JP2017202727A - サービスホールカバー - Google Patents
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Abstract
Description
前記サービスホールカバーは、前記サービスホールを塞いだ際に前記インナーパネルに接する側になる発泡シートと、該発泡シートに接着した硬質シートとから構成されており、
前記サービスホールカバーは、前記発泡シート側に、前記サービスホールと嵌合する嵌合部が形成されており、
前記嵌合部には、前記硬質シートが前記発泡シートと反対側に突出した壁部によって、該発泡シートとの間に空間を画成した通路が形成されていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、サービスホールカバーは、嵌合部をサービスホールに嵌合させればインナーパネルに取り付けることができ、取り付け作業性の向上を図り得る。そしてサービスホールカバーは、硬質シートに形成された壁部によって発泡シートとの間に空間を有する通路が形成されているので、両シートを圧着する際に、該発泡シートと硬質シートとの間に介在する空気が前記空間に移動するため両シートの密着性が高まり、両シートの接着性が向上する。しかも、サービスホールカバーの面積の大半を占める嵌合部に前記壁部が形成されていることで、該サービスホールカバーの剛性が更に高められる。また、サービスホールカバーは、発泡シートと該発泡シートに接着した硬質シートとから構成されているので、該硬質シートにより形状保持性が確保される。
請求項2に係る発明によれば、発泡シートおよび硬質シートの間に介在する空気が、空気溜め部として機能する通路へ移動し易くなる。また、嵌合部においては、前記通路を除く部分で発泡シートと硬質シートとの熱接着(融着)面積を大きく確保することができる。
請求項3に係る発明によれば、嵌合部の広い領域に通路を画成する壁部が延在しているので、サービスホールカバーの剛性が全体として向上する。
請求項4に係る発明によれば、嵌合部をサービスホールに押し込むことで係合爪部が該サービスホールの開口縁部に係合されるので、サービスホールカバーをインナーパネルに簡単かつ確実に取り付けることができる。
例えば、車両用ドア10のインナーパネル14は鋼板をプレス成形したものであって、図2に示すように、該インナーパネル14には複数(実施例では2つ)のサービスホール18が開設されている。前記サービスホール18は、前述したように前記アウターパネル12とインナーパネル14との空間15に電装品等を組み込むための作業用開口部であって、実施例に係るのサービスホールカバー30は前記インナーパネル14の右上部に開設されたサービスホール18(18A)を塞ぐものである。このサービスホール18(18A)は、横長の開口部として形成されており、その内縁を、上縁部18a、下縁部18bおよび左右の側縁部18c,18dと称する。そして、上縁部18aは略横方向に直線状に延在すると共に、右側縁部18dは縦方向に直線状に延在している。また、左側縁部18cは縦方向において湾曲して延在すると共に、下縁部18bは横方向において雲形に延在している。
また、図2および図9に示すように、前記インナーパネル14には、前記サービスホール18の開口縁部の周りを囲んで一段窪んだ形状になっている当受け部22が設けられている。この当受け部22は、図9に示すように、前記サービスホールカバー30を前記サービスホール18に当てがって塞いだ状態でインナーパネル14に取り付けた際に、該サービスホールカバー30の外周に沿設したフランジ38(後述)を安定的に当接させるものである。
実施例のサービスホールカバー30は、殊に図4(a)および図4(b)に示すように、発泡シート32と、該発泡シート32に重ね合わせた硬質シート34とからなる2層の積層シートPとして構成されている。このサービスホールカバー30は、図5、図7および図8に示す工程を経て製造されるもので、該工程で前記発泡シート32と硬質シート34とは熱接着される(後述)。そして、図9に示すように、前記サービスホール18を塞いだ状態でサービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付けた際に、前記発泡シート32の面は前記インナーパネル14に接する側(後側)になり、前記硬質シート34は車内側(前側)となる。なお、発泡シート32および硬質シート34が熱接着されたサービスホールカバー30は、立体形状に成形されており、前記サービスホール18を塞いで前記空間15へ突出する嵌合部36と、該嵌合部36の外周囲に沿設されたフランジ38と、該フランジ38の後側に設けられた係合爪部40とを備えている(何れも後述)。このサービスホールカバー30は、前記フランジ38および係合爪部40をサービスホール18の開口縁部に係合させることで、前記インナーパネル14に取り付けられて該サービスホール18を完全に閉塞する。
前記発泡シート32は、発泡成形された合成樹脂のシート材である。実施例の発泡シート32は、ポリウレタン(PU)を発泡成形した軟質のシート材を材質とし、所要の弾力性および柔軟性を備えている。前記発泡シート32は、独立気泡構造の発泡シートであって、通気性や吸水性を有していない。従って、車両走行時に発生する各種騒音を吸収・遮蔽する機能に優れている。そして、発泡シート32は厚み方向に圧縮変形が可能である。また、発泡シート32の厚みは2.0〜15.0mmの範囲が好ましい。
前記硬質シート34は、合成樹脂を材質とするシート材であって、実施例の合成樹脂は、前記発泡シート32にポリエチレンを採用しているため、ソリッドのポリエチレン(PE)シートを材質としている。このため前記硬質シート34は形状保持性を有している。また、凹状(後から観察すると凸状)に形成されることで、外力に対して適度の剛性を有し、外力により撓み変形や曲げ変形が発現した場合でも、この外力が解除された際には弾性域では元の形状に復帰するようになっている。なお、硬質シート34の厚みは0.3〜1.5mmの範囲が好ましい。
前記サービスホールカバー30の嵌合部36は、図1および図3に示すように、該サービスホールカバー30により前記サービスホール18を塞ぐと、該サービスホール18の内部へ進入して前記空間15に臨む凸形状になっていて、底板部36aと、該底板部36aを囲んで環状に延在する側板部36bとからなる。前記底板部36aは、前記サービスホール18より若干小さい寸法に設定されると共に、該サービスホール18の開口輪郭に略合致した外形輪郭を有している。前記底板部36aは、外縁部分よりも中央部分が前方に位置するよう湾曲している。また、前記側板部36bは、底板部36aの外縁に連なって前方へ立ち上がっている。そして、前記側板部36bの前縁は、前記サービスホール18の開口形状と略同じ形状となっている。このように凸形状になっている嵌合部36は、図9に示すように、前記サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付ける際に前記サービスホール18内に進入して、前記底板部36aが該インナーパネル14よりも後側(アウターパネル12の側)に位置する。
前記フランジ38は、殊に図4に示すように、サービスホールカバー30の周縁に形成されている。すなわちフランジ38は、前記嵌合部36の前縁から延出して斜め外方へ偏向した部位となっており、前側に位置する前記硬質シート34により形状保持されると共に、後側に位置する発泡シート32により柔軟性および吸遮音特性を確保している。そして前記フランジ38は、図9に示すように、サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付ける際に前記当受け部22に対して前側から当接して、当該サービスホールカバー30が前記空間15内へ入り込むことを規制する。そして、前記サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付けた状態では、前記フランジ38が当受け部22に密着して該サービスホール18の周囲を全周に亘って封止するため、車両用ドア10の前記空間15内に進入した雨水が該サービスホール18からインナーパネル14の前側(車内)へ入ることが防止される。また、外部騒音の車内への進入も低減できる。
前記係合爪部40は、図1〜図4および図9(殊に図4の拡大部)に示すように、前記嵌合部36を形成する側板部36bにおいて、前記発泡シート32に一体形成されたものである。この係合爪部40は、前記サービスホールカバー30の嵌合部36を前記サービスホール18に当てがって押し込んだ際に、該サービスホール18の開口周縁において前記インナーパネル14の後面に係合することで、該サービスホールカバー30が該インナーパネル14から前側へ離脱することを規制する。実施例のサービスホールカバー30には、前記係合爪部40が、前記嵌合部36の周方向へ断続的に複数(実施例では5個)形成されている。前記5つの係合爪部40の夫々は、前記サービスホール18の開口縁に沿って位置する前記当受け部22の後側に係合して、該当受け部22の前側に前記フランジ38が密着した状態を維持する。また、各係合爪部40が前記当受け部22の後側に係合することで、車両走行中の振動や車両用ドア10を閉めた際の衝撃がサービスホールカバー30に伝達された場合でも、該サービスホールカバー30がインナーパネル14から離脱するのを防止し得る。
そして、実施例のサービスホールカバー30には、前記硬質シート34の嵌合部36と対応する部位に、該硬質シート34が前記発泡シート32とは反対側に突出する壁部48によって、該発泡シート32との間に空気溜め部として機能する空間を画成した通路44が形成されている。この通路44は閉空間であって、該通路44は、前記硬質シート34と前記発泡シート32とを真空成形してサービスホールカバーを成形する際に(後述)、同時に該硬質シート34に形成される。
次に、前述したサービスホールカバー30を製造する成形装置50について説明する。実施例のサービスホールカバー30は、図5および図6に示す成形装置50により成形される。この成形装置50は、第1成形型(第1型部)52と、図示省略した作動手段の作動により該第1成形型52に対して近接・離間移動して開閉するよう配設された第2成形型(第2型部)54とを備えている。この第2成形型54は、作動手段の作動に基づいて、第1成形型52に近接して閉成した成形位置(図5(a)、図7(a)参照)および該第1成形型52から離間して開放した開放位置(図5(a)、図8(a)参照)の間を開閉する。また、成形装置50は、サービスホールカバー30を構成する前記発泡シート32および硬質シート34を重ね合わせた状態で両シート32,34の周縁を環状に把持するシート把持体56を備えている。すなわち、成形装置50は、前記シート把持体56により重ね合わせた状態に把持した平坦状の発泡シート32および平坦状の硬質シート34を、第1成形型52および第2成形型54で挟み込むことで、立体形状をなす前記サービスホールカバー30を成形する。
前記成形装置50の第1成形型52は、図5に示すように、第2成形型54に対向する部位(上部)に、上方へ向いた第1成形面58が設けられている。この第1成形面58は、前記サービスホールカバー30の後面の形状を反転した凹凸状をなしている。また第1成形面58には、サービスホールカバー30における前記嵌合部36を形成するための凹部58aが形成されている。そして第1成形面58には、前記シート把持体56に把持された発泡シート32の下側外面が押し付けられる。
前記成形装置50の第2成形型54には、図5および図6に示すように、前記第1成形型52に対向する部位(下側)に、下方へ向いた第2成形面70が設けられている。この第2成形面70は、前記サービスホールカバー30の前面の形状を反転した凸状をなしており、サービスホールカバー30の前記嵌合部36を形成する突部70aが、前記サービスホール18の輪郭形状に対応する輪郭形状で凸設されている。前記第2成形面70には、前記シート把持体56に把持された硬質シート34の上側外面が押し付けられる。そして、第2成形型54の第2成形面70は、前記成形位置において、前記第1成形型52の第1成形面58との間に、前記サービスホールカバー30(積層シートP)の厚みに基づいた間隔で対向するようになっている。具体的には、前記第1成形面58と第2成形面70との間隔は、積層シートPの厚み(成形前の発泡シート32の厚みと硬質シート34の厚みとを合わせた厚み)より僅かに小さく設定されている。但し、第1成形型52の係合爪用凹部60と第2成形型54との間は、発泡シート32と硬質シート34とを重ね合わせた厚みより大きい間隔としている。従って、前記第1成形型52と第2成形型54とを相対的に閉成すると、前記積層シートPには、前記サービスホール18に進入可能な前記嵌合部36が、前記第1成形面58と第2成形面70との間に形成される。これにより、第1成形型52および第2成形型54が相対的に閉成した状態では、前記発泡シート32が厚み方向に適宜圧縮されて、該発泡シート32および硬質シート34が互いに押し付けられる。
実施例の成形装置50には、前記シート把持体56で把持した平坦状の積層シートPの発泡シート32および硬質シート34を、所定の成形温度まで加熱する加熱手段(図示せず)を備えている。この加熱手段は、前記第1成形型52および第2成形型54によりサービスホールカバー30を成形する前に、発泡シート32を前記嵌合部36、フランジ38および係合爪部40の形状に変形可能な状態まで加熱して軟化させるものである。また、硬質シート34を、前記嵌合部36およびフランジ38の形状に変形可能な状態まで加熱して軟化させる。但し、前記発泡シート32および硬質シート34は、軟化する状態までに温度制御されるに止まり、この段階では両シート32,34が熱接着されるものではない。
次に、図5〜図8を引用して、前記成形装置50による実施例のサービスホールカバー30の製造方法について説明する。なお、前記発泡シート32および硬質シート34は、予め所要寸法に裁断されている。
先ず、前記発泡シート32および硬質シート34を、前記シート把持体56,56により重ね合わせた状態で把持する。なお、シート把持体56で把持した積層シートPは、発泡シート32および硬質シート34が重ね合わせた状態に重なっているだけであり、両シート32,34は互いに接着されてはいない。このようにシート把持体56,56で把持した積層シートPを、図示しないヒータ等の加熱手段により加熱して軟化させる。
次に、図5(a)に示すように、前記第2成形型54を、第1成形型52の上方へ開放して開放位置に待機させる。そして、前記シート把持体56,56を第1成形型52の上方へ移動させ、予備加熱により軟化した積層シートP(発泡シート32および硬質シート34)を、該第1成形型52の第1成形面58の上方に位置させる。
次に、前記第1成形型52に配設した前記第1吸気装置68および前記第2成形型54に配設した前記第2吸気装置78を夫々作動させた状態で、第2成形型54を開放位置から成形位置に向けて閉成させる。ここで、第2成形型54が成形位置まで閉成する直前の適宜タイミングにおいて、前記シート把持体56,56で把持された積層シートPの発泡シート32が、第1成形型52の第1成形面58に接触する。この際に、図7に示すように、前記各第1吸引孔62から空気が真空吸引されていることで、発泡シート32は、凹部58aの周囲、該凹部58aおよび各係合爪用凹部60に吸引されて密着し、該凹部58aおよび各係合爪用凹部60の外面に沿った立体形状に真空変形される。
所定時間の経過後に、図8(a)に示すように、前記第2成形型54を前記第1成形型52から離間させて型開きし、シート把持体56を第1成形型52から離間させることで、成形された予備成形品Wを該第1成形型52から脱型する。なお、第1成形型52の各係合爪用凹部60により真空成形された各係合爪部40は、予備成形品Wの脱型方向において該第1成形型52の第1成形面58と重なっており、各係合爪部40の空洞42が容易に弾性変形することで、第1成形型52から予備成形品Wの離脱が許容される。
成形された予備成形品Wは、後工程において、図8(b)に示すように、シート把持体56で把持されていた部分を含む不要部分を、カッター等の切断手段によりトリミングする。これにより、前記サービスホール18(18A)の輪郭形状より一回り大きいサイズの外部輪郭をなす実施例のサービスホールカバー30が成形される。
前記成形装置50により成形された実施例のサービスホールカバー30は、図9に示すように、サービスホール18(18A)が開設されたインナーパネル14に対し、該サービスホール18に嵌合部36を整合させた状態で前側から押し付けて取り付ける。この際に、サービスホールカバー30に形成された各係合爪部40は、サービスホール18の開口縁部に当接するようになる。この状態で、サービスホールカバー30を後方へ更に押すことにより、サービスホール18の開口縁部に押された各係合爪部40は、前記空洞42の空間が潰されて縮小されるように弾性変形する。これにより、各係合爪部40は、潰れるように弾性変形することでサービスホール18を通過することが許容され、弾性変形した状態で該サービスホール18を通過してインナーパネル14の後側へ移動する。そして、各係合爪部40は、サービスホール18からインナーパネル14の後方へ抜け出ると、該サービスホール18の開口縁部による押し付けが解除されることで元の形状に弾性復帰する。なお、必要に応じて、前記フランジ38の発泡シート32の部分に自己粘着テープを貼着したもとで、サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付けるようにしてもよい。
本発明に係るサービスホールカバーは、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)実施例では、車体における車両用ドア10のインナーパネル14に開設されたサービスホール18を例示したが、本願のサービスホールカバーが取り付けられるサービスホールは、車両用ドア10以外のインナーパネルに開設されたサービスホールも対象とされる。
(2)インナーパネル14に開設されるサービスホール18は、車両用ドア10の形状や大きさに応じて開口形状、開口寸法、開口位置が異なっている。このため、サービスホールカバー30は、塞ぐ対象のサービスホール18に合わせて外形形状および寸法が異なる。
(3)発泡シート32に設けられる係合爪部40の数は、実施例で例示した5個に限るものではなく、サービスホールカバー30の形状やサイズに応じて6個以上または4個以下であってもよい。
(4)発泡シート32に形成される係合爪部40の断面形状は、実施例で例示した形状に限らない。例えば、図10に示すように、前方にいくにつれて突出量が大きくなる鉤状であってもよい。このような鉤状の係合爪部40の場合には、サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付ける際に、サービスホール18に対して該係合爪部40が引っ掛かり難くなり、該係合爪部40をサービスホール18に対して掛止し易くすることができる。
(5)発泡シート32と硬質シート34との間に閉空間の通路44を画成するために該硬質シート34に形成される壁部48は、実施例で例示した形態に限らない。先ず、嵌合部36の底板部36aに形成される壁部48の延在態様については、実施例で例示した格子状に限るものではなく、例えば一例として図11(a)に示すように、環状に延在するように形成してもよい。また、壁部48の第1壁部48Aおよび第2壁部48Bは、直線状に延在するものに限らず、曲線状に延在するようにしたり、ジグザグに延在するようにしてもよい。
(6)硬質シート34に形成される壁部48は、短手方向の断面形状が実施例で例示したV字形状に限らない。例えば、図11(b)に示すように、壁部48の短手方向の断面形状が、U字形状または半円形状であってもよい、また、図11(c)に示すように、壁部48の短手方向の断面形状が、矩形状としてもよい。
(7)実施例では、1つの嵌合部36を設けたサービスホールカバー30により、1つのサービスホール18を塞ぐ構成を例示したが、2つ以上の嵌合部36を設けた1つのサービスホールカバー30により、2つ以上のサービスホール18を塞ぐように構成してもよい。
(8)実施例では、ポリエチレン(PE)製の発泡シートおよびポリエチレン(PE)製の硬質シートを使用したサービスホールカバー30を例示したが、これら発泡シートおよび硬質シートの材質はこれに限るものではなく、熱可塑性樹脂(好ましくはオレフィン系樹脂)であればよい。但し、発泡シートおよび硬質シートは、互いに熱接着(融着)が可能な樹脂の組み合わせとすることが好ましく、例えばポリプロピレン(PP)の発泡シートとポリプロピレン(PP)のソリッドの硬質シートとしてもよい。
(9)発泡シートとしては、比重が0.015〜0.1、圧縮応力が35KPa〜90KPa(JIS K6767 圧縮歪25%)のものが好ましく、また硬質シートは、比重が0.9〜0.97、曲げ弾性率が780MPa(JIS K7171)以上のものが好ましい。
(10)成形装置50の第1成形型52および第2成形型54は、上下方向に近接、離間して開閉するものに限らず、第1成形型52および第2成形型54が横方向または斜め方向に近接、離間して開閉するものであってもよい。
32 発泡シート,34 硬質シート,36 嵌合部,40 係合爪部,44 通路,
48 壁部
Claims (4)
- 車両のインナーパネルに開設したサービスホールを塞ぐサービスホールカバーにおいて、
前記サービスホールカバーは、前記サービスホールを塞いだ際に前記インナーパネルに接する側になる発泡シートと、該発泡シートに接着した硬質シートとから構成されており、
前記サービスホールカバーは、前記発泡シート側に、前記サービスホールと嵌合する嵌合部が形成されており、
前記嵌合部には、前記硬質シートが前記発泡シートと反対側に突出した壁部によって、該発泡シートとの間に空間を画成した通路が形成されている
ことを特徴とするサービスホールカバー。 - 前記通路は閉空間であって、線状に形成されている請求項1記載のサービスホールカバー。
- 前記通路は、線状に複数形成されると共に、相互に交差している請求項1または2記載のサービスホールカバー。
- 前記嵌合部には、前記サービスホールの開口縁部に係合する係合爪部が形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のサービスホールカバー。
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