JPH0447160A - エンジンの燃料噴射ポンプ支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、エンジン本体へ固定して取り付けられる燃
料噴射ポンプの支持装置に関するものである。

従来の技術 多気筒機関においては、燃料噴射ポンプをンリンダブロ
ックの側面に取り付ける場合に、この燃料噴射ポンプを
クランク軸方向のエンジン本体側面であって、しかも、
その側面の中央に取り付けることが望ましい。これによ
って燃料噴射ポンプから各気筒の燃料噴射弁までの高圧
管長を出来るだけ均一でかつ短くし、噴射遅れや各気筒
間の噴射量のばらつきを防止して、排ガス中のＮＯＸ及
び排気色を改善できることが知られている。この場合、
燃料噴射ポンプは、従来においては、エンジン本体の側
面においてそのエンジン本体の側面に固定した台座上へ
据え付けている。そして、クランク軸と平行なこの燃料
噴射ポンプの駆動軸を、エンジン本体のクランク軸方向
の一方の側面より突出するギヤケースの軸へカップリン
グなどを用いて連結している（例えば実公昭５８−５６
３７５号公報）。他方、これと異なる取付構造のもので
は、ギヤケースと同じ側のエンジン本体より突出させた
ブラケット或いはそのブラケットの壁にボルトを介して
片持ち支持したものがある（実公昭６０−１６７７６号
公報参照）。

発明が解決しようとする課題 燃料噴射ポンプを備えたエンジンにおいては、その出荷
時に噴射時期の最終調整を行う必要があるが、この調整
は、燃料噴射ポンプの取付角度をその駆動軸回転方向に
回動調整して行う。この場合、燃料噴射ポンプをエンジ
ン本体の中央に備えた前記従来の装置では、この燃料噴
射ポンプが台座上に据え付けられていることから、燃料
噴射ポンプの角度調整は、その燃料噴射ポンプと台座と
の間のシムを増減して行っており、そのためには燃料噴
射ポンプを逐次持ち上げては行う必要があり、作業が非
常に困難であった。また、燃料噴射ポンプの取付の際に
は、燃料噴射ポンプとギヤケースとの軸同士の芯出しを
行う必要があるが、かかる芯出しもシムによって行って
おり、その作業も困難であるとともに、前記角度調整の
際に軸芯が狂うといった不都合を生じるといった問題が
あった。この発明は、これら従来の欠点を解決すること
を目的としてなされたものである。

課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この発明では、クランク軸
中心方向のエンジン本体側面の中央に燃料噴射ポンプを
配置し、この燃料噴射ポンプのクランク軸中心方向の一
方の端部を、連結部にインローを備えた間座を介してギ
ヤケースへ固定し。

て支持し、他方の端部を、エンジン本体へ固定したブラ
ケットへ固定して支持するとともに、この燃料噴射ポン
プは、前記間座またはギヤケースとブラケットに対して
ポンプ軸を中心として角度調節可能としてあることを特
徴とする。

作　　　用 上記この発明の構成によれば、エンジン本体の中央に配
置された燃料噴射ポンプを、その燃料噴射ポンプを支持
するブラケット及び間座またはギヤケースに対して、駆
動軸回りに回動させることによって簡単に行うことがで
きる。しかも、この回動操作は、実施例でも示すように
ボルトで支持したまま両持ち状態で作業できる。

実施例 この発明の実施例を示す第１図及び第２図において、１
は、この発明のエンジン本体を構成するシリンダブロッ
ク、２は、シリンダブロック１下端のオイルパン、３は
、同じく上面のシリンダヘッド、４は、そのシリンダヘ
ッド上面に取り付けた弁腕室を示している。シリンダヘ
ッド３のクランク軸中心Ｐ方向と平行な側面には吸気マ
ニホルド５が取り付けられている。他方、シリンダブロ
ックｌのクランク軸中心Ｐと同じ方向の側面に、燃料噴
射ポンプ６がその側面中央に配置されている。この燃料
噴射ポンプ６より突出する各気筒の高圧管９．９が、前
記シリンダヘッド３の上部に突出する燃料噴射弁１０の
入り口へ接続されている。更に、シリンダブロック１の
クランク軸中心Ｐと直角な一方の側面にはギヤケース７
が、他方の側面にフライホイールハウジング８が取り付
けられている。上記燃料噴射ポンプ６の取付構造は、次
の通りである。

まず、シリンダへラド３の前記ギヤケース７とは反対側
の側面に、板状のブラケット１１の上端が、そのシリン
ダヘッド３の燃料噴射ポンプ６側のコーナ一部において
ボルト１２．１２で固定されている。このブラケット１
１の下端は、そのシリンダヘッド３の底部に沿ってシリ
ンダブロックｌの中央方向へ水平に折曲され、更にその
先端が、はぼ垂直に下向きに折曲されて、第２図のよう
に全体が斜め外方に突出しでおり、この突出端に、計４
個のボルト】３、】３で燃料噴射ポンプ６の端面が固定
されている。この場合、第２図で示すように、ブラケッ
）１１には、燃第４噴射ポンプ６の駆動軸中心０を中心
とする曲率で屈曲した長穴１４が形成されており、この
長穴１４へ前記ボルト１３を差し込んで固定するととも
に、この長穴１４の範囲で、燃料噴射ポンプ６の全体を
駆動軸中心のの回りで回動して取り付けられるようにな
っている。

他方、このブラケット１１とは反対側には、燃料噴射ポ
ンプ６の端面とシリンダブロック１より突出するギヤケ
ース７の側面との間に、その両端にフランジ１６．１７
を備えた筒状間座１８が介装されている。その一方のフ
ランジ１６が、ボルト１９によって燃料噴射ポンプ６の
端面へ固定され、他方のフランジ１７がボルト２０によ
ってギヤケース７の側面へ固定され、このようにして、
燃料噴射ポンプ６をギヤケース７へ固定した構造となっ
ている。この場合、第３図及び第４図で示すように、各
フランジ１６．１７には、前記と同様に駆動軸中心Ｑを
中心とする曲率で屈曲した長穴２１．２２が形成され、
この長穴２１．２２ヘボルト１９．２０を差し込んで取
り付けることにより、その駆動軸中心Ｑを中心として燃
料噴射ポンプ６を回動できるようにしている。これらに
より、燃料噴射ポンプ６は、ブラケット１１と間座１８
またはギヤケース７に対して、その取付角度を変更して
噴射時期の調節を行うことができるようにしている。更
に、第５図で示すように、間座１８の各端部には、外方
に突出し、且つ、駆動軸中心Ｑを中心とする円形のイン
ロー２３．２３が体に形成され、これらのインロー２３
を燃料噴射ポンプ６またはギヤケース７の取付穴へ挿入
することによって、取付時の軸方向の芯出しを行うよう
にしている。この第５図において、間座１８内に燃料噴
射ポンプ６の駆動軸２５が現れており、この間座１８内
においてその駆動軸２５へ噴射時期調節用タイマー２６
を取り付ければ、そのタイマー２６を他の部分に配置す
る必要がない。また、間座１８の周壁２７には、ギヤケ
ース７から燃料噴射ポンプ６への潤滑油供給油路を形成
し、他方燃料噴射ポンプ６からの戻り油を間座１８内を
通すことで、パイプレスの潤滑油路を実現できる。

発明の効果 この発明によれば、燃料噴射ポンプをエンジン本体の中
央に配置していることから、各気筒への高圧管長さを出
来るだけ均一でかつ短くして、供給燃料の圧力を高くし
、排気色やＮＯｘの問題を改善できるのみならず、この
燃料噴射ポンプの支持を両端に設けたブラケットと間座
を介して固定して行っているから、従来のように台座を
介して据え付けるものに比較して、そのブラケットと間
座またはギヤケースに対して実施例のような長穴を介し
てボルト固定するなどによって、燃料噴射ポンプを駆動
軸回りで簡単に回動して噴射時期の調整を行うことがで
きる。また、燃料噴射ポンプは両持ち支持であるから、
燃料噴射ポンプを手で支えるといった動作が不要で、よ
り作業が簡単となるとともにポンプ自身の取付強度も増
大する。

しかも、上記間座はインローを介してギヤケース及び燃
料噴射ポンプへ連結されるから、取付時の芯出しも即座
に行われるという効果がある。加えて、この間座に噴射
時期タイマーを内装することによって、そのタイマーの
取付けをコンパクトにし、かつ、潤滑油通路を設けるこ
とによってパイプレス構造とすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の実施例を示すエンジンの側面図、
第２図は、第１図の左側面図、第３図は、第１図のＡ−
Ａ！で切断した拡大断面図、第４図は同じ＜Ｂ−Ｂ線で
切断した拡大断面図、第５図は間座部分の一８縦断拡大
図である。 ６・・・燃料噴射ポンプ、 １１・・・ブラケット、 ２３・・・インロー ヤンマーディーゼル株式会社 理　　士　　樽　　本　　　久　　幸 １・・・シリンダブロック、 ７・・・ギヤケース、 ］８・・・間座、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　クランク軸中心方向のエンジン本体側面の中央に燃料
   噴射ポンプを配置し、この燃料噴射ポンプのクランク軸
   中心方向の一方の端部を、連結部にインローを備えた間
   座を介してギヤケースへ固定して支持し、他方の端部を
   、エンジン本体へ固定したブラケットへ固定して支持す
   るとともに、この燃料噴射ポンプは、前記間座またはギ
   ヤケースとブラケットに対してポンプ駆動軸を中心とし
   て角度調節可能としてあることを特徴とするエンジンの
   燃料噴射ポンプ支持装置。