JP2008180134A - エンジン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弁腕室上部にブローバイガスを吸気還元するための通路が設けられたエンジンであって、前記ブローバイガス通路28が略水平方向へ向かって穿設され、該ブローバイガス通路28の一端がダイアフラム25を介してブリーザ室22(弁腕室21)へと連通され、他端がホース(ブリーザ配管)14を介して吸気マニホールドへと連通され、該ブローバイガス通路28の中途部下面に該ブリーザ室22へと連通する潤滑油戻し孔40を形成した。
【選択図】図3
Description
特許文献1に開示された技術は、ブリーザ室を通過したブローバイガスを吸気還元する構成において、ブリーザ室を通過したブローバイガスが侵入する、吸気マニホールドの入口部分に絞りを形成したものである。
しかし、吸気側へと連通される配管内にオイル分が溜まって吸気マニホールドへの連通路が詰まる可能性があり、ブリーザ性能を十分に発揮できないことがあった。
また、過給機を備える別仕様のエンジンにおいては、同じくブリーザ配管中に溜まったオイル分が過給機へ吸い上げられて破損したり、オイルハンマ発生したりする可能性が高くなるという点で不利がある。
図1はエンジン上部の斜視図、図2は弁腕ケースの拡大斜視図、図3はA−A’線断面によって表される弁腕ケースの拡大断面図である。図4は第二実施例に係る弁腕ケースの拡大断面図である。図5は第三実施例に係る弁腕ケースの拡大断面図である。図6は第四実施例に係る弁腕ケースの拡大断面図である。
図1は、エンジン1(二点鎖線)上部を斜め上方から見た斜視図である。
エンジン1上部、即ちシリンダブロックの上部に配置されるシリンダヘッドには、カムや吸排気バルブ等が配置され、これらは上部カバー2により覆われて外部から遮蔽するようにしている。該上部カバー2の上部にはエンジン1のクランクケース内部の圧力と外気圧との均衡を保つためのブリーザ3が設けられている。
また、エンジン1周囲には、空気の取入口となるエアクリーナ5、該エアクリーナ5で取り入れた空気をエンジン本体へ過給するための過給機6、排気ガスを外部へ排出する際に消音する排気消音器7等が設けられている。
即ち、過給機6は内部にタービンとコンプレッサーとを備え、排気ガスによって該タービンを回転させ、該タービンの回転力を用いてコンプレッサーを回転させることで、該コンプレッサーに吸入された空気をエンジン1の吸気マニホールドへ過給するものである。
したがって、エンジン1から排出される排気ガスを過給機6のタービンへ供給する経路が設けられている。
そこで、図1に示すように、エンジン1から排出される排気ガスをエンジン1の上部カバー2上の排気マニホールドより取り出して過給機6のタービンへ接続するものとしてホース13を設ける。
また、過給機6のタービン側の排出口は排気消音器7と接続される構成となっているので、タービンを回すために使用された排気ガスは排気消音器7へ排出されることとなる。
一方、過給機6のコンプレッサー側はエンジン1の吸気マニホールドの吸気口4とパイプ15で接続される構成となっている。つまり、過給機6で圧縮された空気は、大気圧よりも圧力が高い状態でパイプ15を通ってエンジン1のシリンダ内へ吸入されることとなる。
また、過給機6において、エアクリーナ5から送出される空気を取り入れるための取入口にはホース12の一端が接続されている。さらに、ホース11とホース12との他端側は、継手16を介して接続されている。
また、この継手16は、図1に示すように三方向に接続可能なものであり、二方向は上述の通りホース11・12に接続され、残る一方向はブリーザ3に接続されるホース14に接続される構成となっている。なお、この継手16は、エアクリーナ5側に寄って設けられるものとする。
即ち、このホース14は、エンジン1側の吸気系統(ホース11・12等)へ空気を送出するエアクリーナ5の送出口側にて前記ブローバイガスを還元するための還元用配管(ブリーザ配管)の一例である。
そして、該ホース14の一端は後述するブリーザ3に連通され、他端側は継手16を介してホース11・12と連通される構成となっている。
また、エアクリーナ5の送出口側は、エアクリーナ5と過給機6の経路長による負圧の変化の影響も小さいので、ブローバイガスを吸気系統へ還元する際の還元効率を安定させることが可能となる。
図2は、弁腕ケースの拡大斜視図であり、図3は、図2におけるA−A’線の断面図である。
前記シリンダヘッド上部には弁腕ケース20が配設され、該弁腕ケース20内に吸排気弁の上端部、プッシュロッドの上端部、弁腕、及び燃料噴射ノズルの上部等が内装される弁腕室21が構成されている。該弁腕ケース20の上部にはブリーザ室22と調圧弁23が設けられており、前記弁腕ケース20の内部は遮蔽版により上下に分離され、該遮蔽版より上部の弁腕ケース20内をブリーザ室22としている。そして、該ブリーザ室22内にはブローバイガスに含まれるオイルミストを除去するために、オイルトラップ材が配置され、さらに、ラビリンス状の通路が形成されている。
該ダイアフラム25はブリーザ蓋24内に収納されるとともに、ダイアフラム25の周囲がブリーザ蓋24の縁部により押さえられて固定するようにしている。そして、該ダイアフラム25の上面とブリーザ蓋24との間で形成される空間を背室31としている。さらに、ダイアフラム25の上面にはセンタープレート29が固定され、該センタープレート29とブリーザ蓋24内面との間にはバネ30を介装してダイアフラム25を下方に付勢しており、前記ガス通路26と吸気通路27との間を該ダイアフラム25により分断する構成となっている。
そして、ブリーザ室22内の圧力が設定圧以上になると、ダイアフラム25が上方に押圧されて移動して弁部が開き、ガス通路26と吸気通路27が連通するように構成されている。なお、前記バネ30が設定圧力を決定するとともに、吸気通路27は負圧となっており、常時ダイアフラム25を閉じるようにしている。
しかし、特に前記過給機6を具備するエンジン1において、過給器6の位置はブリーザ3より高い位置にあり、ブリーザ配管となるホース14、及びブローバイガス通路28に潤滑油が溜まる構造となってしまい、この潤滑油が過給器6へ吸い上げられて該過給機6が破損したり、さらにはオイルハンマが発生したりしてしまう可能性がある。また、過給器6を具備せず、ホース14(ブリーザ配管)が吸気マニホールドに接続されているエンジンにおいても、ブリーザ3を通過した潤滑油が吸気側に吸入されることにより不完全燃焼を誘発し、PMの発生量が多くなってしまう不具合があった。
ただし、ブリーザ室22から該潤滑油戻し孔40を通りブローバイガス通路28へと吸入されるのに必要な圧力P1と、ブリーザ室22からガス通路26を通りダイアフラム25を押し上げてブローバイガス通路へと吸入されるのに必要な圧力P2(バネ30によって設定可能)とを比較し、P1>P2となるように設定する。
これによって、潤滑油が過給機6に吸気されること、又エンジン1内に吸気されることを防ぎ、安定したブリーザ性能を実現することができる。
これによって、潤滑油が過給機6に吸気されること、又エンジン1内に吸気されることを防ぎ、安定したブリーザ性能を実現することができる。
これによって、潤滑油が過給機6に吸気されること、又エンジン1内に吸気されることを防ぎ、安定したブリーザ性能を実現することができる。
これによって、潤滑油が過給機6に吸気されること、又エンジン1内に吸気されることを防ぎ、安定したブリーザ性能を実現することができる。
3 ブリーザ
14 ホース(ブリーザ配管)
20 弁腕ケース
22 ブリーザ室
28 ブローバイガス通路
40 潤滑油戻し孔
41 板バネ(弾性板材)
Claims (5)
- 弁腕室上部にブローバイガスを吸気還元するための通路が設けられたエンジンであって、
前記ブローバイガス通路が略水平方向へ向かって穿設され、該ブローバイガス通路の一端がダイアフラムを介して弁腕室へと連通され、他端がブリーザ配管を介して吸気マニホールドへと連通され、該ブローバイガス通路の中途部下面に該弁腕室へと連通する潤滑油戻し孔が形成されていることを特徴とするエンジン。 - 請求項1に記載のエンジンであって、
前記潤滑油戻し孔の弁腕室側端部を弾性板材によって塞いだことを特徴とするエンジン。 - 請求項2に記載のエンジンであって、
前記ブローバイガス通路下面にボルト孔若しくはネジ孔を穿設し、該ボルト孔若しくはネジ孔に螺設するボルト若しくはネジによって前記弾性板材を前記潤滑油戻し孔へと付勢して保持したことを特徴とするエンジン。 - 請求項1に記載のエンジンであって、
前記潤滑油戻し孔をネジ若しくはボルトによって塞いだことを特徴とするエンジン。 - 請求項1に記載のエンジンであって、
前記潤滑油戻し孔をジグル弁によって塞いだことを特徴とするエンジン。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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- 2007-01-24 JP JP2007013852A patent/JP2008180134A/ja active Pending
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