JP2017199774A - 多層基板 - Google Patents

多層基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2017199774A
JP2017199774A JP2016088792A JP2016088792A JP2017199774A JP 2017199774 A JP2017199774 A JP 2017199774A JP 2016088792 A JP2016088792 A JP 2016088792A JP 2016088792 A JP2016088792 A JP 2016088792A JP 2017199774 A JP2017199774 A JP 2017199774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coils
interlayer connection
main surface
external electrode
connection conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016088792A
Other languages
English (en)
Inventor
邦明 用水
Kuniaki Yosui
邦明 用水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016088792A priority Critical patent/JP2017199774A/ja
Priority to CN201720174690.1U priority patent/CN206759801U/zh
Publication of JP2017199774A publication Critical patent/JP2017199774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

【課題】複数のコイルを備えた多層基板において、各コイルにおける電気的な特性の劣化を防止する。【解決手段】多層基板において、コイル2A,2Bがそれぞれ、複数の絶縁基材の少なくとも1層にパターン形成されており、絶縁基材の積層方向D1と向きが略一致したコイル軸20A,20Bを有する。そして、第1層間接続導体5が、コイル2A,2Bの一端21A,21Bを纏めて、積層体1の第1主面11に形成されている第1外部電極3に接続する。又、第2層間接続導体6A,6Bが、積層体1の側面において互いに離間して形成されており、コイル2A,2Bの他端22A,22Bをそれぞれ、これらの他端に対応して積層体1の第1主面11に形成されている第2外部電極4A,4Bに接続する。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁基材が積層された多層基板に関し、特にコイルが絶縁基材にパターン形成されている多層基板に関する。
コイルを備えた多層基板の一例として、コイルが複数の絶縁基材に亘ってパターン形成されたものが存在する(例えば、特許文献1)。この様な多層基板において、コイルの両端は、多層基板内に形成された層間接続導体により、実装面となる主面に引き出される。具体的には、主面に2つの外部電極が形成され、これらの外部電極にコイルの両端がそれぞれ層間接続導体を介して接続される。
特開2007−317838号公報
しかしながら、多層基板に複数のコイルが緻密に形成された場合、多層基板内に形成される複数の層間接続導体は互いに近づくことになる。このため、層間接続導体間に生じる磁気結合が強まり、それが原因となって各コイルの電気的な特性が劣化する虞があった。
そこで本発明の目的は、複数のコイルを備えた多層基板において、各コイルにおける電気的な特性の劣化を防止することである。
本発明に係る多層基板は、積層体と、複数のコイルと、第1外部電極と、第1層間接続導体と、複数の第2外部電極と、複数の第2層間接続導体とを備える。積層体は、複数の絶縁基材が積層されたものであり、互いに反対側に位置する第1主面及び第2主面と、これらの主面を繋ぐ側面と、を有する。複数のコイルはそれぞれ、複数の絶縁基材の少なくとも1層にパターン形成されており、絶縁基材の積層方向と向きが略一致したコイル軸を有する。第1外部電極は、積層体の第1主面に形成されている。第1層間接続導体は、複数のコイルの一端を纏めて第1外部電極に接続する。第2外部電極は、複数のコイルの他端にそれぞれ対応して積層体の第1主面に形成されている。第2層間接続導体は、上記側面において互いに離間して形成されており、複数のコイルの他端をそれぞれ、これらのコイルに対応する複数の第2外部電極に接続する。
上記多層基板によれば、複数のコイルの一端から第1外部電極への接続経路が、第1外部電極に達する前に第1層間接続導体により1つに纏められる。よって、接続経路が纏められることなく分離したまま第1外部電極に達する構成において懸念される接続経路間の磁気結合が、上記多層基板では生じ難い。
又、第2層間接続導体が側面に形成されることにより、積層体内に形成される層間接続導体の数が減少する。その結果、第2層間接続導体のそれぞれから第1層間接続導体までの距離が大きくなる。よって、上記多層基板では、第2層間接続導体のそれぞれと第1層間接続導体との間においても、磁気結合が生じ難くなる。
本発明に係る多層基板では、積層体は、上記側面として、異なる方向を向いた少なくとも2つの側面を有し、第2層間接続導体は、当該2つの側面のそれぞれに形成されている。
この構成によれば、第2層間接続導体どうしを遠ざけることができる。よって、第2層間接続導体どうしの間においても、磁気結合が生じ難くなる。
本発明に係る多層基板では、第1主面への複数のコイルの投影像においてコイルの開口部に対応する領域とは重なることがない第1主面内の領域に、第1外部電極が形成されていることが好ましい。この構成によれば、コイルに磁束を生じさせた際、第1外部電極による磁束の妨げが起き難くなる。
本発明に係る多層基板では、第1主面への複数のコイルの投影像においてコイルの開口部に対応する領域とは重なることがない第1主面内の領域に、第2外部電極が形成されていることが好ましい。この構成によれば、コイルに磁束を生じさせた際、第2外部電極による磁束の妨げが起き難くなる。
本発明に係る多層基板では、第1層間接続導体は、積層体の内部に形成された連結導体を有する。そして、複数のコイルの一端が、連結導体に接続されて纏められると共に、当該連結導体を介して第1外部電極に接続されている。この構成によれば、複数のコイルの一端から第1外部電極への接続経路を1つに纏めることが容易になる。
本発明に係る多層基板では、第1層間接続導体は、連結導体から延びると共に上記側面のうちの第2層間接続導体が形成されていない側面に引き出された引出し部を更に有する。この構成によれば、第1層間接続導体(主に引出し部)を第2層間接続導体から遠ざけることができる。よって、第1層間接続導体と第2層間接続導体との間において、磁気結合が更に弱められる。
本発明に係る多層基板では、複数のコイルの少なくとも1つは、複数の絶縁基材の少なくとも2層に亘ってパターン形成されており、絶縁基材のそれぞれに形成されたパターンどうしを接続する第3層間接続導体を含んでいてもよい。この多層基板においては、絶縁基材の積層数が増えることにより積層方向における層間接続導体の長さが大きくなる。そして、この様な多層基板には、上述した磁気結合を弱めることのできる構成が特に適している。
本発明に係る多層基板によれば、各コイルにおける電気的な特性の劣化を防止することができる。
第1実施形態に係る多層基板を概念的に示した(a)斜視図及び(b)分解斜視図である。 第1実施形態に係る多層基板を第1主面側から見て示した平面図である。 第1実施形態に係る多層基板に構築されている回路を示した図である。 第2実施形態に係る多層基板の(a)一例及び(b)他の例をそれぞれ概念的に示した斜視図である。 第3実施形態に係る多層基板を概念的に示した(a)分解斜視図、及び当該多層基板を第1主面側から見て示した平面図である。 第4実施形態に係る多層基板を概念的に示した分解斜視図である。 第5実施形態に係る多層基板を概念的に示した分解斜視図である。 第6実施形態に係る多層基板を概念的に示した分解斜視図である。 第6実施形態に係る多層基板に構築されている回路を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に沿って説明する。
[1]第1実施形態
図1(a)及び(b)はそれぞれ、第1実施形態に係る多層基板を概念的に示した斜視図及び分解斜視図である。図1(a)及び(b)に示される様に、多層基板は、積層体1と、2つのコイル2A,2Bと、第1外部電極3と、2つの第2外部電極4A,4Bと、第1層間接続導体5と、2つの第2層間接続導体6A,6Bとを備える。
図1(b)に示される様に、積層体1は、矩形状を呈し且つ略同一のサイズである3枚の絶縁基材10A〜10Cが積層されたものである。絶縁基材10A〜10Cには、液晶ポリマや熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性樹脂シート、又はセラミックシートなどを用いることができる。そして、積層体1は、絶縁基材10A〜10Cの積層方向D1において互いに反対側に位置する第1主面11及び第2主面12を有している。
更に、積層体1は、第1主面11と第2主面12とを繋ぐ4つの側面13a〜13dを有している。ここで、第1側面13a及び第2側面13bはそれぞれ、絶縁基材10A(又は10C)の2つの長辺に沿って拡がった面であり、互いに反対側に位置する。第3側面13c及び第4側面13dはそれぞれ、絶縁基材10A(又は10C)の2つの短辺に沿って拡がった面であり、第1側面13aと第2側面13bとを両側で繋いでいる。この様に、側面13a〜13dは、それぞれが異なる方向を向いた側面である。
尚、絶縁基材10A〜10Cは、矩形状に限らず、正方形等、種々の形状を呈していてもよい。そして、積層体1における主面及び側面の位置や形状等は、絶縁基材の形状や積層数等に応じて適宜変更される。
コイル2A,2Bはそれぞれ、最上層に位置する絶縁基材10Cにパターン形成されており、積層方向D1と向きが略一致したコイル軸20A,20Bを有する。具体的には、コイル2A,2Bはそれぞれ、第2主面12となる絶縁基材10Cの面にパターン形成されている。
本実施形態において、コイル2A,2Bは何れも、これらの形状が四角形を基調とした渦状となる様に複数の直線パターンを組み合わせて構成されている。そして、コイル2A,2Bはそれぞれ、コイル軸20A,20Bの周りを、内側に位置する一端21A,21Bから外側に位置する他端22A,22Bまで、互いに逆回りに延びている。具体的には、積層体1を第2主面12側から見たとき、コイル2Aは、内側から外側へ左回り(反時計回り)に延び、コイル2Bは、内側から外側へ右回り(時計回り)に延びている。又、一端21A,21Bは、第2主面12における第1側面13a側の縁(長辺の縁)に沿って並んで配され、他端22A,22Bは、第1側面13aと接する位置に配されている。
尚、コイル2A,2Bは、曲線パターンから構成されたものであってもよいし、直線パターンと曲線パターンとを組み合わせて構成されたものであってもよい。又、コイル2A,2Bはそれぞれ、コイル軸20A,20Bの周りを、内側に位置する一端21A,21Bから外側に位置する他端22A,22Bまで、同じ向き(左回り又は右回り)に延びていてもよい。更に、積層体1を第2主面12側から見たとき、コイル2Aが、内側から外側へ右回り(時計回り)に延び、コイル2Bが、内側から外側へ左回り(反時計回り)に延びていてもよい。
第1外部電極3は、積層体1の第1主面11に形成されている。具体的には、第1外部電極3は、第1主面11となる絶縁基材10Aの面にパターン形成されている。
本実施形態において、第1外部電極3は、後述する連結導体51と対向する位置に形成されている。これにより、後述する導電ビア53(導電性ペーストが固化して金属化したもの)を、連結導体51から第1外部電極3まで直線的に形成することが可能となっている。
本実施形態では更に、第1外部電極3が形成された領域は、図2に示される様に、第1主面11へのコイル2A,2Bの投影像においてコイル2A,2Bの開口部23A,23Bに対応する領域とは重なることがない第1主面11内の領域となっている。よって、コイル2A,2Bに磁束を生じさせた際、第1外部電極3による磁束の妨げが起き難い。
尚、後述する第3実施形態の様に、第1外部電極3は、連結導体51と対向する位置とは異なる位置に形成されていてもよい(図5(a)及び(b)参照)。又、第1外部電極3の形状やサイズは、実装時に第1外部電極3に接続される対象電極の形状やサイズ等に応じて適宜変更することができる。
第2外部電極4A,4Bはそれぞれ、コイル2A,2Bの他端22A,22Bに対応して積層体1の第1主面11に形成されている。具体的には、第2外部電極4A,4Bはそれぞれ、第1主面11となる絶縁基材10Aの面にパターン形成されている。
本実施形態において、第2外部電極4A,4Bは、次の様な2つの領域にそれぞれ形成されている。即ち、第2外部電極4Aが形成された領域は、コイル2Aの他端22Aと対向する位置を含み、且つ、第1側面13aに接した領域である。又、第2外部電極4Bが形成された領域は、コイル2Bの他端22Bと対向する位置を含み、且つ、第1側面13aに接した領域である。
本実施形態では更に、第2外部電極4A,4Bがそれぞれ形成された上記2つの領域は、図2に示される様に、第1主面11へのコイル2A,2Bの投影像においてコイル2A,2Bの開口部23A,23Bに対応する領域とは重なることがない第1主面11内の領域となっている。よって、コイル2A,2Bに磁束を生じさせた際、第2外部電極4A,4Bによる磁束の妨げが起き難い。
尚、第2外部電極4A,4Bのそれぞれの形状やサイズは、実装時に第2外部電極4A,4Bにそれぞれ接続される対象電極の形状やサイズ等に応じて適宜変更することができる。
第1層間接続導体5は、連結導体51と、導電ビア52A,52Bと、導電ビア53とを含む。尚、これらの導電ビアは、図1(b)にて一点鎖線で示されている。
連結導体51は、積層体1の内部に形成された導体パターンである。本実施形態において、連結導体51は、絶縁基材10Bにおける第2主面12側の面において、次の様な1つの領域にパターン形成されている。即ち、この領域は、コイル2A,2Bの一端21A,21Bと対向する位置を両方含んだ矩形状の領域である。本実施形態では、連結導体51は、一端21Aと対向する位置から一端21Bと対向する位置まで、第1主面11(又は第2主面12)の長辺の縁に沿う横方向D2へ直線的に延びている。
導電ビア52A,52Bは、導電性ペーストが固化して金属化したものであり、絶縁基材10Cに形成されている。そして、導電ビア52Aは、コイル2Aの一端21Aを連結導体51に接続している。又、導電ビア52Bは、コイル2Bの一端21Bを連結導体51に接続している。
導電ビア53は、連結導体51を第1外部電極3に接続している。本実施形態において、導電ビア53は、絶縁基材10A,10Bにそれぞれ形成された2つの導電ビア(導電性ペーストが固化して金属化したもの)が、絶縁基材10A,10Bの積層により連結されたものである。そして、導電ビア53は、連結導体51から第1外部電極3まで直線的に延びると共に、これらの間を接続している。
この様に、第1層間接続導体5は、コイル2A,2Bの一端21A,21Bを纏めて第1外部電極3に接続している。具体的には、コイル2A,2Bの一端21A,21Bが、連結導体51に接続されて纏められると共に、当該連結導体51を介して第1外部電極3に接続されている。尚、連結導体51と第1外部電極3とを互いに接続する第1層間接続導体5の構成は、導電ビア53を有したものに限らず、後述する第3実施形態の様に種々の変形が可能である(図5(a)及び(b)参照)。
第2層間接続導体6A,6Bは、第1側面13aにおいて互いに離間して形成された導電層であり、何れも第1側面13aに沿って第2主面12の縁から第1主面11の縁まで延びている。具体的には、第2層間接続導体6A,6Bは、第1側面13aにおいて横方向D2に離間して配されている。そして、第2層間接続導体6Aは、第2主面12の縁にてコイル2Aの他端22Aに接続され、且つ、第1主面11の縁にて第2外部電極4Aに接続されている。又、第2層間接続導体6Bは、第2主面12の縁にてコイル2Bの他端22Bに接続され、且つ、第1主面11の縁にて第2外部電極4Bに接続されている。
一例として、第2層間接続導体6A,6Bは、絶縁基材10A〜10Cの積層後、第1側面13aにメッキ処理を施すことにより形成される。尚、第2層間接続導体6A,6Bの形成方法には、メッキ処理に限らず、導電箔や導電板の貼付、LDS(Laser Direct Structuring)プロセスによるパターン形成等、種々の方法を採用することができる。
第1実施形態に係る多層基板においては、図3に示される様に、2つのコイル2A,2Bから形成された回路が構築される。この回路において、コイル2A,2Bは、高周波用コイルとして用いられてもよいし、低周波用コイルとして用いられてもよい。そして、図1(a)に示される様に、コイル2A,2Bの一端21A,21Bが、第1層間接続導体5を介して第1外部電極3に接続されている。即ち、一端21A,21Bから第1外部電極3への接続経路が、第1外部電極3に達する前に第1層間接続導体5により1つに纏められ、そのまま分岐することなく第1外部電極3に達している(図1(a)参照)。
ここで、比較例として、一端21A,21Bがそれぞれ2つの第1層間接続導体(導電ビア)を介して第1外部電極3に接続され、且つ、上述した第2層間接続導体6A,6Bの各々が積層体1の内部に形成された導電ビアから成る構成を考える。即ち、この構成では、一端21A,21Bから第1外部電極3への接続経路が、纏められることなく分離したまま第1外部電極3に達する。この様な構成によれば、2つの接続経路(2つの第1層間接続導体)間に強い磁気結合が生じ易い。又、第2層間接続導体6A,6Bが積層体1の内部に形成されているため、第1層間接続導体と第2層間接続導体との間にも強い磁気結合が生じ易く、更には、2つの第2層間接続導体間にも強い磁気結合が生じ易い。
一方、第1実施形態に係る多層基板によれば、第1外部電極3への接続経路が、第1層間接続導体5により1つに纏められる。よって、上記比較例において懸念される接続経路(2つの第1層間接続導体)間の磁気結合が、第1実施形態に係る多層基板では生じ難い。
又、第2層間接続導体6A,6Bが第1側面13aに形成されることにより、積層体1内に形成される層間接続導体の数が減少する。その結果、第2層間接続導体6A,6Bから第1層間接続導体5までの距離が、上記比較例における接続経路(第1層間接続導体)までの距離よりも大きくなる。よって、第1実施形態に係る多層基板では、第2層間接続導体6A,6Bのそれぞれと第1層間接続導体5との間においても、磁気結合が生じ難くなる。
この様に層間接続導体間において磁気結合が弱められることにより、コイル2A,2Bの各々における電気的な特性の劣化が防止される。
[2]第2実施形態
第2実施形態として、第2層間接続導体6A,6Bは、4つの側面13a〜13dのうちの異なる2つの面にそれぞれ形成されていてもよい。即ち、第2層間接続導体6A,6Bは、異なる方向を向いた2つの側面に形成されていてもよい。
図4(a)は、第2実施形態に係る多層基板の一例を概念的に示した斜視図である。図4(a)に示された多層基板では、第2層間接続導体6Aが第1側面13aに形成され、第2層間接続導体6Bが第4側面13dに形成されている。具体的には、コイル2Bの他端22B及び第2外部電極4Bが、第4側面13dに接して形成されており、第2層間接続導体6Bは、第4側面13dにてコイル2Bの他端22Bを第2外部電極4Bに接続している。
図4(b)は、第2実施形態に係る多層基板の他の例を概念的に示した斜視図である。図4(b)に示された多層基板では更に、第2層間接続導体6Aが第3側面13cに形成されている。具体的には、コイル2Aの他端22A及び第2外部電極4Aが、第3側面13cに接して形成されており、第2層間接続導体6Aは、第3側面13cにてコイル2Aの他端22Aを第2外部電極4Aに接続している。
これらの構成によれば、第2層間接続導体6A,6Bが互いに遠ざけられる。よって、第2層間接続導体6A,6Bの間においても、磁気結合が生じ難くなる。
[3]第3実施形態
第3実施形態として、第1層間接続導体5は、4つの側面13a〜13dの何れかの面に引き出されていてもよい。図5(a)は、第3実施形態に係る多層基板の一例を概念的に示した分解斜視図である。
図5(a)に示された多層基板では、第1層間接続導体5が第2側面13bに引き出されている。具体的には、第1層間接続導体5は、導電ビア53(図1(b)参照)に代えて、配線パターン541,542から成る引出し部54を有している。ここで、配線パターン541は、絶縁基材10Bにおける第2主面12側の面に形成されており、連結導体51から第2側面13bに露出する位置まで延びている。配線パターン542は、第2側面13bに形成されており、配線パターン541の露出位置から第1主面11の縁まで延びている。
第1外部電極3は、積層体1の第1主面11において第2側面13bに接した領域に形成されており、従って、連結導体51と対向する位置とは異なる位置に配されている。そして、第1外部電極3には、第1主面11の縁にて配線パターン542が接続されている。
一例として、配線パターン542は、絶縁基材10A〜10Cの積層後、第2側面13bにメッキ処理を施すことにより形成される。尚、配線パターン542の形成方法には、メッキ処理に限らず、導電箔や導電板の貼付、LDS(Laser Direct Structuring)プロセスによるパターン形成等、種々の方法を採用することができる。
この構成によれば、第1層間接続導体5(主に引出し部54)が第2層間接続導体6A,6Bから遠ざけられる。よって、第2層間接続導体6A,6Bのそれぞれと第1層間接続導体5との間において、磁気結合が更に弱められる。
図5(a)に示された多層基板では更に、第1外部電極3が、第1主面11において第2側面13bに接した領域に形成されている。そして、この領域は、図5(b)に示される様に、第1主面11へのコイル2A,2Bの投影像においてコイル2A,2Bの開口部23A,23Bに対応する領域とは重なることがない第1主面11内の領域となっている。よって、コイル2A,2Bに磁束を生じさせた際、第1外部電極3による磁束の妨げが起き難い。
[4]第4実施形態
図6は、第4実施形態に係る多層基板を概念的に示した分解斜視図である。図6に示される様に、多層基板は、積層体1と、2つのコイル2C,2Dと、第1外部電極3と、2つの第2外部電極4C,4Dと、第1層間接続導体5と、2つの第2層間接続導体6C,6Dとを備える。
積層体1は、第1実施形態と同様、矩形状を呈し且つ略同一のサイズである4枚の絶縁基材10A〜10Dが積層されたものである。
コイル2C,2Dはそれぞれ、上部2層の絶縁基材10C,10Dに亘ってパターン形成されている。具体的には、絶縁基材10Cにおける第2主面12側の面にコイルパターン71C,71Dが形成され、第2主面12となる絶縁基材10Dの面にコイルパターン72C,72Dが形成されている。ここで、コイルパターン71C,72Cはそれぞれ、第2主面12側から見たときのコイル2Cの形状を規定する四角形の何れかの3辺に沿って延びた形状となる様に、3つの直線パターンを組み合わせて構成されたものである。同様に、コイルパターン71D,72Dはそれぞれ、第2主面12側から見たときのコイル2Dの形状を規定する四角形の何れかの3辺に沿って延びた形状となる様に、3つの直線パターンを組み合わせて構成されたものである。
そして、コイル2Cが、絶縁基材10Cにおける第2主面12側の面内に配された一端21Cから、第2主面12となる絶縁基材10Dの面内に配された他端22Cまで、コイル軸20Cの周りを左回り(反時計回り)に延びた構成となる様に、コイルパターン71C,72Cは並べられている。より具体的には、コイルパターン71C,72Cは、第1主面11への投影像により、上述した1つの四角形が形成される様に配されている。
又、コイル2Cが、一端21Cから他端22Cまで導通した1つのコイルとなる様に、絶縁基材10Dには、コイルパターン71Cの端71Caとコイルパターン72Cの端72Caとを接続する導電ビア(導電ペーストが固化して金属化したもの)が第3層間接続導体73Cとして形成されている。尚、第3層間接続導体73Cは、図6にて一点鎖線で示されている。
同様に、コイル2Dが、絶縁基材10Cにおける第2主面12側の面内に配された一端21Dから、第2主面12となる絶縁基材10Dの面内に配された他端22Dまで、コイル軸20Dの周りを右回り(時計回り)に延びた構成となる様に、コイルパターン71D,72Dは並べられている。より具体的には、コイルパターン71D,72Dは、第1主面11への投影像により、上述した1つの四角形が形成される様に配されている。
又、コイル2Dが、一端21Dから他端22Dまで導通した1つのコイルとなる様に、絶縁基材10Dには、コイルパターン71Dの端71Daとコイルパターン72Dの端72Daとを接続する導電ビア(導電ペーストが固化して金属化したもの)が第3層間接続導体73Dとして形成されている。尚、第3層間接続導体73Dは、図6にて一点鎖線で示されている。
更に、コイル2C,2Dの一端21C,21Dは、絶縁基材10Cにおける第2主面12側の面において、その面における第2側面13b側の縁(長辺の縁)に沿って並んで配されている。又、他端22C,22Dは、第2主面12となる絶縁基材10Dの面において、第1側面13aと接する位置に配されている。
尚、コイル2C,2Dは、曲線パターンから構成されたものであってもよいし、直線パターンと曲線パターンとを組み合わせて構成されたものであってもよい。又、コイル2C,2Dは、同じ向き(左回り又は右回り)に延びたものであってもよい。
第1外部電極3は、積層体1の第1主面11において、後述する連結導体55と対向する位置にパターン形成されている。第1外部電極3が形成された領域は、第1実施形態と同様、第1主面11へのコイル2C,2Dの投影像においてコイル2C,2Dの開口部に対応する領域とは重なることがない第1主面11内の領域となっている(図2参照)。よって、コイル2C,2Dに磁束を生じさせた際、第1外部電極3による磁束の妨げが起き難い。
尚、第1外部電極3の形状やサイズは、実装時に第1外部電極3に接続される対象電極の形状やサイズ等に応じて適宜変更することができる。
第2外部電極4C,4Dはそれぞれ、コイル2C,2Dの他端22C,22Dに対応して積層体1の第1主面11に形成されている。具体的には、第2外部電極4C,4Dはそれぞれ、第1主面11となる絶縁基材10Aの面にパターン形成されている。
本実施形態において、第2外部電極4C,4Dは、次の様な2つの領域にそれぞれ形成されている。即ち、第2外部電極4Cが形成された領域は、コイル2Cの他端22Cと対向する位置を含み、且つ、第1側面13aに接した領域である。又、第2外部電極4Dが形成された領域は、コイル2Dの他端22Dと対向する位置を含み、且つ、第1側面13aに接した領域である。
本実施形態では更に、第2外部電極4C,4Dが形成された上記2つの領域は、第1実施形態と同様、第1主面11へのコイル2C,2Dの投影像においてコイル2C,2Dの開口部に対応する領域とは重なることがない第1主面11内の領域となっている(図2参照)。よって、コイル2C,2Dに磁束を生じさせた際、第2外部電極4C,4Dによる磁束の妨げが起き難い。
尚、第2外部電極4C,4Dのそれぞれの形状やサイズは、実装時に第2外部電極4C,4Dにそれぞれ接続される対象電極の形状やサイズ等に応じて適宜変更することができる。
第1層間接続導体5は、連結導体55と、導電ビア56C,56Dと、導電ビア57とを含む。尚、これらの導電ビアは、図6にて一点鎖線で示されている。
連結導体55は、積層体1の内部に形成された導体パターンである。本実施形態において、連結導体55は、絶縁基材10Bにおける第2主面12側の面において、次の様な1つの領域にパターン形成されている。即ち、この領域は、コイルパターン71C,71Dの一端21C,21Dと対向する位置を両方含んだ矩形状の領域である。本実施形態では、連結導体55は、一端21Cと対向する位置から一端21Dと対向する位置まで、横方向D2へ直線的に延びている。
導電ビア56C,56Dは、導電性ペーストが固化して金属化したものであり、絶縁基材10Cに形成されている。そして、導電ビア56Cは、コイルパターン71Cの一端21Cを連結導体55に接続している。又、導電ビア56Dは、コイルパターン71Dの一端21Dを連結導体55に接続している。
導電ビア57は、連結導体55を第1外部電極3に接続している。本実施形態において、導電ビア57は、絶縁基材10A,10Bにそれぞれ形成された2つの導電ビア(導電性ペーストが固化して金属化したもの)が、絶縁基材10A,10Bの積層により連結されたものである。そして、導電ビア57は、連結導体55から第1外部電極3まで直線的に延びると共に、これらの間を接続している。
この様に、第1層間接続導体5は、コイル2C,2Dの一端21C,21Dを纏めて第1外部電極3に接続している。具体的には、コイル2C,2Dの一端21C,21Dが、連結導体55に接続されて纏められると共に、当該連結導体55を介して第1外部電極3に接続されている。尚、連結導体55と第1外部電極3とを互いに接続する第1層間接続導体5の構成は、導電ビア57を有したものに限らず、上述した第3実施形態の様に種々の変形が可能である(図5(a)及び(b)参照)。
第2層間接続導体6C,6Dは、第1側面13aにおいて互いに離間して形成された導電層であり、何れも第1側面13aに沿って第2主面12の縁から第1主面11の縁まで延びている。そして、第2層間接続導体6Cは、第2主面12の縁にてコイル2Cの他端22Cに接続され、且つ、第1主面11の縁にて第2外部電極4Cに接続されている。又、第2層間接続導体6Dは、第2主面12の縁にてコイル2Dの他端22Dに接続され、且つ、第1主面11の縁にて第2外部電極4Dに接続されている。尚、第2層間接続導体6C,6Dは、第1実施形態と同様、メッキ処理等の方法により形成される。
第4実施形態に係る多層基板においては、第1実施形態と同様、2つのコイル2C,2Dから形成された回路が構築される(図3参照)。そして、図6に示される様に、コイル2C,2Dの一端21C,21Dが、第1層間接続導体5を介して第1外部電極3に接続されている。即ち、一端21C,21Dから第1外部電極3への接続経路が、第1外部電極3に達する前に第1層間接続導体5により1つに纏められ、そのまま分岐することなく第1外部電極3に達している(図6参照)。よって、接続経路が纏められることなく分離したまま第1外部電極3に達する構成(第1実施形態で説明した比較例)において懸念される接続経路(2つの第1層間接続導体)間の磁気結合が、第4実施形態に係る多層基板では生じ難い。
又、第2層間接続導体6C,6Dが第1側面13aに形成されることにより、第1実施形態と同様、第2層間接続導体6C,6Dのそれぞれから第1層間接続導体5までの距離が大きくなる。よって、第4実施形態に係る多層基板では、第2層間接続導体6C,6Dのそれぞれと第1層間接続導体5との間においても、磁気結合が生じ難くなる。
この様に層間接続導体間において磁気結合が弱められることにより、コイル2C,2Dの各々における電気的な特性の劣化が防止される。そして、この様に磁気結合を弱めることのできる構成は、絶縁基材の積層数が増えることにより積層方向D1における層間接続導体の長さが大きくなる多層基板において、特に適している。
尚、上述した第3層間接続導体73C,73Dの少なくとも1つは、第2層間接続導体6C,6Dが形成されていない3つの側面13b〜13dの少なくとも何れか1つの面に引き出されていてもよく、側面13bに引き出されていることが特に好ましい。この構成によれば、第3層間接続導体73C,73Dを、第1層間接続導体5や第2層間接続導体6C,6Dから遠ざけることが可能となる。よって、第3層間接続導体73C,73Dのそれぞれと第1層間接続導体5や第2層間接続導体6C,6Dとの間においても、磁気結合が生じ難くなる。
[5]第5実施形態
上述した第4実施形態に係る多層基板において、連結導体55は、コイルパターン71C,71Dが形成されている面と同じ面(絶縁基材10Cにおける第2主面12側の面)に形成されていてもよい。そして、その様な構成を有した多層基板が、第5実施形態として、図7に示されている。
具体的には、絶縁基材10Cにおける第2主面12側の面において、連結導体55は、コイル2C,2Dの一端21C,21Dの間を直線的に延びると共に、これらの間を接続している。本実施形態では、連結導体55は、一端21C,21Dの間を横方向D2へ直線的に延びている。
本実施形態では絶縁基材10Bはなくてもよく、導電ビア57は、絶縁基材10A,10Cにそれぞれ形成された2つの導電ビア(導電性ペーストが固化して金属化したもの)が、絶縁基材10A,10Cの積層により連結されたものである。そして、導電ビア57は、連結導体55から第1外部電極3まで直線的に延びると共に、これらの間を接続している。
第5実施形態に係る多層基板によれば、上記第4実施形態では必要であった導電ビア56C,56Dが不要となる。即ち、第1層間接続導体5により構築される接続経路(コイル2C,2Dの一端21C,21Dから第1外部電極3までの接続経路)が短くなる。これにより、多層基板における電気的な特性を向上させることができる。
[6]第6実施形態
第6実施形態として、多層基板は、コイルを3つ以上備えるものであってもよい。図8は、第6実施形態に係る多層基板の一例を概念的に示した分解斜視図である。図8に示される多層基板は、第4実施形態の多層基板において積層体1に4つのコイル2C〜2Fが形成されたものである。本実施形態では、多層基板は、4つのコイル2C〜2Fにそれぞれ対応させて、4つの第2外部電極4C〜4Fと、4つの第2層間接続導体6C〜6Fとを備える。
具体的には、積層体1を第2主面12側から見たとき、コイル2C〜2Fが、2行2列のマトリックス状に配置されている。そして、コイル2C,2Eがそれぞれ、一端21C,21Eから他端22C,22Eまで左回りに延び、コイル2D,2Fがそれぞれ、一端21D,21Fから他端22D,22Fまで右回りに延びている。
更に、コイル2C〜2Fの一端21C〜21Fは、絶縁基材10Bにおける第2主面12側の面において、その面の中央領域に配されている。又、第2主面12となる絶縁基材10Cの面において、コイル2Cの他端22Cは第1側面13aと接する位置に配され、コイル2Dの他端22Dは第4側面13dと接する位置に配され、コイル2Eの他端22Eは第2側面13bと接する位置に配され、コイル2Fの他端22Fは第3側面13cと接する位置に配されている。
本実施形態では、連結導体55は、絶縁基材10Bにおける第2主面12側の面において、その面の中央領域に形成されている。そして、連結導体55には、コイル2C〜2Fの全ての一端21C〜21Fが接続されている。又、第1外部電極3は、積層体1の第1主面11において、その中央位置又はその近傍の位置に形成されており、連結導体55と対向している。そして、導電ビア57により、連結導体55が第1外部電極3に接続されている。
この様に、第1層間接続導体5は、コイル2C〜2Fの一端21C〜21Fを纏めて第1外部電極3に接続している。具体的には、コイル2C〜2Fの一端21C〜21Fが、連結導体55に接続されて纏められると共に、当該連結導体55を介して第1外部電極3に接続されている。
第2外部電極4C〜4Fはそれぞれ、コイル2C〜2Fに対応して積層体1の第1主面11に形成されている。具体的には、第2外部電極4C〜4Fはそれぞれ、第1主面11となる絶縁基材10Aの面にパターン形成されている。
本実施形態において、第2外部電極4C〜4Fは、次の様な4つの領域にそれぞれ形成されている。即ち、第2外部電極4Cが形成された領域は、コイル2Cの他端22Cと対向する位置を含み、且つ、第1側面13aに接した領域である。第2外部電極4Dが形成された領域は、コイル2Dの他端22Dと対向する位置を含み、且つ、第4側面13dに接した領域である。第2外部電極4Eが形成された領域は、コイル2Eの他端22Eと対向する位置を含み、且つ、第2側面13bに接した領域である。第2外部電極4Fが形成された領域は、コイル2Fの他端22Fと対向する位置を含み、且つ、第3側面13cに接した領域である。
本実施形態では更に、第2外部電極4C〜4Fが形成された上記4つの領域は、第1実施形態と同様、第1主面11へのコイル2C〜2Fの投影像においてコイル2C〜2Fの開口部に対応する領域とは重なることがない第1主面11内の領域となっている。よって、コイル2C〜2Fに磁束を生じさせた際、第2外部電極4C〜4Fによる磁束の妨げが起き難い。
第2層間接続導体6C〜6Fは、異なる方向を向いた4つの側面のそれぞれに互いに離間して形成されている。具体的には、第2層間接続導体6Cは、第1側面13aに形成され、コイル2Cの他端22Cを第2外部電極4Cに接続している。第2層間接続導体6Dは、第4側面13dに形成され、コイル2Dの他端22Dを第2外部電極4Dに接続している。第2層間接続導体6Eは、第2側面13bに形成され、コイル2Eの他端22Eを第2外部電極4Eに接続している。第2層間接続導体6Fは、第3側面13cに形成され、コイル2Fの他端22Fを第2外部電極4Fに接続している。
第6実施形態に係る多層基板においては、図9に示される様に、4つのコイル2C〜2Fから形成された回路が構築される。この回路において、コイル2C〜2Fは、高周波用コイルとして用いられてもよいし、低周波用コイルとして用いられてもよい。
この様にコイルを3つ以上備えた多層基板においても、第4実施形態と同様、層間接続導体間において磁気結合が弱められ、その結果として、コイルの各々における電気的な特性の劣化が防止される。
尚、第6実施形態に係る多層基板において、右回りのコイルと左回りのコイルの配置数や配置位置は、適宜変更することができる。又、多層基板は、1枚の絶縁基材に全てのコイルがパターン形成されてものであってもよい。更に、多層基板は、1枚の絶縁基材にパターン形成されたコイルと、複数の絶縁基材に亘ってパターン形成されたコイルと、を両方備えたものであってもよい。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、本発明の範囲には、第1主面11への複数のコイルの投影像においてコイルの開口部に対応する領域とは重なることがない第1主面11内の領域に、第1外部電極及び第2外部電極の何れもが形成された構成に限らず、開口部に対応する領域と重なった第1主面11内の領域に、第1外部電極及び第2外部電極の少なくとも何れか一方が形成された構成も含まれる。
1 積層体
2A,2B,2C,2D,2E,2F コイル
3 第1外部電極
4A,4B,4C,4D,4E,4F 第2外部電極
5 第1層間接続導体
6A,6B,6C,6D,6E,6F 第2層間接続導体
10A,10B,10C,10D 絶縁基材
11 第1主面
12 第2主面
13a 第1側面
13b 第2側面
13c 第3側面
13d 第4側面
20A,20B,20C,20D コイル軸
21A,21B,21C,21D,21E,21F 一端
22A,22B,22C,22D,22E,22F 他端
23A,23B 開口部
51,55 連結導体
52A,52B,53,56C,56D,57 導電ビア
54 引出し部
71C,71D,72C,72D コイルパターン
71Ca,71Da,72Ca,72Da 端
73C,73D 第3層間接続導体
541,542 配線パターン
D1 積層方向
D2 横方向

Claims (7)

  1. 複数の絶縁基材が積層された積層体であって、互いに反対側に位置する第1主面及び第2主面と、これらの主面を繋ぐ側面と、を有する積層体と、
    前記複数の絶縁基材の少なくとも1層にパターン形成されており、前記絶縁基材の積層方向と向きが略一致したコイル軸をそれぞれが有する複数のコイルと、
    前記第1主面に形成された第1外部電極と、
    前記複数のコイルの一端を纏めて前記第1外部電極に接続する第1層間接続導体と、
    前記複数のコイルの他端にそれぞれ対応して前記第1主面に形成された複数の第2外部電極と、
    前記側面において互いに離間して形成されており、前記複数のコイルの前記他端をそれぞれ、これらのコイルに対応する前記複数の第2外部電極に接続する複数の第2層間接続導体と、
    を備える、多層基板。
  2. 前記積層体は、前記側面として、異なる方向を向いた少なくとも2つの側面を有し、
    前記第2層間接続導体は、前記2つの側面のそれぞれに形成されている、請求項1に記載の多層基板。
  3. 前記第1主面への前記複数のコイルの投影像においてコイルの開口部に対応する領域とは重なることがない前記第1主面内の領域に、前記第1外部電極が形成されている、請求項1又は2に記載の多層基板。
  4. 前記第1主面への前記複数のコイルの投影像においてコイルの開口部に対応する領域とは重なることがない前記第1主面内の領域に、前記第2外部電極が形成されている、請求項1〜3の何れか1つに記載の多層基板。
  5. 前記第1層間接続導体は、前記積層体の内部に形成された連結導体を有し、
    前記複数のコイルの前記一端が、前記連結導体に接続されて纏められると共に、当該連結導体を介して前記第1外部電極に接続されている、請求項1〜4の何れか1つに記載の多層基板。
  6. 前記第1層間接続導体は、前記連結導体から延びると共に前記側面のうちの前記第2層間接続導体が形成されていない側面に引き出された引出し部を更に有する、請求項5に記載の多層基板。
  7. 前記複数のコイルの少なくとも1つは、前記複数の絶縁基材の少なくとも2層に亘ってパターン形成されており、前記絶縁基材のそれぞれに形成されたパターンどうしを接続する第3層間接続導体を含む、請求項1〜6の何れか1つに記載の多層基板。
JP2016088792A 2016-04-27 2016-04-27 多層基板 Pending JP2017199774A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088792A JP2017199774A (ja) 2016-04-27 2016-04-27 多層基板
CN201720174690.1U CN206759801U (zh) 2016-04-27 2017-02-24 多层基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088792A JP2017199774A (ja) 2016-04-27 2016-04-27 多層基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017199774A true JP2017199774A (ja) 2017-11-02

Family

ID=60238210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016088792A Pending JP2017199774A (ja) 2016-04-27 2016-04-27 多層基板

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2017199774A (ja)
CN (1) CN206759801U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210125770A1 (en) * 2019-10-25 2021-04-29 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component and inductor component mounting substrate

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05308019A (ja) * 1992-05-01 1993-11-19 Murata Mfg Co Ltd 複合電子部品
JPH09270330A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Tokin Corp 電子部品
JPH11195531A (ja) * 1997-12-29 1999-07-21 Taiyosha Denki Kk チップ部品、チップネットワーク部品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05308019A (ja) * 1992-05-01 1993-11-19 Murata Mfg Co Ltd 複合電子部品
JPH09270330A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Tokin Corp 電子部品
JPH11195531A (ja) * 1997-12-29 1999-07-21 Taiyosha Denki Kk チップ部品、チップネットワーク部品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210125770A1 (en) * 2019-10-25 2021-04-29 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component and inductor component mounting substrate
JP2021068837A (ja) * 2019-10-25 2021-04-30 株式会社村田製作所 インダクタ部品及びインダクタ部品実装基板
JP7247860B2 (ja) 2019-10-25 2023-03-29 株式会社村田製作所 インダクタ部品
US11670445B2 (en) 2019-10-25 2023-06-06 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component and inductor component mounting substrate

Also Published As

Publication number Publication date
CN206759801U (zh) 2017-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7129444B2 (ja) 電子機器
WO2013190859A1 (ja) 積層型多芯ケーブル
JP6512383B2 (ja) アクチュエータ
JP2013131777A (ja) 回路基板
JP5780362B2 (ja) 高周波信号線路
JP5637340B2 (ja) フラットケーブル
WO2017199746A1 (ja) 多層基板及び多層基板の製造方法
WO2015005029A1 (ja) 樹脂多層基板、および樹脂多層基板の製造方法
JP2013207149A (ja) トロイダルコイル
JP5765468B2 (ja) 高周波信号線路
JP2017199774A (ja) 多層基板
JP2017168472A (ja) 多層基板
WO2019188287A1 (ja) 樹脂多層基板、アクチュエータ、および樹脂多層基板の製造方法
JPWO2013171923A1 (ja) インダクタ素子
JP2010268261A (ja) コモンモードノイズフィルタの製造方法
WO2019035384A1 (ja) 多層基板および多層基板の製造方法
WO2011111312A1 (ja) 構造体および配線基板
JP2011049379A (ja) 電子部品およびその製造方法
JP2013157566A (ja) プリント配線板及び該プリント配線板の製造方法
JP5375235B2 (ja) 回路基板
JP5958122B2 (ja) 高周波信号線路及び信号線路付き基材層の製造方法
JP2024011054A (ja) 配線基板
JP2019140313A (ja) 積層薄膜キャパシタおよびその製造方法
KR20190111867A (ko) 연성코일과 그 제조방법 및 이를 포함하는 전자부품
JPWO2022113779A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190122