡素な構成で向上できる。
更に、第3操作検出部215が退避領域REに表示されたグループGRに対する第3操作OP3を検出する。第3操作検出部215が第3操作OP3を検出した場合に、追加部216はグループGRに含まれる他方のオブジェクトBJEを主領域RAに表示されるオブジェクトBJAの1つとして追加する。よって、主領域RAのユーザーが所望する位置にオブジェクトBJEを追加できる。したがって、タッチパネル1の操作性を更に向上できる。
加えて、第5操作検出部219は、退避領域REに表示された1つのグループGRに対する第5操作OP5を検出する。第5操作検出部219が第5操作OP5を検出した場合に、グループ解除部220は1つのグループGRを解消する。よって、ユーザーは1つのグループGRを複数のオブジェクトBJEに分解できる。したがって、タッチパネル1の操作性を更に向上できる。
次に、図20及び図21を参照して、制御部2の動作を説明する。図20及び図21は、制御部2の動作を示すフローチャートである。まず、図20に示すように、ステップS101において、第1操作検出部210が第1操作OP1を検出したか否かを判定する。第1操作検出部210が第1操作OP1を検出していない場合(ステップS101でNO)には、処理がステップS111に進む。第1操作検出部210が第1操作OP1を検出した場合(ステップS101でYES)には、処理がステップS103に進む。
そして、ステップS103において退避部211がタッチパネル1の一部に退避領域REを定め、表示部221が退避領域REを表示する。次に、ステップS105において退避部211が、第1操作OP1が行われたオブジェクトBJAを退避領域REに移動する。次いで、ステップS107において表示部221が退避領域REにオブジェクトBJAを表示する。そして、ステップS109において表示部221が主領域RAの表示を更新する。具体的には、表示部221は、第1操作OP1が行われたオブジェクトBJAを消去する。
次に、ステップS111において第2階層変更部218及びグループ解除部220が「グループ処理」を行う。「グループ処理」は、第2階層変更部218がオブジェクトBJEの階層を変更すると共にグループGRを定める処理、及びグループ解除部220がグループGRを分解する処理を示す。次いで、ステップS113において、制御部2が上位階層表示ボタンBUのタッチを検出したか否かを判定する。制御部2が上位階層表示ボタンBUのタッチを検出していない場合(ステップS113でNO)には、処理が図21のステップS117に進む。制御部2が上位階層表示ボタンBUのタッチを検出した場合(ステップS113でYES)には、処理がステップS115に進む。そして、ステップS115において、表示部221が、主領域RAに表示されているオブジェクトBJAの1つ上位の階層のオブジェクトBJAを主領域RAに表示する。
次に、図21に示すように、ステップS117において、制御部2がスクロール操作SRを検出したか否かを判定する。制御部2がスクロール操作SRを検出していない場合(ステップS117でNO)には、処理がステップS121に進む。制御部2がスクロール操作SRを検出した場合(ステップS117でYES)には、処理がステップS119に進む。そして、ステップS119において表示部221が主領域RAのオブジェクトBJAをスクロールする。
次に、ステップS121において、第3操作検出部215が第3操作OP3を検出したか否かを判定する。第3操作検出部215が第3操作OP3を検出していないと判定した場合(ステップS121でNO)には、処理がステップS133に進む。第3操作検出部215が第3操作OP3を検出したと判定した場合(ステップS121でYES)には、処理がステップS123に進む。ステップS123において追加部216が、第3操作OP3が行われたオブジェクトBJE又はグループGRを主領域RAに追加する。追加部216はグループGRを構成する複数のオブジェクトBJEのうち、最も上位の階層のオブジェクトBJEを主領域RAに追加する。次に、ステップS125において制御部2は退避領域REにオブジェクトBJEが残っているか否かを判定する。退避領域REにオブジェクトBJEが残っている場合(ステップS125でYES)には、処理がステップS127に進む。退避領域REにオブジェクトBJEが残っていない場合(ステップS125でNO)には、処理がステップS129に進む。そして、ステップS129において表示部221がタッチパネル1に表示された退避領域REを消去し、処理がステップS131に進む。
ステップS125でYESの場合には、ステップS127において表示部221が退避領域REの表示を更新する。具体的には、表示部221は、第3操作OP3が行われたオブジェクトBJE又はグループGRを退避領域REから消去する。次に、ステップS131において表示部221が主領域RAの表示を更新する。具体的には、表示部221は、第3操作OP3が行われたオブジェクトBJEを主領域RAに表示する。グループGRに対して第3操作OP3が行われた場合には、表示部221は、第3操作OP3が行われたグループGRを構成する複数のオブジェクトBJEのうち、最も上位の階層のオブジェクトBJEを主領域RAに表示する。次に、ステップS133において制御部2は処理を終了するか否かを判定する。制御部2が処理を終了すると判定した場合(ステップS133でYES)には、制御部2が処理を終了する。制御部2が処理を終了しないと判定した場合(ステップS133でNO)には、処理が図20のステップS101に戻る。
次に、図22を参照して、制御部2の「グループ処理」について説明する。図22では、便宜上、グループGRが2つのオブジェクトBJEから構成される場合について説明する。まず、ステップS201において第4操作検出部217が2つオブジェクトBJEに対する第4操作OP4を検出したか否かを判定する。第4操作検出部217が第4操作OP4を検出していない場合(ステップS201でNO)には、処理がステップS209に進む。第4操作検出部217が第4操作OP4を検出した場合(ステップS201でYES)には、処理がステップS203に進む。そして、ステップS203において、第2階層変更部218が、2つオブジェクトBJEのうち一方のオブジェクトBJEの属する階層を、他方のオブジェクトBJEの属する階層の1つ下位の階層に変更する。具体的には、第4操作OP4は、例えば、ドラッグアンドドロップ操作DADを示す。また、一方のオブジェクトBJEは、ドラッグアンドドロップ操作DADによって他方のオブジェクトBJEに重ねるオブジェクトBJEを示す。他方のオブジェクトBJEは、ドラッグアンドドロップ操作DADによって一方のオブジェクトBJEが重ねられるオブジェクトBJEを示す。次に、ステップS205において第2階層変更部218が2つのオブジェクトBJEを1つのグループGRに定める。そして、ステップS207において表示部221が、退避領域REから2つのオブジェクトBJEを消去すると共に、退避領域REにグループGRを表示する。
次に、ステップS209において第5操作検出部219が第5操作OP5を検出したか否かを判定する。第5操作検出部219が第5操作OP5を検出していない場合(ステップS209でNO)には、処理が図20のステップS113にリターンする。第5操作検出部219が第5操作OP5を検出した場合(ステップS209でYES)には、処理がステップS211に進む。そして、ステップS211においてグループ解除部220が、第5操作OP5が行われたグループGRを2つのオブジェクトBJEに分解する。次に、ステップS213において表示部221が、退避領域REからグループGRを消去すると共に、退避領域REに2つのオブジェクトBJEを表示して、処理が図20のステップS113にリターンする。
<第2実施形態>
次に、図23を参照して、第2実施形態に係る画像形成装置200について説明する。図23に示すように、画像形成装置200は複合機である。画像形成装置200は、画像形成ユニット41、画像読取ユニット42、原稿搬送ユニット43及び操作パネル44を備える。
画像形成ユニット41は、記録媒体の一例である用紙Pに画像を形成する。画像読取ユニット42は、原稿Rに形成された画像を読み取る。原稿搬送ユニット43は、原稿Rを画像読取ユニット42に供給する。操作パネル44は、タッチパネル441を備え、ユーザーからの操作を受け付ける。
また、画像形成ユニット41は、給紙カセット411、搬送ローラー対412、画像形成部413、定着器414、排出ローラー対415、排出トレイ416、及び制御部45を備える。制御部45は、画像形成装置200の動作を制御する。
給紙カセット411から繰り出された用紙Pは、搬送ローラー対412によって画像形成部413まで搬送される。画像形成部413は、用紙Pに画像を形成する。画像が形成された用紙Pは、定着器414まで搬送される。定着器414は、用紙Pに形成された画像を用紙Pに定着する。画像が定着された用紙Pは、排出ローラー対415によって排出トレイ416へ排出される。
タッチパネル441は、タブレット端末装置100のタッチパネル1と略同一の構成を備える。また、制御部45はタブレット端末装置100の制御部2と略同一の構成を備える。すなわち、制御部45は、第1操作検出部210、退避部211、移動部212、第2操作検出部213、第1階層変更部214、第3操作検出部215、追加部216、第4操作検出部217、第2階層変更部218、第5操作検出部219、グループ解除部220、及び表示部221を備える。したがって、タブレット端末装置100と同様の効果を奏する。画像形成装置200は、「表示制御装置」の一例に相当する。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(10))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1及び図23を参照して説明したように、表示制御装置はタブレット端末装置100又は画像形成装置200であるが、本発明はこれに限定されない。表示制御装置がタッチパネルを備えた装置であればよい。例えば、表示制御装置が、スマートフォン、CDプレイヤー、DVDプレイヤー、及び各種家電機器のような装置である形態でもよい。また、例えば、表示制御装置が、カーナビゲーション装置である形態でもよい。
(2)図3〜図19を参照して説明したように、オブジェクトBJA及びオブジェクトBJEは文字列を示すが、本発明はこれに限定されない。オブジェクトBJA及びオブジェクトBJEが、ファイル名、フォルダー名、アイコン、画像、又はショートカットを示す形態でもよい。
(3)図3〜図19を参照して説明したように、表示部221は主領域RAにオブジェクトBJAを一列に表示するが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示部221が主領域RAにオブジェクトBJAが複数列に表示する形態でもよい。
(4)図3〜図19を参照して説明したように、表示部221は退避領域REをディスプレー11の第2方向DR2の先端側に表示するが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示部221が退避領域REを主領域RAにポップアップ表示する形態でもよい。
(5)図3を参照して説明したように、第1操作OP1は第2方向DR2へのスワイプ操作SWRであるが、本発明はこれに限定されない。第1操作OP1が、例えば、第2方向DR2へのフリック操作である形態でもよい。
(6)図4を参照して説明したように、表示部221は上位階層表示ボタンBUを表示するが、本発明はこれに限定されない。表示部221が上位階層表示ボタンBUに換えて、又は加えて下位階層表示ボタンを表示する形態でもよい。下位階層表示ボタンがタッチされると、表示部221は選択状態にあるオブジェクトBJAの1つ下位の階層に含まれるオブジェクトBJAが主領域RAに表示する。この場合には、主領域RAに表示されているオブジェクトBJAの1つ下位の階層に含まれるオブジェクトBJAに退避領域REのオブジェクトBJEを移動することができる。なお、デフォールトでは、主領域RAに表示されているオブジェクトBJAのうち1つのオブジェクトBJAが選択状態にある形態が好ましい。例えば、主領域RAに表示されているオブジェクトBJAのうち第1方向DR1の最も後端側のオブジェクトBJAが選択状態にある。この場合には、オブジェクトBJAを選択状態にする必要がないため、操作性を更に向上することができる。
(7)図6を参照して説明したように、第3操作OP3はドラッグアンドドロップ操作DADであるが、本発明はこれに限定されない。第3操作OP3が、例えば、第2方向DR2と逆方向へのスワイプ操作又は第2方向DR2と逆方向へのフリック操作である形態でもよい。
(8)図7を参照して説明したように、表示部221は吹出マークGN1を表示するが、本発明はこれに限定されない。表示部221がオブジェクト3Bを追加する位置を主領域RAに表示する形態であればよい。例えば、表示部221が、オブジェクト3Bを追加する位置であるオブジェクト3FUとオブジェクト3GUとの境界線LAの表示形態を変更する形態でもよい。表示部221が、例えば境界線LAの色を変更する形態でもよい。
(9)図10を参照して説明したように、第4操作OP4はドラッグアンドドロップ操作DADであるが、本発明はこれに限定されない。第4操作OP4が、例えば、ダブルタップ操作である形態でもよい。具体的には、ユーザーがグループGRに含めることを所望する2つのオブジェクトBJEを順次ダブルタップ操作する形態でもよい。
(10)図17を参照して説明したように、第5操作OP5はドラッグアンドドロップ操作DADであるが、本発明はこれに限定されない。第5操作OP5が、例えば、ピンチアウト操作である形態でもよい。