JP2024066337A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達装置の耐久性の低下を抑制しつつ、ソレノイドバルブ電気故障の発生を判定する。【解決手段】ソレノイドバルブをオン状態とする指令信号が出力されて第1係合装置が係合状態とされる際に第1係合装置解放異常が発生していると判定された場合には、第1係合装置解放異常の判定時点から少なくとも所定時間はソレノイドバルブをオン状態とする指令信号の出力が継続され、ソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かが判定される。仮にソレノイドバルブの一時的なスティックがあったとしても、第1係合装置解放異常の判定直後はそのスティックから復帰している可能性が低いと考えられる。これにより、第1係合装置の急係合を回避し易い状態の間に、ソレノイドバルブ電気故障の判定の為の、ソレノイドバルブをオン状態とする指令信号を出力することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、動力源と駆動輪との間に複数の動力伝達経路を並列に備えた車両の制御装置に関するものである。
動力源の動力が伝達される入力回転部材と駆動輪へ前記動力を出力する出力回転部材との間に並列に設けられた、第1係合装置を介して前記動力を前記入力回転部材から前記出力回転部材へ伝達する第1動力伝達経路と、第2係合装置を介して前記動力を前記入力回転部材から前記出力回転部材へ伝達する第2動力伝達経路と、を備えた車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された動力伝達装置の制御装置がそれである。この特許文献1には、動力源と入力回転部材との間に備えられたロックアップクラッチが解放状態とされてしまう異常が発生した場合には、第1係合装置へ係合油圧を出力させた際の第1係合装置の作動に基づいて故障の原因を特定することが開示されている。
特開2016-200250号公報
ところで、第1係合装置が解放状態とされてしまう異常である第1係合装置解放異常が発生しているか否かを第1係合装置の状態に基づいて判定することが考えられる。又、第1係合装置解放異常を判定した場合には、第1係合装置を係合状態とする所定圧が切替バルブを介して第1係合装置に出力されないように、その切替バルブを作動させるソレノイドバルブをオフ状態とする指令信号を出力することが考えられる。一方で、第1係合装置解放異常の発生時には、ソレノイドバルブ電気故障を判定することが考えられる。しかしながら、ソレノイドバルブをオン状態とする指令信号が出力された際に第1係合装置解放異常が判定された場合には、速やかにソレノイドバルブをオフ状態とする指令信号が出力される。その為、ソレノイドバルブ電気故障を判定するには、ソレノイドバルブをオン状態とする指令信号が出力されている時間が短い。又、第1係合装置解放異常が判定されてソレノイドバルブをオフ状態とする指令信号が出力されているときには、ソレノイドバルブがオフ状態に固定されている。その為、ソレノイドバルブ電気故障を判定することができない。そこで、ソレノイドバルブがオフ状態に固定されているときに、ソレノイドバルブをオン状態とする指令信号を一時的に出力してソレノイドバルブ電気故障を判定することが考えられる。一方で、第1係合装置解放異常の発生原因は、ソレノイドバルブの一時的なスティックなどの可能性もある。その為、ソレノイドバルブがスティックから復帰した場合、ソレノイドバルブをオン状態としたことによって第1係合装置が急係合し、第1係合装置等の動力伝達装置の耐久性の低下につながる可能性がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、動力伝達装置の耐久性の低下を抑制しつつ、ソレノイドバルブ電気故障の発生を判定することができる車両の制御装置を提供することにある。
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源の動力が伝達される入力回転部材と駆動輪へ前記動力を出力する出力回転部材との間に並列に設けられた、第1係合装置を介して前記動力を前記入力回転部材から前記出力回転部材へ伝達する第1動力伝達経路と、第2係合装置を介して前記動力を前記入力回転部材から前記出力回転部材へ伝達する第2動力伝達経路と、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記車両は、前記第1係合装置を解放状態と係合状態との間で切り替える調圧された係合圧を前記第1係合装置に出力する第1状態及び前記第1係合装置を前記係合状態とする所定圧とされた係合圧を前記第1係合装置に出力する第2状態のうちの何れかの状態に選択的に切り替えられる切替バルブと、前記切替バルブを前記第1状態に切り替えるオフ状態及び前記切替バルブを前記第2状態に切り替えるオン状態のうちの何れかの状態とする指令信号に基づいて作動させられるソレノイドバルブと、を更に備えており、(c)前記第1係合装置が前記解放状態とされてしまう異常である第1係合装置解放異常が発生しているか否かを前記第1係合装置の状態に基づいて判定すると共に、前記ソレノイドバルブを前記オン状態とする指令信号を一時的に所定時間以上出力することによって、前記ソレノイドバルブが前記オフ状態とされる異常であるソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かを判定するものであり、(d)前記第1係合装置解放異常が発生していると判定した場合には、前記ソレノイドバルブを前記オフ状態とする指令信号を出力し、且つ、前記第1動力伝達経路にて前記動力を伝達する走行を禁止するものであり、(e)前記ソレノイドバルブを前記オン状態とする指令信号を出力して前記第1係合装置を前記係合状態とする際に前記第1係合装置解放異常が発生していると判定した場合には、前記第1係合装置解放異常の判定時点から少なくとも前記所定時間は前記オン状態とする指令信号の出力を継続し、前記ソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かを判定することにある。
前記第1の発明によれば、ソレノイドバルブをオン状態とする指令信号が出力されて第1係合装置が係合状態とされる際に第1係合装置解放異常が発生していると判定された場合には、第1係合装置解放異常の判定時点から少なくとも所定時間はソレノイドバルブをオン状態とする指令信号の出力が継続され、ソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かが判定される。仮にソレノイドバルブの一時的なスティックがあったとしても、第1係合装置解放異常の判定直後はそのスティックから復帰している可能性が低いと考えられる。これにより、第1係合装置の急係合を回避し易い状態の間に、ソレノイドバルブ電気故障の判定の為の、ソレノイドバルブをオン状態とする指令信号を出力することができる。よって、動力伝達装置の耐久性の低下を抑制しつつ、ソレノイドバルブ電気故障の発生を判定することができる。
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。 油圧制御回路の一部を示す図である。 電子制御装置の制御作動の要部を説明するタイムチャートであり、動力伝達装置の耐久性の低下を抑制しつつソレノイドバルブ電気故障の発生を判定する為の制御作動を説明するタイムチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、動力源として機能するエンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。
動力伝達装置16は、ケース18内において、トルクコンバータ20、入力軸22、無段変速機構24、前後進切替装置26、ギヤ機構28、出力軸30、カウンタ軸32、減速歯車装置34、ギヤ36、デフギヤ38等を備えている。又、動力伝達装置16は、デフギヤ38に連結された左右の車軸40等を備えている。入力軸22は、エンジン12の動力が伝達される入力回転部材である。出力軸30は、駆動輪14へエンジン12の動力を出力する出力回転部材である。
動力伝達装置16は、入力軸22と出力軸30との間に並列に設けられた、エンジン12の動力を入力軸22から出力軸30へ各々伝達することが可能な、第1動力伝達経路PT1及び第2動力伝達経路PT2を備えている。
動力伝達装置16では、エンジン12の動力を伝達する動力伝達経路が、車両10の走行状態に応じて第1動力伝達経路PT1と第2動力伝達経路PT2とで切り替えられる。その為、動力伝達装置16は、第1動力伝達経路PT1と第2動力伝達経路PT2とを選択的に形成する為の、噛合式クラッチD1、第1クラッチC1、第1ブレーキB1、及び第2クラッチC2を備えている。噛合式クラッチD1は、第1クラッチC1又は第1ブレーキB1と共に係合されることで第1動力伝達経路PT1を形成する係合装置である。第1動力伝達経路PT1は、第1係合装置としての噛合式クラッチD1を介してエンジン12の動力を入力軸22から出力軸30へ伝達する動力伝達経路である。第2クラッチC2は、係合されることで第2動力伝達経路PT2を形成する係合装置である。第2動力伝達経路PT2は、第2係合装置としての第2クラッチC2を介してエンジン12の動力を入力軸22から出力軸30へ伝達する動力伝達経路である。
ギヤ機構28は、小径ギヤ60と、ギヤ機構カウンタ軸62と、ギヤ機構カウンタ軸62回りにそのギヤ機構カウンタ軸62に対して同軸心に相対回転不能に設けられて小径ギヤ60と噛み合う大径ギヤ64と、を備えている。又、ギヤ機構28は、ギヤ機構カウンタ軸62回りにそのギヤ機構カウンタ軸62に対して同軸心に相対回転可能に設けられたアイドラギヤ66と、出力軸30回りにその出力軸30に対して同軸心に相対回転不能に設けられてアイドラギヤ66と噛み合う出力ギヤ68と、を備えている。ギヤ機構28は、更に、ギヤ機構カウンタ軸62回りに、大径ギヤ64とアイドラギヤ66との間に設けられて、これらの間の動力伝達経路を選択的に接続したり、切断したりする噛合式クラッチD1を備えている。
噛合式クラッチD1は、車両10に備えられた油圧アクチュエータ50の作動により、クラッチハブDhと常に一体的に回転させられるスリーブDsがギヤ機構カウンタ軸62の軸心と平行な方向にクラッチギヤDg側へ摺動させられてクラッチギヤDgと噛み合わされることで、解放状態から係合状態へ切り替えられる。更に、噛合式クラッチD1は、公知のシンクロメッシュ機構S1を備えている。以下、シンクロメッシュ機構S1をシンクロ機構S1という。油圧アクチュエータ50は、電子制御装置90によって制御される、車両10に備えられた油圧制御回路52から供給される油圧により作動させられる。
無段変速機構24は、入力軸22と同軸心に設けられて入力軸22と連結されたプライマリ軸70と、プライマリ軸70に連結された有効径が可変のプライマリプーリ72と、出力軸30と同軸心に設けられたセカンダリ軸74と、セカンダリ軸74に連結された有効径が可変のセカンダリプーリ76と、各プーリ72、76の間に巻き掛けられた伝動ベルト78と、を備えている。無段変速機構24は、公知のベルト式の無段変速機である。
出力軸30は、セカンダリ軸74に対して同軸心に相対回転可能に配置されている。第2クラッチC2は、セカンダリプーリ76と出力軸30との間の動力伝達経路に設けられている。
車両10は、機械式のオイルポンプ54を備えている。オイルポンプ54は、トルクコンバータ20のポンプ翼車に連結されており、エンジン12により回転駆動させられて作動油OILを吐出する。オイルポンプ54が吐出した作動油OILは、油圧制御回路52へ供給される。油圧制御回路52は、オイルポンプ54が吐出した作動油OILを元にして、第1クラッチC1、第1ブレーキB1、第2クラッチC2、噛合式クラッチD1の各々の制御状態を切り替える為の油圧である、C1圧Pc1、B1圧Pb1、C2圧Pc2、S1圧Ps1などを供給する。噛合式クラッチD1の制御状態を切り替える為の油圧については、シンクロ機構S1を作動させることから、S1圧Ps1と表す。
図2は、油圧制御回路52の一部を示す図である。図2において、油圧制御回路52は、SL1圧Psl1をS1圧Ps1として噛合式クラッチD1に出力する第1状態(実線参照)及びモジュレータ圧PMをS1圧Ps1として噛合式クラッチD1に出力する第2状態(破線参照)のうちの何れかの状態に選択的に切り替えられる切替バルブ56を備えている。SL1圧Psl1は、リニアソレノイドバルブSL1の出力油圧であって、噛合式クラッチD1を解放状態と係合状態との間で切り替える調圧された係合圧である。モジュレータ圧PMは、例えばライン圧PLを元圧として不図示のモジュレータバルブによって一定値に調圧された油圧であって、噛合式クラッチD1を係合状態とする所定圧とされた係合圧である。ライン圧PLは、オイルポンプ54が吐出する作動油OILを元にして不図示のレギュレータバルブによって調圧された油圧である。
又、油圧制御回路52は、SC2制御指令信号Ssc2に基づいて作動させられるソレノイドバルブSC2を備えている。SC2制御指令信号Ssc2は、ソレノイドバルブSC2を、切替バルブ56を第1状態に切り替えるオフ状態及び切替バルブ56を第2状態に切り替えるオン状態のうちの何れかの状態とする指令信号である。ソレノイドバルブSC2のオフ状態では、切替バルブ56が非作動の状態(実線参照)とされてSL1圧Psl1が噛合式クラッチD1に供給されるので、SL1圧Psl1が制御されることで噛合式クラッチD1が解放状態とされたり係合状態とされたりする。ソレノイドバルブSC2のオン状態では、切替バルブ56が作動の状態(破線参照)とされてモジュレータ圧PMが噛合式クラッチD1に供給されるので、常時、噛合式クラッチD1が係合状態とされる。
車両10は、更に、車両10の制御装置を含むコントローラとしての電子制御装置90を備えている。電子制御装置90には、車両10に備えられた各種センサ等(例えばストロークセンサ80など)による検出値に基づく各種信号等(例えばシンクロ位置Psyncなど)が、それぞれ供給される。シンクロ位置Psyncは、噛合式クラッチのスリーブDsの位置に対応する油圧アクチュエータ50のシフトフォーク50s又はフォークシャフト50fなどの位置を数値化したストロークセンサ値である。又、電子制御装置90からは、車両10に備えられた各装置(例えば油圧制御回路52など)に各種指令信号(例えばリニアソレノイドバルブSL1を制御する為のSL1制御指令信号Ssl1、ソレノイドバルブSC2を制御する為のSC2制御指令信号Ssc2など)が、それぞれ出力される。
電子制御装置90は、異常判定手段すなわち異常判定部92を備えている。異常判定部92は、噛合式クラッチD1が解放状態とされてしまう異常である第1係合装置解放異常つまりシンクロ解放異常が発生しているか否かを噛合式クラッチD1の状態に基づいて判定する。例えば、異常判定部92は、SC2制御指令信号Ssc2がソレノイドバルブSC2をオフ状態とする指令信号であり且つSL1制御指令信号Ssl1が噛合式クラッチD1を係合状態とする指令信号であるときに、又は、SC2制御指令信号Ssc2がソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号であるときに、シンクロ位置Psyncが噛合式クラッチD1を係合状態とする値であるか否かを判定する。異常判定部92は、シンクロ位置Psyncが噛合式クラッチD1を係合状態とする値である場合には、シンクロ解放異常が発生していないと判定する。一方で、異常判定部92は、シンクロ位置Psyncが噛合式クラッチD1を係合状態とする値でない場合には、噛合式クラッチD1が解放状態とされていると判定し、シンクロ外れフェールセーフフラグをオンとする。異常判定部92は、シンクロ外れフェールセーフフラグをオンとしたときには、シンクロ解放異常が発生していると判定してシンクロ解放異常フラグをオンとする。尚、異常判定部92は、シンクロ外れフェールセーフフラグをオンとしたことが複数回あったときに、シンクロ解放異常フラグをオンとしても良い。
異常判定部92は、SC2制御指令信号Ssc2としてソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号を一時的に所定時間TMf以上出力することによって、ソレノイドバルブSC2がオフ状態とされる異常であるソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かを判定する。例えば、異常判定部92は、ソレノイドバルブSC2をオン状態とする所定電流を所定時間TMf以上印加し、ソレノイドバルブSC2の電気的な異常や断線等の有無を判定する。所定時間TMfは、例えばソレノイドバルブ電気故障の有無を判断する為に必要となる、予め定められたソレノイドバルブSC2のオン状態の継続時間である。
異常判定部92は、シンクロ外れフェールセーフフラグをオンとした場合やシンクロ解放異常が発生していると判定した場合には、SC2制御指令信号Ssc2としてソレノイドバルブSC2をオフ状態とする指令信号を出力する。シンクロ解放異常の内容によっては、SL1制御指令信号Ssl1が噛合式クラッチD1を係合状態とする指令信号とされると、噛合式クラッチD1が係合状態とされ得る。その為、異常判定部92は、シンクロ解放異常が発生していると判定した場合には、第1動力伝達経路PT1を形成することを禁止し、第1動力伝達経路PT1にてエンジン12の動力を伝達する走行を禁止する。これにより、車両10の走行モードは、噛合式クラッチD1を解放状態とするSL1制御指令信号Ssl1とし且つソレノイドバルブSC2をオフ状態に固定するフェールセーフモードに遷移させられる。尚、このフェールセーフモードでは、第2動力伝達経路PT2にてエンジン12の動力を伝達する走行が可能である。
シンクロ解放異常の判定後であっても、例えば部品交換などの為にソレノイドバルブ電気故障の有無を判断したい。しかしながら、シンクロ解放異常の原因が、例えばソレノイドバルブSC2のスティックなどであった場合、ソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号を一時的に出力したときに、ソレノイドバルブSC2がスティックから復帰した状態であると、噛合式クラッチD1が急係合し、噛合式クラッチD1や第1動力伝達経路PT1の各部等の耐久性が低下するおそれがある。その為、適切なタイミングでソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号を出力する必要がある。
シンクロ解放異常を判定した直後は、スティックからの復帰などの正常に戻っている可能性が一番低いタイミングである。従って、シンクロ解放異常を判定した直後が、ハードの耐久性低下を回避し易い、一番ハード保護の観点から安全且つリーズナブルにソレノイドバルブ電気故障の有無を判断する為の、ソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号を出力することができるタイミングである。
そこで、異常判定部92は、シンクロ解放異常を判定したタイミングの、ソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号の出力をあえて継続させ、このタイミングでソレノイドバルブ電気故障の有無を判断する。つまり、異常判定部92は、ソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号を出力して噛合式クラッチD1を係合状態とする際にシンクロ解放異常が発生していると判定した場合には、シンクロ解放異常の判定時点から少なくとも所定時間TMfはソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号の出力を継続し、ソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かを判定する。
ここで、運転者がエンジン停止後にソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号を出力させることが考えられる。エンジン12が停止していればオイルポンプ54による作動油OILの吐出が為されず、ソレノイドバルブSC2がオン状態とされても噛合式クラッチD1が係合状態に切り替えられないので、安全にソレノイドバルブ電気故障の発生を判定できる。しかしながら、エンジン12が停止してから残圧がなくなるまでの時間が車両10の個体差や状況によって変わる為、制御性が悪くなるおそれがある。又、エンジン12が停止してからも、電子制御装置90の電源をオン状態に維持して制御を行う必要がある為、バッテリ電力を消費する。従って、シンクロ解放異常の判定時点から少なくとも所定時間TMfはソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号の出力を継続するという本実施例の制御は、エンジン停止後にソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号を出力するという制御に比べて優位性がある。
図3は、電子制御装置90の制御作動の要部を説明するタイムチャートであって、動力伝達装置16の耐久性の低下を抑制しつつソレノイドバルブ電気故障の発生を判定する為の制御作動を説明するタイムチャートである。
図3において、t1時点は、ソレノイドバルブSC2をオフ状態とする指令信号の出力中に、噛合式クラッチD1にSL1圧Psl1を供給する為のSL1制御指令信号Ssl1の出力が開始された時点を示している。t2時点は、SL1圧Psl1の増加によって噛合式クラッチD1が係合状態に切り替えられた時点を示している。ソレノイドバルブSC2の故障があったとしてもその影響を受けずにSL1圧Psl1によって噛合式クラッチD1を係合することができる。t3時点は、モジュレータ圧PMによって噛合式クラッチD1の係合状態を保持する為に、ソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号が出力された時点を示している。このt3時点では、SL1制御指令信号Ssl1が噛合式クラッチD1を解放状態とする指令信号とされる。その為、ソレノイドバルブSC2がオフ状態となるSC2オフ故障が発生している場合、SL1圧Psl1が噛合式クラッチD1に供給される状態のままとされるので、噛合式クラッチD1は解放状態とされ、シンクロ外れフェールセーフフラグがオンとされる。これに伴って、速やかにソレノイドバルブSC2をオフ状態とする指令信号が出力される(t3時点以降参照)。t4時点は、再度、t1時点と同様に、SL1制御指令信号Ssl1の出力が開始された時点を示している。これにより、噛合式クラッチD1は係合状態に切り替えられる(t5時点参照)。その後、t6時点において、t3時点と同様に、ソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号が出力されると共に、SL1制御指令信号Ssl1が噛合式クラッチD1を解放状態とする指令信号とされる。このt6時点では、噛合式クラッチD1が解放状態とされたことでシンクロ外れフェールセーフフラグがオンとされる。2回目である為、シンクロ解放異常が発生していると判定されてシンクロ解放異常フラグがオンとされる。これによって、車両10の走行モードは、噛合式クラッチD1を解放状態とするSL1制御指令信号Ssl1とし且つソレノイドバルブSC2をオフ状態に固定するフェールセーフモードに遷移させられる(t6時点以降参照)。破線に示す比較例では、シンクロ解放異常が発生していると判定されたことに伴って、速やかにソレノイドバルブSC2をオフ状態とする指令信号に切り替えられる為、ソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号の出力時間が短く、ソレノイドバルブ電気故障の有無を判断することができない。これに対して、実線に示す本実施例では、シンクロ解放異常が発生していると判定された時点から所定時間TMfだけソレノイドバルブSC2をオン状態とする指令信号の出力が継続される(t6時点-t7時点参照)。これにより、所定時間TMfの間にソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かの判定を実施することができる。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両 12:エンジン(動力源) 14:駆動輪 22:入力軸(入力回転部材) 30:出力軸(出力回転部材) 56:切替バルブ 90:電子制御装置(制御装置) C2:第2クラッチ(第2係合装置) D1:噛合式クラッチ(第1係合装置) PT1:第1動力伝達経路 PT2:第2動力伝達経路 SC2:ソレノイドバルブ

Claims (1)

  1. 動力源の動力が伝達される入力回転部材と駆動輪へ前記動力を出力する出力回転部材との間に並列に設けられた、第1係合装置を介して前記動力を前記入力回転部材から前記出力回転部材へ伝達する第1動力伝達経路と、第2係合装置を介して前記動力を前記入力回転部材から前記出力回転部材へ伝達する第2動力伝達経路と、を備えた車両の、制御装置であって、
    前記車両は、前記第1係合装置を解放状態と係合状態との間で切り替える調圧された係合圧を前記第1係合装置に出力する第1状態及び前記第1係合装置を前記係合状態とする所定圧とされた係合圧を前記第1係合装置に出力する第2状態のうちの何れかの状態に選択的に切り替えられる切替バルブと、前記切替バルブを前記第1状態に切り替えるオフ状態及び前記切替バルブを前記第2状態に切り替えるオン状態のうちの何れかの状態とする指令信号に基づいて作動させられるソレノイドバルブと、を更に備えており、
    前記第1係合装置が前記解放状態とされてしまう異常である第1係合装置解放異常が発生しているか否かを前記第1係合装置の状態に基づいて判定すると共に、前記ソレノイドバルブを前記オン状態とする指令信号を一時的に所定時間以上出力することによって、前記ソレノイドバルブが前記オフ状態とされる異常であるソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かを判定するものであり、
    前記第1係合装置解放異常が発生していると判定した場合には、前記ソレノイドバルブを前記オフ状態とする指令信号を出力し、且つ、前記第1動力伝達経路にて前記動力を伝達する走行を禁止するものであり、
    前記ソレノイドバルブを前記オン状態とする指令信号を出力して前記第1係合装置を前記係合状態とする際に前記第1係合装置解放異常が発生していると判定した場合には、前記第1係合装置解放異常の判定時点から少なくとも前記所定時間は前記オン状態とする指令信号の出力を継続し、前記ソレノイドバルブ電気故障が発生しているか否かを判定することを特徴とする車両の制御装置。
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