JP2017185587A - 工具保持具 - Google Patents

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石川 均
Hitoshi Ishikawa
均 石川
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Abstract

【課題】工具に加わる応力を吸収する応力吸収機構部を、簡単に構成することができるとともに、配置スペースを低減することができる技術を提供する。
【解決手段】工具保持具100は、シャンク部120と、工具保持部140と、シャンク部120と工具保持具140の間に設けられている応力吸収機構部130を有している。応力吸収機構部130は、軸方向および回転方向に延在する壁部を有する筒状部131により構成されている。筒状部131の壁部には、軸方向および回転方向に対して交差状に延在する複数の弾性変形部135と空隙部136が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、工具を保持する工具保持具に関し、特に、タップ加工を行うタップを好適に保持することができる工具保持具に関する。
ワークに雌ネジ孔を形成するタップ加工を行う際には、工作機械の主軸に装着される工具保持具の工具保持部にタップが取り付けられる。ここで、タップを用いてタップ加工を行っている際に、切削抵抗等によってタップの刃先に過大な応力が加わることがある。タップの刃先に過大な応力が加わると、雌ネジ孔の加工精度が低下するおそれがある。
そこで、タップの刃先に加わる応力を吸収する応力吸収機構部を有する工具保持具が提案されている。応力吸収機構部を有する工具保持具は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている工具保持具は、タップを保持する工具保持部に加わる軸方向の応力を吸収する第1の応力吸収機構部と、工具保持部に加わる回転方向の応力を吸収する第2の応力吸収機構部を有している。
特開2013−220529号公報
特許文献1に開示されている工具保持具では、工具保持部に加わる軸方向の応力を吸収する第1の応力吸収機構部と、工具保持部に加わる回転方向の応力を吸収する第2の応力吸収機構部が別々に設けられている。このため、構成が複雑であり、配置スペースも必要である。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、工具に加わる応力を吸収する応力吸収機構部を、簡単に構成することができるとともに、配置スペースを低減することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の工具保持具は、シャンク部と、工具保持部と、シャンク部と工具保持部の間に設けられた応力吸収機構部を備えている。
シャンク部は、工作機械の主軸に設けられた把持機構により把持される。工具保持部には、工具が保持される。応力吸収機構部は、工具を用いて加工を行っている際に、工具保持部に加わる軸方向の応力あるいは回転方向の応力を吸収する。本発明では、応力吸収機構部は、軸方向および回転方向に同時に変形可能な単一の弾性部材を有している。本発明の工具保持具は、好適には、タップ加工を行うタップを保持する工具保持具として用いられる。
本発明では、加工時に工具保持部に加わる応力を吸収する応力吸収機構部を、簡単に構成することができるとともに、配置スペースを低減することができる。
本発明の異なる形態では、工具保持部に軸方向の応力および回転方向の応力の少なくとも一方が加わることによって、軸方向および回転方向に同時に変形する弾性部材を用いている。本形態の弾性部材は、弾性変形した形状から元の形状に復帰する際にも、軸方向および回転方向に同時に変形する。好適には、弾性部材は、先端側の部分が、後端側の部分に対して軸方向および回転方向に同時に変形するように構成される。すなわち、ねじれ変形するように構成される。
本形態では、弾性部材が弾性変形した形状から元の形状に復帰する際における、弾性部材から工具保持部、すなわち、工具保持部に保持されている工具に加わる弾性力による加工精度の悪化を防止することができる。
本発明の異なる形態では、弾性部材は、回転方向および軸方向に対して交差状に延在する弾性変形部を有している。
本形態では、軸方向および回転方向に同時に変形可能な弾性部材を簡単に構成することができる。
本発明の異なる形態では、弾性部材は、一体に形成された複数の弾性変形部を有している。
本形態では、弾性部材の弾性力を、弾性変形部の数や形状を調整することによって容易に設定することができる。
本発明の異なる形態では、弾性部材は、軸方向および回転方向に延在する壁部により構成される筒状部を有している。そして、壁部の軸方向中間領域に弾性変形部が形成されている。好適には、弾性変形部は、筒状部を軸方向と直交する方向から見て、軸方向および回転方向(周方向)に対して交差状に延在するように形成される。また、好適には、壁部の内周面と外周面の間を貫通する空隙部が、周方向に隣接する弾性変形部の間に配置される。
本形態では、弾性部材を簡単に製造することができる。
本発明の異なる形態では、弾性変形部は、先端側端部が、後端側端部より、工具保持部に保持される工具の回転方向と反対方向に位置するように形成されている。
本形態では、工具保持部に保持されたタップを用いてタップ加工を行う場合に、弾性部材が弾性変形した形状から元の形状に復帰する際における、弾性部材から工具保持部、すなわち、工具保持部に保持されているタップに加わる弾性力によってネジ痩せが発生するのを防止することができる。
本発明の工具保持具では、加工時に工具に加わる応力を吸収する応力吸収機構部を、簡単に構成することができるとともに、配置スペースを低減することができる。
本発明の工具保持具の第1の実施形態の断面図である。 図1の矢印IIで示す部分の側面図である。 図2のIII−III線断面図である。 第1の実施形態の工具保持具に用いられている応力吸収機構部の動作を説明する図である。 本発明の工具保持具の第2の実施形態で用いられている応力吸収機構部の側面図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
本明細書では、工具保持具の本体部(シャンク部、応力吸収機構部、工具保持部)の延在方向(図1に示されているA方向)を「軸方向」という。また、軸方向と直交する断面(図3)において、本体部の回転中心Pを中心点とする円弧に沿った方向(図3、図4に示されているB方向)を「回転方向」あるいは「周方向」といい、回転中心Pを通る線の方向を「径方向」という。また、軸方向に沿って、工具が挿入される側を「先端側」といい、工具が挿入される側と反対側を「後端側」という。
本発明の第1の実施形態の工具保持具を、図1〜図3を参照して説明する。なお、図1は、第1の実施形態の工具保持具100の断面図である。図2は、図1の矢印IIで示す部分の側面図であり、図3は、図2のIII−III線断面図である。
本実施形態の工具保持具100は、本体部110、工具保持機構150を有している。
本体部110は、後端側にシャンク部120を有し、先端側に工具保持部140を有し、シャンク部120と工具保持部140の間に応力吸収機構部130を有している。本実施形態では、本体部110は、スチールにより形成されている。
シャンク部120は、工作機械に設けられた把持機構により把持され、工作機械の主軸に連結される。シャンク部120を把持する把持機構としては、公知の種々の把持機構が用いられる。
シャンク部120は、内周面121により形成される空洞部120aを有している。空洞部120aには、工具保持部140に保持されている工具170を冷却する冷却媒体(例えば、冷却油)が供給される。
工具保持部140は、工具保持機構150と協働して工具170を保持する。図1には、ワークに雌ネジ孔を形成するタップ加工を行うタップが示されている。以下、タップ170と言う。
タップ170の先端側には、螺旋状の刃が所定のピッチで形成されている。また、タップ170の後端側には、被保持部171が設けられている。
工具保持機構150は、コレット151、係合部材152、締付具153により構成されている。
コレット151は、工具保持部140の内周面により形成される空間内に挿入されている。工具保持部140の内周面の先端側とコレット151の外周面の後端側には、互いに係合可能なテーパー面が形成されている。係合部材152は、コレット151の先端側の外周に配置されている。また、締付具153は、先端側が係合部材152の外周に配置されているとともに、後端側が、工具保持部140の外周面に螺合されている。また、タップ170の被保持部171は、コレット151に形成されている孔に挿通される。
この状態で締付具153を回転させると、締付具153、係合部材152およびコレット151が前後方向(軸方向)に移動する。コレット151が後端側に移動すると、工具保持部140の内周面に形成されたテーパー面とコレット151の外周面に形成されたテーパー面との係合によってタップ170が工具保持部140に保持される。一方、コレット151が先端側に移動すると、タップ170の保持が解除される。
応力吸収機構部130は、タップ170を用いてタップ加工を行っている時に、切削抵抗によりタップ170の刃先に加わる応力を吸収する。タップ170の刃先に加わる応力は、タップ170を保持している工具保持部140にも加わるため、本実施形態では、応力吸収機構部130は、工具保持部140に加わる応力を吸収するように構成されている。タップ170(工具保持部140)に加わる応力には、軸方向に沿った応力と回転方向に沿った応力の少なくとも一方が含まれている。
応力吸収機構部130の具体的な構成は、図4に示されている。なお、図4は、応力吸収機構部130を軸方向と直角な方向から見た図である。図4において、左右方向は軸方向Aを示し、A1方向は後端方向を示し、A2方向は先端方向を示している。また、上下方向は、回転方向Bを示し、B1方向は、タップ170の回転方向Rと反対方向を示し、B2方向は、タップ170の回転方向Rと同じ方向を示している。
応力吸収機構部130は、筒状部131により構成されている。
筒状部131は、軸方向および周方向に延在する壁部を有している。壁部は、内周面132と外周面133を有している。内周面132によって、冷却媒体を供給する空洞部130aが形成されている。
また、筒状部131の壁部には、周方向に沿って複数の弾性変形部135が形成されている。周方向に隣接する弾性変形部135の間には、筒状部131の内周面132と外周面133の間を貫通している空隙部136が配置されている。弾性変形部135は、筒状部131の壁部に、内周面132と外周面133の間を貫通する空隙部136を形成することによって形成される。
なお、筒状部131の「周方向」は、タップ170、工具保持部140および筒状部131の「回転方向」と同じであるため、以下では、「回転方向」という記載を用いる。
弾性変形部135は、筒状部131の先端側の端部131aと後端側の端部131bの間に延在する壁面135aと135bを有している。また、弾性変形部135は、軸方向と直角な方向から見て(図3参照)、筒状部131の壁部に、軸方向Aおよび回転方向Bに対して交差状に延在するように形成されている。すなわち、弾性変形部135の、回転方向に対向する壁面135aと135bは、軸方向Aに対して交差状に延在しているとともに、回転方向Bに対しても交差状に延在している。壁面135aと135b(弾性変形部135)の、軸方向Aおよび回転方向Bに対する交差角度(傾斜角度)は、加工条件に応じて適宜設定される。
本実施形態では、弾性変形部135(したがって、壁面135aと135b)は、軸方向Aに沿って後端側(A1側)の部分から先端側(A2側)の部分に向かって、タップ170の回転方向Rと反対方向であるB1方向側に配置されるように延在している。すなわち、先端側の部分が、後端側の部分より、タップ170の回転方向Rと反対の方向であるB1方向に位置するように延在している。また、本実施形態では、弾性変形部135(壁面135aと135b)は、軸方向と直角な方向から見て(図3参照)、直線状に延在するように形成されている。
弾性変形部135は、軸方向Aおよび回転方向Bに対して交差状に延在していることにより、筒状部131の先端側の端面131Aに軸方向Aの応力あるいは回転方向Bの応力が加わった場合に、工作機械の駆動軸に保持されているシャンク部120側の端部に対して、軸方向Aに沿った変形および回転方向Bに沿った回転を伴う弾性変形が可能である。
なお、本実施形態では、筒状部131の壁部の内周面132と外周面133を貫通する空隙部136が形成されているため、空洞部130aに供給される冷却媒体が空隙部136から流出する。そこで、空洞部130aからの冷却媒体の流出を防止するカバー160が、筒状部131の外周に設けられている。
本実施形態では、筒状部131が、本発明の「弾性部材」に対応し、弾性変形部135が、本発明の「弾性変形部」に対応する。
次に、本実施形態の工具保持具100の動作を、図4を参照して説明する。
工具保持部140にタップ170を保持した状態で、タップ170を回転方向Rに回転させる。
タップ170によりワークに雌ネジ孔を形成するタップ加工を行っている際に、切削抵抗によりタップ170に軸方向の応力あるいは回転方向の応力が加わると、工具保持部140にも軸方向の応力あるいは回転方向の応力が加わる。この応力は、工具保持部140に結合されている応力吸収機構部130の筒状部131にも加わる。例えば、筒状部131の先端側の端面131Aに、軸方向Aに沿って先端側から後端側方向(図4のA1方向)の応力、あるいは、回転方向Bに沿ってタップ170の回転方向Rと反対方向(図4のB1方向)の応力が加わる。
本実施形態では、筒状部131の壁部に、先端側の部分が後端側の部分よりB1方向に位置するように、軸方向Aおよび回転方向Bに対して交差状に延在する弾性変形部135が形成されている。
このため、筒状部131の先端側の端面131Aに、軸方向Aに沿ったA1方向の応力が加わると、端面131Aは、軸方向Aに沿ってA1方向に移動する(収縮する)。同時に、端面131Aは、回転方向Bに沿ってB1方向に回転する。このため、筒状部131は、後端側(シャンク部120側)の端部が固定された状態で、図4に二点鎖線で示されているように、C1方向にねじれたねじれ状に弾性変形し、軸方向Aに沿ったA1方向の応力が吸収される。
切削抵抗が低下してタップ170に加わる、軸方向Aに沿ったA1方向の応力が低下すると、筒状部131の先端側の端面131Aに加わる軸方向Aに沿ったA1方向への応力が低下する。A1方向の応力が低下すると、ねじれ状に弾性変形していた筒状部131が元の形状に復帰する。すなわち、筒状部131の先端側の端面131Aは、軸方向Aに沿ってA2方向に移動する(伸張する)とともに、回転方向Bに沿ってB2方向に回転する。
また、筒状部131の先端側の端面131Aに、回転方向Bに沿ったB1方向の応力が加わると、端面131Aは、回転方向Bに沿ってB1方向に回転する。同時に、軸方向Aに沿ってA1方向に移動する(収縮する)。このため、筒状部131は、後端側の端部が固定された状態で、図4に二点鎖線で示されているように、C1方向にねじれたねじれ状に弾性変形し、周方向Bに沿ったB1方向の応力が吸収される。
切削抵抗が低下してタップ170に加わる、回転方向Bに沿ったB1方向の応力が低下すると、筒状部131の先端側の端面131Aに加わる周方向Bに沿ったB1方向への応力が低下する。B1方向への応力が低下すると、ねじれ状に弾性変形していた筒状部131が元の形状に復帰する。すなわち、筒状部131の先端側の端面131Aは、周方向Bに沿ってB2方向に回転するとともに、軸方向Aに沿ってA2方向に移動する(伸張する)。
以上のように、本実施形態の応力吸収機構部130を構成する筒状部131は、タップ170(工具保持部140)に軸方向の応力および回転方向の応力の一方が加わった場合、先端側の端面131Aが軸方向Aに沿ってA1方向(後端側)に移動する(収縮する)とともに、周方向Bに沿ってB1方向(タップ170の回転方向Rと反対方向)に回転することによりC1方向にねじれたねじれ状態となり、軸方向の応力および回転方向の応力が吸収される。
これにより、従来技術の工具保持具のように、工具保持部140に加わる軸方向の応力を吸収する第1の応力吸収機構部と、工具保持部140に加わる回転方向の応力を吸収する第2の応力吸収機構部を別々に設ける必要がない。
したがって、タップ170(工具保持部140)に加わる応力を吸収する応力吸収機構部を、簡単に構成することができるとともにで、配置スペースを低減することができる。
また、タップ170(工具保持部140)に加わる軸方向の応力あるいは回転方向への応力が低下すると、ねじれ状に弾性変形していた筒状部131が元の形状に復帰する。ねじれ状に弾性変形していた筒状部131が元の形状に復帰する際には、筒状部131の先端側の端面131Aは、軸方向Aに沿ってA2側に移動する(伸縮する)とともに、周方向Bに沿ってB2方向(タップ170の回転方向Rと同じ方向)に回転する。
これにより、軸方向の応力および/または回転方向の応力を吸収するべくねじれ状に弾性変形していた筒状部131が元の形状に復帰する際に、軸方向の反力と回転方向の反力を含むねじれ方向の反力が、工具保持部140を介してタップ170の刃先に加わる。さらに、回転方向の反力は、タップ170に対して、タップ170の回転方向Rと同じ方向に作用する。このため、従来の工具保持部のように、タップ170に対して、軸方向の応力を吸収する第1の応力吸収機構部による軸方向に沿った反力あるいは回転方向の応力を吸収する第2の応力吸収機構部による回転方向に沿った反力が単独で作用することがない。したがって、軸方向に沿った反力あるいは回転方向に沿った反力が単独でタップ170に作用することによるネジ痩せの発生を防止することができる。
本発明の工具保持具の第2の実施形態を、図5を参照して説明する。本実施形態の工具保持具100は、応力吸収機構部130の構成が第1の実施形態の工具保持具100と異なっている。したがって、以下では、応力吸収機構部130の構成についてのみ説明する。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、応力吸収機構部130を構成する筒状部131の、軸方向および回転方向に沿って延在する壁部に、回転方向に沿って複数の弾性変形部235が形成されている。回転方向に隣接する弾性変形部235の間には、筒状部131の内周面132と外周面133の間を貫通している空洞部236が配置されている。
弾性変形部235は、筒状部131の先端側の端部131aと後端側の端部131bの間に延在する壁面235aと235bを有している。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、弾性変形部235は、筒状部131の壁部に、軸方向Aおよび回転方向Bに対して交差状に延在するように形成されている。すなわち、弾性変形部235の、回転方向Bに対向する壁面235aと235bは、軸方向Aに対して交差状に延在しているとともに、回転方向Bに対しても交差状に延在している。交差方向は、先端側の部分が、後端側の部分より、タップ170の回転方向Rと反対のB1方向に位置するように設定される。
本実施形態では、弾性変形部235は、曲線状に形成されている。すなわち、弾性変形部235の壁面235aと235bは、曲線状に形成されている。本実施形態では、壁面235aと235bは、タップ170の回転方向Rと反対方向であるB1側に飛び出ている曲線形状(B1側に突状の曲線形状)に形成されている。
本実施形態の筒状部131においても、第1の実施形態と同様に、工具保持部140に軸方向の応力および回転方向の応力の一方が加わると、筒状部131の先端側の端面131Aが、軸方向Aに沿ってA1方向に移動する(収縮する)とともに、回転方向Bに沿ってB1方向に回転する。これにより、筒状部131がねじれ状に弾性変形して、軸方向の応力および回転方向の応力が吸収される。
また、工具保持部140に加わる軸方向の応力あるいは回転方向の応力が低下すると、ねじれ状に弾性変形していた筒状部131が元の形状に復帰する。この時、筒状部131の先端側の端面131Aは、軸方向Aに沿ったA2方向に移動する(伸張する)とともに、タップ170の回転方向Rと同じ方向である、回転方向Bに沿ったB2方向に回転する。
したがって、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を有する。
なお、弾性変形部235の壁面235aと235bの曲線形状は、図3に示されている形状に限定されない。例えば、壁面235aと235bは、回転方向Bに沿ったB2方向に飛び出るように形成することもできる。
本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
筒状部の壁部に形成される弾性変形部の形状や数は、適宜変更可能である。
筒状部の壁部に周方向に配置された弾性変形部の間に、壁部の内周面と外周面を貫通する空隙部を形成したが、弾性変形部の間の部分は、工具(工具保持部)に軸方向の応力および回転方向の応力の少なくとも一方が加わった場合に弾性変形部が軸方向および回転方向に同時に変形可能であればよく、空隙に限定されない。
実施形態では、筒状部の壁部に、軸方向および回転方向B(周方向)に対して交差状に延在する複数の弾性変形部を形成したが、弾性変形部は、工具保持部に軸方向の応力および回転方向の応力の少なくとも一方が加わった場合に、軸方向および回転方向に同時に変形可能であればよく、筒状部の壁部に形成される弾性変形部に限定されない。
応力吸収機構部を構成する弾性部材は、軸方向および回転方向に同時に変形可能であればよく、種々の材料により形成することができ、また、種々の形状に形成することができる。
本発明の工具保持具は、好適には、ワークに雌ネジ孔を形成するタップを保持する際に用いられるが、タップ以外の種々の工具を保持する際に用いることができる。
実施形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
100 工具保持具
110 本体部
120 シャンク部
120a 空洞部
121 内周面
130 応力吸収機構部
130a 空洞部
131 筒状部
131A 端面
131a、131b 端部
132 内周面
133 外周面
135、235 弾性変形部
135a、135b、235a、235b 壁面
136 空隙部
140 工具把持部
150 工具把持機構
151 コレット
152 係合部材
153 締付具
160 カバー
170タップ(工具)
171 被保持部

Claims (6)

  1. 工具を保持する工具保持具であって、
    シャンク部と、工具保持部と、前記シャンク部と前記工具保持部の間に設けられた応力吸収機構部を備え、
    前記応力吸収機構部は、軸方向および回転方向に同時に変形可能な単一の弾性部材を有することを特徴とする工具保持具。
  2. 請求項1に記載の工具保持具であって、
    前記弾性部材は、前記工具保持部に軸方向の応力および回転方向の応力の少なくとも一方が加わることによって、軸方向および回転方向に同時に変形するように構成されていることを特徴とする工具保持具。
  3. 請求項1または2に記載の工具保持具であって、
    前記弾性部材は、軸方向および回転方向に対して交差状に延在する弾性変形部を有していることを特徴とする工具保持具。
  4. 請求項3に記載の工具保持具であって、
    前記弾性部材は、前記弾性変形部を複数有し、当該複数の弾性変形部は一体に形成されていることを特徴とする工具保持具。
  5. 請求項3または4に記載の工具保持具であって、
    前記弾性部材は、軸方向および回転方向に延在する壁部により構成される筒状部を有し、前記弾性変形部は、前記壁部の軸方向中間領域に形成されていることを特徴とする工具保持具。
  6. 請求項3〜5のうちのいずれか一項に記載の工具保持具であって、
    前記弾性変形部は、先端側端部が、後端側端部より、前記工具保持部に保持されるタップの回転方向と反対方向に位置するように形成されていることを特徴とする工具保持具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11154937B2 (en) 2017-05-17 2021-10-26 Nt Tool Corporation Tool holder

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