JP2017182191A - 歩行者保護システム及び路側機 - Google Patents
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Abstract
【課題】交通弱者が歩行者用信号機のある横断歩道を安心して渡ることができるようにしつつ、その交通弱者の存在を他者に通知することを可能にする。【解決手段】歩行者に用いられ、歩行者が交通弱者であるか否かを示す属性情報を無線通信によって送信する無線タグと、歩行者用信号機に設置される路側機1とを含み、路側機1は、無線タグと直接的に無線通信を行うタグ通信部11と、タグ通信部11で無線タグから受信した属性情報が交通弱者であることを示すことをもとに、歩行者用信号機における青信号の点灯時間を延長させる指示を行う延長指示部104と、タグ通信部11で受信した属性情報が交通弱者であることを示す場合に、交通弱者の位置座標をセンタへアップロードするセンタ通信部12を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、歩行者を保護するための歩行者保護システム、及びその歩行者保護システムに含まれる路側機に関するものである。
従来、高齢者等の交通弱者が横断歩道を安心して横断できるようにするために、歩行者用信号機の青信号の点灯時間を延長する技術が知られている。例えば、特許文献1には、車椅子利用者等の歩行者が携帯する端末が有する操作ボタンを歩行者が押下することにより、青信号の点灯時間を延長する要求信号を信号機制御装置に無線で送信し、青信号の点灯時間を延長させる信号機制御システムが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、青信号の点灯時間を延長することはできるものの、交通弱者から離れた場所にいる家族,ドライバ等の他者に、その交通弱者の存在を通知することまではできなかった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、交通弱者が歩行者用信号機のある横断歩道を安心して渡ることができるようにしつつ、その交通弱者の存在を他者に通知することを可能にする歩行者保護システム及び路側機を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の歩行者保護システムは、歩行者に用いられ、歩行者が歩行に不安のある交通弱者であるか否かを示す属性情報を無線通信によって送信する無線タグ(2)と、歩行者用信号機(3)の近辺に設置される路側機(1)とを含み、路側機は、無線タグと直接的に無線通信を行うタグ通信部(11)と、タグ通信部で無線タグから受信した属性情報が交通弱者であることを示すことをもとに、歩行者用信号機における通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させる指示を行う延長指示部(104)と、タグ通信部で受信した属性情報が交通弱者であることを示す場合に、交通弱者の存在に関する情報を、その情報を用いて交通弱者の存在に関する情報を配信するセンタ(4)、及びその情報を用いて交通弱者の存在を通知する車載端末(6)の少なくともいずれかへ送信する情報送信部(12,13)とを備える。
また、本発明の路側機は、歩行者用信号機の近辺に設置され、歩行者に用いられる無線タグ(2)から直接的に無線通信で送信されてくる、歩行者が歩行に不安のある交通弱者であるか否かを示す属性情報を受信するタグ通信部(11)と、タグ通信部で受信した属性情報が交通弱者であることを示す場合に、歩行者用信号機における通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させる指示を行う延長指示部(104)と、タグ通信部で受信した属性情報が交通弱者であることを示す場合に、交通弱者の存在に関する情報を、その情報をもとに交通弱者の存在に関する情報を配信するセンタ(4)、及びその情報をもとに交通弱者の存在を通知する車載端末(6)の少なくともいずれかへ送信する情報送信部(12,13)とを備える。
これらの構成によれば、歩行者が用いる無線タグから路側機のタグ通信部で受信した属性情報が交通弱者であることを示す場合に、延長指示部が、路側機が近辺に設置された歩行者用信号機における通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させる指示を行うことになる。よって、無線タグを用いる歩行者が交通弱者である場合に、路側機が近辺に設置された歩行者用信号機における通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させることができる。無線タグと路側機のタグ通信部とは、直接的に無線通信を行うので、無線タグから送信される属性情報をもとに延長指示部から通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させる指示が行われるのは、無線タグが路側機の周囲に位置する場合に限られることになる。よって、無線タグを用いる交通弱者が、路側機が近辺に設置された歩行者用信号機の周囲に位置する場合に限って、この歩行者用信号機の通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させ、横断歩道を安心して渡ることができるようにすることが可能になる。
また、タグ通信部で受信した属性情報が交通弱者であることを示す場合に、交通弱者の存在に関する情報を、その情報をもとに交通弱者の存在に関する情報を配信するセンタ、及びその情報をもとに交通弱者の存在を通知する車載端末の少なくともいずれかへ送信する。よって、センタ及び車載端末の少なくともいずれかから、無線タグを用いる歩行者以外の他者に向けて、交通弱者の存在を通知することが可能になる。その結果、交通弱者が歩行者用信号機のある横断歩道を安心して渡ることができるようにしつつ、その交通弱者の存在を他者に通知することが可能になる。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態及び変形例を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態及び変形例の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態及び/又は変形例における説明を参照することができる。
(実施形態)
<歩行者保護システム7の概略構成>
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1に示すように、歩行者保護システム7は、路側機1、無線タグ2、歩行者用信号機3、センタ4、携帯端末5、及び車両側ユニット6を含んでいる。図1では、路側機1、無線タグ2、歩行者用信号機3、携帯端末5、及び車両側ユニット6を便宜上それぞれ1つしか示していないが、必ずしもこれに限らない。歩行者保護システム7に含まれる、路側機1、無線タグ2、歩行者用信号機3、センタ4、携帯端末5、及び車両側ユニット6が複数である構成としてもよい。以降では、少なくとも路側機1及び歩行者用信号機3が複数である場合を例に挙げて説明を行う。
<歩行者保護システム7の概略構成>
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1に示すように、歩行者保護システム7は、路側機1、無線タグ2、歩行者用信号機3、センタ4、携帯端末5、及び車両側ユニット6を含んでいる。図1では、路側機1、無線タグ2、歩行者用信号機3、携帯端末5、及び車両側ユニット6を便宜上それぞれ1つしか示していないが、必ずしもこれに限らない。歩行者保護システム7に含まれる、路側機1、無線タグ2、歩行者用信号機3、センタ4、携帯端末5、及び車両側ユニット6が複数である構成としてもよい。以降では、少なくとも路側機1及び歩行者用信号機3が複数である場合を例に挙げて説明を行う。
無線タグ2は、歩行者Aによって携行されて、路側機1との間で無線通信を行うアクティブ型の無線タグである。無線タグ2と路側機1との通信は、公衆通信網を介さない無線通信によって行われる。無線タグ2は、電源として例えばリチウム電池等を備えている。無線タグ2には予め、無線タグ2を携行する歩行者Aの属性を示す属性情報、及び無線タグ2を携行する歩行者Aを特定するための識別情報が記憶されている。無線タグ2は、路側機1から送信される問い合わせ信号を受信したことをトリガとして歩行者パケットを送信する。問い合わせ信号は、例えば路側機1から1秒周期等の所定周期で送信されているものとする。これにより、無線タグ2は、路側機1の通信範囲内に位置する場合に、問い合わせ信号の送信頻度と同様の頻度で歩行者パケットを逐次送信することになる。
属性情報とは、歩行に不安のある交通弱者であるか否かを示す情報である。一例としては、高齢者,妊婦,年少者,要介護者,障碍者等がここで言うところの交通弱者に該当するものとする。歩行者Aを特定するための識別情報としては、例えば個々の無線タグ2を識別するためのタグID等を用いる構成とすればよい。以降では、タグIDを用いる場合を例に挙げて説明を行う。このタグIDが請求項の識別情報に相当する。以降では、歩行者Aが高齢者といった交通弱者である場合を例に挙げて説明を行う。
歩行者用信号機3は、交差点において横断歩道ごとに設置されており、対応する横断歩道の通行許可と通行不許可とを信号等の灯色によって示す。以下では、通行許可を青色の灯色で示し、通行不許可を赤色の灯色で示す場合を例に挙げて説明を行う。また、歩行者用信号機3には、各灯色の点灯時間を制御する信号機制御装置が備えられているものとする。
センタ4は、例えばサーバ装置であり、携帯電話網,インターネット等の公衆通信網を介して、路側機1、携帯端末5、及び車両側ユニット6と通信を行う。なお、センタ4は、1つのサーバ装置からなるものであってもよいし、複数のサーバ装置からなっているものであってもよい。
携帯端末5は、ユーザBが携行する通信端末であって、携帯電話網,インターネット等の公衆通信網を介してセンタ4と通信を行う。携帯端末5は、情報を提示する機能を有しているものとする。携帯端末5の一例としては、多機能携帯電話機、ウェアラブル通信端末等があるが、本実施形態では、携帯端末5が多機能携帯電話機である場合を例に挙げて説明を行う。また、携帯端末5を用いるユーザBが、無線タグ2を用いる歩行者Aの家族である場合を例に挙げて以降の説明を行う。
本実施形態では、携帯端末5は、ユーザBの家族である歩行者Aの位置情報を要求する位置要求パケットをセンタ4へアップロードする場合を例に挙げて以降の説明を行う。位置要求パケットには、位置要求パケットの送信元の携帯端末5を特定するための識別情報を含むものとする。携帯端末5を特定するための識別情報としては、例えば個々の携帯端末5を識別するための携帯IDを用いる構成とすればよい。
車両側ユニット6は、車両Cで用いられ、路側機1と通信を行ったり、センタ4と通信を行ったりする。この車両側ユニット6が請求項の車載端末に相当する。車両Cは車両であれば自動車に限らないが、ここでは自動車であるものとして説明を続ける。車両側ユニット6とセンタ4との通信は、前述したように公衆通信網を介した通信によって行う。車両側ユニット6と路側機1との通信は、公衆通信網を介さない無線通信(以下、路車間通信)によって行われる。路車間通信は、例えば760MHz帯の電波を用い、WAVE(Wireless Access in Vehicular Environment)の通信規格に従って行う構成とすればよい。なお、路車間通信で用いる電波の周波数帯は、2.4GHz,5.9GHz帯等の他の周波数帯であってもよい。また、路車間通信で採用する通信規格はWAVE以外の通信規格であってもよい。
本実施形態では、車両側ユニット6は、車両Cを特定するための識別情報と車両Cの位置座標とを含む車両パケットをセンタ4へ逐次アップロードする場合を例に挙げて以降の説明を行う。車両Cを特定するための識別情報としては、例えば車両IDを用いる構成とすればよい。
路側機1は、歩行者用信号機3の近辺に配置される。本実施形態では、路側機1は歩行者用信号機3に設けられ、歩行者用信号機3の信号機制御装置と接続されている場合を例に挙げて説明を行う。路側機1は、無線タグ2及びセンタ4と通信を行う。路側機1と無線タグ2との通信は、前述したように、公衆通信網を介さない無線通信によって行われる。路側機1とセンタ4との通信は、前述したように、公衆通信網を介して行われる。
<無線タグ2の概略構成>
続いて、図2を用いて無線タグ2の概略構成を説明する。無線タグ2は図2に示すように、中距離通信部21、メモリ22、及びメイン処理部23を備える。メイン処理部23は、中距離通信部21及びメモリ22と接続されている。
続いて、図2を用いて無線タグ2の概略構成を説明する。無線タグ2は図2に示すように、中距離通信部21、メモリ22、及びメイン処理部23を備える。メイン処理部23は、中距離通信部21及びメモリ22と接続されている。
中距離通信部21は、路側機1と公衆通信網を介さずに直接的に中距離通信を行うための通信モジュールである。例えば中距離通信部21は、Bluetooth(登録商標) Low Energyの規格に沿って信号を送受信する構成とすればよい。なお、中距離通信部21は、Bluetooth Low Energyの規格以外の通信規格に沿って送受信を行う構成としてもよい。中距離通信部21の最大通信距離は、路側機1が設けられた歩行者用信号機3の近辺に限ってこの路側機1との通信を行うことができる程度の中距離に設定されているものとする。例えば、最大通信距離が数m〜十数m程度に設定されている構成とすればよい。
メモリ22は、例えばフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性の記憶媒体である。メモリ22には、無線タグ2のタグID及び無線タグ2を用いる歩行者Aの属性情報が格納されている。メイン処理部23は、中距離通信部21の動作を制御する。メイン処理部23は、例えば、CPU,IC等を用いて実現されればよい。メイン処理部23は、中距離通信部21と協働し、歩行者パケットを送信する処理を実施する。メイン処理部23は、路側機1からの問い合わせ信号を中距離通信部21で受信したことをトリガとして、歩行者パケットを送信する処理を実施する。
なお、無線タグ2は、問い合わせ信号を受信していない状態においては、問い合わせ信号を受信したことを検出するために必要な機能以外の動作を停止させることで消費電力を抑制するスリープモードになっていることが好ましい。これによれば、歩行者パケットを受信する路側機1の通信範囲外にある場合にも無線タグ2から歩行者パケットを送信することによる消費電力の無駄を抑えることができる。
<路側機1の概略構成>
続いて、図3を用いて路側機1の概略構成を説明する。路側機1は図3に示すように、路側制御部10、タグ通信部11、センタ通信部12、及び路車間通信部13を備えており、歩行者用信号機3の信号機制御装置と接続されている。路側制御部10は、タグ通信部11、センタ通信部12、及び路車間通信部13と接続されている。
続いて、図3を用いて路側機1の概略構成を説明する。路側機1は図3に示すように、路側制御部10、タグ通信部11、センタ通信部12、及び路車間通信部13を備えており、歩行者用信号機3の信号機制御装置と接続されている。路側制御部10は、タグ通信部11、センタ通信部12、及び路車間通信部13と接続されている。
タグ通信部11は、無線タグ2と直接的に無線通信を行うための通信モジュールである。タグ通信部11は、無線タグ2から受信した歩行者パケットの信号を復調して路側制御部10に出力する。また、タグ通信部11は、無線タグ2から受信した信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)を逐次検出する強度検出部111を備えている。強度検出部111は、例えば周知のRSSI回路によって実現すればよい。
センタ通信部12は、公衆通信網に無線接続し、センタ4と公衆通信網を介して通信を行うための通信モジュールである。センタ通信部12は、路側制御部10から入力されたデータをセンタ4に送信する。路車間通信部13は、路側機1の周辺車両で用いられる車両側ユニット6と路車間通信を行うための通信モジュールである。路車間通信部13は、路側制御部10から入力されたデータを変調して同報送信する。
路側制御部10は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、非遷移的実体的記録媒体に記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。なお、路側制御部10が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。路側制御部10の詳細については、以下で述べる。
[路側制御部10の概略構成]
ここで、図3を用いて路側制御部10の概略構成を説明する。路側制御部10は、図3に示すように、機能ブロックとして、タグ通信処理部101、タグ情報取得部102、属性判定部103、延長指示部104、メモリ105、通知処理部106、センタ通信処理部107、及び路車間通信処理部108を備えている。
ここで、図3を用いて路側制御部10の概略構成を説明する。路側制御部10は、図3に示すように、機能ブロックとして、タグ通信処理部101、タグ情報取得部102、属性判定部103、延長指示部104、メモリ105、通知処理部106、センタ通信処理部107、及び路車間通信処理部108を備えている。
タグ通信処理部101は、タグ通信部11が無線タグ2から受信した歩行者パケットを取得する。タグ通信処理部101は、取得した歩行者パケットをタグ情報取得部102に出力する。タグ情報取得部102は、タグ通信処理部101で取得した歩行者パケットに含まれる属性情報及びタグIDを取得する。
属性判定部103は、タグ情報取得部102で取得した属性情報が交通弱者であることを示すか否かを判定する。属性判定部103は、属性情報が交通弱者であることを示すと判定した場合には、タグ情報取得部102で取得したタグIDとこのタグIDを含む歩行者パケットの受信時刻を示すタイムスタンプ(以下、単に受信時刻)とを通知処理部106に出力する。
延長指示部104は、歩行者用信号機3の信号機制御装置に対して、青信号の灯色の点灯時間を延長させる指示(以下、延長指示)を行う。延長指示部104は、属性判定部103で属性情報が交通弱者であることを示すと判定し、且つ、強度検出部111で検出した受信信号強度が閾値以上である場合に、延長指示を行う。
延長指示を受けた信号機制御装置では、歩行者用信号機3において青信号を点灯させている場合には、この青信号の点灯時間をデフォルトの点灯時間よりも延長する。歩行者用信号機3において青信号を点滅させている場合、若しくは赤信号を点灯させている場合には、次回の青信号の点灯時間をデフォルトの点灯時間よりも延長する。
なお、ここで言うところの閾値は、無線タグ2が、路側機1を設置した歩行者用信号機3の近辺に位置すると推定される程度の受信信号強度よりも高い値であればよく、任意に設定可能である。これにより、無線タグ2を用いる歩行者Aが、路側機1を設置した歩行者用信号機3の近辺に位置しない場合には、延長指示が行われないことになる。この歩行者用信号機3に対応する横断歩道を渡る意思のない歩行者Aは、この歩行者用信号機3の近辺にまで近寄らないと考えられる。よって、この歩行者用信号機3に対応する横断歩道を渡る歩行者Aのいない場合にまで、延長指示を誤って行ってしまう不具合を生じにくくすることが可能になる。
メモリ105は、不揮発性の記憶媒体である。メモリ105には、路側機1を特定するための識別情報が格納されている。路側機1を特定するための識別情報としては、例えば個々の路側機1を識別するための路側機ID等を用いる構成とすればよい。以降では、路側機IDを用いる場合を例に挙げて説明を行う。この路側機IDが請求項の路側機情報に相当し、メモリ105が請求項の格納部に相当する。
通知処理部106は、属性判定部103で属性情報が交通弱者であることを示すと判定した場合に、タグ情報取得部102で取得したタグID及び受信時刻と、メモリ105から読み出した路側機IDとを、センタ通信処理部107に出力する。また、通知処理部106は、属性判定部103で属性情報が交通弱者であることを示すと判定した場合に、歩行者Aの存在を示す注意情報を路車間通信処理部108に出力する。
センタ通信処理部107は、通知処理部106からタグID、受信時刻、及び路側機IDが出力されてきた場合に、これらを含む路側パケットを生成して、センタ通信部12へ出力する。センタ通信部12は、センタ通信処理部107から出力された路側パケットをセンタ4にアップロードする。このセンタ通信部12が請求項の情報送信部に相当する。
路車間通信処理部108は、通知処理部106から注意情報が出力されてきた場合に、この注意情報を含むパケット(以下、注意パケット)を生成して、路車間通信部13へ出力する。路車間通信部13は、路車間通信処理部108から出力された注意パケットを変調し、路側機1の周辺車両の車両側ユニット6へ路車間通信によって同報送信する。この路車間通信部13も請求項の情報送信部に相当する。
[路側機1でのパケット受信関連処理]
図4のフローチャートを用いて、無線タグ2から受信した歩行者パケットに基づく路側機1での処理(以下、パケット受信関連処理)の流れの一例について説明を行う。例えば、図4のフローチャートは、無線タグ2から送信された歩行者パケットを路側機1のタグ通信部11で受信したときに開始する構成とすればよい。
図4のフローチャートを用いて、無線タグ2から受信した歩行者パケットに基づく路側機1での処理(以下、パケット受信関連処理)の流れの一例について説明を行う。例えば、図4のフローチャートは、無線タグ2から送信された歩行者パケットを路側機1のタグ通信部11で受信したときに開始する構成とすればよい。
まず、ステップS1では、タグ情報取得部102が、受信した歩行者パケットに含まれる属性情報及びタグIDを取得する。ステップS2では、属性判定部103が、S1で取得した属性情報が交通弱者であることを示すか否かを判定する。ステップS3では、属性情報が交通弱者であることを示すと判定した場合(S3でYES)には、ステップS4に移る。一方、属性情報が交通弱者であることを示さないと判定した場合(S3でNO)には、パケット受信関連処理を終了する。
ステップS4では、通知処理部106から出力されたS1で取得したタグID、受信時刻、及び路側機IDをもとにセンタ通信処理部107が生成した路側パケットを、センタ通信部12がセンタ4へアップロードする。ステップS5では、通知処理部106から出力された注意情報をもとに路車間通信処理部108が生成した注意パケットを、路車間通信部13が路車間通信によって同報送信する。
ステップS6では、延長指示部104が、強度検出部111で検出した歩行者パケットの受信信号強度が閾値以上であるか否か比較する。そして、受信信号強度が閾値以上であった場合(S6でYES)には、ステップS7に移る。一方、受信信号強度が閾値未満であった場合(S6でNO)には、パケット受信関連処理を終了する。ステップS7では、延長指示部104が、歩行者用信号機3の信号機制御装置に対して、青信号(つまり、通行許可を示す灯色)の点灯時間を延長させる延長指示を行い、パケット受信関連処理を終了する。
<センタ4の概略構成>
続いて、図5を用いてセンタ4の概略構成を説明する。センタ4は、図5に示すようにセンタ側制御部40及び広域通信部41を備える。センタ側制御部40は、広域通信部41と接続されている。
続いて、図5を用いてセンタ4の概略構成を説明する。センタ4は、図5に示すようにセンタ側制御部40及び広域通信部41を備える。センタ側制御部40は、広域通信部41と接続されている。
広域通信部41は、路側機1、携帯端末5、及び車両側ユニット6と公衆通信網を介した通信を行うための通信モジュールである。この広域通信部41が請求項の路側受信部に相当する。広域通信部41は、受信したデータをセンタ側制御部40に出力するとともに、センタ側制御部40から入力されたデータを変調して公衆通信網に出力する。公衆通信網に出力されたパケットは、所定のルーティング技術によって、指定された携帯端末5若しくは車両側ユニット6に送信される。
センタ側制御部40は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。なお、センタ側制御部40が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。センタ側制御部40の詳細については、以下で述べる。
[センタ側制御部40の概略構成]
ここで、図5を用いてセンタ側制御部40の概略構成を説明する。センタ側制御部40は、図5に示すように、機能ブロックとして、広域通信処理部401、路側機位置格納部402、タグ情報取得部403、歩行者情報格納部404、対応関係格納部405、携帯要求取得部406、位置抽出部407、車両情報取得部408、及び対象抽出部409を備えている。
ここで、図5を用いてセンタ側制御部40の概略構成を説明する。センタ側制御部40は、図5に示すように、機能ブロックとして、広域通信処理部401、路側機位置格納部402、タグ情報取得部403、歩行者情報格納部404、対応関係格納部405、携帯要求取得部406、位置抽出部407、車両情報取得部408、及び対象抽出部409を備えている。
広域通信処理部401は、広域通信部41が路側機1から受信した路側パケットを取得し、タグ情報取得部403に出力する。広域通信処理部401は、広域通信部41が携帯端末5から受信した位置要求パケットを取得し、携帯要求取得部406に出力する。広域通信処理部401は、広域通信部41が車両側ユニット6から受信した車両パケットを取得し、車両情報取得部408に出力する。
また、広域通信処理部401は、位置抽出部407で抽出された情報が出力されてきた場合に、この情報を含むパケットを生成して、広域通信部41へ出力する。広域通信処理部401は、対象抽出部409で抽出された情報が出力されてきた場合に、この情報を含むパケットを生成して、広域通信部41へ出力する。この広域通信処理部401が請求項の配信処理部に相当する。
路側機位置格納部402は、個々の路側機1の路側機ID別に、その路側機1の位置座標を紐付けて格納している。タグ情報取得部403は、広域通信処理部401で取得した路側パケットに含まれるタグID、受信時刻、及び路側機IDを取得する。また、タグ情報取得部403は、路側機位置格納部402を参照し、取得した路側機IDに対応する路側機1の位置座標を取得する。そして、取得したタグID、受信時刻、及び位置座標を、タグID別に紐付けて歩行者情報格納部404に格納する。
なお、路側機1が無線タグ2から歩行者パケットを受信するのは、無線タグ2を用いる歩行者Aが路側機の近辺に位置する場合に限られる。よって、センタ側制御部40では、路側機1の位置座標を、この位置座標に紐付けられている受信時刻における歩行者Aの位置座標として扱う。従って、取得したタグID別に、受信時刻とタグIDで特定される歩行者Aの位置座標とが紐付けて歩行者情報格納部404に格納されることになる。
路側機位置格納部402は、タグID、受信時刻、及び路側機IDを取得するごとに、上述の処理を繰り返す。これにより、歩行者情報格納部404には、無線タグ2を用いる歩行者A別に、歩行者パケットの受信時刻とこの受信時刻における歩行者Aの位置座標との履歴が蓄積されることになる。
対応関係格納部405は、携帯端末5の携帯IDと無線タグ2のタグIDとが紐付けて格納されている。携帯IDとタグIDとの紐付けは、例えば家族関係にあるユーザBと歩行者Aとについて行われているものとして以降の説明を続ける。なお、家族関係以外の関係にあるユーザBと歩行者Aとについて紐付けが行われている構成としても構わない。携帯要求取得部406は、広域通信処理部401で取得した位置要求パケットに含まれる携帯IDを取得し、位置抽出部407に出力する。
位置抽出部407は、携帯要求取得部406から出力された携帯IDをもとに、対応関係格納部405から、この携帯IDに対応するタグIDに紐付けられた受信時刻及び位置座標を取得する。つまり、携帯端末5のユーザBと家族関係にある歩行者Aについての受信時刻及び位置座標を取得することになる。なお、位置抽出部407は、直近の受信時刻及び位置座標に限って取得する構成としてもよいし、履歴に相当する複数回分の受信時刻及び位置座標を取得する構成としてもよい。本実施形態では、複数回分の受信時刻及び位置座標を取得する場合を例に挙げて以降の説明を行う。位置抽出部407は、取得した受信時刻及び位置座標を、広域通信処理部401に出力する。
広域通信処理部401では、位置抽出部407からの出力を受けた場合に、位置要求パケットの送信元の携帯端末5を宛先として、位置抽出部407から出力されてきた受信時刻及び位置座標を含むパケット(以下、第1位置通知パケット)を生成する。そして、生成した第1位置通知パケットを広域通信部41へ出力する。広域通信部41へ出力された第1位置通知パケットは、広域通信部41から公衆通信網を介して、宛先の携帯端末5へ送信される。
車両情報取得部408は、広域通信処理部401で取得した車両パケットに含まれる車両ID及び車両Cの位置座標を取得し、取得した車両Cの位置座標を対象抽出部409に出力する。対象抽出部409は、車両情報取得部408から出力された車両Cの位置座標をもとに、歩行者情報格納部404から、タグID別に紐付けられた位置座標のうち、直近の位置座標が車両Cの位置座標から所定距離内に位置するものを取得する。ここで言うところの所定距離は、車両Cの走行に影響を与えると推定される程度の距離とすればよく、任意に設定可能である。対象抽出部409は、取得した位置座標を、広域通信処理部401に出力する。
広域通信処理部401では、対象抽出部409から歩行者Aの位置座標の出力を受けた場合に、車両パケットの送信元の車両側ユニット6を宛先として、この位置座標を含むパケット(以下、第2位置通知パケット)を生成する。そして、生成した第2位置通知パケットを広域通信部41へ出力する。広域通信部41へ出力された第2位置通知パケットは、広域通信部41から公衆通信網を介して、宛先の車両側ユニット6へ送信される。
<携帯端末5の概略構成>
続いて、図6を用いて携帯端末5の概略構成を説明する。携帯端末5は、図6に示すように携帯側制御部50、センタ通信部51、メモリ52、情報提示部53、及び操作入力部54を備える。携帯側制御部50は、センタ通信部51、メモリ52、情報提示部53、及び操作入力部54と接続されている。
続いて、図6を用いて携帯端末5の概略構成を説明する。携帯端末5は、図6に示すように携帯側制御部50、センタ通信部51、メモリ52、情報提示部53、及び操作入力部54を備える。携帯側制御部50は、センタ通信部51、メモリ52、情報提示部53、及び操作入力部54と接続されている。
センタ通信部51は、公衆通信網に無線接続し、センタ4と公衆通信網を介して通信を行うための通信モジュールである。センタ通信部51は、携帯側制御部50から入力されたデータをセンタ4に送信する。また、センタ通信部51は、センタ4から受信したデータを携帯側制御部50に出力する。このセンタ通信部51が請求項の位置受信部に相当する。メモリ52は、例えばフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性の記憶媒体である。メモリ52には、携帯端末5の携帯ID、及び地図データが格納されている。
情報提示部53は、携帯側制御部50の指示に従って、交通弱者である歩行者Aの位置を示す情報提示を行う。情報提示部53での情報提示の一例としては、ディスプレイへの画像表示による情報提示,スピーカからの音声出力による情報提示等がある。操作入力部54は、携帯端末5のユーザBからの操作入力を受け付けるスイッチである。操作入力部54は、メカニカルなスイッチであってもよいし、ディスプレイと一体となったタッチスイッチであってもよい。
携帯側制御部50は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。なお、携帯側制御部50が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
携帯側制御部50は、操作入力部54でユーザBと家族関係にある歩行者Aの位置情報を要求する旨の操作入力を受け付けた場合に、メモリ52から携帯IDを読み出し、この携帯IDを含む位置要求パケットを生成する。そして、生成した位置要求パケットをセンタ通信部51に出力し、この位置要求パケットをセンタ4へアップロードさせる。位置要求パケットを受信したセンタ4では、前述したように、ユーザBと家族関係にある歩行者Aについての受信時刻及び位置座標を含む第1位置通知パケットを生成する。センタ通信部51は、この第1位置通知パケットをセンタ4からダウンロードし、携帯側制御部50は、センタ通信部51がダウンロードしたこの第1位置通知パケットを取得する。
また、携帯側制御部50は、取得した第1位置通知パケットに含まれる歩行者Aの位置座標とメモリ52に格納されている地図データとをもとに、歩行者Aの位置を示す情報提示を情報提示部53で行わせる。一例としては、地図上に歩行者Aの位置を示すマークを表示する等の情報提示を行わせる構成とすればよい。また、歩行者Aの位置を示すマークに加え、受信時刻を示すテキストの表示も行わせる構成としてもよい。他にも、第1位置通知パケットに受信時刻及び位置座標の履歴が含まれていた場合には、歩行者Aの位置の履歴を地図上に表示させる等の情報提示を行わせる構成としてもよい。
<車両側ユニット6の概略構成>
続いて、図7を用いて車両側ユニット6の概略構成を説明する。車両側ユニット6は、図7に示すように、車両側制御部60、センタ通信部61、及び路車間通信部62を備えており、情報提示装置63及びロケータ64と接続されている。車両側制御部60は、センタ通信部61及び路車間通信部62と接続されている。
続いて、図7を用いて車両側ユニット6の概略構成を説明する。車両側ユニット6は、図7に示すように、車両側制御部60、センタ通信部61、及び路車間通信部62を備えており、情報提示装置63及びロケータ64と接続されている。車両側制御部60は、センタ通信部61及び路車間通信部62と接続されている。
情報提示装置63は、車両側ユニット6の指示に従って、歩行者Aの存在を示す情報提示を行う。情報提示装置63としては、車両側ユニット6を用いる車両Cに搭載された表示装置,音声出力装置等を用いる構成とすればよい。ここで言うところの表示装置としては、例えばコンビネーションメータ、CID(Center Information Display)、HUD(Head-Up Display)等があり、テキスト及び/又は画像の表示によって情報提示を行う。ここで言うところの音声出力装置としては、例えばオーディオスピーカ等があり、音声によって情報提示を行う。
なお、情報提示装置63は、車両側ユニット6から直接指示を受けるのでなくて、情報提示装置63を制御するECUを介して車両側ユニット6からの指示を受ける構成としてもよい。また、車両側ユニット6が情報提示装置63を備えている構成としてもよい。
ロケータ64は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機、3Dジャイロセンサ等の慣性センサ、地図データを格納するメモリを備えている。GNSS受信機は、複数の人工衛星からの測位信号を受信する。3Dジャイロセンサは、例えば3軸ジャイロセンサ及び3軸加速度センサを備える。ロケータ64は、GNSS受信機で受信する測位信号と、慣性センサの計測結果とを組み合わせることにより、車両Cの位置座標を逐次測位する。なお、車両側ユニット6がロケータ64を備えている構成としてもよい。
センタ通信部61は、公衆通信網に無線接続し、センタ4と公衆通信網を介して通信を行うための通信モジュールである。センタ通信部61としては、例えばDCM(Data Communication Module)等のテレマティクス通信に用いられる通信モジュールを用いることができる。センタ通信部61は、車両側制御部60から入力されたデータをセンタ4に送信する。また、センタ通信部61は、センタ4から送信された車両側ユニット6宛ての第2位置通知パケットを受信して車両側制御部60に出力する。路車間通信部62は、路側機1と路車間通信を行うための通信モジュールである。路車間通信部62は、路側機1から送信された注意パケットを受信して車両側制御部60に出力する。
車両側制御部60は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、非遷移的実体的記録媒体に記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。なお、車両側制御部60が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
車両側制御部60は、ロケータ64で逐次測位される車両Cの位置座標を取得し、この位置座標及び車両Cの車両IDを含む車両パケットを生成する。そして、生成した車両パケットをセンタ通信部61に出力し、この車両パケットをセンタ4へアップロードさせる。センタ4への車両パケットのアップロードは、例えば車両Cのイグニッション電源がオン時に一定周期で行うものとすればよい。
車両パケットを受信したセンタ4では、前述したように、車両Cから所定距離内に位置する歩行者Aの位置座標及び受信時刻を含む第2位置通知パケットを生成する。センタ通信部61は、この第2位置通知パケットをセンタ4からダウンロードし、車両側制御部60は、センタ通信部61がダウンロードしたこの第2位置通知パケットを取得する。そして、車両側制御部60は、取得した第2位置通知パケットに含まれる歩行者Aの位置座標とロケータ64のメモリに格納されている地図データとをもとに、歩行者Aの位置を示す情報提示を情報提示装置63に行わせる。歩行者Aの位置を示す情報提示については、情報提示部53での情報提示と同様にして行う構成とすればよい。
また、車両側制御部60は、路側機1から送信された注意パケットを路車間通信部62で受信した場合に、この注意パケットを取得する。そして、車両側制御部60は、注意パケットを取得した場合には、自車の周辺に交通弱者が存在することを示す情報提示を情報提示装置63で行わせる。一例としては、交通弱者が存在することを示すアイコン若しくはテキストを表示させたり、交通弱者が存在することを知らせる音声を出力させたりする構成とすればよい。
<歩行者保護システム7における処理の流れについて>
続いて、歩行者保護システム7における処理の流れについて、図8〜図10のシーケンス図を用いて説明を行う。図8では、無線タグ2を用いる歩行者Aの位置を示す情報提示を携帯端末5で行う場合の処理(以下、第1位置通知処理)の流れについて説明を行う。図9では、無線タグ2を用いる歩行者Aの位置を示す情報提示を車両側ユニット6で行わせる場合の処理(以下、第2位置通知処理)の流れについて説明を行う。図10では、無線タグ2を用いる歩行者Aの存在を示す情報提示を車両側ユニット6で行わせる場合の処理(以下、存在通知処理)の流れについて説明を行う。
続いて、歩行者保護システム7における処理の流れについて、図8〜図10のシーケンス図を用いて説明を行う。図8では、無線タグ2を用いる歩行者Aの位置を示す情報提示を携帯端末5で行う場合の処理(以下、第1位置通知処理)の流れについて説明を行う。図9では、無線タグ2を用いる歩行者Aの位置を示す情報提示を車両側ユニット6で行わせる場合の処理(以下、第2位置通知処理)の流れについて説明を行う。図10では、無線タグ2を用いる歩行者Aの存在を示す情報提示を車両側ユニット6で行わせる場合の処理(以下、存在通知処理)の流れについて説明を行う。
[第1位置通知処理の流れについて]
まず、図8を用いて、歩行者保護システム7における第1位置通知処理の流れの一例について説明を行う。ここでは、路側機1として設置位置の異なる路側機1a,1bが存在し、無線タグ2を用いる歩行者Aが路側機1a,路側機1bの順に路側機1の通信範囲内を通行していくものとして説明を行う。また、無線タグ2を用いる歩行者Aと携帯端末5を用いるユーザBとは家族関係にあるものとして説明を行う。
まず、図8を用いて、歩行者保護システム7における第1位置通知処理の流れの一例について説明を行う。ここでは、路側機1として設置位置の異なる路側機1a,1bが存在し、無線タグ2を用いる歩行者Aが路側機1a,路側機1bの順に路側機1の通信範囲内を通行していくものとして説明を行う。また、無線タグ2を用いる歩行者Aと携帯端末5を用いるユーザBとは家族関係にあるものとして説明を行う。
t1では、路側機1aから送信された問い合わせ信号を、路側機1aの通信範囲内に位置する無線タグ2が受信する。t2では、無線タグ2が、自機器のタグID及び歩行者Aの属性情報を含む歩行者パケットを生成する。t3では、無線タグ2が、t2で生成した歩行者パケットを路側機1aに送信する。
t4では、路側機1aが、受信した歩行者パケットに含まれていたタグID、歩行者パケットの受信時刻、及び自機器の路側機IDを含む路側パケットを生成する。t5では、路側機1aが、t4で生成した路側パケットをセンタ4にアップロードする。t6では、センタ4が、アップロードされた路側パケットに含まれるタグIDと受信時刻と路側機IDから特定される位置座標とを紐付けて、路側機位置格納部402に格納する。
t7では、路側機1bから送信された問い合わせ信号を、路側機1bの通信範囲内に位置する無線タグ2が受信する。t8〜t12は、路側機1aが路側機1bに入れ替わる点を除けば、t2〜t6と同様である。t1〜t12の処理によって、無線タグ2を用いる歩行者Aが路側機1aの通信範囲内を通行した時点での位置座標と、この歩行者Aが路側機1bの通信範囲内を通行した時点での位置座標とが路側機位置格納部402に格納される。
t13では、携帯端末5が、ユーザBからの歩行者Aの位置情報を要求する旨の操作入力を受け付けて、自端末の携帯IDを含む位置要求パケットを生成する。t14では、携帯端末5が、t13で生成した位置要求パケットをセンタ4にアップロードする。t15では、センタ4が、アップロードされた位置要求パケットに含まれる携帯IDに対応するタグIDを特定する。そして、路側機位置格納部402においてこのタグIDに紐付けられている位置座標及び受信時刻を含む第1位置通知パケットを生成する。
t16では、携帯端末5が、センタ4から第1位置通知パケットをダウンロードする。t17では、携帯端末5が、ダウンロードした第1位置通知パケットに含まれる位置座標及び受信時刻を用いて、地図上に歩行者Aの位置を示すマークを表示したり、歩行者Aの位置の履歴を表示したりする等の情報提示を行う。
この第1位置通知処理によれば、ユーザBが、家族関係にあるとともに交通弱者である歩行者Aの位置を、携帯端末5によって、所望するタイミングで知ることが可能になる。よって、ユーザBが家族関係にある交通弱者を遠隔から見守ることが可能になる。
[第2位置通知処理の流れについて]
続いて、図9を用いて、歩行者保護システム7における第2位置通知処理の流れの一例について説明を行う。ここでは、無線タグ2を用いる歩行者Aが路側機1の通信範囲内を通行するものとして説明を行う。
続いて、図9を用いて、歩行者保護システム7における第2位置通知処理の流れの一例について説明を行う。ここでは、無線タグ2を用いる歩行者Aが路側機1の通信範囲内を通行するものとして説明を行う。
t21では、路側機1から送信された問い合わせ信号を、路側機1の通信範囲内に位置する無線タグ2が受信する。t22〜t26は、前述のt2〜t6と同様である。t27では、車両側ユニット6が、車両Cの車両ID及び車両Cの位置座標を含む車両パケットを生成する。t28では、車両側ユニット6が、t27で生成した車両パケットをセンタ4にアップロードする。
t29では、センタ4が、アップロードされた車両パケットに含まれる車両Cの位置座標をもとに、車両Cから所定距離内に位置する歩行者Aの位置座標及び受信時刻を含む第2位置通知パケットを生成する。t30では、車両側ユニット6が、センタ4から第2位置通知パケットをダウンロードする。t31では、車両側ユニット6が、ダウンロードした第2位置通知パケットに含まれる位置座標及び受信時刻を用いて、地図上に歩行者Aの位置を示すマークを表示したりする等の情報提示を情報提示装置63に行わせる。
この第2位置通知処理によれば、車両Cのドライバが、車両Cの周辺に位置する交通弱者である歩行者Aの位置を、車両側ユニット6によって知ることが可能になる。よって、交通弱者の周辺に位置する車両Cのドライバに、交通弱者に対する注意喚起を行うことが可能になる。
[存在通知処理の流れについて]
続いて、図10を用いて、歩行者保護システム7における存在通知処理の流れの一例について説明を行う。ここでは、無線タグ2を用いる歩行者Aが路側機1の通信範囲内を通行するものとして説明を行う。
続いて、図10を用いて、歩行者保護システム7における存在通知処理の流れの一例について説明を行う。ここでは、無線タグ2を用いる歩行者Aが路側機1の通信範囲内を通行するものとして説明を行う。
t41では、路側機1から送信された問い合わせ信号を、路側機1の通信範囲内に位置する無線タグ2が受信する。t42では、無線タグ2が、自機器のタグID及び歩行者Aの属性情報を含む歩行者パケットを生成する。t43では、無線タグ2が、t42で生成した歩行者パケットを路側機1に送信する。
t44では、路側機1が、歩行者Aの存在を示す注意情報を含む注意パケットを生成する。t45では、路側機1が、t44で生成した注意パケットを路車間通信で同報送信し、路車間通信の範囲内に位置する車両側ユニット6がこの注意パケットを受信する。t46では、注意パケットを受信した車両側ユニット6が、自車の周辺に交通弱者が存在することを示す情報提示を情報提示装置63に行わせる。
この存在通知処理によれば、車両Cのドライバが、車両Cの周辺に位置する交通弱者である歩行者Aの存在を、車両側ユニット6によって知ることが可能になる。よって、交通弱者の周辺に位置する車両Cのドライバに、交通弱者に対する注意喚起を行うことが可能になる。
なお、無線タグ2から自機器のタグID及び歩行者Aの属性情報を含むパケットを、公衆通信網を介さない無線通信によって送信し、このパケットを無線タグ2の通信範囲内に位置する車両側ユニット6が受信する構成としてもよい。この場合には、このパケットを受信した車両側ユニット6が、このパケットに含まれる属性情報をもとに、属性判定部103と同様にして、属性情報が交通弱者であることを示すか否かを判定する構成とすればよい。そして、交通弱者であると判定した場合には、t46と同様にして、自車の周辺に交通弱者が存在することを示す情報提示を情報提示装置63に行わせる構成とすればよい。
<実施形態のまとめ>
本実施形態の構成によれば、歩行者Aが交通弱者であれば、路側機1によって、無線タグ2から送信する歩行者パケットに含まれる属性情報をもとに、歩行者Aの近辺に位置する歩行者用信号機3の青信号の点灯時間を延長させることができる。よって、交通弱者である歩行者Aが、この歩行者用信号機3に対応する横断歩道を安心して渡ることができるようになる。
本実施形態の構成によれば、歩行者Aが交通弱者であれば、路側機1によって、無線タグ2から送信する歩行者パケットに含まれる属性情報をもとに、歩行者Aの近辺に位置する歩行者用信号機3の青信号の点灯時間を延長させることができる。よって、交通弱者である歩行者Aが、この歩行者用信号機3に対応する横断歩道を安心して渡ることができるようになる。
また、交通弱者が歩行者用信号機のある横断歩道を安心して渡ることができるようにしつつ、前述したように、その交通弱者の存在をその交通弱者の周辺に位置する車両Cのドライバに通知することが可能になる。また、その交通弱者の位置を、その交通弱者と家族関係にある携帯端末5のユーザBに通知したり、その交通弱者の周辺に位置する車両Cのドライバに通知したりすることも可能になる。
(変形例1)
前述の実施形態では、延長指示部104が、属性判定部103で属性情報が交通弱者であることを示すと判定し、且つ、強度検出部111で検出した受信信号強度が閾値以上である場合に、延長指示を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、受信信号強度が閾値以上であることを条件とする代わりに、受信信号強度が閾値以上である状態が所定時間以上継続することを条件とする構成(以下、変形例1)としてもよい。
前述の実施形態では、延長指示部104が、属性判定部103で属性情報が交通弱者であることを示すと判定し、且つ、強度検出部111で検出した受信信号強度が閾値以上である場合に、延長指示を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、受信信号強度が閾値以上であることを条件とする代わりに、受信信号強度が閾値以上である状態が所定時間以上継続することを条件とする構成(以下、変形例1)としてもよい。
変形例1の構成を採用する場合、受信信号強度が閾値以上である状態の継続時間は、タイマ回路等によって計時すればよい。所定時間は、歩行者Aが横断歩道を渡る場合に受信信号強度が閾値以上である状態が継続すると推定される最低時間程度とすればよい。この最低時間は実験によって求める等すればよい。また、受信信号強度が閾値以上となる単発的なノイズを除外できる程度の時間としても構わない。
変形例1の構成によれば、無線タグ2を用いる歩行者Aが、路側機1を設置した歩行者用信号機3の近辺を通り過ぎるだけであって横断歩道を渡らない場合に、延長指示を行いにくくすることができる。よって、この歩行者用信号機3に対応する横断歩道を渡る歩行者Aのいない場合にまで、延長指示を誤って行ってしまう不具合をさらに生じにくくすることが可能になる。
(変形例2)
前述の実施形態では、無線タグ2が路側機1からの問い合わせ信号を受信した場合に歩行者パケットを送信する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、無線タグ2は、ボタン操作等によって電源のオンオフが切り替え可能であって、電源がオンになった場合に、電源がオフになるまで所定の送信周期で歩行者パケットを送信する構成としてもよい。
前述の実施形態では、無線タグ2が路側機1からの問い合わせ信号を受信した場合に歩行者パケットを送信する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、無線タグ2は、ボタン操作等によって電源のオンオフが切り替え可能であって、電源がオンになった場合に、電源がオフになるまで所定の送信周期で歩行者パケットを送信する構成としてもよい。
(変形例3)
前述の実施形態では、路側機1がメモリ105に格納されている路側機IDを含む路側パケットを生成してセンタ4へアップロードする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、路側機1が、路側機IDの代わりに自機器の位置座標を用いる構成(以下、変形例3)としてもよい。変形例3の構成を採用する場合には、メモリ105に路側機1の位置座標を格納しておき、路側機1は、この位置座標を含む路側パケットを生成してセンタ4へアップロードする構成とすればよい。この場合には、路側機1の位置座標が請求項の路側機情報に相当する。また、変形例3の構成を採用する場合には、センタ4は、路側機位置格納部402を備えず、路側機IDの代わりに路側機1の位置座標を用いる構成とすればよい。
前述の実施形態では、路側機1がメモリ105に格納されている路側機IDを含む路側パケットを生成してセンタ4へアップロードする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、路側機1が、路側機IDの代わりに自機器の位置座標を用いる構成(以下、変形例3)としてもよい。変形例3の構成を採用する場合には、メモリ105に路側機1の位置座標を格納しておき、路側機1は、この位置座標を含む路側パケットを生成してセンタ4へアップロードする構成とすればよい。この場合には、路側機1の位置座標が請求項の路側機情報に相当する。また、変形例3の構成を採用する場合には、センタ4は、路側機位置格納部402を備えず、路側機IDの代わりに路側機1の位置座標を用いる構成とすればよい。
(変形例4)
前述の実施形態では、路側機1の延長指示部104は、歩行者用信号機3の信号機制御装置に対して延長指示を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、歩行者用信号機3の各灯色の点灯時間が、複数の歩行者用信号機3の点灯時間を制御する信号機制御システムによって制御されている場合には、延長指示部104は、この信号機制御システムに対して延長指示を行う構成としてもよい。
前述の実施形態では、路側機1の延長指示部104は、歩行者用信号機3の信号機制御装置に対して延長指示を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、歩行者用信号機3の各灯色の点灯時間が、複数の歩行者用信号機3の点灯時間を制御する信号機制御システムによって制御されている場合には、延長指示部104は、この信号機制御システムに対して延長指示を行う構成としてもよい。
(変形例5)
前述の実施形態では、歩行者保護システム7が、第1位置通知処理、第2位置通知処理、及び存在通知処理の全てを行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、第1位置通知処理、第2位置通知処理、及び存在通知処理のうちの一部を行わない構成としてもよい。また、第1位置通知処理、第2位置通知処理、及び存在通知処理のうちの一部を行わないことによって必要がなくなる構成については、歩行者保護システム7から省略してもよい。
前述の実施形態では、歩行者保護システム7が、第1位置通知処理、第2位置通知処理、及び存在通知処理の全てを行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、第1位置通知処理、第2位置通知処理、及び存在通知処理のうちの一部を行わない構成としてもよい。また、第1位置通知処理、第2位置通知処理、及び存在通知処理のうちの一部を行わないことによって必要がなくなる構成については、歩行者保護システム7から省略してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態及び変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1,1a,1b 路側機、2 無線タグ、3 歩行者用信号機、4 センタ、5 携帯端末(通信端末)、6 車両側ユニット(車載端末,通信端末)、7 歩行者保護システム、11 タグ通信部、12 センタ通信部(情報送信部)、13 路車間通信部(情報送信部)、41 広域通信部(路側受信部)、51 センタ通信部(位置受信部)、53 情報提示部、104 延長指示部、105 メモリ(格納部)、111 強度検出部、401 広域通信処理部(配信処理部)
Claims (7)
- 歩行者に用いられ、前記歩行者が歩行に不安のある交通弱者であるか否かを示す属性情報を無線通信によって送信する無線タグ(2)と、
歩行者用信号機(3)の近辺に設置される路側機(1)とを含み、
前記路側機は、
前記無線タグと直接的に無線通信を行うタグ通信部(11)と、
前記タグ通信部で前記無線タグから受信した前記属性情報が前記交通弱者であることを示すことをもとに、前記歩行者用信号機における通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させる指示を行う延長指示部(104)と、
前記タグ通信部で受信した前記属性情報が前記交通弱者であることを示す場合に、前記交通弱者の存在に関する情報を、その情報を用いて前記交通弱者の存在に関する情報を配信するセンタ(4)、及びその情報を用いて前記交通弱者の存在を通知する車載端末(6)の少なくともいずれかへ送信する情報送信部(12,13)とを備える歩行者保護システム。 - 請求項1において、
前記路側機は、
前記路側機の位置情報を格納している格納部(105)を備え、
前記情報送信部は、前記タグ通信部で受信した前記属性情報が前記交通弱者であることを示す場合に、前記交通弱者の存在に関する情報として、前記格納部に格納されている前記位置情報を、その位置情報を用いて前記交通弱者の存在する位置に関する情報を配信する前記センタへ送信する歩行者保護システム。 - 請求項1において、
前記センタを含み、
前記無線タグは、
前記属性情報に加え、前記無線タグを用いる歩行者を特定する識別情報も送信するものであり、
前記路側機は、
前記路側機の位置を特定できる情報である路側機情報を格納している格納部(105)を備え、
前記タグ通信部は、前記属性情報に加えて前記識別情報も受信し、
前記情報送信部(12)は、前記タグ通信部で受信した前記属性情報が前記交通弱者であることを示す場合に、前記交通弱者の存在に関する情報として、前記格納部に格納されている前記路側機情報と、前記タグ通信部で前記属性情報に加えて受信した前記識別情報とを前記センタへ送信し、
前記センタは、
前記路側機から前記路側機情報及び前記識別情報を受信する路側受信部(41)と、
前記路側受信部で受信した前記路側機情報から特定できる前記路側機の位置を、前記路側受信部で受信した前記識別情報で特定される前記交通弱者の位置として、前記歩行者以外の人物が用いる通信端末(5,6)に配信させる配信処理部(401)とを備える歩行者保護システム。 - 請求項3において、
前記通信端末(5)を含み、
前記通信端末は、前記歩行者以外の人物が携行する携帯端末であって、
前記センタから前記交通弱者の位置を受信する位置受信部(51)と、
前記位置受信部で受信した前記交通弱者の位置を示す情報を提示する情報提示部(53)とを備える歩行者保護システム。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
前記路側機は、
前記無線タグから前記タグ通信部で前記属性情報を受信する際の受信信号強度を逐次検出する強度検出部(111)を備え、
前記延長指示部は、前記タグ通信部で前記無線タグから受信した前記属性情報が前記交通弱者であることを示し、且つ、前記強度検出部で検出する前記受信信号強度が閾値以上である場合に、前記歩行者用信号機における通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させる指示を行う歩行者保護システム。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
前記路側機は、
前記無線タグから前記タグ通信部で前記属性情報を受信する際の受信信号強度を逐次検出する強度検出部(111)を備え、
前記延長指示部は、前記タグ通信部で前記無線タグから受信した前記属性情報が前記交通弱者であることを示し、且つ、前記強度検出部で逐次検出する前記受信信号強度が閾値以上である状態が所定時間以上継続する場合に、前記歩行者用信号機における通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させる指示を行う歩行者保護システム。 - 歩行者用信号機の近辺に設置され、
歩行者に用いられる無線タグ(2)から直接的に無線通信で送信されてくる、前記歩行者が歩行に不安のある交通弱者であるか否かを示す属性情報を受信するタグ通信部(11)と、
前記タグ通信部で受信した前記属性情報が前記交通弱者であることを示す場合に、前記歩行者用信号機における通行許可を示す灯色の点灯時間を延長させる指示を行う延長指示部(104)と、
前記タグ通信部で受信した前記属性情報が前記交通弱者であることを示す場合に、前記交通弱者の存在に関する情報を、その情報をもとに前記交通弱者の存在に関する情報を配信するセンタ(4)、及びその情報をもとに前記交通弱者の存在を通知する車載端末(6)の少なくともいずれかへ送信する情報送信部(12,13)とを備える路側機。
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