JP2019028533A - 情報処理装置、管理装置、携帯型電子機器、制御プログラム、情報処理装置の動作方法、携帯型電子機器の動作方法及びデータ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報処理装置の利便性を向上することが可能な情報処理装置、管理装置、及び携帯型電子機器を提供する。【解決手段】情報処理装置(路側機5又はサーバ装置)は、携帯型電子機器10の位置情報と道路情報とに基づいて、人(ユーザ9)が車道7を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点を推測する推測部を備える。管理装置(サーバ装置)は、道路情報を記憶する記憶部と、上記の情報処理装置が道路情報に基づいて推定した進入点に基づいて道路情報を更新する更新部とを備える。【選択図】図1
Description
本開示は、情報処理装置に関する。
特許文献1に記載されているように、情報処理装置に関して様々な技術が提案されている。
情報処理装置は、その利便性の向上が望まれる。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、情報処理装置の利便性を向上することが可能な技術を提供することを目的とする。
情報処理装置、管理装置、携帯型電子機器、制御プログラム、情報処理装置の動作方法、携帯型電子機器の動作方法及びデータ構造が開示される。一の実施の形態では、情報処理装置は、携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点を推測する推測部を備える。
また、一の実施の形態では、管理装置は、道路情報を管理する管理装置である。管理装置は、道路情報を記憶する記憶部と、上記の情報処理装置が道路情報に基づいて推定した進入点に基づいて道路情報を更新する更新部とを備える。
また、一の実施の形態では、情報処理装置は、複数の携帯型電子機器と通信可能な情報処理装置である。情報処理装置は、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第1進入点を推測する推測部を備える。複数の携帯型電子機器のそれぞれは、自身の位置情報と道路情報とに基づいて、自身のユーザが車道を横断したときの第2進入点を特定し、特定した当該第2進入点の位置情報を情報処理装置に送信する。推定部は、複数の携帯型電子機器のそれぞれから送信される第2進入点の位置情報に基づいて第1進入点を推定する。
また、一の実施の形態では、携帯型電子機器は、上記の情報処理装置と通信可能な複数の携帯型電子機器に含まれる携帯型電子機器である。
また、一の実施の形態では、制御プログラムは、情報処理装置の動作を制御するための制御プログラムである。制御プログラムは、情報処理装置に、携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点を推測する工程を実行させるためのものである。
また、一の実施の形態では、制御プログラムは、複数の携帯型電子機器と通信可能な情報処理装置の動作を制御するための制御プログラムである。複数の携帯型電子機器のそれぞれは、自身の位置情報と道路情報とに基づいて、自身のユーザが車道を横断したときの第1進入点を特定し、特定した当該第1進入点の位置情報を情報処理装置に送信する。制御プログラムは、情報処理装置に、複数の携帯型電子機器のそれぞれから送信される第1進入点の位置情報に基づいて、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第2進入点を推定する工程を実行させるためのものである。
また、一の実施の形態では、制御プログラムは、複数の携帯型電子機器のそれぞれが送信する、自身のユーザが車道を横断したときの第1進入点の位置情報に基づいて、人が当該車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第2進入点を推定する情報処理装置と通信可能な携帯型電子機器を制御するための制御プログラムである。制御プログラムは、携帯型電子機器に、当該携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて第1進入点を特定する第1工程と、第1工程で特定された第1進入点の位置情報を情報処理装置に送信する第2工程とを実行させるためのものである。
また、一の実施の形態では、情報処理装置の動作方法は、携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点を推測する工程を備える。
また、一の実施の形態では、情報処理装置の動作方法は、複数の携帯型電子機器と通信可能な情報処理装置の動作方法である。複数の携帯型電子機器のそれぞれは、自身の位置情報と道路情報とに基づいて、自身のユーザが車道を横断したときの第1進入点を特定し、特定した当該第1進入点の位置情報を情報処理装置に送信する。情報処理装置の動作方法は、複数の携帯型電子機器のそれぞれから送信される第1進入点の位置情報に基づいて、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第2進入点を推定する工程を備える。
また、一の実施の形態では、携帯型電子機器の動作方法は、複数の携帯型電子機器のそれぞれが送信する、自身のユーザが車道を横断したときの第1進入点の位置情報に基づいて、人が当該車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第2進入点を推定する情報処理装置と通信可能な携帯型電子機器の動作方法である。携帯型電子機器の動作方法は、当該携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて第1進入点を特定する第1工程と、第1工程で特定された第1進入点の位置情報を情報処理装置に送信する第2工程とを備える。
また、一の実施の形態では、データ構造は、車道の代表点の位置情報と、携帯型電子機器の位置情報と代表点の位置情報とに基づいて推定された、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点の位置情報とを含み、道路情報を管理する管理装置の制御部に、代表点の位置情報と進入点の位置情報とに基づいて当該道路情報を更新させるためのものである。
情報処理装置の利便性が向上する。
図1,2は情報処理システム1の一例を示す図である。情報処理システム1は、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)で使用されるシステムである。具体的には、情報処理システム1は、ITSの安全運転支援通信システムである。安全運転支援通信システムは、安全運転支援システムと呼ばれたり、安全運転支援無線システムと呼ばれたりする。
情報処理システム1は、複数種類の情報処理装置を備える。複数種類の情報処理装置には、携帯型電子機器10、路側機5、車両6に搭載された電子機器及びサーバ装置8が含まれる。以後、携帯型電子機器10を「電気機器10」と呼ぶことがある。
情報処理システム1では、図1に示されるように、交差点2等に配置されている路側機5と、車道7を走る自動車等の車両6と、歩行者であるユーザ9が持つ電子機器10とが、互いに無線通信を行うことが可能である。これにより、路側機5、車両6及び電子機器10は、互いに情報をやり取りすることが可能である。また、複数の車両6は、互いに無線通信を行うことが可能である。これにより、複数の車両6は、互いに情報をやり取りすることが可能である。路側機5と車両6との間の通信、車両6間の通信、路側機5と歩行者の電子機器10との間の通信、歩行者の電子機器10と車両6の間の通信は、それぞれ、路車間通信、車車間通信、路歩間通信、歩車間通信と呼ばれる。
また図2に示されるように、情報処理システム1では、電子機器10、路側機5及びサーバ装置8がネットワーク900に接続されている。ネットワーク900は、例えば、中継装置及びインターネット等を含む。電子機器10及び路側機5のそれぞれは、ネットワーク900を通じてサーバ装置8と通信することが可能である。
電子機器10は、例えば、スマートフォン等の携帯電話機である。電子機器10は、そのユーザ9の状態を特定することが可能である。電子機器10は、特定したユーザ9の状態に関する情報などを路側機5及び車両6等に通知することが可能である。電子機器10の動作については後で詳細に説明する。
路側機5は、例えば、信号機4の点灯に関する情報及び道路規制に関する情報などを車両6及び電子機器10に通知することが可能である。また、路側機5は、その近くの車両6及び歩行者を検知することが可能である。交差点2に配置された路側機5は、例えば、横断歩道3を渡る歩行者を検知することが可能である。そして、路側機5は、検知した車両6及び歩行者に関する情報を、車両6及び電子機器10に通知することが可能である。また、路側機5は、車両6及び電子機器10から通知される情報を、他の車両6及び電子機器10に通知することが可能である。
車両6は、自身の位置、速度及びウィンカーに関する情報などを、他の車両6、路側機5及び電子機器10に対して通知することが可能である。そして、車両6は、他の装置から通知される情報に基づいて警告等の各種通知を運転者に行うことによって、運転者の安全運転を支援することが可能である。車両6は、スピーカ及び表示装置等を利用して、運転者に各種通知を行うことが可能である。車両6は、例えば、当該車両6に搭載されているカーナビゲーション装置を利用して、運転者に各種通知を行うことが可能である。
サーバ装置8は、道路情報及び施設情報などを含む地図情報を管理する。サーバ装置8は、電子機器10、路側機5及び車両6に対して、地図情報を送信することができる。電子機器10及び車両6は、サーバ装置8から地図情報を受け取ると、例えば、受け取った地図情報に基づいて地図等を表示することが可能である。なお、電子機器10及び車両6の少なくとも一方は、サーバ装置8からの地図情報を路側機5を介して受け取ってもよい。
このように、情報処理システム1では、路車間通信、車車間通信、路歩間通信及び歩車間通信が行われることによって、車両6の運転者の安全運転が支援される。
なお図1の例では、車両6として、自動車の車両が示されているが、車両6は、自動車以外の車両であってもよい。例えば、車両6は、バスの車両であってもよいし、路面電車の車両であってもよい。
次に電子機器の外観の一例について説明する。図3及び4は電子機器10の外観の一例を示す斜視図及び背面図である。図3及び4に示されるように、電子機器10は、平面視で略長方形の板状の機器ケース11を備えている。機器ケース11は電子機器10の外装を構成している。
機器ケース11の前面11aには、文字、記号、図形等の各種情報が表示される表示領域12が位置している。表示領域12の背面側には後述するタッチパネル130が位置している。これにより、ユーザ9は、電子機器10の前面の表示領域12を指等で操作することによって、電子機器10に対して各種情報を入力することができる。なお、ユーザ9は、指以外の操作子、例えば、スタイラスペンなどのタッチパネル用ペンで表示領域12を操作することによっても、電子機器10に対して各種情報を入力することができる。
機器ケース11の前面11aの上端部にはレシーバ穴13が位置している。前面11aの下端部にはスピーカ穴14が位置している。機器ケース11の下側の側面11cにはマイク穴15が位置している。
機器ケース11の前面11aの上端部からは、後述する第1カメラ180が有するレンズ181が視認可能となっている。図4に示されるように、機器ケース11の背面11bの上端部からは、後述する第2カメラ190が有するレンズ191が視認可能となっている。
電子機器10は、複数の操作ボタン22から成る操作ボタン群220(後述の図5参照)を備えている。複数の操作ボタン22のそれぞれはハードウェアボタンである。具体的には、複数の操作ボタン22のそれぞれは押しボタンである。なお、操作ボタン群220に含まれる少なくとも一つの操作ボタン22は、表示領域12に表示されるソフトウェアボタンであってもよい。
操作ボタン群220には、機器ケース11の前面11aの下端部に位置する操作ボタン22a,22b,22cが含まれる。また、操作ボタン群220には、機器ケース11の表面に位置する電源ボタン及びボリュームボタンが含まれてもよい。
操作ボタン22aは、例えばバックボタンである。バックボタンは、表示領域12の表示を一つ前の表示に切り替えるための操作ボタンである。ユーザ9が操作ボタン22aを操作することよって、表示領域12の表示が一つ前の表示に切り替わる。操作ボタン22bは、例えばホームボタンである。ホームボタンは、表示領域12にホーム画面を表示させるための操作ボタンである。ユーザ9が操作ボタン22bを操作することよって、表示領域12にホーム画面が表示される。操作ボタン22cは、例えば履歴ボタンである。履歴ボタンは、電子機器10で実行されたアプリケーションの履歴を表示領域12に表示させるための操作ボタンである。ユーザ9が操作ボタン22cを操作することよって、表示領域12には、電子機器10で実行されたアプリケーションの履歴が表示される。
次に電子機器の電気的構成の一例について説明する。図5は電子機器10の電気的構成の一例を主に示すブロック図である。図5に示されるように、電子機器10は、制御部100、無線通信部110、表示部120、操作部210及び衛星信号受信部140を備える。さらに電子機器10は、レシーバ150、スピーカ160、マイク170、第1カメラ180、第2カメラ190、加速度センサ200及び電池230を備える。電子機器10が備えるこれらの構成要素は、機器ケース11内に収められている。
制御部100は、電子機器10の他の構成要素を制御することによって、電子機器10の動作を統括的に管理することが可能である。制御部100は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス及び構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
本例では、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、DSP(Digital Signal Processor)102及び記憶部103を備える。記憶部103は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの、CPU101及びDSP102が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部103が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROM(フラッシュメモリ)である。記憶部103には、電子機器10を制御するための複数の制御プログラム103a等が記憶されている。制御部100の各種機能は、CPU101及びDSP102が記憶部103内の各種制御プログラム103aを実行することによって実現される。
なお制御部100は、複数のCPU101を備えてもよい。また制御部100は、DSP102を備えなくてもよいし、複数のDSP102を備えてもよい。また、制御部100の全ての機能あるいは制御部100の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。
記憶部103は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶部103は、例えば、小型のハードディスクドライブ及びSSD(Solid State Drive)などを備えていてもよい。
記憶部103内の複数の制御プログラム103aには、様々なアプリケーション(アプリケーションプログラム)が含まれる。記憶部103には、例えば、音声通話及びビデオ通話を行うための通話アプリケーション、ウェブサイトを表示するためのブラウザ、電子メールの作成、閲覧及び送受信を行うためのメールアプリケーションが記憶されている。また記憶部103には、第1カメラ180及び第2カメラ190を利用して被写体を撮影するためのカメラアプリケーション、記憶部103に記録されている静止画及び動画を表示するための記録画像表示アプリケーション、記憶部103に記憶されている音楽データの再生制御を行うための音楽再生制御アプリケーションなどが記憶されている。記憶部103内の少なくとも一つのアプリケーションは、記憶部103内にあらかじめ記憶されているものであってよい。また、記憶部103内の少なくとも一つのアプリケーションは、電子機器10が他の装置からダウンロードして記憶部103内に記憶したものであってよい。
無線通信部110は、アンテナ111を有している。無線通信部110は無線通信回路であるとも言える。無線通信部110は、アンテナ111を用いて、例えば複数種類の通信方式で無線通信することが可能である。無線通信部110の無線通信は、制御部100によって制御される。
無線通信部110は、携帯電話システムの基地局と無線通信することが可能である。無線通信部110は、当該基地局を含むネットワーク900を通じて、電子機器10とは別の情報処理装置、例えば、サーバ装置8、携帯電話機及びウェブサーバ等と通信することが可能である。電子機器10は、他の携帯電話機等と、データ通信、音声通話及びビデオ通話等を行うことが可能である。
また無線通信部110は、路側機5及び車両6と無線通信することが可能である。例えば、無線通信部110は、ITSに割り当てられている700MHz帯を使用して無線通信を行うことが可能である。例えば、無線通信部110は、ITSで利用されるIEEE 802.11pの無線規格に準拠して通信を行うことが可能である。また、無線通信部110は、Wifi等の無線LAN(Local Area Network)を用いて無線通信を行うことが可能である。また無線通信部110は、近距離無線通信を行うことが可能である。例えば、無線通信部110は、Bluetooth(登録商標)に準拠して無線通信することが可能である。無線通信部110は、ZigBee(登録商標)及びNFC(Near Field Communication)の少なくとも一方に準拠して無線通信することが可能であってもよい。
無線通信部110は、アンテナ111で受信した信号に対して増幅処理等の各種処理を行い、処理後の受信信号を制御部100に出力する。制御部100は、入力される受信信号に対して各種処理を行って、当該受信信号に含まれる情報を取得する。また、制御部100は、情報を含む送信信号を無線通信部110に出力する。無線通信部110は、入力される送信信号に対して増幅処理等の各種処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ111から無線送信する。
表示部120は、電子機器10の前面に位置する表示領域12と、表示パネル121とを備えている。表示部120は、表示領域12に各種情報を表示することが可能である。表示パネル121は、例えば、液晶表示パネルあるいは有機ELパネルである。表示パネル121は、制御部100によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示することが可能である。表示パネル121は、機器ケース11内において、表示領域12と対向している。表示パネル121に表示される情報は表示領域12に表示される。
操作部210は、電子機器10に対するユーザ9の各種操作を受け付けることが可能である。操作部210はタッチパネル130及び操作ボタン群220を備える。
タッチパネル130は、表示領域12に対する指等の操作子による操作を検出することが可能である。これにより、タッチパネル130は、ユーザ9の表示領域12に対する操作を受け付けることができる。タッチパネル130は、例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル130は、例えば、表示領域12の裏側に位置する。ユーザ9が指等の操作子によって表示領域12に対して操作を行ったとき、その操作に応じた電気信号をタッチパネル130は制御部100に入力することが可能である。制御部100は、タッチパネル130からの電気信号(出力信号)に基づいて、表示領域12に対して行われた操作の内容を特定することが可能である。そして制御部100は、特定した操作内容に応じた処理を行うことが可能である。
操作ボタン群220の各操作ボタン22は、ユーザ9によって操作されると、操作されたことを示す操作信号を制御部100に出力することが可能である。これにより、制御部100は、各操作ボタン22について、当該操作ボタン22が操作されたか否かを判断することができる。操作信号が入力された制御部100が他の構成要素を制御することによって、電子機器10では、操作された操作ボタン22に割り当てられている機能が実行される。
衛星信号受信部140は、測位衛星が送信する衛星信号を受信することが可能である。そして、衛星信号受信部140は、受信した衛星信号に基づいて、電子機器10の位置を示す位置情報を取得することが可能である。衛星信号受信部140が取得する位置情報には、例えば、電子機器10の位置を示す緯度経度が含まれる。制御部100は、衛星信号受信部140を動作させたり、その動作を停止したりすることが可能である。以後、衛星信号受信部140を単に「受信部140」と呼ぶことがある。
受信部140は、例えばGPS受信機であって、GPS(Global Positioning System)の測位衛星からの無線信号を受信することが可能である。受信部140は、受信した無線信号に基づいて電子機器10の現在位置を例えば緯度経度で算出し、算出した緯度経度を含む位置情報を制御部100に出力する。電子機器10の位置情報は、当該電子機器10を持つユーザ9の位置を示す位置情報であるとも言える。
なお受信部140は、GPS以外のGNSS(Global Navigation Satellite System)の測位衛星からの信号に基づいて電子機器10の位置情報を求めてもよい。例えば、受信部140は、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、IRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)、COMPASS、Galileoあるいは準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellites System)の測位衛星からの信号に基づいて電子機器10の位置情報を求めてもよい。
マイク170は、電子機器10の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部100に出力することが可能である。電子機器10の外部からの音は、マイク穴15から電子機器10の内部に取り込まれてマイク170に入力される。
スピーカ160は、例えばダイナミックスピーカである。スピーカ160は、制御部100からの電気的な音信号を音に変換して出力することが可能である。スピーカ160から出力される音は、スピーカ穴14から外部に出力される。ユーザ9は、スピーカ穴14から出力される音を、電子機器10から離れた場所でも聞こえることが可能である。
レシーバ150は受話音を出力することが可能である。レシーバ150は例えばダイナミックスピーカである。レシーバ150は、制御部100からの電気的な音信号を音に変換して出力することが可能である。レシーバ150から出力される音はレシーバ穴13から外部に出力される。レシーバ穴13から出力される音の音量は、スピーカ穴14から出力される音の音量よりも小さくなっている。ユーザ9は、レシーバ穴13から出力される音を、当該レシーバ穴13に耳を近づけることによって聞くことができる。なお、レシーバ150の代わりに、機器ケース11の前面部分を振動させる、圧電振動素子等の振動素子を設けてもよい。この場合には、音は、当該前面部分の振動によりユーザに伝達される。
第1カメラ180は、レンズ181及びイメージセンサなどを備えている。第2カメラ190は、レンズ191及びイメージセンサなどを備えている。第1カメラ180及び第2カメラ190のそれぞれは、制御部100による制御に基づいて被写体を撮影し、撮影した被写体を示す静止画あるいは動画を生成して制御部100に出力することが可能である。
第1カメラ180のレンズ181は、機器ケース11の前面11aから視認可能となっている。したがって、第1カメラ180は、電子機器10の前面側(表示領域12側)に存在する被写体を撮影することが可能である。第1カメラ180はインカメラと呼ばれる。一方で、第2カメラ190のレンズ191は、機器ケース11の背面11bから視認可能となっている。したがって、第2カメラ190は、電子機器10の背面側に存在する被写体を撮影することが可能である。第2カメラ190はアウトカメラと呼ばれる。
加速度センサ200は、電子機器10の加速度を検出することが可能である。加速度センサ200は例えば3軸加速度センサである。加速度センサ200は、x軸方向、y軸方向及びz軸方向の電子機器10の加速度を検出することが可能である。x軸方向、y軸方向及びz軸方向は、例えば、電子機器10の長手方向、短手方向及び厚み方向にそれぞれ設定される。
電池230は電子機器10の電源を出力することが可能である。電池230は例えば充電式の電池である。電池230から出力される電源は、電子機器10が備える制御部100及び無線通信部110などの各種構成に対して供給される。
なお電子機器10は、加速度センサ200を備えなくてもよい。この場合、電子機器10は、それとは別体の加速度センサと、無線あるいは有線で接続されてよい。
また電子機器10は、加速度センサ200以外のセンサを備えてもよい。例えば、電子機器10は、気圧センサ、地磁気センサ、温度センサ、近接センサ、照度センサ及びジャイロセンサの少なくとも一つを備えてもよい。また電子機器10は、それとは別体の、加速度センサ200以外のセンサと、無線あるいは有線で接続されてもよい。
また電子機器10は、受信部140を備えなくてもよい。この場合、電子機器10は、それとは別体の受信部140と無線あるいは有線で接続されてよい。
次に路側機の構成の一例について説明する。図6は路側機5の構成の一例を示すブロック図である。図6に示されるように、路側機5は、制御部500、無線通信部510、有線通信部520、カメラ530及びセンサ540を備える。
制御部500は、路側機5の他の構成要素を制御することによって、路側機5の動作を統括的に管理することが可能である。制御部500は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。電子機器10の制御部100が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部500が備えるプロセッサについても言える。
本例では、制御部500は、CPU501、DSP502及び記憶部503を備える。記憶部503は、ROM及びRAMなどの、CPU501及びDSP502が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部503が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROMである。記憶部503には、路側機5を制御するための複数の制御プログラム503a等が記憶されている。制御部500の各種機能は、CPU501及びDSP502が記憶部503内の各種制御プログラム503aを実行することによって実現される。
記憶部503は、電子機器10の記憶部103と同様に、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶部503内の少なくとも一つの制御プログラム503aは、記憶部503内にあらかじめ記憶されているものであってよい。また、記憶部503内の少なくとも一つの制御プログラム503aは、路側機5が他の装置からダウンロードして記憶部503内に記憶したものであってよい。また、制御部500の全ての機能あるいは制御部500の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。
無線通信部510は、アンテナ511を有している。無線通信部510は、アンテナ511を使用して、車両6(詳細には車両6内の電子機器)及び電子機器10と無線通信することが可能である。無線通信部510は、例えば、ITSに割り当てられている700MHz帯を使用して無線通信を行うことが可能である。無線通信部510は、ITSで利用されるIEEE 802.11pの無線規格に準拠して通信してもよい。
無線通信部510は、アンテナ511で受信した信号に対して増幅処理等の各種処理を行い、処理後の受信信号を制御部500に出力する。制御部500は、入力される受信信号に対して各種処理を行って、当該受信信号に含まれる情報を取得する。また、制御部500は、情報を含む送信信号を無線通信部510に出力する。無線通信部510は、入力される送信信号に対して増幅処理等の各種処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ511から無線送信する。
なお無線通信部510は、Wifi等の無線LAN(Local Area Network)を用いて車両6及び電子機器10と無線通信を行うことが可能であってもよい。
有線通信部520は、ネットワーク900と有線で接続されている。有線通信部520は、ネットワーク900を通じて、当該ネットワーク900に接続された装置、例えばサーバ装置8と通信することが可能である。有線通信部520は、ネットワーク900から受け取った情報を制御部500に入力することが可能である。また有線通信部520は、制御部500から受け取った情報をネットワーク900に出力することが可能である。
カメラ530は、路側機5が設置された場所の様子、本例では交差点2の様子を撮影することが可能である。カメラ530で生成された、交差点2の様子が写る画像は制御部500に入力される。カメラ530は、動画及び静止画を撮影することが可能である。制御部500は、例えば無線通信部510に、カメラ530から受け取った画像を電子機器10及び車両6に送信させることが可能である。また制御部500は、カメラ530から受け取った画像を解析して、交差点2に存在する歩行者(例えば電子機器10のユーザ9)及び車両6を検知することが可能である。制御部500は、例えば無線通信部510に、検知した歩行者及び車両6に関する情報を車両6及び電子機器10に送信させることが可能である。
センサ540は、路側機5が設置された場所の状況、本例では交差点2の状況を検知することが可能である。センサ540は、例えば、3Dレーザースキャナ及び赤外線センサ等を備えている。センサ540は、例えば、交差点2に存在する歩行者9及び車両6を検知することが可能である。センサ540は、検知結果を制御部500に出力する。制御部500は、センサ540からの検知結果等に基づいて各種処理を行う。例えば、制御部500は、無線通信部510に、センサ540での検知結果を電子機器10及び車両6に送信させる。また制御部500は、センサ540からの検知結果と、カメラ530から受け取った画像に対する解析結果とに基づいて、電子機器10に通知する通知情報及び車両6に通知する通知情報を生成する。そして制御部500は、生成した通知情報に無線通信部510に送信させる。センサ540の構成は上記の限りではない。
なお路側機5は、ネットワーク900と無線通信することが可能であってもよい。また路側機5は、近距離無線通信を行うことが可能であってもよい。例えば、路側機5は、Bluetoothに準拠して無線通信することが可能であってもよい。
次にサーバ装置8の構成の一例について説明する。図7はサーバ装置8の構成の一例を示すブロック図である。図7に示されるように、サーバ装置8は、制御部800及び通信部810を備える。
制御部800は、サーバ装置8の他の構成要素を制御することによって、サーバ装置8の動作を統括的に管理することが可能である。制御部800は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。電子機器10の制御部100が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部800が備えるプロセッサについても言える。
本例では、制御部800は、CPU801、DSP802及び記憶部803を備える。記憶部803は、ROM及びRAMなどの、CPU801及びDSP802が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部803が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROMである。記憶部803には、サーバ装置8を制御するための複数の制御プログラム804及び地図情報805等が記憶されている。制御部800の各種機能は、CPU801及びDSP802が記憶部803内の各種制御プログラム804を実行することによって実現される。
記憶部803は、電子機器10の記憶部103と同様に、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶部803内の少なくとも一つの制御プログラム804は、記憶部803内にあらかじめ記憶されているものであってよい。また、記憶部803内の少なくとも一つの制御プログラム804は、サーバ装置8が他の装置からダウンロードして記憶部803内に記憶したものであってよい。また、制御部800の全ての機能あるいは制御部800の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。
通信部810は、有線あるいは無線でネットワーク900に接続されている。通信部810は、ネットワーク900を通じて、当該ネットワーク900に接続された装置、例えば電子機器10及び路側機5と通信することが可能である。通信部810は、ネットワーク900から受け取った情報を制御部800に入力することが可能である。また通信部810は、制御部800から受け取った情報をネットワーク800に出力することが可能である。
制御部800は地図情報805を管理することが可能である。制御部800は、通信部810が受信する情報等に基づいて地図情報805を更新することが可能である。地図情報805には、日本国内の道路に関する道路情報806が含まれる。ここで、道路とは、車道及び歩道を含む用語である。道路情報806には、日本以外の国の道路に関する情報が含まれてもよい。地図情報805には、道路情報806以外の情報、例えば施設情報などが含まれる。
道路情報806には、例えば、道路を特定するための道路特定情報及び道路間の接続関係を特定するための情報などが含まれる。道路を特定するための道路特定情報には、例えば、当該道路の種別(例えば、国道であるのか県道であるのかなど)を示す道路種別情報、当該道路に設定されたノード(節点)を特定するためのノード特定情報及び当該道路に含まれる車道に設定された横断歩道の位置を示す横断歩道位置情報が含まれる。道路に設定されたノードは代表点であるとも言える。ノード特定情報には、ノードを識別するための識別情報及びノードの位置を示すノード位置情報などが含まれる。横断歩道位置情報は、例えば、横断歩道に設定された代表点の位置(例えば、座標)を示す。代表点は、例えば、横断歩道の中心に設定される。また、道路を特定するための道路特定情報には、当該道路に含まれる車道の車線数、当該車道での法定速度及び当該車道に中央帯が存在するか否かを示す中央帯情報などが含まれる。中央帯情報には、中央帯の幅等に関する情報も含まれる。
なおサーバ装置8は、制御部800及び通信部810以外の構成を備えてもよい。サーバ装置8は、例えば、液晶ディスプレイ装置等の表示装置を備えてもよい。またサーバ装置8は、タッチパネル等の、ユーザがサーバ装置8に情報を入力するための入力装置を備えてもよい。
次に電子機器の動作の一例について説明する。
図1において、電子機器10のユーザ9が、車道7における、横断歩道3が存在しない領域に出ようとする行為は、安全な行為とは言えない。したがって、この場合に、電子機器10が周囲に対して通知を行うことは有効である。
一方で、ユーザ9が車道7に出ようとする行為であっても、ユーザ9が車道7に設けられた横断歩道3に進入しようとする行為であれば、その行為は比較的安全な行為であると言える。したがって、この場合に、電子機器10が周囲に対して通知を行う必要はあまりないと言える。
このように、ユーザ9の状態(言い換えると、ユーザ9の行為)によっては、電子機器10が周囲に対して通知を行うことが有効であることもあれば、電子機器10が周囲に対して通知を行う必要があまりないこともある。
そこで、本例では、電子機器10の制御部500は、ユーザ9の状態を特定し、その特定結果に基づいて、電子機器10の外部に対して当該電子機器10が通知を行うか否かを決定する通知決定処理を行う。以下に、通知決定処理の一例について詳細に説明する。以後、電子機器10の外部に電子機器10が通知を行うことを「外部通知」と呼ぶことがある。また、車道7における、横断歩道3が存在しない領域を「横断歩道外領域」と呼ぶことがある。また、説明の対象の道路情報806及び横断歩道3をそれぞれ「対象道路情報806」及び「対象横断歩道3」と呼ぶことがある。
図8は通知決定処理の一例を示す図である。図8に示される通知決定処理は繰り返し実行される。
図8に示されるように、ステップs1において、制御部100は、無線通信部110を通じて、サーバ装置8から、電子機器10の現在位置の周辺の道路に関する道路情報806を取得する。制御部100は、取得した道路情報806を記憶部103に記憶する。ステップs1において、制御部100は、無線通信部110に、受信部140で取得される位置情報をサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8の制御部800は、電子機器10からの位置情報に基づいて、電子機器10の現在位置の周辺の道路に関する道路情報806を記憶部803内の地図情報805から取得する。そして、制御部800は、通信部810に、取得した道路情報806を電子機器10に送信させる。これにより、電子機器10は、サーバ装置8から、当該電子機器10の現在位置の周辺の道路に関する道路情報806を取得することができる。
次にステップs2において、制御部100は、受信部140で取得される電子機器10の位置情報と、ステップs1で取得した記憶部103内の対象道路情報806とに基づいて、ユーザ9が車道7に出ようとしているか否かを判定する。ステップs2では、制御部100は、例えば、電子機器10の位置情報及び対象道路情報806に基づいて、電子機器10が車道7の非常に近くに(例えば1m以内に)存在するという第1条件を満たすか否かを判定する。制御部100は、第1条件を満たすと判定すると、電子機器10の非常に近くにいる車道7に向かって電子機器10が進んでいるという第2条件を満たすか否かを、電子機器10の位置情報及び対象道路情報806に基づいて判定する。制御部100は、第1条件及び第2条件を満たすと判定すると、ユーザ9が車道7に出ようとしていると判定する。一方で、制御部100は、第1条件を満たさないと判定した場合と、第2条件を満たさないと判定した場合、ユーザ9が車道7に出ようとしていないと判定する。
制御部100は、ステップs2において、ユーザ9が車道7に出ようとしていないと判定すると、通知決定処理を終了する。一方で、制御部100は、ステップs2において、ユーザ9が車道7に出ようとしていると判定すると、ステップs3において、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定する。ステップs3での処理は後で詳細に説明する。ステップs3での処理を「横断歩道進入判定」と呼ぶことがある。
制御部100は、ステップs3において、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていると判定すると、ステップs4において、電子機器10が外部通知を行うことを決定する。一方で、制御部100は、ステップs3において、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていないと判定すると、つまり、ユーザ9が横断歩道外領域に出ようとしていると判定すると、ステップs5において、電子機器10が外部通知を行わないことを決定する。
ステップs5において、電子機器10が外部通知を行うことが決定されると、制御部100は、ユーザ9が車道7に出ようとしていることを通知するための通知情報を生成する。そして、制御部100は、無線通信部110に、生成した通知情報を送信させる。この通知情報は、電子機器10の周辺の車両6に直接通知されてもよし、路側機5を通じて車両6に通知されてもよい。通知情報を受信した車両6は、例えば、カーナビゲーション装置に、近くで歩行者の車道7への飛び出しがあることを運転者に通知するための警告情報を表示したり、カーナビゲーション装置から警告音を出力したりする。
このように、本例では、電子機器10は、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとする場合、言い換えれば、ユーザ9が横断歩道3を横断しようとする場合、外部通知を行わないことを決定するため、電子機器10が必要性に乏しい通知を行う可能性を低減することができる。また、車両6が電子機器10からの必要性に乏しい通知を受信する可能性を低減することができる。
なお、横断歩道3に歩行者用信号機が設置され、路側機5が横断禁止情報を送信する場合がある。横断禁止情報とは、歩行者用信号機が横断歩道3の横断を禁止することを示す情報である。この場合には、電子機器10は路側機5から横断禁止情報を受信するとき、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていると判定したとしても、外部通知を行ってもよい。横断禁止情報は、例えば、歩行者用信号機が赤信号を発していることを示す情報を含む。横断禁止情報は、歩行者用信号機が黄色信号を発していることを示す情報を含んでもよい。
次に横断歩道進入判定の一例について説明する。
上述のように、サーバ装置8が記憶する道路情報806には、横断歩道位置情報が含まれている。制御部100は、ステップs3において、記憶部103内の道路情報806に含まれる横断歩道位置情報に基づいて、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定することが可能である。例えば図9に示されるように、制御部100は、受信部140で得られる位置情報に基づいて、横断歩道位置情報が示す代表点30から半径所定距離の範囲31内にユーザ9が位置するか否かを判定する。制御部100は、範囲31内にユーザ9が位置しない場合には、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていないと判定する。一方で、制御部100は、範囲31内にユーザ9が位置する場合には、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていると判定する。なお図9には、道路70に含まれる歩道71から横断歩道3に進入しようとするユーザ9(言い換えると、横断歩道3を横断しようとするユーザ9)が示されている。
このように、制御部100は、横断歩道位置情報に基づいて、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定することは可能である。しかしながら、この場合には、横断歩道3の長さによっては、制御部100は、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを適切に判定することができない可能性がある。
例えば、図10に示されるように、車道7の幅が大きく、車道7に長い横断歩道3が設けられている場合には、横断歩道3の代表点30から半径所定距離の範囲31が歩道71まで届かない可能性がある。この場合、制御部100は、ユーザ9が横断歩道3を渡り始めた後に、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていると判定する可能性がある。その結果、制御部100は、ステップs3の横断歩道進入判定において、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを適切に判定できない可能性がある。その結果、ユーザ9が実際には横断歩道3に進入しているにもかかわらず、電子機器10が外部通知を行う可能性があり、不要な通知が電子機器10から周囲に送信される可能性がある。
そこで、本例では、制御部100は、道路情報806に基づいて、人が横断歩道3を横断する際の進入口を推定する進入口推定処理を行う。そして、制御部100は、ステップs3において、電子機器10の位置情報と、推定した横断歩道3の進入口とに基づいて、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定する。なお、横断歩道3の進入口は、人が当該横断歩道3から出る際の退出口であるとも言える。また、横断歩道3の進入口は、当該横断歩道3の出入口であるとも言える。以下に、進入口推定処理の一例について説明する。
上述のように、道路情報806には、道路70に設定されたノード75の位置を示す位置情報が含まれる。図11は、道路70に設定されたノード75の一例を示す図である。ノード75は、例えば、道路70の両端にそれぞれ設定される。ノード75は、例えば、道路70の幅方向の中心に設定される。本例に係る進入口推定処理では、横断歩道3を含む道路70に設定されたノード75の位置情報と、当該横断歩道3の代表点30の位置情報(横断歩道位置情報)とが使用されて、当該横断歩道3の進入口35が推定される。例えば、横断歩道3の進入口35の代表点36が決定されることによって、当該横断歩道3の進入口35が推定される。人は、横断歩道3の長手方向の両端のそれぞれから進入することが可能であることから、進入口推定処理では、横断歩道3について、一方の進入口35とそれとは反対側の進入口35とが推定される。以後、横断歩道3についての2つの進入口35を、「第1進入口35a」及び「第2進入口35b」と呼ぶことがある。
図12は進入口推定処理の一例を説明するための図である。図13は進入口推定処理の一例を示すフローチャートである。進入口推定処理は、例えば、上述の通知決定処理と並行して実行される。進入口推定処理は繰り返し実行される。
図13に示されるように、ステップs11において、制御部100は、記憶部103から、横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806(対象道路情報806)を取得する。制御部100は、例えば、上述のステップs1の実行により、記憶部103に記憶されたサーバ装置8からの道路情報806から、横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を取得する。以後、対象道路情報806が示す情報に対応する道路70を「対象道路70」と呼ぶことがある。
次にステップs12において、制御部100は、ステップs11で取得した対象道路情報806に基づいて、対象道路70の車道7の幅d1を求める(図12参照)。例えば、制御部100は、対象道路情報806の道路特定情報に含まれる道路種別情報、車線数及び中央帯情報に基づいて対象道路70の車道7の幅d1を推定することによって、車道7の幅d1を求める。対象道路70の種別(例えば、国道であるのか県道であるのかなど)、車線、中央帯の有無及び中央帯の幅に応じて対象道路70の車道7の幅が変化することから、制御部100は、道路種別情報、車線数及び中央帯情報に基づいて車道7の幅d1をある程度の精度で推定することができる。例えば、道路種別情報と、車線数と、中央帯情報と、車道7の幅d1とが対応付けられたテーブルが記憶部103に記憶されている場合には、制御部100は、当該テーブルに基づいて、車道7の幅d1を求めることができる。なお、対象道路情報806に、対象道路70の車道7の幅を示す車道幅情報が含まれている場合には、その車道幅情報が示す幅が使用されてもよい。
次にステップs13において、制御部100は、対象道路情報806に基づいて、対象道路70の延在方向(言い換えると、対象道路70が延びる方向)を特定する。例えば、制御部100は、対象道路情報806に含まれる、対象道路70の両端にそれぞれ設定された2つのノード75(図12参照)の位置情報に基づいて、当該2つのノード75を結ぶ方向を特定し、特定した方向を対象道路70の延在方向76(図12参照)とする。
次にステップs14に基づいて、制御部100は、ステップs12で求めた車道7の幅d1と、ステップs13で特定した延在方向76と、対象道路情報806に含まれる、対象道路70に設けられた横断歩道3(対象横断歩道3)の代表点30の位置情報(横断歩道位置情報)とに基づいて、当該横断歩道3の進入口35を推定する。
ステップs14では、制御部100は、例えば、対象道路70の延在方向76に対して垂直な方向176(図12参照)を特定する。次に制御部100は、対象横断歩道3の代表点30から、特定した方向176に沿って、車道7の幅d1の2分の1だけ離れた点36を特定する。ここで、図12に示されるように、対象横断歩道3の代表点30から、特定した方向176に沿って、車道7の幅d1の2分の1だけ離れた点36は2つ存在する。制御部100は、2つの点36のうちの一方の点36を、対象横断歩道3の長手方向の一方端の進入口35の代表点36とする。そして、制御部100は、2つの点36のうちの他方の点36を、対象横断歩道3の長手方向の他方端の進入口35の代表点36とする。これにより、対象横断歩道3の長手方向の両端に位置する第1進入口35a及び第2進入口35bが推定される。制御部100は、各進入口35について、当該進入口35の代表点36の位置を示す位置情報を当該進入口35の位置情報として生成する。
次にステップs15において、制御部100は、無線通信部110に、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報と、対象横断歩道3の代表点30の位置情報とを含むデータをサーバ装置8に送信させる。これにより、進入口推定処理が終了する。次の進入口推定処理では、前回の進入口推定処理で進入口が推定された横断歩道3とは別の横断歩道3の進入口が推定される。
サーバ装置8は、電子機器10から受け取ったデータに基づいて、記憶部803内の道路情報806を更新する。具体的には、サーバ装置8の制御部800は、電子機器10からのデータに含まれる、横断歩道3の代表点30の位置情報に基づいて、記憶部803内の、当該横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を特定する。そして、制御部800は、電子機器10からのデータに含まれる、横断歩道3の各進入口35の代表点36の位置情報を、特定した道路情報806の道路特定情報に含めることによって、当該道路情報806を更新する。進入口推定処理が行われた横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806がサーバ装置8から電子機器10に送信される際には、当該横断歩道3の各進入口35の代表点36の位置情報を含む道路情報806が送信される。
以上のようにして、電子機器10は、道路情報806に基づいて横断歩道3の第1進入口35a及び第2進入口35bを推定し、それらの位置情報を生成する。そして、電子機器10で生成された、第1進入口35a及び第2進入口35bの位置情報は、サーバ装置8が記憶する道路情報806に含められる。
上述の通知決定処理において、制御部100は、ステップs2でユーザ9が車道7に出ようとしていると判定すると、ステップs3において、その車道7を対象車道7とし、対象車道7に横断歩道3が含まれているか否かを、記憶部103内の道路情報806に基づいて判定する。制御部100は、対象車道7に横断歩道3が含まれていないと判定すると、対象車道7に進入しようとしているユーザ9は横断歩道3には進入しようとしていないと判定する。
一方で、制御部100は、対象車道7に横断歩道3が含まれていると判定すると、その横断歩道3(対象横断歩道3)の第1進入口35a及び第2進入口35bの位置情報を、記憶部103内の、サーバ装置8から受け取った道路情報806から取得する。上述のように、電子機器10で生成された第1進入口35a及び第2進入口35bの位置情報は、サーバ装置8が記憶する道路情報806に含められる。したがって、制御部100は、対象横断歩道3の第1進入口35a及び第2進入口35bの位置情報を、記憶部103内の、サーバ装置8からの道路情報806から取得することができる。そして、制御部100は、第1進入口35a及び第2進入口35bの位置情報と、受信部140で取得される位置情報とに基づいて、対象横断歩道3にユーザ9が進入しようとしているか否かを判定する。制御部100は、例えば、第1進入口35aの代表点36から半径所定距離の範囲内に電子機器10が存在する場合には、車道7に進入しようとしているユーザ9は、対象横断歩道3に進入しようとしていると判定する。また、制御部100は、第2進入口35bの代表点36から半径所定距離の範囲内に電子機器10が存在する場合には、車道7に進入しようとしているユーザ9は、対象横断歩道3に進入しようとしていると判定する。一方で、制御部100は、第1進入口35a及び第2進入口35bの代表点36のそれぞれについて、当該代表点36から半径所定距離の範囲内に電子機器10が存在しない場合には、車道7に進入しようとしているユーザ9は、対象横断歩道3には進入しようとしていないと判定する。
なおステップs3において、制御部100は、記憶部103内の、サーバ装置8から受け取った道路情報806から、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報を取得することができない場合には、当該道路情報806に基づいて進入口推定処理を行って、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報を生成してもよい。あるいは、制御部100は、対象横断歩道3の代表点30の位置情報に基づいて、ユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定してもよい。この場合には、例えば、上述の図9に示されるように、制御部100は、受信部140で得られる位置情報に基づいて、対象横断歩道3の代表点30から半径所定距離の範囲31内にユーザ9が位置するか否かを判定する。制御部100は、範囲31内にユーザ9が位置しない場合には、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていないと判定する。一方で、制御部100は、範囲31内にユーザ9が位置する場合には、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていると判定する。
このように、本例では、制御部100は、自身の位置情報と、車道7上の所定箇所(上記の例では、車道7における、横断歩道3の進入口)の位置情報とに基づいて、外部通知を行うか否かを決定している。そして、制御部100は、外部通知を行うか否かの決定で使用される車道7上の所定箇所を、道路情報806に基づいて決定している。これにより、ユーザ9は、道路情報806に基づいて決定された車道7上の所定箇所を利用して、外部通知を行うか否かを決定する電子機器10を利用することができる。よって、電子機器10の利便性が向上する。
また制御部100は、人が車道7を横断する際の進入口を推定し、推定した進入口を、外部通知を行うか否かの決定で利用される車道7上の所定箇所としている。上記の例では、制御部100は、人が横断歩道3を横断する際の進入口35を推定し、推定した進入口35を、外部通知を行うか否かの決定で利用される車道7上の所定箇所としている。これにより、電子機器10は、自身の位置情報と、横断歩道3の進入口の位置情報とを利用して外部通知を行うか否かを決定することができる。例えば、上記のように、電子機器10は、自身の位置情報と、横断歩道3の進入口35の位置情報とに基づいて、ユーザ9が横断歩道に進入しようとしているか否かを判定し、その判定結果に基づいて外部通知を行うか否かを決定することができる。
また上記の例では、横断歩道3の進入口35の位置情報として、進入口35の代表点36の位置情報が使用されていることから、進入口35の位置情報のデータ量を低減することができる。よって、電子機器10でのデータ処理量を低減することができる。
なお電子機器10は、上記の通知決定処理において、ステップs4の代わりに、人が横断歩道3を横断しようとしていることを通知するための通知情報を周囲に通知する処理を行ってもよい。この場合、電子機器10は、当該通知情報を、路側機5に送信してもよいし、周囲の車両6に通知してもよい。前者の場合、路側機5は、例えば、電子機器10から受けとった通知情報を周囲の車両6に送信する。通知情報を受け取った車両6は、例えば、人が横断歩道3を横断しようとしていることを、表示あるいは音などを利用して運転者に通知する。これにより、運転者は、横断歩道3を横断しようとする人に注意しながら車両6を運転することができる。
また電子機器10は、通知決定処理のステップs3の処理の中で、進入口推定処理のステップs12〜s14を実行して、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報を取得してもよい。この場合、ステップs4の後と、ステップs5の後に、ステップs15が実行される。
また上記の例では、推定された横断歩道3の進入口35は、人が当該横断歩道3に進入しようとしているか否かの判定で利用されているが、他の目的で利用されてもよい。
例えば、ユーザ9が子供である場合、推定された横断歩道3の進入口35は、横断歩道3の手前での子供の行動の確認に利用することができる。この場合、電子機器10は、それ自身の位置情報と、横断歩道3の進入口35の位置情報とに基づいて、当該横断歩道3手前でのユーザ9(例えば、子供)の行動を判定する。例えば、電子機器10は、ユーザ9(例えば、子供)が横断歩道3の手前で停止しているか否かを、電子機器10の位置情報と、推定した横断歩道3の進入口35の位置情報とに基づいて判定する。また電子機器10は、ユーザ9が横断歩道3の手前で移動速度を低減しているか否かを、電子機器10の位置情報と、推定した横断歩道3の進入口35の位置情報とに基づいて判定する。電子機器10は、横断歩道3手前でのユーザ9の行動を判定すると、その判定結果を、ユーザ9である子供の親が所有する電子機器10に電子メール等を利用して送信してもよい。判定結果を受け取った親の電子機器10は、その判定結果を例えば表示する。これにより、親は、自身が所有する電子機器10を利用して、子供が安全に行動しているか否かを確認することができる。
なお、子供が所有する電子機器10は、当該電子機器10の位置情報と、推定した進入口35の位置情報とを親が所有する電子機器10に送信してもよい。この場合、親が所有する電子機器10が、受け取った位置情報に基づいて、横断歩道3手前での子供の行動を判定してもよい。また、子供が所有する電子機器10は、当該電子機器10の位置情報と、推定した進入口35の位置情報とを、路側機5あるいはサーバ装置8に送信してもよい。この場合、路側機5あるいはサーバ装置8が、受け取った位置情報に基づいて、横断歩道3手前での子供の行動を判定し、その判定結果を、親が所有する電子機器10に送信してもよい。
また、進入口推定処理は、電子機器10ではなく路側機5で実行されてもよいし、サーバ装置8で実行されてもよい。路側機5が進入口推定処理を行う場合には、ステップs11において、路側機5の制御部500は、有線通信部520を通じて、サーバ装置8から横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を取得する。制御部500で行われるステップs12〜s14は、制御部100で行われる上述のステップs12〜s14と同様である。ステップs14の後、制御部500は、ステップs15において、有線通信部520に、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報と、対象横断歩道3の代表点30の位置情報とを含むデータをサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8は、路側機5からのデータに基づいて、上記と同様にして道路情報806を更新する。
図14はサーバ装置8が行う進入口推定処理の一例を示すフローチャートである。図14に示されるように、ステップs11aにおいて、サーバ装置8の制御部800は、記憶部803から、横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を読み出す。次に、制御部800はステップs12a〜s14aを実行する。制御部800で行われるステップs12a〜s14aは、制御部100で行われる上述のステップs12〜s14とそれぞれ同様である。ステップs14aの後、制御部800は、ステップs15aにおいて、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報を、対象道路情報806の道路特定情報に含めることによって、対象道路情報806を更新する。
以下に情報処理システム1の他の一例について説明する。
上述の図11,12に示されるように、横断歩道3の延在方向が、当該横断歩道3を含む道路70の延在方向76に対して垂直である場合には、電子機器10で推定される、当該横断歩道3の進入口35の代表点36の位置は、実際の進入口35の中心の近くとなる。
一方で、道路70によっては、当該道路70の延在方向76に対して、その延在方向が垂直な方向とはならない横断歩道3が存在する場合がある。図15には、当該横断歩道3が示されている。図15に示される横断歩道3Aの延在方向38は、横断歩道3Aが設けられた車道7Aを含む道路70Aの延在方向76に対して垂直となっていない。このような横断歩道3Aの進入口35の代表点36を上記のようにして設定すると、設定された代表点36は、図15に示されるように、実際の進入口35の中心から大きく離れる可能性がある。横断歩道3の実際の進入口35の中心から大きく離れた場所から、人が進入して当該横断歩道3を横断する可能性は低いことから、電子機器10が設定した代表点36の近くにユーザ9が存在する場合であっても、そのユーザ9は横断歩道3に進入しない可能性がある。よって、電子機器10は、設定した代表点36の位置情報に基づいて、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを正しく判定できない可能性がある。
そこで、本実施形態の他の一例では、電子機器10は、上述のようにして設定された進入口35の代表点36の位置を、電子機器10の位置情報に基づいて補正する補正処理を行うことによって、横断歩道3の進入口35において人が進入する可能性が高い進入点を推定する。そして、電子機器10は、推定した、人が進入する可能性が高い進入点の位置情報に基づいて、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定する。これにより、電子機器10は、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かをより正しく判定することができる。
図16は、本実施形態に係る補正処理の他の一例を示すフローチャートである。図17は、本実施形態に係る補正処理の他の一例を説明するための図である。図16に示される補正処理は、例えば、上述の通知決定処理及び進入口推定処理と並行して実行してよい。補正処理は繰り返し実行してよい。
図16に示されるように、ステップs21において、制御部100は、上述のステップs1と同様にして、無線通信部110を通じて、サーバ装置8から、電子機器10の現在位置の周辺の道路に関する道路情報806を取得する。そして、制御部100は、取得した道路情報806を記憶部103に記憶する。
次にステップs22において、制御部100は、ステップs21で取得した対象道路情報806に基づいて、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定する。以下にステップs22について詳細に説明する。
ステップs22において、制御部100は、ステップs21で取得した対象道路情報806に基づいて、電子機器10の現在の位置に最も近い横断歩道3を特定する。制御部100は、道路情報806に含まれる横断歩道位置情報と、受信部140で取得される位置情報とに基づいて、電子機器10の現在の位置に最も近い横断歩道3を特定することができる。
次に制御部100は、特定した対象横断歩道3の各進入口35の代表点36の位置情報を、記憶部103内のステップs21で取得した対象道路情報806から取得する。なお制御部100は、対象横断歩道3の各進入口35の代表点36の位置情報が記憶部103内の対象道路情報806に含まれていなければ、補正処理を終了する。あるいは、制御部100は、上述の進入口推定処理と同様にして、対象横断歩道3の各進入口35の代表点36の位置情報を生成して取得する。以後、ステップs22で位置情報が取得される代表点36を「補正前代表点36x」と呼ぶことがある。
次に制御部100は、対象横断歩道3の各進入口35の補正前代表点36xの位置情報と、受信部140で取得される位置情報とに基づいて、上述のステップs3と同様にして、ユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定する。これにより、ステップs22が終了する。
制御部100は、ステップs22において、ユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしていないと判定すると、補正処理を終了する。一方で、制御部100は、ユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしていると判定すると、ステップs23において、所定時間の間でのユーザ9の移動経路90(図17参照)を特定する。制御部100は、受信部140で繰り返し取得される位置情報に基づいて、ユーザ9の移動経路90を特定する。移動経路90は、電子機器10の移動経路であるとも言える。
次にステップs24において、制御部100は、ステップs23で特定した移動経路90に基づいて、第1進入口35a及び第2進入口35bにおけるユーザ9の通過点37(図17参照)を特定する。以下にステップs24について詳細に説明する。
ステップs24では、制御部100は、上述のステップs13と同様にして、ステップs21で取得した対象道路情報806に基づいて、対象横断歩道3を含む道路70の延在方向76を特定する。
次に制御部100は、図17に示されるように、延在方向76に平行であり、かつ第1進入口35aの補正前代表点36xを通る平行線77と、延在方向76に平行であり、かつ第2進入口35bの補正前代表点36xを通る平行線77とを求める。
次に制御部100は、図17に示されるように、各平行線77において、当該平行線77が通る補正前代表点36xを含む所定範囲を監視対象線77aとする。例えば、補正前代表点36xから平行線77の一方端に向かって数mの範囲と、補正前代表点36xから平行線77の他方端に向かって数mの範囲とが、監視対象線77aとされる。
次に制御部100は、ステップs23で特定した移動経路90に基づいて、対象横断歩道3を横断するユーザ9が監視対象線77aを通過する通過点を特定する。そして、制御部100は、監視対象線77aにおける特定した通過点を、当該監視対象線77aに含まれる補正前代表点36xに対応する進入口35におけるユーザ9の通過点37であるとする。制御部100は、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、進入口35におけるユーザ9の通過点37を特定する。
ここで、図18に示されるように、対象横断歩道3を横断しようとするユーザ9は、監視対象線77aを複数回通過した後に対象横断歩道3を横断する可能性がある。このような場合、制御部100は、移動経路90を解析して、ユーザ9が対象横断歩道3を横断する際に監視対象線77aを最後に通過した通過点を特定し、特定した通過点を、進入口35におけるユーザ9の通過点37であるとする。
このようにして、制御部100は、ステップs24において、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれにおけるユーザ9の通過点37を特定する。ユーザ9が、横断歩道3の進入口35を、歩道側から車道側へ通過したときの通過点37は、ユーザ9が横断歩道3に進入したときの進入点であると言える。
次にステップs25において、制御部100は、特定した通過点37に基づいて、補正前代表点36xの位置を補正する。補正前代表点36xの位置を補正することによって得られる新たな代表点36が、対象横断歩道3を人が横断する際に対象横断歩道3へ進入する可能性が高い進入点となる。以後、当該新たな代表点36を「補正後代表点36y」(図17参照)と呼ぶことがある。
ここで、補正前代表点36xの位置情報が、補正前代表点36xの位置座標(X1,Y1)を示し、通過点37の位置情報が、通過点37の位置座標を(X2,Y2)を示し、補正後代表点36yの位置情報が、補正後代表点36yの位置座標(X3,Y3)を示すとする。本例では、制御部100は、以下の式(1),(2)を使用して、補正後代表点36yの位置座標(X3,Y3)を求める。
式(1)中のW1は重み係数であって、0<W1<1に設定される。また、式(2)中のW2は重み係数であって、0<W2<1に設定される。W1及びW2は、例えばそれぞれ0.99に設定される。なお、W1及びW2の値はこの限りではない。また、W1及びW2は互いに異なる値であってもよい。
このようにして、制御部100は、ステップs25において、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれにおける補正後代表点36yの位置情報(位置座標(X3,Y3))を求める。
制御部100は、ステップs25において補正後代表点36yの位置情報を生成すると、ステップs26において、無線通信部110に、対象横断歩道3の各進入口35の補正後代表点36yの位置情報と、対象横断歩道3の代表点30の位置情報とを含むデータをサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8は、電子機器10から受け取ったデータに基づいて、記憶部803内の道路情報806を更新する。具体的には、サーバ装置8の制御部800は、電子機器10からのデータに含まれる、対象横断歩道3の代表点30の位置情報に基づいて、記憶部803内の、対象横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を特定する。そして、制御部800は、電子機器10からのデータに含まれる、対象横断歩道3の各進入口35の補正後代表点36yの位置情報を、特定した道路情報806の道路特定情報に含めることによって、当該道路情報806を更新する。このとき、当該道路情報806に含まる、対象横断歩道3の各進入口35の補正前代表点36xの位置情報は削除される。このようにして、道路情報806に含まれる、横断歩道3の進入口35の代表点36の位置情報が更新される。
以上のように、上述の一例では、進入口推定処理において求められる、横断歩道3の進入口35の代表点36の位置が、電子機器10の位置情報に基づいて補正される。そのため、上述の図15に示される横断歩道3Aのように、横断歩道3の延在方向が、当該横断歩道3を含む道路70の延在方向76に対して垂直となっていない場合であっても、代表点36の位置が、実際の進入口35の中心から大きく離れる可能性を低減することができる。図17の例では、補正後代表点36yの位置が、補正前代表点36xの位置よりも、実際の進入口35の中心に近くなっている。よって、人が横断歩道3を横断する際には補正後の代表点36から進入する可能性が高いと言える。つまり、補正後の代表点36は、人が横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入点であると言える。
電子機器10では、人が横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入点が推測されるため、推測された当該進入点を利用した処理を、電子機器10あるいはそれ以外の装置が行うことができる。よって、電子機器10の利便性が向上する。
なお上記の例では、補正後代表点36yの位置が、補正前代表点36xの位置と、通過点37の位置と、重み係数とに基づいて決定されているが、他の方法で決定されてもよい。例えば、制御部100は、ユーザ9が横断歩道3を横断するたびに、進入口35におけるユーザ9の通過点37を特定する。そして、制御部100は、進入口35におけるユーザ9の通過点37を複数回特定すると、それによって得られた複数回分の通過点37の位置の平均を補正後代表点36yの位置とする。
また、上述の補正処理は、電子機器10ではなく路側機5で実行されてもよいし、サーバ装置8で実行されてもよい。路側機5が補正処理を行う場合には、ステップs21において、路側機5の制御部500は、有線通信部520に、路側機5の位置情報をサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8の制御部800は、受け取った路側機5の位置情報に基づいて、路側機5の周辺の道路に関する道路情報806を記憶部803内の地図情報805から取得する。そして、制御部800は、通信部810に、取得した道路情報806を路側機5に送信させる。これにより、路側機5は、サーバ装置8から、自身の周辺の道路に関する道路情報806を取得することができる。制御部500で行われるステップs22〜s25は、制御部100で行われる上述のステップs22〜s25と同様である。ただし、制御部500は、ステップs22,s23を実行するために、無線通信部510を通じて、電子機器10から、当該電子機器10の位置情報を取得する必要がある。ステップs25の後、制御部500は、ステップs26において、有線通信部520に、対象横断歩道3の各進入口35の補正後の代表点36の位置情報と、対象横断歩道3の代表点30の位置情報とを含むデータをサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8の制御部800は、上記と同様にして、受け取ったデータに基づいて道路情報806を更新する。
図19はサーバ装置8が行う補正処理の一例を示すフローチャートである。図19に示されるように、ステップs21aにおいて、サーバ装置8の制御部800は、記憶部803から、横断歩道3(対象横断歩道3)を含む道路70に関する道路情報806(対象道路情報806)を取得する。
次にステップs22aにおいて、制御部800は、ステップs21aで取得した対象道路情報806に基づいて、ユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしているか否かを判定する。ステップs22aでは、制御部800は、通信部810を通じて、電子機器10から、当該電子機器10の位置情報を取得する。そして、制御部800は、取得した電子機器10の位置情報と、ステップs21aで取得した対象道路情報806に含まれる、対象横断歩道3の各進入口35の補正前代表点36xの位置情報とに基づいて、ユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしているか否かを上記と同様にして判定する。
ステップs22aにおいて、ユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしていないと判定されると、補正処理が終了する。一方で、ステップs22aにおいて、ユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしていると判定されると、制御部800は、ステップs23a〜s25aを実行する。制御部800で行われるステップs23a〜s25aは、制御部100で行われる上述のステップs23〜s25と同様である。ただし、制御部800は、ステップs23aを実行するために、通信部810を通じて、電子機器10から、当該電子機器10の位置情報を取得する必要がある。ステップs25aの後、制御部800は、ステップs26aにおいて、対象横断歩道3の各進入口35の補正後代表点36yの位置情報を、ステップs21aで取得した対象道路情報806の道路特定情報に含めることによって、対象道路情報806を更新する。このとき、対象道路情報806に含まる、対象横断歩道3の各進入口35の補正前代表点36xの位置情報は削除される。
またサーバ装置8は、複数の電子機器10から通知される、同じ横断歩道3についての進入口35の補正後代表点36yの位置情報に基づいて、当該横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を更新してもよい。例えば、サーバ装置8の制御部800は、複数の電子機器10から通知される、同じ横断歩道3(対象横断歩道3)についての進入口35の補正後代表点36yの位置情報に基づいて、当該補正後代表点36yの位置の平均を示す平均位置情報を生成する。そして、制御部800は、記憶部803内における、対象横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806(対象道路情報806)に含まれる、対象横断歩道3の代表点36の位置情報を、求めた平均位置情報に置き換える。これにより、対象道路情報806に含まれる、対象横断歩道3の代表点36の位置情報が更新され、その結果、対象道路情報806が更新される。なお、この更新処理は、対象道路情報806に含まれる、対象横断歩道3の各進入口35の代表点36の位置情報について行われる。
また、路側機5の制御部500が、複数の電子機器10から通知される、同じ横断歩道3についての進入口35の補正後代表点36yの位置情報に基づいて、当該補正後代表点36yの位置の平均を示す平均位置情報を生成してもよい。この場合、制御部500は、有線通信部520に、生成した平均位置情報をサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8の制御部800は、記憶部803内における、当該横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806に含まれる、当該横断歩道3の代表点36の位置情報を、受け取った平均位置情報に置き換える。
また、路側機5あるいはサーバ装置8が補正処理を行う場合は、路側機5あるいはサーバ装置8は、複数の電子機器10から通知される電子機器10の位置情報と、道路情報806とに基づいて、横断歩道3の各進入口35の代表点36の位置を補正してもよい。図20はこの場合の路側機5での補正処理の一例を示すフローチャートである。また図21は、この場合のサーバ装置8での補正処理の一例を示すフローチャートである。図20を用いた以下の説明では、各電子機器10は、自身の位置情報を繰り返し路側機5に送信しているものとする。また、図21を用いた以下の説明では、各電子機器10は、自身の位置情報を繰り返しサーバ装置8に送信しているものとする。また、電子機器10の位置情報を「機器位置情報」と呼ぶことがある。
図20に示されるように、ステップs21bにおいて、路側機5の制御部500は、自身の周辺の道路に関する道路情報806を、有線通信部520を介して、サーバ装置8から取得する。ステップs21bでは、制御部500は、有線通信部520に、路側機5の位置情報をサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8の制御部800は、受け取った路側機5の位置情報に基づいて、路側機5の周辺の道路に関する道路情報806を記憶部803内の地図情報805から取得する。そして、制御部800は、通信部810に、取得した道路情報806を路側機5に送信させる。これにより、路側機5は、サーバ装置8から、自身の周辺の道路に関する道路情報806(対象道路情報806)を取得することができる。
次にステップs22bにおいて、制御部500は、各電子機器10が通知する機器位置情報と、ステップs21bで取得した対象道路情報806とに基づいて、対象道路情報806にその横断歩道位置情報(代表点30の位置情報)が含まれる同じ横断歩道3に対して、複数の電子機器10のユーザ9が進入していようとしているか否かを判定する。電子機器10のユーザ9が横断歩道3に進入していようとしているか否かは上述のように判定することができることから、制御部500は、対象道路情報806にその横断歩道位置情報(代表点30の位置情報)が含まれる同じ横断歩道3に対して、複数の電子機器10のユーザ9が進入していようとしているか否かを判定することが可能である。
ステップs22bにおいて、Noと判定されると、補正処理が終了する。一方で、ステップs22bにおいて、複数の電子機器10のユーザ9が同じ横断歩道3(対象横断歩道3)に進入しようとしていると判定されると、ステップs23bにおいて、制御部500は、対象横断歩道3に進入しようとする複数の電子機器10のユーザ9の移動経路90を、当該複数の電子機器10からの機器位置情報に基づいて特定する。
次にステップs24bにおいて、制御部500は、ステップs23bで特定した、複数の電子機器10のユーザ9の移動経路90と、ステップs21bで取得した対象道路情報806とに基づいて、対象横断歩道3の進入口35における、当該複数の電子機器10のユーザのそれぞれの通過点37を特定する。通過点37の特定方法は上記と同様である。図22は、ステップs21bで特定される通過点37の一例を示す図である。
次にステップs25bにおいて、制御部500は、ステップs24bで特定された、複数の電子機器10のユーザの通過点37に基づいて、対象横断歩道3の進入口35の代表点36(補正前代表点36x)の位置を補正する。制御部500は、例えば、ステップs24bで特定された、複数の電子機器10のユーザの通過点37の位置の平均を示す平均位置情報を生成する。そして、制御部500は、対象横断歩道3の進入口35の補正後代表点36yの位置情報として、生成した平均位置情報を採用する。制御部500は、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれの補正後代表点36yの位置情報を同様にして求める。
次にステップs26bにおいて、制御部500は、有線通信部520に、対象横断歩道3の各進入口35の補正後代表点36yの位置情報と、対象横断歩道3の代表点30の位置情報とを含むデータをサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8の制御部800は、上記と同様にして、受け取ったデータに基づいて道路情報806を更新する。
サーバ装置8は、路側機5と同様にして、複数の電子機器10から通知される機器位置情報と、道路情報806とに基づいて、横断歩道3の進入口35の代表点36の位置を補正することができる。図21に示されるように、ステップs21cにおいて、サーバ装置8の制御部800は、記憶部803から、横断歩道3(対象横断歩道3)を含む道路70に関する道路情報806(対象道路情報806)を取得する。
次にステップs22cにおいて、制御部800は、各電子機器10が通知する機器位置情報と、ステップs21cで取得した対象道路情報806とに基づいて、対象横断歩道3に対して、複数の電子機器10のユーザ9が進入していようとしているか否かを判定する。
ステップs22cにおいて、Noと判定されると、補正処理が終了する。一方で、ステップs22cにおいて、複数の電子機器10のユーザ9が対象横断歩道3に進入しようとしていると判定されると、ステップs23cにおいて、制御部800は、対象横断歩道3に進入しようとする複数の電子機器10のユーザ9の移動経路90を、当該複数の電子機器10からの機器位置情報に基づいて特定する。
次に制御部800はステップs24c,s25cを実行する。制御部800が行うステップs24c,s25cは、路側機5の制御部500が行う上述のステップs24b,s25bと同様である。
ステップs25cの後、制御部800は、ステップs26cにおいて、対象横断歩道3の各進入口35の補正後代表点36yの位置情報を、ステップs21cで取得した対象道路情報806の道路特定情報に含めることによって、対象道路情報806を更新する。このとき、対象道路情報806が含む、対象横断歩道3の各進入口35の補正前代表点36xの位置情報は削除される。
また、路側機5あるいはサーバ装置8は、複数の電子機器10が特定した、同じ横断歩道3(対象横断歩道3)の進入口35での人の通過点37(進入点)の位置情報に基づいて、当該進入口35の代表点36の位置を補正してもよい。つまり、路側機5あるいはサーバ装置8は、複数の電子機器10が特定した、同じ横断歩道3の進入口35での人の通過点37の位置情報に基づいて、人が当該横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入点を推定してもよい。この場合、路側機5あるいはサーバ装置8は、複数の電子機器10から通知される、同じ横断歩道3の進入口35の通過点37の位置情報に基づいて、上述のステップs25b,s25cと同様にして、当該横断歩道3の進入口35の補正前代表点36xの位置を補正して、補正後代表点36yの位置情報を生成する。
次に情報処理システム1のさらに別の一例について説明する。
図23に示されるように、横断歩道3の幅が大きい場合には、ユーザ9は、横断歩道3の進入口35の代表点36から大きく離れた位置から当該横断歩道3に進入する可能性がある。その結果、ユーザ9が横断歩道3を横断しようとしているにもかかわらず、代表点36から半径所定距離の範囲360外に電子機器10が位置することがある。この場合、ユーザ9が横断歩道3を横断しようとしているにもかかわらず、通知決定処理のステップs3では、ユーザ9が、横断歩道3に進入しようとしていると判定されない可能性がある。
そこで、本実施形態の他の一例に係る進入口推定処理においては、横断歩道3の進入口35が線で推定される。つまり、電子機器10は、進入口推定処理において、人が横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入線を推定する。これにより、ユーザ9が横断歩道3を横断しようとしているにもかかわらず、ユーザ9が横断歩道3に進入しようとしていると判定されない可能性を低減することができる。以下に本実施形態の他の一例に係る進入口推定処理について詳細に説明する。なお、ここで説明する本実施形態の他の一例では、上述の補正処理が行われない。
図24は本実施形態の他の一例に係る進入口推定処理を説明するための図である。本実施形態の他の一例では、電子機器10の制御部100は、進入口推定処理の実行と並行して、受信部140で取得される位置情報に基づいてユーザ9の移動経路90を特定する。
進入口推定処理において、制御部100は、上記と同様にしてステップs11〜s13を実行する。ステップs13の後、ステップs14において、制御部100は、ステップs11で取得した対象道路情報806と、進入口推定処理の実行と並行して特定するユーザ9の移動経路90とに基づいて、第1進入口35a及び第2進入口35bを線で推定する。以下に本実施形態の他の一例に係るステップs14を詳細に説明する。
ステップs14において、制御部100は、上記と同様にして、第1進入口35aの代表点36と、第2進入口35bの代表点36とを求める。そして、制御部100上述のステップs24と同様にして、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、進入口35におけるユーザ9の通過点37を特定する。
具体的には、制御部100は、図24に示されるように、対象道路70の延在方向76に平行であり、かつ第1進入口35aの代表点36を通る平行線77と、延在方向76に平行であり、かつ第2進入口35bの代表点36を通る平行線77とを求める。
次に制御部100は、図24に示されるように、各平行線77において、当該平行線77が通る代表点36を含む所定範囲を監視対象線77aとする。
次に制御部100は、特定した移動経路90に基づいて、対象横断歩道3を横断するユーザ9が監視対象線77aを通過する通過点を特定する。そして、制御部100は、監視対象線77aにおける特定した通過点を、当該監視対象線77aに含まれる代表点36に対応する進入口35におけるユーザ9の通過点37であるとする。制御部100は、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、進入口35におけるユーザ9の通過点37を特定する。
なお、上記と同様に、対象横断歩道3を横断しようとするユーザ9は、監視対象線77aを複数回通過した後に対象横断歩道3を横断する可能性がある。このような場合、制御部100は、移動経路90を解析して、ユーザ9が横断歩道3を横断する際に監視対象線77aを最後に通過した通過点を特定し、特定した通過点が、進入口35におけるユーザ9の通過点37であるとする。
本実施形態の他の一例では、制御部100は、ユーザ9が対象横断歩道3を複数回横断したことを示す移動経路90に基づいて、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、ユーザ9の複数回の横断にそれぞれ対応する複数の通過点37を特定する。つまり、制御部100は、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、ユーザ9の対象横断歩道3の1回の横断に対応して1つの通過点37を特定する処理を、ユーザ9の複数回の横断のそれぞれに応じて実行する。これにより、ユーザ9が対象横断歩道3を複数回横断すると、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、複数の通過点37が特定される。図24には、制御部100で特定される通過点37の一例が示されている。
次に制御部100は、第1進入口35aについて特定した複数の通過点37のうち、両端の2つの通過点37を特定する。そして、制御部100は、特定した2つの通過点37を結ぶ線を、人が対象横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入線39とする。これにより、第1進入口35が線で推定される。この進入線39は、第1進入口35aを示す線であると言える。
同様に、制御部100は、第2進入口35bについて特定した複数の通過点37のうち、両端の2つの通過点37を特定する。そして、制御部100は、特定した2つの通過点37を結ぶ線を、人が対象横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入線39とする。これにより、第2進入口35が線で特定される。この進入線39は、第2進入口35bを示す線であると言える。図24の例では、各進入口35について、実際の幅に近い幅を有する進入線39が特定される。
ステップs14において、制御部100は、第1進入口35a及び第2進入口35bを線を推定すると、ステップs15において、無線通信部110に、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報と、対象横断歩道3の代表点30の位置情報とを含むデータをサーバ装置8に送信させる。本実施形態の他の一例では、第1進入口35aの位置情報として、第1進入口35を示す進入線39の両端の位置を示す位置情報が採用される。この位置情報は、進入線39を特定するための特定情報であると言える。同様に、第2進入口35bの位置情報として、第2進入口35bを示す進入線39の両端の位置を示す位置情報が採用される。
電子機器10からデータを受け取ったサーバ装置8の制御部800は、当該データに含まれる、横断歩道3の代表点30の位置情報に基づいて、記憶部803内の、当該横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を特定する。そして、制御部800は、電子機器10からのデータに含まれる、横断歩道3の各進入口35の位置情報(進入線39の両端の位置情報)を、特定した道路情報806の道路特定情報に含めることによって、当該道路情報806を更新する。
本実施形態の他の一例に係る通知決定処理では、制御部100は、ステップs2でユーザ9が車道7に出ようとしていると判定すると、ステップs3において、その車道7に横断歩道3が含まれているか否かを、記憶部103内の道路情報806に基づいて判定する。制御部100は、車道7に横断歩道3が含まれていないと判定すると、その車道7に進入しようとしているユーザ9は横断歩道3には進入しようとしていないと判定する。
一方で、制御部100は、車道7に横断歩道3が含まれていると判定すると、その横断歩道3(対象横断歩道3)の各進入口35の位置情報を、記憶部103内の、サーバ装置8から受け取った道路情報806から取得する。そして、制御部100は、各進入口35の位置情報と、受信部140で取得される位置情報とに基づいて、対象横断歩道3にユーザ9が進入しようとしているか否かを判定する。制御部100は、例えば、図25に示されるように、第1進入口35aの位置情報(第1進入口35aを示す進入線39の両端の位置情報)に基づいて、第1進入口35aを示す進入線39を1辺とする長方形の第1所定領域390aを、対象横断歩道3の外側に設定する。また、制御部100は、第2進入口35bの位置情報(第2進入口35bを示す進入線39の両端の位置情報)に基づいて、第2進入口35bを示す進入線39を1辺とする長方形の第2所定領域390bを、対象横断歩道3の外側に設定する。そして、制御部100は、第1所定領域390a及び第2所定領域390bのいずれか一方の範囲内に電子機器10が存在する場合には、車道7に進入しようとしているユーザ9は、対象横断歩道3に進入しようとしていると判定する。一方で、制御部100は、第1所定領域390a内に電子機器10が存在せず、かつ第2所定領域390b内に電子機器10が存在しない場合には、車道7に進入しようとしているユーザ9は、対象横断歩道3には進入しようとしていないと判定する。
なお、本実施形態の他の一例に係るステップs3においては、上記とは異なる方法で進入線39が利用されることによって横断歩道進入判定が行われてもよい。
以上のように、本実施形態の他の一例では、人が横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入線39が推定される。通知決定処理のステップs3において、推定された進入線39が利用されることによって、横断歩道3の幅が大きい場合であっても、横断歩道3を横断しようとするユーザ9が、当該横断歩道3に進入しようとしていないと誤って判定される可能性を低減することができる。
また、電子機器10では、人が横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入線39が推定されるため、推測された当該進入線39を利用した処理を、電子機器10あるいはそれ以外の装置が行うことができる。よって、電子機器10の利便性が向上する。
なお、本実施形態の他の一例の進入口推定処理は、電子機器10ではなく路側機5で実行されてもよいし、サーバ装置8で実行されてもよい。路側機5が進入口推定処理を行う場合には、路側機5の制御部500は、無線通信部510を通じて、電子機器10から当該電子機器10の位置情報を取得する。そして、制御部500は、電子機器10の位置情報に基づいてユーザ9の移動経路90を特定する。また制御部500は、ステップs11において、有線通信部520を通じて、サーバ装置8から横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を取得する。制御部500で行われるステップs12〜s14は、制御部100で行われる本実施形態の他の一例のステップs12〜s14と同様である。ステップs14の後、制御部500は、ステップs15において、有線通信部520に、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報(進入線39の特定情報)と、対象横断歩道3の代表点30の位置情報とを含むデータをサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8は、路側機5からのデータに基づいて、上記と同様にして道路情報806を更新する。
サーバ装置8が進入口推定処理を行う場合には、サーバ装置8の制御部800は、通信部810を通じて、電子機器10から当該電子機器10の位置情報を取得する。そして、制御部800は、電子機器10の位置情報に基づいてユーザ9の移動経路90を特定する。また制御部800は、上述の図14に示される進入口推定処理と同様の処理を行う。具体的には、ステップs11aにおいて、制御部800は、記憶部803から、横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を読み出す。次に、制御部800はステップs12a〜s14aを実行する。制御部800で行われるステップs12a〜s14aは、制御部100で行われる本実施形態の他の一例に係るステップs12〜s14とそれぞれ同様である。ステップs14aの後、制御部800は、ステップs15aにおいて、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報(進入線39の特定情報)を、対象道路情報806の道路特定情報に含めることによって、対象道路情報806を更新する。
またサーバ装置8は、複数の電子機器10から通知される、同じ横断歩道3についての進入線39の特定情報(進入線39の両端の位置情報)に基づいて、当該横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806を更新してもよい。例えば、サーバ装置8の制御部800は、複数の電子機器10からそれぞれ通知される、同じ横断歩道3についての複数の進入線39の特定情報に基づいて、当該複数の進入線39の論理和領域を求めて、当該論理和領域の両端の位置情報を生成する。ここで、複数の進入線39の論理和領域とは、当該複数の進入線39の一方端のうち、最も外側にある一方端と、当該複数の進入線39の他方端のうち、最も外側にある他方端とを結ぶ線を意味する。制御部800は、対象横断歩道3の各進入口35について、論理和領域の両端の位置情報を生成する。そして、制御部800は、生成した論理和領域の両端の位置情報を、対象横断歩道3の各進入口35の位置情報として、対象道路情報806に含めて、対象道路情報806を更新する。
また、路側機5の制御部500が、複数の電子機器10からそれぞれ通知される、同じ横断歩道3についての複数の進入線39の位置情報に基づいて、当該複数の進入線39の論理和領域の位置情報を生成してもよい。この場合、制御部500は、有線通信部520に、対象横断歩道3の各進入口35に対応する論理和領域の位置情報をサーバ装置8に送信させる。サーバ装置8の制御部800は、記憶部803内における、対象横断歩道3を含む道路70に関する道路情報806に、受け取った論理和領域の情報を各進入口35の位置情報として含める。
また、路側機5あるいはサーバ装置8が進入口推定処理を行う場合は、路側機5あるいはサーバ装置8は、複数の電子機器10から通知される機器位置情報と、道路情報806とに基づいて、進入線39を推定してもよい。
路側機5が、複数の電子機器10から通知される機器位置情報と、道路情報806とに基づいて、進入線39を推定する場合には、制御部500は、無線通信部510を通じて、複数の電子機器10のそれぞれから機器位置情報を取得する。そして、制御部500は、取得した機器位置情報に基づいて、複数の電子機器10のそれぞれのユーザ9の移動経路90を特定する。また制御部500は、進入口推定処理を行う場合には、上記と同様にしてステップs11〜s13を実行する。そしてステップs14において、制御部500は、複数の電子機器10のユーザ9の移動経路90に基づいて、対象横断歩道3の各進入口35に対応する進入線39を推定する。ステップs14では、制御部500は、複数の電子機器10のそれぞれのユーザ9の移動経路90に基づいて、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、当該複数の電子機器10のそれぞれのユーザ9が対象横断歩道3を横断する際の進入口35の通過点37を特定する。通過点37の特定方法は上記と同様である。これにより、上述の図24と同様に、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、複数の通過点37が特定される。
制御部500は、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、複数の通過点37を特定すると、上記と同様にして、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについての進入線39を推定する。その後、制御部500は、上記と同様にしてステップs15を実行する。
サーバ装置8が、複数の電子機器10から通知される機器位置情報と、道路情報806とに基づいて、進入線39を推定する場合には、制御部800は、通信部810を通じて、複数の電子機器10のそれぞれから機器位置情報を取得する。そして、制御部800は、取得した機器位置情報に基づいて、複数の電子機器10のそれぞれのユーザ9の移動経路90を特定する。また制御部500は、進入口推定処理を行う場合には、上記と同様にしてステップs11a〜s13aを実行する。そしてステップs14aにおいて、制御部800は、複数の電子機器10のユーザ9の移動経路90に基づいて進入線39を推定する。ステップs14では、制御部800は、複数の電子機器10のそれぞれのユーザ9の移動経路90に基づいて、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、当該複数の電子機器10のそれぞれのユーザ9が対象横断歩道3を横断する際の進入口35の通過点37を特定する。これにより、第1進入口35a及び第2進入口35bのそれぞれについて、複数の通過点37が特定される。
制御部800は、各進入口35について複数の通過点37を特定すると、上記と同様にして、各進入口35についての進入線39を推定する。その後、制御部800は、上記と同様にしてステップs15aを実行する。
また、路側機5あるいはサーバ装置8は、複数の電子機器10が特定した、同じ横断歩道3(対象横断歩道3)の進入口35での人の通過点37(進入点)の位置情報に基づいて、当該進入口35を示す進入線39を推定してもよい。つまり、路側機5あるいはサーバ装置8は、複数の電子機器10が特定した、同じ横断歩道3の進入口35での人の通過点37の位置情報に基づいて、人が当該横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入線39を推定してもよい。この場合、路側機5あるいはサーバ装置8は、複数の電子機器10から通知される、同じ横断歩道3の進入口35の通過点37の位置情報に基づいて、上述と同様にして、当該進入口35を示す進入線39を求める。
上記の例では、車道7の横断歩道3にユーザ9が進入しようとしているか否かが判定されているが、車道7の他の領域にユーザ9が進入しようとしているか否かが判定されてもよい。例えば、車道7に設けられた自転車横断帯に自転車に乗ったユーザ9が進入しようとしているか否かが判定されてもよい。上述の情報処理システム1の動作説明において、横断歩道を自転車横断帯に置き換えれば、自転車横断帯にユーザ9が進入しようとしているか否かを判定する情報処理システム1が実現される。
また上記の例では、人が車道7の横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入点が推定されているが、人が車道7を横断する際に当該車道7へ進入する可能性が高い進入点を推定する例としては他の例であってもよい。例えば、車道7に設けられた自転車横断帯を自転車の乗った人が横断する際に当該自転車横断帯へ進入する可能性が高い進入点が推定されてもよい。
また上記の例では、人が車道7の横断歩道3を横断する際に当該横断歩道3へ進入する可能性が高い進入線が推定されているが、人が車道7を横断する際に当該車道7へ進入する可能性が高い進入線を推定する例としては他の例であってもよい。例えば、車道7に設けられた自転車横断帯を自転車の乗った人が横断する際に当該自転車横断帯へ進入する可能性が高い進入線が推定されてもよい。
また上記の例では、電子機器10は、スマートフォン等の携帯電話機であったが、他の種類の電子機器であってよい。電子機器10は、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル機器などであってよい。電子機器10として採用されるウェアラブル機器は、リストバンド型あるいは腕時計型などの腕に装着するタイプであってもよいし、ヘッドバンド型あるいはメガネ型などの頭に装着するタイプであってもよいし、服型などの体に装着するタイプであってもよい。
以上のように、情報処理システム1は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種の例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の実施形態が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 情報処理システム
5 路側機
8 サーバ装置
10 電子機器
100,500,800 制御部
5 路側機
8 サーバ装置
10 電子機器
100,500,800 制御部
Claims (17)
- 携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点を推測する推測部を備える、情報処理装置。
- 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記推定部は、人が前記車道の横断歩道を横断する際に当該横断歩道へ進入する可能性が高い前記進入点を推測する、情報処理装置。 - 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、前記携帯型電子機器と通信を行うことが可能な路側機である、情報処理装置。 - 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、前記道路情報を管理する、前記携帯型電子機器とは別の管理装置である、情報処理装置。 - 請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記推定部が推定した前記進入点に基づいて前記道路情報を更新する更新部をさらに備える、情報処理装置。 - 請求項1及び請求項5のいずれか一つに記載の情報処理装置であって、
前記推定部は、複数の携帯型電子機器の位置情報と前記道路情報とに基づいて、前記進入点を推測する、情報処理装置。 - 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、前記携帯型電子機器である、情報処理装置。 - 道路情報を管理する管理装置であって、
前記道路情報を記憶する記憶部と、
請求項1乃至請求項3と請求項7のいずれか一つに記載の情報処理装置が前記道路情報に基づいて推定した前記進入点に基づいて前記道路情報を更新する更新部と
を備える、管理装置。 - 複数の携帯型電子機器と通信可能な情報処理装置であって、
人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第1進入点を推測する推測部を備え、
前記複数の携帯型電子機器のそれぞれは、自身の位置情報と道路情報とに基づいて、自身のユーザが前記車道を横断したときの第2進入点を特定し、特定した当該第2進入点の位置情報を前記情報処理装置に送信し、
前記推定部は、前記複数の携帯型電子機器のそれぞれから送信される前記第2進入点の位置情報に基づいて前記第1進入点を推定する、情報処理装置。 - 請求項9に記載の情報処理装置と通信可能な前記複数の携帯型電子機器に含まれる携帯型電子機器。
- 情報処理装置の動作を制御するための制御プログラムであって、
前記情報処理装置に、
携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点を推測する工程を実行させるための制御プログラム。 - 複数の携帯型電子機器と通信可能な情報処理装置の動作を制御するための制御プログラムであって、
前記複数の携帯型電子機器のそれぞれは、自身の位置情報と道路情報とに基づいて、自身のユーザが車道を横断したときの第1進入点を特定し、特定した当該第1進入点の位置情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置に、
前記複数の携帯型電子機器のそれぞれから送信される前記第1進入点の位置情報に基づいて、人が前記車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第2進入点を推定する工程を実行させるための制御プログラム。 - 複数の携帯型電子機器のそれぞれが送信する、自身のユーザが車道を横断したときの第1進入点の位置情報に基づいて、人が当該車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第2進入点を推定する情報処理装置と通信可能な携帯型電子機器を制御するための制御プログラムであって、
前記携帯型電子機器に、
当該携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて前記第1進入点を特定する第1工程と、
前記第1工程で特定された前記第1進入点の位置情報を前記情報処理装置に送信する第2工程と
を実行させるための制御プログラム。 - 情報処理装置の動作方法であって、
携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて、人が車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点を推測する工程を備える、情報処理装置の動作方法。 - 複数の携帯型電子機器と通信可能な情報処理装置の動作方法であって、
前記複数の携帯型電子機器のそれぞれは、自身の位置情報と道路情報とに基づいて、自身のユーザが車道を横断したときの第1進入点を特定し、特定した当該第1進入点の位置情報を前情報処理装置に送信し、
前記複数の携帯型電子機器のそれぞれから送信される前記第1進入点の位置情報に基づいて、人が前記車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第2進入点を推定する工程を備える、情報処理装置の動作方法。 - 複数の携帯型電子機器のそれぞれが送信する、自身のユーザが車道を横断したときの第1進入点の位置情報に基づいて、人が当該車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い第2進入点を推定する情報処理装置と通信可能な携帯型電子機器の動作方法であって、
前記携帯型電子機器の位置情報と道路情報とに基づいて前記第1進入点を特定する第1工程と、
前記第1工程で特定された前記第1進入点の位置情報を前記情報処理装置に送信する第2工程と
を備える、携帯型電子機器の動作方法。 - 車道の代表点の位置情報と、
携帯型電子機器の位置情報と前記代表点の位置情報とに基づいて推定された、人が前記車道を横断する際に当該車道へ進入する可能性が高い進入点の位置情報と
を含み、
道路情報を管理する管理装置の制御部に、前記代表点の位置情報と前記進入点の位置情報とに基づいて当該道路情報を更新させるためのデータ構造。
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Cited By (1)
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WO2022239327A1 (ja) * | 2021-05-14 | 2022-11-17 | ソニーグループ株式会社 | 情報処理装置および情報処理方法、並びに情報処理システム |
-
2017
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