JP6446335B2 - 結像光学素子およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、結像光学素子およびその製造方法に関する。
従来の結像光学素子の製造方法に関して、たとえば、特開2011−175297号公報には、物体を見る観察者側の空中に立体像を簡便に形成することを目的とした、光学結像装置に使用する光制御パネルの製造方法が開示されている(特許文献1)。
特許文献1に開示された光制御パネルの製造方法では、金属反射面が一面に形成された一定厚みの透明合成樹脂板またはガラス板を、金属反射面が一方側に配置されるように多数枚積層することにより、積層体を作製する。その積層体を金属反射面に対して垂直な切り出し面が形成されるように切り出すことにより、複数枚の光制御パネルを得る。
また、特開2013−88556号公報には、一方の主面側にある被観察物の実像を他方の主面側の空間に結像させ、空中像の明るさを向上させることを目的とした、大型のリフレクタアレイ光学装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示されたリフレクタアレイ光学装置は、同一平面上に並置され、互いに接合される複数枚の2面コーナーリフレクタアレイ光学素子を有する。
特開2011−175297号公報 特開2013−88556号公報
上述の特許文献に開示されるように、空中映像デバイスの実現手段として、一方の面側に配置される被投影物の鏡映像を他方の面側の空間位置に結像させる結像光学素子が知られている。結像光学素子は、平行配置された複数の光反射部を有し、これら光反射部によって被投影物からの光を反射するための反射面が形成されている。
一方、このような結像光学素子の製造方法において、大型の結像光学素子を得ることなどを目的に、複数の光学素子を接合(タイリング)する手法がある。この場合、光反射部および透明板材を繰り返し積層した積層ブロックから複数枚のプレートを切り出して、これらプレート同士を接合する方法があるが、工数の肥大化や品質のばらつきが問題となる。そこで、プレートを切り出す前の積層ブロック同士を接合する方法が採られる。
このような積層ブロック同士のタイリング時、光反射部の端部が露出する積層ブロックの一方の端面と、その反対側の他方の端面とを観察しながら、接合する積層ブロック間で対応する光反射部が同一平面に配置されるように積層ブロックの相互の位置調整を行なう。しかしながら、積層ブロックの両端面は、たとえば、数百mm程度と離れているため、積層ブロックの一方の端面と他方の端面との間で互いに異なる光反射部を指標として位置調整を行なうおそれがある。この場合、タイリングする積層ブロック間で必要となる光反射部の位置関係(平行関係)が得られず、鏡映像の品質が低下するおそれがある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、高品質な鏡映像が得られる結像光学素子およびその製造方法を提供することがである。
この発明の1つの局面に従った結像光学素子の製造方法は、一方の面側に配置される被投影物の鏡映像を他方の面側の空間位置に結像させる結像光学素子の製造方法である。結像光学素子の製造方法は、平面形状を有する光反射部が透明板材を介して積層されてなり、複数の光反射部が互いに平行に配置される第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを準備する工程を備える。第1積層ブロックおよび第2積層ブロックの各々は、複数の光反射部の端部が露出し、表裏に配置される第1面および第2面を有する。結像光学素子の製造方法は、第1積層ブロックおよび第2積層ブロック間で対応する光反射部が同一平面に配置されるように、第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを相互に位置決めする工程と、相互に位置決めされた第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを互いに接合する工程とをさらに備える。第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを相互に位置決めする工程は、第1面側から電気信号または光を入力し、第2面側で電気信号または光を検出することによって、第1積層ブロックおよび第2積層ブロック内の特定の層を認識する工程と、特定の層を指標にして第1積層ブロックおよび第2積層ブロックの位置を調整する工程とを含む。
このように構成された結像光学素子の製造方法によれば、第1面側から電気信号または光を入力し、第2面側で電気信号または光を検出することによって、積層ブロックの位置調整時に指標とする特定の層を第1面側および第2面側で正確に認識することができる。これにより、第1積層ブロックおよび第2積層ブロック間で必要となる光反射部の位置関係を得て、高品質な鏡映像が得られる結像光学素子を製造することができる。
また好ましくは、第1積層ブロックおよび第2積層ブロック内には、光反射部により複数の金属反射面が形成される。第1積層ブロックおよび第2積層ブロック内の特定の層を認識する工程は、第1面側の金属反射面から電気信号を入力し、第2面側の金属反射面で電気信号を検出することによって、複数の金属反射面のうちの特定の金属反射面を認識する工程を含む。
このように構成された結像光学素子の製造方法によれば、金属反射面に電気信号を流すことにより、特定の層としての特定の金属反射面を認識することができる。
また好ましくは、第1積層ブロックおよび第2積層ブロックの各々は、導電性を有し、透明板材同士を接合するための複数の接着剤層を含む。第1積層ブロックおよび第2積層ブロック内の特定の層を認識する工程は、第1面側の接着剤層から電気信号を入力し、第2面側の接着剤層で電気信号を検出することによって、複数の接着剤層のうちの特定の接着剤層を認識する工程を含む。
このように構成された結像光学素子の製造方法によれば、接着剤層に電気信号を流すことにより、特定の層としての特定の接着剤層を認識することができる。
この発明の別の局面に従った結像光学素子の製造方法は、一方の面側に配置される被投影物の鏡映像を他方の面側の空間位置に結像させる結像光学素子の製造方法である。結像光学素子の製造方法は、平面形状を有する光反射部が透明板材を介して積層されてなり、複数の光反射部が互いに平行に配置される第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを準備する工程を備える。第1積層ブロックおよび第2積層ブロックの各々は、複数の光反射部の端部が露出し、表裏に配置される第1面および第2面を有する。結像光学素子の製造方法は、第1積層ブロックおよび第2積層ブロック間で対応する光反射部が同一平面に配置されるように、第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを相互に位置決めする工程と、相互に位置決めされた第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを互いに接合する工程とをさらに備える。第1積層ブロックおよび第2積層ブロックの各々は、透明板材同士を接合するための複数の接着剤層を含む。第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを相互に位置決めする工程は、複数の接着剤層のうちから、色素を含有する特定の接着剤層を認識する工程と、特定の接着剤層を指標にして第1積層ブロックおよび第2積層ブロックの位置を調整する工程とを含む。
このように構成された結像光学素子の製造方法によれば、第1積層ブロックおよび第2積層ブロック内に色素を含有する接着剤層を設けることによって、積層ブロックの位置調整時に指標とする特定の接着剤層を第1面側および第2面側で正確に認識することができる。これにより、第1積層ブロックおよび第2積層ブロック間で必要となる光反射部の位置関係を得て、高品質な鏡映像が得られる結像光学素子を製造することができる。
また好ましくは、結像光学素子の製造方法は、第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを互いに接合する工程の後、第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを、第1面および第2面に平行な面で切断することにより、第1光学素子および第2光学素子を含む複数の光学素子を形成する工程と、第1光学素子に形成された光反射部と、第2光学素子に形成された光反射部とが直交するように、第1光学素子および第2光学素子を接合する工程とをさらに備える。
このように構成された結像光学素子の製造方法によれば、第1光学素子および第2光学素子を接合して得られる結像光学素子において、高品質な鏡映像を形成することができる。
この発明に従った結像光学素子は、一方の面側に配置される被投影物の鏡映像を他方の面側の空間位置に結像させる結像光学素子である。結像光学素子は、平面形状を有する光反射部が透明板材を介して積層されてなり、平板形状を有する光学素子を備える。光学素子は、対応する光反射部が同一平面に配置されるように相互に位置決めされ、光学素子の面方向において互いに接合される第1分割光学素子および第2分割光学素子を含む。第1分割光学素子および第2分割光学素子の各々は、透明板材同士を接合するための複数の接着剤層を含む。複数の接着剤層は、色素を含有する特定の接着剤層を含む。
このように構成された結像光学素子によれば、高品質な鏡映像を形成することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、高品質な鏡映像が得られる結像光学素子およびその製造方法を提供することができる。
結像光学素子を用いた空中映像表示装置を示す概略図である。 図1中の結像光学素子の分解組み立て図である。 図1中の結像光学素子を示す平面図である。 比較のための結像光学素子を示す平面図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。 直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程を示す図である。 図15中のXVI−XVI線上に沿った第2三角形ブロックの断面を示す図である。 直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程の変形例を示す図である。 直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程の変形例を示す図である。 直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程の別の変形例を示す図である。 直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程のさらに別の変形例を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する後半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する後半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する後半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する後半の工程を示す図である。 図2中の結像光学素子を製造する後半の工程を示す図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、結像光学素子を用いた空中映像表示装置を示す概略図である。図1を参照して、空中映像表示装置は、結像光学素子(マイクロミラーアレイ)10および表示部13を有する。
表示部13は、たとえば、液晶ディスプレイであり、被投影物となる画像を表示可能に構成されている。表示部13に替わって、被投影物となる2次元または3次元の物体が配置されてもよい。結像光学素子10は、被投影物の鏡映像14を、結像光学素子10に対して面対称となる空間位置に結像する。結像光学素子10は、一方の面10aと、一方の面10aの裏側に配置される他方の面10bとを有する平板(パネル)形状を有する。被投影物は、結像光学素子10の一方の面10a側に配置され、鏡映像14は、結像光学素子10の他方の面10b側に結像される。
図2は、図1中の結像光学素子の分解組み立て図である。図2を参照して、結像光学素子10は、光学素子21Pおよび光学素子21Qと、透明基材28とを有する。光学素子21Pおよび光学素子21Qは、互いに略同一の構成を有する(以下、光学素子21Pおよび光学素子21Qを特に区別しない場合には、光学素子21という)。光学素子21は、平板形状を有する。光学素子21は、正方形の平面視を有する。
光学素子21は、複数の透明板材6と、複数の光反射部7とを有する。透明板材6は、透明樹脂またはガラスにより形成されている。光反射部7は、反射面を形成する平面形状を有する。光反射部7は、たとえば、銀またはアルミニウム等の金属から形成されている。光反射部7は、透明板材6の互いに対向する2つの主面の少なくとも一方に形成されている。光学素子21は、光反射部7が透明板材6を介して積層されることにより構成されている。
光反射部7は、光学素子21の面内で一方向に延びている。複数の光反射部7は、互いに間隔を隔てて配置されている。複数の光反射部7は、等間隔に配置されている。複数の光反射部7は、光反射部7の積層方向に直交する方向において、互いに平行に延びている。
光学素子21Pおよび光学素子21Qは、光学素子21の厚み方向に重ね合わされている。光学素子21Pおよび光学素子21Qは、光学素子21Pに形成された光反射部7と、光学素子21Qに形成された光反射部7とが互いに直交するように重ね合わされている。光学素子21Pおよび光学素子21Qは、接着剤により互いに接合されている。
透明基材28は、平板形状を有する。透明基材28は、たとえば、透明樹脂またはガラスにより形成されている。透明基材28の主表面上には、接着剤を用いて、光学素子21Pおよび光学素子21Qが接合されている。
図3は、図1中の結像光学素子を示す平面図である。図中では、図2中の透明基材28が省略されている。図2および図3を参照して、光学素子21は、その平面視における正方形状の一辺をなす端辺26を有する。光学素子21は、端辺26と、光学素子21(光学素子21Pおよび光学素子21Q)に形成された光反射部7とが、45°の角度で交わるように構成されている。
図4は、比較のための結像光学素子を示す平面図である。図4を参照して、比較のための結像光学素子110は、図1中の光学素子21Pおよび光学素子21Qに替えて、光学素子121Pおよび光学素子121Qを有する(以下、光学素子121Pおよび光学素子121Qを特に区別しない場合には、光学素子121という)。光学素子121は、図1中の光学素子21と同じ大きさの正方形の平面視を有する。光学素子121は、端辺26と、光学素子121(光学素子121Pおよび光学素子121Q)に形成された光反射部7とが、平行となるように構成されている。
結像光学素子においては、その光学特性上、被投影物からの光が光反射部7が形成する反射面に対して45°の角度で入射した場合に、鏡映像の視認性が最も良好となる。このような光学特性を考慮して、被投影物からの光が反射面に対して45°の角度で入射するように結像光学素子110を配置すると、結像光学素子110の四隅に不使用領域114が発生する。このような不使用領域114が発生すると、材料や製造工程での効率が低下する。
図2および図3を参照して、これに対して、結像光学素子10においては、光学素子21が、端辺26と光反射部7とが45°の角度で交わるように構成されている。このような構成によれば、被投影物からの光が反射面に対して45°の角度で入射するように結像光学素子10を配置した場合に図4中の不使用領域114が生じないため、光学素子121上のより広い領域を結像に寄与させることが可能となる。
端辺26と光反射部7とが45°の角度で交わる構成を実現するために、光学素子21は、第1分割光学素子22と、2つの第2分割光学素子23と、2つの第3分割光学素子24とが組み合わさって構成されている。
第1分割光学素子22は、正方形の平面視を有し、その一辺が延びる方向と、光反射部7の積層方向とが平行となるように構成されている。第2分割光学素子23は、直角二等辺三角形の平面視を有し、その斜辺が延びる方向と、光反射部7の積層方向とが平行となるように構成されている。第3分割光学素子24は、直角二等辺三角形の平面視を有し、その斜辺が延びる方向と、光反射部7の積層方向とが直交するように構成されている。
続いて、本実施の形態における結像光学素子の製造方法について説明する。以下では、代表的な例として、本発明における結像光学素子の製造方法を図1中の結像光学素子10の製造に適用した場合について説明する。
図5から図14は、図2中の結像光学素子を製造する前半の工程を示す図である。図5を参照して、まず、両面にスパッタリングによるAl(アルミニウム)コーティングが施されたガラス板31を準備する。最終的に、ガラス板31は、図2中の透明板材6を構成し、ガラス板31の両面に設けられたAlコーティング膜は、図2中の光反射部7を構成する。一例として、ガラス板31は、縦200mm×横400mm×厚み0.5mmのサイズを有する。Alコーティング膜は、100nmの厚みを有する。
図6を参照して、次に、ガラス板31の表面にビーズを混合した接着剤32を塗布する。接着剤32としては、エポキシ系の接着剤を用いることができる。一例として、接着剤32の厚みは、10μmである。
図7を参照して、次に、接着剤32が塗布されたガラス板31に対して別のガラス板31を重ね合わせることによって、2枚のガラス板31を接合する。
図8を参照して、さらに図6および図7に示す工程を繰り返すことによって、複数枚のガラス板31が積層された第1積層体ブロック34を作製する。この際、ガラス板31の積層方向における第1積層体ブロック34の高さを、ガラス板31の縦の長さと等しくする。たとえば、ガラス板31の縦の長さが200mmである場合、ガラス板31の積層方向における第1積層体ブロック34の高さを、200mmとする。
図9および図10を参照して、次に、第1積層体ブロック34を、ガラス板31の横方向における中心線102に沿って切断する。これにより、第1積層体ブロック34を、直方体ブロック36と、直方体ブロック41とに分割する。
図11および図12を参照して、次に、直方体ブロック36を、前工程における切断面の対角線103に沿って切断する。これにより、直方体ブロック36を、2つの第2三角形ブロック61と、2つの第1三角形ブロック51とに分割する。
図13および図14を参照して、次に、接着剤を用いて、直方体ブロック41と、2つの第2三角形ブロック61と、2つの第1三角形ブロック51とを組み合わせることによって、直方体形状の第2積層体ブロック37を作製する(以下、本工程を「タイリング工程」ともいう)。
ここで、直方体ブロック41は、第1面41aを有する。第1面41aには、光反射部7(Alコーティング膜)の端部が露出する。第1面41aは、正方形の平面視を有する。第1面41aの平面視において正方形の一辺が延びる方向と、光反射部7の積層方向(図13中の矢印106に示す方向)とが平行となる。第1面41aの互いに直交する二辺は、図8中の第1積層体ブロック34の高さ方向に延びる一辺と、第1積層体ブロック34の、ガラス板31の縦方向に延びる一辺とに対応する。
直方体ブロック41は、第2面41bをさらに有する。第2面41bは、第1面41aの裏側に配置されている。第2面41bは、第1面41aと同様の形態で設けられている。
直方体ブロック41は、第3面41cおよび第4面41dをさらに有する。第3面41cおよび第4面41dは、光反射部7の積層方向(図13中の矢印106に示す方向)に直交する面である。第3面41cおよび第4面41dは、互いに表裏となるように配置されている。第3面41cおよび第4面41dは、平面的に延在する光反射部7により構成されている。直方体ブロック41は、第5面41eおよび第6面41fをさらに有する。第5面41eおよび第6面41fは、光反射部7の積層方向(図13中の矢印106に示す方向)に平行であり、かつ、第1面41aに直交する面内で延在する面である。第5面41eおよび第6面41fは、互いに表裏となるように配置されている。第5面41eおよび第6面41fには、光反射部7の端部が露出する。
第2三角形ブロック61および第1三角形ブロック51は、それぞれ、第1面61aおよび第1面51aを有する。第1面61aおよび第1面51aには、光反射部7の端部が露出する。第1面61aおよび第1面51aは、直角二等辺三角形の平面視を有する。第2三角形ブロック61においては、第1面61aの平面視において直角二等辺三角形の斜辺が延びる方向と、光反射部7の積層方向(図13中の矢印106に示す方向)とが平行となる。第1三角形ブロック51においては、第1面51aの平面視において直角二等辺三角形の斜辺が延びる方向と、光反射部7の積層方向(図13中の矢印106に示す方向)とが直交する。
第1面61aおよび第1面51aの平面視における直角二等辺三角形の斜辺の長さと、第1面41aの平面視における正方形の一辺の長さとは、等しい。
第2三角形ブロック61および第1三角形ブロック51は、それぞれ、第2面61bおよび第2面51bをさらに有する。第2面61bおよび第2面51bは、それぞれ、第1面61aおよび第1面51aの裏側に配置されている。第2面61bおよび第2面51bは、それぞれ、第1面61aおよび第1面51aと同様の形態で設けられている。
第2三角形ブロック61は、第7面61gを有する。第7面61gは、光反射部7の積層方向(図13中の矢印106に示す方向)に平行であり、かつ、第1面61aに直交する面内で延在する面である。第7面61gには、光反射部7の端部が露出する。第1三角形ブロック51は、第8面51hを有する。第8面51hは、光反射部7の積層方向(図13中の矢印106に示す方向)に直交する面である。第8面51hは、平面的に延在する光反射部7により構成されている。
なお、図13中において高さ方向となる直方体ブロック41、第2三角形ブロック61および第1三角形ブロック51の長さは、特に制約がなく、たとえば、直方体ブロック41の第1面41aの一辺と等しい長さであってもよいし、直方体ブロック41の第1面41aの一辺よりも大きい長さまたは小さい長さであってもよい。
タイリング工程時、第1面41a、第1面51aおよび第1面61aが面一となり、第2面41b、第2面51bおよび第2面61bが面一となるように、直方体ブロック41と、2つの第2三角形ブロック61と、2つの第1三角形ブロック51とを組み合わせる。また、第5面41eおよび第6面41fと、第7面61gとが対向するように、直方体ブロック41と、2つの第2三角形ブロック61とを組み合わせる。また、第3面41cおよび第4面41dと、第8面51hとが対向するように、直方体ブロック41と、2つの第1三角形ブロック51とを組み合わせる。
以上に説明したタイリング工程により作製される第2積層体ブロック37は、第1面41a、第1面51aおよび第1面61aの平面視方向において、正方形を有する。第2積層体ブロック37は、その正方形の一辺が延びる方向と、光反射部7とが45°の角度で交わるように構成される。
続いて、直方体ブロック41(第1積層ブロック)および第2三角形ブロック61(第2積層ブロック)のタイリング工程についてより詳細に説明する。
図15は、直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程を示す図である。図中では、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61の接合面付近が拡大して示されている。図16は、図15中のXVI−XVI線上に沿った第2三角形ブロックの断面を示す図である。
図15および図16を参照して、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61のタイリング工程時、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61間で第1面41aおよび第1面61a同士および第2面41bおよび第2面61b同士が面一となるように、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61を並べて配置するとともに、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61間で対応する光反射部7が同一平面に配置されるように、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61を相互に位置決めする。
この際、第1面41aおよび第1面61a側から光を入力し、第2面41bおよび第2面61b側で光を検出することによって、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61内の特定の透明板材6Sを認識する。その特定の透明板材6Sを指標にして直方体ブロック41および第2三角形ブロック61の位置を調整する。
より具体的には、レンズ71を第2三角形ブロック61の第1面61aに対向する位置に配置し、光検出器72を第2三角形ブロック61の第2面61bに対向する位置に配置する。これにより、レンズ71を通じて、レーザ光を複数の透明板材6のうちの1つの透明板材6に集光する。レーザ光は、第1面61a側から透明板材6内を導光して第2面61b側に達する。光検出器72により第2面61b側から出射するレーザ光を検出することによって、レーザ光を導光させた透明板材6を、第1面61a側と第2面61b側とにおいて特定の透明板材6Sとして認識する。直方体ブロック41においても、同様の工程により、第1面41a側と第2面41b側とで特定の透明板材6Sを認識する。
第1面41a側と第2面61b側とで認識された特定の透明板材6Sを指標にして、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61間で対応する光反射部7が同一平面に配置されるように直方体ブロック41および第2三角形ブロック61の位置を調整する。この際、カメラや顕微鏡などの拡大観察装置を用いて、直方体ブロック41の第1面41aおよび第2面41bと、第2三角形ブロック61の第1面61aおよび第2面61bとを拡大観察してもよい。直方体ブロック41および/または第2三角形ブロック61を、光反射部7によって形成される反射面の直交方向にシフトさせたり、光反射部7によって形成される反射面の傾きが変化するようにチルトさせることにより、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61間で対応する光反射部7を同一平面に配置する。
なお、レーザ光を導入する手段としては、上記のレンズ71に限られず、たとえば、光ファイバの先端を第1面61a,41aの直上に配置することにより、光ファイバからのレーザ光を透明板材6内に導入する方法が挙げられる。また、レーザ光を検出する光検出器72としては、フォトダイオード(1次元)、ラインセンサ(1次元)またはイメージセンサ(2次元)などを利用することができる。
直方体ブロック41および第2三角形ブロック61を相互に位置決めした後、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61を互いに接合する。これにより、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61のタイリング工程が完了する。
図17および図18は、直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程の変形例を示す図である。図17中には、顕微鏡による直方体ブロック41の第1面41aおよび第2三角形ブロック61の第1面61aの拡大観察像が示されている。図18には、図16に対応する第2三角形ブロック61の断面が示されている。
図17および図18を参照して、本変形例では、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61を相互に位置決めする際、第1面41aおよび第1面61a側から電気信号を入力し、第2面41bおよび第2面61b側で電気信号を検出することによって、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61内の特定の光反射部7Sを認識する。その特定の光反射部7を指標にして直方体ブロック41および第2三角形ブロック61の位置を調整する。
より具体的には、プローブ73およびプローブ75を有する電気検出器74を準備する。プローブ73を通じて、第2三角形ブロック61の第1面61a側から複数の光反射部7のうちの1つの光反射部7に電気信号を入力する。プローブ75により第2三角形ブロック61の第2面側でその電気信号を検出することによって、通電させた光反射部7を、第1面61a側と第2面61b側とにおいて特定の光反射部7Sとして認識する。直方体ブロック41においても、同様の工程により、第1面41a側と第2面41b側とで特定の光反射部7Sを認識する。
第1面41a側と第2面61b側とで認識された特定の光反射部7Sを指標にして、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61間で対応する光反射部7が同一平面に配置されるように直方体ブロック41および第2三角形ブロック61の位置を調整する。
電気検出器74としては、たとえば、直流電流を測定することが可能なテスターを利用することができる。
図19は、直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程の別の変形例を示す図である。
図19を参照して、直方体ブロック41は、透明板材6同士を接合するための複数の接着剤層8を有する。第2三角形ブロック61は、同様に複数の接着剤層8を有する。本変形例では、接着剤層8が導電性を有する。図17および図18の光反射部7に替えて、接着剤層8に通電することにより、通電させた接着剤層8を特定の接着剤層8Sとして認識する。
図20は、直方体ブロックおよび第2三角形ブロックのタイリング工程のさらに別の変形例を示す図である。
図20を参照して、直方体ブロック41は、透明板材6同士を接合するための複数の接着剤層8を有する。本変形例では、複数の接着剤層8が、色素を含有する特定の接着剤層8Tを有する。色素とは、物体に色を与える成分を意味し、その種類は特に限定されるものではない。特定の接着剤層8Tは、色素を含有することにより、他の接着剤層8との間に視覚的な違いが生じる。たとえば、接着剤に黒色のグラファイトやインク等を混ぜることにより、特定の接着剤層8Tと他の接着剤層8との間にコントラストの違いが生じたり、接着剤に赤色や銀色等の顔料を混ぜることにより、特定の接着剤層8Tと他の接着剤層8との間に色や光反射性の違いが生じたりする。
直方体ブロック41および第2三角形ブロック61を相互に位置決めする際、複数の接着剤層8のうちから特定の接着剤層8Tを認識する。より具体的には、カメラや顕微鏡などの拡大観察装置77を用いて、直方体ブロック41の第1面41aおよび第2面41bと、第2三角形ブロック61の第1面61aおよび第2面61bとを拡大観察する。これにより、他の接着剤層8と視覚的に異なる特定の接着剤層8Tを認識する。次に、特定の接着剤層8Tを指標にして直方体ブロック41および第2三角形ブロック61の位置を調整する。
以上に説明したように、本実施の形態では、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61の第1面41a,61a側と第2面41b,61b側とで同一の特定層を検出し、その同一の特定層を指標として直方体ブロック41および第2三角形ブロック61の位置を調整する。これにより、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61間で必要となる光反射部7の平行関係を高精度に得ることができる。
第1面41a,61a側と第2面41b,61b側とで同一の特定層を検出する方法としては、ブロック側面からの距離を測定したり、層の数を数える等の方法がある。しかしながら、これらの方法では、ブロックの加工精度のばらつきにより寸法誤差が生じたり、層と層との間隔が狭いことによって(たとえば、0.5mm)数え間違いが生じたりするため、異なる層が同一の層と認識されたり、同一の層の検出に多大な手間を要したりする課題がある。一方、本実施の形態では、光または電気信号の導入や、接着剤層8の視覚的な違いを利用するため、第1面41a,61a側と第2面41b,61b側とで同一の層を、非破壊で正確に検出することができる。
図21から図25は、図2中の結像光学素子を製造する後半の工程を示す図である。図21および図22を参照して、先のタイリング工程で得られた第2積層体ブロック37を、第1面41a、第1面61aおよび第1面51aに平行な平面104により切断する。これにより、第2積層体ブロック37を、複数枚の光学素子21に分割する。第2積層体ブロック37における直方体ブロック41が、光学素子21における第1分割光学素子22を構成し、第2積層体ブロック37における第2三角形ブロック61が、光学素子21における第2分割光学素子23を構成し、第2積層体ブロック37における第1三角形ブロック51が、光学素子21における第3分割光学素子24を構成する。
図23を参照して、次に、光学素子21の両面21a,21bを研磨する。図24を参照して、複数枚の光学素子21のうちの2枚を光学素子21Pおよび光学素子21Qとする。次に、光学素子21Pおよび光学素子21Qを、光学素子21Pに形成された光反射部7と、光学素子21Qに形成された光反射部7とが互いに直交するように重ね合わせるとともに、これらを接合する。
図25を参照して、互いに接合した光学素子21Pおよび光学素子21Qを、透明基材28の主表面に接合する。以上の工程により、図2中の結像光学素子10が完成する。
図20中に示すタイリング工程により製造された結像光学素子10は、平面形状を有する光反射部7が透明板材6を介して積層されてなり、平板形状を有する光学素子21を備える。光学素子21は、対応する光反射部7が同一平面に配置されるように相互に位置決めされ、光学素子21の面方向において互いに接合される第1分割光学素子22および第2分割光学素子23を含む。第1分割光学素子22および第2分割光学素子23の各々は、透明板材6同士を接合するための複数の接着剤層8を含む。複数の接着剤層8は、色素を含有する特定の接着剤層8Tを含む。
このように構成された、この発明の実施の形態における結像光学素子10の製造方法によれば、簡便な方法により、直方体ブロック41および第2三角形ブロック61間で必要となる光反射部7の平行関係を高精度に得ることができる。これにより、工数削減(コストダウン)を図りつつ、高品質な鏡映像が得られる結像光学素子10を実現することができる。
なお、以上においては、本発明における結像光学素子の製造方法を、光学素子21の端辺26と光反射部7とが45°の角度で交わる結像光学素子10の製造に適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。たとえば、図4中の比較のための結像光学素子110において、光学素子121がタイリングにより大判化された構造を有する場合には、結像光学素子110の製造に本発明における結像光学素子の製造方法を適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、空中映像表示装置の製造に適用される。
6 透明板材、6S 特定の透明板材、7 光反射部、7S 特定の光反射部、8 接着剤層、8S,8T 特定の接着剤層、10,110 結像光学素子、10a 一方の面、10b 他方の面、13 表示部、14 鏡映像、21,21P,21Q,121,121P,121Q 光学素子、21a,21b 両面、22 第1分割光学素子、23 第2分割光学素子、24 第3分割光学素子、26 端辺、28 透明基材、31 ガラス板、32 接着剤、34 第1積層体ブロック、36,41 直方体ブロック、37 第2積層体ブロック、41a,51a,61a 第1面、41b,51b,61b 第2面、41c 第3面、41d 第4面、41e 第5面、41f 第6面、51 第1三角形ブロック、51h 第8面、61 第2三角形ブロック、61g 第7面、71 レンズ、72 光検出器、73,75 プローブ、74 電気検出器、77 拡大観察装置、102 中心線、103 対角線、104 平面、114 不使用領域。

Claims (6)

  1. 一方の面側に配置される被投影物の鏡映像を他方の面側の空間位置に結像させる結像光学素子の製造方法であって、
    平面形状を有する光反射部が透明板材を介して積層されてなり、複数の前記光反射部が互いに平行に配置される第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを準備する工程を備え、
    前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックの各々は、複数の前記光反射部の端部が露出し、表裏に配置される第1面および第2面を有し、さらに、
    前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロック間で対応する前記光反射部が同一平面に配置されるように、前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックを相互に位置決めする工程と、
    相互に位置決めされた前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックを互いに接合する工程とを備え、
    前記第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを相互に位置決めする工程は、
    前記第1面側から電気信号または光を入力し、前記第2面側で電気信号または光を検出することによって、前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロック内の特定の層を認識する工程と、
    前記特定の層を指標にして前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックの位置を調整する工程とを含む、結像光学素子の製造方法。
  2. 前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロック内には、前記光反射部により複数の金属反射面が形成され、
    前記第1積層ブロックおよび第2積層ブロック内の特定の層を認識する工程は、前記第1面側の前記金属反射面から電気信号を入力し、前記第2面側の前記金属反射面で電気信号を検出することによって、複数の前記金属反射面のうちの特定の前記金属反射面を認識する工程を含む、請求項1に記載の結像光学素子の製造方法。
  3. 前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックの各々は、導電性を有し、前記透明板材同士を接合するための複数の接着剤層を含み、
    前記第1積層ブロックおよび第2積層ブロック内の特定の層を認識する工程は、前記第1面側の前記接着剤層から電気信号を入力し、前記第2面側の前記接着剤層で電気信号を検出することによって、複数の前記接着剤層のうちの特定の前記接着剤層を認識する工程を含む、請求項1または2に記載の結像光学素子の製造方法。
  4. 一方の面側に配置される被投影物の鏡映像を他方の面側の空間位置に結像させる結像光学素子の製造方法であって、
    平面形状を有する光反射部が透明板材を介して積層されてなり、複数の前記光反射部が互いに平行に配置される第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを準備する工程を備え、
    前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックの各々は、複数の前記光反射部の端部が露出し、表裏に配置される第1面および第2面を有し、さらに、
    前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロック間で対応する前記光反射部が同一平面に配置されるように、前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックを相互に位置決めする工程と、
    相互に位置決めされた前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックを互いに接合する工程とを備え、
    前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックの各々は、前記透明板材同士を接合するための複数の接着剤層を含み、
    前記第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを相互に位置決めする工程は、
    複数の前記接着剤層のうちから、色素を含有する特定の前記接着剤層を認識する工程と、
    特定の前記接着剤層を指標にして前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックの位置を調整する工程とを含む、結像光学素子の製造方法。
  5. 前記第1積層ブロックおよび第2積層ブロックを互いに接合する工程の後、前記第1積層ブロックおよび前記第2積層ブロックを、前記第1面および前記第2面に平行な面で切断することにより、第1光学素子および第2光学素子を含む複数の光学素子を形成する工程と、
    前記第1光学素子に形成された前記光反射部と、前記第2光学素子に形成された前記光反射部とが直交するように、前記第1光学素子および前記第2光学素子を接合する工程とをさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の結像光学素子の製造方法。
  6. 一方の面側に配置される被投影物の鏡映像を他方の面側の空間位置に結像させる結像光学素子であって、
    平面形状を有する光反射部が透明板材を介して積層されてなり、平板形状を有する光学素子を備え、
    前記光学素子は、対応する前記光反射部が同一平面に配置されるように相互に位置決めされ、前記光学素子の面方向において互いに接合される第1分割光学素子および第2分割光学素子を含み、
    前記第1分割光学素子および前記第2分割光学素子の各々は、前記透明板材同士を接合するための複数の接着剤層を含み、
    前記複数の接着剤層は、色素を含有する特定の接着剤層を含む、結像光学素子。
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