JP2017203636A - ガスセンサデバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力が抑制されたコイル状のヒータ部を含むガス検出部を有する小型のガスセンサデバイスを提供する。【解決手段】パッケージ15は、凹部が形成されたベース40を含み、キャップ20の最上部から最下部までの高さが5mm以下である。第1電極乃至第3電極83は、ベース20に埋め込まれた状態で凹部41の周囲に固定されている。ガス検出エレメント60は、コイル状のヒータ部を含むガス検出部及びガス検出部から第1電極乃至第3電極83まで延びている金属製の複数のリード線を有する。ガス検出エレメント60は、ヒータ部を含むガス検出部が複数のリード線によって凹部の壁に接触しないように凹部内及び凹部上の空間に宙吊り状態で固定されている。【選択図】図22

Description

本発明は、特定のガスを検出するガスセンサデバイス及びその製造方法に関する。
特定のガスを検出するガス検出エレメントを用いるガスセンサデバイスの中には、ガス検出エレメントがコイル状のヒータ部を含むガス検出部を持ち、検出対象のガスに作用するガス検出部を加熱するものがある。例えば、特許文献1(特開平7−198644号公報)には、ガス検出部を形成するため、ガス感応金属酸化物半導体の中にコイル状のヒータ部を内蔵しているガスセンサデバイスが開示されている。このコイル状のヒータ部は、ガス検出部から信号を取り出すための電極の役割も兼ねている。
特定のガスを検出するためにガス検出エレメントを加熱する場合には、コイル状のヒータ部に通電して加熱を行うために消費電力が大きくなる傾向がある。このヒータ部の消費電力が大きいと、携帯電話などの電池で動作する機器の中にガスセンサデバイスを組み込もうとする場合に、機器本来の機能を発揮する時間が短くなることが想定される。このようなガスセンサデバイスには、消費電力が大きくなるほどガスセンサデバイスの用途が狭くなるという問題がある。
特開平7−198644号公報
ガスセンサデバイスの消費電力は、例えばガス検出エレメントを小さくすることで抑制できるが、小さくなったガス検出エレメントを収納するガスセンサデバイスのパッケージがガス検出エレメントの大きさに見合うものにしないと、依然として携帯電話などの比較的小さな機器に組み込むのが難しいという問題が解決されない。
本発明の課題は、消費電力が抑制されたコイル状のヒータ部を含むガス検出部を有する小型のガスセンサデバイスを提供することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係るガスセンサデバイスは、ガスを採り込む貫通孔が形成されたキャップ及び凹部が形成されたベースを含み、凹部の周囲に空間ができるようにベースにキャップが被せられた状態でキャップの最上部からベースの最下部までの高さが5mm以下であるパッケージと、ベースに埋め込まれた状態で凹部の周囲に固定されている金属製の複数の電極と、所定のガスを検出する際に発熱するコイル状のヒータ部を含むガス検出部及びガス検出部から複数の電極まで延びている金属製の複数のリード線を有するガス検出エレメントと、を備え、ガス検出エレメントは、ヒータ部を含むガス検出部が複数のリード線によって凹部の壁に接触しないように凹部内及び/又は凹部上の空間に宙吊り状態で固定されている。
本発明の一見地に係るガスセンサデバイスでは、ベースの凹部の周囲に配置した金属製の複数の電極に金属製の複数のリード線を接続して、凹部内の空間にヒータ部を含むガス検出部を宙吊り状態に固定しているので、ガス検出部が小型化されるほど凹部及び凹部を囲むように精度良く配置されている電極を小さくしてそれらを密集させることができる。その結果、凹部及び電極の占有領域を小さくすることができ、ガスセンサデバイス全体の形状も小型化することができる。
上述のガスセンサデバイスにおいて、キャップは、複数の貫通孔がガス検出部の直上以外の場所に形成されていてもよい。このように構成されることにより、ガス検出部に塵埃や水滴が付着するのを抑制することができる。
上述のガスセンサデバイスにおいて、複数の電極は、それぞれ、上部と下部において互いに逆方向に曲がった第1クランク部と第2クランク部を有し、第1クランク部と第2クランク部の間がベースに埋め込まれ、第1クランク部よりも一端に近い側がベースの上方に露出し、第2クランク部よりも他端に近い側がベースの下方に露出していてもよい。このように構成されることにより、第1クランク部から一端までの露出した上部領域が2次元的に広がることでリード線の載置が容易になり、第2クランク部から他端までの露出した下部領域が2次元的に広がることでデバイス端子として接触させ易い形状が得られる。第1クランク部と第2クランク部の間が埋め込まれることにより電極がしっかり固定され、ガス検出エレメントもパッケージにしっかり固定される。
上述のガスセンサデバイスにおいて、複数のリード線の少なくとも1つは、リード線の一部がガス検出エレメントで5ターン以下のコイル状に巻かれてヒータ部を形成してもよい。コイル状に巻かれたヒータ部のターン数が5ターン以下になることにより、ヒータ部を小型化し易くなり、ひいてはガス検出エレメントを小さくして、ガスセンサデバイスの小型化を促すことができる。
上述のガスセンサデバイスにおいて複数のリード線は、ガス検出部から延びる第1リード線とコイル状のヒータ部から直接延びる第2リード線及び第3リード線を含み、複数の電極は、第1電極、第2電極及び第3電極を含み、第2電極に第2リード線が溶着されているとともに第3電極に第3リード線が溶着されていて、第1電極が最も前方に配置され、第1電極の後端から第2電極の前端までの距離が第1電極の後端から第3電極の前端までの距離よりも長くなるように構成されてもよい。このように構成されることにより、コイル状に巻かれたヒータ部から直接延びる第2リード線及び第3リード線がヒータ部の形状に起因してずれるが、第2リード線と第3リード線に適した位置に第2電極と第3電極が配置されることによって小型化が容易になる。
本発明の一見地に係るガスセンサデバイスの製造方法は、ガスを採り込む貫通孔が形成されたキャップを準備する工程と、金属製の複数の電極が埋め込まれ、複数の電極に囲まれた凹部を有する高さが5mm以下のベースを成形する工程と、ヒータ部を含むガス検出部から延びる金属製の複数のリード線を複数の電極の上に配置してガス検出部を凹部の壁に接触しないように凹部内及び/又は凹部上の空間に宙吊りにした状態になるように、リード線と電極にそれぞれベースの上下から溶接機の電源ラインをベースの縦横の範囲内で当接させてリード線を電極に電気溶接する工程と、ベースにキャップを被せて、縦横高さがそれぞれ5mm以下であるパッケージを組み立てる工程とを備える。
本発明の一見地に係るガスセンサデバイスの製造方法では、コイル状のヒータ部を含むガス検出部から延びる金属製の複数のリード線を、ベースに埋め込まれた複数の電極の上に配置してガス検出部を凹部の壁に接触しないように凹部内及び凹部上の空間に宙吊りにした状態で、リード線と電極にそれぞれベースの上下から溶接機の電源ラインをベースの縦横の範囲内で当接させてリード線を電極に電気溶接するので、電極を縦横5mmの範囲内に収めることができる。また、溶接機の2本の電源ラインを上下から当接させているので、2本の電源ラインを両方とも上方から当接させる場合に比べて当て易くなり、製造が容易になる。
上述のガスセンサデバイスの製造方法では、ベースを形成する工程では、底部から複数の電極に繋がる開口部が電極を押える固定ピンで形成され、電気溶接する工程では、開口部を通して電極に電源ラインを当接させてもよい。このように構成された製造方法によれば、電極に繋がる開口部がベースの成形と同時に固定ピンで形成されるので、工数を増やすくこと無く開口部を形成できる。そして、これら開口部に電源ラインを差し込むだけで電極に電源ラインを当接させることができるので、電源ラインを電極に当接させるための位置決めが容易になって電気溶接が速く簡単にできるようになり、製造時間が短縮できる。
本発明のガスセンサデバイス及びその製造方法によれば、従来に比べて消費電力が抑制されたコイル状のヒータ部を含むガス検出部を有する小型のガスセンサデバイスを提供することができる。
実施形態のガスセンサデバイスと従来のガスセンサデバイスの大きさを比較するための斜視図。 ガスセンサデバイスのキャップを示す平面図。 ガス検出エレメントが取り付けられたベースを示す平面図。 ガス検出エレメントの一部を拡大した部分拡大平面図。 ガスセンサデバイスのベースを示す平面図。 ベースの底面図。 ベースの右側面図。 ベースの正面図。 ベースの背面図。 図5のI−I線で切断したベースの断面図。 図5のII−II線で切断したベースの断面図。 図6のIII−III線で切断したベースの断面図。 キャップの底面図。 キャップの右側面図。 キャップの正面図。 図2のIV−IV線で切断したキャップの断面図。 図2のV−V線で切断したキャップの断面図。 パッケージの平面図。 パッケージの底面図。 パッケージの背面図。 図18のVI−VI線で切断したパッケージの断面図。 図18のVII−VII線で切断したパッケージの断面図。 図19のVIII−VIII線で切断したパッケージの断面図。 ベースの射出成形の型開き工程を示す模式的な断面図。 ベースの射出成形において型を閉じた状態を示す模式的な断面図。 ベースの射出成形工程を示す模式的な断面図。 射出成形でできたベースを説明するための模式的な断面図。 電気溶接を説明するための模式的な断面図。 ガスセンサデバイスを用いたガス検知装置の回路図。 (a)ヒータ電圧の波形図、(b)測定電圧の波形図。
(1)ガスセンサデバイスの大きさ
図1には、本発明の一実施形態に係るガスセンサデバイスと従来のガスセンサデバイスが示されている。さらに詳細に説明すると、図1に描かれているものは、比較のために、水平な台の上に並べられた実施形態に係るガスセンサデバイス10と従来のガスセンサデバイス100と親指300とを撮影した写真に基づくものである。
従来のガスセンサデバイス100の大きさは、円筒状のパッケージ101の直径D1が例えば約7.5mmである。従来のガスセンサデバイス100においては、円筒状のパッケージ101から3本の端子102が突出しているが、パッケージ101の上面から端子102の先端までの長さL1が例えば約13mmである。
実施形態に係るガスセンサデバイス10は、従来のガスセンサデバイス100及び人の親指300などと比べて、非常に小さいことが分かる。ガスセンサデバイス10の外形は、実質的に直方体である。ここに描かれているガスセンサデバイス10のパッケージ15の縦の長さL2は約2.7mmであり、横の長さL3は約3.4mmである。また、ガスセンサデバイス10のパッケージ15の高さH1は、約1.25mmである(図20参照)。
(2)ガスセンサデバイスの構成の概要
ガスセンサデバイス10は、図2に示されているキャップ20と、図3に示されているベース40及びガス検出エレメント60とを備えている。ベース40にはキャップ20が嵌合される。ガス検出エレメント60は、キャップ20とベース40で囲まれた空間の中に収納される。
(2−1)ガス検出エレメント
図4に示されているように、ガス検出エレメント60は、特定のガスを検出するガス検出部61を有している。このガス検出部61からは、ガス検出部61で発生する電気的現象を外部に伝えるための3本の第1リード線62、第2リード線63及び第3リード線64がガス検出部61から外に向かって延びている。これら第1リード線62乃至第3リード線64として、例えば直径15μmの白金線を用いることができる。これら第1リード線62乃至第3リード線64の直径は、少ないターン数でコイル状のヒータ部61bの適切な抵抗値を得るために15μm以下が好ましい。第1リード線62は、ガス検出部61から2方向に向かって延びているが、2方向のうちの一方に延びている部分は、製造上できてしまう付帯的な部分であってどこにも繋がらずリード線としての役割を果たさない。従って、第1リード線62は、ガス検出部61から2方向に延びているが一本と数える。
ガス検出部61の形状は、例えば球体状、ラクビーボール状又は回転楕円体状である。言い換えると、ガス検出部61はビーズ形状を有しているということである。ガス検出部61は、内部にコイル状のヒータ部61bを含み、コイル状のヒータ部61bの周囲を金属酸化物半導体からなる感ガス体61aが包み込むように構造を持っている。この感ガス体61aは、例えば、酸化スズ、酸化タングステン、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム及びスズ酸バリウムから選択される金属酸化物を用いて形成できる。ガス検出部61は、例えば金属酸化物の粉末を焼成して成形することができる。ガス検出部61の体積は、例えば、0.0001mm3以上0.01mm3以下であるが、好ましくは0.0001mm3以上0.003mm3以下であり、より好ましくは、0.0001mm3以上0.002mm3以下である。例えば、直径15μmの白金線で形成された外径110μm及び中心軸方向の長さ130μmのコイル状のヒータ部61bを用いた場合、例えば体積が0.0008mm3のガス検出部61を得ることができる。
ガス検出部61の内部に在るコイル状のヒータ部61bは、一本の白金線の中央部をコイル状に巻くことにより形成される。そしてコイル状のヒータ部61bから延びる2本の白金線が第2リード線63及び第3リード線64になる。図4に示されているコイル状のヒータ部61bの巻き数は実質的に3ターンである。ここでヒータ部61bの巻き数は、コイルの長手方向から見て、第2リード線63が曲がり始める点P1から第3リード線64が曲がり始める点P2の間で、例えば一方の点P1と重なる巻線の本数で数える。ガス検出エレメント60を小型化するためには、ターン数は5ターン以下が好ましい。
(2−2)ベース
図5はベース40の平面図であり、図6はベース40の底面図であり、図7はベース40の右側面図であり、図8はベース40の正面図であり、図9はベース40の背面図である。また、図10は、図5のI‐I線で切断したベース40の断面図であり、図11は、図5のII‐II線で切断したベース40の断面図であり、図12は、図6のIII‐III線で切断したベース40の断面図である。
ベース40は、熱可塑性樹脂からなり、射出成形により成形される。ベース40に用いられる熱可塑性樹脂としては、例えば液晶ポリマーがある。ベース40は、板状の部材である。ベース40の前方右側の角が面取りされ、面取り面40aが形成されている。ベース40は、縦の長さL2が例えば2.7mm、横の長さL3が例えば3.4mm、高さH2が例えば0.7mmである。ベース40の中央から後方にかけて凹部41が形成されている。凹部41は、平面視において長方形の形状を呈する。凹部41の左右方向の長さL4は例えば0.8mmであり、前後方向の長さL5は例えば1.2mmである。凹部41の左右方向の長さL4及び前後方向の長さL5は、凹部41の中にガスを導き易くするために、それぞれガス検出部61の左右方向長さ及び前後方向の長さの2倍以上であることが好ましく、5倍以上であることがさらに好ましい。
ベース40には、金属製の第1電極81、第2電極82及び第3電極83が埋め込まれている。第1電極81、第2電極82及び第3電極83は、例えばステンレスにニッケルメッキを施して形成されている。ステンレスにニッケルメッキを施したものは、白金線からなる第1リード線62乃至第3リード線64(図3参照)の電気溶接に適している。なお、第1電極81乃至第3電極83に用いられる材料は、ステンレスにニッケルメッキを施したものに限られず、例えばステンレス以外の銅、金若しくは鉄又はそれらの合金を用いることができる。また、電極表面のメッキ処理も、ニッケルメッキに限られず、例えばスズメッキなど他の金属を用いて行うことができる。第1電極81乃至第3電極83が凹部41の周囲を囲んでおり、第1電極81は、ベース40の前方に配置され、第2電極82はベース40の右側に配置され、第3電極83がベース40の左側に配置されている。
図3に示されているように、第1電極81に対して、第2電極82及び第3電極83が後方にずれているが、第2電極82及び第3電極83のズレ量が互いに異なっている。第2電極82の方が第3電極83よりも第1電極81に対して後方に大きくずれるように配置されている。つまり、第2電極82の前端82aの第1電極81の後端81bに対するズレL6(後端81bから前端82aまでの距離)の方が第3電極83の前端83aの第1電極81の後端81bに対するズレL7(後端81bから前端83aまでの距離)よりも大きくなるように第1電極81、第2電極82及び第3電極83が配置されている。このように配置されることにより、コイル状のヒータ部61bの巻き始めと巻き終わりから延びる第2リード線63と第3リード線64に適した位置に第2電極82と第3電極83を設けることができる。
第1電極81乃至第3電極83は、幅W1が例えば0.7mmである。なお、ここでは、第1電極81乃至第3電極83の電極幅が3つとも同じであるが、必ずしも同じである必要はなく、異なっていてもよい。ただし、第1電極81乃至第3電極83に、互いに形状が同じものを用いれば、部品を共用することができるので、部品点数を減らすことができる。第1電極81乃至第3電極83は、それぞれ、上部と下部において互いに逆方向に曲がった第1クランク部84と第2クランク部85(図10及び図11参照)を有している。第1電極81乃至第3電極83は、いずれも第1クランク部84と第2クランク部85の間が樹脂中に埋め込まれている。第1クランク部84から一端84aまでの露出する上部領域86が2次元的に広がることで、第1電極81乃至第3電極83への第1リード線62乃至第3リード線64の載置がそれぞれ容易になる。第2クランク部85から他端85aまでの露出する下部領域87が2次元的に広がることで、第1電極81乃至第3電極83の高さH3を低くしながらデバイスの端子として接触させ易い形状が得られる。
第1電極81乃至第3電極83は、それぞれの上部から下部までの高さH3がパッケージ15の高さよりも0.3mm以上低くなるように設定されるが、ここでは例えば第1電極81の上部から下部までの高さH3は例えば0.65mmであり、第2電極82及び第3電極83の上部から下部までの高さH3は例えば0.7mmである。パッケージ15の高さH1が例えば1.25mmであるから、第2電極82及び第3電極83の上部から下部までの高さH3の方が0.55mmだけ低くなっている。これらの高さH1と高さH3の差を使って、ガス検出部61の上方に、ガスを採り込むための空間が形成される。
ベース40の底部40bには、第1電極81乃至第3電極83に繋がる第1開口部42、第2開口部43及び第3開口部44が形成されている。第1開口部42、第2開口部43及び第3開口部44には、第1電極81乃至第3電極83に近くなるほど開口径が小さくなるようにテーパがついている。第1開口部42乃至第3開口部44の最も狭い部分の開口径D2は例えば0.4mmであり、最も広い部分の開口径D3は例えば0.6mmである。
(2−3)キャップ
図2はキャップ20の平面図であり、図13はキャップ20の底面図であり、図14はキャップ20の右側面図であり、図15はキャップ20の正面図である。また、図16は、図2のIV‐IV線で切断したキャップ20の断面図であり、図17は、図2のV‐V線で切断したキャップ20の断面図である。
キャップ20は、平板状の天部21と、天部21の周囲を取り囲む側部22とを備えている。キャップ20にも、ベース40の面取り面40aに対応する面取り面20aが形成されている。天部21の高さ方向の厚みH4は例えば0.2mmである。また、天部21の底面までの側部22の高さH5は例えば0.8mmである。
天部21には、22個の貫通孔23が形成されている。これらの貫通孔23は、ガス検出部61が配置される領域の直上の検出部配置領域Ar1以外の領域に配置されている。これらの中の2つの貫通孔23aは、ベース40の凹部41の直上に配置されている。貫通孔23は、ベース40の方に向かって貫通孔径が広がるようにテーパが付けられている。貫通孔23の最も狭い部分の貫通孔径D4は例えば0.15mmであり、最も広い部分の貫通孔径D5は例えば0.25mmである。このようにパッケージ15の内部に向けて貫通孔23が広がることにより、塵埃や水滴を入り難くするとともにガスを内部に導き易くなる。
(2−4)パッケージ
図18はパッケージ15の平面図であり、図19はパッケージ15の底面図であり、図20はパッケージ15の背面図である。また、図21は、図18のVI‐VI線で切断したパッケージ15の断面図であり、図22は、図18のVII‐VII線で切断したパッケージ15の断面図であり、図23は、図19のVIII‐VIII線で切断したパッケージ15の断面図である。
パッケージ15の高さH1は、例えば1.25mmである。キャップ20とベース40との間にあるパッケージ15内の空間の高さH7は例えば0.35mmである。ただし、第1電極81からキャップ20の天部21の下面までの高さH8は例えば0.4mmである。既に説明したが、このパッケージ15の縦方向の長さL2はベース40の縦方向の長さと同じであり、パッケージ15の横方向の長さL3はベース40の横方向の長さと同じである。
(3)ガスセンサデバイスの製造方法
ガスセンサデバイス10を製造するために、キャップ20とベース40とガス検出エレメント60とを準備する。ここでは、キャップ20とベース40とガス検出エレメント60とが並列に独立して準備される場合を例に挙げて説明する。キャップ20は、金型を用いた射出成形法により熱可塑性樹脂から成形される。ベース40は、金型を用いたインサート成形法により第1電極81、第2電極82及び第3電極83を埋め込んだ状態で熱可塑性樹脂から成形される。ベース40は、例えば、図24乃至図27に示されている工程を経て形成される。
まず、図24に示されているように、第1型91と第2型92が型開きされた状態で、第1電極81が第1型91にセットされる。図24では、第2電極82及び第3電極83の記載が省略されているが、これらも第1電極81と同様に第1型91にセットされる。第2型92には固定ピン93が取り付けられている。図24には示されていないが、第2電極82及び第3電極83を固定するための他の2本の固定ピンも第2型92に取り付けられている。第1電極81乃至第3電極83がセットされた状態で動かないように留めておくには、例えば第1型91に小さな貫通孔を開けておいて第1電極81乃至第3電極83を吸引すればよい。
次に、図25に示されているように、第1型91と第2型92が閉じられる。第1型91と第2型92が閉じられた状態では固定ピン93が第1電極81に当たっており、この固定ピン93によって第1電極81が動かないように固定される。第2電極82及び第3電極83も、図示されていない他の2本の固定ピンによって固定される。
次に、図26に示されているように、溶融した熱可塑性樹脂94が第1型91と第2型92に囲まれたキャビティ内に射出される。
図27には、射出成形後に、第1型91と第2型92を型開きして取り出されたベース40が示されている。固定ピン93が存在した部分が第1開口部42になり、図示されていない他の固定ピンが存在した部分が第2開口部43及び第3開口部44(図11参照)になる。
図28には、ガス検出エレメント60の電気溶接の方法が示されている。第1電極81の上部領域86の上に、第1リード線62が載置されている。ベース40の下から第1開口部42を通して、溶接機の第1電源ライン201が第1電極81に押し当てられている。ベース40の上からは、溶接機の第2電源ライン202が第1リード線62に押し当てられている。図28に示されている状態で、第1電源ライン201から第1電極81と第1リード線62を経由して第2電源ライン202に電流を流すと、第1電極81と第1リード線62の間で発熱して、溶けた第1電極81と第1リード線62が接合される。
第2電極82と第2リード線63及び第3電極83と第3リード線64との間でも同様の電気溶接を繰り返すことにより、図3に示されているように、ベース40の上にガス検出エレメント60がマウントされる。
上記の例では、感ガス体61aが形成された状態のガス検出エレメント60の第1リード線62乃至第3リード線64を、第1電極81乃至第3電極に電気溶接する場合について説明したが、先に第1リード線62乃至第3リード線64を、第1電極81乃至第3電極83に電気溶接した後に、第1リード線62乃至第3リード線64及びヒータ部61bに感ガス体61aを形成するようにしてもよい。
(4)ガスセンサデバイスを用いたガス検知装置
上述のガスセンサデバイス10を用いて構成されるガス検知装置1は、図29に示されているように、ガスセンサデバイス10と、ガスセンサデバイス10に駆動電圧を出力する駆動部2と、ガスセンサデバイス10の所定箇所の電圧を検出する検出部3と、駆動部2及び検出部3に接続されてガス検知装置1を制御する制御部4と、負荷抵抗RLとを備えている。ここでは、検出部3は、ヒータ兼用電極である第2電極82及び第3電極83と第1電極81との間に発生する電圧VSを検出している。そして、制御部4は、第3電極83と第1電極81との間の抵抗値に基づいて対象ガスの検知を行っている。
ガスセンサデバイス10は、ヒータ部61bの加熱のために、例えば0.1秒以下の非常に短い時間だけヒータ部61bに電圧が印加されている。つまり、ガス検知装置1は、測定前の所定時間だけヒータ部61bに電圧を印加してヒータ部61bを加熱し、それ以外の時間ではヒータ部61bに電圧を印加しないようにして測定を行っている。それにより、ガスセンサデバイス10の温度、特にガス検出エレメント60の周囲の温度が上昇するのを防いでいる。ここでは、短時間に多くの熱を発生させるためにヒータ部61bに印加される電圧が方形波になっているが、方形波に限られず、例えば印加される電圧はサイン波であってもよい。
駆動部2のGND端子2aには、検出部3のGND端子3a及びガスセンサデバイス10の第3電極83が接続されている。駆動部2のヒータ端子2bには、ガスセンサデバイス10の第2電極82が接続されている。駆動部2のGND端子2aとヒータ端子2bとの間に印加されるヒータ電圧VHは、図30(a)に示されているようなパルス電圧である。ここでは、1回のガス検知のためにガスセンサデバイス10のヒータ部61bを加熱するのは、例えば図30(a)の1パルスである。この1パルスの印加時間T1は、例えば0.06secである。この1パルスでヒータ部61bが消費する電力は、例えば100mW程度である。ガスセンサデバイス10が過度に加熱されるのを防ぐために、パルス間の間隔T2は、例えば数秒以上で、ガス検知のインターバルに合わせて設定されている。なお、複数のパルス電圧を用いて複数回のガス検知を行うことを1セットとして、1度のガス検知の結果とすることも可能である。
ガスセンサデバイス10の第1電極81は、検出部3の検出端子3bに接続されている。この検出部3は、第1電極81と第3電極83の間に生じる電圧VSを検出する。制御部4は、検出部3が検出して電圧VSから第1電極81と第3電極83の間の抵抗値を測定して対象ガスの検知を行う。
駆動部2は、検出部3が測定する電圧VSを発生させるために、負荷抵抗RLを介して測定電圧VCを第1電極81に印加する。そのために、駆動部2の測定電圧端子2cは、負荷抵抗RLの一端に接続され、負荷抵抗RLの他端は、第1電極81及び検出端子3bに接続されている。負荷抵抗RLの抵抗値は、例えば10kΩであり、測定電圧VCは例えば1Vから数Vの範囲で設定される。測定電圧VCは、図30(b)に示されているように、ヒータ電圧VHの印加終了時点teから±0.1msec以内に印加される。
ガス検知装置1では、ガス検出エレメント60の熱容量、特にガス検出部61の熱容量が小さいために、ヒータ部61bで消費される消費電力が小さくなる。また、ガス検知装置1は、熱容量が小さいために、熱応答特性が良くなり、短時間で対象ガスの検知が行える。
(5)特徴
(5−1)
上述のガスセンサデバイス10では、ベース40の凹部41の周囲に配置された3つの金属製の第1電極81乃至第3電極83に金属製の第1リード線62乃至第3リード線64を接続して凹部41内及び凹部41上の空間にヒータ部61bを含むガス検出部61を宙吊り状態に固定しているので、ガス検出部61が小型化されるほど凹部41を小さくして凹部41を囲むように精度良く配置されている第1電極81乃至第3電極83も小さくしてそれらを密集させることができる。その結果、凹部41及びその周囲の第1電極81乃至第3電極83の占有領域を小さくすることができ、ガスセンサデバイス10の全体の形状も小型化することができる。
(5−2)
キャップ20は、複数の貫通孔23がガス検出部61の直上以外の場所に形成されていることにより、検出部配置領域Ar1のキャップ20の部分によって塵埃や水滴が防がれ、ガス検出部61に塵埃が付着し難くなっている。
(5−3)
3つの第1電極81乃至第3電極83は、それぞれ、上部と下部において互いに逆方向に曲がった第1クランク部84と第2クランク部85を有している。第1クランク部84と第2クランク部85の間がベース40に埋め込まれ、第1クランク部84よりも一端84aに近い側がベース40の上方に露出し、第2クランク部85よりも他端85aに近い側がベース40の下方に露出している。第1クランク部84から一端84aまでの露出した上部領域86が2次元的に広がることで第1リード線62乃至第3リード線64の載置が容易になっている。また、第2クランク部85から他端85aまでの露出した下部領域87が2次元的に広がることでデバイス端子として接触させ易い形状が得られている。第1クランク部84と第2クランク部85の間が埋め込まれることにより第1電極81乃至第3電極83がベース40にしっかり固定され、ガス検出エレメント60もパッケージ15にしっかり固定することができている。
(5−4)
2つの第2リード線63及び第3リード線64は、リード線の一部である第2リード線63と第3リード線64の接続部分がガス検出エレメント60で3ターンのコイル状に巻かれてヒータ部61bを形成している。コイル状に巻かれたヒータ部61bのターン数が3ターンになることにより、ヒータ部61bが小型化され、ひいてはガス検出エレメント60が小さくなり、ガスセンサデバイス10の小型化が達成できている。
(5−5)
図3及び図4を用いて説明したように、コイル状に巻かれたヒータ部61bから直接延びる第2リード線63及び第3リード線64がヒータ部61bの形状に起因してずれている。しかし、第2リード線63と第3リード線64のズレに合わせて、これら第2リード線63と第3リード線64に適した位置に第2電極と第3電極が配置されることによって、ガスセンサデバイス10の小型化が容易になる。
(5−6)
ガスセンサデバイス10の製造方法においては、図28を用いて説明したように、ヒータ部61bを含むガス検出部61から延びる第1リード線62と第1電極81にそれぞれベース40の上下から溶接機の第1電源ライン201及び第2電源ライン202を当接させて第1リード線62を第1電極81に電気溶接している。この電気溶接は、ベース40に埋め込まれた第1電極81の上に、第1リード線62を配置してガス検出部61を凹部41の壁に接触しないように、ガス検出部61を凹部41内及び凹部41上の空間に宙吊りにした状態で行われる。さらに、溶接箇所は、ベース40の縦横の範囲内にある。このような電気溶接は、第2リード線63と第2電極82及び第3リード線64と第3電極83についても同様に行われる。その結果、第1電極81乃至第3電極83を縦2.7mm、横3.4mmの範囲内に収めることができる。また、溶接機の2本の第1電源ライン201と第2電源ライン202を上下から当接させているので、両方とも上方から当てる場合に比べて当て易くなり、非常に小型化されたパッケージ15においても製造が容易になっている。なお、上記実施形態では、ガス検出部61が凹部41内及び凹部41上の空間に宙吊りにされていたが、ガス検出部61を凹部41内の空間に宙吊りにしてもよく、又はガス検出部61を凹部41上の空間に宙吊りにしてもよい。
(5−7)
ガスセンサデバイス10の製造方法において、ベース40を形成する工程では、底部から3つの第1電極81乃至第3電極83に繋がる第1開口部42乃至第3開口部44が第1電極81乃至第3電極83を押える固定ピン93で形成されている。このように第1開口部42乃至第3開口部44がベース40の成形と同時に固定ピン93で形成されるので、工数を増やすくこと無く、第1開口部42乃至第3開口部44を形成できる。そして、これら第1開口部42乃至第3開口部44に第1電源ライン201を差し込めば第1電極81乃至第3電極83に当接させて簡単に位置決めできるので、非常に小さなガスセンサデバイス10にたいしても電気溶接が速く簡単にできるようになり、製造時間が短縮できる。
(6)変形例
(6−1)変形例1A
上記実施形態では、コイル状のヒータ部61bが感ガス体61aの中に配置されている場合について説明したが、接触燃焼式のガスセンサのように、白金線などの触媒をコイル状に巻いて、コイル状のヒータ部を露出した状態で用いる場合についても本発明を適用することができる。
10 ガスセンサデバイス
15 パッケージ
20 キャップ
23 貫通孔
40 ベース
41 凹部
42 第1開口部
43 第2開口部
44 第3開口部
60 ガス検出エレメント
61 ガス検出部
61a 感ガス体
61b ヒータ部
62 第1リード線
63 第2リード線
64 第3リード線
81 第1電極
82 第2電極
83 第3電極
84 第1クランク部
85 第2クランク部
93 固定ピン
201 第1電源ライン
202 第2電源ライン

Claims (7)

  1. ガスを採り込む貫通孔が形成されたキャップ及び凹部が形成されたベースを含み、前記凹部の周囲に空間ができるように前記ベースに前記キャップが被せられた状態で前記キャップの最上部から前記ベースの最下部までの高さが5mm以下であるパッケージと、
    前記ベースに埋め込まれた状態で前記凹部の周囲に固定されている金属製の複数の電極と、
    所定のガスを検出する際に発熱するコイル状のヒータ部を含むガス検出部及び前記ガス検出部から複数の前記電極まで延びている金属製の複数のリード線を有するガス検出エレメントと、
    を備え、
    前記ガス検出エレメントは、前記ヒータ部を含む前記ガス検出部が複数の前記リード線によって前記凹部の壁に接触しないように前記凹部内及び/又は前記凹部上の空間に宙吊り状態で固定されている、ガスセンサデバイス。
  2. 前記キャップは、複数の前記貫通孔が前記ガス検出部の直上以外の場所に形成されている、
    請求項1に記載のガスセンサデバイス。
  3. 複数の前記電極は、それぞれ、上部と下部において互いに逆方向に曲がった第1クランク部と第2クランク部を有し、前記第1クランク部と前記第2クランク部の間が前記ベースに埋め込まれ、前記第1クランク部よりも一端に近い側が前記ベースの上方に露出し、前記第2クランク部よりも他端に近い側が前記ベースの下方に露出している、
    請求項1又は請求項2に記載のガスセンサデバイス。
  4. 複数の前記リード線の少なくとも1つは、前記リード線の一部が前記ガス検出エレメントで5ターン以下のコイル状に巻かれて前記ヒータ部を形成している、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスセンサデバイス。
  5. 複数の前記リード線は、前記ガス検出部から延びる第1リード線とコイル状の前記ヒータ部から直接延びる第2リード線及び第3リード線を含み、
    複数の前記電極は、第1電極、第2電極及び第3電極を含み、前記第2電極に前記第2リード線が溶着されているとともに前記第3電極に前記第3リード線が溶着されていて、前記第1電極が最も前方に配置され、前記第1電極の後端から前記第2電極の前端までの距離が前記第1電極の前記後端から前記第3電極の前端までの距離よりも長いことを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスセンサデバイス。
  6. ガスを採り込む貫通孔が形成されたキャップを準備する工程と、
    金属製の複数の電極が埋め込まれ、複数の前記電極に囲まれた凹部を有する高さが5mm以下のベースを成形する工程と、
    コイル状のヒータ部を含むガス検出部から延びる金属製の複数のリード線を複数の前記電極の上に配置して前記ガス検出部を前記凹部の壁に接触しないように前記凹部内及び/又は前記凹部上の空間に宙吊りにした状態になるように、前記リード線と前記電極にそれぞれ前記ベースの上下から溶接機の電源ラインを前記ベースの縦横の範囲内で当接させて前記リード線を前記電極に電気溶接する工程と、
    前記ベースに前記キャップを被せて、縦横高さがそれぞれ5mm以下であるパッケージを組み立てる工程と
    を備える、ガスセンサデバイスの製造方法。
  7. 前記ベースを形成する工程では、底部から複数の前記電極に繋がる開口部が前記電極を押える固定ピンで形成され、
    電気溶接する工程では、前記開口部を通して前記電極に前記電源ラインを当接させる、
    請求項6に記載のガスセンサデバイスの製造方法。
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