JP2017197223A - ボトル - Google Patents
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Abstract
Description
また、凹部がヒール部のうち稜線部に限って形成されているので、ボトル軸に直交する横断面視で角形状が維持され、デザイン性が損なわれることを抑制できる。
したがって、多面体形状を有したままヒール部の径方向の内側に向けた変形に対する復元性を向上させることができる。
この発明では、ヒール部の全域にわたってヒール部の径方向の内側に向けた変形に対する復元性を向上させることができる。
この発明では、ボトル軸に直交する横断面視で角形状をなすヒール部の外形よりも胴部の外形を大きくすることにより、ボトルをライン上で多数本連立させた状態で搬送したときに、互いに隣接するボトル同士が接触しても、各ボトルのヒール部の稜線部同士が接触するのを抑制することが可能となり、ライン上で搬送されるボトルがボトル軸回りに回転せず、搬送が阻害されることを防止できると共に、互いに隣接するボトルのボトル軸回りに沿う相対的な位置によらず、互いの軸間距離を同等に保つことができる。よって、ライン適性を損なうことを抑制できる。
この発明では、胴部の中間部が平滑な形状となっているので、中間部に紙ラベルやシュリンクラベルを貼付しやすくなる。また、胴部の中間部に平坦部及び稜線部による凹凸が付与されていないので、ラベルのデザイン性が損なわれにくくなる。特にシュリンクラベルを胴部及びヒール部にわたって貼付する場合には、ヒール部の外形がラベルを通して浮き出るため、胴部の中間部の平滑な形状とヒール部の角張った形状との対比により、ボトルにデザイン性を付与できる。
本実施形態に係るボトル1は、図1に示すように、円筒状の口部2、円筒状の肩部3、円筒状の胴部4及び有底筒状の底部5が上方から下方に向けてこの順に連設されて構成されている。ここで、ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成された合成樹脂材料からなるプリフォームをブロー成形することによって形成されている。なお、ボトル1は、合成樹脂材料以外の他の材料で形成されてもよい。
肩部3の内径及び外径は、上方から下方に向かうにしたがって漸次大きくなっている。
胴部4の上下両端部には、全周にわたって連続して延在し、径方向内側に向けて陥没する環状凹部4A、4Bが各別に形成されている。また、胴部4の内径及び外径は、環状凹部4A、4Bを除いて、上下方向の全長にわたって同等となっている。そのため、胴部4のうち上下両端部間に位置する中間部及び環状凹部4A、4Bの上下方向外側に各別に連なる端部分4C、4Dの横断面視形状は、平滑な円形状を呈している。胴部4の上端部に位置する端部分4Cは、胴部4の下端部に位置する端部分4Dよりも上下方向の長さが短くされている。胴部4の中間部には、ラベルが貼付されてもよい。
ヒール部11の内径及び外径は、胴部4の下端部の内径及び外径よりも小さくなっていると共に、上方から下方に向かうにしたがって漸次小さくなっている。また、ヒール部11と胴部4との接続部分には、段部13が形成されている。
また、ヒール部11の横断面視形状は、図2及び図3に示すように、正角形状(例えば、本実施形態では正十二角形状)を呈しており、ヒール部11は、上下方向に延在する稜線部14を介して周方向に連ねられた複数(例えば、本実施形態では12)の平坦部15によって構成されている。
さらに、胴部4の中間部におけるボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状を呈しているので、ラベルのデザイン性を損なうことなくこの中間部にラベルを貼付できる。特にラベルの図柄が胴部4の中間部に位置する場合には、平滑な胴部4の中間部との対比によってヒール部11の角形状の外観が強調され、ボトル1の優れたデザイン性を発揮させやすくなる。また、シュリンクラベルを肩部3、胴部4及びヒール部11にわたって貼付する場合でも、ヒール部11の凹凸形状がラベルを通して発現されるため、胴部4の中間部の平滑な形状とヒール部11の角張った形状との対比により、ボトル1にデザイン性を付与できる。
実施例として、ヒール部11の稜線部14に稜線凹部14Aを形成したボトル1を採用した。一方、比較例として、稜線部に稜線凹部が形成されていないボトルを採用した。
このような実施例及び比較例に係るボトルに対して、図1に示すように、ボトル軸Oを径方向で挟む両側に配設された半径10mmの2つの球Aを用いてヒール部の稜線部を径方向内側に向けて3mmずつ押し込み、押し込みを解除したときの復元率を測定した。
また、押し込みを解除してからの復元変形の時間変化を測定した。実施例に係るボトル1は、比較例に係るボトルよりも時間経過に対する復元率が押込解除の当初から大きかった。さらに、比較例に係るボトルでは、ヒール部の復元変形がある時間経過後では停止したが、実施例に係るボトルでは、比較例に係るボトルの復元変形の停止後もある程度復元変形し続けた。その結果、上述のように、実施例に係るボトル1では、比較例に係るボトルと比較して、高い復元性を示した。
例えば、平坦部及び稜線部は、ヒール部のみに形成されているが、少なくともヒール部に形成されていればよく、底壁部や胴部に形成されていてもよい。
凹部は、稜線部の全長にわたって形成されているが、少なくとも部分的に形成されていればよい。
凹部は、複数の稜線部全てに形成されている必要はなく、複数の稜線部のうち少なくとも1つに形成されていればよい。
1つの稜線部に対して1本の凹部が形成されているが、2本以上の凹部が形成されてもよい。また、1つの稜線部に対して、上下方向に間隔をあけて複数の凹部を形成してもよい。
凹部は、上下方向に延在しているが、ボトル軸に対して傾斜した方向に延在してもよい。
ヒール部におけるボトル軸に直交する横断面視形状は、複数の稜線部が周方向に等間隔をあけて配設された正角形状を呈しているが、稜線部が周方向に等間隔を開けては配設されていない角形状であってもよく、角形状以外の他の形状であってもよい。
胴部の中間部におけるボトル軸に直交する横断面視形状は、円形状に限らず、楕円形状や角形状であってもよい。
胴部の上下両端部に内径及び外径が平滑な筒状の中間部の内径及び外径よりも大きい一対のリブ部を設け、このリブ部に紙ラベルや合成樹脂製のラベルなどを貼付してもよい。
Claims (4)
- 口部、肩部、胴部及び底部が上方から下方に向けてこの順に連設された有底筒状のボトルであって、
前記底部が、筒状のヒール部と、前記ヒール部の下端開口部を閉塞し、接地可能な接地部を有する底壁部と、を有し、
前記ヒール部が、上下方向に延在する稜線部を介してボトル軸回りに連ねられた複数の平坦部によって構成されており、
前記稜線部には、上下方向に延在する凹部が形成されていることを特徴とするボトル。 - 前記凹部が、前記稜線部の上下方向の全長にわたって連続して延在していることを特徴とする請求項1に記載のボトル。
- 前記ヒール部の外周面における最大半径が、前記胴部の外周面における最大半径よりも小さく、
当該ボトルにおいて前記ヒール部に限って、前記平坦部及び前記稜線部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のボトル。 - 前記胴部における上下両端部間の中間部が、平滑な筒状とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のボトル。
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JP2016089396A JP6750958B2 (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | ボトル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020063065A (ja) * | 2018-10-16 | 2020-04-23 | 大日本印刷株式会社 | プラスチックボトル |
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US5071015A (en) * | 1990-12-11 | 1991-12-10 | Hoover Universal, Inc. | Blow molded PET container with ribbed base structure |
JPH0581009U (ja) * | 1992-04-02 | 1993-11-02 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製壜体 |
JP2011031906A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製角形壜体 |
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-
2016
- 2016-04-27 JP JP2016089396A patent/JP6750958B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020063065A (ja) * | 2018-10-16 | 2020-04-23 | 大日本印刷株式会社 | プラスチックボトル |
JP7173435B2 (ja) | 2018-10-16 | 2022-11-16 | 大日本印刷株式会社 | プラスチックボトル |
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---|---|
JP6750958B2 (ja) | 2020-09-02 |
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