JP3690669B2 - 自動車用ステアリングホイールの取付ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用ステアリングホイールの取付ユニットに係り、殊更そのステアリングホイールを使用者の好みに応じて交換装着でき、又これを取りはずすことにより自動車の盗難防止も図れるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
この種自動車用ステアリングホイールの着脱可能な取付装置としては、特開平3−61169号が提案されている。
【0003】
この公知発明の場合、舌片(3)と係合凹部(4)とが放射対称型に配設された嵌入フランジ(2)を、ステアリングホイール(1)の中央裏側へ取り付ける一方、その嵌入フランジ(2)の当接面(7)と係合突起(5)とが対応形成された結合子(6)を、ステアリングシャフト(8)へ一体回動し得る状態に嵌着すると共に、その結合子(6)を支持する環状段差(10)と上記舌片(23)の押し下げ用挟圧舌片(9)とが設けられた外筒スリーブ(11)を、上記結合子(6)の外周面へ回動操作自在に套嵌している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成の公知発明では未だ次の諸問題がある。
【0005】
即ち、第1にステアリングホイール(1)をステアリングシャフト(8)へ取り付けるため、その嵌入フランジ(2)の係合凹部(4)を結合子(6)の係合突起(5)に嵌め合わせて押し込む際、その強い押し込み操作力を要すると共に、嵌め合わせ位置を手探りしなければならない。
【0006】
蓋し、上記嵌入フランジ(3)はステアリングホイール(1)の裏側に取り付けられており、しかも上記嵌め合わせ位置を表側から目視できる案内指標が無いからである。上記外筒スリーブ(11)を予じめ一定角度だけ回動操作して、第2図の準備状態に保っておく必要があることとも相俟ち、ステアリングホイール(1)の取り付け上非常に煩らわしく、片手でのワンタツチ操作によりすばやく軽快に取り付けることができない。
【0007】
第2に、第2図の準備状態から第5図の取付完了状態へ、一定角度(8分の1回転)だけ回動操作された外筒スリーブ(11)の挟圧舌片(9)により、結合子(6)の当接面(7)との相互間において、嵌入フランジ(2)の舌片(3)を挟圧保持できるとしても、その外筒スリーブ(11)の環状段差(10)は浅く、上記嵌入フランジ(2)の係合凹部(4)と結合子(6)の係合突起(5)との嵌め合い代が極めて少量であるため、ステアリングホイール(1)の取付状態としても剛性や、ステアリングシャフト(8)側との一体性に劣り、使用上の不安感を与える。
【0008】
第3に、そのステアリングホイール(1)の取り付け使用状態では、ロック解除用の押し釦(14)が外筒スリーブ(11)の外周面から第6図のように突出しているため、誤って押し込まれてしまう危険があり、そうすると外筒スリーブ(11)が自由に回動する関係上、ステアリングホイール(1)がステアリングシャフト(8)側の結合子(6)から抜け出す結果となる。
【0009】
第4に、ステアリングホイール(1)を取りはずす場合には、上記ロック解除用の押し釦(14)を押し込んだ上、外筒スリーブ(11)を逆に第5図の状態から第2図の状態へ、やはり一定角度(8分の1回転)だけ回動操作しなければならず、その操作上両手を使う必要があるため、ステアリングホイール(1)の取りはずしもすばやく行なえず、利便性に劣る。
【0010】
第5に、結合子(6)がステアリングシャフト(8)へスプラインを介して、直かに嵌着されるようになっているため、そのステアリングシャフト(8)の太さやスプラインの歯数などが、自動車メーカー毎やその車種毎に相違変化すると、これに応じた結合子(6)の各種を製作準備しておく必要があり、あらゆるステアリングシャフト(8)への互換性や汎用性を発揮させることもできない。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような諸問題の改良を企図しており、そのための構成上ステアリングシャフトのボスへ表側から取り付け使用される雄アダプターと、ステアリングホイールのボスへ裏当て状態に取り付け使用される雌アダプターと、その雌アダプターの外周面へスライド自在に套嵌された着脱操作カバーとから成り、
【0012】
上記雄アダプターを形作る芯軸の先端側にスプラインを刻設し、同じく芯軸の基端側へボール受け入れ凹溝の複数を放射対称分布型に切り欠く一方、
【0013】
上記雌アダプターを形作るホーンスイッチ用の径大な受け筒と径小な鞘筒のうち、その鞘筒の基端側に上記芯軸のスプラインと嵌合し得るスプラインを刻設し、同じく鞘筒の先端側に上記芯軸のボール受け入れ凹溝と対応合致し得るボール保持孔の複数を貫通形成すると共に、
【0014】
上記着脱操作カバーを形作る径大なカバー筒と径小なカバー筒のうち、その径小なカバー筒の中途部から内向きに張り出すボール押えフランジと、上記雌アダプターにおける境界段差面との向かい合う相互間へ、その着脱操作カバーを上記鞘筒の先端方向へ常時押圧付勢する圧縮コイルバネを介挿設置して、
【0015】
上記鞘筒のボール保持孔に各々挿入保持されたロックボールを、上記着脱操作カバーのボール押えフランジにより鞘筒の内周面から進出する付勢状態に押え付け、
【0016】
上記着脱操作カバーをその圧縮コイルバネの押圧付勢力に抗して、上記鞘筒の基端方向へ引き寄せスライドさせれば、上記ロックボールが鞘筒の内周面から退避することにより、その鞘筒を上記芯軸へスプライン同志の抜き差し自在に嵌合でき、
【0017】
上記引き寄せスライド操作力を解けば、自づとスライドバックする着脱操作カバーのボール押えフランジにより、上記ロックボールが芯軸のボール受け入れ凹溝へ進入係合して、その鞘筒を芯軸からの抜け止め状態に施錠することとなる自動車用ステアリングホイールの取付ユニットであって、
【0018】
上記芯軸の回動中心に沿ってホーンスイッチ用一次配線コードの導入孔を貫通形成すると共に、その内部へ導入配線した一次配線コードの先端部を可動端子として、上記配線コード導入孔へ封入した圧縮コイルバネにより、芯軸の先端面から常時突出する状態に押圧付勢する一方、
【0019】
上記ホーンスイッチ用の径大な受け筒と径小な鞘筒との境界段差面へ、その内部の仕切り状態に絶縁板を取り付け固定すると共に、その回動中心に上記可動端子と接触し得るホーンスイッチ用二次配線コードの固定端子を差し込み一体化し、
【0020】
上記絶縁板の取り付け固定ビスを兼用して、芯軸の先端面に接地作用する導電舌片を取り付けたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、その本発明に係る自動車用ステアリングホイールの取付ユニットは図1〜6から明白なように、ステアリングシャフト(10)側へ後付け使用される雄アダプター(A)と、ステアリングホイール(11)側へ対応的に後付け使用される雌アダプター(B)と、その雌アダプター(B)へスライド自在に套嵌された着脱操作カバー(C)とを主要構成部品として、組立ユニット化されたものである。
【0022】
即ち、先ず雄アダプター(A)について言えば、これは図7〜10から明白なように、一定な外径(D1)(例えば約32.5 mm )と長さ(L1)(例えば約33 mm )の円柱状芯軸(12)と、その芯軸(12)の基端部から連続一体に張り出す径大(例えば約79 mm )な円形の取付フランジ(13)とを備えた断面T字型として、軽合金やスチールからの切削加工、鍛造、ダイカストなどにより造形されている。その表面には、アルマイト処理による適当な着色カラーを施すこともできる。
【0023】
そして、このような雄アダプター(A)の取付フランジ(13)は複数(図例では合計6個)の固定ボルト(14)を介して、ステアリングシャフト(10)のボス(15)へ表側から取り付け固定される。(16)はその取付フランジ(13)に開口分布された固定ボルト受け入れ用バカ孔、(17)は上記ボス(15)の表面に対応形成された固定ボルト受け入れ用ネジ孔であり、そのネジ孔(17)の加工によって上記雄アダプター(A)を、市販車におけるステアリングシャフト(10)のボス(15)へ支障なく汎用的に後付け使用することができる。
【0024】
(18)は上記芯軸(12)における基端側の外周面へ、放射対称分布型に切り欠かれた複数(図例では120度づつの交叉角度を保つ合計3個)のボール受け入れ凹溝であり、その内部へ雌アダプター(B)側の後述するロックボールを受け入れるようになっている。
【0025】
(19)は同じく芯軸(12)の先端側に位置しつつ、その外周面から陥没する状態に刻設された一定長さ(L2)(例えば約18 mm )のスプラインであり、雌アダプター(B)側の後述するスプラインと嵌合して、ステアリングシャフト(10)とステアリングホイール(11)とが一体回動し得るようになっている。(20)は上記芯軸(12)の基端側と先端側との境界部を仕切る凹周溝であり、その芯軸(12)の外周面に切り欠かれている。
【0026】
(21)は上記雄アダプター(A)の回動中心線に沿って貫通形成された配線コード導入孔であり、その内部の途中にブッシュ受け段差面(22)を備えている。(23)は上記配線コード導入孔(21)に導入された一定長さのホーンスイッチ用一次配線コードであり、その先端部をなす円柱状の可動端子(24)からは、若干径大なバネ受けフランジ(25)が連続一体に張り出されている。
【0027】
又、(26a)(26b)は上記ブッシュ受け段差面(22)よりも先端側の内部へ、積み重ね状態に挿入された一対の合成樹脂製絶縁ブッシュ、(27)は上記可動端子(24)のバネ受けフランジ(25)と、奥側に位置する絶縁ブッシュ(26b)との向かい合う相互間に介挿された圧縮コイルバネであり、上記一次配線コード(23)の可動端子(24)を常に芯軸(12)の先端面から突出する方向へ押圧付勢している。その結果、一次配線コード(23)の可動端子(24)が雌アダプター(B)側の後述する固定端子と確実に接触して、安定な通電状態を保つことができる。
【0028】
尚、上記一次配線コード(23)の基端部は抜き差し自在のコネクター(28)を介して、ステアリングシャフト(10)のボス(15)が具備している導電回動板(29)へ、通電状態に接続配線されることになる。(30)はそのボス(15)の化粧カバーを示している。
【0029】
次に、雌アダプター(B)の構成を説明すると、図7〜13から明白なように、これも軽合金やスチールの切削加工、鍛造、ダイカストなどから成る製品として、円形の径大なホーンスイッチ用受け筒(31)と径小な鞘筒(32)とが境界段差面(33)を介して連続する段付き形態に造形されており、その径大な受け筒(31)の基端部からは更に径大な円形の取付フランジ(34)が連続一体に張り出されてもいる。このような雌アダプター(B)の表面にも、アルマイト処理による適当な着色カラーを施すことができる。
【0030】
その場合、径小な鞘筒(32)の長さ(L3)は例えば約34 mm として、上記雄アダプター(A)における芯軸(12)の長さ(L1)(先に例示した約33 mm )とほぼ対応しており、同じく径小な鞘筒(32)の内径(d1)は例えば約32.5 mm として、上記芯軸(12)の外径(D1)(先に例示した約32.5 mm )とほぼ等しく、その雄アダプター(A)の芯軸(12)と嵌合できる対応関係にある。
【0031】
これに比して、径大な受け筒(31)の長さ(L4)は例えば約20 mm 、同じく内径(d2)は例えば約55 mm であり、その径大な受け筒(31)の基端部から例えば約84 mm の外径(D2)と、両筒(31)(32)や境界段差面(33)の厚み(T1)(例えば約5 mm )よりも大きな厚み(T2)(例えば約10 mm )とを備えた取付フランジ(34)が連続一体に張り出している。
【0032】
そして、このような雌アダプター(B)の取付フランジ(34)は複数(図例では合計6個)の固定ボルト(35)により、ステアリングホイール(11)のボス(36)へ裏当て状態に取り付け固定される。(37)はその取付フランジ(34)に開口分布された固定ボルト受け入れ用ネジ孔、(38)は上記ステアリングホイール(11)のボス(36)に対応形成された固定ボルト受け入れ用バカ孔であり、そのバカ孔(38)の加工によって上記雌アダプター(B)を、市販車におけるステアリングホイール(11)のボス(36)へ支障なく汎用的に後付け使用することができる。
【0033】
この点、図例では上記固定ボルト受け入れ用ネジ孔(37)を雌アダプター(B)の取付フランジ(34)へ、合計12個の放射対称分布状態に開口形成すると共に、その半分づつについて Pitch Circle Diameter (P1)(P2)を互いに相違変化させており、これらの使い分けによって、自動車メーカー毎やその車種毎に異なるステアリングホイール(11)のボス(36)へ、上記雌アダプター(B)を汎用的に後付けしやすくなっている。
【0034】
(39)は上記径小な鞘筒(32)の基端側に位置しつつ、その内周面から突出する状態に刻設された一定長さ(L5)(例えば約20 mm )のスプラインであり、上記雄アダプター(A)側のスプライン(19)と抜き差し自在に嵌合する。
【0035】
(40)は同じく径小な鞘筒(32)の先端側へ、放射対称分布状態に貫通形成された複数(図例ではやはり120度づつの交叉角度を保つ合計3個)のボール保持孔であって、上記雄アダプター(A)側のボール受け入れ凹溝(18)と対応位置している。
【0036】
(41)はその各ボール保持孔(40)の内部へ外側から挿入保持されたロックボールであり、上記径小な鞘筒(32)の内周面から進出することになるが、その内側に向かって脱落するおそれはない。(42)は上記ボール保持孔(40)よりも先端側の外周面に 切り欠かれた止め輪受け入れ用の凹周溝である。
【0037】
又、(43)は径大な受け筒(31)と径小な鞘筒(32)との境界段差面(33)へ、その径大な受け筒(31)の内側から複数(図例では合計2個)の固定ビス(44)によって、内部の仕切り状態に取り付けられたベークライト製の円形な絶縁板であり、その回動中心にホーンスイッチ用二次配線コード(45)の先端部をなす鋲型の固定端子(46)が差し込み一体化されている。
【0038】
その二次配線コード(45)の基端部は抜き差し自在のコネクター(47)を介して、ステアリングホイール(11)のボス(46)に設置されたホーンスイッチ(48)へ、通電状態に接続配線されることとなる。
【0039】
(49)は上記絶縁板(43)の固定ビス(44)を兼用して、同じく境界段差面(33)に取り付けられた金属板バネ材の導電舌片であり、雄アダプター(A)における上記芯軸(12)の先端面と接触することにより、接地アースとして機能する。(50)は上記径大な受け筒(31)の内部へ必要に応じて差し込み嵌合された割り筒であり、ホーンスイッチ(48)との相互間隙を詰めるスペーサーとして働く。
【0040】
更に、先に一言した着脱操作カバー(C)も軽合金やスチールの切削加工、鍛造、ダイカストなどから成る製品として、図7〜13から明白なように、上記雌アダプター(B)の段付き外周面に対応する円形の径大なカバー筒(51)と径小なカバー筒(52)とが、境界段差面(53)を介して連続する段付き形態に造形されており、しかもその径大なカバー筒(51)の基端部からは更に径大(例えば約90 mm )な手掛けフランジ(54)が張り出している一方、径小なカバー筒(52)の中途部からは更に径小となるボール押えフランジ(55)が内向きに張り出している。そのボール押えフランジ(55)での部分的な内径(d3)は、上記雌アダプター(B)を形作る径小な鞘筒(32)の外径(D3)(例えば約42.5 mm )と対応しており、例えば約44 mm である。
【0041】
そして、このような着脱操作カバー(C)は上記雌アダプター(B)の外周面へスライド自在に套嵌されており、その径小なカバー筒(52)から内向き連続に張り出すボール押えフランジ(55)が、上記雌アダプター(B)側の止め輪受け入れ用凹周溝(42)へ嵌め付けられた止め輪(56)によって、その雌アダプター(B)の径小な鞘筒(32)から先端側へ抜け出さぬ組立状態に保持されている。
【0042】
(57)はその組み立てられた着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)と、上記雌アダプター(B)の境界段差面(33)との向かい合う相互間に介挿された圧縮コイルバネ(リターンバネ)であり、これによって着脱操作カバー(C)を常時雌アダプター(B)の先端方向へ押圧付勢している。
【0043】
その着脱操作カバー(C)側のボール押えフランジ(55)が上記雌アダプター(B)側の止め輪(56)に受け止められた状態では、図2、5に示す如く、そのボール押えフランジ(55)と雌アダプター(B)側のボール保持孔(40)とが正確に対応合致し、上記ボール押えフランジ(55)により外側から押え付けられたロックボール(41)が、そのボール保持孔(40)から内向きに進出して、雄アダプター(A)側のボール受け入れ凹溝(18)内へ進入係合することになる。その結果、ステアリングシャフト(10)側の雄アダプター(A)からステアリングホイール(11)側の雌アダプター(B)が、不慮に抜け出さぬ施錠状態に維持され、しかも上記スプライン(19)(39)同志の嵌合作用を介して、互いに一体回動し得るのであり、その一体回動には上記ロックボール(41)も有機的に働く。
【0044】
他方、上記圧縮コイルバネ(57)の押圧付勢力に抗して、着脱操作カバー(C)を雌アダプター(B)の基端側へ引き寄せスライド操作した状態では、図3、6に示すように、そのボール押えフランジ(55)が上記ボール保持孔(40)からの位置ズレ状態に移動して、これによるロックボール(41)の押え付け力が解除されるため、そのロックボール(41)は雄アダプター(A)側のボール受け入れ凹溝(18)から離脱して、雌アダプター(B)側のボール保持孔(40)へ退避し得ることになる。その結果、ステアリングシャフト(10)側の雄アダプター(A)からステアリングホイール(11)側の雌アダプター(B)を、図4のように意図的に抜き出すことができる。
【0045】
その抜き出された雌アダプター(B)の着脱操作カバー(C)は、上記圧縮コイルバネ(57)の押圧付勢力を受けて、図9のような止め輪(56)による受け止め位置まで自づとスライドバックすることになる。(S)はその着脱操作カバー(C)のスライドストロークを示しており、例えば約9〜10 mm に設定されている。
【0046】
その際、上記着脱操作カバー(C)の基端部から張り出す最も径大な円形の手掛けフランジ(54)へ、片手の指先を掛けることにより、これを雌アダプター(B)の基端側へ便利良く引き寄せ操作することができ、そのステアリングホイール(11)側の雌アダプター(B)と着脱操作カバー(C)とを一緒に、ステアリングシャフト(10)側の雄アダプター(A)からすばやく引き抜けるのである。
【0047】
この点、図例では上記雄アダプター(A)の芯軸(12)と雌アダプター(B)の径小な鞘筒(32)へ、そのスプライン(19)(39)を360度の数値が割り算できない非約数に相当する歯数(例えば合計17個)として対応的に刻設すると共に、上記雄アダプター(A)における取付フランジ(13)の外周面と雌アダプター(B)における取付フランジ(34)の外周面との双方へ、互いに対応する位置決め案内指標(58)(59)を彫刻しており、これらを目視して図7のような同一線(Y−Y)上に合致させた時、初めてステアリングシャフト(10)側の雄アダプター(A)へステアリングホイール(11)側の雌アダプター(B)を、最終位置まで正規に差し込み操作でき、上記ロックボール(41)による完全な施錠状態を得られるようになっている。
【0048】
これを逆説的に言えば、上記のような位置決め指定個所以外では、図14の模式図に示す如く、雄アダプター(A)側のスプライン(19)に対して雌アダプター(B)側のスプライン(39)を、或る程度までは差し込み嵌合できるとしても、その雄アダプター(A)側のボール受け入れ凹溝(18)と雌アダプター(B)側のボール保持孔(40)とが未だ正確に対応合致せず、延いては着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)も、そのロックボール(41)を押え付けることができず、正規な最終位置までスライドバックしないことになる。
【0049】
但し、ステアリングホイール(11)が回動停止される位置・方向性次第や夜間では、上記案内指標(58)(59)を目視困難となることに鑑み、これらに光反射塗料を施したり、或いはステアリングシャフト(10)のボス(15)へ雄アダプター(A)の取付フランジ(13)を取り付ける複数の固定ボルト(14)のうち、その案内指標(58)と対応位置する1個のみに、残余のそれらと識別できる白色や黄色などの着色カラーを、メッキやその他の表面処理によって与えたり、その1個のみの形状を特異に定めたりすることが望ましい。
【0050】
又、図15、16の変形実施形態に示す如く、上記スプライン(19)(39)の歯数に拘らず、雄アダプター(A)側のスプライン(19)を一歯分だけ盛り付け状態に連結一体化した広幅な凸歯部分(60)として造形する一方、雌アダプター(B)側のスプライン(39)をやはり一歯分だけ欠落させた広幅な凹歯部分(61)として対応形成する ことにより、その広幅な凸歯部分(60)と凹歯部分(61)とが嵌合する一個所でなければ、ステアリングシャフト(10)側の雄アダプター(A)へステアリングホイール(11)側の雌アダプター(B)を差し込み嵌合できないように定めることが好ましい。ステアリングホイール(11)の不完全な取付状態が一切起らず、その操縦使用中の安全性が向上するからである。尚、このようなスプライン(19)(39)の凸歯部分(60)と凹歯部分(61)が嵌合する一個所も、上記案内指標(58)(59)と対応する位置に形成することが良い。
【0051】
上記着脱操作カバー(C)の表面にはアルマイト処理によって、雄アダプター(A)や雌アダプター(B)と識別できる着色カラーを与えることが望ましい。又、雄アダプター(A)と雌アダプター(B)とがスプライン(19)(39)を介して抜き差し自在に嵌合され、その抜き差しを着脱操作カバー(C)のスライド操作によって行なえる限り、上記雌アダプター(B)における径大なホーンスイッチ用受け筒(31)の長さ(L4)や着脱操作カバー(C)における径大なカバー筒(51)の長さは、これらを対応的に短かく設定して、本発明に係る取付ユニットの全体的な扁平化を図っても良い。
【0052】
図1、2はステアリングシャフト(10)のボス(15)に対するステアリングホイール(11)の取り付け使用状態を示しており、そのステアリングホイール(11)側の雌アダプター(B)を形作っている径小な鞘筒(32)が、ステアリングシャフト(10)側の雄アダプター(A)を形作っている芯軸(12)へ、スプライン(19)(39)同志の差し込み嵌合状態にあって、互いに一体回動するため、ステアリングホイール(11)による自動車の操縦を支障なく行なうことができる。
【0053】
しかも、その使用中上記雌アダプター(B)側のボール保持孔(40)から、雄アダプター(A)側のボール受け入れ凹溝(18)内へ進入係合しているロックボール(41)が、図2、5から明白なように、圧縮コイルバネ(57)の押圧付勢力を受けた着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)により、外側から押え付け拘束されているため、上記ステアリングホイール(11)側の雌アダプター(B)が不慮に抜け出す危険はなく、完全な施錠状態に保たれるのである。
【0054】
ステアリングホイール(11)を取りはずす場合には、その着脱操作カバー(C)の手掛けフランジ(54)に片手の指先を掛けて、上記圧縮コイルバネ(57)の押圧付勢力に抗しつつ一定のスライドストローク(S)(先に例示した約9〜10 mm )分だけ、図2から図3のように手前方向(F)へ引き寄せスライド操作すれば良い。
【0055】
そうすれば、その着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)によるロックボール(41)の押え付け力が解除され、そのロックボール(41)が図6のように上記雄アダプター(A)側のボール受け入れ凹溝(18)から離脱して、雌アダプター(B)側のボール保持孔(40)へ退避することになる結果、その雌アダプター(B)側の径小な鞘筒(32)を図4のように、雄アダプター(A)側の芯軸(12)からワンタツチ操作式のすばやく円滑に引き抜くことができる。
【0056】
又、その抜き出した状態では図9に示す如く、上記着脱操作カバー(C)が圧縮コイルバネ(57)の押圧付勢力を受けて、雌アダプター(B)における径小な鞘筒(32)の先端側へ自づとスライドバックするため、再度ステアリングホイール(11)を取り付ける場合には、両アダプター(A)(B)の取付フランジ(13)(34)に付与された案内指標(58)(59)や、雄アダプター(A)における固定ボルト(14)の着色カラー、上記スプライン(19)の広幅な凸歯部分(60)と凹歯部分(61)などを目視して、これらによる指定の一個所に位置決めした上、着脱操作カバー(C)をやはり手前方向(F)へ引き寄せ操作し乍ら、上記雌アダプター(B)側の径小な鞘筒(32)を雄ア ダプター(A)側の芯軸(12)へ差し込み嵌合して、その着脱操作カバー(C)の引き寄せスライド操作力を解けば良い。そうすれば、図1、2のようなステアリングホイール(11)の使用状態を得られることになる。
【0057】
【発明の効果】
以上を要するに、本発明の構成ではステアリングシャフト(10)のボス(15)へ表側から取り付け使用される雄アダプター(A)と、ステアリングホイール(11)のボス(36)へ裏当て状態に取り付け使用される雌アダプター(B)と、その雌アダプター(B)の外周面へスライド自在に套嵌された着脱操作カバー(C)とから成り、
【0058】
上記雄アダプター(A)を形作る芯軸(12)の先端側にスプライン(19)を刻設し、同じく芯軸(12)の基端側へボール受け入れ凹溝(18)の複数を放射対称分布型に切り欠く一方、
【0059】
上記雌アダプター(B)を形作るホーンスイッチ用の径大な受け筒(31)と径小な鞘筒(32)のうち、その鞘筒(32)の基端側に上記芯軸(12)のスプライン(19)と嵌合し得るスプライン(39)を刻設し、同じく鞘筒(32)の先端側に上記芯軸(12)のボール受け入れ凹溝(18)と対応合致し得るボール保持孔(40)の複数を貫通形成すると共に、
【0060】
上記着脱操作カバー(C)を形作る径大なカバー筒(51)と径小なカバー筒(52)のうち、その径小なカバー筒(52)の中途部から内向きに張り出すボール押えフランジ(55)と、上記雌アダプター(B)における境界段差面(33)との向かい合う相互間へ、その着脱操作カバー(C)を上記鞘筒(32)の先端方向へ常時押圧付勢する圧縮コイルバネ(57)を介挿設置して、
【0061】
上記鞘筒(32)のボール保持孔(40)に各々挿入保持されたロックボール(41)を、上記着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)により鞘筒(32)の内周面から進出する付勢状態に押え付け、
【0062】
上記着脱操作カバー(C)をその圧縮コイルバネ(57)の押圧付勢力に抗して、上記鞘筒(32)の基端方向へ引き寄せスライドさせれば、上記ロックボール(41)が鞘筒(32)の内周面から退避することにより、その鞘筒(32)を上記芯軸(12)へスプライン(19)(39)同志の抜き差し自在に嵌合でき、
【0063】
上記引き寄せスライド操作力を解けば、自づとスライドバックする着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)により、上記ロックボール(41)が芯軸(12)のボール受け入れ凹溝(18)へ進入係合して、その鞘筒(32)を芯軸(12)からの抜け止め状態に施錠することとなる自動車用ステアリングホイールの取付ユニットであって、
【0064】
上記芯軸(12)の回動中心に沿ってホーンスイッチ用一次配線コード(23)の導入孔(21)を貫通形成すると共に、その内部へ導入配線した一次配線コード(23)の先端部を可動端子(24)として、上記配線コード導入孔(21)へ封入した圧縮コイルバネ(27)により、芯軸(12)の先端面から常時突出する状態に押圧付勢する一方、
【0065】
上記ホーンスイッチ用の径大な受け筒(31)と径小な鞘筒(32)との境界段差面(33)へ、その内部の仕切り状態に絶縁板(43)を取り付け固定すると共に、その回動中心に上記可動端子(24)と接触し得るホーンスイッチ用二次配線コード(45)の固定端子(46)を差し込み一体化し、
【0066】
上記絶縁板(43)の取り付け固定ビス(44)を兼用して、芯軸(12)の先端面に接地作用する導電舌片(49)を取り付けてあるため、冒頭に述べた従来技術の諸問題を完全に改良できる効果がある。
【0067】
即ち、本発明の上記構成によれば、雌アダプター(B)の外周面に套嵌された着脱操作カバー(C)を、圧縮コイルバネ(リターンバネ)(57)の押圧付勢力に抗して、雌アダプター(B)を形作る鞘筒(32)の基端方向へ引き寄せスライドさせるだけで、そのステアリングシャフト(10)側の雄アダプター(A)を形作る芯軸(12)に対して、ステアリングホイール(11)側の雌アダプター(B)を抜き差し操作することができ、その操作を片手でのワンタツチ式に行なえるのである。
【0068】
特に、その着脱操作カバー(C)を引き寄せスライドさせる方向は、ステアリングシャフト(10)側からステアリングホイール(11)を引き抜く方向と同一であるため、その余に従来技術のような押し釦(14)の押し込み操作や外筒スリーブ(11)の回動操作を要さないこととも相俟って、その取りはずし操作の利便性に著しく優れる。
【0069】
又、ステアリングホイール(11)の取り付け使用状態では、上記雌アダプター(B)を形作る鞘筒(32)のボール保持孔(40)から、雄アダプター(A)を形作る芯軸(12)のボール受け入れ凹溝(18)へ進入係合しているロックボール(41)が、圧縮コイルバネ(57)の押圧付勢力を受けた着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)により、その外側から押え付け拘束されているため、上記着脱操作カバー(C)が誤って押し込まれないステアリングホイール(11)側への引き寄せスライド操作式であることとも相俟って、その雌アダプター(B)の不慮に抜け出すおそれがなく、安全性に著しく優れるほか、そのロックボール(41)の複数とスプライン(19)(39)同志の嵌合との相乗作用により、ステアリングシャフト(10)側に対するステアリングホイール(11)の剛性と安全性に富む取り付け施錠状態も得られる効果がある。
【0070】
更に、ホーンスイッチ(48)の一次配線コード(23)と二次配線コード(45)を、その芯軸(12)と鞘筒(32)との回動中心を活用して、合理的に配線することができ、しかも一次配線コード(23)の可動端子(24)に付勢させた弾圧力により、二次配線コード(45)の固定端子(46)と確実に接触させて、常時安定な通電状態に保てる効果もある。
【0071】
請求項2の構成を採用するならば、雄アダプター(A)側の位置決め案内指標(58)と雌アダプター(B)側の位置決め案内指標(59)とを目視して、これらを同一線(Y−Y)上へ合致させることにより、従来技術のような煩らわしい手探りを行なうことなく、その指定された正規な一個所において、雄アダプター(A)側の芯軸(12)へ雌アダプター(B)側の鞘筒(32)をすばやく差し込み嵌合させることができ、そのスプライン(19)(39)の特定された歯数とも相俟って、ステアリングホイール(11)の完全な抜け止め施錠状態を得られる効果がある。
【0072】
そして、このような効果は請求項3の構成からも達成することができ、ステアリングホイール(11)における取り付け使用状態の安全性に著しく優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステアリングホイールの取り付け使用状態を示す正面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】着脱操作カバーを手前方向へ引き寄せた状態を示す図2に対応する断面図である。
【図4】図3に続いてステアリングホイールを取りはずした状態の断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】図3の6−6線断面図である。
【図7】本発明に係る取付ユニットの分解状態を示す正面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】雌アダプターに対する着脱操作カバーの組立状態を示す図8に対応する断面図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】図9の11−11線断面図である。
【図12】図9の12−12線断面図である。
【図13】図9の13−13線断面図である。
【図14】雄アダプター側のスプラインと雌アダプター側のスプラインとの嵌合状態を示す正面模式図である。
【図15】本発明の変形実施形態を示す図7に対応する分解状態の正面図である。
【図16】図15の変形実施形態における雄アダプター側のスプラインと雌アダプター側のスプラインとの嵌合状態を示す正面模式図である。
【符号の説明】
(10)・ステアリングシャフト
(11)・ステアリングホイール
(12)・芯軸
(13)・取付フランジ
(18)・ボール受け入れ凹溝
(19)・雄スプライン
(21)・配線コード導入孔
(22)・ブッシュ受け段差面
(23)・一次配線コード
(24)・可動端子
(26a)(26b)・絶縁ブッシュ
(27)・圧縮コイルバネ
(31)・径大なホーンスイッチ用受け筒
(32)・径小な鞘筒
(34)・取付フランジ
(39)・雌スプライン
(40)・ボール保持孔
(41)・ロックボール
(43)・絶縁板
(44)・固定ビス
(45)・二次配線コード
(46)・固定端子
(48)・ホーンスイッチ
(49)・導電舌片
(51)・径大なカバー筒
(52)・径小なカバー筒
(54)・手掛けフランジ
(55)・ボール押えフランジ
(56)・止め輪
(57)・圧縮コイルバネ(リターンバネ)
(58)(59)・案内指標
(60)・凸歯部分
(61)・凹歯部分
(A)・雄アダプター
(B)・雌アダプター
(C)・着脱操作カバー

Claims (3)

  1. ステアリングシャフト(10)のボス(15)へ表側から取り付け使用される雄アダプター(A)と、ステアリングホイール(11)のボス(36)へ裏当て状態に取り付け使用される雌アダプター(B)と、その雌アダプター(B)の外周面へスライド自在に套嵌された着脱操作カバー(C)とから成り、
    上記雄アダプター(A)を形作る芯軸(12)の先端側にスプライン(19)を刻設し、同じく芯軸(12)の基端側へボール受け入れ凹溝(18)の複数を放射対称分布型に切り欠く一方、
    上記雌アダプター(B)を形作るホーンスイッチ用の径大な受け筒(31)と径小な鞘筒(32)のうち、その鞘筒(32)の基端側に上記芯軸(12)のスプライン(19)と嵌合し得るスプライン(39)を刻設し、同じく鞘筒(32)の先端側に上記芯軸(12)のボール受け入れ凹溝(18)と対応合致し得るボール保持孔(40)の複数を貫通形成すると共に、
    上記着脱操作カバー(C)を形作る径大なカバー筒(51)と径小なカバー筒(52)のうち、その径小なカバー筒(52)の中途部から内向きに張り出すボール押えフランジ(55)と、上記雌アダプター(B)における境界段差面(33)との向かい合う相互間へ、その着脱操作カバー(C)を上記鞘筒(32)の先端方向へ常時押圧付勢する圧縮コイルバネ(57)を介挿設置して、
    上記鞘筒(32)のボール保持孔(40)に各々挿入保持されたロックボール(41)を、上記着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)により鞘筒(32)の内周面から進出する付勢状態に押え付け、
    上記着脱操作カバー(C)をその圧縮コイルバネ(57)の押圧付勢力に抗して、上記鞘筒(32)の基端方向へ引き寄せスライドさせれば、上記ロックボール(41)が鞘筒(32)の内周面から退避することにより、その鞘筒(32)を上記芯軸(12)へスプライン(19)(39)同志の抜き差し自在に嵌合でき、
    上記引き寄せスライド操作力を解けば、自づとスライドバックする着脱操作カバー(C)のボール押えフランジ(55)により、上記ロックボール(41)が芯軸(12)のボール受け入れ凹溝(18)へ進入係合して、その鞘筒(32)を芯軸(12)からの抜け止め状態に施錠することとなる自動車用ステアリングホイールの取付ユニットであって、
    上記芯軸(12)の回動中心に沿ってホーンスイッチ用一次配線コード(23)の導入孔(21)を貫通形成すると共に、その内部へ導入配線した一次配線コード(23)の先端部を可動端子(24)として、上記配線コード導入孔(21)へ封入した圧縮コイルバネ(27)により、芯軸(12)の先端面から常時突出する状態に押圧付勢する一方、
    上記ホーンスイッチ用の径大な受け筒(31)と径小な鞘筒(32)との境界段差面(33)へ、その内部の仕切り状態に絶縁板(43)を取り付け固定すると共に、その回動中心に上記可動端子(24)と接触し得るホーンスイッチ用二次配線コード(45)の固定端子(46)を差し込み一体化し、
    上記絶縁板(43)の取り付け固定ビス(44)を兼用して、芯軸(12)の先端面に接地作用する導電舌片(49)を取り付けたことを特徴とする自動車用ステアリングホイールの取付ユニット。
  2. 芯軸(12)のスプライン(19)と鞘筒(32)のスプライン(39)を、360度の数値が割り算できない非約数に相当する歯数として各々刻設すると共に、
    その芯軸(12)に対して鞘筒(32)が抜け止め状態に施錠されることとなる一個所の差し込み位置決め案内指標(58)(59)を、雄アダプター(A)と雌アダプター(B)の表面へ対応的に付与したことを特徴とする請求項1記載の自動車用ステアリングホイールの取付ユニット。
  3. 芯軸(12)のスプライン(19)にその一歯分だけ連結一体化した広幅な凸歯部分(60)を造形する一方、鞘筒(32)のスプライン(39)にやはり一歯分だけ欠落させた広幅な凹歯部分(61)を造形して、
    その凸歯部分(60)と凹歯部分(61)とが嵌合する一個所でなければ、上記芯軸(12)に対して鞘筒(32)を差し込めないように定めたことを特徴とする請求項1記載の自動車用ステアリングホイールの取付ユニット。
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