JP3236695U - 工具接続用アダプター及び工具接続用アダプターと工具との組み合わせ - Google Patents

Abstract

【課題】工具の接続用アダプター及び工具接続用アダプターと工具との組み合わせを提供する。【解決手段】工具接続用アダプター１は、本体１１と、本体に摺動可能に嵌め込まれるブッシング１２と、本体及びブッシングに当接する弾性部材１３と、係止ボール１４とを備える。本体に接続穴１１３及び係止穴１１４が設けられ、接続穴は係止溝２１を有する工具の接続に適する。ブッシングには、ブッシング内側から突き出た押当部１２１が設けられる。係止ボールは、係止穴に移動可能に設けられ、ブッシングが本体に対して摺動するとともに任意選択で押当部によって押し当てられることで、接続穴に入って工具の係止溝に係止される。係止ボールのサイズは、係止ボールが接続穴に入る時、係止ボールの外表面と係止溝の溝底面との間に隙間が生じるように構成される。【選択図】図３

Description

本考案は、工具接続用アダプター及び前記工具接続用アダプターと工具との組み合わせに関する。

さまざまな螺合用工具を接続して使用できるようにするため、現在従来の工具接続用アダプターの多くは、チャック本体の前縁に螺合用工具に脱着できるための固定穴が設けられ、摺動筒がチャック本体に対して摺動するとともに固定穴に任意選択で入ることができる係止球を利用して螺合用工具の溝と互いに係着することで、螺合用工具を固定穴に脱着可能に接続させる。

よって、上記から分かるように、工具接続用アダプターは、係止球と螺合用工具の溝との間の係止関係のみを利用して螺合用工具が固定穴から容易に分離するのを制限している。言い換えると、螺合用工具を固定穴に完全に接続できるようにさせるため、係止球と螺合用工具の溝の構造設計は非常に重要で、係止球のサイズが小さすぎて固定穴に入り込み過ぎると、螺合用工具を固定穴に安定して接続させることができなかった。

本考案は、係止溝を有する工具に安定して接続することができる工具接続用アダプターを提供することである。

本考案により提供される工具接続用アダプターは、本体と、ブッシングと、弾性部材と、少なくとも１つの係止ボールとを備える。本体は、軸線に沿った第１端と、第１端とは反対側の第２端とを有し、本体に軸線の軸方向に延びる接続穴及び軸線の半径方向に延びる係止穴が設けられ、接続穴が少なくとも第１端を貫通し、係止溝を有する工具の接続に適し、係止穴が接続穴に連通される。ブッシングは、軸線に沿って摺動可能であるように、本体を嵌め込み、ブッシングにブッシング内側から突き出た押当部が設けられる。弾性部材は、本体及びブッシングに弾性的に当接される。係止ボールは、軸線の半径方向に沿って移動可能であるように、係止穴に設けられ、ブッシングが本体に対して摺動するとともに任意選択で押当部によって押し当てられることで、接続穴に入って工具の係止溝に係止される。係止ボールのサイズは、係止ボールが接続穴に入る時、係止ボールの外表面と係止溝の溝底面との間に隙間が生じるように構成される。

本考案の一実施例において、係止ボールのボール直径は、６．５ｍｍ以上である。

本考案の一実施例において、接続穴の穴径は、６．２９～６．３５ｍｍの範囲である。

本考案の一実施例において、接続穴の穴径と係止ボールのボール直径との比は、０．９８以下である。

本考案の一実施例において、接続穴は、軸線の軸方向に沿って第１端及び第２端を貫通する。

本考案の一実施例において、係止ボールが押当部によって押し当てられて接続穴に入って工具の係止溝に係止した時、係止ボールの外表面と係止溝の溝底面との間の接触部に少なくとも２つの接触点が形成される。隙間は、係止ボールの外表面、係止溝の溝底面及び少なくとも２つの接触点で画成される。

本考案の一実施例において、工具接続用アダプターは、２つの係止ボールを備え、２つの係止ボールが軸線の半径方向に沿って移動可能であるように、係止穴の反対向きの両側にそれぞれ設けられる。

本考案の一実施例において、本体は、第１端の外側に環状溝が設けられ、規制部材が環状溝に係着され、任意選択でブッシングに当接する。

本考案の一実施例において、本体は、第１端と第２端との間に肩部が設けられる。弾性部材の反対向きの両端は、弾性的に肩部及び押当部にそれぞれ当接する。

本考案は、工具接続用アダプターと工具との組み合わせも提供する。工具接続用アダプターは、本体と、ブッシングと、弾性部材と、少なくとも１つの係止ボールとを備える。本体は、軸線に沿った第１端と、第１端とは反対側の第２端とを有し、本体に軸線の軸方向に延びる接続穴及び軸線の半径方向に延びる係止穴が設けられ、接続穴が少なくとも第１端を貫通し、係止穴が接続穴に連通される。ブッシングは、軸線に沿って摺動可能であるように、本体を嵌め込み、ブッシングにブッシング内側から突き出た押当部が設けられる。弾性部材は、本体及びブッシングに弾性的に当接される。係止ボールは、軸線の半径方向に沿って移動可能であるように、係止穴に設けられる。工具は、接続穴に脱着可能に接続され、係止溝を有する。係止ボールは、ブッシングが本体に対して摺動するとともに任意選択で押当部によって押し当てられることで、接続穴に入って工具の係止溝に係止され、かつ係止ボールのサイズは、係止ボールが接続穴に入る時、係止ボールの外表面と係止溝の溝底面との間に隙間が生じるように構成される。

上記に基づいて、本考案の実施例において、係止ボールのサイズは、係止ボールが接続穴に入る時、係止ボールの外表面と係止溝の溝底面との間に隙間が生じるように構成されることにより、係止ボールが接続穴に入り込み過ぎて、工具の係止溝との間の良好な接続関係を提供できないことを避ける。

本考案の上記特徴及び利点をより明白かつ分かりやすくため、以下、実施例を挙げて添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。

本考案の一実施例に係る工具接続用アダプターの外観図である。 図１に示す工具接続用アダプターの立体分解図である。 図１に示す工具接続用アダプターの概略断面図である（工具が工具接続用アダプターに接続され、ブッシングがロック位置にあることを示す）。 図３の一点鎖線で囲まれた部位の拡大図である。 図１に示す工具接続用アダプターの別の概略断面図である（ブッシングがロック位置から解放位置に切り替え、工具を工具接続用アダプターから分離させることができることを示す）。

以下、本考案の実施例の一部について図面を参照しつつ詳細に説明され、以下の説明で引用される構成要素の符号は、異なる図面に同じ符号が現れる場合、同じ又は類似の構成要素と見なされる。これらの実施例は、本考案の一部に過ぎず、本考案のすべての実施可能な形態を開示していない。具体的には、これらの実施例は本考案の実用新案登録請求の範囲における工具の単なる例である。

図１乃至図５を参照すると、本考案の工具接続用アダプター１の一実施例に係る外観図、立体分解図及び概略断面図である。本実施例に示される工具接続用アダプター１は、本体１１と、ブッシング１２と、弾性部材１３と、少なくとも１つの係止ボール１４とを備える。本体１１は、軸線Ｌ１１に沿った第１端１１１と、第１端１１１とは反対側の第２端１１２とを有し、本体１１に軸線Ｌ１１の軸方向に延びる接続穴１１３及び軸線Ｌ１１の半径方向に延びる係止穴１１４が設けられ、接続穴１１３が少なくとも第１端１１１を貫通し、係止溝２１を有する工具の接続に適し、係止穴１１４が接続穴１１３に連通される。ブッシング１２は、軸線Ｌ１１に沿って摺動可能であるように、本体１１を嵌め込むことで、本体１１に対してロック位置（図３）と解放位置（図５）の間を切り替えられる。ブッシング１２にブッシング１２内側から突き出た押当部１２１が設けられる。弾性部材１３は、本体１１及びブッシング１２に弾性的に当接される。

係止ボール１４は、軸線Ｌ１１の半径方向に沿って移動可能であるように、係止穴１１４に設けられ、ブッシング１２が本体１１に対して摺動するとともに任意選択で押当部１２１によって押し当てられることで、接続穴１１３に入って工具２の係止溝２１に係止される。係止ボール１４のサイズは、係止ボール１４が接続穴１１３に入る時、係止ボール１４の外表面１４１と係止溝２１の溝底面２１１との間に隙間Ｓ２１が生じるように構成される。

係止ボール１４の外表面１４１と係止溝２１の溝底面２１１と間に隙間Ｓ２１を生じるのに適したおのにするため、本実施例において、係止ボール１４のボール直径は６．５ｍｍ以上で、接続穴１１３の穴径が６．２９～６．３５ｍｍの範囲で、接続穴１１３の穴径と係止ボール１４のボール直径の比が０．９８以下である。

さらに、接続穴１１３は、軸線Ｌ１１の軸方向に沿って第１端１１１及び第２端１１２を貫通できることで、接続穴１１３が異なる長さの工具２を接続できるよう適させ、工具２の長さが工具接続用アダプター１の長さよりも大きくても、第１端１１１及び第２端１１２を貫通する接続穴１１３を介して工具接続用アダプター１に接続することができる。

本実施例において、工具接続用アダプター１は、２つの係止ボール１４を備えるができ、２つの係止ボール１４が軸線Ｌ１１の半径方向に沿って移動可能であるように、係止穴１１４の反対向きの両側にそれぞれ設けられ、また工具２の係止溝２１に分離可能に係止される。本体１１は、第１端１１１の外側に環状溝１１５が設けられることができ、規制部材１５が環状溝１１５に係着され、任意選択でブッシング１２に当接して、ブッシング１２が本体１１から分離するのを防ぐ。なお、本体１１は、第１端１１１と第２端１１２との間に肩部１１６が設けられ、弾性部材１３の反対向きの両端が弾性的に肩部１１６及び押当部１２１にそれぞれ当接することで、規制部材１５の方向に向けてブッシング１２を付勢する。

図３を参照すると、ブッシング１２がロック位置にある時、ブッシング１２は規制部材１５に当接し、ブッシング１２の押当部１２１が係止ボール１４に押し当てて、係止ボール１４を接続穴１１３に入らせることで工具２の係止溝２１に係止させる。さらに図４を参照すると、係止ボール１４がブッシング１２の押当部１２１によって押し当てられて接続穴１１３に入って工具２の係止溝２１に係止した時、係止ボール１４の外表面１４１と係止溝２１の溝底面２１１との間の接触部に少なくとも２つの接触点１４２が形成される。隙間Ｓ２１は、係止ボール１４の外表面１４１、係止溝２１の溝底面２１１及び少なくとも２つの接触点１４２で画成される。

図５を参照すると、使用者は、ブッシング１２に力をかけて、ブッシング１２を本体１１に対して摺動させてロック位置から解放位置に変換させることができる。ブッシング１２が解放位置にある時、ブッシング１２は規制部材１５から分離されて第２端１１２に向けて摺動し、弾性部材１３が押当部１２１によって圧縮され、係止ボール１４がブッシング１２の押当部１２１によって押し当てられず、接続穴１１３から離れて工具２の外縁に当接することで、工具２を接続穴１１３から分離させることができる。

上記をまとめると、係止ボール１４のサイズは、係止ボール１４が接続穴１１３に入る時、係止ボール１４の外表面１４１と係止溝２１の溝底面２１１との間に隙間Ｓ２１が生じるように構成されることにより、係止ボール１４が接続穴１１３に入り込み過ぎて、工具２の係止溝２１との間の良好な接続関係を提供できないことを避ける。

本考案では好ましい実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に限定するものではなく、当前記技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本考案の保護範囲は、実用新案請求の範囲で指定した内容を基準とする。

１ 工具接続用アダプター
１１ 本体
Ｌ１１ 軸線
１１１ 第１端
１１２ 第２端
１１３ 接続穴
１１４ 係止穴
１１５ 環状溝
１１６ 肩部
１２ ブッシング
１２１ 押当部
１３ 弾性部材
１４ 係止ボール
１４１ 外表面
１４２ 接触点
１５ 規制部材
２ 工具
２１ 係止溝
２１１ 溝底面
Ｓ２１ 隙間

Claims (3)

1. 軸線に沿った第１端と、前記第１端とは反対側の第２端とを有し、本体に前記軸線の軸方向に延びる接続穴及び前記軸線の半径方向に延びる係止穴が設けられ、前記接続穴が少なくとも前記第１端を貫通し、係止溝を有する工具の接続に適し、前記係止穴が前記接続穴に連通される本体と、
   前記軸線に沿って摺動可能であるように、前記本体を嵌め込み、前記ブッシング内側から突き出た押当部を設けるブッシングと、
   前記本体及び前記ブッシングに弾性的に当接される弾性部材と、
   前記軸線の半径方向に沿って移動可能であるように、前記係止穴に設けられ、前記ブッシングが前記本体に対して摺動するとともに任意選択で前記押当部によって押し当てられることで、前記接続穴に入って工具の前記係止溝に係止される少なくとも１つの係止ボールと、を備えた工具接続用アダプターであって、
   前記係止ボールのサイズは、前記係止ボールが前記接続穴に入る時、前記係止ボールの外表面と前記係止溝の溝底面との間に隙間が生じるように構成される工具接続用アダプター。
2. 前記少なくとも１つの係止ボールのボール直径は、６．５ｍｍ以上であり；前記接続穴の穴径は、６．２９～６．３５ｍｍの範囲であり；前記接続穴の穴径と前記係止ボールのボール直径との比は、０．９８以下であり；前記接続穴は、前記軸線の軸方向に沿って前記第１端及び前記第２端を貫通し；前記少なくとも１つの係止ボールが前記押当部によって押し当てられて前記接続穴に入って工具の前記係止溝に係止した時、前記少なくとも１つの係止ボールの前記外表面と前記係止溝の前記溝底面との間の接触部に少なくとも２つの接触点が形成され、前記隙間は前記少なくとも１つの係止ボールの前記外表面、前記係止溝の前記溝底面及び前記少なくとも２つの接触点で画成され；前記工具接続用アダプターは、２つの係止ボールを備え、前記２つの係止ボールが前記軸線の半径方向に沿って移動可能であるように、前記係止穴の反対向きの両側にそれぞれ設けられ；前記本体は、前記第１端の外側に環状溝が設けられ、規制部材が前記環状溝に係着され、任意選択で前記ブッシングに当接し；前記本体は、前記第１端と前記第２端との間に肩部が設けられ、前記弾性部材の反対向きの両端は弾性的に前記肩部及び前記押当部にそれぞれ当接する、請求項１に記載の工具接続用アダプター。
3. 本体と、ブッシングと、弾性部材と、少なくとも１つの係止ボールとを備え、前記本体は、軸線に沿った第１端と、前記第１端とは反対側の第２端とを有し、前記本体に前記軸線の軸方向に延びる接続穴及び前記軸線の半径方向に延びる係止穴が設けられ、前記接続穴が少なくとも前記第１端を貫通し、前記係止穴が前記接続穴に連通され、前記ブッシングは前記軸線に沿って摺動可能であるように、前記本体を嵌め込み、前記ブッシングに前記ブッシング内側から突き出た押当部が設けられ、前記弾性部材は前記本体及び前記ブッシングに弾性的に当接され、前記少なくとも１つの係止ボールは前記軸線の半径方向に沿って移動可能であるように、前記係止穴に設けられる工具接続用アダプターと、
   前記接続穴に脱着可能に接続され、係止溝を有する工具と、を備える工具接続用アダプターと工具との組み合わせであって、
   前記少なくとも１つの係止ボールは、前記ブッシングが前記本体に対して摺動するとともに任意選択で前記押当部によって押し当てられることで、前記接続穴に入って工具の前記係止溝に係止され、かつ前記係止ボールのサイズは前記係止ボールが前記接続穴に入る時、前記係止ボールの外表面と前記係止溝の溝底面との間に隙間が生じるように構成される工具接続用アダプターと工具との組み合わせ。

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