JP2021116849A - 油圧制御装置 - Google Patents

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建一 土田
浩二 牧野
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【課題】コストアップを抑制しつつ、切替信号圧の出力状態に応じて動力の伝達停止状態と伝達許容状態とを切り替える切替バルブの異常の有無を判定する。【解決手段】本開示の油圧制御装置は、制御信号圧を出力する制御信号圧出力バルブと、制御信号圧に基づいて車両の駆動源と変速機とを連結する油圧クラッチへの油圧を調圧するクラッチ制御バルブと、シフトポジションに応じて切替信号圧を出力する切替信号圧出力バルブと、切替信号圧の出力状態に応じて、車両の走行時に選択的に係合される複数の油圧係合要素側への油圧の供給および制御信号圧出力バルブからクラッチ制御バルブへの制御信号圧の供給を遮断する伝達停止状態と、複数の油圧係合要素側への油圧の供給および制御信号圧出力バルブからクラッチ制御バルブへの制御信号圧の供給を許容する伝達許容状態とを選択的に形成する切替バルブとを含む。【選択図】図2

Description

本開示は、車両の駆動源と変速機とを連結する油圧クラッチと、車両の走行時に選択的に係合される複数の油圧係合要素とに油圧を供給する油圧制御装置に関する。
従来、この種の油圧制御装置として、第1ソレノイドバルブからの制御圧に応じて作動する第1切替バルブと、第2ソレノイドバルブからの制御圧に応じて作動する第2切替バルブと、第3ソレノイドバルブからの制御圧に応じて作動するパーキング切替バルブとを含むレンジ切替機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。当該レンジ切替機構の第1切替バルブは、第1ソレノイドバルブから制御圧が供給されないOFF状態で第1出力ポートから第2切替バルブに対してライン圧を供給し、第1ソレノイドバルブから制御圧が供給されるON状態で第2出力ポートから第2切替バルブに対してライン圧を供給する。第2切替バルブは、第2ソレノイドバルブから制御圧が供給されないOFF状態で、ON状態にある第1切替バルブの第2出力ポートからのライン圧をパーキング切替バルブに対してパーキング装置への油圧供給を停止させるパーキング制御圧として供給すると共に、OFF状態にある第1切替バルブの第1出力ポートからのライン圧をドライブレンジ圧として出力する。また、第2切替バルブは、第2ソレノイドバルブから制御圧が供給されるON状態で、OFF状態にある第1切替バルブの第1出力ポートからのライン圧を遮断してドライブレンジ圧およびリバースレンジ圧の出力を停止すると共に、ON状態にある第1切替バルブの第2出力ポートからのライン圧をリバースレンジ圧として出力する。これにより、車両の運転者が選択したシフトポジションに応じて第1から第3ソレノイドバルブを制御することで、自動変速機のシフトレンジをパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジおよびドライブレンジの間で切り替えることが可能となる。
特開2017−67161号公報
上記特許文献1に記載されたようなレンジ切替機構の信頼性を向上させるためには、ON状態およびOFF状態の双方においてライン圧を出力する第1切替バルブの異常の有無を判別することが必要となる。しかしながら、上記従来の油圧制御装置において、第1切替バルブの異常の有無を判別するためには、パーキング制御圧、ドライブレンジ圧およびリバースレンジ圧のそれぞれを油圧スイッチ等を用いて監視しなければならず、油圧制御装置のコストアップを招いてしまう。
そこで、本開示は、コストアップを抑制しつつ、切替信号圧の出力状態に応じて動力の伝達停止状態と伝達許容状態とを切り替える切替バルブの異常の有無を判定可能な油圧制御装置の提供を主目的とする。
本開示の油圧制御装置は、車両の駆動源と変速機とを連結すると共に両者の連結を解除する油圧クラッチと、前記車両の走行時に選択的に係合される複数の油圧係合要素とに油圧を供給する油圧制御装置において、制御信号圧を出力する制御信号圧出力バルブと、前記制御信号圧出力バルブからの前記制御信号圧に基づいて前記油圧クラッチへの油圧を調圧するクラッチ制御バルブと、前記車両のシフトポジションに応じて切替信号圧を出力する切替信号圧出力バルブと、前記切替信号圧出力バルブによる前記切替信号圧の出力状態に応じて、前記複数の油圧係合要素側への油圧の供給および前記制御信号圧出力バルブから前記クラッチ制御バルブへの前記制御信号圧の供給を遮断する伝達停止状態と、前記複数の油圧係合要素側への油圧の供給および前記制御信号圧出力バルブから前記クラッチ制御バルブへの前記制御信号圧の供給を許容する伝達許容状態とを選択的に形成する切替バルブと、前記切替バルブが前記伝達停止状態を形成するように前記切替信号圧出力バルブを制御すると共に前記制御信号圧を出力するように前記制御信号圧出力バルブを制御し、前記油圧クラッチの入力側と出力側との回転差に基づいて前記切替バルブの異常の有無を判定する異常判定部とを含むものである。
本開示の油圧制御装置は、切替信号圧出力バルブによる切替信号圧の出力状態に応じて、動力の伝達停止状態と伝達許容状態とを選択的に形成する切替バルブと、当該切替バルブの異常の有無を判定する異常判定部とを含む。切替バルブが伝達停止状態を形成した際には、複数の油圧係合要素側への油圧の供給および制御信号圧出力バルブからクラッチ制御バルブへの制御信号圧の供給が遮断され、油圧クラッチや油圧係合要素を介した動力の伝達が停止(禁止)される。また、切替バルブが伝達許容状態を形成した際には、複数の油圧係合要素側への油圧の供給および制御信号圧出力バルブからクラッチ制御バルブへの制御信号圧の供給が許容され、油圧クラッチや油圧係合要素を介した動力の伝達が許容される。そして、異常判定部は、切替バルブが伝達停止状態を形成するように切替信号圧出力バルブを制御すると共に制御信号圧を出力するように制御信号圧出力バルブを制御し、油圧クラッチの入力側と出力側との回転差に基づいて切替バルブの異常の有無を判定する。すなわち、切替信号圧出力バルブによる切替信号圧の出力状態に応じて切替バルブが正常に伝達停止状態を形成している場合には、制御信号圧出力バルブからの制御信号圧が切替バルブを介してクラッチ制御バルブに供給されることはなく、油圧クラッチが係合することはない。これに対して、切替バルブが伝達許容状態で固着している場合には、切替バルブが伝達停止状態を形成するように切替信号圧出力バルブが制御されたとしても、制御信号圧出力バルブからの制御信号圧が切替バルブを介してクラッチ制御バルブに供給され、油圧クラッチの係合により当該油圧クラッチの入力側と出力側との回転差が小さくなる。そして、油圧クラッチの入力側と出力側との回転差は、既存の回転センサを用いて、すなわち油圧スイッチ等の追加無しに容易に取得することができる。従って、本開示の油圧制御装置では、コストアップを抑制しつつ、切替信号圧の出力状態に応じて動力の伝達停止状態と伝達許容状態とを切り替える切替バルブの異常の有無を判定することが可能となる。
本開示の油圧制御装置を含む動力伝達装置を示す概略構成図である。 本開示の油圧制御装置を示す系統図である。 本開示の油圧制御装置における切替バルブの異常判定手順を説明するためのフローチャートである。 本開示の他の油圧制御装置を示す系統図である。 本開示の更に他の油圧制御装置を示す系統図である。 本開示の油圧制御装置が適用され得る車両を例示する概略構成図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の油圧制御装置50を含む車両1の概略構成図である。同図に示す車両1は、車両前部に搭載されたエンジン(内燃機関)2を含む前輪駆動車両であり、エンジン2からの動力(トルク)を左右の駆動輪(前輪)DWに伝達する動力伝達装置20を含む。動力伝達装置20は、図示するように、ポンプインペラ22p、タービンランナ22tおよびステータを含むトルクコンバータ(流体伝動装置)22や、ロックアップクラッチ23、ダンパ機構24、エンジン2からの動力により駆動される機械式のオイルポンプOP、変速機25、図示しないパーキングロック機構等を含む。
ロックアップクラッチ23は、単板式あるいは多板式の油圧クラッチであり、エンジン2のクランクシャフトに常時連結されるポンプインペラ22pおよび変速機25の入力部材26に常時連結されるタービンランナ22tすなわちトルクコンバータ22と並列に設けられる。変速機25は、例えば4段−10段変速式の自動変速機であり、複数の遊星歯車や、それぞれ複数のクラッチCおよびブレーキB(油圧係合要素、図2参照)等を含む。変速機25は、エンジン2からトルクコンバータ22(タービンランナ22t)およびロックアップクラッチ23の何れか一方を介して入力部材26に伝達された動力を複数段階に変速して出力部材27から出力する。出力部材27に伝達された動力は、ギヤ機構28およびデファレンシャルギヤ29を介して左右の駆動輪DWに伝達される。
なお、変速機25は、機械式の無段変速機やデュアルクラッチトランスミッション等であってもよい。また、動力伝達装置20は、機械式のオイルポンプOPに加えて、電動オイルポンプを含んでもよい。更に、動力伝達装置20のパーキングロック機構は、シフトバイワイヤ式のパーキングロック機構であってもよく、シフトレバーに連動して作動する機械式のパーキングロック機構であってもよい。
また、動力伝達装置20は、変速電子制御装置(以下、「TMECU」という。)21により制御される。TMECU21は、図示しないCPU,ROM,RAM等を有するマイクロコンピュータや各種駆動回路等を含み、エンジン2を制御する図示しないエンジン電子制御装置(以下、「エンジンECU」という。)と相互に情報をやり取りする。TMECU21は、図示しないシフトレバーの操作位置すなわちシフトポジションSPを検出するシフトポジションセンサ90や、トルクコンバータ22のタービンランナ22tの回転数Ntを検出する回転センサ91(何れも図2参照)、図示しない車速センサといった各種センサ等からの信号と、エンジンECU等の他の制御装置からの信号等とを取得する。TMECU21は、これらの信号に基づいて動力伝達装置20、すなわちロックアップクラッチ23や変速機25を制御する。
図2は、油圧制御装置50を示す系統図である。同図に示すように、油圧制御装置50は、エンジン2からの動力により駆動される上記オイルポンプOPに接続されるものである。油圧制御装置50は、複数の油路が形成された図示しないバルブボディや、プライマリレギュレータバルブ51、セカンダリレギュレータバルブ52、リニアソレノイドバルブ(制御信号圧出力バルブ)SLU、複数のリニアソレノイドバルブSL、切替信号圧出力バルブとしての第1オンオフソレノイドバルブS1および第2オンオフソレノイドバルブS2、ロックアップ制御バルブ(クラッチ制御バルブ)60、第1切替バルブ70並びに第2切替バルブ80等を含む。
プライマリレギュレータバルブ51は、オイルポンプOPの吐出ポートに油路を介して接続されており、オイルポンプOPからの作動油を図示しない信号圧生成バルブから供給される信号圧に応じて調圧することにより、ロックアップクラッチ23、変速機25のクラッチCおよびブレーキB等に供給される油圧の元圧となるライン圧PLを生成する。プライマリレギュレータバルブ51の信号圧生成バルブとしては、例えばライン圧PLを略一定に減圧させる図示しないモジュレータバルブから油圧(モジュレータ圧)を車両1のアクセル開度またはスロットルバルブの開度に応じて調圧するリニアソレノイドバルブ、あるいは複数のリニアソレノイドバルブSLから出力される油圧のうちの最大圧を選択して出力するシャトルバルブ等が用いられる。セカンダリレギュレータバルブ52は、上記ライン圧PL(元圧)の生成に伴ってプライマリレギュレータバルブ51からドレンされる作動油(ドレン油)を上記信号圧生成バルブからの信号圧に応じて調圧することによりライン圧PLよりも低いセカンダリ圧(循環圧)Psecを生成する。
リニアソレノイドバルブSLUは、常閉型のソレノイドバルブであり、例えばライン圧PL(あるいはモジュレータ圧)を電磁部に印加される電流値に応じて調圧し、ロックアップクラッチ23を完全係合、スリップ係合あるいは解放させるための制御信号圧であるロックアップ制御圧を生成する。各リニアソレノイドバルブSLは、例えば常閉型のソレノイドバルブであり、ライン圧PLを電磁部に印加される電流値に応じて調圧して変速機25の対応するクラッチCまたはブレーキBの係合油室に直接供給する。第1および第2オンオフソレノイドバルブS1,S2は、常閉型のオンオフバルブであり、両者の入力ポートには、ライン圧PLが供給される。第1および第2オンオフソレノイドバルブS1,S2は、電磁部への電力の供給に応じて開弁して入力ポートに供給されたライン圧PLを出力ポートから切替信号圧として出力する。
ロックアップ制御バルブ60は、バルブボディ内に軸方向に移動自在に配置されるスプールや、当該スプールを付勢するスプリング等を含むスプールバルブである。ロックアップ制御バルブ60は、リニアソレノイドバルブSLUにより生成されたロックアップ制御圧を信号圧としてセカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧Psec(あるいはライン圧PL)を調圧してロックアップクラッチ23に供給する。ロックアップクラッチ23が単板式クラッチである場合、ロックアップ制御バルブ60は、リニアソレノイドバルブSLUからロックアップ制御圧が供給されていないときに、セカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧Psecをロックアップクラッチ23のロックアップ室に供給すると共にピストンを介して当該ロックアップ室と対向する流体室内の作動油を排出させる状態を形成する。これにより、ロックアップクラッチ23のピストンがロックアップ室側から流体室側に移動することでロックアップクラッチ23が解放される。
また、ロックアップ制御バルブ60にリニアソレノイドバルブSLUからのロックアップ制御圧が供給されると、当該ロックアップ制御圧の作用によりスプールがスプリングの付勢力に抗して移動し、それにより上記ロックアップ室内の油圧がロックアップ制御圧の値に応じた分だけ流体室内の油圧(Psec)よりも減圧させられる。これにより、ロックアップクラッチ23をスリップ係合させることが可能となる。更に、リニアソレノイドバルブSLUからのロックアップ制御圧に基づく推力がスプリングの付勢力に完全に打ち勝つと、ロックアップ制御バルブ60は、セカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧Psecを上記流体室に供給すると共にロックアップ室内の作動油を排出させる状態を形成する。これにより、ピストンが流体室側からロックアップ室側に移動してロックアップクラッチ23が完全係合することになる。
第1切替バルブ70は、バルブボディ内に軸方向に移動自在に配置されるスプールや、当該スプールを付勢するスプリング等を含むスプールバルブであり、第1切替バルブ70の状態は、第1オンオフソレノイドバルブS1による切替信号圧(以下、「第1切替信号圧」という。)の出力状態に応じて切り替えられる。図2に示すように、第1切替バルブ70は、プライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLが供給される第1入力ポート71と、バルブボディに形成された油路を介してリニアソレノイドバルブSLUの出力ポートに連通する第2入力ポート72と、第1出力ポート73と、バルブボディに形成された油路を介してロックアップ制御バルブ60の信号圧入力ポートに連通する第2出力ポート74と、第1オンオフソレノイドバルブS1からの第1切替信号圧が供給される信号圧入力ポート75と、複数のドレンポートEXとを含む。
第1切替バルブ70は、第1オンオフソレノイドバルブS1に電力が供給されず信号圧入力ポート75に第1切替信号圧が供給されていないときに、第1および第2入力ポート71,72を閉鎖すると共に第1および第2出力ポート73,74をそれぞれに対応したドレンポートEXに連通させる動力の伝達停止状態(図2における実線参照)を形成する。また、第1切替バルブ70は、第1オンオフソレノイドバルブS1に電力が供給されて信号圧入力ポート75に第1切替信号圧が供給されているときに、第1入力ポート71と第1出力ポート73とを連通させると共に第2入力ポート72と第2出力ポート74とを連通させる動力の伝達許容状態(図2における破線参照)を形成する。
すなわち、第1切替バルブ70が伝達停止状態を形成した際には、第1入力ポート71から第1出力ポート73へのライン圧PLの供給と、リニアソレノイドバルブSLUからロックアップ制御バルブ60へのロックアップ制御圧の供給が遮断される。また、第1切替バルブ70が伝達許容状態を形成した際には、第1入力ポート71から第1出力ポート73へのライン圧PLの供給と、リニアソレノイドバルブSLUからロックアップ制御バルブ60へのロックアップ制御圧の供給が許容される。
第2切替バルブ80は、バルブボディ内に軸方向に移動自在に配置されるスプールや、当該スプールを付勢するスプリング等を含むスプールバルブであり、第2切替バルブ80の状態は、第2オンオフソレノイドバルブS2による切替信号圧(以下、「第2切替信号圧」という。)の出力状態に応じて切り替えられる。図2に示すように、第2切替バルブ80は、それぞれバルブボディに形成された油路を介して第1切替バルブ70の第1出力ポート73に連通する第1および第2入力ポート81,82と、第1および第2出力ポート83,84と、第2オンオフソレノイドバルブS2からの第2切替信号圧が供給される信号圧入力ポート85と、複数のドレンポートEXとを含む。
図2に示すように、第2切替バルブ80の第1出力ポート83は、前進レンジ油路Ldを介して変速機25のクラッチCおよびブレーキBのうちの車両1の前進走行時に選択的に係合させられるクラッチC等に対応したリニアソレノイドバルブSLの入力ポートに連通する。また、第2切替バルブ80の第2出力ポート84は、後進レンジ油路Lrを介して変速機25のクラッチCおよびブレーキBのうちの車両1の前進走行時にのみ係合させられるブレーキB等に対応したリニアソレノイドバルブSLの入力ポートに連通する。
第2切替バルブ80は、第2オンオフソレノイドバルブS2に電力が供給されず信号圧入力ポート85に第2切替信号圧が供給されていないときに、第1入力ポート81と第1出力ポート83とを連通させ、第2入力ポート82を閉鎖し、第2出力ポート84を対応するドレンポートEXに連通させる第1状態(図2における実線参照)を形成する。また、第2切替バルブ80は、第2オンオフソレノイドバルブS2に電力が供給されて信号圧入力ポート85に第2切替信号圧が供給されているときに、第2入力ポート82と第2出力ポート84とを連通させ、第1入力ポート81を閉鎖し、第1出力ポート83を対応するドレンポートEXに連通させる第2状態(図2における破線参照)を形成する。
すなわち、第2切替バルブ80が第1状態を形成した際には、第1入力ポート81から第1出力ポート83すなわち前進レンジ油路Ldへのライン圧PLの供給が許容されると共に、第2入力ポート82から第2出力ポート84すなわち後進レンジ油路Lrへのライン圧PLの供給が遮断される。また、第2切替バルブ80が第2状態を形成した際には、第2入力ポート82から第2出力ポート84すなわち後進レンジ油路Lrへのライン圧PLの供給が許容されると共に、第1入力ポート81から第1出力ポート83すなわち前進レンジ油路Ldへのライン圧PLの供給が遮断される。
上述のリニアソレノイドバルブSLU、各リニアソレノイドバルブSL、第1および第2オンオフソレノイドバルブS1,S2は、何れもTMECU21により制御される。すなわち、TMECU21は、リニアソレノイドバルブSL,SLUの電磁部に対して要求される油圧(油圧指令値)に応じた電流が図示しない補機バッテリから印加されるように、それぞれに対応した図示しない駆動回路を制御する。
更に、TMECU21は、上述のシフトポジションセンサ90からの信号に基づいて第1および第2オンオフソレノイドバルブS1,S2の電磁部への給電を制御する。より詳細には、TMECU21は、車両1のイグニッションスイッチ(スタートスイッチ)がオンされた状態でシフトポジションSPとしてパーキングポジションあるいはニュートラルポジションすなわち非走行ポジションが選択されている場合、第1および第2オンオフソレノイドバルブS1,S2の双方から第1または第2切替信号圧が出力されないように両者の電磁部への給電を停止させる。これにより、第1切替バルブ70が上記伝達停止状態を形成し、リニアソレノイドバルブSLUからロックアップ制御バルブ60へのロックアップ制御圧の供給が断たれることから、ロックアップクラッチ23が係合させられることはない。また、伝達停止状態を形成する第1切替バルブ70によって、プライマリレギュレータバルブ51側からの前進レンジ油路Ldおよび後進レンジ油路Lrへのライン圧PLが断たれる。これにより、変速機25は、ニュートラル状態に維持され、ロックアップクラッチ23や変速機25を介した駆動輪DWへのエンジン2からの動力の伝達が停止(禁止)される。
また、TMECU21は、車両1のイグニッションスイッチ(スタートスイッチ)がオンされた状態で、シフトポジションSPとして、パーキングポジションおよびニュートラルポジション以外の走行ポジションが選択されている場合、第1切替信号圧を出力するように第1オンオフソレノイドバルブS1の電磁部に電力を供給する。更に、TMECUは、シフトポジションSPがドライブポジションやスポーツポジションといった前進走行ポジションである場合、第2オンオフソレノイドバルブS2への給電を停止させ、シフトポジションSPがリバースポジションである場合、第2切替信号圧を出力するように第2オンオフソレノイドバルブS2の電磁部に電力を供給する。
これにより、第1オンオフソレノイドバルブS1による第1切替信号圧の出力に応じて第1切替バルブ70が上記伝達許容状態を形成し、リニアソレノイドバルブSLUからロックアップ制御バルブ60へのロックアップ制御圧の供給が許容されることから、ロックアップクラッチ23を係合させることが可能となる。更に、伝達許容状態を形成する第1切替バルブ70によって、プライマリレギュレータバルブ51側から第2切替バルブ80の第1および第2入力ポート81,82へのライン圧PLの供給が許容されることから、第2切替バルブ80の状態すなわちシフトポジションSP(ドライブポジション等の前進走行ポジションあるいはリバースポジション)に応じて前進レンジ油路Ldまたは後進レンジ油路Lrにライン圧PLを供給することができる。これにより、シフトポジションSPに応じた変速機25のクラッチCやブレーキBを係合させて、ロックアップクラッチ23や変速機25を介してエンジン2からの動力を駆動輪DWに伝達することが可能となる。すなわち、油圧制御装置50では、第1および第2オンオフソレノイドバルブS1,S2と第1および第2切替バルブ70,80とが、いわゆるマニュアルバルブとして機能することになる。
続いて、図3を参照しながら、油圧制御装置50の第1切替バルブ70の異常判定手順について説明する。
図3は、例えば、車両1のイグニッションスイッチがオンされ、かつ車両1が停車している間に、TMECU21により実行される異常判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。図3のルーチンの開始に際し、TMECU21(CPU)は、シフトポジションセンサ90により検出されているシフトポジションSPを取得し(ステップS100)、取得したシフトポジションSPがパーキングポジションあるいはニュートラルポジションであるか否かを判定する(ステップS110)。ステップS110にてシフトポジションSPがドライブポジション等の走行ポジションであると判定した場合(ステップS110:NO)、TMECU21は、その時点で図3のルーチンを終了させる。
一方、ステップS110にてシフトポジションSPがパーキングポジションあるいはニュートラルポジション(非走行ポジション)であると判定された場合(ステップS110:YES)、TMECU21は、それまでに第1切替バルブ70が伝達停止状態を形成するように第1オンオフソレノイドバルブS1の電磁部への給電を停止させている。そして、ステップS110にて肯定判断を行った場合、TMECU21は、予め定められた値のロックアップ制御圧を比較的短い時間だけ出力するようにリニアソレノイドバルブSLUを制御する(ステップS120)。
また、TMECU21は、リニアソレノイドバルブSLUからロックアップ制御圧を出力させている間に、エンジンECUにより取得されたエンジン2の回転数Neを当該エンジンECUから取得すると共に、回転センサ91の検出値に基づいてトルクコンバータ22のタービンランナ22t(入力部材26)の回転数Ntを取得する。更に、TMECU21は、取得したエンジン2の回転数Neからタービンランナ22tの回転数Ntを減じてエンジン2すなわち当該エンジン2のクランクシャフトと一体に回転するポンプインペラ22pとタービンランナ22t(変速機25の入力部材26)との回転差ΔNを取得する(ステップS130)。
次いで、TMECU21は、ステップS130にて取得した回転差ΔNの絶対値|ΔN|が予め定められたゼロに近い極小さい正の値α以下であるか否かを判定する(ステップS140)。ステップS140にて回転差ΔNの絶対値|ΔN|が値αを上回っていると判定した場合(ステップS140:NO)、TMECU21は、第1切替バルブ70が正常に作動しているとみなして図3のルーチンを終了させる。これに対して、ステップS140にて回転差ΔNの絶対値|ΔN|が値α以下であると判定した場合(ステップS140:YES)、TMECU21は、第1切替バルブ70が伝達許容状態で固着しているとみなして、車両1のインストルメントパネル上に設けられた図示しない警告灯を点灯させ(ステップS150)、図3のルーチンを終了させる。
上述のように、油圧制御装置50(第1切替バルブ70)の異常判定部としてのTMECU21は、第1切替バルブ70が伝達停止状態を形成するように第1オンオフソレノイドバルブS1を制御した状態で(ステップS110:YES)、ロックアップ制御圧を出力するようにリニアソレノイドバルブ(SLU)を制御する(ステップS120)。更に、TMECU21は、ロックアップクラッチ23の入力側すなわちエンジン2およびポンプインペラ22pと出力側すなわちタービンランナ22tおよび入力部材26との回転差ΔNに基づいて第1切替バルブ70の異常の有無を判定する(ステップS130,S140)。
ここで、第1オンオフソレノイドバルブS1による切替信号圧の出力停止に応じて第1切替バルブ70が正常に伝達停止状態を形成している場合には、リニアソレノイドバルブSLUからのロックアップ制御圧が第1切替バルブ70を介してロックアップ制御バルブ60に供給されることはなく、ロックアップクラッチ23が係合することはない。これに対して、第1切替バルブ70が伝達許容状態で固着している場合には、第1切替バルブ70が伝達停止状態を形成するように第1オンオフソレノイドバルブS1が制御されたとしても、リニアソレノイドバルブSLUからのロックアップ制御圧が第1切替バルブ70を介してロックアップ制御バルブ60に供給され、ロックアップクラッチ23の係合により当該ロックアップクラッチ23の入力側と出力側との回転差ΔN(絶対値)が小さくなる。そして、ロックアップクラッチ23の入力側と出力側との回転差ΔNは、既存の回転センサ91等を用いて、すなわち油圧スイッチ等の追加無しに容易に取得することができる。従って、油圧制御装置50では、コストアップを抑制しつつ、第1切替信号圧の出力状態に応じて動力の伝達停止状態と伝達許容状態とを切り替える第1切替バルブ70の異常の有無を精度よく判定することが可能となる。
なお、図3のステップS120−S140の処理は、複数回繰り返し実行されてもよく、この場合、ステップS140にて肯定判断が複数回なされた段階で第1切替バルブ70が伝達許容状態で固着しているとみなされてもよい。また、上記車両1の変速機25が例えばベルト式あるいはチェーン式の無段変速機である場合、油圧制御装置50の前進レンジ油路Ldには、対応するリニアソレノイドバルブSLを介して前後進切替機構のクラッチが接続され、後進レンジ油路Lrには、対応するリニアソレノイドバルブSLを介して前後進切替機構のブレーキが接続されることになる。
図4は、本開示の他の油圧制御装置50Bを示す系統図である。
同図に示す油圧制御装置50Bでは、ロックアップ制御バルブ60が省略されている。また、油圧制御装置50BのリニアソレノイドバルブSLUは、セカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧Psecを調圧(減圧)してロックアップクラッチ23のロックアップ室に要求される油圧を第1切替バルブ70の第2入力ポート72に供給するようにTMECU21により制御される。すなわち、油圧制御装置50Bにおいて、リニアソレノイドバルブSLUは、ロックアップクラッチ23への油圧を直接調圧するクラッチ制御バルブとして機能する。また、ロックアップクラッチ23の流体室には、所定圧(潤滑圧)の作動油が常時循環供給される。また、油圧制御装置50Bにおいて、第1切替バルブ70の第2出力ポート74は、バルブボディに形成された油路を介してロックアップクラッチ23のロックアップ室に連通する。
そして、油圧制御装置50Bの第1切替バルブ70が伝達停止状態(図4における実線参照)を形成した際には、第1入力ポート71から第1出力ポート73へのライン圧PLの供給と、第2入力ポート72すなわちリニアソレノイドバルブSLUからロックアップクラッチ23のロックアップ室への油圧の供給が遮断される。また、油圧制御装置50Bの第1切替バルブ70が伝達許容状態(図4における破線参照)を形成した際には、第1入力ポート71から第1出力ポート73へのライン圧PLの供給と、リニアソレノイドバルブSLU(第2入力ポート72)からロックアップクラッチ23のロックアップ室への油圧の供給が許容される。
かかる油圧制御装置50Bにおいても、図3に示すものと同様の異常判定ルーチンを実行することで、油圧制御装置50と同様の作用効果を得ることが可能となる。なお、油圧制御装置50BのリニアソレノイドバルブSLUは、プライマリレギュレータバルブ51からのライン圧PLあるいはモジュレータ圧を調圧(減圧)してロックアップクラッチ23のロックアップ室に要求される油圧を出力するものであってもよい。
また、図5に示す油圧制御装置50Cのように、第1切替バルブ70の第2入力ポート72には、リニアソレノイドバルブSLUにより生成されたロックアップ制御圧を信号圧としてセカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧Psec(あるいはライン圧PL)を調圧するロックアップ制御バルブ60からの油圧が供給されてもよい。かかる油圧制御装置50Cにおいても、図3に示すものと同様の異常判定ルーチンを実行することで、油圧制御装置50と同様の作用効果を得ることが可能となる。
更に、上記車両1は、駆動源としてエンジン2のみを含むと共に、トルクコンバータ(流体伝動装置)22を含むものであるが、本開示の油圧制御装置50,50B,50Cが適用される車両はこれに限られるものではない。すなわち、本開示の油圧制御装置50,50B,50Cは、図6に示す車両1Bに適用されてもよい。車両1Bは、駆動源として、エンジン2Bと、クラッチK0を介して当該エンジン2に連結されるモータジェネレータ(同期発電電動機)3とを含むと共に、流体伝動装置およびロックアップクラッチの代わりに、モータジェネレータ3のロータ(駆動源の出力軸)と変速機25Bの入力部材26を連結する油圧式のクラッチK2を含むものである。かかる車両1Bでは、ロックアップ制御バルブ60によりクラッチK2への油圧が調圧され、駆動源(モータジェネレータ3等)と変速機25Bの入力部材26との回転差ΔNに基づいて第1切替バルブ70の異常の有無が判定される。また、本開示の油圧制御装置50,50B,50Cは、クラッチK0およびモータジェネレータ3が省略されると共にエンジン2と変速機25Bとの間にクラッチK2が配置された車両1Bに適用されてもよい。
以上説明したように、本開示の油圧制御装置は、車両(1,1B)の駆動源(2,2B,3)と変速機(25,25B)とを連結すると共に両者の連結を解除する油圧クラッチ(23,K2)と、前記車両(1,1B)の走行時に選択的に係合される複数の油圧係合要素(C,B)とに油圧を供給する油圧制御装置(50)において、制御信号圧を出力する制御信号圧出力バルブ(SLU)と、前記制御信号圧出力バルブ(SLU)からの前記制御信号圧に基づいて前記油圧クラッチ(23,K2)への油圧を調圧するクラッチ制御バルブ(60)と、前記車両(1,1B)のシフトポジション(SP)に応じて切替信号圧を出力する切替信号圧出力バルブ(S1)と、前記切替信号圧出力バルブ(S1)による前記切替信号圧の出力状態に応じて、前記複数の油圧係合要素(C,B)側への油圧の供給および前記制御信号圧出力バルブ(SLU)から前記クラッチ制御バルブ(60)への前記制御信号圧の供給を遮断する伝達停止状態と、前記複数の油圧係合要素(C,B)側への油圧の供給および前記制御信号圧出力バルブ(SLU)から前記クラッチ制御バルブ(60)への前記制御信号圧の供給を許容する伝達許容状態とを選択的に形成する切替バルブ(70)と、前記切替バルブ(70)が前記伝達停止状態を形成するように前記切替信号圧出力バルブ(S1)を制御すると共に前記制御信号圧を出力するように前記制御信号圧出力バルブ(SLU)を制御し、前記油圧クラッチ(23,K2)の入力側と出力側との回転差(ΔN)に基づいて前記切替バルブ(70)の異常の有無を判定する異常判定部(21)とを含むものである。
本開示の油圧制御装置は、切替信号圧出力バルブによる切替信号圧の出力状態に応じて、動力の伝達停止状態と伝達許容状態とを選択的に形成する切替バルブと、当該切替バルブの異常の有無を判定する異常判定部とを含む。切替バルブが伝達停止状態を形成した際には、複数の油圧係合要素側への油圧の供給および制御信号圧出力バルブからクラッチ制御バルブへの制御信号圧の供給が遮断され、油圧クラッチや油圧係合要素を介した動力の伝達が停止(禁止)される。また、切替バルブが伝達許容状態を形成した際には、複数の油圧係合要素側への油圧の供給および制御信号圧出力バルブからクラッチ制御バルブへの制御信号圧の供給が許容され、油圧クラッチや油圧係合要素を介した動力の伝達が許容される。そして、異常判定部は、切替バルブが伝達停止状態を形成するように切替信号圧出力バルブを制御すると共に制御信号圧を出力するように制御信号圧出力バルブを制御し、油圧クラッチの入力側と出力側との回転差に基づいて切替バルブの異常の有無を判定する。すなわち、切替信号圧出力バルブによる切替信号圧の出力状態に応じて切替バルブが正常に伝達停止状態を形成している場合には、制御信号圧出力バルブからの制御信号圧が切替バルブを介してクラッチ制御バルブに供給されることはなく、油圧クラッチが係合することはない。これに対して、切替バルブが伝達許容状態で固着している場合には、切替バルブが伝達停止状態を形成するように切替信号圧出力バルブが制御されたとしても、制御信号圧出力バルブからの制御信号圧が切替バルブを介してクラッチ制御バルブに供給され、油圧クラッチの係合により当該油圧クラッチの入力側と出力側との回転差が小さくなる。そして、油圧クラッチの入力側と出力側との回転差は、既存の回転センサを用いて、すなわち油圧スイッチ等の追加無しに容易に取得することができる。従って、本開示の油圧制御装置では、コストアップを抑制しつつ、切替信号圧の出力状態に応じて動力の伝達停止状態と伝達許容状態とを切り替える切替バルブの異常の有無を判定することが可能となる。
また、前記油圧クラッチ(23)は、前記駆動源(2)に連結されるポンプインペラ(22p)および前記変速機(25,26)に連結されるタービンランナ(22t)を含む流体伝動装置(22)と並列に設けられてもよく、前記異常判定部(21)は、前記制御信号圧出力バルブ(SLU)による前記制御信号圧の出力に応じて前記ポンプインペラ(22p)と前記タービンランナ(22t)との回転差(ΔN)が所定範囲内に含まれた場合、前記切替バルブ(70)が前記伝達許容状態で固着していると判定するものであってもよい。
更に、前記異常判定部(21)は、前記制御信号圧出力バルブ(SLU)による前記制御信号圧の出力に応じて前記駆動源(2B,3)と前記変速機(25B)の入力部材(26)との回転差(ΔN)が所定範囲内に含まれた場合、前記切替バルブ(70)が前記伝達許容状態で固着していると判定するものであってもよい。すなわち、本開示の油圧制御装置は、流体伝動装置を含まない車両に適用されてもよい。
また、前記切替信号圧出力バルブ(S1)は、前記シフトポジション(SP)が非走行ポジションであるときに前記切替信号圧を出力せず、前記シフトポジション(SP)が走行ポジションであるときに前記切替信号圧を出力するものであってもよく、前記切替バルブ(70)は、前記切替信号圧出力バルブ(S1)から前記切替信号圧が出力されていないときに前記伝達停止状態を形成し、前記切替信号圧出力バルブ(S1)から前記切替信号圧が出力されているときに前記伝達許容状態を形成するものであってもよい。
更に、前記複数の油圧係合要素(C,B)は、前記車両(1,1B)の前進走行時に係合される前進用油圧係合要素と、前記車両(1,1B)の後進走行時に係合される後進用油圧係合要素とを含んでもよく、前記油圧制御装置(50)は、前記シフトポジション(SP)に応じて第2の切替信号圧を出力する第2の切替信号圧出力バルブ(S2)と、前記第2の切替信号圧出力バルブ(S2)による前記第2の切替信号圧の出力状態に応じて、前記切替バルブ(70)からの油圧を前記前進用係合要素側(Ld)に供給する第1状態と、前記切替バルブ(70)からの油圧を前記後進用係合要素側(Lr)に供給する第2状態とを選択的に形成する第2の切替バルブ(80)とを更に含んでもよい。これにより、2つの切替信号圧出力バルブと2つの切替バルブとを用いて、マニュアルバルブを置き換えることが可能となる。
本開示の他の油圧制御装置は、車両(1,1B)の駆動源(2,2B,3)と変速機(25,25B)とを連結すると共に両者の連結を解除する油圧クラッチ(23,K2)と、前記車両(1,1B)の走行時に選択的に係合される複数の油圧係合要素(C,B)とに油圧を供給する油圧制御装置(50B,50C)において、前記油圧クラッチ(23,K2)への油圧を調圧するクラッチ制御バルブ(SLU,60)と、前記車両(1,1B)のシフトポジション(SP)に応じて切替信号圧を出力する切替信号圧出力バルブ(S1)と、前記切替信号圧出力バルブ(S1)による前記切替信号圧の出力状態に応じて、前記複数の油圧係合要素(C,B)側への前記油圧の供給および前記クラッチ制御バルブ(SLU,60)から前記油圧クラッチ(23,K2)への前記油圧の供給を遮断する伝達停止状態と、前記複数の油圧係合要素(C,B)側への前記油圧の供給および前記クラッチ制御バルブ(SLU,60)から前記油圧クラッチ(23,K2)への前記油圧の供給を許容する伝達許容状態とを選択的に形成する切替バルブ(70)と、前記切替バルブ(70)が前記伝達停止状態を形成するように前記切替信号圧出力バルブ(S1)を制御すると共に前記油圧を出力するように前記クラッチ制御バルブ(SLU,60)を制御し、前記油圧クラッチ(23,K2)の入力側と出力側との回転差(ΔN)に基づいて前記切替バルブ(70)の異常の有無を判定する異常判定部(21)とを含むものである。
かかる油圧制御装置においても、コストアップを抑制しつつ、切替信号圧の出力状態に応じて動力の伝達停止状態と伝達許容状態とを切り替える切替バルブの異常の有無を判定することが可能となる。
また、本開示の他の油圧制御装置において、クラッチ制御バルブは、リニアソレノイドバルブであってもよく、ソレノイドバルブからの油圧を信号圧として油圧を調圧する調圧弁であってもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、変速機を含む動力伝達装置の製造産業等において利用可能である。
1,1B 車両、2,2B エンジン、3 モータジェネレータ、20 動力伝達装置、21 変速電子制御装置(TMECU)、22 タービンランナ、22 トルクコンバータ、22p ポンプインペラ、22t タービンランナ、23 ロックアップクラッチ、24 ダンパ機構、25,25B 変速機、26 入力部材、27 出力部材、28 ギヤ機構、29 デファレンシャルギヤ、50,50B,50C 油圧制御装置、51 プライマリレギュレータバルブ、52 セカンダリレギュレータバルブ、60 ロックアップ制御バルブ、70 第1切替バルブ、71 第1入力ポート、72 第2入力ポート、73 第1出力ポート、74 第2出力ポート、75 信号圧入力ポート、80 第2切替バルブ、81 第1入力ポート、82 第2入力ポート、83 第1出力ポート、84 第2出力ポート、85 信号圧入力ポート、90 シフトポジションセンサ、91 回転センサ、B ブレーキ、C クラッチ、K0,K2 クラッチ、OP オイルポンプ、S1 第1オンオフソレノイドバルブ、S2 第2オンオフソレノイドバルブ、SL,SLU リニアソレノイドバルブ。

Claims (6)

  1. 車両の駆動源と変速機とを連結すると共に両者の連結を解除する油圧クラッチと、前記車両の走行時に選択的に係合される複数の油圧係合要素とに油圧を供給する油圧制御装置において、
    制御信号圧を出力する制御信号圧出力バルブと、
    前記制御信号圧出力バルブからの前記制御信号圧に基づいて前記油圧クラッチへの油圧を調圧するクラッチ制御バルブと、
    前記車両のシフトポジションに応じて切替信号圧を出力する切替信号圧出力バルブと、
    前記切替信号圧出力バルブによる前記切替信号圧の出力状態に応じて、前記複数の油圧係合要素側への油圧の供給および前記制御信号圧出力バルブから前記クラッチ制御バルブへの前記制御信号圧の供給を遮断する伝達停止状態と、前記複数の油圧係合要素側への油圧の供給および前記制御信号圧出力バルブから前記クラッチ制御バルブへの前記制御信号圧の供給を許容する伝達許容状態とを選択的に形成する切替バルブと、
    前記切替バルブが前記伝達停止状態を形成するように前記切替信号圧出力バルブを制御すると共に前記制御信号圧を出力するように前記制御信号圧出力バルブを制御し、前記油圧クラッチの入力側と出力側との回転差に基づいて前記切替バルブの異常の有無を判定する異常判定部と、
    を備える油圧制御装置。
  2. 請求項1に記載の油圧制御装置において、
    前記油圧クラッチは、前記駆動源に連結されるポンプインペラおよび前記変速機に連結されるタービンランナを含む流体伝動装置と並列に設けられ、
    前記異常判定部は、前記制御信号圧出力バルブによる前記制御信号圧の出力に応じて前記ポンプインペラと前記タービンランナとの回転差が所定範囲内に含まれた場合、前記切替バルブが前記伝達許容状態で固着していると判定する油圧制御装置。
  3. 請求項1に記載の油圧制御装置において、
    前記異常判定部は、前記制御信号圧出力バルブによる前記制御信号圧の出力に応じて前記駆動源と前記変速機の入力部材との回転差が所定範囲内に含まれた場合、前記切替バルブが前記伝達許容状態で固着していると判定する油圧制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の油圧制御装置において、
    前記切替信号圧出力バルブは、前記シフトポジションが非走行ポジションであるときに前記切替信号圧を出力せず、前記シフトポジションが走行ポジションであるときに前記切替信号圧を出力し、
    前記切替バルブは、前記切替信号圧出力バルブから前記切替信号圧が出力されていないときに前記伝達停止状態を形成し、前記切替信号圧出力バルブから前記切替信号圧が出力されているときに前記伝達許容状態を形成する油圧制御装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の油圧制御装置において、
    前記複数の油圧係合要素は、前記車両の前進走行時に係合される前進用油圧係合要素と、前記車両の後進走行時に係合される後進用油圧係合要素とを含み、
    前記油圧制御装置は、
    前記シフトポジションに応じて第2の切替信号圧を出力する第2の切替信号圧出力バルブと、
    前記第2の切替信号圧出力バルブによる前記第2の切替信号圧の出力状態に応じて、前記切替バルブからの油圧を前記前進用係合要素側に供給する第1状態と、前記切替バルブからの油圧を前記後進用係合要素側に供給する第2状態とを選択的に形成する第2の切替バルブとを更に備える油圧制御装置。
  6. 車両の駆動源と変速機とを連結すると共に両者の連結を解除する油圧クラッチと、前記車両の走行時に選択的に係合される複数の油圧係合要素とに油圧を供給する油圧制御装置において、
    前記油圧クラッチへの油圧を調圧するクラッチ制御バルブと、
    前記車両のシフトポジションに応じて切替信号圧を出力する切替信号圧出力バルブと、
    前記切替信号圧出力バルブによる前記切替信号圧の出力状態に応じて、前記複数の油圧係合要素側への前記油圧の供給および前記クラッチ制御バルブから前記油圧クラッチへの前記油圧の供給を遮断する伝達停止状態と、前記複数の油圧係合要素側への前記油圧の供給および前記クラッチ制御バルブから前記油圧クラッチへの前記油圧の供給を許容する伝達許容状態とを選択的に形成する切替バルブと、
    前記切替バルブが前記伝達停止状態を形成するように前記切替信号圧出力バルブを制御すると共に前記油圧を出力するように前記クラッチ制御バルブを制御し、前記油圧クラッチの入力側と出力側との回転差に基づいて前記切替バルブの異常の有無を判定する異常判定部と、
    を備える油圧制御装置。
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