JP2017201384A - カラーフィルタ用顔料組成物、その製造方法及びカラーフィルタ - Google Patents

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【課題】カラーフィルタ作製時の高温の熱履歴に耐え、近年要求される高水準の輝度を有するカラーフィルタを作製可能なカラーフィルタ用赤色顔料組成物、その製造方法、及び該カラーフィルタ用赤色顔料組成物を画素部に用いてなるカラーフィルタを提供することにある。【解決手段】ジケトピロロピロール構造中に少なくとも1つ臭素原子が置換したジケトピロロピロール系顔料と、フタルイミドアルキル化顔料誘導体と、アクリル樹脂とを含有することを特徴とするカラーフィルタ用赤色顔料組成物により、高輝度を有するカラーフィルタを提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、カラーフィルタの赤色画素部を形成するために用いられる顔料組成物、該顔料組成物の製造方法及び該顔料組成物を用いたカラーフィルタに関する。
液晶表示装置のカラーフィルタは、赤色画素部(R)、緑色画素部(G)及び青色画素部(B)を有する。これらの各画素部は、いずれも有機顔料が分散した合成樹脂の薄膜が基板上に設けられた構造であり、有機顔料としては、赤、緑及び青の各色の有機顔料が用いられている。
これら画素部のうち、赤色画素部を形成するための赤色有機顔料としては、一般に、ジケトピロロピロール顔料(C.I.ピグメントレッド254、以下でR254と略す場合がある)、ジアミノジアントラキノン顔料(C.I.ピグメントレッド177)、縮合アゾ顔料(C.I.ピグメントレッド242)が用いられており、必要に応じて調色のために、これに黄色有機顔料のイソインドリン顔料(C.I.ピグメントイエロー139)、ニッケルアゾ顔料(C.I.ピグメントイエロー150)が併用されている。
カラーフィルタを作成する際の有機顔料は、従来の汎用用途とは全く異なる特性が要求される。具体的には、液晶表示装置の表示画面がよりハッキリ見えるようにする(高コントラスト化)、或いは、同じく表示画面がより明るくなるようにする(高輝度化)等の要求がある。このような要求に応じるため、平均一次粒子径が100nm以下となるように微細化された粉体の有機顔料が多用されている。また、顔料粒子の微細化により粒子同士の凝集が起こりやすくなるため、分散性を維持することが高コントラスト化及び高輝度化の要求を満たすために不可欠である。
このような中、次のような提案がされている。
特許文献1には、特定のジケトピロロピロール顔料を含有するカラーフィルタ用顔料組成物が開示され、該組成物は色素誘導体を有していてもよいことが記載されている。また、特許文献2には、ジケトピロロピロール系顔料を含む顔料と、染料と、樹脂とを含む着色組成物が開示されている。また、特許文献3には、ジケトピロロピロール系顔料と、特定量のフタルイミドアルキル化キナクリドンを含有し、特定の平均一次粒子径であることを特徴とするカラーフィルタ用赤色顔料組成物が開示されている。また、特許文献4には、ジケトピロロピロール系顔料と、特定量のフタルイミドアルキル化キナクリドンを含有し、特定の比表面積であることを特徴とするカラーフィルタ用赤色顔料組成物が開示されている。
上記のように、高輝度を達成するために種々の研究が行われているものの、近年高まる高性能化の要求に応えるために、より優れたカラーフィルタ創成を可能とする顔料組成物が希求されている。
また、従来、カラーフィルタの赤色画素部を形成する顔料組成物の主顔料として用いられてきたジケトピロロピロール系顔料は、輝度、コントラストの観点から好適であり、塩素原子を有するジケトピロロピロール系顔料(R254)などは特に頻繁に用いられてきた。前述の特許文献1〜4の実施例においてもR254を中心に検討され、R254の特性を引き出すための顔料誘導体などの検討が進んでいることは上記の通りである。このようなR254は、カラーフィルタ用顔料組成物の主顔料として好適ではあるものの、カラーフィルタとして求められる色調に十分近いというわけではなく、実用場面では、より青味に調整するために他の顔料を添加するなどの工夫がなされてきた。しかしながら、これでは、色調の改善のために輝度などの特性が十分ではない顔料を必要以上に添加しなければならず、色調と輝度等との両立が困難であり、上記の更なる高性能化の要求に充分応えられるか疑問がある。
特開2012−155232号公報 特開2013−014750号公報 特開2014−136709号公報 特開2007−031539号公報
本発明が解決しようとする課題は、カラーフィルタ作製時の高温の熱履歴に耐え、近年要求される高水準の輝度を有するカラーフィルタを作製可能なカラーフィルタ用赤色顔料組成物、その製造方法、及び該カラーフィルタ用赤色顔料組成物を画素部に用いてなるカラーフィルタを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、ジケトピロロピロール構造中に少なくとも1つ臭素原子が置換したジケトピロロピロール系顔料と、フタルイミドアルキル化顔料誘導体と、アクリル樹脂とを含有することを特徴とするカラーフィルタ用赤色顔料組成物を使用することで、近年要求される高水準の輝度を有するカラーフィルタを提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、以下の項1〜項7に関する。
項1.式(I):
Figure 2017201384
(式(I)中、X及びYは各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1〜C8のアルキル基又はC1〜C8のアルコキシ基を表し、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子であり、m及びnは各々独立に、1〜5の整数を表す)で表されるジケトピロロピロール系顔料と、フタルイミドアルキル化顔料誘導体と、アクリル樹脂とを含有することを特徴とするカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
項2.質量換算で、式(I)で表されるジケトピロロピロール系顔料100部当たり、フタルイミドアルキル化顔料誘導体が5部を超えて20部含有し、アクリル樹脂が5部を超えて20部含有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
項3.フタルイミドアルキル化顔料誘導体が、フタルイミドアルキル化キナクリドン又はフタルイミドアルキル化ジケトピロロピロールであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
項4.アクリル樹脂が、炭化水素系環状化合物を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体を少なくとも1種有するアクリル系共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
項5.X及びYが各々独立に、水素原子又は臭素原子であり、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
項6.式(I):
Figure 2017201384
(式(I)中、X及びYは各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1〜C8のアルキル基又はC1〜C8のアルコキシ基を表し、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子であり、m及びnは各々独立に、1〜5の整数を表す)で表されるジケトピロロピロール系顔料を良溶媒に溶解させて混合溶液を得る第一工程と、第一工程で得られた混合溶液を貧溶媒に取り出し粒子を得る第二工程と、第二工程で得られた粒子を、フタルイミドアルキル化顔料誘導体とアクリル樹脂と共に機械的磨砕する第三工程と、を含むことを特徴とするカラーフィルタ用赤色顔料組成物の製造方法。
項7.画素部に、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物を含むことを特徴とするカラーフィルタ。
本発明のカラーフィルタ用赤色顔料組成物は、カラーフィルタ作製時の高温の熱履歴に耐え、該顔料組成物をカラーフィルタに用いた場合に高輝度のカラーフィルタが得られるという格別顕著な効果を奏する。また、本発明のカラーフィルタ用赤色顔料組成物の製造方法によれば、従来の方法に比べ、原料由来の不純物を低減することが可能であり、これにより、高輝度のカラーフィルタを作製可能な顔料組成物を容易に得ることができる。
本発明のカラーフィルタ用赤色顔料組成物は、下記式(I):
Figure 2017201384
(式(I)中、X及びYは各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1〜C8のアルキル基又はC1〜C8のアルコキシ基を表し、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子であり、m及びnは各々独立に、1〜5の整数を表す)で表されるジケトピロロピロール系顔料と、フタルイミドアルキル化顔料誘導体と、アクリル樹脂とを含有することを特徴とする。
ここで、フタルイミドアルキル化顔料誘導体(以下、単に顔料誘導体と略記する場合がある)、アクリル樹脂は、特定の含有量で使用される場合に、本発明の効果がさらに顕著となる。
顔料誘導体の含有量は、質量換算で、式(I)で表されるジケトピロロピロール系顔料100部当たり、フタルイミドアルキル化顔料誘導体が5部を超えて20部含有することが好ましく、5部を超えて15部含有することがより好ましい。
アクリル樹脂の含有量は、質量換算で、式(I)で表されるジケトピロロピロール系顔料100部当たり、アクリル樹脂が5部を超えて20部含有することが好ましく、10部を超えて20部含有することがより好ましい。
フタルイミドアルキル化顔料誘導体、アクリル樹脂ともに、上記の範囲より含有量が少ないとカラーフィルタ用顔料組成物の粒子径が微細にならず、所望の輝度、コントラストが得られない。また、上記の範囲より含有量が多いと顔料組成物中のジケトピロロピロール顔料の含有量が減り、所望の着色力が得られない。上記のより好ましい範囲内であれば、より本発明の効果が顕著に現れる。
式(I)中、X及びYは、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1〜C8のアルキル基又はC1〜C8のアルコキシ基を表し、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子である。
なかでも、X及びYは各々独立に、水素原子又は臭素原子である場合がより好ましく、この場合も、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子である。
さらに好ましくは、Xが臭素原子、Yが臭素原子である場合である。
アルキル又はアルキル部分は、直鎖又は分枝状のいずれでもよく、その具体例としては、メチル、エチル、ノルマルプロピル、イソプロピル、ノルマルブチル、イソブチル、セカンダリブチル、ターシャリブチル、ノルマルペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ノルマルヘキシル、イソヘキシル、ノルマルヘプチル、ノルマルオクチルのようなものが挙げられる。
m及びnは、各々独立に、1〜5の整数である。
なお、X及びYが水素原子である場合とは、式(I)のベンゼン環の水素原子が置換されていないことを表すものである。
ここで、X及びYの置換位置は、前記式(I)のベンゼン環のいずれの水素原子を置換していてもよいが、好ましくは下記式(I−i)である場合が好ましく、下記式(I−ii)である場合がより好ましい。
式(I−i)及び式(I−ii)中のX及びYは上述の通りである。
なお、式(I−i)中のX及びYの右下に記載の数字はX及びYの置換数である。
Figure 2017201384
Figure 2017201384
このような本発明で用いるジケトピロロピロール系顔料は、従来公知の方法によって製造することができる。
本発明で用いるフタルイミドアルキル化顔料誘導体は、具体的には、フタロシアニン顔料、ジオキサジン顔料、アゾ顔料、キナクリドン顔料、スレン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、フタロン顔料、イソインドリノン顔料、メチン・アゾメチン顔料、金属錯体顔料、ジケトピロロピロール顔料などのフタルイミドアルキル化体が挙げられる。
前記フタルイミドアルキル化体が有するフタルイミドアルキル基の代表例としては、フタルイミドメチル基が挙げられる。フタルイミドメチル基は、下記のような基をいう。
Figure 2017201384
なかでも、カラーフィルタ用赤色顔料として適した色調であり、かつ、ジケトピロロピロール顔料、特に臭素置換ジケトピロロピロール顔料に対して高い結晶成長抑制効果と耐熱性を付与する観点から、フタルイミドアルキル化キナクリドン又はフタルイミドアルキル化ジケトピロロピロールであることが好ましく、カラーフィルタ用赤色顔料に求められる色調により近い、フタルイミドアルキル化キナクリドンがより好ましい。
フタルイミドアルキル化キナクリドンの代表例としては、フタルイミドメチル化キナクリドンが挙げられる。フタルイミドメチル化キナクリドンは、下記一般式で表される構造で表されるキナクリドン系顔料誘導体である。
Figure 2017201384
(但し、上記一般式中のX、Yは同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は塩素原子である。フタルイミドメチル基の置換数nは1〜3である。)
本発明で用いるアクリル樹脂としては、公知慣用のものをいずれも用いることが出来るが、ジケトピロロピロール顔料に対する相互作用が強く、顔料表面に吸着する単量体Aを有するアクリル系共重合体が好ましく、単量体Aとしては(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸1−ナフチル、(メタ)アクリル酸2−ナフチル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の炭化水素系環状化合物を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体が好ましい。また、単量体Aに加えて、顔料表面に吸着後、分散安定化効果を発揮する単量体Bも有するアクリル系共重合体が更に好ましく、単量体Bとしては(メタ)アクリル酸単量体や、グリシジル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル単量体が好ましい。また、アクリル系共重合体は、異なる複数の単量体Aを有していてもよいし、さらには異なる複数の単量体Aに単独または複数の単量体Bを共重合したアクリル系共重合体であっても良い。
さらに、単量体A、単量体Bに加え、それに共重合可能なその他の単量体を併用した重合体であっても良い。
なお、本発明において「(メタ)アクリレート」とは、メタクリレートとアクリレートの一方又は両方をいい「(メタ)アクリル酸」とは、メタクリル酸とアクリル酸の一方又は両方をいう。
(メタ)アクリル酸エステルとは、(メタ)アクリル酸とその他の各種アルコールとから形成されるようなエステル結合を含有する化合物であり、上記アルコールに由来する、エステル結合COOの末端に炭素原子鎖を含有するものを言う。典型的には、前記炭素鎖がアルキル基であるものが、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと称されている。(メタ)アクリル酸アルキルエステルで言えば、側鎖はアルキル基を意味する。当業界では、(メタ)アクリル酸アルキルエステルばかりでなく、上記炭素鎖がアルキル基以外の化合物もよく知られていることから、本発明においては(メタ)アクリル酸アルキルエステルだけでなく、炭素鎖が、アルキル基以外の化合物を含めて、(メタ)アクリル酸エステルと称するものとする。
このような(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルである、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ターシャルブチル(メタ)アクレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート〔ラウリル(メタ)アクリレート〕、オクタデシル(メタ)アクリレート〔ステアリル(メタ)アクリレート〕等のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環基を含有する(メタ)アクリル酸エステル;メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール#400(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルカルビトール(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、p−ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、p−ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のエーテル基を含有する(メタ)アクリル酸エステル;ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香環を含有する(メタ)アクリル酸エステル;グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテル等のエポキシ基を含有する(メタ)アクリル酸エステル;アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート、アシッドホスホオキシポリオキシエチレングリコールモノメタクリレート、及びアシッドホスホオキシポリオキシプロピレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールメタクリレートフォスフェート、プロピレングリコールメタクリレートフォスフェート、エチレングリコールアクリレートフォスフェート、プロピレングリコールアクリレートフォスフェート、また、市販品として、ホスマーM、ホスマーCL、ホスマーPE、ホスマーMH(以上、ユニケミカル社製)、ライトエステルP−1M(以上、共栄社化学社製)、JAMP−514(以上、城北化学工業社製)、KAYAMER PM−2、KAYAMER PM−21(以上、日本化薬社製)等のリン酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。
その他の共単量体としては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、第3級カルボン酸ビニル等のビニルエステル類;ビニルピロリドン等の複素環式ビニル化合物;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化オレフィン類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアノ基含有単量体;エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;メチルビニルケトン等のビニルケトン類;エチレン、プロピレン等のα−オレフィン類;ブタジエン、イソプレン等のジエン類;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、ターシャルブチルスチレン等のスチレン系単量体が挙げられる。
また、共重合可能な不飽和カルボン酸としては、例えば、クロトン酸、イソクロトン酸、2−(メタ)アクロイルオキシエチルサクシニック酸、2−(メタ)アクロイルオキシヘキサハイドロフタル酸、2−(メタ)アクロイルオキシエチルグルタレート;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のジカルボン酸及びその無水物;モノメチルマレイン酸、モノエチルマレイン酸、モノブチルマレイン酸、モノオクチルマレイン酸、モノメチルフマル酸、モノエチルフマル酸、モノブチルフマル酸、モノオクチルフマル酸、モノメチルイタコン酸、モノエチルイタコン酸、モノブチルイタコン酸、モノオクチルイタコン酸等のジカルボン酸のモノアルキルエステルなどが挙げられる。
これらのなかでも、ジケトピロロピロール顔料、特に臭素置換ジケトピロロピロール顔料に対する相互作用が強く、顔料表面に吸着して高い分散安定性を付与する観点から、(メタ)アクリル酸ベンジル−(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸ベンジル−グリシジル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル−アシッドホスホオキシエチルメタクリレート−(メタ)アクリル酸共重合体が、より高い分散安定性を付与するため、分散後に粗大粒子が発生することなく、輝度、コントラストが高いカラーフィルタが得られることから好ましい。
共重合体中のエポキシ基は、その一部または全部が求核試薬と反応して開環した官能基となっていても良い。例えば、共重合体中のエポキシ基の全部が塩酸と反応してα−クロロヒドリン基となったものを共重合体として用いたときも、元のエポキシ基を含有する共重合体を用いたときと同様の耐熱性改善効果がある。
アクリル樹脂としては、ガラス転移温度(Tg)が出来るだけ高い方が、それ自体の耐熱性に優れるものの、有機顔料と併用した際に、相互作用により優れた耐熱性を発揮できる点で、Tgは、0〜150℃である共重合体が好ましく、40〜100℃である共重合体がより好ましい。
アクリル樹脂としては、どのような分子量のものでも用いることは出来るが、有機顔料に対する親和性が大きく、耐熱性の向上効果もより大きいことから、具体的には重量平均分子量が5,000〜100,000の共重合体が好ましく、5,000〜30,000の共重合体がより好ましい。
アクリル樹脂は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の公知の種々の反応方法によって合成することが出来る。この際には、公知慣用の重合開始剤、界面活性剤及び消泡剤を併用することも出来る。
本発明のカラーフィルタ用赤色顔料組成物は、その他の赤色有機顔料、赤色有機染料、赤色有機顔料誘導体を調色等の目的で併用してもよい。例えば、C.I.ピグメントレッド177のようなアントラキノン系赤色顔料、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209のようなキナクリドン系赤色顔料、C.I.アシッドレッド289のようなキサンテン系赤色染料や、シアニン系赤色染料などが挙げられる。また、必要に応じて黄色有機顔料や黄色有機顔料誘導体を調色等の目的で併用してもよい。例えば、C.I.ピグメントイエロー139のようなイソインドリン系黄色顔料、C.I.ピグメントイエロー150のようなニッケルアゾ系黄色顔料が挙げられる。
本発明の顔料組成物は、被着色媒体中への顔料の分散性、分散後の分散安定性が高く、それを液媒体に分散させて得た後記する赤色顔料分散液の粘度も低く安定(微細な粒子に分散)であり、この顔料組成物を含有するコーティング剤は、基材に塗布した場合に、均質な塗膜を形成して透明性が高い着色被膜を得ることができる。
また、このような顔料組成物は、カラーフィルタ赤色画素部を形成する光硬化性組成物への分散が容易であり、これを硬化する際に多用される365nmの波長をもつ紫外光を遮光することもない(即ち高透過性)。また、光硬化感度の低下もなく、現像時の膜へりやパターン流れも起こり難くなるので好ましい。そのため、近年要求されている塗膜の輝度、コントラスト及び光透過率のいずれもが高いカラーフィルタ赤色画素部をより簡便に得ることができる。ここでコントラストとは、2枚の偏光板の偏光方向を平行にして被測定物を挟み込んだ時の透過光強度を2枚の偏光板の偏光方向を垂直にして被測定物を挟み込んだ時の透過光強度で除したものであり、消偏性とも呼ばれるものである。
次に本発明の顔料組成物の製造方法について、詳細に述べる。
本発明の顔料組成物は、上記した原料を使用して、公知慣用の方法にて製造することができるが、一例として、本発明の実施例で使用した方法を詳述する。
本発明の顔料組成物は、ジケトピロロピロール系顔料を良溶媒中に溶解させる工程(第一工程とする)と、前記混合溶液を貧溶媒に取り出し、微細で均一な顔料粒子を得る工程(第二工程とする)、及び、第二工程で得られた顔料粒子と、顔料誘導体及びアクリル樹脂と共に機械的磨砕によって、粒子制御を行う工程(第三工程とする)の三工程により製造することができる。こうすることで、顔料の平均一次粒子径を、カラーフィルタ用として好適な範囲である20〜50nmに制御することができる。具体的には、第一工程は、顔料を予めアルコキシドを溶解させた非プロトン性極性溶媒中で金属塩として溶解させ、顔料が溶解した混合溶液を得る工程である。第二工程は、第一工程で得られた顔料が溶解した混合溶液を貧溶媒中に取り出すことで、微細で均一な顔料粒子を得る工程である。第三工程は、第二工程で得られた顔料粒子とさらに顔料誘導体及びアクリル樹脂と、無機塩、有機溶剤からなる混合物を機械的磨砕によって微細な二次粒子の有機顔料組成物を得る工程である。以下、第一工程、第二工程ならびに第三工程についてさらに詳細に説明する。
〔第一工程〕
第一工程は、前記したとおり、ジケトピロロピロール系顔料を均一に分子レベルで良溶媒中に溶解させる工程である。溶解条件としては、塩基度、温度、撹拌状態が重要となる。
第一工程で使用する良溶媒としては、非プロトン性極性溶媒などを使用することができる。非プロトン性極性溶媒は、水と自由な割合で混和し、多くの有機化合物や無機塩も溶解する溶解性の優れた溶媒であり、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなど)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ヘキサメチルホスホリックトリアミド(HMPA)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)などが挙げられる。本発明では、ジケトピロロピロール系顔料のような縮合多環系顔料の溶解性が高い点から、ジメチルスルホキシドが好ましい。
アルコキシドとしては、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム t−ブトキシドなどは市販品が入手可能であり、本発明では、コスト、操作性を考慮して、ナトリウムメトキシドが好ましい。
アルコキシドは、ジケトピロロピロール系顔料が溶解する条件であればいかなる割合で溶媒に溶解させても良いが、生産性も考慮すると混合溶液100質量部に対して0.2〜10質量部が好ましく、さらに0.5〜5質量部が好ましい。
顔料に対する溶媒量は、溶解性を考慮すると多いことが好ましいが、生産性を考慮すると顔料1質量部に対して、5〜50質量部が好ましく、さらに10〜40質量部が好ましい。
溶解時の温度は、いかなる温度でも顔料が溶媒に溶解できる状態であれば良いが、より溶解性を高めるために、常温より高い温度に溶解温度を設定することが好ましい。本発明では、20〜120℃が好ましく、40〜110℃がより好ましい。
〔第二工程〕
第二工程は、第一工程で得られた顔料が溶解した混合溶液を貧溶媒に取り出して、微細で均一な顔料粒子を析出させる工程である。
第二工程で使用する貧溶媒としては、特に限定されないが、水系溶媒(例えば、水、または塩酸、酢酸、水酸化ナトリウム水溶液等)、アルコール系溶媒(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール等)、またはこれらの混合物が好ましく、水がより好ましい。
混合溶液を貧溶媒に取り出す方法としては、公知公用のいかなる方法で行ってもよい。予め用意した貧溶媒を撹拌装置等により、乱流状態にし、第一工程で得られた混合溶液を取り出す。層流状態の場合、希釈速度が遅くなるため、中和熱の拡散効果が低くなるため、結晶成長をしてしまう可能性があるからである。混合溶液の取り出し速度は、任意で構わないが、水流の速度、水流の状況により微細な粒子を得るために、適宜調整する。溶液を直接、貧溶媒に取り出しても構わないし、イジェクター等の装置により、少量の溶液と貧溶媒の接触による結晶成長を抑制する方法もある。
取り出し速度、取り出し方法にもよるが、析出温度による結晶成長を防止する上で、析出槽を冷却することが好ましい。水冷、氷冷、冷却材による冷却のいずれかの方法で冷却し、析出温度を40℃以下に制御することが好ましく、本発明ではより低い20℃以下がさらに好ましい。
顔料が溶解している混合溶液に対して、貧溶媒は多いほど拡散速度が高くなるため好ましいが、生産性、操作性を考慮すると混合溶液1質量部に対して、1〜10質量部が好ましい。
得られたスラリーをろ過、洗浄、乾燥、粉砕して顔料の微細で均一な粒子を得る。
〔第三工程〕
第三工程は、第二工程で得た顔料粒子に、顔料誘導体及びアクリル樹脂を添加し、機械的磨砕によって最終目的である微細な一次粒子である本発明の顔料組成物を製造する工程である。
ここで、機械的磨砕は、前記した各原料を混練機に仕込み、その中で混練磨砕することで行うことができる。この際の混練手段としては、例えば、ニーダーやミックスマーラー、特開2007−100008号公報に記載のプラネタリー型ミキサーである井上製作所株式会社製のトリミックス(登録商標)や、特開平4−122778号公報に記載の連続式二軸押出機や、特開2006−306996号公報に記載の連続式一軸混練機である浅田鉄工株式会社製のミラクルKCK等を用いることができる。中でもバッチ式ニーダーにて混練することが好ましい。ニーダーとして、より具体的にはソルトミリングニーダーなどが挙げられる。
前記無機塩としては、水溶性無機塩が好適に使用でき、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム等の無機塩を使用することが好ましい。また、平均粒子径が0.3〜70μmの無機塩を使用することがより好ましい。このような無機塩としては、通常の無機塩を微粉砕することにより容易に得ることができる。
本発明の好適な顔料組成物を得るに当たっては、無機塩の使用量を、質量換算で、ジケトピロロピロール系顔料と顔料誘導体とアクリル樹脂を必須成分として含む混合物の合計1部当たり3〜30部、なかでも7〜30部、特に10〜30部とするのが好ましい。
有機溶剤としては、例えば、ジエチレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングルコール、液体ポリプロピレングリコール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2ー(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等を使用することができる。
有機溶剤の使用量は特に限定されるものではないが、質量換算で、ジケトピロロピロール系顔料と顔料誘導体とアクリル樹脂を必須成分として含む混合物の合計1部当たり0.01〜5部が好ましい。
本発明の製造方法においては、機械的磨砕をする際に、意図する色相に調色する目的で、必要であれば、その他の有機顔料や有機顔料誘導体等を含有させることができる。
機械的磨砕において、前記したような無機塩や有機溶剤は、最初の仕込み段階で必要量全量を仕込んで以降そのまま、ジケトピロロピロール系顔料と顔料誘導体とアクリル樹脂を必須成分として含む混合物が、前記した必要な一次粒子の平均粒子径となるまで磨砕を行っても良いし、必要量の一部だけを仕込んで磨砕を開始し、途中で無機塩および/または有機溶剤の残量を、一括または分割して仕込むようにして磨砕を行っても良い。
機械的磨砕を行う際の温度は、30〜150℃が好ましく、なかでも60〜120℃がより好ましい。また、磨砕時間は、3時間から36時間が好ましく、なかでも5〜24時間がより好ましい。
機械的磨砕中に行う経時サンプリングから、顔料組成物中の一次粒子の平均一次粒子径値等に基づいて、必要とする特性をもった本発明の顔料組成物を得る条件を適宜選定することができる。
こうして、本発明のジケトピロロピロール系顔料、顔料誘導体、アクリル樹脂、無機塩、有機溶剤を主成分として含む混合物が得られるが、この混合物から有機溶剤と、無機塩とを除去し、固形物を洗浄、濾過、乾燥、粉砕等を行うことにより、本発明の顔料組成物の粉体を得ることができる。
なお、この洗浄方法としては、水洗、湯洗のいずれをも採用することができる。水溶性無機塩および有機溶剤を用いた前記混合物の場合は、水洗することで容易に有機溶剤と無機塩を除去することが出来る。比電導度のもととなる物質は、極力除去されていることが好ましい。特に、カラーフィルタ画素部を調製するための本発明の顔料組成物は、比電導度50μS/cm以下、好ましくは20μS/cm以下となるまで洗浄を行うのが好ましい。ここでの比伝導度とは、水の伝導度に対して濾液の伝導度の差について述べている。具体的には、前記顔料組成物の比電導度の測定方法は次のように求められる。
1.顔料5.00gを500mLの硬質ビーカーに正しく計り取り、イオン交換水(電導度5μS/cm以下、pH=7.0±1.0)200mLを、初め少量ずつ加え、試薬一級メタノール5mLを加えてよく濡らした後、全量を加え5分間煮沸する。
2.これを室温まで冷却し、250mLメスシリンダーに移し、更に上記イオン交換水を加えて250mLとし、よくかき混ぜてアドバンテック社製ろ紙No.5Cにてろ過する。
3.ろ液の最初の約50mLを捨て、残りの中から100mLをメスシリンダーで計り取り、質量既知の蒸発皿に移す。メスシリンダーに付着したろ液は少量のイオン交換水で蒸発皿に洗い流す。
4.イオン交換水の比電導度を電導度計(東亜ディーケーケー株式会社社製CM−30V型等)を使用して測定した後、上記3で100mLをメスシリンダーで計り取ったろ液を同じ電導度計を使用して測定し、次式により測定値を補正して算出する。
顔料の比電導度=ろ液の比電導度−用いたイオン交換水の比電導度
前記した洗浄、濾過後の乾燥方法としては、例えば、乾燥機に設置した加熱源による80〜120℃の加熱等により、液媒体を含んだ本発明の顔料組成物の脱水および/または脱溶剤をする回分式あるいは連続式で乾燥する方法等が挙げられる。またその際に使用する乾燥機としては、例えば、箱型乾燥機、バンド乾燥機、スプレードライヤー等が挙げられる。
乾燥後の粉砕方法としては、顔料組成物の比表面積を大きくしたり、一次粒子の平均粒子径を小さくしたりするための操作ではなく、箱型乾燥機やバンド乾燥機を使用して乾燥する場合に、ランプ形状等のものとなった顔料組成物を解して粉末化するために行うものであり、例えば、乳鉢、ハンマーミル、ディスクミル、ピンミル、ジェットミル等による粉砕方法が挙げられる。
本発明の顔料組成物は、従来公知の方法でカラーフィルタ赤色画素部、同赤色画素部形成用赤色顔料の調製に使用することができる。本発明の顔料組成物を使用してカラーフィルタ赤色画素部を製造するに当たっては、顔料分散法が好適に採用できる。
この方法で代表的な方法は、フォトリソグラフィー法であり、これは、後記する光硬化性組成物を、カラーフィルタ用の透明基板のブラックマトリックスを設けた側の面に塗布、加熱乾燥(プリベーク)した後、フォトマスクを介して紫外線を照射することでパターン露光を行って、画素部に対応する箇所の光硬化性化合物を硬化させた後、未露光部分を現像液で現像し、非画素部を除去して画素部を透明基板に固着させる方法である。この方法では、光硬化性組成物の硬化着色皮膜からなる画素部が透明基板上に形成される。
赤色、緑色、青色の色ごとに、後記する光硬化性組成物を調製して、前記した操作を繰り返すことにより、所定の位置に赤色、緑色、青色の着色画素部を有するカラーフィルタを製造することができる。前記したように、本発明の顔料組成物からは、赤色画素部、同赤色画素部形成用赤色顔料が調製される。なお、青色画素部および緑色画素部を形成するための光硬化性組成物を調製するには、公知慣用の青色顔料と緑色顔料を使用することができる。
後記する光硬化性組成物をガラス等の透明基板上に塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、ロールコート法、インクジェット法等が挙げられる。
透明基板に塗布した光硬化性組成物の塗膜の乾燥条件は、各成分の種類、配合割合等によっても異なるが、通常、50〜150℃で、1〜15分間程度である。この加熱処理を一般に「プリベーク」という。また、光硬化性組成物の光硬化に用いる光としては、200〜500nmの波長範囲の紫外線、あるいは可視光を使用するのが好ましい。この波長範囲の光を発する各種光源を使用することができる。
現像方法としては、例えば、液盛り法、ディッピング法、スプレー法等が挙げられる。光硬化性組成物の露光、現像の後に、必要な色の画素部が形成された透明基板は水洗いし乾燥させる。こうして得られたカラーフィルタは、ホットプレート、オーブン等の加熱装置により、100〜280℃で、所定時間加熱処理(ポストベーク)することによって、着色塗膜中の揮発性成分を除去すると同時に、光硬化性組成物の硬化着色皮膜中に残存する未反応の光硬化性化合物が熱硬化し、カラーフィルタが完成する。
カラーフィルタの赤色画素部を形成するための光硬化性組成物(顔料分散フォトレジストとも呼ばれる。)は、本発明の顔料組成物と、分散剤と、光硬化性化合物と、有機溶剤とを必須成分とし、必要に応じて熱可塑性樹脂を用いて、これらを混合することで調製することができる。赤色画素部を形成する着色樹脂皮膜に、カラーフィルタの実生産で行われるベーキング等に耐え得る強靱性等が要求される場合には、前記光硬化性組成物を調製するに当たって、光硬化性化合物だけでなく、この熱可塑性樹脂を併用することが不可欠である。熱可塑性樹脂を併用する場合には、有機溶剤としては、それを溶解するものを使用することが好ましい。
前記光硬化性組成物の製造方法としては、本発明のカラーフィルタ用赤色顔料組成物と、有機溶剤と分散剤とを必須成分として使用し、これらを混合し均一となるように攪拌分散を行って、まずカラーフィルタの赤色画素部を形成するための顔料分散液(着色ペーストとも呼ばれる。)を調製してから、そこに、光硬化性化合物と、必要に応じて熱可塑性樹脂や光重合開始剤等を加えて前記光硬化性組成物とする方法が一般的である。
ここで分散剤としては、例えば、ビックケミー社製のディスパービック130、ディスパービック161、ディスパービック162、ディスパービック163、ディスパービック170、エフカ社製のエフカ46、エフカ47等が挙げられる。また、レベリング剤、カップリング剤、カチオン系の界面活性剤等も併せて使用可能である。
有機溶剤としては、例えば、トルエンやキシレン、メトキシベンゼン等の芳香族系溶剤、酢酸エチルや酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等の酢酸エステル系溶剤、エトキシエチルプロピオネート等のプロピオネート系溶剤、メタノール、エタノール等のアルコール系溶剤、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶剤、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクタム、N−メチル−2−ピロリドン、アニリン、ピリジン等の窒素化合物系溶剤、γ−ブチロラクトン等のラクトン系溶剤、カルバミン酸メチルとカルバミン酸エチルの48:52の混合物のようなカルバミン酸エステル系溶剤等が挙げられる。有機溶剤としては、特にプロピオネート系、アルコール系、エーテル系、ケトン系、窒素化合物系、ラクトン系等の極性溶媒で水可溶のものが好ましい。水可溶の有機溶剤を使用する場合には、それに水を併用することもできる。
光硬化性組成物の調製に使用する熱可塑性樹脂としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド酸系樹脂、ポリイミド系樹脂、スチレンマレイン酸系樹脂、スチレン無水マレイン酸系樹脂等が挙げられる。
光硬化性化合物としては、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ビス(アクリロキシエトキシ)ビスフェノールA、3−メチルペンタンジオールジアクリレート等のような2官能モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアネート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等の比較的分子量の小さな多官能モノマー、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート等の比較的分子量の大きな多官能モノマーが挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルパーオキサイド、2−クロロチオキサントン、1,3−ビス(4’−アジドベンザル)−2−プロパン、1,3−ビス(4’−アジドベンザル)−2−プロパン−2’−スルホン酸、4,4’−ジアジドスチルベン−2,2’−ジスルホン酸等が挙げられる。
前記した各材料を使用して、本発明の顔料組成物は、質量換算で、その100部当たり、300〜1,000部の有機溶剤と、0〜100部の分散剤とを、均一となるように攪拌分散して前記顔料分散液を得ることができる。次いで該顔料分散液に、本発明の顔料組成物1部当たり、熱可塑性樹脂と光硬化性化合物の合計が3〜20部、光硬化性化合物1部当たり0.05〜3部の光重合開始剤と、必要に応じてさらに有機溶剤を添加し、均一となるように攪拌分散してカラーフィルタ赤色画素部を形成するための光硬化性組成物を得ることができる。このような光硬化性組成物は、通常は、分散粒子の平均粒子径が100nm以下となるように調製される。
本発明のカラーフィルタ用赤色顔料組成物から調製された赤色顔料分散液や光硬化性組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子さらに好ましくは、0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
現像液としては、公知慣用の有機溶剤やアルカリ水溶液を使用することができる。特に前記光硬化性組成物に、熱可塑性樹脂または光硬化性化合物が含まれており、これらの少なくとも一方が酸価を有し、アルカリ可溶性を呈する場合には、アルカリ水溶液での洗浄がカラーフィルタ画素部の形成に効果的である。
顔料分散法のうち、フォトリソグラフィー法によるカラーフィルタ赤色画素部の製造方法について詳記したが、本発明の顔料組成物を使用して調製されたカラーフィルタ赤色画素部は、その他の電着法、転写法、ミセル電解法、PVED(Photovoltaic Electrodeposition)法等の方法で赤色画素部を形成して、カラーフィルタを製造してもよい。
カラーフィルタは、青色有機顔料組成物、緑色有機顔料組成物、ならびに赤色である本発明の有機顔料組成物を使用して得た各色の光硬化性組成物を使用し、平行な一対の透明電極間に液晶材料を封入し、透明電極を不連続な微細区間に分割すると共に、この透明電極上のブラックマトリクスにより格子状に区分けされた微細区間のそれぞれに、赤(R)、緑(G)および青(B)のいずれか1色から選ばれたカラーフィルタ着色画素部を交互にパターン状に設ける方法、あるいは基板上にカラーフィルタ着色画素部を形成した後、透明電極を設けるようにすることで得ることができる。
なお、本発明のカラーフィルタ用顔料組成物は、公知慣用の各種用途、例えば、塗料、プラスチック(樹脂成型品)、印刷インキ、ゴム、レザー、静電荷像現像用トナー、インクジェット記録用インキ、熱転写インキ等の着色にも適用することもできる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例及び比較例において特に断りがない場合は、「部」及び「%」は質量基準である。以下、本実施例で用いる測定方法を示す。
<輝度・色度測定方法>
分光光度計(株式会社日立ハイテクサイエンス製、装置名:U3900)で、C光源における色度x,y及び輝度を測定した。
<ジケトピロロピロール顔料の作製>
[合成例1]
環流管を付けた2Lのガラス製フラスコに、窒素雰囲気下、tert−アミルアルコール600部、ナトリウム−tert−ペントキシド110部、4−ブロモベンゾニトリル100部を加え、攪拌しながら100℃に加熱し、混合溶液1を調製した。
一方で、500mlのガラス製フラスコに、tert−アミルアルコール100部、コハク酸ジイソプロピル60部を加え、攪拌しながら90℃に加熱し、混合溶液2を調製した。
その後、100℃に加熱した上記混合溶液1を激しく攪拌し、90℃に加熱した混合溶液2を混合溶液1へ30分かけて一定の速度でゆっくりと滴下した。滴下終了後、100℃にて2時間、加熱攪拌を継続し、化合物(1)のアルカリ金属塩溶液を得た。
得られた化合物(1)のアルカリ金属塩溶液を70℃まで自然放冷した後、ヌッチェで濾過した。濾紙上に残った濾過物を水1500部にあけ、85℃で2時間撹拌後、ヌッチェで濾過し、濾液のpHが8以下になるまで水洗浄をくりかえした。その後90℃で20時間乾燥、粉砕し、下記の化合物(1)を92部得た。
Figure 2017201384
[合成例2]
環流管を付けた2Lのガラス製フラスコに、窒素雰囲気下、tert−アミルアルコール700部、ナトリウム−tert−ペントキシド94部、3−ブロモベンゾニトリル46部を加え、攪拌しながら100℃に加熱した。
その後、前記フラスコに、Tetrahedron, 58(2002)5547−5565の方法により合成した下記の化合物(2)56部を30分かけて一定の速度でゆっくりと添加した。
Figure 2017201384
化合物(2)の添加終了後、100℃にて2時間、加熱攪拌を継続し、下記化合物(3)のアルカリ金属塩溶液を得た。
得られた化合物(3)のアルカリ金属塩溶液を70℃まで自然放冷した後、ヌッチェで濾過した。濾紙上に残った濾過物を水1500部にあけ、85℃で2時間撹拌後、ヌッチェで濾過し、濾液のpHが8以下になるまで水洗浄をくりかえした。その後90℃で20時間乾燥、粉砕し、下記の化合物(3)を68部得た。
Figure 2017201384
[合成例3]
前記合成例2で、3−ブロモベンゾニトリル46部をベンゾニトリル26部に変更した以外は合成例2と同様に行い、下記の化合物(4)を57部得た。
Figure 2017201384
<カラーフィルタ用赤色顔料組成物の作製>
[製造例1]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体12.5部、アクリル樹脂12.5部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
(第1工程)
合成例1で得られたジケトピロロピロール顔料(化合物(1)) 47.00部、ジメチルスルホキシド 1550.00部とナトリウムメトキシドの28重量%メタノール溶液 52.00部との混合溶媒中に溶解させ、110℃で30分間撹拌後、90℃まで放冷した。
(第2工程)
水 2300.00部、氷 2700.00部を混合した氷水中に、激しく撹拌しながら、先ほどの顔料溶液を滴下し、滴下終了後1時間撹拌した。得られた顔料懸濁液をヌッチェで濾過し、濾液のpHが8以下になるまで濾過、水洗浄をくりかえし、90℃で17時間乾燥、粉砕し、赤色顔料組成物43.00部を得た。
(第3工程)
上記第2工程で作成した赤色顔料組成物 32.00部、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドン 4.00部、メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸共重合体(不揮発分) 4.00部、塩化ナトリウム 400.00部、およびジエチレングリコール 70.00部をステンレス製1Lニーダー(株式会社吉田製作所製)に仕込み、80℃で8時間混練した。次に、この混合物を2リットルの温水に投入し、30分間攪拌してスラリー状としヌッチェで濾過し、比電導度150μS/cm以下となるまで水洗をくりかえして塩化ナトリウムおよび溶剤を除いた。その後90℃で17時間乾燥後、粉砕し、カラーフィルタ用赤色顔料組成物38.00部を得た。
[製造例2]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体5.9部、アクリル樹脂11.8部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、赤色顔料組成物 34.00部、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドン 2.00部に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例3]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体20.0部、アクリル樹脂13.3部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、赤色顔料組成物 30.00部、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドン 6.00部に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例4]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体6.3部、アクリル樹脂18.8部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、赤色顔料組成物 32.00部、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドン 2.00部、メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸共重合体(不揮発分) 6.00部に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例5]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体13.3部、アクリル樹脂20.0部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、赤色顔料組成物 30.00部、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドン 4.00部、メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸共重合体(不揮発分) 6.00部に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例6]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(3))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体12.5部、アクリル樹脂12.5部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、ジケトピロロピロール顔料を、化合物(1)から化合物(3)に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例7]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(4))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体12.5部、アクリル樹脂12.5部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、ジケトピロロピロール顔料を、化合物(1)から化合物(4)に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例8]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体12.5部、アクリル樹脂12.5部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドンを下記化合物(フタルイミドメチル化ジケトピロロピロール)に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
Figure 2017201384
[製造例9]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体2.9部、アクリル樹脂11.4部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、赤色顔料組成物 35.00部、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドン 1.00部に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例10]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体24.1部、アクリル樹脂13.8部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、赤色顔料組成物 29.00部、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドン 7.00部に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例11]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体11.4部、アクリル樹脂2.9部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、赤色顔料組成物 35.00部、メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸共重合体(不揮発分) 1.00部に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例12]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体13.8部、アクリル樹脂24.1部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、赤色顔料組成物 29.00部、メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸共重合体(不揮発分) 7.00部に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例13]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体12.5部、アクリル樹脂12.5部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸共重合体(不揮発分)を、メタクリル酸ベンジル−グリシジルメタクリレート共重合体(不揮発分)に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例14]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体12.5部、アクリル樹脂12.5部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸共重合体(不揮発分)を、メタクリル酸ベンジル−グリシジルメタクリレート共重合体のエポキシ基が開環してα−クロロヒドリン体となった重合体(不揮発分)に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
[製造例15]
ジケトピロロピロール顔料(化合物(1))100部当たり、質量換算で、顔料誘導体12.5部、アクリル樹脂12.5部となるように本発明の赤色顔料組成物を作製した。
製造例1の第3工程において、メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸共重合体(不揮発分)を、メタクリル酸シクロヘキシル−アシッドホスホオキシエチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(不揮発分)に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物を得た。
製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物 18.00部をポリビンに入れ、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 110.00部、DISPERBYK(商標名) LPN21116(ビックケミー株式会社社製)22.00部、0.3−0.4mmφセプルビーズ(サンゴバン株式会社社製)を加え、ペイントコンディショナー(東洋精機株式会社製)で2時間分散し、カラーフィルタ用赤色顔料分散液(A)を得た。
また、C.I.ピグメントレッド177 18.00部をポリビンに入れ、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 110.00部、DISPERBYK(商標名) LPN21116(ビックケミー株式会社社製)22.00部、0.3−0.4mmφセプルビーズ(サンゴバン株式会社社製)を加え、ペイントコンディショナー(東洋精機株式会社製)で2時間分散し、カラーフィルタ用赤色顔料分散液(B)を得た。
上記の顔料分散液(A)と(B)を色度x=0.650、y=0.320に合うように配合した顔料分散液(C) 75.00部と、アロニックス(商標名)M7100(ポリエステルアクリレート樹脂、東亜合成化学工業(株)製、光硬化性化合物に相当する。) 5.50部、KAYARAD(商標名) DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、日本化薬(株)製、光硬化性化合物に相当する。) 5.00部、KAYACURE(商標名) BP−100(ベンゾフェノン、日本化薬(株)製、光重合開始剤に相当する。) 1.00部、ユーカーエステルEEP 13.50部を分散攪拌機で攪拌し、孔径1.0μmのフィルタで濾過し、カラーレジストを得た。これをカラーレジストスピンコーターにより50mm×50mm、1mmのガラス基板上に塗布し、90℃で20分間予備乾燥して塗膜を形成させた。次いで、フォトマスクを介して紫外線によるパターン露光を行った後、未露光部分を0.5%の炭酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)水溶液中で洗浄し、230℃で60分間焼成することでカラーフィルタとした。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例2で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例3で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例4で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例5で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例6で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例7で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例8で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例9で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例10で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例11で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例12で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例13で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例14で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
実施例1において、製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を製造例15で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
[比較例1]
<ジケトピロロピロール顔料として、ベンゼン環の水素原子が臭素置換されていないジケトピロロピロール顔料を用いた比較例>
製造例1の第1工程において、合成例1で得た化合物(1)をC.I.ピグメントレッド254に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物(比較組成物1)を得た。
実施例1において製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を上記で得られた比較組成物1に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
[比較例2]
<顔料誘導体として、フタルイミドメチル基で置換されていない誘導体を用いた比較例>
製造例1の第3工程において、フタルイミドメチル化ジクロロキナクリドンを特許第5297754号記載の色素誘導体A−4(下記構造式)に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物(比較組成物2)を得た。
次いで、実施例1において製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を上記で得られた比較組成物2に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
Figure 2017201384
[比較例3]
<樹脂として、アクリル樹脂以外の樹脂を用いた比較例>
製造例1の第3工程において、(メタ)アクリル酸ベンジル−(メタ)アクリル酸共重合体をバイロン200(東洋紡株式会社製ポリエステル樹脂)に変更した以外は製造例1と同様の方法で行い、カラーフィルタ用赤色顔料組成物(比較組成物3)を得た。
次いで、実施例1において製造例1で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物を上記で得られたカラーフィルタ用赤色顔料組成物(比較組成物3)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で行いカラーフィルタを得た。
<評価>
上記実施例及び比較例で作成したカラーフィルタの90℃20分間予備乾燥後(初期)と、230℃60分間焼成後(焼成後)の輝度の値を下表に記載した。表中、最も重要な評価項目は焼成後の輝度の値である。ここで、表中、変化率は下記式で計算される。
変化率(%):100×(初期輝度−焼成後輝度)/初期輝度
Figure 2017201384
本発明の顔料組成物を用いて作製したカラーフィルタは、R254の代わりに、臭素を含有しているジケトピロロピロール顔料を主顔料として用いることで、R254よりも色調がより青味になり、目標とする色調に近づいた。そのため、色調を合わせるためのR177などの輝度の低い顔料の混合量が少なくなり、高輝度化に寄与した。
また、臭素を含有しているジケトピロロピロール顔料を主顔料として用い、カラーフィルタ用赤色顔料に適した色調かつジケトピロロピロール顔料に対して高い結晶成長抑制効果と、耐熱性を付与するフタルイミドアルキル化キナクリドンと、加熱による色変化が小さく、ジケトピロロピロール顔料に対する相互作用が強く顔料表面に吸着し高い分散安定性を付与するアクリル系共重合体、それぞれの添加量を最適化することで、輝度と耐熱性に優れた顔料組成物を見出した。

Claims (7)

  1. 式(I):
    Figure 2017201384

    (式(I)中、X及びYは各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1〜C8のアルキル基又はC1〜C8のアルコキシ基を表し、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子であり、m及びnは各々独立に、1〜5の整数を表す)で表されるジケトピロロピロール系顔料と、フタルイミドアルキル化顔料誘導体と、アクリル樹脂と、を含有することを特徴とするカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
  2. 質量換算で、式(I)で表されるジケトピロロピロール系顔料100部当たり、フタルイミドアルキル化顔料誘導体が5部を超えて20部含有し、アクリル樹脂が5部を超えて20部含有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
  3. フタルイミドアルキル化顔料誘導体が、フタルイミドアルキル化キナクリドン又はフタルイミドアルキル化ジケトピロロピロールであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
  4. アクリル樹脂が、炭化水素系環状化合物を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体を少なくとも1種有するアクリル系共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
  5. X及びYが各々独立に、水素原子又は臭素原子であり、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物。
  6. 式(I):
    Figure 2017201384

    (式(I)中、X及びYは各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1〜C8のアルキル基又はC1〜C8のアルコキシ基を表し、前記X及びYの少なくとも1つが臭素原子であり、m及びnは各々独立に、1〜5の整数を表す)で表されるジケトピロロピロール系顔料を良溶媒に溶解させて混合溶液を得る第一工程と、第一工程で得られた混合溶液を貧溶媒に取り出し粒子を得る第二工程と、第二工程で得られた粒子を、フタルイミドアルキル化顔料誘導体とアクリル樹脂と共に機械的磨砕する第三工程と、を含むことを特徴とするカラーフィルタ用赤色顔料組成物の製造方法。
  7. 画素部に、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカラーフィルタ用赤色顔料組成物を含むことを特徴とするカラーフィルタ。
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