JP2017207031A - 作業車両用エンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業車両側でセキュリティ解除用の認証信号が車両側で受信されているか否かを操縦者が認識可能な作業車両用エンジン始動装置を提供すること。【解決手段】固有の認証信号を送信可能なエンジン始動キーと、エンジン始動キーの操作に応じて、少なくとも、オフ状態、エンジン駆動関係を除いた電装品に電源供給が行われるアクセサリ起動状態、全ての電装品に電源供給が行われてエンジン始動可能段階のオン状態、及び、エンジンのスタータを駆動するエンジン始動開始段階のスタート状態の4つを切り替え可能なエンジン始動スイッチと、エンジン始動スイッチの状態に応じてエンジン始動を行うエンジン始動制御部とを備え、エンジン始動制御部は、認証信号を受信する受信部と、作業車両の状態を報知する報知手段を備え、エンジン始動スイッチがオン状態であり、かつ、受信部が認証信号を受信したとき、エンジン始動可能であることを報知手段によって報知する。【選択図】図7

Description

トラクタなどの作業車両に設けられる作業車両用エンジン始動装置に関する。
近年、自動車などの車両には、エンジン始動キーに関する機能として、イモビライザ、スマートキー、キーレスエントリなどの機能が搭載されている。イモビライザは、エンジン始動時にエンジン始動キーとの間で自動認証を行うことにより、偽造キーによるエンジン始動を困難にしている(例えば、特許文献1参照)。また、スマートキーは、エンジン始動キーとの間で無線で自動認証を行うことにより、エンジン始動キーの取り出しを不要にし、乗降時やエンジン始動時の利便性を向上させている。また、キーレスエントリは、エンジン始動キーに設けられた送信ボタンの操作でドアの施錠、解錠を可能にすることにより、乗降時の利便性を向上させている。
特開平8−86130号公報
上記特許文献1に記載の車両盗難防止システムによれば、イモビライザとキーレスエントリと盗難防止アラームを一体化した構成によって盗難防止を実現しているが、これと同様の構成をそのまま作業車両に適用すると大幅なコストアップになるという問題がある。そこで、例えば、スイッチ操作によるキーレスエントリの構成(スイッチ操作時に認証信号を送信する構成)のみをエンジン始動のトリガーとして適用すれば、コストを削減することが可能となる。
ここで、エンジン始動キーに設けられたスイッチは、キーに対する相対的な大きさから一般的に小型なものとなってしまうため、スイッチに対する押下操作が確実に行われているか分かりづらい場合があった。特に、作業車両を操縦する場合には手袋を装着した状態でスイッチ操作を行うことも大いにあり得るため、尚更スイッチに対する押下操作が確実に行われているか分かりづらく、結果、セキュリティ解除用の認証信号が車両側で受信されているか否かを操縦者が認識できないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、作業車両側でセキュリティ解除用の認証信号が車両側で受信されているか否かを操縦者が認識可能な作業車両用エンジン始動装置を提供することを課題としている。
本発明に係る作業車両用エンジン始動装置は、エンジン始動キーと、前記エンジン始動キーの操作に応じて、少なくとも、オフ状態、エンジン駆動関係を除いた電装品に電源供給が行われるアクセサリ起動状態、全ての電装品に電源供給が行われてエンジン始動可能段階のオン状態、及び、エンジンのスタータを駆動するエンジン始動開始段階のスタート状態の4つを切り替え可能なエンジン始動スイッチと、前記エンジン始動スイッチの状態に応じてエンジン始動を行うエンジン始動制御部と、を備え、前記エンジン始動キーは、固有の認証信号を送信する送信部を備え、前記エンジン始動制御部は、前記認証信号を受信する受信部と、操縦者に作業車両の状態を報知するための報知手段を備え、前記エンジン始動スイッチがオン状態であり、かつ、前記受信部が前記認証信号を受信したとき、エンジン始動可能であることを前記報知手段によって報知するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る作業車両用エンジン始動装置は、前記エンジン始動スイッチがアクセサリ起動状態であり、かつ、前記受信部が前記認証信号を受信したとき、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを前記報知手段によって報知するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る作業車両用エンジン始動装置は、前記報知手段は、エンジン始動可能であることを報知するときと、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを報知するときとで、同一の報知手段において報知パターンを異ならせて報知するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る作業車両用エンジン始動装置は、前記報知手段は、操縦者に視認可能な位置に設けられたLED表示部からなり、エンジン始動可能であることを報知するときと、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを報知するときとで、LED表示部の点灯又は点滅のパターンもしくは点灯色を異ならせて報知するようにしたことを特徴とする。
エンジン始動スイッチがオン状態であり、かつ、受信部が認証信号を受信したとき、エンジン始動可能であることを報知手段によって報知するようにしたので、エンジン始動スイッチをスタート状態に移行させる前にセキュリティ解除用の認証信号が車両側で受信されていることを操縦者が認識することができ、誤操作を防止して作業性を向上させることが可能となる。
また、エンジン始動スイッチがアクセサリ起動状態であり、かつ、受信部が認証信号を受信したとき、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを報知手段によって報知するようにしたので、エンジン始動スイッチがアクセサリ起動状態であっても、エンジン始動キーからの認証信号の受信状態を操縦者が認識することができ、誤操作を防止して作業性を向上させることが可能となる。
また、報知手段は、エンジン始動可能であることを報知するときと、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを報知するときとで、同一の報知手段において報知パターンを異ならせて報知するようにしたので、操縦者は、報知パターンの相違に基づいて区別して認識することが可能となる。
また、報知手段は、操縦者に視認可能な位置に設けられたLED表示部からなり、エンジン始動可能であることを報知するときと、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを報知するときとで、LED表示部の点灯又は点滅のパターンもしくは点灯色を異ならせて報知するようにしたので、LED表示の差異によって視覚的に区別して認識することが可能となる。
作業車両の一例としてのトラクタを表した側面図である。 作業車両の運転パネル部分を表した正面図である。 作業車両の運転パネル部分を表した斜視図である。 エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図であり、エンジン始動スイッチ14がオフ状態を表している。 エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図であり、エンジン始動スイッチ14がアクセサリ起動状態かつ認証信号受信時を表している。 エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図であり、エンジン始動スイッチ14がオン状態かつ認証信号非受信時を表している。 エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図であり、エンジン始動スイッチ14がオン状態かつ認証信号受信時を表している。
[第1の実施の形態]
本考案の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、作業車両の一例としてのトラクタを表した側面図である。この図1において、1は、作業車両であるトラクタの走行機体であって、該走行機体1は、エンジン(図示せず)が搭載されるエンジン搭載部2と、エンジン動力を変速するミッションケース3と、ミッションケース3から出力される走行動力で駆動する前輪4及び後輪5と、各種の作業機(図示せず)を連結可能な作業機連結部6と、オペレータ(操縦者)が乗車する操縦部7とを備えている。
操縦部7は、キャビン8で覆われており、その内部には、オペレータが座る運転席(図示せず)や、各種の操作具や表示具が組み込まれる運転パネル9が配置されている。図2は、作業車両の運転パネル部分を表した正面図であり、図3は、作業車両の運転パネル部分を表した斜視図である。この図2及び図3に示すように、運転パネル9には、前輪4を操舵するステアリングハンドル10、各種の状態表示を行うメータパネル11、エンジン始動を行うエンジン始動キー12を差し込んでエンジン始動を行うエンジン始動スイッチ14などが組み込まれており、エンジン始動スイッチ14でエンジン始動を行うことによりトラクタの走行動作及び作業動作が可能になる。
エンジン始動スイッチ14は、少なくとも、オフ状態、エンジン駆動関係を除いた電装品に電源供給が行われるアクセサリ起動状態、全ての電装品に電源供給が行われてエンジン始動可能段階のオン状態、及び、エンジンのスタータを駆動するエンジン始動開始段階のスタート状態の4つを切り替え可能に構成されている。エンジン始動スイッチ14の状態の切り替えは、エンジン始動キー12を差し込んでひねることで行う。なお、エンジン始動スイッチ14の状態の切り替えは、エンジン始動キー12を差し込んで行うものに限られるものではなく、エンジン始動キーを所持した状態で押ボタンを押して切り替えるような構成であってもよい。
エンジン始動キー12は、頭部とキー部とからなり、頭部の内側には認証信号を送信するための送信部26が内蔵されており、頭部の表面に設けられた送信ボタン27を押下することで送信部26から認証信号が送信されるようになっている。エンジン始動スイッチ14がキーの差し込みの必要のない押ボタン式のような場合には、キー部を設けずに、送信部26と送信ボタン27を備えた頭部のみのエンジン始動キー12としてもよい。
図4乃至図7は、エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図である。この図4乃至図7において、エンジン始動スイッチ14は、アクセサリ起動状態時に接続されるACC端子と、オン状態時に接続されるIG1端子と、スタート状態時に接続されるST端子のそれぞれに対してバッテリ15からの12V電源を接続する構成となっている。なお、アクセサリ起動状態時にはACC端子のみにバッテリ15からの電源が接続され、オン状態時にはACC端子とIG1端子にバッテリ15からの電源が接続され、スタート状態時にはACC端子とIG1端子とST端子にバッテリ15からの電源が接続される。
スタータ16は、エンジンを起動させるための構成である。バッテリ15からの電源がST端子を介してスタータ16に対して供給されるとエンジン駆動のためのモータに電流が流れてエンジン駆動が行われるようになっている。
制御ユニット17は、エンジン始動スイッチ14の状態を判別しつつエンジン始動キー12からの認証信号の受信の有無に応じてユーザに報知する内容を制御するための構成である。具体的には、制御ユニット17は、少なくとも、受信ユニット18と報知制御部19とを具備している。受信ユニット18の端子18aと報知制御部19の端子19aに対して、エンジン始動スイッチ14のACC端子からのラインが接続されており、エンジン始動スイッチ14がアクセサリ起動状態となったときに、受信ユニット18と報知制御部19に電力が供給される。受信ユニット18の端子18dと報知制御部19の端子19hは、共にアースに接続される。
受信ユニット18は、エンジン始動キー12からの認証信号を受信するための構成であり、信号受信時に受信信号が正規の認証信号であるか否かを判定して正規の認証信号であった場合に、端子18b、18cから信号を出力する。
報知制御部19は、エンジン始動スイッチ14の状態に応じて認証信号受信時の報知を制御するための構成であり、受信ユニット18の端子18bからの信号が端子19bに入力されることで認証信号受信の有無を判別し、エンジン始動スイッチ14のIG1端子からの電流が端子19cに入力されることでエンジン始動スイッチ14の状態を判別している。
報知制御部19では、認証信号受信時に、ブザー22による報知、LED23による報知、又は、ブザー22とLED23の両方による報知を行うが、エンジン始動スイッチ14の状態がアクセサリ起動状態であるのかオン状態であるのか等に応じて報知内容を変えるように制御を行う。なお、ブザー22は、報知制御部19の端子19fと端子19gの間に接続され、LED23は、報知制御部19の端子19dと端子19eの間に接続されている。
保持リレー20は、c接点を有する電磁リレーであり、コイル20aに導通される一対のコイル端子20b、20cと、可動接点20dに導通される可動接点端子20eと、a接点20fに導通されるa接点端子20gと、b接点20hに導通されるb接点端子20iとを備えている。そして、コイル端子20b、20cには、受信ユニット18の端子18b、18cが接続され、可動接点端子20eには、エンジン始動スイッチ14のIG1端子が接続され、a接点端子20gには、プラス側のコイル端子20bが接続され、b接点端子20iには、後述する始動リレー21のコイル21aに繋がるコイル端子21bが接続されている。すなわち、保持リレー20は受信ユニット18からの信号でオンするが、一旦オンした場合には、受信ユニット18を介さずにエンジン始動スイッチ14のIG1端子からプラス側のコイル端子20bに電流が流れるため、認証信号の非受信状態となっても保持リレー20のオンが自己保持される。
始動リレー21は、c接点を有する電磁リレーであり、コイル21aに導通される一対のコイル端子21b、21cと、可動接点21dに導通される可動接点端子21eと、a接点21fに導通されるa接点端子21gと、b接点21hに導通されるb接点端子21iとを備えている。そして、一方のコイル端子21bには、保持リレー20のb接点端子20iが接続され、他方のコイル端子21cには、アースが接続され、可動接点端子21eには、エンジン始動スイッチ14のST端子が接続され、a接点端子21gには、ホーン24及びランプ25が並列に接続され、b接点端子21iには、スタータ16が接続されている。
次に、本発明の実施形態に係る作業車両用エンジン始動装置の動作について、図4〜図7に基づいて説明を行う。先ず、図4は、エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図であり、エンジン始動スイッチ14がオフ状態を表している。この図4に示すように、エンジン始動スイッチがオフ状態においては、一切の電力がエンジン始動制御回路13に供給されていないため、保持リレー20と始動リレー21は共にオフの状態となっており、また、制御ユニット17にも電力が供給されていないため、認証信号の受信もできない状態となっている。
図5は、エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図であり、エンジン始動スイッチ14がアクセサリ起動状態かつ認証信号受信時を表している。この図5に示すように、オペレータがエンジン始動キー12を用いてエンジン始動スイッチ14をアクセサリ起動状態に切り替えると、バッテリ15からの電力がACC端子に導通されるため、ACC端子を介して制御ユニット17の受信ユニット18と報知制御部19にバッテリ15からの電力が供給され、エンジン始動キー12からの認証信号を受信可能な状態となる。そして、オペレータがエンジン始動キー12の送信ボタン27を押下することで送信部26から認証信号が送信され、これを受信ユニット18で受信する。
認証信号を受信した受信ユニット18は、認証信号を受信している間、端子18b、18c間に電流を流す。これにより、保持リレー20のコイル20aに電流が流れるため、可動接点20dがa接点20f側に切り替わって保持リレー20がオンするが、IG1端子に電力が供給されていないため、オンの自己保持はなされない。また、端子18b、18c間に電流が流れると、報知制御部19の端子19bにも信号が入力されて、認証信号受信中であることを報知制御部19が認識し、かつ、IG1端子に接続された端子19cに信号がないことをもってエンジン始動スイッチ14がアクセサリ起動状態であることを認識する。エンジン始動スイッチ14がアクセサリ起動状態かつ認証信号受信中であると判定した報知制御部19は、当該判定状態に予め割り当てられた報知パターンに基づいて、ブザー22による報知、LED23による報知、又は、ブザー22とLED23の両方による報知を行う。
図6は、エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図であり、エンジン始動スイッチ14がオン状態かつ認証信号非受信時を表している。この図6に示すように、オペレータがエンジン始動キー12を用いてエンジン始動スイッチ14をオン状態に切り替えると、バッテリ15からの電力がACC端子及びIG1端子に導通される。認証信号非受信状態においてIG1端子に電力が供給されると、保持リレー20の可動接点20dがb接点20h側となるオフの状態においてb接点端子20iに接続された始動リレー21のコイル21aに電流が流れるため、始動リレー21は可動接点21dがa接点21f側に切り替わってオンの状態となる。この始動リレー21がオンした状態は、正規の認証信号を受信して保持リレー20がオンするまでは継続する。
この図6のように始動リレー21がオンした状態、すなわち、認証信号非受信状態において、オペレータがエンジン始動キー12を用いてエンジン始動スイッチ14をスタート状態に切り替えたとしても、ST端子からの電力はスタータ16には供給されず、ホーン24及びランプ25に供給される。電力が供給されたホーン24及びランプ25は、認証信号のない状態でエンジン起動が試されたことを警告する警告音の出力及び警告灯火を行う。
図7は、エンジン始動制御回路13の構成を表したブロック図であり、エンジン始動スイッチ14がオン状態かつ認証信号受信時を表している。この図7に示すように、エンジン始動スイッチ14がオン状態においては、図6と同様に、バッテリ15からの電力がACC端子及びIG1端子に導通される。図6においては、認証信号非受信状態であったため、保持リレー20がオフの状態、始動リレー21がオンの状態となっていたが、この図6の状態において、オペレータがエンジン始動キー12を操作して正規の認証信号が送信されると、これを受信した受信ユニット18が端子18b、18c間に電流を流す。これにより、保持リレー20のコイル20aに電流が流れるため、可動接点20dがa接点20f側に切り替わって保持リレー20がオンする。さらに、IG1端子からの電流が、a接点端子20g→端子20b→コイル20a→端子20c→端子18cの経路で流れ続けるため、保持リレー20のオンの状態が自己保持される。以降は、オペレータが送信ボタン27の押下を止めても、エンジン始動スイッチ14のオン状態が維持される限り保持リレー20のオンの状態が維持される。
また、保持リレー20がオンした状態の間は、始動リレー21のコイル21aに電流が流れないため、始動リレー21は可動接点21dがb接点21h側となるオフ状態となり、スタータ16とST端子の間が導通された状態となる。この状態で、オペレータがエンジン始動キー12を用いてエンジン始動スイッチ14をスタート状態に切り替えると、スタータ16が起動してエンジンの起動が行われる。
また、認証信号を受信して受信ユニット18の端子18b、18c間に電流が流れると、報知制御部19の端子19bにも信号が入力されて、認証信号受信中であることを報知制御部19が認識し、かつ、IG1端子に接続された端子19cに信号が入力されてエンジン始動スイッチ14がオン状態であることを認識する。エンジン始動スイッチ14がオン状態かつ認証信号受信中であると判定した報知制御部19は、当該判定状態に予め割り当てられた報知パターンに基づいて、ブザー22による報知、LED23による報知、又は、ブザー22とLED23の両方による報知を行う。この時の報知パターンは、エンジン始動スイッチ14がアクセサリ起動状態かつ認証信号受信中であった図5の場合とは異なる報知パターンに設定することが好ましい。報知パターンの変更方法としては、例えば、ブザー音を異なるものに設定する方法、LED表示の表示色を異なるものに設定する方法、LED表示の点滅、点灯パターンを異なるものに設定する方法が考えられる。
以上のように、本発明の実施形態に係る作業車両用エンジン始動装置によれば、エンジン始動スイッチの状態がスタート状態の前段階であるアクセサリ起動状態やオン状態の時に認証信号を受信した場合には報知手段によって報知するようにしたので、エンジン始動スイッチをスタート状態に移行させる前にセキュリティ解除用の認証信号が車両側で受信されていることを操縦者が認識することができ、誤操作を防止して作業性を向上させることが可能となる。また、エンジン始動可能であることを報知するときと、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを報知するときとで、同一の報知手段において報知パターンを異ならせて報知するようにすることで、操縦者は、報知パターンの相違に基づいて区別して認識することが可能となる。
[第2の実施の形態]
前記第1の実施の形態においては、エンジン始動制御回路13が機能して正規のエンジン始動キーを持たない者によるエンジン起動を防止するセキュリティ機能が常に作動しているものとして説明した。しかし、メンテナンス時にエンジンをかけたり切ったりする必要が生じる場合などに、常にセキュリティ機能が作動してしまうとメンテナンス性が低下するといった問題がある。そこで、任意でセキュリティ機能を解除できるようにしてもよい。
具体的な方法としては、例えば、エンジン始動キー12の送信ボタン27を押下したままエンジン始動スイッチ14をオフ状態に切り替えた場合に、セキュリティ機能をオフにできるように構成することが考えられる。
エンジン始動キー12の送信ボタン27を押下したままエンジン始動スイッチ14をオフ状態に切り替えた場合にセキュリティ機能をオフにするためには、ソフトウェアによるセキュリティ機能のオンオフ管理という方法も考えられるが、図4乃至図7の前記第1の実施の形態におけるエンジン始動制御回路13に改良を施して対応するならば、保持リレー20のコイル20aに常に電流が流れていればセキュリティ機能がオフになるといえる。そこで、エンジン始動スイッチ14のACC端子と端子20bの間を接続し、ACC端子と端子20bの間にコイル20aに通電させるか否かを切り替え可能なスイッチを設ける。このスイッチは、エンジン始動制御回路13への電力供給が切られても直前のオンオフの状態を保持するものである必要があり、例えば、ラッチ型リレーなどが考えられる。このスイッチのオンオフを報知制御部19において制御するようにする。
以上の構成における最も簡単な制御は、認証信号受信中である信号を端子19bにおいて受信している状態において端子19cへのIG1端子からの信号が途絶えた場合をトリガーとして、スイッチをオンさせる。すなわち、エンジン始動スイッチ14の状態がオン状態からアクセサリ起動状態に切り替わる瞬間に認証信号を受信していれば、セキュリティ機能をオフにするという制御が実現する。また、セキュリティ機能をオンするトリガーについても何らかの操作を割り当てておき、トリガーに基づいてスイッチをオフさせれば、セキュリティ機能をオンさせることができる。トリガー操作の一例としては、エンジン始動キー12の送信ボタン27を押下したままエンジン始動スイッチ14をアクセサリ起動状態からオン状態に切り替える操作が考えられる。
以上の説明においては、エンジン始動キー12の送信ボタン27を押下したままエンジン始動スイッチ14をオフ状態(アクセサリ起動状態)に切り替えた場合にセキュリティ機能をオフにするものとして説明したが、当該操作時にセキュリティ機能をオンするものであってもよく、また、セキュリティ機能をオンするトリガー操作とオフするトリガー操作を定めておけば、どのような操作であってもよい。
前記第1の実施の形態においては、認証信号非受信状態においてエンジン始動スイッチ14がスタート状態に切り替えられたときに、ホーン24及びランプ25によって、認証信号のない状態でエンジン起動が試されたことを警告する警告音の出力及び警告灯火を行うものとして説明したが、ホーン24及びランプ25の設置位置については言及していなかった。作業車両の周囲に対して警告を行うことができれば設置位置は何れであってもよいが、作業車両のエンジンルームを覆うボンネットにホーン24及びランプ25を近接させて設置するようにすれば、同一回路からの配線が容易になる他、アフターパーツとしての設置も容易になるというメリットがあるため好ましい。
前記第1の実施の形態においては、エンジン始動制御回路13に保持リレー20を採用しており、エンジン始動スイッチ14がオン状態において認証信号を受信すると、以降は認証信号の受信が途絶えても保持リレー20のオン状態が自己保持されるように回路を構成していた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、保持リレー20が認証信号を受信している間のみオン状態となり、認証信号を受信しなくなったら保持リレー20がオフするように構成してもよい。この場合、図4乃至図7のエンジン始動制御回路13において、保持リレー20のa接点端子20gをコイル端子20bに接続せずに、a接点端子20gを抵抗を介してアースに接続するようにすれば、保持リレー20はオン状態を自己保持せずに、認証信号を受信している間のみオンとなる。
前記第1及び第2の実施の形態においては、エンジン始動制御回路13又はエンジン始動制御回路13を一部改良した回路によって、エンジン始動スイッチ14の状態判断、報知制御、警告ランプの点灯及び警告音の出力等のセキュリティ機能を実現していたが、必ずしも図4乃至図7に示したような回路構成による場合に限られるものではない。例えば、上記のセキュリティ機能の各種の制御をソフトウェアによって実現するものであってもよい。エンジン始動スイッチの状態と認証信号の受信の有無に応じて報知制御等の各種の処理を制御することができれば回路構成である必要はなく、ソフトウェアによって実現しても本発明の効果は同様に得ることができる。
1 走行機体
2 エンジン搭載部
3 ミッションケース
4 前輪
5 後輪
6 作業機連結部
7 操縦部
8 キャビン
9 運転パネル
10 ステアリングハンドル
11 メータパネル
12 エンジン始動キー
13 エンジン始動制御回路
14 エンジン始動スイッチ
15 バッテリ
16 スタータ
17 制御ユニット
18 受信ユニット
19 報知制御部
20 保持リレー
21 始動リレー
22 ブザー
23 LED
24 ホーン
25 ランプ
26 送信部
27 送信ボタン

Claims (4)

  1. 作業車両用エンジン始動装置であって、
    エンジン始動キーと、
    前記エンジン始動キーの操作に応じて、少なくとも、オフ状態、エンジン駆動関係を除いた電装品に電源供給が行われるアクセサリ起動状態、全ての電装品に電源供給が行われてエンジン始動可能段階のオン状態、及び、エンジンのスタータを駆動するエンジン始動開始段階のスタート状態の4つを切り替え可能なエンジン始動スイッチと、
    前記エンジン始動スイッチの状態に応じてエンジン始動を行うエンジン始動制御部と、を備え、
    前記エンジン始動キーは、
    固有の認証信号を送信する送信部を備え、
    前記エンジン始動制御部は、
    前記認証信号を受信する受信部と、
    操縦者に作業車両の状態を報知するための報知手段を備え、
    前記エンジン始動スイッチがオン状態であり、かつ、前記受信部が前記認証信号を受信したとき、エンジン始動可能であることを前記報知手段によって報知するようにしたことを特徴とする作業車両用エンジン始動装置。
  2. 前記エンジン始動スイッチがアクセサリ起動状態であり、かつ、前記受信部が前記認証信号を受信したとき、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを前記報知手段によって報知するようにしたことを特徴とする請求項1記載の作業車両用エンジン始動装置。
  3. 前記報知手段は、エンジン始動可能であることを報知するときと、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを報知するときとで、同一の報知手段において報知パターンを異ならせて報知するようにしたことを特徴とする請求項2記載の作業車両用エンジン始動装置。
  4. 前記報知手段は、操縦者に視認可能な位置に設けられたLED表示部からなり、エンジン始動可能であることを報知するときと、アクセサリ起動状態において認証信号受信中であることを報知するときとで、LED表示部の点灯又は点滅のパターンもしくは点灯色を異ならせて報知するようにしたことを特徴とする請求項2記載の作業車両用エンジン始動装置。
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