JP2017190695A - 水力機械のケーシング及び水力機械 - Google Patents

水力機械のケーシング及び水力機械 Download PDF

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貞男 黒澤
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Abstract

【課題】水車運転時における円形翼列への入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制する。【解決手段】ケーシング1は、ランナ4の回転軸線C1に直交する半径方向においてランナ4及びその外側の円形翼列BLの外側に配置される。ケーシング1は、直管部11と、直管部11の一端部に接続され、ランナ4の回転軸線C1に対する周方向に沿って延びる曲り管部12と、直管部11に設けられ、直管部11において曲り管部12に向かう水流を曲り管部12の内周側へ転向させる転向機構13と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明の実施の形態は、水力機械のケーシング及び水力機械に関する。
水力機械の一例として、フランシス水車が知られている。一般的なフランシス水車では、水車運転時に、水がケーシングからステーベーン及びガイドベーンを通ってランナに流れ込み、その水流によってランナが回転駆動され、主軸を介して発電機が駆動される。一方、ランナを駆動した水は、吸出し管を経て放水路へと流出する。本運転時には、ガイドベーンの開度を変化させることにより、ランナに流入する水量を調節することができ、これにより、発電量を変化させることができる。
ところで、このようなフランシス水車では、水車中心軸線、すなわちランナの回転軸線に直交する半径方向において、ランナの外側にケーシングが配置されており、ケーシングからランナに向けて水が流れるため、水車流路においては、ケーシングが最上流部位となる。図8は、一般的なケーシングをランナの回転軸線に対する半径方向に沿って切断した断面図を示している。図8に示すケーシングは、上池からの水を通過させる水圧鉄管に上流側の端部が接続される直管部111と、直管部111の下流側の端部に接続される曲り管部112と、を備えている。直管部111から流入する直線的な流れは、曲り管部112によって、ステーベーンが構成する水車円形翼列113に流入するスパイラル状の流れに変換されるようになっている。
基本的に、上述のスパイラル状の流れの半径方向速度成分は、ケーシングの曲り管部112の断面積を水車回転方向に関して直線的に減少させることにより、周方向に関して、ほぼ一様な速度に制御することができる。一方、周方向速度成分は、ほぼ自由渦理論(角運動量変化の無い回転流の場合、周方向速度は半径に反比例)により決まることが知られており、当該理論に基づいて制御することができる。このような半径方向速度成分及び周方向速度成分の制御によって、フランシス水車では、一般に、水車円形翼列113への入口流れの角度が制御されている。
しかしながら、図8に示すように、一般的なケーシングでは、曲り管部112における直管部111との接続部付近の領域114において、自由渦流れが十分に形成されていないため、水車円形翼列113の入口への流れ方向115が、他の部位と比べて周方向側に傾いてしまう。そのため、水車円形翼列130の入口において羽根入口角度と流れ角度との偏差に起因した水力損失が発生すると共に、これに伴いランナへ流入する流れも周方向に関してアンバランスになるため、翼列干渉による水圧脈動も過大になっていた。
上述のようなランナへ流入する流れの周方向におけるアンバランスさを低減する技術としては、入口形状の異なった数種類のステーベーンを配置する技術や、ケーシングの断面積の変化を調整する技術等が従来から知られている。
特開平11−117846号公報
しかしながら、上述の技術では、ステーベーンの翼面で発生する水力損失が大きくなると共に、原理的に水車円形翼列への入口流れの方向を周方向に一様化することができないという課題がある。
そこで、本発明は、水車運転時における円形翼列への入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制することができる水力機械のケーシング及び水力機械を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る水力機械のケーシングは、ランナの回転軸線に直交する半径方向において前記ランナ及びその外側の円形翼列の外側に配置される水力機械のケーシングである。このケーシングは、直管部と、前記直管部の一端部に接続され、前記ランナの回転軸線に対する周方向に沿って延びる曲り管部と、前記直管部に設けられ、前記直管部において前記曲り管部に向かう水流を前記曲り管部の内周側へ転向させる転向機構と、を備える。
本発明の実施の形態に係る水力機械は、前記の水力機械のケーシングを備える。
本発明によれば、水車運転時における円形翼列への入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制することができる。
第1の実施の形態に係るフランシス水車の子午断面図である。 図1のフランシス水車のケーシングを半径方向に沿って切断した断面図である。 第2の実施の形態に係るフランシス水車のケーシングを半径方向に沿って切断した断面図である。 第3の実施の形態に係るフランシス水車のケーシングを半径方向に沿って切断した断面図である。 第4の実施の形態に係るフランシス水車のケーシングを半径方向に沿って切断した断面図である。 第5の実施の形態に係るフランシス水車のケーシングを半径方向に沿って切断した断面図である。 第6の実施の形態に係るフランシス水車のケーシングを半径方向に沿って切断した断面図である。 一般的なケーシングをランナ回転軸線に対する半径方向に沿って切断した断面図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の各実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る水力機械の一例としてのフランシス水車100を示している。このフランシス水車100では、水車運転時に、水がケーシング1からステーベーン2及びガイドベーン3を通ってランナ4に流れ込み、その水流によってランナ4が回転駆動され、主軸6を介して発電機7が駆動される。一方、ランナ4を駆動した水は、吸出し管5を経て図示しない放水路へと流出する。本運転時には、ガイドベーン3の開度を変化させることにより、ランナ4に流入する水量を調節することができ、これにより、発電量を変化させることができる。
ランナ4は、羽根8、クラウン9及びバンド10を有し、羽根8で水流の圧力エネルギーを受けて回転軸線C1を中心に回転する。回転軸線C1に直交する半径方向において、ランナ4の外側にガイドベーン3が配置され、ガイドベーン3の外側にステーベーン2が配置され、ステーベーン2の外側にケーシング1が配置されている。ガイドベーン3は内径側の円形翼列を構成し、ステーベーン2は外径側の円形翼列を構成する。図2は、ケーシング1を半径方向に沿って切断した断面図を示し、図2には、ステーベーン2が構成する円形翼列BLが示されている。
図2に示すように、ケーシング1は、上流側の端部を図示しない水圧鉄管に接続して、上池からの水流を供給される直管部11と、直管部11の下流側の端部に接続され、ランナ4の回転軸線C1に対する周方向に沿って湾曲して延びる曲り管部12と、直管部11に設けられ、直管部11において曲り管部12に向かう水流を曲り管部12の内周側へ転向させる転向機構13と、を備えている。
直管部11は、直線状に延びる筒状体であり、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、ステーベーン2が構成する円形翼列BLの外側で円形翼列BLの接線方向に沿って延びるように配置されている。曲り管部12は、直管部11との接続部分から湾曲して延びる部分であって、直管部11との接続部分から周方向に沿って湾曲して延びるに従い、その断面積が漸減するように構成されている。図示の例では、直管部11と曲り管部12とが、別体で形成されており、ボルト等の締結部材によって互いに接続されている。
本実施の形態における転向機構13は、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11の外周部分11Aに設けられるとともに水流側に突出する凸部14によって、構成されている。図示の例において、凸部14の内面は、その周囲の外周部分11Aの内面に対して突出し、凸部14の外面は、その周囲の外周部分11Aの外面に対してへこんでいる。凸部14は、本実施の形態において、直管部11を反水流側から水流側に向けてへこませることにより、形成されている。凸部14の内面は、直管部11内の流路側を向く面であり、水力損失を低減するべく滑らかな曲面状となっている。なお、直管部11の外周部分11Aとは、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11のうちのランナ4側とは反対の側に位置する部分を意味する。
以上のような構成を備える本実施の形態では、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、ケーシング1における直管部11の外周部分11Aに凸部14が設けられ、この凸部14が水流側に突出する。このような凸部14が無い場合、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れは、その流れ方向が他の部分における流れ(矢印X)の流れ方向と比較して周方向に向くようになる。これに対し、本実施の形態では、凸部14によって、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れを、図2の矢印Yに示すように、曲り管部12の内周側に転向することができる。これにより、円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさが抑制され、その結果、水車運転時における円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の構成部分のうちの第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を付して、説明は省略する。図3は、第2の実施の形態に係るフランシス水車のケーシング1を半径方向に沿って切断した断面図である。本実施の形態における転向機構13は、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11の内周部分11Bに設けられるとともに反水流側にへこむ凹部24によって、構成されている。図示の例において、凹部24の内面は、その周囲の内周部分11Bの内面に対してへこみ、凹部24の外面は、その周囲の内周部分11Bの外面に対して突出している。凹部24は、本実施の形態において、直管部11を水流側から反水流側に向けてへこませることにより、形成されている。凹部24の内面は、直管部11内の流路側を向く面であり、水力損失を低減するべく滑らかな曲面状となっている。なお、直管部11の内周部分11Bとは、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11のうちのランナ4側に位置する部分を意味する。
以上のような構成を備える本実施の形態では、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、ケーシング1における直管部11の内周部分11Bに凹部24が設けられ、この凹部24が反水流側にへこむ。このような凹部24が無い場合、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れは、その流れ方向が他の部分における流れ(矢印X)の流れ方向と比較して周方向に向くようになる。これに対して、本実施の形態では、凹部24によって、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れを、図3の矢印Yに示すように、曲り管部12の内周側に転向することができる。これにより、円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさが抑制され、その結果、水車運転時における円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制することができる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態の構成部分のうちの第1及び第2の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を付して、説明は省略する。図4は、第3の実施の形態に係るフランシス水車のケーシング1を半径方向に沿って切断した断面図である。本実施の形態における転向機構13は、直管部11内に設けられた板部材34によって、構成されている。板部材34は平板状であり、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、曲り管部12側に向けて延びるに従い直管部11の内周部分11B側に向けて延びている。図示の例において、板部材34は、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11の中心軸線よりも外周部分11A側に配置されている。板部材34は、例えば回転軸線C1方向における両端部を直管部11の内面に固着されることで保持されてもよい。
以上のような構成を備える本実施の形態では、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11内に平板状の板部材34が設けられ、板部材34は、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、曲り管部12側に向けて延びるに従い直管部11の内周部分11B側に向けて延びている。このような板部材34が無い場合、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れは、その流れ方向が他の部分における流れ(矢印X)の流れ方向と比較して周方向に向くようになる。これに対して、本実施の形態では、板部材34によって、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れを、図4の矢印Yに示すように、曲り管部12の内周側に転向することができる。これにより、円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさが抑制され、その結果、水車運転時における円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制することができる。また板部材34を用いることで直管部11の形状を変更せずに転向機構13を構成できるため、転向機構13を容易に構成することができる。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態の構成部分のうちの第1乃至第3の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を付して、説明は省略する。図5は、第4の実施の形態に係るフランシス水車のケーシング1を半径方向に沿って切断した断面図である。本実施の形態における転向機構13は、直管部11内に設けられた板部材44によって、構成されている。板部材44は翼形状を有し、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、曲り管部12側に向けて延びるに従い直管部11の内周部分11B側に向けて延びている。図示の例において、板部材44は、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11の中心軸線よりも外周部分11A側に配置されている。より詳しくは、板部材34の前縁は直管部11の中心軸線よりも外周部分11A側に位置し、板部材34の後縁は直管部11の中心軸線上或いはその近傍に位置している。板部材44は、例えば回転軸線C1方向における両端部を直管部11の内面に固着されることで保持されてもよい。
以上のような構成を備える本実施の形態では、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11内に翼形状の板部材44が設けられ、板部材44は、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、曲り管部12側に向けて延びるに従い直管部11の内周部分11B側に向けて延びている。このような板部材44が無い場合、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れは、その流れ方向が他の部分における流れ(矢印X)の流れ方向と比較して周方向に向くようになる。これに対して、本実施の形態では、板部材44によって、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れを、図5の矢印Yに示すように、曲り管部12の内周側に転向することができる。これにより、円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさが抑制され、その結果、水車運転時における円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制することができる。また板部材44を用いることで直管部11の形状を変更せずに転向機構13を構成できるため、転向機構13を容易に構成することができる。
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態の構成部分のうちの第1乃至第4の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を付して、説明は省略する。図6は、第5の実施の形態に係るフランシス水車のケーシング1を半径方向に沿って切断した断面図である。本実施の形態における転向機構13は、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11の外周部分11Aに設けられるとともに直管部11の内部に水を注入する注水管54Aを含む注水機構54によって、構成されている。本実施の形態における注水機構54は、注水管54Aと水圧鉄管Tとを接続する配管54Bと、配管54B上に設けられた流量調節弁54Cとをさらに含んでいる。水圧鉄管Tは、直管部11の上流側の端部と上池とを接続しており、流量調節弁54Cは、その開度を調節することで水圧鉄管Tから注水管54Aへの水の流量を調節することができる。注水管54Aは、外周部分11Aから曲り管部12の内周側部分における直管部11との接続部付近を向いており、水圧鉄管Tからの水を下流側に向けて斜めに注入するようになっている。
以上のような構成を備える本実施の形態では、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11の外周部分11Aに直管部11の内部に水を注入する注水管54Aが設けられている。このような注水管54Aが無く水が注入されない場合、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れは、その流れ方向が他の部分における流れ(矢印X)の流れ方向と比較して周方向に向くようになる。これに対して、本実施の形態では、注水管54Aから直管部11の内部に水を注入することによって、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れを、図6の矢印Yに示すように、曲り管部12の内周側に転向することができる。これにより、円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさが抑制され、その結果、水車運転時における円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制することができる。また上池の水を注水管54Aから注入することで、配管構造を簡素化できる。
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態の構成部分のうちの第1乃至第5の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を付して、説明は省略する。図7は、第6の実施の形態に係るフランシス水車のケーシング1を半径方向に沿って切断した断面図である。本実施の形態における転向機構13は、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11の内周部分11Bに設けられるとともに直管部11の内部の流水を排水する排水管64Aを含む排水機構64によって、構成されている。本実施の形態における排水機構64は、排水管64Aと吸出し管5とを接続する配管64Bと、配管64B上に設けられた流量調節弁64Cとをさらに含んでいる。流量調節弁64Cは、その開度を調節することで排水管64Aから吸出し管5への水の流量を調節することができる。排水管64Aは、内周部分11Bから水流の下流側に向かうに従い内周部分11Bから離れるように延びている。これにより、直管部11の内部の水流が排水管64Aへ比較的スムーズに流れることで、排水によって過度の水圧損失が生じることを抑制できる。
以上のような構成を備える本実施の形態では、ランナ4の回転軸線C1に沿って見た場合に、直管部11の内周部分11Bに直管部11の内部の水を排水する排水管64Aが設けられている。このような排水管64Aが無く水が排水されない場合、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れは、その流れ方向が他の部分における流れ(矢印X)の流れ方向と比較して周方向に向くようになる。これに対して、本実施の形態では、排水管64Aから直管部11の内部の水を排水することによって、曲り管部12における直管部11との接続部付近の円形翼列BLへの入口流れを、図7の矢印Yに示すように、曲り管部12の内周側に転向することができる。これにより、円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさが抑制され、その結果、水車運転時における円形翼列BLへの入口流れの周方向におけるアンバランスさに起因した水力損失及び水圧脈動を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記の実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の各実施の形態では、本発明がフランシス水車に適用された例を説明したが、本発明は、フランシス型ポンプ水車、カプラン水車等の水力機械においても適用することができる。
1…ケーシング、2…ステーベーン、3…ガイドベーン、4…ランナ、5…吸出し管、6…主軸、7…発電機、8…羽根、9…クラウン、10…バンド、11…直管部、11A…外周部分、11B…内周部分、12…曲り管部、13…転向機構、14…凸部、24…凹部、34, 44…板部材、54…注水機構、54A…注水管、54B…配管、54C…流量調節弁、64…排水機構、64A…排水管、64B…配管、64C…流量調節弁、100…フランシス水車、C1…回転軸線、BL…円形翼列、T…水圧鉄管。

Claims (7)

  1. ランナの回転軸線に直交する半径方向において前記ランナ及びその外側の円形翼列の外側に配置される水力機械のケーシングであって、
    直管部と、
    前記直管部の一端部に接続され、前記ランナの回転軸線に対する周方向に沿って延びる曲り管部と、
    前記直管部に設けられ、前記直管部において前記曲り管部に向かう水流を前記曲り管部の内周側へ転向させる転向機構と、を備えている、ことを特徴とする水力機械のケーシング。
  2. 前記転向機構は、前記ランナの回転軸線に沿って見た場合に、前記直管部の外周部分に設けられるとともに水流側に突出する凸部によって、構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の水力機械のケーシング。
  3. 前記転向機構は、前記ランナの回転軸線に沿って見た場合に、前記直管部の内周部分に設けられるとともに反水流側にへこむ凹部によって、構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の水力機械のケーシング。
  4. 前記転向機構は、前記直管部内に設けられた板部材によって構成され、
    前記板部材は、前記ランナの回転軸線に沿って見た場合に、前記曲り管部側に向けて延びるに従い前記直管部の内周部分側に向けて延びる、ことを特徴とする請求項1に記載の水力機械のケーシング。
  5. 前記転向機構は、前記ランナの回転軸線に沿って見た場合に、前記直管部の外周部分に設けられるとともに前記直管部の内部に水を注入する注水管を含む注水機構によって、構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の水力機械のケーシング。
  6. 前記転向機構は、前記ランナの回転軸線に沿って見た場合に、前記直管部の内周部分に設けられるとともに前記直管部の内部の流水を排水する排水管を含む排水機構によって、構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の水力機械のケーシング。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の水力機械のケーシングを備える、水力機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113090585A (zh) * 2021-04-16 2021-07-09 江苏大学 一种能量回收透平蜗壳结构

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