JP2017190025A - サンシェード装置 - Google Patents

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Atsuhiko Ito
篤彦 伊藤
彰久 平澤
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彰久 平澤
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Abstract

【課題】乗物室内の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制可能なサンシェード装置を提供する。【解決手段】サンシェード装置40は、パッケージトレイ20に設けられ、パッケージトレイ20に近接して配されたリアウインドウガラスを遮蔽可能なサンシェード装置40であって、パッケージトレイ20の開口部24から引き出されて、リアウインドウガラス12に沿って展開可能とされたシェード41と、開口部24の奥方に配設されるとともにシェード41を巻き取ることが可能な巻取軸42と、シェード41の上端部に取り付けられるとともに開口部24を閉塞する蓋体と、を備え、巻取軸42は、シェード41が巻取軸42に巻き取られた状態における所定位置である第1位置P1と、シェード41の展開に伴って、第1位置P1より開口部24に近付く方向に変位した第2位置P2と、の間で変位可能な構成とされている。【選択図】図5

Description

本発明は、サンシェード装置に関する。
従来、サンシェード装置として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に開示のサンシェード装置では、シェード本体に、シェードレールをパーセルトリムのシェード用開口部から出し入れする際にアーム部材を下方から支持するガイド手段を設けていることが開示されている。そして、このような構成により、シェード用開口部を極力小さく設定することができるため、シェード用開口部からパーセルトリムの内部構造が見えず、外観品質を向上させることができる、と記載されている。
特開2006−103598号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、シェード用開口部(開口部)をシェードレール(蓋体の一部)より小さく設定することはできず、シェード用開口部を極力小さく設定するにしても限度がある。このため、シェードシート(シェード)が展開された状態においては、依然として、開口部からその内部が視認され、乗物室内の意匠性が損なわれることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、乗物室内の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制可能なサンシェード装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のサンシェード装置は、乗物用内装材に設けられ、前記乗物用内装材に近接して配されたウインドウガラスを遮蔽可能なサンシェード装置であって、前記乗物用内装材の意匠面に開口した開口部から引き出されて、前記ウインドウガラスに沿って展開可能とされたシェードと、前記乗物用内装材の裏面側において前記開口部の奥方に配設されるとともに、前記シェードを巻き取ることが可能な巻取軸と、前記シェードの引き出し側の端部に取り付けられるとともに、前記シェードが前記巻取軸に巻き取られた状態で前記開口部を閉塞する蓋体と、を備え、前記巻取軸は、前記シェードが前記巻取軸に巻き取られた状態における所定位置である第1位置と、前記シェードの展開に伴って、前記第1位置より前記開口部に近付く方向に変位した第2位置と、の間で変位可能な構成とされていることに特徴を有する。
本発明によれば、シェードが展開された状態において、巻取軸が第1位置より開口部に近付く方向に変位した第2位置とされるから、仮に巻取軸が第1位置から移動不能とされる場合に比べて、巻取軸を用いて開口部を好適に遮蔽することができる。さらに、巻取軸が第1位置とされ、シェードが巻取軸に巻き取られた状態では、蓋体で開口部を好適に閉塞することができる。これらの結果、シェードが巻取軸に巻き取られた状態とシェードが展開した状態の双方において、開口部からサンシェード装置の巻取軸等の内部構造が視認される事態の発生を抑制することができ、サンシェード装置を設けたことに起因して、乗物室内の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制することができる。
上記構成において、前記蓋体は、前記シェードが展開された状態において、前記シェードが前記巻取軸に巻き取られた状態より起立した姿勢に回動して、前記シェードの引き出し側の前記端部と前記ウインドウガラスとの間を遮蔽する構成である。このような構成では、シェードの引き出し側の端部とウインドウガラスとの間の隙間の大きさに応じて、蓋体の大きさを設定することが好ましく、そのような蓋体を開口部に収容する構成においては、開口部自体も大型化することが懸念される。一方、上記のような構成によれば、開口部が大型化する場合であっても、シェードが展開した状態において、開口部からサンシェード装置の巻取軸等の内部構造が視認される事態を抑制することができる。
上記構成において、前記巻取軸は、前記第1位置と前記第2位置との間で、前記第1位置における前記シェードの巻き取り厚さ以上変位可能な構成とされている。このような構成によれば、シェードの展開に伴って、巻取軸の周囲に生じる隙間を巻取軸で埋めることができ、シェードが展開した状態において、開口部からサンシェード装置の巻取軸等の内部構造が視認される事態の発生を、より一層好適に抑制することができる。
本発明によれば、乗物室内の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制可能なサンシェード装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態1に係る車両の車室内を車両後方から視た斜視図(車両パネルを省いて示す) サンシェード装置の背面図であってシェードが展開された状態を示す図 サンシェード装置を示す断面図(図2のIII−III線で切断した図に対応) シェードの格納状態における巻取軸を示す拡大断面図 シェードの展開状態における巻取軸を示す拡大断面図 ケースのガイド孔と巻取軸の取付部を示す断面図(図4のVI−VI線で切断した図に対応) 巻取軸が第1位置と第2位置との間で変位する態様を示す説明図 実施形態2に係る巻取軸が第1位置と第2位置との間で変位する態様を示す説明図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。なお、図3における左側を車両前方とするとともに右側を車両後方とし、上側を車両上方とするとともに下側を車両下方として説明する。
図1に示すように、車両(乗物の一例)10の後方には車両前方に向かうにつれて車両上方に向かう姿勢でリアウインドウガラス(ウインドウガラスの一例)12が配設されている。リアウインドウガラス12の車幅方向における両側には、それぞれ車両上下方向に沿って延在して、互いに対向状をなす一対のピラーガーニッシュ30,30が配設されている。リアウインドウガラス12の車両前方には、天井用内装材13が配設されている。リアウインドウガラス12の下側には、略水平方向に延在するパッケージトレイ(乗物用内装材の一例)20が配設されている。そして、パッケージトレイ20にはサンシェード装置40が設けられている。このサンシェード装置40は、パッケージトレイ20に近接して配されたリアウインドウガラス12を遮蔽可能な構成とされている。
パッケージトレイ20は、図4に示すように、ボード状の基材21と、基材21の上面に貼着されて意匠面22Aを構成する表皮材22とで構成されている。パッケージトレイ20は、板状部材とされ、板厚方向(車両上下方向)に貫通する形で形成されたパッケージトレイ側開口部22Bを有している。パッケージトレイ側開口部22Bは、車幅方向に長手状をなし、平面視にて、後述する蓋体43の外形と同様の形状とされている(図1参照)。本実施形態では、このパッケージトレイ側開口部22Bは、後述するケース50で一部閉塞されており、ケース50で閉塞されていない部分が、パッケージトレイ20の意匠面22Aに開口する開口部24とされる。開口部24の車両前方にはスピーカ14やダクト(不図示)といった各種機能部品が配設されている。また、開口部24の車両後方には荷室空間15が形成されている。パッケージトレイ20は、その車両下方に位置する車体パネル16に対して締結部材26を介して取り付けられている。
ピラーガーニッシュ30,30には、図1及び図2に示すように、サンシェード装置40(その蓋体43)のスライド移動を案内する一対の案内部31,31が設けられている。案内部31は、蓋体43の摺動部43Aと嵌合可能な態様で、ピラーガーニッシュ30に凹設された溝状をなしている。案内部31は、ピラーガーニッシュ30の下端から上端にかけて延設されている。この案内部31は、車両後方に向けて膨らむように湾曲する形で延設されている(図3参照)。なお、サンシェード装置40は、案内部31の湾曲形状によって、後述する蓋体43の回動が実現可能とされており、その回動態様については後に説明する。
サンシェード装置40は、図2及び図3に示すように、シェード41と、シェード41を巻き取ることが可能な巻取軸42と、シェード41の上端部(引き出し側の端部)41Aに取り付けられた蓋体43と、を備えている。また、サンシェード装置40は、巻取軸42を回転可能に収容するとともに、巻取軸42でシェード41を巻き取ることで、シェード41を格納可能なケース50を、更に備えている。以下の説明においては、シェード41が巻取軸42に巻き取られた状態を格納状態と呼び(図3及び図7においてその外形を二点鎖線で示す)、シェード41がリアウインドウガラス12に沿って展開された状態を展開状態と呼ぶ。
ケース50は、図4及び図5に示すように、金属板材を角筒状に形成してなり、巻取軸42を回転可能に支持する構成とされている。ケース50は、パッケージトレイ20と同様に、車体パネル16に対して締結部材58を介して取り付けられている。そして、ケース50の上面には、シェード41を上方かつ前方に引き出すためのケース側開口部51が設けられている。ケース側開口部51は、パッケージトレイ20に設けられたパッケージトレイ側開口部22Bと連通する形で、車室内側に向けて開放されている。
ケース側開口部51は、図4及び図5に示すように、その車両前側に位置する前側開口縁53が、車両前方に向けてフランジ状に延設されるとともに、その車両後側に位置する後側開口縁54が、車両後方に向けてフランジ状に延設されている。前側開口縁53は、パッケージトレイ側開口部22Bの車両前側の開口縁の上方に重なる構成とされている。また、後側開口縁54は、パッケージトレイ側開口部22Bの車両後側の部分を閉塞するようにして、パッケージトレイ側開口部22Bの車両後側の開口縁の下方に重なる構成とされている。本実施形態では、ケース側開口部51は、車両前後方向における幅寸法が、パッケージトレイ側開口部22Bの幅寸法より小さいものとされるとともに、パッケージトレイ側開口部22Bの車両前側の部分と重畳する位置に配されている。つまり、本実施形態では、開口部24は、概ねケース側開口部51内の領域となっており、前側開口縁53及び後側開口縁54は開口部24の開口縁24Aを構成している。
後側開口縁54は、図4及び図5に示すように、蓋体43の車両後側の部分における下面に倣う形状とされ、蓋体43の車両後側の部分を下方から支持する構成とされている。また、後側開口縁54及び前側開口縁53の車室内側に臨む面、つまり、上面及び開口内面は、パッケージトレイ20の表皮材22と同じ色調の不織布56で被覆されている。
シェード41は、図2及び図3に示すように、可撓性を有するシート状部材からなり、パッケージトレイ20の開口部24から引き出されて、リアウインドウガラス12に沿って展開可能とされている。シェード41を構成するシート状部材としては、例えば、半透明シート、不透明シート、メッシュシート、織布、不織布等を使用することができる。このようなシート状部材の材料としては、例えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレン等の合成樹脂材料を使用することができる。
巻取軸42は、図4及び図5に示すように、シェード41をその周囲に巻き取ることが可能な円筒状の部材によって構成されている。本実施形態では、巻取軸42は、図5における断面視にて、時計回りに回転して、その車両後端からシェード41を巻き取る構成とされている。巻取軸42の内部には、シェード41をケース50の内部に巻き取る方向に付勢するためのコイルバネ42Aが内蔵されている(図6参照)。なお、図6において、コイルバネ61Aは、側壁部55側の端部のみを図示してある。この巻取軸42は、ケース50に収容され、シェード41をその周囲に巻き取ることで、シェード41をケース50内に格納可能な構成とされている。
巻取軸42は、図4及び図5に示すように、パッケージトレイ20の裏面側において開口部24の奥方(車両下方)に、その軸線が車幅方向に沿って延びる姿勢で配設されている。巻取軸42は、車両上下方向について、少なくともその一部が開口部24と重なる位置に配されている。詳細には、巻取軸42は、車両上下方向について、その車両後側の半分程度が開口部24と重なる構成とされ、巻取軸42からシェード41が繰り出される位置が開口部24と重なる位置に配されている。
蓋体43は、図2及び図3に示すように、長尺の板状部材からなり、シェード41が巻取軸42に巻き取られた状態で、開口部24を閉塞する構成とされている。蓋体43の上側の板面は、フラット状の意匠を呈する意匠面とされている。このような構成により、蓋体43は、シェード41の格納状態において、パッケージトレイ20の意匠面22Aと略面一状をなし、開口部24の上方を覆う蓋のような役目を果たす(図1参照)。
蓋体43には、図3に示すように、その下側の板面から膨出する形で膨出部43Bが設けられている。膨出部43Bは、板面の幅方向における略中央に、長尺方向に沿って延びる形で延設されており、その下端部付近に、シェード41の上端部41Aが取り付けられている。このような構成により、蓋体43は、サンシェード装置40の展開状態において、リアウインドウガラス12の上部でシェード41を展開支持するフレームの役目を果たす。蓋体43の膨出部43Bは、サンシェード装置40の格納状態において、開口部24内に収容されるようにして巻取軸42の直上に位置する。このような構成により、サンシェード装置40の格納状態において、各部をコンパクトにレイアウト可能となっている。
蓋体43には、図2に示すように、車幅方向両側に突出する形で、案内部31に沿って摺動可能とされた摺動部43Aが設けられている。摺動部43Aは、後述するギヤードワイヤ49に接続され、ギヤードワイヤ49の変位に伴って、案内部31内を摺動する構成とされている。このような構成により、蓋体43は、格納状態と展開状態との間で、案内部31に沿ってスライド移動可能となっている。
蓋体43は、図3に示すように、展開状態において、格納状態より起立した姿勢に回動して、シェード41の上端部41Aとリアウインドウガラス12との間を遮蔽する構成とされている。この蓋体43は、その後側辺部43Cが起立姿勢においてリアウインドウガラス12の車室内面に沿うようにして、その両端部が端側に向かうにつれて緩やかに傾斜する形をなしている。
続いて、サンシェード装置40が格納状態から展開状態に変更される態様について説明する。
図2に示すように、リアウインドウガラス12の下部にはモータ47が配設されており、このモータ47の駆動軸にはピニオンギヤ48が取り付けられている。このピニオンギヤ48には、当該ピニオンギヤ48が回転することで一対の案内部31,31の内側に沿って上下方向に駆動されるギヤードワイヤ49が噛み合っている。このギヤードワイヤ49の先端には、上記した摺動部43Aが取り付けられている。
したがって、モータ47の駆動力によってピニオンギヤ48が正転あるいは逆転すると、ギヤードワイヤ49の先端に取り付けられた摺動部43Aが案内部31に沿って上方向あるいは下方向に駆動される。これにより、蓋体43を、摺動部43Aと共に、その格納状態と展開状態の間において、車両上下方向にスライドさせることが可能となっている。
蓋体43が車両上方かつ前方に向けてスライド移動すると、シェード41は巻取軸42から引き出されて、蓋体43に追従する態様でその上端部41Aが車両上方かつ前方に向けて移動する。そして、シェード41が蓋体43と巻取軸42との間で張設される。すると、シェード41は、リアウインドウガラス12に沿って展開された状態となり、シェード41でリアウインドウガラス12から車室内に向かう光や、車室側からの視線を遮蔽可能となっている。
また、蓋体43は、湾曲形状をなす案内部31に沿ってスライド移動する過程で、案内部31の湾曲に伴って、後側辺部43Cが上方に向けて回動する。すると、蓋体43は、シェード41とリアウインドウガラス12との間の間隙Gを埋めるような姿勢となり、蓋体43でシェード41とリアウインドウガラス12との間の間隙Gから車室内に向かう光を遮蔽可能となっている。
ところで、サンシェード装置40は、その格納状態では、パッケージトレイ20の開口部24を蓋体43で閉塞するが、その展開状態では、開口部24から蓋体43が外れた状態となる。このため、サンシェード装置40の展開状態において、リアウインドウガラス12の車室外側の者、或いは、後部座席の乗員から開口部24内が視認され、車室内の意匠性が損なわれることが懸念される。このため、サンシェード装置40の展開状態において、開口部24内が視認されないようにするための対策が求められる。特に、サンシェード装置40を限られたスペース内においてスピーカ14等の他の部品と干渉することなく配置するために、開口部24の奥方にサンシェード装置40の各部を集約して配置するような場合には、開口部24から巻取軸42等の内部構造が視認される事態が発生し易く、そのような対策が特に必要とされる。そこで、本願発明者らは、鋭意検討した結果、巻取軸42を第1位置P1と第2位置P2との間で変位可能に構成したサンシェード装置40を、新たに開発した。以下、巻取軸42を変位させるための各部の構成について説明する。
第1位置P1は、図4に示すように、シェード41の格納状態における巻取軸42の所定位置である。具体的には、第1位置P1の筒状をなすケース50の筒軸付近とされている。そして、巻取軸42が第1位置P1に配された状態では、巻取軸42の周囲にシェード41の巻き取り厚さT以上の空間が確保されている。
第2位置P2は、図5に示すように、シェード41の展開に伴って、第1位置P1より開口部24に近付く方向に変位した位置である。この第2位置P2は、車両前後方向について、巻取軸42の中心位置(回転軸の位置)が開口部24の中央位置と略一致するように設定されている。また、第2位置P2は、車両上下方向について、巻取軸42の上端部41Aが開口部24内、又は、開口部24よりやや奥方に位置する程度に設定されている。本実施形態では、第2位置P2は、第1位置P1に対して車両上方かつ車両後方に位置するものとされる。そして、第1位置P1と第2位置P2との離間距離Lは、第1位置P1におけるシェード41の巻き取り厚さT以上とされている(L≧T)。
巻取軸42には、図6及び図7に示すように、その両端部に、巻取軸42をケース50に対して変位可能に取り付けるための取付部42Bが設けられている。なお、取付部42Bは、巻取軸42の両端部において、左右対称に設けられており、図6においては、一方の端部の取付部42Bのみ示す。取付部42Bは、巻取軸42の軸心方向に突出する略円柱状をなしている。一方、ケース50には、車幅方向両側に位置する側壁部55に、取付部42Bが挿通されるガイド孔55Aが貫通形成されている。ガイド孔55Aは、第1位置P1における取付部42Bの位置と、第2位置P2における取付部42Bの位置とを繋ぐ形で長孔状をなしている。そして、巻取軸42は、取付部42Bがガイド孔55A内を長手方向に沿って移動することで、ケース50に対して変位可能に取り付けられている。なお、取付部42Bには、ケース50の外側からガイド孔55Aの幅寸法より大径な取付ビス42B1が装着されており、取付部42Bがガイド孔55Aに対して抜け止めされている。
巻取軸42には、図7に示すように、取付部42Bをガイド孔55Aに沿って移動させるための移動手段45が設けられている。この移動手段45は、サンシェード装置40を展開又は格納するためのスイッチと連動するものとされている。例えば、シェード41を展開状態とするためのスイッチを操作してからシェード41の展開動作に要する時間経過後に、巻取軸42を第1位置P1から第2位置P2に変位させるための動作をするとともに、シェード41を格納状態とするためのスイッチを操作してからシェード41の格納動作が開始される前に、巻取軸42を第2位置P2から第1位置P1に変位させるための動作をするように設定されている。このような構成によれば、シェード41の展開/格納時における巻取軸42の回動を、常時に第1位置P1で行うことができ、シェード41の展開/格納動作を安定的に行うことができる。本実施形態では、移動手段45は、巻取軸42の回転を許容する形で取付部42Bに固定された巻取軸用ワイヤ45Aと、巻取軸用ワイヤ45Aを巻き取って巻取軸42を吊り上げ可能とされた巻取軸用モータ45Bと、で構成されている。巻取軸用モータ45Bは、巻取軸用ワイヤ45Aを巻き上げる方向に回転することで、取付部42Bを第1位置P1から第2位置P2に変位させることが可能な構成となっている。なお、巻取軸42(取付部42B)を第2位置P2から第1位置P1に変位させる際には、巻取軸用モータ45Bを反転させ、巻き取った巻取軸用ワイヤ45Aを巻き戻せばよい。
以下、巻取軸42が第1位置P1から第2位置P2に変位する態様について図7を参照しつつ説明する。
まず、図7(a)に示すように、シェード41の格納状態においては、巻取軸42は第1位置P1に配されている。上述したモータ47の駆動によって、シェード41が巻取軸42から引き出されると、巻取軸42は、第1位置P1において取付部42Bを軸として回動する。
そして、シェード41が最大に展開した状態に至ると、巻取軸用モータ45Bが駆動して、巻取軸42の両側において取付部42Bを吊り上げる形で、巻取軸42が第2位置P2にスライド移動する。この際、巻取軸42の変位に伴って、巻取軸42と蓋体43との間の距離に対してシェード41に余長が生じるが、当該余長はコイルバネ42Aの弾発力によってシェード41がわずかに巻き取られることによって解消され得る。
巻取軸42は、図7(b)に示す第2位置P2に変位した状態では、開口部24の幅方向における中央位置付近に配されて、開口部24を遮蔽した状態となっている。また、巻取軸42が第2位置P2に変位するのに伴って、シェード41が巻取軸42から繰り出される位置(図5における巻取軸42の2時の位置)も開口部24の開口縁24A(後側開口縁54)に近い位置となる。ところで、サンシェード装置40は、シェード41の展開に伴って、巻取軸42に巻き取られたシェード41の巻き数が低減し、巻取軸42の周囲に配されたシェード41の厚さ寸法が低減する。すると、仮に巻取軸42が第1位置P1から移動不能とされた場合には、巻取軸42の周囲には、繰り出されたシェード41の量に応じて隙間Cが生じることとなる。本実施形態では、巻取軸42は、その車両後側の半分程度が開口部24と重なる構成とされているから、仮に巻取軸42が第1位置P1に配されている場合には、巻取軸42の車両後方において、開口部24と重なる位置に隙間Cが形成されることとなる。一方、本実施形態では、巻取軸42がそのような隙間Cを埋める形で第2位置P2に移動するとともに、シェード41が当該隙間Cの上方を覆う形で、開口部24の車両後方から引き出される構成とされる。
また、シェード41が展開状態から格納状態に変更される際には、巻取軸42が第2位置P2から第1位置P1に変位した後に、シェード41が巻取軸42に巻き取られる。なお、各部が変位する態様は上述したシェード41が格納状態から展開状態に変位する態様とは逆向きとされており、その詳細な説明を省略する。
続いて、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、巻取軸42は、シェード41が巻取軸42に巻き取られた状態における所定位置である第1位置P1と、シェード41の展開に伴って、第1位置P1より開口部24に近付く方向に変位した第2位置P2と、の間で変位可能な構成とされている。このため、シェード41が展開された状態において、巻取軸42が第1位置P1より開口部24に近付く方向に変位した第2位置P2とされるから、仮に巻取軸42が第1位置P1から移動不能とされる場合に比べて、巻取軸42を用いて開口部24を好適に遮蔽することができる。さらに、巻取軸42が第1位置P1とされ、シェード41が巻取軸42に巻き取られた状態では、蓋体43で開口部24を好適に閉塞することができる。これらの結果、シェード41が巻取軸42に巻き取られた状態とシェード41が展開した状態の双方において、開口部24からサンシェード装置40の巻取軸42等の内部構造が視認される事態の発生を抑制することができ、サンシェード装置40を設けたことに起因して、乗物室内の意匠性が損なわれる事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、蓋体43は、シェード41が展開された状態において、シェード41が巻取軸42に巻き取られた状態より起立した姿勢に回動して、シェード41の上端部41Aとリアウインドウガラス12との間を遮蔽する構成である。このような構成では、シェード41の上端部41Aとリアウインドウガラス12との間の間隙Gの大きさに応じて、蓋体43の大きさを設定することが好ましく、そのような蓋体43を開口部24に収容する構成においては、開口部24自体も大型化することが懸念される。一方、上記のような構成によれば、開口部24が大型化する場合であっても、シェード41が展開した状態において、開口部24からサンシェード装置40の巻取軸42等の内部構造が視認される事態を抑制することができる。
また、本実施形態では、巻取軸42は、第1位置P1と第2位置P2との間で、第1位置P1におけるシェード41の巻き取り厚さ以上変位可能な構成とされている。このため、シェード41の展開に伴って、巻取軸42の周囲に生じる隙間Cを巻取軸42で埋めることができ、シェード41が展開した状態において、開口部24からサンシェード装置40の巻取軸42等の内部構造が視認される事態の発生を、より一層好適に抑制することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8によって説明する。本実施形態では、実施形態1とは移動手段に係る構成が相違するサンシェード装置140を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態では、移動手段145は、取付部42Bを第1位置P1から第2位置P2に向けて付勢するバネ145Aと、第2位置P2に取付部42Bを係止する係止部145Bと、で構成されている。バネ145Aは、その一端部がケース50に対して固定されるとともに、他端部に取付部42Bを車両上方(開口部24側)から支持する支持部が取り付けられている。そして、バネ145Aは、自然状態において、支持部において取付部42Bを第2位置P2において支持可能な構成とされている。係止部145Bは、ラックとされ、これと噛合した回転自在なピニオンギアによって、ガイド孔55Aの長手方向と直交する方向においてガイド孔55Aの内外に進退可能な構成となっている。なお、巻取軸42(取付部42B)を第2位置P2から第1位置P1に変位させる際には、取付部42Bが第2位置P2にある状態で、係止部145Bによる取付部42Bの係止を解除して、巻取軸42の重さにより、巻取軸42を鉛直方向下方に位置する第1位置P1に変位させればよい。
以下、巻取軸42が第1位置P1から第2位置P2に変位する態様において、実施形態1と相違する点について説明する。
まず、図8(a)に示すように、シェード41の格納状態においては、巻取軸42は第1位置P1に配されている。上述したモータ47の駆動によって、シェード41が巻取軸42から引き出されると、巻取軸42は、第1位置P1において取付部42Bを軸として回動する。この際、係止部145Bは、ガイド孔55Aの外方に後退した状態となっている。
そして、シェード41が最大に展開した状態に至ると、シェード41を介して伝達されるモータ47からの引っ張り力及びバネ145Aが縮む方向に作用する弾性力によって、巻取軸42が第1位置P1から第2位置P2にスライド移動する。巻取軸42が第2位置P2に変位すると、その後、係止部145Bがガイド孔55Aの内方に進行し、取付部42Bが第2位置P2に係止される(図8(b)参照)。
また、シェード41が展開状態から格納状態に変更される際には、まず、係止部145Bがガイド孔55Aの外方に後退して、係止部145Bによる取付部42Bの係止状態が解除される。その後、シェード41が格納されはじめると、巻取軸42に対してモータ47からの引っ張り力が作用しなくなる。すると、巻取軸42は、自重によって、バネ145Aを伸長させ、バネ145Aに弾性エネルギーを備蓄しつつ、第2位置P2から第1位置P1に変位する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態以外にも、第1位置と第2位置の配置構成は適宜変更可能である。巻取軸は、第2位置が第1位置より開口部に近付く方向に変位したものであればよく、これらの位置関係は適宜変更可能である。例えば、第1位置に対して開口部が車両前方に配されている場合において、第2位置を第1位置に対して車両上方かつ前方に配置する構成であってもよい。このような場合には、第1位置から第2位置へ向かう方向が、シェードが巻取軸から引き出される方向に沿う態様となる為、第1位置において巻取軸を安定的に回動させるために、巻取軸を第1位置に係止するための係止部を別に設けてもよい。
(2)上記実施形態では、巻取軸が第1位置と第2位置との間で第1位置におけるシェードの巻き取り厚さ以上変位可能な構成とされているものを例示したが、巻取軸が第1位置と第2位置との間で変位する距離は、当該シェードの巻き取り厚さ以下であってもよく、適宜設定可能である。
(3)上記実施形態以外にも、巻取軸を第1位置と第2位置との間で移動させるための移動手段は適宜設計可能である。例えば、上記した実施形態では、ケースにガイド孔を設けるものを例示したが、そのようなガイド手段をパッケージトレイにおいて案内部を構成する部材と一体的に設けておいてもよい。また、ギヤードワイヤを駆動するモータを共用して、実施形態1の巻取軸用ワイヤを当該モータによって駆動するようにしてもよい。
(4)上記実施形態以外にも、蓋体の構成は適宜変更可能である。例えば、蓋体は、膨出部を有していない構成であってもよい。また、蓋体は、シェードが展開された状態において、シェードが巻取軸に巻き取られた状態より起立した姿勢に回動しないものであってもよい。さらに、蓋体が起立した姿勢に回動する機構は、上記実施形態のもの以外の機構であってもよい。
(5)上記実施形態以外にも、開口部の構成、形状は適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、開口部がケース側開口部内の領域とされるものを例示したが、開口部はパッケージトレイ側開口部内の領域とされるものであってもよい。また、開口部は、貫通孔に限られず、蓋体を収容可能な態様でパッケージトレイに凹設された凹部によってその一部が構成されていてもよい。
(6)上記実施形態では、開口部の開口縁として、ケースの後側開口縁を例示したが、これに限られない。例えば、開口縁は、開口部がパッケージトレイ側開口部内の領域とされる場合において、パッケージトレイ側開口部の開口縁とされてもよい。また、そのような構成において、パッケージトレイの裏面側に設けられていてもよい。
(7)上記実施形態以外にも、シェードの格納状態と展開状態とを変更する構成は適宜設計可能である。例えば、折り畳み自在の複数のアーム部材によって伸縮自在に構成されたアーム手段によって、蓋体をスライド移動させ、シェードの格納状態と展開状態とを変更する構成であってもよい。また、上記実施形態では、蓋体をモータの駆動力によって移動させる例について説明したが、蓋体を手動で移動させてもよい。
(8)上記各実施形態で例示したサンシェード装置は、車両用に限定されず、ウインドウガラスを備える種々の乗物に搭載することが可能である。
(9)上記各実施形態では、リアウインドウガラスを覆うサンシェード装置を例示したが、これに限定されない。例えば、サイドウインドウガラスを覆うサンシェード装置に本発明を適用してもよい。また、シェードの展開方向及び収容方向は上下方向に限定されない。
12…リアウインドウガラス(ウインドウガラス)、20…パッケージトレイ(乗物用内装材)、22A…意匠面、24…開口部、24A…開口縁、40,140…サンシェード装置、41…シェード、41A…上端部(引き出し側の端部)、42…巻取軸、43…蓋体、P1…第1位置、P2…第2位置

Claims (3)

  1. 乗物用内装材に設けられ、前記乗物用内装材に近接して配されたウインドウガラスを遮蔽可能なサンシェード装置であって、
    前記乗物用内装材の意匠面に開口した開口部から引き出されて、前記ウインドウガラスに沿って展開可能とされたシェードと、
    前記乗物用内装材の裏面側において前記開口部の奥方に配設されるとともに、前記シェードを巻き取ることが可能な巻取軸と、
    前記シェードの引き出し側の端部に取り付けられるとともに、前記シェードが前記巻取軸に巻き取られた状態で前記開口部を閉塞する蓋体と、を備え、
    前記巻取軸は、前記シェードが前記巻取軸に巻き取られた状態における所定位置である第1位置と、前記シェードの展開に伴って、前記第1位置より前記開口部に近付く方向に変位した第2位置と、の間で変位可能な構成とされていることを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前記蓋体は、前記シェードが展開された状態において、前記シェードが前記巻取軸に巻き取られた状態より起立した姿勢に回動して、前記シェードの引き出し側の前記端部と前記ウインドウガラスとの間を遮蔽する構成であることを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  3. 前記巻取軸は、前記第1位置と前記第2位置との間で、前記第1位置における前記シェードの巻き取り厚さ以上変位可能な構成とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサンシェード装置。
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