JP2017181853A - 結像素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡映像の中に歪みを生じることを抑制可能な結像素子の製造方法を提供する。【解決手段】結像素子1の製造方法は、単位反射素子10A〜10Fを面方向に接合することで複合反射素子100を形成する接合工程と、複合反射素子100および他の複合反射素子200を重ね合わせる工程とを備える。単位反射素子10Bは、厚み方向に沿って単位反射素子10Bを見た場合に、略台形の外形形状を有する。単位反射素子10Bの外形形状は、単位反射素子10Bに設けられた複数の反射面11に対して平行な方向に延在する被接合面を含む。単位反射素子10B,10Cに設けられた複数の反射面11が平行となるように、単位反射素子10Cは、単位反射素子10Bの被接合面に接合される。【選択図】図4

Description

本発明は、結像素子の製造方法に関し、特に、空中映像を表示可能にする空中映像表示装置に用いられる結像素子の製造方法に関する。
空中映像表示装置は、結像素子を備えており、空中映像を表示することができる。結像素子は、一方の面側の空間位置に配置された物体の実像(鏡映像)を、他方の面側の空間位置において結像させる。結像素子の構成例としては、2つの複合反射素子を厚み方向に重ねた構成を有することで空中映像を表示できるものがある(特許文献1〜3参照)。
このような構成を有する複合反射素子は、複数の単位反射素子を面方向に繋げる(タイリングする)ことで大面積化が図られる。1枚の単位反射素子を大型化して結像素子を構成する場合に比べて、複数の単位反射素子をタイリングして大型の複合反射素子を構成し、大型の複合反射素子を用いて結像素子を作製する場合の方が製造費用を低減しやすい。
複合反射素子を構成する複数の単位反射素子の各々は、複数の反射面と複数の透明体とを備えており、素子の表面に対して直交する方向においてこれらが交互に積層されている。2つの複合反射素子は、一方の複合反射素子に設けられた複数の反射面と、他方の複合反射素子に設けられた複数の反射面とが互いに直交するように互いに重ね合わされる。
国際公開第2012/133403号 特開2013−101230号公報 特開2013−167670号公報
単位反射素子は、複数の反射面と複数の透明体とが交互に積層された構成を有している。たとえば、平面視で(換言すると、厚み方向に対して平行な方向から単位反射素子を見た場合に)四角形の外形形状を有する単位反射素子は、複数の反射面が延びている方向に対して平行な方向に延びる一対の端面(以下、第1端面という)と、複数の反射面が延びている方向に対して交差する方向に延びる一対の端面(以下、第2端面という)と、を有している。
2つの単位反射素子を面方向に隣り合うように繋げる(タイリングする)手法には、第1端面同士を互いに接合する反射面接合と呼ばれる手法と、第2端面同士を互いに接合する積層面接合と呼ばれる手法とがある。
反射面接合を実施した場合に形成される第1端面同士の間の接合部は、反射面に対して平行な方向に延びる形状を有する。この接合部は、入射光に対して反射面として機能し得るが、この接合部は、単位反射素子に設けられた反射面に対して平行な方向に延びているため、この接合部の存在は目立ちにくい。また、隣り合う単位反射素子間の反射面同士が平行になるように接合することは容易であるため、この接合部の存在に起因して鏡映像の中に歪みが生じることはほとんどない。
一方で、積層面接合を実施した場合に形成される第2端面同士の間の接合部は、単位反射素子に設けられた反射面に対して交差する(ここでは直交する)方向に延びる形状を有する。単位反射素子に設けられた反射面に対して交差する方向に延びる接合部の存在は、入射光に対して反射面として機能することにより、接合部の存在が目立ちやすくなる。また、隣り合う単位反射素子間の反射面同士が平行になるように接合することが難しいため、この接合部の存在は、鏡映像の中に部分的な歪みを生じさせる原因となり得る。
本発明は、複数の単位反射素子を面方向に接合することで構成された複合反射素子を備え、鏡映像の中に部分的な歪みを生じることを従来に比して抑制可能な結像素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に基づく結像素子の製造方法は、一方の面側の空間内に配置された物体の実像を他方の面側の空間内で結像させる結像素子の製造方法であって、平板状の形状を有し、表面および裏面のうちの少なくとも一方に反射面が設けられた、複数の透明板を準備する準備工程と、複数の上記透明板を重ねて互いに接合することで、積層体ブロックを形成する積層工程と、上記積層体ブロックを積層方向に沿って切断することで、平板状の形状を有する単位反射素子を形成する切断工程と、上記単位反射素子と他の単位反射素子とを面方向に接合することで複合反射素子を形成する接合工程と、上記複合反射素子と他の複合反射素子とを重ね合わせる工程と、を備え、上記単位反射素子は、厚み方向に沿って上記単位反射素子を見た場合に、略台形の外形形状を有しており、上記単位反射素子の上記外形形状は、複数の上記反射面に対して平行な方向に延在する被接合面を含み、上記単位反射素子に設けられた複数の上記反射面と上記他の単位反射素子に設けられた複数の上記反射面とが互いに平行となるように、上記他の単位反射素子は、上記単位反射素子の上記被接合面に接合される。
上記製造方法において好ましくは、上記積層工程においては、大きさの異なる複数の上記透明板が重ねられることで上記積層体ブロックが形成され、上記単位反射素子の上記厚み方向に対応する方向に沿って上記積層体ブロックを見た場合、上記積層工程の実施によって作製された上記積層体ブロックは、略台形の外形形状を有している。
上記製造方法において好ましくは、面方向において互いに反対側に位置する上記積層体ブロックの第1側面および第2側面を削る側面加工工程をさらに備え、上記単位反射素子の上記厚み方向に対応する方向に沿って上記積層体ブロックを見た場合、上記側面加工工程が実施されることで得られた上記積層体ブロックは、略台形の外形形状を有している。
上記製造方法において好ましくは、上記単位反射素子の上記外形形状は、上記単位反射素子に設けられた複数の上記反射面に対して平行な方向に延在する上底および下底と、上記上底および上記下底の一端同士を接続する第1脚と、上記上底および上記下底の他端同士を接続する第2脚と、を含み、上記被接合面は、上記上底および上記下底のうちの一方によって構成されている。
上記製造方法において好ましくは、上記被接合面は、上記上底によって構成され、上記上底の長さは、上記下底の長さよりも短く、上記他の単位反射素子は、上記厚み方向に沿って上記他の単位反射素子を見た場合に三角形の外形形状を有している。
上記製造方法において好ましくは、上記単位反射素子の上記外形形状は、上底および下底と、上記単位反射素子に設けられた複数の上記反射面に対して平行な方向に延在し、上記上底および上記下底の一端同士を接続する第1脚と、上記上底および上記下底の他端同士を接続する第2脚と、を含み、上記被接合面は、上記第1脚によって構成されている。
上記製造方法において好ましくは、複数の上記透明板は、上記切断工程において上記積層体ブロックが切断されることで複数の透明体を構成し、上記単位反射素子を構成している複数の上記透明体は、上記反射面を介して互いに隣り合う第1の上記透明体および第2の上記透明体を含み、第1の上記透明体および第2の上記透明体は、直方体の形状を有し、第1の上記透明体は、第2の上記透明体よりも長い長さを有し、上記反射面に対して平行な方向において、第1の上記透明体は、第2の上記透明体の端部から外側にはみ出しているはみ出し部を有し、上記はみ出し部の表面上には、上記反射面が設けられており、上記はみ出し部の表面上に設けられた上記反射面上には、反射防止機能および/または腐食防止機能を有するマスクが設けられている。
上記製造方法において好ましくは、複数の上記透明板は、上記切断工程において上記積層体ブロックが切断されることで複数の透明体を構成し、上記単位反射素子を構成している複数の上記透明体は、上記厚み方向に沿ってこれらの複数の上記透明体を見た場合に、いずれも台形の外形形状を有している。
上記製造方法において好ましくは、上記複合反射素子および上記他の複合反射素子は、上記厚み方向に沿ってこれらを見た場合に略四角形の外形形状を有している。
上記製造方法において好ましくは、上記単位反射素子と上記他の単位反射素子とを含み、上記複合反射素子を構成するために面方向に接合されたすべての上記単位反射素子は、複数の上記反射面に対して平行な方向に延在する複数の第1外周端面と、複数の上記反射面に対して交差する方向に延在する複数の第2外周端面と、を有し、上記複合反射素子を構成するために面方向に接合されたすべての上記単位反射素子について、各々の上記単位反射素子は、上記第2外周端面が別の上記単位反射素子に接合されないように配置されている。
略台形の外形形状を有する単位反射素子を活用して複合反射素子を構成することで、鏡映像の中に部分的な歪みを生じることを従来に比して抑制可能となる。
実施の形態1における結像素子1を示す平面図である。 図1中に示すII−II線に沿った矢視断面図である。 図1中に示すIII−III線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における結像素子1を分解して示す斜視図である。 実施の形態1における結像素子1に備えられる第1複合反射素子100の一部を分解して示す(単位反射素子10A,10B,10Cのみを示す)平面図である。 実施の形態1における結像素子1を用いることで空中映像が表示される仕組みを示す概念図である。 実施の形態1における結像素子1の製造方法の準備工程を示す図(正面図)である。 実施の形態1における結像素子1の製造方法の積層工程(および側面加工工程)を示す斜視図である。 実施の形態1における結像素子1の製造方法の切断工程を示す斜視図である。 実施の形態1における結像素子1の製造方法の他の積層工程を示す斜視図である。 実施の形態1における結像素子1の製造方法の他の切断工程を示す斜視図である。 実施の形態1における結像素子1の製造方法の接合工程を示す平面図である。 実施の形態1における結像素子1の製造方法の接合工程を実施することによって得られた第1複合反射素子100を示す平面図である。 比較例1における結像素子の製造方法を説明するための斜視図である。 比較例2における結像素子の製造方法を説明するための斜視図である。 実施の形態1における結像素子の製造方法(切断工程)を説明するための斜視図である。 比較例3における結像素子に備えられる第1複合反射素子102を示す平面図である。 比較例4における結像素子に備えられる第1複合反射素子103を示す平面図である。 比較例5における結像素子に備えられる第1複合反射素子104を示す平面図である。 実施の形態2における結像素子に備えられる第1複合反射素子105を示す平面図である。 実施の形態3における結像素子に備えられる第1複合反射素子106を示す平面図である。 実施の形態4における結像素子に備えられる第1複合反射素子107を示す平面図である。 実施の形態4における結像素子に備えられる第1複合反射素子107の分解した状態を示す平面図である。 実施の形態5における結像素子の製造方法の準備工程および積層工程を示す図(正面図)である。 実施の形態5における結像素子の製造方法の切断工程を示す斜視図である。 実施の形態6における結像素子に備えられる第1複合反射素子108を示す斜視図である。 実施の形態6における結像素子の製造方法の準備工程および積層工程を示す斜視図である。 実施の形態6における結像素子の製造方法のマスク塗布工程を示す斜視図である。 実施の形態6における結像素子の製造方法の切断工程を実施することによって得られた単位反射素子10Cを示す斜視図である。 実施の形態6における結像素子の製造方法の接合工程を示す斜視図である。 実施の形態6における結像素子の製造方法において、第1複合反射素子108と第2複合反射素子208とを重ね合わせる工程を示す斜視図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(結像素子1)
図1は、実施の形態1における結像素子1を示す平面図である。図2は、図1中に示すII−II線に沿った矢視断面図である。図3は、図1中に示すIII−III線に沿った矢視断面図である。結像素子1は、第1複合反射素子100(複合反射素子)、第2複合反射素子200(他の複合反射素子)、透光性接着層300を備え、全体として平板状の形状を有する。
(第1複合反射素子100)
第1複合反射素子100は、全体として平板状に形成され、外側主面100aおよび内側主面100bを有する(図2,図3参照)。厚み方向に沿って第1複合反射素子100を見た場合、第1複合反射素子100は、略四角形の外形形状を有している。略四角形の外形形状という概念には、4つの辺の各々が直線から構成された四角形の外形形状が含まれる。詳細は後述するが、ここでいう四角形の外形形状とは、後述する図26に示す第1複合反射素子108の外形形状と対比される。
図26に示す第1複合反射素子108は、厚み方向に沿って第1複合反射素子108を見た場合、階段状に屈曲する線からなる4辺を有している。略四角形の外形形状とは、図1,図4に示すような第1複合反射素子100の外形形状に限られず、図26に示す第1複合反射素子108の外形形状のようなものをも含む概念である。
本実施の形態の第1複合反射素子100は、複数の単位反射素子10A〜10Fと、単位反射素子10A〜10Fの間に位置する接着層13とを有する。接着層13(接着剤)は、単位反射素子10A〜10Fのうちの隣り合う単位反射素子の端部同士を接合している。単位反射素子10A〜10Fは、接着層13によって面方向に接合されており、第1複合反射素子100は、全体として大型化された1つの複合反射素子を構成している。
第1複合反射素子100を構成する単位反射素子10A〜10Fの各々は、複数の反射面11と複数の透明体12とを有する(図1においては、反射面11を破線にて示している)。複数の反射面11および複数の透明体12は、互いに平行となり且つ交互に並ぶように形成されている。複数の透明体12の各々は、隣り合う2つの反射面11の間に位置している。単位反射素子10B〜10Eにおいては、複数の透明体12の各々は、単位反射素子10B〜10Eの厚み方向に沿ってこれらの複数の透明体12を見た場合に、いずれも台形の外形形状を有している(図4参照)。
(第2複合反射素子200)
第2複合反射素子200は、全体として平板状に形成され、外側主面200aおよび内側主面200bを有する(図2,図3参照)。厚み方向に沿って第1複合反射素子100を見た場合、第1複合反射素子100は、略四角形(ここでは正方形)の外形形状を有している。厚み方向に沿って第2複合反射素子200を見た場合、第2複合反射素子200は、第1複合反射素子100と同一の大きさの略四角形(ここでは正方形)の外形形状を有している。
第2複合反射素子200は、複数の単位反射素子20A〜20Fと、単位反射素子20A〜20Fの間に位置する接着層23とを有する。接着層23(接着剤)は、単位反射素子20A〜20Fのうちの隣り合う単位反射素子の端部同士を接合している。単位反射素子20A〜20Fは、接着層23によって面方向に接合されており、第2複合反射素子200は、全体として大型化された1つの複合反射素子を構成している。
第2複合反射素子200を構成する単位反射素子20A〜20Fの各々は、複数の反射面21と複数の透明体22とを有する(図1においては反射面21を実線にて示している)。複数の反射面21および複数の透明体22は、互いに平行となり且つ交互に並ぶように形成されている。複数の透明体22の各々は、隣り合う2つの反射面21の間に位置している。単位反射素子20B〜20Eにおいては、複数の透明体22の各々は、単位反射素子20B〜20Eの厚み方向に沿ってこれらの複数の透明体22を見た場合に、いずれも台形の外形形状を有している(図4参照)。
(透光性接着層300)
図2および図3に示すように、第1複合反射素子100および第2複合反射素子200は、内側主面100b,200bが互いに対向するように配置され、厚み方向において互いに重ね合わされる。第1複合反射素子100と第2複合反射素子200とは、各々に含まれる反射面11と反射面21とが互いに直交するように重ね合わされる(図4参照)。
透光性接着層300は、第1複合反射素子100と第2複合反射素子200との間に設けられ、第1複合反射素子100と第2複合反射素子200とを接合している。第1複合反射素子100と第2複合反射素子200とが互いに接合された状態において、第1複合反射素子100の外側主面100aによって結像素子1の第1主面1a(一方の面)が構成され、第2複合反射素子200の外側主面200aによって結像素子1の第2主面1b(他方の面)が構成されている。
上述の各部材の材料を例示すると、反射面11,21は、アルミニウムまたは銀等の金属にて構成され、透明体12,22は、ガラスまたは透明樹脂にて構成される。接着層13,23は、エポキシ系の接着剤の硬化物にて構成される。透光性接着層300も、エポキシ系の接着剤の硬化物にて構成される。エポキシ系の接着剤としては、2液性のものを用いることができる。
(単位反射素子10A,10F,20A,20Fの詳細構成)
図4は、結像素子1を分解して示す斜視図である。図5は、結像素子1に備えられる第1複合反射素子100の一部を分解して示す(単位反射素子10A,10B,10Cのみを示す)平面図である。単位反射素子10A,10F,20A,20Fは、同一の構成を有しているため、以下では単位反射素子10Aについて主として説明する。単位反射素子10F,20A,20Fの説明は、単位反射素子10Aの説明と重複する部分については繰り返さないものとする。
図4および図5を参照して、単位反射素子10Aは、面方向において単位反射素子10Bに隣接するように接合されている。同様に、単位反射素子10F,20A,20Fは、それぞれ、面方向において単位反射素子10E,20B,20Eに隣接するように接合されている。単位反射素子10A,10F,20A,20Fは、厚み方向に沿って単位反射素子10A,10F,20A,20Fを見た場合に、いずれも三角形の外形形状を有している。
図5に示すように、単位反射素子10Aの外形形状は、底辺10u、側辺10t,10vを含む。底辺10uは、単位反射素子10Aに設けられた複数の反射面11に対して平行な方向に延在している。側辺10t,10vの間の内角は、90°である。側辺10t,10vは、いずれも直線形状を有しており、単位反射素子10Aは、厚み方向に沿って単位反射素子10Aを見た場合に、三角形(ここでは直角二等辺三角形)の外形形状を有している。
(単位反射素子10B,10E,20B,20Eの詳細構成)
図4に示すように、単位反射素子10B,10E,20B,20Eは、同一の構成を有している。単位反射素子10B,10E,20B,20Eは、厚み方向に沿って単位反射素子10B,10E,20B,20Eを見た場合に、いずれも略台形の外形形状を有している。
図5に示すように、単位反射素子10Bの外形形状は、上底10p、下底10r、第1脚10q、第2脚10sを含む。上底10pおよび下底10rは、単位反射素子10Bに設けられた複数の反射面11に対して平行な方向に延在している。第1脚10qは、上底10pおよび下底10rの一端同士を接続しており、第2脚10sは、上底10pおよび下底10rの他端同士を接続している。単位反射素子10Bの上底10pの長さは、単位反射素子10Aの底辺10uの長さに略等しい。
本実施の形態においては、第1脚10qおよび第2脚10sは、いずれも直線形状を有しており、単位反射素子10Bは、厚み方向に沿って単位反射素子10Bを見た場合に、台形の外形形状を有している。略台形の外形形状という概念には、台形の外形形状が含まれる。詳細は後述するが、ここでいう台形の外形形状とは、後述する図26に示す単位反射素子10Bの外形形状と対比される。
図26に示す単位反射素子10Bにおいては、上底10pおよび下底10rは、単位反射素子10Bに設けられた複数の反射面11に対して平行な方向に延在している。第1脚10qは、上底10pおよび下底10rの一端同士を接続しており、第2脚10sは、上底10pおよび下底10rの他端同士を接続している。図26に示す単位反射素子10Bにおいては、第1脚10qおよび第2脚10sは、いずれも階段状に屈曲する形状を有している。略台形の外形形状とは、台形の外形形状に限られず、図26に示す単位反射素子10Bの外形形状のようなものをも含む概念である。
単位反射素子10Bと単位反射素子10Aとは、面方向において互いに隣接するように接合されている。単位反射素子10Bが第1の単位反射素子に相当するとした場合には、たとえば、単位反射素子10Aが第2の単位反射素子に相当する。この場合、単位反射素子10Bは、略台形(台形)の外形形状を有し、単位反射素子10Bの外形形状は、単位反射素子10Bに設けられた複数の反射面11に対して平行な方向に延在する被接合面(上底10p)を含む。すなわち、ここでの被接合面は上底10pによって構成され、上底10pの長さは下底10rの長さよりも短い。一方、単位反射素子10Aは、厚み方向に沿って単位反射素子10Aを見た場合に、三角形の外形形状を有している。単位反射素子10Bに設けられた複数の反射面11と単位反射素子10Aに設けられた複数の反射面11とが互いに平行となるように、単位反射素子10A(底辺10u)は、単位反射素子10Bの被接合面(上底10p)に接合される。このような関係は、単位反射素子10E(第1の単位反射素子)と単位反射素子10F(第2の単位反射素子)との間でも成立する。このような関係は、単位反射素子20B(第1の単位反射素子)と単位反射素子20A(第2の単位反射素子)との間でも成立する。このような関係は、単位反射素子20E(第1の単位反射素子)と単位反射素子20F(第2の単位反射素子)との間でも成立する。
(単位反射素子10C,10D,20C,20Dの詳細構成)
図4に示すように、単位反射素子10C,10D,20C,20Dは、同一の構成を有している。単位反射素子10C,10D,20C,20Dは、厚み方向に沿って単位反射素子10C,10D,20C,20Dを見た場合に、いずれも略台形の外形形状を有している。
図5に示すように、単位反射素子10Cの外形形状は、上底10p、下底10r、第1脚10q、第2脚10sを含む。上底10pおよび下底10rは、単位反射素子10Cに設けられた複数の反射面11に対して平行な方向に延在している。第1脚10qは、上底10pおよび下底10rの一端同士を接続しており、第2脚10sは、上底10pおよび下底10rの他端同士を接続している。単位反射素子10Cの上底10pの長さは、単位反射素子10Bの下底10rの長さに略等しい。
本実施の形態においては、第1脚10qおよび第2脚10sは、いずれも直線形状を有しており、単位反射素子10Cは、厚み方向に沿って単位反射素子10Cを見た場合に、台形の外形形状を有している。略台形の外形形状という概念には、台形の外形形状も含まれる。図26に示す単位反射素子10Cにおいては、第1脚10qおよび第2脚10sは、いずれも階段状に屈曲する形状を有している。略台形の外形形状とは、台形の外形形状に限られず、図26に示す単位反射素子10Cの外形形状のようなものをも含む概念である。
単位反射素子10Cと単位反射素子10Bとは、面方向において互いに隣接するように接合されている。単位反射素子10Cが第1の単位反射素子に相当するとした場合には、たとえば、単位反射素子10Bが第2の単位反射素子に相当する。この場合、単位反射素子10Cは、略台形(台形)の外形形状を有し、単位反射素子10Cの外形形状は、単位反射素子10Cに設けられた複数の反射面11に対して平行な方向に延在する被接合面(上底10p)を含む。すなわち、ここでの被接合面は上底10pによって構成され、上底10pの長さは下底10rの長さよりも短い。一方、単位反射素子10Bは、厚み方向に沿って単位反射素子10Bを見た場合に、略台形(台形)の外形形状を有している。単位反射素子10Cに設けられた複数の反射面11と単位反射素子10Bに設けられた複数の反射面11とが互いに平行となるように、単位反射素子10B(下底10r)は、単位反射素子10Cの被接合面(上底10p)に接合される。このような関係は、単位反射素子10D(第1の単位反射素子)と単位反射素子10E(第2の単位反射素子)との間でも成立する。このような関係は、単位反射素子20C(第1の単位反射素子)と単位反射素子20B(第2の単位反射素子)との間でも成立する。このような関係は、単位反射素子20D(第1の単位反射素子)と単位反射素子20E(第2の単位反射素子)との間でも成立する。
上記の場合とは異なり、単位反射素子10Bが第1の単位反射素子に相当するとした場合、単位反射素子10Cが、第2の単位反射素子に相当することもできる。この場合、単位反射素子10Bの外形形状は、被接合面(下底10r)を含む。すなわち、ここでの被接合面は下底10rによって構成される。単位反射素子10Bに設けられた複数の反射面11と単位反射素子10Cに設けられた複数の反射面11とが互いに平行となるように、単位反射素子10C(上底10p)は、単位反射素子10Bの被接合面(底辺10u)に接合される。このような関係は、単位反射素子10E(第1の単位反射素子)と単位反射素子10D(第2の単位反射素子)との間でも成立する。単位反射素子20B(第1の単位反射素子)と単位反射素子20C(第2の単位反射素子)との間でも成立する。このような関係は、単位反射素子20E(第1の単位反射素子)と単位反射素子20D(第2の単位反射素子)との間でも成立する。すなわち、略台形の外形形状を有する単位反射素子の被接合面は、上底および下底のうちの一方によって構成されることができる。
図4および図5を参照して、第1複合反射素子100を構成するために面方向に接合された複数の単位反射素子10A〜10Fは、複数の反射面11に対して平行な方向に延在する複数の第1外周端面と、複数の反射面11に対して交差する方向に延在する複数の第2外周端面とを有する。本実施の形態においては、複数の反射面11に対して平行な方向に延在する複数の第1外周端面とは、単位反射素子10A,10Fの底辺10uと、単位反射素子10B,10C,10D,10Eの上底10pおよび下底10rと、から構成される。複数の反射面11に対して交差する方向に延在する複数の第2外周端面とは、単位反射素子10A,10Fの側辺10v,10tと、単位反射素子10B,10C,10D,10Eの第1脚10qおよび第2脚10sと、から構成される。本実施の形態においては、面方向に接合されたすべての単位反射素子10A〜10Fについて、各々の単位反射素子10A〜10Fは、第2外周端面(側辺10v,10t、第1脚10qおよび第2脚10s)が、別の単位反射素子に接合されないように配置されている。これらについては、第2複合反射素子200を構成するために面方向に接合された複数の単位反射素子20A〜20Fについても同様である。
(空中映像が表示される仕組み)
図6は、結像素子1を用いることで空中映像が表示される仕組みを示す概念図である。結像素子1を用いて空中映像を表示させるためには、結像素子1の第1主面1a側の空間内に、被投影物としての物体301が配置される。物体301から異なる方向に出た光は、結像素子1の第1主面1a(第1複合反射素子100の外側主面100a)を介して第1複合反射素子100の内部に侵入し、当該光の進行方向の前方に位置する反射面11(図1〜図4参照)によって反射され、第1複合反射素子100の内側主面100bを介して透光性接着層300に達する。
透光性接着層300を通過した光は、第2複合反射素子200の内側主面200bを介して第2複合反射素子200の内部に侵入し、当該光の進行方向の前方に位置する反射面21によって反射され、結像素子1の第2主面1b(第2複合反射素子200の外側主面200a)を介して結像素子1の外部へと至る。結像素子1の外部へと出た光は、第1複合反射素子100および第2複合反射素子200における再帰反射により、結像素子1が配置された平面を基準とした物体301の対称位置に集光することになり、これによって物体301の鏡映像302(実像)が、結像素子1の第2主面1b側の空間内において結像されることになる。
物体301としてたとえば液晶ディスプレイを配置した場合には、当該液晶ディスプレイに表示される画像が空中映像として表示されることになる。物体301としては、液晶ディスプレイに限られるものではなく、2次元および3次元の種別を問わず、どのようなものが配置されてもよい。
(結像素子1の製造方法)
(準備工程)
図7を参照して、まず、平板状の形状を有する透明板12a〜12eが準備される。透明板12a〜12eの各々の表面および裏面のうちの少なくとも一方の面に、コーティング層(反射面11)が形成されている。本実施の形態においては、コーティング層は、透明板12a〜12eの各々の表面および裏面の双方の面に形成されている。
透明板12a〜12eは、上述した透明体12または透明体22を構成するものであり、ここではガラスまたは透明樹脂が好適に利用できる。具体例を挙げると、Schott社製の薄板ガラスD263(屈折率1.532)を用いることができる。コーティング層は、上述した反射面11または反射面21を構成するものであり、ここではアルミニウム膜または銀膜が好適に利用できる。当該コーティング膜は、たとえばスパッタリングによって成膜可能である。
(積層工程)
次に、コーティング層によって両主面が覆われてなる透明板12a〜12eの一方の露出表面(すなわち一方のコーティング層の表面)上に、たとえばエポキシ系の接着剤が塗布され、透明板12a〜12eが重ね合わされて接着剤が硬化させられる。これにより、透明板12a〜12eが互いに接合される。接合作業が必要回数分だけ繰り返されることにより、コーティング層によって両主面が覆われた複数の透明板12a〜12eが接着剤を介して積層され、1つの積層体ブロック50a(図8)が形成される。
図8を参照して、本実施の形態の積層工程においては、大きさの異なる複数の透明板12a〜12eが重ねられることで積層体ブロック50aが形成されている。複数の透明板12a〜12eは、その厚み方向においては同じ厚みH10を有しており、単位反射素子(図9に示す単位反射素子10Cを参照)の厚み方向に対応する方向においては、同一の幅W10を有している。
一方で、単位反射素子(図9に示す単位反射素子10Cを参照)の厚み方向に対応する方向に沿って透明板12a,12bを見た場合、透明板12bの長さL10bは、透明板12aの長さL10aよりも短い。複数の透明板12a〜12eは、この順に短くなる長さを有している。すなわち、単位反射素子(図9に示す単位反射素子10Cを参照)の厚み方向に対応する方向に沿って積層体ブロック50aを見た場合、積層工程の実施によって作製された積層体ブロック50aは、厚みH50(上底と下底との間の距離に相当する値)を有する、略台形(ここでは台形)の外形形状を有している。
(側面加工工程)
積層体ブロック50aが形成された後、積層体ブロック50aの面方向において互いに反対側に位置する第1側面51および第2側面52(台形の脚に対応する両端)が、点線LL1,LL2に示す平面に沿って斜めに削られる。この際、ワイヤーカットが利用できる。これにより、積層体ブロック50b(図9参照)が得られる。単位反射素子(図9に示す単位反射素子10Cを参照)の厚み方向に対応する方向に沿って積層体ブロック50bを見た場合、側面加工工程が実施されることで得られた積層体ブロック50bは、略台形の外形形状を有している。
(切断工程)
図9を参照して、その後、積層体ブロック50bは、透明板12a〜12eの積層方向(点線LL3に示す平面)に沿って切断される。積層体ブロック50bは、積層体ブロック50bから切り出される部材(ここでは単位反射素子10C)の外形が平板状となるように薄く切断される。
次に、切り出された部材(ここでは単位反射素子10C)の切断面が研磨される。以上の工程により、単位反射素子10Cと、これと同じ構成を有する単位反射素子10D,20C,20Dとが得られる。上記と同様な手法により、単位反射素子10B,10E,20B,20Eが得られる。
図10を参照して、三角形状を有する単位反射素子10Aを準備するためには、平板状の形状を有する複数の透明板12mが準備される。透明板12mの表面および裏面のうちの少なくとも一方の面に、コーティング層(反射面11)が形成されている。本実施の形態においては、コーティング層は、透明板12mの表面および裏面の双方の面に形成されている。
次に、複数の透明板12mが重ね合わされ、接着剤により互いに接合される。接合作業が必要回数分だけ繰り返されることにより、1つの積層体ブロック50c(図10)が形成される。ここでは、同一の大きさを有する複数の透明板12mから、1つの積層体ブロック50cが形成される。その後、積層体ブロック50cは、対角線(点線LL4,LL5に示す平面)に沿って切断される。これにより、積層体ブロック50d(図11参照)が得られる。
図11を参照して、その後、積層体ブロック50dは、透明板12mの積層方向(点線LL6に示す平面)に沿って切断される。切り出された部材(ここでは単位反射素子10A)の切断面は、研磨される。以上の工程により、単位反射素子10Aと、これと同じ構成を有する単位反射素子10F,20A,20Fとが得られる。
上述の方法では、略台形(台形)の形状を有する単位反射素子10C,10D,20C,20Dや、単位反射素子10B,10E,20B,20Eを作製するために、大きさの異なる複数の透明板12a〜12eが準備されている。略台形(台形)の外形形状を有する10C等を作製するためには、同じ大きさを有する複数の透明板を積層し、積層体ブロック(積層体ブロック50cと同様なもの)から切り出して略台形(台形)の外形形状を有する10C等を作製してもよい。
(接合工程)
図12および図13を参照して、上記の工程を経て製作された単位反射素子10A〜10Fを、面方向において互いに隣り合うように、図示しない定盤上に配置する。単位反射素子10A〜10Fのうちの隣り合う単位反射素子同士の間に接着剤(接着層13)を供給し、これらを面方向に接合する。これにより、図13に示す第1複合反射素子100が得られる。第2複合反射素子200も、同様な手法により得ることができる。
図13を参照して、以上のようにして得られた第1複合反射素子100の横方向の長さL10mおよび縦方向の長さL10nは、たとえば1061mmである。第1複合反射素子100の対角線の長さL10a(単位反射素子10C,10Dの下底10rの長さ)は、たとえば1500mmである。単位反射素子10C,10Dの上底10pの長さ(単位反射素子10B,10Eの下底10rの長さ)は、たとえば1000mmである。単位反射素子10B,10Eの上底10pの長さ(単位反射素子10A,10Fの底辺10uの長さ)は、たとえば500mmである。単位反射素子10A〜10Fの厚みH50(高さ)は、たとえば250mmである。
最後に、第1複合反射素子100と第2複合反射素子200とが透光性接着層300によって接合されることで、結像素子1が得られる(図4参照)。
(作用および効果)
冒頭で述べたとおり、2つの単位反射素子を面方向に隣り合うように繋げる(タイリングする)手法には、一般的に、反射面接合と呼ばれるものと、積層面接合と呼ばれるものとがある。本実施の形態の第1複合反射素子100においては、平面視で(換言すると、厚み方向に対して平行な方向から単位反射素子を見た場合に)略台形の外形形状を有する単位反射素子10B,10C,10D,10Eと、三角形の外形形状を有する単位反射素子10A,10Fとが用いられる。
単位反射素子10B,10C,10D,10Eの外形形状は、複数の反射面11が延びている方向に対して平行な方向に延びる一対の端面(上底10p、下底10r)と、複数の反射面11が延びる方向に対して交差する方向に延びる一対の端面(第1脚10q、第2脚10s)と、を有している。単位反射素子10A,10Fは、複数の反射面11が延びている方向に対して平行な方向に延びる底辺10uと、複数の反射面11が延びる方向に対して交差する方向に延びる一対の端面(側辺10t、側辺10v)と、を有している。
本実施の形態においては、すべての単位反射素子10A〜10Fが、反射面接合によって互いに接合されている。単位反射素子10A〜10Fのうちの隣り合う単位反射素子の間の接合部(被接合面)は、いずれも、反射面11に対して平行な方向に延びる形状を有する。これらの接合部は、入射光に対して反射面として機能し得るが、これらの接合部は、第1複合反射素子100を構成している単位反射素子10A〜10Fの各々に設けられた反射面11に対して平行な方向に延びているため、これらの接合部の存在に起因して鏡映像の中に歪みが生じることはほとんどない。これらについては、第2複合反射素子200を構成している単位反射素子20A〜20Fについても同様である。
本実施の形態においては、台形の外形形状を有する単位反射素子10B,10C,10D,10Eと、直角二等辺三角形の外形形状を有する単位反射素子10A,10Fとを活用することで、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子100を容易に作製することが可能となっている。第2複合反射素子200を構成している単位反射素子20A〜20Fについても同様である。
以下、略台形(台形)の外形形状を有する単位反射素子10B,10C,10D,10Eを用いて第1複合反射素子100を作製することによる作用および効果について、複数の比較例と対比しながらより詳しく説明する。
[比較例1]
図14を参照して、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子101を作製することを考えた場合、4枚の単位反射素子10Wを、2行2列に配置することも考えられる(ここでは3枚の単位反射素子10Wのみを図示している)。4枚の単位反射素子10Wは、いずれも四角形の外形形状を有している。
しかしながら、4枚の単位反射素子10Wを2行2列に配置する場合、端面10wa,10wa同士は反射面接合にて接合されることができるが、端面10wb,10wb同士は積層面接合にて接合されることとなる。端面10wb,10wb同士の間の接合部は、単位反射素子10Wに設けられた反射面11に対して交差する(ここでは直交する)方向に延びる形状を有する。単位反射素子10Wに設けられた反射面11に対して交差する方向に延びる接合部の存在は、入射光に対して反射面として機能することにより、鏡映像の中に部分的な歪みを生じさせる原因となり得る。
[比較例2]
図15を参照して、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子を作製することを考えた場合、大型の積層体ブロック50wから切り出して第1複合反射素子を作製することも考えられる。実施の形態1における第1複合反射素子100においては、たとえば、横方向の長さL10mおよび縦方向の長さL10nが1061mmである。
第1複合反射素子100と同じ大きさの第1複合反射素子を得ようとした場合、積層体ブロック50wの大きさは、L10m×W10×L10nが、1061mm×250mm×1061mmとなる。このような大きな積層体ブロック50w(特に、1061mm×250mmの範囲)をワイヤーカットにて切断するためには、非常に大きな加工装置が必要となり、製造費用が極端に増大してしまう。
図16を参照して、これに対して上述の実施の形態1においては、積層体ブロック50aが準備される。積層体ブロック50aの大きさは、H50×W10×L10aが、250mm×250mm×1061mmである。積層体ブロック50aをワイヤーカットにて切断するために必要な加工装置(特に、250mm×250mmの範囲を切断する加工装置)は、安価に準備することができ、製造費用が増大することもほとんどない。
[比較例3]
図17を参照して、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子102を作製することを考えた場合、三角形の外形形状を有する計18枚の単位反射素子10X1と、四角形の外形形状を有する計16枚の単位反射素子10X2とを用いることも考えられる。これらの単位反射素子10X1,10X2は、上述の実施の形態1における単位反射素子10A〜10Fに比べて小さいため、積層体ブロックをワイヤーカットにて切断加工するための装置は、安価に準備することができる。
しかしながら、第1複合反射素子102の中では、単位反射素子10X1,10X2を接合するために多くの積層面接合が実施されており、単位反射素子10X1,10X2に設けられた反射面11に対して交差する方向に延びる接合部の存在は、入射光に対して反射面として機能することにより、接合部の存在が目立ちやすくなる。また、隣り合う単位反射素子間の反射面同士が平行になるように接合することが難しいため、この接合部の存在は、鏡映像の中に部分的な歪みを生じさせる原因となり得る。
[比較例4]
図18を参照して、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子103を作製することを考えた場合、長方形の外形形状を有する計3枚の単位反射素子10Yを用いることも考えられる。これらの単位反射素子10Yは、上述の実施の形態1における単位反射素子10A〜10Fと同様に、厚みH50(たとえば250mm)を有する積層体ブロックを切断することで得られる。第1複合反射素子103の中では、隣り合う単位反射素子10Yが、反射面接合にて互いに接合されており、これらの接合部は、単位反射素子10Yに設けられた反射面11に対して平行な方向に延びているため、接合部の存在は目立ちにくい。また、隣り合う単位反射素子間の反射面同士が平行になるように接合することは容易であるため、これらの接合部の存在に起因して鏡映像の中に歪みが生じることはほとんどない。
しかしながら、第1複合反射素子103は、実施の形態1における第1複合反射素子100に比べて大きさが小さく、第1複合反射素子103を用いて作製された結像素子は、実施の形態1の第1複合反射素子100(L10n×L10m)を用いて作製された結像素子1に比べて小さな鏡映像しか形成することができない。
[比較例5]
図19を参照して、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子104を作製することを考えた場合、三角形の外形形状を有する計2枚の単位反射素子10Zを用いることも考えられる。第1複合反射素子104の中では、隣り合う単位反射素子10Zが、反射面接合にて互いに接合されており、これらの接合部は、単位反射素子10Zに設けられた反射面11に対して平行な方向に延びているため、接合部の存在は目立ちにくい。また、隣り合う単位反射素子間の反射面同士が平行になるように接合することは容易であるため、これらの接合部の存在に起因して鏡映像の中に歪みが生じることはほとんどない。
しかしながら、単位反射素子10Zを作製するために積層体ブロック(特に、H150×L10m=750mm×1061mmの範囲)をワイヤーカットにて切断するためには、非常に大きな加工装置が必要となり、製造費用が増大してしまう。
以上の比較例1〜5に対して、上述の実施の形態1においては、積層体ブロック50a(図8,図16)が準備され、積層体ブロック50aの大きさは、H50×W10×L10aが、250mm×250mm×1061mmである。積層体ブロック50aをワイヤーカットにて切断するために必要な加工装置(特に、250mm×250mmの範囲を切断する加工装置)は、安価に準備することができ、製造費用が増大することもほとんどない。また、台形の外形形状を有する単位反射素子10B,10C,10D,10Eと、直角二等辺三角形の外形形状を有する単位反射素子10A,10Fとを活用することで、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子100を容易に作製することが可能となっている。第2複合反射素子200を構成している単位反射素子20A〜20Fについても同様である。
[実施の形態2]
図20を参照して、上述の実施の形態1においては、台形の外形形状を有する単位反射素子10B,10C,10D,10Eと、直角二等辺三角形の外形形状を有する単位反射素子10A,10Fとを活用することで、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子100が作製される。
図20に示すように、台形の外形形状を有する単位反射素子10B,10Eと、直角二等辺三角形の外形形状を有する単位反射素子10A,10Fとを活用することで、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子105を作製してもよい。第1複合反射素子105においては、横方向の長さL10vおよび縦方向の長さL10wは、たとえば424mmである。単位反射素子10B,10Eおよび単位反射素子10A,10Fは、厚みH51(=150mm)を有する積層体ブロックを切断することで作製することができる。
[実施の形態3]
図21に示すように、台形の外形形状を有する単位反射素子10B,10Eと、直角二等辺三角形の外形形状を有する単位反射素子10A,10Fとを活用することで、四角形(ここでは正方形)の外形形状を有する第1複合反射素子106を作製してもよい。第1複合反射素子106においては、横方向の長さL10xおよび縦方向の長さL10yは、たとえば400mmである。単位反射素子10B,10Eは、厚みH52(=177mm)を有する積層体ブロックを切断することで作製することができる。単位反射素子10A,10Fは、厚みH53(=106mm)を有する積層体ブロックを切断することで作製することができる。
[実施の形態4]
図22および図23を参照して、台形の外形形状を有する単位反射素子10G,10Hを活用することで、四角形(ここでは長方形)の外形形状を有する第1複合反射素子107を作製してもよい。単位反射素子10G,10Hは、上底10p、下底10r、第1脚10q、第2脚10sを含む。
本実施の形態においては、上底10pおよび下底10rは、単位反射素子10G,10Hに設けられた複数の反射面11に対して、交差する方向に延在している。一方で、第1脚10qは、単位反射素子10G,10Hに設けられた複数の反射面11に対して、平行な方向に延在している。単位反射素子10G,10Hは、第1脚10q同士が、反射面接合によって互いに接合されている。すなわち、ここでの被接合面は、第1脚10qによって構成されている。
第1複合反射素子107の中では、隣り合う単位反射素子10G,10Hが、反射面接合にて互いに接合されており、これらの接合部は、単位反射素子10G,10Hに設けられた反射面11に対して平行な方向に延びているため、接合部の存在は目立ちにくい。また、隣り合う単位反射素子間の反射面同士が平行になるように接合することは容易であるため、これらの接合部の存在に起因して鏡映像の中に歪みが生じることはほとんどない。本実施の形態においても、台形の外形形状を有する単位反射素子10G,10Hを活用することで、四角形(ここでは長方形)の外形形状を有する第1複合反射素子107を容易に作製することが可能となっている。
[実施の形態5]
図24および図25を参照して、結像素子の製造方法の他の構成について説明する。上述の実施の形態1においては(図8,図9)、積層体ブロック50aが形成された後、積層体ブロック50aの台形の脚に対応する両端が、点線LL1,LL2(図8)に示す平面に沿って斜めに切断される。
図24に示すように、準備工程においては、端部12t,12uが傾斜面を形成した透明板12a〜12eが準備されてもよい。傾斜面は、成形によって形成されてもよいし、切削によって形成されてもよい。
図25を参照して、複数の透明板12a〜12eが接着剤を介して積層されることで、実施の形態1における積層体ブロック50b(図9)と同様な形状を有する、積層体ブロック50eを形成することができる。
[実施の形態6]
図26〜図31を参照して、実施の形態6における結像素子1A(図31)およびその製造方法について説明する。結像素子1Aにおいては、第1複合反射素子108(図26,図31)および第2複合反射素子208(図31)が用いられる。
図26に示す第1複合反射素子108は、厚み方向に沿って第1複合反射素子108を見た場合、階段状に屈曲する線からなる4辺を有し、全体として略四角形の外形形状を有している。第1複合反射素子108は、面方向に接合された単位反射素子10B,10C,10D,10Eを含み、厚み方向に沿って単位反射素子10B,10C,10D,10Eを見た場合、これらはいずれも略台形の外形形状を有している。
単位反射素子10B,10C,10D,10Eにおいては、上底10pおよび下底10rは、単位反射素子10B,10C,10D,10Eに設けられた複数の反射面11に対して平行な方向に延在している。第1脚10qは、上底10pおよび下底10rの一端同士を接続しており、第2脚10sは、上底10pおよび下底10rの他端同士を接続している。単位反射素子10B,10C,10D,10Eにおいては、第1脚10qおよび第2脚10sは、いずれも階段状に屈曲する形状を有している。
単位反射素子10B,10C,10D,10Eを構成している複数の透明体12は、反射面11を介して互いに隣り合う第1の透明体および第2の透明体(たとえば透明体12M,12N)を含む。これらの透明体12M,12Nは、直方体の形状を有しており、透明体12M(第1の透明体)は、透明体12N(第2の透明体)よりも長い長さを有している。反射面11に対して平行な方向において、透明体12Mは、透明体12Nの端部から外側にはみ出しているはみ出し部17を有する。はみ出し部17の表面上には、反射面11が設けられており、はみ出し部17の表面上に設けられた反射面11は、反射防止機能および/または腐食防止機能を有するマスク18で覆われている。
反射面11は、たとえばアルミニウム膜または銀膜から構成される。マスク18が腐食防止機能を有している場合、マスク18は反射面11の腐食を防止することができる。マスク18が反射防止機能を有している場合、第1複合反射素子108の外部から第1複合反射素子108の内部に入り込む不要な光の侵入を防止することが可能となる。
以上のような構成を有する第1複合反射素子108においても、すべての単位反射素子10B,10C,10D,10Eが、反射面接合によって互いに接合されている。単位反射素子10B,10C,10D,10Eのうちの隣り合う単位反射素子の間の接合部は、いずれも、反射面11に対して平行な方向に延びる形状を有する。これらの接合部は、入射光に対して反射面として機能し得るが、これらの接合部は、第1複合反射素子108を構成している単位反射素子10B,10C,10D,10Eの各々に設けられた反射面11に対して平行な方向に延びているため、これらの接合部の存在に起因して鏡映像の中に歪みが生じることはほとんどない。これらについては、第2複合反射素子208(図31)を構成している単位反射素子20B,20C,20D,20Eについても同様である。
(製造方法)
図27を参照して、まず、平板状の形状を有する透明板12a〜12eが準備される。透明板12a〜12eの各々の表面および裏面のうちの少なくとも一方の面に、コーティング層(反射面11)が形成されている。本実施の形態においては、コーティング層は、透明板12a〜12eの各々の表面および裏面の双方の面に形成されている。
次に、透明板12a〜12eが重ね合わされ、接着剤により透明板12a〜12eが互いに接合される。接合作業が必要回数分だけ繰り返されることにより、コーティング層によって両主面が覆われた複数の透明板12a〜12eが接着剤を介して積層され、1つの積層体ブロック50a(図27)が形成される。
図28を参照して、透明板12a〜12eのうち、上記のはみ出し部17に相当する部分の表面上には、マスク18を塗布しておくとよい(マスク塗布工程)。マスク18の塗布は、透明板12a〜12eを積層する前に実施してもよいし、透明板12a〜12eを積層した後に実施してもよい。その後、積層体ブロック50aは、透明板12a〜12eの積層方向(点線LL3に示す平面)に沿って切断される。
図29を参照して、次に、切り出された部材(ここでは単位反射素子10C)の切断面が研磨される。以上の工程により、単位反射素子10Cと、これと同じ構成を有する単位反射素子10D,20C,20Dとが得られる。上記と同様な手法により、単位反射素子10B,10E,20B,20Eが得られる。
図30を参照して、上記の工程を経て製作された単位反射素子10B,10C,10D,10Eを、面方向において互いに隣り合うように、図示しない定盤上に配置する。単位反射素子10B,10C,10D,10Eのうちの隣り合う単位反射素子同士の間に接着剤(接着層13)を供給し、これらを面方向に接合する。これにより、図31に示す第1複合反射素子108が得られる。第2複合反射素子208も、同様な手法により得ることができる。最後に、第1複合反射素子108と第2複合反射素子208とが図示しない透光性接着層によって接合されることで、結像素子1Aが得られる。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態においては、第1複合反射素子および第2複合反射素子を構成するすべての単位反射素子が、反射面接合によって互いに接合されている。必要に応じて、第1複合反射素子および第2複合反射素子を構成するいくつかの単位反射素子が、積層面接合によって接合されてもよい。この場合であっても、台形の外形形状を有する単位反射素子や、略台形の外形形状を有する単位反射素子を活用することで、たとえば正方形や長方形の外形形状を有する複合反射素子を容易に作製することが可能となる。
以上、複数の実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 結像素子、1a 第1主面、1b 第2主面、10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10W,10X1,10X2,10Y,10Z,20A,20B,20C,20D,20E,20F 単位反射素子、10p 上底、10q 第1脚、10r 下底、10s 第2脚、10t,10v 側辺、10u 底辺、10wa,10wb 端面、11,21 反射面、12,12M,12N,22 透明体、12a,12b,12e,12m 透明板、12t,12u 端部、13,23 接着層、17 はみ出し部、18 マスク、50a,50b,50c,50d,50e,50w 積層体ブロック、51 第1側面、52 第2側面、100,101,102,103,104,105,106,107,108 第1複合反射素子、100a,200a 外側主面、100b,200b 内側主面、200,208 第2複合反射素子、300 透光性接着層、301 物体、302 鏡映像、H10,H50,H51,H52,H53 厚み、L10v,L10n,L10m,L10x,L10b,L10y,L10w,L10a 長さ、LL1,LL2,LL3,LL4,LL5,LL6 線、W10 幅。

Claims (10)

  1. 一方の面側の空間内に配置された物体の実像を他方の面側の空間内で結像させる結像素子の製造方法であって、
    平板状の形状を有し、表面および裏面のうちの少なくとも一方に反射面が設けられた、複数の透明板を準備する準備工程と、
    複数の前記透明板を重ねて互いに接合することで、積層体ブロックを形成する積層工程と、
    前記積層体ブロックを積層方向に沿って切断することで、平板状の形状を有する単位反射素子を形成する切断工程と、
    前記単位反射素子と他の単位反射素子とを面方向に接合することで複合反射素子を形成する接合工程と、
    前記複合反射素子と他の複合反射素子とを重ね合わせる工程と、を備え、
    前記単位反射素子は、厚み方向に沿って前記単位反射素子を見た場合に、略台形の外形形状を有しており、
    前記単位反射素子の前記外形形状は、複数の前記反射面に対して平行な方向に延在する被接合面を含み、
    前記単位反射素子に設けられた複数の前記反射面と前記他の単位反射素子に設けられた複数の前記反射面とが互いに平行となるように、前記他の単位反射素子は、前記単位反射素子の前記被接合面に接合される、
    結像素子の製造方法。
  2. 前記積層工程においては、大きさの異なる複数の前記透明板が重ねられることで前記積層体ブロックが形成され、
    前記単位反射素子の前記厚み方向に対応する方向に沿って前記積層体ブロックを見た場合、前記積層工程の実施によって作製された前記積層体ブロックは、略台形の外形形状を有している、
    請求項1に記載の結像素子の製造方法。
  3. 面方向において互いに反対側に位置する前記積層体ブロックの第1側面および第2側面を削る側面加工工程をさらに備え、
    前記単位反射素子の前記厚み方向に対応する方向に沿って前記積層体ブロックを見た場合、前記側面加工工程が実施されることで得られた前記積層体ブロックは、略台形の外形形状を有している、
    請求項1に記載の結像素子の製造方法。
  4. 前記単位反射素子の前記外形形状は、
    前記単位反射素子に設けられた複数の前記反射面に対して平行な方向に延在する上底および下底と、
    前記上底および前記下底の一端同士を接続する第1脚と、
    前記上底および前記下底の他端同士を接続する第2脚と、を含み、
    前記被接合面は、前記上底および前記下底のうちの一方によって構成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の結像素子の製造方法。
  5. 前記被接合面は、前記上底によって構成され、
    前記上底の長さは、前記下底の長さよりも短く、
    前記他の単位反射素子は、前記厚み方向に沿って前記他の単位反射素子を見た場合に三角形の外形形状を有している、
    請求項4に記載の結像素子の製造方法。
  6. 前記単位反射素子の前記外形形状は、
    上底および下底と、
    前記単位反射素子に設けられた複数の前記反射面に対して平行な方向に延在し、前記上底および前記下底の一端同士を接続する第1脚と、
    前記上底および前記下底の他端同士を接続する第2脚と、を含み、
    前記被接合面は、前記第1脚によって構成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の結像素子の製造方法。
  7. 複数の前記透明板は、前記切断工程において前記積層体ブロックが切断されることで複数の透明体を構成し、
    前記単位反射素子を構成している複数の前記透明体は、前記反射面を介して互いに隣り合う第1の前記透明体および第2の前記透明体を含み、
    第1の前記透明体および第2の前記透明体は、直方体の形状を有し、
    第1の前記透明体は、第2の前記透明体よりも長い長さを有し、
    前記反射面に対して平行な方向において、第1の前記透明体は、第2の前記透明体の端部から外側にはみ出しているはみ出し部を有し、
    前記はみ出し部の表面上には、前記反射面が設けられており、
    前記はみ出し部の表面上に設けられた前記反射面上には、反射防止機能および/または腐食防止機能を有するマスクが設けられている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の結像素子の製造方法。
  8. 複数の前記透明板は、前記切断工程において前記積層体ブロックが切断されることで複数の透明体を構成し、
    前記単位反射素子を構成している複数の前記透明体は、前記厚み方向に沿ってこれらの複数の前記透明体を見た場合に、いずれも台形の外形形状を有している、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の結像素子の製造方法。
  9. 前記複合反射素子および前記他の複合反射素子は、前記厚み方向に沿ってこれらを見た場合に略四角形の外形形状を有している、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の結像素子の製造方法。
  10. 前記単位反射素子と前記他の単位反射素子とを含み、前記複合反射素子を構成するために面方向に接合されたすべての前記単位反射素子は、
    複数の前記反射面に対して平行な方向に延在する複数の第1外周端面と、
    複数の前記反射面に対して交差する方向に延在する複数の第2外周端面と、を有し、
    前記複合反射素子を構成するために面方向に接合されたすべての前記単位反射素子について、各々の前記単位反射素子は、前記第2外周端面が別の前記単位反射素子に接合されないように配置されている、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の結像素子の製造方法。
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