JP2017198125A - エンジン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過給機及び燃料噴射ポンプをコンパクトにレイアウトする。
【解決手段】エンジン1の左側面に設けられた排気マニホールド7に過給機60の排気側入口が接続され、シリンダヘッド5に挿入されたインジェクタ15に燃料噴射ポンプ装置14から燃料が供給される。燃料噴射ポンプ装置14の後端に電子制御式の調速機構30が設けられるとともに、燃料噴射ポンプ装置14の後端が固定ブラケット41を介してシリンダヘッド5の左側面に連結される一方、燃料噴射ポンプ装置14の前端がシリンダブロック4のギヤケース54で固定されている。吸気マニホールド8がシリンダヘッド5上面に設置されており、吸気マニホールド8の凹部125にインジェクタ15が配置されて、燃料噴射ポンプ装置14と燃料管36を通じて連結されている。
【選択図】図24

Description

本願発明は、過給機を備えたエンジン装置に関するものである。
従来から、ディーゼルエンジン等の内燃機関には、燃料噴射ポンプでインジェクタより燃焼室に噴射される燃料の噴射量や噴射時期が調節されているものが提供されている(特許文献1参照)。また、エンジン出力の向上や燃費改善を目的として、エンジンのシリンダ内の空気密度を増大させるべく、排気エネルギーにより新気を圧縮させる過給機がエンジン装置に搭載される(特許文献2参照)。ディーゼルエンジンにおいては、高密度の空気を大量にシリンダ内に供給することで多量の燃料を燃焼させて、エンジン出力やエンジントルクを増大させるだけでなく、燃料と空気の混合を促進させることにより予混合燃焼を抑制して、NOx排出量の低減も図れる。
実開平07−030341号公報 特開2013−133796号公報
ところで、ディーゼルエンジンの搭載スペースは搭載対象の作業車両(建設機械や農作業機等)によって様々だが、近年は、軽量化・コンパクト化の要請で、搭載スペースに制約がある(狭小である)ことが多い。このため、ディーゼルエンジンの構成部品をコンパクトにレイアウトする必要がある。特に、芝刈り機や移植機や小型トラクタといった小型作業車両においては、狭小なエンジン搭載空間に高出力なエンジンを搭載させることが求められる。
また、気筒数の少ないディーゼルエンジンに過給機を搭載させることで、エンジンの高出力化が図られるものの、燃料噴射ポンプによる燃料の噴射量と噴射タイミングを高精度に制御する必要がある。燃料噴射制御を高度化すべく、電子制御式の調速機構を具備した燃料噴射ポンプを使用した場合、調速機構本体に比べてアクチュエータが大きく、気筒数の少ないディーゼルエンジンにおいては、燃料噴射ポンプの搭載スペースが制限されてしまう。更に、電子制御式の調速機構は、エンジン本体からの振動の影響を受けやすいという問題もある。
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を施したエンジン装置を提供することを技術的課題としている。
本願発明は、エンジンの左右一側面に設けた排気マニホールドに過給機の排気入口が接続され、シリンダヘッドに挿入されたインジェクタに燃料噴射ポンプ装置から燃料が供給されるエンジン装置において、前記燃料噴射ポンプ装置の前後一端に電子制御式の調速機構が設けられるとともに、前記燃料噴射ポンプ装置の前後一端が固定ブラケットを介して前記シリンダヘッドの左右他側面に固定される一方、前記燃料噴射ポンプ装置の前後他端がシリンダブロックのギヤケースで固定されており、吸気マニホールドが前記シリンダヘッド上面に設置されており、前記吸気マニホールドの凹部に前記インジェクタが配置されて、前記燃料噴射ポンプ装置と燃料管を通じて連結されているものである。
上記エンジン装置において、前記調速機構は、アクチュエータ上方に前記固定ブラケットとの連結部を備えるとともに、前記シリンダブロック上端よりも上側に前記連結部が配置されており、前記固定ブラケットは、前記シリンダヘッドと連結する基端部分と前記調速機構と連結する固定部分とを屈曲させたL字形状に構成されており、前記基端部分は前後方向及び上下方向に異なる複数箇所で前記シリンダヘッドにボルト締結されているものとしてもよい。
また、上記エンジン装置において、前記シリンダブロック内部の潤滑油管路と連結する潤滑油継手が、前記アクチュエータと前記シリンダブロックとの間となる位置に設けられており、前記潤滑油継手に連結されて前記過給機に潤滑油を注油する注油管が、前記エンジンの左右他側面から左右一側面に向かって前記エンジンの前後一側面を迂回して配管されるとともに、前記エンジンの一側面において前記排気マニホールドの前後一側方から前記排気マニホールドの外周を迂回して前記排気マニホールド上方に向けて配管されているものとしてもよい。
また、上記エンジン装置において、前記燃料噴射ポンプ装置に燃料フィルタを介して燃料が供給される構成を有しており、前記シリンダヘッドの前後両側面それぞれに一対の吊下げ金具が固定されており、前後一対の前記吊下げ金具の一方に前記燃料フィルタが固定されているものとしてもよい。
さらに、上記エンジン装置において、前記過給機の吸気側出口が、シリンダヘッド上方に向けて斜め上方に延設されるとともに、吸気中継管を介して、前記吸気マニホールド上方に設けられる吸気入口に連通されたものとしてもよい。
本願発明によると、燃料噴射ポンプ装置の調速機構が設けられた側が、シリンダブロックに比べてエンジンの振動の影響を受けにくいシリンダヘッドで支持される。そのため、調速機構がエンジンの振動より受ける影響を低減でき、調速機構における誤作動を抑制し、燃料噴射量の過不足を防止できる。また、インジェクタに対して燃料噴射ポンプ装置を近接配置できることから、燃料管の管路長を短くできる。従って、燃料噴射ポンプ装置からインジェクタへの圧送する燃料の圧力を高圧で維持し、インジェクタからの燃料噴射の応答性を良好なものとして燃焼効率を高め、燃費を向上させるだけでなく、黒鉛やNOxの発生を抑制できる。
本願発明によると、固定ブラケットは、アクチュエータ部と干渉しない位置で調速機構と連結できるため、アクチュエータをシリンダヘッド連結用に合わせて新たな構成とする必要がなく、エンジンの性能に応じたアクチュエータを選択して取り付けることができる。また、前後に延設した基端部分の前後をシリンダヘッドに対して上下でボルト締結した構造とすることで、高剛性部品であるシリンダヘッドとの連結面が広くなり、燃料噴射ポンプ装置を高剛性に支持できる。
本願発明によると、アクチュエータがエンジン側面から離間して固定されるため、エンジン側面に連結する注油管が燃料噴射ポンプ装置と干渉することなく配管され、注油管の配管作業及び燃料噴射ポンプ装置の取付作業において、作業効率の向上が図れる。また、注油管は排気マニホールドの外周を迂回して配管されているので、注油管がエンジンに取り付けられた状態であっても排気マニホールドの取付け作業時に注油管が障害にならず、エンジン組立て作業の効率が向上する。
本願発明によると、燃料フィルタは、燃料噴射ポンプ装置と重ならない位置に配置できるとともに、燃料フィルタを燃料噴射ポンプ装置の近接位置に配置できる。従って、燃料フィルタ及び燃料噴射ポンプ装置それぞれを干渉させずにエンジン装置に対してコンパクトに設置できるとともに、燃料フィルタと燃料噴射ポンプとを連通させる燃料配管が短くなり、その配管作業における煩雑さを解消でき、組み付け作業の効率化を図れる。
本願発明によると、インジェクタの配置位置よりも高い位置に吸気中継管が配管されるだけでなく、インジェクタの設置位置よりも排気マニホールド側寄りに吸気中継管が配管されることとなる。従って、燃料管を配管する際に、燃料噴射ポンプ装置とインジェクタとの間に遮蔽物の無い構成とできるため、燃料管の配管作業における煩雑さを低減でき、組み付け作業における作業効率を向上できる。また、燃料管を必要以上に屈曲させることがなく、管内部を通過する高圧燃料に対しても十分な剛性を維持できる。
エンジンの正面図である。 エンジンの背面図である。 エンジンの左側面図である。 エンジンの右側面図である。 エンジンの平面図である。 エンジンを斜め前方から見た斜視図である。 エンジンを斜め後方から見た斜視図である。 吸気マニホールドを一部断面で示す平面図である。 吸気マニホールドの左側断面図である。 吸気マニホールドの背面断面図である。 吸気マニホールドを断面で示す斜視図である。 吸気マニホールドの弁腕室及びブローバイガス還元装置を断面で示す斜視図である。 吸気マニホールドを底面側から見た斜視図である。 ブローバイガス還元装置を断面で示す斜視図である。 吸気管周辺の構成を示す平面図である。 吸気管周辺の構成を示す正面図である。 吸気管周辺の構成を示す斜視図である。 吸気マニホールド、吸気管及びブローバイガス戻し管を示す斜視図である。 吸気管及びブローバイガス戻し管を断面で示す斜視図である。 排気系構成部品を示す左側面図である。 排気系構成部品を示す斜視図である。 排気系構成部品の取付構造を示す分解斜視図である。 シリンダブロックの一部断面を含むエンジンの背面図である。 燃料噴射ポンプ装置の構成を示す右側面図である。 燃料噴射ポンプ装置周辺の構成を示す斜視図である。 燃料噴射ポンプ装置を含む燃料系統の構成を示す斜視図である。 燃料噴射ポンプ装置の構成を示す斜視図である。 シリンダブロック及び燃料噴射ポンプ装置の一部断面を含むエンジンの背面図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図7を参照しながら、エンジン(エンジン装置)1の概略構造について説明する。なお、以下の説明では、出力軸3に沿う両側部(出力軸3に沿った両側部)を左右、冷却ファン9配置側を前側(一側部側)、フライホイル11配置側を後側、排気マニホールド7配置側を左側(一方の側部側)、燃料噴射ポンプ装置14配置側を右側(他方の側部側)と称し、これらを便宜的に、エンジン1における四方及び上下の位置関係の基準としている。
図1〜図7に示すように、例えば建設土木機械や農作業機といった作業機に搭載される原動機としてのエンジン1は、出力軸3(クランク軸)とピストン(図示省略)とを内蔵するシリンダブロック4を備える。シリンダブロック4上にシリンダヘッド5を搭載している。シリンダヘッド5の左側面に排気マニホールド7を配置する。シリンダヘッド5の上面に弁腕室一体型吸気マニホールド(ヘッドカバー)8を配置する。弁腕室一体型吸気マニホールド8は、左寄り部位に前後方向に延伸配置された吸気マニホールド部6と、右寄り部位に前後方向に延伸配置された弁腕室部90を備えている。すなわち、シリンダヘッド5上方において、エンジン1の出力軸3に対して、左側に吸気マニホールド部6が配置され、右側(排気マニホールド7寄り)に弁腕室部90が配置される。なお、弁腕室部90は、シリンダヘッド5上面部に設ける吸気弁及び排気弁(図示省略)などを覆っている。
エンジン1において出力軸3と交差する一側面、具体的にはシリンダブロック4の前面側に、冷却ファン9を設ける。シリンダブロック4の後面側にマウンティングプレート10を設ける。マウンティングプレート10に重なるようにフライホイル11を配置する。出力軸3にフライホイル11を軸支する。作業機の作動部に出力軸3を介してエンジン1の動力を取り出すように構成している。また、シリンダブロック4の下方にはオイルパン12が配置されている。オイルパン12内の潤滑油は、シリンダブロック4の右側面に配置されたオイルフィルタ13を介して、エンジン1の各潤滑部に供給される。オイルパン12は間座71を介してシリンダブロック4に連結されている。間座71は、シリンダブロック4の後端部からギヤケース54の下方まで延設されている。シリンダブロック4前面に連結されるギヤケース54は間座71とも連結されている。
シリンダヘッド5の上面の右側部位にインジェクタ(燃料噴射弁)15を設ける。本実施形態の例では、3気筒分のインジェクタ(燃料噴射弁)15を備えている。以下、本実施形態では、3気筒のエンジン1を例に挙げて説明するが、気筒数は3気筒に限定されるものではない。各インジェクタ15に、燃料噴射ポンプ装置14及び燃料フィルタ17を介して、作業機に搭載される燃料タンク(図示省略)を接続する。シリンダヘッド5の前面の左側部位に前側吊下げ金具55の基端部がボルト締結されている。前側吊下げ金具55は後述するオルタネータ23の支持部材を兼ねている。
シリンダブロック4の右側面のうちオイルフィルタ13の上方(吸気マニホールド部6の下方)に、シリンダブロック4内の燃焼室内にインジェクタ15を介して燃料を供給するための燃料噴射ポンプ装置14が取り付けられている。燃料噴射ポンプ装置14は、各インジェクタ15に燃料噴射管36を介して燃料を供給する噴射ポンプ本体32と、燃料噴射量を調節するガバナを収容したガバナ収容ケース33と、ガバナの動作を制御するアクチュエータ部34と、燃料を送液する燃料フィードポンプ35を備えている。
燃料噴射ポンプ装置14において、ガバナ収容ケース33が、噴射ポンプ本体32の後面に着脱可能にボルト締結される。そして、アクチュエータ部34が、ガバナ収容ケース33の後面に着脱可能にボルト締結される。また、燃料フィードポンプ35が、噴射ポンプ本体32の右側面下側に着脱可能にボルト締結されている。ガバナ収容ケース33は、後述する調速リンク機構205(図27参照)を内装しており、調速リンク機構205とアクチュエータ部34とにより調速機構30が構成されている。
燃料噴射ポンプ装置33は、噴射ポンプ本体32の前面がギヤケース54の後面に着脱可能にボルト締結され、ガバナ収容ケース33の後面がL字状の固定ブラケット41を介してシリンダヘッド5右側面の後側部位に着脱可能にボルト締結されて、エンジン1に取り付けられている。なお、シリンダブロック4前面の下側部位に取り付けられたギヤケース54にはクランクギヤ、カムギヤ、ポンプギヤ、アイドルギヤ等を含むギヤトレイン(図示は省略)が収容されている。
燃料フィードポンプ35の駆動にて、燃料タンク(図示は省略)内の燃料が燃料フィードポンプ35から燃料送り管37、燃料フィルタ17、燃料中継管38を介して噴射ポンプ本体32に送り込まれる。そして、噴射ポンプ本体32から各インジェクタ15に燃料噴射管36を介して燃料が供給される。噴射ポンプ本体32と燃料フィルタ17の間に燃料戻り管39が接続されている。燃料戻り管39にはインジェクタ15の余剰燃料を戻す燃料戻り管40が噴射ポンプ本体32近傍位置で合流されている。エンジン1の余剰燃料は、燃料戻り管39,40や、燃料フィルタ17上部に設けられた燃料戻り管継手57等を介して燃料タンク(図示は省略)に戻される。シリンダヘッド5の後面の右側部位に後側吊下げ金具56の基端部がボルト締結されている。後側吊下げ金具56の上部右側面の燃料フィルタ17が着脱可能にボルト締結されている。
マウンティングプレート10にエンジン始動用スタータ18を設けている。エンジン始動用スタータ18のピニオンギヤはフライホイル11のリングギヤに噛み合っている。エンジン1を始動させる際は、エンジン始動用スタータ18の回転力にてフライホイル11のリングギヤを回転させることによって、出力軸3が回転開始する(いわゆるクランキングが実行される)。
シリンダヘッド5の前面側(冷却ファン9側)には、冷却水ポンプ21が冷却ファン9のファン軸と同軸状に配置されている。エンジン1の左側、具体的には冷却水ポンプ21の左側方に、エンジン1の動力にて発電する発電機としてのオルタネータ23が設けられている。出力軸3の回転にて、冷却ファン駆動用Vベルト22を介して、冷却ファン9と共に冷却水ポンプ21及びオルタネータ23が駆動する。作業機側に搭載されるラジエータ19内の冷却水が、冷却水ポンプ21の駆動によって、シリンダブロック4内部及びシリンダヘッド5内部に供給され、エンジン1を冷却する。冷却水ポンプ21からの冷却水の一部は、シリンダブロック4内通路、冷却水中継パイプ81,82を介して、オイルフィルタ13の根本に配置されたオイルクーラ83に流される。
図3及び図4に示すように、シリンダブロック4の左右側面の各下側部位には、2つのエンジンマウント取付部24が前後にそれぞれ設けられている。各エンジンマウント取付部24には、例えば防振ゴムを有するエンジンマウント(図示省略)をそれぞれボルト締結可能である。実施形態では、作業機における左右一対のエンジン支持シャーシ25にシリンダブロック4を挟持させ、エンジンマウント(図示省略)を介してエンジンマウント取付部24を各エンジン支持シャーシ25にボルト締結することによって、作業機の両エンジン支持シャーシ25がエンジン1を支持する。
なお、左右一対のエンジン支持シャーシ25には、ファンシュラウド20を背面側に取り付けたラジエータ19を、エンジン1の前面側に位置するように立設する。ファンシュラウド20は、冷却ファン9の外側(外周側)を囲っていて、ラジエータ19と冷却ファン9を連通させている。冷却ファン9の回転によって、冷却風はラジエータ19に吹き当たり、その後、ラジエータ19からファンシュラウド20を経由してエンジン1に向けて流れる。
吸気マニホールド部6の入口部には、吸気中継管66、ターボ過給機60のコンプレッサケース62、吸気管91,92等を介してエアクリーナ(図示省略)を連結する。エアクリーナに吸い込まれた新気(外部空気)は、エアクリーナにて除塵及び浄化された後、吸気管91,92、コンプレッサケース62(詳細は後述する)及び吸気中継管66を介して吸気マニホールド部6に送られ、エンジン1の各気筒に供給される。
上記の構成において、エアクリーナから吸気管91,92に新気を供給する一方、弁腕室一体型吸気マニホールド(以下、単に「吸気マニホールド」と呼ぶ)8に設けられたブローバイガス導出口67からブローバイガス戻し管68を介して第1吸気管91にブローバイガスが合流される。上述のように、吸気マニホールド8は、その左寄り部位に形成された吸気マニホールド部6と、その右寄り部位に形成された弁腕室部90とが一体成形されたものである。また、弁腕室部90の上面に、ブローバイガスから潤滑油を分離するブローバイガス還元装置69が突設されている。ブローバイガス還元装置69により、エンジン1の燃焼室から漏れ出るブローバイガスがブローバイガスを第1吸気管91に戻して燃焼室に再送する(還元する)ことにより、ブローバイガスが大気に放出されないようにしている。
シリンダヘッド5の左側方で排気マニホールド7の上方には、ターボ過給機60を配置する。ターボ過給機60は、タービンホイル内蔵のタービンケース61と、ブロアホイル内蔵のコンプレッサケース62と、タービンケース61とコンプレッサケース62の連結部分であるセンターハウジング63(図15参照)を備えている。センターハウジング63の上部に、シリンダブロック4内部の潤滑油送り流路79(図23参照)から分岐されてセンターハウジング63内の回転部品に潤滑油を注油する潤滑油送り管64(注油管)が連結されている。センターハウジング63の下部に、センターハウジング63内に注油された潤滑油をシリンダブロック4内部の潤滑油戻り流路(図示省略)に戻す潤滑油戻り管65が連結されている。
排気マニホールド7の排気ガス出口部にタービンケース61の排気入口(ターボ過給機60の排気側入口)61aを連結する。すなわち、エンジン1の各気筒から排気マニホールド7に排出された排気ガスはターボ過給機60のタービンケース61を経由して外部に放出される。なお、タービンケース61の排気出口(ターボ過給機60の排気側出口)61bに排気管を介して例えば消音器やテールパイプを連結し、ターボ過給機60の排気出口61bから消音器やテールパイプを介して排気ガスを外部に排出する。
コンプレッサケース62の吸気入口(ターボ過給機60の吸気入口)62a側は、第2吸気管92及び第1吸気管91等を介してエアクリーナ(図示省略)の新気流出側に接続される。コンプレッサケース62の吸気出口(ターボ過給機60の吸気出口)62b側は、吸気中継管66を介して吸気マニホールド8に接続される。すなわち、エアクリーナにて除塵された新気は、コンプレッサケース62から吸気中継管66を介して吸気マニホールド8の吸気マニホールド部6に送られ、その後、エンジン1の各気筒の燃焼室に供給される。
次に、図8〜図14を参照して、吸気マニホールド8の構成について説明する。吸気マニホールド8は、上述のように、左寄り部位に前後方向に延伸配置された吸気マニホールド部6と、右寄り部位に前後方向に延伸配置された弁腕室部90(弁腕室)を備えている。吸気マニホールド8は、吸気マニホールド部6と弁腕室部90を隔壁101で仕切ることで、吸気マニホールド部6と弁腕室部90を互いに閉鎖した空間としている。
吸気マニホールド部6の上面は吸気蓋部102で覆われている。吸気蓋部102は吸気マニホールド部6の側壁上面に2箇所でビス止めされるとともに、吸気マニホールド部6を介してシリンダヘッド5に6箇所でボルト締結される。吸気蓋部102の上面に吸気入口103が上方に向けて突設されている。また、吸気マニホールド部6は、シリンダヘッド5上面に設けられた3気筒分の吸気導入口に接続される3つの吸気出口104を備えている。なお、吸気マニホールド8は、弁腕室部90側の周縁部位の3箇所でもシリンダヘッド5にボルト締結されている。
吸気マニホールド8は、吸気マニホールド部6の底面を吸気入口103に向かって突設した構成とし、その突設部分に吸気出口104を設けるとともに、吸気出口104の間に右側方を開放したインジェクタ設置用凹部125が設けられている。すなわち、本実施形態の例では、吸気マニホールド8の吸気マニホールド部6において、エンジン1の出力軸3に沿う方向に、2つのインジェクタ設置用凹部125と3つの吸気出口104とが交互に配置されている。
インジェクタ設置用凹部125は、前後の吸気出口104を設ける突設部分のテーパ状の壁と隔壁101とで囲まれた形状となっており、シリンダヘッド5とインジェクタ設置用凹部125により、右側方が開口したインジェクタ15設置用の空間が構成される。そして、吸気マニホールド8のインジェクタ設置用凹部125下側において、インジェクタ15がシリンダヘッド5に挿入されている。インジェクタ設置用凹部125の右側方が開放されているため、シリンダヘッド5右側方に設置された燃料噴射ポンプ装置14及びインジェクタ15それぞれを連結する燃料噴射管36及び燃料戻り管39,40を短経路で配管できるとともに、その配管作業を簡単化できる。
弁腕室部90の上部に、ブローバイガスを吸気系に還元するブローバイガス還元装置69が突設されている。ブローバイガス還元装置69は、吸気マニホールド8の上面の一部が上方に向けて膨出されたガス導出部111を備えている。ガス導出部111の上面部にガス調圧弁112が配置されている。また、ガス導出部111の左側面にブローバイガス導出口67が設けられている。
ガス導出部111の内部に、一部分が圧力制御室を兼ねるガス導出通路111aと、ブローバイガス導出口67に繋がるガス導出通路111bが形成されている。ガス導出通路111aはガス導出部111の内部でガス導出部111の下方部位から上面部位へ延設されている。また、ガス導出通路111aの一部分は、ガス導出部111の上面部位でガス導出通路111bの開口の周囲を囲うように円環状に形成されて圧力制御室を兼ねている。ガス導出通路111bはガス導出部111の上面部位から下方側へ導かれた後、ガス導出部111の左側面側へ屈曲されてブローバイガス導出口67に接続されている。
ガス調圧弁112は弁ケース122と圧力制御用のダイアフラム123を備えている。弁ケース122はガス導出部111の上面部に配置されている。ダイアフラム123の弁体124は、圧力制御室を兼ねるガス導出通路111aとブローバイガス導出口67に繋がるガス導出通路111bの間に配置されている。ガス導出通路111aとガス導出通路111bの間の流通は、通常は弁体124により遮断されており、導出通路111a内の圧力が一定圧以上になるとダイアフラム123が上方へ押圧されて弁体124が上方へ移動して開弁し、導出通路111a,111bが繋がるように構成されている。
弁腕室部90内で、ガス導出部111の底部に、ガス導入室113と内部通路114が形成されている。ガス導入室113には、エンジン1の燃焼室などからシリンダヘッド5上面側に漏れ出たブローバイガスが取り込まれる。内部通路114はガス導出通路111aとガス導入室113の間を接続する。また、ガス導出部111の底部に遮蔽板115がビス117により固定されている。弁腕室部90の上面側に対してガス導入室113と内部通路114の底面側が遮蔽板115にて閉塞されている。
遮蔽板115に設けられたガス導入室113の底面側開口に筒状のガス導入部116が固着されている。ガス導入部116は弁腕室部90内で左側面内壁に近接されている。ガス導入部116のガス出口はガス導入室113内に配置されている。また、ガス導入部116のガス入口は弁腕室部90内でシリンダヘッド5寄りの位置に配置されている。ガス導入部116は、上端部に蓋部材を備え、シリンダヘッド5側から液状の潤滑油がガス導入室113に直接入るのを防止しながら、弁腕室部90内のブローバイガスを弁腕室部90内のシリンダヘッド5寄りの位置から上方のブローバイガス還元装置69のガス導入室113内に導入する。
ガス導出部111の底部には、ガス導入室113と内部通路114の間を仕切る仕切り壁118が設けられている。仕切り壁118はブローバイガス還元装置69の周壁119と離間して設けられており、仕切り壁118と周壁119の間にガス導入室113と複数の内部通路114を形成する。複数の内部通路114は迷路状に配置されてラビリンス構造を形成する。
仕切り壁118と周壁119の間の2箇所に、ブローバイガス中のミスト状潤滑油を捕らえる例えばスチールウール等のオイルトラップ材(濾網)120がそれぞれ配置されている。この実施形態では仕切り壁118を挟んでエンジン1前後方向にオイルトラップ材120がそれぞれ配置されている。オイルトラップ材120はガス導入室113と内部通路114との間に配置されている。
図9に示すように、ガス導入室113の内部上面に、下方へ垂れ下がって突設された梁状仕切り壁121がガス導入部116を挟んで2箇所に設けられている。梁状仕切り壁121は、オイルトラップ材120とガス導入室113との間でオイルトラップ材120よりも上方位置に架設されている。周壁119とオイルトラップ材120上面と梁状仕切り壁121で囲まれた空間はブローバイガスが流通する内部通路114の一部分を構成する。
弁腕室部90内のブローバイガスは、ガス導出部111からブローバイガス還元装置69内に導入され、ガス導入室113、迷路状の内部通路114、ガス導出通路111a、ダイアフラム123の弁体124及びガス導出通路111bを介して、各通路やオイルトラップ材120で潤滑油成分等が除去されながら、ブローバイガス導出口67に送られる。潤滑油成分等が除去されたブローバイガスは、ブローバイガス導出口67からブローバイガス戻し管68を介して吸気系に還元される(図6参照)。
この実施形態のエンジン1では、吸気マニホールド部6と弁腕室部90とで一体に構成された吸気マニホールド(ヘッドカバー)8がシリンダヘッド5上面に配置されているので、吸気マニホールド部6と弁腕室部90をコンパクトにレイアウトできる。さらに、ブローバイガス還元装置69が弁腕室部90上部に突設されるとともに、ブローバイガス還元装置69の側面に設けられたブローバイガス導出口67に接続したブローバイガス戻し管68(ガス管路)によりブローバイガスをターボ過給機60の吸気側入口62aに導出させるようにしたので、ターボ過給機60とブローバイガス還元装置69を近設配置してコンパクトにレイアウトできる。
さらに、ブローバイガス還元装置69の側面にブローバイガス導出口67を設けることにより、ブローバイガス導出口67に接続されるブローバイガス戻し管68の配置に自由度を与えることができる。さらに、ブローバイガス還元装置69が弁腕室部90上部に突設されていることにより、ブローバイガス還元装置69の配置により弁腕室部90内部の容積が小さくなることを抑制できる。これにより、弁腕室部90の容積、ひいては吸気マニホールド8の外形寸法を大幅には増加させることなく、ターボ過給機60の搭載に伴うブローバイガス増加に対して十分な弁腕室容積を確保できる。
さらに、ブローバイガス還元装置69の側面に設けられたブローバイガス導出口67とターボ過給機60を近接配置できることにより、ブローバイガス戻し管68のレイアウトが容易であるとともに配管長さを短くできる。ブローバイガス戻し管68の長さを短くすることにより、ブローバイガス戻し管68の凍結や折れ曲がり等によるブローバイガス戻し管68の閉塞状態を回避することができる。
また、本実施形態のエンジン1では、ブローバイガス還元装置69内の複数の内部通路114は迷路状のラビリンス構造を構成しているので、ブローバイガス還元装置69内に上記ラビリンス構造を形成して、弁腕室部90の容積、ひいては吸気マニホールド8の外形寸法を大幅には増加させずにラビリンス構造をコンパクトな構成にできるとともに、ブローバイガスに含まれる潤滑油や未燃焼燃料等を上記ラビリンス構造により除去できる。
また、本実施形態のエンジン1では、ガス導入室113と内部通路114の間を仕切る仕切り壁118とブローバイガス還元装置69の周壁119の間にオイルトラップ材120が配置されているので、仕切り壁118を迂回してガス導入部116のガス出口から内部通路114へ流れるブローバイガスがオイルトラップ材120を通過するようにすることができ、ブローバイガスに含まれる潤滑油等をオイルトラップ材120により除去できる。
また、本実施形態のエンジン1では、オイルトラップ材120とガス導入室113との間でオイルトラップ材120よりも上方位置に架設された梁状仕切り壁121と、オイルトラップ材120上面と、周壁119とで囲まれた空間を内部通路114の一部としているので、ブローバイガスがガス導入部116のガス出口からガス導入室113及びオイルトラップ材120内部を通過してオイルトラップ材120上面側へ流通するようにすることができ、ブローバイガスに含まれる潤滑油等をオイルトラップ材120により除去できる。
次に、図15〜図19を参照して吸気管及びその周辺の構成について説明する。この実施形態のエンジン1において、エアクリーナ(図示省略)に一端(上流側)が接続される第1吸気管91は冷却ファン9とブローバイガス導出口67の間の位置に配置されている。具体的には、第1吸気管91はエンジン1前側(前後一側面側)において冷却水ポンプ21の上方位置に配置されている。第1吸気管91の一端は新気流入口91aを構成する。
第1吸気管91は例えば金属製であり、外観が略T字状の三方管である。第1吸気管91の新気流入口91aはエンジン1右側(左右他側面側)に向けて開口されている。新気流入口91aに対向して第1吸気管91の他端(下流側)に設けられた新気流出口91bはエンジン1左側(左右一側面側)に向けて開口されている。新気流入口91aと新気流出口91bの間の第1吸気管91の外観は直線状の略円筒形を有する。
第1吸気管91の外周面に、略円筒状の接続部91cが外側へ突出して一体成形されている。接続部91cは第1吸気管91中央部の新気流出口91b寄りの部位に設けられる。接続部91cの先端側のブローバイガス流入口91dはブローバイガス導出口67側(エンジン1後側)に向けて開口されている。ブローバイガス流入口91dに、ブローバイガス導出口67に一端が接続されたブローバイガス戻し管68の他端が接続される。
第1吸気管91の新気流出口91bは、第2吸気管92の一端に設けられた新気流入口92aに接続されている。第2吸気管92は例えば樹脂製であり、略L字状を有している。第2吸気管92の他端に設けられた新気流出口92bはターボ過給機60のコンプレッサケース62の吸気側入口62aに接続されている。コンプレッサケース62の吸気側入口62aは冷却ファン9側に向けて開口されている。第2吸気管92は、湾曲部に対して一端92a側が長く、他端92b側が短く形成されている。
このように、この実施形態のエンジン1では、ターボ過給機60の吸気入口62aに接続される第2吸気管92の上流側部分及び第1吸気管91が左右方向に配管されてエンジン1の右側面に向かって延設されているので、ターボ過給機60に接続される吸気管91,92をエンジン1の前側面から突設させることなくコンパクトにレイアウトできる。
本実施形態のエンジン1は、エンジン1の前側に配置される冷却ファン9やファンシュラウド20、ラジエータ19(図3及び図4参照)などのエンジン構成部品と、ターボ過給機60の吸気入口62aとの間の空間が狭い場合であっても、エアクリーナ(図示省略)につながる新気配管99(図17参照)を第1吸気管91に接続する空間を確保できるとともに、第1吸気管91への新気配管99の取付け作業及び取外し作業の簡便性が向上する。
また、図15〜図18に示すように、ブローバイガス戻し管68はブローバイガス導出口67からエンジン1の前側へ向けて延設されて第1吸気管91の接続部91cに接続されるとともに、第1吸気管91の接続部91c側に向かって上方に傾斜している。これにより、ブローバイガス戻し管68の内壁に付着した潤滑油や未燃焼燃料が第1吸気管91内へ流入するのを防止でき、エンジン1に供給される燃焼用空気(新気)への潤滑油等の混入や、ターボ過給機60のコンプレッサケース62等を含む吸気系経路内の潤滑油等による汚れを低減できる。
さらに、一連の吸気管91,92の上流側部分が左右方向でエンジン1の右側に向かって延設されていることにより、第1吸気管91の接続部91cに接続されるブローバイガス戻し管68をブローバイガス導出口67から平面視で直線状に配置でき、ブローバイガス戻し管68のレイアウトが容易であるとともに配管長さを短くできる。ブローバイガス戻し管68の長さを短くすることにより、ブローバイガス戻し管68の凍結や折れ曲がり等によるブローバイガス戻し管68の閉塞状態を回避することができる。また、ブローバイガス戻し管68は吸気マニホールド8における弁腕室部90の直上に配置されているので、エンジン1の放熱によってブローバイガス戻し管68の凍結などによる閉塞状態を回避できる。
図15〜図17に示すように、上面に吸気入口103を有する吸気マニホールド8がシリンダヘッド5の上面に配置され、ターボ過給機60の吸気出口62bがエンジン1の右側に向かって斜め上方に向けて開口されている。吸気入口103と吸気出口62bは吸気中継管66により接続されている。吸気中継管66は、吸気出口62bからエンジン1の右側面に向かって斜め上方に向けて延伸されてブローバイガス戻し管68の上方へ導かれ、ブローバイガス戻し管68の上方で水平方向に湾曲される。さらに、吸気中継管66は、吸気マニホールド8の前寄り部位の上方へ導かれるとともにエンジン1の後側へ湾曲され、さらに吸気入口103の上方へ導かれるとともに下方へ湾曲されて吸気入口103に接続されている。
このように、エンジン1は、シリンダヘッド5上方となる高さ位置に吸気マニホールド8とターボ過給機60とを配置した上で、ターボ過給機60の吸気出口62bを吸気マニホールド8側に向けるとともに、吸気マニホールド8上方に吸気入口103を突設している。従って、吸気入口103と吸気出口62bとを連通させる吸気中継管66の長さを短くして吸気抵抗を低減でき、ターボ過給機60で得られる過給圧を損なうことなく、燃焼用空気をエンジン1に導入できる。さらに、ターボ過給機60の吸気出口62bと吸気マニホールド部6の吸気入口103がともに上方(斜め上方)に向けて開口されているので、吸気中継管66のレイアウトが容易であるとともに、吸気中継管66の取付け作業の簡便性が向上する。
図5、図6及び図15〜図17に示すように、吸気中継管66は吸気マニホールド8の上方で、ブローバイガス戻し管68の上方を通っている。これにより、吸気中継管66を吸気マニホールド8から離間して配置でき、エンジン1の放熱に起因する燃焼用空気の温度上昇を抑制しながら、吸気マニホールド8上方の空間を有効利用して吸気中継管66及びブローバイガス戻し管68を配置できる。また、ブローバイガス戻し管68を直線状に配置してブローバイガス戻し管68の配管長さを短くすることもできる。
図16及び図17に示すように、冷却水ポンプ21はサーモスタットを収容するサーモスタットケース85を備えている。サーモスタットケース85の上部に、ラジエータ19につながる冷却水パイプと接続される冷却水出口21bを有するサーモスタットカバー86が設けられている。サーモスタットカバー86は第1吸気管91の下方に配置されている。サーモスタットケース85及びサーモスタットカバー86は冷却水ポンプ21の一部分を構成している。
冷却水ポンプ21は、ラジエータ19(図3及び図4参照)に繋がる冷却水送り管87と冷却水戻り管88が接続される冷却水入口21aと冷却水出口21bを備えている。冷却水入口21aは冷却水ポンプ21の本体に設けられている。冷却水出口21bはサーモスタットカバー86に設けられている。冷却水入口21a及び冷却水出口21bは、ともにエンジン1右側方に向けて開口されている。
図16に示すように、一連の吸気管91,92の上流側部分は、エンジン1左側面側からエンジン1右側面側に向かって上方へ傾斜している。これにより、ターボ過給機60の吸気入口62aの高さ位置、ひいてはターボ過給機60自体の高さ位置を高くすることなく、ターボ過給機60の高さ位置を抑えたコンパクトな構成でありながら、吸気管91,92の上流側部分の下方にエンジン1の他の構成部品、この実施形態では冷却水出口21bを有するサーモスタットカバー86の配置空間を確保できる。また、吸気管91,92の上流側部分に設けられる新気流入口91aとその下方に配置される他の構成部品、この実施形態ではサーモスタットカバー86の間の空間を大きくすることができ、エアクリーナ(図示省略)につながる新気配管99を第1吸気管91の新気流入口91aに着脱する作業の際に作業者が手を入れる空間を確保して作業の簡便性を向上できる。
また、この実施形態のエンジン1では、第1吸気管91の新気流入口91aと冷却水ポンプ21の冷却水入口21a及び冷却水出口21bはエンジン1の右側方に向けて開口されている。これにより、新気流入口91aに接続される新気配管99、冷却水入口21aに接続される冷却水送り管87及び冷却水出口21bに接続される冷却水戻り管88の取付け作業やメンテナンス作業をエンジン1の同一側部側(この実施形態ではエンジン1右側方)から行うことができ、これらの作業の効率が向上する。
図15及び図19に示すように、第1吸気管91の内部に隔壁91eが形成されている。隔壁91eは、新気流入口91aから新気流出口91bに向かって形成されており、第1吸気管91の内部空間を、新気流入口91aから新気流出口91bにつながる新気流通空間91fと、ブローバイガス流入口91dから新気流出口91bにつながるブローバイガス流通空間91gに分離している。第1吸気管91は、このような構造を有することから3方向弁とも呼ばれる。このような第1吸気管91の構造により、ブローバイガス流入口91dから第1吸気管91に導入されるブローバイガスの新気流入口91a側への逆流が抑制されている。
図15〜図17に示すように、本実施形態の例では、第1吸気管91には温度センサ93を取り付けるためのセンサ取付け座94が形成されている。温度センサ93は、センサ取付け座94に取り付けられるとともにセンサ部分が第1吸気管91内に挿入されて新気流通空間91f内を流通する空気温度を測定する。温度センサ93のセンサ部分は、ブローバイガス流通空間91gとは分離された新気流通空間91f内に配置されるので、ブローバイガスに含まれる潤滑油成分等によるセンサ部分の汚れが防止される。
次に、図20〜図23を参照して排気系部品及びその周辺の構成について説明する。排気マニホールド7の上面に設けられた排気ガス出口130(排気側出口)に、ターボ過給機60の排気入口61aが連結されている。3気筒分の排気ガス入口131を有する排気マニホールド7はシリンダヘッド5の左側面に6本の取付けボルト132により固設されている。排気マニホールド7は、排気ガス入口131を上下方向で挟む2つのボルト挿通孔を排気ガス入口131の周囲部ごとに備えている。排気マニホールド7の底面側は排気ガス出口130の下方で前側分岐部位133と後側分岐部位134の二股状に形成されている。前側分岐部位133に1気筒分の排気ガス入口131が配置され、後側分岐部位134に2気筒分の排気ガス入口131が配置されている。
ターボ過給機60のセンターハウジング63に、潤滑油送り管64と潤滑油戻り管65が接続されている。潤滑油送り管64の一端は、シリンダブロック4の右側面の中央部後方寄り部位で、シリンダブロック4内部の潤滑油送り流路79(図23参照)に潤滑油導入継手135により接続されている。潤滑油送り管64の他端は、潤滑油導出継手136によりセンターハウジング63の上部に接続されている。
潤滑油送り管64は、シリンダブロック4の右側方において、潤滑油導入継手135から上方へ導かれた後、後ろ斜め上方向へ屈曲されてシリンダブロック4の右側面上端部後方寄り部位の近傍に導かれる。さらに、潤滑油送り管64は、シリンダブロック4の上縁部に沿ってシリンダブロック4の右側面から後側方を迂回して左側方へ導かれる。潤滑油送り管64の中途部は、シリンダヘッド5にボルト締結された配管係止部材137によりシリンダブロック4の後側面上縁部に対向する位置で固定されている。シリンダブロック4の左側方へ導かれた潤滑油送り管64は、排気マニホールド7の後ろ側で上方へ屈曲された後、シリンダヘッド5の上面よりも高い位置へ導かれて前方へ屈曲されている。さらに、潤滑油送り管64は、排気マニホールド7の後側分岐部位134の上方を通って排気ガス出口130と吸気マニホールド8の左側面の間の位置へ導かれ、そこから前斜め上方向へ導かれた後、左斜め上方向へ屈曲され、さらに略水平方向へ屈曲されて、ターボ過給機60のセンターハウジング63に取り付けられた潤滑油導出継手136に接続されている。
このように、潤滑油送り管64は、エンジン1の右側面から左側面に向かってエンジン1の後側面を迂回して配管されるとともに、エンジン1の左側面において排気マニホールド7の後側方から排気マニホールド7の外周を迂回して排気マニホールド7の上方に向けて配管されており、エンジン1側面に沿ってコンパクトに配置されている。さらに、潤滑油送り管64は排気マニホールド7の外周を迂回して配管されているので、潤滑油送り管64が潤滑油導入継手135及び配管係止部材137によりエンジン1に取り付けられた状態であっても、排気マニホールド7の取付け作業時に潤滑油送り管64が障害にならず、エンジン1の組立て作業の効率が向上する。
潤滑油戻り管65の一端は、センターハウジング63の下部にボルト締結される管フランジ部材138に接続され、他端は例えばゴム樹脂からなる弾性を有する弾性配管部材139を介して潤滑油戻し継手140に接続されている。潤滑油戻り管65は、管フランジ部材138から下方へ導かれた後、後ろ斜め下方向へ屈曲されて排気マニホールド7の左側方かつ排気ガス出口130の下方へ導かれている。さらに、潤滑油戻り管65は、排気マニホールド7の左側面に沿って前側分岐部位133と後側分岐部位134の分岐部位へ向かって右斜め下方向へ導かれ、排気マニホールド7の下方で右斜め前かつ右斜め下方向へ屈曲されてシリンダブロック4左側面近傍へ導かれ、さらに下方側へ屈曲されて弾性配管部材139の一端に接続されている。弾性配管部材139は円筒状であり、鉛直方向に配管されている。弾性配管部材139の他端は、シリンダブロック4の右側面中央部前寄り部位に配置された潤滑油戻し継手140に接続されている。潤滑油戻し継手140は左側方視でセンターハウジング63の下方に配置されている。
この実施形態のエンジン1では、ターボ過給機60からの潤滑油を抽出する潤滑油戻り管65が排気マニホールド7底面における二股部分に沿って下方に向けて配管されているので、潤滑油戻り管65をエンジン1の左側面に近接してコンパクトに配管できる。
本実施形態のエンジン1では、図20に示すように、排気マニホールド7、ターボ過給機60及び潤滑油戻り管65の部品レイアウトは、排気マニホールド7のシリンダヘッド5への取付を阻害せぬよう、エンジン1の左側方から見て取付けボルト132を露出させている。また、排気マニホールド7、ターボ過給機60及び潤滑油戻り管65を仕組状態で、排気マニホールド7のボルト締付作業を作業者が1人でできるように、潤滑油戻り管65は弾性配管部材139を介して潤滑油戻し継手140に接続されている。作業者は潤滑油戻し継手140を最初にシリンダブロック4に連結して、潤滑油戻り管65、弾性配管部材139及び潤滑油戻し継手140を組立中の支えの一つとできる。
これにより、排気マニホールド7、ターボ過給機60及び潤滑油戻り管65を組み立てた組立部品を作業者が1人でエンジン1に組み付けることが容易になるとともに、排気系の当該組立部品を生産予定に合わせて予め組み立てておくことにより組立作業の集中化とライン作業のスムーズ化を図ることができる。さらに、過給機付仕様機関の自然吸気仕様からの組立工数増加をライン上で最小化でき、生産増に対応できる。さらに、過給機仕様専用の組立スペースで実施される組立工程を、排気マニホールド7、ターボ過給機60及び潤滑油戻り管65を組み立てた仕組部品や潤滑油送り管64などの排気系部品の取付け工程に限ることで、組立現場の省スペース化を図ることができる。
次に、図23〜図28などを参照して燃料系部品及びその周辺の構成について説明する。図23〜図28に示すように、エンジン1左側面に設置された排気マニホールド7上にターボ過給機60が設置されるとともに、シリンダヘッド5に挿入されたインジェクタ15に、エンジン1右側面に設置された燃料噴射ポンプ装置14から燃料が供給される。燃料噴射ポンプ装置14は、後端に電子制御式の調速機構30が設けられている。また、燃料噴射ポンプ装置14は、その後端が固定ブラケット41を介してシリンダヘッド5の右側面に固定される一方、その前端がシリンダブロック4前縁に設けられたフランジ状のギヤケース54に連結固定さている。吸気マニホールド8がシリンダヘッド5上面に設置されており、吸気マニホールド8右側部(吸気マニホールド部6)におけるインジェクタ設置用凹部125にインジェクタ15が配置されて、燃料噴射ポンプ装置14と燃料管(燃料噴射管36など)を通じて連結されている。
燃料噴射ポンプ装置14は、燃料噴射管36を介してインジェクタ15に燃料を圧送する複数(本実施形態では3気筒分)の燃料圧送機構201と、エンジン1の動力を受けて各気筒の燃料圧送機構201を駆動させるカムシャフト202とを噴射ポンプ本体32に内装している。燃料圧送機構201は、プランジャ(図示省略)を摺動可能に内設するプランジャバレル212と、プランジャバレル212上方で連通した吐出管継手(デリバリバレル)213と、プランジャバレル212に外嵌されてプランジャバレル212と一体で回転するコントロールスリーブ214と、プランジャをカムシャフト202側へ付勢するバネ体215とを備える。カムシャフト202は、各気筒の燃料圧送機構201下端に周面が当接したカム221を偏心させて軸支している。
プランジャバレル212内のプランジャは、バネ体215によってカムシャフト202側へ付勢されており、カムシャフト202の回転によるカム221の周面位置に応じて上下動する。吐出管継手213は、下端側(プランジャバレル212側)に吐出弁(図示省略)を備えており、その上端側に燃料吐出口203を構成し、燃料噴射管36と連通している。プランジャと一体となって回転するコントロールスリーブ214の外周にピニオンギヤが設けられており、前後方向にスライドするコントロールラック204のラックギヤと噛合している。
燃料の圧送は、プランジャが下方向へ摺動してプランジャバレル212の内部に燃料が供給された後に、プランジャが上方向へ摺動してプランジャバレル212のポート穴を塞ぐと、プランジャバレル212内の燃料室内の圧力が上昇する。これにより、吐出管継手213下端の吐出弁が開弁し、燃料吐出口203より燃料が吐出されると、燃料噴射管36を通じてインジェクタ15に圧送される。
その後、プランジャが更に上方向へ摺動してプランジャバレル212のポート穴と連通すると、燃料がポート穴から流出してプランジャバレル212内の燃料室内の圧力が低下し、吐出管継手213下端の吐出弁が閉弁して燃料の圧送が終了する。このとき、コントロールラック204を前後方向にスライドさせて、コントロールスリーブ214と共にプランジャを回転させることで、吐出管継手213の閉弁タイミングを設定して、インジェクタ15への燃料圧送量(燃料噴射量)が設定される。
燃料噴射ポンプ装置14は、燃料吐出口203がシリンダヘッド5上面より上側に位置するように、シリンダヘッド5右側方に配置されている。そして、シリンダヘッド5上面に設置されている吸気マニホールド8右側面のインジェクタ設置用凹部125と吸気マニホールド8後方右寄りにインジェクタ15が配置され、燃料噴射管36を通じて燃料吐出口203が連結されている。従って、インジェクタ15に対して燃料吐出口203を近接配置できることから、燃料噴射管36の管路長を短くできる。これにより、燃料噴射ポンプ装置14からインジェクタ15への圧送する燃料の圧力を高圧で維持し、インジェクタ15からの燃料噴射の応答性を良好なものとして燃焼効率を高め、燃費を向上させるだけでなく、黒鉛やNOxの発生を抑制できる。
ターボ過給機60の吸気出口62bが、シリンダヘッド5上方に向けて斜め上方に延設されるとともに、吸気中継管66を介して、吸気マニホールド8(吸気マニホールド部6)上方に設けられる吸気入口103に連通されている。そのため、インジェクタ15の配置位置よりも高い位置に吸気中継管66が配管されるだけでなく、インジェクタ15の設置位置よりも左側(排気マニホールド7側)寄りに吸気中継管66が配管されることとなる。従って、燃料噴射管36を配管する際に、燃料噴射ポンプ装置14とインジェクタ15との間に遮蔽物が無い構成とできるため、燃料噴射管36の配管作業における煩雑さを低減でき、組み付け作業における作業効率を向上できる。また、燃料噴射管36を必要以上に屈曲させることがなく、管内部を通過する高圧燃料に対しても十分な剛性を維持できる。
燃料噴射ポンプ装置14は、電子制御式の調速機構30を噴射ポンプ本体32後端に設けており、調速機構30は、コントロールラック204を前後方向にスライドさせる調速リンク機構205と、調速リンク機構205を介してコントロールラック204と連結するアクチュエータ部34とで構成される。調速リンク機構205は、噴射ポンプ本体32の後面に固定されたガバナ収容ケース33に内装されており、噴射ポンプ本体32から挿入されるコントロールラック204の一端と連結している。コントロールラック204は、ガバナ収容ケース33内の上方位置に挿入されており、調速リンク機構205の上端側に連結している。
また、ガバナ収容ケース33後端面下側に、アクチュエータ部34が固定されており、ガバナ収容ケース33内で、アクチュエータ部34の前面より突設させた可動子(図示省略)が調速リンク機構205と連結している。更に、ガバナ収容ケース33後面には、カムシャフト202の回転速度を測定するカム回転センサ206が設置されており、不図示のコントローラが、カム回転センサ206からの測定信号に基づきアクチュエータ部34を駆動して、コントロールラック204のラック位置を設定する。
噴射ポンプ本体32は、その前端面の下側部分にギヤケース54と連結される連結フランジ231を備えており、シリンダブロック4上端よりも下側に連結フランジ231が配置されている。一方、調速機構30におけるガバナ収容ケース33は、その後端面のアクチュエータ部34上方に固定ブラケット41との連結座(連結部)232を備えており、シリンダブロック4上端よりも上側に連結座232が配置されている。すなわち、燃料噴射ポンプ装置14は、その前端面下側がギヤケース54と連結する一方、その後端面上側がシリンダヘッド5と連結して、エンジン1への固定位置を対角線上に配置している。
噴射ポンプ本体32前端面の連結フランジ231は、カムシャフト202を中心として周囲に張り出した形状を有し、複数の長穴233が周方向に等間隔となるように穿設されている。長穴233は、カムシャフト202を中心として連結フランジ231の外周に沿う形状を有している。ギヤケース54に固定された固定ピン234が、連結フランジ231の長穴233に挿入されるとともに、固定ピン234にナット235が螺着されて、ギヤケース54に噴射ポンプ本体32前端面が締結される。このとき、ギヤケース54に挿し込まれた固定ピン234に対して連結フランジ231の長穴233が遊嵌された状態となるため、燃料噴射ポンプ装置14前部がカムシャフト202の軸心を中心として回動調節可能に締結されている。
固定ブラケット41は、シリンダヘッド5と連結する基端部分241とガバナ収容ケース33と連結する固定部分242とを屈曲させたL字形状に構成されている。固定ブラケット41の基端部分241は、前後方向及び上下方向に異なる複数箇所(本実施形態では2箇所)でシリンダヘッド5右側面にボルト243締結されている。また、固定ブラケット41の固定部分242は、複数箇所(本実施形態では2箇所)の長穴244が設けられており、長穴244に挿入されたボルト245が連結座232に螺着されて、ガバナ収容ケース33後端面が締結される。
固定部分242における長穴244は、カムシャフト202を中心として周方向に沿って固定ブラケット41に穿設されている。そして、連結座232に螺着されるボルト245に対して固定ブラケット41の長穴244が遊嵌された状態となるため、燃料噴射ポンプ装置14後部がカムシャフト202の軸心を中心として回動調節可能にボルト245で締結されている。また、固定ブラケット41は、基端部分241及び固定部分242それぞれの下縁をシリンダヘッド5の下端面と同等の高さとし、アクチュエータ部34と干渉しない位置でガバナ収容ケース33後端面と連結している。従って、アクチュエータ部34をシリンダヘッド5連結用に合わせて新たな構成とする必要がなく、エンジン1の性能に応じたアクチュエータ部34を選択して取り付けることができる。
燃料噴射ポンプ装置14後部が、固定ブラケット41を介してシリンダヘッド5に連結されることで、燃料噴射ポンプ装置14後部に設置されるアクチュエータ部34は、シリンダブロック4に比べてエンジン1の振動の影響を受けにくいシリンダヘッド5で支持される。そのため、アクチュエータ部34がエンジン1の振動より受ける影響を低減でき、調速機構30における誤作動を抑制し、燃料噴射量の過不足を防止できる。また、前後に延設した基端部分241の前後をシリンダヘッド5に対して上下でボルト243締結した構造とすることで、高剛性部品であるシリンダヘッド5との連結面が広くなり、燃料噴射ポンプ装置14を高剛性に支持できる。
また、噴射ポンプ本体32内において、コントロールラック204は、シリンダヘッド5とシリンダブロック4との境界位置の高さで前後方向に延設されている。すなわち、固定ブラケット41の下縁が、コントロールラック204の配置高さと同等の高さ位置となる。従って、振動が比較的小さいシリンダヘッド5により燃料噴射ポンプ装置14上部を高剛性に支持することで、エンジン1の振動に基づくコントロールラック204の曲げや撓みの発生を抑制できる。また、エンジン1の振動の伝達が抑制される燃料噴射ポンプ装置14上部にコントロールラック204が配置されることで、コントロールラック204の前後動が安定して制御されるため、コントロールラック204のラック位置により設定される燃料噴射量を目標値に維持でき、燃焼室における燃料の過不足を防止できる。
シリンダブロック4内部の潤滑油送り流路(潤滑油管路)79と連結する潤滑油導入継手135が、アクチュエータ部34とシリンダブロック4との間となる位置に設けられている。そして、潤滑油導入継手135に連結されてターボ過給機60に潤滑油を注油する潤滑油送り管(注油管)64が、シリンダブロック4の右側面から左側面に向かってシリンダブロック4の後面を迂回して配管される。アクチュエータ部34がシリンダブロック4右側面から離間して固定されるため、シリンダブロック4右側面で連結する潤滑油送り管64が燃料噴射ポンプ装置14と干渉することなく配管され、潤滑油送り管64の配管作業及び燃料噴射ポンプ装置14の取付作業において、作業効率の向上が図れる。また、潤滑油送り管64は、アクチュエータ部34とシリンダブロック4の間を通るように配管されるため、アクチュエータ部34によりエンジン1外側からの物体の衝突などによる破損を防止できる。
燃料噴射ポンプ装置14の噴射ポンプ本体32に、潤滑油送り管(注油管)253が接続されている。潤滑油送り管253の一端は、シリンダブロック4右側面の中央部前方より部位で、シリンダブロック4内で前後方向に設けられた潤滑油送り流路79に潤滑油導入継手251により接続されている。また、潤滑油送り管253の他端は、潤滑油導出継手252により噴射ポンプ本体32の下部であってカムシャフト202より高い位置で接続されている。また、潤滑油送り管253は、噴射ポンプ本体32右側面の下側に設置された燃料フィードポンプ35の後方下側から前方上側に向かって、燃料フィードポンプ35の外周を迂回するように配管されている。
燃料噴射ポンプ装置14に燃料フィルタ17を介して燃料が供給される構成を有している。シリンダヘッド5の前後両側面それぞれに一対の吊下げ金具55,56が固定されており、後側吊下げ金具56に燃料フィルタ17が固定されている。前後一対の吊下げ金具55,56は、シリンダヘッド5に対して対角位置に配置されるため、チェーンブロック等でエンジン1を安定して吊り上げることができる。
後側吊下げ金具56は、その下端がシリンダヘッド5の後面右側にボルト締結されており、その上端右縁に燃料フィルタ17をボルト締結させるフィルタ連結部261を具備する。フィルタ連結部261は、シリンダヘッド5の右側面の上方に配置されている。これにより、燃料フィルタ17は、燃料噴射ポンプ装置14後方の重ならない位置に配置できるとともに、燃料フィルタ17を燃料噴射ポンプ装置14の近接位置に配置できる。従って、燃料フィルタ17及び燃料噴射ポンプ装置14それぞれを干渉させずにエンジン1に対してコンパクトに設置できるとともに、燃料フィルタ17と燃料噴射ポンプ装置14とを連通させる燃料配管37〜39が短くなり、その配管作業における煩雑さを解消でき、組み付け作業の効率化を図れる。
なお、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。本願発明のエンジン装置は、例えば芝刈機、建設土木機械、農作業機及びエンジン発電機といった作業機に搭載される。
1 エンジン
4 シリンダブロック
5 シリンダヘッド
6 吸気マニホールド部
7 排気マニホールド
8 弁腕室一体型吸気マニホールド
30 調速機構
32 噴射ポンプ本体
33 ガバナ収容ケース
34 アクチュエータ部
35 燃料フィードポンプ
36 燃料噴射管
37 燃料送り管
38 燃料中継管
39 燃料戻り管
40 燃料戻り管
41 ポンプ装置ブラケット
54 ギヤケース
55 前側吊下げ金具
56 後側吊下げ金具
60 ターボ過給機
64 潤滑油送り管(注油管)
66 吸気中継管
79 潤滑油送り流路
103 吸気入口
135 潤滑油導入継手
201 燃料圧送機構
202 カムシャフト
203 燃料吐出口
204 コントロールラック
205 調速リンク機構
206 カム回転センサ
212 プランジャバレル
213 吐出管継手
214 コントロールスリーブ
215 バネ体
221 カム
231 連結フランジ
232 連結座(連結部)
233 長穴
234 固定ピン
235 ナット
241 基端部分
242 固定部分
243 ボルト
244 長穴
245 ボルト
251 潤滑油導入継手
252 潤滑油導出継手
253 潤滑油送り管(注油管)
261 フィルタ連結部

Claims (5)

  1. エンジンの左右一側面に設けた排気マニホールドに過給機の排気入口が接続され、シリンダヘッドに挿入されたインジェクタに燃料噴射ポンプ装置から燃料が供給されるエンジン装置において、
    前記燃料噴射ポンプ装置の前後一端に電子制御式の調速機構が設けられるとともに、前記燃料噴射ポンプ装置の前後一端が固定ブラケットを介して前記シリンダヘッドの左右他側面に固定される一方、前記燃料噴射ポンプ装置の前後他端がシリンダブロックのギヤケースで固定されており、
    吸気マニホールドが前記シリンダヘッド上面に設置されており、前記吸気マニホールドの凹部に前記インジェクタが配置されて、前記燃料噴射ポンプ装置と燃料管を通じて連結されていることを特徴とするエンジン装置。
  2. 前記調速機構は、アクチュエータ上方に前記固定ブラケットとの連結部を備えるとともに、前記シリンダブロック上端よりも上側に前記連結部が配置されており、
    前記固定ブラケットは、前記シリンダヘッドと連結する基端部分と前記調速機構と連結する固定部分とを屈曲させたL字形状に構成されており、前記基端部分は前後方向及び上下方向に異なる複数箇所で前記シリンダヘッドにボルト締結されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン装置。
  3. 前記シリンダブロック内部の潤滑油管路と連結する潤滑油継手が、前記アクチュエータと前記シリンダブロックとの間となる位置に設けられており、
    前記潤滑油継手に連結されて前記過給機に潤滑油を注油する注油管が、前記エンジンの左右他側面から左右一側面に向かって前記エンジンの前後一側面を迂回して配管されるとともに、前記エンジンの一側面において前記排気マニホールドの前後一側方から前記排気マニホールドの外周を迂回して前記排気マニホールド上方に向けて配管されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジン装置。
  4. 前記燃料噴射ポンプ装置に燃料フィルタを介して燃料が供給される構成を有しており、
    前記シリンダヘッドの前後両側面それぞれに一対の吊下げ金具が固定されており、前後一対の前記吊下げ金具の一方に前記燃料フィルタが固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンジン装置。
  5. 前記過給機の吸気側出口が、シリンダヘッド上方に向けて斜め上方に延設されるとともに、吸気中継管を介して、前記吸気マニホールド上方に設けられる吸気入口に連通されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンジン装置。
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