JP2017185143A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特殊遊技の終了条件を変化させることで、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好む遊技者にも適用可能な興趣に富む遊技機を提供する。
【解決手段】複数の終了条件として、差数が特定の値(特定獲得数)に到達した場合に特殊遊技を終了させるか、又は、実行遊技回数が特定の遊技回数(特定実行遊技回数)に到達した場合に特殊遊技を終了させるか、遊技者の操作により決定可能な終了条件操作決定手段300と、複数の終了条件として、差数が特定獲得数に到達した場合に特殊遊技を終了させるか、又は、実行遊技回数が特定実行遊技回数に到達した場合に特殊遊技を終了させるか、この遊技機10内部で決定するための終了条件内部決定手段310と、終了条件操作決定手段300と終了条件内部決定手段310とのいずれを用いるかを選択するための選択手段320とを備えた。
【選択図】図10

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関する。
従来の遊技機において、特殊遊技等の有利な状況中に投入(ベットを含む)した(使用した)メダル枚数と、入賞等により払い出されたメダルの枚数との差数(差枚数、いわゆる純増枚数)が所定値に達した場合には、強制的に特殊遊技等の有利な状況を終了させるものがあった(特許文献1)。
なお、ここで、近年、スロットマシン等の遊技機において、遊技者に対して過度の利益が付与されないように、一定量の遊技媒体(メダル等)の払い出し(例えばメダル3000枚の払い出し(差数))が実行された場合に強制的に遊技媒体(メダル等)の払い出し量を制限させるリミッターとしてのシステム(例えば、いわゆる「3000枚規制」)が検討されている。
特開2001−135837号公報
しかし、特許文献1では、特殊遊技等の有利な状況中の差数(差枚数)が所定値に達した場合には、強制的に特殊遊技等の有利な状況を終了させてしまうので、特殊遊技等の有利な状況において、獲得できるメダルの枚数の上限が固定されてしまい、安定性や公平性の観点では良好となり、射幸心を抑制することができるが、これでは、最大でも予め定められたメダルの枚数しか獲得することができず、遊技としての面白みに欠けてしまうという問題点があった。
本発明は、特殊遊技の終了条件を変化させることで、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好む遊技者にも適用可能な興趣に富む遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機10において、複数種類の図柄61を変動表示するリール62を複数有する変動表示手段55(例えばリールユニット60)と、複数の前記リール62それぞれに対応して前記リール62それぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段48(例えばストップスイッチ50)と、所定の前記図柄61の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段210と、前記役抽選の結果と前記停止操作手段48の操作とに基づいて前記変動表示手段55の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段220と、前記停止制御手段220によって停止された前記変動表示手段55の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体払出制御手段240と、前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段240によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段270と、前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段280と、前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段290と、前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数(例えば1500回)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、遊技者の操作により決定可能な終了条件操作決定手段300と、前記複数の終了条件として、前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、この遊技機10内部で決定するための終了条件内部決定手段310と、前記終了条件操作決定手段300と前記終了条件内部決定手段310とのいずれを用いるかを選択するための選択手段320とを備え、前記選択手段320により選択された前記終了条件操作決定手段300又は前記終了条件内部決定手段310のいずれか一方は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、前記特殊遊技終了手段290は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させることを特徴とする。
ここで、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技は、いわゆるAT状態や、ART状態等が含まれるものである。
また、「特殊遊技」は、「少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い」ものであるため、通常遊技から、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技(例えばAT状態)への移行が確定してから通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技へ移行までの状態を含んでもよい。例えば、「特殊遊技」には、後述する前兆演出状態(ガセ前兆演出を除く)や、AT準備中状態を含んでもよい。
本発明によれば、特殊遊技の終了条件が、遊技者の操作に基づく決定により、又は、遊技機10内部の決定により、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに設定される。
特殊遊技の終了条件として特定獲得数に決定されると、この特定獲得数までは遊技媒体を獲得するまでは特殊遊技を継続させることが可能となり、特定獲得数の遊技媒体は安定して獲得することが可能となるが、特殊遊技中にそれ以上の遊技媒体を得ることはできず、当初の予定通り(いわゆる期待値どおり)の数の遊技媒体しか獲得できない。
一方、特殊遊技の終了条件として特定実行遊技回数に決定されると、特定実行遊技回数に到達した時点で、例えば、特殊遊技中、再遊技役ばかり入賞した場合、特定獲得数よりもはるかに少ない遊技媒体数で終了する可能性もあり、また、例えば、特殊遊技中、遊技媒体を獲得できる小役ばかり入賞した場合、特定獲得数よりもはるかに多い遊技媒体数で終了する可能性もあることになる。すなわち、特殊遊技の終了条件として特定獲得数に決定された場合よりも、獲得した遊技媒体数(差数、いわゆる純増枚数)は、安定しておらず、多くの枚数を獲得できた場合と、僅かの枚数しか獲得できなかった場合との獲得した遊技媒体の数の差が大きなものとなる。
このように、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数と、特定実行遊技回数とのいずれに決定されるかによって、獲得できる遊技媒体の数が、特定獲得数の一定数に安定する場合と、一定数に安定しない大小差の大きな場合とが決定されることになる。
結果として、特殊遊技の終了条件を変化させることができ、安定した利益が望める遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好む遊技者にも適用可能な興趣に富む遊技機10を提供することができる。
さらに、選択手段320により、終了条件操作決定手段300と終了条件内部決定手段310とのいずれを用いるかが選択される。すなわち、特殊遊技の終了条件が、(1)遊技者の操作により決定されるのか、又は、(2)遊技機10内部により決定されるのか、のいずれかに選択される。
(1)「遊技者の操作により決定される」ことが選択された場合、遊技者の意思や嗜好を遊技内容に反映することができる。すなわち、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好むかの遊技者の嗜好を遊技内容に反映させることができ、達成感のある遊技を実施することが可能となる。一方、(2)「遊技機10内部により決定される」ことが選択された場合、遊技者本人が選択することはできないが、遊技者本人が選択していないので意外性のある遊技にすることが可能となる。
なお、ここで、遊技機10内部により決定されるとは、具体的には、役抽選と同様な乱数を用いた抽選により決定するものや、予め定めた順番等により決定されるようなものが含まれる。
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機10において、複数種類の図柄61を変動表示するリール62を複数有する変動表示手段55(例えばリールユニット60)と、複数の前記リール62それぞれに対応して前記リール62それぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段48(例えばストップスイッチ50)と、所定の前記図柄61の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段210と、前記役抽選の結果と前記停止操作手段48の操作とに基づいて前記変動表示手段55の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段220と、前記停止制御手段220によって停止された前記変動表示手段55の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出制御手段240と、前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段240によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段270と、前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段280と、前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段290と、前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数(例えば1500回)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、遊技者の操作により決定可能な終了条件操作決定手段300とを備え、前記終了条件操作決定手段300は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、前記特殊遊技終了手段290は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させることを特徴とする。
ここで、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技は、いわゆるAT状態や、ART状態等が含まれるものである。
また、「特殊遊技」は、「少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い」ものであるため、通常遊技から、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技(例えばAT状態)への移行が確定してから通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技へ移行までの状態を含んでもよい。例えば、「特殊遊技」には、後述する前兆演出状態(ガセ前兆演出を除く)や、AT準備中状態を含んでもよい。
本発明によれば、特殊遊技の終了条件が、遊技者の操作に基づく決定により、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに設定される。
特殊遊技の終了条件として特定獲得数に決定されると、この特定獲得数までは遊技媒体を獲得するまでは特殊遊技を継続させることが可能となり、特定獲得数の遊技媒体は安定して獲得すること可能となるが、特殊遊技中にそれ以上の遊技媒体を得ることはできず、当初の予定通り(いわゆる期待値どおり)の数の遊技媒体しか獲得できない。
一方、特殊遊技の終了条件として特定実行遊技回数に決定されると、特定実行遊技回数に到達した時点で、特定獲得数よりもはるかに少ない遊技媒体数で終了する可能性もあり、また、特定獲得数よりもはるかに多い遊技媒体数で終了する可能性もあることになる。すなわち、特殊遊技の終了条件として特定獲得数に決定された場合よりも、獲得した遊技媒体数(差数、いわゆる純増枚数)は、安定しておらず、多くの枚数を獲得できた場合と、僅かの枚数しか獲得できなかった場合との獲得した遊技媒体の数の差が大きなものとなる。
このように、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数と、特定実行遊技回数とのいずれに決定されるかによって、獲得できる遊技媒体の数が、特定獲得数の一定数に安定する場合と、一定数に安定しない大小差の大きな場合とが決定されることになる。
結果として、特殊遊技の終了条件を変化させることができ、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好む遊技者にも適用可能な興趣に富む遊技機10を提供することができる。
さらに、特殊遊技の終了条件が、遊技者の操作により決定されることで、遊技者の意思や嗜好を反映することができる。すなわち、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好むかの遊技者の嗜好を遊技内容に反映させることができ、達成感のある遊技を実施することが可能となる。
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機10において、複数種類の図柄61を変動表示するリール62を複数有する変動表示手段55(例えばリールユニット60)と、複数の前記リール62それぞれに対応して前記リール62それぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段48(例えばストップスイッチ50)と、所定の前記図柄61の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段210と、前記役抽選の結果と前記停止操作手段48の操作とに基づいて前記変動表示手段55の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段220と、前記停止制御手段220によって停止された前記変動表示手段55の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出制御手段240と、前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段240によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段270と、前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段280と、前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段290と、前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数(例えば1500回)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、この遊技機10内部で決定するための終了条件内部決定手段310とを備え、前記終了条件内部決定手段310は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、前記特殊遊技終了手段290は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させることを特徴とする。
ここで、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技は、いわゆるAT状態や、ART状態等が含まれるものである。
また、「特殊遊技」は、「少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い」ものであるため、通常遊技から、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技(例えばAT状態)への移行が確定してから通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技へ移行までの状態を含んでもよい。例えば、「特殊遊技」には、後述する前兆演出状態(ガセ前兆演出を除く)や、AT準備中状態を含んでもよい。
本発明によれば、特殊遊技の終了条件が、遊技機10内部の決定により、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに設定される。
特殊遊技の終了条件として特定獲得数に決定されると、この特定獲得数までは遊技媒体を獲得するまでは特殊遊技を継続させることが可能となり、特定獲得数の遊技媒体は安定して獲得すること可能となるが、特殊遊技中にそれ以上の遊技媒体を得ることはできず、当初の予定通り(いわゆる期待値どおり)の数の遊技媒体しか獲得できない。
一方、特殊遊技の終了条件として特定実行遊技回数に決定されると、特定実行遊技回数に到達した時点で、特定獲得数よりもはるかに少ない遊技媒体数で終了する可能性もあり、また、特定獲得数よりもはるかに多い遊技媒体数で終了する可能性もあることになる。すなわち、特殊遊技の終了条件として特定獲得数に決定された場合よりも、獲得した遊技媒体数(差数、いわゆる純増枚数)は、安定しておらず、多くの枚数を獲得できた場合と、僅かの枚数しか獲得できなかった場合との獲得した遊技媒体の数の差が大きなものとなる。
このように、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数と、特定実行遊技回数とのいずれに決定されるかによって、獲得できる遊技媒体の数が、特定獲得数の一定数に安定する場合と、一定数に安定しない大小差の大きな場合とが決定されることになる。
結果として、特殊遊技の終了条件を変化させることができ、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好む遊技者にも適用可能な興趣に富む遊技機10を提供することができる。
さらに、特殊遊技の終了条件が、遊技機10内部により決定され、遊技者本人が選択していないことで、遊技者本人が遊技内容を選択することはできないが、意外性のある遊技にすることが可能となる。
なお、ここで、遊技機10内部により決定されるとは、具体的には、役抽選と同様な乱数を用いた抽選により決定するものや、予め定めた順番等により決定されるようなものが含まれる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記複数の終了条件には、前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)以上の所定の値(以下、「最大獲得数(例えば3000枚)」とする。)に到達した場合も含むことを特徴とする。
本発明によれば、特殊遊技の複数の終了条件には、差数が特定獲得数以上の所定の値(最大獲得数)に到達した場合も含まれることで、特殊遊技の終了態様を種々のものにすることができ、遊技をより複雑なものにすることができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記特殊遊技の終了条件として、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数(例えば1500回)とのいずれかに決定されるときに、前記特殊遊技の終了条件として、前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に決定された場合、予め定めた複数の特定獲得数(例えば2500枚、2000枚、1800枚)の中からいずれかの特定獲得数が抽選により決定され、前記特殊遊技の終了条件として、前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に決定された場合、予め定めた複数の特定実行遊技回数(例えば1500回、1200回、1000回)の中からいずれかの特定実行遊技回数が抽選により決定されることを特徴とする。
本発明によれば、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに決定されるときに、複数の特定獲得数の中から、いずれかの特定獲得数が抽選により決定され、又は、複数の特定実行遊技回数の中から、いずれかの特定実行遊技回数が抽選により決定される。これにより、特殊遊技の終了条件の種類が決定されるまで、当該終了条件がいずれの程度(段階)の数値になるかわからず期待感を持つことができる。さらに、特殊遊技の終了条件の種類が決定されるときに、終了条件の程度(段階)が抽選により決定されることで意外性を付与することができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、予め定めた特定時(例えば、ART移行確定時や、AT移行確定時や、特定役(レア役)(押し順不問ベルやリプレイ)の当選又は入賞時等)に、前記特殊遊技の終了条件を前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)と前記特定実行遊技回数(例えば1500回)とのいずれかに決定するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、特殊遊技の開始時等の予め定めた特定時に、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに決定されることで、当該特定時を遊技者にとって重要な契機にすることができ、遊技が単調となることを防ぎ、興趣に富むものにすることができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記役として、前記複数の停止操作手段48の操作手順によって遊技者に付与する有利度の異なる特定役が含まれ、前記特殊遊技は、当該特定役に対応する有利な操作手順を示唆する演出を実行可能な遊技であって、前記特定実行遊技回数(例えば1500回)とは、当該特定役に対応する有利な操作手順を示唆する演出を実行可能な遊技回数であることを特徴とする。
本発明によれば、特定実行遊技回数とは、操作手順によって有利度の異なる特定役に対応する有利な操作手順を示唆する演出を実行可能な遊技回数(いわゆるナビ回数)である。これにより、特定実行遊技回数が、特定役に対応する遊技者に有利な操作手順が報知され得る遊技回数となり、遊技者の利益に直接的に影響するものとなってより興味のある(関心の高い)ものにすることができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)は、加算可能(上乗せ)に形成され、前記特定実行遊技回数(例えば1500回)は、加算可能(上乗せ)に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、特定獲得数や、特定実行遊技回数は、最初に決定された数値に固定されるものではなく、加算、いわゆる上乗せが可能である。これにより、最初に決定された数値に満足しなくても、さらに上乗せがあるかもしれないという期待感を決定後も持つことができ、遊技を興趣のあるものにすることができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記複数の終了条件の中には、前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)以上の所定の値(以下、「最大獲得数(例えば3000枚)」とする。)を超えた場合が含まれ、前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)又は前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に基づく前記特殊遊技の終了条件に達したときに、所定条件を満足している場合、前記特殊遊技を終了させずに、前記差数が前記最大獲得数(例えば3000枚)に到達するまで前記特殊遊技を継続可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、特定獲得数又は特定実行遊技回数に基づく特殊遊技の終了条件に達したときに、所定条件を満足している場合、特殊遊技が終了とならずに、前記差数が最大獲得数に到達するまで特殊遊技を継続可能とした。所定条件を満足すれば、特殊遊技中の差数としては特定獲得数以上の所定の値となる最大獲得数に到達するまで継続することができ、当該所定条件をクリアすることにインセンティブを発生させ、強い関心や興味を持たせることが可能となる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記特殊遊技の終了条件として、前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に決定された場合、前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)より少ない特別の値(以下、「特別獲得数(例えば1000枚)」とする。)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるように形成され、前記特殊遊技の終了条件として、前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に決定された場合、前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)より少ない特別の値(以下、「特別実行遊技回数(例えば1000回)」とする。)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるように形成され、前記特別獲得数(例えば1000枚)は、前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)を超えない範囲において、加算可能(上乗せ)に形成され、前記特別実行遊技回数(例えば1000回)は、前記特定実行遊技回数(例えば1500回)を超えない範囲において、加算可能(上乗せ)に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数に決定されている場合、この特定獲得数を超えない特別獲得数が設けられ、この特別獲得数を、差数が超えた場合に特殊遊技を終了させるように形成されている。このように、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数以下の特別獲得数が設けられることで、特殊遊技の終了条件を複雑にすることができる。
さらに、この特別獲得数は、特定獲得数を超えない範囲において、加算可能に形成されていることで、特殊遊技の終了条件をさらに複雑にして興趣に富むものにすることができる。
また、本発明によれば、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数に決定されている場合、この特定実行遊技回数を超えない特別実行遊技回数が設けられ、この特別実行遊技回数を、実行遊技回数が超えた場合に特殊遊技を終了させるように形成されている。このように、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数以下の特別実行遊技回数が設けられることで、特殊遊技の終了条件を複雑にすることができる。
さらに、この特別実行遊技回数は、特定実行遊技回数を超えない範囲において、加算可能に形成されていることで、特殊遊技の終了条件をさらに複雑にして興趣に富むものにすることができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記役抽選手段210は、前記役抽選で用いられる当選確率の相違により複数の抽選テーブルを有し、前記複数の抽選テーブルにそれぞれ対応する複数の設定値(例えば1〜6)が設定され、前記設定値が増加するほど、前記抽選テーブルの各当選確率は、同一又は増加するように形成され、前記設定値の増加に対応して、前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)も同一又は増加するように形成され、前記設定値の増加に対応して、前記特定実行遊技回数(例えば1500回)も同一又は増加するように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、設定値の増加により、特定獲得数や、特定実行遊技回数も同一又は増加する。これにより、高い設定値の遊技機10を選ぶことにより、特殊遊技の終了条件を遊技者にとって、低い設定値の遊技機10よりも有利なものにすることが可能となる。これにより、設定値の相違により、特殊遊技の終了条件を変化させて、設定値の相違をより重要なものにすることができ、設定値の高い遊技機10を選ぶことにより興味や関心を持たせることができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記特殊遊技の実行中、前記特殊遊技の終了条件を、前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)と前記特定実行遊技回数(例えば1500回)とのいずれか一方から、前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)と前記特定実行遊技回数(例えば1500回)との他方へ変更可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、特殊遊技の終了条件としての特定獲得数又は特定実行遊技回数のいずれか一方から、他方へ変更可能である。これにより、特殊遊技の実行中において、特殊遊技の終了条件そのものを変更することができ、遊技内容を変化のあるものにすることができる。
本発明の第1の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、各リールに設けてある図柄の配置を示す図柄テーブルである。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、メイン制御手段を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、サブ制御手段を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技状態の移行を示す図である。 本発明の第1の実施の形態であって、演出状態の移行を示す図である。 本発明の第1の実施の形態であって、電源投入時の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、メイン制御手段の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、特殊遊技終了条件決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、終了条件内部決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、終了条件操作決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、終了条件の計数処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、終了条件の変更処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であって、終了条件の上乗せ処理を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している(当該遊技機10の前に設置してある椅子に座っている)遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技機10の前に座っている遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1及び図3を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個のリール62(正面から向かって左側の左リール64、中央の中リール66、右側の右リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全てのリール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、リール62の正面側に設けられて、リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有する変動表示手段55としてのリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、後述するメイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、2個の7セグメントLED表示器で構成されている。7セグメントLED表示器は、10進法のアラビア数字等の1文字を表現するために、それぞれ個別に点灯・消灯が可能な7つのセグメント(LED)から構成されているものである。2個の7セグメントLED表示器を有することにより、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみを後述するホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。なお、この投入センサ92は、3つのセレクターセンサ(図示せず)が通路に設けられている。投入されたメダルは、3つのセレクターセンサの順序及び所定の範囲の時間の間隔(タイミング)で検知するように配置されている。
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、後述するホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過して後述するメダル払出口28から払い出される。
具体的には、メダルセレクタ17には、特に図示していないが、電磁石を用いたキャンセルコイルの作動により、メダル投入口38から投入されたメダルをホッパーユニット24内に貯留させる通路と、メダル払出口28から後述するメダル受け皿26へ進ませる通路との切り換えが可能に形成されている。これにより、メダル投入口38から投入されたメダルをクレジットメダルとして貯留するか、メダル受け皿26へ払い出すかの切り換えをすることができる。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応するリール62の回転を停止させるため(変動表示を操作により停止させるため)、3個のリール62のそれぞれに対応する3個の停止操作手段48としてのストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数のリール62それぞれに対応して設けられ、複数のリール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件にリール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89等が配置されている(図3参照)。
扉開閉用スイッチ19は、筐体12側に設置されているものであって、前扉14が閉じているか否かを検知するための扉センサである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが近接することで接触センサによりオン状態(ON状態)となり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して接触センサによりオフ状態(OFF状態)となる。もちろん、接触センサに限定されるものではなく、光センサや磁気センサ等により前扉14の開閉を検知するようにしてもよい。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。なお、この設定変更スイッチ46は、前扉14の背面に設けられているが(特に図示せず)、リセットスイッチとしても兼用される。
設定表示器89は、7セグメントの小型のLEDにより、当選確率の後述する設定値(具体的には、1〜6の6段階)を設定する際に、当該設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、筐体12の内部、詳しくは、前扉14の背面に設けられており、設定値の設定後、その表示は解除される。
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(図3参照)。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出して後述するメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
なお、特に図示していないが、払出センサ94は、払出センサAと、払出センサBとの2つが所定距離を開けて配置されてある。正常な状態でのメダル通過時のタイミングチャートでは、ホッパーモータ95が駆動中(オン状態)のときに、両センサがオン状態に移行可能になっている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35の操作又はメダル投入により所定枚数(具体的には、3枚)のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
この有効ライン86は、具体的には3個のリール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各リール62につき1個ずつ繋いでできる、複数のリール62の全てを貫くライン(途中で折れ曲がりも可)のうち、入賞等するために有効となる図柄61の組み合わせの並びを規定したラインである。このラインは、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施の形態では3)のメダルをベットすることにより有効ライン86になる。本実施の形態の有効ライン86は、左リール64と中リール66と右リール68との中段を結んだ1本のみからなるものである。
図2に示すように、左リール64、中リール66及び右リール68の表面には、「赤7、青7、バー(BAR)、ブランク(BL)、スイカ(WM)、チェリー(CH)、リプレイ1(RP1)、リプレイ2(RP2)、ベル1(BE1)、ベル2(BE2)」の複数の種々の図柄61が形成されている。
そして、特に図示していないが、これらの図柄の所定の組み合わせが複数種類の役に対応して設けられている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープをリール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の図柄番号(コマ番号)は、リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、後述するサブ制御手段400に基づいて演出を行う演出実行手段であって、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示装置84とを備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態(遊技の進行)を制御するメイン制御手段200(メイン制御基板や、メイン制御装置ともいう)と、このメイン制御手段200から送信される情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御手段400(サブ制御基板や、サブ制御装置ともいう)とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段400との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段400への一方向の通信により行われ、サブ制御手段400からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、投入センサ92、ベットスイッチ32、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源スイッチ44、設定キースイッチ45、リール位置センサ63、払出センサ94、オーバーフローセンサ96の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60、ホッパーユニット24、外部集中端子板18、設定表示器89、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88の作動を制御する。
サブ制御手段400は、演出用ボタンスイッチ42、メイン制御手段200から信号を入力し、表示装置84等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段400の出力側には、演出装置70としての表示装置84、スピーカー72、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン制御基板と、サブ制御手段400を有するサブ制御基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200のメイン制御基板は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段400のサブ制御基板は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段400は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込等の割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
本実施の形態に係る遊技機10では、メイン制御手段200で遊技状態の一区分として管理される遊技であって、通常に行われるノーマル遊技が設けられている(図6参照)。このノーマル遊技よりも再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が高く(或いは低く)設定されているリプレイタイム(RT)遊技が設けられている。さらに、メイン制御手段200では、ボーナス移行役に入賞することにより実行されるボーナス遊技が設けられている(図6参照)。これらの遊技は、メイン制御手段200により制御される。
また、演出状態としてストップスイッチ50の押し順や当選図柄61等を報知することによって役に係る図柄61の組み合わせを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストをするアシストタイム(AT)状態が設けられている。また、通常の演出状態(いわゆる通常演出状態)からAT状態へ移行する際には、通常演出状態からAT状態に当たっているかもしれないという期待感を持たせるための演出が行われる前兆演出状態へ移行する。この前兆演出状態からAT状態への移行が確定しており、リプレイ確率を変動させるための所定の昇格リプレイ役(特に図示せず)の入賞(昇格リプレイ役に係る図柄の組み合わせの停止表示)を待つ状態であるAT準備中状態へ移行し、当該昇格リプレイ役の入賞によりAT状態(詳しくは、AT状態かつリプレイ高確率状態のART状態)へ移行することになる(図7参照)。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ機器)や遊技ホールのホール管理者が管理するホールコンピュータに接続されている。
なお、外部集中端子板18は、次の情報に関する信号を出力しているものである。
(1)再遊技役(リプレイ役)の当選に関する情報
(2)メダル投入に関する情報
(3)メダル払出に関する情報
(4)ボーナス遊技に関する情報
(5)AT状態に関する情報
(6)エラーに関する情報
(7)設定値の変更の有無に関する情報
(8)前扉14の開閉状態に関する情報
つまり、小役に関する情報は、外部へ出力されていないものである。
図4に示すように、メイン制御手段200は、役抽選手段210、停止制御手段220、停止図柄判定手段230、遊技媒体払出制御手段240、遊技制御手段250、移行抽選手段255、演出状態制御手段260、設定値選択手段265、獲得遊技媒体計数手段270、遊技回数計数手段280、回数媒体数決定手段285、特殊遊技終了手段290、終了条件操作決定手段300、終了条件内部決定手段310、選択手段320、終了条件上乗せ決定手段330、終了条件変更手段340、送信手段380の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、上述した手段(例えば、演出状態制御手段260等)は、メイン制御手段200ではなく、サブ制御手段400が有しても良いし、又、メイン制御手段200とサブ制御手段400との両方に分けて有するようにしても良い。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、リール62の回転及び停止を制御し、リール62が全て停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34又はシングルベットスイッチ35を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技でのリール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個全てのリール62の回転が開始する。
役抽選手段210は、メイン制御手段200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。
この役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、設定値(1〜6)及び遊技状態(ノーマル遊技、ボーナス遊技、ボーナス内部中遊技等)にそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶している。
役抽選手段210は、抽選テーブルに予め記憶した抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段210による役抽選処理は、後述するステップ132(図9参照)において行われる。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、上述した設定値に基づいて予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その当選確率を規定するための値である設定値を変更するための筐体12内部の設定キースイッチ45を操作することにより、複数の設定値(具体的には、1〜6の6個)のうちいずれか1つの特定の設定値を選択することで前記当選確率の変更が可能となる。
本実施の形態では、1〜6の6個の設定値が設けられ、設定値の数値が高くなるほど、当選確率が高くなって遊技者に対して有利になり得るように規定されている。
本実施の形態では、後述する特定獲得数や特定実行遊技回数は、設定値が変更しても同一の値に設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、設定値の増加に対応して、後述する特定獲得数や、特定実行遊技回数も同一又は増加するように形成してもよいものである。
なお、設定値の数値が高くなるほど、全ての役の当選確率が必ずしも高くなることに限定されるものではなく、設定値の数値が高くなるほど、一部の役の当選確率は高くなるが、他の一部の役の当選確率は同一であってもよい。さらに、設定値の数値が高くなるほど、他の一部の役の当選確率は、低くなるが、全ての役全体として遊技者の利益を考慮すると遊技者に対して有利となるように設定されているようなものでもよい。
また、設定値は、上述したような6段階以外にも、例えば「1・3・6」「2・4・6」「1・6」の様に、2段階や3段階等複数の段階であれば良いものである。
また、設定値は、例えば、設定値1、設定値2、・・・、設定値6のように数値が高い設定値になるほど、所定の役(例えばボーナス移行役)の当選確率は高くなるが、AT状態への移行抽選の当選確率が低くなる(又は共通になる)ようにしても良いものである。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役(メダルの払出しを伴う役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
本実施の形態では、図柄組み合わせを図示していないが、小役として複数種類の小役A、B、C・・・が含まれている。ノーマル遊技における設定値1〜6の各設定値での小役A、B、C・・・の役抽選における当選確率が予め定められている。
具体的には、小役には、ストップスイッチ50の押し順が予め定められた順番で操作された場合に入賞となるAT役が含まれ、当該予め定められた順番で操作されない場合はAT役こぼし図柄が停止表示される。
また、再遊技役(リプレイ役)には、ストップスイッチ50の押し順が予め定められた順番で操作された場合に入賞となる押し順リプレイ役(図示せず)が含まれ、所定の遊技状態において当該押し順リプレイ(図示せず)が当選し当該予め定められた順番で操作された場合に、RT2移行図柄(先の昇格リプレイ役に係る図柄)が停止表示され、当該予め定められた順番で操作されない場合は転落リプレイ図柄(図示せず)が停止表示される。
さらに、具体的に説明すると、特に図示していないが、AT状態への移行に係るAT抽選役として、チェリー役が設けられている。もちろん、AT抽選は、チェリー役に限定されるものではなく、他の役でもよい。また、通常リプレイ役と、昇格リプレイ役と、転落リプレイ役とが設けられている。
昇格リプレイ役は、昇格リプレイ図柄(又は、RT2移行図柄)が停止表示されることで成立する。転落リプレイ役は、転落リプレイ図柄(又は、RT1移行図柄)が停止表示されることで成立する。
また、本実施の形態では、役抽選の結果として、通常リプレイ役と昇格リプレイ役とが同時に当選している「昇格リプレイ」が得られるように形成されている。また、役抽選の結果として、通常リプレイ役と転落リプレイ役とが同時に当選している「転落リプレイ」が得られるように形成されている。「昇格リプレイ」は、RT1のときに抽選結果として得られ、RT0・RT2のときには抽選結果として得られないように形成されている。
「転落リプレイ」は、RT2のときに抽選結果として得られ、RT0・RT1のときには抽選結果として得られないように形成されている。
抽選結果が「昇格リプレイ」である場合、押し順によって、通常リプレイ役か、昇格リプレイ役が、成立するように形成され、昇格リプレイ役が成立した場合には、RT2へ移行するように形成されている。
また、抽選結果が「転落リプレイ」である場合、押し順によって、通常リプレイ役か、転落リプレイ役が、成立するように形成され、転落リプレイ役が成立した場合には、RT1へ移行するように形成されている。
本実施の形態では、上述した役抽選手段210は、設定値に対応する抽選テーブルで役抽選を行うものであるが、これに限定されるものではない。例えば、AT状態への移行抽選は移行抽選手段255で実施しているが、役抽選手段210において、通常遊技からAT状態へ移行するための移行抽選を行うようにしてもよい。また、この役抽選手段210は、通常遊技等から所定の演出が行われる前兆演出状態や、遊技者に対して何らかの利益が付与されているようなチャンスゾーン(CZ)状態へ移行するか否かを抽選で決定してもよい。また、この役抽選手段210は、通常の状態とは異なる特殊な事象の発生に当選するか否かの特定抽選を行うようにしてもよい。
停止制御手段220は、役抽選の結果と停止操作手段48の操作とに基づいて変動表示手段55の変動表示動作の停止制御を行うためのものである。具体的には、停止制御手段220は、メイン制御手段200が備える手段であり、各リール62の回転を停止させるためのものである。停止制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応するリール62の回転位置とに基づいて、各リール62の回転を停止させる。なお、停止制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。停止制御手段220による処理は、後述するステップ135、ステップ136(図9参照)において行われる。
停止図柄判定手段230は、メイン制御手段200が備える手段であり、全てのリール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップ138(図9参照)において行われる。
遊技媒体払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払出等の所定の処理を行うためのものであって、停止制御手段220によって停止された変動表示手段55の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払い出しを行うものである。
遊技媒体払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払出しを行う。
遊技制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技制御手段250は、図4に示すように、大別すると、ノーマル遊技制御手段251、RT制御手段252、ボーナス遊技制御手段253及びボーナス内部中制御手段254の各手段を有する。
ノーマル遊技制御手段251は、メイン制御手段200で管理される遊技状態の一区分としてのノーマル遊技の進行を制御するものである。ここで、ノーマル遊技は、後述するRT制御手段252によるRT遊技(リプレイタイム遊技)や、ボーナス遊技制御手段253によるボーナス遊技以外の遊技状態をいい、RT0及びRT1を含む(図6参照)。
RT制御手段252は、RT遊技の進行を制御するものである。ここで、RT遊技は、RT2を含む(図6参照)。
ボーナス遊技制御手段253は、ボーナス遊技を制御するものである(図6参照)。
ボーナス遊技は、ボーナス内部中にボーナス移行役の図柄を有効ライン86上に揃えることで移行し、いわゆるRBが連続作動し、所定の枚数、本実施の形態では、200枚を超えるメダルの払出しで終了し、RT0に移行する。
ボーナス内部中制御手段254は、ボーナス内部中遊技を制御するものである。このボーナス内部中遊技は、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。そして、このボーナス内部中にボーナス移行役の図柄を有効ライン86に揃えることで終了する(ボーナス遊技へ移行する)ものである。
移行抽選手段255は、「AT状態」へ移行するか否かのAT移行抽選を行うものである。このAT移行抽選は、上述した役抽選手段210の役抽選と同様の手順により行われるものである。なお、この移行抽選手段255は、AT移行抽選以外にも他の移行抽選も実行可能である。
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。演出状態には、大別して、AT状態と、AT準備中状態と、非AT中状態(通常演出状態、前兆演出状態)と、ボーナス状態とがある(図7参照)。
AT状態は、停止操作順番を報知する、いわゆるアシストを行う状態である。
AT準備中状態は、非AT中状態の前兆演出状態からAT状態への移行が確定しており、リプレイ確率を変動させるための昇格リプレイ役(図示せず))の入賞を待つ状態である。このAT準備中状態では、前記昇格リプレイ役の入賞によりAT状態(詳しくは、AT状態かつリプレイ高確率状態のART状態)へ移行する。なお、本実施の形態ではAT準備中状態中から、停止操作順番を報知する、いわゆるアシストが行われる。
非AT中状態は、停止操作順番を報知しない状態である。この非AT中状態では、通常の演出状態(いわゆる通常演出状態)と、この通常演出状態からAT状態へ当たっているかもしれないという期待感を持たせるための演出が行われる前兆演出状態とが設けてある。
なお、この前兆演出状態は、チェリー等のAT抽選役に当選し、AT非当選である場合に、ATに当選している可能性を示唆するガセ前兆演出と、AT当選である場合に、ATに当選している可能性を示唆する本前兆演出とを備えている。
この演出状態制御手段260は、非AT中状態において、チェリー等のAT抽選役に当選し、更に、AT状態へ移行するか否かの抽選を行って、当該抽選に当選することでAT状態へ移行可能となるようにしているが、AT移行の条件は、もちろん当該内容に限定されるものではない。例えば、AT抽選役に当選すれば、AT移行に係る抽選の結果にかかわらず(AT移行に係る抽選を経なくても)AT状態へ移行することが確定するようにしてもよい。また、所定のAT抽選役に複数回当選することや、所定のポイント抽選を行い、ポイント数の合計が所定の閾値に到達することにより、AT状態へ移行できるようにしてもよい。
本実施の形態に係る遊技機10では、通常演出状態よりも多くの特典(利益)を付与可能な特別状態としてのアシストタイム(AT)状態を備えている。AT状態とは、ストップスイッチ50の停止操作順番や当選図柄等を報知することによって役に係る図柄61の組み合わせを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストが可能な状態である。
AT状態は、演出状態が当該AT状態に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払出される。また、AT状態は、本実施の形態では、メイン制御手段200側で制御され、このとき、メイン制御手段200側のRT制御手段252で制御される「RT遊技」に移行すると、「ART」状態となる。「ART」状態は、「RT遊技」で、且つ「AT遊技」の遊技状態をいう。
なお、通常演出状態が特許請求の範囲に記載の通常遊技に対応し、前兆演出状態(ガセ前兆演出を除く)、AT準備中状態、及びAT状態が特許請求の範囲に記載の特殊遊技に対応するが、これに限定するものではない。
また、特殊遊技は、後述する特殊遊技終了手段290により、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、特殊遊技を終了するように形成されている。
設定値選択手段265は、予め設定された複数種類の設定値(具体的には、設定値1から設定値6までの6段階)から外部操作(具体的には、設定キースイッチ45や、設定変更スイッチ46の所定の手順による操作)により特定の設定値を選択可能なものである。
具体的には、設定値選択手段265は、扉センサ(扉開閉用スイッチ19)がON状態(前扉14が閉状態)でない、すなわち前扉14が開放状態であると判定され、さらに、設定変更処理用の開始スイッチ(具体的には、設定キースイッチ45)が操作されてON状態であると判定された場合、設定変更処理が可能な状態へ移行する。設定値選択手段265は、不正対策として安全性を高めるために、前扉14が開放状態であって、且つ、設定キースイッチ45がON状態でないと、設定変更処理に移行しないようになっている(図8参照)。
さらに、設定値選択手段265は、この設定変更処理が可能な状態において、設定変更スイッチ46がオン状態に操作されると、設定値を更新する。設定値の更新は、具体的には、設定値1〜5では、1が加算され、設定値6では、設定値1へ移行する。この設定値の更新は繰り返し操作することにより、さらに次の数値の設定値への移行が繰り返される。
この設定変更処理が可能な状態において、設定値選択手段265は、スタートスイッチ40のオン状態が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定された場合に、さらに、設定キースイッチ45がオフ状態になることで、設定値を最終的に確定する(図8参照)。
ここで、設定値の変更作業が可能となる設定変更状態について以下に説明する。
一般的に、前扉14を開放した遊技ホールのホール管理者が設定値の変更に係る作業を行う。
設定キースイッチ45は、オン状態(ON位置)と、オフ状態(OFF位置)と、へ切り替え可能に形成されている。
電源スイッチ44をオン状態(電源投入)にしたときに、設定キースイッチ45がオン状態(ON位置)にあると、設定値の変更処理(設定変更処理)が可能な状態(設定変更状態)へ移行するように形成されている。設定キースイッチ45をオフ状態(OFF位置)へ戻すことで、設定変更状態が解除されて設定値の変更が不能となり、通常の遊技が実行可能となる。設定した設定値は、電源スイッチをOFF(電源遮断)にしても、バックアップ機能(電源)によって、記憶保持されるように形成されている。この記憶保持された設定値は、電源スイッチ44をオン状態(ON位置)にするときに読み出され、設定変更状態へ移行しなければ、そのまま読み出した設定値が採用されるように形成されている。設定変更状態へ移行したときには、読み出した設定値が、設定変更作業時の初期値となるものである。
また、設定値選択手段265は、特定の抽選確率を規定する抽選値情報(役抽選の当選確率)を複数種類の設定値(具体的には、1〜6)毎に記憶している。さらに、設定値選択手段265は、設定値(具体的には、1〜6)毎に、異なる遊技状態毎の抽選値情報(役抽選の当選確率)を記憶している。この異なる遊技状態とは、ノーマル遊技や、ボーナス遊技や、ボーナス内部中遊技等の各遊技状態を意味する。
さらに、本実施の形態では、上述した設定変更状態に続いて、ホール管理者により、後述する選択手段320により、特殊遊技の終了条件として、差数を用いるか、遊技回数を用いるかの選択が可能になっている。
なお、本実施の形態に係る遊技機10は、設定値1〜6を変更しても後述する特定獲得数や特定実行遊技回数は同一に設定してあるが、これに限定されることなく、設定値が変更すると、これらの値も同一又は増加するように設定してもよい。
獲得遊技媒体計数手段270は、特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数(投入したメダル枚数)と、遊技媒体払出制御手段240によって払い出された遊技媒体数(メダル枚数)との差(いわゆる差数)を獲得した遊技媒体数として計数するものである。
遊技回数計数手段280は、特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(実行遊技回数)を計数するためのものである。なお、本実施の形態では、特殊遊技として前兆演出状態(ガゼ前兆演出を除く)、AT準備中状態、及びAT状態を採用し、この特殊遊技の遊技回数により特殊遊技の終了条件等を定めているが、必ずしも特殊遊技として前兆演出状態(ガゼ前兆演出を除く)、AT準備中状態、及びAT状態に限定されるものではなく、例えば、AT状態の遊技回数により、終了条件を定めてもよいものである。かかる場合には、遊技回数計数手段280は、特殊遊技としてのAT状態の遊技回数をカウントすることになる。
回数媒体数決定手段285は、特定実行遊技回数及び特定獲得数を決定するものである。ここで、回数媒体数決定手段285は、予め記憶している固定された数値により、これらの特定実行遊技回数と、特定獲得数を決定する。
なお、回数媒体数決定手段285は、これらの遊技回数や、媒体数を固定された数値ではなく、所定の抽選等で決定してもよく、また、遊技者やホール管理者が操作により所定範囲の中から選択することにより、特定実行遊技回数や、特定獲得数を決定するようにしてもよい。また、この回数媒体数決定手段285は、後述する終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件の範囲内で、後述する初期遊技区間も決定する。
特殊遊技終了手段290は、特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、特殊遊技を終了させるためのものである。
特殊遊技終了手段290は、この決定された特殊遊技の終了条件が満足された場合には特殊遊技を終了させる。
さらに、特殊遊技終了手段290は、回数媒体数決定手段285により決定された特殊遊技開始時の当該特殊遊技の初期遊技区間(遊技回数、獲得数)(終了条件)を設定するとともに、当該初期遊技区間に到達した場合に特殊遊技を終了させる。
なお、特殊遊技中のAT状態の実行中に、当該初期遊技区間を上乗せ可能である。
当該上乗せは、後述する終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件で、回数媒体数決定手段285で決定された特定実行遊技回数、特定獲得数の範囲内での上乗せでもよいし、後述する終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件で、回数媒体数決定手段285で決定された特定実行遊技回数、特定獲得数の範囲を超えて上乗せをしてよいが、後述する終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件で、回数媒体数決定手段285で決定された特定実行遊技回数、特定獲得数の範囲を超えて上乗せをしても、終了条件を満足した場合には、特殊遊技を終了させる。
また、所定の遊技区間を1セットとし、継続抽選等を行い、セット継続するようにしてもよい。この場合も、後述する終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件で、回数媒体数決定手段285で決定された特定実行遊技回数、特定獲得数の範囲内での継続でもよいし、後述する終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件で、回数媒体数決定手段285で決定された特定実行遊技回数、特定獲得数の範囲を超えて継続をしてよいが、後述する終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件で、回数媒体数決定手段285で決定された特定実行遊技回数、特定獲得数の範囲を超えて継続させようとしても、終了条件を満足した場合には、特殊遊技を終了させる。
終了条件操作決定手段300は、AT状態の開始前(前遊技の終了後)等、特定の契機で、特殊遊技の複数の終了条件として、差数が特定の値(例えば、特定獲得数であって、2000枚)に到達した場合に特殊遊技を終了させるか、又は、実行遊技回数が特定の遊技回数(例えば、特定実行遊技回数であって、遊技回数1500回)に到達した場合に特殊遊技を終了させるか、遊技者の操作により決定可能なものである。
なお、ここで、上述した「特定獲得数」の2000枚は、いわゆる「3000枚規制」における規制の上限値3000枚よりも少ない枚数に設定されている。
つまり、遊技者に対して過度の利益が付与されないように、一定量の遊技媒体(メダル等)の払い出し(例えばメダル3000枚の払い出し(差数))が実行された場合に強制的に遊技媒体(メダル等)の払い出し量を制限させるリミッターとしてのシステムで採用される一定量に相当する。
上述した特定実行遊技回数の1500回は、上述した、いわゆる「3000枚規制」において、メダルの払出(差数)が3000枚を超えても、実行遊技回数が1500回に到達するまで継続して遊技を実行することができるようにしてもよいし、3000枚に到達したら終了するようにしてもよい。
なお、上述した特定実行遊技回数の1500回は、いわゆる「3000枚規制」において、特殊遊技中の遊技回数1回当たりの差数(いわゆる純増枚数)を制限値(いわゆる、傾斜値2.0枚未満)の数値を用いて換算しているものである。
つまり、遊技者に対して過度の利益が付与されないように、一定量の遊技媒体(メダル等)の払い出し(例えばメダル3000枚の払い出し(差数))が実行された場合に強制的に遊技媒体(メダル等)の払い出し量を制限させるリミッターとしてのシステムで採用される一定量を、特殊遊技中の遊技回数1回当たりの差数(いわゆる純増枚数)を制限値の数値を用いて換算しているものに相当する。
実際に遊技者の操作により選択させる場合には、表示装置84の画面上に、「特殊遊技の終了条件として、メダル枚数(差数)と、遊技回数(実行遊技回数)といずれを選択する?」「終了条件として、メダル枚数(差数)を選択する場合には、左ストップスイッチLを操作。終了条件として、遊技回数(実行遊技回数)を選択する場合には、右ストップスイッチRを操作。」を指示する演出表示が行われる。遊技者は、この演出表示を見て、特殊遊技の終了条件として、いずれを選択するか決定することになる。
終了条件内部決定手段310は、特殊遊技の開始時、特殊遊技の複数の終了条件として、差数が特定獲得数(具体的には、2000枚)に到達した場合に特殊遊技を終了させるか、又は、実行遊技回数が特定実行遊技回数(具体的には、遊技回数1500回)に到達した場合に特殊遊技を終了させるか、この遊技機10内部で決定するためのものである。
この終了条件内部決定手段310は、予め抽選確率を記憶した抽選テーブルを有しており、この抽選確率を用いて、役抽選手段210の役抽選と同様にスタートスイッチ40の操作を契機として疑似乱数を取得し、役抽選と同様の手法で当該疑似乱数を用いた抽選により、いずれを選択するか決定するものである。
なお、当該抽選を実行するタイミングは、当該タイミングに限定されるものではなく、遊技の終了間際や、遊技途中において、所定の契機に実行するようにしてもよい。
なお、ここで、本実施の形態では、上述した終了条件操作決定手段300や、終了条件内部決定手段310において説明したように、特定獲得数2000枚、特定実行遊技回数1500回に設定して、差数や、実行遊技回数がこれらの数値に到達することで、特殊遊技を終了させるようにしているが、とくにこれに限定されるものではない。
例えば、特定獲得数(2000枚)に決定された場合、差数が特定獲得数(2000枚)より少ない特別の値(特別獲得数(1000枚))に到達した場合に特殊遊技を終了させるようにしてもよい。
また、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数(1500回)に決定された場合、実行遊技回数が特定実行遊技回数(1500回)より少ない特別の値(特別実行遊技回数(1000回))に到達した場合に特殊遊技を終了させるようにしてもよい。
さらに、特別獲得数(1000枚)は、特定獲得数(2000枚)を超えない範囲において、加算可能(上乗せ)に形成され、特別実行遊技回数(1000回)は、特定実行遊技回数(1500回)を超えない範囲において、加算可能(上乗せ)に形成してもよいものである。
さらに、特殊遊技の複数の終了条件の中には、差数が特定獲得数(2000枚)以上の所定の値、いわゆる最大獲得数(3000枚)を設定してもよいものである。
そして、特定獲得数(2000枚)又は特定実行遊技回数(遊技回数1500回)に基づく特殊遊技の終了条件に達したときに、所定条件(具体的には、所定の抽選に当選した場合や、特定のレア役に当選した場合等)を満足している場合、特殊遊技を終了させずに、差数が最大獲得数(3000枚)に到達するまで特殊遊技を継続可能としてもよいものである。
なお、遊技者に対して過度の利益が付与されないように、一定量の遊技媒体(メダル等)の払い出し(例えばメダル3000枚の払い出し(差数))が実行された場合に強制的に遊技媒体(メダル等)の払い出し量を制限させるリミッターとしてのシステムで採用される一定量を特定獲得数とし、特殊遊技中の遊技回数1回当たりの差数(いわゆる純増枚数)が制限値(傾斜値)の数値を用いて換算したものを特定実行遊技回数として、いずれかを満足したら特殊遊技を終了するようにしてもよい。
選択手段320は、当該遊技機10の電源投入時に終了条件操作決定手段300と終了条件内部決定手段310とのいずれを用いるかを選択するためのものである。
なお、本実施の形態では、選択時期は、電源投入時であるが、特にこれに限定されるものではなく、特殊状態の開始時や、前回の特殊状態の終了時や、特殊なレア役の当選時又は入賞時等に設定してもよいものである。
また、選択方法は、当該遊技機10を設置している遊技ホールのホール管理者の操作により、いずれを用いるかが選択されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、予め定めた抽選の結果に基づいて、選択されるようにしてもよいものであり、また、遊技者の操作により選択されるようにしてもよいものである。
なお、ここで、本実施の形態では、上述した終了条件操作決定手段300や、終了条件内部決定手段310は、特定獲得数の場合は、2000枚、特定実行遊技回数の場合は、遊技回数1500回とそれぞれ1個の数値に固定されているが、それぞれ予め用意した複数の数値の中から抽選で選択するようにしてもよいものである。
具体的には、例えば、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数に決定された場合、予め定めた複数の特定獲得数(例えば2500枚、2000枚、1800枚)の中からいずれかの特定獲得数が抽選により決定されるようにしてもよいものである。
また、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数に決定された場合、予め定めた複数の特定実行遊技回数(例えば1500回、1200回、1000回)の中からいずれかの特定実行遊技回数が抽選により決定されるようにしてもよいものである。
選択手段320により選択された終了条件操作決定手段300又は終了条件内部決定手段310のいずれか一方は、特殊遊技の終了条件として差数が特定獲得数(具体的には、2000枚)に到達した場合に特殊遊技を終了させることと、実行遊技回数が特定実行遊技回数(具体的には、遊技回数1500回)に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定することになる。この決定された特殊遊技の終了条件が満足された場合には、特殊遊技終了手段290により、特殊遊技を終了させることになる。
終了条件上乗せ決定手段330は、予め定められた終了条件の所定の上乗せを実行するか否かを決定するためのものである。具体的には、役抽選手段210の役抽選の結果、予め定めた所定のレア役に当選した場合に、終了条件の上乗せを実行する。なお、上乗せ条件は、これに限定されるものではなく、別に実施する抽選や、役抽選結果にさらに所定の抽選を組み合わせる等、種々のものでもよいものである。具体的には、例えば、役抽選手段210の役抽選の結果、予め定めた所定のレア役に当選した場合に、さらに終了条件に所定の上乗せを行うか否かの抽選(上乗せ抽選)を行い、この上乗せ抽選の結果、上乗せすることに決定された場合に、終了条件の上乗せを実行するようにしてもよい。
なお、この上乗せを実行する条件は、上述した所定のレア役当選及び上乗せ抽選結果の当選に限定されるものではなく、他の契機等でも良いものであって、例えば、特殊遊技やボーナス遊技やチャンスゾーン等の有利状態の開始契機や、終了契機等の他の条件に設定してもよいものである。
終了条件上乗せ決定手段330は、終了条件がメダル枚数(差数)における特定獲得数である場合には、予め定めた所定の枚数(具体的には100枚、もちろん、当該枚数に限定されるものではない。)が、特定獲得数に加算され、その加算後の数値が終了条件としての新たな特定獲得数となる。
また、終了条件上乗せ決定手段330では、終了条件が遊技回数(実行遊技回数)における特定実行遊技回数である場合には、予め定めた所定の遊技回数(具体的には、遊技回数50回、もちろん、当該遊技回数に限定されるものではない。)が、特定実行遊技回数に加算され、その加算との数値が終了条件としての新たな特定実行遊技回数となる。
終了条件変更手段340は、予め定めた所定の変更条件を満足した場合に、特殊遊技の実行中、特殊遊技の終了条件を、特定獲得数(具体的には、2000枚)と特定実行遊技回数(具体的には、遊技回数1500回)とのいずれか一方から、特定獲得数(具体的には、2000枚)と特定実行遊技回数(具体的には、遊技回数1500回)との他方へ変更可能なものである。
具体的には、この終了条件変更手段340の「予め定めた所定の変更条件」は、予め定めた特別なレア役に当選することである。もちろん、変更条件はこれに限定されるものではなく、他の所定役の連続当選や、所定遊技回数における複数回の所定役の当選等の他の条件に設定してもよい。当該変更条件を満足した場合は、遊技者が終了条件の変更のための操作をした場合に限って、すなわち遊技者が終了条件の変更を希望した場合に限って、終了条件の変更が可能となるように形成されている。なお、抽選により終了条件の変更が決定されるようにしてもよい。
ここで、特殊遊技の途中において終了条件を変更する場合には、終了条件変更手段340が、残りのメダル枚数や、遊技回数から、他方への遊技回数や、メダル枚数に所定の演算で変更する。具体的には、終了条件変更手段340は、残りの差数や、遊技回数を、1回の遊技回数をメダル枚数2枚に換算して、メダル枚数と、遊技回数との切り換えを行っている。例えば、特定実行遊技回数までの残りの遊技回数が300回の場合に、メダル枚数としての差数に変更するときは、1回の遊技回数に制限値(傾斜値)であるメダル枚数2枚を換算して、2枚に300回を乗算した600枚の差数(特定獲得数)に変更されるものである。また、例えば、特定獲得数までの残りのメダル枚数が600枚の場合に、実行遊技回数に変更するときは、1回の遊技回数にメダル枚数2枚を換算して、600枚を2枚で除算した300回の実行遊技回数(特定実行遊技回数)に変更されるものである。
送信手段380は、サブ制御手段400へ信号(コマンド)を送信するためのものである。
送信手段380は、複数種類の設定値の中から選択された特定の設定値に対応する抽選確率を用いて実行された役抽選の抽選結果をサブ制御手段400の受信手段410へ送信する。
また、AT状態のときに役抽選手段210によりAT役に当選したときに、送信手段380は、AT役に対応する有利な操作手順を特定可能な操作手順特定コマンド(AT役の停止操作順番に関するコマンド)を受信手段410へ送信する。
なお、本実施の形態では、メイン制御手段200にて設定されている具体的な設定値を特定するための情報は、例えば送信経路(ハーネス等の伝送路)の途中で設定値の情報を抜き取るような不正行為(いわゆるゴト行為)を防止するため、サブ制御手段400へ送信していない。
サブ制御手段400は、図5に示すように、受信手段410、演出実行制御手段420の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段400は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段400は、ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
受信手段410は、送信手段380から送信された信号(コマンド)を受信するものである。
演出実行制御手段420は、表示装置84により行われる表示演出を実行するためのものである。
演出実行制御手段420は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ノーマル通常遊技状態、RT遊技状態、ボーナス遊技状態等の各遊技状態に応じた演出や、停止操作順番を報知するための演出等を行う。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、演出実行制御手段420は、抽選により所定の演出を選択するとともに選択した演出を演出装置70を介して実行する。
AT状態のときに役抽選手段210により特定役(AT役)に当選したときに、演出実行制御手段420は、受信手段410により受信した操作手順特定コマンド(AT役の停止操作順番に関するコマンド)から当該有利な操作手順を特定するとともに、表示装置84により当該有利な操作手順が特定可能となる演出を行う操作手順演出実行状態とする。
つぎに、図6を用いて遊技の状態について説明する。
遊技の状態は、メイン制御手段200により管理され、図6に示すように、大別すると、ノーマル遊技、RT遊技、ボーナス内部中遊技及びボーナス遊技がある。RTは、いわゆるリプレイタイムの略語であり、RT遊技に移行すると、再遊技役(リプレイ役)に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が原則として高くなる。
なお、各遊技における再遊技役への当選確率は、ノーマル遊技のRT0(初期状態)においては1/7.3に設定されており、ノーマル遊技のRT1では、RT0と同じ約1/7.3に設定されている。また、RT2やRT3での再遊技役への当選確率はノーマル遊技のRT0やRT1よりも高く設定されている。
ノーマル遊技は、ノーマル遊技制御手段251により制御され、RT0と、RT1とがある。
RT0からRT1には、特に図示していないが、予め定めた所定図柄(例えば、押し順ベル取りこぼし図柄、いわゆる、取りこぼし図柄)を停止表示させた時に移行する。
RT遊技は、RT制御手段252により制御され、ノーマル遊技より再遊技役への当選確率の高いRT2が設けられている。
なお、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行するボーナス内部中(RT3)では、RT2より低いがノーマル遊技より再遊技役への当選確率は高くなるように設定されている。もちろん、このRT3の再遊技役の当選確率は、ノーマル遊技と同等に設定してもよいし、RT2と同等又はRT2より高くなるように設定してもよい。
ここで、ノーマル遊技からRT遊技、具体的には、RT1からRT2には、特に図示していないが、RT2移行図柄としての図柄(例えば、昇格リプレイ図柄、いわゆる昇格図柄)を停止表示させた時に移行する。例えば、所定の押し順「正解」時に、当該昇格図柄を停止表示させた時に移行する。
また、RT2において、例えば、押し順ベル取りこぼし図柄や、転落リプレイ図柄等のいわゆる転落図柄を停止表示させるとRT1に移行する。
ボーナス内部中は、ボーナス内部中制御手段254により制御され、ボーナス移行役に当選すると、移行する。
ボーナス遊技は、ボーナス遊技制御手段253により制御され、「ボーナス内部中」に「ボーナス図柄(ボーナス移行図柄)」を揃えることで移行する。
ボーナス遊技には、ビッグボーナス(BB)であって、いわゆるレギュラーボーナス(RB)が連続作動し、所定の枚数、例えば200枚を超えるメダルの払出しで終了する。
そして、ボーナス遊技終了後、RT0に移行する。
次に図7を用いて、演出状態について説明する。
図7に示すように、通常の演出状態である通常演出状態から、ATの前兆となる演出状態である前兆演出状態へ移行可能となり、この前兆演出状態からAT準備中状態へ移行可能となり、このAT準備中状態からAT状態へ移行可能となり、AT状態が終了すると、通常演出状態へ戻る。なお、これらの状態からボーナス状態への移行が可能となる。
AT状態は、所定の開始条件を達成したときに開始可能であり、所定の終了条件を達成したときに終了可能に形成されている。具体的には、通常演出状態中にAT状態への移行抽選に当選すると、前兆演出状態へ移行し、数回の遊技で前兆演出の後、AT準備中状態へ移行し、数回の遊技の後、AT状態へ移行する。AT状態への移行抽選において当選していないにもかかわらず、前兆演出状態へ移行して前兆演出が開始される場合(いわゆるガセ演出)があり、かかる場合は、数回の遊技の後、通常演出状態へ戻る。
なお、AT状態への移行抽選において、当選した後、前兆演出状態へ移行して、更に抽選等によりAT準備中状態やAT状態へ移行するか否かが抽選により決定されるようにしてもよい。また、AT状態への移行抽選に当選した場合、前兆演出状態を経由せずに直接、AT準備中状態やAT状態へ移行するようにしてもよい。
当該構成の場合には、AT準備中状態やAT状態が特殊遊技の開始契機となる。
なお、AT状態への移行抽選において、当選した後、前兆演出状態へ移行して、更に抽選等によりAT準備中状態やAT状態へ移行するか否かが抽選により決定されるようにしてもよい。また、AT状態への移行抽選に当選した場合、前兆演出状態を経由せずに直接、AT準備中状態やAT状態へ移行するようにしてもよい。
図8に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200における電源投入時の処理について説明する。
ステップ110において、初期設定処理が行われる。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、扉開閉用スイッチ19がOFF状態(前扉14が開放状態)であるか否かが判定される。扉開閉用スイッチ19がOFF状態であると判定された場合、次のステップ112に進み、OFF状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ112において、設定キースイッチ45がON状態であるか否かが判定される。設定キースイッチ45がON状態であると判定された場合、次のステップ113に進み、ON状態でないと判定された場合、ステップ119に進む。
ステップ113において、設定変更操作が実施されたか否かが判定される。この設定変更操作は、設定変更スイッチ46により、設定しようとする設定値になるまで操作が行われるものである。設定変更操作が実施されたと判定された場合、次のステップ114に進み、設定変更操作が実施されていないと判定された場合、ステップ115に進む。
ステップ114において、設定値の更新が実施される。そして、次のステップ115に進む。
ステップ115において、スタートスイッチ40がON状態であるか否かが判定される。スタートスイッチ40がON状態であると判定された場合、次のステップ116に進み、ON状態でないと判定された場合、ステップ122に進む。
ステップ116において、設定値の仮確定が実施される。そして、次のステップ117に進む。
ステップ117において、設定キースイッチ45がOFF状態であるか否かが判定される。設定キースイッチ45がOFF状態であると判定された場合、次のステップ118に進み、ON状態でないと判定された場合、当該ステップ117に再度戻る。
ステップ118において、現在の設定値が、新たな設定値として確定される。そして、次のステップ119に進む。
一方、前記ステップ115で、スタートスイッチ40がON状態でないと判定された場合、ステップ122において、設定キースイッチ45がOFF状態であるか否かが判定される。設定キースイッチ45がOFF状態であると判定された場合、次のステップ123に進み、ON状態でないと判定された場合、ステップ113に再度戻る。
ステップ123において、現在の設定値が、新たな設定値として確定される。そして、次のステップ119に進む。なお、このステップ122、ステップ123は、設定変更操作が行われない状態で設定キースイッチ45がOFF状態にされた場合、初期値や、電源投入時の設定値がそのまま設定されるものである。
ステップ119において、終了条件を決定する主体の選択操作がホール管理者によって「遊技者」と「遊技機10」とのいずれかの選択が実行されたか否かが判定される。終了条件決定の主体の選択操作が実行されたと判定された場合、次のステップ120に進み、当該選択操作が実行されていないと判定された場合、ステップ119の前に戻る。
なお、当該処理が行われる前提として、当該処理の前に表示装置84の画面上に「特殊遊技の終了条件(メダル枚数(差数)における特定獲得数と、遊技回数(実行遊技回数)における特定実行遊技回数との選択)を決定する主体は、遊技者と、遊技機とのいずれを選択する?」「終了条件選択の主体として、「遊技者」を選択する場合には、左ストップスイッチLを操作。「遊技機」を選択する場合には、右ストップスイッチRを操作。」を指示する演出表示が行われる。
ホール管理者は、この表示装置84の表示画面を見て、特殊遊技の終了条件選択の主体として、遊技者と遊技機10とのいずれを選択するか決定することになる。
ステップ120において、特殊状態の終了条件を決定する主体が「遊技者」と「遊技機10」とのいずれかに確定される。そして、次のステップ121に進む。
ステップ121において、扉開閉用スイッチ19がON状態(前扉14が閉塞状態)であるか否かが判定される。扉開閉用スイッチ19がON状態であると判定された場合、当該処理は終了し、ON状態でないと判定された場合、ステップ119に戻る。
図9に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1回の遊技毎に実行する一般的な制御処理について説明する。
ステップ131において、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップ132に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップ131に戻る。
なお、このステップ131の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数3に達しているか否かの判定が行われる。
ステップ132において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。この役抽選処理により、当選した役等を特定するための当選番号が決定される。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段400へ送信される。これらの処理が終了すると、次のステップ133に進む。
ステップ133において、停止制御手段220により、リールユニット60におけるリール62の回転起動処理(回転開始処理)が行われる。リール62が所定の回転速度に達した後、いわゆる定常回転になった後、ストップスイッチ50の停止操作が可能な状態となる。そして、次のステップ134に進む。
ステップ134において、遊技者によりストップスイッチ50の停止操作が行われる。そして、次のステップ135に進む。
ステップ135において、停止制御手段220により、操作されたストップスイッチ50に対応するリール62の停止位置を決定する処理が行われる。具体的には、役抽選の結果と、ストップスイッチ50の操作タイミングとによって、停止位置が決定されるものである。そして、次のステップ136に進む。
ステップ136において、停止制御手段220により、決定した停止位置で当該リール62の回転停止が行われる。そして、次のステップ137に進む。
ステップ137において、全てのリール62が回転を停止したか否かが判定される。そして、全てのリール62が回転を停止したと判定された場合、次のステップ138に進み、全てのリール62が回転を停止していない、すなわち回転中のリール62が残っていると判定された場合、ステップ134に戻る。
ステップ138において、メダルの払出処理が行われる。具体的には、停止図柄判定手段230及び遊技媒体払出制御手段240により、当選役に係る図柄が有効ライン86上に停止している場合には、その当選役に対応する枚数のメダルの払い出しが行われる。なお、メダルの払い出しが不要な場合には、メダルの払い出しは行われない。そして、次のステップ139に進む。
ステップ139において、特殊遊技の終了条件の計数処理が行われる。なお、詳細は後で説明する(図13)。そして、当該処理が終了する。
図10に示すフローチャートに基づいて、特殊遊技の終了条件の決定処理について説明する。
なお、この特殊遊技の終了条件の決定処理は、遊技開始前(前遊技の終了後)に実施されるものである。
先ず、ステップ150において、特殊遊技の開始遊技であるか否かが判定される。特殊遊技の開始遊技であると判定された場合、次のステップ151に進み、特殊遊技の開始遊技でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ151において、特殊遊技の終了条件は、遊技者ではなく、遊技機10が決定することに設定されているか否かが判定される。遊技機10が決定することに設定されていると判定された場合、次のステップ152に進み、遊技機10ではなく、遊技者が決定することに設定されていると判定された場合、ステップ153に進む。
ステップ152において、終了条件内部決定手段310により、終了条件内部決定処理が行われる。なお、詳細は後で説明する(図11)。そして、当該処理は終了する。
ステップ153において、終了条件操作決定手段300により、終了条件操作決定処理が行われる。なお、詳細は後で説明する(図12)。そして、当該処理は終了する。
図11に示すフローチャートに基づいて、終了条件内部決定処理について説明する。
ステップ170において、終了条件内部決定手段310により、予め定めた抽選確率を有する抽選テーブルにより、特殊遊技の終了条件として、メダル枚数(差数)における特定獲得数と、遊技回数における(特定実行遊技回数)とのいずれにするかの選択抽選が行われる。そして、次のステップ171に進む。
ステップ171において、ステップ170の選択抽選の結果、特殊遊技の終了条件は、メダル枚数(差数)における特定獲得数が選択されたか否かが判定される。終了条件として、メダル枚数(差数)における特定獲得数が選択されたと判定された場合、次のステップ172に進み、終了条件としてメダル枚数(差数)における特定獲得数が選択されておらず、遊技回数(特定実行遊技回数)が選択されたと判定された場合、ステップ173に進む。
ステップ172において、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数が設定される。そして、当該処理は終了する。
ステップ173において、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数が設定される。そして、当該処理は終了する。
図12に示すフローチャートに基づいて、終了条件操作決定手段300による終了条件操作決定処理について説明する。
ステップ180において、演出装置70により終了条件を選択するための操作についての演出表示が行われる。遊技者に終了条件として、メダル枚数と遊技回数とのいずれを選択するかの操作内容を報知する演出が行われるものである。そして、次のステップ181に進む。
ステップ181において、遊技者の選択操作が行われたか否かが判定されるものである。遊技者による選択操作が行われていると判定された場合、次のステップ182に進み、遊技者による選択操作が行われていないと判定された場合、ステップ180に戻る。
ステップ182において、特殊遊技の終了条件は、メダル枚数(特定獲得数)が選択されたか否かが判定される。終了条件として、メダル枚数(特定獲得数)が選択されたと判定された場合、次のステップ183に進み、終了条件として、遊技回数(特定実行遊技回数)が選択されたと判定された場合、ステップ184に進む。
ステップ183において、終了条件として、メダル枚数(特定獲得数、具体的には、2000枚)が設定される。そして、当該処理が終了する。
ステップ184において、終了条件として、遊技回数(特定実行遊技回数、具体的には、遊技回数1500回)が設定される。
なお、ここで、遊技者が終了条件として特定実行遊技回数及び特定獲得数のいずれかを選択する場合、前兆演出状態で選択できるようにすると、当該前兆演出状態がAT状態への移行が確定している本前兆なのか、AT状態への移行が確定していない、いわゆるガセ前兆なのかが遊技者に認識されてしまう。このため、AT状態の開始時や、最初の遊技開始時等に前記選択を行うようにする必要がある。
ここで、終了条件として特定実行遊技回数及び特定獲得数のいずれを選択するかを、AT状態の開始時に選択する場合には、移行確定からAT開始時までの遊技回数、差数をそれぞれカウントしておき、前記選択を行った後に、遊技回数及び差数のうち選択された方のカウントに反映させるようにする必要がある。
また、本前兆演出状態及びガセ前兆演出状態のいずれかにかかわらず、前兆演出状態の開始時に終了条件を特定実行遊技回数にするか、特定獲得数にするかを選択させるようにしてもよい。
図13に示すフローチャートに基づいて、図9のステップ139の終了条件の計数処理について説明する。
なお、この終了条件の計数処理は、終了条件内部決定手段310により終了条件が決定された場合の処理、または終了条件操作決定手段310により終了条件が決定され、AT状態以降の処理である。
前述したとおり、終了条件操作決定手段300による終了条件を決定する場合は、移行確定からAT開始時までの遊技回数、差数をそれぞれカウントしておき、当該遊技回数、当該差数が、実行遊技回数、差数の初期値として設定される。
ステップ210において、現在の遊技状態が特殊遊技であるか否かが判定される。そして、現在の遊技状態が特殊遊技であると判定された場合、次のステップ211に進み、現在の遊技状態が特殊遊技でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ211において、特殊遊技の終了条件は、メダル枚数(差数)における特定獲得数であるか否かが判定される。終了条件は、メダル枚数(差数)における特定獲得数であると判定された場合、ステップ212に進み、終了条件は、メダル枚数(差数)における特定獲得数ではなく、遊技回数(実行遊技回数)における特定実行遊技回数であると判定された場合、ステップ215に進む。
ステップ212において、現在までの差数に、今回の遊技における払出枚数が加算され、さらに、今回の遊技の投入枚数が減算され、その演算結果が新たな差数として設定される。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213において、差数が特定獲得数に到達したか否かが判定される。差数が特定獲得数に到達したと判定された場合、次のステップ214に進み、差数が特定獲得数に到達していないと判定された場合、当該処理は終了する。
なお、差数が特定獲得数に到達していなくても、特殊遊技開始時に決定された初期遊技区間に到達した場合にも、次のステップ214に進む。
ステップ214において、特殊遊技の終了処理が行われる。そして、当該処理が終了する。
一方、前記ステップ211で終了条件は、メダル枚数(特定獲得数)ではなく、遊技回数(特定実行遊技回数)である場合は、ステップ215において、現在までの実行遊技回数に今回の遊技回数1回が加算されて、その加算された結果が、新たな実行遊技回数として設定される。そして、次のステップ216に進む。
ステップ216において、実行遊技回数が特定実行遊技回数に到達したか否かが判定される。実行遊技回数が特定実行遊技回数に到達したと判定された場合は、次のステップ217に進み、実行遊技回数が特定実行遊技回数に到達していないと判定された場合、当該処理は終了する。
なお、実行遊技回数が特定実行遊技回数に到達していなくても、特殊遊技開始時に決定された遊技区間に到達した場合にも、次のステップ217に進む。
ステップ217において、特殊遊技の終了処理が行われる。そして、当該処理が終了する。
なお、特殊遊技開始時の当該特殊遊技の初期遊技区間(遊技回数、獲得数)(終了条件)は、終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件が遊技回数の場合には遊技回数、終了条件操作決定手段300、又は、終了条件内部決定手段310で決定された終了条件が獲得数の場合には、獲得数としているが、これに限定されず、遊技回数、獲得数のどちらか一方としてもよい。
図14に示すフローチャートに基づいて、特殊遊技中の遊技毎の処理である終了条件変更処理について説明する。
ステップ240において、特殊遊技の終了条件を変更させるための条件(変更条件)を満足したか否かが判定される。なお、この変更条件は、特別なレア役の当選に設定されている。そして、この変更条件を満足していると判定された場合、次のステップ241に進み、変更条件を満足していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ241において、終了条件を変更させるための操作内容を遊技者に報知するための演出が行われる。そして、次のステップ242に進む。
ステップ242において、終了条件変更の操作が遊技者により実行されたか否かが判定される。そして、終了条件変更の操作が実行されたと判定された場合、次のステップ243に進み、終了条件変更の操作が実行されていないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ243において、終了条件は、メダル枚数としての差数(特定獲得数)に変更されたか否かが判定される。そして、終了条件は、メダル枚数としての差数(特定獲得数)に変更された判定された場合、次のステップ244に進み、終了条件は、遊技回数(特定実行遊技回数)に変更されたと判定された場合、ステップ245に進む。
ステップ244において、終了条件をメダル枚数としての差数(特定獲得数)に変更した新たな終了条件の演算処理が行われる。遊技回数をメダル枚数に換算する演算処理となるものである。演算処理の内容は、既に説明したように遊技回数1回に対してメダル枚数2枚に相当するものとして換算するものである。残っている特定実行遊技回数に対して演算処理が行われて特定獲得数に変更するものである。そして、当該処理は終了する。
ステップ245において、終了条件を遊技回数に変更した新たな終了条件の演算処理が行われる。メダル枚数(差数)を遊技回数に換算する演算処理が行われるものである。演算処理の内容は、既に説明したように遊技回数1回に対してメダル枚数2枚に相当するものとして換算するものである。残っている特定獲得数に対して演算処理が行われて特定実行遊技回数に変更するものである。そして、当該処理は終了する。
図15に示すフローチャートに基づいて、特殊遊技中の遊技毎の処理である終了条件上乗せ処理について説明する。
ステップ260において、終了条件上乗せ決定手段330により、予め定めた所定の上乗せ条件を満足したか否かが判定される。具体的には、役抽選手段210の役抽選の結果、予め定めた所定のレア役に当選した場合に、終了条件の上乗せを実行する。なお、上乗せ条件は、これに限らず、別に実施する抽選や、役抽選結果にさらに所定の抽選を組み合わせる等、種々のものでもよい。例えば、役抽選の結果、予め定めた所定のレア役に当選した場合に、さらに終了条件に所定の上乗せを行うか否かの抽選(上乗せ抽選)を行い、この上乗せ抽選の結果により、終了条件の上乗せを実行するものが含まれる。
さらに、この上乗せを実行する条件は、上述したレア役当選や上乗せ抽選結果に加え又はこれらに代えて、例えば特殊遊技やボーナス遊技やチャンスゾーン等の有利状態の開始契機や、終了契機等の他の条件に設定してもよい。
上乗せ条件を満足していると判定された場合、次のステップ261に進み、上乗せ条件を満足していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ261において、特殊遊技の終了条件に上乗せ(加算)処理が行われる。終了条件が特定獲得数の場合は、メダル枚数が上乗せされ、特定実行遊技回数の場合は、遊技回数が上乗せされるものである。そして、当該処理は終了する。
本実施の形態によれば、上述したような構成を有することにより、以下に示すような作用及び効果を奏する。
本実施の形態によれば、特殊遊技の終了条件が、遊技者の決定により、又は、遊技機10内部の決定により、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに設定される。
特殊遊技の終了条件として特定獲得数に決定されると、この特定獲得数までは遊技媒体としてのメダルを獲得するまでは特殊遊技を継続させることが可能となり、特定獲得数の遊技媒体は安定して獲得することが可能となるが、特殊遊技中にそれ以上の遊技媒体を得ることはできず、当初の予定通り(いわゆる期待値どおり)の数の遊技媒体しか獲得できない。
一方、特殊遊技の終了条件として特定実行遊技回数に決定されると、特定実行遊技回数に到達した時点で、特定獲得数よりもはるかに少ない遊技媒体数で終了する可能性もあり、また、特定獲得数よりもはるかに多い遊技媒体数で終了する可能性もあることになる。すなわち、特殊遊技の終了条件として特定獲得数に決定された場合よりも、獲得した遊技媒体数(差数、いわゆる純増枚数)は、安定しておらず、多くの枚数を獲得できた場合と、僅かの枚数しか獲得できなかった場合との獲得した遊技媒体の数の差が大きなものとなる。
このように、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数と、特定実行遊技回数とのいずれに決定されるかによって、獲得できる遊技媒体の数が、特定獲得数の一定数に安定する場合と、一定数に安定しない大小差の大きな場合とが決定されることになる。
結果として、特殊遊技の終了条件を変化させることができ、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好む遊技者にも適用可能な興趣に富む遊技機10を提供することができる。
さらに、選択手段320により、終了条件操作決定手段300と終了条件内部決定手段310とのいずれを用いるかが選択される。すなわち、特殊遊技の終了条件が、(1)遊技者の操作により決定されるのか、又は、(2)遊技機10内部により決定されるのか、のいずれかに選択される。
(1)「遊技者の操作により決定される」ことが選択された場合、遊技者の意思や嗜好を遊技内容に反映することができる。すなわち、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好むかの遊技者の嗜好を遊技内容に反映させることができ、達成感のある遊技を実施することが可能となる。一方、(2)「遊技機10内部により決定される」ことが選択された場合、遊技者本人が選択することはできないが、遊技者本人が選択していないので意外性のある遊技にすることが可能となる。
また、本実施の形態に係る遊技機10は、上述したように、特定獲得数の2000枚と、特定実行遊技回数の1500回との2つを設けているが、さらに、これらの終了条件に加えて、差数が特定獲得数の2000枚以上の所定の値、具体的には、最大獲得数の3000枚に到達した場合を含めてもよいものである。この最大獲得数の3000枚の終了条件は、常に作動させるようにすると、終了条件として特定実行遊技回数が選択されたような場合であっても、最大獲得数の3000枚に到達した場合には、特殊遊技を終了させることができるものである。
本実施の形態によれば、特殊遊技の複数の終了条件には、差数が特定獲得数以上の所定の値(最大獲得数)に到達した場合も含まれることで、特殊遊技の終了態様を種々のものにすることができ、遊技をより複雑なものにすることができる。
また、上述したように、終了条件操作決定手段300や、終了条件内部決定手段310は、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに決定されるときに、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数に決定された場合、予め定めた複数の特定獲得数(例えば2500枚、2000枚、1800枚)の中からいずれかの特定獲得数が抽選により決定され、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数に決定された場合、予め定めた複数の特定実行遊技回数(例えば1500回、1200回、1000回)の中からいずれかの特定実行遊技回数が抽選により決定されるようにしてもよいものである。
これにより、特殊遊技の終了条件の種類が決定されるまで、当該終了条件がいずれの程度(段階)の数値になるかわからず期待感を持つことができる。さらに、特殊遊技の終了条件の種類が決定されるときに、終了条件の程度(段階)が抽選により決定されることで意外性を付与することができる。
本実施の形態では、特殊遊技の開始時に特殊遊技の終了条件を特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに決定するようにしている。このように、特殊遊技の開始時等の予め定めた特定時に、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに決定されることで、当該特定時を遊技者にとって重要な契機にすることができ、遊技が単調となることを防ぎ、興趣に富むものにすることができる。
なお、この決定契機は、特殊遊技の開始時に限定されるものではなく、他の予め定めた特定時に設定してもよいものである。例えば、特定役(レア役)の当選又は入賞時等にしてもよい。
本実施の形態によれば、特殊遊技は、当該特定役に対応する有利な操作手順を示唆する演出を実行可能なAT状態の遊技である。
また、特定実行遊技回数とは、操作手順によって有利度の異なる特定役に対応する有利な操作手順を示唆する演出を実行可能な遊技回数(いわゆるナビ回数)である。これにより、特定実行遊技回数が、特定役に対応する遊技者に有利な操作手順が報知され得る遊技回数となり、遊技者の利益に直接的に影響するものとなってより興味のある(関心の高い)ものにすることができる。
本実施の形態によれば、予め定めた所定の上乗せ条件(予め定めた特殊なレア役の当選)を満足した場合には、特定獲得数や、特定実行遊技回数は、最初に決定された数値に固定されるものではなく、加算、いわゆる上乗せが可能である。これにより、最初に決定された数値に満足しなくても、或いは、満足しなくても、さらに上乗せがあるかもしれないという期待感を決定後も持つことができ、遊技を興趣のあるものにすることができる。
本実施の形態に係る遊技機10は、特殊遊技の終了条件に特定獲得数として2000枚が設定されているが、さらに、特殊遊技の複数の終了条件の中には、差数が特定獲得数(2000枚)以上の所定の値、いわゆる最大獲得数(3000枚)を設定してもよい。
そして、特定獲得数(2000枚)又は特定実行遊技回数(遊技回数1500回)に基づく特殊遊技の終了条件に達したときに、所定条件(具体的には、所定の抽選に当選した場合や、特定のレア役に当選した場合等)を満足している場合、特殊遊技を終了させずに、差数が最大獲得数(3000枚)に到達するまで特殊遊技を継続可能としてもよいものである。
このようにすると、特定獲得数(2000枚)又は特定実行遊技回数(1500回)に基づく特殊遊技の終了条件に達したときに、前記所定条件を満足している場合、特殊遊技が終了とならずに、差数が最大獲得数(3000枚)に到達するまで特殊遊技を継続可能とすることができる。前記所定条件を満足すれば、特殊遊技中の差数としては特定獲得数(2000枚)以上の所定の値となる最大獲得数(3000枚)に到達するまで継続することができ、遊技をさらに複雑なものにすることができるとともに、当該所定条件をクリアすることにインセンティブを発生させ、強い関心や興味を持たせることが可能となる。
本実施の形態では、特定獲得数2000枚、特定実行遊技回数1500回に設定して、差数や、実行遊技回数がこれらの数値に到達することで、特殊遊技を終了させるようにしているが、とくにこれに限定されるものではない。
例えば、特定獲得数(2000枚)に決定された場合、差数が特定獲得数(2000枚)より少ない特別の値(特別獲得数(1000枚))に到達した場合に特殊遊技を終了させるようにしてもよい。また、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数(1500回)に決定された場合、実行遊技回数が特定実行遊技回数(1500回)より少ない特別の値(特別実行遊技回数(1000回))に到達した場合に特殊遊技を終了させるようにしてもよい。さらに、特別獲得数(1000枚)は、特定獲得数(2000枚)を超えない範囲において、加算可能(上乗せ)に形成され、特別実行遊技回数(1000回)は、特定実行遊技回数(1500回)を超えない範囲において、加算可能(上乗せ)に形成してもよいものである。
すなわち、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数に決定されている場合、この特定獲得数を超えない特別獲得数が設けられ、この特別獲得数を、差数が超えた場合に特殊遊技を終了させるように形成されている。このように、特殊遊技の終了条件として、特定獲得数以下の特別獲得数が設けられることで、特殊遊技の終了条件をさらに複雑にすることができる。
さらに、この特別獲得数は、特定獲得数を超えない範囲において、加算可能に形成されていることで、特殊遊技の終了条件をさらに複雑にして興趣に富むものにすることができる。
また、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数に決定されている場合、この特定実行遊技回数を超えない特別実行遊技回数が設けられ、この特別実行遊技回数を、実行遊技回数が超えた場合に特殊遊技を終了させるように形成されている。このように、特殊遊技の終了条件として、特定実行遊技回数以下の特別実行遊技回数が設けられることで、特殊遊技の終了条件を複雑にすることができる。
さらに、この特別実行遊技回数は、特定実行遊技回数を超えない範囲において、加算可能に形成されていることで、特殊遊技の終了条件をさらに複雑にして興趣に富むものにすることができる。
また、本実施の形態に係る遊技機10は、設定値1〜6を変更しても特定獲得数や特定実行遊技回数は同一に設定してあるが、これに限定されることなく、設定値が変更すると、これらの値も同一又は増加するように設定してもよいものである。
このようにすると、設定値の増加により、特定獲得数や、特定実行遊技回数も同一又は増加する。これにより、高い設定値の遊技機10を選ぶことにより、特殊遊技の終了条件を遊技者にとって、低い設定値の遊技機10よりも有利なものにすることが可能となる。結果として、設定値の相違により、特殊遊技の終了条件を変化させて、設定値の相違をより重要なものにすることができ、設定値の高い遊技機10を選ぶことにより興味や関心を持たせることができる。
本実施の形態によれば、終了条件変更手段340により、所定条件を満足した場合、特殊遊技の実行中、特殊遊技の終了条件を、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれか一方から、特定獲得数と特定実行遊技回数との他方へ変更することができる。
すなわち、特殊遊技の途中において、特殊遊技の終了条件としての特定獲得数から特定実行遊技回数へ変更することができ、また、特定実行遊技回数から特定獲得数へ変更することができる。これにより、特殊遊技の実行中において、特殊遊技の終了条件そのものを変更することができ、遊技内容を変化のあるものにすることができる。
上述した本実施の形態において、特殊遊技中に、ボーナス遊技へ移行した場合、このボーナス遊技中の遊技回数や獲得した遊技媒体数も、特殊遊技中に実行した遊技回数や獲得した遊技媒体数に含まれるようにカウントしてもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、終了条件操作決定手段300と終了条件内部決定手段310との両方を有し、選択手段320により、電源投入時の設定変更処理の際に、いずれを作動させるか遊技ホールのホール管理者が選択していた。
本実施の形態では、終了条件内部決定手段310は有さず、終了条件操作決定手段300のみ有しているものである。なお、終了条件操作決定手段300の一方だけを有するので、両方の決定手段いずれかを選択するための選択手段320も不要となるものである。なお、選択手段320が不要となることに伴って、図8のステップ118、119も省略されることになる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した遊技媒体払出制御手段240と、獲得遊技媒体計数手段270と、遊技回数計数手段280と、特殊遊技終了手段290と、終了条件操作決定手段300とを備えているものである。
そして、終了条件操作決定手段300は、特殊遊技の終了条件として差数が特定獲得数に到達した場合に特殊遊技を終了させることと実行遊技回数が特定実行遊技回数に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、特殊遊技終了手段290は、この決定された特殊遊技の終了条件が満足された場合には特殊遊技を終了させることを特徴とするものである。
本実施の形態によれば、特殊遊技の終了条件が、遊技者の操作に基づく決定により、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに設定されることで、特殊遊技の終了条件を変化させることができ、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好む遊技者にも適用可能な興趣に富む遊技機10を提供することができる。
さらに、特殊遊技の終了条件が、遊技者の操作により決定されることで、遊技者の意思や嗜好を反映することができる。すなわち、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好むかの遊技者の嗜好を遊技内容に反映させることができ、達成感のある遊技を実施することが可能となる。
本実施の形態では、上述した以外の構成は、第1の実施の形態と同様であって、同様の構成からは同様の作用及び効果を奏するものである。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、終了条件操作決定手段300と終了条件内部決定手段310との両方を有し、選択手段320により、電源投入時の設定変更処理の際に、いずれを作動させるか遊技ホールのホール管理者が選択していた。
本実施の形態では、終了条件操作決定手段300は有さず、終了条件内部決定手段310のみ有しているものである。なお、終了条件内部決定手段310の一方だけを有するので、両方の決定手段のいずれかを選択するための選択手段320も不要となるものである。なお、選択手段320が不要となることに伴って、図8のステップ118、119も省略されることになる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した遊技媒体払出制御手段240と、獲得遊技媒体計数手段270と、遊技回数計数手段280と、特殊遊技終了手段290と、終了条件内部決定手段310とを備えている。
さらに、終了条件内部決定手段310は、特殊遊技の終了条件として差数が特定獲得数に到達した場合に特殊遊技を終了させることと実行遊技回数が特定実行遊技回数に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、特殊遊技終了手段290は、この決定された特殊遊技の終了条件が満足された場合には特殊遊技を終了させることを特徴とする。
本実施の形態によれば、特殊遊技の終了条件が、遊技機10内部の決定により、特定獲得数と特定実行遊技回数とのいずれかに設定されることで、特殊遊技の終了条件を変化させることができ、安定した遊技と、波乱のある遊技とのいずれを好む遊技者にも適用可能な興趣に富む遊技機10を提供することができる。
さらに、特殊遊技の終了条件が、遊技機10内部により決定され、遊技者本人が選択していないことで、遊技者本人が遊技内容を選択することはできないが、意外性のある遊技にすることが可能となる。
本実施の形態では、上述した以外の構成は、第1の実施の形態と同様であって、同様の構成からは同様の作用及び効果を奏するものである。
上述した第1〜第3の実施の形態では、上述したようなリミッターの対象となる特殊遊技をAT状態としており、特殊状態としてのAT状態の開始から実行遊技回数のカウントを開始している。しかし、上述したリミッターにおける特殊遊技の実行遊技回数のカウントを開始する契機は、上述したようなものに限定されるものではなく、例えば、以下(1)〜(4)のような場合であってもよい。
(1)AT状態の開始をリミッターに係る実行遊技回数のカウント開始の契機としてもよい。
(2)AT状態への移行が確定している状態であるAT準備中状態の開始を上述したリミッターに係る実行遊技回数のカウント開始の契機としてもよい。
(3)AT状態への移行確率が高いチャンスゾーン(CZ)を備えており、チャンスゾーン(CZ)経由でAT状態へ移行する場合、チャンスゾーン(CZ)の移行確定、若しくは開始を上述したようなリミッターに係る実行遊技回数のカウント開始の契機としてもよい。
(4)演出状態における通常演出状態中にAT状態への移行抽選を許可する状態(いわゆるAT移行抽選許可状態)への移行抽選を行い当選した場合、このAT状態への移行抽選を許可する状態(AT移行抽選許可状態)となるように設定した場合、当該AT移行抽選許可状態の移行確定、若しくは開始を、上述したリミッターに係る実行遊技回数のカウント開始の契機としてもよい。
そして、上述したような(1)〜(4)の当該カウント開始の契機からの遊技区間に基づいて、特殊遊技の実行遊技回数や遊技媒体の獲得数が設定されるものである。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
48 停止操作手段 50 ストップスイッチ
L 左ストップスイッチ C 中ストップスイッチ
R 右ストップスイッチ 55 変動表示手段
60 リールユニット 61 図柄
62 リール 63 リール位置センサ
64 左リール 65 リール駆動モータ
66 中リール 68 右リール
70 演出装置 72 スピーカー
74 上部スピーカー 76 下部スピーカー
78 演出用ランプ 80 上部ランプ
82 下部ランプ 84 表示装置
86 有効ライン 87 クレジット表示器
88 払出枚数表示器 89 設定表示器
92 投入センサ 94 払出センサ
95 ホッパーモータ 96 オーバーフローセンサ
100 制御装置 200 メイン制御手段
210 役抽選手段 220 停止制御手段
230 停止図柄判定手段 240 遊技媒体払出制御手段
250 遊技制御手段 251 ノーマル遊技制御手段
252 RT制御手段 253 ボーナス遊技制御手段
254 ボーナス内部中制御手段 255 移行抽選手段
260 演出状態制御手段 265 設定値選択手段
270 獲得遊技媒体計数手段 280 遊技回数計数手段
285 回数媒体数決定手段 290 特殊遊技終了手段
300 終了条件操作決定手段 310 終了条件内部決定手段
320 選択手段 330 終了条件上乗せ決定手段
340 終了条件変更手段 380 送信手段
400 サブ制御手段 410 受信手段
420 演出実行制御手段
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機10において、複数種類の図柄61を変動表示するリール62を複数有する変動表示手段55(例えばリールユニット60)と、複数の前記リール62それぞれに対応して前記リール62それぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段48(例えばストップスイッチ50)と、所定の前記図柄61の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段210と、前記役抽選の結果と前記停止操作手段48の操作とに基づいて前記変動表示手段55の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段220と、前記停止制御手段220によって停止された前記変動表示手段55の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体払出制御手段240と、前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段240によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段270と、前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段280と、前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段290と、前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数(例えば1500回)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、遊技者の操作により決定可能な終了条件操作決定手段300と、前記複数の終了条件として、前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、この遊技機10内部で決定するための終了条件内部決定手段310と、前記終了条件操作決定手段300と前記終了条件内部決定手段310とのいずれを用いるかを選択するための選択手段320とを備え、前記選択手段320により選択された前記終了条件操作決定手段300又は前記終了条件内部決定手段310のいずれか一方は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、前記特殊遊技終了手段290は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させるように形成され、前記特殊遊技の実行中、前記特殊遊技の終了条件を、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数とのいずれか一方から、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数との他方へ変更可能とし、前記特殊遊技の実行中に前記特殊遊技の終了条件の前記変更を行う場合、前記特殊遊技の実行中における前記特定獲得数までの残りの遊技媒体数と、前記特定実行遊技回数までの残りの遊技回数とのいずれか一方の値を、遊技回数と遊技媒体数とを換算するための所定値を用いて、前記残りの遊技媒体数と、前記残りの遊技回数との他方へ換算し、当該換算した値を前記特殊遊技の新たな終了条件として用いるようにしたことを特徴とする。
ここで、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技は、いわゆるAT状態や、ART状態等が含まれるものである。
また、「特殊遊技」は、「少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い」ものであるため、通常遊技から、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技(例えばAT状態)への移行が確定してから通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技へ移行までの状態を含んでもよい。例えば、「特殊遊技」には、後述する前兆演出状態(ガセ前兆演出を除く)や、AT準備中状態を含んでもよい。
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機10において、複数種類の図柄61を変動表示するリール62を複数有する変動表示手段55(例えばリールユニット60)と、複数の前記リール62それぞれに対応して前記リール62それぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段48(例えばストップスイッチ50)と、所定の前記図柄61の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段210と、前記役抽選の結果と前記停止操作手段48の操作とに基づいて前記変動表示手段55の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段220と、前記停止制御手段220によって停止された前記変動表示手段55の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出制御手段240と、前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段240によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段270と、前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段280と、前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段290と、前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数(例えば1500回)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、遊技者の操作により決定可能な終了条件操作決定手段300とを備え、前記終了条件操作決定手段300は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、前記特殊遊技終了手段290は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させるように形成され、前記特殊遊技の実行中、前記特殊遊技の終了条件を、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数とのいずれか一方から、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数との他方へ変更可能とし、前記特殊遊技の実行中に前記特殊遊技の終了条件の前記変更を行う場合、前記特殊遊技の実行中における前記特定獲得数までの残りの遊技媒体数と、前記特定実行遊技回数までの残りの遊技回数とのいずれか一方の値を、遊技回数と遊技媒体数とを換算するための所定値を用いて、前記残りの遊技媒体数と、前記残りの遊技回数との他方へ換算し、当該換算した値を前記特殊遊技の新たな終了条件として用いるようにしたことを特徴とする。
ここで、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技は、いわゆるAT状態や、ART状態等が含まれるものである。
また、「特殊遊技」は、「少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い」ものであるため、通常遊技から、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技(例えばAT状態)への移行が確定してから通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技へ移行までの状態を含んでもよい。例えば、「特殊遊技」には、後述する前兆演出状態(ガセ前兆演出を除く)や、AT準備中状態を含んでもよい。
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機10において、複数種類の図柄61を変動表示するリール62を複数有する変動表示手段55(例えばリールユニット60)と、複数の前記リール62それぞれに対応して前記リール62それぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段48(例えばストップスイッチ50)と、所定の前記図柄61の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段210と、前記役抽選の結果と前記停止操作手段48の操作とに基づいて前記変動表示手段55の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段220と、前記停止制御手段220によって停止された前記変動表示手段55の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出制御手段240と、前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段240によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段270と、前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段280と、前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段290と、前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数(例えば1500回)」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、この遊技機10内部で決定するための終了条件内部決定手段310とを備え、前記終了条件内部決定手段310は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数(例えば2000枚や、3000枚)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数(例えば1500回)に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、前記特殊遊技終了手段290は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させるように形成され、前記特殊遊技の実行中、前記特殊遊技の終了条件を、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数とのいずれか一方から、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数との他方へ変更可能とし、前記特殊遊技の実行中に前記特殊遊技の終了条件の前記変更を行う場合、前記特殊遊技の実行中における前記特定獲得数までの残りの遊技媒体数と、前記特定実行遊技回数までの残りの遊技回数とのいずれか一方の値を、遊技回数と遊技媒体数とを換算するための所定値を用いて、前記残りの遊技媒体数と、前記残りの遊技回数との他方へ換算し、当該換算した値を前記特殊遊技の新たな終了条件として用いるようにしたことを特徴とする。
ここで、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技は、いわゆるAT状態や、ART状態等が含まれるものである。
また、「特殊遊技」は、「少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い」ものであるため、通常遊技から、通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技(例えばAT状態)への移行が確定してから通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技へ移行までの状態を含んでもよい。例えば、「特殊遊技」には、後述する前兆演出状態(ガセ前兆演出を除く)や、AT準備中状態を含んでもよい。

Claims (12)

  1. 所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、
    遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機において、
    複数種類の図柄を変動表示するリールを複数有する変動表示手段と、
    複数の前記リールそれぞれに対応して前記リールそれぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段と、
    所定の前記図柄の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選の結果と前記停止操作手段の操作とに基づいて前記変動表示手段の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段と、
    前記停止制御手段によって停止された前記変動表示手段の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体払出制御手段と、
    前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段と、
    前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段と、
    前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段と、
    前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、遊技者の操作により決定可能な終了条件操作決定手段と、
    前記複数の終了条件として、前記差数が前記特定獲得数に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、この遊技機内部で決定するための終了条件内部決定手段と、
    前記終了条件操作決定手段と前記終了条件内部決定手段とのいずれを用いるかを選択するための選択手段とを備え、
    前記選択手段により選択された前記終了条件操作決定手段又は前記終了条件内部決定手段のいずれか一方は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、
    前記特殊遊技終了手段は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させることを特徴とする遊技機。
  2. 所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、
    遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機において、
    複数種類の図柄を変動表示するリールを複数有する変動表示手段と、
    複数の前記リールそれぞれに対応して前記リールそれぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段と、
    所定の前記図柄の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選の結果と前記停止操作手段の操作とに基づいて前記変動表示手段の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段と、
    前記停止制御手段によって停止された前記変動表示手段の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出制御手段と、
    前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段と、
    前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段と、
    前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段と、
    前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、遊技者の操作により決定可能な終了条件操作決定手段とを備え、
    前記終了条件操作決定手段は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、
    前記特殊遊技終了手段は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させることを特徴とする遊技機。
  3. 所定数の遊技媒体の投入を条件として遊技を開始可能であり、
    遊技には、通常行われる通常遊技と、少なくとも前記通常遊技よりも利益付与の可能性が高い遊技を含む特殊遊技とが設けられた遊技機において、
    複数種類の図柄を変動表示するリールを複数有する変動表示手段と、
    複数の前記リールそれぞれに対応して前記リールそれぞれの変動表示を操作により停止させる複数の停止操作手段と、
    所定の前記図柄の組み合わせにより構成される役を複数有し、この複数の役のいずれに当選したか否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選の結果と前記停止操作手段の操作とに基づいて前記変動表示手段の変動表示動作の停止制御を行う停止制御手段と、
    前記停止制御手段によって停止された前記変動表示手段の停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出制御手段と、
    前記特殊遊技の実行中、遊技を実行するために投入された遊技媒体数と、前記遊技媒体払出制御手段によって払い出された遊技媒体数との差(以下、「差数」とする。)を獲得した遊技媒体数として計数する獲得遊技媒体計数手段と、
    前記特殊遊技の実行中、実行した遊技回数(以下、「実行遊技回数」とする。)を計数する遊技回数計数手段と、
    前記特殊遊技の実行中、複数の終了条件のいずれかを満足した場合には、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段と、
    前記複数の終了条件として、前記差数が特定の値(以下、「特定獲得数」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、又は、前記実行遊技回数が特定の遊技回数(以下、「特定実行遊技回数」とする)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるか、この遊技機内部で決定するための終了条件内部決定手段とを備え、
    前記終了条件内部決定手段は、前記特殊遊技の終了条件として前記差数が前記特定獲得数に到達した場合に前記特殊遊技を終了させることと前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数に到達した場合に終了させることとのいずれかに決定し、
    前記特殊遊技終了手段は、この決定された前記特殊遊技の終了条件が満足された場合には前記特殊遊技を終了させることを特徴とする遊技機。
  4. 前記複数の終了条件には、
    前記差数が前記特定獲得数以上の所定の値(以下、「最大獲得数」とする。)に到達した場合も含むことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記特殊遊技の終了条件として、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数とのいずれかに決定されるときに、
    前記特殊遊技の終了条件として、前記特定獲得数に決定された場合、
    予め定めた複数の特定獲得数の中からいずれかの特定獲得数が抽選により決定され、
    前記特殊遊技の終了条件として、前記特定実行遊技回数に決定された場合、
    予め定めた複数の特定実行遊技回数の中からいずれかの特定実行遊技回数が抽選により決定されることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
  6. 予め定めた特定時に、前記特殊遊技の終了条件を前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数とのいずれかに決定するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の遊技機。
  7. 前記役として、前記複数の停止操作手段の操作手順によって遊技者に付与する有利度の異なる特定役が含まれ、
    前記特殊遊技は、当該特定役に対応する有利な操作手順を示唆する演出を実行可能な遊技であって、
    前記特定実行遊技回数とは、当該特定役に対応する有利な操作手順を示唆する演出を実行可能な遊技回数であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の遊技機。
  8. 前記特定獲得数は、加算可能に形成され、
    前記特定実行遊技回数は、加算可能に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の遊技機。
  9. 前記複数の終了条件の中には、
    前記差数が前記特定獲得数以上の所定の値(以下、「最大獲得数」とする。)を超えた場合が含まれ、
    前記特定獲得数又は前記特定実行遊技回数に基づく前記特殊遊技の終了条件に達したときに、所定条件を満足している場合、前記特殊遊技を終了させずに、前記差数が前記最大獲得数に到達するまで前記特殊遊技を継続可能としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の遊技機。
  10. 前記特殊遊技の終了条件として、前記特定獲得数に決定された場合、
    前記差数が前記特定獲得数より少ない特別の値(以下、「特別獲得数」とする。)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるように形成され、
    前記特殊遊技の終了条件として、前記特定実行遊技回数に決定された場合、
    前記実行遊技回数が前記特定実行遊技回数より少ない特別の値(以下、「特別実行遊技回数」とする。)に到達した場合に前記特殊遊技を終了させるように形成され、
    前記特別獲得数は、前記特定獲得数を超えない範囲において、加算可能に形成され、
    前記特別実行遊技回数は、前記特定実行遊技回数を超えない範囲において、加算可能に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9に記載の遊技機。
  11. 前記役抽選手段は、前記役抽選で用いられる当選確率の相違により複数の抽選テーブルを有し、
    前記複数の抽選テーブルにそれぞれ対応する複数の設定値が設定され、
    前記設定値が増加するほど、前記抽選テーブルの各当選確率は、同一又は増加するように形成され、
    前記設定値の増加に対応して、前記特定獲得数も同一又は増加するように形成され、
    前記設定値の増加に対応して、前記特定実行遊技回数も同一又は増加するように形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の遊技機。
  12. 前記特殊遊技の実行中、
    前記特殊遊技の終了条件を、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数とのいずれか一方から、前記特定獲得数と前記特定実行遊技回数との他方へ変更可能としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11に記載の遊技機。
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