JP2017206054A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
サイドエアバッグ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017206054A JP2017206054A JP2016097959A JP2016097959A JP2017206054A JP 2017206054 A JP2017206054 A JP 2017206054A JP 2016097959 A JP2016097959 A JP 2016097959A JP 2016097959 A JP2016097959 A JP 2016097959A JP 2017206054 A JP2017206054 A JP 2017206054A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side airbag
- seat
- main body
- hole
- cloth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Air Bags (AREA)
Abstract
【課題】衝突初期におけるサイドエアバッグの内圧を高めつつ、衝突後半におけるサイドエアバッグの内圧を低下させる。
【解決手段】サイドエアバッグ装置10は、シートバック16に収納されて乗員Pの側方で膨張展開されると共に、孔部30Aが形成されたサイドエアバッグ本体30と、サイドエアバッグ本体30の後部内に設けられたインフレータ32と、一部がサイドエアバッグ本体30における孔部30Aの周縁に縫製されて孔部30Aを外側から覆う外側カバー部材40と、サイドエアバッグ本体30の内部に設けられ、膨張展開状態のサイドエアバッグ本体30におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡された架設布38と、孔部30Aを通じて架設布38と外側カバー部材40とを繋ぐと共に、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態で外側カバー部材40に対してシート後方側への張力を付与するストラップ42と、を有する。
【選択図】図2
【解決手段】サイドエアバッグ装置10は、シートバック16に収納されて乗員Pの側方で膨張展開されると共に、孔部30Aが形成されたサイドエアバッグ本体30と、サイドエアバッグ本体30の後部内に設けられたインフレータ32と、一部がサイドエアバッグ本体30における孔部30Aの周縁に縫製されて孔部30Aを外側から覆う外側カバー部材40と、サイドエアバッグ本体30の内部に設けられ、膨張展開状態のサイドエアバッグ本体30におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡された架設布38と、孔部30Aを通じて架設布38と外側カバー部材40とを繋ぐと共に、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態で外側カバー部材40に対してシート後方側への張力を付与するストラップ42と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、サイドエアバッグ装置に関する。
車両の衝突の予知時又は検知時に乗員の側方で膨張展開されるサイドエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置として、特許文献1には、乗員の胸部の前側を拘束する前側膨張部と、胸部の後側を拘束する後側膨張部とを備えたサイドエアバッグが開示されている。また、サイドエアバッグの前側膨張部にはベントホール(孔部)が形成されており、サイドエアバッグの内圧が高くなり過ぎないようになっている。特許文献2には、特許文献1と同様に、前膨張部と後膨張部とを備えたサイドエアバッグが開示されており、前膨張部に排気孔が形成されている。
一方、特許文献3には、ベントホールを備えたサイドエアバッグ装置において、ベントホールを開閉することでサイドエアバッグの内圧を調整する開閉調整手段を備えたサイドエアバッグ装置が開示されている。具体的には、乗員の体格が予め設定した基準身長よりも小さい場合には、ベントホールを開いた状態でサイドエアバッグを膨張展開させる。また、乗員の体格が基準身長以上の場合には、ベントホールを閉じた状態でサイドエアバッグを膨張展開させる構成となっている。
ところで、車両の衝突時には、初期拘束性能を向上させる観点から衝突初期におけるサイドエアバッグの内圧を高くすることが望ましい。一方、衝突後半では、サイドエアバッグから乗員の胸部へ作用する荷重を低減させる観点からサイドエアバッグの内圧を衝突初期よりも低下させることが望ましい。上記特許文献1〜3に記載の技術では、衝突初期と衝突後半とでサイドエアバッグの内圧を変化させることができず、改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、衝突初期におけるサイドエアバッグの内圧を高めつつ、衝突後半におけるサイドエアバッグの内圧を低下させることができるサイドエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置は、シートバックに収納されて乗員の側方で膨張展開されると共に、前部に孔部が形成されたサイドエアバッグ本体と、前記サイドエアバッグ本体の後部内に設けられ、作動することで前記サイドエアバッグ本体にガスを供給するインフレータと、一部が前記サイドエアバッグ本体における前記孔部の周縁に縫製されて前記孔部を外側から覆う外側カバー部材と、前記サイドエアバッグ本体の内部における前記孔部と前記インフレータとの間に設けられ、膨張展開状態の前記サイドエアバッグ本体におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡された架設布と、前記孔部を通じて前記架設布と前記外側カバー部材とを繋ぐと共に、前記サイドエアバッグ本体の膨張展開状態で前記外側カバー部材に対してシート後方側への張力を付与するストラップと、を有する。
請求項1に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置では、シートバックにサイドエアバッグ本体が収納されており、このサイドエアバッグ本体の前部には孔部が形成されている。また、サイドエアバッグ本体の後部内には、インフレータが設けられている。このため、車両の側面衝突などの衝突時には、インフレータからサイドエアバッグ本体へガスが供給されてサイドエアバッグ本体が乗員の側方で膨張展開される。ここで、サイドエアバッグ本体に形成された孔部は、外側カバー部材によって外側又は内側から覆われている。また、サイドエアバッグ本体におけるシート幅方向に対向する内壁間には、架設布が架け渡されており、この架設布と外側カバー部材とがストラップによって孔部を通じて繋がれている。そして、サイドエアバッグ本体の膨張展開状態では、外側カバー部材に対してストラップからシート後方側への張力が付与される。これにより、衝突初期において、孔部が外側カバー部材によって塞がれた状態となり、孔部からガスが排出されるのを抑制してサイドエアバッグ本体の内圧を高めることができる。
続いて、衝突体がサイドドアに衝突するなどしてドアトリム(サイドドア)が車両内側へ進入することにより、衝突後半では、ドアトリムと乗員との間でサイドエアバッグ本体が挟まれた状態となる。このため、サイドエアバッグ本体がシート幅方向に収縮され、サイドエアバッグ本体のシート幅方向に対向する内壁間の幅が狭くなる。これにより、内壁間に掛け渡された架設布が緩んでストラップから外側カバー部材へ作用していた張力が緩和される。この結果、外側カバー部材がサイドエアバッグ本体の内圧によって外側へ膨らんで、外側カバー部材と孔部との間の隙間からサイドエアバッグ本体の内部のガスが排出される。これにより、衝突後半におけるサイドエアバッグ本体の内圧が低下し、サイドエアバッグ本体から乗員の胸部へ作用する荷重を低減させることができる。
請求項2に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置は、シートバックに収納されて乗員の側方で膨張展開されると共に、前部に孔部が形成されたサイドエアバッグ本体と、前記サイドエアバッグ本体の後部内に設けられ、作動することで前記サイドエアバッグ本体にガスを供給するインフレータと、蓋状に形成され、前記サイドエアバッグ本体の内側における前記孔部の周縁に縫製されて前記孔部を内側から覆うと共に、先端部に排気孔を備えた内側カバー部材と、前記サイドエアバッグ本体の内部における前記孔部と前記インフレータとの間に設けられ、膨張展開状態の前記サイドエアバッグ本体におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡された架設布と、前記架設布と前記内側カバー部材とを繋ぐと共に、前記サイドエアバッグ本体の膨張展開状態で前記内側カバー部材をシート後方側へ引っ張って前記排気孔を閉塞させるストラップと、を有する。
請求項2に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置では、サイドエアバッグ本体の内側における孔部の周縁には、蓋状に形成された内側カバー部材が縫製されており、この内側カバー部材によって孔部が内側から覆われている。また、内側カバー部材は、先端部に排気孔を備えており、この内側カバー部材と架設布とがストラップによって繋がれている。そして、サイドエアバッグ本体の膨張展開状態では、ストラップによって内側カバー部材がシート後方側へ引っ張られて排気孔が閉塞される。これにより、衝突初期において、孔部からガスが排出されるのを抑制してサイドエアバッグ本体の内圧を高めることができる。
続いて、衝突体がサイドドアに衝突するなどしてドアトリム(サイドドア)が車両内側へ進入することにより、衝突後半では、ドアトリムと乗員との間でサイドエアバッグ本体が挟まれた状態となる。このため、サイドエアバッグ本体がシート幅方向に収縮され、サイドエアバッグ本体のシート幅方向に対向する内壁間の幅が狭くなる。これにより、内壁間に掛け渡された架設布が緩んでストラップから内側カバー部材へ作用していた張力が緩和される。この結果、内側カバー部材がサイドエアバッグ本体の内圧によって外側へ膨らんで排気孔が開口され、この排気孔から内側カバー部材を通じてサイドエアバッグ本体の内部のガスが排出される。これにより、衝突後半におけるサイドエアバッグ本体の内圧が低下し、サイドエアバッグ本体から乗員の胸部へ作用する荷重を低減させることができる。
請求項3に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置は、請求項1又は2において、前記架設布は、前記サイドエアバッグ本体の内部をシート前方側の前膨張部とシート後方側の後膨張部とに仕切るテザーであり、前記前膨張部と前記後膨張部とが連通部を通じて連通されている。
請求項3に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置では、テザーによってサイドエアバッグ本体が前膨張部と後膨張部とに仕切られている。このため、サイドエアバッグ本体の後部内に設けられたインフレータから後膨張部へガスが供給され、連通部を通じて後膨張部から前膨張部へガスが供給される。これにより、シート後方側の後膨張部の方が内圧が高くなり、乗員の耐衝撃性が比較的高い背部側を効果的に拘束することができる。
請求項4に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置は、請求項3において、前記インフレータは、前記シートバックのサイド部内に設けられたサイドフレームに取り付けられており、前記テザーは、前記サイドエアバッグ本体の膨張展開状態において、前記サイドフレームの前端よりもシート前方側で、かつ、前記サイド部の前端よりもシート後方側に配置されている。
請求項4に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置では、テザーがサイドフレームの前端よりもシート前方側に配置されているため、テザーがシート側面視でサイドフレームとラップしない。これにより、衝突後半にサイドエアバッグ本体におけるテザーが配置されている部位をドアトリムと乗員との間で挟むことができ、テザーを効果的に緩ませることができる。また、テザーがシートバックのサイド部の前端よりもシート後方側に配置されているため、後膨張部がシート側面視でサイド部よりもシート前方側へ突出することがなく、内圧の高い後膨張部で乗員の胸部が直接拘束されるのを抑制することができる。
請求項5に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置は、請求項1〜4の何れか1項において、前記孔部は、前記サイドエアバッグ本体の前端部に設けられてシート前方側に開口されている。
請求項5に記載の本発明に係るサイドエアバッグ装置では、孔部がシート前方側に開口されているため、衝突後半にガスを良好に排出することができる。例えば、孔部がシート幅方向外側に開口された構成では、衝突後半に車両内側へ進入したドアトリムによって孔部が塞がれる場合がある。また、孔部がシート幅方向内側に開口された構成では、衝突後半に乗員(の胸部)によって孔部が塞がれる場合がある。これに対して、孔部をシート前方側に開口させることにより、衝突後半に孔部が乗員及びドアトリムなどに塞がれるのを抑制することができ、ガスを良好に排出することができる。また、サイドエアバッグ本体の前端部に孔部を設けることにより、サイドエアバッグ本体の後部内に設けられたインフレータから発生したガスをサイドエアバッグ本体の前端部まで安定して流すことができる。
以上説明したように、請求項1及び請求項2に係るサイドエアバッグ装置によれば、衝突初期におけるサイドエアバッグの内圧を高めつつ、衝突後半におけるサイドエアバッグの内圧を低下させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に係るサイドエアバッグ装置によれば、乗員の保護性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項4に係るサイドエアバッグ装置によれば、乗員の拘束性能を確保しつつ、衝突後半に良好にガスを排出することができるという優れた効果を有する。
請求項5に係るサイドエアバッグ装置によれば、孔部がシート幅方向外側又はシート幅方向内側に形成された構成と比較して、衝突後半にガスを良好に排出することができるという優れた効果を有する。
<第1実施形態>
以下、図1〜3に基づいて第1実施形態に係るサイドエアバッグ装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両用シート12のシート前方(進行方向)、シート上方、シート幅方向の外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シート前後方向の前後、シート幅方向の左右、シート上下方向の上下を示すものとする。
以下、図1〜3に基づいて第1実施形態に係るサイドエアバッグ装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両用シート12のシート前方(進行方向)、シート上方、シート幅方向の外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シート前後方向の前後、シート幅方向の左右、シート上下方向の上下を示すものとする。
また、本実施形態では、シート12の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向と一致している。さらに、各図では、実際の乗員の代わりに衝突試験用のダミーがシート12に着座している。このダミーは、例えば国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)である。以下、ダミーを「乗員P」と称する。
(車両用シート12の構成)
図1に示されるように、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置10が適用された車両用シート12(以下、単に「シート12」と称する。)は、乗員Pが着座するシートクッション14と、シートクッション14の後端部に連結されて乗員Pの背部を支持するシートバック16と、シートバック16の上端部に連結されて乗員Pの頭部を支持するヘッドレスト18とを含んで構成されている。
図1に示されるように、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置10が適用された車両用シート12(以下、単に「シート12」と称する。)は、乗員Pが着座するシートクッション14と、シートクッション14の後端部に連結されて乗員Pの背部を支持するシートバック16と、シートバック16の上端部に連結されて乗員Pの頭部を支持するヘッドレスト18とを含んで構成されている。
シートバック16は、骨格部材である金属製のシートバックフレーム20を備えている。また、シートバックフレーム20は、シートバック16のシート幅方向両側のサイド部16A内に設けられたサイドフレーム22と、左右のサイドフレーム22の上端部同士をシート幅方向に繋ぐ図示しないアッパフレームと、左右のサイドフレーム22の下端部同士をシート幅方向に繋ぐ図示しないロアフレームとを含んで構成されている。なお、図1にはシート左側のサイドフレーム22のみが図示されている。
図2に示されるように、サイドフレーム22は、側壁部22Aと前フランジ部22Bと後フランジ部22Cとを含んで構成されており、側壁部22Aは、平断面視でシート前後方向に延在されている。前フランジ部22Bは、側壁部22Aの前端からシート幅方向内側へ延出されており、先端側がシート後方側へ斜めに屈曲している。後フランジ部22Cは、側壁部22Aの後端からシート幅方向内側へ延出されており、先端側がシート前方側へ斜めに屈曲している。ここで、側壁部22Aには、サイドエアバッグ装置10の一要素を構成するインフレータ32から突出されたスタッドボルト34が挿通されている。そして、スタッドボルト34にナット36が螺合されることでインフレータ32がサイドフレーム22に締結されている。なお、シート右側のサイドフレームは、シート左側のサイドフレーム22と左右対称に形成されている。
(サイドエアバッグ装置10の構成)
サイドエアバッグ装置10は、サイドエアバッグ11とインフレータ32とを含んで構成されている。サイドエアバッグ11及びインフレータ32は、シートバック16のサイド部16A内に収納されている。そして、車両の衝突の予知時又は検知時にインフレータ32が作動することで、サイドエアバッグ11がインフレータ32からガスの供給を受けて乗員Pの側方で膨張展開する。サイドエアバッグ11の詳細については後述する。
サイドエアバッグ装置10は、サイドエアバッグ11とインフレータ32とを含んで構成されている。サイドエアバッグ11及びインフレータ32は、シートバック16のサイド部16A内に収納されている。そして、車両の衝突の予知時又は検知時にインフレータ32が作動することで、サイドエアバッグ11がインフレータ32からガスの供給を受けて乗員Pの側方で膨張展開する。サイドエアバッグ11の詳細については後述する。
インフレータ32は、所謂シリンダータイプのインフレータであり、略円柱状に形成されている。図1に示されるように、インフレータ32は、軸線方向がシートバック16に沿うように配設されている。また、上述したように、インフレータ32は、サイドフレーム22の側壁部22Aに締結されている(図2参照)。なお、インフレータ32の外周部から車両後方側へ突出したスタッドボルトがサイドフレーム22に固定されたブラケット等を車両前方側から貫通してナットに螺合される構成(所謂背面締め)にしてもよい。
インフレータ32の上端部又は下端部には、インフレータ32の周方向に並んだ複数のガス噴出口(図示省略)が形成されており、インフレータ32が作動した際には、複数のガス噴出口からガスが放射状に噴出される。
ここで、インフレータ32には、制御部であるECU50(Electronic Control Unit)が電気的に接続されている。また、本実施形態のECU50には、側面衝突を検知する側突センサ52が電気的に接続されており、この側突センサ52からの信号に基づいて側面衝突を検知又は予知した際にECU50がインフレータ32を作動させる構成になっている。
一方、サイドエアバッグ11は、サイドエアバッグ本体30と、外側カバー部材としてのカバー布40と、架設布としてのテザー38と、ストラップ42とを含んで構成されている。図2に示されるように、サイドエアバッグ本体30は、サイドフレーム22のシート幅方向外側に配置されており、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を略長円形状に切り出して形成された2枚の基布31、33が互いに重ね合わされて外周縁部を縫製部T1において縫製されることにより袋状に形成されている。また、サイドエアバッグ本体30の内部にインフレータ32が収納されており、このインフレータ32は、サイドエアバッグ本体30の後部内に位置している。
なお、サイドエアバッグ本体30の製造方法は上記に限らず適宜変更可能である。例えば、1枚の基布を二つ折りにし、外周縁部を縫製することによりサイドエアバッグ本体が製造される構成にしてもよい。また、自動織機によるOPW(One Piece Woven)によってサイドエアバッグ本体を製造してもよい。
本実施形態のサイドエアバッグ本体30は、膨張展開状態において一方の基布31がシート幅方向内側(乗員P側)を向き、他方の基布33がシート幅方向外側(ドアトリム100側)を向くように配設されている。また、図1に示されるように、サイドエアバッグ本体30は、膨張展開状態でシート幅方向から見てシート上下方向に沿って長尺な略長円形状を成すように形成されており、乗員Pの肩部S、胸部C、腹部B及び腰部Lを拘束可能な大きさに形成されている。
ここで、サイドエアバッグ本体30の前部には、孔部としてのベントホール30Aが形成されている。本実施形態のベントホール30Aは、サイドエアバッグ本体30の前端部に形成されており、サイドエアバッグ本体30におけるシート上下方向の中間部分に位置している。また、ベントホール30Aはシート前方側に開口されており、このベントホール30Aは、カバー布40によってサイドエアバッグ本体30の外側から覆われている。
図2に示されるように、カバー布40は、ベントホール30Aよりも一回り大きく形成されたシート状の布であり、カバー布40の周端部40Aの一部がサイドエアバッグ本体30におけるベントホール30Aの周縁の縫製部T2において縫製されている。そして、カバー布40の周端部40Aには、サイドエアバッグ本体30に縫製されていない箇所が設定されている。このため、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態において、カバー布40に外力(後述するストラップ42による張力)が作用していない状態では、サイドエアバッグ本体30の内部のガスが、ベントホール30Aを通じてカバー布40が縫製されていない箇所から排出されるように構成されている。
サイドエアバッグ本体30の内部には、テザー38が設けられている。テザー38は、シート上方から見た平断面視でシート幅方向に延在されており、このテザー38によってサイドエアバッグ本体30がシート前後方向に仕切られている。また、テザー38は、サイドエアバッグ本体30の内部における前部と後部との間(ベントホール30Aとインフレータ32との間)に設けられている。具体的には、テザー38は、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態において、サイドフレーム22の前端よりもシート前方側で、かつ、サイド部16Aの前端よりもシート後方側に配置されている。
ここで、テザー38は、膨張展開状態におけるサイドエアバッグ本体30におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡されている。具体的には、テザー38のシート幅方向内側の端部は、シート後方側へ折り曲げられて一方の基布31に当接した状態で縫製されている(縫製部T3)。また、テザー38のシート幅方向外側の端部は、シート後方側へ折り曲げられて他方の基布33に当接した状態で縫製されている(縫製部T4)。このようにして、サイドエアバッグ本体30の内部空間は、テザー38によってシート前方側の前膨張部30Bとシート後方側の後膨張部30Cとに仕切られている。
図1に示されるように、テザー38は、シート幅方向から見てシートバック16の前端に沿ってシート上下方向に延在されている。また、テザー38の上端部には、上側連通部(連通部)44が形成されており、テザー38の下端部には、下側連通部(連通部)46が形成されている。このため、前膨張部30Bと後膨張部30Cとが上側連通部44及び下側連通部46を通じて連通している。
テザー38とカバー布40とは、ベントホール30Aを通じてストラップ42によって繋がれている。図2に示されるように、ストラップ42は、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態でシート前後方向に延在された紐状の部材である。そして、ストラップ42の後端部がテザー38のシート幅方向の中間部分に縫製などによって取り付けられており、ストラップ42の前端部がカバー布40の中央部分に縫製などによって取り付けられている。
ここで、ストラップ42は、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態で、カバー布40に対してシート後方側への張力を付与するように構成されている。本実施形態のストラップ42は、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態でカバー布40を僅かにサイドエアバッグ本体30の内部へ引き込む程度の長さに設定されている。このため、図2の状態では、ストラップ42によってカバー布40がシート後方側へ引っ張られた状態となっており、カバー布40とサイドエアバッグ本体30との間の隙間が塞がれた状態となっている。すなわち、サイドエアバッグ本体30の内部のガスがベントホール30Aを通じて排出されるのを抑制している状態となっている。
一方、図3に示されるように、衝突体がサイドドアに衝突するなどしてドアトリム100が車両幅方向内側に進入した状態では、衝突側に慣性移動した乗員Pとドアトリム100との間でサイドエアバッグ本体30が挟まれた状態となる。この状態では、一方の基布31と他方の基布33との間隔が図2の状態よりも近づく、すなわち、サイドエアバッグ本体30のシート幅方向に対向する内壁間の幅が狭くなる。このため、テザー38が緩んでストラップ42からカバー布40へ作用していた張力が緩和される。この結果、カバー布40の中央部分がサイドエアバッグ本体30の内圧によってシート前方側へ膨らんで、サイドエアバッグ本体30の内部のガスがベントホール30Aを通じて排出される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、本実施形態では、車両の側面衝突などの衝突時にインフレータ32からサイドエアバッグ本体30の後膨張部30Cへガスが供給される。また、後膨張部30Cへ供給されたガスは、上側連通部44及び下側連通部46を通じて前膨張部30Bへ流れる(図1参照)。これにより、サイドエアバッグ本体30が乗員Pの側方で膨張展開される。ここで、サイドエアバッグ本体30に形成されたベントホール30Aは、カバー布40によって外側から覆われており、このカバー布40は、上述したようにストラップ42によってシート後方側へ引っ張られている。このため、衝突初期では、ベントホール30Aがカバー布40によって塞がれた状態となり、ベントホール30Aからガスが排出されるのを抑制することができる。この結果、サイドエアバッグ本体30の内圧を高めることができ、初期拘束性能を向上させることができる。
続いて、衝突後半では、ドアトリム100が車両内側へ進入することにより、ドアトリム100と乗員Pとの間でサイドエアバッグ本体30が挟まれた状態となる。これにより、テザー38が緩んでストラップ42の張力が緩和される。そして、ベントホール30Aを通じてサイドエアバッグ本体30の内部のガスが排出されることで、衝突後半におけるサイドエアバッグ本体30の内圧が低下し、サイドエアバッグ本体30から乗員Pの胸部Cへ作用する荷重が低減される。このようにして、衝突初期におけるサイドエアバッグ本体30の内圧を高めつつ、衝突後半におけるサイドエアバッグ本体30の内圧を低下させることができる。
また、本実施形態では、テザー38によってサイドエアバッグ本体30が前膨張部30Bと後膨張部30Cとに仕切られている。これにより、インフレータ32が設けられた後膨張部30Cの方が前膨張部30Bよりも内圧が高くなり、乗員Pの耐衝撃性が比較的高い背部側を効果的に拘束することができる。
さらに、後膨張部30Cの方が前膨張部30Bよりも内圧が高いため、テザー38は、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態で、前膨張部30B側へ膨らんでいる。これにより、衝突後半にドアトリム100と乗員Pとの間でサイドエアバッグ本体30が挟まれた状態では、テザー38をスムーズにシート前方側へ折り畳むように変形させることができ、サイドエアバッグ本体30の内部のガスを迅速に排出させることができる。
さらにまた、本実施形態では、図2に示されるように、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態におけるテザー38をサイドフレーム22の前端よりもシート前方側に配置することで、テザー38がシート側面視でサイドフレーム22とラップしない構成となる。これにより、衝突後半にサイドエアバッグ本体30におけるテザー38が配置された部位をドアトリム100と乗員Pとの間で挟むことができ、テザー38を効果的に変形させることができる。すなわち、テザー38がシート側面視でサイドフレーム22とラップしていれば、シート側面視でサイドフレーム22とラップしている基布31が変形しにくいため、テザー38を効果的に変形させることができない。これに対して、テザー38をサイドフレーム22の前端よりもシート前方側に配置すれば、乗員Pの慣性移動によって基布31におけるテザー38が設けられた部位が基布33側へ変形されるため、テザー38を効果的に変形させることができる。
また、テザー38がシートバック16のサイド部16Aの前端よりもシート後方側に配置することにより、後膨張部30Cがサイド部16Aよりもシート後方側に位置することとなる。これにより、乗員Pと後膨張部30Cとの間にサイド部16Aが介在されるため、内圧の高い後膨張部30Cで乗員Pの胸部Cが直接拘束されるのを抑制することができる。このようにして、テザー38をサイドフレーム22の前端よりもシート前方側、かつ、サイド部16Aの前端よりもシート後方側に配置することにより、乗員Pの拘束性能を確保しつつ、衝突後半にベントホール30Aを通じて良好にガスを排出することができる。
さらに、本実施形態では、ベントホール30Aをサイドエアバッグ本体30の前端部に設けて、シート前方側に開口させている。これにより、衝突後半にベントホール30Aを通じてガスを良好に排出することができる。例えば、ベントホールがシート幅方向外側に開口された構成では、衝突後半に車両内側へ進入したドアトリム100によってベントホールが塞がれる場合がある。また、ベントホールがシート幅方向内側に開口された構成では、衝突後半に乗員Pによってベントホールが塞がれる場合がある。これに対して、ベントホール30Aをシート前方側に開口させることにより、衝突後半にベントホール30Aが乗員P及びドアトリム100などに塞がれるのを抑制することができ、ベントホール30Aを通じてガスを良好に排出することができる。また、サイドエアバッグ本体30の前端部からシート前方側へガスが排出されるため、サイドエアバッグ本体30から排出されたガスが乗員Pに吹き付けられるのを抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、衝突初期にカバー布40によってベントホール30Aを塞いでガスの排出を抑制する構成としたので、ベントホール30Aが常時開放された構成と比較して、小型のインフレータ32を用いることができる。すなわち、ベントホール30Aが常時開放された構成では、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態を維持するために多量のガスを供給する必要があり、比較的大きいサイズのインフレータを必要とする。これに対して、本実施形態のように衝突初期にベントホール30Aを塞ぐ構成では、必要なガスの量が少なくなるため、比較的小型のインフレータ32を用いることができ、省スペース化を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、図4を参照して第2実施形態に係るサイドエアバッグ装置54について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。また、以下の第2実施形態〜第5実施形態では、衝突初期におけるサイドエアバッグ本体の平断面図を図示して説明し、衝突後半におけるサイドエアバッグ本体の図示を省略する。
次に、図4を参照して第2実施形態に係るサイドエアバッグ装置54について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。また、以下の第2実施形態〜第5実施形態では、衝突初期におけるサイドエアバッグ本体の平断面図を図示して説明し、衝突後半におけるサイドエアバッグ本体の図示を省略する。
図4に示されるように、本実施形態のサイドエアバッグ装置54を構成するサイドエアバッグ55は、サイドエアバッグ本体56と、カバー布40と、ストラップ42とを含んで構成されている。
ここで、サイドエアバッグ本体56は、前膨張部56Bを構成する前バッグ部58と、後膨張部56Cを構成する後バッグ部57とを含んで構成されており、この点で第1実施形態と異なる。
後バッグ部57は、1枚の基布を二つ折りにして形成されており、シート前方側が折り目となるようにして外周縁部を縫製部T5において縫製されることにより袋状とされている。また、後バッグ部57の内部には、インフレータ32が配置されており、インフレータ32が作動することで、後バッグ部57によって構成された後膨張部56C内にガスが供給される。
一方、前バッグ部58は、1枚の基布を二つ折りにして形成されており、シート前方側を折り目として、シート後方側を縫製部T6及び縫製部T7で後バッグ部57に縫製することで形成されている。具体的には、前バッグ部58の二つ折りにされたシート幅方向内側の基布58Aは、その後端部が縫製部T6において後バッグ部57を構成する基布のシート幅方向内側に縫製されている。また、前バッグ部58の二つ折りにされたシート幅方向外側の基布58Bは、その後端部が縫製部T7において後バッグ部57を構成する基布のシート幅方向外側に縫製されている。さらに、前バッグ部58の上端部及び下端部はそれぞれ、基布を重ね合わせた状態で縫製されている(不図示)。
前バッグ部58(サイドエアバッグ本体56)の前端部には、孔部としてのベントホール56Aが設けられており、このベントホール56Aは、シート前方側に開口されている。また、ベントホール56Aは、カバー布40によってサイドエアバッグ本体56の外側から覆われている。そして、このカバー布40は、周端部40Aの一部が前バッグ部58におけるベントホール56Aの周縁の縫製部T8において縫製されている。
ここで、後バッグ部57の前部57Aは、サイドエアバッグ本体56の膨張展開状態でベントホール56Aとインフレータ32との間に設けられており、シート幅方向に延在されている。すなわち、前部57Aは、膨張展開状態のサイドエアバッグ本体56におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡された状態となっており、前膨張部56Bと後膨張部56Cとを仕切る架設布として機能している。また、前部57Aには、図示しない連通部が設けられており、この連通部を通じて前膨張部56Bと後膨張部56Cとが連通している。
後バッグ部57の前部57Aとカバー布40とは、ストラップ42によって繋がれており、サイドエアバッグ本体56の膨張展開状態で、ストラップ42によってカバー布40に対してシート後方側への張力が付与されるように構成されている。
また、衝突後半では、ドアトリム100と乗員Pとの間でサイドエアバッグ本体56が挟まれた状態となり、後バッグ部57の前部57Aがシート前方側へ折り畳むように変形される。これにより、ストラップ42の張力が緩和され、ベントホール56Aを通じてサイドエアバッグ本体56の内部のガスが排出される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、前膨張部56Bを構成する前バッグ部58と後膨張部56Cを構成する後バッグ部57とが別々の基布によって形成されている。これにより、前膨張部56B及び後膨張部56Cの大きさや形状を変更し易い。その他の効果については第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
次に、図5を参照して第5実施形態に係るサイドエアバッグ装置60について説明する。本実施形態のサイドエアバッグ装置60を構成するサイドエアバッグ61は、サイドエアバッグ本体62と、カバー布40と、ストラップ42とを含んで構成されている。
次に、図5を参照して第5実施形態に係るサイドエアバッグ装置60について説明する。本実施形態のサイドエアバッグ装置60を構成するサイドエアバッグ61は、サイドエアバッグ本体62と、カバー布40と、ストラップ42とを含んで構成されている。
ここで、サイドエアバッグ本体62は、前膨張部62Bを構成する前バッグ部64と、後膨張部62Cを構成する後バッグ部63とを含んで構成されており、この点で第1実施形態と異なる。
後バッグ部63は、2枚の基布65、67が互いに重ね合わされて外周縁部を縫製部T9において縫製されることにより袋状に形成されている。膨張展開状態において、後バッグ部63を構成する一方の基布65がシート幅方向内側(乗員P側)を向き、他方の基布67がシート幅方向外側(ドアトリム100側)を向くように配設されている。また、後バッグ部63の内部にインフレータ32が収納されており、このインフレータ32は、後バッグ部63の後部内に位置している。このため、インフレータ32が作動することで、後バッグ部63によって構成された後膨張部62C内にガスが供給される。
一方、前バッグ部64は、1枚の基布を二つ折りにして形成されており、シート前方側を折り目として、シート後方側を縫製部T10及び縫製部T11で後バッグ部63に縫製することで形成されている。具体的には、前バッグ部64の二つ折りにされたシート幅方向内側の基布64Aは、その後端部が縫製部T10において後バッグ部63を構成する一方の基布65に縫製されている。また、前バッグ部64の二つ折りにされたシート幅方向外側の基布64Bは、その後端部が縫製部T11において後バッグ部63を構成する他方の基布67に縫製されている。さらに、前バッグ部64の上端部及び下端部はそれぞれ、基布を重ね合わせた状態で縫製されている(不図示)。
前バッグ部64(サイドエアバッグ本体62)の前端部には、孔部としてのベントホール62Aが設けられており、このベントホール62Aは、シート前方側に開口されている。また、ベントホール62Aは、カバー布40によってサイドエアバッグ本体62の外側から覆われている。そして、このカバー布40は、周端部40Aの一部が前バッグ部64におけるベントホール62Aの周縁の縫製部T12において縫製されている。
ここで、後バッグ部63の前部(基布65の前部65A及び基布67の前部67A)は、サイドエアバッグ本体62の膨張展開状態でベントホール62Aとインフレータ32との間に設けられており、シート幅方向に延在される。すなわち、この前部は、膨張展開状態のサイドエアバッグ本体62におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡された状態となっており、前膨張部62Bと後膨張部62Cとを仕切る架設布として機能している。また、後バッグ部63の前端部には、図示しない連通部が設けられており、この連通部を通じて前膨張部62Bと後膨張部62Cとが連通している。
後バッグ部63とカバー布40とは、ストラップ42によって繋がれている。ストラップ42の後端部は、後バッグ部63を構成する2枚の基布65、67の間に挟み込まれており、縫製部T9においてこの2枚の基布65、67と共に縫製されている。一方、ストラップ42の前端部は、カバー布40の中央部分に縫製などによって取り付けられている。このようにして、サイドエアバッグ本体62の膨張展開状態で、ストラップ42によってカバー布40に対してシート後方側への張力が付与されるように構成されている。
また、衝突後半では、ドアトリム100と乗員Pとの間でサイドエアバッグ本体62が挟まれた状態となり、後バッグ部63の前部がシート前方側へ折り畳むように変形される。すなわち、縫製部T9がシート前方側へ移動して基布65の前部65Aと基布67の前部67Aとが近づくように変形する。これにより、ストラップ42の張力が緩和され、ベントホール62Aを通じてサイドエアバッグ本体62の内部のガスが排出される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、第2実施形態と同様に、前膨張部62Bを構成する前バッグ部64と後膨張部62Cを構成する後バッグ部63とが別々の基布によって形成されているため、前膨張部62B及び後膨張部62Cの大きさや形状を変更し易い。その他の効果については第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、ストラップ42によって後バッグ部63とカバー布40とを繋いだが、これに限定されない。例えば、後バッグ部63を構成する2枚の基布65、67の前端部をそれぞれ縫製部T9からシート前方側へ延出させてカバー布40に繋いでもよい。この場合、ストラップ42が不要となる。
<第4実施形態>
次に、図6を参照して第4実施形態に係るサイドエアバッグ装置70について説明する。本実施形態のサイドエアバッグ装置70を構成するサイドエアバッグ71は、サイドエアバッグ本体72と、カバー布40と、ストラップ42とを含んで構成されている。
次に、図6を参照して第4実施形態に係るサイドエアバッグ装置70について説明する。本実施形態のサイドエアバッグ装置70を構成するサイドエアバッグ71は、サイドエアバッグ本体72と、カバー布40と、ストラップ42とを含んで構成されている。
ここで、サイドエアバッグ本体72は、第1バッグ部73と、第1バッグ部73の内部に設けられた第2バッグ部74とを含んで構成されており、この点で第1実施形態と異なる。
第1バッグ部73は、第1実施形態のサイドエアバッグ本体30を構成する2枚の基布31、33が互いに重ね合わせて外周縁部を縫製部T1において縫製されることにより袋状に形成されている。
第1バッグ部73(サイドエアバッグ本体72)の前部には、孔部としてのベントホール72Aが設けられており、このベントホール72Aは、シート前方側に開口されている。また、ベントホール72Aは、カバー布40によってサイドエアバッグ本体72の外側から覆われている。そして、このカバー布40は、周端部40Aの一部が第1バッグ部73におけるベントホール72Aの周縁の縫製部T2において縫製されている。
一方、第2バッグ部74は、第1バッグ部73の内部に配置されており、第1バッグ部73よりも小さい袋状に形成されている。なお、第2バッグ部74は、2枚の基布を互いに重ね合わせて外周縁部を縫製することで形成してもよく、1枚の基布を二つ折りにして外周縁部を縫製することで形成してもよい。
インフレータ32は、第2バッグ部74の内部に収納されており、このインフレータ32は、第2バッグ部74の後部内に位置している。このため、インフレータ32が作動することで、第2バッグ部74内にガスが供給される。
ここで、第2バッグ部74は、第1バッグ部73内におけるシート後方側に配置されており、この第2バッグ部74の内部空間が後膨張部72Cとされている。また、第1バッグ部73における第2バッグ部74よりもシート前方側の内部空間が前膨張部72Bとされている。このため、第2バッグ部74において、膨張展開状態でシート幅方向に延在される前部74Aは、サイドエアバッグ本体72の内部をシート前方側の前膨張部72Bとシート後方側の後膨張部72Cとに仕切る架設布として機能する。また、この前部74Aには、図示しない連通部が形成されており、この連通部を通じて前膨張部72Bと後膨張部72Cとが連通されている。
第2バッグ部74の前部74Aとカバー布40とは、ストラップ42によって繋がれており、サイドエアバッグ本体72の膨張展開状態で、ストラップ42によってカバー布40に対してシート後方側への張力が付与されるように構成されている。
また、衝突後半では、ドアトリム100と乗員Pとの間でサイドエアバッグ本体72が挟まれた状態となり、第2バッグ部74の前部74Aがシート前方側へ折り畳むように変形される。これにより、ストラップ42の張力が緩和され、ベントホール72Aを通じてサイドエアバッグ本体72の内部のガスが排出される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、第1バッグ部73の内部に第1バッグ部73よりも小さい第2バッグ部74を配置し、この第2バッグ部74によって後膨張部72Cを構成している。これにより、衝突初期に後膨張部72Cを迅速に膨張展開させることができ、初期拘束性能を向上させることができる。その他の効果については第1実施形態と同様である。
<第5実施形態>
次に、図7を参照して第5実施形態に係るサイドエアバッグ装置80について説明する。本実施形態のサイドエアバッグ装置80を構成するサイドエアバッグ81は、サイドエアバッグ本体30と、カバー布40と、テザー38と、ストラップ42とを含んで構成されている。また、サイドエアバッグ81は、サイドエアバッグ本体30と連通する内バッグ部82を備えており、この点で第1実施形態と異なる。
次に、図7を参照して第5実施形態に係るサイドエアバッグ装置80について説明する。本実施形態のサイドエアバッグ装置80を構成するサイドエアバッグ81は、サイドエアバッグ本体30と、カバー布40と、テザー38と、ストラップ42とを含んで構成されている。また、サイドエアバッグ81は、サイドエアバッグ本体30と連通する内バッグ部82を備えており、この点で第1実施形態と異なる。
サイドエアバッグ本体30は、2枚の基布31、33が互いに重ね合わされて外周縁部を縫製部T1において縫製されることにより袋状に形成されている。また、サイドエアバッグ本体30の内部にはインフレータ32が収納されており、このインフレータ32は、サイドエアバッグ本体30の後部内に位置している。
サイドエアバッグ本体30のシート幅方向内側には、内バッグ部82が設けられている。内バッグ部82は、シートバック16のサイド部16A内に収納されており、1枚の基布を二つ折りにして形成されている。また、内バッグ部82は、サイドエアバッグ本体30の基布31に設定された縫製部T13において縫製されている。
ここで、サイドエアバッグ本体30の基布31における内バッグ部82に対応する部位には、連通孔30Dが形成されており、この連通孔30Dを通じて内バッグ部82と後膨張部30Cとが連通している。このため、インフレータ32が作動することで後膨張部30Cに供給されたガスの一部が連通孔30Dを通じて内バッグ部82へ流れて、内バッグ部82を膨張させる。
一方、後膨張部30Cに供給されたガスの残りは、図1に示す第1実施形態と同様に、テザー38の上端部に形成された上側連通部44、及びテザー38の下端部に形成された下側連通部46を通じて前膨張部30Bへ流れる。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、内バッグ部82を設けたことにより、衝突初期にシートバック16のサイド部16Aを膨張させて乗員Pを良好に拘束することができる。すなわち、内バッグ部82によって乗員拘束性能が向上するので、乗員拘束性能の向上のためにサイドエアバッグ本体30のシート両幅方向の膨張厚を増加させずに済む。これにより、ドアトリム100と乗員Pとの隙間が狭い場合であっても、サイドエアバッグ本体30の展開性能を確保することができる。その他の効果については第1実施形態と同様である。
<第6実施形態>
次に、図8及び図9を参照して第6実施形態に係るサイドエアバッグ装置90について説明する。本実施形態のサイドエアバッグ装置90を構成するサイドエアバッグ91では、カバー布に替えて内側カバー部材としての筒状布92が設けられており、この筒状布92がサイドエアバッグ本体30の内部に縫製されている点で第1実施形態と異なる。
次に、図8及び図9を参照して第6実施形態に係るサイドエアバッグ装置90について説明する。本実施形態のサイドエアバッグ装置90を構成するサイドエアバッグ91では、カバー布に替えて内側カバー部材としての筒状布92が設けられており、この筒状布92がサイドエアバッグ本体30の内部に縫製されている点で第1実施形態と異なる。
図8に示されるように、本実施形態では、サイドエアバッグ本体30の内部に蓋状に形成された筒状布92が設けられており、この筒状布92の周端部92Aは、ベントホール30Aの周縁の縫製部T2において縫製されている。また、筒状布92の先端部(図8のシート後方側の端部)には、排気孔92Bが形成されている(図9参照)。
ここで、テザー38と筒状布92とは、ストラップ42によって繋がれている。具体的には、ストラップ42の後端部がテザー38のシート幅方向の中間部分に縫製などによって取り付けられており、ストラップ42の前端部が筒状布92の先端部に縫製などによって取り付けられている。そして、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態では、ストラップ42によって筒状布92がシート後方側へ引っ張られている。このため、筒状布92が二つ折りにされ、排気孔92Bが閉塞されている。
一方、図9に示されるように、衝突体がサイドドアに衝突するなどしてドアトリム100が車両幅方向内側に進入した状態では、衝突側に慣性移動した乗員Pとドアトリム100との間でサイドエアバッグ本体30が挟まれた状態となる。この状態では、一方の基布31と他方の基布33との間隔が図2の状態よりも近づく、すなわち、サイドエアバッグ本体30のシート幅方向に対向する内壁間の幅が狭くなる。このため、テザー38が緩んでストラップ42から筒状布92へ作用していた張力が緩和される。これにより、筒状布92の先端部がサイドエアバッグ本体30の内圧によってベントホール30Aからシート前方側へ突出される。この結果、排気孔92Bが開放され、サイドエアバッグ本体30の内部のガスがベントホール30Aを通じて排気孔92Bから排出される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、ベントホール30Aは、筒状布92によって内側から覆われており、この筒状布92は、サイドエアバッグ本体30の膨張展開状態でストラップ42によってシート後方側へ引っ張られている。このため、筒状布92の排気孔92Bが閉塞された状態となり、衝突初期では、ベントホール30Aからガスが排出されるのを抑制することができる。この結果、サイドエアバッグ本体30の内圧を高めることができ、初期拘束性能を向上させることができる。
続いて、衝突後半では、ドアトリム100が車両内側へ進入することにより、ドアトリム100と乗員Pとの間でサイドエアバッグ本体30が挟まれた状態となる。これにより、テザー38が緩んでストラップ42の張力が緩和される。そして、筒状布92がサイドエアバッグ本体30の内圧によって外側へ膨らんで排気孔92Bが開口される。これにより、排気孔92Bから筒状布92を通じてサイドエアバッグ本体30の内部のガスが排出されることで、衝突後半におけるサイドエアバッグ本体30の内圧が低下し、サイドエアバッグ本体30から乗員Pの胸部Cへ作用する荷重が低減される。このようにして、衝突初期におけるサイドエアバッグ本体30の内圧を高めつつ、衝突後半におけるサイドエアバッグ本体30の内圧を低下させることができる。
(その他の実施例)
以上、本発明の第1実施形態〜第6実施形態について説明したが、本発明は、上記の構成に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記の構成以外にも種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、サイドエアバッグ本体を前膨張部と後膨張部とに仕切ったが、これに限定されず、サイドエアバッグ本体の内部空間が仕切られていない構成としてもよい。
以上、本発明の第1実施形態〜第6実施形態について説明したが、本発明は、上記の構成に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記の構成以外にも種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、サイドエアバッグ本体を前膨張部と後膨張部とに仕切ったが、これに限定されず、サイドエアバッグ本体の内部空間が仕切られていない構成としてもよい。
サイドエアバッグ本体を仕切らない構成として、例えば、図2に示されるテザー38に替えて帯状の架設布を用いてもよい。すなわち、膨張展開状態におけるサイドエアバッグ本体30におけるシート幅方向に対向する内壁間(基布31と基布33との間)に帯状の架設布を架け渡した構成を採用してもよい。
上記構成において、架設布のシート上下方向に沿った長さ(幅)を短くすれば、架設布によってガスの流れが遮られることがないため、サイドエアバッグ本体の全体が同じ内圧で膨張する。また、架設布とカバー布40とをストラップ42で繋ぐことで、衝突初期には、架設布が張った状態となり、ストラップ42から付与される張力によってカバー布40がシート後方側へ引っ張られてベントホール30Aが塞がれる。一方、衝突後半では、ドアトリム100と乗員Pとの間でサイドエアバッグ本体30が挟まれた状態となることで、架設布が折り畳まれるように変形し、ストラップ42の張力が緩和される。これにより、ベントホール30Aを通じてサイドエアバッグ本体30の内部のガスが排出され、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、サイドエアバッグ本体の前端部にベントホールが設けられており、このベントホールがシート前方側に開口されているが、これに限定されない。例えば、サイドエアバッグ本体の下端部にベントホールを設けて、このベントホールがシート下方側に開口された構成としてもよい。また、複数のベントホールを設けてもよい。ただし、良好にガスを排出させる観点から、乗員Pや車両の内装部材などに塞がれない位置にベントホールを設けるのが好ましい。
さらに、上記第1実施形態では、テザー38の上端部及び下端部にそれぞれ、上側連通部44及び下側連通部46を形成したが、これに限定されず、連通部の位置や数は適宜変更してもよい。例えば、図1において、テザー38のシート上下方向の中間部分に別途連通孔を設けてもよい。
さらにまた、上記第1実施形態〜第5実施形態では、カバー布によってベントホールを外側から覆う構成としたが、これに限定されない。ベントホールを外側から覆ってガスの排出を抑制できる部材であれば、布に限らず、他の部材をカバー部材として用いてもよい。例えば、シート状の樹脂部材などを用いてもよい。
10 サイドエアバッグ装置
16 シートバック
16A サイド部
22 サイドフレーム
30 サイドエアバッグ本体
30A ベントホール(孔部)
30B 前膨張部
30C 後膨張部
32 インフレータ
38 テザー(架設布)
40 カバー布(外側カバー部材)
42 ストラップ
44 上側連通部(連通部)
46 下側連通部(連通部)
54 サイドエアバッグ装置
56 サイドエアバッグ本体
56A ベントホール(孔部)
56B 前膨張部
56C 後膨張部
57A 後バッグ部の前部(架設布)
60 サイドエアバッグ装置
62 サイドエアバッグ本体
62A ベントホール(孔部)
62B 前膨張部
62C 後膨張部
65A 基布の前部(架設布)
67A 基布の前部(架設布)
70 サイドエアバッグ装置
72 サイドエアバッグ本体
72A ベントホール(孔部)
72B 前膨張部
72C 後膨張部
74A 第2バッグ部の前部(架設布)
80 サイドエアバッグ装置
90 サイドエアバッグ装置
92 筒状布(内側カバー部材)
92B 排気孔
16 シートバック
16A サイド部
22 サイドフレーム
30 サイドエアバッグ本体
30A ベントホール(孔部)
30B 前膨張部
30C 後膨張部
32 インフレータ
38 テザー(架設布)
40 カバー布(外側カバー部材)
42 ストラップ
44 上側連通部(連通部)
46 下側連通部(連通部)
54 サイドエアバッグ装置
56 サイドエアバッグ本体
56A ベントホール(孔部)
56B 前膨張部
56C 後膨張部
57A 後バッグ部の前部(架設布)
60 サイドエアバッグ装置
62 サイドエアバッグ本体
62A ベントホール(孔部)
62B 前膨張部
62C 後膨張部
65A 基布の前部(架設布)
67A 基布の前部(架設布)
70 サイドエアバッグ装置
72 サイドエアバッグ本体
72A ベントホール(孔部)
72B 前膨張部
72C 後膨張部
74A 第2バッグ部の前部(架設布)
80 サイドエアバッグ装置
90 サイドエアバッグ装置
92 筒状布(内側カバー部材)
92B 排気孔
Claims (5)
- シートバックに収納されて乗員の側方で膨張展開されると共に、前部に孔部が形成されたサイドエアバッグ本体と、
前記サイドエアバッグ本体の後部内に設けられ、作動することで前記サイドエアバッグ本体にガスを供給するインフレータと、
一部が前記サイドエアバッグ本体における前記孔部の周縁に縫製されて前記孔部を外側から覆う外側カバー部材と、
前記サイドエアバッグ本体の内部における前記孔部と前記インフレータとの間に設けられ、膨張展開状態の前記サイドエアバッグ本体におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡された架設布と、
前記孔部を通じて前記架設布と前記外側カバー部材とを繋ぐと共に、前記サイドエアバッグ本体の膨張展開状態で前記外側カバー部材に対してシート後方側への張力を付与するストラップと、
を有するサイドエアバッグ装置。 - シートバックに収納されて乗員の側方で膨張展開されると共に、前部に孔部が形成されたサイドエアバッグ本体と、
前記サイドエアバッグ本体の後部内に設けられ、作動することで前記サイドエアバッグ本体にガスを供給するインフレータと、
蓋状に形成され、前記サイドエアバッグ本体の内側における前記孔部の周縁に縫製されて前記孔部を内側から覆うと共に、先端部に排気孔を備えた内側カバー部材と、
前記サイドエアバッグ本体の内部における前記孔部と前記インフレータとの間に設けられ、膨張展開状態の前記サイドエアバッグ本体におけるシート幅方向に対向する内壁間に架け渡された架設布と、
前記架設布と前記内側カバー部材とを繋ぐと共に、前記サイドエアバッグ本体の膨張展開状態で前記内側カバー部材をシート後方側へ引っ張って前記排気孔を閉塞させるストラップと、
を有するサイドエアバッグ装置。 - 前記架設布は、前記サイドエアバッグ本体の内部をシート前方側の前膨張部とシート後方側の後膨張部とに仕切るテザーであり、
前記前膨張部と前記後膨張部とが連通部を通じて連通されている請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記インフレータは、前記シートバックのサイド部内に設けられたサイドフレームに取り付けられており、
前記テザーは、前記サイドエアバッグ本体の膨張展開状態において、前記サイドフレームの前端よりもシート前方側で、かつ、前記サイド部の前端よりもシート後方側に配置されている請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記孔部は、前記サイドエアバッグ本体の前端部に設けられてシート前方側に開口されている請求項1〜4の何れか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016097959A JP2017206054A (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | サイドエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016097959A JP2017206054A (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | サイドエアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017206054A true JP2017206054A (ja) | 2017-11-24 |
Family
ID=60416707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016097959A Pending JP2017206054A (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | サイドエアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017206054A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019146382A1 (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-01 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置及び、これを備えた車両用シート |
JP2020062961A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置 |
WO2022054830A1 (ja) * | 2020-09-09 | 2022-03-17 | テイ・エス テック株式会社 | 乗り物用シート |
WO2022209259A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置、及びその製造方法 |
-
2016
- 2016-05-16 JP JP2016097959A patent/JP2017206054A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019146382A1 (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-01 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置及び、これを備えた車両用シート |
KR20200095574A (ko) * | 2018-01-26 | 2020-08-10 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 사이드 에어백 장치 및 이것을 구비한 차량용 시트 |
JPWO2019146382A1 (ja) * | 2018-01-26 | 2020-11-26 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置及び、これを備えた車両用シート |
US11254276B2 (en) | 2018-01-26 | 2022-02-22 | Autoliv Development Ab | Side airbag apparatus and vehicle seat including the same |
KR102408030B1 (ko) | 2018-01-26 | 2022-06-14 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 사이드 에어백 장치 및 이것을 구비한 차량용 시트 |
JP2020062961A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置 |
WO2022054830A1 (ja) * | 2020-09-09 | 2022-03-17 | テイ・エス テック株式会社 | 乗り物用シート |
US11999275B2 (en) | 2020-09-09 | 2024-06-04 | Ts Tech Co., Ltd. | Conveyance seat |
WO2022209259A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置、及びその製造方法 |
JP7554345B2 (ja) | 2021-03-31 | 2024-09-19 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置、及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6323438B2 (ja) | サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート | |
JP5850156B2 (ja) | サイドエアバッグの展開方向規制構造 | |
JP5999061B2 (ja) | 座席搭載エアバッグ装置及び車両用シート | |
JP5594340B2 (ja) | 車両用安全装置 | |
JP6107749B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
US8567817B2 (en) | Side airbag device for vehicle | |
JP5408268B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP4666059B2 (ja) | 車両用エアバッグ装置 | |
JP5761231B2 (ja) | 車両用サイドエアバッグ装置 | |
JP4193854B2 (ja) | 車両用エアバッグ装置 | |
JP4569310B2 (ja) | 車両用ニーエアバッグ装置 | |
JP5895872B2 (ja) | 車両用サイドエアバッグ装置 | |
US9676365B2 (en) | Side airbag device | |
JP2007230501A (ja) | 助手席用エアバッグ装置 | |
JP2006264672A (ja) | 乗員拘束装置 | |
WO2018123427A1 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP6844483B2 (ja) | ファーサイドエアバッグ装置 | |
JP2014184852A (ja) | 車両用サイドエアバッグ装置 | |
JP2017206054A (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
CN112061070B (zh) | 侧面安全气囊装置 | |
JP2009255827A (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP6544263B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP2014084022A (ja) | サイドエアバッグ及び車両用サイドエアバッグ装置 | |
JP5015851B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP2007137225A (ja) | 車両用エアベルト装置 |