JP2017188488A - はんだバンプの製造方法、及び、分散めっき液 - Google Patents

はんだバンプの製造方法、及び、分散めっき液 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的簡単にはんだバンプの組成を精度良く制御可能なはんだバンプの製造方法、このはんだバンプの製造方法において用いられる分散めっき液を提供する。【解決手段】基材の表面に、Sn合金からなるはんだバンプを形成するはんだバンプの製造方法であって、前記Sn合金の合金元素を含むコア部31とこのコア部31を被覆するSnからなるシェル部32とを備えたコアシェル粒子30を、Snめっき液中に分散させた分散めっき液を用いて電解めっきを行い、Snめっき体を形成するめっき工程と、前記Snめっき体を溶融してSn合金からなるはんだバンプを形成するリフロー工程と、を備えていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、基板の表面に形成されるはんだバンプの製造方法、このはんだバンプの製造方法に用いられる、及び、分散めっき液に関するものである。
近年、半導体デバイスの高集積化に伴い、はんだバンプを利用したフリップチップ実装技術が広く実施されている。
このようなはんだバンプは、半導体素子等の電極面に、電解めっきによってはんだめっき体を形成し、これをリフロー処理することによって形成されている。
上述のはんだバンプを構成するはんだ材として、最近では、例えば特許文献1に示すように、鉛フリーはんだが使用されている。
鉛フリーはんだとしては、例えば、SnにAgやBi等を添加した2元系合金、SnにAg及びCu等を添加した3元系合金、さらにこれらの合金にIn等の他の元素を添加した多元系合金が提案されている。
このようなSn合金からなるはんだバンプを形成する方法としては、Snめっき液中に合金元素イオンを存在させて、種々の合金元素をSnと同時に還元析出させる方法や、Snめっき液及び合金元素のめっき液を用いて、Sn及び合金元素のめっき体を積層して形成し、これをリフロー処理して合金化する方法等が適用されている。
特開2001−308129号公報
ところで、めっき液中に合金元素イオンを存在させ、合金めっきを行ってSn合金からなるはんだバンプを形成する場合、析出のされやすさが合金元素によって異なることから、合金元素の濃度を厳しく管理したり、錯体を形成したり、添加剤を添加したりすることによって合金元素の析出状態を調整する必要があり、はんだバンプの組成を制御することが困難であった。特に、3元系以上の合金では、合金元素の数が多いことから、はんだバンプの組成を精度良く制御することができなかった。
また、Sn及び合金元素のめっき体を積層してリフロー処理する場合には、めっきを複数回実施する必要があり、はんだバンプの形成に多くの時間と労力を要するといった問題があった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、比較的簡単にはんだバンプの組成を精度良く制御可能なはんだバンプの製造方法、このはんだバンプの製造方法において用いられる分散めっき液を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のはんだバンプの製造方法は、基材の表面に、Sn合金からなるはんだバンプを形成するはんだバンプの製造方法であって、前記Sn合金の合金元素を含むコア部とこのコア部を被覆するSnからなるシェル部とを備えたコアシェル粒子を、Snめっき液中に分散させた分散めっき液を用いて電解めっきを行い、前記コアシェル粒子を取り込んだSnめっき体を形成するめっき工程と、前記Snめっき体を溶融して、はんだバンプを形成するリフロー工程と、を備えていることを特徴としている。
このような構成とされた本発明のはんだバンプの製造方法においては、前記Sn合金の合金元素を含むコア部とこのコア部を被覆するSnからなるシェル部とを備えたコアシェル粒子を分散させた分散めっき液を用いて電解めっきを行っているので、合金元素をコアシェル粒子としてSnめっき体の内部に取り込むことが可能となる。
そして、リフロー工程において、Snめっき体を溶融することにより、コア部の合金元素とシェル部のSnとが合金化され、所定の組成のSn合金からなるはんだバンプを形成することが可能となる。
また、めっき条件によってコアシェル粒子の取り込み量を制御することができ、分散めっき液中におけるコアシェル粒子の投入濃度を厳密に管理する必要がない。
また、めっき液中に金属粒子を投入した場合、粒子表面金属の一部がめっき液中に溶出することが懸念され、この溶出した金属成分による汚染がめっき性へ影響を与えることが懸念される。本発明においては、シェル部がSnであることから、分散めっき液が汚染されることがなく、分散めっき液を長期間にわたって使用することができる。
さらに、一回のめっき工程によって合金元素をSnめっき体の内部に取り込むことができるので、複数回のめっきを行う必要がなく、所定の組成のはんだバンプを比較的簡単に製造することが可能となる。また、めっきすることが困難な元素であっても、Snめっき体の内部に取り込むことができ、リフローして合金化することが可能となる。
なお、はんだバンプを構成するSn合金が複数の合金元素を含む場合には、コア部を複数の合金元素を所定の比率で含むものとしてもよいし、それぞれの合金元素をコア部とした複数種のコアシェル粒子を用いてもよい。
ここで、本発明のはんだバンプの製造方法においては、前記コア部が、Cu,Ag,In,Sb,Co,Niから選択される1種又は2種以上の元素を含むことが好ましい。
この構成のはんだバンプの製造方法によれば、前記コア部が、Cu,Ag,In,Sb,Co,Niから選択される1種又は2種以上の元素を含むことから、これらの合金元素を含むSn合金からなるはんだバンプを形成することができる。
また、本発明のはんだバンプの製造方法においては、前記コアシェル粒子の粒径が1μm以上10μm以下の範囲内とされていることが好ましい。
この構成のはんだバンプの製造方法によれば、前記コアシェル粒子の粒径が1μm以上とされているので、コアシェル粒子の表面酸化を抑制することができる。よって、分散めっき液中にスラッジが発生することを抑制でき、分散めっき液の寿命延長を図ることができる。また、前記コアシェル粒子の粒径が10μm以下とされているので、狭いピッチのはんだバンプを形成する場合にも適用することができる。
さらに、本発明のはんだバンプの製造方法においては、前記シェル部の厚さが0.5μm以上とされていることが好ましい。
この構成のはんだバンプの製造方法によれば、前記シェル部の厚さが0.5μm以上とされているので、コア部が分散めっき液内に露出することを確実に抑制でき、Snめっき体の内部に取り込ませることができる。また、分散めっき液の汚染を確実に抑制することができる。
また、本発明のはんだバンプの製造方法においては、前記分散めっき液における前記コアシェル粒子の投入濃度が1g/L以上100g/L以下の範囲内とされていることが好ましい。
この構成のはんだバンプの製造方法によれば、前記分散めっき液における前記コアシェル粒子の投入濃度が1g/L以上とされているので、コアシェル粒子を確実にSnめっき体の内部に取り込むことができ、所定の組成のはんだバンプを形成することができる。また、前記分散めっき液における前記コアシェル粒子の投入濃度が100g/L以下とされているので、分散めっき液の粘性が高くなることを抑制でき、めっき作業を良好に行うことができる。
さらに、本発明のはんだバンプの製造方法においては、前記めっき工程における電流密度が1A/dm以上10A/dm以下の範囲内とされていることが好ましい。
この構成のはんだバンプの製造方法によれば、前記めっき工程における電流密度が1A/dm以上とされているので、めっき作業を効率良く行うことができる。一方、前記めっき工程における電流密度が10A/dm以下とされているので、形成されるSnめっき体の内部にコアシェル粒子を確実に取り込むことができる。
本発明の分散めっき液は、上述のはんだバンプの製造方法に用いられる分散めっき液であって、合金元素を含むコア部とこのコア部を被覆するSnからなるシェル部とを備えたコアシェル粒子が、Snめっき液中に分散されていることを特徴としている。
この構成の分散めっき液によれば、合金元素を含むコア部とこのコア部を被覆するSnからなるシェル部とを備えたコアシェル粒子が分散されているので、電解めっきを行った際に、コアシェル粒子をSnめっき体の内部に取り込むことになり、合金元素を含むSnめっき体を形成することができる。また、分散めっき液の汚染を抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、比較的簡単にはんだバンプの組成を精度良く制御可能なはんだバンプの製造方法、このはんだバンプの製造方法において用いられる分散めっき液を提供することが可能となる。
本発明の実施形態であるはんだバンプの製造方法を説明図であり、(a)がレジスト形成工程、(b)がめっき工程、(c)がレジスト剥離工程、(d)がリフロー工程を示す。 本発明の実施形態であるはんだバンプの製造方法を示すフロー図である。 本発明の実施形態である分散めっき液に分散されたコアシェル粒子の概略説明図である。 本発明の実施形態であるSnめっき体の断面説明図である。
以下に、本発明の実施形態であるはんだバンプの製造方法、分散めっき液について、添付した図面を参照して説明する。
本実施形態であるはんだバンプの製造方法は、図1(d)に示すように、基板1の表面にSn合金からなるはんだバンプ10を形成するものである。
本実施形態をSn−Ag−Cuの3元系のSn合金からなるはんだバンプ10を形成するものを例として説明する。具体的には、本実施形態であるはんだバンプ10の組成は、Agを3.0mass%以上5.0mass%以下、Cuを0.5mass%以上2.0mass%以下含み、残部がSn及び不可避不純物とされている。
本実施形態のはんだバンプの製造方法は、図1及び図2に示すように、基板1の表面にレジスト層15を形成するレジスト形成工程S01と、レジスト層15が形成された基板1の表面に電解めっきによって合金元素(本実施形態では、Cu,Ag)を含むSnめっき体20を形成するめっき工程S02と、レジスト層15を剥離するレジスト剥離工程S03と、上述のSnめっき体20を溶融してはんだバンプ10を形成するリフロー工程S04と、を備えている。
(レジスト形成工程S01)
まず、図1(a)に示すように、基板1の表面に、レジスト層15をパターン状に形成する。パターン状に形成されたレジスト層15によって、基板1表面が露呈された開口部16が形成されることになる。なお、本実施形態では、レジスト層15の厚さt(開口部16の深さ)は、10μm以上100μm以下の範囲内とすることが好ましい。また、レジスト層15の幅Wは、10μm以上100μm以下の範囲内とすることが好ましい。さらに、開口部16の幅は、10μm以上100μm以下の範囲内とすることが好ましい。
(めっき工程S02)
次に、図1(b)に示すように、レジスト層15(開口部16)が形成された基板1の表面に、本実施形態である分散めっき液を用いて電解めっきを行うことにより、開口部16とされていた領域にSnめっき体20を形成する。
この分散めっき液においては、酸性水溶液(例えば硫酸)にSnイオンを含有しており、さらに、図3に示すように、Sn合金に含まれる合金元素(本実施形態では、Ag、Cu)をコア部31とするとともにこのコア部31を被覆するSnをシェル部32としたコアシェル粒子30が分散されている。
本実施形態においては、コア部31は、AgとCuとを含んでおり、コア中心部31aがCuからなっており、コア中心部31aのCuの周囲にAg層31bが被覆された構成となっている。このコア部31におけるCuとAgの含有比率は、形成されるはんだバンプ10におけるCuとAgの組成比に従って適宜設定される。また、このコア部31の粒径dは、0.5μm以上5μm以下の範囲内とされている。
また、シェル部32は、Snで構成されており、その被覆厚さmが0.5μm以上とされており、好ましくは1.0μm以上とされている。
そして、本実施形態においては、コアシェル粒子30の粒径Dは、1μm以上10μm以下の範囲内とされており、好ましくは1μm以上5μm以下の範囲内とされている。
また、コアシェル粒子30自体の組成は、Agを30mass%以上50mass%以下、Cuを5mass%以上20mass%以下含み、残部がSn及び不可避不純物とすることが好ましい。
なお、このコアシェル粒子30は、例えば特開2012−152782号公報に記載された製造方法によって製造される。
このコアシェル粒子30は、分散剤(例えばセラミックス微粒子用分散剤、ポリカルボン酸系のものが好ましい)とともにSnめっき液内に投入される。ここで、コアシェル粒子30の投入濃度は、1g/L以上100g/L以下の範囲内とされており、好ましくは10g/L以上50g/L以下の範囲内とされている。
また、このめっき工程S02においては、電解めっきにおける電流密度が1A/dm以上10A/dm以下の範囲内とされており、好ましくは1A/dm以上5A/dm以下の範囲内とされている。
このめっき工程S02によって形成されたSnめっき体20においては、分散めっき液中のSnイオンとともにコアシェル粒子30が析出することにより、図4に示すように、Sn母相21中に、合金元素からなるコア部31が分散された構造とされている。
なお、このめっき工程S02において、Snめっき体20に取り込まれるコアシェル粒子30の量は、めっき条件によって制御可能であり、分散めっき液中におけるコアシェル粒子30の投入濃度を厳密に制御する必要はない。
(レジスト剥離工程S03)
次に、図1(c)に示すように、レジスト層15を剥離し、Snめっき体20を露出させる。
(リフロー工程S04)
次に、図1(d)に示すように、上述のSnめっき体20を溶融し、合金元素からなるコア部31をSn母相21中に溶け込ませ、所定の組成のSn合金からなるはんだバンプ10を形成する。
なお、このリフロー工程S04においては、ギ酸等の還元ガス雰囲気、不活性ガス雰囲気、窒素ガス雰囲気、あるいは、低酸素雰囲気(酸素量50ppm以下)、または、真空雰囲気(圧力100Pa以下)で、230℃以上250℃以下の温度で、30秒以上120秒以下保持する条件で、Snめっき体20を溶融させることが好ましい。また、昇温パターンとして、段階的に温度を上昇させるものを採用してもよい。
このリフロー工程S04により、溶融したSnめっき体20が表面張力によってボール状に丸くなり、このまま冷却されることで、図1(d)に示すように、ボール状をなすはんだバンプ10が形成される。
以上のような構成とされた本実施形態によれば、めっき工程S02において使用される分散めっき液が、酸性水溶液(例えば硫酸)にSnが溶解されるとともに、はんだバンプ10を構成するSn合金の合金元素(本実施形態ではAg、Cu)をコア部31とし、このコア部31を被覆するSnをシェル部32としたコアシェル粒子30が分散されていることから、電解めっきを行った際に、シェル部32がSnとされたコアシェル粒子30はSnと同様に析出されることになり、形成されたSnめっき体20の中に、コア部31として合金元素を取り込むことが可能となる。
そして、リフロー工程S04において、Snめっき体20を溶融することにより、コア部31として取り込まれた合金元素がSn母相21中に溶け込み、所定の組成のSn合金(Sn−Ag−Cu合金)からなるはんだバンプ10を形成することが可能となる。
また、コアシェル粒子30は、上述のようにSnと同様に析出することから、めっき条件によってコアシェル粒子30の析出量を制御することができ、分散めっき液中におけるコアシェル粒子30の投入濃度を厳密に管理する必要はなく、形成されるはんだバンプ10の組成制御を比較的簡単に行うことができる。すなわち、コアシェル粒子30を適宜補給して一定量の投入濃度を維持しておけば、所定の組成のはんだバンプ10を形成することが可能となる。
さらに、シェル部32がSnであることから、分散めっき液が汚染されることがなく、分散めっき液を長期間にわたって使用することができる。
また、一回のめっき工程S02によって、合金元素がコア部31としてSnめっき体20の中に分散されることから、複数回のめっきを行う必要がなく、所定の組成のはんだバンプ10を比較的簡単に製造することが可能となる。
また、本実施形態においては、コアシェル粒子30の粒径Dが1μm以上とされているので、コアシェル粒子30の表面酸化を抑制することができ、分散めっき液中にスラッジが発生することを抑制し、分散めっき液の寿命延長を図ることができる。また、コアシェル粒子30の粒径Dが10μm以下とされているので、狭いピッチのはんだバンプ10を形成する際にも適用することができる。
なお、狭いピッチのはんだバンプ10を安定して形成するためには、コアシェル粒子30の粒径Dの上限を5μm以下とすることが好ましい。
さらに、本実施形態においては、Snからなるシェル部32の被覆厚さmが0.5μm以上とされているので、コア部31が分散めっき液内に露出することを確実に抑制でき、Snと同様にコアシェル粒子30を析出させることができる。また、分散めっき液の汚染を確実に抑制することができる。
なお、コア部31の露出を確実に抑制するためには、シェル部32の被覆厚さmを1μm以上とすることが好ましい。
また、本実施形態においては、分散めっき液におけるコアシェル粒子30の投入濃度が1g/L以上とされているので、コアシェル粒子30を確実にSnめっき体20の内部に取り込むことができ、所定の組成のはんだバンプ10を形成することができる。また、分散めっき液におけるコアシェル粒子30の投入濃度が100g/L以下とされているので、分散めっき液の粘性が高くなることを抑制でき、めっき作業を安定して行うことができる。
なお、コアシェル粒子30を確実にSnめっき体20の内部に取り込ませるためには、分散めっき液におけるコアシェル粒子30の投入濃度の下限を10g/L以上とすることが好ましい。一方、分散めっき液の粘性をさらに抑制するためには、分散めっき液におけるコアシェル粒子30の投入濃度の上限を50g/L以下とすることが好ましい。
さらに、本実施形態においては、めっき工程S02における電流密度が1A/dm以上とされているので、めっき作業を効率良く行うことができる。一方、めっき工程S02における電流密度が10A/dm以下とされているので、コアシェル粒子30をSnめっき体20の内部に確実に取り込むことができる。
なお、コアシェル粒子30をSnめっき体20の内部にさらに確実に取り込むためには、めっき工程S02における電流密度の上限を5A/dm以下とすることが好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、Sn−Ag−Cu合金からなるはんだバンプを形成するものとして説明したが、これに限定されることはなく、他のSn合金からなるはんだバンプを対象としてもよい。なお、めっきが困難な元素(Al,Ti等)をコア部とし、Snからなるシェル部で被覆することにより、これらの元素を含有するSn合金からなるはんだバンプを形成することも可能となる。
また、本実施形態では、コア部として合金元素であるAgとCuを含有するものとして説明したが、これに限定されることはなく、Agをコア部とするコアシェル粒子と、Cuをコア部とするコアシェル粒子と、を所定の濃度比で分散めっき液に投入してもよい。この場合であっても、Snめっき体の内部に、Agからなるコア部とCuからなるコア部を取り込むことができ、リフローすることで所定の組成のはんだバンプを形成することができる。
さらに、レジスト層の厚さ、レジスト層の幅(開口部の間隔)、レジスト層の間隔(開口部の開口幅)は、本実施形態に記載された範囲に限定されることはなく、適宜設計変更してもよい。
また、リフロー工程S04の条件についても、本実施形態に記載された範囲に限定されることはなく、適宜設計変更してもよい。
以下に、本発明の有効性を確認するために行った確認実験の結果について説明する。
被めっき材として、Siウェハの表面に、開口径φ100mm、開口深さ50mmの開口部を有するパターンのレジスト層を形成したものを準備した。
めっき液として、硫酸を100g/L、Sn2+を50g/L、添加剤を50ml/Lを含有するものと準備した。
そして、表1に示すコアシェル粒子を準備し、当該コアシェル粒子と同重量の分散剤(サンノプコ株式会社製ノプコスパース44−C)とともにSnめっき液に添加した。なお、Snめっき液への投入濃度を表1に示す。
コアシェル粒子を分散させたSnめっき液(分散めっき液)を用いて、表1に示す電流密度で電解めっきを行い、上述のレジスト層付きSiウェハの表面にSnめっき体を形成した。
レジスト層を剥離後、Snめっき体をギ酸雰囲気下、240℃で60秒間保持した後に急冷する条件でリフロー処理し、はんだバンプを形成した。
得られたはんだバンプについて、その組成をXRF法によって分析した。分析結果を表1に示す。
Figure 2017188488
本発明例1〜4によれば、所望の組成のSn合金からなるはんだバンプを形成可能であることが確認された。
10 はんだバンプ
20 Snめっき体
21 Sn母相
30 コアシェル粒子
31 コア部
32 シェル部

Claims (7)

  1. 基材の表面に、Sn合金からなるはんだバンプを形成するはんだバンプの製造方法であって、
    前記Sn合金の合金元素を含むコア部とこのコア部を被覆するSnからなるシェル部とを備えたコアシェル粒子を、Snめっき液中に分散させた分散めっき液を用いて電解めっきを行い、前記コアシェル粒子を取り込んだSnめっき体を形成するめっき工程と、
    前記Snめっき体を溶融して、はんだバンプを形成するリフロー工程と、を備えていることを特徴とするはんだバンプの製造方法。
  2. 前記コア部が、Cu,Ag,In,Sb,Co,Niから選択される1種又は2種以上の元素を含むことを特徴とする請求項1に記載のはんだバンプの製造方法。
  3. 前記コアシェル粒子の粒径が1μm以上10μm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のはんだバンプの製造方法。
  4. 前記シェル部の厚さが0.5μm以上とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のはんだバンプの製造方法。
  5. 前記分散めっき液における前記コアシェル粒子の投入濃度が1g/L以上100g/L以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のはんだバンプの製造方法。
  6. 前記めっき工程における電流密度が1A/dm以上10A/dm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のはんだバンプの製造方法。
  7. 合金元素を含むコア部とこのコア部を被覆するSnからなるシェル部とを備えたコアシェル粒子が、Snめっき液中に分散されていることを特徴とする分散めっき液。
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