JP2017193727A - 導電フィラー用粉末 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)1種若しくは2種以上のシリサイド相、又は1種若しくは2種以上のAl−Ni相及び
(2)Ag相
を含む合金である。この合金におけるAgの含有率は、1at%以上50at%以下である。粒子は、シリサイド相又は上記Al−Ni相からなるコアと、Ag相からなるシェルとを有する。この粉末の平均粒径は、20μm以下である。
(a)Ni、Mn及びCaのうちのいずれか1種
又は
(b)B、Na、Mg、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co及びNiからなる群から選択された2種以上
である。
(c)Ti、V、Cr及びFeのうちのいずれか1種
であってもよい。
本発明の好ましい実施形態によれば、粒子の材質は、Ag、Si及び導電性元素X1を含有する合金である。好ましくは、この合金の残部は、不可避的不純物である。
(1)Ag相
及び
(2)Siと元素X1とを含有するシリサイド相
を有している。好ましくは、この合金は、実質的に、Ag相及びシリサイド相のみからなる。この粒子において、コアの主成分はシリサイド相であり、シェルの主成分はAg相である。
(a)Ni、Mn及びCaのうちのいずれか1種、
(b)B、Na、Mg、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co及びNiからなる群から選択された2種以上、
又は
(c)Ti、V、Cr及びFeのうちのいずれか1種
である。この元素X1は、導電性である。元素X1の電気伝導度は、100AV−1m−1以上である。
(1)Si
(2)元素X1
(3)Ag
(4)元素X2
及び
(5)不可避的不純物
のみを含む。元素X2の具体例として、Bi、Ga、Sn、In及びZnが例示される。
本発明の好ましい他の実施形態によれば、粒子の材質は、Ag、Al及びNiを含有する合金である。好ましくは、この合金の残部は、不可避的不純物である。
(1)Ag相
及び
(2)Al−Ni相
を有している。好ましくは、この合金は、実質的に、Ag相及びAl−Ni相のみからなる。この粒子において、コアの主成分はAl−Ni相であり、シェルの主成分はAg相である。Al−Ni相は、AlとNiとの金属間化合物を含有する。
(1)Al
(2)Ni
(3)Ag
(4)元素X2
及び
(5)不可避的不純物
のみを含む。元素X2の具体例として、Bi、Ga、Sn、In及びZnが例示される。
本発明に係る導電フィラー用粉末の電気伝導度は、4700×102AV−1m−1以上が好ましく、7000×102AV−1m−1以上がより好ましく、10000×102AV−1m−1以上が特に好ましい。電気伝導度の測定では、粉末と絶縁性の熱硬化性樹脂(EPOMET-F)が混合され、混合物が得られる。混合比は、1:1である。この混合物が、180℃の温度下で加圧され、直径が25mmである円柱状のサンプルが成形される。抵抗測定器(三菱化学アナリテック社製の低抵抗測定器「ロレスターGX」及びその測定プローブ)にて、このサンプルの電気伝導度が測定される。
以下、本発明に係る導電フィラー用粉末の製造方法の一例が説明される。この製造方法は、
(I)アトマイズによって第一母粉末を得る工程、
(II)Agを主成分とする第二母粉末を得る工程、
及び
(III)粉砕工程
を含む。第一母粉末を得る工程と第二母粉末を得る工程との順序に、制限はない。第一母粉末が製作された後に第二母粉末が製作されてもよく、第二母粉末が製作された後に第一母粉末が製作されてもよい。第一母粉末の製作と第二母粉末の製作とが、同時に進行してもよい。
以下、本発明に係る導電フィラー用粉末の製造方法の他の例が説明される。この製造方法は、
(I)アトマイズによって母粉末を得る工程、
及び
(II)粉砕工程
を含む。
表1−8に示された組成を有する実施例1−104及び比較例1−173の粉末を得た。各粉末は、表1−8に記載されていない不可避的不純物を含む。各粉末において生成されている相は、無作為に抽出された100個の粒子の断面を電子顕微鏡で観察することで特定した。表4−8において、本発明の発明特定事項を満たさない箇所に、下線が付されている。
表9及び10に示された組成を有する実施例105−133及び比較例174−220の粉末を得た。各粉末は、表9及び10に記載されていない不可避的不純物を含む。各粉末において生成されている相は、無作為に抽出された100個の粒子の断面を電子顕微鏡で観察することで特定した。表9及び10において、本発明の発明特定事項を満たさない箇所に、下線が付されている。
前述の方法にて、各粉末の電気伝導度を測定した。この結果が、下記の表1−10に示されている。
G.A.:ガスアトマイズ法
D.A.:ディスクアトマイズ法
(1)Agを含有する
(2)Si相を有さない
(3)Agの金属間化合物を有さない
(4)平均粒径が20μm以下である
という4つの条件の内のいずれかを満たさない。
Claims (6)
- 多数の粒子からなり、
これらの粒子の材質が、
(1)1種若しくは2種以上のシリサイド相、又は1種若しくは2種以上のAl−Ni相及び
(2)Ag相
を含む合金であり、
上記合金におけるAgの含有率が、1at%以上50at%以下であり、
上記粒子が、上記シリサイド相又は上記Al−Ni相からなるコアと、上記Ag相からなるシェルとを有しており、
平均粒径が20μm以下である導電フィラー用粉末。 - 上記合金がAg、Si及び導電性元素X1を含有しており、かつ残部が不可避的不純物であり、
上記Ag相における不純物の含有率が5at%以下であり、
上記合金が上記シリサイド相を有し、かつこのシリサイド相がSiと上記元素X1とを含有しており、
上記元素X1が、
(a)Ni、Mn及びCaのうちのいずれか1種
又は
(b)B、Na、Mg、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co及びNiからなる群から選択された2種以上
である請求項1に記載の導電フィラー用粉末。 - 上記合金がAg、Si及び導電性元素X1を含有しており、かつ残部が不可避的不純物であり、
上記Ag相における不純物の含有率が5at%以下であり、
上記合金が上記シリサイド相を有し、かつこのシリサイド相がSiと上記元素X1とを含有しており、
上記元素X1が、
(c)Ti、V、Cr及びFeのうちのいずれか1種
である請求項1に記載の導電フィラー用粉末。 - 上記合金において、Siの含有率が15at%以上70at%以下であり、元素X1の含有率が20at%以上70at%以下である請求項2又は3に記載の導電フィラー用粉末。
- 上記合金がAg、Al及びNiを含有しており、かつ残部が不可避的不純物であり、
上記Ag相における不純物の含有率が5at%以下であり、
上記合金が上記Al−Ni相を有し、かつこのAl−Ni相がAlとNiとの金属間化合物を含有している請求項1に記載の導電フィラー用粉末。 - 上記合金において、Alの含有率が20at%以上75at%以下であり、Niの含有率が20at%以上75at%以下である請求項5に記載の導電フィラー用粉末。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0394078A (ja) * | 1989-06-23 | 1991-04-18 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 導電性粒子の製造方法 |
JPH0539507A (ja) * | 1991-08-06 | 1993-02-19 | Sumitomo Electric Ind Ltd | アルミニウム合金製オイルポンプ用ロータ及びその製造方法 |
JPH07278714A (ja) * | 1994-04-07 | 1995-10-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | アルミニウム粉末合金およびその製造方法 |
WO2014156978A1 (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | 東洋アルミニウム株式会社 | 導電性粒子、その製造方法、それを含む導電性樹脂組成物および導電性塗布物 |
WO2016052643A1 (ja) * | 2014-10-02 | 2016-04-07 | 山陽特殊製鋼株式会社 | 導電フィラー用粉末 |
-
2016
- 2016-04-18 JP JP2016082634A patent/JP2017193727A/ja active Pending
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