JP2017184631A - 食品保存庫 - Google Patents

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【課題】貯蔵室に収容された食品の鮮度を維持することができる食品保存庫を提供する。
【解決手段】内部に貯蔵室15が形成された本体2と、貯蔵室15に収容された食品表面のpH値を調整する調整装置60とを備えるものである。
【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は食品保存庫に関する。
従来、冷蔵庫等の食品保存庫においては、貯蔵室に収容される食品を除菌したり脱臭するために、貯蔵室に収容された食品に対して酸化力が強いヒドロキシラジカル(OHラジカル)を含むミストを噴霧するものが提案されているが(例えば、特許文献1参照)、食品表面のpH値を制御することについて何ら検討されていない。
なお、下記特許文献2及び3には、飲料用水として電解水を生成することが開示されているが、食品の鮮度を維持するために電解水を用いて食品表面のpH値を制御することは開示されていない。
特開2011−242082号公報 特開2004−267815号公報 特開平10−206004号公報
そこで、貯蔵室に収容された食品の鮮度を維持することができる食品保存庫を提供することを目的とする。
本実施形態の食品保存庫は、内部に貯蔵室が形成された本体と、前記貯蔵室に収容された食品表面のpH値を調整する調整機構とを備えるものである。
第1実施形態にかかる冷蔵庫の概略構成を示す断面図である。 冷蔵室の要部を示す正面図である。 図2のA−A断面図である。 図1の冷蔵庫の制御構成を示すブロック図である。 給水タンク及び給水装置の概略構成を示す断面図である。 pH調整装置の概略構成を示す図である。 第2実施形態にかかる冷蔵庫の操作表示部の一例を示す図である。
(第1実施形態)
食品保存庫として冷蔵庫に適用した第1実施形態について図1〜6を参照して説明する。図1に示すように、冷蔵庫1は、前面に開口する冷蔵庫本体2を備える。冷蔵庫本体2は、鋼板製の外箱3と合成樹脂製の内箱4との間に形成された断熱空間5に真空断熱材や発泡断熱材等の断熱材を有して構成されている。冷蔵庫本体2は内箱4の内部に複数の貯蔵空間が設けられており、具体的には、上段から順に、冷蔵室6、野菜室7が設けられ、その下方に製氷室8と小冷凍室(不図示)が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室10が設けられている。
冷蔵室6及び野菜室7は、いずれも冷蔵温度帯(例えば、1〜4℃)に冷却される貯蔵室であり、それらの間は、合成樹脂製の仕切板11により上下に仕切られている。図2及び3に示すように、仕切板11と最下段の棚板12とで上下に仕切られた空間は、冷蔵室6の一方側壁(左側壁)に寄せて配設された縦仕切壁13によって冷蔵庫幅方向に区画されている。冷蔵室6の左側壁と縦仕切壁13に挟まれた空間には、給水タンク14及び給水装置41が設けられている。縦仕切壁13と冷蔵室6の他方側壁(右側壁)に挟まれた空間には、上容器39、下容器40及びpH調整装置60を収納するチルド室15が設けられている。
冷蔵室6の背面には、冷蔵室6の庫内温度を測定するための冷蔵温度センサ19が設けられている。冷蔵室6の前面開口部には、ヒンジで枢支された回動式の断熱扉6aが設けられている。この扉6aの前面には、使用者から冷蔵庫1の設定等を受け付けたり、冷蔵庫1の設定状況等を表示する操作表示部6bが設けられている。
野菜室7の前面開口部には、引出し式の断熱扉7aが設けられている。この断熱扉7aの背面部には、貯蔵容器を構成する上下2段の収納ケース16が連結されている。野菜室7の下方は、内部に断熱材が設けられた断熱仕切壁17により仕切られており、断熱仕切壁17の下方に製氷室8及び小冷凍室が設けられている。
製氷室8、小冷凍室及び冷凍室10は、いずれも冷凍温度帯(例えば、−10〜−20℃)に冷却される貯蔵室であり、製氷室8の内部に製氷装置55が設けられている。製氷室8、小冷凍室及び冷凍室10の前面開口部には、引出し式の断熱扉8a、10aが設けられており、各断熱扉8a、10aの背面部に貯蔵容器18、20が連結されている。また、冷凍室10の背面には、冷凍室10の庫内温度を測定するための冷凍温度センサ30が設けられている。
冷蔵庫本体2の冷蔵温度帯の貯蔵室(冷蔵室6及び野菜室7)の奥部には、冷蔵冷却器21及び冷蔵ファン22を収納する冷蔵冷却器室23と、冷蔵室6及び冷蔵冷却器室23を連結するダクト24とが形成されている。冷蔵庫本体2の冷凍温度帯の貯蔵室(製氷室8、小冷凍室、冷凍室10)の奥部には、冷凍冷却器25及び冷凍ファン26を収納する冷凍冷却器室27と、冷凍温度帯の貯蔵空間と冷凍冷却器室27とを連結するダクト28が設けられている。冷蔵冷却器21及び冷凍冷却器25は、冷蔵庫本体2の背面下部に形成された機械室29に収納された圧縮機31や凝縮器32とともに冷凍サイクルを構成し、圧縮機31から吐出された冷媒によって冷却される。
また、冷蔵庫本体2の天井壁の上面後部には、冷蔵庫1を制御するマイコン等を実装した制御基板からなる制御部57が設けられている。この制御部57には、図4に示すように、操作表示部6b、冷蔵温度センサ19、冷凍温度センサ30、冷蔵ファン22、冷凍ファン26、圧縮機31、ダンパ33a、給水装置41及びpH調整装置60等の電気部品が電気接続されており、各種センサ及び操作表示部6bから入力される信号と予めメモリに記憶された制御プログラムに基づいて、冷蔵庫1の動作全般を制御する。
冷蔵庫1では、冷蔵冷却器21が、冷蔵冷却器室23の空気を冷却して、−10〜−20℃の冷気を生成し、これを冷蔵ファン22の回転によってダクト24を介して吹出口33から冷蔵室6及びチルド室15へ供給され、冷蔵室6及びチルド室15を冷却する。冷蔵室6及びチルド室15を流れた空気の一部は、チルド室15の背面下部に設けられた吸込口34からリターンダクト35に流れ込み冷蔵冷却器室23へ戻り、残りの空気は仕切板11に設けられた不図示の透孔を経て野菜室7へ流れ込み野菜室7を冷却した後、野菜室7の背面に設けられた吸込口36からリターンダクト35に流れ込み冷蔵冷却器室23へ戻り再び冷却される。
冷凍冷却器25は、冷凍冷却器室27の空気を冷却して、例えば、−20〜−30℃の冷気を生成し、これを冷凍ファン26の回転によってダクト28を介して製氷室8、小冷凍室及び冷凍室10に供給され、これらの貯蔵室8,10を冷却しながら流れ、冷凍室10の背面に設けられた吸込口37から冷凍冷却器室27に戻り再び冷却される。
このような構成の冷蔵庫1において、冷蔵室6の仕切板11上に設けられた給水装置41は、製氷装置55及びpH調整装置60に水を自動的に供給するものであり、この例では次のように構成されている。
給水装置41は、図3及び5に示すように、給水タンク14内の水中に浸漬されるケーシング42と、このケーシング42内に収納されたインペラ43と、インペラ43と磁気吸引力により連結されインペラ43を正転操作及び逆転操作する給水モータ45と、給水タンク14内の水をケーシング42内に吸引する吸入口46と、吸入口46からケーシング42内に吸引された水を給水タンク14の外部の給水対象に吐出する一対の吐出口47,48と、これら2個の吐出口47,48のいずれか一方を塞ぐ切替弁44とを備える。
このような給水装置41は、給水モータ45の回転によってインペラ43が一方向に回転することで、切替弁が他方の吐出口48を塞ぎ、吸入口46から吸い込んだ給水タンク14内の水を一方の吐出口47から吐出し、インペラ43が他方向に回転することで、切替弁が一方の吐出口47を塞ぎ、吸入口46から吸い込んだ給水タンク14内の水を他方の吐出口48から吐出する。
給水装置41の吐出口47,48には給水経路49、50がそれぞれ接続されている。一方の吐出口47から吐出された水は、給水経路49を通って水受部51で受け止められ、配水ホースを経て製氷室8に設けられた製氷装置55に供給され氷にされる。他方の吐出口48から吐出された水は、給水経路49を通って水受部52で受け止められ、配水ホース53を経てチルド室15に設けられたpH調整装置60に供給される。
縦仕切壁13と冷蔵室6の他側壁(右側壁)に挟まれたチルド室15は、最下段の棚板12によって上方が区画され、その棚板12の前端部にヒンジによって回動自在に設けられた蓋体38が吊り下げられている。チルド室15の内部には、上下に重ねて設けられた上容器39及び下容器40が、それぞれ引き出し可能に収納され、これらの容器39,40の後方にpH調整装置60が設けられている。
上容器39は、平面形状が略矩形状の上面に開口する合成樹脂製の容器からなり、上面に食品などの貯蔵物を出し入れする開口部(取出口)39aが設けられ、上容器39内部に貯蔵物を収納する収納空間が形成されている。
上容器39は、図1に示すようなチルド室15に収納された状態において、上容器39の前壁と最下段の棚板12との間に形成された開口が蓋体38によって閉塞され、上容器39の取出口39aが棚板12によって閉塞されている。チルド室15に収納された上容器39を前方へ引き出すと、蓋体38を前方へ回動させながら棚板12の前方へ上容器39が移動し、上容器39の取出口39aが開放され貯蔵物を出し入れできるようになる。
上容器39の後方には、吹出口33のうち最下方に設けられた吹出口33が開口している。この例では、上容器39の後方に設けられた吹出口33は、上容器39の上面開口部より上方位置に設けられ、ダンパ33aによって開閉可能に設けられている。冷蔵冷却器室23で生成された冷気は、吹出口33より吹き出して上容器39の上面開口部から内部に導入される。上容器39へ導入された冷気は、上容器39の背面下部に設けられた排気孔より上容器39外部へ排出され、チルド室15の背面下部に設けられた吸込口34からリターンダクト35に流れ込み冷蔵冷却器室23へ戻る。
下容器40は、平面形状が略矩形状の上面に開口する合成樹脂製の容器からなり、上面に貯蔵物を出し入れする開口部(取出口)40aが設けられ、下容器40内部に貯蔵物を収納する収納空間が形成されている。この例では、下容器40は、チルド室15に収納された状態において、取出口40aが上方に設けられた上容器39の底面によって閉塞され、下容器40を前方へ引き出すことで下容器40の取出口40aが開放され貯蔵物を出し入れできるようになる。このような下容器40は、吹出口33より冷蔵室6に吹き出した冷気が、下容器40の内部に導入されず、下容器40の周囲を流れながらその内部を冷却するようになっている。
pH調整装置60は、図3及び6に示すように、電解水生成装置62と噴霧装置64,66とを備え、チルド室15に設けられた上容器39及び下容器40内にpH値を調整した電解水を噴霧することで、各容器39,40に収容された食品表面のpH値を調整する。
詳細には、電解水生成装置62は、電解槽68、隔膜69、陰極72、陽極73、及び水質計74,75を備える。
電解槽68の内部は、隔膜69によって陰極室70と陽極室71に区画されており、陰極室70に陰極72及び水質計74が設けられ、陽極室71に陽極73及び水質計75が設けられている。陰極室70及び陽極室71には、給水装置41によって送り出された給水タンク14の水が配水ホース53を介して供給される。
陰極72及び陽極73は、不図示の電源装置から所定電圧が印加され、陰極室70及び陽極室71に供給された水を電気分解することで、陰極室70においてアルカリ性(例えば、pH値が10〜13)の電解水を生成し、陽極室71において酸性(pH値が6.5〜4)の電解水を生成する。陰極室70及び陽極室71において生成された電解水は、各室70,71に設けられた水質計74、75によってpH値が測定され、所望のpH値に調整された電解水を生成するようになっている。
また、陰極室70は途中に開閉弁76を備えた配水ホース77によって第1噴霧装置64と接続され、所定のpH値に水質を調整したアルカリ性の電解水を第1噴霧装置64に供給する。陽極室71は途中に開閉弁78を備えた配水ホース79によって第2噴霧装置66と接続され、所定のpH値に水質を調整した酸性の電解水を第2噴霧装置66に供給する。
第1噴霧装置64及び第2噴霧装置66は、静電式や超音波式や気化式などの公知の霧化装置を備える。第1噴霧装置64は、電解水生成装置62の陰極室70で生成されたアルカリ性の電解水が配水ホース77を介して供給され、下容器40の取出口40aが閉塞された状態において、供給されたアルカリ性の電解水を霧化して下容器40内に供給することで、下容器40内に収容された食品にアルカリ性の電解水を噴霧して当該食品表面を所定pH値のアルカリ性に調整する。第2噴霧装置66は、電解水生成装置62の陽極室71で生成された酸性の電解水が配水ホース79を介して供給され、上容器39の取出口39aが閉塞された状態において、供給された酸性の電解水を霧化して上容器39内に供給することで、上容器39内に収容された食品に酸性の電解水を噴霧して食品表面を所定pH値の酸性に調整する。
このようなpH調整装置60は、操作表示部6bの操作を受けて、電解水生成装置62の陰極室70及び陽極室71で生成される電解水のpH値を変更して上容器39及び下容器40に噴霧する電解水のpH値を変更したり、電解水の噴霧量を変更したりすることで、上容器39及び下容器40に収容された食品表面のpH値を変更する。一例を挙げると、下容器40の食品表面のpH値を8.5と9.5とで切り替えたり、上容器39の食品表面のpH値を6と4.5とで切り替えたりすることができる。
以上のような本実施形態の冷蔵庫1では、上容器39及び下容器40の取出口39a,40aが閉塞可能に設けられており、限られた空間に収容された食品についてpH値を調整するため、他の貯蔵物に影響を及ぼすことなく所望の食品のみを目的のpH値に調整できる。
また、冷蔵庫1では、冷蔵室6に上容器39と下容器40とを設け、容器毎に調整する食品表面のpH値を異ならせているため、一度に調整可能なpH値の範囲が広がり、さまざまな食品表面を適切なpH値で保存することができる。
つまり、冷蔵庫1では、下容器40内にアルカリ性の電解水が噴霧され下容器40に収容された食品表面を所定pH値のアルカリ性とすることができる。ごはんやパンなどのデンプンを含む食品は、その表面をアルカリ性とすることで糊化(α化)したデンプンの組織から水が分離するデンプンの老化現象を抑えることができるため、本実施形態の冷蔵庫1において、下容器40内にごはんやパンなどのデンプンを含む食品を収容することで、ごはんがボソボソした食感となったり、パンが固くなったりするのを抑えることができる。
また、冷蔵庫1では、食品を低温で保存することに加え、上容器39内に酸性の電解水が噴霧され上容器39に収容された食品表面を所定pH値の酸性とすることができるため、例えば、食品表面のpH値を6以下とすることでタンパク質消化酵素のトリプシンの活性を抑えることができ、肉や魚などの食品に含まれるタンパク質の分解(腐敗)を抑え食品の鮮度を保つことができる。
更に、本実施形態の冷蔵庫1では、上容器39及び下容器40に収容された食品表面を複数のpH値に変更することができるため、例えば、上容器39の食品表面のpH値を6から4.5に変更することで、食品表面において有害微生物を静菌又は殺菌することができる。しかも、上容器39には、吹出口33から吹き出した冷気が直接導入され冷蔵室6より低い温度に冷却することができるため、より一層、タンパク質の分解(腐敗)を抑えることができ、肉や魚などの食品の鮮度を保つことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図7を参照して説明する。本実施形態では、上容器39や下容器40に収容された食品の水分活性値に基づいて上容器39及び下容器40に収容された食品表面のpH値を変更する。
水分活性値とは、一定温度下の食品の水の蒸気圧を、同じ温度下の純水の蒸気圧で割った数値であり、数値が高いほど微生物の増殖に必要な水分を多く含むことを示す。使用者が、操作表示部6bから所定操作を行うと、図7に例示するような水分活性値を選択する選択画面が操作表示部6bに表示される。この選択画面には、代表的な食品名とその食品の水分活性値とが対応付けて表示されており、選択画面に表示された食品及び水分活性値の中から、使用者がチルド室15の上容器39に収容する食品又はその食品の水分活性値をタッチ操作により選択できるようになっている。
制御部57は、使用者が選択画面から食品名を設定すると、設定された食品名に対応する水分活性値を取得し、使用者が選択画面から水分活性値と設定すると、設定された水分活性値を取得する。
そして、制御部57は、取得した水分活性値が所定値以下であると、水分活性値が所定値より大きい場合に比べて、噴霧する酸性の電解水のpH値を中性に近づけたり、あるいは、電解水の噴霧量を減少したりすることで、上容器39に収容された食品表面のpH値を中性に近づける。
その際、上容器39に収容された食品表面のpH値を中性に近づけることに加えて、水分活性値が所定値より大きい場合に比べ、ダンパ33aの開度を調節して上容器39に導入する冷気量を減少して上容器39内の温度を高くしたり、電解水の噴霧量を増加して上容器39内の湿度を高くしてもよい。
本実施形態では、水分活性値が大きく劣化しやすい食品に対して食品表面のpH値を小さくしたり上容器39内の温度を低く設定し、水分活性値が小さいく劣化しにくい食品に対して食品表面のpH値を中性に近づけたり、上容器39内の温度を高く設定することで、食品の劣化しやすさに応じた制御を行うことができ、食品の保存性能と省エネルギー性能とを両立することができる。
なお、本実施形態では、食品表面を酸性に調整する上容器39に収容された食品について、水分活性値に応じてpH値を変化させる場合について説明したが、食品表面をアルカリ性に調整する下容器40に収容された食品についても、水分活性値が所定値以下である場合に食品表面のpH値を中性に近づけてもよい。
(他の実施形態)
第1実施形態及び第2実施形態では、pH調整装置60が、冷蔵室6に設けた上容器39及び下容器40の内部に酸性及びアルカリ性の電解水を噴霧したが、冷蔵室6や野菜室7の内部等に電解水を噴霧してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、上容器39及び下容器40に隣接して設けられたpH調整装置60の噴霧装置64,66から酸性及びアルカリ性の電解水を噴霧し、上容器39及び下容器40の内部へ電解水を供給したが、酸性あるいはアルカリ性の電解水を供給する空間から離れた位置に噴霧装置を配設し、ダクトで噴霧装置と電解水を供給する空間とを接続し、ダクトを介して電解水を供給してもよい。これにより、使用者の使い勝手のよい位置に食品表面のpH値を調整する空間を配置しつつ、pH調整装置60を任意の位置に配設することができ、設計の自由度が拡大する。
その際、噴霧装置からの距離(ダクト長さ)が異なる2つの空間に電解水を供給する場合、噴霧装置からの距離が長い空間より、噴霧装置からの距離が短い空間に収容された食品表面のpH値の調整量(つまり、電解水を噴霧する前の食品表面のpH値と調整後の食品表面のpH値との差)を大きく設定してもよい。これにより、pH調整装置の噴霧装置から離れたpH値の調整しにくい空間であっても、食品表面を目的のpH値に調整することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫、2…冷蔵庫本体、6…冷蔵室、6b…操作表示部、14…給水タンク、15…チルド室、39…上容器、40…下容器、41…給水装置、55…製氷装置、60…pH調整装置、62…電解水生成装置、64…第1噴霧装置、66…第2噴霧装置、68…電解槽、69…隔膜、70…陰極室、71…陽極室、72…陰極、73…陽極

Claims (8)

  1. 内部に貯蔵空間が形成された本体と、前記貯蔵空間に収容された食品表面のpH値を調整する調整装置とを備えた食品保存庫。
  2. 前記調整装置は、前記貯蔵空間に収容された食品表面のpH値を切り替えることができる請求項1に記載の食品保存庫。
  3. 前記調整装置は、電解水の噴霧により前記貯蔵空間に収容された食品表面のpH値を調整する請求項1又は2に記載の食品保存庫。
  4. 前記貯蔵空間の温度及び湿度の少なくとも一方を調整する手段を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の食品保存庫。
  5. 前記調節機構は、前記貯蔵空間に収容された食品の水分活性値が所定値以下であると、水分活性値が所定値より大きい場合に比べて食品表面のpH値を中性に近づける請求項1〜4のいずれか1項に記載の食品保存庫。
  6. 取出口が設けられた貯蔵容器と、前記貯蔵容器の前記取出口を開閉する蓋とを前記貯蔵空間内に備え、
    前記調整装置が、前記貯蔵容器に収容された食品の表面のpH値を調整する請求項1〜5のいずれか1項に記載の食品保存庫。
  7. 前記貯蔵容器を複数備え、
    前記貯蔵容器毎に調整する食品表面のpH値が異なる請求項6に記載の食品保存庫。
  8. 前記貯蔵空間内に区画された第1空間と第2空間とを備え、前記第1空間は前記調整装置からの距離が前記第2空間より短い位置に区画され、
    前記第2空間より前記第1空間に収容された食品表面のpH値の調整量が大きい請求項7に記載の食品保存庫。
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