JP2017207133A - クラッチ制御装置 - Google Patents

クラッチ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017207133A
JP2017207133A JP2016100085A JP2016100085A JP2017207133A JP 2017207133 A JP2017207133 A JP 2017207133A JP 2016100085 A JP2016100085 A JP 2016100085A JP 2016100085 A JP2016100085 A JP 2016100085A JP 2017207133 A JP2017207133 A JP 2017207133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
contact state
time
current
hydraulic oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016100085A
Other languages
English (en)
Inventor
佑輔 高橋
Yusuke Takahashi
佑輔 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2016100085A priority Critical patent/JP2017207133A/ja
Publication of JP2017207133A publication Critical patent/JP2017207133A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】障害が発生した場合において、クラッチの両つなぎ状態が長時間継続することを適切に防止する。【解決手段】駆動力の供給先として、第1入力軸31と第2入力軸32との間の切換時点を検出する変速制御部61と、切換を行うように、第1クラッチ21と第2クラッチ22との接断の変更を制御する変更制御部62と、一方のクラッチにおいて接状態が開始されたことを検出する接開始検出部71と、接状態が開始されたことが検出された時点から両方のクラッチが接状態であることが許容される所定時間が経過したか否かを判定する時間経過判定部72と、所定時間が経過したと判定された場合に、他方のクラッチが接状態であるか否かを判定する両つなぎ判定部73と、他方のクラッチが接状態であると判定された場合に、少なくとも他方のクラッチの接状態を解除するように制御する電流遮断制御部74と、を有するように構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源から2つの駆動軸への駆動力の断接を行う2つのクラッチを有するデュアルクラッチ装置のクラッチの接断を制御するクラッチ制御装置に関する。
従来、エンジン等の駆動源からの駆動力を選択的に供給可能な2つの駆動軸と、各駆動軸への駆動力の接断を行う2つのクラッチとを備えたデュアルクラッチ装置において、クラッチの接断を制御するクラッチ制御装置が知られている。
例えば、2つのクラッチを設けたデュアルクラッチ装置を有する変速機において、一方のクラッチにより接続された伝達経路から、他のクラッチにより接続可能な伝達経路に切り換えるために、両クラッチの状態を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2007−239909号公報
例えば、デュアルクラッチ装置においては、変速機で変速を行う際に、2つのクラッチが同時に接状態(両つなぎ状態)に制御される場合がある。正常な制御が行われている場合には、2つのクラッチが同時に接続されている時間は、例えば、クラッチの消耗や破損をできる限り避けるように比較的短い時間に制御される。
しかしながら、クラッチ制御装置のいずれかの機能部に、障害が発生した場合には、両つなぎ状態が長時間維持されてしまう場合がある。デュアルクラッチ装置においては、2つのクラッチを介した動力伝達系統がギヤを介して直接接続されている装置があり、このような装置においては、両つなぎ状態が発生すると、一方のクラッチから伝達されたトルクが他方のクラッチ側に到達する所謂トルク循環が発生して、意図しない急激なブレーキの発生や、クラッチの急激な消耗や破損等を発生させる虞がある。
そこで、本発明は、障害が発生した場合において、クラッチの両つなぎ状態が長時間継続することを適切に防止することのできる技術を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の一観点に係るクラッチ制御装置は、駆動源からの駆動力が選択的に供給される第1駆動軸と、駆動源からの駆動力が選択的に供給される第2駆動軸と、駆動源から第1駆動軸への駆動力の断接が可能な第1クラッチと、駆動源から第2駆動軸への駆動力の接断が可能な第2クラッチと、を有するデュアルクラッチ装置における第1クラッチ及び第2クラッチの接断制御を行うクラッチ制御装置において、駆動力の供給先として、第1駆動軸と第2駆動軸との間の切換を行う時点を検出する切換検出手段と、切換を行う時点が検出された場合に、切換を行うように、第1クラッチと第2クラッチとの接断の変更を制御する変更制御手段と、第1クラッチ又は第2クラッチの一方のクラッチにおいて接状態が開始されたことを検出する接開始検出手段と、一方のクラッチにおいて接状態が開始されたことが検出された時点から第1クラッチ及び第2クラッチの両方が接状態であることが許容される所定時間が経過したか否かを判定する時間経過判定手段と、時間経過判定手段により所定時間が経過したと判定された場合に、他方のクラッチが接状態であるか否かを判定する接状態判定手段と、接状態判定手段により他方のクラッチが接状態であると判定された場合に、少なくとも他方のクラッチの接状態を解除するように制御する接状態解除制御手段とを有する。
上記クラッチ制御装置において、接状態解除制御手段は、第1クラッチ及び第2クラッチの接状態を解除するようにしてもよい。
また、上記クラッチ制御装置において、接開始検出手段は、接状態となったことを検出した場合に、時間経過判定手段に接状態を示す電気信号を出力し、時間経過判定手段は、入力された接状態を示す電気信号を所定の時間だけ遅延させて出力させるように構成された、抵抗及びコンデンサを含む回路であり、接状態判定手段は、時間経過判定手段から出力された接状態を示す電気信号を受信したことに基づいて、他方のクラッチが接状態であるか否かを判定するようにしてもよい。
また、上記クラッチ制御装置において、第1クラッチ及び第2クラッチは、それぞれに対応する作動油室に供給される作業油の油圧によって接断を行うように構成されており、供給される電流に応じて第1クラッチに対応する作動油室に供給する作動油の圧力を調整する第1圧力調整手段と、供給される電流に応じて第2クラッチに対応する作動油室に供給する作動油の圧力を調整する第2圧力調整手段と、をさらに有し、切換制御部は、第1圧力調整手段及び第2圧力調整手段に供給する電流を制御することにより、第1クラッチと第2クラッチとの接断の変更を制御し、接状態解除手段は、接状態判定手段により他方のクラッチが接状態であると判定された場合に、少なくとも他方のクラッチに対応する作動油室に供給する作動油の圧力を調整する第1圧力調整手段又は第2圧力調整手段への電流の供給を遮断するようにしてもよい。
また、上記クラッチ制御装置において、接状態解除制御手段による、クラッチの接状態の解除の実行を停止する解除停止手段をさらに有するようにしてもよい。
本発明によれば、障害が発生した場合において、クラッチの両つなぎ状態が長時間継続することを適切に防止することができる。
本発明の一実施形態に係るクラッチ制御装置により制御するデュアルクラッチ装置を備えるデュアルクラッチ式変速機を示す模式的な構成図である。 本発明の一実施形態に係るクラッチ制御装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るクラッチ制御処理のフローチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るクラッチ制御装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係るクラッチ制御装置により制御するデュアルクラッチ装置を備えるデュアルクラッチ式変速機を示す模式的な構成図である。
デュアルクラッチ式変速機1は、動力源の一例であるエンジン10の出力軸11に接続されている。
デュアルクラッチ式変速機1は、第1及び第2クラッチ21,22を有するデュアルクラッチ装置20と、変速機構30とを備えている。
第1クラッチ21は、例えば、湿式多板クラッチであって、エンジン10の出力軸11と一体回転するクラッチハブ23と、変速機構30の第1入力軸(第1クラッチ21の第1駆動軸に相当)31と一体回転する第1クラッチドラム24と、複数枚の第1クラッチプレート25と、第1クラッチプレート25を圧接する第1ピストン26と、作動油室26Aとを備えている。
第1クラッチ21は、作動油室26Aに供給される作動油圧によって第1ピストン26が出力側(図1の右方向)にストローク移動すると、第1クラッチプレート25が圧接されて、トルクを伝達する接続状態となる。一方、作動油室26Aの作動油圧が解放されると、第1ピストン26が図示しないスプリングの付勢力によって入力側(図1の左方向)にストローク移動されて、第1クラッチ21は動力伝達を遮断する切断状態(断状態)となる。
第2クラッチ22は、例えば、湿式多板クラッチであって、クラッチハブ23と、変速機構30の第2入力軸(第2クラッチ22の第2駆動軸に相当)32と一体回転する第2クラッチドラム27と、複数枚の第2クラッチプレート28と、第2クラッチプレート28を圧接する第2ピストン29と、作動油室29Aとを備えている。
第2クラッチ22は、作動油室29Aに供給される作動油圧によって第2ピストン29が出力側(図1の右方向)にストローク移動すると、第2クラッチプレート28が圧接されて、トルクを伝達する接続状態となる。一方、作動油圧が解放されると、第2ピストン29が図示しないスプリングの付勢力によって入力側(図1の左方向)にストローク移動されて、第2クラッチ22はトルク伝達を遮断する切断状態となる。
変速機構30は、入力側に配置された副変速部40と、出力側に配置された主変速部50とを備えて構成されている。また、変速機構30は、副変速部40に設けられた第1入力軸31及び第2入力軸32と、主変速部50に設けられた出力軸33と、これらの軸31〜33と平行に配置された副軸34とを備えている。第1入力軸31は、第2入力軸32を軸方向に貫通する中空軸内に相対回転自在に挿入されている。出力軸33の出力端には、何れも図示しない車両駆動輪に差動装置等を介して連結されたプロペラシャフトが接続されている。
副変速部40には、第1スプリッタギヤ対41と、第2スプリッタギヤ対42とが設けられている。第1スプリッタギヤ対41は、第1入力軸31に固定された第1入力主ギヤ43と、副軸34に固定されて第1入力主ギヤ43と常時歯噛する第1入力副ギヤ44とを備えている。第2スプリッタギヤ対42は、第2入力軸32に固定された第2入力主ギヤ45と、副軸34に固定されて第2入力主ギヤ45と常時歯噛する第2入力副ギヤ46とを備えている。
この副変速部40によると、第1クラッチ21の第1入力軸31から入力されるトルクは、第1スプリッタギヤ対41→副軸34→第2スプリッタギヤ対42→第2入力軸32を介して、第2クラッチ22に伝えられる。一方、第2クラッチ22の第2入力軸32から入力されるトルクは、第2スプリッタギヤ対42→副軸34→第1スプリッタギヤ対41→第1入力軸31を介して、第1クラッチ21に伝えられる。したがって、第1クラッチ21と第2クラッチ22とが両つなぎされてしまうと、出力軸11から第1クラッチ21に伝えられたトルクは、第2クラッチ22を介して出力軸11に戻るトルク循環が発生しようと作用する一方、出力軸11から第2クラッチ22に伝えられたトルクは、第1クラッチ21を介して出力軸11に戻るトルク循環が発生しようと作用する。この結果、第1クラッチ21に伝えられたトルクと、第2クラッチ22に伝えられたトルクとが打ち消し合うように作用し、出力軸11の回転を急速に低下させてしまう。
主変速部50には、複数の出力ギヤ対51と、複数のシンクロ機構55とが設けられている。出力ギヤ対51は、副軸34に固定された出力副ギヤ52と、出力軸33に相対回転自在に設けられると共に出力副ギヤ52と常時歯噛する出力主ギヤ53とを備えている。シンクロ機構55は、公知の構造であって、何れも図示しないドグクラッチ等を備えて構成されている。シンクロ機構55の作動は、ECU60によって制御されており、図示しないシフトポジションセンサで検出される現在のシフトポジション、アクセル開度センサにより検出されるアクセル開度、車速センサにより検出される速度等に応じて、出力軸33と出力主ギヤ53とを選択的に係合状態(ギヤイン)又は非係合状態(ニュートラル状態)に切り替えるようになっている。なお、出力ギヤ対51やシンクロ機構55の個数、配列パターン等は図示例に限定されものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
次に、クラッチ装置20を制御するクラッチ制御装置6について詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るクラッチ制御装置の概略構成図である。
クラッチ制御装置6は、接開始検出手段の一例としての接開始検出部71と、時間経過判定手段の一例としての時間経過判定部72と、接状態判定手段の一例としての両つなぎ判定部73と、接状態解除制御手段の一例としての電流遮断制御部74と、第1電流調整部75と、第2電流調整部76と、第1圧力調整手段の一例としての第1油圧調整部77と、第2圧力調整手段の一例としての第2油圧調整部78と、電子制御ユニット(ECU)60とを有する。
ECU60は、電流遮断制御部74、第1電流調整部75、第2電流調整部76等の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備える。
ECU60は、切換検出手段の一例としての変速制御部61と、変更制御手段の一例としての変更制御部62と、解除停止手段の一例としての解除停止部63とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU60に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
変速制御部61は、図示しないセンサから得られたアクセル開度、車速等に基づいて、変速機構30における変速を決定し、決定した変速において、駆動力の伝達経路を構成する駆動軸が変わる場合には、変更制御部62に新しい伝達経路を確立するように、第1クラッチ21と第2クラッチ22との接断状態を変更する(切換える)変更指示を送信する。
変更制御部62は、変速制御部61から通知される変更指示に従って、第1クラッチ21と第2クラッチ22との接断を変更する制御を行う。例えば、第1入力軸(第1駆動軸)31から第2入力軸(第2駆動軸)32へ駆動力の伝達経路を変更する場合には、変更制御部62は、第1クラッチ21を接から断に変更するように第1電流調整部75を制御するとともに、第2クラッチ22を断から接に変更するように第2電流調整部76を制御する。一方、第2入力軸32から第1入力軸31へ駆動力の伝達経路を変更する場合には、変更制御部62は、第2クラッチ22を接から断に変更するように第2電流調整部76を制御するとともに、第1クラッチ21を断から接に変更するように第1電流調整部75を制御する。なお、変更制御部62、第1電流調整部75、第2電流調整部76等の第1クラッチ21と第2クラッチ22との接断の制御に関わる部分に故障や障害が発生していない場合、すなわち、正常動作時には、第1クラッチ21と第2クラッチ22との接断を変更する際に、第1クラッチ21と第2クラッチ22とが両つなぎ状態となる時間(正常時両つなぎ時間)は、比較的短い時間であって、急激なブレーキの発生や、クラッチの破損等が発生する可能性は低い。
解除停止部63は、所定の条件を満たす場合に、電流遮断制御部74による第1クラッチ21及び第2クラッチ22の接状態の解除を停止する。具体的には、本実施形態では、解除停止部63は、所定の条件を満たす場合に、電流遮断制御部74による第1電流調整部75及び第2電流調整部76への電流の遮断を停止する。ここで、所定の条件としては、例えば、運転者からの接状態の解除停止指示を受け付けた場合や、ECU60内において、接状態の解除を継続する必要がないと判定した場合等がある。
第1電流調整部75は、変更制御部62による制御に従って、第1油圧調整部77に供給する電流の大きさを調整する。本実施形態では、第1電流調整部75は、第1油圧調整部77に供給する電流に対応する大きさ(同じ大きさ、又は比例する大きさ)の電流を、接開始検出部71及び両つなぎ判定部73にも出力する。
第2電流調整部76は、変更制御部62による制御に従って、第2油圧調整部78に供給する電流の大きさを調整する。本実施形態では、第2電流調整部76は、第2油圧調整部78に供給する電流に対応する大きさ(同じ大きさ、又は比例する大きさ)の電流を、接開始検出部71及び両つなぎ判定部73にも出力する。
第1油圧調整部77は、例えば、リニアソレノイドバルブで構成され、第1電流調整部75から入力される制御用の電流の大きさに応じて、作動油室26Aに供給する作動油の圧力を調整する。本実施形態では、第1油圧調整部77は、電流の大きさが大きくなるほど、作動油室26Aに供給する作動油の圧力が高くなるように調整する。例えば、供給される電流の大きさが所定の電流値以上となると、第1油圧調整部77により出力される作動油の圧力により、第1クラッチ21は、接状態となる。なお、第1油圧調整部77は、第1電流調整部75から入力される電流がなくなると、作動油室26Aに作動油を供給しなくなり、結果として、第1クラッチ21は、断状態となる。
第2油圧調整部78は、例えば、リニアソレノイドバルブで構成され、第2電流調整部76から入力される制御用の電流の大きさに応じて、作動油室29Aに供給する作動油の圧力を調整する。本実施形態では、第2油圧調整部78は、電流の大きさが大きくなるほど、作動油室29Aに供給する作動油の圧力が高くなるように調整する。例えば、供給される電流の大きさが所定の電流値以上となると、第2油圧調整部78により出力される作動油の圧力により、第2クラッチ22は、接状態となる。なお、第2油圧調整部78は、第2電流調整部76から入力される電流がなくなると、作動油室29Aに作動油を供給しなくなり、結果として、第2クラッチ22は、断状態となる。
接開始検出部71は、第1クラッチ21及び第2クラッチ22のそれぞれについて、接続を開始したか否かを検出し、接続を開始したことを検出した場合には、時間経過判定部72に接続を開始したことを通知する。本実施形態では、接開始検出部71は、接続を開始したことを、接続を開始したことを示す電気信号を出力することにより通知する。ここで、第1クラッチ21又は第2クラッチ22が接状態であるか否かは、第1クラッチ21又は第2クラッチ22を制御するための電流を供給する第1電流調整部75又は第2電流調整部76からの電流値が、接状態に制御する際に供給される所定の電流値を超えているか否かにより判定することができる。
時間経過判定部72は、接続を開始したことの通知を受けた場合には、その時点から第1クラッチ21又は第2クラッチ22の両方が接状態であることが許容される所定の時間(両つなぎ許容時間)が経過したか否かを判定する。ここで、両つなぎ許容時間は、正常時両つなぎ時間よりも長い時間である。時間経過判定部72は、両つなぎ許容時間が経過した場合には、両つなぎ許容時間が経過したことを両つなぎ判断部73に通知する。本実施形態では、時間経過判定部72は、両つなぎ許容時間を経過したことを、両つなぎ許容時間を経過したことを示す電気信号を出力することにより通知する。
本実施形態では、時間経過判定部72は、接開始検出部71から入力された接続が開始されたことを示す電気信号を、両つなぎ許容時間だけ遅延させて出力させるように構成された、抵抗及びコンデンサを含む回路である。
両つなぎ判定部73は、接続を開始した側(一方)のクラッチと異なる側(他方)のクラッチが接状態であるか否かを判定し、他方のクラッチが接状態である場合には、両方のクラッチが接状態である両つなぎ状態であるので、両つなぎ状態であることを電流遮断制御部74に通知する。ここで、他方のクラッチが接状態であるか否かは、他方のクラッチを制御するための電流を供給する電流調整部(第1電流調整部75又は第2電流調整部76)からの電流値が、接状態に制御する際に供給される所定の電流値を超えているか否かにより判定することができる。
電流遮断制御部74は、通常の状態では、バッテリから第1電流調整部75及び第2電流調整部76へ電流の供給を行う。また、電流遮断制御部74は、両つなぎ判定部73から両つなぎが発生していることを示す通知(信号)を受け取ると、バッテリから第1電流調整部75及び第2電流調整部76への電流の供給を遮断する。なお、電流遮断制御部74は、解除停止部63からの電流の遮断の停止の制御を受けている場合には、バッテリから第1電流調整部75及び第2電流調整部76への電流の供給の遮断を中止し、バッテリから第1電流調整部75及び第2電流調整部76へ電流の供給を行う。
次に、クラッチ制御装置6によるクラッチ制御処理について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るクラッチ制御処理のフローチャートである。クラッチ制御処理は、例えば、車両の電源ON(イグニッションスイッチのキースイッチON)と同時に開始され、繰り返し実行される。
接開始検出部71は、第1クラッチ21、又は第2クラッチ22の一方のクラッチの接が開始されたか否かを検出する(ステップS11)。この結果、一方のクラッチの接が開始されていない場合(ステップS11:NO)には、接開始検出部71は、ステップS11を再び実行する。
一方、一方のクラッチの接が開始されている場合(ステップS11:YES)には、接開始検出部71は、接が開始されたことを示す信号を時間経過判定部72に出力する。時間経過判定部72は、接が開始されたことを示す信号を受け取ると、時間計測を開始し(ステップS12)、所定時間経過したか否かを判定する(ステップS13)。この結果、所定時間経過していない場合(ステップS13:NO)には、時間経過判定部72は、ステップS13を再び実行する。
一方、所定時間経過している場合(ステップS13:YES)には、時間経過判定部72は、所定時間経過していることを示す信号を両つなぎ判定部73に出力する。
所定時間経過していることを示す信号を受け取ると、両つなぎ判定部73は、他方のクラッチが接状態であるか否かを判定する(ステップS14)。
この結果、他方のクラッチが接状態でない場合(ステップS14:NO)には、第1クラッチ21及び第2クラッチ22の両つなぎが発生していないことを意味しているので、両つなぎ判定部73は、処理を終了する。
一方、他方のクラッチが接状態である場合(ステップS14:YES)には、第1クラッチ21及び第2クラッチ22の両つなぎが発生していることを意味しているので、両つなぎ判定部73は、両つなぎが発生していることを示す信号を電流遮断制御部74に出力する。電流遮断制御部74は、両つなぎが発生していることを示す信号を受け取ると、第1電流調整部75及び第2電流調整部76への電流の供給を遮断し(ステップS15)、処理を終了する。
このように、第1電流調整部75及び第2電流調整部76への電流の供給が遮断されると、第1油圧調整部77及び第2油圧調整部78に対して、電流が供給されなくなり、第1油圧調整部77及び第2油圧調整部78は、作動油室26A,29Aにクラッチを接にするために必要な油圧の作動油を供給しなくなり、第1クラッチ21及び第2クラッチ22の接状態が解除されることとなる。
以上説明したように、本実施形態に係るクラッチ制御装置6によると、一方のクラッチの接状態が開始されてから、所定時間経過しても、他方のクラッチの接状態が維持されている場合には、両クラッチの接状態を解除するようにしたので、一方のクラッチを介しての駆動力の伝達から他方のクラッチへの駆動力の伝達への切換時に障害等が発生した場合であっても、両つなぎ状態が長時間継続してしまう事態を適切に防止することができ、急激なブレーキの発生や、クラッチの破損等を適切に防止できる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、接開始検出部71、時間経過判定部72、両つなぎ判定部73、電流遮断制御部74を、電子回路で構成するようにしていたが、各機能部について、その機能部の機能の一部または全部をECU60により構成される機能部により実現するようにしてもよい。
1 デュアルクラッチ式変速機
6 クラッチ制御装置
10 エンジン
11 出力軸
20 デュアルクラッチ装置
21 第1クラッチ
22 第2クラッチ
26A,29A 作動油室
30 変速機構
31 第1入力軸
32 第2入力軸
40 副変速部
50 主変速部
60 ECU
61 変速制御部
62 変更制御部
63 解除停止部
71 接開始検出部
72 時間経過判定部
73 両つなぎ判定部
74 電流遮断制御部
75 第1電流調整部
76 第2電流調整部
77 第1油圧調整部
78 第2油圧調整部

Claims (5)

  1. 駆動源からの駆動力が選択的に供給される第1駆動軸と、前記駆動源からの駆動力が選択的に供給される第2駆動軸と、前記駆動源から前記第1駆動軸への駆動力の断接が可能な第1クラッチと、前記駆動源から前記第2駆動軸への駆動力の断接が可能な第2クラッチと、を有するデュアルクラッチ装置における前記第1クラッチ及び前記第2クラッチの断接制御を行うクラッチ制御装置において、
    前記駆動力の供給先として、前記第1駆動軸と前記第2駆動軸との間の切換を行う時点を検出する切換検出手段と、
    前記切換を行う時点が検出された場合に、前記切換を行うように、前記第1クラッチと前記第2クラッチとの断接の変更を制御する変更制御手段と、
    前記第1クラッチ又は前記第2クラッチの一方のクラッチにおいて接状態が開始されたことを検出する接開始検出手段と、
    前記一方のクラッチにおいて接状態が開始されたことが検出された時点から前記第1クラッチ及び前記第2クラッチの両方が接状態であることが許容される所定時間が経過したか否かを判定する時間経過判定手段と、
    前記時間経過判定手段により前記所定時間が経過したと判定された場合に、他方のクラッチが接状態であるか否かを判定する接状態判定手段と、
    前記接状態判定手段により前記他方のクラッチが接状態であると判定された場合に、少なくとも前記他方のクラッチの接状態を解除するように制御する接状態解除制御手段と、
    を有するクラッチ制御装置。
  2. 前記接状態解除制御手段は、前記第1クラッチ及び前記第2クラッチの接状態を解除する
    請求項1に記載のクラッチ制御装置。
  3. 前記接開始検出手段は、接状態となったことを検出した場合に、前記時間経過判定手段に接状態を示す電気信号を出力し、
    前記時間経過判定手段は、入力された前記接状態を示す電気信号を所定の時間だけ遅延させて出力させるように構成された、抵抗及びコンデンサを含む回路であり、
    前記接状態判定手段は、前記時間経過判定手段から出力された接状態を示す電気信号を受信したことに基づいて、前記他方のクラッチが接状態であるか否かを判定する
    請求項1又は2に記載のクラッチ制御装置。
  4. 前記第1クラッチ及び前記第2クラッチは、それぞれに対応する作動油室に供給される作業油の油圧によって接断を行うように構成されており、
    供給される電流に応じて前記第1クラッチに対応する作動油室に供給する作動油の圧力を調整する第1圧力調整手段と、
    供給される電流に応じて前記第2クラッチに対応する作動油室に供給する作動油の圧力を調整する第2圧力調整手段と、をさらに有し
    前記切換制御部は、前記第1圧力調整手段及び前記第2圧力調整手段に供給する電流を制御することにより、前記第1クラッチと前記第2クラッチとの断接の変更を制御し、
    前記接状態解除手段は、前記接状態判定手段により前記他方のクラッチが接状態であると判定された場合に、少なくとも前記他方のクラッチに対応する作動油室に供給する作動油の圧力を調整する前記第1圧力調整手段又は前記第2圧力調整手段への電流の供給を遮断する
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載のクラッチ制御装置。
  5. 前記接状態解除制御手段による、前記クラッチの接状態の解除の実行を停止する解除停止手段をさらに有する
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載のクラッチ制御装置。
JP2016100085A 2016-05-19 2016-05-19 クラッチ制御装置 Pending JP2017207133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016100085A JP2017207133A (ja) 2016-05-19 2016-05-19 クラッチ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016100085A JP2017207133A (ja) 2016-05-19 2016-05-19 クラッチ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017207133A true JP2017207133A (ja) 2017-11-24

Family

ID=60414933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016100085A Pending JP2017207133A (ja) 2016-05-19 2016-05-19 クラッチ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017207133A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6027992B2 (ja) 油圧制御装置
JP7115880B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
US10683932B2 (en) Control device for dual-clutch transmission and dual-clutch transmission
JP6601266B2 (ja) クラッチ劣化検出装置
US10738840B2 (en) Control device and control method for dual clutch transmission
JP2017207133A (ja) クラッチ制御装置
JP6866578B2 (ja) デュアルクラッチ式変速機の制御装置
JP6750319B2 (ja) デュアルクラッチ式変速機の制御装置
JP6551190B2 (ja) 作動油制御装置
JP2018066413A (ja) 変速機の制御装置
JP6701787B2 (ja) デュアルクラッチ式変速機の制御装置
US10451173B2 (en) Control device for dual-clutch transmission
JP6551191B2 (ja) 作動油制御装置
WO2017090624A1 (ja) 作動油制御装置
JP2017125555A (ja) 油圧回路の制御装置及び制御方法
JP2017096456A (ja) ライン圧制御装置
JP2022042434A (ja) 車両用油圧クラッチの摩擦材交換判定装置
JP2024066337A (ja) 車両の制御装置
JP2021116849A (ja) 油圧制御装置
JP2018091431A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2017008992A (ja) トロイダル型無段変速機