JP2017193195A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化及びコストの増加を抑制できるハイブリッド車両を提供する。【解決手段】ハイブリッド車両1Aに設けられた切離し機構20及びギア比切替機構35はドライブ軸17上に配置されている。切離し機構20及びギア比切替機構35を駆動する駆動装置45は、単一のアクチュエータ46を含み、アクチュエータ46の運動を切離し機構20及びギア比切替機構35に伝達することにより、切離し機構20が切離し状態でかつギア比切替機構35がローギア状態であるEVローギアモードと、切離し機構20が結合状態でかつギア比切替機構35がハイギア状態であるHVハイギアモードとの間で走行モードが切り替えられるように切離し機構20及びギア比切替機構35を駆動する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン及びモータ・ジェネレータを走行用動力源として備えたハイブリッド車両に関する。
ハイブリッド車両として、エンジン軸が連結されたリングギア、油圧ポンプが連結されたサンギア、及び出力部に動力伝達可能なキャリアを有する遊星歯車機構と、出力部に動力伝達可能な油圧モータと、遊星歯車機構のキャリアから出力部を切り離す切離し機構と、油圧モータから出力部に至るギア比を切り替えるギア比切替機構とを備えたものが知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
国際公開第2012/131218号 特開2011−31741号公報
特許文献1のハイブリッド車両は、切離し機構とギア比切替機構とがそれぞれ別の軸に設けられている。そのため、各機構の駆動源となるアクチュエータを機構毎に設ける必要があるので、装置の大型化及びコストが増加する問題がある。
そこで、本発明は、装置の大型化及びコストの増加を抑制できるハイブリッド車両を提供することを目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、エンジンと、第1モータ・ジェネレータと、第2モータ・ジェネレータと、出力部材と、互いに差動回転可能な3つの回転要素を有し、前記3つの回転要素のいずれか一つの回転要素に前記エンジンが、前記3つの回転要素の他のいずれか一つの回転要素に前記第1モータ・ジェネレータが、前記3つの回転要素の残りの一つに前記出力部材が、それぞれ連結された動力分割機構と、前記動力分割機構の前記3つの回転要素の回転軸線上に配置された第1軸と、駆動輪に動力を伝達するための第2軸と、前記第2モータ・ジェネレータが連結された第3軸と、前記出力部材と前記第2軸との動力伝達を許容する結合状態と、前記出力部材と前記第2軸との動力伝達を遮断する切離し状態とを切替可能な切離し機構と、前記第2軸と前記第3軸との間に配置された第1ギア対と、前記第2軸と前記第3軸との間に配置され、前記第1ギア対よりもギア比が小さい第2ギア対と、前記第1ギア対にて前記第2軸と前記第3軸との動力伝達を許容するローギア状態と、前記第2ギア対にて前記第2軸と前記第3軸との動力伝達を許容するハイギア状態とを選択的に切替可能なギア比切替機構と、前記切離し機構及び前記ギア比切替機構を駆動するために共用される駆動装置と、を備え、前記切離し機構及び前記ギア比切替機構は、前記第2軸上に配置されており、前記駆動装置は、単一のアクチュエータを含み、前記アクチュエータの運動を前記切離し機構及び前記ギア比切替機構に伝達することにより、前記切離し機構が前記切離し状態でかつ前記ギア比切替機構が前記ローギア状態であるEVローギアモードと、前記切離し機構が前記結合状態でかつ前記ギア比切替機構が前記ハイギア状態であるHVハイギアモードとの間で走行モードが切り替えられるように前記切離し機構及び前記ギア比切替機構を駆動することを特徴とするものである。
本発明のハイブリッド車両によれば、切離し機構とギア比切替機構とが同軸上に配置されていて、駆動装置に含まれる単一のアクチュエータの運動が切離し機構及びギア比切替機構に伝達されることによってこれらが駆動される。そのため、機構毎にアクチュエータを設ける必要がないので、装置の大型化及びコストの増加を抑制できる。また、EVローギアモードの実施により第2モータ・ジェネレータを走行用駆動源としたEV走行をローギア状態で行うことができるのでEV走行時の駆動力を高めることができる。
本発明の第1の形態に係るハイブリッド車両の全体構成を模式的に示した図。 図1のハイブリッド車両のEVローギアモードの状態を示した図。 図1のハイブリッド車両のHVハイギアモードの状態を示した図。 制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 本発明の第2の形態に係るハイブリッド車両の全体構成を模式的に示した図。 図5のハイブリッド車両のEVローギアモードの状態を示した図。 図5のハイブリッド車両のHVローギアモードの状態を示した図。 図5のハイブリッド車両のHVハイギアモードの状態を示した図。
(第1の形態)
図1に示すように、車両1Aは、エンジン2と、2つのモータ・ジェネレータ3、4とを備えたハイブリッド車両として構成されている。エンジン2及び第1モータ・ジェネレータ3は遊星歯車機構として構成された動力分割機構5に連結されている。エンジン2の動力は動力分割機構5によって分割され、分割された動力の一方が第1モータ・ジェネレータ3による発電に利用され、残りの動力は動力分割機構5から出力される。第1モータ・ジェネレータ3は発電機として機能することが多いが、エンジン2を始動する際のモータリング(クランキング)等に利用される。動力分割機構5と駆動輪7との間の動力伝達経路には第2モータ・ジェネレータ4が設けられている。第2モータ・ジェネレータ4は、エンジン2だけでは不足する動力の補助、電気自動車(EV)走行の実施、及び車両減速時に発電する回生制御の実施等に利用される。
エンジン2は複数の例えば4つの気筒を備えた火花点火型の内燃機関として構成されている。各モータ・ジェネレータ3、4は三相交流型のモータ・ジェネレータとして構成されており、第1モータ・ジェネレータ3には第1インバータ11が、第2モータ・ジェネレータ4には第2インバータ12がそれぞれ電気的に接続されている。各インバータ11、12はメインバッテリ13に対して電気的に接続されている。
動力分割機構5はシングルピニオン型の遊星歯車機構として構成されている。動力分割機構5は、外歯歯車のサンギアS1と、サンギアS1と同軸に配置された内歯歯車のリングギアR1と、これらのギアS1、R1に噛み合うピニオンP1を自転及び公転可能に保持するプラネットキャリアC1とを有している。サンギアS1、リングギアR1及びプラネットキャリアC1は互いに差動回転可能である。本形態では、動力分割機構5のプラネットキャリアC1に出力軸2aを介してエンジン2が連結され、サンギアS1に第1モータ・ジェネレータ3が連結され、リングギアR1に出力部材である出力ギア15が連結される。動力分割機構5の各回転要素の回転軸線Ax1上にはエンジン2の出力軸2aとプラネットキャリアC1の回転軸14とが配置される。出力軸2a及び回転軸14は本発明に係る第1軸に相当する。
出力ギア15の動力は出力ドリブンギア16を介してドライブ軸17に伝達される。ドライブ軸17は駆動輪7に動力を伝達するための第2軸である。出力ドリブンギア16は出力ギア15に噛み合うとともにドライブ軸17の外周に回転軸線Ax2を中心に相対回転自在に設けられている。ドライブ軸17は回転軸線Ax1と平行に延びる回転軸線Ax2上に配置されていて不図示の軸受にて回転自在に設けられている。また、第2モータ・ジェネレータ4の動力は第3軸であるモータドライブ軸18を介してドライブ軸17に伝達される。モータドライブ軸18は第2モータ・ジェネレータ4に連結され、かつ各回転軸線Ax1、Ax2と平行に延びる回転軸線Ax3上に配置されていて不図示の軸受にて回転自在に設けられている。
車両1Aには、出力ギア15とドライブ軸17との動力伝達を断続するための切離し機構20が設けられている。切離し機構20は出力ドリブンギア16とドライブ軸17との間の動力伝達を断続する第1噛み合いクラッチ22とを有している。第1噛み合いクラッチ22は、ドライブ軸17と一体回転可能に結合された第1ハブ24と、出力ドリブンギア16と一体回転可能に結合された第2ハブ25と、回転軸線Ax2方向に移動可能な状態で各ハブ24、25の外周に設けられたスリーブ26とを含んでいる。スリーブ26は、第1ハブ24と噛み合い、かつ第2ハブ25とは噛み合わない第1位置(図2の位置)と第1ハブ24及び第2ハブ25の両者と噛み合う第2位置(図3の位置)との間で移動可能である。第1噛み合いクラッチ22のスリーブ26を駆動する駆動装置45については後述する。
また、車両1Aには、ドライブ軸17とモータドライブ軸18との間に配置された第1ギア対G1及び第2ギア対G2が設けられている。第1ギア対G1はモータドライブ軸18に結合されたロードライブギア31とロードライブギア31に噛み合うとともにドライブ軸17の外周に回転軸線Ax2を中心に相対回転自在に設けられたロードリブンギア32とを含む。第2ギア対G2はモータドライブ軸18に結合されたハイドライブギア33とハイドライブギア33に噛み合うとともにドライブ軸17の外周に回転軸線Ax2を中心に相対回転自在に設けられたハイドリブンギア34とを含む。ロードライブギア31はハイドライブギア33よりも歯数が少なく、かつロードリブンギア32はハイドリブンギア34よりも歯数が多いから、第2ギア対G2は第1ギア対G1よりもギア比が小さい。
さらに、車両1Aには、第1ギア対G1にてドライブ軸17とモータドライブ軸18との動力伝達を許容するローギア状態と、第2ギア対G2にてドライブ軸17とモータドライブ軸18との動力伝達を許容するハイギア状態とを選択的に切替可能なギア比切替機構35が設けられている。ギア比切替機構35はロードリブンギア32とドライブ軸17との動力伝達を断続し、かつハイドリブンギア34とドライブ軸17との動力伝達を断続するための第2噛み合いクラッチ36を有している。第2噛み合いクラッチ36はロードリブンギア32と一体回転可能に結合されたロー側ハブ37と、ハイドリブンギア34と一体回転可能に結合されたハイ側ハブ38と、ロー側ハブ37とハイ側ハブ38との間に配置され、ドライブ軸17と一体回転可能に結合された中間ハブ39と、回転軸線Ax2方向に移動可能な状態で各ハブ37、38、39の外周に設けられたスリーブ40とを含んでいる。スリーブ40はロー側ハブ37と中間ハブ39と噛み合う第1位置(図2の位置)と、ハイ側ハブ38と中間ハブ39と噛み合う第2位置(図3の位置)との間で移動可能である。
切離し機構20とギア比切替機構35とはドライブ軸17上に配置されており、これらの機構20、35に含まれる第1噛み合いクラッチ22及び第2噛み合いクラッチ36は共通の駆動装置45にて駆動される。駆動装置45は不図示の油圧源から供給される油圧にて動作するアクチュエータ46と、アクチュエータ46の動作に連動するコントロールロッド47と、コントロールロッド47に結合され第1噛み合いクラッチ22のスリーブ26の外周に回転可能に嵌り合う第1シフトフォーク48と、コントロールロッド47に結合され第2噛み合いクラッチ36のスリーブ40の外周に回転可能に嵌り合う第2シフトフォーク49とを備えている。各シフトフォーク48、49の間隔が変わらないので、駆動装置45のアクチュエータ46の動作が各シフトフォーク48、49を介して各スリーブ26、40に伝達されることによって、各スリーブ26、40は第1位置(図2の位置)と第2位置(図3の位置)との間で一緒に駆動される。
図2に示すように、各スリーブ26、40が第1位置の場合、切離し機構20が切離し状態となって出力ギア15とドライブ軸17との動力伝達が遮断され、かつギア比切替機構35がローギア状態となる。この場合、車両1Aの走行モードはEVローギアモードとなり、破線で示すようにエンジン2の動力が走行に関与せずに第2モータ・ジェネレータ4が駆動源となる。第2モータ・ジェネレータ4の動力は、太線で示す経路に従ってドライブ軸17、ドライブギア41及びディファレンシャル機構42を経て駆動輪7に伝達される。一方、図3に示すように、各スリーブ26、40が第2位置の場合、切離し機構20が結合状態となって出力ギア15とドライブ軸17との動力伝達が許容され、かつギア比切替機構35がハイギア状態となる。この場合、車両1Aの走行モードはHVハイギアモードとなり、エンジン2及び第2モータ・ジェネレータ4が駆動源となる。エンジン2及び第2モータ・ジェネレータ4の各動力は、太線で示す経路に従ってドライブ軸17、ドライブギア41及びディファレンシャル機構42を経て駆動輪7に伝達される。
図1に示すように、EVローギアモードとHVハイギアモードとの間の走行モードの切り替えは、コンピュータとして構成された電子制御装置(ECU)50にて実施される。ECU50には切替制御に必要な各種の情報Imが入力される。それらの情報Imとして、例えば、メインバッテリ13の残存容量、車両1の車速、アクセル開度等であり、これらの情報Imは不図示の各種センサの出力信号としてECU50に入力される。ECU50は、これらの情報Imに基づいて車両1Aの運転者が要求する要求パワーを計算し、その要求パワーに対するシステム効率が最適となるように走行モードを切り替える。具体的には、ECU50は図4の制御ルーチンを実施することにより走行モードの切り替えを実現する。
図4の制御ルーチンのプログラムはECU50に保持されており、適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。ステップS1において、ECU50はメインバッテリ13の残存容量SOCが所定値を超えているか否かを判定する。残存容量SOCが所定値を超えている場合はステップS2に進み、そうでない場合はステップS4に進んで走行モードをHVハイギアモードに切り替える。ステップS2において、ECU50は車両1Aの車速及びアクセル開度に基づいて計算した要求パワーPdemが所定値未満か否かを判定する。要求パワーPdemが所定値未満の場合はステップS3に進んで、走行モードをEVローギアモードに切り替える。一方、要求パワーPdemが所定値以上の場合はステップS4に進んで走行モードをHVハイギアモードに切り替える。このように、ECU50が車両1Aに対する要求パワーとメインバッテリ13の残存容量とに基づいて走行モードが切り替えられるので車両1Aの効率的な走行が可能となる。
第1の形態によれば、切離し機構20とギア比切替機構35とがドライブ軸17上に配置されていて、駆動装置45に含まれる単一のアクチュエータ46の運動が切離し機構20及びギア比切替機構35に伝達されることによってこれらが駆動される。そのため、機構毎にアクチュエータを設ける必要がないので、装置の大型化及びコストの増加を抑制できる。また、EVローギアモードの実施により第2モータ・ジェネレータ4を走行用駆動源としたEV走行をローギア状態で行うことができるのでEV走行時の駆動力を高めることができる。
(第2の形態)
次に、図5〜図8を参照しながら、本発明の第2の形態を説明する。以下、第1の形態と共通する構成には同一の参照符号を図面に付して説明を省略する。車両1Bの動力分割機構61はピニオンP2を含むシングルピニオン型の遊星歯車機構として構成されていて、互いに差動回転する3つの回転要素として、サンギアS2、リングギアR2及びプラネットキャリアC2を有している。第2の形態では、動力分割機構61のリングギアR2に出力軸2aを介してエンジン2が連結され、サンギアS2に第1モータ・ジェネレータ3が連結され、プラネットキャリアC2に出力部材である出力ギア15が連結される。動力分割機構61の各回転要素の回転軸線Ax1上にはエンジン2の出力軸2aとリングギアR2の回転軸62とが配置される。出力軸2a及び回転軸62は本発明に係る第1軸に相当する。
出力ギア15の動力は駆動輪7に動力を伝達するための第2軸であるドライブ軸63に伝達される。ドライブ軸63は回転軸線Ax1と平行に延びる回転軸線Ax2上に配置されていて不図示の軸受にて回転自在に設けられている。また、第2モータ・ジェネレータ4の動力はモータドライブ軸18を介してドライブ軸63に伝達される。ドライブ軸63とモータドライブ軸18との間には第1の形態と同様に、第1ギア対Gaと、第1ギア対Gaよりもギア比が小さい第2ギア対Gbとが設けられている。第1ギア対Gaは、ロードライブギア31と、ロードライブギア31に噛み合うとともにドライブ軸63の外周に回転軸線Ax2を中心に相対回転自在に設けられたロードリブンギア64とを含む。第2ギア対Gbは、ハイドライブギア33と、ハイドライブギア33に噛み合うとともに出力ドリブンギア16の外周に回転軸線Ax2を中心に相対回転自在に設けられたハイドリブンギア65とを含む。
車両1Bには、本発明に係る切離し機構及びギア比切替機構としてそれぞれ機能する走行モード切替機構67がドライブ軸63上に設けられている。すなわち、走行モード切替機構67は、出力ギア15とドライブ軸63との動力伝達を断続するとともに、第1ギア対Gaにてドライブ軸63とモータドライブ軸18との動力伝達を許容するローギア状態と、第2ギア対Gbにてドライブ軸63とモータドライブ軸18との動力伝達を許容するハイギア状態とを選択的に切替可能である。
このような機能を実現するため、走行モード切替機構67は走行モードを切り替えるための噛み合いクラッチ70が設けられている。噛み合いクラッチ70は、ドライブ軸63と一体回転可能に結合された第1ハブ71と、出力ドリブンギア16と一体回転可能に結合された第2ハブ72と、ロードリブンギア64と一体回転可能に結合されたロー側ハブ73と、ハイドリブンギア65と一体回転可能に結合されたハイ側ハブ74と、回転軸線Ax2方向に移動可能な状態で各ハブ71〜74の外周に設けられたスリーブ75とを含んでいる。スリーブ75は、ロー側ハブ73及び第1ハブ71と噛み合い、かつ第2ハブ72及びハイ側ハブ74と噛み合わない第1位置(図6の位置)と、ロー側ハブ73、第1ハブ71及び第2ハブ72と噛み合い、かつハイ側ハブ74と噛み合わない第2位置(図7の位置)と、ロー側ハブ73と噛み合わずに第1ハブ71、第2ハブ72及びハイ側ハブ74と噛み合う(図8の位置)との3位置間で移動可能である。
駆動装置78は不図示の油圧源から供給される油圧にて動作するアクチュエータ79と、アクチュエータ79の動作に連動するコントロールロッド80と、コントロールロッド80に結合され噛み合いクラッチ70のスリーブ75の外周に回転可能に嵌り合うシフトフォーク81とを備えている。アクチュエータ79は上述した3位置に動作でき、その動作がシフトフォーク81を介してスリーブ75に伝達されることによってスリーブ75は上述した3位置に駆動される。
図6に示すように、スリーブ75が第1位置の場合、出力ギア15とドライブ軸63との動力伝達が遮断され、かつローギア状態となる。この場合、車両1Bの走行モードはEVローギアモードとなり、破線で示すようにエンジン2の動力が走行に関与せずに第2モータ・ジェネレータ4が駆動源となる。第2モータ・ジェネレータ4の動力は、太線で示す経路に従ってドライブ軸63、ドライブギア41及びディファレンシャル機構42を経て駆動輪7に伝達される。
また、図7に示すように、スリーブ75が第2位置の場合、出力ギア15とドライブ軸63との動力伝達が許容され、かつローギア状態となる。この場合、車両1Bの走行モードはHVローギアモードとなり、エンジン2及び第2モータ・ジェネレータ4の各動力は、太線で示す経路に従ってドライブ軸63、ドライブギア41及びディファレンシャル機構42を経て駆動輪7に伝達される。
さらに、図8に示すように、スリーブ75が第3位置の場合、出力ギア15とドライブ軸63との動力伝達が許容され、かつハイギア状態となる。この場合、車両1Bの走行モードはHVハイギアモードとなり、エンジン2及び第2モータ・ジェネレータ4の各動力は、太線で示す経路に従ってドライブ軸63、ドライブギア41及びディファレンシャル機構42を経て駆動輪7に伝達される。
これらの走行モードの切り替えは第1の形態と同様にECU50にて実施される。なお、ECU50によるHVローギアモードとHVハイギアモードとの間の走行モードの切替は、図4のステップS4の処理において、車両1BのSOCや要求パワーPdemを考慮して設定された所定の切替条件の成否に基づいて実施される。
第2の形態によれば、第1の形態と同様に装置の大型化及びコストの増加を抑制できるとともに、EVローギアモードの実施により第2モータ・ジェネレータ4を走行用駆動源としたEV走行をローギア状態で行うことができるのでEV走行時の駆動力を高めることができる。特に、切離し機構とギア比切替機構とが一体化された走行モード切替機構67を有するので、第1の形態と比べて大型化を更に抑制できる。また、車両1Bは、ローギア状態とハイギア状態との間でハイブリッドモードを実施できるので、第1の形態より更に効率的な走行が可能である。
本発明は上記各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。上記各形態の駆動装置に設けられたアクチュエータは油圧式であるが、例えば電磁式のアクチュエータを用いる形態で本発明を実施してもよい。
1A、1B 車両
2 エンジン
2a 出力軸(第1軸)
3 第1モータ・ジェネレータ
4 第2モータ・ジェネレータ
5、61 動力分割機構
15 出力ギア(出力部材)
14 回転軸(第1軸)
17、63 ドライブ軸(第2軸)
18 モータドライブ軸(第3軸)
20 切離し機構
35 ギア比切替機構
45、78 駆動装置
46、79 アクチュエータ
G1、Ga 第1ギア対
G2、Gb 第2ギア対

Claims (1)

  1. エンジンと、
    第1モータ・ジェネレータと、
    第2モータ・ジェネレータと、
    出力部材と、
    互いに差動回転可能な3つの回転要素を有し、前記3つの回転要素のいずれか一つの回転要素に前記エンジンが、前記3つの回転要素の他のいずれか一つの回転要素に前記第1モータ・ジェネレータが、前記3つの回転要素の残りの一つに前記出力部材が、それぞれ連結された動力分割機構と、
    前記動力分割機構の前記3つの回転要素の回転軸線上に配置された第1軸と、
    駆動輪に動力を伝達するための第2軸と、
    前記第2モータ・ジェネレータが連結された第3軸と、
    前記出力部材と前記第2軸との動力伝達を許容する結合状態と、前記出力部材と前記第2軸との動力伝達を遮断する切離し状態とを切替可能な切離し機構と、
    前記第2軸と前記第3軸との間に配置された第1ギア対と、
    前記第2軸と前記第3軸との間に配置され、前記第1ギア対よりもギア比が小さい第2ギア対と、
    前記第1ギア対にて前記第2軸と前記第3軸との動力伝達を許容するローギア状態と、前記第2ギア対にて前記第2軸と前記第3軸との動力伝達を許容するハイギア状態とを選択的に切替可能なギア比切替機構と、
    前記切離し機構及び前記ギア比切替機構を駆動するために共用される駆動装置と、
    を備え、
    前記切離し機構及び前記ギア比切替機構は、前記第2軸上に配置されており、
    前記駆動装置は、単一のアクチュエータを含み、前記アクチュエータの運動を前記切離し機構及び前記ギア比切替機構に伝達することにより、前記切離し機構が前記切離し状態でかつ前記ギア比切替機構が前記ローギア状態であるEVローギアモードと、前記切離し機構が前記結合状態でかつ前記ギア比切替機構が前記ハイギア状態であるHVハイギアモードとの間で走行モードが切り替えられるように前記切離し機構及び前記ギア比切替機構を駆動する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019148334A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 エフシーエイ イタリア エス.ピー.エー. レンジセレクタ装置を有する自動車用ギアボックス

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JP2019148334A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 エフシーエイ イタリア エス.ピー.エー. レンジセレクタ装置を有する自動車用ギアボックス

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