JP2020154393A - 携帯型電子機器、通信システム、サーバ装置、制御プログラム及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】路側機の設置場所を容易に決定することを可能にする技術を提供する。【解決手段】携帯型電子機器は、通信部と、当該携帯型電子機器のユーザにトラブルが発生したときに、当該ユーザが操作する操作ボタンと、判定部とを備える。判定部は、操作ボタンが操作された場合、通信部が路側機と直接通信可能か否かを判定する。通信部は、当該通信部が路側機と直接通信可能であると判定された場合、ユーザにトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を当該路側機に直接送信する。通信部は、当該通信部が路側機と直接通信できないと判定された場合、トラブル発生情報と携帯型電子機器の位置を示す第1位置情報をサーバ装置に送信する。【選択図】図7
Description
本開示は、携帯型電子機器に関する。
特許文献1には、通信システムに関する技術が記載されている。
路側機を設置する場合、路側機の設置場所を容易に決定できることは望ましい。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、路側機の設置場所を容易に決定することを可能にする技術を提供することを目的とする。
携帯型電子機器、通信システム、サーバ装置、制御プログラム及び通信方法が開示される。一の実施の形態では、携帯型電子機器は、通信部と、当該携帯型電子機器のユーザにトラブルが発生したときに、当該ユーザが操作する操作ボタンと、判定部とを備える。判定部は、操作ボタンが操作された場合、通信部が路側機と直接通信可能か否かを判定する。通信部は、当該通信部が路側機と直接通信可能であると判定された場合、ユーザにトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を当該路側機に直接送信する。通信部は、当該通信部が路側機と直接通信できないと判定された場合、トラブル発生情報と携帯型電子機器の位置を示す第1位置情報をサーバ装置に送信する。
また、一の実施の形態では、通信システムは、上記の携帯型電子機器と、当該携帯型電子機器が送信するトラブル発生情報及び第1位置情報を受信するサーバ装置と備える。
また、一の実施の形態では、サーバ装置は、複数の携帯型電子機器と通信するサーバ装置である。複数の携帯型電子機器のそれぞれは、上記の携帯型電子機器である。サーバ装置は、複数の携帯型電子機器が送信するトラブル発生情報及び第1位置情報に基づいて、その周辺に路側機が存在しない場所でのトラブルの発生頻度を求める。
また、一の実施の形態では、制御プログラムは、ユーザにトラブルが発生したときに、当該ユーザが操作する操作ボタンを備える携帯型電子機器を制御するための制御プログラムである。制御プログラムは、携帯型電子機器に、操作ボタンが操作された場合、携帯型電子機器が路側機と直接通信可能か否かを判定する工程を実行させる。制御プログラムは、携帯型電子機器に、当該携帯型電子機器が路側機と直接通信可能であると判定された場合、ユーザにトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を路側機に直接送信する工程を実行させる。制御プログラムは、携帯型電子機器に、当該携帯型電子機器が路側機と直接通信できないと判定された場合、トラブル発生情報及び当該携帯型電子機器の位置を示す位置情報をサーバ装置に送信する工程を実行させる。
また、一の実施の形態では、通信方法は、ユーザにトラブルが発生したときに、当該ユーザが操作する操作ボタンを備える携帯型電子機器の通信方法である。通信方法は、操作ボタンが操作された場合、携帯型電子機器が路側機と直接通信可能か否かを判定する工程を備える。通信方法は、携帯型電子機器が路側機と直接通信可能であると判定された場合、ユーザにトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を路側機に直接送信する工程を備える。通信方法は、携帯型電子機器が路側機と直接通信できないと判定された場合、トラブル発生情報及び当該携帯型電子機器の位置を示す位置情報をサーバ装置に送信する工程を備える。
路側機の設置場所を容易に決定することができる。
<通信システムの概要>
図1及び2は通信システム1の一例を示す図である。通信システム1は、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)で使用されるシステムである。具体的には、通信システム1は、ITSの安全運転支援通信システムとして使用されることが可能である。安全運転支援通信システムは、安全運転支援システムと呼ばれたり、安全運転支援無線システムと呼ばれたりする。
図1及び2は通信システム1の一例を示す図である。通信システム1は、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)で使用されるシステムである。具体的には、通信システム1は、ITSの安全運転支援通信システムとして使用されることが可能である。安全運転支援通信システムは、安全運転支援システムと呼ばれたり、安全運転支援無線システムと呼ばれたりする。
図1に示されるように、通信システム1は、複数の携帯型電子機器2と、複数の路側機3と、複数の電子機器40がそれぞれ搭載された複数の車両4と、サーバ装置5とを備える。複数の携帯型電子機器2と、複数の路側機3と、複数の電子機器40と、サーバ装置5とは、ネットワーク6に接続されている。複数の携帯型電子機器2と、複数の路側機3と、複数の電子機器40と、サーバ装置5とは、ネットワーク6を通じて互いに通信することが可能である。車両4は、それに搭載された電子機器40によって、携帯型電子機器2等の他の装置と通信することが可能である。ネットワーク6には、携帯電話通信網及びインターネット等が含まれる。以後、携帯型電子機器2を単に携帯機器2と呼ぶことがある。また、車両4に搭載された電子機器40を車載機器40と呼ぶことがある。
路側機3は、図2に示されるように、例えば、車道8に設けられた横断歩道80の近くに位置する。図2に示される車道8は、片側1車線の車道であって、第1車線8aと、当該第1車線8aの対向車線となる第2車線8bとを備える。路側機3は、例えば、第1車線8aの近くに位置する。
車道8の近くには、車道8に沿って車道8に併設された2つの歩道9が存在する。2つの歩道9は、第1車線8aに沿って第1車線8aに併設された歩道9aと、第2車線8bに沿って第2車線8bに併設された歩道9bとを備える。
ここで、本例では、歩道とは、車道に沿って当該車道に併設された、歩行者が通行するための道路であるとする。また、車道を横切る横断歩道は、歩道とは別のものであって、車道に含まれるものとする。
車道8の上方には、車両4の横断歩道80の通行を制御するための2つの車両用信号機10が位置する。2つの車両用信号機10は、第1車線8aの上方に位置し、第1車線8aを走行する車両4の運転者が視認可能な車両用信号機10aと、第2車線8bの上方に位置し、第2車線8bを走行する車両4の運転者が視認可能な車両用信号機10bとを備える。
また、車道8の近くには、歩行者の横断歩道80の通行を制御するための2つの歩行者用信号機11が位置する。2つの歩行者用信号機11は、第1車線8a側の歩道9aの上方に位置する歩行者用信号機11aと、第2車線8b側の歩道9bの上方に位置する歩行者用信号機11bとを備える。横断歩道80を歩道9b側から歩道9a側に向かって横断する歩行者は歩行者用信号機11aを視認可能である。一方で、横断歩道80を歩道9a側から歩道9b側に向かって横断する歩行者は歩行者用信号機11bを視認可能である。
通信システム1では、路側機3と、車道8を走る自動車等の車両4と、歩道9を歩くユーザ20が所持する携帯機器2とが、互いに通信を行うことが可能である。ユーザ20は、人であって、歩行者であるとも言える。また、複数の車両4は、互いに通信することが可能である。路側機3と車両4との間の通信、車両4間の通信、路側機3と歩行者の携帯機器2との間の通信、歩行者の携帯機器2と車両4の間の通信は、それぞれ、路車間通信、車車間通信、路歩間通信、歩車間通信と呼ばれる。以後、ユーザ20を歩行者20と呼ぶことがある。
携帯機器2は、ユーザ20からの所定の入力に応じて、当該携帯機器2の位置情報等をサーバ装置5等に送信することが可能である。ユーザ20は、例えば、自身にトラブルが発生した場合に、携帯機器2が備える後述の操作ボタン220を操作する。サーバ装置5は、携帯機器2のユーザ20にトラブルが発生した場合に所定の処理を行うことが可能である。歩行者20によって所持される携帯機器2は、歩端末と呼ばれることがある。
路側機3は、図2に示されるように、後述するカメラ320及び表示部340を備える。第1車線8aを走行する車両4の運転者及び第2車線8bを走行する車両4の運転者は、路側機3の表示部340の表示を視認することが可能である。
横断歩道80の近くに位置する路側機3は、当該横断歩道80の車両4の通行を制御するための車両用信号機10a及び10bと、当該横断歩道80の歩行者の通行を制御するための歩行者用信号機11a及び11bとを制御することが可能である。路側機3は、その周辺に位置する車両用信号機10a及び10b及び歩行者用信号機11a及び11bを制御することが可能であると言える。
また路側機3は、例えば、車両用信号機10及び歩行者用信号機11の灯火に関する情報及び道路規制に関する情報などを車両4及び携帯機器2に通知することが可能である。また、路側機3は、その周辺の車両4及び歩行者を検知することが可能である。横断歩道80の近くに位置する路側機3は、例えば、横断歩道80を渡る歩行者を検知することが可能である。そして、路側機3は、検知した車両4及び歩行者に関する情報を、車両4及び携帯機器2に通知することが可能である。また、路側機3は、車両4及び携帯機器2から通知される情報を、他の車両4及び携帯機器2に通知することが可能である。
車両4は、自身の位置、速度及びウィンカーに関する情報などを、車載機器40を使用して、他の車両4、路側機3及び携帯機器2に対して通知することが可能である。そして、車両4は、他の装置から通知される情報に基づいて警告等の各種通知を運転者に行うことによって、運転者の安全運転を支援することが可能である。車両4は、車載機器40が備えるスピーカ及び表示装置等を利用して、運転者に各種通知を行うことが可能である。
このように、通信システム1では、路車間通信、車車間通信、路歩間通信及び歩車間通信が行われることによって、車両4の運転者の安全運転が支援される。
なお図2の例では、車両4として、自動車の車両が示されているが、車両4は、自動車以外の車両であってもよい。例えば、車両4は、バスの車両であってもよいし、路面電車の車両であってもよい。また、路側機3の設置場所は図2の例に限られない。
<携帯機器の構成例>
図3は携帯機器2の外観の一例を示す斜視図である。図4は携帯機器2の電気的構成の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、携帯機器2は、当該携帯機器2の外装を成すケース21を備える。ケース21は、例えば、細長い板状を成しており、ユーザ20が片手でそれを所持することが可能な形状となっている。携帯機器2は、例えば、子供あるいはお年寄りに所持される機器である。なお、携帯機器2のユーザ20は、子供及びお年寄り以外であってもよい。また、ケース21の形状は図3の例には限られない。
図3は携帯機器2の外観の一例を示す斜視図である。図4は携帯機器2の電気的構成の一例を示すブロック図である。図3に示されるように、携帯機器2は、当該携帯機器2の外装を成すケース21を備える。ケース21は、例えば、細長い板状を成しており、ユーザ20が片手でそれを所持することが可能な形状となっている。携帯機器2は、例えば、子供あるいはお年寄りに所持される機器である。なお、携帯機器2のユーザ20は、子供及びお年寄り以外であってもよい。また、ケース21の形状は図3の例には限られない。
携帯機器2は、ケース21以外にも、図4に示されるように、制御部200、通信部210、操作ボタン220、衛星信号受信部230及びブザー240を備える。制御部200、通信部210、操作ボタン220、衛星信号受信部230及びブザー240は、ケース21内に収納されている。ユーザ20が操作ボタン220を操作できるように、操作ボタン220の表面の一部はケース21から露出している。
制御部200は、携帯機器2の他の構成要素を制御することによって、携帯機器2の動作を統括的に管理することが可能である。制御部200は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部200は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス及び構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
本例では、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201及び記憶部202を備える。記憶部202は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの、CPU201が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部202が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROM(フラッシュメモリ)である。記憶部202には、携帯機器2を制御するための制御プログラム202a等が記憶されている。制御部200の各種機能は、CPU201が記憶部202内の制御プログラム202aを実行することによって実現される。
なお、制御部200の構成は上記の例に限られない。例えば、制御部200は、複数のCPU201を備えてもよい。また制御部200は、少なくとも一つのDSP(Digital Signal Processor)を備えてもよい。また、制御部200の全ての機能あるいは制御部200の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また、記憶部202は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶部202は、例えば、小型のハードディスクドライブ及びSSD(Solid State Drive)などを備えていてもよい。
通信部210は、制御部200による制御によって、他の装置と通信することが可能である。通信部210は、無線でネットワーク6に接続されている。携帯機器2の通信部210は、ネットワーク6を通じて、他の携帯機器2、路側機3、車載機器40及びサーバ装置5と通信することが可能である。また、通信部210は、路側機3とネットワーク6を介さずに直接無線通信することが可能である。通信部210は、例えば、ITSに割り当てられている760MHz帯を使用して、路側機3と直接無線通信を行うことが可能である。通信部210は、他の装置から受信した情報を制御部200に出力する。通信部210は、制御部200からの情報を他の装置に送信する。通信部210は通信回路とも言える。以後、単に760MHz帯と言えば、ITSに割り当てられている760MHz帯を意味する。
携帯機器2の通信部210は、他の携帯機器2、車載機器40及びサーバ装置5の少なくとも一つと、ネットワーク6を介さずに直接通信することが可能であってもよい。この場合、通信部210は、例えば、760MHz帯を使用して、他の携帯機器2、車載機器40及びサーバ装置5の少なくとも一つと直接無線通信を行ってもよい。また通信部210は、近距離無線通信を行うことが可能であってもよい。例えば、通信部210は、Bluetooth(登録商標)に準拠して無線通信することが可能であってもよい。また通信部210は、WiFi等の無線LAN(Local Area Network)を用いて無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部210は、他の無線通信方式に基づいて無線通信することが可能であってもよい。
操作ボタン220は、ユーザ20にトラブルが発生した場合に当該ユーザ20が操作するボタンである。ユーザ20は、操作ボタン220を操作することによって、ユーザ20にトラブルが発生したことを携帯機器2に対して通知することができる。操作ボタン220は、例えば押しボタンである。携帯機器2を所持する子供あるいはお年寄りは、例えば、不審者に襲われた場合、急に体調を壊して動けなくなった場合、交通事故に巻きまれた場合などに、操作ボタン220を操作する。操作ボタン220が操作されると、操作ボタン220から操作信号が制御部200に出力される。制御部200は、操作ボタン220から操作信号が入力されると、操作ボタン220が操作されたと判断する。
衛星信号受信部230は、測位衛星が送信する衛星信号を受信することが可能である。衛星信号受信部230は衛星信号受信回路とも言える。衛星信号受信部230は、受信した衛星信号に基づいて、携帯機器2の絶対的な位置(言い換えれば、絶対座標系の位置)を示す位置情報を取得することが可能である。衛星信号受信部230は、携帯機器2の位置情報を取得する位置取得部あるいは位置取得回路であると言える。衛星信号受信部230が取得する位置情報は、例えば、緯度、経度及び高度で表される。以後、衛星信号受信部230を単に受信部230と呼ぶことがある。
受信部230は、例えばGPS受信機であって、GPS(Global Positioning System)の測位衛星からの無線信号を受信することが可能である。受信部230は、受信した無線信号に基づいて、携帯機器2の現在位置を、例えば緯度、経度及び高度で算出し、算出した緯度、経度及び高度を含む位置情報を制御部200に出力する。受信部230は、位置情報を繰り返し取得する。携帯機器2の位置情報は、当該携帯機器2を持つユーザ20の位置を示す位置情報であるとも言える。また、受信部230は、位置情報を取得する際に、現在の時刻を示す時刻情報も取得することができる。受信部230は、取得した時刻情報を制御部200に出力する。
なお受信部230は、GPS以外のGNSS(Global Navigation Satellite System)の測位衛星からの信号に基づいて携帯機器2の位置情報を求めてもよい。例えば、受信部230は、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、IRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)、COMPASS、Galileoあるいは準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellites System)の測位衛星からの信号に基づいて携帯機器2の位置情報を求めてもよい。
ブザー240は、制御部200による制御によって、音を出力したり、音の出力を停止したりする。
携帯機器2の構成は、上記の例に限られない。例えば、携帯機器2はスピーカ及び表示部の少なくとも一方を備えてもよい。また携帯機器2は、スマートフォン等の携帯電話機であってもよい。また、携帯機器2は、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル機器などであってよい。携帯機器2として採用されるウェアラブル機器は、リストバンド型あるいは腕時計型などの腕に装着するタイプであってもよいし、ヘッドバンド型あるいはメガネ型などの頭に装着するタイプであってもよいし、服型などの体に装着するタイプであってもよい。
<路側機の構成例>
図5は路側機3の構成の一例を示すブロック図である。図5に示されるように、路側機3は、制御部300、通信部310、カメラ320、センサー330、表示部340及びスピーカ350を備える。制御部300は、路側機3の他の構成要素を制御することによって、路側機3の動作を統括的に管理することが可能である。制御部300は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部300は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。携帯機器2の制御部200が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部300が備えるプロセッサについても適用することができる。
図5は路側機3の構成の一例を示すブロック図である。図5に示されるように、路側機3は、制御部300、通信部310、カメラ320、センサー330、表示部340及びスピーカ350を備える。制御部300は、路側機3の他の構成要素を制御することによって、路側機3の動作を統括的に管理することが可能である。制御部300は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部300は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。携帯機器2の制御部200が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部300が備えるプロセッサについても適用することができる。
本例では、制御部300は、CPU301及び記憶部302を備える。記憶部302は、ROM及びRAMなどの、CPU301が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部302が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROMである。記憶部302には、路側機3を制御するための制御プログラム302a等が記憶されている。制御部300の各種機能は、CPU301が記憶部302内の制御プログラム302aを実行することによって実現される。
なお、制御部300の構成は上記の例に限られない。例えば、制御部300は、複数のCPU301を備えてもよい。また制御部300は、少なくとも一つのDSPを備えてもよい。また、制御部300の全ての機能あるいは制御部300の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また、記憶部302は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。
通信部310は、制御部300による制御によって、他の装置と通信することが可能である。通信部310は、有線及び無線の少なくとも一方でネットワーク6に接続されている。路側機3の通信部310は、ネットワーク6を通じて、他の路側機3、携帯機器2、車載機器40及びサーバ装置5と通信することが可能である。また、路側機3の通信部310は、他の路側機3、携帯機器2及び車載機器40とネットワーク6を介さずに直接無線通信することが可能である。通信部310は、例えば、760MHz帯を使用して、路側機3の周辺の車載機器40と、路側機3の周辺の携帯機器2と直接無線通信を行うことが可能である。また、路側機3の通信部310は、例えば、760MHz帯を使用して、当該路側機3の隣の路側機3と直接無線通信を行うことが可能である。通信部310は、他の装置から受信した情報を制御部300に出力する。通信部310は、制御部300からの情報を他の装置に送信する。通信部310は通信回路とも言える。
また通信部310は、車両用信号機10及び歩行者用信号機11に接続されている。制御部300は、通信部310を介して、車両用信号機10及び歩行者用信号機11を制御することが可能である。
なお、路側機3の通信部310は、サーバ装置5と、ネットワーク6を介さずに直接通信することが可能であってもよい。この場合、路側機3の通信部310は、例えば760MHz帯を使用して、サーバ装置5と直接無線通信を行ってもよい。また通信部310は、近距離無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部310は、WiFi等の無線LANを用いて無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部310は、他の無線通信方式に基づいて無線通信することが可能であってもよい。
カメラ320は、車道8あるいは歩道9の上方に位置する。カメラ320は、路側機3の周辺の道路の様子を撮影することが可能である。本例では、カメラ320は、横断歩道80の様子と、その周囲の様子とを撮影することが可能である。カメラ320で生成された画像は制御部300に入力される。カメラ320は、例えば動画を撮影することが可能である。
センサー330は、路側機3の周辺の道路の状況を検出することが可能である。センサー330は、例えば、レーダーセンサ及び赤外線センサー等を備えている。センサー330は、例えば、路側機3の周辺の歩行者及び車両4を検出することが可能である。センサー330は、検出結果を制御部300に出力する。
表示部340は、制御部300によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示することが可能である。表示部340は、図2に示されるように、車道8の上方に位置する。これにより、車道8上の車両4の運転者は、表示部340で表示される情報を視認することができる。表示部340は、発光体として、例えば発光ダイオードを備える。なお、表示部340は発光ダイオード以外の発光体を備えてもよい。例えば、表示部340は液晶ディスプレイであってもよいし、有機ELディスプレイであってもよい。
スピーカ350は、制御部300によって制御されることにより、音を出力することが可能である。スピーカ350は、サイレン音を出力することが可能であってもよいし、音声を出力することが可能であってもよい。
路側機3の構成は上記の例に限られない。例えば、路側機3は表示部340及びスピーカ350の少なくとも一方を備えなくてもよい。また、路側機3はカメラ320及びセンサー330の一方を備えなくてもよい。
<サーバ装置の構成例>
図6はサーバ装置5の構成の一例を示すブロック図である。図6に示されるように、サーバ装置5は、制御部500、通信部510、表示部520及び入力部530を備える。制御部500は、サーバ装置5の他の構成要素を制御することによって、サーバ装置5の動作を統括的に管理することが可能である。制御部500は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部500は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。携帯機器2の制御部200が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部500が備えるプロセッサについても適用することができる。
図6はサーバ装置5の構成の一例を示すブロック図である。図6に示されるように、サーバ装置5は、制御部500、通信部510、表示部520及び入力部530を備える。制御部500は、サーバ装置5の他の構成要素を制御することによって、サーバ装置5の動作を統括的に管理することが可能である。制御部500は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部500は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。携帯機器2の制御部200が備えるプロセッサについての上記の説明は、制御部500が備えるプロセッサについても適用することができる。
本例では、制御部500は、CPU501及び記憶部502を備える。記憶部502は、ROM及びRAMなどの、CPU501が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部502が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROMである。記憶部502には、サーバ装置5を制御するための制御プログラム502a等が記憶されている。制御部500の各種機能は、CPU501が記憶部502内の制御プログラム502aを実行することによって実現される。
なお、制御部500の構成は上記の例に限られない。例えば、制御部500は、複数のCPU501を備えてもよい。また制御部500は、少なくとも一つのDSPを備えてもよい。また、制御部500の全ての機能あるいは制御部500の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また、記憶部502は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。
通信部510は、制御部500による制御によって、他の装置と通信することが可能である。通信部510は、有線及び無線の少なくとも一方でネットワーク6に接続されている。通信部510は、ネットワーク6を通じて、携帯機器2、路側機3及び車載機器40と通信することが可能である。通信部510は、他の装置から受信した情報を制御部500に出力する。通信部510は、制御部500からの情報を他の装置に送信する。通信部510は通信回路とも言える。
なお、通信部510は、近距離無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部510は、WiFi等の無線LANを用いて無線通信を行うことが可能であってもよい。また通信部510は、他の無線通信方式に基づいて無線通信することが可能であってもよい。
表示部520は、例えば、液晶ディスプレイあるいは有機ELディスプレイである。表示部520は、制御部500によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示することが可能である。
入力部530は、サーバ装置5のユーザからの入力を受け付けることが可能である。入力部530は、例えば、マウス及びキーボードを備える。入力部530は、表示部520の表示画面に対する操作を検出するタッチセンサを備えてもよい。
サーバ装置5の構成は上記の例に限られない。例えば、サーバ装置5は表示部520を備えなくてもよい。また、サーバ装置5は入力部530を備えなくてもよい。
<通信システムの動作例>
<携帯機器の動作例>
図7は、操作ボタン220が操作される場合の携帯機器2の動作の一例を示すフローチャートである。図7に示されるように、ステップs1において、携帯機器2の制御部200は、操作ボタン220が操作されたと判断すると、ステップs2において、ユーザ20に発生したトラブルに対応する処理を実行する。例えば、制御部200は、ブザー240を鳴らして、携帯機器2の周囲に対して当該携帯機器2のユーザ20にトラブルが発生したことを通知する。
<携帯機器の動作例>
図7は、操作ボタン220が操作される場合の携帯機器2の動作の一例を示すフローチャートである。図7に示されるように、ステップs1において、携帯機器2の制御部200は、操作ボタン220が操作されたと判断すると、ステップs2において、ユーザ20に発生したトラブルに対応する処理を実行する。例えば、制御部200は、ブザー240を鳴らして、携帯機器2の周囲に対して当該携帯機器2のユーザ20にトラブルが発生したことを通知する。
ステップs2の後、ステップs3において、制御部200は、通信部210が路側機3と直接通信可能か否かを判定する。ステップs3では、制御部200は、通信部210に、路側機3宛ての所定信号を760MHz帯を使用して送信させる。そして、制御部200は、通信部210が、所定信号を送信してから一定時間内に当該所定信号に対する応答信号を、760MHz帯を使用して、路側機3から直接受信するか否かを判定する。制御部200は、通信部210が、所定信号を送信してから一定時間内に応答信号を路側機3から直接受信した場合には、通信部210が路側機3と直接通信可能であると判定する。一方で、制御部200は、通信部210が、所定信号を送信してから一定時間内に応答信号を路側機3から直接受信しない場合には、通信部210が路側機3と直接通信できないと判定する。
なお、通信部210が路側機3と直接通信可能か否かの判定方法は上記の限りではない。例えば、路側機3が760MHz帯を使用して繰り返し信号を送信する場合を考える。この場合、制御部200は、路側機3が送信する信号を通信部210が受信した場合、通信部210が路側機3と直接通信可能であると判定してもよい。また、制御部200は、路側機3が送信する信号を通信部210が受信できない場合、通信部210が路側機3と直接通信できないと判定してもよい。
ステップs3においてYESと判定されると、ステップs4が実行される。一方で、ステップs3においてNOと判定されると、ステップs5が実行される。ステップs4が実行されると、図7の処理が終了する。またステップs5が実行されると、図7の処理は終了する。
ステップs4において、制御部200は、ユーザ20にトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を生成する。そして、制御部200は、通信部210に、トラブル発生情報を、携帯機器2の周辺の路側機3に対して送信させる。このとき、通信部210は、760MHz帯を使用して、周辺の路側機3に対してトラブル発生情報をブロードキャストする。これにより、携帯機器2から路側機3に対してトラブル発生情報が直接送信される。トラブル発生情報には、携帯機器2の識別情報が含まれる。
ステップs5において、制御部200は、ステップs4と同様に、トラブル発生情報を生成する。またステップs5において、制御部200は、携帯機器2が路側機3と直接通信できないことを示す通信不可情報を生成する。そして、制御部200は、通信部210に、トラブル発生情報と、通信不可情報と、受信部230で得られた最新の位置情報と、現在時刻を示す時刻情報とをサーバ装置5に対して送信させる。制御部200は、通信部210に、例えば受信部230で取得される時刻情報をサーバ装置5に対して送信させる。トラブル発生情報、通信不可情報、携帯機器2の位置情報及び時刻情報は、携帯電話通信網を含むネットワーク6を通じてサーバ装置5に送信される。なお、携帯機器2がリアルタイムクロックを備える場合には、制御部200は、当該リアルタイムクロックから時刻情報を取得してもよい。また、制御部200は、ネットワーク6から時刻情報を取得してもよい。
ここで、携帯機器2が、路側機3と直接通信できない場合には、当該携帯機器2の周辺に路側機3が存在しないと言える。したがって、操作ボタン220が操作された携帯機器2が路側機3と直接通信できない場合には、ユーザ20にトラブルが発生した場所の周辺に路側機3が存在しないと言える。よって、ステップs5で送信される携帯機器2の位置情報は、その周辺に路側機3が存在しない場所であって、ユーザ20にトラブルが発生した場所の位置を示す位置情報であると言える。
<路側機の動作例>
図8は、路側機3がトラブル発生情報を受信する場合の当該路側機3の動作の一例を示すフローチャートである。図8に示されるように、ステップs11において、路側機3の通信部310がトラブル発生情報を受信すると、ステップs12が実行される。ステップs12において、路側機3の制御部300は、ユーザ20に発生したトラブルに対応する処理を実行する。例えば、制御部300は、スピーカ350から音(例えば、サイレン音あるいは注意を促す音声)を出力させて、路側機3の周辺の歩行者にトラブルが発生したことを、当該路側機3の周囲に通知する。また、制御部300は、カメラ320に撮影を実行させてもよい。また、制御部300は、路側機3の周辺の歩行者にトラブルが発生したことを通知する通知情報を表示部340に表示させてもよい。
図8は、路側機3がトラブル発生情報を受信する場合の当該路側機3の動作の一例を示すフローチャートである。図8に示されるように、ステップs11において、路側機3の通信部310がトラブル発生情報を受信すると、ステップs12が実行される。ステップs12において、路側機3の制御部300は、ユーザ20に発生したトラブルに対応する処理を実行する。例えば、制御部300は、スピーカ350から音(例えば、サイレン音あるいは注意を促す音声)を出力させて、路側機3の周辺の歩行者にトラブルが発生したことを、当該路側機3の周囲に通知する。また、制御部300は、カメラ320に撮影を実行させてもよい。また、制御部300は、路側機3の周辺の歩行者にトラブルが発生したことを通知する通知情報を表示部340に表示させてもよい。
ステップs12の後、ステップs13において、路側機3の制御部300は、通信部310に、ステップs11で受信されたトラブル発生情報と、当該路側機3の位置を示す位置情報と、現在の時刻を示す時刻情報とをサーバ装置5に対して送信させる。路側機3の位置情報は、当該路側機3の記憶部302に記憶されている。路側機3は、例えば、ネットワーク6から時刻情報を取得する。路側機3は、リアルタイムクロックを備える場合には、当該リアルタイムクロックから時刻情報を取得してもよい。ステップs13が実行されると、図8の処理が終了する。
<サーバ装置の動作例>
図9は、サーバ装置5がトラブル発生情報を受信する場合の当該サーバ装置5の動作の一例を示すフローチャートである。図9に示されるように、ステップs21において、サーバ装置5の通信部510がトラブル発生情報を受信すると、ステップs22が実行される。制御部500は、通信部510が、トラブル発生情報とともに、位置情報及び時刻情報を路側機3から受信する場合には、受信された位置情報及び時刻情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。また、制御部500は、通信部510が、トラブル発生情報とともに、通信不可情報、位置情報及び時刻情報を携帯機器2から受信する場合には、受信された通信不可情報、位置情報及び時刻情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。
図9は、サーバ装置5がトラブル発生情報を受信する場合の当該サーバ装置5の動作の一例を示すフローチャートである。図9に示されるように、ステップs21において、サーバ装置5の通信部510がトラブル発生情報を受信すると、ステップs22が実行される。制御部500は、通信部510が、トラブル発生情報とともに、位置情報及び時刻情報を路側機3から受信する場合には、受信された位置情報及び時刻情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。また、制御部500は、通信部510が、トラブル発生情報とともに、通信不可情報、位置情報及び時刻情報を携帯機器2から受信する場合には、受信された通信不可情報、位置情報及び時刻情報を互いに対応付けて記憶部502に記憶する。
ステップs22において、制御部500は、携帯機器2のユーザ20に発生したトラブルに対応する処理を実行する。例えば、制御部500は、トラブル発生情報とともに受信した位置情報が示す位置においてトラブルが発生したことを通知するトラブル通知情報を生成する。サーバ装置5がトラブル発生情報を路側機3から受信する場合には、サーバ装置5がトラブル発生情報とともに受信した位置情報は、当該路側機3の位置情報となる。一方で、サーバ装置5がトラブル発生情報を携帯機器2から受信する場合には、サーバ装置5がトラブル発生情報とともに受信した位置情報は、当該携帯機器2の位置情報となる。そして、制御部500は、通信部510に、生成したトラブル通知情報を、所定の通信装置に対して送信させる。通信部510は、トラブル通知情報を例えば警察署あるいは交番が有する通信装置に送信してもよい。警察署あるいは交番が備える通信装置がトラブル通知情報を受信すると、例えば、トラブルが発生したユーザ20が存在する場所まで警察官が駆けつけることになる。また、通信部510はトラブル通知情報を警備会社が有する通信装置に送信してもよい。警備会社が備える通信装置がトラブル通知情報を受信すると、例えば、トラブルが発生したユーザ20が存在する場所まで警備員が駆けつけることになる。また、通信部510は、受信したトラブル発生情報に含まれる識別情報に対して予め通知先の装置が対応付けられている場合には、当該通知先の装置にトラブル通知情報を送信してもよい。ユーザ20が子供である場合、通知先の装置としては、例えば、ユーザ20の親の携帯電話機が考えられる。また、ユーザ20がお年寄りである場合、通知先の装置としては、例えば、ユーザ20の子供の携帯電話機が考えられる。
ステップs22の後、ステップs23が実行される。ステップs23において、制御部500は、ステップs21において通信部510がトラブル発生情報とともに通信不可情報を受信したか否かを判定する。ステップs23においてYESと判定されると、ステップs24が実行される。一方で、ステップs23においてNOと判定されると、図9の処理が終了する。
ステップs24において、制御部500は、後述する頻度情報についての前回の更新から一定時間が経過しているか否かを判定する。ステップs24においてYESと判定されると、ステップs25において、制御部500は頻度情報を更新する。一方で、ステップs24においてNOと判定されると、図9の処理が終了する。
ここで、頻度情報とは、その周辺に路側機3が存在しない各場所において、携帯機器2のユーザ20にトラブルが発生した頻度(言い換えれば回数)を表す情報である。頻度情報は記憶部502に記憶される。以後、ユーザ20にトラブルが発生した頻度をトラブル発生頻度と呼ぶことがある。
上述のように、携帯機器2がステップs5で送信する携帯機器2の位置情報は、その周辺に路側機3が存在しない場所であって、ユーザ20にトラブルが発生した場所の位置を示す位置情報であると言える。したがって、ステップs21において、通信部510が、トラブル発生情報及び通信不可情報とともに受信する位置情報は、その周辺に路側機3が存在しない場所であって、ユーザ20にトラブルが発生した場所の位置を示す位置情報である。ステップs23においてYESと判定されると、制御部500は、通信部510が受信した位置情報が示す場所でユーザ20にトラブルが発生したと判定する。そして、制御部500は、ステップs25において、記憶部502内の頻度情報に含まれる、通信部510が受信した位置情報が示す場所でのトラブル発生頻度を1つ増加する。これにより、頻度情報が更新される。
ステップs25の後、ステップs26において、制御部500は、更新後の頻度情報を表示部520に表示させる。このとき、制御部500は、頻度情報を、例えばヒートマップで表示部520に表示させる。ヒートマップでは、その周辺に路側機3が存在しない各場所でのトラブル発生頻度が、道路、駅、線路及び建物等の情報を含む地図に重ねられて色で表される。ヒートマップでは、ある場所でのトラブル発生頻度が、地図上での当該ある場所に色で示される。サーバ装置5のユーザは、表示部520に表示されるヒートマップを確認することによって、その周辺に路側機3が存在しない場所であって、トラブル発生頻度が高い場所を特定することができる。ステップs26が実行されると、図9の処理が終了する。
なお、制御部500は、ステップs23でYESと判定された場合、ステップs24を実行させずにステップs25を実行してもよい。また、ステップs25において、表示部520は、その周辺に路側機3が存在しない各場所でのトラブル発生頻度を数値で表示してもよい。このとき、表示部520は、各場所でのトラブル発生頻度を、地図上ではなく、一覧表で表示してもよい。またサーバ装置5は、頻度情報を他の装置に送信してもよい。
以上のように、本例の携帯機器2では、ユーザ20にトラブルが発生し、かつ通信部210が路側機3と直接通信できないと判定された場合、通信部210は、トラブル発生情報と当該携帯機器2の位置情報とをサーバ装置5に送信する。これにより、サーバ装置5は、その周辺に路側機3が存在しない場所においてユーザ20にトラブルが発生した場合、当該場所の位置を示す位置情報を取得することができる。サーバ装置5は、複数の携帯機器2から、同様にして、トラブル発生情報と携帯機器2の位置情報を取得することにより、その周辺に路側機3が存在しない各場所でのトラブル発生頻度を求めることができる。よって、路側機3の設置場所を決定する人は、サーバ装置5によって求められた各場所でのトラブル発生頻度に基づいて、歩行者にトラブルが発生し易い場所を、路側機3の設置場所として容易に決定することができる。歩行者にトラブルが発生し易い場所に路側機3が設置されることによって、歩行者にトラブルが発生した場合に、その周辺の路側機3が当該トラブルに対応する処理を実行することができる。
また、サーバ装置5が生成する頻度情報から、歩行者にトラブルが発生し易い場所を容易に特定することができる。したがって、警察等が重点的に見回りを行う見回り重点場所として、歩行者にトラブルが発生し易い場所を容易に指定することができる。
上記の例では、携帯機器2は、路側機3と直接通信できるか否かにかかわらず、ブザー240を鳴らしていたが、路側機3と直接通信できる場合には、ブザー240を鳴らさなくてもよい。
また、携帯機器2は、路側機3と直接通信可能である場合、トラブル発生情報だけではなく、携帯機器2の位置情報と時刻情報とを路側機3に送信してもよい。図10は、この場合の携帯機器2の動作の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、上述の図7のフローチャートにおいて、ステップs4の替わりにステップs34が実行されるものである。ステップs34において、制御部200は、通信部210に、トラブル発生情報と、受信部230で得られた最新の位置情報と、現在時刻を示す時刻情報とを、携帯機器2の周辺の路側機3に対して送信させる。このとき、通信部210は、760MHz帯を使用して、周辺の路側機3に対してトラブル発生情報等をブロードキャストする。携帯機器2からトラブル発生情報、位置情報及び時刻情報を受信した路側機3は、上述の図8のステップs13において、受信したトラブル発生情報、位置情報及び時刻情報をサーバ装置5に送信する。
また、サーバ装置5は、図11に示されるように、路側機3と通信する第1サーバ装置5aと、携帯機器2と通信する第2サーバ装置5bとを備えてもよい。第1サーバ装置5a及び第2サーバ装置5bのそれぞれは、例えば上述の図5に示される構成と同様の構成を備える。サーバ装置5が第1サーバ装置5a及び第2サーバ装置5bを備える場合、上述のステップs5では、携帯機器2はトラブル発生情報等を第2サーバ装置5bに送信する。上述のステップs13では、路側機3はトラブル発生情報等を第1サーバ装置5aに送信する。
第1サーバ装置5aは、路側機3からトラブル発生情報等を受信すると、上述のステップs22と同様の処理を実行する。第2サーバ装置5bは、携帯機器2からトラブル発生情報等を受信すると、上述のステップs22と同様の処理を実行する。そして、第2サーバ装置5bは、上述のステップs23〜s26と同様の処理を実行する。なお、サーバ装置5が第1サーバ装置5a及び第2サーバ装置5bを備える場合には、携帯機器2は、ステップs5において、通信不可情報を第2サーバ装置5bに送信しなくてもよい。この場合、第2サーバ装置5bは、ステップs23と同様の処理を実行せずに、ステップs24〜s26と同様の処理を実行する。
以上のように、通信システム1は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
2 携帯型電子機器
3 路側機
5 サーバ装置
5a 第1サーバ装置
5b 第2サーバ装置
200 制御部
210 通信部
3 路側機
5 サーバ装置
5a 第1サーバ装置
5b 第2サーバ装置
200 制御部
210 通信部
Claims (11)
- 携帯型電子機器であって、
通信部と、
前記携帯型電子機器のユーザにトラブルが発生したときに、当該ユーザが操作する操作ボタンと、
前記操作ボタンが操作された場合、前記通信部が路側機と直接通信可能か否かを判定する判定部と
を備え、
前記通信部は、
前記通信部が前記路側機と直接通信可能であると判定された場合、前記ユーザにトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を前記路側機に直接送信し、
前記通信部が前記路側機と直接通信できないと判定された場合、前記トラブル発生情報と前記携帯型電子機器の位置を示す第1位置情報をサーバ装置に送信する、携帯型電子機器。 - 請求項1に記載の携帯型電子機器であって、
前記通信部が前記路側機と直接通信できないと判定された場合、前記通信部は、前記路側機と直接通信できないことを示す情報、前記トラブル発生情報及び前記第1位置情報を前記サーバ装置に送信する、携帯型電子機器。 - 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記通信部が前記路側機と直接通信できないと判定された場合、前記通信部は、前記トラブル発生情報及び前記第1位置情報を携帯電話通信網を通じて前記サーバ装置に送信する、携帯型電子機器。 - 請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記通信部が前記路側機と直接通信可能であると判定された場合、前記通信部は、前記トラブル発生情報及び前記第1位置情報を前記路側機に直接送信する、携帯型電子機器。 - 請求項1に記載の携帯型電子機器と、
前記携帯型電子機器が送信する前記トラブル発生情報及び前記第1位置情報を受信するサーバ装置と
備える、通信システム。 - 請求項5に記載の通信システムであって、
路側機をさらに備え、
前記携帯型電子機器は、前記路側機と直接通信可能であると判定した場合に、前記トラブル発生情報を前記路側機に直接送信し、
前記路側機は、前記携帯型電子機器から前記トラブル発生情報を受信した場合、前記トラブル発生情報を前記サーバ装置に送信する、通信システム。 - 請求項6に記載の通信システムであって、
前記路側機は、前記携帯型電子機器から前記トラブル発生情報を受信した場合、前記路側機の位置を示す第2位置情報と前記トラブル発生情報を前記サーバ装置に送信する、通信システム。 - 請求項6及び請求項7のいずれか一つに記載の通信システムであって、
前記サーバ装置は、
前記路側機が送信する前記トラブル発生情報を受信する第1サーバ装置と、
前記携帯型電子機器が送信する前記トラブル発生情報及び前記第1位置情報を受信する第2サーバ装置と
を備える、通信システム。 - 複数の携帯型電子機器と通信するサーバ装置であって、
前記複数の携帯型電子機器のそれぞれは、請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記複数の携帯型電子機器が送信する前記トラブル発生情報及び前記第1位置情報に基づいて、その周辺に路側機3が存在しない場所での前記トラブルの発生頻度を求める、サーバ装置。 - ユーザにトラブルが発生したときに、当該ユーザが操作する操作ボタンを備える携帯型電子機器を制御するための制御プログラムであって、
前記携帯型電子機器に、
前記操作ボタンが操作された場合、前記携帯型電子機器が路側機と直接通信可能か否かを判定する工程と、
前記携帯型電子機器が前記路側機と直接通信可能であると判定された場合、前記ユーザにトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を前記路側機に直接送信する工程と、
前記携帯型電子機器が前記路側機と直接通信できないと判定された場合、前記トラブル発生情報及び前記携帯型電子機器の位置を示す位置情報をサーバ装置に送信する工程と
を実行させるための制御プログラム。 - ユーザにトラブルが発生したときに、当該ユーザが操作する操作ボタンを備える携帯型電子機器の通信方法であって、
前記操作ボタンが操作された場合、前記携帯型電子機器が路側機と直接通信可能か否かを判定する工程と、
前記携帯型電子機器が前記路側機と直接通信可能であると判定された場合、前記ユーザにトラブルが発生したことを示すトラブル発生情報を前記路側機に直接送信する工程と、
前記携帯型電子機器が前記路側機と直接通信できないと判定された場合、前記トラブル発生情報及び前記携帯型電子機器の位置を示す位置情報をサーバ装置に送信する工程と
を備える、通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019049715A JP2020154393A (ja) | 2019-03-18 | 2019-03-18 | 携帯型電子機器、通信システム、サーバ装置、制御プログラム及び通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2019049715A JP2020154393A (ja) | 2019-03-18 | 2019-03-18 | 携帯型電子機器、通信システム、サーバ装置、制御プログラム及び通信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020154393A true JP2020154393A (ja) | 2020-09-24 |
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JP (1) | JP2020154393A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113689693A (zh) * | 2021-07-21 | 2021-11-23 | 阿波罗智联(北京)科技有限公司 | 路侧设备的异常处理方法、设备和智慧高速监控平台 |
-
2019
- 2019-03-18 JP JP2019049715A patent/JP2020154393A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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