<通信システムの概要>
図1及び2は通信システム1の一例を示す図である。通信システム1は、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)で使用されるシステムである。具体的には、通信システム1は、ITSの安全運転支援通信システムとして使用されることが可能である。安全運転支援通信システムは、安全運転支援システムと呼ばれたり、安全運転支援無線システムと呼ばれたりする。
図1に示されるように、通信システム1は、複数の携帯型電子機器2と、複数の路側機3と、複数の電子機器40がそれぞれ搭載された複数の車両4と、センター装置5とを備える。センター装置5は情報処理装置であると言える。複数の携帯型電子機器2と、複数の路側機3と、複数の電子機器40と、センター装置5とは、ネットワーク6に接続されている。複数の携帯型電子機器2と、複数の路側機3と、複数の電子機器40と、センター装置5とは、ネットワーク6を通じて互いに通信することが可能である。車両4は、それに搭載された電子機器40によって、携帯型電子機器2等の他の装置と通信することが可能である。ネットワーク6には、中継装置及びインターネット等が含まれる。以後、携帯型電子機器2を単に電子機器2と呼ぶことがある。また、車両4に搭載された電子機器40を車載機器40と呼ぶことがある。携帯型電子機器2は携帯機器とも言える。
路側機3は、図2に示されるように、例えば、車道8に設けられた横断歩道80の近くに位置する。図2に示される車道8は、片側1車線の車道であって、第1車線8aと、当該第1車線8aの対向車線となる第2車線8bとを備える。路側機3は、例えば、第1車線8aの近くに位置する。
車道8の近くには、車道8に沿って車道8に併設された2つの歩道9が存在する。2つの歩道9は、第1車線8aに沿って第1車線8aに併設された歩道9aと、第2車線8bに沿って第2車線8bに併設された歩道9bとを備える。
ここで、本例では、歩道とは、車道に沿って当該車道に併設された、歩行者が通行するための道路であるとする。また、車道を横切る横断歩道は、歩道とは別のものであって、車道に含まれるものとする。
車道8の上方には、車両4の横断歩道80の通行を制御するための2つの車両用信号機10が位置する。2つの車両用信号機10は、第1車線8aの上方に位置し、第1車線8aを走行する車両4の運転者が視認可能な車両用信号機10aと、第2車線8bの上方に位置し、第2車線8bを走行する車両4の運転者が視認可能な車両用信号機10bとを備える。
また、車道8の近くには、歩行者の横断歩道80の通行を制御するための2つの歩行者用信号機11が位置する。2つの歩行者用信号機11は、第1車線8a側の歩道9aの上方に位置する歩行者用信号機11aと、第2車線8b側の歩道9bの上方に位置する歩行者用信号機11bとを備える。横断歩道80を歩道9b側から歩道9a側に向かって横断する歩行者は歩行者用信号機11aを視認可能である。一方で、横断歩道80を歩道9a側から歩道9b側に向かって横断する歩行者は歩行者用信号機11bを視認可能である。
通信システム1では、路側機3と、車道8を走る自動車等の車両4と、歩道9を歩くユーザ20が所持する電子機器2とが、互いに通信を行うことが可能である。ユーザ20は、人であって、歩行者であるとも言える。また、複数の車両4は、互いに通信することが可能である。路側機3と車両4との間の通信、車両4間の通信、路側機3と歩行者の電子機器2との間の通信、歩行者の電子機器2と車両4の間の通信は、それぞれ、路車間通信、車車間通信、路歩間通信、歩車間通信と呼ばれる。以後、ユーザ20を歩行者20と呼ぶことがある。
電子機器2は、ユーザ20からの所定の入力に応じて、当該電子機器2の位置情報等をセンター装置5等に送信することが可能である。ユーザ20は、例えば、自身にトラブルが発生した場合に、電子機器2に対して所定の入力を行う。センター装置5は、電子機器2のユーザ20にトラブルが発生した場合に所定の処理を行うことが可能である。歩行者20によって所持される電子機器2は、歩端末と呼ばれることがある。
路側機3は、図2に示されるように、後述するカメラ320及び表示部340を備える。第1車線8aを走行する車両4の運転者及び第2車線8bを走行する車両4の運転者は、路側機3の表示部340の表示を視認することが可能である。
横断歩道80の近くに位置する路側機3は、当該横断歩道80の車両4の通行を制御するための車両用信号機10a及び10bと、当該横断歩道80の歩行者の通行を制御するための歩行者用信号機11a及び11bとを制御することが可能である。路側機3は、その周辺に位置する車両用信号機10a及び10b及び歩行者用信号機11a及び11bを制御することが可能であると言える。
また路側機3は、例えば、車両用信号機10及び歩行者用信号機11の灯火に関する情報及び道路規制に関する情報などを車両4及び電子機器2に通知することが可能である。また、路側機3は、その周辺の車両4及び歩行者を検知することが可能である。横断歩道80の近くに位置する路側機3は、例えば、横断歩道80を渡る歩行者を検知することが可能である。そして、路側機3は、検知した車両4及び歩行者に関する情報を、車両4及び電子機器2に通知することが可能である。また、路側機3は、車両4及び電子機器2から通知される情報を、他の車両4及び電子機器2に通知することが可能である。
車両4は、自身の位置、速度及びウィンカーに関する情報などを、車載機器40を使用して、他の車両4、路側機3及び電子機器2に対して通知することが可能である。そして、車両4は、他の装置から通知される情報に基づいて警告等の各種通知を運転者に行うことによって、運転者の安全運転を支援することが可能である。車両4は、車載機器40が備えるスピーカ及び表示装置等を利用して、運転者に各種通知を行うことが可能である。
本例の通信システム1では、一つの路側機3とセンター装置5が処理装置7(図1参照)を構成する。処理装置7は、当該処理装置7が備える路側機3の周辺に位置する電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定する。そして、処理装置7は、電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定した場合、所定の処理を行う。処理装置7は、処理システムとも言える。本例では、通信システム1は複数の路側機3を備えることから、通信システム1では、複数の路側機3をそれぞれ備える複数の処理装置7が存在する。処理装置7の動作については後で詳細に説明する。
このように、通信システム1では、路車間通信、車車間通信、路歩間通信及び歩車間通信が行われることによって、車両4の運転者の安全運転が支援される。
なお図2の例では、車両4として、自動車の車両が示されているが、車両4は、自動車以外の車両であってもよい。例えば、車両4は、バスの車両であってもよいし、路面電車の車両であってもよい。
<電子機器の構成例>
図3は電子機器2の外観の一例を示す斜視図である。図4は電子機器2の電気的構成の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、電子機器2は、当該電子機器2の外装を成すケース21を備える。ケース21は、例えば、やや細長い板状を成しており、ユーザ20が片手でそれを所持することが可能な形状となっている。電子機器2は、例えば、子供あるいはお年寄りに所持される機器である。なお、電子機器2のユーザ20は、子供及びお年寄り以外であってもよい。また、ケース21の形状は図3の例には限られない。
電子機器2は、ケース21以外にも、図4に示されるように、制御部200、通信部210、操作ボタン220、衛星信号受信部230、ブザー240、表示部250及びタッチパネル260を備える。制御部200、通信部210、操作ボタン220、衛星信号受信部230、ブザー240、表示部250及びタッチパネル260は、ケース21内に収納されている。ユーザ20が操作ボタン220を操作できるように、操作ボタン220の表面の一部はケース21から露出している。また、表示部250の表示画面250aは、ケース21から露出している。
制御部200は、電子機器2の他の構成要素を制御することによって、電子機器2の動作を統括的に管理することが可能である。制御部200は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部200は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス及び構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
本例では、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201及び記憶部202を備える。記憶部202は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの、CPU201が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部202が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROM(フラッシュメモリ)である。記憶部202には、電子機器2を制御するための制御プログラム202a等が記憶されている。制御部200の各種機能は、CPU201が記憶部202内の制御プログラム202aを実行することによって実現される。
なお、制御部200の構成は上記の例に限られない。例えば、制御部200は、複数のCPU201を備えてもよい。また制御部200は、少なくとも一つのDSP(Digital Signal Processor)を備えてもよい。また、制御部200の全ての機能あるいは制御部200の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また、記憶部202は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶部202は、例えば、小型のハードディスクドライブ及びSSD(Solid State Drive)などを備えていてもよい。
通信部210は、有線及び無線の少なくとも一方でネットワーク6に接続されている。電子機器2の通信部210は、ネットワーク6を通じて、他の電子機器2、路側機3、車載機器40及びセンター装置5と通信することが可能である。また、通信部210は、路側機3とネットワーク6を介さずに直接無線通信することが可能である。通信部210は、例えば、ITSに割り当てられている700MHz帯を使用して、路側機3と直接無線通信を行うことが可能である。通信部210は、他の装置から受信した情報を制御部200に出力する。通信部210は、制御部200からの情報を他の装置に送信する。通信部210は通信回路とも言える。以後、単に700MHz帯と言えば、ITSに割り当てられている700MHz帯を意味する。
電子機器2の通信部210は、他の電子機器2、車載機器40及びセンター装置5の少なくとも一つと、ネットワーク6を介さずに直接通信することが可能であってもよい。この場合、通信部210は、例えば、700MHz帯を使用して、他の電子機器2、車載機器40及びセンター装置5の少なくとも一つと直接無線通信を行ってもよい。また、通信部210は、携帯電話システムの基地局と無線通信することが可能であってもよい。この場合には、通信部210は、基地局を通じて、インターネットに接続された機器(例えば、携帯電話機及びウェブサーバ等)と通信することが可能である。また通信部210は、近距離無線通信を行うことが可能であってもよい。例えば、通信部210は、Bluetooth(登録商標)に準拠して無線通信することが可能であってもよい。また通信部210は、WiFi等の無線LAN(Local Area Network)を用いて無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部210は、他の無線通信方式に基づいて無線通信することが可能であってもよい。
操作ボタン220は、ユーザ20にトラブルが発生した場合に当該ユーザ20が操作するボタンである。ユーザ20は、操作ボタン220を操作することによって、ユーザ20にトラブルが発生したことを電子機器2に対して通知することができる。操作ボタン220は、例えば押しボタンである。電子機器2を所持する子供あるいはお年寄りは、例えば、不審者に襲われた場合、急に体調を壊して動けなくなった場合、交通事故に巻きまれた場合などに、操作ボタン220を操作する。操作ボタン220が操作させると、操作ボタン220から操作信号が制御部200に出力される。制御部200は、操作ボタン220から操作信号が入力されると、操作ボタン220が操作されたと判断する。
衛星信号受信部230は、測位衛星が送信する衛星信号を受信することが可能である。衛星信号受信部230は衛星信号受信回路とも言える。衛星信号受信部230は、受信した衛星信号に基づいて、電子機器2の絶対的な位置(言い換えれば、絶対座標系の位置)を示す位置情報を取得することが可能である。衛星信号受信部230は、電子機器2の位置情報を取得する位置取得部あるいは位置取得回路であると言える。衛星信号受信部230が取得する位置情報は、例えば、緯度、経度及び高度で表される。以後、衛星信号受信部230を単に受信部230と呼ぶことがある。
受信部230は、例えばGPS受信機であって、GPS(Global Positioning System)の測位衛星からの無線信号を受信することが可能である。受信部230は、受信した無線信号に基づいて、電子機器2の現在位置を、例えば緯度、経度及び高度で算出し、算出した緯度、経度及び高度を含む位置情報を制御部200に出力する。受信部230は、位置情報を繰り返し取得する。電子機器2の位置情報は、当該電子機器2を持つユーザ20の位置を示す位置情報であるとも言える。
なお受信部230は、GPS以外のGNSS(Global Navigation Satellite System)の測位衛星からの信号に基づいて電子機器2の位置情報を求めてもよい。例えば、受信部230は、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、IRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)、COMPASS、Galileoあるいは準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellites System)の測位衛星からの信号に基づいて電子機器2の位置情報を求めてもよい。
ブザー240は、制御部200による制御によって、音を出力したり、音の出力を停止したりする。
表示部250は、例えば、液晶ディスプレイあるいは有機ELディスプレイである。表示部250は、制御部200によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示することが可能である。
タッチパネル260は、表示部250の表示画面250aに対する指等の操作子による操作を検出することが可能である。タッチパネル260は、例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルである。ユーザ20が指等の操作子によって、表示画面250aに対して操作を行ったとき、その操作に応じた電気信号をタッチパネル260は制御部200に入力することが可能である。制御部200は、タッチパネル260からの電気信号に基づいて、表示画面250aに対して行われた操作の内容を特定することが可能である。そして制御部200は、特定した操作内容に応じた処理を行うことが可能である。
本例では、操作ボタン220が操作されると、制御部200は、ユーザ20にトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を生成する。そして、制御部200は、通信部210に、生成したトラブル発生情報を周辺の路側機3に送信させる。このとき、通信部210は、例えば、700MHz帯を使用して、周辺の路側機3に対してトラブル発生情報をブロードキャストする。トラブル発生情報には、例えば、受信部230で取得される位置情報と、電子機器2の識別情報とが含まれる。路側機3は、電子機器2からトラブル発生情報を受信すると、受信したトラブル発生情報をセンター装置5に送信する。なお、電子機器2は、トラブル発生情報を、ネットワーク6を通じてセンター装置5に送信してもよい。
電子機器2の構成は、上記の例に限られない。例えば、電子機器2はスピーカ及び表示部の少なくとも一方を備えてもよい。また電子機器2は、スマートフォン等の携帯電話機であってもよい。また、電子機器2は、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル機器などであってよい。電子機器2として採用されるウェアラブル機器は、リストバンド型あるいは腕時計型などの腕に装着するタイプであってもよいし、ヘッドバンド型あるいはメガネ型などの頭に装着するタイプであってもよいし、服型などの体に装着するタイプであってもよい。
<路側機の構成例>
図5は路側機3の構成の一例を示すブロック図である。図5に示されるように、路側機3は、制御部300、通信部310、カメラ320、センサー330及び表示部340を備える。制御部300は、路側機3の他の構成要素を制御することによって、路側機3の動作を統括的に管理することが可能である。制御部300は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部300は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。電子機器2の制御部200が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部300が備えるプロセッサについても適用することができる。
本例では、制御部300は、CPU301及び記憶部302を備える。記憶部302は、ROM及びRAMなどの、CPU301が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部302が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROMである。記憶部302には、路側機3を制御するための制御プログラム302a等が記憶されている。制御部300の各種機能は、CPU301が記憶部302内の制御プログラム302aを実行することによって実現される。
なお、制御部300の構成は上記の例に限られない。例えば、制御部300は、複数のCPU301を備えてもよい。また制御部300は、少なくとも一つのDSPを備えてもよい。また、制御部300の全ての機能あるいは制御部300の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また、記憶部302は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。
通信部310は、有線及び無線の少なくとも一方でネットワーク6に接続されている。路側機3の通信部310は、ネットワーク6を通じて、他の路側機3、電子機器2、車載機器40及びセンター装置5と通信することが可能である。また、路側機3の通信部310は、他の路側機3、電子機器2及び車載機器40とネットワーク6を介さずに直接無線通信することが可能である。通信部310は、例えば、700MHz帯を使用して、路側機3の周辺の車載機器40と、路側機3の周辺の電子機器2と直接無線通信を行うことが可能である。また、路側機3の通信部310は、例えば、700MHz帯を使用して、当該路側機3の隣の路側機3と直接無線通信を行うことが可能である。通信部310は、他の装置から受信した情報を制御部300に出力する。通信部310は、制御部300からの情報を他の装置に送信する。通信部310は通信回路とも言える。
また通信部310は、車両用信号機10及び歩行者用信号機11に接続されている。制御部300は、通信部310を介して、車両用信号機10及び歩行者用信号機11を制御することが可能である。
なお、路側機3の通信部210は、センター装置5と、ネットワーク6を介さずに直接通信することが可能であってもよい。この場合、通信部210は、例えば700MHz帯を使用して、センター装置5と直接無線通信を行ってもよい。また、通信部310は、携帯電話システムの基地局と無線通信することが可能であってもよい。また通信部310は、近距離無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部310は、WiFi等の無線LANを用いて無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部310は、他の無線通信方式に基づいて無線通信することが可能であってもよい。
カメラ320は、車道8あるいは歩道9の上方に位置する。カメラ320は、路側機3の周辺の道路の様子を撮影することが可能である。言い換えれば、カメラ320は、車両用信号機10及び歩行者用信号機11の周辺の道路の様子を撮影することが可能である。本例では、カメラ320は、横断歩道80の様子と、その周囲の様子とを撮影することが可能である。カメラ320は、一方の歩道9aにおける、横断歩道80の周辺の部分の様子と、他方の歩道9bにおける、横断歩道80の周辺の部分の様子とを撮影することが可能である。カメラ320で生成された画像は制御部300に入力される。カメラ320は、例えば動画を撮影することが可能である。制御部300は、カメラ320に撮影を実行させたり、撮影を停止させたりすることができる。制御部300は、カメラ320に常に撮影を実行させてもよいし、所定の条件が成立したときにカメラ320に撮影を実行させてもよい。なお、カメラ320の撮影範囲は上記の限りではない。
センサー330は、路側機3の周辺の道路の状況を検出することが可能である。センサー330は、例えば、レーダーセンサ及び赤外線センサー等を備えている。センサー330は、例えば、路側機3の周辺の歩行者及び車両4を検出することが可能である。センサー330は、検出結果を制御部300に出力する。
表示部340は、制御部300によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示することが可能である。表示部340は、図2に示されるように、車道8の上方に位置する。これにより、車道8上の車両4の運転者は、表示部340で表示される情報を視認することができる。表示部340は、発光体として、例えば発光ダイオードを備える。なお、表示部340は発光ダイオード以外の発光体を備えてもよい。例えば、表示部340は液晶ディスプレイであってもよいし、有機ELディスプレイであってもよい。
<車載機器の構成例>
図6は車載機器40の構成の一例を示す図である。車載機器40は、例えば、カーナビゲーション装置と、ラジオ等を含む音響機器とを備える。車載機器40は、カーナビゲーション装置及び音響機器のうち、カーナビゲーション装置だけを備えてもよいし、音響機器だけを備えてもよい。また、車載機器40は、車両4のライト及び方向指示器等を制御する車両制御機能を有してもよい。
図6に示されるように、車載機器40は、例えば、制御部400、通信部410、表示部420、タッチパネル430、衛星信号受信部440、スピーカ450、センサー460及びカメラ470を備える。
制御部400は、車載機器40の他の構成要素を制御することによって、車載機器40の動作を統括的に管理することが可能である。制御部400は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部400は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。電子機器2の制御部200が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部400が備えるプロセッサについても適用することができる。
本例では、制御部400は、CPU401及び記憶部402を備える。記憶部402は、ROM及びRAMなどの、CPU401が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部402が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROMである。記憶部402には、車載機器40を制御するための制御プログラム402a等が記憶されている。制御部400の各種機能は、CPU401が記憶部402内の制御プログラム402aを実行することによって実現される。
なお、制御部400の構成は上記の例に限られない。例えば、制御部400は、複数のCPU401を備えてもよい。また制御部400は、少なくとも一つのDSPを備えてもよい。また、制御部400の全ての機能あるいは制御部400の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また、記憶部402は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。
通信部410は、有線及び無線の少なくとも一方でネットワーク6に接続されている。車載機器40の通信部410は、ネットワーク6を通じて、他の車載機器40、路側機3、電子機器2及びセンター装置5と通信することが可能である。また、通信部410は、路側機3とネットワーク6を介さずに直接無線通信することが可能である。通信部410は、例えば、700MHz帯を使用して、車両4の周辺の路側機3と直接無線通信を行うことが可能である。通信部410は、他の装置から受信した情報を制御部400に出力する。通信部410は、制御部400からの情報を他の装置に送信する。通信部410は通信回路とも言える。
なお、車載機器40の通信部410は、他の車載機器40、電子機器2及びセンター装置5の少なくとも一つと、ネットワーク6を介さずに直接通信することが可能であってもよい。この場合、車載機器40の通信部410は、例えば、700MHz帯を使用して、他の車載機器40、電子機器2及びセンター装置5の少なくとも一つと直接無線通信を行ってもよい。また、通信部410は、携帯電話システムの基地局と無線通信することが可能であってもよい。また通信部410は、近距離無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部410は、WiFi等の無線LANを用いて無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部410は、他の無線通信方式に基づいて無線通信することが可能であってもよい。
表示部420は、例えば、液晶ディスプレイあるいは有機ELディスプレイである。表示部420は、制御部400によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示することが可能である。
タッチパネル430は、表示部420の表示画面に対する指等の操作子による操作を検出することが可能である。タッチパネル430は、例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルである。車載機器40のユーザが指等の操作子によって、表示部420の表示画面に対して操作を行ったとき、その操作に応じた電気信号をタッチパネル430は制御部400に入力することが可能である。制御部400は、タッチパネル430からの電気信号に基づいて、表示画面に対して行われた操作の内容を特定することが可能である。そして制御部400は、特定した操作内容に応じた処理を行うことが可能である。
衛星信号受信部440は、測位衛星が送信する衛星信号を受信することが可能である。衛星信号受信部440は衛星信号受信回路とも言える。衛星信号受信部440は、受信した衛星信号に基づいて、車両4の絶対的な位置(言い換えれば、絶対座標系の位置)を示す位置情報を取得することが可能である。衛星信号受信部440は、車両4の位置情報を取得する位置取得部あるいは位置取得回路であると言える。衛星信号受信部440が取得する位置情報は、例えば、緯度、経度及び高度で表される。以後、衛星信号受信部440を単に受信部440と呼ぶことがある。
受信部440は、例えばGPS受信機であって、GPSの測位衛星からの無線信号を受信することが可能である。受信部440は、受信した無線信号に基づいて、車両4の現在位置を、例えば緯度、経度及び高度で算出し、算出した緯度、経度及び高度を含む位置情報を制御部200に出力する。受信部440は、位置情報を繰り返し取得する。
なお受信部440は、GPS以外のGNSSの測位衛星からの信号に基づいて電子機器2の位置情報を求めてもよい。例えば、受信部440は、GLONASS、IRNSS、COMPASS、Galileoあるいは準天頂衛星システムの測位衛星からの信号に基づいて車両4の位置情報を求めてもよい。
スピーカ450は、例えばダイナミックスピーカである。スピーカ450は、制御部400からの電気的な音信号を音に変換し、それによって得られた音を車載機器40の外部に出力することが可能である。
センサー460は、例えば、複数種類のセンサーを備える。センサー460は、例えば、加速度センサー、地磁気センサー及びジャイロセンサー等を備える。制御部400は、加速度センサー、地磁気センサー及びジャイロセンサーでの検出結果に基づいて、車両4の進行方向等を特定することが可能である。また制御部400は、加速度センサー、地磁気センサー及びジャイロセンサーでの検出結果に基づいて、受信部440で取得される位置情報を補正することが可能である。センサー460が備えるセンサーの種類はこの限りではない。
カメラ470は、車両4の周辺を撮影することが可能である。カメラ470は、例えば、車両4の前方の様子を撮影することが可能である。カメラ470は、制御部400による制御によって、例えば動画を撮影する。制御部400は、カメラ470に常に撮影を実行させてもよいし、所定の条件が成立したときにカメラ470に撮影を実行させてもよい。カメラ470は、ドライブレコーダと呼ばれるカメラであってもよいし、他のカメラであってもよい。
以上のような構成を備える車載機器40では、通信部410が、路側機3の通信部310が送信する情報を受信する。車載機器40では、制御部400が、受信部440及びセンサー460で得られた各種情報等に基づいて、車両4に関する車両情報を生成する。車載機器40は、生成した車両情報及び路側機3からの情報等に基づいて、車両4の運転者に対して警告等の通知を行う。車載機器40は、表示部420及びスピーカ450等を用いて、車両4の運転者に対して警告等の通知を行うことができる。
<センター装置の構成例>
図7はセンター装置5の構成の一例を示すブロック図である。図7に示されるように、センター装置5は、制御部500及び通信部510を備える。制御部500は、センター装置5の他の構成要素を制御することによって、センター装置5の動作を統括的に管理することが可能である。制御部500は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部500は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。電子機器2の制御部200が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部500が備えるプロセッサについても適用することができる。
本例では、制御部500は、CPU501及び記憶部502を備える。記憶部502は、ROM及びRAMなどの、CPU501が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部502が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROMである。記憶部502には、センター装置5を制御するための制御プログラム502a等が記憶されている。制御部500の各種機能は、CPU501が記憶部502内の制御プログラム502aを実行することによって実現される。
なお、制御部500の構成は上記の例に限られない。例えば、制御部500は、複数のCPU501を備えてもよい。また制御部500は、少なくとも一つのDSPを備えてもよい。また、制御部500の全ての機能あるいは制御部500の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また、記憶部502は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。
通信部510は、有線及び無線の少なくとも一方でネットワーク6に接続されている。通信部510は、ネットワーク6を通じて、電子機器2、路側機3及び車載機器40と通信することが可能である。通信部510は、他の装置から受信した情報を制御部500に出力する。通信部510は、制御部500からの情報を他の装置に送信する。通信部510は通信回路とも言える。
なお、通信部510は、携帯電話システムの基地局と無線通信することが可能であってもよい。また通信部510は、近距離無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部510は、WiFi等の無線LANを用いて無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部510は、他の無線通信方式に基づいて無線通信することが可能であってもよい。
以上のような構成を有するセンター装置5は、トラブル発生情報を受信すると、所定の処理を実行する。センター装置5では、電子機器2が送信するトラブル発生情報を通信部510が受信すると、制御部500は、当該電子機器2のユーザ20にトラブルが発生したと判断する。そして、制御部500は、発生したトラブルに応じる処理を行う。
例えば、制御部500は、受信されたトラブル発生情報に含まれる位置情報が示す位置においてトラブルが発生したことを通知するトラブル通知情報を生成する。そして、制御部500は、通信部510に、生成したトラブル通知情報を、所定の通信装置に対して送信させる。通信部510は、トラブル通知情報を例えば警察署あるいは交番が有する通信装置に送信してもよい。このとき、通信部510は、トラブルが発生したユーザ20の位置に最も近い警察署あるいは交番の通信装置にトラブル通知情報を送信してもよい。警察署あるいは交番が備える通信装置がトラブル通知情報を受信すると、例えば、トラブルが発生したユーザ20が存在する場所まで警察官が駆けつけることになる。また、通信部510はトラブル通知情報を警備会社が有する通信装置に送信してもよい。警備会社が備える通信装置がトラブル通知情報を受信すると、例えば、トラブルが発生したユーザ20が存在する場所まで警備員が駆けつけることになる。また、通信部510は、受信したトラブル発生情報に含まれる識別情報に対して予め連絡先の装置が対応付けられている場合には、当該連絡先の装置にトラブル通知情報を送信してもよい。ユーザ20が子供である場合、連絡先の装置としては、例えば、ユーザ20の親の携帯電話機あるいは学校の通信装置が考えられる。また、ユーザ20がお年寄りである場合、連絡先の装置としては、例えば、ユーザ20の子供の携帯電話機あるいは老人ホーム等の施設の通信装置が考えられる。
なお、センター装置5がトラブル発生情報を受信したときの当該センター装置5の動作は上記の限りではない。また、電子機器2は、操作ボタン220が操作されたときに、トラブル発生情報を送信しているが、電子機器2に対する他の入力に応じてトラブル発生情報を送信してもよい。例えば、電子機器2がマイクを備える場合を考える。この場合、電子機器2は、ユーザ20が発する所定の音声がマイクに入力されたとき、トラブル発生情報を送信してもよい。他の例として、電子機器2が、当該電子機器2の振動を検出する加速度センサーを備える場合を考える。この場合、電子機器2は、ユーザ20が電子機器2に加える所定の振動を加速度センサーが検出したとき、トラブル発生情報を送信してもよい。
<通信システムの動作例>
図8は電子機器2の動作の一例を示すフローチャートである。電子機器2は、ユーザ20から開始指示が入力されると、図8の処理の実行を開始する。そして、電子機器2は、ユーザ20から終了指示が入力されるまで、図8の処理を繰り返し実行する。ユーザ20は、例えば、電子機器2の表示画面250aに対して所定の操作を行うことによって、電子機器2に対して開始指示を入力することができる。また、ユーザ20は、例えば、電子機器2の表示画面250aに対して所定の操作を行うことによって、電子機器2に対して終了指示を入力することができる。以後、説明の対象の電子機器2を対象電子機器2と呼ぶことがある。また、対象電子機器2のユーザ20を対象ユーザ20あるいは対象歩行者20と呼ぶことがある。
図8に示されるように、ステップs1において、対象電子機器2の制御部200は、対象電子機器2に関する機器情報を生成する。機器情報には、受信部230で取得される最新の位置情報と、対象電子機器2の識別情報と、対象電子機器2の現在の移動速度とが含まれる。対象電子機器2の移動速度は、対象ユーザ20の移動速度であると言える。制御部200は、例えば、受信部230において互いに異なる時刻で取得される複数の位置情報に基づいて、対象ユーザ20の現在の移動速度を求めることができる。なお、対象電子機器2は、加速度センサーを備える場合には、当該加速度センサーの検出結果に基づいて、対象電子機器2の移動速度を求めてもよい。以後、単に移動速度と言えば、電子機器2の移動速度を意味する。
ステップs1の後、ステップs2において、制御部200は、通信部210に、生成した機器情報を周辺の路側機3に対して送信させる。このとき、通信部210は、例えば700MHz帯を使用して、機器情報を周辺の路側機3に対してブロードキャストする。ステップs2の後、ステップs1が再度実行される。以後、対象電子機器2は同様に動作する。対象電子機器2は、周辺の路側機3に対して機器情報を繰り返し送信する。
対象電子機器2は、開始指示が入力された後の最初のステップs2では、機器情報とともに開始指示情報を周辺の路側機3に送信する。また、対象電子機器2は、終了指示が入力されると、終了指示情報を周辺の路側機3に送信する。
図9は路側機3の動作の一例を示すフローチャートである。図9に示されるように、ステップs11において、路側機3の通信部310が対象電子機器2から機器機情報を受信すると、ステップs12が実行される。700MHz帯を用いた通信の通信距離はあまり大きくないことから、路側機3が対象電子機器2から機器機情報を直接受信できる場合には、対象電子機器2は当該路側機3に近い位置に存在すると言える。
ステップs12において、制御部300は、通信部310に、受信された機器情報をセンター装置5に対して送信させる。ステップs11において、通信部310が機器情報とともに開始指示情報を受信する場合には、ステップs12において、制御部300は、通信部310に、機器情報及び開始指示情報をセンター装置5に対して送信させる。ステップs12の後、ステップs11が再度実行されると、以後、路側機3は同様に動作する。路側機3は、対象電子機器2から機器情報を受信するたびに、受信した機器情報をセンター装置5に送信する。また路側機3では、通信部310が終了指示情報を受信する場合には、制御部300は、通信部310に、終了指示情報をセンター装置5に対して送信させる。以後、対象電子機器2からの機器情報を受信する路側機3を対象路側機3と呼ぶことがある。
図10はセンター装置5の動作の一例を示すフローチャートである。センター装置5は、対象路側機3から開始指示情報を受信すると、図10の処理の実行する。また、センター装置5は、図10の処理の実行中に、対象路側機3から終了指示情報を受信すると、図10の処理を終了する。センター装置5は、図10の処理を実行している間に、対象電子機器2の機器情報を繰り返し受信する。
図10に示されるように、ステップs21において、センター装置5の制御部500は、対象ユーザ20が移動する経路あるいは移動する範囲がセンター装置5に登録されているか否かを判定する。言い換えれば、制御部500は、対象ユーザ20が移動する経路あるいは移動する範囲が記憶部502に記憶されているか否かを判定する。
ここで、本例では、電子機器2のユーザ20が移動する経路あるいは移動する範囲が、当該電子機器2の識別情報に対応付けられて記憶部502に記憶されることがある。例えば、電子機器2のユーザ20が子供である場合、当該ユーザ20の自宅から学校までの通学路が当該電子機器2の識別情報に対応付けられて記憶部502に記憶されることがある。また、電子機器2のユーザ20がお年寄りである場合、当該ユーザ20が散歩を行う散歩範囲が当該電子機器2の識別情報に対応付けられて記憶部502に記憶されることがある。以後、単に経路と言えば、ユーザ20が移動する経路を意味する。また、単に範囲と言えば、ユーザ20が移動する範囲を意味する。また、経路及び範囲をまとめて経路等と呼ぶことがある。
センター装置5に登録される経路等は、例えば電子機器2に入力され、当該電子機器2からセンター装置5に送信される。例えば、電子機器2の表示画面250aに対して所定の操作が行われることによって、経路等が当該電子機器2に入力される。電子機器2は、入力された経路等と、当該電子機器2の識別情報とを、センター装置5に送信する。センター装置5は、電子機器2から送信された経路等と識別情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。これにより、センター装置5に経路等が登録される。
ステップs21において、制御部500は、対象電子機器2の機器情報に含まれる識別情報に対応する経路等が記憶部502に記憶されている場合には、対象ユーザ20が移動する経路等がセンター装置5に登録されていると判定する。一方で、制御部500は、対象電子機器2の機器情報に含まれる識別情報に対応する経路等が記憶部502に記憶されていない場合には、対象ユーザ20が移動する経路等がセンター装置5に登録されていないと判定する。以後、対象ユーザ20が移動する経路を対象経路と呼ぶことがある。また、対象ユーザ20が移動する範囲を対象範囲と呼ぶことがある。また、対象経路及び対象範囲をまとめて対象経路等と呼ぶことがある。
ステップs21においてYESと判定されると、ステップs22が実行される。一方で、ステップs21においてNOと判定されると、ステップs23が実行される。ステップs22において、制御部500は、対象電子機器2が対象経路等の外に位置するか否かを判定する。言い換えれば、制御部500は、対象ユーザ20が対象経路等の外に位置するか否かを判定する。センター装置5に対象経路が登録されている場合には、ステップs22において、制御部500は、対象電子機器2が対象経路外に位置するか否かを判定する。例えば、対象経路として通学路が登録されている場合、制御部500は、対象電子機器2が通学路外に位置するか否かを判定する。また、センター装置5に対象範囲が登録されている場合には、ステップs22において、制御部500は、対象電子機器2が対象範囲外に位置する否かを判定する。例えば、対象範囲として散歩範囲が登録されている場合、制御部500は、対象電子機器2が散歩範囲外に位置するか否かを判定する。制御部500は、対象路側機3から受信した最新の機器情報に含まれる位置情報(つまり、対象電子機器2の最新の位置情報)に基づいて、対象電子機器2が対象経路等の外に位置するか否かを判定する。
ステップs22においてYESと判定されると、ステップs25が実行される。つまり、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定されると、ステップs25が実行される。一方で、ステップs22においてNOと判定されると、ステップs23が実行される。つまり、対象電子機器2が対象経路等の中に位置すると判定されると、ステップs23が実行される。
ステップs23において、制御部500は、対象ユーザ20が利用する移動手段がセンター装置5に登録されているか否かを判定する。言い換えれば、制御部500は、対象ユーザ20が利用する移動手段を示す移動手段情報が記憶部502に記憶されているか否かを判定する。
ここで、本例では、電子機器2のユーザ20が利用する移動手段を示す移動手段情報が、当該電子機器2の識別情報に対応付けられて記憶部502に記憶されることがある。移動手段情報が示す移動手段には、徒歩及び自転車等が含まれる。例えば、電子機器2のユーザ20が子供である場合、当該ユーザ20が利用する移動手段としての自転車を示す移動手段情報が当該電子機器2の識別情報に対応付けられて記憶部502に記憶されることがある。また、電子機器2のユーザ20がお年寄りである場合、当該ユーザ20が利用する移動手段としての徒歩を示す移動手段情報が当該電子機器2の識別情報に対応付けられて記憶部502に記憶されることがある。同一のユーザ20について、経路等と移動手段情報が記憶部502に記憶されている場合には、ユーザ20が移動する経路等と、当該経路等で当該ユーザ20が利用する移動手段とが、センター装置5に登録されていると言える。以後、単に移動手段と言えば、ユーザ20が利用する移動手段を意味する。
移動手段情報は、例えば電子機器2に入力され、当該電子機器2からセンター装置5に入力される。例えば、表示画面250aに対して所定の操作が行われることによって、移動手段情報が電子機器2に入力される。電子機器2は、入力された移動手段情報と、当該電子機器2の識別情報とを、センター装置5に送信する。センター装置5は、電子機器2から送信される移動手段情報と識別情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。これにより、センター装置5に移動手段が登録される。
ステップs23において、制御部500は、対象電子機器2の機器情報に含まれる識別情報に対応する移動手段情報が記憶部502に記憶されている場合には、対象ユーザ20が利用する移動手段がセンター装置5に登録されていると判定する。一方で、制御部500は、対象電子機器2の機器情報に含まれる識別情報に対応する移動手段情報が記憶部502に記憶されていない場合には、対象ユーザ20が利用する移動手段がセンター装置5に登録されていないと判定する。以後、対象ユーザ20が利用する移動手段を対象移動手段と呼ぶことがある。
ステップs23においてYESと判定されると、ステップs24が実行される。一方で、ステップs23においてNOと判定されると、図10の処理が終了する。ステップs24において、制御部500は、対象移動手段に基づいて、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定する。言い換えれば、制御部500は、対象移動手段に基づいて、対象ユーザ20の現在の移動速度が異常であるか否かを判定する。制御部500は、対象路側機3から受信した最新の機器情報に含まれる移動速度を、対象電子機器2の現在の移動速度として使用する。
ステップs24において、制御部500は、例えば、対象電子機器2の現在の移動速度が、対象移動手段に応じたしきい値よりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。一方で、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が、対象移動手段に応じたしきい値以下の場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常ではないと判定する。
記憶部502には、移動手段の種類ごとに、ステップs24で使用されるしきい値が記憶されている。例えば、徒歩に応じたしきい値として時速6kmが記憶部502に記憶されている。徒歩に応じたしきい値は、例えば、徒歩で移動した場合の一般的な移動速度よりも大きい値に設定される。また、自転車に応じたしきい値として、例えば時速25kmが記憶部502に記憶されている。自転車に応じたしきい値は、例えば、自転車で移動した場合の一般的な移動速度よりも大きい値に設定される。
対象移動手段が例えば徒歩である場合、制御部500は、対象移動手段に応じたしきい値として時速6kmを使用する。そして、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が時速6kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。また、対象移動手段が例えば自転車である場合、制御部500は、対象移動手段に応じたしきい値として時速25kmを使用する。そして、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が時速25kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された場合には、対象ユーザ20は対象移動手段では移動してない可能性が高いと言える。
ステップs24においてYESと判定されると、ステップs25が実行される。一方で、ステップs24においてNOと判定されると、ステップs21が再度実行され、以後、センター装置5は同様に動作する。センター装置5は、対象電子機器2が対象経路等から外れておらず、対象電子機器2の移動速度が異常でない場合には、ステップs21〜s24の処理を繰り返し実行する。
本例では、センター装置5は、ステップs22においてYESと判定された場合、対象ユーザ20にトラブルが発生したと判定し、ステップs25を実行する。また、センター装置5は、ステップs24においてYESと判定された場合、対象ユーザ20にトラブルが発生したと判定し、ステップs25を実行する。ステップs25において、センター装置5は、対象路側機3に対して、撮影を行い、得られた撮影画像を保存することを指示する第1撮影保存通知を行う。ステップs25では、制御部500は、第1撮影保存通知を行うための第1通知情報を生成する。第1通知情報には、対象電子機器2の識別情報が含まれる。そして、制御部500は、通信部510に、第1通知情報を対象路側機3に対して送信させる。これにより、対象路側機3に対して第1撮影保存通知が行われる。対象路側機3が第1通知情報を受信した場合の対象路側機3の動作については後述する。
ステップs25の後、ステップs26において、制御部500は、対象ユーザ20にトラブルが発生した場合の連絡先がセンター装置5に登録されているか否かを判定する。本例では、電子機器2のユーザ20にトラブルが発生した場合の連絡先を示す連絡先情報が、当該電子機器2の識別情報に対応付けられて記憶部502に記憶されることがある。電子機器2のユーザ20が例えば子供である場合、連絡先として、当該ユーザ20の親の携帯電話機あるいは学校の通信装置が採用される。また、ユーザ20が例えばお年寄りである場合、連絡先として、例えば、当該ユーザ20の子供の携帯電話機あるいは老人ホーム等の施設の通信装置が採用される。連絡先情報には、例えば、連絡先の装置の電子メールアドレスが含まれる。なお、連絡先の例はこの限りではない。
連絡先情報は、例えば電子機器2に入力され、当該電子機器2からセンター装置5に入力される。例えば、表示画面250aに対して所定の操作が行われることによって、連絡先情報が電子機器2に入力される。電子機器2は、入力された連絡先情報と、当該電子機器2の識別情報とを、センター装置5に送信する。センター装置5は、電子機器2から送信される連絡先情報と識別情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。これにより、センター装置5に対して、ユーザ20にトラブルが発生した場合の連絡先が登録される。
ステップs26において、制御部500は、対象電子機器2の機器情報に含まれる識別情報に対応する連絡先情報が記憶部502に記憶されている場合には、対象ユーザ20にトラブルが発生した場合の連絡先がセンター装置5に登録されていると判定する。一方で、制御部500は、対象電子機器2の機器情報に含まれる識別情報に対応する連絡先情報が記憶部502に記憶されていない場合には、対象ユーザ20にトラブルが発生した場合の連絡先がセンター装置5に登録されていないと判定する。以後、対象ユーザ20にトラブルが発生した場合の連絡先を対象連絡先と呼ぶことがある。
ステップs26においてYESと判定されると、ステップs27が実行される。一方で、ステップs26においてNOと判定されると、ステップs28が実行される。ステップs27において、センター装置5は、記憶部502内の、対象連絡先の連絡先情報に基づいて、対象連絡先に対する通知を行う。ステップs27では、制御部500は、対象ユーザ20にトラブルが発生したことを通知する第2通知情報を生成する。そして、制御部500は、通信部510に、第2通知情報を対象連絡先に対して送信させる。
第2通知情報を受信した対象連絡先が例えば携帯電話機である場合、当該携帯電話機は、そのユーザに対して、対象ユーザ20にトラブルが発生したことを通知する。例えば、対象ユーザ20が子供であって、対象連絡先が、対象ユーザ20の親の携帯電話機である場合を考える。この場合、第2通知情報を受信した、対象ユーザ20の親の携帯電話機は、当該親に対して、子供にトラブルが発生したことを通知する。例えば、携帯電話機は、子供にトラブルが発生したことを通知する情報を表示する。また、携帯電話機は、子供にトラブルが発生したことを通知する音声をスピーカから出力してもよい。
他の例として、対象ユーザ20がお年寄りであって、対象連絡先が、対象ユーザ20の子供の携帯電話機である場合を考える。この場合、第2通知情報を受信した、対象ユーザ20の子供の携帯電話機は、当該子供に対して、親にトラブルが発生したことを通知する。例えば、携帯電話機は、親にトラブルが発生したことを通知する情報を表示する。また、携帯電話機は、親にトラブルが発生したことを通知する音声をスピーカから出力してもよい。なお、第2通知情報を受信した連絡先の装置の動作はこの限りではない。
ステップs27の後、ステップs28において、センター装置5は、対象電子機器2に対して連絡を要求する。ステップs28では、制御部500は、連絡を要求するための連絡要求情報を生成する。そして、制御部500は、通信部510に、連絡要求情報を対象電子機器2に対して送信させる。
連絡要求情報を受信した対象電子機器2は、対象ユーザ20に対して、連絡が要求されていることを通知する。このとき、例えば、対象電子機器2の制御部200がブザー240を鳴らすことによって、対象ユーザ20に対して、連絡が要求されていることを通知してもよい。また、制御部200は、連絡が要求されていることを通知する情報を表示部250に表示してもよい。連絡が要求されていることが通知された対象ユーザ20は、対象電子機器2に対して、連絡を行うことを指示する。対象ユーザ20は、例えば、表示画面250aを操作することによって、連絡を行うことを対象電子機器2に対して指示してもよい。また、対象ユーザ20は、操作ボタン220を操作することによって、連絡を行うことを対象電子機器2に対して指示してもよい。
対象ユーザ20から連絡を行うことを指示された対象電子機器2では、制御部200が連絡情報を生成する。そして、制御部200は、通信部210に、連絡情報をセンター装置5に対して送信させる。連絡情報には、固定の情報が含まれてもよい。固定の情報は、例えば、トラブルが発生したことを通知する情報であってもよいし、救助を求めることを通知する情報であってもよいし、その他の情報であってもよい。また、連絡情報には、対象ユーザ20が対象電子機器2に対して入力した情報が含まれてもよい。トラブルが発生した対象ユーザ20は、例えば、発生したトラブルの内容を示す情報を対象電子機器2に対して入力する。対象ユーザ20は、例えば、表示画面250aを操作することによって、対象電子機器2に対して情報を入力することができる。
なお、トラブルが発生した対象ユーザ20は、対象電子機器2に対して、連絡を行うことを指示することができないことがある。例えば、対象ユーザ20が犯罪に巻き込まれて、対象ユーザ20の身体が拘束されている場合においては、対象ユーザ20は、対象電子機器2に対して、連絡を行うことを指示することができないことがある。また、対象ユーザ20が病院等に緊急搬送された場合には、対象ユーザ20は、対象電子機器2に対して、連絡を行うことを指示することができないことがある。このような場合には、対象電子機器2から連絡情報は送信されない。
ステップs28の後、ステップs29において、制御部500は、対象電子機器2からの連絡があったか否かを判定する。制御部500は、通信部510が、連絡要求情報を送信してから所定時間が経過するまでに連絡情報を受信した場合には、対象電子機器2からの連絡があったと判定する。一方で、制御部500は、通信部510が、連絡要求情報を送信してから所定時間が経過するまでに連絡情報を受信しなかった場合には、対象電子機器2からの連絡がなかったと判定する。ステップs29においてYESと判定されると、図10の処理が終了する。一方で、ステップs29においてNOと判定されると、ステップs28が再度実行されて、連絡要求情報が対象電子機器2に再度送信される。その後、ステップs29が実行され、以後、センター装置5は同様に動作する。
連絡情報を受信したセンター装置5は、例えば、登録されている対象連絡先に対して受信した連絡情報を送信してもよい。この場合、対象連絡先の装置は、連絡情報に含まれる情報を、当該装置のユーザに通知する。これにより、対象連絡先の装置のユーザは、トラブルが発生した対象ユーザ20の状況を知ることが可能となる。
このように、本例では、対象電子機器2が対象経路等の外に位置する場合、対象ユーザ20にトラブルが発生したと判定される。したがって、トラブルが発生した対象ユーザ20が操作ボタン220を操作できない場合であっても、処理装置7は、当該トラブルに応じる処理を実行することができる。また、対象電子機器2の現在の移動速度が異常である場合、対象ユーザ20にトラブルが発生したと判定される。したがって、トラブルが発生した対象ユーザ20が操作ボタン220を操作できない場合であっても、処理装置7は、当該トラブルに応じる処理を実行することができる。例えば、処理装置7は、登録された連絡先に対して、ユーザ20にトラブルが発生したことを通知することができる。
例えば、子供が通学路の途中で連れ去られたり、誘拐されたりした場合を考える。この場合、子供は操作ボタン220を操作できない可能性があるものの、子供が所持する電子機器2は、通学路外に位置する可能性が高い。よって、この場合には、処理装置7は、子供にトラブルが発生したと判定することができる。したがって、子供が所持する電子機器2の操作ボタン220が操作されない場合であっても、処理装置7は、子供に発生したトラブルに応じる処理を実行することが可能である。
他の例として、お年寄りの体調が急に悪化して当該お年寄りが緊急搬送された場合を考える。この場合、お年寄りは操作ボタン220を操作できない可能性があるものの、お年寄りが所持する電子機器2の移動速度が非常に大きくなる可能性が高い。よって、この場合には、処理装置7は、お年寄りにトラブルが発生したと判定することができる。したがって、お年寄りが所持する電子機器2の操作ボタン220が操作されない場合であっても、処理装置7は、お年寄りに発生したトラブルに応じる処理を実行することが可能である。
図11は、センター装置5から第1撮影保存通知が行われる対象路側機3の動作の一例を示すフローチャートである。図11に示されるように、ステップs31において、対象路側機3の通信部310が第1通知情報を受信すると、ステップs32が実行される。言い換えれば、対象路側機3に対して第1撮影保存通知が行われると、ステップs32が実行される。
ステップs32において、制御部300は、第1撮影保存通知に応じた処理を実行する。ステップs32では、制御部300は、第1撮影保存通知を受け取ったときにカメラ320が撮影中ではない場合、カメラ320に動画撮影を開始させる。そして、制御部300は、カメラ320が所定時間(例えば数秒から数十秒)動画撮影を行うと、カメラ320で得られた撮影画像を第1トラブル発生時画像として記憶部302に保存する。このとき、制御部300は、第1通知情報に含まれる、対象電子機器2の識別情報と対応付けて第1トラブル発生時画像を記憶部302に記憶する。制御部300は、第1トラブル発生時画像と対象電子機器2の識別情報とを、記憶部302が有する不揮発性メモリに記憶する。第1トラブル発生時画像は、カメラ320で所定時間撮影された動画である。ステップs22においてYESと判定された場合に生成される第1トラブル発生時画像には、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定された直後にカメラ320で撮影された画像が含まれる。また、ステップs24においてYESと判定された場合に生成される第1トラブル発生時画像には、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された直後にカメラ320で撮影された画像が含まれる。第1トラブル発生時画像については、例えば、対象路側機3は自動的に記憶部302から消去することはなく、対象路側機3の外部から消去指示があった場合に、記憶部302から消去する。対象路側機3は、第1トラブル発生時画像と、それに対応付けられている識別情報とを、センター装置5に送信してもよいし、他の装置に送信してもよい。
一方で、制御部300は、通信部310が第1撮影保存通知を受け取ったときにカメラ320が撮影中の場合、第1撮影保存通知を受け取ったタイミングに基づいて決定した第1特定期間においてカメラ320で得られる撮影画像を、第1特定期間外においてカメラ320で得られた撮影画像とは別の画像として記憶部302に保存する。言い換えれば、制御部300は、第1特定期間においてカメラ320で得られた撮影画像を、第1特定期間外においてカメラ320で得られた撮影画像とは別の画像ファイルとして記憶部302に保存する。さらに、言い換えれば、制御部300は、第1特定期間においてカメラ320で撮影された動画を、第1特定期間外においてカメラ320で撮影された動画とは別の動画として記憶部302に保存する。第1特定期間は、対象路側機3が第1撮影保存通知を受け取ったことに基づいて決定した期間であると言える。制御部300は、第1特定期間においてカメラ320で撮影された動画を、対象電子機器2の識別情報と対応付けて、記憶部302が有する不揮発性メモリに記憶する。また、制御部300は、第1特定期間外においてカメラ320で撮影された動画についても、記憶部302が有する不揮発性メモリに記憶してもよい。
ここで、対象路側機3が第1撮影保存通知を受け取ったタイミング(言い換えれば、対象路側機3が第1通知情報を受け取ったタイミング)から第1所定時間前のタイミングを第1タイミングとする。また、対象路側機3が第1撮影保存通知を受け取ったタイミングよりも第2所定時間後のタイミングを第2タイミングとする。第1特定期間としては、例えば、第1タイミングから第2タイミングまでの期間が採用される。第1及び第2所定時間のそれぞれは、例えば、数秒から数十秒に設定される。第1所定時間と第2所定時間は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1特定期間としては、対象路側機3が第1撮影保存通知を受け取ったタイミングから第2タイミングまでの期間が採用されてもよい。以後、第1特定期間においてカメラ320で得られる撮影画像(言い換えれば第1特定期間においてカメラ320で撮影された動画)を、第1特定期間画像と呼ぶことがある。また、第1特定期間外においてカメラ320で得られる撮影画像を、第1特定期間外画像と呼ぶことがある。
第1特定期間画像については、例えば、対象路側機3は自動的に記憶部302から消去することはなく、対象路側機3の外部から消去指示があった場合に、記憶部302から消去する。対象路側機3は、第1特定期間画像と、それに対応付けられている識別情報とを、センター装置5に送信してもよいし、他の装置に送信してもよい。また、対象路側機3は、第1特定期間外画像をセンター装置5に送信してもよい。
制御部300は、第1特定期間画像を保存する場合、第1特定期間画像を識別するための識別情報と、当該第1特定期間画像と、対象電子機器2の識別情報とを互いに対応付けて記憶部302に保存してもよい。また、制御部300は、第1特定期間画像と第1特定期間外画像とを別々の記憶領域に保存してもよい。この場合、記憶部302は、第1特定期間画像を記憶するための第1記憶領域と、第1特定期間外画像を記憶するための第2記憶領域とを有する。対象路側機3において、複数の第1特定期間画像が得られる場合には、当該複数の第1特定期間画像は第1記憶領域に記憶される。
上述のように、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定されると(ステップs22でYES)、対象路側機3に対して第1撮影保存通知が行われる。したがって、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定されたときの第1特定期間画像は、対象電子機器2が対象経路等の外に位置するとの判定に基づいて決定された期間において対象路側機3で得られる撮影画像であると言える。対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定されたときの第1特定期間画像には、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定されたときにカメラ320で得られる撮影画像が含まれる。また、当該第1特定期間画像には、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定された直後にカメラ320で得られる撮影画像が含まれる。また、当該第1特定期間画像には、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定された直前にカメラ320で得られる撮影画像が含まれる。
また、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定されると(ステップs24でYES)、対象路側機3に対して第1撮影保存通知が行われる。したがって、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定されたときの第1特定期間画像は、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるとの判定に基づいて決定された期間において対象路側機3で得られる撮影画像であると言える。対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定されたときの第1特定期間画像には、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定されたときにカメラ320で得られる撮影画像が含まれる。また、当該第1特定期間画像には、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された直後にカメラ320で得られる撮影画像が含まれる。また、当該第1特定期間画像には、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された直前にカメラ320で得られる撮影画像が含まれる。
ステップs32の実行後、ステップs33において、対象路側機3は、対象路側機3の周辺の車両4に対して、撮影を行い、得られた撮影画像を保存することを指示する第2撮影保存通知を行う。ステップs33では、制御部300は、周辺の車両4に対して第2撮影保存通知を行うための第3通知情報を生成する。第3通知情報には、対象電子機器2の識別情報が含まれる。そして、制御部300は、通信部310に、第3通知情報を周辺の車両4に対して送信させる。このとき、通信部310は、例えば700MHz帯を使用して、第3通知情報を周辺の車両4に対してブロードキャストする。これにより、対象路側機3の周辺の車両4に対して第2撮影保存通知が行われる。ステップs33の後、図11の処理が終了する。ステップs31が再度実行されると、以後、対象路側機3は同様に動作する。
車両4では、車載機器40の通信部410が第3通知情報を受信すると、制御部400は、第3通知情報による第2撮影保存通知に応じた処理を実行する。車載機器40についての第2撮影保存通知に応じた処理は、対象路側機3についての第1撮影保存通知に応じた処理と同様である。具体的には、制御部400は、第2撮影保存通知を受け取ったときにカメラ470が撮影中ではない場合、カメラ470に動画撮影を開始させる。そして、制御部400は、カメラ470が所定時間(例えば数秒から数十秒)動画撮影を行うと、カメラ470で得られた撮影画像を第2トラブル発生時画像として記憶部402に保存する。このとき、制御部400は、第3通知情報に含まれる、対象電子機器2の識別情報と対応付けて第2トラブル発生時画像を記憶部402に記憶する。制御部400は、第2トラブル発生時画像と対象電子機器2の識別情報とを、記憶部402が有する不揮発性メモリに記憶する。第2トラブル発生時画像については、例えば、車載機器40は自動的に記憶部402から消去することはなく、車載機器40の外部から消去指示があった場合に、記憶部402から消去する。車載機器40に対して、例えば、そのユーザから消去指示が入力される。車載機器40は、第2トラブル発生時画像と、それに対応付けられている識別情報とを、センター装置5に送信してもよいし、他の装置に送信してもよい。
本例では、ステップs22においてYESと判定されてからステップs33が実行されるまでにかかる時間は非常に短い。したがって、ステップs22においてYESと判定されるタイミングと、車載機器40が第2撮影保存通知を受け取るタイミングとの差は非常に小さい。よって、ステップs22においてYESと判定された場合に生成される第2トラブル発生時画像には、第1トラブル発生時画像と同様に、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定された直後にカメラ470で撮影された画像が含まれる。また、本例では、ステップs24においてYESと判定されてからステップs33が実行されるまでにかかる時間は非常に短い。したがって、ステップs24においてYESと判定された場合に生成される第2トラブル発生時画像には、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された直後にカメラ470で撮影された画像が含まれる。
一方で、制御部400は、通信部410が第2撮影保存通知を受け取ったときにカメラ470が撮影中の場合、第2撮影保存通知を受け取ったタイミングに基づいて決定した第2特定期間においてカメラ470で得られる撮影画像を、当該第2特定期間外においてカメラ470で得られた撮影画像とは別の画像として記憶部402に保存する。制御部400は、第2特定期間においてカメラ470で撮影された動画を、対象電子機器2の識別情報と対応付けて、記憶部402が有する不揮発性メモリに記憶する。また、制御部400は、第2特定期間外においてカメラ470で撮影された動画についても、記憶部402が有する不揮発性メモリに記憶してもよい。
ここで、車載機器40が第2撮影保存通知を受け取ったタイミングから第3所定時間前のタイミングを第3タイミングとする。また、車載機器40が第2撮影保存通知を受け取ったタイミングよりも第4所定時間後のタイミングを第4タイミングとする。第2特定期間としては、例えば、第3タイミングから第4タイミングまでの期間が採用される。第3及び第4所定時間のそれぞれは、例えば、数秒から数十秒に設定される。第3所定時間と第4所定時間は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第3所定時間及び第4所定時間の少なくとも一方は、上述の第1所定時間と同じであってもよいし、上述の第2所定時間と同じであってもよい。また、第2特定期間としては、車載機器40が第2撮影保存通知を受け取ったタイミングから第4タイミングまでの期間が採用されてもよい。以後、第2特定期間においてカメラ470で得られる撮影画像を、第2特定期間画像と呼ぶことがある。また、第2特定期間外においてカメラ470で得られる撮影画像を、第2特定期間外画像と呼ぶことがある。
第2特定期間画像については、例えば、車載機器40は自動的に記憶部402から消去することはなく、車載機器40の外部から消去指示があった場合に、記憶部402から消去する。車載機器40は、第2特定期間画像と、それに対応付けられている識別情報とを、センター装置5に送信してもよいし、他の装置に送信してよい。また、車載機器40は、第2特定期間外画像をセンター装置5に送信してもよいし、他の装置に送信してもよい。
上述のように、本例では、ステップs22においてYESと判定されてからステップs33が実行されるまでにかかる時間は非常に短い。したがって、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定されたときの第2特定期間画像には、第1特定期間画像と同様に、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定されたときにカメラ470で得られる撮影画像が含まれる。また、当該第2特定期間画像には、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定された直後にカメラ470で得られる撮影画像が含まれる。また、当該第2特定期間画像には、対象電子機器2が対象経路等の外に位置すると判定された直前にカメラ470で得られる撮影画像が含まれる。
また本例では、ステップs24においてYESと判定されてからステップs33が実行されるまでにかかる時間は非常に短い。したがって、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定されたときの第2特定期間画像には、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定されたときにカメラ470で得られる撮影画像が含まれる。また、当該第2特定期間画像には、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された直後にカメラ470で得られる撮影画像が含まれる。また、当該第2特定期間画像には、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された直前にカメラ470で得られる撮影画像が含まれる。
制御部400は、第2特定期間画像を保存する場合、第2特定期間画像を識別するための識別情報と、当該第2特定期間画像と、対象電子機器2の識別情報とを互いに対応付けて記憶部402に保存してもよい。また、制御部400は、第2特定期間画像と第2特定期間外画像とを別々の記憶領域に保存してもよい。この場合、記憶部402は、第2特定期間画像を記憶するための第3記憶領域と、第2特定期間外画像を記憶するための第4記憶領域とを有する。車載機器40において、複数の第2特定期間画像が得られる場合には、当該複数の第2特定期間画像は第3記憶領域に記憶される。
なお、対象路側機3は、第1撮影保存通知を受け取ったときに撮影中の場合には、第1撮影保存指示に応じた処理を実行しなくてもよい。この場合、第1特定期間は決定されない。つまり、第1特定期間画像と第1特定期間外画像とが別画像として記憶部302に保存されることはない。また、対象路側機3は、第1撮影保存通知を受け取ったときに撮影中ではない場合には、撮影を開始しなくてもよい。この場合には、第1トラブル発生時画像は記憶部302に保存されない。
また、車載機器40は、第2撮影保存通知を受け取ったときに撮影中の場合には、第2撮影保存指示に応じた処理を実行しなくてもよい。この場合、第2特定期間は決定されない。また、車載機器40は、第2撮影保存通知を受け取ったときに撮影中ではない場合には、撮影を開始しなくてもよい。この場合には、第2トラブル発生時画像は記憶部402に保存されない。
また、センター装置5は、ステップs22においてYESと判定された場合には、対象ユーザ20にトラブルが発生したときの連絡先がセンター装置5に登録されているか否かにかかわらず、特定の通信装置に対して、最新の機器情報に含まれる位置情報が示す位置においてトラブルが発生したことを通知してもよい。この場合、センター装置5は、最新の機器情報に含まれる位置情報が示す位置においてトラブルが発生したことを通知する第4通知情報を生成する。そして、センター装置5は、第4通知情報を、例えば警察署あるいは交番が有する通信装置に送信する。警察署あるいは交番が備える通信装置が第4通知情報を受信すると、例えば、トラブルが発生したユーザ20が存在する場所まで警察官が駆けつけることになる。また、センター装置5は、第4通知情報を警備会社が有する通信装置に送信してもよい。警備会社が備える通信装置が第4通知情報を受信すると、例えば、トラブルが発生したユーザ20が存在する場所まで警備員が駆けつけることになる。同様に、センター装置5は、ステップs24においてYESと判定された場合には、対象ユーザ20にトラブルが発生したときの連絡先がセンター装置5に登録されているか否かにかかわらず、特定の通信装置に対して第4通知情報を送信してもよい。
また、センター装置5は、対象経路が登録されている場合には、図10の処理の実行中において対象電子機器2が対象経路のゴール地点に到着したとき、図10の処理を終了してもよい。
以上のように、本例では、路側機3の周辺の電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された場合、当該路側機3が撮影を開始する。これにより、路側機3で得られる撮影画像に、移動速度が異常と判定された電子機器2のユーザ20が写る可能性が高くなる。したがって、路側機3で得られる撮影画像を確認することによって、移動速度が異常なユーザ20の様子を確認できる可能性が高くなる。言い換えれば、路側機3で得られる撮影画像を確認することによって、トラブルが発生した可能性のある歩行者の様子を確認できる可能性が高くなる。よって、路側機3で得られる撮影画像の利便性が向上する。路側機3で得られる撮影画像は、例えば警察等において確認される。
また、本例では、路側機3の周辺の電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された場合、撮影中の当該路側機3は、第1特定期間画像を、第1特定期間外画像とは別の画像として記憶する。第1特定期間画像には、移動速度が異常と判定された電子機器2のユーザ20が写る可能性が高い。したがって、第1特定期間画像を確認することによって、移動速度が異常なユーザ20の様子を確認できる可能性が高くなる。よって、路側機3で得られる撮影画像の利便性が向上する。
また、本例では、電子機器2のユーザ20が利用する移動手段に基づいて、当該電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かが判定される。これにより、電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを適切に判定することができる。
また、本例では、電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された場合、処理装置7に登録されている連絡先に対する通知が行われる。これにより、処理装置7の利便性が向上する。
また、本例では、路側機3の周辺の電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された場合、当該路側機3の周辺の車両4に対して第2撮影保存通知が行われる。これにより、車両4で得られる撮影画像には、移動速度が異常と判定された電子機器2のユーザ20が写る可能性が高くなる。したがって、車両4で得られる撮影画像を確認することによって、移動速度が異常なユーザ20の様子を確認できる可能性が高くなる。よって、車両4で得られる撮影画像の利便性が向上する。車両4で得られる撮影画像は、例えば警察等によって確認される。
また、本例では、電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定された場合、当該電子機器2に対して連絡が要求される。処理装置7は、電子機器2から連絡を受けることにより、移動速度が異常なユーザ20の様子を知ることができる。
また、本例では、路側機3の周辺の電子機器2のユーザ20が経路等の外に位置すると判定された場合、当該路側機3が撮影を開始する。これにより、路側機3で得られる撮影画像には、経路等の外に位置する電子機器2のユーザ20が写る可能性が高くなる。したがって、路側機3で得られる撮影画像を確認することによって、経路等から外れたユーザ20の様子を確認できる可能性が高くなる。言い換えれば、路側機3で得られる撮影画像を確認することによって、トラブルが発生した可能性のある歩行者の様子を確認できる可能性が高くなる。よって、路側機3で得られる撮影画像の利便性が向上する。
また、本例では、路側機3の周辺の電子機器2のユーザ20が経路等の外に位置すると判定された場合、撮影中の当該路側機3は、第2特定期間画像を、第2特定期間外画像とは別の画像として記憶する。第2特定期間画像には、経路等の外に位置する電子機器2のユーザ20が写る可能性が高い。したがって、第2特定期間画像を確認することによって、経路等から外れたユーザ20の様子を確認できる可能性が高くなる。よって、路側機3で得られる撮影画像の利便性が向上する。
また、本例では、路側機3の周辺の電子機器2のユーザ20が経路等の外に位置すると判定された場合、処理装置7に登録されている連絡先に対する通知が行われる。これにより、処理装置7の利便性が向上する。
また、本例では、路側機3の周辺の電子機器2のユーザ20が経路等の外に位置すると判定された場合、当該路側機3の周辺の車両4に対して第2撮影保存通知が行われる。これにより、車両4で得られる撮影画像には、経路等の外に位置する電子機器2のユーザ20が写る可能性が高くなる。したがって、車両4で得られる撮影画像を確認することによって、経路等から外れたユーザ20の様子を確認できる可能性が高くなる。よって、車両4で得られる撮影画像の利便性が向上する。
また、本例では、路側機3の周辺の電子機器2のユーザ20が経路等の外に位置すると判定された場合、当該電子機器2に対して連絡が要求される。処理装置7は、電子機器2から連絡を受けることにより、経路等から外れたユーザ20の様子を知ることができる。
<通信システム1の他の動作例>
処理装置7は、対象ユーザ20が利用する移動手段と、対象ユーザ20に関するユーザ情報とに基づいて、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定してもよい。
例えば、センター装置5には、対象ユーザ20に関するユーザ情報として対象ユーザ20の年齢が登録されている場合を考える。この場合、センター装置5の制御部500は、ステップs24において、対象電子機器2の現在の移動速度が、対象移動手段と対象ユーザの年齢に応じたしきい値よりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。一方で、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が、対象移動手段と対象ユーザの年齢に応じたしきい値以下の場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常ではないと判定する。
記憶部502には、移動手段と年齢の組み合わせごとにしきい値が記憶されている。例えば、12歳未満の人が徒歩で移動する場合に応じたしきい値として時速4kmが記憶部502に記憶されている。また、12歳以上70歳未満の人が徒歩で移動する場合に応じたしきい値として時速6kmが記憶部502に記憶されている。また、70歳以上の人が徒歩で移動する場合に応じたしきい値として時速4kmが記憶部502に記憶されている。また、12歳未満の人が自転車で移動する場合に応じたしきい値として時速20kmが記憶部502に記憶されている。また、12歳以上70歳未満の人が自転車で移動する場合に応じたしきい値として時速25kmが記憶部502に記憶されている。また、70歳以上の人が自転車で移動する場合に応じたしきい値として時速20kmが記憶部502に記憶されている。12歳未満の人が徒歩で移動する場合に応じたしきい値は、例えば、12歳未満の人が徒歩で移動する場合の一般的な移動速度よりも大きい値に設定される。他のしきい値も同様に設定される。
例えば、対象移動手段が徒歩であって、対象ユーザの年齢が10歳の場合、制御部500は、対象移動手段と対象ユーザの年齢に応じたしきい値として時速6kmを使用する。そして、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が時速6kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。他の例として、対象移動手段が自転車であって、対象ユーザの年齢が75歳の場合、制御部500は、対象移動手段と対象ユーザの年齢に応じたしきい値として時速20kmを使用する。そして、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が時速20kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。
また、センター装置5に、対象ユーザ20に関するユーザ情報として対象ユーザ20の性別が登録されている場合を考える。この場合、センター装置5の制御部500は、ステップs24において、対象電子機器2の現在の移動速度が、対象移動手段と対象ユーザの性別に応じたしきい値よりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。一方で、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が、対象移動手段と対象ユーザの性別に応じたしきい値以下の場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常ではないと判定する。
記憶部502には、移動手段と性別の組み合わせごとにしきい値が記憶されている。例えば、男性が徒歩で移動する場合に応じたしきい値として時速6kmが記憶部502に記憶されている。また、女性が徒歩で移動する場合に応じたしきい値として時速5kmが記憶部502に記憶されている。また、男性が自転車で移動する場合に応じたしきい値として時速25kmが記憶部502に記憶されている。また、女性が自転車で移動する場合に応じたしきい値として時速20kmが記憶部502に記憶されている。男性が徒歩で移動する場合に応じたしきい値は、例えば、男性が徒歩で移動する場合の一般的な移動速度よりも大きい値に設定される。他のしきい値も同様に設定される。
例えば、対象移動手段が徒歩であって、対象ユーザが男性の場合、制御部500は、対象移動手段と対象ユーザの性別に応じたしきい値として時速6kmを使用する。そして、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が時速6kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。他の例として、対象移動手段が自転車であって、対象ユーザが女性の場合、制御部500は、対象移動手段と対象ユーザの性別に応じたしきい値として時速20kmを使用する。そして、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が時速20kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。
センター装置5に登録されるユーザ情報は、例えば電子機器2に入力され、当該電子機器2からセンター装置5に送信される。例えば、表示画面250aに対して所定の操作が行われることによって、電子機器2に対してユーザ情報が入力される。電子機器2は、入力されたユーザ情報と、当該電子機器2の識別情報とを、センター装置5に通知する。センター装置5は、電子機器2から送信されたユーザ情報と識別情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。これにより、センター装置5にユーザ情報が登録される。
このように、対象ユーザ20が利用する移動手段と、対象ユーザ20のユーザ情報とに基づいて、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かが判定されることにより、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かをより適切に判定することができる。
上記の例では、処理装置7は、ユーザ20が利用する移動手段に基づいて、当該ユーザ20が所持する電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定しているが、基準となる移動速度に基づいて、電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定してもよい。図12は、この場合のセンター装置5の動作の一例を示すフローチャートである。図12の処理は、上述の図10の処理において、ステップs23及びs24の替わりにステップs33及びs34が実行されるものである。以後、基準となる移動速度を基準移動速度と呼ぶことがある。
図12に示される例では、ステップs33において、制御部500は、センター装置5に、対象電子機器2についての基準移動速度が登録されているか否かを判定する。言い換えれば、制御部500は、対象電子機器2についての基準移動速度が記憶部502に記憶されているか否かを判定する。ステップs33においてYESと判定されると、ステップs34が実行される。一方で、ステップs33においてNOと判定されると、図12の処理が終了する。
ステップs34において、制御部500は、対象電子機器2についての基準移動速度に基づいて、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定する。制御部500は、例えば、対象電子機器2の現在の移動速度が基準移動速度よりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。一方で、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が基準移動速度以下の場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常ではないと判定する。ステップs34においてYESと判定されると、ステップs25が実行される。以後、センター装置5は同様に動作する。一方で、ステップs34においてNOと判定されると、ステップs21が再度実行され、以後、センター装置5は同様に動作する。
基準移動速度は、例えば電子機器2に入力され、当該電子機器2からセンター装置5に送信される。例えば、表示画面250aに対して所定の操作が行われることによって、電子機器2に基準移動速度が入力される。例えば、ユーザ20が小学生であって徒歩で移動する場合には、当該ユーザ20が所持する電子機器2に対して、例えば時速3kmが基準移動速度として入力される。また、ユーザ20が高校生であって徒歩で移動する場合には、当該ユーザ20が所持する電子機器2に対して、例えば時速6kmが基準移動速度として入力される。また、ユーザ20が自転車で移動する場合には、当該ユーザ20が所持する電子機器2に対して、例えば時速25kmが基準移動速度として入力される。電子機器2は、入力された基準移動速度と、電子機器2の識別情報とを、センター装置5に送信する。センター装置5は、電子機器2からの基準移動速度と識別情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。これにより、基準移動速度がセンター装置5に登録される。ステップs33において、制御部500は、対象電子機器2からの機器情報に含まれる識別情報に対応する基準移動速度が記憶部502に記憶されている場合、対象電子機器2についての基準移動速度がセンター装置5に登録されていると判定する。
このように、処理装置7が、基準となる移動速度に基づいて、電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定する場合であっても、電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを適切に判定することができる。
なお、上記の例では、基準移動速度は、利用する移動手段におけるユーザ20の一般的な移動速度よりも大きい値に設定されているが、基準移動速度は、当該一般的な移動速度に設定されてもよい。この場合、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が、基準移動速度のN倍(N>1)よりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定してもよい。Nは、例えば1.3〜2.0の間に設定される。
センター装置5に対象経路が登録されている場合には、対象経路を構成する複数の部分経路のそれぞれについて、当該部分経路で対象ユーザ20が利用する移動手段がセンター装置5に登録されてもよい。図13は、対象経路600を構成する複数の部分経路610と、各部分経路610での移動手段の一例を示す図である。図13の例では、対象経路600のスタート地点及びゴール地点はそれぞれA地点及びD地点となっている。そして、対象経路600は、A地点からB地点までの部分経路610aと、B地点からC地点までの部分経路610bと、C地点からD地点までの部分経路610cとで構成されている。また図13の例では、センター装置5には、部分経路610aで対象ユーザ20が利用する移動手段として徒歩が登録されている。また、センター装置5には、部分経路610bで対象ユーザ20が利用する移動手段として在来線の電車が登録されている。そして、センター装置5には、部分経路610cで対象ユーザ20が利用する移動手段として自転車が登録されている。
図13の例の場合、ステップs24において、制御部500は、対象電子機器2の最新の位置情報に基づいて、複数の部分経路610a〜610cのうち、対象電子機器2が現在位置する部分経路610を特定する。そして、制御部500は、対象電子機器2が位置する部分経路610で対象ユーザ20が利用する移動手段に基づいて、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定する。
例えば、対象電子機器2が部分経路610aに位置する場合を考える。この場合、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が、部分経路610aでの移動手段である徒歩に応じたしきい値よりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。
他の例として、対象電子機器2が部分経路610bに位置する場合を考える。この場合、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が、部分経路610bでの移動手段である在来線の電車に応じたしきい値よりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。在来線の電車に応じたしきい値としては、例えば、時速150kmが採用される。
他の例として、対象電子機器2が部分経路610cに位置する場合を考える。この場合、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が、部分経路610cでの移動手段である自転車に応じたしきい値よりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。
このように、電子機器2が、経路を構成する複数の部分経路に含まれるある部分経路内に位置する場合、当該ある部分経路においてユーザ20が利用する移動手段に基づいて、当該電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定することによって、電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かをより適切に判定することができる。
なお、センター装置5に対象経路が登録されている場合には、対象経路を構成する複数の部分経路のそれぞれについて基準移動速度がセンター装置5に登録されてもよい。例えば、図13の例のように、対象経路600が複数の部分経路610a〜610cで構成されている場合を考える。この場合、部分経路610aに対応する基準移動速度として例えば時速6kmがセンター装置5に登録される。また、部分経路610bに対応する基準移動速度として例えば時速150kmがセンター装置5に登録される。また、部分経路610cに対応する基準移動速度として例えば時速25kmがセンター装置5に登録される。対象電子機器2が部分経路610aに位置する場合、制御部500は、図12のステップs34において、対象電子機器2の現在の移動速度が時速6kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。また、対象電子機器2が部分経路610bに位置する場合、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が時速150kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。そして、対象電子機器2が部分経路610cに位置する場合、制御部500は、対象電子機器2の現在の移動速度が時速25kmよりも大きい場合、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であると判定する。
このように、電子機器2が、経路を構成する複数の部分経路に含まれるある部分経路内に位置する場合、当該ある部分経路についての基準移動速度に基づいて、当該電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定することによって、電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かをより適切に判定することができる。
図10でのステップs21〜s29の実行順序は上記の例に限られない。また、図12でのステップs21,s22,s33,s34,s25〜s29の実行順序は上記の例に限られない。
例えば、図10及び12の処理において、ステップs26がステップs21の前に実行されてもよい。この場合、ステップs26においてNOと判定された場合に図10及び12の処理が終了してもよい。
また、図10の処理において、ステップs23及びs24は、ステップs21の前に実行されてもよい。この場合、ステップs23においてNOと判定されると、ステップs21が実行される。また、ステップs24においてNOと判定されると、ステップs21が実行される。そして、ステップs21においてNOと判定されると、図10の処理が終了する。
また、図12の処理において、ステップs33及びs34は、ステップs21の前に実行されてもよい。この場合、ステップs33においてNOと判定されると、ステップs21が実行される。またステップs34においてNOと判定されると、ステップs21が実行される。そして、ステップs21においてNOと判定されると、図12の処理が終了する。
また、図10及び12の処理において、ステップs21及びs22は実行されなくてもよい。また、図10の処理において、ステップs23及びs24は実行されなくてもよい。また、図12の処理において、ステップs33及びs34は実行されなくてもよい。また、図10及び12の処理において、ステップs25は実行されなくてもよい。また、図10及び12の処理において、ステップs26及びs27は実行されなくてもよい。また、図10及び12の処理において、ステップs29は実行されなくてもよい。また、図10及び12の処理において、ステップs28及びs29の両方が実行されなくてもよい。
また、図10における、ステップs25を除く処理の少なくとも一部については、対象路側機3が実行してもよい。また、図12における、ステップs25を除く処理の少なくとも一部については、対象路側機3が実行してもよい。
例えば、対象路側機3は、図10及び12のステップs21及びs22を実行してもよい。この場合、経路等は路側機3に登録される。対象路側機3の制御部300は、ステップs21において、対象電子機器2についての経路等(つまり、対象経路等)が対象路側機3に登録されているか否かを判定する。そして、制御部300は、ステップs21においてYESと判定すると、ステップs22において、対象電子機器2が対象経路等の外に位置するか否かを判定する。対象路側機3は、ステップs22の判定結果をセンター装置5に通知する。また対象路側機3は、ステップs21においてNOと判定すると、その旨をセンター装置5に通知する。
また、対象路側機3は、図10のステップs23及びs24を実行してもよい。この場合、移動手段とステップs24で使用されるしきい値は路側機3に登録される。対象路側機3の制御部300は、ステップs23において、対象電子機器2についての移動手段(つまり、対象移動手段)が対象路側機3に登録されているか否かを判定する。そして、制御部300は、ステップs23においてYESと判定すると、ステップs24において、上述のように、対象移動手段に応じたしきい値と、対象電子機器2の現在の移動速度とを比較し、その比較結果に基づいて、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定する。対象路側機3は、ステップs24の判定結果をセンター装置5に通知する。また対象路側機3は、ステップs23においてNOと判定すると、その旨をセンター装置5に通知する。
また、対象路側機3は、図12のステップs33及びs34を実行してもよい。この場合、基準移動速度は路側機3に登録される。対象路側機3の制御部300は、ステップs33において、対象電子機器2についての基準移動速度が対象路側機3に登録されているか否かを判定する。そして、制御部300は、ステップs33においてYESと判定すると、ステップs34において、上述のように、対象電子機器2の基準移動速度と、対象電子機器2の現在の移動速度とを比較し、その比較結果に基づいて、対象電子機器2の現在の移動速度が異常であるか否かを判定する。対象路側機3は、ステップs34の判定結果をセンター装置5に通知する。また対象路側機3は、ステップs33においてNOと判定すると、その旨をセンター装置5に通知する。
また、対象路側機3は、図10及び12のステップs26及びs27を実行してもよい。この場合、連絡先は路側機3に記憶される。対象路側機3が第1撮影保存通知を受け取ると、制御部300は、ステップs26において、対象ユーザ20にトラブルが発生したときの連絡先が対象路側機3に登録されているか否かを判定する。制御部300は、ステップs26においてYESと判定すると、ステップs27において、対象ユーザ20にトラブルが発生したことを通知する第2通知情報を生成する。そして、制御部300は、通信部310に、第2通知情報を連絡先に対して送信させる。対象路側機3は、連絡先に第2通知情報を送信すると、その旨をセンター装置5に通知する。
また、対象路側機3は、図10及び12のステップs28及びs29を実行してもよい。この場合、対象路側機3が第1撮影保存通知を受け取ると、制御部300は、ステップs28おいて、連絡を要求するための連絡要求情報を生成する。そして、制御部300は、通信部310に、連絡要求情報を対象電子機器2に対して送信させる。その後、ステップs29において、制御部300は、上述のように、対象電子機器2からの連絡があったか否かを判定する。ステップs29においてYESと判定されると、対象路側機3は、対象電子機器2からの連絡情報をセンター装置5に送信する。一方で、ステップs29においてNOと判定されると、対象路側機3はステップs28を再度実行し、連絡要求情報を対象電子機器2に再度送信する。
また、図11のステップs33はセンター装置5によって実行されてもよい。この場合、車両4はその位置情報を繰り返しセンター装置5に送信する。また、対象路側機3はその位置情報をセンター装置5に送信する。センター装置5の制御部500は、対象路側機3の位置情報と、各車両4の位置情報とに基づいて、対象路側機3の周辺の車両4を特定する。そして、制御部500は、第3通知情報を生成し、通信部510に、生成した第3通知情報を、特定した周辺の車両4に対して送信させる。
上記の例では、処理装置7は、路側機3及びセンター装置5を備えているが、処理装置7は路側機3のみで構成されてもよい。この場合、対象路側機3は、図10における、ステップs25以外の処理をすべて実行し、図12における、ステップs25以外の処理をすべて実行する。対象路側機3は、ステップs22においてYESと判定すると、図11のステップs32及びs33を実行する。このステップs32では、制御部300は、ステップs22においてYESと判定したときにカメラ320が撮影中ではない場合、カメラ320に動画撮影を開始させて、第1トラブル発生時画像を記憶部302に保存する。また、制御部300は、ステップs22においてYESと判定したときにカメラ320が撮影中の場合には、対象路側機3が第1撮影保存通知を受け取ったタイミングの替わりに、対象路側機3がステップs22においてYESと判定したタイミングを用いて第1特定期間を決定する。そして、制御部300は、第1特定期間画像を第1特定期間外画像とは別の画像として記憶部302に保存する。また、制御部300は、ステップs24においてYESと判定すると、ステップs32及びs33を実行する。このステップs32では、制御部300は、ステップs24においてYESと判定したときにカメラ320が撮影中ではない場合、カメラ320に動画撮影を開始させて、第1トラブル発生時画像を記憶部302に保存する。また、制御部300は、ステップs24においてYESと判定したときにカメラ320が撮影中の場合には、対象路側機3が第1撮影保存通知を受け取ったタイミングの替わりに、対象路側機3がステップs24においてYESと判定したタイミングを用いて第1特定期間を決定する。そして、制御部300は、第1特定期間画像を第1特定期間外画像とは別の画像として記憶部302に保存する。
また、センター装置5は、電子機器機2とは別の電子機器(例えば、パーソナルコンピュータ)によって、情報(例えば、経路、移動手段及び連絡先等)を登録することができるように構成されてもよい。また、センター装置5は、電子機器機2とは別の電子機器(例えば、パーソナルコンピュータ)によって、当該センター装置5に登録される情報(例えば、経路、移動手段及び連絡先等)を編集することができるように構成されてもよい。
以上のように、通信システム1は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。