JP2017206195A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】外部荷重が加わった場合にリクライニング機構におけるロックの解除を低減しつつ、シートの重量増加を抑制する技術の提供。【解決手段】シートは、シートフレーム14,15と、一対の保持部32,33と、コネクティングロッド34とを備えている。保持部32,33は、シートフレーム14,15(一対のフレーム)の左右両側部に配置される。保持部32,33は、ロック状態においてシートバックの傾倒角度を保持し、操作が加わるとロック状態が解除される。コネクティングロッド34は、一対の保持部32,33が連動するように保持部32,33を連接する棒状の部材であり、第1ロッド部36と、第1ロッド部36に接続される第2ロッド部40,41とを備える。そして、外部荷重が加わると、第1ロッド部36と第2ロッド部40,41との接続を解除する接続解除促進部45を更に備える。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
特許文献1に記載されているように、シートクッションに対してシートバックの傾倒角度を調整するリクライニング機構を備えた乗物用シートが知られている。リクライニング機構は、シートの骨格を構成する一対のサイドフレームの左右両側部に配置される。
一対のリクライニング機構は、ロック状態においてシートバックの傾倒角度を保持し、リクライニングロック解除時などにおける回転方向に規定値以上の荷重が加わるとロック状態が解除されるように構成されている。
乗物用シートは、その一対のリクライニング機構が連動するように一対のリクライニング機構を連接する棒状のコネクティングロッドを備えている。
特開2015−067174号公報
ところで、後面衝突などによって車両後方への外部荷重が加わると、乗物用シートの変形量はシートの幅方向両端で異なる場合がある。
この幅方向で異なるシートの変形がコネクティングロッドに伝達されると、コネクティングロッドの回転量はシートの幅方向における一端側と他端側とで異なる。そして、コネクティングロッドの回転量の相違により、一方のリクライニング機構のロックが解除されてしまう可能性があった。
リクライニング機構のロックが解除されることを抑制する方法として、リクライニング機構の周辺の構造における剛性を高めることが考えられる。
剛性を高めるための手法として、部材の厚みを増加させることが考えられる。しかしながら、部材の厚みを増加させると、シートの重量が増加するという課題が生じる。
つまり、従来の技術では、外部荷重が加わった場合にリクライニング機構におけるロックの解除を低減しつつ、シートの重量増加を抑制することが困難であるという課題があった。
そこで、本発明は、外部荷重が加わった場合にリクライニング機構におけるロックの解除を低減しつつ、シートの重量増加を抑制する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様は、一対のフレームと、一対のリクライニング機構と、コネクティングロッドとを備えた乗物用シートに関する。
一対のフレームは、シートの骨格を構成し、そのシートの幅方向で対向配置される。
一対のリクライニング機構は、一対のフレームのシート幅方向両側に配置される。この一対のリクライニング機構は、ロック状態においてシートバックの傾倒角度を保持し、操作が加わると前記ロック状態が解除される。
コネクティングロッドは、一対のリクライニング機構が連動するように一対のリクライニング機構を連接する棒状の部材である。
このコネクティングロッドは、第1ロッド部と、少なくとも1つの第2ロッド部とを備える。第2ロッド部は、第1ロッド部に接続される。
そして、乗物用シートは、外部荷重が加わると、第1ロッド部と第2ロッド部との接続を解除させる接続解除促進部を、更に備える。
このような乗物用シートによれば、外部荷重が加わった場合に、第1ロッド部と第2ロッド部との接続を解除させることができる。
これにより、乗物用シートによれば、外部荷重が加わったとしても、リクライニング機構のロックが解除されることを低減できる。
しかも、乗物用シートによれば、外部荷重が加わった場合にリクライニング機構のロックが解除されることを低減するために、部材の厚みを増加させる必要がない。よって、乗物用シートによれば、シートの重量が増加することを抑制できる。
つまり、乗物用シートによれば、外部荷重が加わった場合にリクライニング機構におけるロックの解除を低減しつつ、シートの重量増加を抑制する技術を提供できる。
乗物用シートにおいて、接続解除促進部は、外部荷重が加わると、コネクティングロッドの径方向外側に離間して設けられた他のシート構成部材に対して、コネクティングロッドが当接する構造であってもよい。
このような乗物用シートによれば、他のシート構成部材にコネクティングロッドが当接することで、第1ロッド部と第2ロッド部との接続を解除できる。
また、コネクティングロッドは、リクライニング機構に固定されるコネクティングロッドの部位での中心軸に対して径方向の外側に偏心する偏心部を、更に備えていてもよい。この場合、接続解除促進部は、外部荷重が加わると、他のシート構成部材と偏心部とが当接するように設けられていてもよい。
このような乗物用シートによれば、他のシート構成部材と偏心部とが当接することで、第1ロッド部と第2ロッド部との接続を解除できる。
さらに、偏心部は、第1連接棒において軸方向に沿って屈曲された屈曲部を有していてもよい。この場合、接続解除促進部は、外部荷重が加わると、屈曲部と他のシート構成部材とが当接するように設けられていてもよい。
このような乗物用シートによれば、屈曲部と他のシート構成部材とが当接することで、第1ロッド部と第2ロッド部との接続を解除できる。
そして、他のシート構成部材は、乗員荷重を受ける支持フレームであってもよい。この場合、支持フレームは、コネクティングロッドよりも乗物の前方側において前記一対のフレームの間に掛け渡されている。
さらに、支持フレームは、コネクティングロッドに対して近接するように突出するフレーム側突出部を、更に備えていてもよい。さらに、接続解除促進部は、外部荷重が加わると、フレーム側突出部とコネクティングロッドとが当接するように設けられていてもよい。
このような乗物用シートによれば、フレーム側突出部とコネクティングロッドとが当接することで、第1ロッド部と第2ロッド部との接続を解除できる。
シートの構造を示す斜視図である。 本発明の要部における概略構造を示す説明図である。 コネクティングロッドの概略構造を示す説明図である。 後方へ外部荷重が加わっていない状態でのコネクティングロッドの様子を示した説明図である。 左側のシートクッションフレームを左の外側から見た図である。 右側のシートクッションフレームをシートの内側から見た図である。 後方への外部荷重が加わっている状態でのコネクティングロッドの様子を示した説明図である。 第1実施形態の変形例におけるコネクティングロッドを示す説明図である。 第2実施形態における第1ロッド部を示す説明図である。 第2実施形態におけるコネクティングロッドと支持フレームの作動例を示す説明図である。 第2実施形態におけるコネクティングロッドと支持フレームの作動例を示す説明図である。
以下、実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
<シート構造>
図1に示すシート1は、移動体(乗物)に搭載され、人100(図4参照)が着座する。なお、本実施形態では、シート1が搭載される移動体として四輪の自動車を想定するが、シート1が搭載される移動体は、これに限るものではなく、航空機であってもよいし、列車であってもよいし、船舶であってもよい。シート1は、乗物用シートの一例である。
また、以下、本実施形態における前後、左右、及び上下等の方向は、シート1に着座した人100から見た方向によって表す。前後とは、シート1の前後方向に沿った方向であり、前がシート1の前方方向、後ろがシート1の後方方向である。また、左右とは、シート1の幅方向に沿った方向であり、左が幅方向に沿った左であり、右が幅方向に沿った右である。さらに、上下とは、シート1の高さ方向に沿った方向であり、上が高さ方向に沿った上方向であり、下が高さ方向に沿った下方向である。
なお、シート1が車両に搭載される場合、一般的には、前は、車両の前方方向であり、後は、車両の後方方向である。また、上は、車両の全高方向に沿った上であり、下は、車両の全高方向に沿った下である。
さらに、右は、シート1が右ハンドル車における運転席であれば、車幅方向に沿った外側であり、シート1が左ハンドルにおける運転席であれば、車幅方向に沿った内側である。左は、シート1が右ハンドル車における運転席であれば、車幅方向に沿った内側であり、シート1が左ハンドルにおける運転席であれば、車幅方向に沿った外側である。なお、シート1が助手席であれば、運転席に対して内外が反対となる。
シート1は、シートフレーム10と、クッションパッド50と、シートブラケット6,7と、一対のリクライニング機構32,33と、コネクティングロッド34と、接続解除促進部45とを備えている。
シートフレーム10は、シート1の骨格を構成するフレームである。クッションパッド50は、シート1におけるクッションを構成するパッドである。クッションパッド50には、座面を形成するシートクッション52と、背もたれを形成するシートバック54とを含む。
<シートフレーム>
シートフレーム10は、シートクッションフレーム12と、シートバックフレーム20とを備えている。
シートクッションフレーム12は、シートクッション52を支持するフレームである。シートクッションフレーム12は、一対のサイドフレーム14,15と、フロアパネル16と、リアパイプ18とを備えている。
サイドフレーム14は、車幅方向の内側に配置されるフレームである。サイドフレーム15は、車幅方向の外側に配置されるフレームである。すなわち、サイドフレーム14とサイドフレーム15とは、シート1の幅方向で対向配置される。
アッパーフレーム24は、サイドフレーム14,15の上端を接続する。フロアパネル16は、サイドフレーム14,15の前端を接続する。リアパイプ18は、サイドフレーム14,15の後端部を接続する。
シートバックフレーム20は、シートバック54を支持するフレームである。シートバックフレーム20は、一対のサイドフレーム22,23と、アッパーフレーム24と、支持フレーム26とを備えている。
サイドフレーム22は、車幅方向の内側に配置されるフレームである。サイドフレーム23は、車幅方向の外側に配置されるフレームである。すなわち、サイドフレーム22とサイドフレーム23とは、シート1の幅方向で対向配置される。
アッパーフレーム24は、サイドフレーム22,23の上端を接続する。
支持フレーム26は、サイドフレーム22,23の下端を接続するフレームであり、乗員荷重を受ける。支持フレーム26は、シート1の幅方向と直交する断面の形状が略U字に形成されている。そして、支持フレーム26は、フレーム側突出部28を備えている。フレーム側突出部28は、支持フレーム26においてU字に形成された部位のうち、シート1の前側に位置する板状の部位である。このフレーム側突出部28は、シート1の後方に向けて突出するように折り曲げられている。
シートブラケット6,7は、シート1を車両に取り付けるブラケットであり、長尺状の部材である。
このうち、シートブラケット6は、シート1の左側において、シート1を車両に取り付けるブラケットである。シートブラケット6は、サイドフレーム14におけるシート1の中心側の面から下方に向けて延出される。
また、シートブラケット7は、シート1の右側において、シート1を車両に取り付けるブラケットである。このシートブラケット7は、シートクッションフレーム12よりも右側に位置するように、サイドフレーム15における外側の面から延出されている。
これにより、シート1のフロアへの取り付けは、左右で非対称になされる。したがって、フロアに取り付けられたシート1のシートクッション52に後方への外部荷重が加わると、シートバック54に加わる荷重は、シート1の幅方向両端で異なる。
なお、シートフレーム10に取り付けられたシートブラケット6,7の他端は、アッパーレール8に取り付けられる。アッパーレール8は、車両のフロアに固定されたロアレール9を摺動可能に取り付けられる。
図2に示すように、リクライニング機構32,33は、それぞれ、シートフレーム10の左右両側部に配置される。すなわち、リクライニング機構32は、サイドフレーム22に配置され、リクライニング機構33は、サイドフレーム23に配置される。
リクライニング機構32,33は、シートバック54の傾倒角度を変更する機構である。シートバック54の傾倒角度とは、シートクッション52に対するシートバック54の傾きを表す角度である。
リクライニング機構32,33の各々は、互いに相対回転可能な状態に組み付けられたラチェット及びガイドと、ロック状態においてラチェットの外周と係合するポールと、ポールに向けてラチェットを押圧する付勢力を発揮する弾性部材とを備えた、周知の機構である。
リクライニング機構32,33は、ロック状態においてシートバック54の傾倒角度を保持する。そして、リクライニング機構32,33は、図示しないレバーが操作されて、回転方向への操作荷重が加わるとロック状態が解除される。ロック状態が解除されると、シートバック54の傾倒角度を変更可能となる。
なお、操作荷重とは、レバーが操作されることで、コネクティングロッド34を回転させる荷重であり、リクライニング機構32,33のロック状態を解除可能な荷重である。
コネクティングロッド34は、一対のリクライニング機構32,33が連動するように一対のリクライニング機構32,33を連接する棒状の部材である。ここで言う連接には、連結して動力を伝達することを含む。
コネクティングロッド34は、第1ロッド部36と、2つの第2ロッド部40,41とを備える。
図3に示すように、第1ロッド部36は、棒状の部材である。第1ロッド部36は、柱状の中央部37と、両端において角柱状に形成された挿入部38とを備えている。角柱状は、四角柱であってもよいし、三角柱であってもよいし、五角柱以上の多角柱であってもよい。
第2ロッド部40,41の各々は、第1ロッド部36をリクライニング機構32,33に接続する部材である。
第2ロッド部40,41は、各々、リクライニング機構32,33に接続される接続部42と、第1ロッド部36の挿入部38が嵌合される嵌合部43とを備えている。嵌合部43の各々は、第1ロッド部36の挿入部38が係合する軸方向に沿った角柱状の窪みを有している。
第2ロッド部40,41への第1ロッド部36の接続は、第1ロッド部36の挿入部38が第2ロッド部40,41の嵌合部43に挿入されることで実現される。第1ロッド部36と第2ロッド部40,41との接続とは、回転力を伝達可能な状態とすることの意味である。
接続解除促進部45は、外部荷重が加わると、第1ロッド部36と第2ロッド部40,41との接続を解除する構造である。
なお、第1ロッド部36と第2ロッド部40,41との接続を解除するとは、回転力を伝達不可能な状態とするという意味である。
この接続解除促進部45は、後方へと向かう外部荷重が加わると、コネクティングロッド34の径方向外側に離間して設けられた他のシート構成部材に対して、コネクティングロッド34が当接する構造によって実現されている。本実施形態における他のシート構成部材として、支持フレーム26を想定する。なお、外部荷重とは、外部からシート1に加えられる荷重であり、例えば、後面衝突などによって加えられる所定値以上の荷重を含む。
すなわち、コネクティングロッド34は、支持フレーム26の内壁面に対して非接触な状態で配置される。そして、支持フレーム26におけるフレーム側突出部28は、後方への外部荷重が加わると、後方に向かって変形して、コネクティングロッド34に対して近接する。
<シートの作用・効果>
シート1の作用及び効果について、図4〜図7を参照して説明する。
まず、図4に示すように、後方への外部荷重が加わっていない状態でのコネクティングロッド34は、第1ロッド部36と第2ロッド部40,41とが接続され、一対のリクライニング機構32,33が連接された状態である。
この状態において、リクライニング機構32またはリクライニング機構33に接続されたレバー(図示せず)を介して操作荷重が入力されると、リクライニング機構32及びリクライニング機構33のロック状態が解除される。これにより、シートバック54の傾倒角度が変更可能となる。
ところで、例えば、車両における後面衝突の発生時に生じる後方への外部荷重が、車両に搭載されたシート1に加わると、図5,図6に示すように、シート1の変形量は、シート1の幅方向両端で異なる。
なお、図5は、シートクッションフレーム12のサイドフレーム14を車両の中心側から見た図であり、後方への外部荷重が加わっていない状態から、加わった状態へと変化した場合における変化量を示す図である。図6は、シートクッションフレーム12のサイドフレーム15をシートクッションフレーム12の中心から見た図であり、後方への外部荷重が加わっていない状態から、加わった状態へと変化した場合における変化量を示す図である。図5,図6においては、実線が、後方に対して外部荷重が加わっていない状態を表しており、破線が、後方に対して外部荷重が加わった状態を表している。
コネクティングロッド34は、第1ロッド部36と2つの第2ロッド部40,41とを備え、第1ロッド部36の挿入部38が、第2ロッド部40,41の嵌合部43に嵌合されるだけで、第1ロッド部36が第2ロッド部40,41に接続されている。
このため、シート1によれば、図7に示すように、後方への外部荷重が加わった場合、支持フレーム26におけるフレーム側突出部28は、後方に向かって変形し、コネクティングロッド34に接触する。すると、コネクティングロッド34は、フレーム側突出部28によって後方へと押され、第1ロッド部36が第2ロッド部41(または第2ロッド部40)から外れる。
よって、第1ロッド部36と第2ロッド部40,41との接続が解除され、後方への外部荷重が加わったとしても、リクライニング機構33(または、リクライニング機構32)に回転力が伝達されない。
したがって、シート1によれば、リクライニング機構32,33のロック状態が維持され、ロック状態が解除されることを低減できる。
しかも、シート1によれば、後方への外部荷重が加えられた場合にリクライニング機構32,33のロック状態が解除されることを低減するために剛性を高める必要がない。換言すると、シート1においては、剛性を高めるために、部材の厚みを増加させる必要がない。よって、シート1によれば、シート1の重量が増加することを抑制できる。
つまり、シート1によれば、外部荷重が加わった場合にリクライニング機構32,33におけるロックの解除を低減しつつ、シート1の重量増加を抑制する技術を提供できる。
特に、シート1における支持フレーム26は、フレーム側突出部28を備えている。
このようなシート1によれば、フレーム側突出部28によってコネクティングロッド34を押圧することで、第1ロッド部36と2つの第2ロッド部40,41との接続を解除することができる。これにより、シート1によれば、第1ロッド部36と2つの第2ロッド部40,41との接続を、より確実に解除することができる。
[第1実施形態の変形例]
上記実施形態におけるフレーム側突出部28は、平板状に形成されていたが、フレーム側突出部28の形状は、これに限るものではない。
例えば、図8に示すように、フレーム側突出部28は、シート1の後方に向けて突出する突部60を備えていてもよい。そして、その突部60に対向する位置の周辺に、コネクティングロッド34の第1ロッド部36と第2ロッド部41(または第2ロッド部40)との接続部分が位置するように配置されていることが好ましい。
このように、フレーム側突出部28が突部60を備えている場合、後方への外部荷重が加わると、フレーム側突出部28が後方に向けて変形し、その突部60が、コネクティングロッド34の第1ロッド部36を押圧する。
すると、コネクティングロッド34の第1ロッド部36は、後方に向けて変形し、第2ロッド部41(または第2ロッド部40)との接続が解除される。
これにより、第1ロッド部36と第2ロッド部41(または第2ロッド部40)との接続が解除される状態を、より早期に実現でき、リクライニング機構32,33のロック状態が解除されることをより低減できる。
上記実施形態におけるコネクティングロッド34は、分割可能な2つ以上の部材として、1つの第1ロッド部36と、2つの第2ロッド部40,41との3つの部材を備えていたが、コネクティングロッド34を構成する部材の点数は、少なくとも2つであれば何点であってもよい。
[第2実施形態]
本実施形態のシートは、第1実施形態のシート1とは、コネクティングロッド34における第1ロッド部が異なる。本実施形態においては、第2実施形態のシート1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態のシート1とは異なる第1ロッド部を中心に説明する。
本実施形態のシート1は、シートフレーム10と、クッションパッド50と、シートブラケット6,7と、一対のリクライニング機構32,33と、コネクティングロッド34と、接続解除促進部45とを備える。
コネクティングロッド34は、第1ロッド部70と、2つの第2ロッド部40,41とを備える。
図9に示す第1ロッド部70は、棒状の部材である。第1ロッド部70は、柱状の中央部72と、一端において角柱状に形成された挿入部74とを備えている。
さらに、第1ロッド部70は、偏心部76を備えている。偏心部76は、リクライニング機構32,33に固定されるコネクティングロッド34の部位での中心軸に対して径方向の外側に偏心した部位である。この偏心部76は、第1ロッド部70の中央部72が、軸方向に沿って、径方向の外側に屈曲されたクランク形状である。この偏心部76は、特許請求の範囲に記載された屈曲部として機能する。
<第2実施形態の作用・効果>
なお、本実施形態の接続解除促進部45においては、図10に示すように、後方への外部荷重がシート1に加わっていない場合には、支持フレーム26におけるフレーム側突出部28と、第1ロッド部70の偏心部76とが非接触となるように配置されている。例えば、フレーム側突出部28と第1ロッド部70の偏心部76とが、図10中の距離a分、離間するように配置される。
そして、接続解除促進部45は、図11に示すように、コネクティングロッド34が回転した場合、第1ロッド部70の偏心部76がフレーム側突出部28に近接するように配置されている。例えば、コネクティングロッド34が回転すると、フレーム側突出部28と第1ロッド部70の偏心部76とが、図11中の距離bまで接近する。
また、後方への外部荷重がシート1に加わることで、支持フレーム26が変形されると、支持フレーム26におけるフレーム側突出部28と第1ロッド部70の偏心部76とが当接する。
つまり、本実施形態のシート1では、後方への外部荷重がシート1に加わると、コネクティングロッド34が回転すると共に、支持フレーム26が後方に向けて変形する。すると、第1ロッド部70が支持フレーム26に押圧され、第1ロッド部70は第2ロッド部41から外れる。この結果、本実施形態のシート1によれば、第1ロッド部70と第2ロッド部41とは接続が解除となり、後方への外部荷重が加わったとしても、リクライニング機構33(または、リクライニング機構32)に回転力が伝達されない。
したがって、本実施形態のシート1によれば、後方への外部荷重が加わったとしても、リクライニング機構32,33のロックが解除されることを低減できる。
なお、本実施形態のシート1では、レバーが操作されてコネクティングロッド34を回転させても、第1ロッド部70の偏心部76がフレーム側突出部28に非接触となるように配置されている。このため、シート1によれば、レバーを操作してシートバック54の傾倒角度を変更する場合に、リクライニング機構33(または、リクライニング機構32)に回転力が伝達されないことを低減できる。
すなわち、シート1によれば、リクライニング機構32,33のロックが不要に解除されることを低減しつつも、必要な状況においては、リクライニング機構33(または、リクライニング機構32)に回転力を伝達できる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、コネクティングロッド34における第1ロッド部36,70と第2ロッド部40(または第2ロッド部41)との接続が解除された状態として、第1ロッド部36,70が第2ロッド部40(第2ロッド部41)から外れた状態を想定していた。しかしながら、コネクティングロッド34における第1ロッド部36,70と第2ロッド部40(または第2ロッド部41)との接続が解除された状態は、これに限るものではなく、第2ロッド部40(または第2ロッド部41)の嵌合部43内において第1ロッド部36,37の挿入部38,74が空転する状態であってもよい。
この場合、挿入部38,74は円柱状に形成され、挿入部38,74の外径が嵌合部43の内径よりも小さく形成されていることが好ましい。
また、上記実施形態では、他のフレーム構成部材として、支持フレーム26を想定していたが、他のフレーム構成部材はこれに限るものではなく、後方への規定値以上の荷重が加わると、コネクティングロッド34に当接して押圧する部材であれば、どのような部材であってもよい。この場合、他のフレーム構成部材は、専用に設けられていてもよいし、シートフレーム10を構成する他の部材によって構成されていてもよい。
なお、上記第2実施形態においては、偏心部76を、径方向の外側に屈曲されたクランク形状としていたが、偏心部76の形状は、これに限るものではない。例えば、偏心部76は、径方向の外側に突出する突起であってもよい。
ところで、上記実施形態では、シート1の車両への取付は、シートブラケット6,7を用いて実施されていたが、シート1の車両への取付器具は、これに限るものではない。例えば、リフタリンクを用いて、シート1の車両への取付がなされていてもよい。リフタリンクとは、一端がシートクッションフレーム12に回転可能に取り付けられ、他端がアッパーレール8に回転可能に取り付けられる部材である。すなわち、リフタリンクは、アッパーレール8に対して揺動可能であり、リフタリンクが揺動することで、シートクッションフレーム30を高さ方向に変位させる。これにより、アッパーレール8に対してシートクッションフレーム12の高さを変更可能となり、ひいてはシート1の高さを調整可能となる。
なお、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。さらには、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して、付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…シート 6,7…シートブラケット 8…アッパーレール 9…ロアレール 10…シートフレーム 12…シートクッションフレーム 14,15,22,23…サイドフレーム 16…フロアパネル 18…リアパイプ 20…シートバックフレーム 24…アッパーフレーム 26…支持フレーム 28…フレーム側突出部 32,33…リクライニング機構 34…コネクティングロッド 36,70…第1ロッド部 37,72…中央部 38,74…挿入部 40,41…第2ロッド部 42…接続部 43…嵌合部 45…接続解除促進部 50…クッションパッド 52…シートクッション 54…シートバック 60…突部 76…偏心部 100…人

Claims (5)

  1. シートの骨格を構成し、該シートの幅方向で対向配置される一対のフレームと、
    該一対のフレームの前記シート幅方向両側に配置され、ロック状態においてシートバックの傾倒角度を保持し、操作が加わると前記ロック状態が解除される一対のリクライニング機構と、
    前記一対のリクライニング機構が連動するように前記一対のリクライニング機構を連接する棒状のコネクティングロッドと、を備え、
    前記コネクティングロッドは、
    第1ロッド部と、
    前記第1ロッド部に接続される少なくとも1つの第2ロッド部と、を備え、
    外部荷重が加わると、前記第1ロッド部と前記第2ロッド部との接続を解除させる接続解除促進部を、更に備える、乗物用シート。
  2. 前記接続解除促進部は、前記外部荷重が加わると、前記コネクティングロッドの径方向外側に離間して設けられた他のシート構成部材に対して、前記コネクティングロッドが当接する構造である、請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記コネクティングロッドは、前記リクライニング機構に固定される前記コネクティングロッドの部位での中心軸に対して径方向の外側に偏心する偏心部を、更に備え、
    前記接続解除促進部は、前記外部荷重が加わると、前記他のシート構成部材と前記偏心部とが当接するように設けられている、請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記偏心部は、前記第1ロッド部において軸方向に沿って屈曲された屈曲部を有し、
    前記接続解除促進部は、前記外部荷重が加わると、前記屈曲部と前記他のシート構成部材とが当接するように設けられている、請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記他のシート構成部材は、乗員荷重を受ける支持フレームであり、
    前記支持フレームは、
    前記コネクティングロッドよりも前方側において前記一対のフレームの間に掛け渡されており、
    前記コネクティングロッドに対して近接するように突出するフレーム側突出部を、更に備え、
    前記接続解除促進部は、前記外部荷重が加わると、前記フレーム側突出部と前記コネクティングロッドとが当接するように設けられている、請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載の乗物用シート。
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