JP2017186885A - 建築板の補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】だれでもが簡単に複数の表面意匠のタイルを基板上にランダムに配置した補修をすることができる建築板の補修方法を提供する。【解決手段】表面意匠が異なる複数のタイルが基板41上に貼り付けられた建築板40A,40Bにおいて、既設タイル42が剥がされた空白箇所43A〜43Eに新たにタイルを貼り付ける建築板の補修方法である。そして、表面意匠が異なる補修タイル5A〜5Eの合計数を3より大きい素数枚とし、同じ表面意匠が連続しないように配列して収納した同じ配列のセットを予め複数用意し、そのセットから前記配列の順番にしたがって1枚ずつ補修タイルを取り出して、空白箇所に順番に並べて貼り付けていく。【選択図】図15

Description

この発明は、表面意匠が異なる複数のタイルが基板上に貼り付けられた建築板において、既設のタイルが剥がされた空白箇所に新たにタイルを貼り付ける建築板の補修方法に関する。
従来から、基板上に表層材を貼り付けた建築板が知られている(特許文献1参照)。
かかる建築板は、表層材に形成されたタイル状のセクションを千鳥状に配置したものであり、各セクションは規則正しく配列されている。このため、観者に飽きを感じさせる問題がある。
この問題を解消したものとして、表面に凸ブロックと凹ブロックをランダムに形成した建築板がある(特許文献2参照)。
かかる建築板は、抄造マットの表面にエンボス加工を施す際に、凸ブロックと凹ブロックを複数形成し、これら凸ブロックと凹ブロックがランダムに配列されるようにしている。
特開平3−232754号公報 特開2005−61152号公報
このような建築板にあっては、抄造マットの表面に凸ブロックと凹ブロックを形成するため、手間暇がかかるという問題がある。そこで、基板上にタイルを貼り付けることによって製造する建築板が提案されている。
しかしながら、この建築板では、意匠性を向上させるために、例えば2種類のタイル(縦タイル及び横タイル)をランダムに貼り付けるようにしているが、その縦タイル及び横タイルをランダムに配置することが非常に難しく、熟練を要する場合があるという問題があった。この問題は、建築板を補修する際にも生じる。
この発明の目的は、だれでもが簡単に複数の表面意匠のタイルを基板上にランダムに配置した補修をすることができる建築板の補修方法を提供することにある。
本発明の建築板の補修方法は、表面意匠が異なる複数のタイルが基板上に貼り付けられた建築板において、既設のタイルが剥がされた空白箇所に新たにタイルを貼り付ける建築板の補修方法であって、表面意匠が異なる補修タイルの合計数を3より大きい素数枚とし、同じ表面意匠が連続しないように配列して収納した同じ配列のセットを予め複数用意し、前記セットから前記配列の順番にしたがって1枚ずつ補修タイルを取り出して、前記空白箇所に順番に並べて貼り付けていくことを特徴とする。
この発明によれば、だれでもが簡単に縦タイルや横タイルなどの複数の表面意匠のタイルを基板上にランダムに配置した補修をすることができる。
この発明に係る建築板を示した正面図である。 縦タイルの上下及び左右に横タイルが配置された組み合わせの説明図である。 図1Aに示す縦タイル及び横タイルをランダムに配列して収納箱に収納した状態を示した説明図である。 図2に示す縦タイル及び横タイルの配列の順番を示した表1である。 第2実施例の建築板を示した正面図である。 第2実施例の縦タイル及び横タイルをランダムに配列して収納箱に収納した状態を示した説明図である。 図5に示す縦タイル及び横タイルの配列の順番を示した表2である。 A色のタイルの上下及び左右に、A色と異なる色のタイルが配置された組み合わせの説明図である。 建築板に貼られたタイルの同じ色の比率を示す表3である。 実施例2の建築板を示した正面図である。 実施例2の縦タイル及び横タイルをランダムに配列して収納箱に収納した状態を示した説明図である。 図9に示す縦タイル及び横タイルの配列の順番を示した表4である。 実施例3の表面意匠に影響を及ぼすタイルの柄を断面形状で説明する表5である。 実施例4の全壁における配列再現単位の出現回数を建築板のパネル幅とセットの梱包枚数との関係でまとめた表6である。 図12の表6を説明するために、3種類の表面意匠のタイルを収納箱に収納した例を示した説明図である。 図12の表6を説明するための建築板を示した正面図である。 実施例5の建築板の補修方法を説明するための補修前の建築板を示した正面図である。 実施例5の建築板の補修方法を説明するための補修後の建築板を示した正面図である。
以下、この発明に係る建築板と建築板の製造方法の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1Aは、建物に使用される建築板10を示す。この建築板10は、基板11上に略正方形の複数の縦タイル12と、略正方形の複数の横タイル13とをランダムに配置して貼り付けたものである。建築板10は建物(図示せず)の外壁などとして設置される。
縦タイル12は縦方向に沿って中央部に凹部12uが形成された表面意匠をしており、横タイル13は横方向に沿って中央部に凹部13uが形成された表面意匠をしている。また、各タイル上に付されているNO1〜NO36は、タイルの貼り付け順番を示すものであり、基板11の下部(図1Aにおいて)の一端(左端部、第1基線)から他端(右端部、第2基線)に向かって貼り付けていく順番を示す。また、他端まで順番が付されたのち、一段上がって上述のように一端から他端へ順番が付されている。
図2は、5枚の縦タイル12と6枚の横タイル13との合計11枚のタイルをランダムに配列して収納箱20に収納させて1つのセット21を構成したものを示す。
図3は、収納箱20に収納された縦タイル12と横タイル13の配列の順番を示した表1を示す。表1に示す順番は、図2に示す縦タイル12及び横タイル13の上から並べた順番を示すものである。また、表1の「横」の文字は横タイル13を示し、「縦」の文字は縦タイル12を示す。
このセット21を予め複数個用意しておく。各セット21は、5枚の縦タイル12と6枚の横タイル13が全く同一にランダムに配列されて収納箱20に収納されている。縦タイル12及び横タイル13の合計枚数は11枚(素数)の奇数枚に限定されるものではなく、また、どちらか一方がN枚で、他方がN+1枚となれば、どのような奇数の合計枚数であってもよい。
各収納箱20に収納されている縦タイル12及び横タイル13の取出し順序が図3の表に示すように予め決められている。例えば、図2に示すように、上から順番に取り出すように決められており、図2に付されているS1〜S11がその取り出し順番を示す。
[製造方法]
次に、上記のように構成される建築板10の製造方法について説明する。
先ず、タイルを貼り付ける基板11と複数のセット21を予め用意しておく。
図2に示す1つ目のセット21の収納箱20から縦タイル12及び横タイル13を予め決められた順番S1〜S11に取り出して、図1Aに示すように基板11上のNO1〜NO11に対応させて順番に貼り付けていく。すなわち、基板11の下部の一端(左端、第1基線)から他端(右端、第2基線)に向かって貼り付けていき、その貼り付けが基板11の他端まで達したとき、一段上げて一端(第1基線)から他端(第2基線)に向けて再度貼り付けていく。
そして、1つ目のセット21の全ての縦タイル12及び横タイル13の貼り付けが終了したら、2つ目のセット21(図2参照)の縦タイル12及び横タイル13を上記と同様にして予め決められた順番S1〜S11に取り出し、図1Aに示すNO12から順番に貼り付けていく。
これらの作業を繰り返し行って、図1Aに示すように基板11上の全体に渡って縦タイル12及び横タイル13を貼り付けていく。
このように、収納箱20から予め決められた順番に縦タイル12及び横タイル13を取り出して、決められた順番に基板11上に貼り付けていけば、図1Aに示すように縦タイル12及び横タイル13が基板11上にランダムに配置されていき、縦タイル12及び横タイル13を基板11上にランダムに配置した建築板10をだれもが簡単に製造することができる。この建築板10の縦タイル12及び横タイル13のうち、図1Bに示すように、一部に縦タイル12の上下(前後)及び左右に横タイル13が配置された組み合わせを配置することにより、一層のランダム感を出すことができる。
この実施例では、NO19,NO27,NO30の縦タイル12の上下左右に横タイル13が配置されて、上記の組み合わせが形成されている。この組み合わせが形成されるように、予め収納箱20に複数の縦タイル12及び横タイル13をランダムに配列して収納させておく。
また、縦タイル12及び横タイル13の合計枚数が11枚(奇数枚)であることにより、2つ目のセット21の縦タイル12及び横タイル13の貼り付け開始位置は、図1Aに示すNO12の位置からとなり、3つ目のセット21の貼り付け開始位置はNO23の位置となり、4つ目のセット21の貼り付け開始位置はNO34の位置となり、横方向に対する位置がずれていくことになる。このように、貼り付け開始位置となる横方向に対する位置がずれていくことにより、縦タイル12及び横タイル13がより一層にランダムに配置されていくことになる。
[第2実施例]
図4は、第2実施例の建築板110を示す。この建築板110は、基板111上に複数の縦タイル112A〜112Cと、複数の横タイル113A〜113Cとをランダムに配置して貼り付けたものである。
縦タイル112A,112B,112Cは、第1実施例と同様に縦方向の凹部112uをそれぞれ有し、その表面がA色,B色,C色にそれぞれ着色されて3種類の表面意匠となっている。
横タイル113A,113B,113Cは、第1実施例と同様に横方向の凹部113uをそれぞれ有し、その表面がA色,B色,C色にそれぞれ着色されて3種類の表面意匠となっている。
図5は、3枚の縦タイル112Aと、1枚の縦タイル112Bと、1枚の縦タイル112Cと、3枚の横タイル113Bと、3枚の横タイル113Cとの合計11枚のタイルをランダムに配列して収納箱120に収納させて1つのセット121を構成したものを示す。
図6Aは、収納箱120に収納された縦タイル112A〜112Cと横タイル113A〜113Cの配列の順番と、この配列された各タイル112A〜112C,113A〜113Cの色とを示す表2である。
この表2に示す順番は、図5に示す縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cの上から並べた順番を示すものである。図7は、図4に示す建築板110の縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cの同じ色の割合(比率)を示す表3である。
この第2実施例も第1実施例と同様に、収納箱120から縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cを予め決められた順番S1〜S11に取り出して、第1実施例と同様にして基板111上に貼り付けていけばよいので、第1実施例と同様な効果を得ることができる。また、縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cは、A色,B色,C色にそれぞれ着色されているので、縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cをさらにランダムに配置した状態にすることができる。
すなわち、図6Bに示すように、A色のタイル112A,113Aの上下と左右にA色と異なる色(B,C色)のタイル112B,112C,113B,113Cが配置された組み合わせを配置することにより、一層のランダム感を出すことができる。この実施例では、NO10,NO19,NO27,NO30の縦タイル112Aと、その上下(前後)及び左右のタイルとの組み合わせで形成される。
上記実施例では、いずれも基板111上に横方向に縦タイル12,112A〜112C及び横タイル13,113A〜113Cを合わせて4枚貼り付ける場合について説明したが、これに限らず基板111の横幅によっては、例えば3枚や2枚や5枚などを貼り付ける場合も上記と同様な効果を得ることができる。また、1枚だけを貼り付ける場合であっても、収納箱20,120に縦タイル12,112A〜112C及び横タイル13,113A〜113Cが予めランダムに配列して収納させたものであるから、収納箱20,120から縦タイル12,112A〜112C及び横タイル13,113A〜113Cを順番に取出して貼り付けていけば、基板111上に縦タイル12,112A〜112C及び横タイル13,113A〜113Cをランダムに貼り付けることができる。
以下、前記した実施例1とは別の形態の実施例2について、図8−図10を参照しながら説明する。なお、前記実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を付して説明する。
図8は、実施例2の建築板110Aを示す。この建築板110Aは、基板111上に複数の縦タイル112A〜112Cと、複数の横タイル113A〜113Cとをランダムに配置して貼り付けたものである。
縦タイル112A,112B,112Cは、上記第2実施例と同様に縦方向の凹部112uをそれぞれ有し、その表面がA色,B色,C色にそれぞれ着色されて3種類の表面意匠となっている。
横タイル113A,113B,113Cは、上記第2実施例と同様に横方向の凹部113uをそれぞれ有し、その表面がA色,B色,C色にそれぞれ着色されて3種類の表面意匠となっている。
図9は、2枚の縦タイル112Aと、1枚の縦タイル112Bと、2枚の縦タイル112Cと、2枚の横タイル113Aと、3枚の横タイル113Bと、1枚の横タイル113Cとの合計11枚のタイルをランダムに配列して収納箱120に収納させて1つのセット121Aを構成したものを示す。
図10は、収納箱120に収納された縦タイル112A〜112Cと横タイル113A〜113Cの配列の順番と、この配列された各タイル112A〜112C,113A〜113Cの色とを示す表4である。
この表4に示す順番は、図9に示す縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cの上から並べた順番を示すものである。このセット121Aの縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cの同じ色の割合(比率)は、A色:B色:C色=4:4:3である。
この実施例2も実施例1と同様に、収納箱120から縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cを予め決められた順番S1〜S11に取り出して、実施例1と同様にして基板111上に貼り付けていくことで、実施例1と同様な効果を得ることができる。また、縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cは、A色,B色,C色にそれぞれ着色されているので、縦タイル112A〜112C及び横タイル113A〜113Cをさらにランダム感が出た配置にすることができる。
ここで、「ランダム感が出た配置」とは、抽象的な表現ではあるが、同じ色柄(タイルの色や縦横の向きも含めた柄などの表面意匠)が極端に連続しない、同じ色柄が大きな島状になって壁面に存在しない、同じパターンの繰り返しが目立たないなどの要件を満たした外観が創出されていれば、ランダム感が出た配置と言える。
なお、他の構成及び作用効果については、他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
以下、本実施例3では、図11を参照しながら表面意匠について説明する。なお、前記実施例1又は2で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を付して説明する。
表面意匠を決める要素として、「タイルの縦横の向きを表す意匠」、「色」、「柄」の3つに大きく区分できる。「タイルの縦横の向きを表す意匠」は、実施例1,2で説明してきた縦タイル12,112の凹部12u,112u、横タイル13,113の凹部13u,113uなどが該当する。
また、「色」は、第2実施例及び実施例2で説明したA色のタイル(112A,113A)、B色のタイル(112B,113B)、C色のタイル(112C,113C)などが該当する。
そして、「柄」は、凹部の数や表面に描かれた線や表面形状などによって現れる。図11に、「柄」に影響を与えるいくつかのタイルの断面形状を示した。この断面形状は、「タイルの縦横の向きを表す意匠」にも影響を与える場合がある。
線状型に分類された断面形状は、表の左側は切り込みが入った状態を示し、右側はタイルの表面に線が描かれた状態を示している。また、凹型に分類された断面形状は、表の左側は傾斜面によって凹部が形成された状態を示し、右側は段差によって凹部が形成された状態を示している。
さらに、凸型に分類された断面形状は、表の左側は傾斜面によって凸部が形成された状態を示し、右側は段差によって凸部が形成された状態を示している。また、半円型に分類された断面形状は、表の左側は凸レンズ状に盛り上がった状態を示し、右側は凹レンズ状に窪んだ状態を示している。そして、片勾配型に分類された断面形状は、表の左側は一方向の傾斜面に形成された状態を示し、右側は段差によって勾配が形成された状態を示している。
これら図11の表5に示した断面形状は、いずれもタイルの表面意匠の「柄」に影響を及ぼす。すなわち、断面形状が異なることによって、異なる「柄」の表面意匠が形成される。
そして、隣接するタイルの表面意匠が異なるように配列してセットにすることで、前記実施例1,2で説明したようなタイルがランダムに配置されたランダム感が出た建築板を簡単に製造することができる。
ここで、複数の表面意匠のタイルは、「柄」を変えるだけでも用意することができるし、「タイルの縦横の向きを表す意匠」、「色」、「柄」のうちの2つ又は3つを組み合わせて用意することもできる。
なお、他の構成及び作用効果については、他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
以下、本実施例4では、図12,13を参照しながら建築板の1配列となるセットの枚数について説明する。なお、前記実施例1乃至3で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を付して説明する。
図12は、1枚の壁全体(壁全高、タイルの段数で25段)で見た場合に、セットの枚数(梱包枚数)と1段の幅との関係で、タイルの配列再現単位がどのように変化するかをまとめた一覧表(表6)である。
まず、この表6の見方を図13A,13Bを使って説明する。図13Aは、一例として、3種類の表面意匠のタイル32a,32b,32cを収納箱33に収納させて1つのセット34を構成したもの示している。
そして、図13Bに示すように、収納箱33からタイル32a〜32cを予め決められた順番S1〜S3に取り出して、基板31上に貼り付けていく。すなわち、基板31の下部の第1基線Iから第2基線IIに向かって貼り付けていき、その貼り付けが基板31の第2基線IIまで達したとき、一段上げて第1基線Iから第2基線IIに向けて再度貼り付けていく。
ここで、第1基線I、第2基線IIとしたのは、これらが基板31の側縁にそれぞれ該当する場合もあるし、基板31の幅(パネル幅)が広い場合は、作業単位を分割して途中で上の段に繰り上がる場合があるためである。例えば表6に示したパネル幅675mmの基板31では、作業単位を225mmと450mmの2つに左右に分割している。このため最初の貼付け作業では、第1基線Iは基板31の左端の側縁となるが、第2基線IIは左端の側縁から225mmの位置という基板31の途中に現れる。そして、残りの貼付け作業では、基板31の左端の側縁から225mmの位置が第1基線Iとなり、基板31の右端の側縁が第2基線IIとなる。
そして、セット34の順番でタイル32a〜32cを貼り付けていくと、図13Bに示すように1つ目のセット34の最後が2段目に到達する。さらに、それに続いて2つ目のセット34からタイル32a〜32cを取り出して順番に貼り付けていくと、3段目で同じ配列が再現することになる。この単位を配列再現単位35とする。図13Bには、2回分の配列再現単位35,35を図示した。
そして、図12の表6に戻ってみると、セット34の枚数(梱包枚数)が3枚で、1段あたりの貼付け枚数が2枚の場合は、配列再現単位35の出現回数が9回となっている。すなわち、壁全体(壁全高)で25段を配列再現単位35の3段で割ると、8回と1段の余りが出るので、出現回数は9回となる。
この配列再現単位の出現回数が壁全体(壁全高)で少ないほど、ランダムな配置に見えることになる。そこで、配列再現単位の出現回数が少なくなる梱包枚数(セットの枚数)を見てみると、7枚,11枚,13枚の梱包枚数のときに、いずれのパネル幅(1段の幅)でも出現回数が他の梱包枚数よりも小さく(4回、3回、2回)なっていることがわかる。さらに、梱包枚数が5枚の場合も、パネル幅(1段の幅)が557mmのケースだけ出現回数が大きくなってしまっているが、それ以外のパネル幅では出現回数が小さく5回に抑えられている。
すなわち、梱包枚数が3より大きい素数(5枚,7枚,11枚,13枚)の場合に、壁全体(壁全高)における配列再現単位の出現回数を小さくすることができる。そして、建築板には、セットに収容された順番にタイルが貼り付けられていくので、3より大きい素数の枚数毎に同じ配列が現れる構成となっているときに、ランダム感が出た配置にできる。
なお、他の構成及び作用効果については、他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
以下、本実施例5では、図14,15を参照しながら建築板の補修方法について説明する。なお、前記実施例1乃至4で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を付して説明する。
本実施例5では、上記実施例1〜4で説明した表面意匠が異なるタイルが配列されたセット21,121,121A,34を使用した建築板の補修方法について説明する。
建築板40A,40Bを設置することで外壁4が構築された建物は、飛来物との接触などによる衝撃を受けることで破損し、タイルの一部の交換が必要になることがある。
図14に示すように、タイル交換が必要な箇所が部分的に発生する場合がある。ここで、交換の必要のない既設のタイルを既設タイル42とする。この既設タイル42は、図では補修箇所を分かり易く説明するために白抜きの表面意匠が無い状態で図示されているが、実際には表面意匠があり、ランダム感が出た配置の外壁4となっている。
一方、空白箇所43A,43B,43C,43D,43Eは、既設タイル42が剥がされて窪みとなって基板41の表面が露出された範囲である。この空白箇所43A〜43Eに補修用のタイルを貼り付けていくことになる。補修用には、上記実施例1〜4で説明したセット21,121,121A,34に収容されているタイル(12,13,112,112A〜112C,113,113A〜113C,32a〜32c)が、補修タイル5A〜5Eとしてセットに配列された順番に使用されることになる。
例えば空白箇所43A,43Bは、左縁となる始点縁431と右縁となる終点縁432との間にタイル1枚分の幅しかないため、図15に示すように、補修タイル5A,5Bが下段から上段に向けて1枚ずつ貼り付けられる。一方、空白箇所43C,43Dも、左縁となる始点縁431から右縁となる終点縁432に向けて順番に補修タイル5C,5Dが貼り付けられる。
そして、正方形状の空白箇所43Eには、最下段の始点縁431から終点縁432に向けて補修タイル5Eが貼り付けられた後に、1段上に移動して再度始点縁431から終点縁432に向けて補修タイル5Eが貼り付けられることが繰り返される。
ここで、「ランダム感が出た配置」とするために、補修タイル5A,5Cのように同じ色が連続する場合は、13枚以内とする。また、補修タイル5Bのように、色が異なっていてもタイルの縦横の向きを表す意匠の同じ方向が連続する場合は、20枚以内とする。
さらに、補修タイル5Dのように、タイルの縦横の向きを表す意匠が同じ方向で同じ色が連続する場合は、7枚以内とする。そして、補修タイル5Eのように、同じ色が島状にかたまる場合は5列×5段以内とする。このような点に留意することで、ランダム感が出た配置の建築板40A,40Bに補修することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 建築板
11 基板
12 縦タイル
12u 凹部(表面意匠)
13 横タイル
13u 凹部(表面意匠)
21 セット
110 建築板
111 基板
112A〜112C 縦タイル
112u 凹部(表面意匠)
113A〜113C 横タイル
113u 凹部(表面意匠)
121 セット
110A 建築板
121A セット
40A,40B 建築板
41 基板
42 既設タイル
43A〜43E 空白箇所
431 始点縁
432 終点縁
5A〜5E 補修タイル

Claims (8)

  1. 表面意匠が異なる複数のタイルが基板上に貼り付けられた建築板において、既設のタイルが剥がされた空白箇所に新たにタイルを貼り付ける建築板の補修方法であって、
    表面意匠が異なる補修タイルの合計数を3より大きい素数枚とし、同じ表面意匠が連続しないように配列して収納した同じ配列のセットを予め複数用意し、
    前記セットから前記配列の順番にしたがって1枚ずつ補修タイルを取り出して、前記空白箇所に順番に並べて貼り付けていくことを特徴とする建築板の補修方法。
  2. 前記空白箇所においては、始点縁から終点縁に向けて1方向に前記タイルを貼り付けていき、その貼り付けが前記空白箇所の終点縁まで達したとき、一段移動して前記始点縁から終点縁に向けて再度貼り付けていくことを特徴とする請求項1に記載の建築板の補修方法。
  3. 前記表面意匠は、前記補修タイルの色であることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築板の補修方法。
  4. 前記表面意匠は、前記補修タイルの縦横の向きを表す意匠であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建築板の補修方法。
  5. 前記表面意匠は、前記補修タイルの柄であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建築板の補修方法。
  6. 前記補修タイルが略正方形であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建築板の補修方法。
  7. 縦凹部を有する複数の縦タイルと、横凹部を有する複数の横タイルとを基板上にランダムに配置して貼り付けられた建築板において、既設のタイルが剥がされた空白箇所に新たにタイルを貼り付ける建築板の補修方法であって、
    前記縦タイル及び横タイルの合計数を奇数枚とし、これら複数の縦タイル及び横タイルをランダムに配列して収納した同じセットを予め複数用意し、
    前記セットから複数の縦タイル及び横タイルを前記配列の順番にしたがって1枚ずつ取り出して、前記空白箇所に順番に並べて貼り付けていくことを特徴とする建築板の補修方法。
  8. 前記空白箇所においては、始点縁から終点縁に向けて1方向に前記縦タイル及び横タイルを貼り付けていき、その貼り付けが前記空白箇所の終点縁まで達したとき、一段移動して前記始点縁から終点縁に向けて再度貼り付けていくことを特徴とする請求項7に記載の建築板の補修方法。
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