JP4750472B2 - ステアリングホイール及び車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載のステアリングホイールにおいて、当該ステアリングホイールは、複数の車両に対応するように設定されることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、車輪と機械的な動力伝達が不能に分離された請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のステアリングホイールと、前記ステアリングホイールの操作を検出し、検出信号を出力する検出手段と、前記車輪の角度を変更する操舵アクチュエータと、前記検出手段から入力される検出信号に基づいて前記操舵アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えたことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、スロット装置を予めステアリングホイールに組み付けて、前記スロット装置を予め搭載したステアリングホイールを車両に搭載することができる。このため、インストルメントパネル、即ち車両のボデーに対してスロット装置を直接組み付ける必要がない。このため、車両の組立作業性を向上させることができる。
また、ステアリングホイールの被装着部は運転席周辺に設けられた装着部に対して着脱可能となっている。このため、車両から離れる際、ステアリングホイールを車両から取り外して携帯することで、ステアリングホイールを車外に持ち出すことができる。要するに、ステアリングホイールを車外に持ち出すことで、車内にはステアリング操舵を行う手段が存在しなくなる。従って、例えばステアリングホイールの回転を機械的に規制する盗難防止装置を付与することなく、盗難防止機能を有することができる。
尚、規制手段によってステアリングホイールの被装着部を運転席周辺に設けられた装着部から取り外し不能に規制することができる。このため、安全性を向上させることができる。
そして、エンジン駆動状態で規制手段による規制が実施され、エンジン停止状態で規制手段による規制が解除される。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、例えば運転者が複数の車両を所有する場合、1つのステアリングホイールでそれぞれの車両を運転することができる。このため、運転者にとって最も操作し易いステアリングホイールを常に選択することができ、使い勝手が向上する。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、車輪とステアリングホイールとが機械的な動力伝達不能に分離されたバイワイヤ方式の車両用操舵装置に本発明のステアリングホイールを用いることができる。
図1に示すように、車両システム1は、車両2、車両2の所有者(運転者)によって所持される携帯機3を備えている。携帯機3は、車両周辺の車外領域A1、車両室内の室内領域A2内において車両2と相互通信可能となっている。携帯機3を所持した運転者が車外領域A1に進入すると、携帯機3は車両2から出力される車外リクエスト信号を受信して、所定のIDコードを含むIDコード信号を自動的に送信する。車両2は、携帯機3からのIDコード信号を受信すると、自身に設定されたIDコードとIDコード信号に含まれるIDコードとを比較(IDコード照合)する。車両2は、車外領域A1にある携帯機3とのIDコード照合が一致すると、ドア錠を解錠する。また、車両2は、携帯機3を所持した運転者が車外領域A1の外に移動して車外リクエスト信号に対して携帯機3が応答しないと、ドア錠を施錠する。
図3(a),(b)に示すように、ステアリングホイール11は、インストルメントパネル71に着脱可能となっている。ステアリングホイール11は、本体部12、スロット装置13、表示装置としてのスピードメータ14、パドルスイッチ15、エアバッグ収容部16、ターンシグナルスイッチ17、ワイパースイッチ18、ライトスイッチ19、舵角検出部21及びコネクタ31を備えている。
エアバッグ収容部16は、エアバッグが収容されるものであり、グリップ部12aの内側に配設されている。スピードメータ14は、車両2の瞬間速度をアナログ表示するものであり、表示面14aが座席に向くようにエアバッグ収容部16と前記グリップ部12aとの間に設けられている。
図2に示すように、携帯機3は、ケース61(図4参照)、マイコン62、送受信部63、トランスポンダ64、施錠スイッチノブ65及び解錠スイッチノブ66を備えている。図4に併せ示すように、ケース61は直方体状を成しており、同ケース61を横向きにした状態で前記ステアリングホイール11に設けられたスロット装置13に着脱可能となっている。ケース61の外側面には、金属片61aが設けられており、金属片61aは、ケース61をスロット装置13に装着した状態で同スロット装置13の内側面に設けられた接続片6aに接続可能となっている。なお、金属片61a及び接続片6aは、それぞれ電気及び通信信号の通過可能な導体により構成されている。携帯機3は、金属片61aが接続片6aに接続されると、その接続された旨を示す第2接続信号を、前記コネクタ31を介して後述する制御装置41に出力する。また、携帯機3は、スロット装置13に装着された状態、且つエンジンの駆動状態においては、同携帯機3の側面に形成された規制部67に、スロット装置13内に設けられた図示しないロック手段が係合し、スロット装置13からの取り外しが不能となる。また、エンジンの停止状態においては、前記ロック手段が解除され、携帯機3をスロット装置13から着脱可能となっている。
図2及び図3(a)に示すように、制御装置41は、ドア錠駆動モータ5と、エンジン制御部6と、インストルメントパネル71に設けられたプッシュスイッチSWと電気的に接続されている。また、制御装置41は、不揮発性のメモリ41aを備えており、メモリ41aには、予め設定されたIDコード及びトランスポンダコードが記録されている。制御装置41は、車外用アンテナ42及び室内用アンテナ43と電気的に接続されている。制御装置41は、車外用アンテナ42を介して車両周辺の車外領域A1(図1参照)に対して車外リクエスト信号を出力して、この車外領域A1内にある携帯機3からのIDコード信号を受信する。制御装置41は、携帯機3からのIDコード信号を受信すると、前記IDコード照合を行う。制御装置41は、車外領域A1にある携帯機3とのIDコード照合が一致すると、ドア錠駆動モータ5に解錠駆動信号を出力する。また、制御装置41は、携帯機3を所持した運転者が車外領域A1の外に移動して車外リクエスト信号に対して携帯機3が応答しないと、ドア錠駆動モータ5に施錠駆動信号を出力してドア錠を施錠する。
次に、上記車両システム1の動作について説明する。
<運転不能状態から運転可能状態>
図1及び図2に示すように、ステアリングホイール11及び携帯機3を所持した運転者が車両周辺の車外領域A1内に進入すると、携帯機3は車外用アンテナ42から送信される車外リクエスト信号を受信する。この車外リクエスト信号に対する応答信号として、予め設定されたIDコードを含むIDコード信号が携帯機3から制御装置41の車外用アンテナ42へ送信される。そして、制御装置41は、自身に設定されたIDコードと、車外領域A1にある携帯機3から受信されたIDコード信号のIDコードとのIDコード照合を行う。その結果、IDコード照合が一致すると、制御装置41から解錠駆動信号がドア錠駆動モータ5に出力される。そして、ドア錠が解錠する。
エンジンの駆動状態において、インストルメントパネル71に設けられたプッシュスイッチSWを押圧操作すると、エンジンが停止する。この状態において、ソレノイド74への電力供給が遮断されて、同ソレノイド74はオフ作動する。すると、ソレノイド74の鉄心75が元の位置に復帰して、嵌合部23に対する嵌合が解除される。そして、ステアリングホイール11はインストルメントパネル71から取り外し可能な状態となる。さらに、この状態において、スロット装置13のロック手段が解除され、携帯機3はステアリングホイール11のスロット装置13から取り外し可能な状態となる。
従って、上記実施形態のステアリングホイール11によれば、以下のような効果を得ることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ステアリングホイール11を複数の車両に対応するように設定してもよい。このような構成にした場合、例えば運転者が複数の車両2を所有する場合、1つのステアリングホイール11でそれそれの車両2を運転することができる。このため、運転者にとって最も操作し易いステアリングホイール11を常に選択することができ、使い勝手が向上する。
・上記実施形態では、グリップ部12aを回動操作することで、本体部12、スロット装置13、スピードメータ14、パドルスイッチ15、エアバッグ収容部16、ターンシグナルスイッチ17、ワイパースイッチ18及びライトスイッチ19が一体に回転するようにしたが、次のように変更してもよい。即ち、スピードメータ14を本体部12の回動とともに回動しないように、本体部12と分離させてもよい。このような構成にした場合、本体部12を回動した場合にも、スピードメータ14はそのままの位置に停滞するため、常にスピードメータ14の表示方向が一定となる。このため、スピードメータ14の表示が見易くなる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)車輪と機械的な動力伝達が不能に分離されたステアリングホイールと、前記ステアリングホイールの操作を検出し、検出信号を出力する検出手段と、前記車輪の角度を変更する操舵アクチュエータと、前記検出手段から入力される検出信号に基づいて前記操舵アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置。技術的思想(イ)に記載の発明によれば、車輪とステアリングホイールとが機械的な動力伝達不能に分離されたバイワイヤ方式の車両用操舵装置に本発明のステアリングホイールを用いることができる。
Claims (6)
- 所定の無線通信を通じてドア錠の施錠もしくは解錠を行う携帯機が挿入された状態において、エンジン始動スイッチを操作することでエンジンの始動が可能となるスロット装置を備え、
運転席周辺に設けられた装着部に着脱可能であり、エンジンが停止された状態において前記装着部から取り外し可能とした被装着部をさらに備え、
前記被装着部が前記装着部に装着された状態において、当該被装着部もしくは装着部に設けられた規制手段によって、前記被装着部が前記装着部から取り外し不能に規制されるようにし、
エンジン駆動状態で前記規制手段による前記規制が実施され、エンジン停止状態で前記規制手段による前記規制が解除されることを特徴とするステアリングホイール。 - 請求項1に記載のステアリングホイールにおいて、
前記スロット装置は、前記携帯機を車両の後方から前方に向かう方向に挿入可能としたことを特徴とするステアリングホイール。 - 請求項1又は2に記載のステアリングホイールにおいて、
前記スロット装置は、運転者が把持するグリップ部の内側に配設したことを特徴とするステアリングホイール。 - 請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載のステアリングホイールにおいて、
車両の状態を表示する表示装置と、
車両の進行方向を周囲に知らせるターンシグナルを点滅させるターンシグナルスイッチと、
車両に付着した異物を拭き払うワイパーを駆動させるワイパースイッチと、
ライトの点灯及び消灯を行うライトスイッチとのうち少なくとも1つを備えたことを特徴とするステアリングホイール。 - 請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載のステアリングホイールにおいて、
当該ステアリングホイールは、複数の車両に対応するように設定されることを特徴とするステアリングホイール。 - 車輪と機械的な動力伝達が不能に分離された請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のステアリングホイールと、前記ステアリングホイールの操作を検出し、検出信号を出力する検出手段と、前記車輪の角度を変更する操舵アクチュエータと、前記検出手段から入力される検出信号に基づいて前記操舵アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置。
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