JP2017192030A - アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】方位方向及び第2方向に回転可能なアンテナにおいて、第2方向の回転角を容易に検出可能であって低重心な構成を提供する。
【解決手段】気象レーダ用アンテナ1は、アンテナ部5と、方位駆動モータ25と、方位センサと、ベース部10と、仰俯駆動モータと、第1仰俯ギアと、仰俯センサ84と、制御部80と、を備える。ベース部10は、アンテナ部5が方位方向に回転しても当該方位方向に回転しない。仰俯駆動モータは、ベース部10に設けられ、アンテナ部5を仰俯方向に回転させる駆動力を発生する。第1仰俯ギアは、ベース部10に設けられ、仰俯駆動モータの駆動力により回転する。仰俯センサ84は、ベース部10に設けられ、第1仰俯ギアの回転角を検出する。制御部80は、方位センサの検出値と、仰俯センサ84の検出値と、に基づいて、アンテナ部5の仰俯角を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として、電磁波を受信するアンテナに関する。
従来から、例えば所定の方位からの電磁波を受信できるように、電磁波の受信面の向きを変更可能なアンテナが知られている。特許文献1は、この種のアンテナを開示する。
特許文献1のアンテナは、水平面内に位置する2つの回転軸(EL軸、EL´軸)と、方位角を変化させるための回転軸(AZ軸)と、を有している。それぞれの回転軸は、個別の駆動装置で駆動される。また、それぞれの回転軸の回転角は、当該回転軸に設けられたセンサによって検出される。アンテナは、移動体が揺れたり進行方向が変わった場合でも、センサの検出結果に基づいて駆動装置を駆動することで、受信面が所定の衛星の方向を向くように制御される。
特開平9−8533号公報
特許文献1のアンテナでは、水平面内に位置する2組の回転軸、駆動源及びセンサは、方位角を変化させる回転軸に支持されている。従って、アンテナの受信面を方位方向に回転することで、同時に、2組の回転軸、駆動源及びセンサも方位方向に回転する。このようなレイアウトのアンテナでは、方位方向に回転させる際に必要な駆動力が大きくなる。更に、方位角を変化させる回転軸に支持される部材が多くなるため、重心が高くなりアンテナの安定性が低下する。
しかし、アンテナの受信面を方位方向に回転させても回転しない部分に、他の回転軸の駆動源及びセンサを配置する場合、当該他の回転軸の回転角を検出することが困難となる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、方位方向及び第2方向に回転可能なアンテナにおいて、第2方向の回転角を容易に検出可能であって低重心な構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のアンテナが提供される。即ち、このアンテナは、アンテナ部と、方位駆動部と、方位センサと、ベース部と、第2回転駆動部と、第2回転部材と、第2回転センサと、制御部と、を備える。前記アンテナ部は、電磁波を受信する受信面を有する。前記方位駆動部は、前記アンテナ部を方位方向に回転させる駆動力を発生する。前記方位センサは、前記アンテナ部の方位方向の回転角を検出する。前記ベース部は、前記アンテナ部が方位方向に回転しても当該方位方向に回転しない。前記第2回転駆動部は、前記ベース部に設けられ、前記アンテナ部を方位方向と異なる第2方向に回転させる駆動力を発生する。前記第2回転部材は、前記ベース部に設けられ、前記第2回転駆動部の駆動力により回転する。前記第2回転センサは、前記ベース部に設けられ、前記第2回転部材の回転角を検出する。前記制御部は、前記方位センサの検出値と、前記第2回転センサの検出値と、に基づいて、前記アンテナ部の前記第2方向の回転角である第2回転角を検出する。
上記のように第2回転駆動部と第2回転センサがベース部に設けられる場合、アンテナ部が方位方向に回転しても第2回転駆動部と第2回転センサは方位方向に回転しないため、アンテナ部の第2回転角の検出が困難となる。この点、第2回転センサの検出値だけでなく、方位センサとの検出値を用いることで、第2回転角を検出できる。従って、第2回転駆動部と第2回転センサをベース部に設ける構成を採用できるので、方位方向に回転する部分を軽くして重心を下げ、アンテナを安定させることができる。
本発明の一実施形態に係る気象レーダ用アンテナの斜視図。 気象レーダ用アンテナの側面図。 アンテナ円周方向に回転していない状態の気象レーダ用アンテナの背面図。 方位センサ、仰俯センサ、及び円周センサが角度を検出する構成を示す説明図。 気象レーダ用アンテナのブロック図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
気象レーダ用アンテナ(アンテナ)1は、外部に電磁波を送信するとともに雨又は雪等で反射した反射波を受信する。気象レーダ用アンテナ1が受信した反射波(受信信号)は、増幅及びA/D変換等が行われた後に、解析装置に送られる。解析装置は、この受信信号を解析することで、周囲の雨及び雪等に関するデータを算出することができる。
図1から図3に示すように、気象レーダ用アンテナ1は、アンテナ部5を備える。アンテナ部5は、外部への電磁波の送信と、外部からの反射波の受信と、を行う送受信面を有している。アンテナ部5は、電磁波の送信方向で見たときの形状が円形であり、電磁波の送信方向に平行な面で切った断面形状が放物線状である。なお、アンテナ部5は、電磁波の受信のみを行う構成であっても良い。
気象レーダ用アンテナ1は、下側(設置面側)から順に、下段支持台11と、上段支持台12と、回転支持台13と、を備える。下段支持台11は、気象レーダ用アンテナ1の設置面より高い位置に設けられている。下段支持台11の下方には、増幅及びA/D変換等を行う信号処理装置6と、気象レーダ用アンテナ1の制御を行う制御部80と、が配置されている。
下段支持台11には、方位駆動モータ(方位駆動部)25が取り付けられている。方位駆動モータ25は、ステッピングモータ等であり、回転角度を制御可能に構成されている。方位駆動モータ25は、下部が下段支持台11に支持されるように配置されている。方位駆動モータ25は、アンテナ部5の方位角(高さ方向(上下方向)を回転軸としたときの角度)が変化するように、少なくともアンテナ部5を回転駆動する。
具体的には、方位駆動モータ25の下部には、出力軸26が取り付けられている。出力軸26には、方位ギア35が噛み合っており、方位駆動モータ25を回転させることで方位ギア35を回転させることができる。また、方位ギア35は、当該方位ギア35の内側に配置された図略の軸部材を介して回転支持台13に駆動力を伝達する。これにより、アンテナ部5の方位角を変化させることができる。
また、図3に示すように、方位ギア35の周方向の端部の上側には、方位センサ82が配置されている。方位センサ82は、下段支持台11に取り付けられたセンサ支持部材81によって支持されている。方位センサ82は、リードスイッチ又はホール素子等の磁気検出素子である。また、方位ギア35の周方向の端部には、図4に示すように磁石35aが内蔵されている。従って、方位センサ82は、方位ギア35が所定の角度になったことを検出可能である。
回転支持台13を回転させた場合であっても、下段支持台11、上段支持台12、3つのモータ、信号処理装置6等は回転しない(換言すれば、これらの装置又は部材は、3つのモータの何れによっても回転駆動されない位置に配置されている)。従って、下段支持台11及び上段支持台12は、アンテナ部5が方位方向に回転しても当該方位方向に回転しないように構成されている。この下段支持台11及び上段支持台12をまとめてベース部10と称する。従って、下段支持台11又は上段支持台12に支持される部材は、ベース部10に支持されることとなる。以上の構成により、重量物であるモータ及び信号処理装置6を回転させなくて良いため、気象レーダ用アンテナ1の重心を下げて安定させるとともに、方位駆動モータ25の出力を抑えることができる。
上段支持台12は、下段支持台11より高い位置に設けられている。上段支持台12には、仰俯駆動モータ(第2回転駆動部)21及び円周駆動モータ(第3回転駆動部)23が取り付けられている。仰俯駆動モータ21及び円周駆動モータ23は、ステッピングモータ等であり、回転角度を制御可能に構成されている。仰俯駆動モータ21及び円周駆動モータ23は、上部が上段支持台12に支持されるように配置されている。
仰俯駆動モータ21は、アンテナ部5の仰俯角(設置面に平行な方向を回転軸としたときの角度)を変化させる駆動力を発生させる。具体的には、仰俯駆動モータ21の上部には、出力軸22が取り付けられている。出力軸22には、第1仰俯ギア(第2回転部材)31が噛み合っており、仰俯駆動モータ21を回転させることで第1仰俯ギア31を回転させることができる。
また、第1仰俯ギア31の上方には第1仰俯ギア31と一体的に回転するように構成された第2仰俯ギア32が配置されている。第2仰俯ギア32に伝達された駆動力は、他のギアを介して仰俯伝達軸41に伝達される。なお、仰俯伝達軸41に伝達された駆動力がどのように作用するかについては後述する。
また、図2に示すように、第1仰俯ギア31の周方向の端部の近傍には、仰俯センサ(第2回転センサ)84が配置されている。仰俯センサ84は、上段支持台12に取り付けられたセンサ支持部材83によって支持されている。仰俯センサ84は、リードスイッチ又はホール素子等の磁気検出素子である。また、第1仰俯ギア31の周方向の端部には、図4に示すように磁石31aが内蔵されている。従って、仰俯センサ84は、第1仰俯ギア31が所定の角度になったことを検出可能である。
円周駆動モータ23は、アンテナ部5のアンテナ円周方向の回転角(アンテナ円周角、詳細に言えば、電磁波の送信方向に平行な方向であって、アンテナ部5の円形の中心を通る線を回転軸とした回転角、第3回転角)を変化させる駆動力を発生させる。具体的には、円周駆動モータ23の上部には、出力軸24が取り付けられている。出力軸24には、第1円周ギア(第3回転部材)33が噛み合っており、円周駆動モータ23を回転させることで第1円周ギア33を回転させることができる。
また、第1円周ギア33の上方には第1円周ギア33と一体的に回転するように構成された第2円周ギア34が配置されている。第2円周ギア34に伝達された駆動力は、他のギアを介して円周駆動伝達軸46に伝達される。なお、円周駆動伝達軸46に伝達された駆動力がどのように作用するかについては後述する。
また、図2に示すように、第1円周ギア33の周方向の端部の近傍には、円周センサ(第3回転センサ)86が配置されている。円周センサ86は、上段支持台12に取り付けられたセンサ支持部材85によって支持されている。円周センサ86は、リードスイッチ又はホール素子等の磁気検出素子である。また、第1円周ギア33の周方向の端部には、図4に示すように磁石33aが内蔵されている。従って、円周センサ86は、第1円周ギア33が所定の角度になったことを検出可能である。
回転支持台13は、上段支持台12より高い位置に設けられている。回転支持台13の上側には、支柱40が位置している。また、回転支持台13の上側及び下側に、仰俯伝達軸41及び円周駆動伝達軸46が位置している。回転支持台13は、支柱40を支持する(ひいてはアンテナ部5を支持する)。背面視(図2)において、略中央に支柱40が配置され、支柱40の右側に仰俯伝達軸41が配置され、支柱40の左側に円周駆動伝達軸46が配置されている。
支柱40は、アンテナ部5を支持するための部材である。支柱40は、細長状の部材であり、回転支持台13から上方に延びる部分と、前斜め上方に延びる部分と、を含んで構成されている。支柱40は、中空状であり、当該中空部分は導波路として用いられる。つまり、図略の送信信号生成部が生成した電磁波は、回転支持台13の下方から支柱40の導波路へ伝達され、当該導波路に沿って上方に進み、アンテナ部5から外部へ送信される。また、アンテナ部5が受信した反射波は、支柱40の導波路へ伝達され、当該導波路に沿って下方に進み、信号処理装置6で増幅及びA/D変換等が行われる。このように支柱40は、アンテナ部5を支持する機能と、導波管としての機能と、を有している。
仰俯伝達軸41は、軸方向が上下方向(高さ方向)となるように配置されている。仰俯伝達軸41は、仰俯駆動モータ21の駆動力が伝達されることで回転し、回転支持台13の下方から回転支持台13の上方のアンテナ部5に向けて駆動力を伝達する。仰俯伝達軸41は、ユニバーサルジョイント42と、スプライン軸43と、ユニバーサルジョイント44と、伝達軸45と、から構成されている。
スプライン軸43は、仰俯駆動モータ21の駆動力が伝達されることで軸方向(上下方向)を回転軸として回転して駆動力を伝達する。具体的には、スプライン軸43は、軸方向に沿って形成された凹部と凸部を噛み合わせることで、駆動力を伝達する。
伝達軸45の上端には、スクリューギア45aが取り付けられている。スクリューギア45aは、アンテナ部5の仰俯回転軸61に取り付けられたヘリカルギア62と噛み合うように配置されている。スクリューギア45aに伝達された駆動力は、ヘリカルギア62及び仰俯回転軸61を回転させる。これにより、仰俯駆動モータ21の動力によってアンテナ部5の仰俯角を変化させることができる。
ユニバーサルジョイント42は、回転支持台13とスプライン軸43を任意の角度で連結することができる。ユニバーサルジョイント44は、スプライン軸43と伝達軸45とを任意の角度で連結することができる。
円周駆動伝達軸46は、軸方向が上下方向(高さ方向)となるように配置されている。円周駆動伝達軸46は、円周駆動モータ23の駆動力が伝達されることで回転し、回転支持台13の下方から回転支持台13の上方のアンテナ部5に向けて駆動力を伝達する。円周駆動伝達軸46は、シャフト47と、ユニバーサルジョイント48と、伝達軸49と、から構成されている。
シャフト47は、円周駆動モータ23の駆動力が伝達されることで軸方向(上下方向)を回転軸として回転する。ユニバーサルジョイント48は、シャフト47と伝達軸49を任意の角度で連結することができる。
伝達軸49の上端には、スクリューギア49aが取り付けられている。スクリューギア49aは、アンテナ部5のヘリカルギア64と噛み合うように配置されている。ヘリカルギア64の回転軸方向は、アンテナ円周角の回転軸(電磁波の送信方向に平行な方向であって、アンテナ部5の円形の中心を通る線)と一致している。これにより、円周駆動モータ23の動力によってアンテナ部5のアンテナ円周角を変化させることができる。
このように、本実施形態では、3つのモータによってアンテナ部5の仰俯角、アンテナ円周角、及び仰俯角を独立して変更することができる。
次に、気象レーダ用アンテナ1の電気的構成について図5を参照して説明する。図1及び図5に示す制御部80は、CPUを含んで構成されており、図略の記憶装置に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、気象レーダ用アンテナ1の各部を制御する。言い換えれば、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、気象レーダ用アンテナ1を制御するための制御部80が構築されている。なお、制御部80は、CPUに限られず、FPGA又はASICであっても良い。
制御部80には、気象レーダ用アンテナ1が設置される移動体の動揺を検出する動揺センサ100の検出結果が入力される。動揺センサ100は気象レーダ用アンテナ1に設けられていても良いし、気象レーダ用アンテナ1の外部に設けられていても良い。また、制御部80には、図略の電線等により、方位駆動モータ25、仰俯駆動モータ21、円周駆動モータ23、方位センサ82、仰俯センサ84、及び円周センサ86が電気的に接続されている。
また、制御部80は、下段支持台11と同じ部材に支持されているが、下段支持台11と異なる部材に支持されていても良いし、下段支持台11及びアンテナ部5等とは離れた位置に配置されていても良い。このような構成であっても、本明細書では、「気象レーダ用アンテナ1が制御部80を備える」と表現する。
制御部80は、動揺センサ100が検出した移動体の動揺を打ち消すように、方位駆動モータ25、仰俯駆動モータ21、及び円周駆動モータ23を制御する。また、制御部80は、アンテナ部5の向きを初期姿勢に戻すことも可能である。この場合、制御部80は、方位センサ82、仰俯センサ84、及び円周センサ86の検出結果に基づいて、方位駆動モータ25、仰俯駆動モータ21、及び円周駆動モータ23を制御する。
以下、制御部80がアンテナ部5の向きを初期姿勢に戻す制御について具体的に説明する。ここで、方位ギア35の回転とアンテナ部5の方位方向の回転は同期しているため、方位センサ82は、アンテナ部5の方位角を検出できる。しかし、第1仰俯ギア31の回転角と、アンテナ部5の仰俯角の回転角と、は必ずしも同期しないため、アンテナ部5の仰俯角は容易に検出できない。これは、第1仰俯ギア31は、方位ギア35とは独立して回転可能ではあるが、アンテナ部5を方位方向に回転することで、スプライン軸43等が方位方向に回転するためである。以上より、仰俯センサ84の検出結果だけでは、アンテナ部5の仰俯角を求めることができない。アンテナ円周角についても同様に、円周センサ86の検出結果だけでは、アンテナ部5のアンテナ円周角を求めることができない。
従って、本実施形態では、アンテナ部5の仰俯角を求める際に、方位センサ82の検出結果に基づいてアンテナ部5の方位角を求め、仰俯センサ84の検出結果に基づいて第1仰俯ギア31の回転角度を求める。アンテナ部5が方位方向に回転した際の第1仰俯ギア31の回転量は既知なので、その対応関係を予め把握しておくことで、アンテナ部5の方位角と第1仰俯ギア31の回転角度とに基づいて、アンテナ部5の仰俯角を求めることができる。アンテナ円周角についても同様に、アンテナ部5の方位角と第1円周ギア33の回転角度とに基づいて、アンテナ部5のアンテナ円周角を求めることができる。
具体的には、方位駆動モータ25、仰俯駆動モータ21、及び円周駆動モータ23はステッピングモータであるため、制御部80が送信したパルス数に基づいて、これらのモータの回転角度を把握できる。制御部80は、初めにアンテナ部5を方位方向に1回転させる。この際に、方位センサ82が磁石35aを検出した位置と、仰俯センサ84が磁石31aを検出した位置と、円周センサ86が磁石33aを検出した位置と、に基づいて、磁石31a、磁石33a、磁石35aの回転方向の位置関係を検出できる。これにより、アンテナ部5の方位角、仰俯角、及びアンテナ円周角が分かるので、アンテナ部5を所定の角度(本実施形態では初期姿勢)へ向けることが可能となる。
なお、図4に示すように、第1円周ギア33は、約450度にわたって回転可能に構成されているため、回転可能範囲に重複する箇所が存在する。従って、制御部80は、初めにアンテナ円周方向の一方側へアンテナ部5を回転させる。そして、円周センサ86が磁石33aを検出すればそこで回転を停止する。しかし、円周センサ86が磁石33aを検出しない場合、回転方向が誤っていたと判断し、アンテナ円周方向の他方側へアンテナ部5を回転させる。これにより、回転可能範囲が重複する場合であっても、アンテナ部5を初期姿勢に戻すことができる。
以上に説明したように、気象レーダ用アンテナ1は、アンテナ部5と、方位駆動モータ25と、方位センサ82と、ベース部10と、仰俯駆動モータ21と、第1仰俯ギア31と、仰俯センサ84と、制御部80と、を備える。アンテナ部5は、電磁波を受信する受信面を有する。方位駆動モータ25は、アンテナ部5を方位方向に回転させる駆動力を発生する。方位センサ82は、アンテナ部5の方位方向の回転角を検出する。ベース部10は、アンテナ部5が方位方向に回転しても当該方位方向に回転しない。仰俯駆動モータ21は、ベース部10に設けられ、アンテナ部5を方位方向と異なる第2方向(仰俯方向)に回転させる駆動力を発生する。第1仰俯ギア31は、ベース部10に設けられ、仰俯駆動モータ21の駆動力により回転する。仰俯センサ84は、ベース部10に設けられ、第1仰俯ギア31の回転角を検出する。制御部80は、方位センサ82の検出値と、仰俯センサ84の検出値と、に基づいて、アンテナ部5の第2方向(仰俯方向)の回転角である第2回転角(仰俯角)を検出する。
上記のように仰俯駆動モータ21と仰俯センサ84がベース部10に設けられる場合、アンテナ部5が方位方向に回転しても仰俯駆動モータ21と仰俯センサ84は方位方向に回転しないため、アンテナ部5の第2回転角(仰俯角)の検出が困難となる。この点、仰俯センサ84の検出値だけでなく、方位センサ82との検出値を用いることで、第2回転角(仰俯角)を検出できる。従って、仰俯駆動モータ21と仰俯センサ84をベース部10に設ける構成を採用できるので、方位方向に回転する部分を軽くして重心を下げ、アンテナを安定させることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記の実施形態では、第1仰俯ギア31、第1円周ギア33、方位ギア35に磁石が内蔵されているが、同様に回転するのであれば別の部材(対象のギアが取り付けられる回転伝達軸等)に磁石を内蔵しても良い。また、磁石は外部に露出していても良い。
上記の実施形態では、方位センサ82、仰俯センサ84、及び円周センサ86は、対象のギアが所定の角度になったか否かを検出する構成であるため、センサの構造をシンプルにできるが、対象のギアの具体的な回転角が検出可能であっても良い。
上記の実施形態では、方位角、仰俯角、及びアンテナ円周角の3つを調整することができるが、調整可能な角度は方位角が含まれていれば任意であり、方位角と仰俯角のみ、又は、方位角とアンテナ円周角のみを調整可能な構成であっても良い。後者の場合は、アンテナ円周角が第2回転角となり、アンテナ円周方向が第2方向となる。
気象レーダ用アンテナ1を構成する各部材の形状は任意であり、適宜変更することができる。また、本願の構成を満たす限り、各部材の配置を変更したり省略したりすることができる。例えば、3つのモータの駆動を伝達するギアの配置及び数は任意であり適宜変更できる。支柱40、仰俯伝達軸41、及び円周駆動伝達軸46は、回転支持台13の上方にのみ位置しているが、回転支持台13の下方にも位置していても良い。3つのモータの少なくとも1つはロータリソレノイド等の別の駆動部であっても良い。
上記の実施形態では、船舶に設置される気象レーダ用アンテナ1を例として説明したが、設置位置は任意であり適宜変更できる。例えば、他の移動体に設置されても良いし、建物に設置されても良い。また、気象レーダ用以外のアンテナ(船舶に搭載され他の物標を検知するアンテナ等)に適用することもできる。
気象レーダ用アンテナ1は、電波の透過率が高い素材からなるカバー(レドーム)で覆われる構成であっても良い。
1 気象レーダ用アンテナ(アンテナ)
5 アンテナ部
10 ベース部
11 下段支持台
12 上段支持台
13 回転支持台
31 第1仰俯ギア(第2回転部材)
31a 磁石
33 第1円周ギア(第3回転部材)
33a 磁石
35 方位ギア(方位回転部材)
35a 磁石
21 仰俯駆動モータ(第2回転駆動部)
23 円周駆動モータ(第3回転駆動部)
25 方位駆動モータ(方位駆動部)
82 方位センサ
84 仰俯センサ(第2回転センサ)
86 円周センサ(第3回転センサ)
80 制御部

Claims (7)

  1. 電磁波を受信する受信面を有するアンテナ部と、
    前記アンテナ部を方位方向に回転させる駆動力を発生する方位駆動部と、
    前記アンテナ部の方位方向の回転角を検出する方位センサと、
    前記アンテナ部が方位方向に回転しても当該方位方向に回転しないベース部と、
    前記ベース部に設けられ、前記アンテナ部を方位方向と異なる第2方向に回転させる駆動力を発生する第2回転駆動部と、
    前記ベース部に設けられ、前記第2回転駆動部の駆動力により回転する第2回転部材と、
    前記ベース部に設けられ、前記第2回転部材の回転角を検出する第2回転センサと、
    前記方位センサの検出値と、前記第2回転センサの検出値と、に基づいて、前記アンテナ部の前記第2方向の回転角である第2回転角を検出する制御部と、
    を備えることを特徴とするアンテナ。
  2. 請求項1に記載のアンテナであって、
    前記制御部は、前記アンテナ部の前記第2回転角を検出した後に、当該第2回転角と、前記方位センサの検出値と、に基づいて、前記アンテナ部の前記方位角及び前記第2回転角を所定の角度に合わせることを特徴とするアンテナ。
  3. 請求項2に記載のアンテナであって、
    前記制御部は、前記第2方向の一方側に前記アンテナ部を回転させても前記第2回転角が所定の角度にならなかった場合に、当該アンテナ部を前記第2方向の他方側に回転させて前記第2回転角を所定の角度に合わせることを特徴とするアンテナ。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のアンテナであって、
    前記方位駆動部の駆動力により回転する方位回転部材を備え、
    前記方位センサは、前記方位回転部材の回転角が所定の角度になったことを検出し、
    前記第2回転センサは、前記第2回転部材の回転角が所定の角度になったことを検出し、
    前記制御部は、前記方位センサと前記第2回転センサの検出結果に基づいて、前記方位回転部材と前記第2回転部材の回転方向の位置関係を検出し、当該位置関係に基づいて、前記アンテナ部の前記第2回転角を検出することを特徴とするアンテナ。
  5. 請求項4に記載のアンテナであって、
    前記制御部は、前記アンテナ部を方位方向に回転させることで、前記第2回転部材の回転角が所定の角度になった位置を求めることを特徴とするアンテナ。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載のアンテナであって、
    前記ベース部に設けられ、前記方位角及び前記第2回転角と異なる第3回転角を変化させる駆動力を発生する第3回転駆動部と、
    前記ベース部に設けられ、前記第3回転駆動部の駆動力により回転する第3回転部材と、
    前記ベース部に設けられ、前記第3回転部材の回転角を検出する第3回転センサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記方位センサの検出値と、前記第3回転センサの検出値と、に基づいて、前記アンテナ部の前記第3回転角を検出することを特徴とするアンテナ。
  7. 請求項6に記載のアンテナであって、
    前記第2回転角は、仰俯角であり、
    前記第3回転角は、前記アンテナ部のアンテナ円周方向の回転角であることを特徴とするアンテナ。
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