JP2017202830A - 包装袋及び包装袋の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1枚のシートを2つ折にして製造される包装袋では、2つ折りにした折り部両端角部分を完全に密着させることが困難であり、どうしても微小な隙間ができてしまいその箇所からの漏れを生じるという問題があった。そのため、液漏れを防止できる包装袋及び当該包装袋の製造方法の提供を課題とする。【解決手段】1枚のシートの少なくとも1箇所を2つ折にして成形される包装袋であって、該2つ折にした折り部両端角部近傍を少なくとも2回以上シールしてなることを特徴とする包装袋を提供する。【選択図】図4
Description
本発明は、液漏れを防止した包装袋及び当該包装袋の製造方法に関する。
1枚のシートを2つ折りして、三方をシールすることで製造される包装袋、1枚のシートを2つ折等して製造される合掌折の包装袋等に種々の収容物が収納されて市場に出ている。
例えば、化粧用具関連では、三方をシールされた三方シールの包装袋に、薬液が含浸された所謂フェイスマスクやポイントマスクと呼ばれる化粧用具が収納されて販売されている。
また、これらの包装袋は、容易に開封しやすいようにイージーピールで包装されている場合が多い(特許文献1)。
上記の様な包装袋には、薬液が含浸された収容物が入っているために、製造工程、運搬工程或いは販売工程、更には消費者の手元での保管工程のどの工程においても液漏れは許されない。
例えば、化粧用具関連では、三方をシールされた三方シールの包装袋に、薬液が含浸された所謂フェイスマスクやポイントマスクと呼ばれる化粧用具が収納されて販売されている。
また、これらの包装袋は、容易に開封しやすいようにイージーピールで包装されている場合が多い(特許文献1)。
上記の様な包装袋には、薬液が含浸された収容物が入っているために、製造工程、運搬工程或いは販売工程、更には消費者の手元での保管工程のどの工程においても液漏れは許されない。
しかし、1枚のシートを2つ折にして製造される上記のような包装袋では、2つ折りにした折り部両端角部分を完全に密着させることが困難であり、どうしても微小な隙間ができてしまう問題があった。
つまり、製造最終工程で周縁をすべてシールされた包装袋に収納されているフェイスマスクやポイントマスクへの薬液の含浸を促進させる為に行われる押圧工程で液漏れを起こしたり、或いは、輸送中の振動や他製品との接触等により袋に圧が掛かり液漏れを起こしたり、または、消費者の手元でも何らかの原因で圧がかかり液漏れを起こしてしまうことがあった。
そのため、液漏れを防止できる包装袋が要望されていた。
つまり、製造最終工程で周縁をすべてシールされた包装袋に収納されているフェイスマスクやポイントマスクへの薬液の含浸を促進させる為に行われる押圧工程で液漏れを起こしたり、或いは、輸送中の振動や他製品との接触等により袋に圧が掛かり液漏れを起こしたり、または、消費者の手元でも何らかの原因で圧がかかり液漏れを起こしてしまうことがあった。
そのため、液漏れを防止できる包装袋が要望されていた。
そこで、本発明の発明者は、液漏れを防止できる包装袋について種々検討を行ったところ、1枚のシートを2つ折にして製造される包装袋では、2つ折りにした折り部両端角部分に液漏れの原因があることを見出し、当該箇所のシールを確実にすることで上記問題を解決出来ることを見出した。
すなわち、本発明に係る包装袋は、1枚のシートの少なくとも1箇所を2つ折にして成形される包装袋であって、該2つ折にした折り部両端角部近傍を少なくとも2回以上シールしてなることを特徴とするものである。
また、本発明に係る包装袋の製造方法は、1枚のシートの少なくとも1箇所を2つ折りにする工程、2つ折りにした折り部両端角部近傍をシールする工程、開口部を1箇所残すようにシート周縁部をシールして袋体に成形する工程、該開口部から収容物を収納する工程、該開口部をシールする工程からなる。
本発明の包装袋によれば、折り部両端角部近傍が少なくとも2回以上シールされていることで折り部の両端に生じていた微少な隙間をより確実にシールすることができ、液漏れを確実に防止できるものである。
つまり、従来の液漏れ箇所のシールを確実なものとしたことで、包装袋に収納されている例えば、フェイスマスクやポイントマスクへの薬液の含浸を促進させる為に行われる押圧工程での液漏れ、輸送中の振動や他製品との接触等により袋に圧力が掛かった際の液漏れ或いは消費者の手元でも何らかの原因で圧力が掛かった際の液漏れを防止することが出来る。
つまり、従来の液漏れ箇所のシールを確実なものとしたことで、包装袋に収納されている例えば、フェイスマスクやポイントマスクへの薬液の含浸を促進させる為に行われる押圧工程での液漏れ、輸送中の振動や他製品との接触等により袋に圧力が掛かった際の液漏れ或いは消費者の手元でも何らかの原因で圧力が掛かった際の液漏れを防止することが出来る。
以下、本発明に係る包装袋に付いて説明する。
本発明に係る包装袋は、1枚のシートの少なくとも1箇所を2つ折にして成形される包装袋であって、該2つ折にした折り部両端角部近傍を少なくとも2回以上シールしてなることを特徴とするものである。
使用できるシートとしては、種々の樹脂シートを用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフィルムからなるシート或いはこれらの2種以上の組合わせからなる積層シート、又はそれらにアルミ箔を積層してなるシート、更にそれらにシーラント層を積層してなるシート或いはイージーピール性を持ったシート等が挙げられる。尚、これらのシートは例示であり、本発明で用いることができるシートは上記記載のシートに限定されるものではない。
また、用いることができるシートの厚みとしては、収容物等により適宜の厚みのものを選択して使用することができる。例えば、収容物がフェイスマスク等の場合では、厚みが40〜120μmのものを使用できる。
本発明に係る包装袋は、1枚のシートの少なくとも1箇所を2つ折にして成形される包装袋であって、該2つ折にした折り部両端角部近傍を少なくとも2回以上シールしてなることを特徴とするものである。
使用できるシートとしては、種々の樹脂シートを用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフィルムからなるシート或いはこれらの2種以上の組合わせからなる積層シート、又はそれらにアルミ箔を積層してなるシート、更にそれらにシーラント層を積層してなるシート或いはイージーピール性を持ったシート等が挙げられる。尚、これらのシートは例示であり、本発明で用いることができるシートは上記記載のシートに限定されるものではない。
また、用いることができるシートの厚みとしては、収容物等により適宜の厚みのものを選択して使用することができる。例えば、収容物がフェイスマスク等の場合では、厚みが40〜120μmのものを使用できる。
次に、上記シートをシールする手段としては、種々の方法を用いることができる。
当該方法としては、例えば、ヒートシール、熱圧着、熱溶着、熱融着等の方法が挙げられる。
ヒートシールする場合の温度としては、使用する材質、使用するシートの厚み等により適宜調整することができる。例えば、一例として140℃〜210℃でヒートシールすることができる。また、温度をかける時間も使用する材質、使用するシートの厚み等により適宜調整することができる。尚、ヒートシールする際の温度、時間に付いてもこれらは例示であり、これらに限定されるものではない。
当該方法としては、例えば、ヒートシール、熱圧着、熱溶着、熱融着等の方法が挙げられる。
ヒートシールする場合の温度としては、使用する材質、使用するシートの厚み等により適宜調整することができる。例えば、一例として140℃〜210℃でヒートシールすることができる。また、温度をかける時間も使用する材質、使用するシートの厚み等により適宜調整することができる。尚、ヒートシールする際の温度、時間に付いてもこれらは例示であり、これらに限定されるものではない。
ヒートシールする際に用いる機器としては、市販の機器類を適宜用いることができる。ヒートシールする機構としては、種々の方式を適宜用いることができる。例えば、2本のシールバー(例えば、棒状のヒートシールする箇所)の間に2つ折されたシートを置き、シールバーで両方から挟み込むようにしてヒートシールすることもできる。また、ヒートシールバーの形状も適宜調整することができる。尚、上記ヒートシールする機構は例示であり、この機能に限定されるものではない。
次に、本発明に係る包装袋の特徴に付いて説明する。
本発明に係る包装袋は、上記でも述べたように、1枚のシートを2つ折にして成形されるものあり、該2つ折にした折り部両端角部近傍を少なくとも2回以上シールしてなることを特徴とするものである。
本発明に係る包装袋は、上記でも述べたように、1枚のシートを2つ折にして成形されるものあり、該2つ折にした折り部両端角部近傍を少なくとも2回以上シールしてなることを特徴とするものである。
従来より、1枚のシートを中央部分で2つ折にして、重ね合わされたシートの周縁部をシールされた、所謂、三方シールの包装袋が使用されている。
ここで、シートを2つ折に折り曲げシートの周縁部をシールした際には、図1に示すように折り部10の端部に微小な隙間11ができてしまいここからの液漏れという問題があった(図1の斜線部分はシール部12を表す)。これは、シートを折り曲げた際には、シートの外側ではシートが引っ張られることになり、シート内側では逆に圧縮されることになるため、シート自身が元の形状に戻ろうとする力(開く方向に働く力)が働き、特に折り部に沿った両端角部のシールが困難になることに起因すると考えられる。そのため、何度もシールを行うと熱等の影響によりシートのシール箇所が硬くなり開封しにくくなったり、見栄えが悪くなることがあった。
ここで、シートを2つ折に折り曲げシートの周縁部をシールした際には、図1に示すように折り部10の端部に微小な隙間11ができてしまいここからの液漏れという問題があった(図1の斜線部分はシール部12を表す)。これは、シートを折り曲げた際には、シートの外側ではシートが引っ張られることになり、シート内側では逆に圧縮されることになるため、シート自身が元の形状に戻ろうとする力(開く方向に働く力)が働き、特に折り部に沿った両端角部のシールが困難になることに起因すると考えられる。そのため、何度もシールを行うと熱等の影響によりシートのシール箇所が硬くなり開封しにくくなったり、見栄えが悪くなることがあった。
そこで、本発明では、まず、最初に2つ折にしたシートの折り部両端角部近傍をシールして折り部両端角部近傍の元の形状に戻ろうとする力を低下させる。
次のシール(重ね合わされたシートの周縁部をシールする際に、再度前記角部近傍のシールを行う)で確実に微小な隙間を塞ぐものである。
即ち、1度目のシールでピンポイント的に前記角部近傍をシールしておき、2度目のシールで再度前記角部近傍をシールすると共に包装袋に仕上げていくことである。
これにより、折り部両端角部近傍からの液漏れを防止でき、更に、折り部両端角部近傍以外の部分のシール回数を減らすことがきる。
例えば、シート厚が厚い場合であれば、折り部両端角部近傍のシールを2回、包装袋に仕上げるためのシート周縁部のシールを1回というようなことも可能である。例示の場合であれば、折り部両端角部近傍のシールは計3回となる。また、シート厚、シートの材質等により、各箇所のシール回数を調整することができる。
次のシール(重ね合わされたシートの周縁部をシールする際に、再度前記角部近傍のシールを行う)で確実に微小な隙間を塞ぐものである。
即ち、1度目のシールでピンポイント的に前記角部近傍をシールしておき、2度目のシールで再度前記角部近傍をシールすると共に包装袋に仕上げていくことである。
これにより、折り部両端角部近傍からの液漏れを防止でき、更に、折り部両端角部近傍以外の部分のシール回数を減らすことがきる。
例えば、シート厚が厚い場合であれば、折り部両端角部近傍のシールを2回、包装袋に仕上げるためのシート周縁部のシールを1回というようなことも可能である。例示の場合であれば、折り部両端角部近傍のシールは計3回となる。また、シート厚、シートの材質等により、各箇所のシール回数を調整することができる。
即ち、角部近傍は、ピンポイント的にシールされるため、その後、更に包装袋として仕上げるためのヒートシールが行われても熱等の影響によりシートのシール箇所が硬くなり開封しにくくなったり、見栄えが悪くなることを極力抑えることができる。
次に、本発明に係る包装袋の製造方法について図面を用いて説明する。
本発明の包装袋は、1枚のシートの少なくとも1カ所を2つ折りにする工程、次に、2つ折りにした折り部両端角部近傍をシールする工程、次に、1カ所開口部を残すようにシート周縁部をシールして袋体に成形する工程、次に、該開口部から収容物を収納する工程、次に、該開口部をシールする工程により製造される。
本発明の包装袋は、1枚のシートの少なくとも1カ所を2つ折りにする工程、次に、2つ折りにした折り部両端角部近傍をシールする工程、次に、1カ所開口部を残すようにシート周縁部をシールして袋体に成形する工程、次に、該開口部から収容物を収納する工程、次に、該開口部をシールする工程により製造される。
本実施形態では、三方シールによる包装袋の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように1枚のシート1の少なくとも1カ所を2つ折りにする工程である。各辺の長さを揃えるように1枚のシート1のほぼ中央部分を2つ折りにする。
2つ折りにした箇所が、折り部10に相当し、該折り部両端角部20の近傍を次の工程でシールすることになる。
使用するシートについては、前記で説明したように、種々の樹脂シートを用いることがでる。本実施形態では、イージーピール性を持ったシート:構成としてポリエチレンテレフタレート層(厚み:25μm)/アルミニウム層(厚み:9μm)/ポリエチレンテレフタレート層(厚み:25μm)/EASY層(厚み:30μm)からなるものを用いた。ここで、EASY層とは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂とからなるものである。本実施形態では、前記EASY層同士が接するように折り曲げる。
まず、図2に示すように1枚のシート1の少なくとも1カ所を2つ折りにする工程である。各辺の長さを揃えるように1枚のシート1のほぼ中央部分を2つ折りにする。
2つ折りにした箇所が、折り部10に相当し、該折り部両端角部20の近傍を次の工程でシールすることになる。
使用するシートについては、前記で説明したように、種々の樹脂シートを用いることがでる。本実施形態では、イージーピール性を持ったシート:構成としてポリエチレンテレフタレート層(厚み:25μm)/アルミニウム層(厚み:9μm)/ポリエチレンテレフタレート層(厚み:25μm)/EASY層(厚み:30μm)からなるものを用いた。ここで、EASY層とは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂とからなるものである。本実施形態では、前記EASY層同士が接するように折り曲げる。
次に、図3(a)に示すようにシートを2つ折にした折り部10の両端角部20の近傍30をヒートシールする。
近傍30をヒートシールすることで図3(b)に示すように角部20が確実にシール12されるのが理想的ではあるが、図3(c)に示すように折り部10の端部に微小な隙間11ができてしまいここから液漏れが起こることがあった。これは、シートを折り曲げた際に、シートの外側ではシートが引っ張られることになり、逆に折り部に沿ったシートの内側では、シートが圧縮されることになり、そのため、元の形状に戻ろうとする力(開く方向に働く力)が働き、隙間無くシールすることが困難になると考えられる。
そのため、本実施形態では、まず、折り部10の両端角部20の近傍30をシールする。 この際には、両端角部20に微小な隙間11があってもかまわない。予め、当該近傍30をヒートシールすることで、シートを折り曲げた際の折り部10の元の形状に戻ろうとする力(開く方向に働く力)を可能な限り小さくしておくことが重要となる。
近傍30をヒートシールすることで図3(b)に示すように角部20が確実にシール12されるのが理想的ではあるが、図3(c)に示すように折り部10の端部に微小な隙間11ができてしまいここから液漏れが起こることがあった。これは、シートを折り曲げた際に、シートの外側ではシートが引っ張られることになり、逆に折り部に沿ったシートの内側では、シートが圧縮されることになり、そのため、元の形状に戻ろうとする力(開く方向に働く力)が働き、隙間無くシールすることが困難になると考えられる。
そのため、本実施形態では、まず、折り部10の両端角部20の近傍30をシールする。 この際には、両端角部20に微小な隙間11があってもかまわない。予め、当該近傍30をヒートシールすることで、シートを折り曲げた際の折り部10の元の形状に戻ろうとする力(開く方向に働く力)を可能な限り小さくしておくことが重要となる。
ここで、ヒートシールする箇所としては、シートを2つ折にした折り部10の両端角部20の近傍30である。
図4に示すように近傍30としては、折り部10に沿った所定幅部分と、該折り部10と直交するシートの両端部に沿った所定幅部分が交わる箇所(斜線が交わる箇所)である。
角部近傍30の具体的な大きさとしては、例えば5mm×5mm位〜10mm×10mm位の大きさであり、これは適宜調整することができる。これらは包装袋の大きさ等を考慮して調整することが出来る。尚、ここに記載した大きさは、一例でありこれらの大きさに限定されることはない。
図4に示すように近傍30としては、折り部10に沿った所定幅部分と、該折り部10と直交するシートの両端部に沿った所定幅部分が交わる箇所(斜線が交わる箇所)である。
角部近傍30の具体的な大きさとしては、例えば5mm×5mm位〜10mm×10mm位の大きさであり、これは適宜調整することができる。これらは包装袋の大きさ等を考慮して調整することが出来る。尚、ここに記載した大きさは、一例でありこれらの大きさに限定されることはない。
また、当該折り部10両端角部近傍30に施すヒートシールの形状(斜線が交わる箇所)としては、例えば、図5に示すようにL字状(a)、正方形(b)、長方形(c,d)、三角形状(e)、四分円形状(f)等が挙げられる。(尚、図5は、水平台に2つ折にしたシートを折り部10を水平台に対して垂直に置いた状態での形状である。)
図5(a)(b)(c)(d)(e)(f)では、折り部両端角部近傍のヒートシールの形状を同一形状としたが、異なる形状とすることもできる。
ヒートシールする場合には、該角部近傍をシールバーで挟み込むようにしてシールする手段で行うことができる。ヒートシールする装置は、市販されている装置を用いることができる。ヒートシールする温度・時間条件についてもシートの種類・厚み等で適宜調整することができる。
図5(a)(b)(c)(d)(e)(f)では、折り部両端角部近傍のヒートシールの形状を同一形状としたが、異なる形状とすることもできる。
ヒートシールする場合には、該角部近傍をシールバーで挟み込むようにしてシールする手段で行うことができる。ヒートシールする装置は、市販されている装置を用いることができる。ヒートシールする温度・時間条件についてもシートの種類・厚み等で適宜調整することができる。
次の工程としては、図6に示すように前工程で折り部両端角部近傍をヒートシールしたものを1箇所開口部40を残すようにしてシートの未シール箇所(シート周縁部)をシール12するものである。1箇所開口部40を作るのは、そこから収容物を入れるためである。
この工程では,前工程で折り部両端角部近傍のシールした箇所を再シールする工程を含むものである。前工程での角部近傍をシールした箇所を再シールすることで、確実に微小な隙間を塞ぐことができ、液漏れを防止することができる。
この工程では,前工程で折り部両端角部近傍のシールした箇所を再シールする工程を含むものである。前工程での角部近傍をシールした箇所を再シールすることで、確実に微小な隙間を塞ぐことができ、液漏れを防止することができる。
つまり、角部20の近傍30は少なくとも2度はシールされることになる。これが、本発明の特徴であり、液漏れを起こしやすいと考えられる折り部10両端角部20近傍30を少なくとも2度に亘りシールすることである。1度目のシールでは折り部10の元に戻ろうとする力を極力小さくすることである。この際には、微小な隙間が生じていてもよい。 微小な隙間が生じていても2度目のシールで確実にその隙間を塞ぐことができる。
また、例えば、厚みのあるシートの場合であれば、折り部両端角部近傍を2度ヒートシルしておき、3度目のシールで包装袋を成形させるという手段を用いることができる。
シートの厚みや材質等で折り部両端角部近傍のヒートシール回数を適宜調整することができる。
シートの厚みや材質等で折り部両端角部近傍のヒートシール回数を適宜調整することができる。
該工程におけるヒートシールの温度、時間等についてもシートの厚みや材質等で適宜調整することが出来る。また、ヒートシールする装置に付いても市販されている装置を用いることができる。
本実施形態の当該工程を図7を用いて説明する。まず、図7(a)に示すように折り部両端角部近傍30がシール12される。次に、1箇所開口部40を残すようにシート周縁部をシール12するには、図7(a-1)と図7(a-2)に示す2通りがある。
図7(a-1)では、両端角部近傍30が2度ヒートシール(斜線が交差している箇所)されることで開口部40を有する袋体が得られ、図7(a-2)では、下端角部近傍30だけが2度ヒートシール(斜線が交差している箇所)されることで開口部40を有する袋体が得られる。
本実施形態では、図7(a-1)と図7(a-2)のどちらの経路で袋体を製造しても構わない。それぞれ収容物の形状等を考慮して最適な袋体を用いることができる。
図7(a-1)では、両端角部近傍30が2度ヒートシール(斜線が交差している箇所)されることで開口部40を有する袋体が得られ、図7(a-2)では、下端角部近傍30だけが2度ヒートシール(斜線が交差している箇所)されることで開口部40を有する袋体が得られる。
本実施形態では、図7(a-1)と図7(a-2)のどちらの経路で袋体を製造しても構わない。それぞれ収容物の形状等を考慮して最適な袋体を用いることができる。
次の工程としては、前記工程で成形した袋体の開口部から収容物を入れる工程である。収納工程を簡単に説明すれば、まず、開口部を広げて、例えば、折り畳まれたフェイスマスクやポイントマスクを該開口部から収納し、更に、該開口部からフェイスマスクやポイントマスクに含浸させる薬液を加える。該工程に用いられる装置としては、市販されている装置等を適宜用いることができる。
尚、ここでは、収容物としてフェイスマスクやポイントマスクを例示したが、これらに限定されることはない。
尚、ここでは、収容物としてフェイスマスクやポイントマスクを例示したが、これらに限定されることはない。
前記で説明したように当該袋体は、液漏れが起こる可能性が高い、シートの折り部角部近傍を少なくとも2度ヒートシールが施されているため、微小な隙間が確実に塞がれているため、液漏れが防止される。
最終工程としては、前記開口部40をシールして密閉する工程である。図7(a-1)と図7(a-2)に示すように開口部40をヒートシールする。
図7(a-1)の場合には、開口部40をシールすることで包装袋が成形される。
図7(a-2)の場合には、袋体の上端角部近傍が再度シールされることで微小な隙間が確実に塞がれ、液漏れが防止された包装袋が成形される。
図7(a-2)の場合も、シートの折り部角部近傍を少なくとも2度ヒートシールが施されることになる
該密閉された包装袋は、収納されているフェイスマスクにより薬液を含浸させるために、例えば、ローラー等に挟まれて押圧される。本実施形態の包装袋は、折り部両端角部近傍が少なくとも2回シールされているため、そこの箇所からの液漏れが確実に防止される。
図7(a-1)の場合には、開口部40をシールすることで包装袋が成形される。
図7(a-2)の場合には、袋体の上端角部近傍が再度シールされることで微小な隙間が確実に塞がれ、液漏れが防止された包装袋が成形される。
図7(a-2)の場合も、シートの折り部角部近傍を少なくとも2度ヒートシールが施されることになる
該密閉された包装袋は、収納されているフェイスマスクにより薬液を含浸させるために、例えば、ローラー等に挟まれて押圧される。本実施形態の包装袋は、折り部両端角部近傍が少なくとも2回シールされているため、そこの箇所からの液漏れが確実に防止される。
尚、本実施形態の包装袋には、該包装袋の開封を容易にするための開封部(図示せず)を設けることができる。開封部の形状については、種々の形状を設けることができる。
本実施形態では、三方シールの包装袋について説明したが、1枚のシートから成形される包装袋として、例えば、合掌折の包装袋もある。この場合も本実施形態で説明した製造方法で製造することができる。
この場合も折り部角部近傍を少なくとも2度ヒートシールすることで液漏れを防止することができる。
この場合も折り部角部近傍を少なくとも2度ヒートシールすることで液漏れを防止することができる。
(実施例1)
1枚のイージーピール性を持ったシート:ポリエチレンテレフタレート層(厚み:25μm)/アルミニウム層(厚み:9μm)/ポリエチレンテレフタレート層(厚み:25μm)/EASY層(厚み:30μm)を2つ折りにして、2つ折にした折り部両端角部近傍を2回ヒートシールしたものを用いて三方シール包装袋を1000包製造した。該包装袋内には、薬液を含浸したフェイスマスクを収納した。
当該包装袋を1包ずつ両側から押圧して液漏れが生じるかどうか目視で確認を行った。
ここで、2つ折にした折り部両端角部近傍を2回シールしたとは、1度目のヒートシールで両端角部近傍をシールし、次いで、2度目のヒートシールは包装袋を成形する際のシールである。
尚、EASY層とは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂とからなる樹脂層である。また、シートの2つ折りは、EASY層同士が接するように折り曲げた。
1枚のイージーピール性を持ったシート:ポリエチレンテレフタレート層(厚み:25μm)/アルミニウム層(厚み:9μm)/ポリエチレンテレフタレート層(厚み:25μm)/EASY層(厚み:30μm)を2つ折りにして、2つ折にした折り部両端角部近傍を2回ヒートシールしたものを用いて三方シール包装袋を1000包製造した。該包装袋内には、薬液を含浸したフェイスマスクを収納した。
当該包装袋を1包ずつ両側から押圧して液漏れが生じるかどうか目視で確認を行った。
ここで、2つ折にした折り部両端角部近傍を2回シールしたとは、1度目のヒートシールで両端角部近傍をシールし、次いで、2度目のヒートシールは包装袋を成形する際のシールである。
尚、EASY層とは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂とからなる樹脂層である。また、シートの2つ折りは、EASY層同士が接するように折り曲げた。
(比較例1)
前記実施例1と同様のシートを用いて、1度のヒートシールで三方シール包装袋を1000包製造した。該包装袋内には、薬液を含浸したフェイスマスクを収納した。
当該包装袋を1包ずつ両側から押圧して液漏れが生じるかどうか目視で確認を行った。
前記実施例1と同様のシートを用いて、1度のヒートシールで三方シール包装袋を1000包製造した。該包装袋内には、薬液を含浸したフェイスマスクを収納した。
当該包装袋を1包ずつ両側から押圧して液漏れが生じるかどうか目視で確認を行った。
(評価)
実施例1では、1000包中で液漏れを起こしたのは無かった。
比較例1では、1000包中で液漏れを起こしたのが35包あった。
この結果からも、折り部両端角部近傍を2度シールした包装袋が液漏れを確実に防止できることが判明した。
また、実施例1の包装袋と比較例1の包装袋での当該包装袋の開封性を比較したが両者には遜色はなかった。よって、折り部両端角部近傍を2度シールした包装袋でも、開封性が低下することが無いということを確認できた。また、両者のシール箇所の見栄え、硬さについても遜色はなかった。
実施例1では、1000包中で液漏れを起こしたのは無かった。
比較例1では、1000包中で液漏れを起こしたのが35包あった。
この結果からも、折り部両端角部近傍を2度シールした包装袋が液漏れを確実に防止できることが判明した。
また、実施例1の包装袋と比較例1の包装袋での当該包装袋の開封性を比較したが両者には遜色はなかった。よって、折り部両端角部近傍を2度シールした包装袋でも、開封性が低下することが無いということを確認できた。また、両者のシール箇所の見栄え、硬さについても遜色はなかった。
以上のことより、本発明の包装袋は、折り部両端角部近傍からの液漏れを確実に防止することができる。そのため、製造工程は勿論、輸送中の振動や他製品との接触等により袋に圧が掛った際の液漏れ或いは消費者の手元でも何らかの原因で圧が掛った際に液漏れを防止することができるものである。
また、当該包装袋は、化粧品等の包装袋は勿論のこと、医薬品、食品等の液漏れを生じる可能性がある商品の包装袋として使用することができる。
また、当該包装袋は、化粧品等の包装袋は勿論のこと、医薬品、食品等の液漏れを生じる可能性がある商品の包装袋として使用することができる。
1 シート
10 折り部
11 隙間
12 シール
20 角部
30 近傍
40 開口部
10 折り部
11 隙間
12 シール
20 角部
30 近傍
40 開口部
Claims (2)
- 1枚のシートの少なくとも1箇所を2つ折にして成形される包装袋であって、
該2つ折にした折り部両端角部近傍を少なくとも2回以上シールしてなることを特徴とする包装袋。 - 1枚のシートの少なくとも1箇所を2つ折りにする工程、
2つ折りにした折り部両端角部近傍をシールする工程、
開口部を1箇所残すようにシート周縁部をシールして袋体に成形する工程、
該開口部から収容物を収納する工程、
該開口部をシールする工程により製造される包装袋の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016093694A JP2017202830A (ja) | 2016-05-09 | 2016-05-09 | 包装袋及び包装袋の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016093694A JP2017202830A (ja) | 2016-05-09 | 2016-05-09 | 包装袋及び包装袋の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017202830A true JP2017202830A (ja) | 2017-11-16 |
Family
ID=60323033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016093694A Pending JP2017202830A (ja) | 2016-05-09 | 2016-05-09 | 包装袋及び包装袋の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017202830A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220170018A (ko) * | 2021-06-22 | 2022-12-29 | (주)화인인터코리아 | 접힘 가이드를 갖는 엠자형 봉투 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012111514A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 包装袋および充填体ならびに充填体の製造方法 |
-
2016
- 2016-05-09 JP JP2016093694A patent/JP2017202830A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012111514A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 包装袋および充填体ならびに充填体の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220170018A (ko) * | 2021-06-22 | 2022-12-29 | (주)화인인터코리아 | 접힘 가이드를 갖는 엠자형 봉투 |
KR102656830B1 (ko) | 2021-06-22 | 2024-04-12 | (주)화인인터코리아 | 접힘 가이드를 갖는 엠자형 봉투 |
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