JP2017198211A - 船外機の空気案内系用の送風機 - Google Patents

Abstract

【課題】内室内を流動する空気流が内燃機関の冷却に好適に寄与するように、送風機を内室内に配置して、機能するようにした、内燃機関と、内室を画定するカバーフードとを有する船外機の空気案内系用の送風機を提供する
【解決手段】船外機１は、内燃機関２と、内燃機関用の内室を画定するカバーフード１２とを有し、内燃機関は、送風機１８を駆動し、送風機は、内燃機関のハウジングＧＢｒの上面から突出した直立した軸ジャーナルと作用結合しており、カバーフードには、内室内の空気流用の吸気開口１５及び排気開口１６が設けられており、送風機は、カバーフードの内室内のこの空気流に影響を及ぼすようになっており、内燃機関から熱を奪うべく、内燃機関及びその補機の表面の少なくとも一部に吹き付けられる。
【選択図】図１

Description

本発明は、請求項１の上位概念部に記載の、内燃機関と、内燃機関用の内室を画定するカバーフードとを有する船外機の空気案内系用の送風機に関する。

米国特許第６３０２７４９号明細書（US 6,302,749 B1）において、水の乗り物（Ｗａｓｓｅｒｆａｈｒｚｅｕｇ）を駆動する船外機として作動する内燃機関が公知である。この内燃機関は、内室を画定するカバーフードに取り囲まれる。内室に対して空気の供給及び排出あるいは換気を行うために、内燃機関を大部分囲繞するカバーフードに、上述のカバーフードの内室内を流動し、内燃機関のハウジング表面に吹き当てるために用いられる空気流用の吸・排気装置が設けられている。内燃機関は、複数のピストンと協働する直立したクランク軸を有し、クランク軸は、上側の端部領域において無端伝動機構によりバランサ軸を駆動する。内燃機関のハウジングの上面から突出した直立した回転軸線を有する発電機には、送風機が設けられており、送風機は、フード状の無端伝動機構カバーの内室に対して空気の供給及び排出を行う。

独国特許発明第１０２０５１０９号明細書（DE 102 05 109 B4）も、船外機を示しており、この船外機には、垂直に方向付けられたクランク軸と、船外機の機関ハウジングの外側に取り付けられた複数の補機とが設けられている。カバーフードが、船外機あるいは補機を囲繞している。カバーフードの後側には、吸気スリットが設けられており、吸気スリットは、隣接する空気案内装置と協働する。空気案内装置は、新気がカバーフードの内室の上下の領域内にあるいは機関ハウジング及び補機に沿って案内されるようにする。

欧州特許出願公開第２６９６０５４号明細書（EP 2 696 054 A1）からは、内室を画定するカバーフードにより覆われた内燃機関を有する船外機が見て取れる。この内燃機関は、ハウジングを有し、ハウジングは、クランク軸系の、平行に位置して直立した２つのクランク軸を収容する。

本発明の課題は、内室内を流動する空気流が内燃機関の冷却に好適に寄与するように、送風機を内室内に配置して、機能するようにした、内燃機関と、内室を画定するカバーフードとを有する船外機の空気案内系用の送風機を提案することである。しかし、その際、内燃機関のクランク軸系の弾み車及び送風機に、対人保護に好適な措置が講じられていることも、保証されていることが望ましい。

上記課題は、請求項１の特徴により解決される。本発明を構成するさらなる特徴は、従属請求項に含まれている。

本発明により主として達成される利点は、送風機がカバーフードの内室内の空気流に影響を及ぼし、空気流が一方では吸気開口と第１の案内装置とを介してカバーフードの内室内に流入し、他方ではこの空気流が好適に内燃機関の表面及びその補機を通過するように案内され、カバーフード内において上述の表面の、動作信頼性を高める冷却作用を発揮するようになっていることに見出せる。その際、送風機は、内燃機関のクランク軸の弾み車上に載置されており、上述の弾み車により支持され、連れ回される。すなわち弾み車の機能範囲が拡張され、送風機と弾み車とは、アッセンブリをなすことができる。冷却作用は、送風機が、混合型の流動、半径方向流動又はこれに類する流動を伴う羽根車系を備え、温められた空気流を、案内装置と、カバーフードに設けられた排気開口とを介して、所定の通り外部あるいは大気中に案内することにより促進される。構造的に有利には、軸ジャーナルを有するクランク軸の中心長手方向軸線上に、弾み車が、半径方向の受け領域を有し、受け領域上に、送風機車の対応する支持領域が載置され、弾み車と送風機車とを結合して１つの構成ユニットを形成する単数又は複数のねじが機能している。その際、１つの典型的な形態は、送風機車が、円筒体により形成され、互いに軸方向の間隔を置いて延びる２つのリングキャリアを有し、リングキャリアが、送風機羽根を介して互いに結合されている形態である。意義深い１つの解決手段は、送風機車が、受け領域及び支持領域を貫いて弾み車を軸ジャーナルの所定の位置に保持する軸方向の取り付けねじの領域に、温められた空気用のドーム状の空気案内要素を有することにある。

例えばカバーフードを開放あるいは取り外した状態で内燃機関を動かして船外機のサービス作業を行う者が、怪我のおそれなく作業を遂行することができるように、送風機車及び弾み車は、保護フードにより覆われており、保護フードは、中央の流入開口を有する天板領域と、外周領域とを有する。この関連において附言すべきことは、保護フードが、ハウジングの形態で形成されていて、この保護フードに、温められた空気流用の第２の案内装置が組み込まれていること、及びハウジングが、接線方向部分を有し、接線方向部分が、一方の端部領域に流出装置を有し、流出装置が、カバーフードに設けられた排気開口に接続されていることである。さらに保護フードは、保護フードの内面に単数又は複数の補強リブを有し、補強リブは、軽量の材料、例えば複合材料、プラスチック等の使用を可能にする。

本発明は、船外機であって、内燃機関を備え、内燃機関は、直立した２つのクランク軸を有するクランク軸系を有し、クランク軸は、それぞれ、軸ジャーナルでもって内燃機関のハウジングの上面から突出し、軸ジャーナルには、それぞれ、弾み車が取り付けられており、弾み車は、高さ方向で見て互いにずらされて配置され、互いにオーバラップしている、船外機により最適化される。このとき、両弾み車の一方の弾み車が、送風機を有し、高さ方向で見て他方の弾み車より上に位置し、他方の弾み車が、保護フードを補完する接続保護フードにより覆われており、接続保護フードが、円筒部分を有することが基準となる。例えば、保護フードと接続保護フードとは、一体に製造される又は複数の部分から構成される送風機・弾み車カバーとして構成されている。そして、送風機・弾み車カバーが、外側領域に複数の取り付けアイを有し、取り付けアイに送風機・弾み車カバーが、容易に実現可能な複数の保持装置を介して内燃機関のハウジングの所定の位置に保持されれば、有利である。各保持装置が、弾性的な支持要素を介して送風機・弾み車カバーと協働するようにしても、技術的に有利である。

最後に、構造的かつ機能的に好ましい形態において、空気流は、第１の直立したフード壁に設けられた吸気開口と、吸気開口に接続する第１の案内装置とを介してカバーフードの内室内に到達し、送風機は、カバーフードの、船外機の長手方向で見て第１の構造壁に対して間隔を置いて延在する第２の直立したフード壁に隣接して配置されており、空気流を、長手方向で延びる比較的大きな作用範囲にわたって内燃機関の表面及び補機を通過するように圧送し、送風機は、温められた空気流を排気として第２の案内装置を介して、カバーフードに設けられた排気開口内に、ひいてはカバーフードの外側あるいは大気中に圧送する。

図面に本発明の一実施例を示し、以下に詳細に説明する。

カバーフード、内燃機関及び空気案内系用の送風機を有する船外機の概略側面図である。 内燃機関のクランク軸系を上から見た概略図である。 図２に示した線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿った断面図である。 弾み車及び送風機車の分解立体図である。 送風機車を含めた送風機・弾み車カバーの概略斜視図である。 送風機・弾み車カバーを上から見た図である。

船外機１は、詳細は図示しない船舶を水域において駆動するために用いられる。船外機１は、内燃機関２を有し、内燃機関２は、船舶の航行方向Ａで見てハウジングＧＢｒにおいて後面３及び前面４を有し、高さ方向Ｂ−Ｂで見て上面５及び下面６を有している。さらに内燃機関２は、左側の長手方向側面７及び右側の長手方向側面８により画定される。特に長手方向側面７及び８には、詳細には論じない複数の補機あるいは周辺機器、例えば９，１０及び１１（図５）が取り付けられている。

カバーフード１２は、内燃機関２をその補機９，１０及び１１とともにあるいはそれらの表面を取り囲み、内室１３を形成する。カバーフード１２の、後面３に隣接し直立した、航行方向Ａで見て第１の後側のフード壁１４には、吸気開口１５が設けられており、吸気開口１５を介して空気流Ｌｓｔが、カバーフード１２の内室１３に流入する。これに加えてカバーフード１２は、さらに排気流ＡＬのための排気開口１６（図１及び５）を有し、排気開口１６は、直立した左側方のフード壁１７内に、具体的には、後側のフード壁１４に対して所定の間隔を置いて設けられている。空気流Ｌｓｔを流動させるために、内燃機関２の上面５に配置される送風機１８（図１、２、３及び５）が用いられ、送風機１８は、内燃機関２により駆動される。航行方向Ａで見て前側の第２のフード壁には、符号１９を付した（図１及び２）。

往復動ピストン形の内燃機関２は、少なくとも１つの往復動ピストンを有し、往復動ピストンは、２つのコンロッドを介して、互いに平行に方向付けられ、逆向きの回転方向で回転する２つの第１及び第２のクランク軸２０及び２１と作用結合している。クランク軸系２２の第１及び第２のクランク軸２０及び２１（図１及び２）は、船舶の図示しない水線に対して概ね直立しており、駆動軸２３により水線の下で船舶スクリュ２４（図１）を駆動する。クランク軸２０及び２１は、内燃機関２の上面５から突出し、航行方向Ａに対して横方向に内燃機関２の中央長手方向平面Ｃ−Ｃ（図２）に対して対称に並んで位置する。クランク軸２０及び２１の端部領域には、第１及び第２の弾み車２５及び２６（図１及び２）が設けられている。高さ方向Ｂ−Ｂで見て、第１の弾み車２５と第２の弾み車２６とは、高さ方向Ｂ−Ｂで互いにずらされてクランク軸２０及び２１に取り付けられており、省スペース化の理由から一部において互いにオーバラップしている（図２及び５）。第１の弾み車２５は、第２の弾み車２６より上に位置し、送風機１８を支持している（図１）。

内燃機関２は、ハウジングＧＢｒによりクランク軸２０及び２１を収容する。内燃機関２は、ディーゼル噴射法で作動し、内燃機関２の運転を最適化すべく、圧縮機２８及び排ガスタービン２９を有する排ガスターボチャージャ装置２７が設けられている。排ガスターボチャージャ装置２７は、内燃機関２の吸気装置３０に接続されており、排ガスターボチャージャ装置２７及び吸気装置３０（図５）は、内燃機関２の上面５に、具体的には、カバーフード１２の後側のフード壁１４から遠くないところに配置されている。内燃機関２のより詳細については、類似の内燃機関を扱う欧州特許出願公開第２９８０３７４号明細書（EP 2 980 374 A1）を参照されたい。

吸気開口１５、排気開口１６及び送風機１８とともに、カバーフード１２の内室１３内で、空気案内系３１（図１）が機能するようになっている。その際、後側のフード壁１４の吸気開口１５を介して流入した比較的低温の空気流Ｌｓｔは、この吸気開口１５に接続する第１の案内装置３２内に到達し、第１の案内装置３２から、送風機１８の助力を得て、空気流Ｌｓｔが、内燃機関２あるいは補機９，１０及び１１の、運転によって昇温した表面に吹き付けられる。内燃機関２あるいは補機９，１０及び１１の表面により温められた空気流Ｌｓｔｗ（図１及び３）は、送風機１８及び第２の案内装置３３により排気ＡＬとして、カバー１２のフード壁１７に設けられた排気開口１６を介して、カバー１２の外側Ａｕｓあるいは大気中に圧送される。

吸気開口１５は、上側の端部領域Ｅｂｏにおいてフード壁１４の上側の天板外装Ｄｖに隣接して配置されており（図１）、第１の案内装置３２は、吸気開口１５から直立状態で内燃機関２の下面６に向かって延在している。この下面６に隣接して、案内装置３２は、越流領域３５（図１及び３）を内室１３に向かって有している。第１の案内装置３２は、フード壁１４のフード壁部分３７と、カバーフード１２の直立した内壁３８とにより形成され、フード壁部分３７と内壁３８とは、流入通路３９を形成する（図１及び３）。

送風機１８の送風機車４０を駆動するには、クランク軸２０あるいは弾み車２５が用いられ、クランク軸２０及び弾み車２５は、内燃機関２の上面５から突出している（図１及び３）。送風機車４０と弾み車２５とは、構造的に統合されている。換言すれば、送風機車４０と弾み車２５とは、例えば１つのモジュールの形態で構成されている。クランク軸２０の上側の端部４１には、軸ジャーナル４２が設けられており、軸ジャーナル４２は、摩擦結合部４３（くさび結合部）を介して第１の弾み車２５に堅固に結合されている。第１の弾み車２５は、送風機車４０を支持している、あるいは送風機車４０は、上から弾み車２５上に載置されている。送風機車４０は、送風機ハウジングＧＨと相俟って、混合型の流動、半径方向流動又はこれに類する流動を伴う羽根車系として機能する。

軸ジャーナル４２を有する第１のクランク軸２０の中心長手方向軸線Ｄ−Ｄ上に、第１の弾み車２５は、半径方向の受け領域４４を有し、半径方向の受け領域４４上には、送風機車４０の対応する支持領域４５が直接載置されている。受け領域４４と支持領域４５とは、ねじ４６及び４７により互いに結合されている（図４）。送風機車４０は、円筒体ＺＫにより形成され、互いに軸方向の間隔を置いて延びる２つの下側及び上側のリングキャリア４８及び４９を有し、下側及び上側のリングキャリア４８及び４９は、多数の半径方向の送風機車羽根５０を介して、複合材料、プラスチック等からなる１つの構成ユニットとしてまとめられている。弾み車２５の外周５１に隣接して、環状の画定ランド５２が設けられており、画定ランド５２は、半径方向の受け領域４４から突出している。送風機車４０のために弾み車２５に設けられた収容構造により低減された弾み車質量を補償すべく、画定ランド５２と受け領域４４との間に、所定の比重を有する金属からなるリング５３（図３）が設けられている。送風機車４０は、軸方向の摩擦結合部４３の領域に、軸方向で弾み車２５をクランク軸２０の所定の位置に保持し、ねじ頭５４でもって受け領域４４及び支持領域４５から突出した取り付けねじ５５を有し、かつドーム状の空気案内要素５６を有している。ねじ頭５４から遠ざかるように凹状の空気案内要素５６により、温められた空気流Ｌｓｔｗは、送風機１８の第２の案内装置３３に導入される。空気案内要素５６は、ねじ５７及び５８を介して送風機車４０の支持領域４５に取り付けられている。

弾み車２５及び送風機車４０は、円筒状の保護フード５９により覆われており、保護フード５９は、流入開口６０を有する天板領域６１と、天板領域６１を取り囲む外周領域６２とを有している。保護フード５９の送風機ハウジングＧＨには、温められた空気流Ｌｓｔｗ用の第２の案内装置３３が組み込まれている。そして送風機ハウジングＧＨは、通路状の接線方向部分６４を有し、接線方向部分６４は、端部領域６５に流出装置６６を有している（図５及び６）。その際、流出装置６６は、カバーフード１２に設けられた排気開口１６に接続されている。さらに保護フード５９は、内面６７に単数又は複数の例えば水平の補強リブ６８及び６９を有している。流入開口６０は、送風機車羽根５０に向かって方向付けられたフランジ立ち上がり部７０により画定される（図３）。フランジ立ち上がり部７０は、端部７１でもってできる限り送風機車羽根５０に近付けられており、これにより、運転中の送風機１８の圧力損失を少なくとも軽減することができる。

一方の弾み車２６は、他方の弾み車２５より下に位置し、保護フード５９を補完する接続保護フード７２により覆われている。接続保護フード７２は、接続部分７３と円筒部分７４とを有している。天板領域６１に対して段差のある天板領域７５内には、単数又は複数の部分円状の換気スリット開口７６が設けられている。保護フード５９と接続保護フード７２とは、一体に製造される又は複数の部分から構成される送風機・弾み車カバー７７としてプラスチック、複合材料等から構成されている。送風機・弾み車カバー７７の外側領域ＡＢ１乃至４には、複数の取り付けアイ７８が一体成形されており、取り付けアイ７８において、送風機・弾み車カバー７７は、複数の保持装置７９により内燃機関２のハウジングＧＢｒの所定の位置に保持される。各保持装置７９は、弾性的な支持要素８０を介して送風機・弾み車カバー７７の取り付けアイ７８と協働する。

最後に、空気流Ｌｓｔは、第１の直立したフード壁１４に設けられた第１の吸気開口１５と、第１の吸気開口１５に接続する第１の案内装置３２とを介してカバーフード１２の内室１３内に到達する。送風機１８は、カバーフード１２の、船外機１の長手方向Ｅ−Ｅで見て第１のフード壁１４に対して間隔を置いて延在する第２の直立したフード壁１９に隣接して配置されており、空気流Ｌｓｔを、長手方向Ｅ−Ｅで延びる比較的大きな作用範囲Ｗｂにわたって内燃機関２の表面及び補機９，１０及び１１を通過するように圧送し、送風機１８は、温められた空気流Ｌｓｔｗを排気ＡＬとして第２の案内装置３３を介して、カバーフード１２に設けられた排気開口１６内に、ひいてはカバーフード１２の外側Ａｕｓあるいは大気中に圧送する。内燃機関２及び補機９，１０及び１１の表面への空気流Ｌｓｔの効率的な分配は、越流領域３５と送風機１８の流入開口６０との間に高低差が生じ、高低差により空気流Ｌｓｔが上述の表面に分配されることで最適化される。

Claims (15)

1. 船外機の空気案内系用の送風機であって、
   前記船外機は、内燃機関と、前記内燃機関用の内室を画定するカバーフードとを有し、前記内燃機関は、前記送風機を駆動し、前記送風機は、前記内燃機関のハウジングの上面から突出した直立した軸ジャーナルと作用結合しており、前記カバーフードには、前記内室内の空気流用の吸気開口及び排気開口が設けられており、前記送風機は、前記カバーフードの前記内室内の前記空気流に影響を及ぼすようになっている、
   送風機において、
   直立したクランク軸（２０）の前記軸ジャーナル（４２）に堅固に取り付けられた弾み車（２５）が、前記送風機（１８）の、上方より載置される送風機車（４０）を相対回動不能に支持して連れ回し、
   吸気開口（１５）と第１の案内装置（３２）とを介して空気流（Ｌｓｔ）が前記内室（１３）内に到達し、前記空気流（Ｌｓｔ）は、前記送風機（１８）の作用を受けて、前記内燃機関（２）から熱を奪うべく、前記内燃機関（２）及びその補機（９，１０及び１１）の表面の少なくとも一部に吹き付けられる、
   ことを特徴とする送風機。
2. 前記送風機（１８）は、混合型の流動、半径方向流動又はこれに類する流動を伴う羽根車系を備え、温められた空気流（Ｌｓｔｗ）を、前記送風機（１８）の第２の案内装置（３３）と、前記カバーフード（１２）に設けられた排気開口（１６）とを介して、前記カバーフード（１２）の外側（Ａｕｓ）あるいは大気中に案内することを特徴とする、請求項１に記載の送風機。
3. 前記軸ジャーナル（４２）を有する前記クランク軸の中心長手方向軸線（Ｄ−Ｄ）上に、前記弾み車（２５）は、半径方向の受け領域（４４）を有し、前記受け領域（４４）上に、前記送風機車の対応する支持領域（４５）が載置され、前記弾み車と前記送風機車（４０）とを結合する単数又は複数のねじ（４６及び４７）が機能していることを特徴とする、請求項１及び２に記載の送風機。
4. 前記送風機車（４０）は、円筒体（ＺＫ）により形成され、互いに軸方向の間隔を置いて延びる２つのリングキャリア（４８及び４９）を有し、前記リングキャリア（４８及び４９）は、送風機車羽根（５０）を介して結合されていることを特徴とする、請求項１及び３に記載の送風機。
5. 前記送風機車（４０）は、前記受け領域（４４）及び前記支持領域（４５）を貫いて前記弾み車（２５）を前記クランク軸（２０）の前記軸ジャーナル（４２）の所定の位置に保持する軸方向の取り付けねじ（５５）の領域に、温められた空気流（Ｌｓｔｗ）を分配するドーム状の空気案内要素（５６）を有することを特徴とする、請求項１乃至４に記載の送風機。
6. 前記送風機車（４０）及び前記弾み車（２５）は、円筒状の保護フード（５９）により覆われており、前記保護フード（５９）は、流入開口（６０）を有する天板領域（６１）と、外周領域（６２）とを有することを特徴とする、請求項４に記載の送風機。
7. 送風機ハウジング（ＧＨ）の形態で形成される前記保護フード（５９）に、前記温められた空気流（Ｌｓｔｗ）用の前記第２の案内装置が組み込まれていることを特徴とする、請求項２及び６に記載の送風機。
8. 前記送風機ハウジング（ＧＨ）は、接線方向部分（６４）を有し、前記接線方向部分（６４）は、一方の端部領域（６５）に流出装置（６６）を有し、前記流出装置（６６）は、前記カバーフード（１２）に設けられた前記排気開口（１６）に接続されていることを特徴とする、請求項１、２及び７に記載の送風機。
9. 前記保護フード（５９）は、内面（６７）に単数又は複数の補強リブ（６８及び６９）を有することを特徴とする、請求項６に記載の送風機。
10. 船外機の空気案内系用の送風機であって、
    前記船外機は、内燃機関を有し、前記内燃機関は、直立した２つのクランク軸を有するクランク軸系を有し、前記クランク軸は、それぞれ、軸ジャーナルでもって前記内燃機関の前記ハウジングの上面から突出し、前記軸ジャーナルには、それぞれ、弾み車が取り付けられており、前記弾み車は、高さ方向で見て互いにずらされて配置され、互いにオーバラップしている、
    請求項１及び６乃至９に記載の送風機において、
    前記弾み車の一方の弾み車（２５）は、前記送風機車（４０）を有し、高さ方向で見て前記弾み車の他方の弾み車（２６）より上に位置し、前記他方の弾み車（２６）は、前記保護フード（５９）を補完する接続保護フード（７２）により覆われており、前記接続保護フード（７２）は、円筒部分（７４）を有する、
    ことを特徴とする送風機。
11. 前記保護フード（５９）と前記接続保護フード（７２）とは、一体に製造される又は複数の部分から構成される送風機・弾み車カバー（７７）として構成されていることを特徴とする、請求項６及び１０に記載の送風機。
12. 前記送風機・弾み車カバー（７７）は、外側領域（ＡＢ１，２及び３）に複数の取り付けアイ（７８）を有し、前記取り付けアイ（７８）により前記送風機・弾み車カバー（７７）は、複数の保持装置（７９）を介して前記内燃機関（２）の前記ハウジング（ＧＢｒ）の所定の位置に保持されることを特徴とする、請求項１０及び１１に記載の送風機。
13. 各保持装置（７９）は、弾性的な支持要素（８０）を介して前記送風機・弾み車カバー（７７）と協働することを特徴とする、請求項１２に記載の送風機。
14. 空気流（Ｌｓｔ）は、第１の直立したフード壁（１４）に設けられた第１の吸気開口（１５）と、前記第１の吸気開口（１５）に接続する第１の案内装置（３２）とを介して前記カバーフード（１２）の前記内室（１３）内に到達し、前記送風機（１８）は、前記カバーフード（１２）の、前記船外機（１）の長手方向（Ｅ−Ｅ）で見て前記第１のフード壁（１４）に対して間隔を置いて延在する第２の直立したフード壁（１９）に隣接して配置されており、前記空気流（Ｌｓｔ）を、長手方向（Ｅ−Ｅ）で延びる比較的大きな作用範囲（Ｗｂ）にわたって前記内燃機関（２）の表面及び前記補機（９，１０及び１１）を通過するように圧送し、
    前記送風機（１８）は、温められた空気流（Ｌｓｔｗ）を排気（ＡＬ）として前記第２の案内装置（３３）を介して、前記カバーフード（１２）に設けられた前記排気開口（１６）内に、ひいては前記カバーフード（１２）の外側（Ａｕｓ）あるいは大気中に圧送する、
    ことを特徴とする、請求項１及び２に記載の送風機。
15. 前記カバーフード（１２）内において、前記第１の案内装置（３２）の越流領域（３５）は、前記作用範囲（Ｗｂ）にわたって前記内燃機関及び前記補機（９，１０及び１１）の前記表面が所定の通り下から上へ吹き上げを受けるように、前記送風機（１８）の前記保護フード（５９）の、前記送風機（１８）の前記流入開口よりも低い位置にあることを特徴とする、請求項６及び１４に記載の送風機。

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